JP6186641B1 - プレキャストコンクリート擁壁、プレキャストコンクリート擁壁製造装置、プレキャストコンクリート擁壁の製造方法 - Google Patents

プレキャストコンクリート擁壁、プレキャストコンクリート擁壁製造装置、プレキャストコンクリート擁壁の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高い耐震性能を具えるプレキャストコンクリート擁壁、プレキャストコンクリート擁壁作成パネル、プレキャストコンクリート擁壁の製造方法を提供する。【解決手段】鋼製型枠パネル7に単位板石3を整列配置する位置に対応した位置であって、単位板石3の取付穴5に対応した位置に、板石取付ボルトセットによって単位板石3を取り付けるための取付穴10を形成する。次に複数の単位板石3の仕上げ面11を鋼製型枠パネル7表面に密着させる態様で鋼製型枠パネル7表面上に整列配置する。その状態で単位板石3のコンクリート接合面12には剥離防止金具4を取り付ける。一方、接着剤により複数の単位板石3間を接着し、その複数の単位板石3相互間の接着部に形成された取付穴5にセメント流出を防ぐためのコーキングを行う。【選択図】図7

Description

本発明はプレキャストコンクリート擁壁、プレキャストコンクリート擁壁作成パネル及びプレキャストコンクリート擁壁の製造方法に関する。
従来の自然石を用いた外装材面を有するプレキャストコンクリート擁壁であるL型コンクリート擁壁の製造方法としては、特許文献1〜特許文献4に示す技術が提案されている。
特許文献1は 外装材先付けコンクリート製品の成形時における外装材表面の汚損発生を防ぎ、外装材の剥れ発生がない良質の製品を低コストで製作できるようにすることを課題として、外装材ユニット用型枠内に外装材を並べると共に、注入した水又は温水に外装材の下半部を浸漬させ、この状態でパラフィンを流し込んで固化させることにより、外装材ユニットを形成し、次にこのユニットをコンクリート製品用型枠内に並べてコンクリートを打設し、パラフィンを溶かして除去すれば、表面に外装材が固定されたコンクリート製品が得られるとする外装材先付けコンクリート製品の製造方法を開示した。
特許文献2は外装材先付けコンクリート製品の成形時における外装材表面の汚損発生を防ぎ、外装材の剥れ発生がない良質の製品を低コストで製作できるようにすることを課題として、外装材ユニット用型枠内に外装材を並べると共に、注入した水又は温水に外装材の下半部を浸漬させ、この状態でパラフィンを流し込んでその上に磁石を埋込んだ可撓性シート18を重ねて固化させることにより、外装材ユニットを形成し、次にこのユニットをコンクリート製品用型枠内に並べて磁石で固定した状態でコンクリートを打設し、パラフィンを溶かして除去すれば、表面に外装材が固定されたコンクリート製品が得られるとする外装材先付けコンクリート製品の製造方法を開示した。
特許文献3は表面に化粧板を貼り付けたL型擁壁や塀等を設置するためのコンクリート二次製品の隣接する部分の継ぎ目を分らなくすることを課題として、表面に化粧板を一体に打設すると共に、その側端の表面には該化粧板と同形状のものを縦に半割りにした形状に適合する接続用凹部を形成したコンクリート二次製品と、隣接する該コンクリート二次製品の接続用凹部に跨がってはめ込まれる接続用化粧板からなるコンクリート二次製品の形状をL型としてL型擁壁形成用としたコンクリート二次製品を開示した。
特許文献4は前壁部の高さ・天端勾配と、底版部の長さ調整等が簡単で省力化が計れ、前壁部に天然石の貼付が可能な、可変勾配L型擁壁ブロック製造用型枠を提供することを課題として、立設した中子の側面に対峙する開閉自在な側板と、中子と側板を前後から挟装可能な妻板より成る、L型擁壁ブロック製造用型枠において、中子の底面部上に回動運動を上下運動に変換する連結した2組のリンク機構より成る底版長調整手段と該底版長調整手段上面に底版端部成形部材を設け、中子の上面端部に摺動自在な前壁部天端成形部材と前壁部天端成形部材背面に摺動可能な回動運動を伸縮運動に変換する独立した2組のリンク機構より成る前壁部天端調整手段を設け、該前壁部天端調整手段の後方に直線運動機構を設けて構成している可変勾配L型擁壁ブロック製造用型枠を開示した。
