JP4438321B2 - 積層型圧電体素子の製造方法 - Google Patents

積層型圧電体素子の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,圧電層と内部電極層とを交互に積層してなる積層型圧電体素子を製造する方法に関する。
【0002】
【従来技術】
近年,自動車の燃費向上及び排出ガスの面から,より精度よく燃料噴射を制御することができるインジェクタの開発が求められている。かかる精度の高いインジェクタとしては,積層型圧電体素子をアクチュエータとして用いることが提案されている。しかしながら,現在のところ,上記インジェクタのアクチュエータに適用可能な耐久性に優れた積層型圧電体素子は未だに実用化されていない。
【0003】
積層型圧電体素子は,例えば,厚み100μm程度のグリーンシートに内部電極層5μmを印刷形成し,このグリーンシートを例えば数百層積層した後に,加圧成形,乾燥,焼成,機械加工等を加えて積層体とし,この積層体の側面に側面電極を接合して作製することができる。
【0004】
ここで,積層型圧電体素子の耐久性を向上させるには,マイグレーションなどの発生を防止すべく,積層体の側面に露出する内部電極層を確実に絶縁することが必要である。
特許文献1には,積層体の側面に露出した内部電極を絶縁コーティングして銀のマイグレーションを防止する方法が示されている,しかし樹脂が剥がれてしまえば,水分等が進入し,銀のマイグレーションが発生すると共に,絶縁不良が発生するという問題が生じている。
【0005】
また,積層体の外周側面に露出した内部電極層を絶縁する方法として,特許文献2には,溝を加工して樹脂を充填し樹脂絶縁する方法が提案されている。しかしながら,同文献に示されているようなカットソーにより深さ500μm高さ(幅)が50μmの溝を加工するのは,多量生産においては実現性が低い。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−160458号公報
【特許文献2】
特開2001−244514号公報
【0007】
【解決しようとする課題】
例えば特許文献2にあるように,積層体の側面に溝を設けた場合には,その溝に充填された絶縁樹脂がアンカー効果によって安定的に維持され,耐久性の向上が望める。
しかしながら,上記のごとくカットソーによって溝を加工するのは,作業効率の点からも工業的には困難であり,また,加工時に積層体にダメージを与えて品質上の問題を引き起こすおそれもある。
【0008】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,積層体の側面に容易にかつダメージに与えることなく溝部を形成することができる積層型圧電体素子の製造方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】
第1の発明は,圧電材料よりなる圧電層と,導電材料よりなる内部電極層とを交互に積層してなる積層型圧電体素子を製造する方法において,
上記圧電層の一部となるベース用グリーンシートを作製するグリーンシート作製工程と,
上記ベース用グリーンシートよりも面積が小さく上記圧電層の一部となる圧電材料狭幅層と,上記ベース用グリーンシートよりも面積が小さく上記内部電極層となる電極材料層とを積層してなる狭幅積層部を有すると共に,該狭幅積層部を上記ベース用グリーンシート上に配設してなるユニット体を形成するユニット体形成工程と,
上記ユニット体を複数積層することにより,上記狭幅積層部の側面を底部とする溝部を有する積層体を形成する積層体形成工程と,
上記積層体を焼成する焼成工程と
上記積層体の側面に側面電極を配設する側面電極配設工程とを有し,
上記ユニット体形成工程では,上記ベース用グリーンシート上に上記電極材料層が直接接触するように上記狭幅積層部を形成し,かつ,上記電極材料層には,その外周部の一部が上記ユニット体を構成する上記ベース用グリーンシートの外周端面と略面一になる位置まで広がった取り出し電極部を形成し,
上記側面電極配設工程では,上記側面電極用の導電材料を上記溝部にも充填させ,上記内部電極層の積層方向側の表面と積層体側面側の端面の両方に接触させることを特徴とする積層型圧電体素子の製造方法にある(請求項1)。
