JP6913516B2 - 積層型圧電素子およびこれを備えた噴射装置ならびに燃料噴射システム - Google Patents

積層型圧電素子およびこれを備えた噴射装置ならびに燃料噴射システム Download PDF

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Description

本開示は、圧電駆動素子(圧電アクチュエータ),圧力センサ素子,圧電回路素子等として用いられる積層型圧電素子およびこれを備えた噴射装置ならびに燃料噴射システムに関する。
積層型圧電素子として、圧電体層および内部電極層が交互に複数積層された積層ユニットを複数備えているとともに、隣り合う積層ユニットと積層ユニットとの間に配置された予定破断層を備えたものが知られている(特許文献1を参照)。ここで、予定破断層とは、周囲の層よりも容易に破断しやすくなっている層である。このような積層型圧電素子は、予定破断層でクラックを発生させることで他の部位にかかる応力およびクラックを低減し、性能を長期間にわたって維持することを目的としている。
特表2006−518934号公報
近年、更なる高変位、高周波数での駆動の要求があり、そのような駆動においても長期間安定的に使用できる積層型圧電素子が求められている。
しかしながら、上記のような駆動においては、全ての活性領域の圧電体層を全て同一の厚みにて形成した場合、例えば予定破断層の近傍にある内部電極層の端部に加わる応力が高まり、予定破断層以外の部位でクラックが発生するおそれがあった。
本開示は上記事情に鑑みてなされたもので、予定破断層以外の部位にクラックが発生するのを抑制できる積層型圧電素子およびこれを備えた噴射装置ならびに燃料噴射システムを提供することを目的とする。
本開示の積層型圧電素子は、圧電体層および内部電極層が交互に積層された積層ユニットを複数備えているとともに、隣り合う積層ユニットと積層ユニットとの間に配置された予定破断層を備え、それぞれの前記積層ユニットにおいて、前記予定破断層から数えて1番目の圧電体層である第1の圧電体層が、前記予定破断層から数えて2番目の圧電体層である第2の圧電体層よりも薄く、それぞれの前記積層ユニットにおいて、前記予定破断層から数えて3番目の圧電体層である第3の圧電体層が、前記第1の圧電体層の厚みと同じかまたはそれよりも厚く、かつ前記第2の圧電体層よりも薄い
また、本開示の他の例の積層型圧電素子は、圧電体層および内部電極層が交互に積層された積層ユニットを複数備えているとともに、隣り合う積層ユニットと積層ユニットとの間に配置された予定破断層を備え、それぞれの前記積層ユニットにおいて、前記予定破断層から数えて1番目の圧電体層である第1の圧電体層が、前記予定破断層から数えて2番目の圧電体層である第2の圧電体層よりも薄く、それぞれの前記積層ユニットにおいて、前記第1の圧電体層および前記第2の圧電体層を除く全ての前記圧電体層は前記第1の圧電体層の厚みと同じかまたはそれよりも厚く、かつ前記第1の圧電体層および前記第2の圧電体層を除くすべての前記圧電体層は前記第1の圧電体層から遠ざかるにしたがって厚みが薄くなっている。
また本開示の噴射装置は、噴射孔を有する容器と、上記構成の積層型圧電素子とを備え、該積層型圧電素子の駆動によって前記噴射孔が開閉されることを特徴とする。
また本開示の燃料噴射システムは、高圧燃料を蓄えるコモンレールと、該コモンレールに蓄えられた前記高圧燃料を噴射する上記構成の噴射装置と、前記コモンレールに記高圧燃料を供給する圧力ポンプと、前記噴射装置に駆動信号を与える噴射制御ユニットとを備えることを特徴とする。
本開示の積層型圧電素子によれば、予定破断層以外の部位にクラックが発生するのを抑
制して、長期信頼性に優れたものとすることができる。
また本開示の噴射装置および燃料噴射システムによれば、長期信頼性に優れた積層型圧電素子を備えていることから、長期間にわたって精度よく安定した駆動を実現することができる。
積層型圧電素子の実施形態の一例を示す概略斜視図である。 図1に示す積層体の概略断面図である。 積層型圧電素子の実施形態の他の例を示す概略斜視図である。 図3に示す積層体の概略断面図である。 図1に示す積層体の他の例の概略断面図である。 噴射装置の一例を示す概略断面図である。 燃料噴射システムの一例を示す概略図である。
以下、積層型圧電素子の実施形態の一例について図面を参照して説明する。
図1は積層型圧電素子の実施形態の一例を示す概略斜視図、図2は図1に示す積層体の概略断面図である。
