JP6710855B2 - 鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の隣地あき無し透明仮枠構造 - Google Patents

鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の隣地あき無し透明仮枠構造 Download PDF

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Description

この発明は、鉄筋コンクリート建物の仮枠のせき板に透明平板樹脂を用いた外断熱工法に関するものである。
従来から、RCコンクリート建物の建築工法の一つとして、外壁面に断熱材を施工する外断熱工法がある。建物躯体の外壁に断熱材を施工するため、建物の内部の蓄熱性が高まると共に、年間を通じて室内の温度変動が少なくなり、冷暖房等のエネルギーの消費を抑制し、省エネに貢献している。
さらに、外断熱工法は、内断熱工法で問題となっている内部結露の発生を防止し、カビの発生を抑制し、冷暖房の熱効率が高くなるといった利点がある。
また、建物の躯体が直接外気と接しないため、真夏の暑い太陽熱や、冬の冷害による建物躯体への悪影響を大幅に減少させ、建物躯体の耐久性が向上するといった利点がある。
しかしながら、このような外断熱工法で、RCコンクリート建物を構築しようとした場合、これまでは、躯体コンクリートを構築後、躯体コンクリートの外壁面に断熱材を接着して、その上に耐火材をアンカー等で躯体コンクリートに固定する方法や、ガラス繊維等を躯体コンクリートの外壁面にアンカー等で固定して、その上に耐火モルタル等を施工する方法が行われてきた。
このように、何れの外断熱工法にしても、建築中の建物の外側で人手により断熱材を施工する作業を行う必要があるため、建物の外側に足場を設置しなければならず、都市部の建物が密集した狭小地では、土地の有効利用と云う観点から考えて、実質的には外断熱工法でRCコンクリート建物を建築することは不可能であった。
下記の2件の特許文献においても、いずれもRCコンクリート建物の躯体コンクリートを構築後、躯体コンクリートの外壁面に断熱材を接着剤で張り付け、その断熱材に貼り付けたガラス繊維ネット等をアンカー等で躯体コンクリートに固定したり、又は外断熱用断熱パネルをアンカー等で直接躯体コンクリートに固定している。
特開2003−13583 特開2010−174501
このように、何れの外断熱工法においても、RCコンクリート建物の躯体コンクリートを構築後、躯体コンクリートの外壁面に断熱材を施工するため、建物の外側に足場を設置しなければならず、そのため隣地との間に足場構築用の空間を40cm以上開けなければならず、土地の有効利用の妨げとなっていた。
さらに、鉄筋コンクリート建物の壁と柱を形成する仮枠にコンクリートを打設する際、コンクリートは、材料を適切に選定し施工性能に優れて硬化後の品質が確保されるように配合が行われると、通常は仮枠の中にスムーズに打ち込まれ、しっかりと締め固めをしておけば耐久性のある壁と柱を造ることができる。
しかし、コンクリートを打ち込みやすくすることは、流動性を高めることになり、その流動性に応じて材料分離抵抗性(コンクリートの粘性)を高めなければ、材料分離(粗骨材がモルタル部分から離れる現象)が発生する。
また、材料分離抵抗性を高めても、流動させれば骨材は沈み、流動しやすいモルタルは流れて分離する。
また、一般的にコンクリートの打設時には高周波バイブレーターを使用するが、高周波バイブレーターでコンクリートに振動を長く与えると骨材が沈み材料分離が生じる。
材料分離をすると、モルタルの多い箇所ではひび割れが生じやすくなるものの、ジャンカ(コンクリートの表面に骨材が集まった「豆板」、コンクリートの内部が詰まっていない「空洞」、コンクリートの表面に空洞が見られる「巣」等を総称してジャンカと呼ぶ)はできない。
ジャンカができるのは、骨材が集まるような打ち込みが主原因である。
たとえば、長い斜めシュートでコンクリートを打ち込むと、粗骨材は転がって遠い方に骨材が集まり、モルタルは粘性が高いためシュート面に沿ってゆっくり流れ、シュートの下で分離する。
配筋された仮枠内に斜めシュートを用いて打ち込む場合に、この分離を見逃すと、部分的に粗骨材が集まってジャンカができることがある。
また、ポンプ圧送による打ち込みは、材料分離を少なくさせる打ち込み方法の一つと考えられているが、打ち始めの時点や段取り替えの際に、配管内のコンクリートが落下することになり、骨材が先に走ってジャンカを造ることがある。
ジャンカができる要因にはいくつかのパターンがある。
(1)流動性が不足して未充てんになる場合。
(2)打込み速度が速く締固めが不十分になる場合。
(3)粗骨材が一部に集まる場合(この場合は、高周波バイブレーターで振動を与えてもモルタルは粗骨材の隙間を充てんできない)。
(4)モルタルが仮枠の隙間から抜け出して骨材だけが残される場合。
いずれも材料分離による影響が原因で発生する。
配筋状態や仮枠の形状に応じた施工性能をもつコンクリートであれば、(1)や(2)の原因のジャンカはできないし、仮枠を精度よく組み立てていれば(4)はあり得ない。しかし、(3)の原因は案外と見逃されやすく、ポンプ圧送を用いた施工であるにもかかわらず、ジャンカが生じてしまうことがある。
順調に圧送されている段階では筒先のフレキシブルホースを水平にして打ち込むため、筒先からの落下高さは自ずと小さく問題になるほどの材料分離は生じないが、ところが、仮枠内のコンクリートをバランスよく打ち上げていくためには、筒先を移動する必要が生ずる。