第2の発明は,圧電材料よりなる圧電層と,導電材料よりなる内部電極層とを交互に積層してなる積層型圧電体素子を製造する方法において,
上記圧電層の一部となるベース用グリーンシートを作製するグリーンシート作製工程と,
上記ベース用グリーンシートよりも面積が小さく上記圧電層の一部となる圧電材料狭幅層と,上記ベース用グリーンシートよりも面積が小さく上記内部電極層となる電極材料層とを積層してなる狭幅積層部を有すると共に,該狭幅積層部を上記ベース用グリーンシート上に配設してなるユニット体を形成するユニット体形成工程と,
上記ユニット体を複数積層することにより,上記狭幅積層部の側面を底部とする溝部を有する積層体を形成する積層体形成工程と,
上記積層体を焼成する焼成工程とを有し,
上記狭幅積層部を形成する際には,少なくともその最上層を印刷により形成すると共に,乾燥させることなく粘着性を有する状態に維持しておき,その後上記ユニット体を積層する際には上記最上層を接着層として用いることを特徴とする積層型圧電体素子の製造方法にある(請求項2)。
【0010】
本発明においては,少なくとも,上記グリーンシート作製工程を行った後,上記ユニット体形成工程を実施する。このユニット体形成工程においては,上記ベース用グリーンシート上に上記狭幅積層部を配設してなるユニット体を形成する。ここで上記狭幅積層部は,上記のごとく,ベース用グリーンシートよりも面積が小さい圧電材料狭幅層及び電極材料層を積層して構成してあるので,上記狭幅積層部の側面の少なくとも一部は,上記ベース用グリーンシートの外周端面から内方へ後退した状態でベース用グリーンシート上に配設される。
【0011】
そのため,上記積層体形成工程において上記ユニット体を複数積層して得られた積層体は,その側面に,上記ベース用グリーンシートの外周端部から内方へ後退している上記狭幅積層部の側面を底部とした溝部を多数有する構造となる。
そして,多数の溝部を有する積層体の構造は,その後の焼成工程を行うことによってもそのまま維持され,かつ,上記ベース用グリーンシートと圧電材料狭幅層とは,互いに一体化された層となって上記圧電層となり,また,これらに挟持された電極材料層は上記内部電極層となる。したがって,得られる焼成済みの積層型圧電体素子は,上記内部電極層を有する部分が上記狭幅積層部から構成されてその外周部に上記溝部を有する構造となる。
【0012】
それ故,上記積層型圧電体素子における上記内部電極層の絶縁性を確保するために,絶縁樹脂材料によるコーティングなどを行う場合には,上記溝部に進入した絶縁樹脂材料がいわゆるアンカー効果を発揮して,そのコーティング状態を従来よりも安定化させることができる。そして,これにより,得られる積層型圧電体素子の耐久性を向上させることができる。
【0013】
また,上記積層型圧電体素子の側面に上記溝部を多数設けるに当たっては,上記のごとく,特定の構造のユニット体を形成し,これらを積層するだけでよい。そして,従来のようなカットソーによる切削加工などの溝部を形成する特別の加工作業を行う必要が一切ない。そのため,上記溝部を非常に容易に形成することができると共に,溝部を形成する際に積層型圧電体素子(積層体)に対してダメージを与えることがない。
【0014】
このように,本発明によれば,積層体の側面に容易にかつダメージに与えることなく溝部を形成することができる積層型圧電体素子の製造方法を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
上記ユニット体形成工程における上記狭幅積層部の構成としては,ベース用グリーンシート上に直接電極材料層が配置され,その上に一層又は複数層の圧電材料狭幅層が積層された構成,ベース用グリーンシート上に直接圧電材料狭幅層が一層又は複数層積層され,その上に電極材料層が配置された構成,あるいは,複数層の圧電材料狭幅層の間に電極材料層が配置された構成のいずれをとることもできる。
【0016】
また,上記ユニット体形成工程においては,上記ベース用グリーンシートを2枚1組として,その間に上記狭幅積層部を挟持した構成のユニット体を形成することもできる。
