JP6710855B2 - 鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の隣地あき無し透明仮枠構造 - Google Patents
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Description
また、建物の躯体が直接外気と接しないため、真夏の暑い太陽熱や、冬の冷害による建物躯体への悪影響を大幅に減少させ、建物躯体の耐久性が向上するといった利点がある。
しかし、コンクリートを打ち込みやすくすることは、流動性を高めることになり、その流動性に応じて材料分離抵抗性(コンクリートの粘性)を高めなければ、材料分離(粗骨材がモルタル部分から離れる現象)が発生する。
また、材料分離抵抗性を高めても、流動させれば骨材は沈み、流動しやすいモルタルは流れて分離する。
また、一般的にコンクリートの打設時には高周波バイブレーターを使用するが、高周波バイブレーターでコンクリートに振動を長く与えると骨材が沈み材料分離が生じる。
材料分離をすると、モルタルの多い箇所ではひび割れが生じやすくなるものの、ジャンカ(コンクリートの表面に骨材が集まった「豆板」、コンクリートの内部が詰まっていない「空洞」、コンクリートの表面に空洞が見られる「巣」等を総称してジャンカと呼ぶ)はできない。
ジャンカができるのは、骨材が集まるような打ち込みが主原因である。
たとえば、長い斜めシュートでコンクリートを打ち込むと、粗骨材は転がって遠い方に骨材が集まり、モルタルは粘性が高いためシュート面に沿ってゆっくり流れ、シュートの下で分離する。
配筋された仮枠内に斜めシュートを用いて打ち込む場合に、この分離を見逃すと、部分的に粗骨材が集まってジャンカができることがある。
また、ポンプ圧送による打ち込みは、材料分離を少なくさせる打ち込み方法の一つと考えられているが、打ち始めの時点や段取り替えの際に、配管内のコンクリートが落下することになり、骨材が先に走ってジャンカを造ることがある。
ジャンカができる要因にはいくつかのパターンがある。
(1)流動性が不足して未充てんになる場合。
(2)打込み速度が速く締固めが不十分になる場合。
(3)粗骨材が一部に集まる場合(この場合は、高周波バイブレーターで振動を与えてもモルタルは粗骨材の隙間を充てんできない)。
(4)モルタルが仮枠の隙間から抜け出して骨材だけが残される場合。
いずれも材料分離による影響が原因で発生する。
配筋状態や仮枠の形状に応じた施工性能をもつコンクリートであれば、(1)や(2)の原因のジャンカはできないし、仮枠を精度よく組み立てていれば(4)はあり得ない。しかし、(3)の原因は案外と見逃されやすく、ポンプ圧送を用いた施工であるにもかかわらず、ジャンカが生じてしまうことがある。
順調に圧送されている段階では筒先のフレキシブルホースを水平にして打ち込むため、筒先からの落下高さは自ずと小さく問題になるほどの材料分離は生じないが、ところが、仮枠内のコンクリートをバランスよく打ち上げていくためには、筒先を移動する必要が生ずる。
その際には、フレキシブルホース内のコンクリートを一旦吐き出し、ブームを他の場所に移動して打ち込みを再開するが、ブームの中では斜めシュートの材料分離と同様の現象が起き、コンクリートの中で粗骨材が先行して吐き出されてしまう。
このように、仮枠にコンクリートを打ち込む際は、常にジャンカの発生を予測し、事前に対策を講ずることが必要である。
A.砂利が表面に露出していない場合。
補修は不要。
B.砂利が露出しているが、表面の砂利を叩いても剥落することがなく、はつり取る必要がない程度。
補修方法は、ポリマーセメントモルタル等を塗布。
C.砂利が露出し、表層の砂利を叩くと剥落する場合。
補修方法は、不用部分をはつり取り正常な部分を露出させ、ポリマーセメントペースト等を塗布後、ポリマーセメントモルタル等を充填。
D.鋼材のかぶりから、やや奥まで砂利が露出し、空洞も観られる場合。
補修方法は、不用部分をはつり取り正常な部分を露出させ、無収縮モルタルを充填する。
E.コンクリートの内部に空洞が多数見られる。
補修方法は、不用部分をはつり取り正常な部分を露出させ、コンクリートで打ち換える。このように、ジャンカを補修する作業には、多くの労力とお金が必要であった。
その中でも日本プラスチック型枠工業会に所属する「天馬株式会社」が製造販売しているリサイクル可能な複合強化プラスチック製型枠、商品名「カタパネル」、さらに、「大和技研工業株式会社」が製造販売しているコンクリート打設用樹脂製型枠、商品名「セフコン」が一般に知られている。
特に、鉄筋コンクリート建物の場合は、柱は建物を支えるための最も重要な構造物であり、コンクリートを柱の仮枠に打ち込む際、柱の内部のコンクリートの状態を把握して高周波バイブレーター等を的確な位置に挿入してジャンカの発生を抑えることが重要である。
[発明の実施の形態]
2 スラブ面台座
3 ナット
4 ワッシャー
5 穴
6 最下段
7 二段目
8 三段目
9 ボルト
10 固定金具
12 穴
13 穴
14 ビス
15 ボルト
16 コーナー固定部材A型
17 コーナー固定部材B型
18 断熱パネル嵌込部
19 穴
20 先端部
21 ナット
22 断熱パネル嵌込部
23 穴
24 ビス
25 ボルト
26 穴
27 穴
28 穴
29 穴
30 ボルト
31 断熱パネル嵌込部
32 穴
33 先端部
34 ナット
35 断熱パネル嵌込部
36 ベニヤ板
