JP5675271B2 - レンズシステムおよびカメラ - Google Patents

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本発明は、レンズシステムおよびレンズシステムを搭載したカメラに関するものである。
特許文献1には、光軸方向の力を光軸の円周方向への力へ変換するレバーを設けることにより、レンズ鏡胴のわずかな繰出し及び繰込みでもレンズバリアを確実に開閉できるバリア開閉機構を提供することが記載されている。そのため、特許文献1には、レンズ鏡胴の繰出し及び繰込みにより、押し部材がレバーを回動させ、このレバーの回動により、押し部材の押圧力が光軸を中心とする円周方向の力に無理なく変換され、開閉駆動リングへ効率良く伝達されるため、レンズ鏡胴のワイド端から沈胴位置までの移動距離が短い場合であっても、開閉駆動リングが円滑に移動し、レンズバリアの確実な開閉が可能となることが記載されている。
特開平10−161185号公報
特許文献1に開示された技術においては、段落番号0007に記載されているように、レンズ鏡胴の内部に取り付けられた押し部材の押圧力を、レンズ鏡胴の先端に配置された開閉駆動リングへと伝達させるためのレバーが、レンズ鏡胴の内部と外部とを貫くように設けられているため、レンズ鏡胴を完全に封止することは難しい。このため、レンズ鏡胴(鏡筒)の内部に塵や埃などのゴミ(異物)が侵入する可能性があり、ズームレンズの動作に支障が発生したり、レンズ鏡筒の内部に収納された電気部品に支障が発生したりするおそれがあるため、レンズ鏡筒の内部への異物の侵入を防止することが求められる。
本発明の態様の1つは、最も物体側に配置された第1のレンズと、第1のレンズを保持する鏡筒とを有するレンズシステムである。鏡筒は、最も物体側の第1のレンズの周囲で第1のレンズよりも物体側に迫り出した筒状の内壁と、内壁に繋がり物体側から閉ざされた内部空間を形成する外壁とを含む。このレンズシステムは、さらに、鏡筒の内壁の内側の、第1のレンズよりも物体側に配置されたレンズバリアと、レンズバリアに回転力を伝達してレンズバリアを操作するばねを含むバリアリングと、レンズバリアおよびバリアリングに挟まれた状態でバリアリングを回転自在に保持するバリア押さえとを有する。これらのバリアリング、バリア押さえおよびレンズバリアは、内壁の内部に第1のレンズの側から順に積み重ねられている。さらに、バリアリングは、ばねに対抗してレンズバリアを操作するレバーであって、内壁を貫通し周に沿った方向に延びた第1のスリットを通って内部空間に差し込まれた状態で第1のスリットに沿って駆動されるレバーと、このレバーとともに内壁に沿って動き、第1のスリットのレバーが動く領域であってレバーが挿入されていない部分およびレバーが動く領域であってレバーが挿入されていない部分の第1のレンズの側を覆うレバー付きの端壁とを含み、バリア押さえは、第1のスリットのレバーが動く領域の物体側を覆う第1の端壁を含む。
このレンズシステムにおいては、バリアリングのレバー付きの端壁が、レバーとともに動きながら第1のスリットの第1のレンズの側を覆い、バリア押さえの第1の端壁が静止した状態で第1のスリットの物体側を覆う。したがって、第1のスリットの全体が、レバーが動く状態で、レバー付きの端壁と第1の端壁とにより覆われるので、第1のスリットを介して異物が鏡筒内に侵入するのを抑制できる。
さらに、レバー付きの端壁は、レバーが動く領域の第1のレンズの側で内壁に対向し内壁に沿って移動する部分を含むことが望ましい。異物が第1のスリットに到達することを阻害でき、第1のスリットを介して異物が鏡筒の内部空間に侵入することを抑制できる。
このレンズシステムは、さらに、レンズバリアの物体側に配置された前飾りを有し、前飾りは、内壁を貫通し周に沿った方向に延びた第2のスリットに差し込まれる爪部を含み、バリア押さえは、爪部が差し込まれた状態の第2のスリットの第1のレンズの側を覆う第2の端壁を含むことが望ましい。

鏡筒が樹脂性の射出成形品であって、製造上、第2のスリットが前飾りの厚みに対して広くなってしまう場合であっても、前飾りの第1のレンズの側に配置されるバリア押さえを用いることにより第2のスリットを塞ぐことができる。
