JP5679330B2 - タイル押え、これを用いたpc板およびpc板の製造方法、並びにタイルの型枠先付け工法 - Google Patents

タイル押え、これを用いたpc板およびpc板の製造方法、並びにタイルの型枠先付け工法 Download PDF

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本発明は、タイルの先付け工法に用いられ、硬化後のコンクリートにアンカリングされてタイルの剥離を阻止するタイル押え、これを用いたPC板およびPC板の製造方法、並びにタイルの型枠先付け工法に関するものである。
従来、この種のPC板先付け工法として、大形セラミックタイルをPC板(プレキャストコンクリート板)に先付けするものが知られている(特許文献1参照)。
このPC板先付け工法では、裏面に、深さ2mm〜5mmで且つ幅5mm〜10mmのあり溝を、300mmのピッチで複数条形成した大形セラミックタイルを用意する。そして、大形セラミックタイルのあり溝間に、断面「C」字状の弾性アンカーを握着嵌合し、且つあり溝とその周辺とに弾性接着剤を塗着して弾性層を形成し、これにPCコンクリートを打設してPC板を得るようにしている。
これにより、硬化収縮によるPCコンクリートの亀裂が防止されると共に、接着強度を格段に高めることができる。
実用新案登録第2504716号公報
このような従来のPC板先付け工法では、特殊形状のあり溝を有する大形セラミックタイルを用意する必要があり、一般的な大形タイルや使用頻度の高い小形タイルには適用できない問題があった。
また、PCのコンクリートにおいて、鉄筋のかぶり厚不足やジャンカの発生により、弾性アンカーを設けてもタイルの経時的な剥がれを確実に防止することができない問題があった。
本発明は、各種のタイルに対し、これが直付けされたコンクリートから経時的に剥がれてしまうのを確実に防止することができるタイル押え、これを用いたPC板およびPC板の製造方法、並びにタイルの型枠先付け工法を提供することをその課題としている。
本発明のタイル押えは、タイルの先付け工法に用いられ、硬化後のコンクリートにアンカリングされてタイルの剥離を阻止するタイル押えであって、所定の目地割りで配設された複数のタイルの表面縁部を一括して押える押え部材と、押え部材の裏面に突設され、複数のタイルの目地の部分で、未硬化のコンクリートに埋め込まれるアンカーと、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、複数のタイルの表面縁部を一括して押える押え部材が、その裏面に突設された複数のアンカーにより、コンクリートにアンカリングされるため、タイルが経時的に剥がれるのを確実に防止することができる。すなわち、コンクリートに鉄筋のかぶり厚不足やジャンカが発生しても、コンクリートにアンカリングされたアンカーにより、押え部材を介してタイルの剥離(剥がれ)を確実に防止することができる。また、タイルの大きさに合わせて押え部材の形態を変えることで、各種のタイルに対応させることができる。さらに、押え部材は、目地様に把握されるため、タイル貼り外壁等の壁体の意匠性が損なわれることがない。なお、タイルの色彩に合わせて、押え部材を着色することが好ましい。また、押え部材は、単一の部材で構成されていてもよいし、複数の部材で構成されていてもよい。
この場合、押え部材は、複数の縦目地および複数の横目地に沿って網目状に形成され、複数のタイルの表面における四周縁部を一括して押えることが好ましい。
この構成によれば、各タイルは、押え部材によりその表面四周縁部が押えられるため、タイルが経時的に剥がれるのを確実に防止することができる。
同様に、押え部材は、複数の縦目地に沿って縦ストライプ状に形成され、複数のタイルの表面における短辺側縁部を一括して押えることが好ましい。
同様に、押え部材は、複数の横目地に沿って横ストライプ状に形成され、複数のタイルの表面における長辺側縁部を一括して押えることが好ましい。
この構成によれば、各タイルは、押え部材によりその表面縦縁部或いは表面横縁部を押えられるため、タイルが経時的に剥がれるのを確実に防止することができる。
また、各タイルに接する押え部材の押え代の幅が、1mmから5mmであることが好ましい。
この構成によれば、押え部材の製造および取付け精度が甘くても、各タイルの表面を確実に押えることができる。
本発明のPC板は、PCコンクリートと、PCコンクリートの表面に、所定の目地割りに従って配置した複数のタイルと、複数のタイルを一括して押えるようにしてPCコンクリートにアンカリングされた上記のタイル押えと、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、各タイルを直付け(直張り)すると共に、タイルをアンカリングするためのタイル押え(のアンカー)を埋め込んだPC板を提供することができる。すなわち、各タイルがPCに直付けであっても、タイル押さえにより、タイルが経時的に剥がれるのを確実に防止することができ、タイルが剥離しないPC板を提供することができる。なお、PCコンクリートは、普通コンクリート製、軽量骨材コンクリート製、気泡コンクリート製(ALC板)のいずれであってもよい。
