JP5669666B2 - 医療システム - Google Patents

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Description

本発明は、体内に導入されて留置される医療機器を備えた医療システムに関する。
周知のように、医療機器である内視鏡装置は、撮像手段である撮像装置を備えており、患者の体内へ導入されて、撮像装置によって撮影された観察像により、体内患部の各種検査、処置などを行うためのものである。また、内視鏡装置には、体内の管腔管路である、食道、胃、大腸、十二指腸などの消化臓器内に口腔、または肛門から導入するものの他、臍部近傍から皮膚切開して経皮的または体壁をトロッカ(トラカールともいう)により穿孔して貫通させて、このトロッカを介して体内に導入および検査、処置などの後に体内から回収されるものがある。
例えば、特許文献1には、トロッカを介して腹腔内へ導入され、各種検査、処置などの後に、このトロッカを介して体内から取り出される医療機器が開示されている。この従来の医療機器は、体内壁に留置した状態で使用するための固定手段を備えている。
特開2010−69094号公報
しかしながら、特許文献1の医療機器は、腹腔内設置カメラに体内壁への固定手段である吸盤がカメラ本体の外周部に固定されており、この吸盤が引っ掛かりトロッカ内に挿入し難いという問題があった。なお、従来の医療機器では、トロッカを用いることなく経皮的に腹腔に対して導出入する場合でも、上記吸盤が皮膚の切開部に引っ掛かり体内への導入および体内からの回収が困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、体内壁に留置して使用される医療機器の体内への導入性および体内からの回収性が向上する医療システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様の医療システムは、観察窓が設けられ、撮像手段が内蔵されたカプセル形状の外装部を備えて体内の体壁に留置される医療機器と、前記医療機器が前記体内へ導入される前に前記外装部の端部に係合して装着する位置に移動され、その後前記外装部の長手方向に沿って前記外装部と直線状に係合され、前記医療機器が前記体壁に留置される前に前記観察窓の領域外の前記外装部の位置に移動され、その後前記外装部と前記体壁との間に介在されて前記体壁と接触して留置される体壁接触手段と、を有する。
本発明によれば、体内壁に留置して使用される医療機器の体内への導入性および体内からの回収性が向上する医療システムを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係り、腹腔内設置カメラ、導入回収専用具およびトロッカを示す全体構成図 同、腹腔内設置カメラおよび導入回収専用具の構成を示す斜視図 同、導入回収専用具に腹腔内設置カメラが装着された状態を示す斜視図 同、腹腔内設置カメラと導入回収専用具の装着状態を示す部分断面図 同、導入回収専用具によりトロッカを介して腹腔内設置カメラを体内へ導入する状態を示す斜視図 同、導入回収専用具によりトロッカを介して腹腔内設置カメラを体内へ導入する状態を示す断面図 同、腹腔内設置カメラが体内壁に留置された状態を示す図 同、検査後および処置後に体内から腹腔内設置カメラを回収する状態を示す斜視図 同、スリットから導入回収用ワイヤを導入回収専用具に挿通させる状態を示す斜視図 同、導入回収専用具によりトロッカを介して腹腔内設置カメラを体内から回収する状態を示す断面図 同、変形例の導入回収専用具の構成を示す斜視図 同、変形例の腹腔内設置カメラおよび導入回収専用具を示す斜視図 本発明の第2の実施の形態に係り、腹腔内設置カメラが体内壁に留置された状態を示す図 同、腹腔内設置カメラの構成を示す側面図 同、腹腔内設置カメラの構成を示す部分断面図 同、図15のXVI−XVI断面図 同、腹腔内設置カメラのスペーサと導入回収専用具の装着状態を示す部分断面図 同、導入回収専用具によりトロッカを介して腹腔内設置カメラを体内へ導入する状態を示す断面図 同、腹腔内設置カメラの外装部と導入回収専用具の装着状態を示す部分断面図 同、導入回収専用具によりトロッカを介して腹腔内設置カメラの外装部を体内から回収する状態を示す断面図 同、腹腔内設置カメラのスペーサと導入回収専用具の装着状態を示す部分断面図 同、導入回収専用具によりトロッカを介して腹腔内設置カメラのスペーサを体内から回収する状態を示す断面図 本発明の第3の実施の形態に係り、腹腔内設置カメラの構成を示す側面図 同、腹腔内設置カメラの構成を示す下面図 同、第1の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図 同、第1の変形例の腹腔内設置カメラを上方から見た平面図 同、第2の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図 同、第2の変形例の腹腔内設置カメラを上方から見た平面図 同、第3の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す側面図 同、第3の変形例の腹腔内設置カメラを一側端方向からみた平面図 同、第4の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図 同、第4の変形例の腹腔内設置カメラを上方から平面図 同、第5の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図 同、第5の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す断面図 本発明の第4の実施の形態に係り、腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図 同、第1の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図図 