また,上記ユニット体としては,上記ベース用グリーンシートの全周にわたってその外周端より内方に上記狭幅積層部が後退するように設けることが好ましい。この場合には,積層型圧電体素子の全周にわたって環状に上記溝部を形成することができる。なお,上記狭幅積層部の外周端の一部が上記ベース用グリーンシート外周端の一部と面一になるよう設けることももちろん可能である。この場合には,その面一となった部分には上記溝部が形成されない。
【0017】
また,上記積層型圧電体素子の圧電層としては,例えばジルコン酸チタン酸鉛(PZT)などの圧電材料を適用することができる。
また,上記内部電極層としては,耐久性の面からAg−Pd材料が好ましく,また,コストの面からはCu又はその合金材料を用いることが好ましい。
【0018】
また,本発明では,上記焼成工程後において,上記積層型圧電体素子の側面のうち2箇所,即ち第1の側面部と第2の側面部に側面電極を配設する側面電極配設工程を行うことが好ましい。この側面電極配設方法としては,様々な方法をとることができる。例えば,上記第1の側面と第2の側面において,それぞれ積層方向に沿って交互に絶縁材料と導電材料を上記溝部に充填し,さらにその第1の側面及び第2の側面に導電材料を配置して,この導電材料を介してそれぞれ側面電極を配設する方法がある。この場合には,上記溝部を設けてあっても,上記絶縁材料と導電材料を上記溝部に交互に充填することによって,上記側面電極と内部電極層との交互の電気的導通構造を容易に形成することができる。
【0019】
また,上記側面電極の一部も含めて上記積層型圧電体素子の側面全体を絶縁性樹脂により覆う樹脂コーティング工程を行うことが好ましい。これによって,上記側面電極を設けていない側面に内部電極層が露出していても,これを上記絶縁性樹脂によって覆うことができるので,優れた絶縁性を得ることができる。そして,本発明では,特に,上記溝部の存在によって,この溝部に進入した絶縁樹脂材料がいわゆるアンカー効果を発揮して,そのコーティング状態を従来よりも安定化させることができる。そして,これにより,積層型圧電体素子の耐久性を向上させることができる。
【0020】
また,上記ユニット体形成工程では,1枚の上記ベース用グリーンシート上に複数の上記狭幅積層部を互いに隙間を空けて配設し,該隙間において上記ベース用グリーンシートを切断分離することにより上記ユニット体を形成することが好ましい(請求項3)。この場合には,上記ユニット体を多量に効率よく作製することができる。また,例えば,広幅シート状あるいは帯状のベース用グリーンシート上に多数の狭幅積層部を設けておき,これを順次打ち抜いて切断分離することによってユニット体を形成すると同時に,順次積み重ねる手法を採用することもできる。この場合には,上記ユニット体形成工程と積層体形成工程とを併行して進めることができ,製造工程の合理化を進めることができる。
【0021】
また,上記圧電材料狭幅層と上記電極材料層とは,スラリー状又はペースト状の原料を用いて印刷により形成することが好ましい(請求項4)。この場合には,上記圧電材料狭幅層及び内部電極層の面積を精度よく制御することができると共に,それぞれの厚みは,印刷回数によって容易に制御することができる。
【0022】
また,上記第2の発明では,上記狭幅積層部を形成する際には,少なくともその最上層を印刷により形成すると共に,乾燥させることなく粘着性を有する状態に維持しておき,その後上記ユニット体を積層する際には上記最上層を接着層として用いるこの場合には,上記ユニット体を積層するだけで上記狭幅積層部の最上層の粘着性によって複数のユニット体が一体化し,容易に上記積層体を形成することができる。
【0023】
また,この場合には,上述したような,広幅シート状あるいは帯状のベース用グリーンシート上に多数の狭幅積層部を設けておき,これを順次打ち抜いてユニット体を形成すると同時に積み重ねる手法を用いた際に,ユニット体が順次接着されていくので非常に有効である。
【0024】
また,上記第1の発明では,上記ユニット体形成工程では,上記ベース用グリーンシート上に上記電極材料層が直接接触するように上記狭幅積層部を形成し,かつ,上記電極材料層には,その外周部の一部が上記ユニット体を構成する上記ベース用グリーンシートの外周端面と略面一になる位置まで広がった取り出し電極部を形成するこの場合には,上記取り出し電極部の存在によって,積層体の側面に配設される側面電極と内部電極層との電気的接続を比較的容易に行うことができる。
【0025】
【実施例】
本発明の実施例に係る積層型圧電体素子の製造方法につき,図1〜図11を用いて説明する。
本例で製造する積層型圧電体素子1は,図5,図6に示すごとく,圧電材料よりなる圧電層11と,導電材料よりなる内部電極層2とを交互に積層してなる積層型圧電体素子である。
【0026】
この積層型圧電体素子1を製造するに当たっては,図1〜図6に示すごとく,少なくとも,後述するグリーンシート作製工程と,ユニット体形成工程と,積層体形成工程と,焼成工程とを行う。
上記グリーンシート作製工程は,上記圧電層11の一部となるベース用グリーンシート110(図1)を作製する工程である。
上記ユニット体形成工程は,図1,図2に示すごとく,上記ベース用グリーンシート110よりも面積が小さく上記圧電層11の一部となる圧電材料狭幅層115と,上記ベース用グリーンシート110よりも面積が小さく上記内部電極層となる電極材料層20とを積層してなる狭幅積層部30を有すると共に,該狭幅積層部30を上記ベース用グリーンシート110上に配設してなるユニット体3を形成する工程である。
上記積層体形成工程は,図3,図4に示すごとく,上記ユニット体3を複数積層することにより,上記狭幅積層部30の側面35を底部とする溝部4を有する積層体100を形成する工程である。
上記焼成工程は,積層体100を焼成して積層型圧電体素子1とする工程である。
【0027】
以下,これらをさらに詳説する。
本例では,上記圧電層11としてPZTを採用すべく,次のようにベース用グリーンシート作製工程を行った。
まず,圧電材料の主原料となる酸化鉛,酸化ジルコニウム,酸化チタン,酸化ニオブ,炭酸ストロンチウム等の粉末を所望の組成となるように秤量する。また,鉛の蒸発を考慮して,上記混合比組成の化学量論比よりも1〜2%リッチになるように調合する。これを混合機にて乾式混合し,その後800〜950℃で仮焼する。
【0028】
次いで,仮焼粉に純水,分散剤を加えてスラリーとし,パールミルにより湿式粉砕する。この粉砕物を乾燥,粉脱脂した後,溶剤,バインダー,可塑剤,分散剤等を加えてボールミルにより混合する。その後,このスラリーを真空装置内で攪拌機により攪拌しながら真空脱泡,粘度調整をする。
【0029】
次いで,上記スラリーをドクターブレード装置により一定厚みのグリーンシートに成形する。
回収したグリーンシートはプレス機で打ち抜くか,切断機により切断し,四角形成形してベース用グリーンシート110とした。なお,ベース用グリーンシートは,得ようとする積層型圧電体素子の形状に応じて,円形,楕円形,樽型などに成形することも可能であり,また,後述するごとく,帯状又は広幅シート状にしておいて,後から切断分離して所望形状に成形することもできる。
【0030】
次に,本例では,図1に示すごとく,上記の四角形状のベース用グリーンシート110の表面に,これよりも面積の狭い圧電材料狭幅層115と電極材料層20とを,スクリーン印刷により配設した。
上記圧電材料狭幅層115用の材料としては,上記ベース用グリーンシート110の材料と同様のスラリーを用いた。また,上記電極材料層20用の材料としては,銀/パラジウム=7/3の比率からなる銀およびパラジウムのペースト(以下,Ag/Pdペーストという)を用いた。なお,電極材料層20としては,Cuを主体とする材料に変更することも可能である。
【0031】
そして,本例では,同図に示すごとく,1枚のベース用グリーンシート110上に,1枚の圧電材料狭幅層115をスクリーン印刷により配設した後,乾燥後,その上層に1枚の電極材料層20をスクリーン印刷により配設した。さらに,その乾燥後,1枚の電極材料層20をスクリーン印刷により配設し,その乾燥後,さらに1枚の電極材料層20をその上に印刷した。なお,その最上層の圧電材料狭幅層115は,乾燥させることなく粘着性を有する状態に維持しておき,その後ユニット体3を積層する際の接着層として用いた。
【0032】
このようにして,図2に示すごとく,1枚のベース用グリーンシート110上に上記圧電材料狭幅層115及び電極材料層20を積層することによって,狭幅積層部30が形成される。これにより,狭幅積層部30をベース用グリーンシート3上に配設してなるユニット体3が形成される。本例では,同図に示すごとく,狭幅積層部30の外周端全周を,ベース用グリーンシート110の外周端から内方へ後退させた状態でユニット体3を構成した,
【0033】
次に,図3に示すごとく,得られた複数のユニット体3を積層し,さらにその最上層に,別途準備した1枚のベース用グリーンシート110を積層する積層体形成工程を行う。これにより,図4に示すごとく,上記狭幅積層部30の側面35を底部とする溝部4を多数有する積層体100が形成される。また,本例では,上記のごとく,各ユニット体3が,ベース用グリーンシート110上にある狭幅積層部30の外周端全周がベース用グリーンシート110の外周端から後退した状態となっているので,上記積層体100においては,溝部4はその全周にわたって形成される。
【0034】
次に,上記積層体100を脱脂処理した後に,焼成する焼成工程を行った。脱脂処理は,積層体100を電気炉により400〜700℃の温度に所定時間保持することにより行った。また,焼成処理は,積層体100を900〜1200℃の温度に所定時間保持して行った。このようにして,図5,図6に示すごとく,本例では,主にPb(Zr,Ti)O3系のペロブスカイト構造の酸化物であるPZTよりなる圧電層11と,Ag/Pdよりなる内部電極層2とを交互に積層した積層型圧電体素子1を得た。また,本例では,後述する図7〜図11に示すごとく,積層型圧電体素子1の積層方向両端面に,保護層16としてのPZTよりなる層を接合した。
【0035】
次に,本例では,図7,図8に示すごとく,積層型圧電体素子1の2箇所の側面101,102に側面電極51,52を配設する側面電極配設工程を行った。本例では,同図に示すごとく,第1の側面101と第2の側面102において,それぞれ積層方向に沿って交互に絶縁材料61と導電材料62を上記溝部4に交互に充填し,さらにその第1の側面101及び第2の側面102に導電材料62を配置して,この導電材料を介してそれぞれ側面電極51,52を配設した。本例では上記導電材料62としては,銀・パラジウム(Ag−Pd)よりなる導電性接着剤を用い,上記絶縁材料61としては,シリコン樹脂を用いた。
【0036】
さらに,本例では,図9〜図11に示すごとく,側面電極51,52の一部も含めて積層型圧電体素子1の側面全体を絶縁性樹脂65により覆う樹脂コーティング工程を行った。これにより,図11に示すごとく,側面電極51,52を設けていない側面103,104に内部電極層2が露出していても,これを上記絶縁性樹脂65によって覆うことができるので,優れた絶縁性を得ることができる。また,図11に示すごとく,上記溝部4の存在によって,この溝部4に進入した絶縁樹脂材料65がいわゆるアンカー効果を発揮して,そのコーティング状態を従来よりも安定化させることができる。そして,これにより,得られる積層型圧電体素子1の耐久性を向上させることができる。
【0037】
また,本例においては,積層型圧電体素子1の側面に溝部4を多数設けるに当たっては,上記構造のユニット体3を形成し,これらを積層するだけでよい。そして,従来のようなカットソーによる切削加工などの溝部を形成する特別の加工作業を行う必要が一切ない。そのため,上記溝部4を非常に容易に形成することができると共に,溝部4を形成する際に積層型圧電体素子1に対してダメージを与えることがない。
【0038】
実施例2
本例は,図12〜図15に示すごとく,積層型圧電体素子1の溝部4において露出する内部電極層2の形態を,交互に変化させた例である。
即ち,本例では,ユニット体形成工程において,図12に示すごとく,上記ベース用グリーンシート110上に上記電極材料層20が直接接触するように上記狭幅積層部30を形成した。また,電極材料層20には,その外周部の一部(一辺部201)が上記ユニット体3を構成するベース用グリーンシート110の外周端面111と略面一になる位置まで広がった取り出し電極部22を形成した。
【0039】
積層体形成工程では,図13に示すごとく,上記取り出し電極部22が左右交互になるようにユニット体3を積層して,積層体100を得た。
その後,実施例1と同様に焼成工程を施すことにより,図14に示すごとく,圧電層11と内部電極層2とが交互に積層された積層型圧電体素子1が得られた。
【0040】
また,本例においては,実施例1と同様に側面電極配設工程を行った。
これにより,図15に示すごとく,溝部4に充填した導電材料62は,上記取り出し電極部22との接触面積が実施例1の場合よりも増加し,電気的接続状態を向上させることができる。
その他は実施例1と同様の作用効果が得られる。
【0041】
実施例3
本例は,図16に示すごとく,上記ユニット体形成工程では,1枚の広幅シート状のベース用グリーンシート110上に複数の狭幅積層部30を互いに隙間を空けて配設し,該隙間においてベース用グリーンシート110を切断分離することによりユニット体3を形成した例である。
【0042】
即ち,同図に示すごとく,1枚の広幅シート状のベース用グリーンシート110上に,実施例1と同様な印刷方法によって,圧電材料狭幅層115と電極材料層20を配設し,狭幅積層部30を複数形成する。
その後,切断線(破線C)に沿ってベース用グリーンシート110を切断分離することによって,1枚のベース用グリーンシート110から複数のユニット体3(図2)を得ることができる。
この場合には,ユニット体3の作製をより効率よく行うことができる。その他は実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0043】
実施例4
本例は,図17に示すごとく,帯状のベース用グリーンシート110上に多数の狭幅積層部30を設けておき,これを順次打ち抜いて切断分離することによってユニット体3を形成すると同時に,順次積み重ねて積層体を形成していく手法を採用した例である。
【0044】
即ち,まず,帯状のベース用グリーンシート110を実施例1と同様の方法により作製する。次いで,その上面に多数の狭幅積層部30を印刷形成する。次いで,図17に示すごとく,打ち抜き装置8によってユニット体3の打ち抜き形成及び積層を実施する。
【0045】
打ち抜き装置8は,同図に示すごとく,少なくとも,ベース用グリーンシート110を支持するクッション部80と,これに設けられた貫通穴81を介して上昇可能に配設されたパンチ82と,パンチ82に対向するダイ穴830を有する上ダイ83とを有している。上ダイ83のダイ穴830には,吸着加重ホルダー84が昇降可能に配設されている。この吸着加重ホルダー84は,打ち抜いたユニット体3を吸引力により吸着する機能と,積層された複数のユニット体3に対して適度な加重を加える機能とを有しており,打ち抜き数に応じて昇降するように構成されている。
【0046】
そして,このような打ち抜き装置8を用いて,ベース用グリーンシート110を前進させる度にパンチ82を上昇させることにより,ユニット体3の打ち抜き形成及び積層を行うことができる。
本例の場合には,上記打ち抜き装置8を用いた連続打ち抜きによってユニット体形成工程と積層工程とを同時に進行させることができるので,さらに製造効率を高めることができる。
その他は実施例1と同様の作用効果が得られる。
【0047】
実施例5
本例は,図18〜図20に示すごとく,積層型圧電体素子1の溝部4において露出する内部電極層2の形態を,実施例1と異なる形態に変化させた例である。
即ち,本例では,ユニット体形成工程において,図18に示すごとく,上記ベース用グリーンシート110上に上記電極材料層20を印刷形成し,さらにその上に別途作製してグリーンシートよりなる圧電材料狭幅層115を配設した。本例では,この圧電材料狭幅層115の面積を上記電極材料層20よりも小さくした。これにより,得られたユニット体3は,同図に示すごとく,ベース用グリーンシート110の外周端から電極材料層20の外周端全周が内方に後退し,さらに,その電極材料層20の外周端から圧電材料狭幅層115の外周端全周が内方に後退した形状となる。
【0048】
次に,図19に示すごとく,このユニット体3を積層して積層体100とすることにより,各溝部4において電極材料層20の端部がステップ状に存在してなるステップ部23を有する構造が得られる。
そして,その後実施例1と同様に焼成工程を行った後,側面電極51,52を配設することにより,図20に示すごとき積層型圧電体素子1が得られる。
【0049】
この場合には,ステップ部23を有する内部電極層2が得られ,これに導電材料62を介して側面電極51,52が接続されるので,実施例1の場合よりも接触面積が増えて電気的接続構造がより安定化する。
その他は実施例1と同様の作用効果が得られる。
【0050】
実施例6
本例は,図21,図22に示すごとく,ユニット体3を,最上層に電極材料層20を設けた形態とした例である。具体的には,図21に示すごとく,ベース用グリーンシート110上に,別途作製してグリーンシートよりなる圧電材料狭幅層115を配設し,さらにその上に電極材料層20を印刷形成した。また,本例では,圧電材料狭幅層115と電極材料層20の面積は略同じにした。
その他は,実施例1と同様にした。この場合にも,実施例1と同様の作用効果が得られる。
【0051】
実施例7
本例は,図23〜図26に示すごとく,ベース用グリーンシート110,圧電材料狭幅層115及び電極材料層20の形状を樽形にした例である。
即ち,図23に示すごとく,ベース用グリーンシート110としては,樽形形状に打ち抜いたものを用い,その上に若干面積の小さい樽形形状の圧電材料狭幅層115及び電極材料層20を印刷形成して狭幅積層部30を形成した。そして,図24,図25に示すごとく,得られたユニット体3を積層した後に焼成工程を施すことによって,図26に示すごとく,断面形状が樽形の積層型圧電体素子1が得られる。
【0052】
なお,本例の場合にも,帯状又は広幅シート状のベース用グリーンシート上に複数の樽形の狭幅積層部を形成して,その後打ち抜いてユニット体3を得る方法をとることもできる。
本例の場合にも,実施例1と同様の作用効果が得られる。
【0053】
実施例8
本例は,図27,図28に示すごとく,実施例7と同様に樽形のユニット体3を形成したが,さらに工夫を加えて,電極材料層20に取り出し電極部22を設けた例である。
即ち,本例では,図27に示すごとく,樽形のベース用グリーンシート110上に電極材料層20を直接形成した。また,電極材料層20には,その外周部の一部がベース用グリーンシート110の外周端面と略面一になる位置まで広がった取り出し電極部22を設けた。そして,電極材料層20の上には,樽形の圧電材料狭幅層115を印刷形成した。これにより,取り出し電極部22を有するユニット体3が得られる。
【0054】
次に,積層体形成工程では,上記取り出し電極部22が交互に反転するようにユニット体3を積み上げる。これにより,前述した図13に示すごとき積層体100が得られる。その後,焼成工程等を施すことにより,前述した図14,図15に示すごとき積層型圧電体素子1が得られる。
その他は実施例1と同様の作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,ユニット体の構成を示す展開説明図。
【図2】実施例1における,ユニット体を示す斜視図。
【図3】実施例1における,積層体を形成する方法を示す説明図。
【図4】実施例1における,積層体を側面から見た説明図。
【図5】実施例1における,積層型圧電体素子の斜視図。
【図6】実施例1における,図5のA−A線矢視断面図。
【図7】実施例1における,積層型圧電体素子の側面に側面電極を配設した状態を示す斜視図。
【図8】実施例1における,図7のB−B線矢視断面図。
【図9】実施例1における,積層型圧電体素子の側面全体を絶縁樹脂材料によりコーティングした状態を示す説明図。
【図10】実施例1における,図9のC−C線矢視断面図。
【図11】実施例1における,図9のD−D線矢視断面図。
【図12】実施例2における,ユニット体を示す斜視図。
【図13】実施例2における,積層体を側面から見た説明図。
【図14】実施例2における,積層型圧電体素子の断面を示す説明図。
【図15】実施例2における,積層型圧電体素子の側面に側面電極を配設した状態を示す断面図。
【図16】実施例3における,広幅シート状のベース用グリーンシート上に複数の狭幅積層部を配設した状態を示す説明図。
【図17】実施例4における,打ち抜き装置の構成を示す説明図。
【図18】実施例5における,ユニット体を示す斜視図。
【図19】実施例5における,積層体を側面から見た説明図。
【図20】実施例5における,積層型圧電体素子の側面に側面電極を配設した状態を示す断面図。