この場合、各タイルの表面と各タイルに接する押え部材の押え代の表面とが面一になるように、各タイルの表面縁部がタイル押えの厚み分、段部形状に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、各タイルと押え部材とがほぼ面一に配設されるため、押え部材を用いてもタイル壁の意匠性を損なうことがない。また、押え部材の部分に埃等が溜まることがない。
本発明のPC板の製造方法は、タイルのPC板先付け工法による、上記したPC板の製造方法であって、タイル押えおよび複数のタイルをセットするためのタイルセット部材を、PC用型枠に取り付けるセット部材取付け工程と、タイルセット部材に、タイル押えおよび複数のタイルをセットするタイルセット工程と、セット部材取付け工程およびタイルセット工程の後、PC用型枠内にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、コンクリート打設工程の後、硬化したコンクリートからPC用型枠およびタイルセット部材を取り外すセット部材除去工程と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、各タイルをPC(プレキャストコンクリート)に直付け(直張り)で簡単に取り付けることができると共に、打設したコンクリート(PC)に、タイルをアンカリングするためのタイル押え(のアンカー)を埋め込むことができる。したがって、各タイルがPCに直付けであっても、タイル押えにより、タイルが経時的に剥がれるのを確実に防止することができる。なお、セット部材取付け工程とタイルセット工程とは、工程順を問うものではない。すなわち、この両工程は、相前後して行なわれればよく、また同時並行で行われてもよい。また、タイルセット部材へのタイル押えおよびタイルのセットでは、置き目地法や目地ます法(例えば、発泡スチロール製の目地ます)を用い、或いはタイル押えおよびタイルをプラスチックフィルムで連結するタイルユニット法を用いることが、好ましい。
本発明のタイルの型枠先付け工法は、上記したタイル押えの1以上と複数のタイルとを用いて行うタイルの型枠先付け工法であって、タイルセット部材に、1以上のタイル押えおよび複数のタイルをセットするタイルセット工程と、タイルセット部材を、施工後のコンクリート用型枠の内側に取り付けるセット部材取付け工程と、タイルセット工程およびセット部材取付け工程の後、コンクリート用型枠内にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、コンクリート打設工程の後、硬化したコンクリートからコンクリート用型枠およびタイルセット部材を取り外すセット部材除去工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明の他のタイルの型枠先付け工法は、上記したタイル押えの1以上と複数のタイルとを用いて行うタイルの型枠先付け工法であって、タイルセット部材に、1以上のタイル押えおよび複数のタイルをセットするタイルセット工程と、タイルセット部材を、施工前のコンクリート用型枠の内側に取り付けるセット部材取付け工程と、タイルセット工程およびセット部材取付け工程の後、コンクリート用型枠を組み上げる型枠施工工程と、型枠施工工程の後、コンクリート用型枠内にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、コンクリート打設工程の後、硬化したコンクリートからコンクリート用型枠およびタイルセット部材を取り外すセット部材除去工程と、を備えたことを特徴とする。
これらの構成によれば、各タイルをコンクリート躯体に直付け(直張り)で簡単に施工することができると共に、打設したコンクリート躯体に、タイルをアンカリングするためのタイル押え(のアンカー)を埋め込むことができる。したがって、コンクリート躯体に直付けであっても、タイル押えにより、タイルが経時的に剥がれるのを確実に防止することができる。なお、タイルセット工程とセット部材取付け工程とは、工程順を問うものではない。すなわち、この両工程は、相前後して行なわれればよく、また同時並行で行われてもよい。また、タイル単体ではなく、タイル押えを組み込んだユニットタイルを用いてもよい。
これらの場合、各タイルの表面と各タイルに接する押え部材の押え代の表面とが面一になるように、各タイルの表面縁部がタイル押えの厚み分、段部形状に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、各タイルと押え部材とがほぼ面一に配設されるため、押え部材を用いてもタイル壁の意匠性を損なうことがない。また、押え部材の部分に埃等が溜まることがない。