同、第2の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図 同、第3の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図 同、第4の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す側面図 同、第5の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す側面 本発明の第5の実施の形態に係り、腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図 同、第1の変形例の把持部の構成を示す斜視図 同、第2の変形例の把持部の構成を示す斜視図 同、第3の変形例の把持部の構成を示す斜視図 同、第4の変形例の把持部の構成を示す斜視図 同、第5の変形例の把持部の構成を示す斜視図 同、腹腔内設置カメラを洗浄するときの一例を示す斜視図 同、腹腔内設置カメラを洗浄するときの一例を示す断面図 本発明の第6の実施の形態に係り、腹腔内設置カメラと専用鉗子の構成を示す斜視図 同、腹腔内設置カメラが専用鉗子に把持された状態を示す側面図 同、変形例の腹腔内設置カメラと専用鉗子の構成を示す斜視図
以下、本発明である医療システムについて説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態に基づく図面は、模式的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、夫々の部分の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
さらに、本発明の医療機器である腹腔内設置カメラは、ここでは従来手技の腹腔鏡下外科手術を例に挙げて、以下に詳述するが、臍下部などに設けた一カ所の切開創から差し込んだトロッカに、内視鏡や鉗子などを挿入して行う単孔式腹腔鏡下外科手術(腹壁内視鏡シングルサイト手術ともいう)、経管腔的内視鏡手術(NOTES)などのさらに低侵讐性を向上させた内視鏡下外科手術に適用することができる構成である。
(第1の実施の形態)
先ず、図面に基づいて本発明の第1の形態を説明する。図1から図12は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は腹腔内設置カメラ、導入回収専用具およびトロッカを示す全体構成図、図2は腹腔内設置カメラおよび導入回収専用具の構成を示す斜視図、図3は導入回収専用具に腹腔内設置カメラが装着された状態を示す斜視図、図4は腹腔内設置カメラと導入回収専用具の装着状態を示す部分断面図、図5は導入回収専用具によりトロッカを介して腹腔内設置カメラを体内へ導入する状態を示す斜視図、図6は導入回収専用具によりトロッカを介して腹腔内設置カメラを体内へ導入する状態を示す断面図、図7は腹腔内設置カメラが体内壁に留置された状態を示す図、図8は検査後および処置後に体内から腹腔内設置カメラを回収する状態を示す斜視図、図9はスリットから導入回収用ワイヤを導入回収専用具に挿通させる状態を示す斜視図、図10は導入回収専用具によりトロッカを介して腹腔内設置カメラを体内から回収する状態を示す断面図、図11は変形例の導入回収専用具の構成を示す斜視図、図12は変形例の腹腔内設置カメラおよび導入回収専用具を示す斜視図である。
本実施の形態の医療システム1は、図1に示すように、ここでは体内である腹腔内に留置される医療機器である腹腔内設置カメラ(以下、単にカメラと言う)2と、ここでは腹腔内に向けて腹壁を穿孔して体内へ導入されたトロッカ4を介してカメラ2を体内へ導入および体内から回収する挿入回収手段である導入回収専用具3と、を有して構成されている。
カメラ2は、図2に示すように、ここでの下方外周部の中央部分に観察窓10aが設けられたカプセル形状の機器本体である外装部10と、この外装部10の一側部に配設され、導入回収専用具3の先端と係合される周溝11aが根元部分(外装部10との境界部分)に形成された球冠状の係合端部11と、この係合端部11の中央から延設された長尺な牽引手段である導入回収用ワイヤ12と、ここでの外装部10の上方外周部の中央から延設され、電力供給および各種信号の授受のためのケーブル13と、を有している。
なお、ケーブル13の延出端には、外部機器に接続する図示しない電気コネクタが設けられている。また、この電気コネクタは、カメラ2の体内への導入時および回収時に防滴するキャップが装着される。
カメラ2には、観察窓10aを介して、体内の観察部位を撮像する撮像手段である撮像ユニット(不図示)などが内蔵されている。そして、ケーブル13の電気コネクタは、体外に設置されるビデオプロセッサ(不図示)などの外部機器と接続される。こうして、カメラ2は、ケーブル13を介して、外部機器と制御信号、画像信号などを授受され、この外部機器に接続されたモニタ(不図示)に体内画像が表示される。また、カメラ2は、ケーブル13を介して外部機器から電源供給される。
なお、上述したように、ここでのカメラ2は、ケーブル13による有線で外部機器と電気的に接続されるものであるが、これに限定されず、例えば、バッテリおよび外部機器と無線信号を授受する送受信機を搭載したものとしても良い。
本実施の形態の導入回収専用具3は、トロッカ4よりも長い管体である。この導入回収専用具3は、先端に設けられてカメラ2の係合端部11を挿嵌保持する係合管部21と、この係合管部21と連設された本体管部22と、この本体管部22の基端に外方に拡径するようにテーパ状に一体形成されてトロッカ4内を抜けて体内側への脱落を防止するストッパ部23と、を有している。また、導入回収専用具3は、管体周部の外径(直径)φ2がカメラ2の長手方向に直交する短手方向の外径(直径)φ1と同一以上(φ2≧φ1)の径寸法が設定されている。