【図21】実施例6における,ユニット体を示す斜視図。
【図22】実施例6における,積層体を側面から見た説明図。
【図23】実施例7における,ユニット体の構成を示す展開説明図。
【図24】実施例7における,ユニット体を示す斜視図。
【図25】実施例7における,積層体を形成する方法を示す説明図。
【図26】実施例7における,積層型圧電体素子の斜視図。
【図27】実施例8における,ユニット体の構成を示す展開説明図。
【図28】実施例8における,ユニット体を示す斜視図。
【符号の説明】
1...積層型圧電体素子,
100...積層体,
11...圧電層,
110...ベース用グリーンシート,
115...圧電材料狭幅層,
2...内部電極層,
20...電極材料層,
22...取り出し電極部,
3...ユニット体,
30...狭幅積層部,
4...溝部,
51,52...側面電極,
61...絶縁材料,
62...導電材料,
65...絶縁性樹脂,
8...打ち抜き装置,

Claims (4)

  1. 圧電材料よりなる圧電層と,導電材料よりなる内部電極層とを交互に積層してなる積層型圧電体素子を製造する方法において,
    上記圧電層の一部となるベース用グリーンシートを作製するグリーンシート作製工程と,
    上記ベース用グリーンシートよりも面積が小さく上記圧電層の一部となる圧電材料狭幅層と,上記ベース用グリーンシートよりも面積が小さく上記内部電極層となる電極材料層とを積層してなる狭幅積層部を有すると共に,該狭幅積層部を上記ベース用グリーンシート上に配設してなるユニット体を形成するユニット体形成工程と,
    上記ユニット体を複数積層することにより,上記狭幅積層部の側面を底部とする溝部を有する積層体を形成する積層体形成工程と,
    上記積層体を焼成する焼成工程と
    上記積層体の側面に側面電極を配設する側面電極配設工程とを有し,
    上記ユニット体形成工程では,上記ベース用グリーンシート上に上記電極材料層が直接接触するように上記狭幅積層部を形成し,かつ,上記電極材料層には,その外周部の一部が上記ユニット体を構成する上記ベース用グリーンシートの外周端面と略面一になる位置まで広がった取り出し電極部を形成し,
    上記側面電極配設工程では,上記側面電極用の導電材料を上記溝部にも充填させ,上記内部電極層の積層方向側の表面と積層体側面側の端面の両方に接触させることを特徴とする積層型圧電体素子の製造方法。
  2. 圧電材料よりなる圧電層と,導電材料よりなる内部電極層とを交互に積層してなる積層型圧電体素子を製造する方法において,
    上記圧電層の一部となるベース用グリーンシートを作製するグリーンシート作製工程と,
    上記ベース用グリーンシートよりも面積が小さく上記圧電層の一部となる圧電材料狭幅層と,上記ベース用グリーンシートよりも面積が小さく上記内部電極層となる電極材料層とを積層してなる狭幅積層部を有すると共に,該狭幅積層部を上記ベース用グリーンシート上に配設してなるユニット体を形成するユニット体形成工程と,
    上記ユニット体を複数積層することにより,上記狭幅積層部の側面を底部とする溝部を有する積層体を形成する積層体形成工程と,
    上記積層体を焼成する焼成工程とを有し,
    上記狭幅積層部を形成する際には,少なくともその最上層を印刷により形成すると共に,乾燥させることなく粘着性を有する状態に維持しておき,その後上記ユニット体を積層する際には上記最上層を接着層として用いることを特徴とする積層型圧電体素子の製造方法。
  3. 請求項1又は2において,上記ユニット体形成工程では,1枚の上記ベース用グリーンシート上に複数の上記狭幅積層部を互いに隙間を空けて配設し,該隙間において上記ベース用グリーンシートを切断分離することにより上記ユニット体を形成することを特徴とする積層型圧電体素子の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において,上記圧電材料狭幅層と上記電極材料層とは,スラリー状又はペースト状の原料を用いて印刷により形成することを特徴とする積層型圧電体素子の製造方法。
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