その際には、フレキシブルホース内のコンクリートを一旦吐き出し、ブームを他の場所に移動して打ち込みを再開するが、ブームの中では斜めシュートの材料分離と同様の現象が起き、コンクリートの中で粗骨材が先行して吐き出されてしまう。
このように、仮枠にコンクリートを打ち込む際は、常にジャンカの発生を予測し、事前に対策を講ずることが必要である。
しかしながら、工事現場で一般的に用いられている木製仮枠のほとんどは、厚手のベニヤ板(コンパネ)の片側表面にコンクリートの付着を防ぐよう、平滑にするための塗料が塗布された合板仮枠のため、仮枠内部の打ち込まれたコンクリートの状態を見ることができないためジャンカの生じた場所を特定することができず、従来は、職人の経験と感覚だけで高周波バイブレーター等を使用して対応してきたため、ジャンカの発生を未然に防ぐことは困難であった。
発生したジャンカを補修する一般的な方法としては、ジャンカの程度によりA〜Eの補修方法がある。
A.砂利が表面に露出していない場合。
補修は不要。
B.砂利が露出しているが、表面の砂利を叩いても剥落することがなく、はつり取る必要がない程度。
補修方法は、ポリマーセメントモルタル等を塗布。
C.砂利が露出し、表層の砂利を叩くと剥落する場合。
補修方法は、不用部分をはつり取り正常な部分を露出させ、ポリマーセメントペースト等を塗布後、ポリマーセメントモルタル等を充填。
D.鋼材のかぶりから、やや奥まで砂利が露出し、空洞も観られる場合。
補修方法は、不用部分をはつり取り正常な部分を露出させ、無収縮モルタルを充填する。
E.コンクリートの内部に空洞が多数見られる。
補修方法は、不用部分をはつり取り正常な部分を露出させ、コンクリートで打ち換える。このように、ジャンカを補修する作業には、多くの労力とお金が必要であった。
上記のような問題が発生しているため、半透明の樹脂を用いたパネル仮枠が数社から販売されている。
その中でも日本プラスチック型枠工業会に所属する「天馬株式会社」が製造販売しているリサイクル可能な複合強化プラスチック製型枠、商品名「カタパネル」、さらに、「大和技研工業株式会社」が製造販売しているコンクリート打設用樹脂製型枠、商品名「セフコン」が一般に知られている。
このように、壁面のように平面状の仮枠に用いるプラスチック製仮枠は、前記の会社(天馬株式会社、大和技研工業株式会社)から販売されているが、柱の大きさに応じて使用することが可能な柱用のプラスチック製仮枠は無かった。
特に、鉄筋コンクリート建物の場合は、柱は建物を支えるための最も重要な構造物であり、コンクリートを柱の仮枠に打ち込む際、柱の内部のコンクリートの状態を把握して高周波バイブレーター等を的確な位置に挿入してジャンカの発生を抑えることが重要である。
さらに、これまでもコンクリートを打ち込む際に仮枠内部を観察することができる半透明製のプラスチック製仮枠も市販されているが、プラスチック製仮枠は金型を用いてプレス機により製作するため縦横のサイズが限定され、木製型枠のように縦横サイズを自由に製作することが困難であった。
さらに、市販されているプラスチック製仮枠は、いずれの製品も半透明のため、コンクリート打ち込んでいる最中の仮枠内部のコンクリートの状態を正確に把握することが難しく、そのため、高周波バイブレーター等を的確な位置に挿入し振動時間を調整してジャンカを防ぐことが困難であった。
本発明は、このような、従来の欠点に鑑みて、隣家との隙間が狭い場合でも、外断熱工法でRCコンクリート建物を建築することを可能とし、さらに、外壁の外側に施工する外壁断熱材にコンクリートを打設する際の仮枠としての機能を持たせるため、従来、建物の外側に構築していた仮枠が不要となり、土地を最大限に活用することができると共に、仮枠のせき板に透明樹脂板を用いたことにより、仮枠にコンクリートを打ち込む際、仮枠内部のコンクリートの状態を観察することができ、さらに仮枠せき板のサイズを自由に形成できる仮枠を提供することを課題とする。
かかる課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の透明仮枠において、多面形状に成形した外壁用のステンレス化粧鋼板の両端を平行に折り曲げ袖固定部を成形し、前記袖固定部の縦方向に複数の穴を開けると共に、2枚のベニヤ板で発泡スチロールをサンドイッチ状に接着した断熱パネルの一方の端部に、断熱パネルとステンレス化粧鋼板の袖固定部をセパレーターで固定するため、L字形で一辺に断熱パネルにビスで固定するための穴を開け、他辺にセパレーターを固定するための穴を開けた断熱パネル固定部材を取り付け、隣り合うステンレス化粧鋼板の袖固定部を当接させ、一方のステンレス化粧鋼板に断熱パネル固定部材を取り付けた断熱パネルを嵌め込み、他方のステンレス化粧鋼板の袖固定部に概ねコの字形をした断熱材組込部の一辺を折り曲げてセパレーターを取り付けるための穴を開けた断熱パネル嵌込部材を当接させ、断熱パネル嵌込部材と当接させた2枚のステンレス化粧鋼板の袖固定部と断熱パネル固定部材をビスで固定し、建物内側の仮枠せき板を透明平板樹脂で成形し、室内側からセパレーターとプラスチックコーンと仮枠間隔保持材で、ステンレス化粧鋼板と断熱パネルを透明平板樹脂に固定したことを特長とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構造に加え、ステンレス化粧鋼板と断熱パネルを1階スラブに固定するため、ステンレス鋼板を階段状に折り曲げた外壁固定台座の最下段をステンレス化粧鋼板の多面形状の奥行巾に合わせて凹形状に成形し、ステンレス化粧鋼板の下部を支えることが出来るように成形すると共に、二段目の段上