導入回収専用具3のストッパ部23は、少なくとも最大の外径がトロッカ4の孔径よりも大きくなるように外方に拡がるように形成されている。そして、導入回収専用具3には、係合管部21からストッパ部23まで、長手方向に沿ってスリット24が直線状に形成されている。このスリット24を形成することで、長尺な導入回収用ワイヤ12を端部から手繰って導入回収専用具3内に通す必要がなく、スリット24から導入回収専用具3内に容易に挿通することができる。
以上のように構成された医療システム1は、先ず、導入回収専用具3のスリット24を介してカメラ2の導入回収用ワイヤ12を導入回収専用具3内に挿通される。この状態から、ユーザは、導入回収用ワイヤ12を牽引して手繰り寄せることで、カメラ2の係合端部11を導入回収専用具3の係合管部21に容易に挿嵌することができる。
このとき、図4に示すように、カメラ2の係合端部11が導入回収専用具3の係合管部21内に入り込み、この係合管部21の先端内周に形成された突起部21aが係合端部11の根元部分に形成された周溝11aと係合する。これにより、カメラ2は、図3に示すように、導入回収専用具3の先端で保持される。なお、カメラ2は、その長手方向の中心軸が導入回収専用具3の長手方向の中心軸と同一軸上に位置して直線状に保持される。つまり、カメラ2は、その長手方向の中心軸に沿った位置に設けられている係合端部11が導入回収専用具3の先端部分の係合管部21に保持される。
このように、カメラ2は、図5および図6に示すように、導入回収専用具3の先端に保持された状態で装着され、患者の腹腔101内に向けて腹壁102を穿孔して穿刺されたトロッカ4を介して、腹腔101内へ導入される。ところで、腹腔101内は、二酸化炭素ガスを注入して気腹される。そのため、腹壁102を穿孔するトロッカ4の内部には、腹腔101の気腹状態を維持するために気密弁4a(図6参照)が設けられている。
本実施の形態のカメラ2は、腹腔101内に導入される際、その長手方向の中心軸に沿った位置に設けられている係合端部11が、上述したように導入回収専用具3の先端に装着保持される。そして、導入回収専用具3が装着されたカメラ2側からトロッカ4内に挿入されて、カメラ2と導入回収専用具3の長手方向の中心軸が体内への導入方向と略一致する導入軸となって腹腔101側へ押し込まれる。このとき、カメラ2は、導入回収専用具3を介してトロッカ4内へ押し込まれ、トロッカ4内の気密弁4aに引っ掛かることなく容易に通過するだけの力量が与えられて腹腔101内へ導入される。
そして、腹腔101内に導入されたカメラ2は、腹腔101へと穿刺された、図示しない穿刺針などによりケーブル13が掛止され、このケーブル13が腹壁102を貫通するように体外に引き出される。
次に、ケーブル13は、図7に示すように、患者の腹部側に準備されたカメラ固定手段の固定ユニット31に通され、腹壁102側に体外から牽引される。そして、ケーブル13が体外側へ牽引されることで、カメラ2が腹壁102に近づくように持ち上げられ、カメラ2が腹壁102に当接された状態で腹腔101内に留置される。なお、固定ユニット31には、カメラ2のケーブル13の牽引状態を体外側で固定する固定レバー32が設けられている。
その後、ケーブル13の電気コネクタが防滴用のキャップ(不図示)が取り外されて、外部機器に接続される。このようにして、カメラ2は、体内である腹腔101内の腹壁102に留置された状態とされて、俯瞰的に腹腔101内の臓器を撮像することができる。なお、カメラ2の導入回収用ワイヤ12は、カメラ2が腹腔101内で留置された状態でも、トロッカ4を介して体外に延出する十分な長さを有している(図8参照)。
また、検査、治療などの後に、カメラ2を腹腔101から回収するときには、先ず、ケーブル13が外部機器から取り外される。なお、ケーブル13の電気コネクタには、防滴用のキャップを取り付けられる。そして、固定レバー32が解除されて、ケーブル13から固定ユニット31が取り外される。
次に、腹腔101へのカメラ2の導入時と同様にして、トロッカ4から体外に延出する導入回収用ワイヤ12がスリット24を介して導入回収専用具3内に挿通させた状態にされる(図9参照)。そして、導入回収専用具3は、トロッカ4内に挿入されて、係合管部21が設けられた先端部分が腹腔101へ押し込まれる。この状態から、ユーザは、導入回収用ワイヤ12を牽引して手繰り寄せ、腹腔101内のカメラ2の長手方向の中心軸に沿った位置に設けられている係合端部11を導入回収専用具3の先端に装着保持する。ここでも、上述したように、カメラ2の長手方向の中心軸と導入回収専用具3の長手方向の中心軸とが同一軸上に位置して保持される。
その後、図10に示すように、腹腔101内のカメラ2が先端に装着された導入回収専用具3がトロッカ4を介して体外側に抜き取られる。このように本実施の形態では、カメラ2がトロッカ4内に挿通された導入回収専用具3に腹腔101内で装着されて、この腹腔101内から導入回収専用具3と共に引き出される。このとき、カメラ2は、トロッカ4内の気密弁4aに引っ掛かることなく容易に通過する。
以上の説明から本実施の形態の医療システム1は、カメラ2の長手方向の中心軸が導入回収専用具3の長手方向の中心軸と同一軸上に位置して体内、上述では腹腔101に対する導入方向または回収方向に向けられて、導入回収専用具3の先端でカメラ2を保持した状態で、カメラ2をトロッカ4に通過させる構成となっている。これにより、カメラ2は、トロッカ4内に設けられる気密弁4aに引っ掛かることなく、腹腔101内へ容易に導入および腹腔101内から容易に回収することができる。さらに、導入回収専用具3の外径φ2は、カメラ2の外径φ1以上(φ1≦φ2)に設定することで、導入回収専用具3の先端で保持したカメラ2が引っ掛かることなく容易に気密弁4aを通過できる。
なお、医療システム1は、上述のトロッカ4を用いることなく経皮的に腹腔101に対してカメラ2を導入および回収する場合でも、導入回収専用具3に装着したカメラ2が皮膚の切開部(切開口)に引っ掛かることなく容易に切開部を通過できる。