37 発泡スチロール
38 ベニヤ板
39 コーナー用断熱パネル
40 コーナー用断熱パネル
41 ボルト
42 穴
43 断熱パネル嵌込部材
44 断熱パネル固定部材
45 組合せたコーナー用断熱パネル
46 穴
47 穴
50 コーナー用ステンレス化粧鋼板
51 壁用ステンレス化粧鋼板
52 袖固定部
53 袖固定部
54 袖固定部
55 袖固定部
56 穴
57 位置調整用穴
58 穴
59 位置調整用穴
60 穴
61 位置調整用穴
62 位置調整用穴
63 穴
64 ビス
65 セパレーター取付部
66 寸法
67 寸法
68 寸法
69 寸法
70 ベニヤ板押え部
71 ビス固定穴
72 セパレーター取付穴
73 位置調整用穴
74 ベニヤ板固定穴
75 セパレーター取付部
76 寸法
77 寸法
78 寸法
79 寸法
80 寸法
81 ベニヤ板押え部
82 断熱パネル固定辺部
83 断熱パネル滑込辺部
84 セパレーター取付穴
85 ビス固定穴
86 位置調整用穴
87 タッピングビス
88 寸法
89 寸法
90 寸法
91 断熱パネル
92 プラスチックコーン
93 セパレーター
95 ベニヤ板
96 発泡スチロール
97 ベニヤ板
100 透明平板樹脂
101 透明平板樹脂契合部
102 仮枠間隔保持材
104 挿入部
105 凹形契合部
106 凸形契合部
107 受止用平板樹脂
108 押え用平板樹脂
109 穴
110 挿入用平板樹脂
111 重ね用平板樹脂
112 コの字形押え金具
113 穴
114 ナット
Claims (5)
- 鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の透明仮枠において、多面形状に成形した外壁用のステンレス化粧鋼板の両端を平行に折り曲げ袖固定部を成形し、前記袖固定部の縦方向に複数の穴を開けると共に、2枚のベニヤ板で発泡スチロールをサンドイッチ状に接着した断熱パネルの一方の端部に、断熱パネルとステンレス化粧鋼板の袖固定部をセパレーターで固定するため、L字形で一辺に断熱パネルにビスで固定するための穴を開け、他辺にセパレーターを固定するための穴を開けた断熱パネル固定部材を取り付け、隣り合うステンレス化粧鋼板の袖固定部を当接させ、一方のステンレス化粧鋼板に断熱パネル固定部材を取り付けた断熱パネルを嵌め込み、他方のステンレス化粧鋼板の袖固定部に概ねコの字形をした断熱材組込部の一辺を折り曲げてセパレーターを取り付けるための穴を開けた断熱パネル嵌込部材を当接させ、断熱パネル嵌込部材と当接させた2枚のステンレス化粧鋼板の袖固定部と断熱パネル固定部材をビスで固定し、建物内側の仮枠せき板を透明平板樹脂で成形し、室内側からセパレーターとプラスチックコーンと仮枠間隔保持材で、ステンレス化粧鋼板と断熱パネルを透明平板樹脂に固定したことを特長とする鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の隣地あき無し透明仮枠構造。
- ステンレス化粧鋼板と断熱パネルを1階スラブに固定するため、ステンレス鋼板を階段状に折り曲げた外壁固定台座の最下段をステンレス化粧鋼板の多面形状の奥行巾に合わせて凹形状に成形し、ステンレス化粧鋼板の下部を支えることが出来るように成形すると共に、二段目の段上の奥行きを断熱パネルの厚さと概ね同一の奥行きで成形し、三段目の段上に複数の穴を開け、外壁固定台座を1階スラブに埋め込まれた固定金具に固定したことを特長とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の隣地あき無し透明仮枠構造。
- 外壁角部の左右2枚の断熱パネルを固定するため、一方の断熱パネルの厚さに合わせて成形したコの字形の平板鋼板の袖部に、他方の断熱パネルを嵌め込み固定するため2枚の平板鋼板を平行に取り付け、室内側の直角に交わる2枚の平板鋼板の先端部を折り曲げセパレーターを取り付けるための穴を開けたことを特長とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の隣地あき無し透明仮枠構造。
- 断熱パネルとステンレス化粧鋼板とセパレーターを固定するための前記断熱パネル嵌込部材は、平板鋼板を断熱パネルの厚さに合わせてコの字形に折り曲げ、室内側の辺を上下二辺に分割し、分割した一辺の先端部を断熱パネルと反対方向に斜めに折り曲げると共に、他辺を室内方向に直角に折り曲げ先端部にセパレーターを取り付けるための穴を開けたことを特長とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の隣地あき無し透明仮枠構造。
- 隣り合う前記透明平板樹脂の、一方の端部に挿入用平板樹脂と重ね用平板樹脂を接着して凸形契合部を形成すると共に、他方の端部に受止用平板樹脂と押え用平板樹脂を重ねて接着して凹形契合部を形成し、凹形契合部の縦方向にプラスチックコーン取付用の複数の穴を開け、凸形契合部と凹形契合部を契合させ、凹形契合部の穴にプラスチックコーンを取り付け、プラスチックコーン取付用の穴を開けたコの字形押え金具を重ね用平板樹脂と押え用平板樹脂に被せ、仮枠間隔保持材をプラスチックコーンに取り付けたことを特長とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の隣地あき無し透明仮枠構造。
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