の奥行きを断熱パネルの厚さと概ね同一の奥行きで成形し、三段目の段上に複数の穴を開け、外壁固定台座を1階スラブに埋め込まれた固定金具に固定したことを特長とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の構造に加え、外壁角部の左右2枚の断熱パネルを固定するため、一方の断熱パネルの厚さに合わせて成形したコの字形の平板鋼板の袖部に、他方の断熱パネルを嵌め込み固定するため2枚の平板鋼板を平行に取り付け、室内側の直角に交わる2枚の平板鋼板の先端部を折り曲げセパレーターを取り付けるための穴を開けたこと特長とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の構造に加え、断熱パネルとステンレス化粧鋼板とセパレーターを固定するための前記断熱パネル嵌込部材は、平板鋼板を断熱パネルの厚さに合わせてコの字形に折り曲げ、室内側の辺を上下二辺に分割し、分割した一辺の先端部を断熱パネルと反対方向に斜めに折り曲げると共に、他辺を室内方向に直角に折り曲げ先端部にセパレーターを取り付けるための穴を開けたことを特長とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の構造に加え、隣り合う前記透明平板樹脂の、一方の端部に挿入用平板樹脂と重ね用平板樹脂を接着して凸形契合部を形成すると共に、他方の端部に受止用平板樹脂と押え用平板樹脂を重ねて接着して凹形契合部を形成し、凹形契合部の縦方向にプラスチックコーン取付用の複数の穴を開け、凸形契合部と凹形契合部を契合させ、凹形契合部の穴にプラスチックコーンを取り付け、プラスチックコーン取付用の穴を開けたコの字形押え金具を重ね用平板樹脂と押え用平板樹脂に被せ、仮枠間隔保持材をプラスチックコーンに取り付けたことを特長とする。
請求項1に記載の発明によれば、鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の透明仮枠において、多面形状に成形した外壁用のステンレス化粧鋼板の両端を平行に折り曲げ袖固定部を成形し、前記袖固定部の縦方向に複数の穴を開けると共に、2枚のベニヤ板で発泡スチロールをサンドイッチ状に接着した断熱パネルの一方の端部に、断熱パネルとステンレス化粧鋼板の袖固定部をセパレーターで固定するため、L字形で一辺に断熱パネルにビスで固定するための穴を開け、他辺にセパレーターを固定するための穴を開けた断熱パネル固定部材を取り付け、隣り合うステンレス化粧鋼板の袖固定部を当接させ、一方のステンレス化粧鋼板に断熱パネル固定部材を取り付けた断熱パネルを嵌め込み、他方のステンレス化粧鋼板の袖固定部に概ねコの字形をした断熱材組込部の一辺を折り曲げてセパレーターを取り付けるための穴を開けた断熱パネル嵌込部材を当接させ、断熱パネル嵌込部材と当接させた2枚のステンレス化粧鋼板の袖固定部と断熱パネル固定部材をビスで固定し、建物内側の仮枠せき板を透明平板樹脂で成形し、室内側からセパレーターとプラスチックコーンと仮枠間隔保持材で、ステンレス化粧鋼板と断熱パネルを透明平板樹脂に固定したことにより、鉄筋コンクリート建物の外壁を構成するステンレス化粧鋼板と外断熱用の断熱パネルを簡単に組み合わせて固定し、セパレーターに容易に取り付けることが出来るようになるため作業の効率を大幅に向上させると共に、建物内側の仮枠せき板を透明平板樹脂で成形したことにより、仮枠にコンクリートを打ち込む際、打ち込まれたコンクリートの状態を把握することが出来るようになり高周波バイブレーター等を的確な位置に挿入し振動時間を調整してジャンカを防ぐことが可能となった。
請求項2に記載の発明によれば、ステンレス化粧鋼板と断熱パネルを1階スラブに固定するため、ステンレス鋼板を階段状に折り曲げた外壁固定台座の最下段をステンレス化粧鋼板の多面形状の奥行巾に合わせて凹形状に成形し、ステンレス化粧鋼板の下部を支えることが出来るように成形すると共に、二段目の段上の奥行きを断熱パネルの厚さと概ね同一の奥行きで成形し、三段目の段上に複数の穴を開け、外壁固定台座を1階スラブに埋め込まれた固定金具に固定したことにより、鉄筋コンクリート建物の外壁を構成するステンレス化粧鋼板の下部を1階スラブに固定した外壁固定台座に安定した状態で隙間無く密着させ固定させることが出来るようになり、建物内部に白蟻の侵入を防ぐと共に作業の効率を大幅に向上させることが可能となった。
請求項3に記載の発明によれば、外壁角部の左右2枚の断熱パネルを固定するため、一方の断熱パネルの厚さに合わせて成形したコの字形の平板鋼板の袖部に、他方の断熱パネルを嵌め込み固定するため2枚の平板鋼板を平行に取り付け、室内側の直角に交わる2枚の平板鋼板の先端部を折り曲げセパレーターを取り付けるための穴を開けたことにより、外壁角部を構成する左右の断熱パネルを簡単に固定することが出来るようになり、仮枠職人さんの労力を軽減させることが可能となった。
請求項4に記載の発明によれば、断熱パネルとステンレス化粧鋼板とセパレーターを固定するための前記断熱パネル嵌込部材は、平板鋼板を断熱パネルの厚さに合わせてコの字形に折り曲げ、室内側の辺を上下二辺に分割し、分割した一辺の先端部を断熱パネルと反対方向に斜めに折り曲げると共に、他辺を室内方向に直角に折り曲げ先端部にセパレーターを取り付けるための穴を開けたことにより、断熱パネルとステンレス化粧鋼板を簡単に組み立てることが出来るようになり、仮枠職人さんの労力を軽減させることが可能となった。