すなわち、本実施の形態の医療システム1は、従来のように、トロッカ4を介してカメラ2を腹腔101内に導入しようとすると、トロッカ4内の気密弁4aまたは皮膚の切開部(切開口)にカメラ2が引っ掛かってしまうことがある。従来ではトロッカ4の気密弁4aまたは皮膚の切開部(切開口)に通過させることが困難であったものを、本実施の形態の医療システム1では、導入回収専用具3によりカメラ2を直線状に保持させることで、容易に体内に対して導入および回収を行なうことができる構成となっている。
以上に説明したように、本実施の形態の医療システム1は、体内壁(腹壁102)に留置して使用される医療機器であるカメラ2の体内(腹腔101内)への導入性および体内(腹腔101内)からの回収性が向上する。さらに、トロッカ4の気密弁4aは、カメラ2が通過するときに無理な負荷が与えられないため、劣化、破損などが防止される。
なお、図11に示すように、導入回収専用具3の先端に設けられる係合管部21は、トロッカ4内に設けられる気密弁4aまたは皮膚の切開部(切開口)を通過し易いように、先細り略円錐状のテーパ面21bを有した形状としても良い。
これに合わせて、カメラ2は、導入回収用ワイヤ12が延設される端部にテーパ面21bを有する係合管部21の形状に合わせて嵌合する略円錐状の凹部10bが形成される。
このような構成としても、カメラ2は、長手方向の軸が導入回収専用具3の長手方向の軸の延長線上で一致した状態となって、導入回収専用具3の先端に装着される。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。図13から図22は本発明の第2の実施の形態に係り、図13は腹腔内設置カメラが体内壁に留置された状態を示す図、図14は腹腔内設置カメラの構成を示す側面図、図15は腹腔内設置カメラの構成を示す部分断面図、図16は図15のXVI−XVI断面図、図17は腹腔内設置カメラのスペーサと導入回収専用具の装着状態を示す部分断面図、図18は導入回収専用具によりトロッカを介して腹腔内設置カメラを体内へ導入する状態を示す断面図、図19は腹腔内設置カメラの外装部と導入回収専用具の装着状態を示す部分断面図、図20は導入回収専用具によりトロッカを介して腹腔内設置カメラの外装部を体内から回収する状態を示す断面図、図21は腹腔内設置カメラのスペーサと導入回収専用具の装着状態を示す部分断面図、図22は導入回収専用具によりトロッカを介して腹腔内設置カメラのスペーサを体内から回収する状態を示す断面図である。
本実施の形態の医療システム1の腹腔内設置カメラ(以下、単にカメラと言う)2は、図13に示すように、外装部10に内蔵される撮像ユニットなどの電気的構成の駆動熱が直接的に腹壁102に伝わらないようにするために、腹壁102と外装部10との間に配置される体壁接触手段(体壁接触ユニット)であるスペーサ14を有している。このスペーサ14は、例えば、腹壁102に留置されるカメラ2の姿勢を可変して観察方向を変更する姿勢制御機能を備えていても良い。
以下に、本実施の形態のカメラ2の構成を詳しく説明する。
カメラ2は、スペーサ14が外装部10の観察窓10aの領域外となる上方中央に位置した状態、つまり、長手方向の中心軸とスペーサ14の中心軸が直交する位置に移動され、腹腔101内の腹壁102に留置される。また、カメラ2は、図14および図15に示すように、腹腔101内へ導入するときに、スペーサ14が外装部10の係合端部11と反対側の側端部に係合して装着する位置に移動される。このとき、スペーサ14の中心軸が外装部10の長手方向の中心軸と同一軸上に位置して、スペーサ14がカメラ2に直線状に係合される。
ここでのスペーサ14は、略円柱形状をしており、両端部分に導入回収専用具3の先端と係合される周溝15a,16aが形成されて外向フランジ状の2つの係合端部15,16を有している。また、スペーサ14は、中央にケーブル13が挿通する貫通孔14aを有し、一方の係合端部16の端面中央部に外装部10の側端面中央部から突起形成された係合凸部17が係入する係合凹部14bが形成されている。
そして、スペーサ14は、その外周の直径(外径)φ3が外装部10の短手方向の外径(直径)と同一以下(φ1≧φ3)となっており、導入回収専用具3の管体周部の外径(直径)φ2以下(φ2≧φ3)に設定されている。これらにより、スペーサ14が外装部10の側端部に係合して装着された状態では、カメラ2の短手方向における最大外径が外装部10以上になることが防止されている。
なお、外装部10は、図16に示すように、スペーサ14が係合して装着される端面の係合凸部17の中央部分から上方中央部分まで、ケーブル13の延出方向を略90°の角度で可動自在にする溝部18が形成されている。なお、その他の構成は、第1の実施の形態と同じである。
以上のように構成された本実施の形態の医療システム1は、カメラ2の腹腔101内への導入時に、先ず、図14に示したように、スペーサ14の係合端部16が外装部10の係合凸部17が設けられた長手方向の中心軸に沿った端部に装着され、スペーサ14の外装部10と係合していない反対側の係合端部15が導入回収専用具3の先端に装着される。なお、ここでは第1の実施の形態と異なり、医療システム1は、スリット24を介してカメラ2のケーブル13が導入回収手段である導入回収専用具3内に挿通させた状態にされる。この状態から、ユーザは、ケーブル13を牽引して手繰り寄せ、スペーサ14の係合凹部14bを外装部10の係合凸部17に係合させてカメラ2にスペーサ14の係合端部16側を装着させると共に、スペーサ14の係合端部15側を導入回収専用具3の係合管部21に挿嵌することができる。なお、ケーブル13は、ここでの牽引手段の一つを構成している。
このとき、スペーサ14は、図17に示すように、一方の係合端部16に形成された係合凹部14b(図15参照)に外装部10の係合凸部17が係入されると共に、他方の係合端部15が導入回収専用具3の係合管部21内に入り込み、係合管部21の先端内周に形成された突起部21aが周溝15aと係合する。