鏡筒は、第1のレンズの周縁に沿って物体側に突出した環状の第1の周壁を含み、バリア押さえは、環状の第1の周壁の内側に突出した環状の第2の周壁を含み、環状の第1の周壁の内周面の少なくとも一部と環状の第2の周壁の外周面の少なくとも一部とが隣接していることが望ましい。
最も物体側の第1のレンズが物体側に凸のレンズで、第1のレンズの周囲とレンズバリアとの間に隙間が空きやすい構成であっても、環状の第1の周壁および第2の周壁を組み合わせることによりレンズバリアと第1のレンズとの間を縮めることができる。このため、レンズバリアと第1のレンズとの間を通って異物が第1のスリットおよび/または第2のスリットに到達するのを阻害でき、第1のスリットおよび/または第2のスリットを通って異物が鏡筒内に侵入するのを抑制できる。さらに、内周面と外周面とは対峙するように傾いていることが望ましい。
典型的には、バリアリング、バリア押さえおよび前飾りは樹脂製である。本発明の異なる態様の1つは、上記レンズシステムを有するカメラである。
レンズシステムを搭載したカメラの概要を模式的に示した図。 レンズシステムを、レンズシステムを構成する主なパーツに展開して示した図。 レンズシステムを構成する鏡筒および前飾りを表側(物体側)から見た斜視図。 レンズシステムを構成するバリアリングおよびバリア押さえを裏側(物体側と反対の側)から見た斜視図。 レンズシステムを表側(物体側)から見た図。 レンズシステムのVI−VI部分断面図(図5のVI−VI部分断面)。 レンズシステムのVII−VII部分断面図(図5のVII−VII部分断面)。 レンズシステムのVIII−VIII断面図(図5のVIII−VIII断面)。
図1に、本発明に係るレンズシステムを搭載したカメラの概要を模式的に示している。カメラ100は、レンズシステム1と、レンズシステム1を取り付けたボディー2とを備えている。レンズシステム1は、最も物体側101aに配置された第1のレンズ21を含むレンズ群20と、レンズ群20を保持する鏡筒10と、第1のレンズ21よりも物体側101aに配置されたバリア組(バリアアセンブリ)70とを備えている。
レンズシステム1は、レンズ群20に含まれる複数のレンズの距離を変えてズーミング可能なレンズシステムであり、鏡筒10はズーミングするためにボディー2に対して出入りする複数の筒を備えている。鏡筒10の最も先端に位置する筒(ハウジング、レンズホルダ)10aは、第1のレンズ21を含む第1のレンズ群21aを保持する1群枠(第1レンズ枠)としての機能を備えている。第1レンズ枠10aは、最も物体側の第1のレンズ21の周囲で第1のレンズ21よりも物体側101aに迫り出した(突き出た)筒状の内壁13と、内壁13に繋がり内壁13の外側に設けられた外壁14と、内壁13に繋がり第1のレンズ21を含む第1のレンズ群21aを保持する保持壁15とを備えている。第1のレンズ21から前方に突き出たハウジング10aの内壁13の内側は、後述するバリア組70を収納するための空間となっており、内壁13および外壁14により閉ざされた内部空間(内部領域)99を介してバリア組70を駆動することができる。
バリア組70は、第1のレンズ21の側から順番に配置されたバリアリング30と、バリア押さえ40と、レンズバリア50と、前飾り60とを備え、積み重ねられた状態で鏡筒10の内壁13に囲まれた空間(領域)10hに収納されている。レンズバリア50は、第1のレンズ21よりも物体側101aに配置された複数のバリア羽根を備え、複数のバリア羽根が開閉することで第1のレンズ21を物体側101aからカバーする。バリアリング(バリア駆動体)30は、レンズバリア50に回転力を伝達してレンズバリア(複数のバリア羽根)50を操作するばねを含む。バリア押さえ(バリア保持体)40は、レンズバリア50およびバリアリング30に挟まれた状態でバリアリング30を回転自在に保持する。前飾り60は、レンズバリア50を物体側101aから覆い、バリア組70を内壁13に囲まれた空間10hに保持するストッパとしての機能を含む。バリア組70は、非撮影時(非使用時)にレンズバリア50のバリア羽根が閉じることにより、第1のレンズ21が物体側101aからの何らかの作用あるいは塵埃等により傷つけられないようにする。
