JP5679332B2 - １０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物、その製造法及びその重合物 - Google Patents
１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物、その製造法及びその重合物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5679332B2 JP5679332B2 JP2011143698A JP2011143698A JP5679332B2 JP 5679332 B2 JP5679332 B2 JP 5679332B2 JP 2011143698 A JP2011143698 A JP 2011143698A JP 2011143698 A JP2011143698 A JP 2011143698A JP 5679332 B2 JP5679332 B2 JP 5679332B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tetrahydro
- methanoanthracen
- methyl
- acrylate
- methacrylate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
本発明は、１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物、その製造法、及び該（メタ）アクリレート化合物を重合してなる重合物に関する。
近年、光学分野においてガラス代替材料としてプラスチックが盛んに用いられている。例えば、ポリカーボネートやポリメチルメタクリレート等がよく知られている。これらのプラスチック材料は、軽量性、安全性、意匠性を有している反面、屈折率は無機ガラスより低いため、分厚くなりやすいという欠点がある。そこで、近年、高屈折率を有するプラスチック材料に対する要望が高くなってきている。特に、高屈折率プラスチック材料の光学用物品への進出は著しく、液晶ディスプレイ用パネル、カラーフィルター、眼鏡レンズ、フレネルレンズ、レンチキュラーレンズ、ＴＦＴ用のプリズムレンズシート、非球面レンズ、光ディスク、ホログラム、光ファイバー、光道波路等への検討が盛んに行われている。
プラスチックの屈折率とその原料となるモノマーの屈折率には正の相関関係にあり、高屈折率のプラスチックを得るためにはそのプラスチックを構成するモノマーが高屈折率であることが必要である。
モノマーの屈折率を高くする方法としては、分子構造中にハロゲン原子（フッ素を除く）や硫黄原子、更には芳香環を導入することが既に広く知られている。例えば、ハロゲン原子の有する高い固有屈折率を利用し、ビフェニル環にハロゲン原子を導入した高屈折率重合体が報告されている(特許文献１)。しかし、ハロゲン化することによって、得られた重合体の耐光性が著しく劣化し、また、高比重であるという欠点があった。また、ハロゲン以外に高い固有屈折率を有する硫黄原子を有する単量体組成物も報告されている(特許文献２)。しかし、硫黄原子を有するモノマー組成物は高い屈折率、優れた耐衝撃性を有するものの、同様に得られた重合体の耐光性が著しく劣り、また、硫黄特有の不快臭を発する等の問題があった。更に、硫黄原子を有するモノマー組成物を用いたプラスチックが廃棄物として処理されるとき、有害なガスや硫黄化合物を生じることが懸念される。
一方、モノマーの屈折率を高くする方法として、従来からベンゼン環、ビフェニル環を導入することが知られている。ベンゼン環、ビフェニル環を有するプラスチック材料は、軽量で透明性に優れ、比較的屈折率が高いプラスチック材料が得られる（特許文献３等）。しかし、ベンゼン環を用いた場合、ハロゲン原子や硫黄原子を含まないモノマーでは屈折率が１．５４を超えるものを得ることは困難であった。
また、モノマーの屈折率を高くする方法として、ナフタレン環を導入したアクリレート化合物について報告がなされている（特許文献４，５）。しかしながら、ナフタレン環を含むアクリレート化合物は３５０ｎｍ近辺にＵＶ吸収を持つため、光硬化させる場合に光源として最も一般的な高圧水銀ランプを用いた場合、高圧水銀ランプの３６６ｎｍ付近の光が吸収される、いわゆる内部フィルタリング効果を有するため、光硬化が遅くなるという欠点があった。また、高圧水銀ランプの短波長成分を吸収し分解着色するという欠点があった。そのため、従来は、４００ｎｍ付近の波長を含む紫外ＬＥＤランプなどにより、イルガキュア８１９やダロキュアＴＰＯ（イルガキュア、ダロキュアはチバスペシャリティケミカルズ社の登録商標）等のホスフィンオキサイド系の光ラジカル重合開始剤を用いて光硬化させている（特許文献５）。
しかしながら、紫外ＬＥＤランプは、光硬化用の光源としては未だ普及しておらず、工業用の大型の装置を作成し難いという欠点を有している。また、ホスフィンオキサイド系の光ラジカル重合開始剤は、リン化合物を含有しているため、高価であるという欠点を有する。
また、更に高い屈折率を得るため、アントラセン環、フルオレン環を有するモノマーの開発も検討されている（特許文献６，７，８）。更に、アントラセン環やフルオレン環等をエステル交換によりポリマーに導入する試みもなされている（特許文献９）。
しかしながら、アントラセン環やフルオレン環の導入により、高い屈折率のプラスチック材料が得られるが、フルオレン環を導入した場合は、紫外領域に吸収があるため、光照射により着色しやすく、耐光性に問題がある。また、アントラセン環を導入した場合はアントラセン環が蛍光を発するため、光学材料分野での適用は困難である等の問題がある。
また、本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物はナフタレン環とアントラセン環の中間の構造を持っているが、その類似化合物として１，２，３，４−テトラヒドロアントラセン環を有するアクリレート化合物については、その合成例が報告されている。しかし、本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物とは構造が異なるうえ、当該１，２，３，４−テトラヒドロアントラセン環を有するアクリレート化合物あるいはその重合物の屈折率に関しては何ら述べられておらず、その示唆もない（特許文献１０）。
よって、アントラセン環やフルオレン環にみられるような紫外域の吸収や蛍光の問題が無く、透明性に優れ、かつ、一般的で最も広く用いられている高圧水銀ランプなどの光源で重合可能であり、光ラジカル重合開始剤も特殊な重合開始剤を用いなくとも重合可能なアクリレート化合物の開発が望まれている。
本発明者は、多環式芳香族骨格を有するアクリレート化合物の構造と光硬化性に関して鋭意検討した結果、一般式（１）に示す１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物が高圧水銀ランプにより容易に重合すること、更に、得られた重合物が透明でかつ高い屈折率を有していることを見出し、本発明を完成した。
第１発明では、一般式（１）で示される１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物を提供する。
一般式（１）中、Ｒ1、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５及びＲ６は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示し、Ｒ７はアルキル基又はアリール基のいずれかを示し、Ｘは水素原子又はアルキル基のいずれかを示す。
第２発明では、一般式（２）で示される１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物をアシル化することよりなる発明１記載の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物の製造方法を提供する。
一般式（２）中、Ｒ1、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５及びＲ６は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示し、Ｘは水素原子又はアルキル基のいずれかを示す。
第３発明では、一般式（３）で示される１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物を（メタ）アクリル化することよりなる第１発明に記載の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物の製造方法を提供する。
一般式（３）中、Ｒ1、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４及びＲ５は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示し、Ｒ７はアルキル基又はアリール基のいずれかを示し、Ｘは水素原子又はアルキル基のいずれかを示す。
第４発明では、少なくとも第１発明に記載の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物と、ラジカル重合開始剤とを含有する重合性組成物を提供する。
第５発明では、第４発明に記載の重合性組成物と、さらに１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物以外のラジカル重合性化合物とを含有することを特徴とする重合性組成物を提供する。
第６発明では、第４発明又は第５発明のいずれかに記載の重合性組成物を重合してなる重合物を提供する。
本発明において、（メタ）アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを表し、（メタ）アクリロイルとは、アクリロイル又はメタクリロイルを、（メタ）アクリルとは、アクリルまたはメタクリル表す。
また、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン骨格における置換基の位置番号は、下記のように付する。
本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は、新規な化合物であり、かつ、最も一般的な紫外光源である高圧水銀ランプにより容易に重合する。また、重合により得られた重合物は透明であり高い屈折率を示す等、工業的に有用な化合物である。
（（メタ）アクリレート化合物）
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は、下記一般式（１）に示される構造を有する化合物である。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は、下記一般式（１）に示される構造を有する化合物である。
（一般式（１）中、Ｒ1、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５及びＲ６は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示し、Ｒ７はアルキル基又はアリール基のいずれかを示し、Ｘは水素原子又はアルキル基のいずれかを示す。）
一般式（１）中、Ｘで表されるアルキル基としてはメチル基、エチル基、ｎ−プロピル基、ｉ−プロピル基、ｎ−ブチル基、ｓｅｃ−ブチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
一般式（１）中、Ｒ７で表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、ｎ−プロピル基、ｉ−プロピル基、ｎ−ブチル基、ｓｅｃ−ブチル基、シクロヘキシル基等が挙げられ、アリール基としては、フェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
一般式（１）に示す１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物としては、例えば次のものが挙げられる。すなわち、Ｘが水素原子の場合は、１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、等が挙げられる。
さらには、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン環にアルキル基が置換した化合物として、まず６位に置換した例としては、６−メチル−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−メチル−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−メチル−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−メチル−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−メチル−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−メチル−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−メチル−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−メチル−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−メチル−１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−メチル−１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−メチル−１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−メチル−１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−メチル−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−メチル−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−メチル−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，６−メチル−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−メチル−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−メチル−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートなどが挙げられる。
また、６−エチル−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−エチル−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−エチル−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−エチル−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−エチル−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−エチル−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−エチル−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−エチル−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−メチル−１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−エチル−１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−エチル−１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−エチル−１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−エチル−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−エチル−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−エチル−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，６−エチル−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−エチル−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−エチル−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、等が挙げられる。
そしてまた、５位に置換されたものとしては、５−メチル−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−メチル−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−メチル−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−メチル−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−メチル−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−メチル−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−メチル−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−メチル−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−メチル−１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−メチル−１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−メチル−１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−メチル−１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−メチル−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−メチル−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−メチル−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，５−メチル−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−メチル−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−メチル−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートなどが挙げられる。
また、５−エチル−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−エチル−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−エチル−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−エチル−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−エチル−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−エチル−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−エチル−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−エチル−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−メチル−１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−エチル−１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−エチル−１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−エチル−１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−エチル−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−エチル−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−エチル−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，５−エチル−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−エチル−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−エチル−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート等が挙げられる。
１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン環にハロゲン原子が置換した化合物、すなわちＸがハロゲン原子である化合物とすることもできる。ハロゲン原子を含むという欠点を有するが、屈折率としては高く、やはり、新規な化合物であり、かつ、最も一般的な紫外光源である高圧水銀ランプにより容易に重合する化合物となる。例えば、まず、６位に置換したものとしては、６−クロロ−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−クロロ−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−クロロ−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−クロロ−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−クロロ−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−クロロ−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−クロロ−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−クロロ−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−クロロ−１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−クロロ−１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−クロロ−１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−クロロ−１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−クロロ−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−クロロ−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−クロロ−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，６−クロロ−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−クロロ−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−クロロ−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−６−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−１−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−1−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−1−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−1−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−６−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート等が挙げられる。
