JP5686098B2 - アビジンとビオチン誘導体の解離方法及び解離剤 - Google Patents

アビジンとビオチン誘導体の解離方法及び解離剤 Download PDF

Info

Publication number
JP5686098B2
JP5686098B2 JP2011531955A JP2011531955A JP5686098B2 JP 5686098 B2 JP5686098 B2 JP 5686098B2 JP 2011531955 A JP2011531955 A JP 2011531955A JP 2011531955 A JP2011531955 A JP 2011531955A JP 5686098 B2 JP5686098 B2 JP 5686098B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
biotin
derivative
avidin
water
target substance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011531955A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011034115A1 (ja
Inventor
片寄 聡
聡 片寄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp filed Critical JSR Corp
Priority to JP2011531955A priority Critical patent/JP5686098B2/ja
Publication of JPWO2011034115A1 publication Critical patent/JPWO2011034115A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5686098B2 publication Critical patent/JP5686098B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K1/00General methods for the preparation of peptides, i.e. processes for the organic chemical preparation of peptides or proteins of any length
    • C07K1/14Extraction; Separation; Purification
    • C07K1/16Extraction; Separation; Purification by chromatography
    • C07K1/22Affinity chromatography or related techniques based upon selective absorption processes

Description

本発明は、アビジン又はストレプトアビジンとビオチン誘導体の解離方法及び解離剤に関する。
アビジン又はストレプトアビジン(以下、「アビジン等」という。)がビオチン又はビオチン誘導体と強い特異的親和性を有しており、両者を生理的条件下に混合すると容易に結合(アビジン等とビオチンとの結合又はアビジン等とビオチン誘導体との結合を総称して「ABC結合」という。)を形成してアビジン等とビオチンとの結合体を形成することを利用して、細胞などの標的物質(「標的材料」ともいう。)を分離する技術が利用されている(特許文献1)。
例えば、標的物質と結合性を有する抗体等のプローブ分子にビオチンを予め結合させたビオチン標識プローブ分子と、アビジン等が固定化された不溶性担体とを生理的条件下に混合してABC結合を形成させることにより標的物質の捕捉用担体を調製し、この捕捉用担体を用いて標的物質を捕捉することが可能であり、その後にABC結合又はプローブ分子と標的物質の結合を切断することができれば標的物質を分離することが可能である(特許文献1)。
しかし、アビジン等とビオチンとの親和性は極めて高いため、生理的条件下でABC結合を切断することは非常に困難であり、アビジン等とビオチン誘導体を解離させるには、例えば、pH1.5程度のグアニジン塩酸塩で処理するか、還元剤を添加したSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動用の緩衝液を用いて煮沸するなど、過激な条件が必要である。このため、タンパクや細胞など、極端なpHや熱や塩濃度、あるいは物理的な剪断力によってダメージを受けるような標的物質を分離対象とする場合には、生理活性を保持した状態で標的物質を分離することは、一般に困難であった。
このため、標的物質を分離し易くするため、アビジン等に対する親和性がビオチンよりも低いビオチン誘導体を用いる方法(特許文献2)、ビオチンに対する親和性がアビジンよりも低いアビジン変異体を用いる方法(特許文献3)が知られている。例えば、ビオチンに替えて、アビジン等に対する親和性がビオチンよりも低いデスチオビオチンなどのビオチン誘導体(特許文献2)を用いて上記捕捉用担体を調製し、標的物質を捕捉した後、大量のビオチンを添加することによって、ABC結合を切断し、標的物質を分離する方法が知られている。この場合、ビオチンは、デスチオビオチンとアビジン等の結合に対する競合阻害剤として機能しているものと考えられている。しかし、ビオチンを競合阻害剤として用いるこの方法では、ABC結合を効率良く切断することは難しく、標的物質を効率良く分離することは困難である。
特表2010−512537号公報 特開平02−184677号公報 特開平10−028589号公報
本発明は、穏和な条件にて短時間でアビジン等と前記親和性がビオチンよりも低いビオチン誘導体を効率良く解離させる方法及びその解離剤を提供する。