さらに、カメラ100は、ボディー(ハウジング)2の内部に収納された、レンズ群20により集光された光を結像させ電気信号(画像データ)に変換するCCDやCMOSなどの撮像ユニット(撮像素子、イメージセンサー)3と、ズーミングまたはフォーカシングのためにレンズ群20を光軸方向101に移動させる制御ユニット4と、画像データを画像イメージとして表示するLCD5と、画像データを記録するフラッシュメモリ6とを備えている。
図2に、レンズシステム1を、レンズシステム1を構成する主なパーツに展開して示している。図3に、第1レンズ枠10aおよび前飾り60を表側(物体側)101aから見た状態を斜視図により示している。図4に、バリアリング30およびバリア押さえ40を裏側(第1のレンズ21の側)101bから見た状態を斜視図により示している。図5に、レンズシステム1が組み立てられた状態を表側(物体側)101aから見た状態を示している。
図2に示すように、第1レンズ枠10aは、全体が円筒状で、第1のレンズ21を取り付けるための円形状の開口15aを中央に備えた保持壁15と、保持壁15の周囲から物体側に突き出た内壁13および外壁14とを含む。外壁14は断面がL字状で、前方(物体側)101aに位置する前壁部14aと、内壁13と対峙するように形成された円筒状の外周壁部14bとを含む。保持壁15は、第1のレンズ21を開口15aに嵌め込んだ状態で保持すると、第1レンズ枠10aの物体側101aを実質的に閉鎖し、以降で説明する幾つかの部分を除き、第1レンズ枠10aは物体側101aが閉鎖された空間を形成する。
バリア組70は、第1レンズ枠10aの内壁13と第1のレンズ21とに囲まれた円柱状の空間10hに収納されている。バリア組70は、最も物体側101aに配置される前飾り60の裏側(レンズ側)101bにレンズバリア50をバリア押さえ40により押さえるように取り付け、さらに、バリア押さえ40の裏側101bにバリアリング30を取り付けることにより組み立てられる。組み立てられたバリア組70が第1レンズ枠10aの円筒状の空間10hに入れられ、前飾り60により第1レンズ枠10aに固定される。
バリア組70の最も物体側101aに配置された前飾り60は、樹脂製の板状の部材であり、中央に、光軸方向101に光を通すための方形の開口60hが形成され、開口60hの周囲の部分(プレート部分)60aによりバリア組70の駆動部分を覆い隠すようになっている。前飾り60は、第1レンズ枠10aの外壁14の前壁部14aに搭載されるようになっており、前壁部14aに設けられた凹み部をそれぞれ覆うように、あるいは凹み部にそれぞれ嵌まる(合致する)ように形成された3つの突起部62、63および67を含む。突起部67には前飾り60を前壁部14aにネジ留めする孔67aが設けられている。さらに、前飾り60は、突起部67と開口60hを挟んで対峙する位置に、第1レンズ枠10aの内壁13に向かって若干下方に突き出た、すなわち光軸方向101と直交する半径方向の第1の方向102に突出した爪部61を備えている。前飾り60は、さらに、その裏側101bに第1のレンズ21の側に向かって突出するように形成された2つのピン65および66を備えている。これらのピン65および66に、後述するレンズバリア50が取り付けられる。
前飾り60の裏側(第1のレンズ21の側)101bに取り付けられるレンズバリア50は、第1のレンズ21を物体側101aから保護する4枚のレンズバリア羽根(バリア羽根)51〜54と、これらが回転するように支持する支持筒55および56と、バリア羽根51〜54を支持筒55および56の周りに回転駆動する駆動ピン57および58とを備えている。物体側101aから見ると、上方に配置された2枚のバリア羽根51および52は、支持筒55の周りを上方に向けて反時計回りに開き、下方に配置された2枚のバリア羽根53および54は、支持筒56の周りに下方に向けて時計回りに開き、前飾り60の開口60hを開閉する。レンズバリア50は、支持筒55および56を前飾り60のピン65および66にそれぞれ取り付けることにより前飾り60に取り付けられる。また、駆動ピン57および58がバリア押さえ40を通してバリアリング30に向かって延び、駆動ピン57および58がコイルばね76を介してバリアリング30により操作されることによりバリア羽根51〜54が動く。