第1実施形態に係るタイル押えの斜視図である。 第1実施形態(a)およびその変形例(b)に係るタイル押え廻りの部分断面図である。 第1実施形態に係るタイル押えのアンカー廻りの斜視図である。 第1変形例(a)、第2変形例(b)、第3変形例(c)に係るアンカー廻りの斜視図である。 第1実施形態に係るPC板の斜視図である。 第1実施形態に係るPC板の部分拡大斜視図である。 第2実施形態に係るタイル押え(a)およびPC板(b)の斜視図である。 第2実施形態に係るPC板の部分拡大斜視図である。 第3実施形態に係るタイル押え(a)およびPC板(b)および(c)の斜視図である。 第4実施形態に係るPC板の部分拡大斜視図である。 第4実施形態に係るタイル押え(a)およびPC板(b)の斜視図である。 第4実施形態に係るPC板の部分拡大斜視図である。 変形例に係るタイルの斜視図である。 変形例に係るタイルを用いたPC板の部分断面図である。 タイル押えを用いたPC板の製造方法の説明図である。 タイル押えを用いたタイルの型枠先付け工法の説明図である。 変形例に係るタイルの型枠先付け工法の説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係るタイル押え、これを用いたPC板およびPC板の製造方法、並びにタイル押えを用いたタイルの型枠先付け工法について説明する。PC板は、主に建物の外壁として、壁式PC工法に用いられる大形のプレキャストコンクリート板であり、いわゆるPC板先付け工法により、表面に複数のタイルがタイル押えにより押えられるようにして、直付けされたものである。また、型枠先付け工法は、外壁等へのタイルの施工方法であって、表面に複数のタイルがタイル押えにより押えるようにして直付けした外壁が施工される。以下、これらに共通して用いられるタイル押えから説明する。
図1の斜視図に示すように、タイル押え1は、後述するPC板30のサイズに合わせて形成した押え部材2と、押え部材2の裏面側に突設した複数本のアンカー3と、を備えている。押え部材2は、例えばステンレス、アルミニウム、錫、錫合金等の金属の板材(板厚1mm前後)を打ち抜きのプレス加工して形成され、或いは耐候製の樹脂を成形して形成されており、押さえるべき複数のタイル11の縦目地12aおよび横目地12bに沿うように網目状に形成されている(図5参照)。このタイル押え1は、複数のタイル11を通し目地の目地割りで直張りするときに用いるものであり、縦目地12aおよび横目地12bに沿った格子の網目状に形成されている。すなわち、タイル押え1は、複数の縦格子4aと複数の横格子4bとで格子状に一体に形成され、網目を構成する開口部分5がタイル11のサイズより僅かに小さいサイズに形成されている。これにより、各タイル11の表面の四周縁部13aが、タイル押え1により一括して押えられるようになっている(図6参照)。
図1および図2(a)に示すように、各縦格子4aおよび各横格子4bは、各タイル11の四辺の縁部(四周縁部13a)に被る幅に形成され、且つタイル11の縦目地12aおよび横目地12bとそれぞれ同心となるように配置される(図5参照)。具体的には、縦格子4aおよび横格子4bの幅は、目地の幅より2mmから10mm幅広に形成されている。すなわち、縦格子4aおよび横格子4bは、その幅方向において、タイル11の表面縁部(四周縁部13a)を押える一対の押え部(押え代)6a,6aと、一対の押え部6a,6a間において各目地12a,12bに対応する目地部6bとから成り、各押え部(押え代)6aが1mmから5mmの幅に、また目地部6bの幅が縦目地12aまたは横目地12bの幅に合致する幅に形成されている。なお、図2(b)に示すように、タイル押え1の曲げに対する強度アップを図るべく、各押え部6aに対し目地部6bを1mmから3mm程度、窪入した形状に形成してもよい。また、最外端の2つの縦格子4aを他の縦格子4aの1/2の幅に、同様に最外端の2つの横格子4bを他の横格子4bの1/2の幅に、形成するようにしてもよい。さらに、埃等が蓄積しないように、各押え部6aの端部が面取りされていることが好ましい。
図1および図3に示すように、アンカー3は、タイル11が直付けされるPCコンクリート31(後述する)にアンカリングされる部分であり、例えば300mm前後のピッチで、且つ縦目地12aおよび横目地12bの交差部分に配置されるように、すなわち縦格子4aと横格子4bの交差部分の裏面に取り付けられている。アンカー3は、好ましくは押え部材2と同じ材質の板片等で構成され、基端側に形成した屈曲片部3aで押え部材2の裏面に溶着されている。アンカー3の先端側には、縦の割り線が形成されており、この割り線を境に相互に逆側に且つ「L」字状に屈曲或い湾曲するように折り曲げられた(図示のものは、湾曲)2つの先端片部3b,3bが形成されている。これにより、アンカー3の引抜き強度が増し、押え部材2により押えられたタイル11の剥離が確実に防止される。なお、アンカー3のPCコンクリート31への埋設深さは、20mmから50mm程度することが好ましい。また、アンカー3は、必ずしも縦格子4aと横格子4bとの交差部分に設ける必要はない。