また、６−ブロモ−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−ブロモ−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−ブロモ−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−ブロモ−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−ブロモ−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−ブロモ−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−ブロモ−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−ブロモ−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−ブロモ−１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−ブロモ−１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−ブロモ−１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−ブロモ−１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−ブロモ−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−ブロモ−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−ブロモ−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，６−ブロモ−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−ブロモ−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−ブロモ−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−６−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−１−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−１−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−1−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−1−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−1−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−６−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート等が挙げられる。
また、５位が置換されたものとしては、５−クロロ−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−クロロ−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−クロロ−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−クロロ−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−クロロ−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−クロロ−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−クロロ−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−クロロ−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−クロロ−１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−クロロ−１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−クロロ−１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−クロロ−１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−クロロ−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−クロロ−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−クロロ−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，５−クロロ−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−クロロ−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−クロロ−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−５−クロロ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−５−クロロ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート等が挙げられる。
また、５−ブロモ−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−ブロモ−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−ブロモ−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−ブロモ−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−ブロモ−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−ブロモ−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−ブロモ−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−ブロモ−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−ブロモ−１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−ブロモ−１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−ブロモ−１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−ブロモ−１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−ブロモ−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−ブロモ−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−ブロモ−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，５−ブロモ−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−ブロモ−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−ブロモ−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−５−ブロモ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−アセチルオキシ−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−アセチルオキシ−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（プロピオニルオキシ）−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート，１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−５−ブロモ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート等が挙げられる。
なお、メチルシクロペンタジエン、又はそのダイマーを熱分解して得られたメチルシクロペンタジエンを本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物の合成原料として用いた時は、一般式（１）におけるＲ１からＲ５のいずれか一つにメチル基が置換した化合物の混合物となることがある。これは、一般的に入手可能なメチルシクロペンタジエン又はそのダイマーがメチル基の置換位置が異なる異性体の混合物であることが多いためである。しかし、これらの混合物を用いて反応することによって得られた場合でも、特定の位置にメチル基が置換した化合物を単離精製することなく、このＲ１からＲ５のいずれか一つにメチル基が置換した化合物の混合物として用いても、本発明の効果を発現することができる。
前記の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物のうち、Ｘが水素原子であり、Ｒ１からＲ５のすべてが水素原子あるいはＲ１からＲ５のいずれか一つがメチル基で他のすべてが水素原子であり、Ｒ６が水素原子かメチル基であり、Ｒ７がメチル基、エチル基又はフェニル基である化合物が、合成が容易であり、かつ、得られる生成物の屈折率が高いことから特に好ましい。
［製造方法］
１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は、下図にしめすように二つのルートで得ることができる。一つは、まず１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物をモノ（メタ）アクリル化し、ついで、アシル化するルートＡであり、二つ目は一つ目と順序が逆の方法であって、まず、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物をモノアシル化し、ついで（メタ）アクリル化するルートＢである。
１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は、下図にしめすように二つのルートで得ることができる。一つは、まず１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物をモノ（メタ）アクリル化し、ついで、アシル化するルートＡであり、二つ目は一つ目と順序が逆の方法であって、まず、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物をモノアシル化し、ついで（メタ）アクリル化するルートＢである。
＜ルートＡ＞
まず、ルートＡについて述べる。ルートＡにおいて、本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は、下記一般式（２）に示された１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物をアシル化することより得ることができる。また、当該１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物をモノ（メタ）アクリル化することにより得ることができる。
まず、ルートＡについて述べる。ルートＡにおいて、本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は、下記一般式（２）に示された１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物をアシル化することより得ることができる。また、当該１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物をモノ（メタ）アクリル化することにより得ることができる。
一般式（２）中、Ｒ1、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５及びＲ６は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示し、Ｘは水素原子又はアルキル基のいずれかを示す。
一般式（２）中、Ｘで表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、ｎ−プロピル基、ｎ−ブチル基等が挙げられる。
すなわち下記反応式に示すように、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物をモノ（メタ）アクリル化して１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物となす第１反応と、得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレートをアシル化する第２反応より、本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレートを合成することができる。
上記反応式中、Ｒ1、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５及びＲ６は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示し、Ｘは水素原子又はアルキル基のいずれかを示す。
上記反応式中、Ｒ1、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５及びＲ６は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示し、Ｒ７はアルキル基又はアリール基を示し、Ｘは水素原子又はアルキル基のいずれかを示す。
出発原料として使用する１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物は、次のように合成することができる。すなわち、対応する１，４−ナフトキノン化合物とシクロペンタジエン化合物とをディールス・アルダー反応させることにより、まず１，４，４ａ，９ａ−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン化合物を得る。そして、当該１，４，４ａ，９ａ−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン化合物を接触水素化することにより、１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン化合物とし、そして、当該１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン化合物を更にエノール化することにより、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物を得ることができる。
１，４−ナフトキノン化合物と、シクロペンタジエン化合物とのディールス・アルダー反応は従来公知の方法で行うことができる。例えば、特開平６-３１２９５０号公報の工程１に記載の方法により合成できる。
シクロペンタジエン化合物としては、シクロペンタジエン、１−メチルシクロペンタジエン、２−メチルシクロペンタジエン、５−メチルシクロペンタジエン等を挙げることができる。これらは単独であるいは組み合わせて使用することもできる。また、シクロペンタジエン化合物は、対応するジシクロペンタジエン化合物を加熱し、シクロペンタジエン化合物に分解して用いてもよい。
例えば、ジシクロペンタジエンを１５０度以上に加熱すると熱分解して、シクロペンタジエンとなる。これを冷却することにより、シクロペンタジエンを単離することができる。メチルシクロペンタジエンも同様にして、メチルジシクロペンタジエンを熱分解して得ることができる。このようにして得たシクロペンタジエンあるいはメチルシクロペンタジエンは、室温で徐々に再び二量化するため、すぐに次の反応に用いることが好ましい。シクロペンタジエンあるいはメチルシクロペンタジエンをナフトキノン化合物と混合すると発熱を伴って、ディールス・アルダー反応を起こし、環状付加物を生成する。メチルシクロペンタジエンがメチル基の置換位置の異なる異性体の混合物となっているものの場合は、ディールス・アルダー反応物がシクロペンタジエンを用いた時に比べ、低融点物となる場合が多いが、以下の接触水素化反応、エノール化反応、（メタ）アクリル化反応及びアシル化反応において、ほぼ同様の反応で１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物を合成することができる。
次に、水素化について説明する。１，４，４ａ，９ａ−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン化合物は、接触水素化触媒の存在下、容易に２、３位の二重結合を接触水素化することができる。触媒としては炭素−炭素二重結合の接触水素化反応に一般的に使用される触媒が使用可能であり、例えば、パラジウム担持活性炭、ラネーニッケル、ラネーコバルト、酸化白金、白金担持活性炭、ニッケル珪藻土、銅クロマイトなどの不均一系触媒；又はクロロトリス（トリフェニルホスフィン）ロジウム、白金−スズ錯体、第三級ホスフィン−コバルトカルボニル錯体などの均一系触媒を挙げることができる。当該接触水素化反応は水素ガスの存在下に行う。使用する触媒の種類によっては常圧で行うことも可能であるが、加圧下で行うことが反応速度が大である場合が多いため望ましい。加圧下で行う場合には、３０ＭＰａ以下、好ましくは２０ＭＰａ以下、更に好ましくは１０ＭＰａ以下であるのが、反応装置、操作性等の面で工業的に有利である。
接触水素化により得られた１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン化合物をエノール化する方法としては酸触媒又は無機塩基存在下の２種類の方法で行うことができる。
まず、酸触媒を用いるエノール化の方法について述べる。１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン化合物のエノール化は、１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン化合物と酸触媒とを溶媒中で加熱することにより行う。用いることができる酸触媒としては、硫酸、塩化水素、硝酸、ｐ−トルエンスルホン酸又はメタンスルホン酸、燐酸等が挙げられる。
酸触媒を用いるエノール化において、用いることができる溶媒としては、特に種類を選ばないが、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒、テトラヒドロフラン、１，４−ジオキサン等のエーテル系溶媒、酢酸，プロピオン酸等の有機酸等が好適に用いられる。特に芳香族系溶媒を使用した場合は、反応終了後、反応液を冷却すると１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物が析出してくるので、特に望ましい。
酸触媒を用いるエノール化の温度は、５０℃以上、１５０℃以下が好ましく、より好ましくは８０℃以上、１２０℃以下である。５０℃以下では反応時間がかかりすぎ、１５０℃以上では生成物の純度が低下するので、共に望ましくない。エノール化の反応時間は反応温度によるが、通常、３０分から３時間程度である。反応終了後、反応液を冷却するか又は、ｎ−ヘキサン等の貧溶媒に投入することにより、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物が析出する。
次に無機塩基を用いたエノール化の方法について述べる。１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン化合物を水若しくは水溶性溶媒又は水と水溶性溶媒の混合液中に分散させ、次いで１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン化合物の２倍モル以上の無機塩基を添加し、加熱して、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物の無機塩基塩溶液とする。次いで、該無機塩基塩溶液に酸を加えて中和することにより、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物が得られる。
無機塩基を用いたエノール化において、用いる無機塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。
水溶性溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、テトラヒドロフラン、１，４−ジオキサン等のエーテル系溶媒、ジメチルフォルムアミド、ジメチルアセトアミド，Ｎ−メチル−２−ピロリドン等のアミド系溶媒が使用される。中でも、反応収率の高さから、ジメチルアセトアミドが特に好ましい。
反応温度としては、２０℃以上、１００℃以下が好ましい。より好ましくは５０℃以上、８０℃以下である。２０℃以下では反応時間がかかりすぎ、１００℃以上では、生成物の純度が低下し、共に好ましくない。
反応時間としては、反応温度にもよるが、通常３０分以上、２時間以下である。無機塩基を添加すると、水溶液の色が赤くなり、該水溶液を加熱するにつれて次第に１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン化合物の結晶が溶けて、１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物の無機塩基塩が生成して赤い水溶液となる。該無機塩基塩水溶液に硫酸、塩化水素、硝酸、ｐ−トルエンスルホン酸又はメタンスルホン酸、燐酸等の酸を加えて、水溶液のｐＨを弱酸性にすると、水溶液の赤色が消えて、灰白色の１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物のスラリーが大量に析出する。これを濾過等により、分離することにより、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物を得ることができる。
次に、第１反応について説明する。得られた１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物と（メタ）アクリル化剤とを無機塩基の存在下で反応させることにより１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物を得ることができる。
用いる１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物としては、例えば、次のような化合物が挙げられる。すなわち、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール、６−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール、６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール、５−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール、５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール等が挙げられる。
（メタ）アクリル化剤としては、ハロゲン化（メタ）アクリロイルを用いることができる。ハロゲン化（メタ）アクリロイルとしては、塩化アクリロイル、塩化メタクリロイル、臭化アクリロイル、臭化メタクリロイル等が挙げられる。その中でも特に塩化アクリロイル又は塩化メタクリロイルが収率よく目的物が得られるため、好ましい。
たとえば、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物に塩化アクリロイルを反応させると、１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート化合物が得られる。一方、塩化メタクリロイルを反応させると、１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート化合物が得られる。
用いるハロゲン化（メタ）アクリロイルの添加量は１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物１モルに対して、通常１．０モル倍以上３．０モル倍未満、好ましくは１．２モル倍以上２．０モル倍未満である。１．０モル倍より少なすぎる場合は、原料の１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物が未反応のまま残ってしまい、一方、２．０モル倍より多すぎる場合は、ハロゲン化（メタ）アクリロイルが一部重合し、得られた１０−アルコキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物の純度が低下してしまい、いずれも好ましくない。
用いる無機塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基が挙げられる。特に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましく、水酸化ナトリウムがより好ましい。
用いる無機塩基の添加量は、ハロゲン化（メタ）アクリロイル１モルに対して、通常１．０モル倍以上１．５モル倍未満である。塩基の使用量が少なすぎると、ハロゲン化（メタ）アクリロイルの滴下中に水層のｐＨが酸性になり、選択率が低下する場合がある。一方、塩基の使用量が多すぎると、ハロゲン化（メタ）アクリロイルが分解する場合などがあり好ましくない。
１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物とハロゲン化（メタ）アクリロイルとの反応は、通常は溶媒の存在下で行なう。溶媒の種類は特に制限されないが、水相及び有機相からなる二相系で反応を行なうことが好ましい。
水相及び有機相からなる二相系で（メタ）アクリル化する場合、通常は溶媒として、水と、有機相を形成する一又は二以上の有機溶媒とを併用することが好ましい。有機相を形成する有機溶媒の種類は特に制限されないが、比較的低い極性を示し、水に対して混和性を示さない有機溶媒を用いることが好ましい。このような有機溶媒の例としては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒、ヘプタン、シクロヘキサン、デカリン等の脂肪族炭化水素溶媒等が挙げられる。これらの有機溶媒は、単独で用いてもよく、二種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用してもよい。単独で用いる場合は、トルエンが好ましく、二種以上を組み合わせて用いる場合の有機溶媒の組み合わせとしては、トルエンとキシレン又はトルエンとヘプタンの組み合わせが好ましい。