そこで本発明者は、アビジン等と前記親和性がビオチンよりも低いビオチン誘導体とを効率良く解離させる手段を見出すべく種々検討した結果、全く意外にも、ビオチン等を結合させた水溶性高分子を解離剤として用いれば、穏和な条件下で極めて効率良く、アビジン等と前記親和性がビオチンよりも低いビオチン誘導体とが解離することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、アビジンとアビジンに対する親和性がビオチンよりも低いビオチン誘導体(1)の結合体又はストレプトアビジンと前記ビオチン誘導体(1)の結合体(以下、総称して「アビジン−ビオチン複合体」という。)と、ビオチン又はその誘導体(2)が結合した水溶性高分子(以下、「解離剤」という。)を混合する工程を有する、アビジン又はストレプトアビジンとビオチン誘導体(1)を解離させる方法を提供するものである。
また本発明は、標的物質を分離する方法であって、
(a)捕捉用担体と標的物質とを水系溶剤中で混合して混合液1を得る工程、
(b)混合液1とビオチン又はその誘導体(2)が結合した水溶性高分子とを混合して混合液2を得る工程、
(c)混合液2から標的物質を分離する工程を含む、方法を提供するものである。
ただし、捕捉用担体は、下記(A)と(B)との結合物である。
(A)不溶性担体に固定化したアビジン若しくはストレプトアビジン
(B)標的物質に対して特異的親和性を有する物質(以下、「プローブ分子」という。)に固定化した、アビジンに対する親和性がビオチンよりも低いビオチン誘導体(1)
さらに、本発明は、ビオチン又はその誘導体(2)が結合した水溶性高分子を含有する、アビジン又はストレプトアビジンとビオチン誘導体(1)を解離するために用いられる解離剤を提供するものである。
本発明方法によれば、アビジン等とビオチン誘導体(1)との結合を穏和な条件にて短時間で効率良く切断してアビジン等とビオチン誘導体(1)を解離させることができる。また、同方法を標的物質の分離に適用することにより、捕捉用担体に結合させて得た標的物質を容易に分離することができる。標的物質がタンパクや細胞など温度条件やpH条件などに対して不安定である場合であっても、本発明方法を用いることによりその活性を保持した状態で標的物質を分離することができる。
本発明の一態様において用いられる捕捉用担体が標的細胞と結合した状態を示す概念図である。
以下、本発明の一実施形態に係るアビジン等とビオチン誘導体(1)の解離方法及び解離剤について、具体的に説明する。
(アビジン等とビオチン誘導体の解離方法)
本発明の一実施形態に係るアビジン等とビオチン誘導体(1)の解離方法は、アビジン−ビオチン複合体と、ビオチン又はその誘導体(2)が結合した水溶性高分子とを混合する工程を有する。本発明の解離方法は、通常、水を主成分とする溶媒中で行われる。その場合、アビジン−ビオチン複合体は当該溶媒に溶解していることが好ましいが、アビジン−ビオチン複合体が不溶性の担体に結合している場合等においてはアビジン−ビオチン複合体はその担体と共に溶媒中に分散されていてもよい。
(アビジン−ビオチン複合体)
本発明で使用されるアビジン−ビオチン複合体は、アビジン又はストレプトアビジンと、アビジンに対する親和性がビオチン(下記式(3)で表される化合物)よりも低いビオチン誘導体(3)の結合体である。ここで、アビジン又はストレプトアビジンは、一般に市販されているものを用いることができ、これらは、自然界に存在するものを分離・精製したものでもよく、あるいは、遺伝子工学的技術によって人工的に生産されたものであってもよく、ビオチンに対する結合能を失わない範囲で改変されたアビジン又はストレプトアビジンの誘導体であってもよい。アビジン又はストレプトアビジンの誘導体としては、例えば、スクシニル化等の化学的に修飾したアビジン又はストレプトアビジン、通常は4量体であるアビジン又はストレプトアビジンの単量体等が挙げられる。
Figure 0005686098
ビオチン誘導体(1)としては、アビジンに対する親和性がビオチンよりも低いビオチン誘導体であれば特に限定されない。アビジンに対する親和性がビオチンよりも低いことにより、アビジン−ビオチン複合体をビオチン又はその誘導体(2)が結合した水溶性高分子と混合することにより効果的にアビジン等とビオチン誘導体(1)を解離することができる。
このようなビオチン誘導体(1)としては、例えば、デスチオビオチン(下記式(4)で表される化合物)、2−イミノビオチン(下記式(5)で表される化合物)、3,4−ジアミノビオチン(下記式(6)で表される化合物)等のビオチンの環状構造部分においてビオチンと相違する誘導体、及びこれらの化学修飾物等が挙げられる。
Figure 0005686098
アビジンに対する親和性がビオチンよりも低いとは、結合定数がアビジンとビオチンのそれ(1015M)よりも1オーダー以上小さいことを意味する。例えば上記式(4)〜(6)で表される化合物とアビジンとの結合定数は10M〜1013Mである。
(不溶性担体に固定化されたアビジン−ビオチン複合体)
本発明で使用されるアビジン−ビオチン複合体は、アビジン等を介して不溶性担体に固定化されていてもよい。アビジン−ビオチン複合体が不溶性担体に固定化されていることにより、アビジン−ビオチン複合体を含む分散液から遠心分離、ろ過等の方法によりアビジン−ビオチン複合体を容易に分離することができる。
アビジン等を固定化するために使用する不溶性担体としては、その形状は特に限定されないが、例えば、有機若しくは無機の粒子、平板状基板、微細流路を有する基板、マイクロウェルプレート等が挙げられる。このうち、有機粒子としては、平均粒子径が0.5〜10μmのポリスチレン等を主成分とする有機合成高分子からなる粒子が好ましい。さらに、磁気による分離が可能である点で、粒子は磁性粒子であることが好ましい。
磁性粒子の市販品としては、例えば、Dynabeads M-450 Tosylactivated(Invitrogen社製)や、Magnosphere MS300/Carboxyl(JSR株式会社製)等が挙げられる。磁性粒子は、公知の方法(例えば、特公平05−010808号、又は、特開2007−288133号など参照)に従って製造されることが好ましく、タンパクや細胞などの非特異吸着を低減することができる。