次に、図4を参照して、アンカー3の変形例について説明する。図4(a)は第1変形例であり、この変形例に係るアンカー3Aは、いわゆる全ねじピンで構成されている。この場合、アンカー3aは、頭部21で押え部材2に溶着されており、軸部22を構成する雄ねじ部分がPCコンクリート31にアンカリングされ、引抜き強度の強度アップが図られている。
図4(b)は第2変形例であり、この変形例に係るアンカー3Bは、両軸端にフランジ部24,24を有するピンで構成されている。この場合、アンカー3Bは、一方のフランジ部で押え部材に溶着されており、PCコンクリート31にアンカリングされる他方のフランジ部24により、引抜き強度の強度アップが図られている。
図4(c)は第3変形例であり、この変形例に係るアンカー3Cは、押え部材2の一部を裏側に切り起すようにして形成されている。アンカー3Cの先端部は、「L」字状に折り曲げられており、この先端屈曲部26により、引抜き強度の強度アップが図られている。
ここで、図5および図6を参照して、第1実施形態のタイル押え1を用い、複数のタイル11をPC板先付け工法により直付けしたPC板30について説明する。PC板30は、主体を為す矩形のPCコンクリート31と、PCコンクリート31の表面に通し目地の目地割りで直付けした複数のタイル11と、タイル11の各目地12a,12bに沿って配置した上記のタイル押え1と、を備えている。タイル押え1は、その押え部材2により各タイル11の表面の四周縁部13aを押え、この状態で複数のアンカー3はPCコンクリート31に埋め込まれている。すなわち、各タイル11は、タイル押え1を介してPCコンクリート31にアンカリングされている。
この場合、PCコンクリート31には、PC板30の用途に応じて、普通コンクリート製、軽量骨材コンクリート、気泡コンクリート(ALC)等が用いられる。また、図示では省略したが、PCコンクリート31には適宜、通常の鉄筋やプレストレスの鉄筋が埋め込まれ、またPCコンクリート31の端部には、鉄骨等に取り付けるための取付け部(露出させた鉄筋やプレート等)が設けられている。なお、タイル押え1(押え部材2)は、タイル11のデザイン(色彩等)に合わせて、適宜着色されていることが好ましい。
このように構成されたるPC板30(ALC板を含む)では、各タイル11がタイル押え1により押えられるようにPCコンクリート31にアンカリングされるため、タイル11がPCコンクリート31から剥離することがない。すなわち、外壁等の壁体の構造材として施工されたPCコンクリート31から、経時的にタイル11が剥がれ、或いは脱落するのを確実に防止することができる。また、地震等によりPCコンクリート31にひび割れ等の損傷が生じた場合、同時にタイル11にも損傷が生ずるため、構造材の耐震性診断を容易に行うことができる。
次に、図7および図8を参照して、タイル押え1A(図7(a))およびこれを用いたPC板30A(図7(b)および図8)の第2実施形態につき、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。第2実施形態のタイル押え1Aは、複数のタイル11を馬踏み目地の目地割りで直張りするときに用いるものであり、その押え部材2Aは、タイル11の縦目地12aおよび横目地12bに沿った千鳥の網目状に一体に形成されている。そして、押え部材2Aの網目を構成する開口部分5が、タイル11のサイズより僅かに小さいサイズに形成されており、各タイル11の表面の四周縁部13aを一括して押えるようになっている。この場合も、第1実施形態と同様に、断続的に配置した縦格子4aおよび通しの横格子4bは、各タイル11の四辺の縁部(四周縁部13a)に被る幅に形成され、且つ縦横の各目地12a,12bと同心となるように配置される。また、アンカー3は、第1実施形態のものおよび変形例のものが用いられる。なお、最外端の2つの縦格子4aを他の縦格子4aの1/2の幅に、同様に最外端の2つの横格子4bを他の横格子4bの1/2の幅に、形成するようにしてもよい。また、タイル押え1は、第1および2実施形態以外の各種目地割りに対応して、各種の網目状のものが用意されることが、好ましい。
そして、第2実施形態のPC板30Aは、主体を為す矩形のPCコンクリート31と、PCコンクリート31の表面に馬踏み目地の目地割りで直付けした複数のタイル11と、タイル11の各目地12a,12bに沿って配置した上記のタイル押え1Aと、を備えている。タイル押え1Aは、その押え部材2Aにより各タイル11の表面の四周縁部13aを押え、この状態で複数のアンカー3はPCコンクリート31に埋め込まれている。