これにより、カメラ2は、スペーサ14の中心軸、外装部10の長手方向の中心軸および導入回収専用具3の長手方向の中心軸が同一軸上に位置して、スペーサ14を介して直線状に導入回収専用具3の先端で保持される。そして、導入回収専用具3は、図18に示すように、装着されたカメラ2側からトロッカ4内に挿入されて、腹腔101へ押し込まれる。本実施の形態でも、カメラ2の腹腔101内への導入の際、導入回収専用具3の先端にカメラ2が装着され、導入回収専用具3が装着されたカメラ2側からトロッカ4内に挿入されて、腹腔101側へ押し込まれる。
そして、カメラ2は、導入回収専用具3を介して押し込まれるため、トロッカ4内の気密弁4aに引っ掛かることなく容易に通過するだけの力量が与えられて腹腔101内へ導入される。なお、カメラ2の導入回収用ワイヤ12は、第1の実施の形態と同様に、カメラ2が腹腔101内で留置された状態でも、トロッカ4を介して体外に延出されている。
一方、検査、治療などの後に、カメラ2を腹腔101から回収するときには、第1の実施の形態と同様に、先ず、ケーブル13が外部機器から取り外され、ケーブル13から固定ユニット31が取り外される。次に、腹腔101へのカメラ2の導入時と異なり、トロッカ4から体外に延出する導入回収用ワイヤ12がスリット24を介して導入回収専用具3内に挿通させた状態にされる。そして、導入回収専用具3がトロッカ4内に挿入されて係合管部21が設けられた先端部分が腹腔101へ押し込まれる。
この状態から、ユーザは、導入回収用ワイヤ12を牽引して手繰り寄せることで、腹腔101内のカメラ2の外装部10を導入回収専用具3の先端に容易に装着保持することができる。なお、ここでも導入回収用ワイヤ12は、第1の実施の形態と同様に牽引手段の一つを構成している。
詳しくは、図19に示すように、カメラ2の外装部10の係合端部11が導入回収専用具3の係合管部21内に入り込み、係合管部21の先端内周に形成された突起部21aが係合端部11の根元部分に形成された周溝11aと係合する。そして、外装部10は、その長手方向の中心軸に沿った係合端部11が導入回収専用具3の先端の係合管部21に保持される。このとき、カメラ2は、その長手方向の中心軸が導入回収専用具3の長手方向の中心軸が同一軸上の直線状に位置して保持される。
その後、図20に示すように、腹腔101内の外装部10のみが先端に装着された導入回収専用具3がトロッカ4を介して体外側に抜き取られる。ここでも、外装部10がトロッカ4内に挿通する導入回収専用具3に腹腔101内で装着されて、この腹腔101内から導入回収専用具3と共に引き出される。このときも、外装部10は、トロッカ4内の気密弁4aに引っ掛かることなく容易に通過する。なお、スペーサ14は、外装部10と離れた状態で腹腔101内に取り残される。
トロッカ4を介して、外装部10が体外に取り出されると、外装部10と接続されているケーブル13がトロッカ4から体外に延出される。そして、導入回収専用具3は、スリット24を介して、内部に挿通する導入回収用ワイヤ12から取り外される。
そして、トロッカ4から体外に延出するケーブル13がスリット24を介して導入回収専用具3内に挿通され、再度、導入回収専用具3がトロッカ4内に挿入されて係合管部21が設けられた先端部分が腹腔101へ押し込まれる。
この状態から、ユーザは、ケーブル13を牽引することで、腹腔101内に残されたスペーサ14を導入回収専用具3の先端に容易に装着保持することができる。詳しくは、先ず、スペーサ14は、ケーブル13の端部に設けられた電気コネクタ13aが引っ掛かる。そして、ケーブル13が牽引されて手繰り寄せられ、スペーサ14の一方の係合端部16が導入回収専用具3の係合管部21内に入り込み、係合管部21の先端内周に形成された突起部21aが周溝16aと係合する。このとき、スペーサ14は、その中心軸と導入回収専用具3の長手方向の中心軸が同一軸上の直線状に位置して保持される。
その後、図22に示すように、腹腔101内のスペーサ14が先端に装着された導入回収専用具3がトロッカ4を介して体外側に抜き取られる。ここでも、スペーサ14がトロッカ4内に挿通する導入回収専用具3に腹腔101内で装着されて、この腹腔101内から導入回収専用具3と共に引き出される。このときも、スペーサ14は、トロッカ4内の気密弁4aに引っ掛かることなく容易に通過する。
以上から本実施の形態の医療システム1は、外装部10の長手方向の中心軸および/またはスペーサ14の中心軸が導入回収専用具3の長手方向の中心軸と同一軸上の直線状に位置して、導入回収専用具3の先端で外装部10およびスペーサ14を個別に保持した状態で、外装部10およびスペーサ14をトロッカ4に通過させる構成として、外装部10およびスペーサ14がトロッカ4内に設けられる気密弁4aに引っ掛かることなく、体内、上述では腹腔101内へ容易に導入および腹腔101内から容易に回収することができる。さらに、導入回収専用具3の外径φ2は、外装部10の外径φ1およびこの外径φ1以下であるスペーサ14の外径φ3以上(φ3≦φ1≦φ2)に設定することで、導入回収専用具3の先端で保持した外装部10およびスペーサ14が引っ掛かることなく容易に気密弁4aを通過できる。
なお、ここでの医療システム1も、第1の実施の形態と同様に、上述のトロッカ4を用いることなく経皮的に腹腔101に対して外装部10およびスペーサ14を導入および回収する場合でも、導入回収専用具3に装着した外装部10およびスペーサ14が皮膚の切開部(切開口)に引っ掛かることなく容易に切開部を通過できる。
以上に説明した本実施の形態の医療システム1は、体内壁(腹壁102)に留置して使用される医療機器であるカメラ2を構成する外装部10およびスペーサ14の体内(腹腔101内)への導入性および体内(腹腔101内)からの回収性が向上する。さらに、ここでもトロッカ4の気密弁4aは、外装部10およびスペーサ14が通過するときに無理な負荷が与えられないため、劣化、破損などが防止される。