図1および図2に示す積層型圧電素子10は、圧電体層1および内部電極層2が交互に積層された積層ユニット3を複数備えた積層体30を有している。
積層ユニット3は、内部電極層2(第1の内部電極層21および第2の内部電極層22)が圧電体層1を介して交互に積層されたものである。この積層ユニット3は、積層方向から見て第1の内部電極層21と第2の内部電極層22とが重なる活性領域と、積層方向から見て第1の内部電極層21と第2の内部電極層22とが重ならない不活性領域とを有している。ここで、活性領域は駆動時に積層方向に伸長または収縮する部位である。また、不活性領域は駆動時に積層方向に伸長または収縮しないかまたはしにくい部位である。
積層体30は、複数の積層ユニット3が積層された部分を有しているとともに、複数の積層ユニット3が積層された部分の積層方向両端部に圧電体層1のみが積層された部分を有している。この積層方向両端部に位置する圧電体層1のみが積層された部分も、駆動時に積層方向に伸長または収縮しないかまたはしにくい不活性領域である。
積層体30は、例えば縦0.5〜10mm、横0.5〜10mm、高さ1〜100mmの四角柱状(直方体状)にされている。積層体30の形状としては、六角柱形状や八角柱形状、円柱状などであってもよい。
圧電体層1は、圧電特性を有するセラミックスからなるものである。このようなセラミックスとして、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PbZrO−PbTiO)からなるペロブスカイト型酸化物、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、タンタル酸リチウム(LiTaO)などを用いることができる。この圧電体層1の厚みは、例えば3〜250μmとされる。
内部電極層2は、圧電体層1を形成するセラミックスと同時焼成により形成されたものである。内部電極層2は、第1の内部電極層21および第2の内部電極層22からなり、圧電体層1と交互に積層されて圧電体層1を上下から挟んでいる。例えば第1の内部電極層21を正極、第2の内部電極層22を負極またはグランド極として交互に配置されるこ
とにより、それらの間に挟まれた圧電体層1に駆動電圧が印加される。このような材料として、例えば低温焼成が可能な銀−パラジウム合金を主成分とする導体、あるいは銅、白金などを含む導体を用いることができる。第1の内部電極層21および第2の内部電極層22の厚みは、例えば0.1〜5μmとされる。
図に示す例では、第1の内部電極層21および第2の内部電極層22がそれぞれ積層ユニット3(積層体30)の対向する一対の側面に互い違いに引き出されて、積層ユニット3(積層体30)の側面に設けられた後述の一対の外部電極5と電気的に接続されている。なお、積層ユニット3(積層体30)の対向する他の一対の側面に第1の内部電極層21および第2の内部電極層22の両方の端面が露出していてもよく、第1の内部電極層21および第2の内部電極層22の両方の端面が露出せずに側面から離れて内側に位置してもよい。
また、積層型圧電素子10は、隣り合う積層ユニット3と積層ユニット3との間に配置された予定破断層4を備えている。ここで、予定破断層4とは、積層型圧電素子10の駆動によってそれぞれの積層ユニット3に生じる応力を緩和するための層である。この予定破断層4としては、例えば内部電極層として機能しない多孔質な金属層、あらかじめ亀裂の入った金属層などが挙げられる。
また、上述したように、第1の内部電極層21および第2の内部電極層22のいずれか一方の端面が達する一対の側面には、それぞれ外部電極5が設けられ、引き出された第1の内部電極層21または第2の内部電極層22と電気的に接続されている。この外部電極5は、例えばAgやCuなどの金属を含んだ導電性ペーストを焼き付けて作製することができる。ここで、外部電極5を積層体30の側面に垂直な横断面で見たときに、外部電極5の厚みは例えば5〜70μmとされる。また、図示しないが、外部電極5の端部にリード部材が接合され、リード部材を介して外部回路との電気的な接続がなされる。
なお、第1の内部電極層21および第2の内部電極層22の両方の端面が露出または両方の端面が露出していない側面には、必要により被覆材が設けられていてもよい。被覆材は、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ナイロン樹脂などからなり、単層のみならず、複数層で構成されていてもよい。この被覆材はマイグレーションや放電を抑制する効果を奏する。