このPC板30Aでも、各タイル11の四周がタイル押え1Aにより押えられるようにPCコンクリート31にアンカリングされるため、タイル11がPCコンクリート31から剥離することがない。
次に、図9を参照して、タイル押え1B(図9(a))およびこれを用いたPC板30B(図9(b)および(c)、図10)の第3実施形態につき、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。第3実施形態のタイル押え1Bは、複数のタイル11の縦目地12aに沿うようにストライプ状に形成されている。すなわち、第3実施形態のタイル押え1Bの押え部材2Bは、複数の縦格子4aと、複数の縦格子4aの両端部を連結する一対の連接横格子4c,4cとで一体に形成されている。この場合も、最外端の2つの縦格子4aおよび一対の連接横格子4c,4cを、他の縦格子4aの1/2の幅に形成するようにしてもよい。
そして、図9(b)および図10に示す第3実施形態のPC板30Bは、矩形のPCコンクリート31と、PCコンクリート31の表面に通し目地の目地割りで直付けした複数のタイル11と、タイル11の目地に沿って配置した上記のタイル押え1Bと、を備えている。タイル押え1Bは、その押え部材2Bにより各タイル11の表面の短辺側縁部13bを押え、この状態で複数のアンカー3はPCコンクリート31に埋め込まれている。
同様に、図9(c)に示す第3実施形態のPC板30Bは、矩形のPCコンクリート31と、PCコンクリート31の表面に馬踏み目地の目地割りで直付けした複数のタイル11と、タイル11の目地に沿って配置した上記のタイル押え1Bと、を備えている。この場合のタイル押え1Bは、その押え部材2Bにより半数のタイル11が表面の短辺側縁部13bを、残りの半数のタイル11が左右の中間位置を押え、この状態で複数のアンカー3はPCコンクリート31に埋め込まれている。
このPC板30Bでも、各タイル11の2辺がタイル押え1Bにより押えられるようにPCコンクリート31にアンカリングされるため、タイル11がPCコンクリート31から剥離することがない。
なお、タイル押え1Bにおいて、一対の連接横格子4c,4cを省略した形態としてもよい。また、タイル押え1Bを、複数の縦格子4aと、これと別体の一対の連接横格子4c,4c、或いはこれに相当する帯状部材(樹脂材で可)とで構成し、両者を両面粘着テープ等で粘着した形態としてもよい。この場合には、PC板30Bを製作した後、一対の連接横格子4c,4c(これに相当する帯状部材)を取り去るようにすることが好ましい。
また、各縦格子4aにアンカー3をねじ止め、或いはフッキングする形態(相対的に着脱自在)としてもよい。係る場合には、施工後のPC板30Bにおいて、タイル11にひび割れ等が生じたときに、縦格子4aを外してタイル11の張替え補修を容易に行うことができる。
次に、図11および図12を参照して、タイル押え1C(図11(a))およびこれを用いたPC板30C(図11(b)および図12)の第4実施形態につき、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。第4実施形態のタイル押え1Cは、複数のタイル11の横目地12bに沿うようにストライプ状に形成されている。すなわち、第4実施形態のタイル押え1Cの押え部材2Cは、複数の横格子4bと、複数の横格子4bの端部を連結する一対の連接縦格子4dとで一体に形成されている。この場合も、最外端の2つの横格子4b,4bおよび一対の連接縦格子4d,4dを、他の横格子4bの1/2の幅に形成するようにしてもよい。
そして、第4実施形態のPC板30Cは、矩形のPCコンクリート31と、PCコンクリート31の表面に通し目地の目地割りで直付けした複数のタイル11と、タイル11の目地に沿って配置した上記のタイル押え1Cと、を備えている。タイル押え1Cは、その押え部材2Cにより各タイル11の表面の長辺側縁部13cを押え、この状態で複数のアンカー3はPCコンクリート31に埋め込まれている。
このPC板30Cでも、各タイル11の2辺がタイル押え1Cにより押えられるようにPCコンクリート31にアンカリングされるため、タイル11がPCコンクリート31から剥離することがない。
なお、タイル押え1Cにおいて、一対の連接縦格子4d,4dを省略した形態等の第3実施形態と同様の変形例を適用することも可能である。また、各横格子4bにアンカー3をねじ止め等する形態も適用可能である。さらに、図示しないが、このタイル押え1Cは、直張りする複数のタイル11が馬踏み目地であっても適用可能であり、かかる場合にも各タイル11の表面の長辺側縁部13cを一括して押えることになる。
ところで、上記PC板30,30A,30B,30Cの各実施形態に用いるタイル11は、例えば「二丁掛」や「三丁掛」等と称呼される市販品が前提であるが、タイル押え1,1A,1B,1Cに合わせた専用のタイルを用いることも可能である。