アビジン等の不溶性担体への固定化方法としては、特に限定されず、公知の方法(例えば特開2001−158800号公報参照)を用いることができる。例えば、カルボキシル基を表面に有する不溶性担体を用いる場合、水溶性カルボジイミドなどの脱水縮合剤の存在下で、アビジン等の分子中のアミノ基を、担体表面のカルボキシル基に反応させてアミド結合を形成することにより、アビジン等を不溶性担体に固定化することができる。このような方法においては、予め、担体が有するカルボキシル基に脱水縮合剤を反応させ、その後、アビジン又はストレプトアビジンを加えて反応させることもできる。
(捕捉用担体)
本発明で使用されるアビジン−ビオチン複合体は、下記(A)と(B)との結合物(以下、「捕捉用担体」という。)であってもよい。
(A)不溶性担体に固定化したアビジン若しくはストレプトアビジン
(B)標的物質に対して特異的親和性を有する物質(以下、「プローブ分子」という。)に固定化したビオチン誘導体(1)
プローブ分子としては、特に限定されないが、例えば、標的物質に対する抗体、レクチン、酵素等のタンパクの他、糖類等が挙げられる。プローブ分子は、標的物質と特異的に結合しうる性質を有し、ビオチン誘導体(1)と結合している。プローブ分子とビオチン誘導体(1)は、直接に結合していてもよいし、スペーサーを介して結合していてもよい。
プローブ分子に固定化するビオチン誘導体(1)は、アビジンに対する親和性が、アビジン−ビオチン複合体の項に記載したビオチンよりも低いビオチン誘導体(1)である。
プローブ分子にビオチン誘導体(1)を結合する方法としては、特に限定されないが、例えば、上述のアビジン等を担体の表面に固定化する方法と同様の方法を用いることができる。例えば、アミノ基を有するプローブ分子を用いる場合、水溶性カルボジイミドなどの脱水縮合剤の存在下で、ビオチンの分子中のカルボキシル基を、プローブ分子中のアミノ基に反応させてアミド結合を形成することにより、ビオチン結合プローブ分子を得ることができる。
アビジン−ビオチン複合体として分離用担体を用いることにより、アビジン−ビオチン複合体が標的物質に特異的に結合するため、捕捉用担体に結合した標的物質を特異的に分離することができる。
図1に、標的物質と結合した捕捉用担体の概念図を示す。
(標的物質)
標的物質としては、特に限定されないが、例えば、細胞(例えば、細菌、真菌、動物又は植物の各種細胞)、ウイルス、タンパク(例えば、各種抗原又は抗体、酵素)、1本鎖若しくは2本鎖のDNA若しくはRNA等の核酸、エストロゲン等のステロイド脂質、糖脂質、多糖等が挙げられる。標的物質である細胞(以下、「標的細胞」という。)の具体例としては、特に限定されないが、例えば、正常細胞(例えば造血幹細胞などの幹細胞、白血球などの血球細胞等)、がん細胞(例えば、乳がんや肺がんなどに由来する末梢血中の循環がん細胞、大腸がんなどに由来する糞便中に存在する剥離がん細胞、子宮がんなどに由来する経血中のがん細胞、尿中に存在する膀胱がんなどに由来するがん細胞等)が挙げられる。本発明の標的物質を分離する方法によって、標的物質の分離を効率よく行うことができる。
(解離剤)
本発明のアビジン等とビオチン誘導体(1)の解離方法において、アビジン−ビオチン複合体と、ビオチン又はその誘導体(2)が結合した水溶性高分子(以下、「解離剤」ともいう。)を混合することにより、アビジン等とビオチン誘導体(1)との結合を切断して、アビジン等とビオチン誘導体(1)を解離させることができる。
解離剤としては、ビオチンが結合した水溶性高分子が最も好ましい。
解離剤において用いることができるビオチン誘導体(2)としては、ビオサイチン(biocytin:ビオチン−ε−N−リジン;下記式(7)で表される化合物)、ビオチン−N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル(下記式(8)で表される化合物)、下記式(9)で表される化合物(Biotinyl-3,6,9-trioxaundecanediamine)等のビオチンの環状構造部分についてはビオチンと同一の構造を有する誘導体又はアビジン−ビオチン誘導体の項に記載したビオチンの環状構造部分においてビオチンと相違する誘導体を挙げることができる。これらの中では、ビオチンの環状構造部分についてはビオチンと同一の構造を有する誘導体が、アビジンとの親和性が強いため好ましい。
Figure 0005686098
アビジン等とビオチン誘導体(1)を解離させるためには、例えば、アビジン−ビオチン複合体を含有する液状試料に、生理的条件下で解離剤を添加して混和すればよい。生理的条件下としては、例えば、20〜40℃、約1気圧、pH5〜9等の条件が好ましい。
本発明の解離剤を用いることにより、アビジン等とビオチン誘導体(1)を効率的に解離させることができる。アビジン−ビオチン複合体を含有する水系試料に解離剤を添加すると、解離剤に含まれるアビジン又はその誘導体(2)がアビジン等に結合しているビオチン誘導体(1)と競合して、アビジン等とビオチン誘導体(1)を解離させることができる。そして、ビオチン又はその誘導体(2)が水溶性高分子に結合した解離剤は、理由は必ずしも明らかではないが、水溶性高分子等に結合していないビオチン又はその誘導体(2)よりも効率的にアビジン等とビオチン誘導体(1)を解離させることができる。
水溶性高分子としては、水溶性の高分子であってビオチン又はその誘導体(2)と結合することができる限り特に限定されないが、ビオチンの有するカルボキシル基を用いて水溶性高分子と結合するためのアミノ基、スルフヒドリル基、カルボキシル基等の官能基を有する水溶性高分子が好ましく、例えば、水溶性タンパク、多糖の他、アミノ基等の反応性官能基を有する有機合成高分子が挙げられる。水溶性タンパクとしては、例えば、BSA(ウシ血清アルブミン)、HSA(ヒト血清アルブミン)などが好ましい。多糖としては、例えば、CMC(カルボキシメチルセルロース)、キトサンなどが挙げられる。反応性官能基を有する有機合成高分子としては、例えば、PAA(ポリアクリル酸)、ポリアリルアミンなどの合成高分子、ポリリジン、ポリアスパラギン酸などのポリアミノ酸が好ましい。