水相と有機相との混合比率は、特に制限されるものではないが、水相及び有機相の合計容積に対して、水相の容積比率が、通常５０ｖｏｌ％以上、９５ｖｏｌ％以下の範囲であることが好ましい。水相の容積比率が５０ｖｏｌ％より少なすぎ、又は９５ｖｏｌ％より多すぎると、得られる１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物の選択率が低下するため、いずれも好ましくない。
１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物とハロゲン化（メタ）アクリロイルとの反応において、反応温度の制御及び選択率向上の観点から、原料であるハロゲン化（メタ）アクリロイルを１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物と有機溶媒等との溶液中に攪拌しながら滴下する方法が好ましい。
また、（メタ）アクリル化反応は冷却しながら行なうことが好ましい。具体的には、反応温度を通常１０℃以下、特に５℃以下で、水相が凝固しない温度以上とすることが好ましい。発熱により反応温度が上昇しすぎると、得られる１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物の選択率が低下し、また、得られる１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物が加水分解してしまう場合があり、いずれも好ましくない。
（メタ）アクリル化反応に要する時間は、特に限定されないが、通常０．１時間以上２時間未満、特に０．２時間以上０．５時間未満の範囲が好ましい。反応終了後は、できるだけ早く反応をクエンチ（停止）することが好ましい。
反応のクエンチの方法は、例えば、反応系（水相）に希塩酸（濃度が１〜３モル／Ｌ）、希硫酸（濃度０．５〜１．５モル／Ｌ）等の酸を加えて酸性にすることにより行なう。反応終了後、必要に応じて、粗精製、再結晶精製等の後処理を行なってもよい。
反応生成物の粗精製は、例えば、以下の手順により行なうことができる。例えば、反応系に酢酸エチル等の抽出溶媒を加えて混合し、二層分離を行なう。有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウム（ＭｇＳＯ４）等の乾燥剤を加えて乾燥した上で、溶媒を留去することにより、粗精製物を得ることができる。粗精製物の再結晶精製は、例えば、粗精製物を再結晶用の溶媒に加えて加熱溶解させた後、放冷して再結晶させることにより行なう。再結晶用の溶媒としては、例えば、トルエン、トルエンと酢酸エチルとの混合溶媒、トルエンとエタノールとの混合溶媒等を使用することが出来る。
次に、第２反応について説明する。上記第１反応によって得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物をアシル化剤によって１０位のヒドロキシ基をアシル化する。
第２反応においては、塩基存在下、または塩基非存在下、１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物がアシル化され、対応する１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレートが得られる。
原料として用いられる１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物としては、例えば次の化合物が挙げられる。
すなわち、Ｘが水素原子の場合は、Ｘが水素原子の場合は、１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ヒドロキシ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ヒドロキシ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ヒドロキシ−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ヒドロキシ−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、１０−ヒドロキシ−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、１０−ヒドロキシ−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート等が挙げられる。
Ｘがアルキル基の場合は、６−メチル−１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−メチル−１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−メチル−１０−ヒドロキシ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−メチル−１０−ヒドロキシ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−メチル−１０−ヒドロキシ−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−メチル−１０−ヒドロキシ−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−メチル−１０−ヒドロキシ−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−メチル−１０−ヒドロキシ−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−メチル−１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−メチル−１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−メチル−１０−ヒドロキシ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−メチル−１０−ヒドロキシ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−メチル−１０−ヒドロキシ−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−メチル−１０−ヒドロキシ−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−メチル−１０−ヒドロキシ−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−メチル−１０−ヒドロキシ−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−エチル−１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−エチル−１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−エチル−１０−ヒドロキシ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−エチル−１０−ヒドロキシ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−エチル−１０−ヒドロキシ−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−エチル−１０−ヒドロキシ−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、６−エチル−１０−ヒドロキシ−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、６−エチル−１０−ヒドロキシ−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−エチル−１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−エチル−１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−エチル−１０−ヒドロキシ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−エチル−１０−ヒドロキシ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−エチル−１０−ヒドロキシ−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−エチル−１０−ヒドロキシ−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート、５−エチル−１０−ヒドロキシ−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート、５−エチル−１０−ヒドロキシ−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート等が挙げられる。
使用されるアシル化剤としては、塩化アセチル、塩化プロピオニル、塩化−ｎ−ブチリル、塩化−ｉ−ブチリル、塩化−ｎ−バレリル、塩化−ｉ−バレリル、臭化アセチル、臭化プロピオニル、臭化−ｎ−ブチリル、臭化−ｉ−ブチリル、臭化−ｎ−バレリル、臭化−ｉ−バレリル等のカルボン酸ハライド類、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸等のカルボン酸無水物類、さらには塩化ベンゾイル、臭化ベンゾイル、塩化−１−ナフトイル、塩化−２−ナフトイル等の芳香族カルボン酸ハライド類、安息香酸無水物等の芳香族カルボン酸無水物等が挙げられる。
アシル化剤として、シュウ酸ジクロリド、マロン酸ジクロリド、コハク酸ジクロリド、ペンタンジオイルジクロリド、ヘキサンジオイルジクロリド、オクタンジオイルジクロイド、デカンジオイルジクロイド、テレフタル酸ジクロリド、イソフタル酸ジクロリド、フタル酸ジクロリド等のジカルボン酸のジクロライド化合物を用いると、アシル基に２分子の１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物が反応した下記一般式（４）の化合物となる。
一般式（１）中、Ｒ1、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５及びＲ６は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示し、Ｒ７はアルキレン基又はアリーレン基のいずれかを示し、Ｘは水素原子又はアルキル基のいずれかを示す。アルキレン基としては、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基又はドデカメチレン基等が挙げられ、アリーレン基としてはｏ−フェニレン、ｍ−フェニレン又はｐ−フェニレン基等が挙げられる。
代表的化合物としては、例えば次のものが挙げられる。すなわち、ビス｛１０−メタクリロイルオキシ−［９−（１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントリル）］｝オキサレート、ビス｛１０−メタクリロイルオキシ−［９−（１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントリル）］｝マロネート、ビス｛１０−メタクリロイルオキシ−［９−（１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントリル）］｝サクシネート、ビス｛１０−メタクリロイルオキシ−［９−（１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントリル）］｝ペンタンジオエート、ビス｛１０−メタクリロイルオキシ−［９−（１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントリル）］｝ヘキサンジオエート、ビス｛１０−メタクリロイルオキシ−［９−（１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントリル）］｝オクタンジオエート、ビス｛１０−メタクリロイルオキシ−［９−（１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントリル）］｝デカンジオエート、ビス｛１０−メタクリロイルオキシ−［９−（１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントリル）］｝テレフタレート、ビス｛１０−メタクリロイルオキシ−［９−（１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントリル）］｝イソフタレート、ビス｛１０−メタクリロイルオキシ−［９−（１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントリル）］｝フタレート等である。
１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物に対するアシル化剤の添加量は、アシル化剤がカルボン酸ハライドの場合は、１モル倍から２モル倍が好ましく、より好ましくは１．１モル倍から１．５モル倍である。１モル倍未満の場合は未反応の１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物が残留し、また、２モル倍を超える場合は、アシル化剤が多量に反応物に残るため、生成物が結晶化し難くなり、いずれも好ましくない。一方、アシル化剤がカルボン酸無水物の場合は、やはり１モル倍以上添加することが好ましいが、２モル倍を超えて添加しても反応に悪影響はなく、液状の場合は、反応溶媒を兼ねて大過剰添加してもよい。
第２反応で使用される塩基としては、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、ピペリジン等が挙げられる。塩基の使用量は通常、原料の１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物に対して、等モルから２モル倍量より好ましくは０．８モル倍から１．５モル倍量添加する。
第２反応は、一般的に溶媒中で行われる。溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼンのような芳香族系溶媒、塩化メチレン、ジクロロエタン、ジクロロエチレンのようなハロゲン化炭素系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン系溶媒、Ｎ−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミドのようなアミド系溶媒、テトラヒドロフラン、１，４−ジオキサンのようなエーテル系溶媒が好適に用いられる。アシル化剤を溶媒として用いることができる場合もある。溶媒中の１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物の濃度としては、通常０．２モル濃度以上が好ましい。
溶媒が芳香族系溶媒の場合は、第２反応の原料である１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物の溶媒に対する溶解度が低くスラリー状態となる場合があるが、反応が進行するにともない、可溶化してくるのが一般である。
第２反応において、反応温度は０℃から８０℃、好ましくは０℃から２０℃である。反応温度が低すぎると反応に時間がかかり、また８０℃を超えると不純物濃度が増え、いずれの場合も好ましくない。
第２反応において、反応時間は１５分から３時間程度である。反応終了後、アシル化剤がカルボン酸ハライドの場合は、水またはメタノールを加えて未反応のアシル化剤を加水分解した後、濾液に水を添加して、析出した塩酸塩を濾過して除去するとともに生成物を晶析させ、析出した結晶を濾過して白色あるいは黄白色粉末を得る。また、溶媒にアセトンなどの水溶性ケトンを用いた場合は、反応終了後水を加えて未反応のアシル化剤を加水分解した後、さらに水を添加して析出した 塩酸塩を溶かし均一溶液とする。その後当該均一溶液から、徐々に生成物が析出してくるので析出した結晶を濾別することにより白色あるいは黄白色粉末を得ることができる。そして得られた結晶をさらに、例えば、塩化メチレン／メタノールから再結晶し、白色あるいは白黄色の結晶を得ることが出来る。
＜ルートＢ＞
上記では１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物を得るためのルートＡについて述べてきたが、次に、ルートＢについて述べる。ルートＢにおいて、本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレートは、下記一般式（３）に示された１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物を（メタ）アクリル化することより得ることができる。また、当該１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物は、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物をモノアシル化することにより得ることができる。
上記では１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物を得るためのルートＡについて述べてきたが、次に、ルートＢについて述べる。ルートＢにおいて、本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレートは、下記一般式（３）に示された１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物を（メタ）アクリル化することより得ることができる。また、当該１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物は、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物をモノアシル化することにより得ることができる。
一般式（３）に於いて、Ｒ1、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４及びＲ５は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示し、Ｒ７はアルキル基、アリール基を示し、Ｘは、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子のいずれかを示す。
一般式（３）中、Ｒ７で表されるアルキル基としてはメチル基、エチル基、ｎ−プロピル基、ｉ−プロピル基、ｎ−ブチル基、ｉ−ブチル基、ｓｅｃ−ブチル基、シクロヘキシル基、ベンジル基等が挙げられ、アリール基としては、フェニル基、２−トリル基、１−ナフチル基、２−ナフチル基等が挙げられる。また、これらの基は置換基を有していてもよい。
一般式（３）中、Ｘで表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、ｎ−プロピル基、ｎ−ブチル基等が挙げられる。
一般式（３）に示す１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物としては、例えば次のものが挙げられる。すなわち、１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−アセチルオキシ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−アセチルオキシ−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−アセチルオキシ−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール等が挙げられる。
Ｘがアルキル基の場合で、まず６位がアルキル基で置換されている例として、６−メチル−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、６−メチル−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、６−メチル−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、６−メチル−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、６−メチル−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、６−メチル−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、６−メチル−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−アセチルオキシ−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−６，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−アセチルオキシ−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−アセチルオキシ−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２，６−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール等が挙げられる。
また、１０−アセチルオキシ−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−アセチルオキシ−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−１１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−６−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−アセチルオキシ−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−アセチルオキシ−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−６−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール等が挙げられる。
また、５位がアルキル基で置換されている例として、５−メチル−１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、５−メチル−１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、５−メチル−１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、５−メチル−１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、５−メチル−１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、５−メチル−１０−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、５−メチル−１０−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−アセチルオキシ−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−５，１１−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−アセチルオキシ−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−アセチルオキシ−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２，５−ジメチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール等が挙げられる。
また、１０−アセチルオキシ−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−アセチルオキシ−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−１１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−５−エチル−１１−メチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−アセチルオキシ−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−１−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−アセチルオキシ−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（プロピオニルルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｎ−バレリルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−（ｉ−バレリルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、１０−ベンゾイルオキシ−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（１−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール、４−（２−ナフチルカルボニルオキシ）−２−メチル−５−エチル−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール等が挙げられる。