なお、スペーサ14は、第1の実施の形態で図11および図12を用いて説明した構成である、導入回収専用具3の略円錐状の係合管部21の形状に合わせて嵌合する略円錐状の凹部を形成しても良い。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、第1および第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。図23から図34は本発明の第3の実施の形態に係り、図23は腹腔内設置カメラの構成を示す側面図、図24は腹腔内設置カメラの構成を示す下面図、図25は第1の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図、図26は第1の変形例の腹腔内設置カメラを上方から見た平面図、図27は第2の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図、図28は第2の変形例の腹腔内設置カメラを上方から見た平面図、図29は第3の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す側面図、図30は第3の変形例の腹腔内設置カメラを一側端方向からみた平面図、図31は第4の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図、図32は第4の変形例の腹腔内設置カメラを上方から平面図、図33は第5の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図、図34は第5の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す断面図である。
ところで、上述の実施の形態で記載した腹腔内設置カメラ(以下、単にカメラと言う)2は、使い捨て(ディスポーザブル)を前提に洗浄性および滅菌消毒性が考慮されていないカプセル形状となっている。しかし、未使用のカメラ2でも、製造後に洗浄および滅菌消毒する必要がある。また、使用済みのカメラ2は、内蔵される撮像ユニットなどの機器類を再利用するために、分解される前に簡易洗浄する必要もある。なお、カメラ2は、洗浄滅菌消毒されて、再利用(リユース)できるものもある。
このようにカメラ2は、カプセル形状であるため、洗浄または滅菌消毒を行なうとき、洗浄用のシンク内、滅菌消毒装置内、消毒盤バットなどに置かれたとき、転がってしまい洗浄、滅菌消毒をし難いという問題がある。また、カメラ2は、その形状から掴み難く、落としてしまうことがあり、特に術中に医師と看護師での受け渡し時に落とし易いという問題がある。
そこで、本実施の形態のカメラ2は、図23および図24に示すように、外装部10の表面から突起し、ここでは円錐形状の4つの脚部41が設けられている。これらの脚部41は、ここでは、カメラ2の下方側に配設される観察窓10aの両側に2つずつ突起している。なお、これら脚部41は、外装部10における突起位置に関して限定されないが、観察窓10aの近傍に設けることで、観察窓10aへの損傷も防止できる。
このようにカメラ2は、洗浄用のシンク内、滅菌消毒装置内などに置かれた場合、4つの脚部41によって転がらずに安定した状態となる。さらに、カメラ2は、4つの脚部41が手に引っ掛かり掴み易く、落とし難い構成となる。
(第1の変形例)
なお、図25および図26に示すように、脚部41は、例えば、3つであっても良く、カメラ2が洗浄用のシンク内、滅菌消毒装置内、消毒盤バットなどに置かれた場合、転がらずに安定した状態となると共に、これら3つの脚部41が手に引っ掛かり掴み易く、落とし難い構成となる。ここでの3つの脚部41は、観察窓10aと反対側の外装部10の上方側で突起するように図示されているが、それらの突起位置が限定されるものではない。
(第2の変形例)
さらに、図27および図28に示すように、カメラ2が洗浄用のシンク内、滅菌消毒装置内、消毒盤バットなどに置かれた場合、転がらずに安定した状態とするには、脚部41が、例えば、2つであっても良い。さらに、これら脚部41が手に引っ掛かりカメラ2が掴み易く、落とし難い構成となる。ここでも2つの脚部41は、外装部10の上方側で突起するように図示されているが、それらの突起位置が限定されるものではない。
(第3の変形例)
また、図29および図30に示すように、カメラ2の長手方向の中心軸上の点P1,P2の夫々の点対称の位置に上述の脚部となる突起部42、ここでは合計4つの突起部42を設けても、カメラ2が洗浄用のシンク内、滅菌消毒装置内、消毒盤バットなどに置かれた場合、転がらずに安定した状態となると共に、これら突起部42が手に引っ掛かり掴み易く、落とし難い構成となる。
(第4の変形例)
なお、図31および図32に示すように、カメラ2の外装部10の表面から長手方向に沿って突起する板状の突起部43を1つだけ設けても良い。ここでも、カメラ2は、洗浄用のシンク内、滅菌消毒装置内、消毒盤バットなどに置かれた場合、突起部43により支さえられて保持されるため転がらずに安定した状態となると共に、突起部43が手に引っ掛かり掴み易く、落とし難い構成となる。
(第5の変形例)