そこで、図13および図14を参照して、専用のタイル11Aを上記タイル11の変形例として説明する。このタイル11Aは、第1および第2実施形態のPC板30,30Aに用いるものであり、上記の市販品とは表側の形態が異なっている。変形例のタイル11Aは、「二丁掛」や「三丁掛」等のサイズを有し、裏面側には裏あし15(JIS A 5209)が形成されている。タイル11Aの表側は、タイル押え1,1Aにより押えられる四周縁部13aが段部となっており、この部分に押え部材2,2Aの押え部6aが重なるように配設される。すなわち、タイル11Aの表面とタイル11Aに接する押え部材2,2Aの押え部6aの表面とが面一になるように、タイル11Aの表面の四周縁部13aが押え部材(タイル押え1,1A)2,2Aの厚み分、段部形状に形成されている。
言い換えれば、タイル11Aの表側は、矩形の露出表面部13dと段部形状の四周縁部13aとを有しており、押え部材2,2Aの網目を構成する開口部分5にこの露出表面部13dが嵌合し、この状態で露出表面部13dの表面と押え部材2,2Aの表面とが面一に配置されるようになっている。
これにより、タイル押え1,1Aを設けても意匠性良好なタイル表面を構成することができ、PC板先付け工法による意匠性に優れたPC板30を構成することができる。また、このPC板30を外壁等に適用した場合に、外壁清掃が煩雑になることもない。なお、特に図示しないが、第3および第4実施形態のPC板30B,30Cに用いるタイル11では、前者が表面の短辺側縁部13bを、後者が表面の長辺側縁部13cを、それぞれ段部形状に形成することが好ましい。
ここで、図15を参照して、第1実施形態のタイル押え1を用いたPC板先付け工法によるPC板30の製造方法について説明する。この製造方法は、タイルセット部材51をPC用型枠52に取り付けるセット部材取付け工程(同図(a)参照)と、タイルセット部材51にタイル押え1および前記複数のタイル11をセットするタイルセット工程(同図(b)参照)と、PC用型枠52内にPCコンクリート31を打設するコンクリート打設工程(同図(c)参照)と、硬化したPCコンクリート31からPC用型枠52および前記タイルセット部材51を取り外すセット部材除去工程(同図(d)参照)と、をこの工程順で備えている。
この場合、タイルセット部材51へのタイル押え1およびタイル11のセットでは、置き目地法や目地ます法を用い、或いはタイル押え1および複数のタイル11をプラスチックフィルムで連結するタイルユニット法を用いることが、好ましい。実施形態のものは、タイルセット部材51として発泡スチロール製の目地ますを用いるものであり、タイルセット部材51には、複数のタイル11をセットするためのマトリクス状の複数のタイルセット部51aと、タイル押え1をセットする格子状の押えセット部51bが形成されている。また、タイル押え1の裏面には、各タイル11のセット(位置決め)を精度良く行うために、目地と同幅の小ブロック53(発泡スチロール製)が貼着されている。
なお、図2(b)のタイル押え1や図13のタイル11Aを用いる場合には、タイル押え1に対しタイル11,11Aの位置決めが可能となるため、上記の小ブロック53は不要である。また、PC板30の製造方法には、大別して平打ち式(固定ベッド式および移動式)や縦打ち式があり、いずれを採用してもよいが、本実施形態では、平打ち式の中の固定ベッド式を例に説明を進める。
セット部材取付け工程では、上面が開放されたPC用型枠52にタイルセット部材51を嵌め込むように装着する。すなわち、PC用型枠52の鋼板ベッド上にタイルセット部材51を載置する。
タイルセット工程では、先ずタイルセット部材51の押えセット部51aにタイル押え1をセットする。実際には、タイル押え1をタイルセット部材51に載置する作業となる。続いて、各タイル(単体)11を、タイルセット部材51のタイルセット部51bおよび上記の小ブロック53間に嵌め込むようにセットする。なお、小ブロック53は、最終的にPCコンクリート31に埋め込まれる。
コンクリート打設工程では、PC用型枠52内に所望の鉄筋54を配筋した後、PCコンクリート31を流し込む。流し込んだPCコンクリート31は十分に締め固めた後、養生に移行する。
セット部材除去工程では、PCコンクリート31の硬化を待って、PC用型枠52を上下反転させ、PC用型枠52およびタイルセット部材51の順でこれらを取り外す(離型)。そして、必要があれば、完成したPC板30の表面(タイル側)を洗浄する。
このようにして、PC用型枠52およびタイルセット部材51の離型を行うと、PC板30の表面に複数のタイル11およびタイル押え1が直付けされた状態となり、且つタイル押え1により、複数のタイル11がPCコンクリート31にアンカリングされた状態となる。これにより、タイル11が経時的に剥がれ落ちるのを確実に防止することができる。なお、上記の製造方法において、タイルセット工程とセット部材取付け工程とを逆の工程順で行なうようにしてもよい。