そして、図2に示すように、それぞれの積層ユニット3において、予定破断層4から数えて1番目の圧電体層である第1の圧電体層11が、予定破断層4から数えて2番目の圧電体層である第2の圧電体層12よりも薄い。
圧電体層1が厚くなると、当該圧電体層1に発生する応力が弱まる。ここで、予定破断層4を破断させるための応力が積層ユニット3内の各圧電体層1に発生する応力の合計であるとすると、第2の圧電体層12(予定破断層から数えて2番目の圧電体層1)に発生する応力が弱まることで、予定破断層4に隣接する第1の圧電体層11(予定破断層から数えて1番目の圧電体層1)にて発生する応力の比率が強まって支配的になる。これにより、予定破断層4の近傍に発生する応力が予定破断層4に集中しやすくなり、より確実に予定破断層4が破断して、予定破断層4の近傍にある内部電極層2などの予定破断層4以外の部位にクラックが発生するのを抑制できる。したがって、積層型圧電素子10の長期信頼性が向上する。
なお、第1の圧電体層11の厚みは、第2の圧電体層12の厚みの例えば40〜95%に設定される。
ここで、それぞれの積層ユニット3において、図1および図2に示すように予定破断層4から数えて3番目の圧電体層1である第3の圧電体層13が第2の圧電体層12と同じ厚みである構成としてもよいが、図3および図4に示すように、予定破断層4から数えて3番目の圧電体層1である第3の圧電体層13が、第1の圧電体層11の厚みと同じかまたはそれよりも厚く、かつ第2の圧電体層12よりも薄くなっている構成としてもよい。
この構成によれば、積層ユニット3内において、第1の圧電体層11に発生する応力に比べて第3の圧電体層13に発生する応力のほうが弱まることとなるため、第1の圧電体層11にて発生する応力の比率がより強まって支配的になる。これにより、予定破断層4の近傍に発生する応力が予定破断層4により集中しやすくなり、より確実に予定破断層4が破断して、予定破断層4の近傍にある内部電極層2にクラックが発生するのを抑制できる。したがって、積層型圧電素子10の長期信頼性が向上する。なお、積層型圧電素子10の基本的性能(所望の変位量)を維持する点からも、図3および図4に示すように、予定破断層4から数えて3番目の圧電体層1である第3の圧電体層13が、第1の圧電体層11の厚みと同じかまたはそれよりも厚く、かつ第2の圧電体層12よりも薄い構成になっているのがよい。
この場合の第3の圧電体層13の厚みは、第1の圧電体層11の厚みの例えば100〜250%の厚みに設定され、第2の圧電体層12の厚みの例えば40〜98%の厚みに設定される。
また、図5に示すように、それぞれの積層ユニット3において、第1の圧電体層11および第2の圧電体層12を除く全ての圧電体層1は第1の圧電体層11の厚みと同じかまたはそれよりも厚く、かつ第1の圧電体層11および第2の圧電体層12を除くすべての圧電体層1は第1の圧電体層11から遠ざかるにしたがって厚みが薄くなっていてもよい。
この構成によれば、積層ユニット3内の各圧電体層1にかかる応力に緩やかな勾配ができることで、第1の圧電体層11に極端に応力がかかるのを抑制して、必要以上に予定破断層4が破断して不活性領域をクラックが進展するのを抑制することができる。
また、図2、図4および図5に示すように、予定破断層4と予定破断層4との間に配置された積層ユニット3において、全ての圧電体層1の厚みを見たときに、上下対称となっていてもよい。
この構成によれば、積層ユニット3内における上下の第1の圧電体層11に同様の応力がかかるため、予定破断層4毎の破断の程度が均一化され、積層型圧電素子10の長期信頼性がより向上する。
次に、本実施形態の積層型圧電素子の製造方法について説明する。
まず、圧電体層1となるセラミックグリーンシートを作製する。具体的には、圧電セラミックスの仮焼粉末と、アクリル系,ブチラール系等の有機高分子からなるバインダーと、可塑剤とを混合してセラミックスラリーを作製する。そして、ドクターブレード法、カレンダーロール法等のテープ成型法を用いることにより、このセラミックスラリーを用いてセラミックグリーンシートを作製する。圧電セラミックスとしては圧電特性を有するものであればよく、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PbZrO−PbTiO)からなるペロブスカイト型酸化物等を用いることができる。また、可塑剤としては、フタル酸ジブチル(DBP),フタル酸ジオクチル(DOP)等を用いることができる。