特開平06-182724号公報 特開平06-182725号公報 特開平06-200567号公報 特開平07-068528号公報
以上の特許文献1、特許文献2による方法では、外装材の剥れ発生がない良質の製品を低コストで製作できるとしているものの外装材はその凹凸のある部分がコンクリートに埋め込まれた状態でコンクリートを養生し、固化するものであって、一定以上の震度の地震等が発生した場合には、容易に外装材の剥れが発生し、高い耐震性能が求められる近時のプレキャストコンクリート擁壁の製造方法としては不適切である。
特許文献3のコンクリート二次製品で開示された化粧板を貼り付けたL型擁壁では化粧板はただ単に貼り付けられるものであって、一定以上の震度の地震等が発生した場合には、容易に化粧板の剥れが発生し、高い耐震性能が求められる近時のプレキャストコンクリート擁壁の製造方法としては不適切である。
特許文献4の可変勾配L型擁壁ブロック製造用型枠に開示される天然石貼付のL型擁壁ブロックも一定以上の震度の地震等が発生した場合には、前壁部に貼付けられた天然石が容易に剥れ、高い耐震性能が求められる近時のプレキャストコンクリート擁壁としては不適切である。
本発明は以上の従来技術における問題に鑑み、熟練した作業員による現場作業は必要なく、生産性の向上が可能で、また高い耐震性能を具えるプレキャストコンクリート擁壁、プレキャストコンクリート擁壁作成パネル、プレキャストコンクリート擁壁の製造方法を提供することを目的とする。
本発明のプレキャストコンクリート擁壁は、鉄筋によって強化されたプレキャストコンクリート擁壁基体に対して複数の肉厚の薄い単位板石を相互に密接して配置し、前記単位板石の縁部相互を接着してなり、前記複数の単位板石の前記コンクリート基体からの剥離を防止する剥離防止金具が前記複数の単位板石各々と前記コンクリート基体間に張設されており、前記単位板石の縁部相互接着部の穴にコーキングが施されてなることを特徴とする。
前記プレキャストコンクリート擁壁基体はL型プレキャストコンクリート擁壁基体であり、又はT型プレキャストコンクリート擁壁基体であり、さらにその他の態様のプレキャストコンクリート擁壁基体とすることができる。
本発明のプレキャストコンクリート擁壁作成パネルは、複数の肉厚の薄い単位板石と、この複数の肉厚の薄い単位板石が組み付けられる鋼製型枠パネルと、前記鋼製型枠パネルに対する前記複数の単位板石の板石取付ボルトセットとを有し、前記複数の単位板石の各々の仕上げ面と鋼製型枠パネルとを密着させて前記鋼製型枠パネルに対して前記複数の単位板石を前記板石取付ボルトセットによって取付けると共に、前記複数の単位板石のコンクリートからの剥離を防止する剥離防止金具を前記複数の単位板石各々の仕上げ面と反対側の面(以下「コンクリート接合面」という)に取り付けてなり、接着剤によって前記複数の単位板石相互を接着してなることを特徴とする。
本発明のプレキャストコンクリート擁壁の製造方法は、複数の肉厚の薄い単位板石と、この複数の肉厚の薄い単位板石が組み付けられる鋼製型枠パネルと、前記鋼製型枠パネルに対する前記複数の単位板石の板石取付ボルトセットとを有し、前記複数の単位板石の各々の仕上げ面と鋼製型枠パネルの鋼製型枠パネルとを密着させて前記鋼製型枠パネルに対して前記複数の単位板石を前記板石取付ボルトセットによって取付けると共に、前記複数の単位板石のコンクリートからの剥離を防止する剥離防止金具を前記複数の単位板石各々のコンクリート接合面に取り付けてなり、接着剤によって前記複数の単位板石相互を接着してなるプレキャストコンクリート擁壁作成パネルを用い、前記複数の単位板石のコンクリート接合面側にコンクリートを打設する工程と、前記鋼製型枠パネルを取り外す脱型工程とよりなることを特徴とする。