次に、図16を参照して、第1実施形態のタイル押え1を用いたタイル11の型枠先付け工法について説明する。この型枠先付け工法は、例えば建物の外壁となる現場打ちのコンクリート61にタイル11を直付けするものであり、タイルセット部材51に、1以上のタイル押え1および複数のタイル11をセットするタイルセット工程(同図(a)参照)と、タイルセット部材51を、施工後のコンクリート用型枠62の内側に取り付けるセット部材取付け工程(同図(b)参照)と、コンクリート用型枠62内にコンクリート61を打設するコンクリート打設工程(同図(c)参照)と、硬化したコンクリート61からコンクリート用型枠62およびタイルセット部材51を取り外すセット部材除去工程(同図(d)参照)と、をこの工程順で備えている。
この場合、タイル押え1は、第1実施形態のタイル押え1、或いは第1実施形態のタイル押え1において、直交する2辺に位置する端部の縦格子4aおよび横格子4bをカットしたものを用い、これを複数並べて用いる。また、第1実施形態の「なお書き」に記載のタイル押え1、すなわち最外端の2つの縦格子4aおよび2つの横格子4bを、他の縦格子4aおよび他の横格子4bの1/2の幅に形成したタイル押え1を用いることも好ましい。一方、タイルセット部材51も上記のものを複数縦横に並べて用いる。
この場合、タイルセット部材51へのタイル押え1およびタイル11のセットでは、置き目地法や目地ます法(例えば、発泡スチロール製の目地ます)を用い、或いはタイル押え1および複数のタイル11をプラスチックフィルムで連結するタイルユニット法を用いることが、好ましい。
タイルセット工程では、各タイルセット部材51において、その押えセット部51bにタイル押え1をセットすると共に、タイルセット部51bおよび小ブロック53間に各タイル11をセットする。
セット部材取付け工程では、コンクリート61打設用に既に施工されたコンクリート型枠62の内側に、接着剤や両面粘着テープにより(図示省略)、各タイルセット部材51を固定する。
コンクリート打設工程では、コンクリート用型枠62内に所望の鉄筋54を配筋した後、コンクリート61を流し込む。流し込んだコンクリート61は十分に締め固めた後、養生に移行する。
セット部材除去工程では、コンクリート61の硬化を待って、コンクリート用型枠62およびタイルセット部材51の順でこれらを取り外す(離型)。そして、必要があれば、表面のタイル部分を洗浄する。
このようにして、コンクリート用型枠62およびタイルセット部材51の離型を行うと、コンクリート(コンクリート躯体)61の表面に複数のタイル11およびタイル押え1が直付けされた状態となり、且つタイル押え1により、複数のタイル11が外壁を構成するコンクリート(コンクリート躯体)61にアンカリングされた状態となる。これにより、タイル11が経時的に剥がれ落ちるのを確実に防止することができる。なお、タイルセット工程とセット部材取付け工程とを逆の工程順で行なうようにしてもよい。
次に、図17を参照して、上記の型枠先付け工法の変形例について説明する。この変形例の型枠先付け工法は、タイルセット部材51に、1以上のタイル押え1および複数のタイル11をセットするタイルセット工程(同図(a)参照)と、タイルセット部材51を、施工前のコンクリート用型枠62の内側に取り付けるセット部材取付け工程(同図(b)参照)と、コンクリート用型枠62を組み上げる型枠施工工程(同図(c)参照)と、コンクリート用型枠62内にコンクリート61を打設するコンクリート打設工程(同図(d)参照)と、硬化したコンクリート61からコンクリート用型枠62およびタイルセット部材51を取り外すセット部材除去工程(同図(e)参照)と、をこの工程順で備えている。
すなわち、この変形例では、コンクリート用型枠62を組み上げる(施工)前に、コンクリート用型枠62にタイル押え1および複数のタイル11をセットしたタイルセット部材51を固定するようにしている。その後、このタイルセット部材51を固定したコンクリート用型枠62を組み上げコンクリート61を打設する。
この場合も、コンクリート用型枠62の離型を行うと、コンクリート61の表面に複数のタイル11およびタイル押え1が直付けされた状態となり、タイル11が経時的に剥がれ落ちるのを確実に防止することができる。なお、この場合も、タイルセット工程とセット部材取付け工程とを逆の工程順で行なうようにしてもよい。
1 タイル押え 1A タイル押え
1B タイル押え 1C タイル押え
2 押え部材 2A 押え部材
2B 押え部材 2C 押え部材
3 アンカー 3A アンカー
3B アンカー 3C アンカー
4a 縦格子 4b 横格子
4c 連結横格子 4d 連結縦格子
5 開口部分 6a 押え部
6b 目地部 11 タイル
11A タイル 12a 縦目地
12b 横目地 13a 四周縁部
13b 短辺側縁部 13c 長辺側縁部
30 PC板 30A PC板
30B PC板 30C PC板
31 PCコンクリート 51 タイルセット部材
52 PC用型枠 61 コンクリート