本発明において、「水溶性」とは、1mg/mlの濃度に溶解したときに、白濁することなく溶解する性質をいう。
また、ビオチン結合水溶性高分子の分子量には特に制限は無いが、1,000〜100万であることが好ましい。ビオチン結合水溶性高分子の分子量を上記範囲内とすることで、アビジン−ビオチン複合体を高効率に解離することができる。ビオチン結合水溶性高分子の分子量は、例えばゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定することができる。
水溶性高分子1分子当たりに結合しているビオチン又はその誘導体(2)の分子数の平均値は、水溶性が失われない範囲で、可能な限り多いことが好ましく、2〜2,000個であることがより好ましく、5〜1,000個であることがさらに好ましく、10〜100個であることが特に好ましい。水溶性高分子1分子当たりに結合するビオチン又はその誘導体(2)が多いほど、アビジン等とビオチン誘導体(1)の解離効率を高めることができる。水溶性高分子1分子当たりに結合しているビオチン又はその誘導体(2)の分子数の平均値は、後述する実施例に記載された方法(HABA法)にて測定することができる。
水溶性高分子にビオチン又はその誘導体(2)を結合する方法としては、例えば、カルボキシル基及びアミノ基のうち少なくとも1種を有する水溶性高分子に、ビオチン又はその誘導体(2)を反応させて得る方法が挙げられる。水溶性高分子がアミノ基を含む場合、水溶性高分子中のアミノ基とビオチンのカルボキシル基とを脱水縮合する方法が挙げられる。水溶性高分子がカルボキシル基を含む場合、水溶性高分子中のカルボキシル基と、アミノ基を持つビオチン誘導体のアミノ基とを脱水縮合する方法が挙げられる。
(標的物質を分離する方法)
本発明の標的物質を分離する方法は、(a)捕捉用担体と標的物質とを水系溶剤中で混合して混合液1を得る工程、(b)混合液1とビオチン又はその誘導体(2)が結合した水溶性高分子とを混合して混合液2を得る工程、(c)混合液2から標的物質を分離する工程を含む。ここで、捕捉用担体は、
(A)不溶性担体に固定化したアビジン若しくはストレプトアビジンと(B)標的物質に対して特異的親和性を有する物質(以下、「プローブ分子」という。)に固定化したビオチン誘導体(2)との結合物である。
(捕捉用担体と標的物質とを水系溶剤中で混合して混合液1を得る工程)
本工程は、捕捉用担体と標的物質を結合させる工程である。具体的には、捕捉用担体と標的物質とを混合することにより、捕捉用担体に含まれるプローブ分子と標的物質又は標的物質中に含まれるプローブ分子と親和性を有する分子が特異的に結合する。
捕捉用担体及び標的物質については、前述の通りである。水系溶剤としては、pH5〜9の水を主たる溶媒として含む溶剤が好ましく、リン酸緩衝液、Tris緩衝液などの緩衝液がさらに好ましい。
捕捉用担体と標的物質を混合するには、水系溶剤に分散した捕捉用担体と、同一又は異なる水系溶剤に溶解又は分散した標的物質とを混合することが好ましい。混合後は、10〜40℃で1〜60分間混和することが好ましい。このような条件で混和することにより、捕捉用担体と標的物質が効率よく結合する。
混合する捕捉用担体の量は、試料中に含まれる標的物質の量により適宜調節することができる。
(混合液1とビオチン又はその誘導体が結合した水溶性高分子とを混合して混合液2を得る工程)
本工程は、解離剤を添加して捕捉用担体中のアビジン等とビオチン誘導体(1)との結合を切断し、アビジン等とビオチン誘導体(1)を解離させる工程である。混合液1と解離剤を混合するには、水系溶剤に溶解した解離剤の溶液と混合液1を混合することが好ましい。混合後は、10〜40℃で1〜60分間混和することが好ましい。このような条件で混和することにより、アビジン等とビオチン誘導体(1)が効率よく解離する。
本工程は、混合液2から捕捉用担体を分離する工程を含んでもよい。捕捉用担体が磁性粒子を含む場合には、磁気スタンドを用いて簡便に捕捉用担体を分離することができる。
(混合液2から標的物質を分離する工程)
本工程は、混合液2に含まれる標的物質を分離する工程であり、本工程により標的物質は不溶性担体等から分離される。本工程は、任意の方法により行うことができるが、捕捉用担体が磁性粒子を含む場合には、磁気スタンドを用いて簡便に捕捉用担体を分離することができる。捕捉用担体が磁性粒子を含まない場合には、標的物質を沈降させない程度の遠心条件で遠心分離する方法や、標的物質を捕捉しない程度の孔径を有するフィルターでろ過する等の方法を用いることができる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって制限されるものではない。
[調製例1]:デスチオビオチン結合プローブ分子(抗Ep−CAM抗体)の作製
デスチオビオチン(MP Biomedicals社製)5mgを0.5mlのジメチルスルホキシドに溶解させた。この溶液にN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC塩酸塩)を各5.36mg(デスチオビオチンのカルボキシル基に対して1.2等量)加え、室温で60分間反応した。この反応液から3μlを分け取り、1mlのPBS(リン酸緩衝生理食塩水)に溶解した上皮特異抗原であるEp−CAMに対する抗体(抗Ep−CAM抗体:clone Ber-EP4、ダコインターナショナル社より購入)2mgに加え、さらに室温で3.5時間反応した。未反応のデスチオビオチンを限外ろ過で除去し、デスチオビオチン結合抗Ep−CAM抗体を得た。
[調製例2]:アビジン−ビオチン複合体(捕捉用担体)の調製
ストレプトアビジン磁性粒子(Invitrogen社 Dynabeads M-280 Streptavidin)1mg及び調製例1で得られたデスチオビオチン結合抗Ep−CAM抗体2μgをテストチューブに取り、PBS中で30分間混合し、ストレプトアビジンとデスチオビオチンを結合させた。次いで、磁気スタンドを使って反応液中から磁気粒子を分離し、0.05%Tween20含有PBSで3回洗浄して未反応のデスチオビオチン結合プローブ分子を除去して、デスチオビオチン結合プローブ分子とストレプトアビジン磁性粒子が結合したアビジン−ビオチン複合体(捕捉用担体)を得た。