以上の本発明のプレキャストコンクリート擁壁、プレキャストコンクリート擁壁作成パネル、プレキャストコンクリート擁壁の製造方法によれば、プレキャストコンクリートを用いたコンクリート擁壁の造成にあたって、熟練した作業員による現場作業は必要なく、また高い耐震性能を実現することができる。
本発明の一実施の形態のL型コンクリート擁壁を示し、(a)正面図、(b)上面図である。 図1に示す実施の形態のL型コンクリート擁壁の(a)側面図、(b)他の上面図である。 本発明の一実施の形態のL型コンクリート擁壁を示し、(a)正面図、(b)上面図である。 図3に示す実施の形態のL型コンクリート擁壁の(a)側面図、(b)他の上面図である。 本発明の一実施の形態の(a)L型コンクリート擁壁の部分正面図、(b)図5(a)に破線で示す領域の拡大図である。 図5(a)に示すL型コンクリート擁壁の縦断面図である。 本発明の一実施の形態のL型コンクリート擁壁作成パネルの側面図である。 本発明の一実施の形態のL型コンクリート擁壁の部分拡大断面図である。 図8に示す本発明の一実施の形態のL型コンクリート擁壁の(a)さらに他の部分拡大断面図、(b)さらに別の部分拡大断面図、である。 本発明の他の実施の形態のL型コンクリート擁壁の(a)側面図、(b)さらも他の態様の側面図、である。 本発明の別の実施の形態のL型コンクリート擁壁の側面図である。 本発明の一実施の形態のプレキャストコンクリート擁壁製造装置の側面図である。 図12に示す本発明の一実施の形態のプレキャストコンクリート擁壁製造装置の部分側面図である。 図12に示す本発明の一実施の形態のプレキャストコンクリート擁壁製造装置の部分拡大側面図である。 図12に示す本発明の一実施の形態のプレキャストコンクリート擁壁製造装置の他の側面図である。 図12に示す本発明の一実施の形態のプレキャストコンクリート擁壁製造装置を用いた本発明の一実施の形態のプレキャストコンクリート擁壁の製造プロセスを示す(a)第一の模式図、(b)第二の模式図である。 図12に示す本発明の一実施の形態のプレキャストコンクリート擁壁製造装置を用いた本発明の一実施の形態のプレキャストコンクリート擁壁の製造プロセスを示す(a)第三の模式図、(b)第四の模式図である。 本発明のプレキャストコンクリート擁壁の他の実施の形態であるT型コンクリート擁壁の縦断面図である。 本発明のプレキャストコンクリート擁壁の他の実施の形態であるT型コンクリート擁壁の別の態様を示す縦断面図である。 本発明のプレキャストコンクリート擁壁の他の実施の形態であるT型コンクリート擁壁のさらに別の態様を示す部分拡大縦断面図である。 本発明のプレキャストコンクリート擁壁の他の態様であるT型コンクリート擁壁の製造型枠を示す縦断面図である。 本発明のプレキャストコンクリート擁壁の他の態様であるT型コンクリート擁壁の他の製造型枠を示す縦断面図である。 本発明の他の実施の形態のプレキャストコンクリート擁壁製造装置の側面図である。
以下に、この発明のプレキャストコンクリート擁壁、プレキャストコンクリート擁壁作成パネル、プレキャストコンクリート擁壁の製造方法の実施の形態を詳細に説明する。
図1〜図6に示す様に本発明のプレキャストコンクリート擁壁の一態様であるL型コンクリート擁壁1は鉄筋13によって強化されたL型コンクリート擁壁基体2に対して複数の肉厚の薄い単位板石3を相互に密接して配置し、単位板石3の縁部3a相互を接着してなり、鉄筋13によって強化されたL型コンクリート擁壁基体2からの複数の単位板石3の剥離を防止する剥離防止金具4が鉄筋によって強化されたL型コンクリート擁壁基体2と複数の単位板石3各々との間に張設されており、単位板石3の縁部3a相互接着部に形成された取付穴5にコーキングが施されてなる。
そのコーキングの表面には単位板石3と同一素材のカバーが接着されて閉止される。
以上において取付穴5は単位板石3の縁部3a相互接着部に形成されているためL型コンクリート擁壁1全体の美観にその存在が過度の影響を及ぼすことはなく、またコーキングの表面に単位板石3と同一素材のカバーが接着された場合には殆ど影響はなくなる。
かかるL型コンクリート擁壁1は図7に示すL型コンクリート擁壁作成パネル6を用いて構築される。
(みかげ石板石)の設計製作及び取付パネル(鋼製型枠パネル)制作
A 単位板石加工
石加工プロセスにおいて得られた単位板石3を配置するL型コンクリート擁壁1はJISでその寸法等は規定されており、係るJIS基準に適合する鋼製型枠パネル7を形成する鋼製型枠パネル7に整合的に複数整列させて配置されるように複数の同一形状の単位板石3を製作する。
先ず単位板石3の形状(パターン)、厚さ、重さ、石種、石色等、の設計を行う。係る設計内容に基づき原石の切削・研磨・形状切断加工を行い複数の同一形状の単位板石3を製作する。次いで加工された単位板石3に対して単位板石3を鋼製型枠パネル7に対して固定する金具である図8等に示す板石取付ボルトセット9を取付るための取付穴5を形成する。
B 鋼製型枠パネル加工
次に設計に応じた単位板石3を整列配置する位置に対応した位置であって、単位板石3の取付穴5に対応した位置に、板石取付ボルトセット9によって単位板石3を取り付けるための取付穴10を鋼製型枠パネル7に形成する。次に複数の単位板石3の仕上げ面11を鋼製型枠パネル7表面に密着させる態様で複数の単位板石3を鋼製型枠パネル7表面上に整列配置する。その状態で単位板石3の仕上げ面11と反対側の面(以下「コンクリート接合面」という)12には剥離防止金具4を取り付ける。一方、接着剤により複数の単位板石3間を接着し、その複数の単位板石3相互間の接着部にセメント流出を防ぐためのコーキングを行う。
一方、単位板石3のコンクリート接合面12に鉄筋又はワイヤメッシュ13を組み込む。これによって図7に示す様に、本実施の形態のL型コンクリート擁壁作成パネル6が形成される。
以上において鋼製型枠パネル7表面に対する単位板石3の取り付けは、図8、図9(a)(b)に示す板石取付ボルトセット9を用いて行うことができる。
図8、図9(a)(b)に示す様に板石取付ボルトセット9は軸足ボルト15の両端に一対のパッド16a,bを螺合してなる。
係る板石取付ボルトセット9を用い、単位板石3の取付穴5及び鋼製型枠パネル7の取付穴10を貫通させて軸足ボルト15の一端をパッド16aに螺合し、軸足ボルト15の他端はパッド16bに螺合して、パッド16aとパッド16bとの間に単位板石3及び鋼製型枠パネル7を挟持する。なおその際、16b側に単位板石3が配置され、パッド16a側に鋼製型枠パネル7が配置される。
図10(a)(b)は本発明の他の実施の形態のL型コンクリート擁壁1を示し、本実施の形態のL型コンクリート擁壁1はL型コンクリート擁壁基体2の2以上の面に複数の肉厚の薄い単位板石3を相互に密接して配置し、単位板石3の縁部相互を接着してなる。
図11は本発明のさらに他の実施の形態のL型コンクリート擁壁1を示し、本実施の形態のL型コンクリート擁壁1はL型コンクリート擁壁基体2の表面2aから単位板石3の表面3aを突出させて配置してなる。
図12〜図17は本発明のL型コンクリート擁壁1の製造装置20及びこれを用いたL型コンクリート擁壁1の製造プロセスを示す。図12に示す様に本実施の形態のL型コンクリート擁壁1の製造装置20は、台枠21と、この台枠21に固設された固定型枠22と、台枠21に対して摺動可能な底板23によって移動可能に設けられた可動型枠24とを有する。
固定型枠22は台枠21に固定された内枠25を具える。
一方、可動型枠24は底板23に立設された側板26を有する。側板26は図6、図7に示す鋼製型枠パネル7であり、側面御影石板27を配置してL型コンクリート擁壁作成パネル6として構成される。また底板23上には上面御影石板28が配置される。