請求項5に記載の発明によれば、隣り合う前記透明平板樹脂の、一方の端部に挿入用平板樹脂と重ね用平板樹脂を接着して凸形契合部を形成すると共に、他方の端部に受止用平板樹脂と押え用平板樹脂を重ねて接着して凹形契合部を形成し、凹形契合部の縦方向にプラスチックコーン取付用の複数の穴を開け、凸形契合部と凹形契合部を契合させ、凹形契合部の穴にプラスチックコーンを取り付け、プラスチックコーン取付用の穴を開けたコの字形押え金具を重ね用平板樹脂と押え用平板樹脂に被せ、仮枠間隔保持材をプラスチックコーンに取り付けたことにより、隣り合う透明平板樹脂が頑強に固定されると共に、施工現場で仮枠を組み立てる際、隣り合う透明樹脂で成形した仮枠せき板を簡単に組み立てることが出来るようになり、仮枠職人さんの労力を軽減させることが可能となった。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
[発明の実施の形態]
図1乃至図19には、この発明の実施の形態を示す。
図1は、鉄筋コンクリート建物の外壁の外側型枠を固定するための外壁固定台座1と、その外壁固定台座1を1階スラブに固定するためのスラブ面台座2を立体図で示す。外壁固定台座1は、厚さ1mmのステンレス鋼板を階段状に折り曲げて成形され、最下段6を巾50mmでコの字形に成形すると共に、つづいて二段目7を巾50mmで階段状に折り曲げ、さらに三段目8を巾30mmで階段状に折り曲げ、三段目8にはスラブ面台座2に取り付けた固定金具10のボルト9を挿入するため複数の穴5が開けられる。スラブ面台座2は、1階スラブに埋め込み外壁固定台座1を1階スラブに固定するための台座金物で、平板鋼板をコの字形に折り曲げて逆凹形に配置し、上面に外壁固定台座1の複数の穴5と相対する位置にコの字形をした固定金具10を溶接で固定すると共に、その上面にボルト9を固定させることによりスラブ面台座2が形成される。
図2は、図1で説明したスラブ面台座2のボルト9を、1階床にコンクリートを打ち込む際に1階スラブ面上に突き出すようにして埋め込むと共に、ボルト9を外壁固定台座1の三段目8に成形した穴5に挿入し、ワッシャー4とナット3で外壁固定台座1をスラブ面台座2に固定することにより1階スラブ面に外壁固定台座1が固定される。
図3は、ベニヤ板36(厚さ9mm)とベニヤ板38(厚さ3mm)の間に板状の発泡スチロール37(厚さ38mm)をサンドイッチ状に挟み込み接着材で貼り合せることにより形成された2枚のコーナー用断熱パネル39、40(厚さ各50mm)と、そのコーナー用断熱パネル39、40を固定するためのコーナー固定部材A型16とコーナー固定部材B型17を立体図で示す。
2枚のコーナー用断熱パネル39、40を組み合わせて建物外側のコーナー用型枠を形成するため、左右2枚のコーナー用断熱パネル39、40の上端を固定するためのコーナー固定部材A型16は、図3aに示すとおり、一方のコーナー用断熱パネル39の厚さ(50mm)に合わせて成形したコの字形の平板鋼板の両面にボルト15を挿入するための穴13を開けると共に、その穴13の下にビス14を挿入するための穴12を開け、コの字形の平板鋼板の室内側の先端部20を45度折り曲げ、図12で示すセパレーター93の折り曲げた端部を引掛けるための穴19を開け、さらにコの字形の平板鋼板の底板の外面に、他方のコーナー用断熱パネル40の厚さ(50mm)に合わせてコーナー用断熱パネル40を嵌め込み固定するため2枚の平板鋼板を平行に溶接して取り付け、両面にボルト25を挿入するための穴26を開けると共に、その穴26の下にビス24を挿入するための穴23を開け、室内側の平板鋼板の先端部を45度折り曲げ、図12で示すセパレーター93の折り曲げた端部を引掛けるための穴27を開ける。さらに2枚のコーナー用断熱パネル39、40の上下中間部を固定するためのコーナー固定部材B型17は、図3bで示すとおり、一方のコーナー用断熱パネル39の厚さ(50mm)に合わせて成形したコの字形の平板鋼板の両面にボルト41を挿入するための穴42を開けると共に、コの字形の室内側の先端部33を45度折り曲げ、図12で示すセパレーター93の折り曲げた端部を引掛けるための穴28を開け、さらにコの字形の平板鋼板の底板の外面に、他方のコーナー用断熱パネル40の厚さ(50mm)に合わせてコーナー用断熱パネル40を嵌め込み固定するための2枚の平板鋼板を平行に溶接して取り付け、両面にボルト30を挿入するための穴29を開けると共に、室内側の平板鋼板の先端部を45度折り曲げ、図12で示すセパレーター93の折り曲げた端部を引掛けるための穴32が開けられる。
図4は、図3で説明したコーナー固定部材A型16の断熱パネル嵌込部18とコーナー固定部材B型17の断熱パネル嵌込部35にコーナー用断熱パネル39の端部を嵌め込むと共に、さらにコーナー固定部材A型16の断熱パネル嵌込部22とコーナー固定部材B型17の断熱パネル嵌込部31にコーナー用断熱パネル40の端部を嵌め込み、ビス14とビス24でコーナー固定部材A型16にコーナー用断熱パネル39とコーナー用断熱パネル40を固定すると共に、コーナー用断熱パネル39とコーナー用断熱パネル40をコーナー固定部材B型17に固定するため、コーナー固定部材B型17の断熱パネル嵌込部31、35に嵌め込むコーナー用断熱パネル39とコーナー用断熱パネル40の端部に穴46、47を開け、コーナー固定部材B型17の穴29とコーナー固定部材B型17の穴42にボルト30とボルト41を挿入し、ナット34でコーナー用断熱パネル39とコーナー用断熱パネル40をコーナー固定部材B型17に固定することにより組合せたコーナー用断熱パネル45が形成され、さらに、図7、8、9、10で説明する隣り合う断熱パネル91とコーナー用断熱パネル39、40を固定するための断熱パネル嵌込部材43、断熱パネル固定部材44をコーナー用断熱パネル39、40に配置した状態を立体図で示す。