[調製例3]:解離剤の調製(1)(ビオチンが結合したウシ血清アルブミン(BSA)の合成)
ビオチン(分子量:244.31)200mgをジメチルスルホキシド2.76mlに溶解し、NHS及びEDC塩酸塩を173mg(ビオチンのカルボキシル基に対して1.1等量)加えて60分間室温で反応した。この反応液から0.508ml、1.27mlを分け取り、それぞれ1gのBSA(SIGMA社製)を50mlの10mMリン酸緩衝溶液(pH7.0)に溶解した溶液に加え、さらに室温で3.5時間反応した。未反応のビオチンを限外ろ過で除去し、水溶性のビオチン結合BSAを得た。以上により、BSA1分子当たり平均で、それぞれ6分子のビオチンが結合した解離剤(BSA−Biotin6という。)及び10分子のビオチンが結合した解離剤(BSA−Biotin10という。)が得られた。BSAに結合したビオチン量は、グリーンらによるHABA法(4-hydroxyazobenzene-2-carboxylic acid、N.M.Green, Methods in Enzymology, vol.18, p418-424, 1970)に従って定量した。
[調製例4]:解離剤の調製(2)(ビオチン誘導体が結合したポリアクリル酸の合成)
分子量25万のポリアクリル酸(PAA、和光純薬工業製)0.1gを5mlの10mMリン酸緩衝溶液(pH7.0)に溶解し、EDC塩酸塩を133mg(ポリアクリル酸のカルボキシル基に対して0.5等量)加えた。続いて、アミノ基を有するビオチン誘導体である前記式(7)で表される化合物(Biotin−PEO−LC−Amine;サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)のジメチルスルホキシド溶液(10mg/ml)を0.835ml又は1.67ml加え、さらに室温で3.5時間反応した。未反応のビオチンを限外ろ過で除去し、水溶性のビオチン結合PAAを得た。PAAに結合したビオチンの定量をHABA法に従って行った。以上により、PAA1分子当たり平均で15分子のビオチン誘導体が結合した解離剤(PAA−Biotin15という。)、PAA1分子当たり平均で40分子のビオチン誘導体が結合した解離剤(PAA−Biotin40という。)が得られた。
[調製例5]標的細胞の調製
HT−29細胞(標的細胞)を培養している培養皿から培地を取り除き、2mM EDTAを含むPBS1mlを加え、37℃で5分間保持して細胞を培養皿から剥がした後、ピペッティングで単細胞に分離し、PBSで希釈して2.0×10細胞/mlの細胞濃度の細胞分散液を得た。HT−29細胞は、Ep−CAM抗原を発現している。
[細胞数の測定]
細胞数は、ゲノムDNA量を定量PCR法により測定して求めた。
(1)捕捉用担体に結合した細胞数の測定
各実施例・比較例で得られた捕捉用担体と標的細胞の結合体の全量に0.8mg/mlProteinase K(タンパク分解酵素;QIAGEN社製)の10mM Tris−HCl緩衝液(pH8.3)溶液を50μl加え、55℃で15分加熱し、DNAを溶出させた。続いて、95℃で20分間加熱してProteinase Kを失活させた。得られたDNA溶液20μlを30μlの定量PCR用カクテル(ロシュ社、FastStart Taq使用)に加えて定量PCRを実施した。検量線には、一定数量の細胞から同法により回収したDNA溶液を用いた。定量PCR用の装置は、Applied Biosystems社7500 Real-Time PCR Systemを使用した。
(2)捕捉用担体から分離した細胞数の測定
捕捉用担体と標的細胞の結合体の全量に替えて、各実施例・比較例で解離剤(比較例においてはビオチン)を用いて得られた解離後の細胞分散液全量250μ中の100μlを用いた他は、捕捉用担体に結合した細胞数の測定と同様にして測定し、解離後の細胞分散液全量中の細胞数を測定した。
[解離効率]
アビジン等とビオチン誘導体の解離効率は、下式により求めた。
解離効率(%)=捕捉用担体から分離した細胞数÷捕捉用担体に結合した細胞数×100
[実施例1]
調製例2で得られた捕捉用担体各1mg分をテストチューブに取り分け、0.6質量%クエン酸及び0.5質量%BSAを含むPBS1ml分散させて捕捉用担体液を得た。この捕捉用担体液に調製例5で得られた細胞分散液50μlを加え、4℃で30分間混和して、捕捉用担体とHT−29細胞を結合させた。次いで、磁気スタンドを使って捕捉用担体を分離し、PBSで3回洗浄することによって、捕捉用担体に結合した標的細胞を未結合細胞やその他の溶質成分から分離した。分離した捕捉用担体に結合していた細胞数を測定したところ、実施例に供した細胞の85%の8,500細胞であった。
標的細胞に結合した捕捉用担体に、調製例3で得られた0.2質量%BSA−Biotin6のPBS溶液250μlを添加し、室温で20分間穏やかに混和した。その後、磁気スタンドを使って粒子を分離し、上清中の解離したHT−29細胞を回収した。光学顕微鏡により観察したところ、上清中の前記細胞はその形態を保持した状態で存在していた。
標的細胞の解離効率を表1に示す。なお、表1において、「解離溶液中のビオチン濃度」とは、解離剤の濃度と解離剤のビオチン化度から計算されたビオチンの質量%の値である。
[実施例2〜4]
BSA−Biotin6に替えて表1に記載の解離剤を用いた他は実施例1と同様にして解離効率を求めた。
[比較例1]
0.2質量%BSA−Biotin6のPBS溶液に替えて10mMビオチンのPBS溶液を用いた他は実施例1と同様にして解離効率を求めた。
Figure 0005686098
表1に示されるように、解離剤としてビオチンが結合した水溶性高分子を用いた実施例1〜4においては、解離剤に替えてビオチンを用いた比較例1と比較して、解離溶液中のビオチン濃度が極めて小さいにもかかわらず、極めて高い効率でアビジン等とビオチン誘導体を解離させ、標的細胞を分離できることが確認された。