再度述べるが、ルートＢにおいては、下記反応式に示すように、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物をモノアシル化して１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物となす第３反応と、得られた１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物を（メタ）アクリル化する第４反応より、本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物を合成することができる。
上記反応式中、Ｒ1、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４及びＲ５は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示し、Ｒ７はアルキル基又はアリール基を示し、Ｘは水素原子又はアルキル基のいずれかを示す。
上記反応式中、Ｒ1、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５及びＲ６は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示し、Ｒ７はアルキル基又はアリール基を示し、Ｘは水素原子又はアルキル基のいずれかを示す。
第３反応においては、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物がモノアシル化され、対応する１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物が得られる。
第３反応において使用されるアシル化剤としては、塩化アセチル、塩化プロピオニル、塩化−ｎ−ブチリル、塩化−ｉ−ブチリル、塩化−ｎ−バレリル、塩化−ｉ−バレリル、臭化アセチル、臭化プロピオニル、臭化−ｎ−ブチリル、臭化−ｉ−ブチリル、臭化−ｎ−バレリル、臭化−ｉ−バレリル等のカルボン酸ハライド類、さらには塩化ベンゾイル、臭化ベンゾイル、塩化−１−ナフトイル、塩化−２−ナフトイル等の芳香族カルボン酸ハライド類等が挙げられる。
１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物とカルボン酸ハライドとの使用比率は、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物に対するカルボン酸ハライドのモル比で、通常０．８以上、中でも１．０以上、また、通常２未満、中でも１．７以下の範囲とすることが好ましい。カルボン酸ハライドの比率が低過ぎると、未反応の１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物量が多くなり、原料回収等の処理が必要となる場合がある。一方、カルボン酸ハライドの比率が高過ぎると、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物の両方の水酸基がアシル化されたジエステル体の副生量が増加する傾向がある。
第３反応において、使用するアルカリとしては、水酸化ナトリウム（ＮａＯＨ）、水酸化カリウム（ＫＯＨ）、炭酸ナトリウム（Ｎａ２ＣＯ３）、炭酸カリウム（Ｋ２ＣＯ３）等が挙げられる。中でも水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましく、水酸化ナトリウムがより好ましい。
アルカリの使用比率は、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物に対する無機塩基の当量比で、通常０．８当量以上、中でも１．０当量以上、また、通常３．０当量以下、中でも２．０当量以下の範囲とすることが好ましい。無機塩基の比率が低過ぎると、酸ハライドの滴下中に水層のｐＨが酸性になり、選択率が著しく低下する場合がある。一方、無機塩基の比率が高過ぎると、酸ハライドの分解が増える場合がある。
第３反応において、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物とカルボン酸ハライドとの反応は、通常は反応溶媒の存在下で行なう。反応溶媒の種類は特に制限されないが、水相及び有機相からなる二相系で反応を行なうことが好ましい。
水相及び有機相からなる二相系で反応を行なう場合、通常は反応溶媒として、水と、有機相を形成する一又は二以上の有機溶媒とを併用する。有機相を形成する有機溶媒の種類は特に制限されないが、比較的低い極性を示し、水に対して混和性を示さない有機溶媒を用いることが好ましい。このような有機溶媒の例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒、ヘプタン、シクロヘキサン、デカリン等の脂肪族炭化水素溶媒等が挙げられる。
反応温度の制御および選択率向上の観点から、カルボン酸を滴下する方法が好ましい。特に、水相及び有機相からなる二相系で反応を行なう場合には、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール化合物を水相及び有機相の二相系溶媒に溶解させ、容器中で攪拌等の手法により混合しながら、（メタ）アクリル酸ハライドを滴下して反応させることが好ましい。
第３反応において、反応系の温度は反応系を冷却しながら反応を行なうことが好ましい。具体的には、反応系の温度を通常１０℃以下、中でも５℃以下で、水層が凝固しない温度以上とすることが好ましい。反応時の温度が高過ぎると、選択率が低下する傾向があり、また、反応生成物である１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物の加水分解が生じる場合がある。
第３反応において、反応時間は、通常５分以上、中でも１０分以上、また、通常１時間以下、中でも３０分以下の範囲が好ましい。
反応生成物の粗精製は、例えば、以下の手順により行なうことができる。例えば、反応系に酢酸エチル等の抽出溶媒を加えて混合し、二層分離を行なう。有機相を水で洗浄し、硫酸マグネシウム（ＭｇＳＯ４）等の乾燥剤を加えて乾燥した上で、溶媒を留去することにより、粗精製物を得ることができる。粗精製物の再結晶精製は、例えば、粗精製物を再結晶用の溶媒に加えて加熱溶解させた後、放冷して再結晶させることにより行なう。再結晶用の溶媒としては、例えば、トルエン、トルエンと酢酸エチルとの混合溶媒、トルエンとエタノールとの混合溶媒等を使用することが出来る。
次に、第４反応においては、塩基存在下、または塩基非存在下、１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物が（メタ）アクリル化され、対応する１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物が得られる。使用される（メタ）アクリル化剤としてはアクリル酸ハライド、メタクリル酸ハライドが用いられる。具体的な化合物としてはアクリル酸クロライド、アクリル酸ブロマイド、メタクリル酸クロライド、メタクリル酸ブロマイドが挙げられる。
１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物に対する（メタ）アクリル化剤の添加量は、１モル倍から２モル倍が好ましく、より好ましくは１．１モル倍から１．３モル倍である。１モル倍より低いと未反応の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物が残留し、また、２モル倍を超える場合は、（メタ）アクリル化剤が多量に反応物に残るため、生成物が結晶化し難くなり、いずれも好ましくない。
第４反応で使用される塩基としては、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、ピペリジン等が挙げられる。塩基の使用量は通常、原料の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物に対して、等モルから３モル倍量添加する。
第４反応は、一般的に溶媒中で行われる。溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼンのような芳香族系溶媒、塩化メチレン、ジクロロエタン、ジクロロエチレンのようなハロゲン化炭素系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン系溶媒、Ｎ−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミドのようなアミド系溶媒、テトラヒドロフラン、１，４−ジオキサンのようなエーテル系溶媒が好適に用いられる。アルカノイル化剤又はアリールカルボニル化剤を溶媒として用いることができる場合もある。溶媒中の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物の濃度としては、通常０．２モル濃度以上が好ましい。
溶媒が芳香族系溶媒の場合は、第４反応の原料である１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物の溶媒に対する溶解度が低くスラリー状態となる場合があるが、反応が進行するにともない、可溶化してくるのが一般である。
第４反応において、反応温度は０℃から８０℃、好ましくは０℃から２０℃である。反応温度が低すぎると反応に時間がかかり、また８０℃を超えると不純物濃度が増え、いずれの場合も好ましくない。
第４反応において、反応時間は１５分から２時間程度である。反応終了後、水またはメタノールを加えて未反応の（メタ）アクリル化剤を加水分解した後、濾液に水を添加して析出した 塩酸塩を濾過して除去するとともに生成物を晶析させ、析出した結晶を濾過して白色あるいは黄白色粉末を得る。
第２反応、第４反応で得られた化合物の同定は、１Ｈ−ＮＭＲスペクトル、ＩＲスペクトルを用いて行い、相当する１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物であることを確認した。
［重合性組成物］
かくして得られた１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は、ラジカル重合により重合物とすることができる。本発明の化合物のラジカル重合を促進するためには、ラジカル重合開始剤を添加することが好ましい。そして、１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物とラジカル重合開始剤を混合することによりラジカル重合性組成物とすることができる。
かくして得られた１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は、ラジカル重合により重合物とすることができる。本発明の化合物のラジカル重合を促進するためには、ラジカル重合開始剤を添加することが好ましい。そして、１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物とラジカル重合開始剤を混合することによりラジカル重合性組成物とすることができる。
このようなラジカル重合開始剤には、光ラジカル重合開始剤と熱ラジカル重合開始剤とがある。紫外線や可視光線等の活性エネルギー線による光ラジカル重合は、硬化が速く、効率よく透明性の高い重合物を得ることができるので、特に本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物を光学用途に用いる場合は、光ラジカル重合によることが好ましい。
光ラジカル重合開始剤としては、例えば、２，２−ジメトキシ−１，２−ジフェニルエタン−１−オン、１−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、２−ヒドロキシ−２−メチル−１−フェニルプロパン−１−オン、１−［４−（２−ヒドロキシエトキシ）フェニル］−２−ヒドロキシ−２−メチルプロパン−１−オン、２−メチル−１−（４−メチルチオフェニル）−２−モルフォリノプロパン−１−オン、２−ベンジル−２−ジメチルアミノ−１−（４−モルフォリノフェニル）ブタン−１−オン、２，４，５−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス（２，４，５−トリメチルベンゾイル）フェニルホスフィンオキサイド、２−イソプロピルチオキサントン、２−ｔ−ブチルアントラキノン等が挙げられる。実際の工業製品としてはチバスペシャリティケミカルズ社製のイルガキュア６５１、イルガキュア１８４、ダロキュア１１７３、イルガキュア９０７、イルガキュア３６９、ダロキュアＴＰＯ、イルガキュア８１９が挙げられる（イルガキュア、ダロキュアはチバスペシャリティケミカルズ社の登録商標）。
本発明の光ラジカル重合性組成物において、本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物を単独で用いて、重合物とすることもできるが、１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物以外の通常のラジカル重合性化合物を加えて共重合性の光ラジカル重合性組成物として共重合させることも出来る。
共重合させるラジカル重合性化合物として、例えば、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリブタジエンアクリレート、ポリオールアクリレート、ポリエーテルアクリレート、シリコーン樹脂アクリレート、イミドアクリレートさらには、スチレン、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、フェニルアクリレート、フェニルメタクリレート、ｐ−トリルアクリレート、ｐ−トリルメタクリレート、ｍ−トリルアクリレート、ｍ−トリルメタクリレート、ｏ−トリルアクリレート、ｏ−トリルメタクリレート、２−フェノキシエチルアクリレート、２−フェノキシエチルメタクリレート、ビフェニル−４−イル−アクリレート、ビフェニル−４−イル−メタクリレート、４−フェノキシフェニルアクリレート、４−フェノキシフェニルメタクリレート、２−フェノキシフェニルアクリレート、２−フェノキシフェニルメタクリレート、２−（ビフェニル−２−イルオキシ）エチルアクリレート、２−（ビフェニル−２−イルオキシ）エチルメタクリレート等が挙げられる。
これらのラジカル重合性化合物と本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物とを共重合することにより、当該１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物以外のラジカル重合性化合物単独での重合に比べ、得られる重合物の屈折率向上のほか、耐溶剤性、硬度、あるいは酸素非透過性などを高めることができる。。
また、２−（ビフェニル−４−イルオキシ）エチルアクリレート、２−（ビフェニル−４−イルオキシ）エチルメタクリレート等のビフェニル系アクリレート、９，９−ビス［４−（３−アクリロイルオキシ−２−ヒドロキシ）プロポキシフェニル］フルオレン、９，９−ビス（４−メタクリロイルオキシフェニル）フルオレン、９，９−ビス（４−アクリロイルオキシフェニル）フルオレン、９，９−ビス［４−（２−メタクリロイルオキシエトキシ）フェニル］フルオレン、９，９−ビス［４−（２−アクリロイルオキシエトキシ）フェニル］フルオレン、９，９−ビス｛４−［２−（３−アクリロイルオキシ−２−ヒドロキシ−プロポキシ）−エトキシ］フェニル｝フルオレン、９，９−ビス［４−（３−アクリロイルオキシ−２−ヒドロキシ）プロポキシ−３−メチルフェニル］フルオレン、９，９−ビス（４−ヒドロキシフェニル）フルオレンのグリシジルエーテルのアクリル酸付加物等のフルオレン系アクリレート等の屈折率の高いラジカル重合性化合物と共重合させることもできる。
光ラジカル重合開始剤の添加濃度は、１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物および必要に応じて併用されるラジカル重合性化合物の合計重量に対して０．１〜５重量％の範囲から選ばれ、好ましくは０．５〜２重量％である。０．１重量％より少ないと重合速度が遅く、５重量％より多いと重合物の物性が悪化するので好ましくない。
また、１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は熱ラジカル重合開始剤を用いて重合物となす事も出来る。
熱ラジカル重合開始剤としては、有機過酸化物やアゾ系化合物等のどちらでも使用可能である。有機過酸化物としては、例えばｔ− ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、ｔ− ヘキシルパーオキシ−２−エチルヘキサノエート、ｔ−ブチルパーオキシ−３，５，５−トリメチルヘキサノエート、ｔ−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート類等のパーオキシ エステル類、１，１−ビス(ｔ−ヘキシルパーオキシ) −３，３，５− トリメチルシクロヘキサン等のパーオキシケタール類、 ラウロイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド 類等を挙げることができる。またアゾ系化合物の開始剤 としては、例えば２，２’−アゾビスイソブチロニトリルや、２，２’−アゾビス(２−メチルブチロニトリル)、１，１’−アゾビス(シクロヘキサン−１−カーボニトリル)等のアゾニトリル類を挙げることができる。
本発明の重合性組成物は、本発明の効果を損なわない範囲において、希釈剤、着色剤、有機又は無機の充填剤、レベリング剤、界面活性剤、消泡剤、増粘剤、難燃剤、酸化防止剤、安定剤、滑剤、可塑剤等の各種樹脂添加剤を配合してもよい。
［重合方法］
当該光ラジカル重合性組成物の重合はフィルム状で行うことも出来るし、塊状に硬化させることも可能である。フィルム状に重合させる場合は、液状の当該重合性組成物をたとえばポリエステルフィルムなどの基材に、たとえばバーコーターなどを用いて膜厚５〜３００μｍになるように塗布する。本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は、薄膜だけでなく５００μｍというような厚膜においても容易に重合させることができる。
当該光ラジカル重合性組成物の重合はフィルム状で行うことも出来るし、塊状に硬化させることも可能である。フィルム状に重合させる場合は、液状の当該重合性組成物をたとえばポリエステルフィルムなどの基材に、たとえばバーコーターなどを用いて膜厚５〜３００μｍになるように塗布する。本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は、薄膜だけでなく５００μｍというような厚膜においても容易に重合させることができる。
このようにして調製した塗布膜に活性エネルギー線を照射することにより重合させることができる。用いられる光源としては、使用する光ラジカル重合開始剤によって異なるが、２５０〜５００ｎｍの波長の活性エネルギー線が用いられる。したがって、上記の波長の活性エネルギー線を照射できる光源として、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、ＵＶ−ＬＥＤ、青色ＬＥＤ、白色ＬＥＤ等の光源が使用可能である。また、太陽光線を使用することもできる。特に、本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は、ＵＶ硬化装置として最も広く用いられている光源である高圧水銀ランプ（波長３６６ｎｍ）をもちいて重合させることができることから、工業的に非常に有用な化合物である。
本発明の重合性組成物の光ラジカル重合の判定は、タック・フリーテスト（指触テスト）に基づいて行った。すなわち、光照射によりフィルム表面の光ラジカル重合性組成物のタック（べたつき）が取れるまでの時間を硬化時間とした。
このようにして得られた、１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物を重合させて得られるフィルム、シート及び塊状物は、高い屈折率を示し、またその構造から、紫外線吸収性、高い耐熱性、高硬度、高光沢性等が期待できる工業的に有用なものである。
下記の実施例により本発明を例示するが、これらの実施例は本発明の範囲を限定するものではない。特記しない限り、すべての部および百分率は重量基準である。
生成物の確認は下記の機器による測定により行った。
（１）融点：ゲレンキャンプ社製の融点測定装置、型式ＭＦＢ−５９５（ＪＩＳ Ｋ００６４に準拠）
（２）屈折率：アッベ屈折率計：エルマー社製、形式ＥＲ−７ＭＷ−Ｈ
（３）赤外線（ＩＲ）分光光度計：日本分光社製、型式ＩＲ−８１０
（４）核磁気共鳴装置（ＮＭＲ）：日本電子社製、型式ＧＳＸ ＦＴ ＮＭＲ Ｓｐｅｃｔｏｒｏｍｅｔｅｒ
（１）融点：ゲレンキャンプ社製の融点測定装置、型式ＭＦＢ−５９５（ＪＩＳ Ｋ００６４に準拠）
（２）屈折率：アッベ屈折率計：エルマー社製、形式ＥＲ−７ＭＷ−Ｈ
（３）赤外線（ＩＲ）分光光度計：日本分光社製、型式ＩＲ−８１０
（４）核磁気共鳴装置（ＮＭＲ）：日本電子社製、型式ＧＳＸ ＦＴ ＮＭＲ Ｓｐｅｃｔｏｒｏｍｅｔｅｒ
（合成例１）１，４，４ａ，９ａ−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオンの合成
ジシクロペンタジエン１２０ｇ（和光純薬製）を容積が３００ｍｌのナス型フラスコに量り取り、フリードリッヒ冷却管を備えた蒸留装置にて１８５℃のオイルバスで加熱し、熱分解して溜出してきたシクロペンタジエン（溜出温度４０℃）を塩化メチレン６０ｇ（和光純薬製）の入った容積が２００ｍｌのナスフラスコで捕集した。捕集するナスフラスコはドライアイス・アセトンで冷却しながら行った。上記の方法で捕集したシクロペンタジエン６４ｇの塩化メチレン溶液を容積が５００ｍｌの四つ口フラスコに移し入れ、ドライアイス・アセトンで−６０℃に冷却した。当該シクロペンタジエン６４ｇの塩化メチレン溶液に撹拌しながら、１，４−ナフトキノン１２８ｇ（川崎化成工業製）と塩化メチレン２００ｇ（和光純薬製）のスラリーを１５分掛けて添加した。添加終了後、ドライアイス・アセトンの冷却を止め、発熱反応により内温が４５℃まで上昇し、内温が下降するまで撹拌を続けた。内温が下がり始めたらバス温度を３５℃に調整し、３０分間攪拌した。反応液を容積が１Ｌのナス型フラスコに移し、これにメタノール３００ｍｌ（和光純薬製）を加えた後、反応液中の塩化メチレン２５０ｇを５０℃に加熱して溜去し、結晶を晶析させた。析出した結晶を吸引濾過し、得られた結晶をメタノール５０ｍｌで三回洗浄した。得られた結晶は白色結晶１７０ｇであった。この結晶を同定したところ、１，４，４ａ，９ａ−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオンであった。原料１，４−ナフトキノンに対する収率は９４モル％であった。
ジシクロペンタジエン１２０ｇ（和光純薬製）を容積が３００ｍｌのナス型フラスコに量り取り、フリードリッヒ冷却管を備えた蒸留装置にて１８５℃のオイルバスで加熱し、熱分解して溜出してきたシクロペンタジエン（溜出温度４０℃）を塩化メチレン６０ｇ（和光純薬製）の入った容積が２００ｍｌのナスフラスコで捕集した。捕集するナスフラスコはドライアイス・アセトンで冷却しながら行った。上記の方法で捕集したシクロペンタジエン６４ｇの塩化メチレン溶液を容積が５００ｍｌの四つ口フラスコに移し入れ、ドライアイス・アセトンで−６０℃に冷却した。当該シクロペンタジエン６４ｇの塩化メチレン溶液に撹拌しながら、１，４−ナフトキノン１２８ｇ（川崎化成工業製）と塩化メチレン２００ｇ（和光純薬製）のスラリーを１５分掛けて添加した。添加終了後、ドライアイス・アセトンの冷却を止め、発熱反応により内温が４５℃まで上昇し、内温が下降するまで撹拌を続けた。内温が下がり始めたらバス温度を３５℃に調整し、３０分間攪拌した。反応液を容積が１Ｌのナス型フラスコに移し、これにメタノール３００ｍｌ（和光純薬製）を加えた後、反応液中の塩化メチレン２５０ｇを５０℃に加熱して溜去し、結晶を晶析させた。析出した結晶を吸引濾過し、得られた結晶をメタノール５０ｍｌで三回洗浄した。得られた結晶は白色結晶１７０ｇであった。この結晶を同定したところ、１，４，４ａ，９ａ−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオンであった。原料１，４−ナフトキノンに対する収率は９４モル％であった。
（合成例２）１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオンの合成
合成例１と同様にしてで得られた１，４，４ａ，９ａ−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン７０ｇを容積が３００ｍｌのガラス製オートクレーブに量り取り、溶媒としてオルソキシレン１５０ｇ（和光純薬製）、水添触媒としてパラジウムカーボン（Ｐｄ／Ｃ）１ｇを加え、０．２ＭｐａＧの条件下で水素を供給し、水素化反応させた。反応終了後、Ｐｄ／Ｃを濾過し、反応液を減圧濃縮し、オルソキシレン１３０ｇを溜去させ、メタノール５０ｇを加え晶析させた。析出した結晶を吸引濾過し、メタノール５０ｍｌで洗浄・乾燥し、白色結晶７２ｇを得た。この結晶を同定したところ、１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオンであった。１，４，４ａ，９ａ−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオンに対する収率は８５モル％であった。
合成例１と同様にしてで得られた１，４，４ａ，９ａ−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン７０ｇを容積が３００ｍｌのガラス製オートクレーブに量り取り、溶媒としてオルソキシレン１５０ｇ（和光純薬製）、水添触媒としてパラジウムカーボン（Ｐｄ／Ｃ）１ｇを加え、０．２ＭｐａＧの条件下で水素を供給し、水素化反応させた。反応終了後、Ｐｄ／Ｃを濾過し、反応液を減圧濃縮し、オルソキシレン１３０ｇを溜去させ、メタノール５０ｇを加え晶析させた。析出した結晶を吸引濾過し、メタノール５０ｍｌで洗浄・乾燥し、白色結晶７２ｇを得た。この結晶を同定したところ、１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオンであった。１，４，４ａ，９ａ−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオンに対する収率は８５モル％であった。