レンズバリア50の裏側(第1のレンズ21の側)101bに配置されたバリア押さえ40は、樹脂製の全体として板状の部材であり、中央に光を通すための方形の開口40hが形成され、周囲のプレート部分40aに、前飾り60のピン65および66を取り付ける孔45および46と、レンズバリア50の駆動ピン57および58を通過させるための孔47および48とが設けられている。さらに、バリア押さえ40は、プレート部分40aの周辺の幾つかの部分が物体側101aおよびレンズ側101bに向かって迫り出した(張り出した、延びた)端壁を備えている。後述するバリアリング30のレバー付き端壁31に対応する部分はプレート部分40aの周辺が物体側101aに突き出た第1の端壁41である。前飾り60の爪部61に対応する部分は、プレート部分40aの周辺が物体側101aおよびレンズ側101bに突き出た第2の端壁42となっている。さらに詳細には、第2の端壁42は、物体側101aの一部が第1の方向102に貫通して形成された切り欠き42aを備え、前飾り60の爪部61は、第2の端壁42の切り欠き42aに嵌め合わされるようになっている。
さらに、バリア押さえ40は、プレート部分40aの周辺が物体側101aおよびレンズ側101bに突き出たガイド壁43および44を含む。ガイド壁43および44のレンズ側101bに突き出た部分、および第2の端壁42のレンズ側101bに突き出た部分は、バリアリング30の周辺をガイドし、バリアリング30を回転可能に支持する機能を果たす。
また、バリア押さえ40のプレート部分40aの裏面には、図4に示すように、裏側(第1のレンズ21の側)101bに突き出た環状の第2の周壁49が形成されている。この第2の周壁49の外周面49cは、裏側101bに向けて狭くなるようにテーパー状に傾いている。
バリア押さえ40の裏側(第1のレンズ21の側、すなわちバリア組70の最も第1のレンズ21の側)101bに配置されたバリアリング30は、樹脂製の板状であり、中央に光を通すための円形状の開口30hが形成され、周囲のプレート部30aの裏側には図4に示すように、レンズバリア50の駆動ピン57および58に取り付けられたコイルばね75および76を取り付けてレンズバリア羽根51〜54を操作するための突起35および36と、レンズバリア羽根51〜54を閉方向に操作するようにバリアリング30をバリア押さえ40に対して引っ張るコイルばね78とが設けられている。コイルばね78は、バリアリング30の裏側に設けられた突起37とバリア押さえ40の裏側に設けられた突起40bとを連結し、バリア押さえ40に対してバリアリング30を裏側から見て反時計方向に引っ張り、レンズバリア羽根51〜54を常時閉に操作する。
バリアリング30のプレート部30aの周面の一部は、バリア押さえ40のガイド壁43および44に接し、ガイド壁43および44に沿って回転するためのガイド面33および34になっている。バリアリング30のプレート部30aの一部は、光軸方向101に直交する第1の方向102に突き出て、第1レンズ枠10aの内壁13に対向するレバー付き端壁31となっている。レバー付き端壁31のさらに一部は、第1レンズ枠10aの内壁13を貫通して第1レンズ枠10aの内部領域99に至るように突出したレバー32となっている。
図3に、第1レンズ枠10aの内壁13の内側の領域10hを、バリア組70を除いた状態で示している。第1レンズ枠10aの内壁13には、内壁13を貫通する(第1の方向102に貫通する)ように形成された方形状の第1のスリット11と、第2のスリット12とが設けられている。第1のスリット11は筒状の内壁13の周に沿った方向103に延びており、第1のスリット11の長さ(幅)W1は、第2のスリット12の周に沿った方向103の長さ(幅)W2よりも大きい。さらに、第1レンズ枠10aは、第1のレンズ21の周縁21bに沿って保持壁15から物体側101aに突出するように形成された環状の第1の周壁19を備えている。