Claims (9)

  1. アビジンとアビジンに対する親和性がビオチンよりも低いビオチン誘導体(1)の結合体又はストレプトアビジンと前記ビオチン誘導体(1)の結合体(以下、総称して「アビジン−ビオチン複合体」という。)と、ビオチン又はその誘導体(2)が結合した水溶性高分子(以下、「解離剤」という。)を混合する工程を有する、アビジン又はストレプトアビジンとビオチン誘導体(1)を解離させる方法であって、
    前記ビオチン誘導体(1)が、結合定数がアビジンとビオチンのそれ(10 15 M)よりも1オーダー以上小さく、かつビオチンの環状構造部分においてビオチンと相違するビオチン誘導体であり、
    前記ビオチン誘導体(2)が、ビオチンの環状構造部分についてビオチンと同一の構造を有するビオチン誘導体である、アビジン又はストレプトアビジンとビオチン誘導体(1)を解離させる方法。
  2. 前記ビオチン誘導体(1)が、デスチオビオチン、2−イミノビオチン及び3,4−ジアミノビオチンから選択される1種以上である、請求項に記載の方法。
  3. 前記解離剤の分子量が、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算数平均分子量として1,000〜1,000,000である請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記解離剤は、水溶性タンパク、水溶性多糖又は水溶性有機合成高分子のいずれかとビオチン又はその誘導体(2)の結合体である、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記アビジン−ビオチン複合体は、不溶性担体に固定化したアビジン若しくはストレプトアビジンとビオチン誘導体の結合体である、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記ビオチン又はその誘導体(2)が結合した水溶性高分子が、水溶性高分子1分子当たり平均2〜2000個のビオチン又はその誘導体(2)が結合した水溶性高分子である請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 標的物質を分離する方法であって、
    捕捉用担体と標的物質とを水系溶剤中で混合して混合液1を得る工程、
    混合液1とビオチン又はその誘導体(2)が結合した水溶性高分子とを混合して混合液2を得る工程、
    混合液2から標的物質を分離する工程を含む、方法。
    ただし、前記ビオチン誘導体(2)は、ビオチンの環状構造部分についてビオチンと同一の構造を有するビオチン誘導体であり、捕捉用担体は、下記(A)と(B)との結合物である。
    (A)不溶性担体に固定化したアビジン若しくはストレプトアビジン
    (B)標的物質に対して特異的親和性を有する物質(以下、「プローブ分子」という。)に固定化した、アビジンに対する親和性がビオチンよりも低いビオチン誘導体(1)(ここで、ビオチン誘導体(1)は、結合定数がアビジンとビオチンのそれ(10 15 M)よりも1オーダー以上小さく、かつビオチンの環状構造部分においてビオチンと相違するビオチン誘導体がある。)
  8. 前記標的物質が細胞である、請求項に記載の方法。
  9. ビオチン又はその誘導体(2)が結合した水溶性高分子を含有する、アビジン又はストレプトアビジンとビオチン誘導体(1)との結合体からアビジン又はストレプトアビジンとビオチン誘導体(1)を解離するための解離剤であって、
    前記ビオチン誘導体(1)が、結合定数がアビジンとビオチンのそれ(10 15 M)よりも1オーダー以上小さく、かつビオチンの環状構造部分においてビオチンと相違するビオチン誘導体であり、
    前記ビオチン誘導体(2)が、ビオチンの環状構造部分についてビオチンと同一の構造を有するビオチン誘導体である、解離剤。
JP2011531955A 2009-09-17 2010-09-16 アビジンとビオチン誘導体の解離方法及び解離剤 Active JP5686098B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011531955A JP5686098B2 (ja) 2009-09-17 2010-09-16 アビジンとビオチン誘導体の解離方法及び解離剤