さらに、図33および図34に示すように、カメラ2の外装部10の一部に平面44を形成して、断面D形状としても良い。カメラ2は、上述の脚部41、突起部42,43など有していなくとも、平面44により転がりが防止された構成となる。ここでの平面44は、外装部10の側部に長手方向に沿って長方形で図示されているが、その形状と突起位置が限定されるものではない。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、ここでも第1および第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。図35から図40は本発明の第4の実施の形態に係り、図35は腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図、図36は第1の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図、図37は第2の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図、図38は第3の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図、図39は第4の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す側面図、図40は第5の変形例の腹腔内設置カメラの構成を示す側面図である。
本実施の形態の腹腔内設置カメラ(以下、単にカメラと言う)2は、図35に示すように、外装部10の両端部分に外向フランジ状となるように固定された、ここでは合計2つのリング状の突起部51を有している。これら突起部51は、ゴムなどの弾性部材により形成されており、例えば、落とされたときに、カメラ2への衝撃を吸収する衝撃吸収部材を構成する。
また、カメラ2は、2つの突起部51を有することで、これら突起部51が手に引っ掛かり掴み易く、落とし難い構成となる。なお、各突起部51の外方側の面の形状に平面を設けて、多角形、Dカット形状などとすることで、カメラ2が洗浄用のシンク内、滅菌消毒装置内、消毒盤バットなどに置かれた場合、転がらずに安定した状態とすることもできる。さらに、カメラ2は、各突起部51により外装部10が浮いた状態に置くことができるため、特に観察窓10aが傷つき難くなると共に、外装部10が洗浄滅菌用のケースに接触し難くなる。
(第1の変形例)
なお、カメラ2は、図36に示すように、外装部10の外周回りに等間隔に固定され、長手方向の軸に平行に細長な複数の突起部52を有していて良く、これらの突起部52によって、上述と同様の効果を有する。なお、各突起部52も、ゴムなどの弾性部材により形成することで、衝撃吸収部材とすることができる。
(第2の変形例)
また、カメラ2は、図37に示すように、外装部10の両端部分の外周面に沿って設けられて転がりを防止する、ここでは合計2つのシート部53を設けても良い。各シート部53を、例えば、粘着シリコンゴムシートとすれば、カメラ2を消毒盤バットなどで転がり難くすることができる。また、各シート部53を、例えば、フック側の面ファスナとすれば、医療用のドレープに引っ掛かり、カメラ2を転がり難くすることができる。これにより、カメラ2は、転がりを防止するシート部53を設けることで、使用前に不用意に不潔領域に転がって使用できなくなることが防止される。
(第3の変形例)
さらに、カメラ2は、図38に示すように、外装部10に貼着されて、洗浄時に剥されるシート54を有する構成としても良い。ここでのカメラ2は、外装部10の一端部分にシート54が貼着されており、シート54が設けられた部分が把持されて、シート54が貼られていない露出する外装部10が洗浄される。
そして、カメラ2は、この洗浄後にシート54が剥される。つまり、シート54が貼られた外装部10の表面部分は、露出しないため、汚染されることがなく、シート54を剥がすだけで洗浄する手間が省ける。また、ユーザは、シート54の領域を掴んだ状態で、カメラ2の持ち手を変更しなくてよくなり、持ち手を変えながら何度も洗浄する必要がなくなる。
なお、外装部10へのシート54の貼着領域は、特に限定されず、例えば、観察窓10aを除く全体にシート54が貼られても良い。また、シート54は、滑りを防止するため、粗面形成、ゴム、粘着シリコンゴムシートなどを用いても良い。
(第4の変形例)
また、カメラ2は、図39に示すように、ユーザが掴んだときに滑りを防止して把持しやすいように、外装部10の両側部分に複数の周溝からなる把持部55を形成しても良い。
(第5の変形例)
さらに、カメラ2は、図40に示すように、ユーザが掴んだときに滑りを防止して把持しやすいように、外装部10の両側部分の表面部を粗面にした把持部55を形成しても良い。
(第5の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、ここでも第1および第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。図41から図48は本発明の第5の実施の形態に係り、図41は腹腔内設置カメラの構成を示す斜視図、図42は第1の変形例の把持部の構成を示す斜視図、図43は第2の変形例の把持部の構成を示す斜視図、図44は第3の変形例の把持部の構成を示す斜視図、図45は第4の変形例の把持部の構成を示す斜視図、図46は第5の変形例の把持部の構成を示す斜視図、図47は腹腔内設置カメラを洗浄するときの一例を示す斜視図、図48は腹腔内設置カメラを洗浄するときの一例を示す断面図である。
本実施の形態の腹腔内設置カメラ(以下、単にカメラと言う)2は、図41に示すように、ユーザにより把持しやすいように、外装部10の両端部分から突起する把持部61が設けられている。これら把持部61は、ユーザの手または把持鉗子などにより把持し易いように板状となっている。
(第1の変形例)
なお、図42に示すように、ユーザの指がフィットするように、把持部61の一方または両側の面に凹部62を形成しても良い。
(第2の変形例)
また、図43に示すように、ユーザの指がくい込んで滑り難くするために、把持部61の一方または両側の面に複数の溝63を形成しても良い。
(第3の変形例)
同様に、ユーザの指がくい込んで滑り難くするために、図44に示すように、把持部61をウェーブ状に形成しても良い。
(第4の変形例)
さらに、図45に示すように、ユーザの指または把持鉗子が滑らないよう摩擦抵抗を大きくするために、把持部61の一方または両側の面64を粗面または複数の突起を形成しても良い。
(第5の変形例)
同様に、ユーザの指または把持鉗子が滑らないよう摩擦抵抗を大きくするために、図46に示すように、把持部61の一方または両側の面にゴム板65を貼り付けても良い。
以上のように把持部61を有するカメラ2は、使用後に洗浄される。その一例として、カメラ2は、ユーザにより直接または把持鉗子などを介して、把持部61の一方が把持されて、図47および図48に示すように、例えば、カメラ洗浄用具80内に開口部81から挿入されて回転および上下に動かされて外表面が洗浄される。なお、カメラ洗浄用具80内には、洗浄液およびスポンジ82(またはブラシ)が入っている。
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、ここでも第1および第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。図49から図51は本発明の第6の実施の形態に係り、図49は腹腔内設置カメラと専用鉗子の構成を示す斜視図、図50は腹腔内設置カメラが専用鉗子に把持された状態を示す側面図、図51は変形例の腹腔内設置カメラと専用鉗子の構成を示す斜視図である。
本実施の形態の腹腔内設置カメラ(以下、単にカメラと言う)2は、運搬、洗浄などのときに、落下、破損、紛失などを防止するため、図49および図50に示すように、専用鉗子90によって把持される構成となっている。
具体的に説明すると、カメラ2は、外装部10の一方の端部に板状の把持部71が設けられている。また、専用鉗子90は、先端部分に把持体91を有しており、この把持体91に開閉自在に設けられた開閉体92が設けられている。なお、この開閉体92は、専用鉗子90の基端に配設された図示しない操作部により開閉操作される。また、把持体91は、カメラ2の把持部71と同等の大きさの凹部91aを有している。
カメラ2は、把持部71が専用鉗子90の把持体91に形成された凹部91aに係入されて、開閉体92が閉じることで嵌合して把持される。このように、カメラ2は、専用鉗子90で把持された状態で運搬、洗浄などされる。これにより、カメラ2は、落下などして損傷することが防止されると共に、小型であっても紛失が防止される。
なお、カメラ2の把持部71と専用鉗子90の把持体91および開閉体92との摩擦抵抗が大きくなる構成とすることで、カメラ2が専用鉗子90から外れないようにすると良い。さらに、図51に示すように、カメラ2の把持部71に突起部71aを設け、専用鉗子90に開閉体92に突起部71aが係入して嵌合する孔部92aを設けて、カメラ2が専用鉗子90から外れ難くすると良い。また、専用鉗子90の操作部に、カメラ2を把持した状態で開閉体92が開かないようにするロック機構を設けても良い。
以上の各実施の形態に記載した発明は、それぞれの実施の形態および変形例に記載した内容に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、前記各実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得るものである。
例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、述べられている課題が解決でき、述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得るものである。
1…医療システム
2…腹腔内設置カメラ
3…導入回収専用具
4…トロッカ
4a…気密弁
10…外装部
10a…観察窓
10b…凹部
11…係合端部
11a…周溝
12…導入回収用ワイヤ
13…ケーブル
13a…電気コネクタ
14…スペーサ
14a…貫通孔
14b…係合凹部
15…係合端部
15,16…係合端部
15a,16a…周溝
17…係合凸部
18…溝部
21…係合管部
21a…突起部
21b…テーパ面
22…本体管部
23…ストッパ部
24…スリット
31…固定ユニット
32…固定レバー
101…腹腔
102…腹壁

Claims (6)

  1. 観察窓が設けられ、撮像手段が内蔵されたカプセル形状の外装部を備えて体内の体壁に留置される医療機器と、
    前記医療機器が前記体内へ導入される前に前記外装部の端部に係合して装着する位置に移動され、その後前記外装部の長手方向に沿って前記外装部と直線状に係合され、前記医療機器が前記体壁に留置される前に前記観察窓の領域外の前記外装部の位置に移動され、その後前記外装部と前記体壁との間に介在されて前記体壁と接触して留置される体壁接触手段と、
    有することを特徴とする医療システム。
  2. 前記外装部が前記端部に凸部を備え、
    前記体壁接触手段が前記凸部に係合する凹部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の医療システム。
  3. 前記体壁接触手段は、前記外装部の前記端部と係合した状態において、前記外装部の長手方向に直交する直径以下の外径が設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の医療システム。
  4. 先端に前記外装部または前記体壁接触手段を係合して保持する係合端部を備え、前記体内に対して導入または回収する導入回収手段を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の医療システム。
  5. 前記導入回収手段は、前記外装部または前記体壁接触手段と係合した状態において、前記外装部の長手方向に直交する直径以上の外径を備え、長手方向に沿ってスリットが形成された管状部材であることを特徴とする請求項4に記載の医療システム。
  6. 前記医療機器は、前記スリットを介して前記導入回収手段に挿通されて、前記外装部または前記体壁接触手段を前記導入回収手段の先端に係合するときに牽引される牽引手段を備えていることを特徴とする請求項5に記載の医療システム。
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