第1のスリット11は、バリアリング30のレバー32を、内壁13を通して内部空間99に差し込み、内部空間99に設けられた部材(不図示)によりレバー32を介してバリアリング30を操作するためのものである。レバー32によりバリアリング30をコイルばね78に対抗するように動かす(回転させる)ことにより、レンズバリア50に回転力を伝達してレンズバリア50を操作する。したがって、第1のスリット11は、レバー32を内壁13に沿って動かすための幅(長さ)W1を有する。また、第1のスリット11の上部には、第1のスリット11にレバー32を挿入するための切欠き11cが設けられており、前飾り60の突起部62を取り付けることにより切欠き11cは密閉される。
図6に、第1のスリット11にレバー32が挿入された状態を断面図(図5のVI−VI部分断面)により示している。第1のスリット11は、バリアリング30と、バリア押さえ40とにより覆われている。図6に示すように、内壁13に囲まれた空間10hに、レンズバリア50が設けられているが実質的には閉鎖されておらず、空間10hから第1のスリット11を通して異物90が侵入する恐れがある。しかしながら、バリアリング30とバリア押さえ40とにより第1のスリット11を覆うことにより、第1のスリット11を通して異物90が侵入するのを抑制できる。
まず、バリアリング30は、レバー32と、レバー32とともに内壁13に沿って動き、第1のスリット11のレバー32が動く領域11bを覆うように、第1のスリット11の幅W1より長く周に沿った方向103に延びた、レバー付き端壁(台壁)31とを含む。レバー32は、台壁31の一部が内壁13に向かって突出するように形成されており、第1のスリット11のうち、レバー32が挿入されたところはレバー32に封鎖され、レバー32が動く領域11bであってレバー32が挿入されていないところは台壁31により覆われる。レバー32が動くと、台壁31も内壁13に対向し、かつ内壁13に沿って回転し、第1のスリット11のレバー32が動く領域11bを覆う。したがって、バリア組70が設置された空間10hから第1のスリット11を通って塵埃などの異物90が第1レンズ枠10aの内部領域99に侵入するのを抑制できる。
台壁31は、さらに、レバー32の動く領域11bのレンズ側101bに延びた壁部31aを含み、この壁部31aは、第1のスリット11のレンズ側101bの内壁13に対向するように第1のレンズの側101bにさらに延び、第1レンズ枠10aの保持壁15の近傍に達している。したがって、バリアリング30と保持壁15および内壁13との間には、第1の侵入阻害部91が形成されている。第1の侵入阻害部91は、光軸方向101に対向するバリアリング30と保持壁15との間に形成された部分91aと、第1の方向102に対向する台壁31の下側の壁部31aと内壁13との間に形成された部分91cとを含む。第1の侵入阻害部91は、内壁13の内側の領域10hから第1のスリット11に到達する経路を狭め、さらに経路を折れ曲がった状態(クランク状態)にすることにより、バリア組70が設置された空間10hから異物90が第1のスリット11に到達することを阻害できる。したがって、レバー32と第1のスリット11とのクリアランス91bが多少広くなっても、第1のスリット11を通って異物90が第1レンズ枠10aの内部空間99に侵入することを抑制できる。
さらに、第1のスリット11のレバー32が動く領域11bの物体側101aの間隙(隙間)11aは、バリア押さえ40のプレート部分40aから物体側101aに延びた第1の端壁41により覆われている。第1の端壁41は、バリア押さえ40のプレート部分40aの周囲の一部が物体側101aに向かって迫り出し(張り出し)、前飾り60に達するように形成された部分である。
樹脂製の第1レンズ枠10aを射出成形などにより製造する際、内壁13の途中に内壁13を貫通する孔またはスリットは形成できず、スリットの一部は外壁14の前壁部14aまたは保持壁15に達してしまう。このレンズシステム1においては、第1のスリット11は、上端が前壁部14aに達するように形成されているが、バリアリング30の上側(物体側)101aに積み重ねられるバリア押さえ40に物体側101aに延びた第1の端壁41を設け、第1のスリット11のうちの、レバー32が動く領域11bの物体側101aの隙間11aを覆っている。したがって、第1のスリット11を通って異物90が内部空間99に侵入することを抑制できる。さらに、バリアリング30が内壁13に対して動くのに対し、バリア押さえ40は内壁13に対して静止している。このため、パーツの動きに連動して異物90が第1のスリット11を通過することを抑制でき、いっそう効率よく第1のスリット11を遮蔽できる。