次に、内部電極層2となる導電性ペーストを作製する。具体的には、例えば銀−パラジウム合金の金属粉末にバインダーおよび可塑剤を添加混合することによって導電性ペーストを作製する。この導電性ペーストを上記のセラミックグリーンシート上に、スクリーン印刷法を用いて内部電極層2のパターンで塗布する。さらに、この導電性ペーストが印刷されたセラミックグリーンシートを複数枚積層し、所定の温度で脱バインダー処理を行なった後、900〜1200℃の温度で焼成し、平面研削盤等を用いて所定の形状になるよう研削処理を施すことによって作製する。
ここで、焼成後の圧電体層1の厚みを上述の実施形態の構成とするために、厚みの異なるセラミックグリーンシートを準備して積層することで積層体30を作成すればよい。
なお、積層体30は、上記の製造方法によって作製されるものに限定されるものではなく、圧電体層1と内部電極層2とを複数積層してなる積層体30を作製できれば、どのような製造方法によって作製されてもよい。
次に、外部電極5を形成する。具体的には、AgやCuのような金属を含んだ導電性ペーストを用いる。これを積層体30の側面における第1の内部電極層21および第2の内部電極層22のうちの一方の端面が引き出された領域に焼き付けて、例えば5〜70μmの厚さの外部電極5を形成する。スクリーン印刷やディスペンス方式により、所定の厚みや幅に制御して形成することができる。例えば、銀を主成分とする導電性粒子とガラスとを混合したものに、バインダー,可塑剤および溶剤を加えて作製した銀ガラス含有導電性ペーストを用いる。そして、外部電極5のパターンで積層体30の側面にスクリーン印刷法によって印刷後、乾燥させた後、650〜750℃の温度で焼き付け処理を行なう。
次に、必要により被覆材を形成する。具体的には、例えばエポキシ、シリコーン、ナイロンなどの樹脂を使用し、印刷やディスペンス方式により、所定の厚みに制御して形成する。
その後、外部電極5に0.1〜3kV/mmの直流電界を印加し、積層体30を構成する圧電体層1を分極することによって、積層型圧電素子10が完成する。
次に、本実施形態の噴射装置の一例について説明する。
図6は、本実施形態の噴射装置の一例を示す概略断面図である。図6に示すように、本例の噴射装置19は、一端に噴射孔21を有する容器としての収納容器23の内部に上記の例の積層型圧電素子10が収納されている。
収納容器23内には、噴射孔21を開閉することができるニードルバルブ25が配設されている。噴射孔21には流体通路27がニードルバルブ25の動きに応じて連通可能になるように配設されている。この流体通路27は外部の流体供給源に連結され、流体通路27に常時高圧で流体が供給されている。従って、ニードルバルブ25が噴射孔21を開放すると、流体通路27に供給されていた流体が外部または隣接する容器、例えば内燃機関の燃料室(図示せず)に、噴射孔21から吐出されるように構成されている。
ニードルバルブ25の上端部は内径が大きくなっており、収納容器23に形成されたシリンダ29と摺動可能なピストン31になっている。そして、収納容器23内には、上述した例の積層型圧電素子10がピストン31に接して収納されている。
このような噴射装置19では、積層型圧電素子10の駆動によって噴射孔21が開閉される。具体的には、積層型圧電素子10が電圧を印加されて伸長すると、ピストン31が
押圧され、ニードルバルブ25が噴射孔21に通じる流体通路27を閉塞し、流体の供給が停止される。また、電圧の印加が停止されると積層型圧電素子10が収縮し、皿バネ33がピストン31を押し返し、流体通路27が開放され噴射孔21が流体通路27と連通して、噴射孔21から流体の噴射が行なわれるようになっている。
なお、積層型圧電素子10に電圧を印加することによって流体通路27を開放し、電圧の印加を停止することによって流体通路27を閉鎖するように構成してもよい。
また、積層型圧電素子10が必ずしも収納容器23の内部にある必要はなく、積層型圧電素子10の駆動によって収納容器23の内部に流体の噴射を制御するための圧力が加わるように構成されていればよい。なお、本例の噴射装置19において、流体とは、燃料,インク等の他、導電性ペースト等の種々の液体および気体が含まれる。本例の噴射装置19を用いることによって、流体の流量および噴出タイミングを長期にわたって安定して制御することができる。
また、上記の例の積層型圧電素子10を採用した本例の噴射装置19を内燃機関に用いれば、従来の噴射装置に比べてエンジン等の内燃機関の燃焼室に燃料をより長い期間にわたって精度よく噴射させることができる。
次に、本実施形態の燃料噴射システムの一例について説明する。