先ず型組にあたっては、図16(a)に示す様に御影石板28を内枠上に仮置きする。一方、御影石板27を軸足ボルト15の一端をパッド16aに螺合して側板26へ仮止めする。その様に各御影石板27、28をセット後、各インサート29、鉄筋13をセットする。次に図16(b)に示す様に側板26をスライドさせ、クランブにて締付け、スライド後、ストッパーピンを抜く。次に側板26倒止めボルトを徐々に緩め各御影石板27、28に衝撃を与えない様にしながら側板26を正規位置にセットする。側板26が起き上がった時点で小口板をセットする。この様にして型組み終了後、御影石板27を本締めする。その状態で固定型枠22及び可動型枠24によって形成された型内にコンクリートを打設して、養生する。養生後コンクリートが固化した後に先ず御影石板27の締付けボルトである軸足ボルト15を外す。その様にして御影石板27の締付けボルトである軸足ボルト15を外した後、名インサートボルトを外す。その後、全てのボルトを外した後、小口板を開く。
次に脱型にあたっては、図17に示す様に側板26倒止めボルトを用いて、側板26を倒す。それによって側板26が倒れ込んだ状態でストッパーピンを挿入する。次に側板26下部クランブを緩め、側板26をスライドする。
御影石板27及び傘板石である御影石板28が取り付けられたL型コンクリート擁壁1が得られる。
図18〜図23は本発明のプレキャストコンクリート擁壁の他の態様であるT型コンクリート擁壁101を示す。図18に示すT型コンクリート擁壁101は鉄筋13を埋設したT型コンクリート基体102に対し、板石103、笠石である板石104を装着してなり、板石103とT型コンクリート基体102間には剥離防止金具4及び軸足ボルト15が装着され、板石104とT型コンクリート基体102間には剥離防止アンカーボルト105が配設される。
図19には本発明のプレキャストコンクリート擁壁の他の態様であるT型コンクリート擁壁101の他の態様を示す。T型コンクリート擁壁101は鉄筋13を埋設したT型コンクリート基体102に対し、板石103a、笠石である板石104、板石106を装着してなり、板石103a及び板石106各々とT型コンクリート基体102間には剥離防止金具4及び軸足ボルト15が装着され、板石104とT型コンクリート基体102間には剥離防止アンカーボルト105が配設される。板石103aはT型コンクリート基体102表面から突出するコブ(凸)型とされる。
図20は本発明のプレキャストコンクリート擁壁の他の態様であるT型コンクリート擁壁101のさらに他の態様を示す。この態様では板石103aが多数の突条若しくは凸面を有する意匠面として形成される。
図21は本発明のプレキャストコンクリート擁壁の他の態様であるT型コンクリート擁壁101の製造型枠107を示す。製造型枠107は固定型107bと移動型107aとを有し、移動型107aの鋼製型枠パネル7表面に対し石取付ボルトセット9によって板石103aが取り付けられ、板石103aとT型コンクリート基体102間には剥離防止金具4が装着され、T型コンクリート基体102には鉄筋13が埋設される。
図22は本発明のプレキャストコンクリート擁壁であるT型コンクリート擁壁101の他の態様の製造型枠108を示す。製造型枠108は固定型108bと移動型108aとを有し、移動型108aの鋼製型枠パネル7表面に対し石取付ボルトセット9によって板石103aが取り付けられ、板石103aとT型コンクリート基体102間には剥離防止金具4が装着され、T型コンクリート基体102には鉄筋13が埋設される。板石103aはT型コンクリート基体102表面から突出するコブ(凸)型とされ、これに応じて鋼製型枠パネル7も外方に突出した形態有してなる。
図23は本発明のT型コンクリート擁壁101の製造装置109を示す。図23に示す様に本実施の形態のT型コンクリート擁壁101の製造装置109は、台枠110と、この台枠110に固設された固定型枠111と、台枠110に対して摺動可能な底板112によって移動可能に設けられた可動型枠113とを有する。
1・・・L型コンクリート擁壁、7・・・鋼製型枠パネル、3・・・単位板石、5・・・取付穴、9・・・板石取付ボルトセット、10・・・取付穴、8・・・鋼製型枠パネル、11・・・仕上げ面、12・・・コンクリート接合面、4・・・剥離防止金具。

Claims (9)

  1. 鉄筋によって強化されたプレキャストコンクリート擁壁基体に対して複数の肉厚の薄い単位板石を相互の端部同士を突き合わせて密接して配置し、前記単位板石の縁部相互の側面を接着してなり、前記複数の単位板石の前記コンクリート基体からの剥離を防止する剥離防止金具が前記複数の単位板石各々と前記コンクリート基体間に張設されており、前記単位板石の縁部相互接着部に形成された貫通孔部にコーキングが施されてなることを特徴とするプレキャストコンクリート擁壁。
  2. 前記プレキャストコンクリート擁壁基体はL型プレキャストコンクリート擁壁基体である請求項1記載のプレキャストコンクリート擁壁。
  3. 前記コーキングの表面に前記単位板石と同一素材のカバーが接着されてなる請求項1又は請求項2に記載のプレキャストコンクリート擁壁。
  4. 前記プレキャストコンクリート擁壁基体の2以上の面に複数の肉厚の薄い単位板石を相互の端部同士を突き合わせて密接して配置し、前記単位板石の縁部相互の側面を接着してなる請求項1〜請求項3のいずれか一に記載のプレキャストコンクリート擁壁。
  5. 前記プレキャストコンクリート擁壁基体の表面から単位板石の表面を突出させて配置してなる請求項1〜請求項4のいずれか一に記載のプレキャストコンクリート擁壁。
  6. 固定型枠と、複数の肉厚の薄い単位板石が相互の端部同士を突き合わせて板石取付ボルトセットによって組み付けられる鋼製型枠パネルを具えた可動型枠とを有し、前記複数の単位板石の各々の仕上げ面と鋼製型枠パネルとを密着させて前記鋼製型枠パネルに対して前記複数の単位板石を前記板石取付ボルトセットによって取付けると共に、前記複数の単位板石のコンクリートからの剥離を防止する剥離防止金具を前記複数の単位板石各々の仕上げ面と反対側の面(以下「コンクリート接合面」という)に取り付けてなり、接着剤によって前記複数の単位板石縁部相互の側面を接着してなることを特徴とするプレキャストコンクリート擁壁製造装置
  7. 前記板石取付ボルトセットは、単位板石の取付穴及び鋼製型枠パネルの取付穴を貫通させて軸足ボルトの一端を一のパッドに螺合し、前記軸足ボルトの他端は他のパッドに螺合して、一対のパッドの間に単位板石及び鋼製型枠パネルを挟持する請求項6記載のプレキャストコンクリート擁壁製造装置
  8. 前記コンクリート接合面側に鉄筋及び/又はワイヤメッシュを組み込んでなる請求項6又は請求項7記載のプレキャストコンクリート擁壁製造装置
  9. 固定型枠と、鋼製型枠パネルを具えた可動型枠とを用い、複数の肉厚の薄い単位板石の各々の仕上げ面と前記鋼製型枠パネルとを密着させ、かつ前記複数の単位板石を相互の端部同士を突き合わせて密接して配置し、前記単位板石の取付孔及び鋼製型枠パネルの取付孔を貫通させて軸足ボルトの一端を一のパッドに螺合し、前記軸足ボルトの他端は他のパッドに螺合して、一対のパッドの間に単位板石及び鋼製型枠パネルを挟持して前記鋼製型枠パネルに対して前記複数の単位板石を取付けると共に、接着剤によって前記単位板石の縁部相互の側面を接着し、前記固定型枠及び可動型枠によって形成された型内にコンクリートを打設後、養生後コンクリートが固化した後に前記可動型枠を移動させて前記鋼製型枠パネルを取り外し、脱型することを特徴とするプレキャストコンクリート擁壁の製造方法。

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