62 コンクリート用型枠

Claims (11)

  1. タイルの先付け工法に用いられ、硬化後のコンクリートにアンカリングされてタイルの剥離を阻止するタイル押えであって、
    所定の目地割りで配設された複数のタイルの表面縁部を一括して押える押え部材と、
    前記押え部材の裏面に突設され、前記複数のタイルの目地の部分で、未硬化の前記コンクリートに埋め込まれるアンカーと、を備えたことを特徴とするタイル押え。
  2. 前記押え部材は、複数の縦目地および複数の横目地に沿って網目状に形成され、前記複数のタイルの表面における四周縁部を一括して押えることを特徴とする請求項1に記載のタイル押え。
  3. 前記押え部材は、複数の縦目地に沿って縦ストライプ状に形成され、前記複数のタイルの表面における短辺側縁部を一括して押えることを特徴とする請求項1に記載のタイル押え。
  4. 前記押え部材は、複数の横目地に沿って横ストライプ状に形成され、前記複数のタイルの表面における長辺側縁部を一括して押えることを特徴とする請求項1に記載のタイル押え。
  5. 前記各タイルに接する前記押え部材の押え代の幅が、1mmから5mmであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のタイル押え。
  6. PCコンクリートと、
    前記PCコンクリート板の表面に、所定の目地割りに従って配置した複数のタイルと、
    前記複数のタイルを一括して押えるようにして前記PCコンクリートにアンカリングされた請求項1ないし5のいずれかに記載のタイル押えと、を備えたことを特徴とするPC板。
  7. 前記各タイルの表面と前記各タイルに接する前記押え部材の押え代の表面とが面一になるように、前記各タイルの前記表面縁部が前記タイル押えの厚み分、段部形状に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のPC板。
  8. タイルのPC板先付け工法による、請求項6または7に記載のPC板の製造方法であって、
    前記タイル押えおよび前記複数のタイルをセットするためのタイルセット部材を、PC用型枠に取り付けるセット部材取付け工程と、
    前記タイルセット部材に、前記タイル押えおよび前記複数のタイルをセットするタイルセット工程と、
    前記セット部材取付け工程および前記タイルセット工程の後、前記PC用型枠内にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、
    前記コンクリート打設工程の後、硬化した前記コンクリートから前記PC用型枠および前記タイルセット部材を取り外すセット部材除去工程と、を備えたことを特徴とするPC板の製造方法。
  9. 請求項1ないし5のいずれかに記載のタイル押えの1以上と複数のタイルとを用いて行うタイルの型枠先付け工法であって、
    前記タイルセット部材に、1以上の前記タイル押えおよび前記複数のタイルをセットするタイルセット工程と、
    前記タイルセット部材を、施工後のコンクリート用型枠の内側に取り付けるセット部材取付け工程と、
    前記タイルセット工程および前記セット部材取付け工程の後、前記コンクリート用型枠内にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、
    前記コンクリート打設工程の後、硬化したコンクリートから前記コンクリート用型枠および前記タイルセット部材を取り外すセット部材除去工程と、を備えたことを特徴とするタイルの型枠先付け工法。
  10. 請求項1ないし5のいずれかに記載のタイル押えの1以上と複数のタイルとを用いて行うタイルの型枠先付け工法であって、
    前記タイルセット部材に、1以上の前記タイル押えおよび前記複数のタイルをセットするタイルセット工程と、
    前記タイルセット部材を、施工前のコンクリート用型枠の内側に取り付けるセット部材取付け工程と、
    前記タイルセット工程および前記セット部材取付け工程の後、前記コンクリート用型枠を組み上げる型枠施工工程と、
    前記型枠施工工程の後、前記コンクリート用型枠内にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、
    前記コンクリート打設工程の後、硬化したコンクリートから前記コンクリート用型枠および前記タイルセット部材を取り外すセット部材除去工程と、を備えたことを特徴とするタイルの型枠先付け工法。
  11. 前記各タイルの表面と前記各タイルに接する前記押え部材の押え代の表面とが面一になるように、前記各タイルの前記表面縁部が前記タイル押えの厚み分、段部形状に形成されていることを特徴とする請求項9または10に記載のタイルの型枠先付け工法。
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