図5は、図2で説明した1階スラブ面の外壁固定台座1に、鉄筋コンクリート建物の外壁を成形するコーナー用ステンレス化粧鋼板50を取り付けると共に、コーナー用ステンレス化粧鋼板50の隣に取り付ける壁用ステンレス化粧鋼板51と、図4で説明した組合せたコーナー用断熱パネル45をコーナー用ステンレス化粧鋼板50に組み込む前の状態を立体図で示す。コーナー用ステンレス化粧鋼板50は、概ね半月状の6面形状に折り曲げた多面形状で形成され、図16の断面図で示すとおり、平板で厚さ1mmのステンレス鋼板を多面形状に折り曲げて形成した外壁用化粧鋼板で、コーナー用ステンレス化粧鋼板50の両端部には断熱パネル嵌込部材43と断熱パネル固定部材44と壁用ステンレス化粧鋼板51の袖固定部54、又は55を重ね合せて固定するため約35mm巾の袖固定部52、53を形成すると共に、その袖固定部52、53にはコーナー用ステンレス化粧鋼板50と壁用ステンレス化粧鋼板51を固定するための複数の穴60、63が開けられる。
壁用ステンレス化粧鋼板51は、概ね台形を5面形状に折り曲げた多面形状で形成され、図16の断面図で示すとおり、平板で厚さ1mmのステンレス鋼板を多面形状に折り曲げて形成した外壁用の化粧鋼板で、壁用ステンレス化粧鋼板51は、隣り合う壁用ステンレス化粧鋼板51又はコーナー用ステンレス化粧鋼板50と固定するため壁用ステンレス化粧鋼板51の両端を平行に約35mm折り曲げて袖固定部54、55を形成し、その袖固定部54、55には壁用ステンレス化粧鋼板51とコーナー用ステンレス化粧鋼板50、又は壁用ステンレス化粧鋼板51を固定するための複数の穴56、58が開けられる。
図6は、図4、図5で説明した、組合せたコーナー用断熱パネル45をコーナー用ステンレス化粧鋼板50に組み込んだ状態を示すと共に、コーナー用ステンレス化粧鋼板50の袖固定部53と壁用ステンレス化粧鋼板51の袖固定部54を合わせて固定するための断熱パネル嵌込部材43を配置した状態を立体図で示す。
図7は、図5と図6で説明した断熱パネル固定部材44を、図7aでは平面図、左側面図、正面図、右側面図で示すと共に、図7bでは立体図で示す。
断熱パネル固定部材44は、厚さ1.6mmの平板鋼板を概ね台形形に成形し底部を直角に折り曲げ形成され、ベニヤ板95(図9、10で説明する)に固定するための2個のベニヤ板固定穴74を開けたベニヤ板押え部70とセパレーターを取り付けるためのセパレーター取付部65で成形され、セパレーター取付部65の先端部にはセパレーターを取り付けるための穴72(10mm穴)が開けられると共に、セパレーター取付部65のベニヤ板押え部70の近傍の中央部には、タッピングビス87(図8で説明する)を挿入するためのビス固定穴71(5mm穴)が開けられ、そのビス固定穴71(5mm穴)の下部には断熱パネル固定部材44のビス固定穴71と、図8で説明する断熱パネル嵌込部材43のビス固定穴85をシノ等の工具を使って穴位置合せをするための位置調整穴73(10mm穴)が開けられる。
断熱パネル固定部材44の寸法は、下底の寸法66が75mm、L形に曲げたベニヤ板押え部70の寸法69が25mm、ベニヤ板押え部70と、台形状の上底の寸法67が25mm、セパレーター取付部65の脚の高さの寸法68は80mmである。
図8は、図5と図6で説明した断熱パネル嵌込部材43を、図8aでは平面図、左側面図、正面図、右側面図で示すと共に、図8bでは立体図で示す。
断熱パネル嵌込部材43は、概ね台形の形状をして一方の台形の脚が90度(直角)の角度で成形された、厚さ1.6mmの平板鋼板の下底をL形に折り曲げたベニヤ板押え部81とセパレーター取付部75で形成され、セパレーター取付部75の先端部を上下二辺に分割し、分割した上下二辺の内の下底と90度の角度で成形した一辺を断熱パネルの厚さ(50mm)に合せてコの字形に折り曲げ、さらに先端部を断熱パネルと反対方向に断熱パネルに対して60度の角度で折り曲げると共に、上下二辺に分割した他辺の先端部にセパレーター取付穴84を開け、セパレーター取付部75のベニヤ板押え部81の近傍の中央部には、ビス固定穴85(5mm穴)が開けられ、そのビス固定穴85(5mm穴)の下部には断熱パネル嵌込部材43のビス固定穴85と、図7で説明した断熱パネル固定部材44のビス固定穴71をシノ等の工具を使って穴位置合せするための位置調整穴86(10mm穴)が開けられる。
断熱パネル嵌込部材43の寸法は、下底の寸法90が70mm、L形に折り曲げたベニヤ板押え部81の寸法77が25mm、台形状で90度に曲げた台形の脚の寸法78が90mm、断熱パネルを嵌め込む寸法76が50mmである。
図9は、図7、図8で説明した断熱パネル固定部材44と断熱パネル嵌込部材43で断熱パネル91と隣り合う2枚の壁用ステンレス化粧鋼板51を結合する前の状態と結合した状態を立体図で示す。