図7は、本実施形態の燃料噴射システムの一例を示す概略図である。図7に示すように、本例の燃料噴射システム35は、高圧流体としての高圧燃料を蓄えるコモンレール37と、このコモンレール37に蓄えられた高圧流体を噴射する複数の上記の例の噴射装置19と、コモンレール37に高圧流体を供給する圧力ポンプ39と、噴射装置19に駆動信号を与える噴射制御ユニット41とを備えている。
噴射制御ユニット41は、外部情報または外部からの信号に基づいて高圧流体の噴射の量およびタイミングを制御する。例えば、エンジンの燃料噴射に本例の燃料噴射システム35を用いた場合であれば、エンジンの燃焼室内の状況をセンサ等で感知しながら燃料噴射の量およびタイミングを制御することができる。圧力ポンプ39は、燃料タンク43から流体燃料を高圧でコモンレール37に供給する役割を果たす。例えばエンジンの燃料噴射システム35の場合には1000〜2000気圧(約101MPa〜約203MPa)、好ましくは1500〜1700気圧(約152MPa〜約172MPa)の高圧にしてコモンレール37に流体燃料を送り込む。コモンレール37では、圧力ポンプ39から送られてきた高圧燃料を蓄え、噴射装置19に適宜送り込む。噴射装置19は、前述したように噴射孔21から一定の流体を外部または隣接する容器に噴射する。例えば、燃料を噴射供給する対象がエンジンの場合には、高圧燃料を噴射孔21からエンジンの燃焼室内に霧状に噴射する。
本例の燃料噴射システム35によれば、高圧燃料の所望の噴射を長期にわたって安定して行なうことができる。
10・・・積層型圧電素子
1・・・圧電体層
11・・・第1の圧電体層
12・・・第2の圧電体層
13・・・第3の圧電体層
2・・・内部電極層
21・・・第1の内部電極層
22・・・第2の内部電極層
30・・・積層体
3・・・積層ユニット
4・・・予定破断層
5・・・外部電極
19・・・噴射装置
21・・・噴射孔
23・・・収納容器
25・・・ニードルバルブ
27・・・流体通路
29・・・シリンダ
31・・・ピストン
33・・・皿バネ
35・・・燃料噴射システム
37・・・コモンレール
39・・・圧力ポンプ
41・・・噴射制御ユニット
43・・・燃料タンク

Claims (5)

  1. 圧電体層および内部電極層が交互に積層された積層ユニットを複数備えているとともに、隣り合う積層ユニットと積層ユニットとの間に配置された予定破断層を備え、
    それぞれの前記積層ユニットにおいて、前記予定破断層から数えて1番目の圧電体層である第1の圧電体層が、前記予定破断層から数えて2番目の圧電体層である第2の圧電体層よりも薄く、
    それぞれの前記積層ユニットにおいて、前記予定破断層から数えて3番目の圧電体層である第3の圧電体層が、前記第1の圧電体層の厚みと同じかまたはそれよりも厚く、かつ前記第2の圧電体層よりも薄いことを特徴とする積層型圧電素子。
  2. 圧電体層および内部電極層が交互に積層された積層ユニットを複数備えているとともに、隣り合う積層ユニットと積層ユニットとの間に配置された予定破断層を備え、
    それぞれの前記積層ユニットにおいて、前記予定破断層から数えて1番目の圧電体層である第1の圧電体層が、前記予定破断層から数えて2番目の圧電体層である第2の圧電体層よりも薄く、
    それぞれの前記積層ユニットにおいて、前記第1の圧電体層および前記第2の圧電体層を除く全ての前記圧電体層は前記第1の圧電体層の厚みと同じかまたはそれよりも厚く、かつ前記第1の圧電体層および前記第2の圧電体層を除くすべての前記圧電体層は前記第1の圧電体層から遠ざかるにしたがって厚みが薄くなっていることを特徴とする積層型圧電素子。
  3. 前記予定破断層と前記予定破断層との間に配置された前記積層ユニットにおいて、全ての前記圧電体層の厚みを見たときに、上下対称となっていることを特徴とする請求項1または請求項に記載の積層型圧電素子。
  4. 噴射孔を有する容器と、請求項1乃至請求項のうちのいずれかに記載の積層型圧電素子とを備え、該積層型圧電素子の駆動によって前記噴射孔が開閉されることを特徴とする噴射装置。
  5. 高圧燃料を蓄えるコモンレールと、該コモンレールに蓄えられた前記高圧燃料を噴射する請求項に記載の噴射装置と、前記コモンレールに記高圧燃料を供給する圧力ポンプと、前記噴射装置に駆動信号を与える噴射制御ユニットとを備えることを特徴とする燃料噴射システム。
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