図3に示した第1レンズ枠10aの第2のスリット12は、前飾り60の爪部61が差し込まれる部分である。したがって、この第2のスリット12を通して、第1のスリット11と同様に異物90が第1レンズ枠10aの内部領域99に侵入する恐れがある。
図7に、第2のスリット12を断面図(図5のVII−VII部分断面)により示している。樹脂製の第1レンズ枠10aに内壁13を貫通するスリットを射出成形により形成するため、このレンズシステム1では、第2のスリット12の下端が保持壁15に達している。第2のスリット12の上側(物体側)101aは、第2のスリット12に差し込まれた爪部61により塞がれ、第2のスリット12の下側(第1のレンズ21の側)101bの間隙12aは、バリア押さえ40の第2の端壁42により覆われている。第2の端壁42は、バリア押さえ40のプレート部分40aの周囲の一部が第1のレンズ21の側101bに向かって迫り出し(張り出し)し、第1レンズ枠10aの保持壁15に達するように形成されている部分である。バリア押さえ40は、前飾り60の裏側(下側、第1のレンズ21の側)101bに位置し、前飾り60と同様に動かないパーツであり、静止したパーツにより第2のスリット12を覆うことにより、効率よく、第2のスリット12を通って異物90が内部空間99に侵入することを抑制できる。
図3に示した、第1のレンズ21の周縁21bに沿って物体側101aに突出するように形成された環状の第1の周壁19は、図4に示したバリア押さえ40の裏面に形成された環状の第2の周壁49と組み合わされて、第1のスリット11および第2のスリット12に到達する異物90を阻害する機能を果たす。
図8に、第1のレンズ21の周囲の構成を断面図(図5のVIII−VIII断面)により示している。第1レンズ枠10aの保持壁15から、第1のレンズ21の周縁21bに沿って物体側101aに突出するように形成された環状の第1の周壁19と、バリア押さえ40から裏側(第1のレンズ21の側)101bに突出するように形成された環状の第2の周壁49とは、第1の周壁19の内周面19cと、第2の周壁49の外周面49cとが隣接するように設けられている。第1の周壁19の内周面19cと、第2の周壁49の外周面49cとが組み合わされることにより、第1の周壁19の内周面19cと第2の周壁49の外周面49cとの間のクリアランスが非常に小さな第2の侵入阻害部92が形成されている。第2の侵入阻害部92により、第1のレンズ21の物体側101aの面の内側から内壁13の第1のスリット11および第2のスリット12に至る異物90の動きを阻害できる。
さらに、バリア組70を通過して侵入した異物90は、第1のレンズ21の物体側101aの面に沿って移動したときに第1のレンズ21の周囲に、物体側101aに向かって延びた第2の侵入阻害部92を通過しなければ内壁13に到達できない。したがって、第2の侵入阻害部92により異物90が内壁13に到達する経路が複雑になり、異物90が第1のスリット11および第2のスリット12に到達することを阻害しやすい。したがって、第1のレンズ21が物体側に凸のレンズで、第1のレンズ21の周囲に比較的スペースが開きやすいレンズシステム1においても、異物90が第1のスリット11および第2のスリット12に達するのを抑制でき、第1のスリット11および第2のスリット12を通して異物90が第1レンズ枠10aの内部空間99に侵入するのを抑制できる。
このように、本例のレンズシステム1においては、第1レンズ枠10aにバリア組70を取り付け、さらに、第1レンズ枠10aの内部空間99からバリア組70を操作するために、第1のスリット11および第2のスリット12が第1レンズ枠10aの内壁13に設けられている。しかしながら、第1のスリット11は、バリア押さえ40とバリアリング30とにより覆われ、第2のスリット12は前飾り10とバリア押さえ40とにより覆われており、さらに、第1のレンズ21の周囲に設けられた第2の侵入阻害部92により異物90の移動が妨げられている。このため、第1のスリット11および第2のスリット12を通して異物90が第1レンズ枠10aおよび鏡筒10の内部空間99、さらには、カメラ100のボディー2の内部に侵入することを抑制でき、様々な環境で使いやすく、信頼性の高いレンズシステム1およびカメラ100を提供できる。