（１）融点：１１６−１１７℃
（２）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９８０，２９６０，２８８０，１６７０，１５９０，１４ ７８，１４５２，１３２２，１３０２，１２６２，１１６８，１０５０，９９８，９００，８２０，７５７，７３０，５４０
（３）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．１１−１．２１（ｍ．２Ｈ），１．４１−１．４６（ｍ．１Ｈ），１．４６−１．５４（ｍ，２Ｈ），１．５８−１．６５（ｍ，１Ｈ），３．０３（ｓ，２Ｈ），３．２０（ｓ，２Ｈ），７．７２−７．８０（ｍ，２Ｈ），８．０８−８．１６（ｍ，２Ｈ）．
（２）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９８０，２９６０，２８８０，１６７０，１５９０，１４ ７８，１４５２，１３２２，１３０２，１２６２，１１６８，１０５０，９９８，９００，８２０，７５７，７３０，５４０
（３）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．１１−１．２１（ｍ．２Ｈ），１．４１−１．４６（ｍ．１Ｈ），１．４６−１．５４（ｍ，２Ｈ），１．５８−１．６５（ｍ，１Ｈ），３．０３（ｓ，２Ｈ），３．２０（ｓ，２Ｈ），７．７２−７．８０（ｍ，２Ｈ），８．０８−８．１６（ｍ，２Ｈ）．
（合成例３）アルカリ性条件下での１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオールの合成
温度計、攪拌機付きの容積が３００ｍｌの三口フラスコ中で、合成例２で得られた１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン１１．３ｇ（５０ミリモル）を脱気した水１００ｇ中十分にリスラリーした。該スラリーに水酸化ナトリウム６．０ｇ（１５０ミリモル）の脱気水２０ｇの溶液を加えた。薄赤くなったスラリーを６０℃で３０分加熱して真っ赤な溶液となった。該溶液を氷水で冷やした後、１０００ｍｌの酸性水溶液に添加した。すると、白い沈殿が多量に生成するので、この沈殿を吸引濾過によりろ別し、得られた結晶を乾燥し、白い粉末を１０．６ｇ得た。この粉末を同定したところ、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオールであることがわかった。原料である１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオンに対する収率は９４モル％であった。
温度計、攪拌機付きの容積が３００ｍｌの三口フラスコ中で、合成例２で得られた１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン１１．３ｇ（５０ミリモル）を脱気した水１００ｇ中十分にリスラリーした。該スラリーに水酸化ナトリウム６．０ｇ（１５０ミリモル）の脱気水２０ｇの溶液を加えた。薄赤くなったスラリーを６０℃で３０分加熱して真っ赤な溶液となった。該溶液を氷水で冷やした後、１０００ｍｌの酸性水溶液に添加した。すると、白い沈殿が多量に生成するので、この沈殿を吸引濾過によりろ別し、得られた結晶を乾燥し、白い粉末を１０．６ｇ得た。この粉末を同定したところ、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオールであることがわかった。原料である１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオンに対する収率は９４モル％であった。
（１）融点：１５７−１５９℃
（２）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：３２６０，２９７０，２８８０，１６１２，１４５０，１３９０，１３２０，１２９６，１２７２，１２２４，１１７２，１１５８，１０８３，１０４０，９７２，９２８，８７８，７７２，７５８，６４５．
（３）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．３０−１．３７（ｍ，１Ｈ），１．６０−１．７１（ｍ，２Ｈ），１．７８−１．８５（ｍ，１Ｈ），１．９２−２．０３（ｍ，２Ｈ），３．６２（ｓ，２Ｈ），４．７２（ｓ，２Ｈ），７．３９−７．４８（ｍ，２Ｈ），８．０１−８．０９（ｍ，２Ｈ）．
（２）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：３２６０，２９７０，２８８０，１６１２，１４５０，１３９０，１３２０，１２９６，１２７２，１２２４，１１７２，１１５８，１０８３，１０４０，９７２，９２８，８７８，７７２，７５８，６４５．
（３）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．３０−１．３７（ｍ，１Ｈ），１．６０−１．７１（ｍ，２Ｈ），１．７８−１．８５（ｍ，１Ｈ），１．９２−２．０３（ｍ，２Ｈ），３．６２（ｓ，２Ｈ），４．７２（ｓ，２Ｈ），７．３９−７．４８（ｍ，２Ｈ），８．０１−８．０９（ｍ，２Ｈ）．
（合成例４）酸性条件下における１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオールの合成
温度計、攪拌機付きの容積が１００ｍｌの三つ口フラスコに合成例２で得られた１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン５．６５ｇ（２５ミリモル）と、トルエン２０ｇ、メタンスルホン酸５０ｍｇを加え、窒素雰囲気下 １０５℃で１時間加熱して反応した。この反応液を冷却した後、ｎ−ヘキサン２００ｍｌに投入し、白い沈殿を得た。この白い沈殿を吸引濾過によりろ別し、得られた結晶を乾燥し、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオールの白い粉末を４．０９ｇ得た。原料である１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオンに対する収率は７２モル％であった。
温度計、攪拌機付きの容積が１００ｍｌの三つ口フラスコに合成例２で得られた１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオン５．６５ｇ（２５ミリモル）と、トルエン２０ｇ、メタンスルホン酸５０ｍｇを加え、窒素雰囲気下 １０５℃で１時間加熱して反応した。この反応液を冷却した後、ｎ−ヘキサン２００ｍｌに投入し、白い沈殿を得た。この白い沈殿を吸引濾過によりろ別し、得られた結晶を乾燥し、１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオールの白い粉末を４．０９ｇ得た。原料である１，２，３，４，４ａ，９ａ−ヘキサヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオンに対する収率は７２モル％であった。
（合成例５）１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートの合成(第１反応)
温度計、攪拌機付きの容積が３００ｍｌの三つ口フラスコに、窒素雰囲気下、合成例３と同様にして得られた１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール４．５２ｇ（２０ミリモル）の水４０ｇスラリーを加える。そこへ、水酸化ナトリウム１．０ｇ（２５ミリモル）の水６ｇ溶液を加えた。赤色の溶液となるので、該溶液を氷水で冷やし、そこへ塩化アクリロイル２．７５ｇ（３０ミリモル）のトルエン８ｇ、ヘキサン４ｇの混合液を加え、良く攪拌した。すると、直ちに溶液の色が消えて無色となった。その後、水層を捨て、残りの有機層を水１５ｍｌで良く洗った。ついで、残りのスラリーを吸引濾過し、ろ別した固形分を最初に水洗い、次にトルエン洗いした。トルエン洗いと同時に固形分の色は黄色から白色になった。この固形分を乾燥して、白色の粉末を１．７８ｇ得られた。この白色の粉末を同定したところ、１０−ヒドロキシ―１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートであることがわかった。原料である１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオールに対する収率は３２モル％であった。
温度計、攪拌機付きの容積が３００ｍｌの三つ口フラスコに、窒素雰囲気下、合成例３と同様にして得られた１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール４．５２ｇ（２０ミリモル）の水４０ｇスラリーを加える。そこへ、水酸化ナトリウム１．０ｇ（２５ミリモル）の水６ｇ溶液を加えた。赤色の溶液となるので、該溶液を氷水で冷やし、そこへ塩化アクリロイル２．７５ｇ（３０ミリモル）のトルエン８ｇ、ヘキサン４ｇの混合液を加え、良く攪拌した。すると、直ちに溶液の色が消えて無色となった。その後、水層を捨て、残りの有機層を水１５ｍｌで良く洗った。ついで、残りのスラリーを吸引濾過し、ろ別した固形分を最初に水洗い、次にトルエン洗いした。トルエン洗いと同時に固形分の色は黄色から白色になった。この固形分を乾燥して、白色の粉末を１．７８ｇ得られた。この白色の粉末を同定したところ、１０−ヒドロキシ―１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートであることがわかった。原料である１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオールに対する収率は３２モル％であった。
（１）融点：１４０−１４２℃
（２）屈折率：ｎＤ＝１．６５１
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）： ３４８０，２９８０，２９５０，２８７４，１７２０，１６６０，１６２０，１５９０，１４０３，１３７８，１３１２，１２６２，１２５０，１２１７，１１７０，１０８０，１０４０，９７４，８０２，７６２，７５２，５７０．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．３１−１．４８（ｍ，２Ｈ），１．６０−１．６８（ｍ，１Ｈ），１．７９−１．８８（ｍ，１Ｈ），１．８８−２．００（ｍ，２Ｈ），３．４７（ｓ，１Ｈ），３．６０（ｓ，１Ｈ），５．０４（ｓ，１Ｈ），６．１０（ｄ，Ｊ＝９Ｈ，１Ｈ），６．４９（ｄｄ，Ｊ１＝１７Ｈｚ，Ｊ２＝９Ｈｚ，１Ｈ），６．７４（ｄ，Ｊ＝１７Ｈｚ，１Ｈ），７．４０−７．４８（ｍ，２Ｈ），７．６７−７．７６（ｍ，１Ｈ），８．０２−８．１２（ｍ，１Ｈ）．
（２）屈折率：ｎＤ＝１．６５１
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）： ３４８０，２９８０，２９５０，２８７４，１７２０，１６６０，１６２０，１５９０，１４０３，１３７８，１３１２，１２６２，１２５０，１２１７，１１７０，１０８０，１０４０，９７４，８０２，７６２，７５２，５７０．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．３１−１．４８（ｍ，２Ｈ），１．６０−１．６８（ｍ，１Ｈ），１．７９−１．８８（ｍ，１Ｈ），１．８８−２．００（ｍ，２Ｈ），３．４７（ｓ，１Ｈ），３．６０（ｓ，１Ｈ），５．０４（ｓ，１Ｈ），６．１０（ｄ，Ｊ＝９Ｈ，１Ｈ），６．４９（ｄｄ，Ｊ１＝１７Ｈｚ，Ｊ２＝９Ｈｚ，１Ｈ），６．７４（ｄ，Ｊ＝１７Ｈｚ，１Ｈ），７．４０−７．４８（ｍ，２Ｈ），７．６７−７．７６（ｍ，１Ｈ），８．０２−８．１２（ｍ，１Ｈ）．
（合成例６）１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの合成(第１反応)
温度計、攪拌機付きの容積が３００ｍｌの三口フラスコに、窒素雰囲気下、合成例３と同様にして得られた１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール４．５２ｇ（２０ミリモル）の水４０ｇスラリーを加える。そこへ水酸化ナトリウム１．０ｇ（２５ミリモル）の水６ｇ溶液を加えた。すると、赤色の溶液となるので、該溶液を氷水で冷やし、そこへ塩化メタクリロイル３．１２ｇ（３０ミリモル）のトルエン８ｇ、ｎ−ヘキサン４ｇの混合液を加え、良く攪拌した。攪拌５分後、溶液の色が消えて無色となった。水層を捨て、残りの有機層のスラリーを水１５ｍｌで良く洗った。ついで、残りの有機層のスラリーを吸引濾過し、固形分を最初に水洗い、次にトルエン洗いした。トルエン洗いと同時に固形分の色は黄色から白色になった。この固形分を乾燥して、白色の粉を３．５１ｇ得られた。この白色の粉を同定したところ、１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタアクリレートであることがわかった。原料である１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオールに対する収率は５９モル％であった。
温度計、攪拌機付きの容積が３００ｍｌの三口フラスコに、窒素雰囲気下、合成例３と同様にして得られた１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール４．５２ｇ（２０ミリモル）の水４０ｇスラリーを加える。そこへ水酸化ナトリウム１．０ｇ（２５ミリモル）の水６ｇ溶液を加えた。すると、赤色の溶液となるので、該溶液を氷水で冷やし、そこへ塩化メタクリロイル３．１２ｇ（３０ミリモル）のトルエン８ｇ、ｎ−ヘキサン４ｇの混合液を加え、良く攪拌した。攪拌５分後、溶液の色が消えて無色となった。水層を捨て、残りの有機層のスラリーを水１５ｍｌで良く洗った。ついで、残りの有機層のスラリーを吸引濾過し、固形分を最初に水洗い、次にトルエン洗いした。トルエン洗いと同時に固形分の色は黄色から白色になった。この固形分を乾燥して、白色の粉を３．５１ｇ得られた。この白色の粉を同定したところ、１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタアクリレートであることがわかった。原料である１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオールに対する収率は５９モル％であった。
（１）融点：１４２−１４３℃
（２）屈折率：ｎＤ＝１．６３５
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）： ３４９０，３０７０，２９８０，２９５０，２８５０，１７２０，１６４０，１５９０，１４３８，１３８０，１３０２，１２８８，１２６８，１２１７，１１６０，１１４５，１１２０，１０９５，９５５，９５７，７６０，５５０．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．３２−１．４８（ｍ，２Ｈ），１．６０−１．６７（ｍ，１Ｈ），１．８０−１．８８（ｍ，１Ｈ），１．８８−２．００（ｍ，２Ｈ），２．１６（ｓ，３Ｈ），３．４３（ｓ，１Ｈ），３．５８（ｓ，１Ｈ），４．９６（ｓ，１Ｈ），５．８３（ｓ，１Ｈ），６．５１（ｓ，１Ｈ），７．３８−７．４７（ｍ，２Ｈ），７．６８−７．７４（ｍ，１Ｈ），８．０４−８．１２（ｍ，１Ｈ）．
（２）屈折率：ｎＤ＝１．６３５
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）： ３４９０，３０７０，２９８０，２９５０，２８５０，１７２０，１６４０，１５９０，１４３８，１３８０，１３０２，１２８８，１２６８，１２１７，１１６０，１１４５，１１２０，１０９５，９５５，９５７，７６０，５５０．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．３２−１．４８（ｍ，２Ｈ），１．６０−１．６７（ｍ，１Ｈ），１．８０−１．８８（ｍ，１Ｈ），１．８８−２．００（ｍ，２Ｈ），２．１６（ｓ，３Ｈ），３．４３（ｓ，１Ｈ），３．５８（ｓ，１Ｈ），４．９６（ｓ，１Ｈ），５．８３（ｓ，１Ｈ），６．５１（ｓ，１Ｈ），７．３８−７．４７（ｍ，２Ｈ），７．６８−７．７４（ｍ，１Ｈ），８．０４−８．１２（ｍ，１Ｈ）．
（合成例７）１０−（ベンゾイルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オールの合成(第３反応)
温度計、攪拌機付きの３００ｍｌの三口フラスコに、窒素雰囲気下、合成例３と同様にして得られた１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール１１．３ｇ（５０ミリモル）の水９０ｇスラリーを加える。 そこへ、水酸化ナトリウム２．４ｇ（６０ミリモル）の水１０ｇ溶液を加えた。液の色が赤っぽくなったのでさらに、５０℃で３０分加熱したところ、赤い溶液となった。該溶液を氷水で冷やし、そこへ、塩化ベンゾイル９．８ｇ（７０ミリモル）のトルエン１５ｇ液を加え、良く攪拌した。攪拌７分後、液の色が消えて無色となった。１４分後薄き色の沈殿が生じた。水層を捨て、残りのスラリー層を水１５ｍｌで良く洗った。ついで、残りのスラリーを吸引濾過し、最初に水洗い、次にトルエン洗いした。トルエン洗いと同時に固形分の色は黄色から白色になった。乾燥して、１０−ベンゾイルオキシ―１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オールの白色粉を１３．１ｇ得られた。原料１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオールに対する収率は８０モル％であった。
温度計、攪拌機付きの３００ｍｌの三口フラスコに、窒素雰囲気下、合成例３と同様にして得られた１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオール１１．３ｇ（５０ミリモル）の水９０ｇスラリーを加える。 そこへ、水酸化ナトリウム２．４ｇ（６０ミリモル）の水１０ｇ溶液を加えた。液の色が赤っぽくなったのでさらに、５０℃で３０分加熱したところ、赤い溶液となった。該溶液を氷水で冷やし、そこへ、塩化ベンゾイル９．８ｇ（７０ミリモル）のトルエン１５ｇ液を加え、良く攪拌した。攪拌７分後、液の色が消えて無色となった。１４分後薄き色の沈殿が生じた。水層を捨て、残りのスラリー層を水１５ｍｌで良く洗った。ついで、残りのスラリーを吸引濾過し、最初に水洗い、次にトルエン洗いした。トルエン洗いと同時に固形分の色は黄色から白色になった。乾燥して、１０−ベンゾイルオキシ―１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オールの白色粉を１３．１ｇ得られた。原料１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９，１０−ジオールに対する収率は８０モル％であった。
（１）融点：１６８−１６９℃
（２）屈折率：ｎＤ＝１．６７６
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：３４５０，３０７５，２９８０，２９６０，２９６０，２８７６，１７２０，１６６０，１５９２，１４６０，１３８２，１３１７，１２７０，１２５２，１２２０，１１８０，１１１２，１０９３，１０６２，１０２５，７６３，７１２．
（４）（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．３６−１．４５（ｍ，１Ｈ），１．４４−１．５２（ｍ，１Ｈ），１．６３（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８７（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．９０−２．００（ｍ，２Ｈ），３．４９（ｓ，１Ｈ），３．６２（ｓ，１Ｈ），５．０４（ｓ，１Ｈ），７．３７−７．４６（ｍ，２Ｈ），７．５７（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ），７．６８（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），７．７８（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１ｈ），８．１２（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），８．３５（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ）．
（２）屈折率：ｎＤ＝１．６７６
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：３４５０，３０７５，２９８０，２９６０，２９６０，２８７６，１７２０，１６６０，１５９２，１４６０，１３８２，１３１７，１２７０，１２５２，１２２０，１１８０，１１１２，１０９３，１０６２，１０２５，７６３，７１２．
（４）（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．３６−１．４５（ｍ，１Ｈ），１．４４−１．５２（ｍ，１Ｈ），１．６３（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８７（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．９０−２．００（ｍ，２Ｈ），３．４９（ｓ，１Ｈ），３．６２（ｓ，１Ｈ），５．０４（ｓ，１Ｈ），７．３７−７．４６（ｍ，２Ｈ），７．５７（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ），７．６８（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），７．７８（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１ｈ），８．１２（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），８．３５（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ）．
（実施例１）１０−（アセチルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートの合成(第２反応)
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例５と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート２．８０ｇ（１０ミリモル）にトルエン１３ｇを加えてスラリーとし、次いで、無水酢酸１．４ｇ（１４ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．０ｇ（１０ミリモル）のトルエン３ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。いったん溶けてその後、次第に析出してきた。室温で３０分攪拌したのち、吸引濾過・乾燥し、１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの白色結晶を２．０ｇ（６，２ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートに対する収率は６２モル％であった。
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例５と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート２．８０ｇ（１０ミリモル）にトルエン１３ｇを加えてスラリーとし、次いで、無水酢酸１．４ｇ（１４ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．０ｇ（１０ミリモル）のトルエン３ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。いったん溶けてその後、次第に析出してきた。室温で３０分攪拌したのち、吸引濾過・乾燥し、１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの白色結晶を２．０ｇ（６，２ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートに対する収率は６２モル％であった。
（１）融点：１５９−１６０℃
（２）屈折率：
１．６１６
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９９０，２９７５，２９６０，２８８０，１７６２，１７４３，１６３４，１４０８，１３５５，１２４２，１２０３，１１４２，１０７８，１０３８，９９７，７５６．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：
δ＝１．４８（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），１．６４（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８８（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，１Ｈ），１．９３（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），２．７０（ｓ，３Ｈ），３．４６（ｓ，２Ｈ），６．１１（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，１Ｈ），６．４８（ｄｄ，Ｊ１＝１７Ｈｚ，Ｊ２＝９Ｈｚ，１Ｈ），６．７３（ｄ，Ｊ＝１７Ｈｚ，１Ｈ），７．４０−７．４７（ｍ，２Ｈ），７．７４−７．８１（ｍ，２Ｈ）．
（２）屈折率：
１．６１６
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９９０，２９７５，２９６０，２８８０，１７６２，１７４３，１６３４，１４０８，１３５５，１２４２，１２０３，１１４２，１０７８，１０３８，９９７，７５６．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：
