JP5679677B2 - 積層型圧電素子およびこれを備えた噴射装置ならびに燃料噴射システム - Google Patents
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部および該活性部の積層方向の両端に配置されたそれぞれ圧電体層が複数積層されてなる不活性部を有する柱状の積層体と、該積層体の一対の側面に積層方向にそれぞれ被着されて前記内部電極層が一層おきに交互に電気的に接続された一対の外部電極層と、前記積層体の側面を前記活性部から前記不活性部にかけて前記外部電極層とともに被覆する被覆層とを含む積層型圧電素子であって、前記被覆層は、前記不活性部の側面における厚みよりも前記活性部の側面における厚みが薄く、前記不活性部に位置する前記外部電極層上の前記被覆層の厚みよりも、前記活性部に位置する前記外部電極層上の前記被覆層の厚みの方が薄いことを特徴とするものである。
性および耐久性の高い噴射装置を用いているために、信頼性および耐久性の高い燃料噴射システムとなる。
れている。なお、図1に示す積層体8は四角柱状に形成されたものであるが、この形状に限定されず、例えば六角柱形状や八角柱形状などであってもよい。さらに、直径0.5〜10
mm高さ1〜100mm程度の円柱形状であってもよい。
、圧電体層3の厚み、すなわち内部電極層2間の間隔は、3μm〜0.25mm程度がよい。この範囲内とすることにより、積層体8の小型化が可能であり、また、高い電圧を印加することができ、積層体8においてより大きな変位量を得ることができる。
内部電極層2は、圧電体層3の主面の全体には形成されておらず、外部電極層4に接続された側と反対側に非形成部を有する、いわゆる部分電極構造となっている。部分電極構造の複数の内部電極層2は、一層おきに積層体8の対向する側面にそれぞれ露出するように配置され、一層おきに一対の外部電極層4に交互に電気的に接続されている。なお、図1では、対向する一対の側面の一方に正極となる内部電極層2が露出し、他方に負極となる内部電極層2が露出していて、対向する他の一対の側面に正極および負極の両極が露出している。
部6と不活性部7との温度差が小さくなる。したがって、活性部6と不活性部7との境界の熱応力が小さくなり、クラックを抑制することができる。
より好ましくは10μm〜0.1mmである。
されてしまい、不活性部7の温度上昇がともなわず、活性部6との温度差による熱応力が大きくなる傾向がある。厚みが1.5mmを超えると、熱が放散されにくいので熱応力に影
響はないが、その形成が難しくなる。好ましくは、5μm〜1.0mm、より好ましくは15
μm〜0.15mmである。
を効果的に散逸でき、活性部6の温度上昇を抑えられる。一方、伸びない不活性部7の被覆層5はその厚みを維持でき、さらに樹脂自体の熱伝導が低く、熱が散逸しにくいので、活性部6と不活性部7との温度差が小さくなり、活性部6と不活性部7との境界の熱応力が小さくなり、クラックが生じにくくなる。
m、より好ましくは0.05〜0.2mmの点であればよい。このとき、段差とする厚み(段差
の高さ)は3μm以上あればよく、好ましくは0.01mm、より好ましくは0.05mm以上あればよい。また、段階数(段差の数)については、活性部6と不活性部7との境界における段差を含めて、2〜5段階程度がよい。
均値であり、不活性部7に形成された被覆層5の厚みの平均値は、活性部6と不活性部7
との境界から1mmまでの領域(被覆層5が活性部6と不活性部7との境界から1mmまで形成されていない場合は、活性部6と不活性部7との境界から被覆している端部までの全ての領域)について表面粗さ計を用いて0.1mm間隔で計測したものの平均値である。
なお、測定する領域において、日本工業規格JIS B 0601にある十点平均粗さRzjis(旧規格ではRz)による基準長さ内で、山の高い値を5点選ぶとともに谷の低い値を5点選び、平均した値としたものでもよい。
ル、ベンゼン、エーテル化合物、石油ナフサ等が挙げられる。なお、ガラス、セラミックス等の無機材のフィラー成分を混合してもよい。
8の圧電体層3を分極することによって、積層型圧電素子1が完成する。
Pa〜約203MPa)程度、好ましくは、1500〜1700気圧(約152MPa〜約172MPa)
程度の高圧にしてコモンレール37に流体燃料を送り込む。
ジェットプリンタの印字装置、圧力センサ等であってもよく、圧電特性を利用した積層型圧電素子を用いたものであれば、同様の構成で種々の製品に実施可能である。