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009215732 2009-09-17
JP2009215732 2009-09-17
JP2011531955A JP5686098B2 (ja) 2009-09-17 2010-09-16 アビジンとビオチン誘導体の解離方法及び解離剤
PCT/JP2010/066005 WO2011034115A1 (ja) 2009-09-17 2010-09-16 アビジンとビオチン誘導体の解離方法及び解離剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011034115A1 JPWO2011034115A1 (ja) 2013-02-14
JP5686098B2 true JP5686098B2 (ja) 2015-03-18

Family

ID=43758716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011531955A Active JP5686098B2 (ja) 2009-09-17 2010-09-16 アビジンとビオチン誘導体の解離方法及び解離剤

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8685655B2 (ja)
EP (1) EP2479268B1 (ja)
JP (1) JP5686098B2 (ja)
CN (1) CN102575244B (ja)
WO (1) WO2011034115A1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2835942C (en) 2011-05-19 2019-01-22 Sequenom, Inc. Products and processes for multiplex nucleic acid identification
DE102011118386A1 (de) * 2011-11-14 2013-05-16 Pluriselect Gmbh Verfahren zur Isolierung von Zellen und Biopartikeln
SE538541C2 (en) 2015-01-19 2016-09-13 Fogelstrand Per Method for preparing a biological sample for use in an immunolabeling process
US20180003700A1 (en) * 2015-01-21 2018-01-04 Kromnigon Ab Method for the formation and use of an immunolabeling complex
EP3250928A1 (en) * 2015-01-26 2017-12-06 Deutsches Krebsforschungszentrum Stiftung des öffentlichen Rechts Methods for a quantitative release of biotinylated peptides and proteins from streptavidin complexes
CA2983224A1 (en) 2015-04-24 2016-10-27 Agena Bioscience, Inc. Multiplexed method for the identification and quantitation of minor alleles and polymorphisms
US10640817B2 (en) 2015-04-24 2020-05-05 Agena Bioscience, Inc. Multiplex methods for detection and quantification of minor variants
CN105807053B (zh) * 2016-04-15 2019-04-02 苏州药明康德新药开发股份有限公司 一种肿瘤解离试剂在流式细胞检测中的应用
CN106124783B (zh) * 2016-06-30 2018-10-02 深圳市亚辉龙生物科技股份有限公司 改性心磷脂包被的纳米磁珠及其制备方法
TW201937167A (zh) * 2018-03-01 2019-09-16 中央研究院 用來偵測癌細胞的裝置及方法
JP7153494B2 (ja) * 2018-07-27 2022-10-14 シスメックス株式会社 生体粒子の測定方法、非特異シグナルの検出方法、生体粒子測定方法及び生体粒子を検出するための試薬キット
US11592440B2 (en) 2018-07-27 2023-02-28 Sysmex Corporation Bioparticle measuring method
WO2020068547A1 (en) 2018-09-25 2020-04-02 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Methods and compositions for removing biotin interference from assays using conjugated molecular traps
KR20220136080A (ko) * 2020-02-03 2022-10-07 일루미나, 인코포레이티드 바이오틴-스트렙타비딘 절단 조성물 및 라이브러리 단편 절단

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000510702A (ja) * 1996-05-13 2000-08-22 シークエノム・インコーポレーテツド ビオチン複合体の解離方法
WO2002046395A1 (fr) * 2000-12-07 2002-06-13 Keio University Proteine a c-terminaison modifiee et procede permettant d'obtenir cette proteine, agent de modification et matrice de traduction necessaire a la production d'une proteine a c-terminaison modifiee, et procede de detection de l'interaction proteique avec l'utilisation de ladite proteine
JP2004525354A (ja) * 2000-12-28 2004-08-19 イーベーアー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 抗原特異的t−細胞の機能的精製のための可逆的mhc多量体染色法
JP2005507997A (ja) * 2001-10-26 2005-03-24 イムニベスト・コーポレイション 同一試料についての包括的核酸および形態学的特徴のマルチパラメーター分析
US20050208598A1 (en) * 2004-02-13 2005-09-22 Cox W G Biotin recognition sensors and high-throughput assays
US20080255004A1 (en) * 2006-11-15 2008-10-16 Invitrogen Dynal As Methods of reversibly binding a biotin compound to a support

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NO155316C (no) 1982-04-23 1987-03-11 Sintef Fremgangsmaate for fremstilling av magnetiske polymerpartikler.
JP2794181B2 (ja) 1989-01-10 1998-09-03 国際試薬株式会社 デスチオビオチン誘導体及びそれからなる標識化剤
DE19637718A1 (de) 1996-04-01 1997-10-02 Boehringer Mannheim Gmbh Rekombinante inaktive Core-Streptavidin Mutanten
US6391571B1 (en) 1997-04-01 2002-05-21 Roche Diagnostics Gmbh Recombinant inactive avidin mutants
GB9828192D0 (en) * 1998-12-21 1999-02-17 Ortho Clinical Diagnostics Macro-complexed ligand binders
JP2001158800A (ja) 1999-12-03 2001-06-12 Jsr Corp アビジン粒子
JP4716034B2 (ja) 2006-03-24 2011-07-06 Jsr株式会社 磁性粒子およびその製造方法
US20080138842A1 (en) 2006-12-11 2008-06-12 Hans Boehringer Indirect lateral flow sandwich assay

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000510702A (ja) * 1996-05-13 2000-08-22 シークエノム・インコーポレーテツド ビオチン複合体の解離方法
WO2002046395A1 (fr) * 2000-12-07 2002-06-13 Keio University Proteine a c-terminaison modifiee et procede permettant d'obtenir cette proteine, agent de modification et matrice de traduction necessaire a la production d'une proteine a c-terminaison modifiee, et procede de detection de l'interaction proteique avec l'utilisation de ladite proteine
JP2004525354A (ja) * 2000-12-28 2004-08-19 イーベーアー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 抗原特異的t−細胞の機能的精製のための可逆的mhc多量体染色法
JP2005507997A (ja) * 2001-10-26 2005-03-24 イムニベスト・コーポレイション 同一試料についての包括的核酸および形態学的特徴のマルチパラメーター分析
US20050208598A1 (en) * 2004-02-13 2005-09-22 Cox W G Biotin recognition sensors and high-throughput assays
US20080255004A1 (en) * 2006-11-15 2008-10-16 Invitrogen Dynal As Methods of reversibly binding a biotin compound to a support

Non-Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6014032516; Anal. Chem. Vol.78, No.23, 2006, pp.8020-8027 *
JPN6014032517; Anal. Chem. Vol.79, No.19, 2007, pp.7275-7285 *
JPN6014032518; Clin. Chem. Vol.35, No.8, 1989, pp.1721-1722 *
JPN6014032519; Biotechnol. Bioeng. Vol.41, No.10, 1993, pp.991-997 *
JPN6014032520; Anal. Biochem. Vol.308, No.2, 2002, pp.343-357 *
JPN6014032521; Bioconjug. Chem. Vol.18, No.3, 2007, pp.746-753 *

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2011034115A1 (ja) 2013-02-14
US8685655B2 (en) 2014-04-01
CN102575244A (zh) 2012-07-11
CN102575244B (zh) 2015-07-22
WO2011034115A1 (ja) 2011-03-24
EP2479268A4 (en) 2014-03-12
EP2479268B1 (en) 2020-11-04
EP2479268A1 (en) 2012-07-25
US20120171763A1 (en) 2012-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5686098B2 (ja) アビジンとビオチン誘導体の解離方法及び解離剤
RU2746407C1 (ru) Хроматографическое выделение клеток и других сложных биологических материалов
US11666603B2 (en) Methods and compositions for purification or isolation of microvesicles and exosomes
Cheubong et al. Molecularly imprinted polymer nanogel-based fluorescence sensing of pork contamination in halal meat extracts
JP2009521672A (ja) 生体分子の調製
EP2725359B1 (en) Cell separation method using a release system for cell-antibody-substrate conjugates containing a polyethylene glycol spacer unit
JPWO2019039179A1 (ja) エクソソームの単離方法およびエクソソームの単離キット
JP7462972B2 (ja) 生物磁気ミクロスフェア並びにその調製方法および使用方法
JP2016509069A (ja) 非イオン性有機ポリマー存在下、高導電率でのタンパク質精製
US20210245074A1 (en) Methods And Compositions For Purification Or Isolation Of Microvesicles And Exosomes
EP1312627A1 (en) Polymers
CN110564730B (zh) 一种cd40l核酸适配体及其应用
KR20210045452A (ko) 핵산 단리 및 관련 방법
JP5670737B2 (ja) 膜タンパク質の抽出方法
Gu et al. Exosomes biogenesis and potentials in disease diagnosis and drug delivery
US9354237B2 (en) Methods for isolating proteins
JP6853983B2 (ja) 生物物理学的解析に適した膜小胞の調製方法
KR101801227B1 (ko) 폴리스타틴에 특이적으로 결합하는 핵산 앱타머 및 그 용도
KR101669458B1 (ko) 핵산 압타머로 수식된 고분자 시트 및 이의 제조방법
JP6241564B1 (ja) 糖鎖捕捉性ポリマー粒子
JP2000219698A (ja) 物質分離材料、物質分離システムおよび物質分離方法
KR101816104B1 (ko) 프로게스테론(progesterone)에 특이적으로 결합하는 DNA 앱타머 및 그의 용도
WO2023175016A1 (en) Method for producing delivery vesicles
WO2024072822A2 (en) Dispersing and wetting agents and compositions and methods of use thereof
CN116622468A (zh) 用于生物正交捕获的防污微气泡及其制备与应用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5686098

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250