図9aは、隣り合う2枚の壁用ステンレス化粧鋼板51に断熱パネル91と断熱パネル固定部材44と断熱パネル嵌込部材43を配置した状態を示す。壁用ステンレス化粧鋼板51の袖固定部54、55に開けた穴56、58に対して、断熱パネル固定部材44のビス固定穴71と断熱パネル嵌込部材43のビス固定穴85が相対する位置になるように、断熱パネル固定部材44を断熱パネル91のベニヤ板95にビス75で固定し、このように断熱パネル91と一体となった断熱パネル固定部材44のビス固定穴71を壁用ステンレス化粧鋼板51の袖固定部55の穴56と相対する位置になるように断熱パネル91を壁用ステンレス化粧鋼板51に嵌め込み、隣り合う壁用ステンレス化粧鋼板51の袖固定部54の穴58を壁用ステンレス化粧鋼板51の袖固定部55の穴56と相対する位置になるように袖固定部55と袖固定部54を重ね合せ、このように重ね合せた袖固定部54の穴58と断熱パネル固定部材44のセパレーター取付穴72に相対する位置になるように断熱パネル嵌込部材43のセパレーター取付穴84とビス固定穴85を重ね合せタッピングビス87を断熱パネル嵌込部材43のビス固定穴85と壁用ステンレス化粧鋼板51の穴58と壁用ステンレス化粧鋼板51の穴56と断熱パネル固定部材44のビス固定穴71に挿入して締め付けることにより、断熱パネル嵌込部材43と隣り合う2枚の壁用ステンレス化粧鋼板51と断熱パネル固定部材44が一体となって固定され、さらに重ね合せた断熱パネル嵌込部材43のセパレーター取付穴84と断熱パネル固定部材44のセパレーター取付穴72に折り曲げたセパレーター93の端部を挿入することにより図9bに示すように鉄筋コンクリート建物を建てる際に施工する建物の外側型枠が形成される。
図10は、図6で説明した壁用ステンレス化粧鋼板51を外壁固定台座1に取り付け、コーナー用ステンレス化粧鋼板50と壁用ステンレス化粧鋼板51を断熱パネル固定部材44と断熱パネル嵌込部材43で固定し、ベニヤ板95(厚さ9mm)とベニヤ板97(厚さ3mm)の間に板状の発泡スチロール96(厚さ38mm)をサンドイッチ状に挟み込み接着材で貼り合せることにより成形された断熱パネル91を壁用ステンレス化粧鋼板51の前部に配置した状態を立体図で示す。
図11は、図10で説明した断熱パネル91を壁用ステンレス化粧鋼板51に嵌め込んだ状態を立体図で示す。
図12は、図9、図10、図11で説明した、重ね合せた断熱パネル嵌込部材43のセパレーター取付穴84と断熱パネル固定部材44のセパレーター取付穴72に、図9で説明した折り曲げたセパレーター93の端部を引っ掛けた状態を立体図で示す。
図13は、図12で説明したセパレーター93の先端に取り付けたプラスチックコーン92に、隣り合う複数枚の透明平板樹脂100を透明平板樹脂契合部101で連続して固定した状態を立体図示す。
図14は、図13で説明した透明平板樹脂契合部101の構造について、詳細に説明する。
図14aで示すように、隣り合う透明樹脂100を結合させるための凸形契合部106を構成する挿入用平板樹脂110は、厚さ3mm、巾35mmの長板状の挿入用平板樹脂110の端部を、一方の透明平板樹脂100の端部より10mm押し出して透明平板樹脂100の上面に接着剤で固定し、さらにその上面に厚さ3mm、巾25mmの長板状の重ね用平板樹脂111の端部を、透明平板樹脂100の端部と同一位置になるように接着剤で固定することにより凸形契合部106が形成される。さらに凹形契合部105を構成する受止用平板樹脂107は、厚さ3mm、巾25mmの長板状の受止用平板樹脂107の端部を、他方の透明平板樹脂100の端部から10mm後退した位置の上面に接着剤で固定し、さらにその上面に厚さ3mm、巾35mmの長板状の押え用平板樹脂108の端部を、透明平板樹脂100の端部と同一位置になるように接着剤で固定することにより凹形契合部105が形成され、このように形成された凹形契合部105には、図12で説明したプラスチックコーン92を挿入するための複数の穴109が開けられる。
このように形成された凸形契合部106の挿入用平板樹脂110を、凹形契合部105の挿入部104に挿入することにより、図14bで示すように隣り合う透明平板樹脂100が一体となって透明平板樹脂契合部101が形成され、さらに凹形契合部105に開けた穴109にセパレーター93に取り付けたプラスチックコーン92を挿入し、さらに厚さ1.6mmの平板鋼板を、透明平板樹脂契合部101の横巾(60mm)と概ね一致するようにコの字形に曲げたコの字形押え金具112(袖部6mm、巾60mm、高さ45mm)に、底面の凹形契合部105の穴109位置と相対する位置に穴113を開け、このように形成したコの字形押え金具112を透明平板樹脂契合部101の押え用平板樹脂108と重ね用平板樹脂111の上面に嵌め込みプラスチックコーン92に仮枠間隔保持材102を取り付けることにより凸形契合部106と凹形契合部105が頑強な状態で一体となり、鉄筋コンクリート建物を構築する際に、建物の室内側に施工する透明な仮枠せき板(透明平板樹脂100)を連続して形成することが可能になった。なお、仮枠にコンクリートを打ち込んだ後、仮枠を解体する際に透明平板樹脂100を再利用するため、凹形契合部105の穴109をプラスチックコーン92のボルト径より大きく開口し、図14cに示すようにコの字形押え金具112の穴113の裏側の穴(113)位置にプラスチックコーン92のボルトの寸法に対応するナット114を溶接で取り付けることにより透明平板樹脂契合部101の凸形契合部106と凹形契合部105の契合を解く際、仮枠間隔保持材102とプラスチックコーン92の契合を解除し、コの字形押え金具112を透明平板樹脂契合部101から取り外し、プラスチックコーン92のボルト径より大きく開けた凹形契合部105の穴109の中に電動工具に取り付けたプラスチックコーン取外用ソケット(図示せず)を差し込み、プラスチックコーン92を回転させることによりセパレーター93からプラスチックコーン92を取り外すことが出来るようになるため、凸形契合部106と凹形契合部105の契合を簡単に解除することが可能になった。
図15は、図13で説明した外壁固定台座1に設置した壁用ステンレス化粧鋼板51とコーナー用ステンレス化粧鋼板50を建物外側から見た状態を立体図で示す。
図16は、図5、図6、図8、図9で説明したコーナー用ステンレス化粧鋼板50に左右に隣り合う壁用ステンレス化粧鋼板51を配置し、そのコーナー用ステンレス化粧鋼板50と壁用ステンレス化粧鋼板51に組み込むための左右2枚の断熱パネル91とコーナー用断熱パネル39、コーナー用断熱パネル40と、さらにコーナー用断熱パネル39、コーナー用断熱パネル40を固定するためのコーナー固定部材A型16と、断熱パネル91とコーナー用断熱パネル39を固定するための断熱パネル固定部材44と断熱パネル嵌込部材43を配置した状態を断面図で示す。
図17は、図16で説明したコーナー固定部材A型16にコーナー用断熱パネル39とコーナー用断熱パネル40を固定すると共に、断熱パネル91とコーナー用断熱パネル40の端部に断熱パネル固定部材44を取り付けた状態を示す。
図18は、図17で説明した断熱パネル91を壁用ステンレス化粧鋼板51に嵌め込み固定する方法について説明する。図17で説明した断熱パネル固定部材44のセパレーター取付部65と断熱パネル嵌込部材43のセパレーター取付部75の間にコーナー用ステンレス化粧鋼板50の袖固定部53と壁用ステンレス化粧鋼板51の袖固定部54を重ねて挟み込み、タッピングビス87で断熱パネル嵌込部材43と袖固定部54と袖固定部53と断熱パネル固定部材44を固定すると共に、断熱パネル91の一端を断熱パネル嵌込部材43に押し込み、さらに断熱パネル91に取り付けた断熱パネル固定部材44を壁用ステンレス化粧鋼板51の袖固定部55に、図中の矢印で示した方向に「はめ込む」ことにより断熱パネル91が壁用ステンレス化粧鋼板51と一体となって組み込まれる直前の状態を断面図で示す。
図19は、図18で説明した重ね合せた断熱パネル固定部材44のセパレーター取付部65のセパレーター取付穴72と断熱パネル嵌込部材43のセパレーター取付部75のセパレーター取付穴84に、図9bで説明したセパレーター93を引っ掛けて固定すると共に、セパレーター93の先端部に取り付けたプラスチックコーン92に透明平板樹脂100を仮枠間隔保持材102で固定した状態を断面図で示す。
以上、実施の形態に基づいて、本発明に係る鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の隣地あき無し透明仮枠構造について詳細に説明してきたが、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種の改変をなしても、本発明の技術的範囲に属するのはもちろんである。
本発明の実施の形態に係る、外側型枠を支えるためのスラブ面台座と外壁固定台座の立体図である。 同実施の形態に係る、図1の外壁固定台座をスラブ面台座に固定させた状態の立体図である。 同実施の形態に係る、2枚のコーナー用断熱パネルと、その2枚のコーナー用断熱パネルを固定するためのコーナー固定部材A型とコーナー固定部材B型の立体図である。 同実施の形態に係る、図3の2枚のコーナー用断熱パネルをコーナー固定部材A型、コーナー固定部材B型で固定した状態の立体図である。 同実施の形態に係る、図2の外壁固定台座に設置するためのコーナー用ステンレス化粧鋼板、壁用ステンレス化粧鋼板を配置した状態の立体図である。 同実施の形態に係る、図5のコーナー用ステンレス化粧鋼板にコーナー用断パネルを嵌め込んだ状態の立体図である。 同実施の形態に係る、断熱パネルを壁用ステンレス化粧鋼板、コーナー用ステンレス化粧鋼板に固定するための断熱パネル固定部材の立体図である。 同実施の形態に係る、断熱パネルを壁用ステンレス化粧鋼板、コーナー用ステンレス化粧鋼板に固定するための断熱パネル嵌込部材の立体図である。 同実施の形態に係る、断熱パネル固定部材と断熱パネル嵌込部材を断熱パネルと壁用ステンレス化粧鋼板に固定した状態の立体図である。 同実施の形態に係る、図6で説明した壁用ステンレス化粧鋼板に固定するための断熱パネルを配置した状態の立体図である。 同実施の形態に係る、図10で説明した断熱パネルを壁用ステンレス化粧鋼板に固定した状態の立体図である。 同実施の形態に係る、図11で説明した断熱パネル固定部材と断熱パネル嵌込部材にセパレーターとプラスチックコーンを取り付けた状態の立体図である。 同実施の形態に係る、図12で説明したセパレーターに室内側仮枠せき板で用いる透明平板樹脂を取り付けた状態の立体図である。 同実施の形態に係る、図13の隣り合う透明平板樹脂を固定するための凸形契合部と凹形契合部を契合させた状態の立体図である。 同実施の形態に係る、図12のコーナー用ステンレス化粧鋼板と壁用ステンレス化粧鋼板を室外側から見た状態の立体図である。 同実施の形態に係る、コーナー用ステンレス化粧鋼板と壁用ステンレス化粧鋼板にコーナー用断熱パネルと断熱パネルを配置した状態の断面図である。 同実施の形態に係る、図16のコーナー固定部材A型にコーナー用断熱パネルを取り付けた状態の断面図である。 同実施の形態に係る、図17の壁用ステンレス化粧鋼板に断熱パネルを嵌め込む方法を説明した断面図である。 同実施の形態に係る、図18の断熱パネル固定部材と断熱パネル嵌込部材にセパレーターとプラスチックコーンと透明平板樹脂を取り付けた状態の断面図である。
1 外壁固定台座
2 スラブ面台座
3 ナット
4 ワッシャー
5 穴
6 最下段
7 二段目
8 三段目
9 ボルト
10 固定金具
12 穴
13 穴
14 ビス
15 ボルト
16 コーナー固定部材A型
17 コーナー固定部材B型
18 断熱パネル嵌込部
19 穴
20 先端部
21 ナット
22 断熱パネル嵌込部
23 穴
24 ビス
25 ボルト
26 穴
27 穴
28 穴
29 穴
30 ボルト
31 断熱パネル嵌込部
32 穴
33 先端部
34 ナット
35 断熱パネル嵌込部
36 ベニヤ板
37 発泡スチロール
38 ベニヤ板
39 コーナー用断熱パネル
40 コーナー用断熱パネル
41 ボルト
42 穴
43 断熱パネル嵌込部材
44 断熱パネル固定部材
45 組合せたコーナー用断熱パネル
46 穴
47 穴
50 コーナー用ステンレス化粧鋼板
51 壁用ステンレス化粧鋼板
52 袖固定部
53 袖固定部
54 袖固定部
55 袖固定部
56 穴
57 位置調整用穴
58 穴
59 位置調整用穴
60 穴
61 位置調整用穴
62 位置調整用穴
63 穴
64 ビス
65 セパレーター取付部
66 寸法
67 寸法
68 寸法
69 寸法
70 ベニヤ板押え部
71 ビス固定穴
72 セパレーター取付穴
73 位置調整用穴
74 ベニヤ板固定穴
75 セパレーター取付部
76 寸法
77 寸法
78 寸法
79 寸法
80 寸法
81 ベニヤ板押え部
82 断熱パネル固定辺部
83 断熱パネル滑込辺部
84 セパレーター取付穴
85 ビス固定穴
86 位置調整用穴
87 タッピングビス
88 寸法
89 寸法
90 寸法
91 断熱パネル
92 プラスチックコーン
93 セパレーター
95 ベニヤ板
96 発泡スチロール
97 ベニヤ板
100 透明平板樹脂
101 透明平板樹脂契合部
102 仮枠間隔保持材
104 挿入部
105 凹形契合部
106 凸形契合部
107 受止用平板樹脂
108 押え用平板樹脂
109 穴
110 挿入用平板樹脂
111 重ね用平板樹脂
112 コの字形押え金具
113 穴
114 ナット

Claims (5)

  1. 鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の透明仮枠において、多面形状に成形した外壁用のステンレス化粧鋼板の両端を平行に折り曲げ袖固定部を成形し、前記袖固定部の縦方向に複数の穴を開けると共に、2枚のベニヤ板で発泡スチロールをサンドイッチ状に接着した断熱パネルの一方の端部に、断熱パネルとステンレス化粧鋼板の袖固定部をセパレーターで固定するため、L字形で一辺に断熱パネルにビスで固定するための穴を開け、他辺にセパレーターを固定するための穴を開けた断熱パネル固定部材を取り付け、隣り合うステンレス化粧鋼板の袖固定部を当接させ、一方のステンレス化粧鋼板に断熱パネル固定部材を取り付けた断熱パネルを嵌め込み、他方のステンレス化粧鋼板の袖固定部に概ねコの字形をした断熱材組込部の一辺を折り曲げてセパレーターを取り付けるための穴を開けた断熱パネル嵌込部材を当接させ、断熱パネル嵌込部材と当接させた2枚のステンレス化粧鋼板の袖固定部と断熱パネル固定部材をビスで固定し、建物内側の仮枠せき板を透明平板樹脂で成形し、室内側からセパレーターとプラスチックコーンと仮枠間隔保持材で、ステンレス化粧鋼板と断熱パネルを透明平板樹脂に固定したことを特長とする鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の隣地あき無し透明仮枠構造。
  2. ステンレス化粧鋼板と断熱パネルを1階スラブに固定するため、ステンレス鋼板を階段状に折り曲げた外壁固定台座の最下段をステンレス化粧鋼板の多面形状の奥行巾に合わせて凹形状に成形し、ステンレス化粧鋼板の下部を支えることが出来るように成形すると共に、二段目の段上の奥行きを断熱パネルの厚さと概ね同一の奥行きで成形し、三段目の段上に複数の穴を開け、外壁固定台座を1階スラブに埋め込まれた固定金具に固定したことを特長とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の隣地あき無し透明仮枠構造。
  3. 外壁角部の左右2枚の断熱パネルを固定するため、一方の断熱パネルの厚さに合わせて成形したコの字形の平板鋼板の袖部に、他方の断熱パネルを嵌め込み固定するため2枚の平板鋼板を平行に取り付け、室内側の直角に交わる2枚の平板鋼板の先端部を折り曲げセパレーターを取り付けるための穴を開けたことを特長とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の隣地あき無し透明仮枠構造。
  4. 断熱パネルとステンレス化粧鋼板とセパレーターを固定するための前記断熱パネル嵌込部材は、平板鋼板を断熱パネルの厚さに合わせてコの字形に折り曲げ、室内側の辺を上下二辺に分割し、分割した一辺の先端部を断熱パネルと反対方向に斜めに折り曲げると共に、他辺を室内方向に直角に折り曲げ先端部にセパレーターを取り付けるための穴を開けたことを特長とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の隣地あき無し透明仮枠構造。
  5. 隣り合う前記透明平板樹脂の、一方の端部に挿入用平板樹脂と重ね用平板樹脂を接着して凸形契合部を形成すると共に、他方の端部に受止用平板樹脂と押え用平板樹脂を重ねて接着して凹形契合部を形成し、凹形契合部の縦方向にプラスチックコーン取付用の複数の穴を開け、凸形契合部と凹形契合部を契合させ、凹形契合部の穴にプラスチックコーンを取り付け、プラスチックコーン取付用の穴を開けたコの字形押え金具を重ね用平板樹脂と押え用平板樹脂に被せ、仮枠間隔保持材をプラスチックコーンに取り付けたことを特長とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の隣地あき無し透明仮枠構造。
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