分とする圧電性セラミックの仮焼粉末、バインダー、および可塑剤を混合したセラミックスラリーを作製し、ドクターブレード法によって厚み140μmの圧電体層とるセラミック
グリーンシートを作製した。
した銀ガラス含有導電性ペーストを作製した。この銀ガラス含有導電性ペーストを積層体の一対の側面にスクリーン印刷した後、焼き付けて幅2mm、厚み30μmの外部電極層を形成した。なお、後に外部電極層の一端側に外部リード部材を接合させるが、この一端側は他端側に比べて不活性部における長さを3mm長く形成した。
エーテル化合物25質量%、残部が石油ナフサからなる有機溶剤を外添で5質量部%添加して均一に混合させ、粘度を20Pa・sに調整したものである。
部電極層形成時の厚みを表面粗さ計で予め計測しておき、被覆層を形成した後の厚みから
予め計測しておいた厚みを差し引いたものである。
形成した。さらに、上記ペーストを不活性部だけに再びスクリーン印刷した後、乾燥硬化して、不活性部の被覆層の厚みを0.2mmとした。
ーテル化合物25質量%、残部が石油ナフサからなる有機溶剤を外添で1質量部%添加して均一に混合させ、粘度を100Pa・sに調整した被覆材を作製して、積層体の端部および
外部電極層の外部リード部材との接続端側3mmを露出させるためのマスキングを行ない、積層体全体を含浸させてディッピングした後、乾燥硬化して0.5mmの厚みの被覆層を
形成した。さらに、活性部および外部電極層の外部リード部材との接続端側3mmを露出させるためのマスキングを行ない、積層体全体を含浸させてディッピングした後、乾燥硬化して不活性部の被覆層を1mmの厚みとした。
エータにおいて、積層方向に変位量が得られた。
で印加して、1×108回連続駆動した後の変位量の変化率(低下率)、1×108回連続駆動した後の積層型圧電素子100個について積層型圧電素子の破壊数および発生したクラッ
ク数を測定した。また、その結果を表1に示す。
型圧電素子に発生したクラックの数は90本で、積層型圧電素子1個あたり平均0.9本とク
ラックの発生頻度が非常に高かった。
電素子に発生したクラックの数は50本で、積層型圧電素子1個あたり平均0.5本とクラッ
クの発生頻度が高かった。
発生しなかった。
2:内部電極層
3:圧電体層
4:外部電極層
5:被覆層
6:活性部
7:不活性部
8:積層体
19:噴射装置
21:噴射孔
23:容器
25:ニードルバルブ
27:流体通路
29:シリンダ
31:ピストン
33:皿バネ
35:燃料噴射システム
37:コモンレール
39:圧力ポンプ
41:噴射制御ユニット
43:燃料タンク
Claims (5)
- 圧電体層および内部電極層が交互に複数積層されてなる活性部および該活性部の積層方向の両端に配置されたそれぞれ圧電体層が複数積層されてなる不活性部を有する柱状の積層体と、該積層体の一対の側面に積層方向にそれぞれ被着されて前記内部電極層が一層おきに交互に電気的に接続された一対の外部電極層と、前記積層体の側面を前記活性部から前記不活性部にかけて前記外部電極層とともに被覆する被覆層とを含む積層型圧電素子であって、
前記被覆層は、前記不活性部の側面における厚みよりも前記活性部の側面における厚みが薄く、
前記不活性部に位置する前記外部電極層上の前記被覆層の厚みよりも、前記活性部に位置する前記外部電極層上の前記被覆層の厚みの方が薄いことを特徴とする積層型圧電素子。 - 前記被覆層は、樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の積層型圧電素子。
- 前記被覆層は、すべての面において不活性部の厚みよりも前記活性部の厚みが薄いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層型圧電素子。
- 噴射孔を有する容器と、請求項1に記載の積層型圧電素子とを備え、前記容器内に蓄えられた流体が前記積層型圧電素子の駆動により前記噴射孔から吐出されることを特徴とする噴射装置。
- 高圧燃料を蓄えるコモンレールと、該コモンレールに蓄えられた前記高圧燃料を噴射する請求項4に記載の噴射装置と、前記コモンレールに前記高圧燃料を供給する圧力ポンプと、前記噴射装置に駆動信号を与える噴射制御ユニットとを備えたことを特徴とする燃料噴射システム。
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