δ＝１．４８（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），１．６４（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８８（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，１Ｈ），１．９３（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），２．７０（ｓ，３Ｈ），３．４６（ｓ，２Ｈ），６．１１（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，１Ｈ），６．４８（ｄｄ，Ｊ１＝１７Ｈｚ，Ｊ２＝９Ｈｚ，１Ｈ），６．７３（ｄ，Ｊ＝１７Ｈｚ，１Ｈ），７．４０−７．４７（ｍ，２Ｈ），７．７４−７．８１（ｍ，２Ｈ）．
（実施例２）１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートの合成(第２反応)
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例５と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート２．８０ｇ（１０ミリモル）にトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、無水プロピオン酸 １．５６ｇ（１２ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．０ｇ（１０ミリモル）のトルエン３ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となった。室温で２時間攪拌したのち、メタノール６０ｍｌ加え濃縮した。析出した結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−プロピオニルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートの白色結晶を２．２０ｇ（６，５ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートに対する収率は６５モル％であった。
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例５と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート２．８０ｇ（１０ミリモル）にトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、無水プロピオン酸 １．５６ｇ（１２ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．０ｇ（１０ミリモル）のトルエン３ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となった。室温で２時間攪拌したのち、メタノール６０ｍｌ加え濃縮した。析出した結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−プロピオニルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートの白色結晶を２．２０ｇ（６，５ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートに対する収率は６５モル％であった。
（１）融点：１２９−１３０℃
（２）屈折率：１．５９９
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９９０，２９８０，２９６０，２８８０，１７６３，１７４４，１６３２，１４０８，１３４８，１３１０，１２４０，１１４０，１０８０，１０３９，９８０，８００，７６４，７５８，７２０．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．３９（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，３Ｈ），１．４８（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），１．７３（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８８（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．９２（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），２．７８（ｑ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ）．３．４０−３．４８（ｍ，２Ｈ），６．１１（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，１Ｈ），６．４９（ｄｄ，Ｊ１＝１７Ｈｚ，Ｊ２＝９Ｈｚ，１Ｈ），６．７３（ｄ，Ｊ＝１７Ｈｚ，１Ｈ），７．４０−７．４７（ｍ，２Ｈ），７．７２−７．８０（ｍ，２Ｈ）．
（２）屈折率：１．５９９
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９９０，２９８０，２９６０，２８８０，１７６３，１７４４，１６３２，１４０８，１３４８，１３１０，１２４０，１１４０，１０８０，１０３９，９８０，８００，７６４，７５８，７２０．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．３９（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，３Ｈ），１．４８（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），１．７３（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８８（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．９２（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），２．７８（ｑ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ）．３．４０−３．４８（ｍ，２Ｈ），６．１１（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，１Ｈ），６．４９（ｄｄ，Ｊ１＝１７Ｈｚ，Ｊ２＝９Ｈｚ，１Ｈ），６．７３（ｄ，Ｊ＝１７Ｈｚ，１Ｈ），７．４０−７．４７（ｍ，２Ｈ），７．７２−７．８０（ｍ，２Ｈ）．
（実施例３）１０−（ベンゾイルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートの合成(第２反応)
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例５と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート２．８０ｇ（１０ミリモル）にトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、塩化ベンゾイル１．６８ｇ（１２ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．０ｇ（１０ミリモル）のトルエン４ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となったが、しばらくしてトリエチルアミンの臭素酸塩の沈殿が生じゾル状となった。室温で３０分攪拌したのち、水１０ｇを加えトリエチルアミンの臭素酸塩を溶解させ二層となした。水層を捨て、トルエン層にメタノール４０ｇｌ加え濃縮した。析出した結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートの白色結晶２．０ｇ（５．２ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートに対する収率は５２モル％であった。
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例５と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート２．８０ｇ（１０ミリモル）にトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、塩化ベンゾイル１．６８ｇ（１２ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．０ｇ（１０ミリモル）のトルエン４ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となったが、しばらくしてトリエチルアミンの臭素酸塩の沈殿が生じゾル状となった。室温で３０分攪拌したのち、水１０ｇを加えトリエチルアミンの臭素酸塩を溶解させ二層となした。水層を捨て、トルエン層にメタノール４０ｇｌ加え濃縮した。析出した結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートの白色結晶２．０ｇ（５．２ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートに対する収率は５２モル％であった。
（１）融点：１０５−１０６℃
（２）屈折率：１．６３５
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：３０７０，２９８０，２９６０，２８８０，１７４１，１６３８，１６０２，１４５４，１４０３，１３５７，１２４０，１１４８，１０９５，１０８０，１０５２，１０２０，９８０，８００，７５５，７０６．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ，ＣＤＣｌ３）：δ＝１．５４（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），１．６４（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８９−１．９７（ｍ，３Ｈ），３．４５−３．５７（ｍ，２Ｈ），６．１１（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，１Ｈ），６．５２（ｄｄ，Ｊ１＝１７Ｈｚ，Ｊ２＝９Ｈｚ，１Ｈ），６．７６（ｄ，Ｊ＝１７Ｈｚ，１Ｈ），７．３９−７．４６（ｍ，２Ｈ），７．５８（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ），７．７０（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），７．８０（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），７．８４（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），８．３５（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ）．
（２）屈折率：１．６３５
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：３０７０，２９８０，２９６０，２８８０，１７４１，１６３８，１６０２，１４５４，１４０３，１３５７，１２４０，１１４８，１０９５，１０８０，１０５２，１０２０，９８０，８００，７５５，７０６．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ，ＣＤＣｌ３）：δ＝１．５４（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），１．６４（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８９−１．９７（ｍ，３Ｈ），３．４５−３．５７（ｍ，２Ｈ），６．１１（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，１Ｈ），６．５２（ｄｄ，Ｊ１＝１７Ｈｚ，Ｊ２＝９Ｈｚ，１Ｈ），６．７６（ｄ，Ｊ＝１７Ｈｚ，１Ｈ），７．３９−７．４６（ｍ，２Ｈ），７．５８（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ），７．７０（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），７．８０（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），７．８４（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），８．３５（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ）．
（実施例４）１０−（アセチルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの合成(第２反応)
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例６と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート２．９４ｇ（１０ミリモル）にトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、無水酢酸 １．３ｇ（１３ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．０ｇ（１０ミリモル）のトルエン３ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。いったん溶けてその後、次第に析出してきた。室温で３０分攪拌したのち、メタノール４０ｇを加え、減圧濃縮した。析出下結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの白色結晶を２．５ｇ（７，４ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートに対する収率は７４モル％であった。
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例６と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート２．９４ｇ（１０ミリモル）にトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、無水酢酸 １．３ｇ（１３ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．０ｇ（１０ミリモル）のトルエン３ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。いったん溶けてその後、次第に析出してきた。室温で３０分攪拌したのち、メタノール４０ｇを加え、減圧濃縮した。析出下結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−アセチルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの白色結晶を２．５ｇ（７，４ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートに対する収率は７４モル％であった。
（１）融点：１１１−１１２℃
（２）屈折率：１．６０２
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９６０，２９３０，２８８０，１７６２，１７４０，１６３２，１４３２，１３６０，１２９４，１２０３，１１３５，１０８８，１０４０，１００８，９６２，９４６，７６８，７５０．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．４９（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ），１．６３（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８８（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．９３（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），２．１６（ｓ，３Ｈ），２．４７（ｓ，３Ｈ），３．４５（ｂｓ，２Ｈ），５．８５（ｓ，１Ｈ），６．５２（ｓ，１Ｈ），７．４０−７．４７（ｍ，２Ｈ），７．７４−７．８０（ｍ，２Ｈ）．
（２）屈折率：１．６０２
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９６０，２９３０，２８８０，１７６２，１７４０，１６３２，１４３２，１３６０，１２９４，１２０３，１１３５，１０８８，１０４０，１００８，９６２，９４６，７６８，７５０．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．４９（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ），１．６３（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８８（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．９３（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），２．１６（ｓ，３Ｈ），２．４７（ｓ，３Ｈ），３．４５（ｂｓ，２Ｈ），５．８５（ｓ，１Ｈ），６．５２（ｓ，１Ｈ），７．４０−７．４７（ｍ，２Ｈ），７．７４−７．８０（ｍ，２Ｈ）．
（実施例５）１０−（プロピオニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの合成(第２反応)
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例６と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート５．８８ｇ（２０ミリモル）にトルエン２５ｇを加えてスラリーとし、次いで、無水プロピオン酸 ３．２５ｇ（２５ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン２．０ｇ（２０ミリモル）のトルエン５ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となった。室温で２時間攪拌したのち、メタノール９０ｍｌ加え濃縮した。析出した結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−プロピオニルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートの白色結晶を５．４ｇ（１５，５ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートに対する収率は７８モル％であった。
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例６と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート５．８８ｇ（２０ミリモル）にトルエン２５ｇを加えてスラリーとし、次いで、無水プロピオン酸 ３．２５ｇ（２５ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン２．０ｇ（２０ミリモル）のトルエン５ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となった。室温で２時間攪拌したのち、メタノール９０ｍｌ加え濃縮した。析出した結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−プロピオニルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートの白色結晶を５．４ｇ（１５，５ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートに対する収率は７８モル％であった。
（１）融点：１２２−１２３℃
（２）屈折率：１．５９５
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９８０，２９５０，２９３０，２８８０，１７６０，１７３０，１６３８，１３５２，１３０８，１１３７，１０９１，７６２．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．３９（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，３Ｈ），１．４９（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），１．６３（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８８（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．９３（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），２．１６（ｓ，３Ｈ），２．７８（ｑ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ），３．４３（ｓ，２Ｈ），５．８５（ｓ，１Ｈ），６．５１（ｓ，１Ｈ），７．３９−７．４６（ｍ，２Ｈ），７．７３−７．７９（ｍ，２Ｈ）．
（２）屈折率：１．５９５
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９８０，２９５０，２９３０，２８８０，１７６０，１７３０，１６３８，１３５２，１３０８，１１３７，１０９１，７６２．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．３９（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，３Ｈ），１．４９（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），１．６３（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８８（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．９３（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），２．１６（ｓ，３Ｈ），２．７８（ｑ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ），３．４３（ｓ，２Ｈ），５．８５（ｓ，１Ｈ），６．５１（ｓ，１Ｈ），７．３９−７．４６（ｍ，２Ｈ），７．７３−７．７９（ｍ，２Ｈ）．
（実施例６）１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの合成(第２反応)
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例６と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート２．９４ｇ（１０ミリモル）にトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、塩化−ｎ−ブチリル１．３８ｇ（１３ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．２ｇ（１２ミリモル）のトルエン４ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となったが、しばらくしてトリエチルアミンノの臭素酸塩の沈殿が生じゾル状となった。室温で３０分攪拌したのち、水１２ｇを加えトリエチルアミンの臭素酸塩を溶解させ二層となした。水層を捨て、トルエン層にメタノール８０ｍｌ加え濃縮した。析出した結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの白色結晶を２．９ｇ（８．０ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートに対する収率は８０モル％であった。
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例６と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート２．９４ｇ（１０ミリモル）にトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、塩化−ｎ−ブチリル１．３８ｇ（１３ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．２ｇ（１２ミリモル）のトルエン４ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となったが、しばらくしてトリエチルアミンノの臭素酸塩の沈殿が生じゾル状となった。室温で３０分攪拌したのち、水１２ｇを加えトリエチルアミンの臭素酸塩を溶解させ二層となした。水層を捨て、トルエン層にメタノール８０ｍｌ加え濃縮した。析出した結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−（ｎ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの白色結晶を２．９ｇ（８．０ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートに対する収率は８０モル％であった。
（１）融点：９６−９７℃
（２）屈折率：１．５８４