なお、本発明に係るレンズシステム1は、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの各種撮像装置に搭載することができる。
1 レンズシステム
10 鏡筒、 10a 第1レンズ枠(1群枠)
11 第1のスリット、 12 第2のスリット、 13 内壁、 14 外壁
20 レンズ群、 21 最も物体側に配置された第1のレンズ
30 バリアリング(バリア駆動体)、 31 レバー付き端壁、 32 レバー
40 バリア押さえ(バリア保持体)、 41 第1の端壁、 42 第2の端壁
50 レンズバリア、 51、52、53、54 バリア羽根
60 前飾り、 61 爪部
70 バリア組(バリアアセンブリ)
99 内部空間、 100 カメラ

Claims (7)

  1. 最も物体側に配置された第1のレンズと、
    前記第1のレンズを保持する鏡筒であって、前記第1のレンズの周囲で前記第1のレンズよりも前記物体側に迫り出した筒状の内壁と、前記内壁に繋がり前記物体側から閉ざされた内部空間を形成する外壁とを含む鏡筒と、
    前記内壁の内側の前記第1のレンズよりも前記物体側に配置されたレンズバリアと、
    前記レンズバリアに回転力を伝達して前記レンズバリアを操作するばねを含むバリアリングと、
    前記レンズバリアおよび前記バリアリングに挟まれた状態で前記バリアリングを回転自在に保持するバリア押さえとを有し、
    前記バリアリング、前記バリア押さえおよび前記レンズバリアは、前記内壁の内側に前記第1のレンズの側から順に積み重ねられており、さらに、
    前記バリアリングは、前記ばねに対抗して前記レンズバリアを操作するレバーであって、前記内壁を貫通し周に沿った方向に延びた第1のスリットを通って前記内部空間に差し込まれた状態で前記第1のスリットに沿って駆動されるレバーと、前記レバーとともに前記内壁に沿って動き、前記第1のスリットの前記レバーが動く領域であって前記レバーが挿入されていない部分および前記レバーが動く領域であって前記レバーが挿入されていない部分の前記第1のレンズの側を覆う、レバー付きの端壁とを含み、
    前記バリア押さえは、前記第1のスリットの前記レバーが動く領域の前記物体側を覆う第1の端壁を含む、レンズシステム。
  2. 請求項1において、前記レバー付きの端壁は、前記レバーが動く領域の前記第1のレンズの側で前記内壁に対向し前記内壁に沿って動く部分を含む、レンズシステム。
  3. 請求項1または2において、さらに、
    前記レンズバリアの前記物体側に配置された前飾りを有し、
    前記前飾りは、前記内壁を貫通し周に沿った方向に延びた第2のスリットに差し込まれる爪部を含み、
    前記バリア押さえは、前記爪部が差し込まれた状態の前記第2のスリットの前記第1のレンズの側を覆う第2の端壁を含む、レンズシステム。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記鏡筒は、前記第1のレンズの周縁に沿って前記物体側に突出した環状の第1の周壁を含み、
    前記バリア押さえは、前記環状の第1の周壁の内側に突出した環状の第2の周壁を含み、
    前記環状の第1の周壁の内周面の少なくとも一部と前記環状の第2の周壁の外周面の少なくとも一部とが隣接している、レンズシステム。
  5. 請求項4において、前記内周面と前記外周面とは対峙するように傾いている、レンズシステム。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記バリアリング、前記バリア押さえおよび前記前飾りは樹脂製である、レンズシステム。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のレンズシステムを有する、カメラ。
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