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：３０８０，２９７０，２９４０，２８９０，１７６１，１７３６，１６６５，１６４０，１６１１，１４５８，１４０８，１３５８，１３２０，１２７４，１２５８，１１２０，１０３８，９６３，９２０，８７０，８１０，７６４，７４６，６２８．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（４ＣＤＣｌ３，００ＭＨｚ）：δ＝１．１２（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，３Ｈ），１．４９（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），１．６２（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８３−１．９６（ｍ，５Ｈ），２．１６（ｓ，３Ｈ），２．７２（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ），３．４３（ｓ，２Ｈ），５．８５（ｓ，１Ｈ），６．５１（ｓ，１Ｈ），７．３９−７．４６（ｍ，２Ｈ），７．７３−７．８０（ｍ，２Ｈ）．
（２）屈折率：１．５８４
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：３０８０，２９７０，２９４０，２８９０，１７６１，１７３６，１６６５，１６４０，１６１１，１４５８，１４０８，１３５８，１３２０，１２７４，１２５８，１１２０，１０３８，９６３，９２０，８７０，８１０，７６４，７４６，６２８．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（４ＣＤＣｌ３，００ＭＨｚ）：δ＝１．１２（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，３Ｈ），１．４９（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），１．６２（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８３−１．９６（ｍ，５Ｈ），２．１６（ｓ，３Ｈ），２．７２（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ），３．４３（ｓ，２Ｈ），５．８５（ｓ，１Ｈ），６．５１（ｓ，１Ｈ），７．３９−７．４６（ｍ，２Ｈ），７．７３−７．８０（ｍ，２Ｈ）．
（実施例７）１０−（ｉ−ブチリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの合成(第２反応)
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例６と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート２．９４ｇ（１０ミリモル）にトルエン１３ｇを加えてスラリーとし、次いで、塩化−ｉ−ブチリル１．３８ｇ（１３ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．２ｇ（１２ミリモル）のトルエン３ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となったが、しばらくしてトリエチルアミンノの臭素酸塩の沈殿が生じゾル状となった。室温で３０分攪拌したのち、水１ｇを加えトリエチルアミンの臭素酸塩を溶解させ二層となした。水層を捨て、トルエン層にメタノール４０ｇｌ加え濃縮した。析出した結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−(ｉ−ブチリルオキシ)−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの白色結晶を２．７ｇ（７．４ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートに対する収率は７４モル％であった。
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例６と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート２．９４ｇ（１０ミリモル）にトルエン１３ｇを加えてスラリーとし、次いで、塩化−ｉ−ブチリル１．３８ｇ（１３ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．２ｇ（１２ミリモル）のトルエン３ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となったが、しばらくしてトリエチルアミンノの臭素酸塩の沈殿が生じゾル状となった。室温で３０分攪拌したのち、水１ｇを加えトリエチルアミンの臭素酸塩を溶解させ二層となした。水層を捨て、トルエン層にメタノール４０ｇｌ加え濃縮した。析出した結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−(ｉ−ブチリルオキシ)−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの白色結晶を２．７ｇ（７．４ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートに対する収率は７４モル％であった。
（１）融点：１４９−１５０℃
（２）屈折率：１．５８７
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９８０，２９３０，２８８０，１７６０，１７３５，１６３８，１４７０，１３６０，１３０８，１２３０，１１３３，１１２７，１０４０，９４１，７６２，６４２．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ，ＣＤＣｌ３）：
δ１．４６（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，６Ｈ），１．５１（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），１．６２（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８４−１．９５（ｍ，３Ｈ），２．１６（ｓ，３Ｈ），２．９６−３．０５（ｍ，１Ｈ），３．４０（ｓ，１Ｈ），３．４５（ｓ，１Ｈ），５．８５（ｓ，１Ｈ），６．５１（ｓ，１Ｈ），７．４０−７．４６（ｍ，２Ｈ），７．７２−７．７９（ｍ，２Ｈ）．
（２）屈折率：１．５８７
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９８０，２９３０，２８８０，１７６０，１７３５，１６３８，１４７０，１３６０，１３０８，１２３０，１１３３，１１２７，１０４０，９４１，７６２，６４２．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（４００ＭＨｚ，ＣＤＣｌ３）：
δ１．４６（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，６Ｈ），１．５１（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），１．６２（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８４−１．９５（ｍ，３Ｈ），２．１６（ｓ，３Ｈ），２．９６−３．０５（ｍ，１Ｈ），３．４０（ｓ，１Ｈ），３．４５（ｓ，１Ｈ），５．８５（ｓ，１Ｈ），６．５１（ｓ，１Ｈ），７．４０−７．４６（ｍ，２Ｈ），７．７２−７．７９（ｍ，２Ｈ）．
（実施例８）１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの合成(第２反応)
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例６と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート２．９４ｇ（１０ミリモル）にトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、塩化−ｎ−バレリル１．５６ｇ（１３ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．２ｇ（１２ミリモル）のトルエン４ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となったが、しばらくしてトリエチルアミンノの臭素酸塩の沈殿が生じゾル状となった。室温で３０分攪拌したのち、水１２ｇを加えトリエチルアミンの臭素酸塩を溶解させ二層となした。水層を捨て、トルエン層にメタノール４０ｍｌ加え濃縮した。析出した結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−(ｎ−バレリルオキシ)−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの白色結晶を２．７ｇ（７．１ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートに対する収率は７１モル％であった。
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例６と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート２．９４ｇ（１０ミリモル）にトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、塩化−ｎ−バレリル１．５６ｇ（１３ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．２ｇ（１２ミリモル）のトルエン４ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となったが、しばらくしてトリエチルアミンノの臭素酸塩の沈殿が生じゾル状となった。室温で３０分攪拌したのち、水１２ｇを加えトリエチルアミンの臭素酸塩を溶解させ二層となした。水層を捨て、トルエン層にメタノール４０ｍｌ加え濃縮した。析出した結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−(ｎ−バレリルオキシ)−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの白色結晶を２．７ｇ（７．１ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートに対する収率は７１モル％であった。
（１）融点：７１−７２℃
（２）屈折率：１．５８１
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９６０，２９３０，２８７５，１７６２，１７３６，１６６２，１６４０，１４５４，１４１５，１３５３，１３０４，１１２３，１１００，１０３９，９６０，７６２，７４５．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．０２（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，３Ｈ），１．４４−１．５７（ｍ，４Ｈ），１．６３（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８１−１．９６（ｍ，５Ｈ），２．１５（ｓ，３Ｈ），２．７４（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ），３．４４（ｂｓ，２Ｈ），５．８５（ｓ，１Ｈ），６．５０（ｓ，１Ｈ），７．３８−７．４６（ｍ，２Ｈ），７．７２−７．８０（ｍ，２Ｈ）．
（２）屈折率：１．５８１
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９６０，２９３０，２８７５，１７６２，１７３６，１６６２，１６４０，１４５４，１４１５，１３５３，１３０４，１１２３，１１００，１０３９，９６０，７６２，７４５．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．０２（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，３Ｈ），１．４４−１．５７（ｍ，４Ｈ），１．６３（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８１−１．９６（ｍ，５Ｈ），２．１５（ｓ，３Ｈ），２．７４（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ），３．４４（ｂｓ，２Ｈ），５．８５（ｓ，１Ｈ），６．５０（ｓ，１Ｈ），７．３８−７．４６（ｍ，２Ｈ），７．７２−７．８０（ｍ，２Ｈ）．
（実施例９）１０−（ｉ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの合成(第２反応)
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例６と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート２．９４ｇ（１０ミリモル）にトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、塩化−ｉ−バレリル１．５６ｇ（１３ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．２ｇ（１２ミリモル）のトルエン４ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となったが、しばらくしてトリエチルアミンノの臭素酸塩の沈殿が生じゾル状となった。室温で３０分攪拌したのち、水１２ｇを加えトリエチルアミンの臭素酸塩を溶解させ二層となした。水層を捨て、トルエン層にメタノール４０ｍｌ加え濃縮した。析出した結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−(ｉ−バレリルオキシ)−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの白色結晶を３．０ｇ（７．９ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートに対する収率は７９モル％であった。
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例６と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート２．９４ｇ（１０ミリモル）にトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、塩化−ｉ−バレリル１．５６ｇ（１３ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．２ｇ（１２ミリモル）のトルエン４ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となったが、しばらくしてトリエチルアミンノの臭素酸塩の沈殿が生じゾル状となった。室温で３０分攪拌したのち、水１２ｇを加えトリエチルアミンの臭素酸塩を溶解させ二層となした。水層を捨て、トルエン層にメタノール４０ｍｌ加え濃縮した。析出した結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−(ｉ−バレリルオキシ)−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの白色結晶を３．０ｇ（７．９ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートに対する収率は７９モル％であった。
（１）融点：１０５−１０６℃
（２）屈折率：１．５８１
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９７５，２８８０，１７６０，１７４０，１６６２，１６３５，１６１０，１５１０，１４９０，１４５１，１３５２，１３０４，１２９０，１２７２，１１２３，１１１０，１０９２，１０４０，９４０，７５８，５７９．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．１２（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，６Ｈ），１．４６−１．５５（ｍ、２Ｈ），１．６２（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８４−１．９５（ｍ，３Ｈ），２．１６（ｓ，３Ｈ），２．３０−２．４２（ｍ，１Ｈ），２．６２（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ），３．４４（ｓ，２Ｈ），５．８４（ｓ，１Ｈ），６．５１（ｓ，１Ｈ），７．３９−７．４６（ｍ，２Ｈ），７．７２−７．８０（ｍ，２Ｈ）．
（２）屈折率：１．５８１
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９７５，２８８０，１７６０，１７４０，１６６２，１６３５，１６１０，１５１０，１４９０，１４５１，１３５２，１３０４，１２９０，１２７２，１１２３，１１１０，１０９２，１０４０，９４０，７５８，５７９．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．１２（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，６Ｈ），１．４６−１．５５（ｍ、２Ｈ），１．６２（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８４−１．９５（ｍ，３Ｈ），２．１６（ｓ，３Ｈ），２．３０−２．４２（ｍ，１Ｈ），２．６２（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ），３．４４（ｓ，２Ｈ），５．８４（ｓ，１Ｈ），６．５１（ｓ，１Ｈ），７．３９−７．４６（ｍ，２Ｈ），７．７２−７．８０（ｍ，２Ｈ）．
（実施例１０）１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの合成(第２反応)
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例６と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート２．９４ｇ（１０ミリモル）にトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、塩化ベンゾイル１．６８ｇ（１２ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．０ｇ（１０ミリモル）のトルエン４ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となったが、しばらくしてトリエチルアミンノの臭素酸塩の沈殿が生じゾル状となった。室温で３０分攪拌したのち、水１０ｇを加えトリエチルアミンの臭素酸塩を溶解させ二層となした。水層を捨て、トルエン層にメタノール４０ｇｌ加え濃縮した。析出した結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの白色結晶を２．８ｇ（７．０ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートに対する収率は７０モル％であった。
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例６と同様にして得られた１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート２．９４ｇ（１０ミリモル）にトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、塩化ベンゾイル１．６８ｇ（１２ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．０ｇ（１０ミリモル）のトルエン４ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となったが、しばらくしてトリエチルアミンノの臭素酸塩の沈殿が生じゾル状となった。室温で３０分攪拌したのち、水１０ｇを加えトリエチルアミンの臭素酸塩を溶解させ二層となした。水層を捨て、トルエン層にメタノール４０ｇｌ加え濃縮した。析出した結晶を吸引濾過・乾燥し、１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの白色結晶を２．８ｇ（７．０ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートに対する収率は７０モル％であった。
（１）融点：１４８−１４９℃
（２）屈折率：１．６２９
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：３０５０，２９７６，２９５０，２８８０，１７４０，１７２８，１４５２，１３６０，１３０８，１２６４，１２５０，１１３８，１１２２，１０９２，１０５２，１０２０，７６２，７０７．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．５３（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），１．６４（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８７−１．９７（ｍ，３Ｈ），２．１７（ｓ，３Ｈ），３．４７（ｓ，１Ｈ），３．５０（ｓ，１Ｈ），５．８７（ｓ，１Ｈ），６．５２（ｓ，１Ｈ），７．３９−７．４７（ｍ，２Ｈ），７．５９（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ），７．６９（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），７．７９（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），７．８４（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），８．３５（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ）．
（２）屈折率：１．６２９
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：３０５０，２９７６，２９５０，２８８０，１７４０，１７２８，１４５２，１３６０，１３０８，１２６４，１２５０，１１３８，１１２２，１０９２，１０５２，１０２０，７６２，７０７．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．５３（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），１．６４（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），１．８７−１．９７（ｍ，３Ｈ），２．１７（ｓ，３Ｈ），３．４７（ｓ，１Ｈ），３．５０（ｓ，１Ｈ），５．８７（ｓ，１Ｈ），６．５２（ｓ，１Ｈ），７．３９−７．４７（ｍ，２Ｈ），７．５９（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ），７．６９（ｔ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），７．７９（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），７．８４（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，１Ｈ），８．３５（ｄ，Ｊ＝８Ｈｚ，２Ｈ）．
（実施例１１）ビス｛１０−メタクリロイルオキシ−［９−（１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントリル）］｝サクシネートの合成
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート２．９４ｇ（１０ミリモル）にトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、コハク酸ジクロリド０．８０ｇ（５ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．１ｇ（１１ミリモル）のトルエン４ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となったが、しばらくしてトリエチルアミンノの臭素酸塩の沈殿が生じゾル状となった。室温で３０分攪拌したのち、水７ｇを加えトリエチルアミンの臭素酸塩を溶解させ二層となした。水層を捨て、トルエン層にメタノール４０ｍｌ加え濃縮した。析出した結晶をアセトンでリスラリーし、吸引濾過・乾燥してビス｛１０−メタクリロイルオキシ−［９−（１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアンオリル）］｝サクシネートの薄い藤色結晶を１．４ｇ（２．１ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートに対する収率は４２モル％であった。
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート２．９４ｇ（１０ミリモル）にトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、コハク酸ジクロリド０．８０ｇ（５ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．１ｇ（１１ミリモル）のトルエン４ｇ液を氷水で冷やしながら添加した。アミンの添加と同時にスラリーは均一溶液となったが、しばらくしてトリエチルアミンノの臭素酸塩の沈殿が生じゾル状となった。室温で３０分攪拌したのち、水７ｇを加えトリエチルアミンの臭素酸塩を溶解させ二層となした。水層を捨て、トルエン層にメタノール４０ｍｌ加え濃縮した。析出した結晶をアセトンでリスラリーし、吸引濾過・乾燥してビス｛１０−メタクリロイルオキシ−［９−（１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアンオリル）］｝サクシネートの薄い藤色結晶を１．４ｇ（２．１ミリモル）得た。原料１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートに対する収率は４２モル％であった。
（１）融点：２２４−２２６℃
（２）屈折率：１．６３８
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９８０，２９６６０，２９３０，２８７５，１７５４，１７３２，１７２３，１３５６，１３０７，１２０６，１１３０，１０８０，９５０，７６２．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．３７−１．５３（ｍ，４Ｈ），１．５５（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），１．７９−１．９２（ｍ，６Ｈ），２．１６（ｓ，６Ｈ），３．２８（ｓ，４Ｈ），７．４２（ｓ，２Ｈ），７．４６（ｓ，２Ｈ），５．８５（ｓ，２Ｈ），６．５１（ｓ，２Ｈ），７．３２−７．４６（ｍ，４Ｈ），７．７２−７．８２（ｍ，４Ｈ）．
（２）屈折率：１．６３８
（３）ＩＲ（ＫＢｒ，ｃｍ−１）：２９８０，２９６６０，２９３０，２８７５，１７５４，１７３２，１７２３，１３５６，１３０７，１２０６，１１３０，１０８０，９５０，７６２．
（４）１Ｈ−ＮＭＲ（ＣＤＣｌ３，４００ＭＨｚ）：δ＝１．３７−１．５３（ｍ，４Ｈ），１．５５（ｄ，Ｊ＝９Ｈｚ，２Ｈ），１．７９−１．９２（ｍ，６Ｈ），２．１６（ｓ，６Ｈ），３．２８（ｓ，４Ｈ），７．４２（ｓ，２Ｈ），７．４６（ｓ，２Ｈ），５．８５（ｓ，２Ｈ），６．５１（ｓ，２Ｈ），７．３２−７．４６（ｍ，４Ｈ），７．７２−７．８２（ｍ，４Ｈ）．
（実施例１２）１０−（ベンゾイルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートの合成(第４反応)
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例７と同様にして得られた１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール ３．３０ｇ（１０ミリモル）をトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、塩化アクリロイル１．１７ｇ（１３ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．１ｇ（１１ミリモル）のトルエン５ｇ溶液を氷水で冷やしながら添加した。直ちに塩化アンモニウムの析出が多量に出た。室温で３０分攪拌したのち、水１２ｇを加え、無機性結晶を溶解し、２層となした。トルエン層を水洗いし、次いでメタノール４５ｇ加え、濃縮した。結晶が析出するので、吸引濾過・乾燥し、１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートの白色結晶を２．０ｇ（５．２ミリモル）得た。原料１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オールに対する収率は５２モル％であった。
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例７と同様にして得られた１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール ３．３０ｇ（１０ミリモル）をトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、塩化アクリロイル１．１７ｇ（１３ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．１ｇ（１１ミリモル）のトルエン５ｇ溶液を氷水で冷やしながら添加した。直ちに塩化アンモニウムの析出が多量に出た。室温で３０分攪拌したのち、水１２ｇを加え、無機性結晶を溶解し、２層となした。トルエン層を水洗いし、次いでメタノール４５ｇ加え、濃縮した。結晶が析出するので、吸引濾過・乾燥し、１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートの白色結晶を２．０ｇ（５．２ミリモル）得た。原料１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オールに対する収率は５２モル％であった。
得られた結晶を分析したところ、実施例３で得られた１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートと同じ、融点、屈折率、ＩＲスペクトル、１Ｈ−ＮＭＲスペクトルを示した。
（実施例１３）１０−（ベンゾイルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの合成(第４反応)
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例７と同様にして得られた１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール ３．３０ｇ（１０ミリモル）をトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、塩化メタクリロイル１．３６ｇ（１３ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．１ｇ（１１ミリモル）のトルエン５ｇ溶液を氷水で冷やしながら添加した。直ちに塩化アンモニウムの析出が多量に出た。室温で３０分攪拌したのち、水１２ｇを加え、無機性結晶を溶解し、２層となした。トルエン層を水洗いし、次いでメタノール４０ｇ加え、濃縮した。結晶が析出するので、吸引濾過・乾燥し、１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの白色結晶を２．８ｇ（７．０ミリモル）得た。原料１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オールに対する収率は７０モル％であった。
温度計、攪拌機つきの２００ｍｌ三口フラスコ中、合成例７と同様にして得られた１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール ３．３０ｇ（１０ミリモル）をトルエン１５ｇを加えてスラリーとし、次いで、塩化メタクリロイル１．３６ｇ（１３ミリモル）を加えた。該スラリーにトリエチルアミン１．１ｇ（１１ミリモル）のトルエン５ｇ溶液を氷水で冷やしながら添加した。直ちに塩化アンモニウムの析出が多量に出た。室温で３０分攪拌したのち、水１２ｇを加え、無機性結晶を溶解し、２層となした。トルエン層を水洗いし、次いでメタノール４０ｇ加え、濃縮した。結晶が析出するので、吸引濾過・乾燥し、１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートの白色結晶を２．８ｇ（７．０ミリモル）得た。原料１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オールに対する収率は７０モル％であった。
得られた結晶を分析したところ、実施例１０で得られた１０−ベンゾイルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートと同じ、融点、屈折率、ＩＲスペクトル、１Ｈ−ＮＭＲスペクトルを示した。
実施例１〜１０で得られた本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物の融点と屈折率を表１に示した。
表１の屈折率の値からわかるように、本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は、いずれも１．５８以上という高い屈折率を示している。そのことから、本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物を重合した重合体もまた高屈折率を示し、工業的に有用な化合物であることがいえる。
（実施例１４）１０−（ｎ−バレリルルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートとトリメチロールプロパントリアクリレートとの光重合
実施例８と同様にして得られた１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート３０部、トリメチロールプロパントリアクリレート７０部に対し２−ベンジル−２−ジメチルアミノ−１−（４−モルフォリノフェニル）−ブタノン−１（チバスペシャリティケミカルズ社製イルガキュア３６９）０．５部を混合し、６０℃のオイルバス中に浸漬して溶融した。得られた光ラジカル重合性組成物の融液をガラスプレパラートの上に膜厚が８００μｍになるように塗布し、その後、窒素雰囲気下、６０℃に保温した状態で、表面に高圧水銀ランプ（波長３６６ｎｍにおける照射強度が１ｍＷ／ｃｍ２）を１０分間照射し、光重合硬化物を得た。その屈折率ｎＤを測定したところ１．５３６であった。
実施例８と同様にして得られた１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレート３０部、トリメチロールプロパントリアクリレート７０部に対し２−ベンジル−２−ジメチルアミノ−１−（４−モルフォリノフェニル）−ブタノン−１（チバスペシャリティケミカルズ社製イルガキュア３６９）０．５部を混合し、６０℃のオイルバス中に浸漬して溶融した。得られた光ラジカル重合性組成物の融液をガラスプレパラートの上に膜厚が８００μｍになるように塗布し、その後、窒素雰囲気下、６０℃に保温した状態で、表面に高圧水銀ランプ（波長３６６ｎｍにおける照射強度が１ｍＷ／ｃｍ２）を１０分間照射し、光重合硬化物を得た。その屈折率ｎＤを測定したところ１．５３６であった。
（比較例１）トリメチロールプロパントリアクリレートの光重合
１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートを用いず、トリメチロールプロパントリアクリレート１００部とした以外は、実施例１４と同様に行った。得られた光重合硬化物の屈折率ｎＤを測定したところ１．５１６であった。
１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−メタクリレートを用いず、トリメチロールプロパントリアクリレート１００部とした以外は、実施例１４と同様に行った。得られた光重合硬化物の屈折率ｎＤを測定したところ１．５１６であった。
実施例１４と比較例１で次のことが明らかである。ラジカル重合性化合物としてトリメチロールプロパントリアクリレート９０部と本発明の１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレート１０部の混合物を重合した結果、重合物の屈折率（ｎＤ）は１．５３６であり、トリメチロールプロパントリアクリレートの単独重合した時に得られる重合物の屈折率（ｎＤ）１．５１６より、０．０２０高くなっていることから、本発明の１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートは、高圧水銀ランプでも重合可能であること、そして、本発明の１０−（ｎ−バレリルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−アクリレートは、トリメチロールプロパントリアクリレートのような既存のラジカル重合性化合物と共重合させることができ、得られる重合物の屈折率を高める効果があることが分かる。よって、本発明の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物は、高屈折率な重合体を合成するうえで、工業的に有用な化合物であるといえる。
Claims (6)
- 一般式（１）で示される１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物。
（一般式（１）中、Ｒ1、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５及びＲ６は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示し、Ｒ７はアルキル基又はアリール基のいずれかを示し、Ｘは水素原子又はアルキル基のいずれかを示す。） - 一般式（２）で示される１０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物をアシル化することよりなる請求項１記載の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物の製造方法。
（一般式（２）中、Ｒ1、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４、Ｒ５及びＲ６は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示し、Ｘは水素原子又はアルキル基のいずれかを示す。） - 一般式（３）で示される１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−オール化合物を（メタ）アクリル化することよりなる請求項１記載の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物の製造方法。
（一般式（３）中、Ｒ1、Ｒ２、Ｒ３、Ｒ４及びＲ５は互いに同一であっても異なっていてもよく、水素原子又はメチル基を示し、Ｒ７はアルキル基又はアリール基のいずれかを示し、Ｘは水素原子又はアルキル基のいずれかを示す。） - 少なくとも請求項１に記載の１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物と、ラジカル重合開始剤とを含有する重合性組成物。
- 請求項４に記載の重合性組成物と、さらに１０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物以外のラジカル重合性化合物とを含有することを特徴とする重合性組成物。
- 請求項４又は５のいずれかに記載の重合性組成物を重合してなる重合物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011143698A JP5679332B2 (ja) | 2011-06-29 | 2011-06-29 | １０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物、その製造法及びその重合物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011143698A JP5679332B2 (ja) | 2011-06-29 | 2011-06-29 | １０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物、その製造法及びその重合物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2013010842A JP2013010842A (ja) | 2013-01-17 |
| JP5679332B2 true JP5679332B2 (ja) | 2015-03-04 |
Family
ID=47684995
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2011143698A Expired - Fee Related JP5679332B2 (ja) | 2011-06-29 | 2011-06-29 | １０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物、その製造法及びその重合物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5679332B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11583389B2 (en) | 2019-04-05 | 2023-02-21 | Amo Groningen B.V. | Systems and methods for correcting photic phenomenon from an intraocular lens and using refractive index writing |
| US11944574B2 (en) | 2019-04-05 | 2024-04-02 | Amo Groningen B.V. | Systems and methods for multiple layer intraocular lens and using refractive index writing |
| US11583388B2 (en) | 2019-04-05 | 2023-02-21 | Amo Groningen B.V. | Systems and methods for spectacle independence using refractive index writing with an intraocular lens |
| US11564839B2 (en) | 2019-04-05 | 2023-01-31 | Amo Groningen B.V. | Systems and methods for vergence matching of an intraocular lens with refractive index writing |
| US11529230B2 (en) | 2019-04-05 | 2022-12-20 | Amo Groningen B.V. | Systems and methods for correcting power of an intraocular lens using refractive index writing |
| US11678975B2 (en) | 2019-04-05 | 2023-06-20 | Amo Groningen B.V. | Systems and methods for treating ocular disease with an intraocular lens and refractive index writing |
| US11708440B2 (en) | 2019-05-03 | 2023-07-25 | Johnson & Johnson Surgical Vision, Inc. | High refractive index, high Abbe compositions |
| JP2022531027A (ja) | 2019-05-03 | 2022-07-06 | ジョンソン・アンド・ジョンソン・サージカル・ビジョン・インコーポレイテッド | 高反応性指数、高アッベ組成物 |
| JP2023547481A (ja) | 2020-10-29 | 2023-11-10 | ジョンソン・アンド・ジョンソン・サージカル・ビジョン・インコーポレイテッド | 高い屈折率及びアッベ数を有する組成物 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0710804A (ja) * | 1993-06-22 | 1995-01-13 | Eisai Kagaku Kk | １，４−ジアセトキシ−２−メチルナフタレンの製造法 |
| JP2007001888A (ja) * | 2005-06-21 | 2007-01-11 | Mitsubishi Chemicals Corp | １，４−ジヒドロ−１，４−メタノアントラセン類の製造方法 |
| JP4957257B2 (ja) * | 2007-01-12 | 2012-06-20 | 川崎化成工業株式会社 | １，２，３，４−テトラヒドロアントラセン−９，１０−（メタ）アクリレート化合物およびその製造方法 |
| JP5360502B2 (ja) * | 2009-04-16 | 2013-12-04 | 川崎化成工業株式会社 | ４−（アシルオキシ）−１−ナフチル（メタ）アクリレート化合物、その製造法及びそれらを重合してなる重合物 |
-
2011
- 2011-06-29 JP JP2011143698A patent/JP5679332B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2013010842A (ja) | 2013-01-17 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5679332B2 (ja) | １０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物、その製造法及びその重合物 | |
| JP5863039B2 (ja) | ９，１０−ビス｛［２−（メタ）アクリロイルオキシ］アルコキシ｝−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン化合物、その製造法及びその重合物 | |
| JP6311264B2 (ja) | 樹脂組成物、延伸フィルム、円偏光板及び画像表示装置 | |
| JP2010184898A (ja) | ドデカハイドロ−１，４：５，８−ジメタノアントラセン−９，１０−ジオン−２，３，６，７−テトラカルボン酸−２，３：６，７−二無水物類、ドデカハイドロ−１，４：５，８−ジメタノアントラセン−９，１０−ジオン−２，３，６，７−テトラカルボン酸テトラエステル類、及び、その製造方法 | |
| TW201739754A (zh) | 與聚矽氧相容之化合物 | |
| JP5360502B2 (ja) | ４−（アシルオキシ）−１−ナフチル（メタ）アクリレート化合物、その製造法及びそれらを重合してなる重合物 | |
| JP5679328B2 (ja) | ９，１０−２置換［（メタ）アクリロイルオキシ］−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン化合物、製造法及びその重合物 | |
| JP5679331B2 (ja) | １０−（置換カルボニルオキシ）−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物、その製造法及びその重合物 | |
| JP5652616B2 (ja) | １０−ヒドロキシ−１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物、その製造法及びその重合物。 | |
| JP2008081682A (ja) | （メタ）アクリロイルオキシナフタレン化合物を含有する光硬化性組成物およびその硬化方法 | |
| KR101448541B1 (ko) | 고굴절 (메타)아크릴레이트 유도체 및 그의 제조방법 | |
| JP5141907B2 (ja) | １，２，４−トリ（メタ）アクリロイルオキシナフタレン化合物及びそれらを含有する光ラジカル重合組成物並びにその重合物 | |
| JP5392502B2 (ja) | ４−（置換カルボニルオキシ）−１−ナフチル（メタ）アクリレート化合物、その製造方法及びそれらを重合してなる重合物 | |
| JP5679325B2 (ja) | １０−アルコキシ―１，２，３，４−テトラヒドロ−１，４−メタノアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物、その製造法及びその重合物 | |
| JP6040772B2 (ja) | ９’−アシルオキシ−１０’−［１，４−ビス（アシルオキシ）−２−ナフチル］アントラセン化合物、その製造法及びその用途 | |
| JP5581823B2 (ja) | ４，４’−ジアルコキシ−２，２’−ビナフタレン−１，１’−ジ（メタ）アクリレート化合物及びその製造法。 | |
| JP5403485B2 (ja) | １，４−ジヒドロアントラセン−９，１０−ジエーテル化合物及びその製造法 | |
| JP5531546B2 (ja) | １０−［１，４−ジ（メタ）アクリロイルオキシ−２−ナフチル］−９−アントリル（メタ）アクリレート化合物及びその製造法 | |
| JP2013181082A (ja) | ２−ジ置換ホスホリル−１，４−ビス（メタ）アクリロイルオキシナフタレン化合物、その製造法及びそれらを含有する光ラジカル重合性組成物並びにその重合物 | |
| JP7169907B2 (ja) | フルオレン化合物及びその製造方法 | |
| JP5682853B2 (ja) | １０−アシルオキシ−１，２，３，４−テトラヒドロアントラセン−９−イル−（メタ）アクリレート化合物、その製造法及び該（メタ）アクリレート化合物を重合してなる重合物。 | |
| JP5531545B2 (ja) | １０−［１，４−ジ（メタ）アクリロイルオキシ−２−ナフチル］アントラセン−９（１０ｈ）−オン化合物、その製造法及びその重合物 | |
| JP2013234161A (ja) | ９，１０−ビス｛［２−（メタ）アクリロイルオキシ］アルコキシ｝−１，２，３，４−テトラヒドロアントラセン化合物、その製造法及びその重合物 | |
| JP2003206319A (ja) | 変性（メタ）アクリレート化合物 | |
| JP6579428B2 (ja) | 置換オキシ−２−ナフチル（メタ）アクリレート化合物、その製造方法及びその用途 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140625 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141127 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141212 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141225 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5679332 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |