JP5668818B2 - 撮像レンズおよび撮像装置 - Google Patents

撮像レンズおよび撮像装置 Download PDF

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Description

この発明は撮像レンズおよび撮像装置に関する。
近年、CCDやCMOS等の固体撮像素子を使用する撮像装置として、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラが普及し、特にデジタルスチルカメラは銀塩カメラに代わって広く普及している。
撮像装置に用いられる固体撮像素子は高画素化が進み、それに伴い撮像レンズにも、光学性能の高性能化が求められている。また、撮像装置の携帯性を考慮したコンパクト化も進み、市場で求められる撮像装置は「高性能化とコンパクト化を両立させたもの」が主となっており、撮像レンズにも高性能のみならずコンパクト化が要請される。
さらに、撮影速度も増加の一途をたどり、撮像レンズには「より明るいレンズ」であることが求められる。
また、撮影像を固体撮像素子により受像する場合、固体撮像素子の受光面に入射する光線は、受光面に「小さい入射角」で入射することが好ましい。即ち、固体撮像素子を用いた撮像装置では「軸外光線の入射角」に制限があり、入射角が大きくなると所謂シェーディングが発生してしまう。
即ち、撮像レンズは「像側においてテレセントリック性が高い」ことが求められる。
また、コンパクト性の面からすると、撮像レンズを構成するレンズ枚数は少ないことが好ましい。
近来、普及しつつある携帯情報端末等に用いられている「単焦点の撮像レンズ」の場合、固体撮像素子が小サイズであるので、レンズ枚数が2〜3枚の構成が有効であるが、画素数が700万画素以上ともなると、固体撮像素子のサイズも大きくなり、少ないレンズ枚数では収差の十分な補正が困難であり、要求される性能の実現が難しい。
これに対処すべくレンズ枚数を増やすと、レンズ系の光学全長やレンズ系も大きくなり、コンパクト性の実現が困難になる。レンズ枚数の増大に伴うレンズ系サイズの増大を、個々のレンズを小さくすることにより抑制しようとすると、小型化されたレンズの屈折力が大きくなって、製造誤差や組み付け誤差の影響が大きくなり、生産性が悪くなってコスト面でも高くなる。
従来、この発明の撮像レンズと群構成を同じくする「3群4枚構成の撮像レンズ」を開示したものとして、特許文献1〜5が知られている。
特許文献1記載のものは、歪曲収差等の点で、昨今要求されている性能に対して必ずしも十分と言えない。特許文献2記載のものは、全長が比較的長く、コンパクト性の面でなお改善の余地がある。特許文献3記載のものは、射出瞳の位置が像面から近く「像側のテレセントリック性」に難があり、明るさの面でもFナンバ:3.5と「やや暗い」、特許文献4記載のものもFナンバ:3.5と「やや暗い」ものであり、明るさの面でなお改善の余地なしとしない。
なお、固体撮像素子を用いる撮像装置に好適に用いられる撮像レンズとして、特許文献5記載のものも知られているが、この走査レンズは2群5枚構成であり、この発明のものとはレンズ構成が異なる。
この発明は「明るく、高性能、且つコンパクトで、像側においてテレセントリック性が高い撮像レンズ」を負・正・正の3群構成で実現しようとするものである。
この発明の撮像レンズは「物体側から像側へ向かって順に、負のパワーを持つ第1レンズ群、正のパワーを持つ第2レンズ群、正のパワーを持つ第3レンズ群を配し、第1レンズ群と第2レンズ群との間に開口絞りを配してなる、3群構成」であって以下の特徴を有する(請求項1)。
即ち、第1レンズ群は、負レンズである第1レンズにより構成され、第2レンズ群は、物体側から順に、正レンズである第2レンズと、負レンズである第3レンズを接合してなる接合レンズで構成され、第3レンズ群は、正レンズである第4レンズにより構成されている。
第1レンズ群の最も物体側の面と、第3レンズ群の最も像側の面、共に凸面である。
全系の焦点距離:F、第1レンズの焦点距離:f1が、条件:
(1) 1.4 < |f1/F| < 2.2
を満足する。
上記の如く、この発明の撮像レンズは、全体としてみると、最も物体側のレンズ面と、最も像側のレンズ面とが、共に凸面である。
前記第2レンズ群の第2レンズは、像側に曲率の強い凸面を向けた正レンズ、第3レンズは物体側に曲率の強い凹面を向けた負レンズであることができる(請求項2)。
また、第1レンズ群は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズ、第3レンズ群は、像側に曲率の強い凸面を向けた正レンズである第4レンズ、であることができる(請求項3)。
請求項1ないし3の何れか1項に記載の撮像レンズにおいても、第2レンズ群の、接合された第2、第3レンズの合成焦点距離:f23が条件:
(2) 0.4 < |f1/f23| < 1.6
を満足することが好ましい(請求項4)。
請求項1ないし4の何れか1項に記載の撮像レンズにおいては、第1レンズ群である第1レンズの材質のd線に対する屈折率:N1が、条件:
(3) 1.80 < N1
を満足することが好ましい(請求項5)。
請求項1ないし5の何れか1項に記載の撮像レンズは、第1レンズ群〜第3レンズ群を構成する第1レンズ〜第4レンズの材質の「d線に対する屈折率を順次N1〜N4とする」とき、これらの大小関係が
N1>N2>N3≧N4
であり、全系の焦点距離:F、第1レンズの焦点距離:f1、接合された第2、第3レンズの合成焦点距離:f23、第2レンズと第3レンズの接合面の曲率半径:R5が条件:
(4) 0.5/mm <|f23/(F・R5)|< 1.3/mm
を満足するとともに、第1レンズの物体側面および像側面の曲率半径:R1およびR2、第2レンズの物体側面の曲率半径:R4、上記接合面の曲率半径:R5、第4レンズの像側面の曲率半径:R8が、条件:
(5) 0.5 < |R1/R8| < 1.2
(6) 1.5 < |R1/R2| < 2.0
(7) 3.0 < |R4/R5| < 5.0
を満足することが好ましい(請求項6)。
なお、上記の各条件において、レンズ面の曲率半径は、当該レンズ面が非球面であるときには「近軸曲率半径」を言うものとする。
請求項1ないし6の何れか1項に記載の撮像レンズは「レンズ全系を一体として、物体側に繰り出すことにより合焦を行なう」ことが好ましい(請求項7)。
この発明の撮像装置は「撮像レンズにより結像される撮影像を固体撮像素子により受像する撮像装置」であって、撮像レンズとして請求項1ないし7の何れか1項に記載の撮像レンズを用いることを特徴とする(請求項8)。
説明を補足する。
上記の如く、請求項1記載の撮像レンズは、3群構成であるが、第1レンズ群である第1レンズが負レンズで、第2、第3レンズ群が正である「レトロフォーカスタイプ」であり、像面から離れた「第1レンズ群と第2レンズ群との間」に開口絞りを有する。
この位置に開口絞りを配置することにより、射出瞳と像面との距離を十分にとることが可能となり、像側の良好なテレセントリック性の実現が可能になる。また、球面収差とコマ収差の補正が容易になり、第1レンズのレンズ径の小径化も達成可能となる。
条件(1)は、「全系の正のパワーと、第1レンズ群の負のパワーをバランスさせる条件」であり、下限を超えると球面収差と非点収差が「オーバー傾向」となり、コマ収差、軸上色収差、倍率色収差も大きく発生し、所望の性能の実現が困難である。また、上限を超えると、球面収差・非点収差ともに「アンダーに補正過剰」となり、軸上色収差、倍率色収差も大きく発生し、所望の性能の実現が困難である。
条件(2)は、第1レンズ群の負のパワーと、第2レンズ群の合成の正のパワーのバランスをとる条件であり、下限を超えると「第1レンズ群の負のパワーが第2レンズ群の合成パワーに対し、相対的に大きく」なり、球面収差がオーバーとなる傾向が生じ、軸上色収差が補正過剰の傾向となる。
また、上限を超えるときは、第1レンズ群の負のパワーが第2レンズ群の合成パワーに対し、相対的に小さくなり、樽型の歪曲収差の補正が過剰傾向となり、非点収差がアンダー側に補正過剰の傾向となる。
条件(3)は、第1レンズ群を構成する第1レンズの材質の屈折率:N1を規制する条件である。
第1レンズは負レンズであり、上述のレトロフォーカス機能を十分に発揮させるには、負の屈折力が大きくなければならないが、この第1レンズを「1.8を超える、大きい屈折率の材質」で形成することにより、極端に大きな曲率の面を用いることなく、所望のレトロフォーカス機能を実現可能であり、第1レンズのレンズ径を小径化することが可能になり、撮像レンズのコンパクト化が容易になる。
第1レンズの材質の屈折率は、より好ましくは1.9以上であることが良い。
上記の如きレンズ構成と開口絞りの配置位置により、像側における良好なテレセントリック性が実現可能となり、条件(1)〜(3)を満足することにより、良好な性能と、コンパクト性の実現可能となる。
請求項6記載のように、第1レンズから第4レンズに向かって、材質の屈折率が順次小さくなる構成では、条件(4)〜(7)を満足することが好ましい。
条件(4)は、第2レンズと第3レンズとを接合してなる第2レンズ群の持つパワーと、第2群における接合面の持つパワーとの関係を規制する条件である。
パラメータ:|f23/(F・R5)|が大きく(小さく)なることは、第2群としてのパワーが、条件(1)を満足する「全系のパワー:1/F」に対して、相対的に小さく(大きく)なるか、接合面の屈折力が大きく(小さく)なることを意味する。
条件(4)の下限を超えると、非点収差の補正が「アンダー側に過剰」となる傾向になり、コマ収差も補正過剰傾向となる。また、上限を超えると非点収差の補正が「オーバー側に過剰」となる傾向となり、コマ収差も補正過剰傾向となる。
条件(5)は、撮像レンズの最も物体側のレンズ面と最も像側のレンズ面の屈折力の関係を規制するものであり、N1>N4であるので、パラメータ:|R1/R8|が大きく(小さく)なることは、第1レンズの第1面での屈折力が小さく(大きく)なるか、第4レンズの像側面の屈折力が大きく(小さく)なることを意味する。条件(4)の範囲外では、軸上色収差と倍率色収差が補正過剰の傾向となる。
条件(6)は、第1レンズの「物体側面と像側面の屈折力の関係」を規制する条件であり、下限を超えると、非点収差の補正が「アンダー側に補正過剰」の傾向となり、上限を超えると非点収差の補正が「オーバー側に補正過剰」の傾向となる。条件(5)の範囲外では、軸上、倍率色収差がともに補正過剰となる。
条件(7)は、第2レンズの「物体側面と像側面(第3レンズとの接合面)の屈折力の関係」を規制する条件である。第2レンズは「像側に曲率の強い凸面を向けた正レンズ」であり、従って、|R4|>|R5|であるが、下限を超えると、入射側面での屈折力が、接合面での屈折力に対して相対的に大きくなり、接合面の機能が相対的に弱まり、非点収差が「アンダー側に補正過剰」となり、歪曲収差も樽型の収差が過剰に発生する。また、上限を超えると、接合面での屈折力が相対的に大きくなりすぎて「球面収差と非点収差の補正」がオーバーの側に過剰となる傾向になる。
条件(1)〜(3)と共に条件(4)〜(7)を満足することにより、後述する実施例に示すような極めて良好な性能とともに、Fナンバが2.9より小さい明るいレンズを実現でき、各実施例に示すように、全長も小さいコンパクトな撮像レンズを実現できる。
なお、材質の屈折率は、N1>N2>N3≧N4を満足する範囲において、好ましくはN2≧1.80、N3≧1.695、N4≧1.69であることが好ましい。N3とN4の値は略等しくても良い。
「合焦」には種々の方法が可能であるが、請求項7のように「全体繰り出し方式」とすると、レンズ移動構造を簡素化することができる。
この発明の撮像装置は、撮像レンズにより結像される撮影像を固体撮像素子により受像する撮像装置であって、撮像レンズとして請求項1〜5の任意の1に記載の撮像レンズを用いることを特徴とする(請求項8)。
このような撮像装置は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ、携帯情報端末装置、監視カメラ等として実施できる。特にデジタルスチルカメラや携帯情報端末装置として好適に実施できる。
以上に説明したように、この発明によれば、固体撮像素子を用いる撮像装置に適した像側に良好なテレセントリック性を有し、性能が良好な撮像レンズを実現できる。
実施例1のレンズ構成を示す図である。 実施例1に関する収差図である。 実施例2のレンズ構成を示す図である。 実施例2に関する収差図である。 実施例3のレンズ構成を示す図である。 実施例3に関する収差図である。 実施例4のレンズ構成を示す図である。 実施例4に関する収差図である。 実施例5のレンズ構成を示す図である。 実施例5に関する収差図である。 撮像装置の実施の1形態を説明するための図である。 図11の撮像装置のシステム構成を説明するための図である。
以下、実施の形態を説明する。
図1、図3、図5、図7、図9に、撮像レンズの実施の形態を示す。これらの実施の形態は順次、後述する具体的な実施例1〜5に関するものである。繁雑を避けるため、これらの図において「符号を共通化」する。
図1、図3、図5、図7、図9に実施の形態を示す撮像レンズは、上記各図に示すように、物体側(図の左方)から順に、第1レンズL1〜第4レンズL4を配し、第1レンズL1と第2レンズL2との間に開口絞り(Stop)を持ち、第2レンズL2と第3レンズL3が接合された3群4枚の撮像レンズ系である。
これらの図において、各レンズおよび開口絞りに付された符号1〜8は、物体側から像側へ向かう面を表している。これらを面1〜面8と言う。面3は開口絞りStopの面である。
第1レンズL1は、物体側に凸面1を向けた負メニスカスレンズであり、第2レンズL2は、像側に曲率の強い凸面5を向けた正レンズ、第3レンズL3は、物体側に曲率の強い凹面5を向けた負レンズ、第4レンズL4は、像側に曲率の強い凸面8を向けた正レンズである。第2レンズL2と第3レンズL3とは接合されているので、第2レンズの像側の凸面5は同時に第3レンズL3の物体側の凹面5である。
第1レンズL1は負のメニスカスレンズであるので、その像側の面2は「像側に向いた凹面」であり、面2の曲率半径は、面1の曲率半径よりも小さい。
面4は「物体側に向いた凸面」である。面6は、像側に向いた凹面である。面7は、物体側に向いた凸面(実施例1、2、4、5)もしくは平面(実施例3)である。
図1、図3、図5、図7、図9における符号FLは、撮像素子のカバーガラスや各種のフィルタを「これらに等価な透明平行平板」として表したものであり、面9は入射側面、面10は像側面である。
これらの実施の形態において、合焦は「レンズL1からL4と開口絞りStopを一体として物体側へ繰り出す」ことにより行なわれる。
図11および図12を参照して撮像装置の1例である「携帯情報端末装置」の実施の形態を説明する。
携帯情報端末装置は、カメラ装置を「カメラ機能部」として有している。
図11はカメラ装置(携帯情報端末装置のカメラ機能部)の外観を示し、図12は携帯情報端末装置のシステム構成を示している。
図12に示すように、携帯情報端末装置30は、撮影レンズ31と受光素子(700万画素以上の画素が2次元に配列された固体撮像素子)45を有し、撮影レンズ31によって形成される「撮影対象物の像」を受光素子45によって読み取るように構成されている。
撮影レンズ31としては請求項1〜7の何れか1項に記載の撮像レンズ、より具体的には後述の実施例1〜5の撮像レンズが用いられる。
受光素子45からの出力は中央演算装置40の制御を受ける信号処理装置42によって処理され、デジタル情報に変換され、デジタル化された画像情報は、中央演算装置40の制御を受ける画像処理装置41において所定の画像処理を受けた後、半導体メモリ44に記録される。
液晶モニタ38には、画像処理装置41において画像処理された「撮影中あるいは撮影された画像」を表示することもできるし、半導体メモリ44に記録されている画像を表示することもできる。また、半導体メモリ44に記録した画像は通信カード等43を使用して外部へ送信することができる。
画像処理装置41は「シェーディングの電気的な補正」や「画像中心部のトリミング」等を行なう機能も有する。
図11に示すように、撮影レンズ31は携帯時には、図17(a)に示すように沈胴状態にあり、ユーザが電源スイッチ36を操作して電源を入れると、(b)に示すように鏡胴が繰り出される。
シャッタボタン35の半押しにより「全レンズ系と開口絞りを一体として物体側へ繰り出すフォーカシング」が実行される。
半導体メモリ44に記録した画像を液晶モニタ38に表示したり、通信カード等を使用して外部へ送信したりする際は、図11(c)に示す操作ボタン37を使用して行う。半導体メモリおよび通信カード等は、それぞれ専用または汎用のスロット39A、39Bに挿入して使用される。
撮影レンズ31が沈胴状態にあるとき、各レンズは、必ずしも光軸上に並んでいなくても良く、例えば、第2レンズと第3レンズが光軸上から退避して、他のレンズ群と並列に収納されるような機構とすれば、携帯情報端末装置のさらなる薄型化を実現できる。
以上に説明したような「カメラ装置を撮影機部として有する携帯情報端末装置」には、実施例1〜5の撮像レンズを撮影レンズ31として使用することができ、700万画素を超える受光素子45を使用した高画質で小型のカメラ機能を持つ携帯情報端末装置を実現できる。
なお、ファインダ33は省略することもできる。
以下に、図1、図3、図5、図7、図9に示すレンズ構成の具体的なデータを、実施例1〜5として示す。
各実施例における記号の意味は以下の通りである。
F:走査レンズ全系の焦点距離
FNo.:開口数(Fナンバ)
R:面の曲率半径
D:面間隔
Nd:d線に対する屈折率
Vd:d線に対するアッベ数
非球面は、光軸方向のデプス:X、光軸からの高さ:H、近軸曲率半径:R、円錐定数:k、高次の非球面係数:C4、C6、C8、C10、・・・は非球面係数を用いて、周知の次式で表す。
X=(H/R)/[1+{1−k(H/r)1/2
+C4H+C6H+C8H+C10H10+・・・ 。
「実施例1」
F=6.41mm、FNo.=2.81
実施例1のデータを表1に示す。
Figure 0005668818
「非球面」
非球面のデータを以下に示す。
「第4レンズの物体側面(面7)
k = 0.0
C4 =−6.477E−03
C6 =−6.558E−04
C8 =−4.552E−04
C10= 1.660E−04
C12=−3.695E−05
「第4レンズの像側面(面8)」
k = 0.23
C4 = 1.247E−03
C6 =−1.264E−05
C8 =−1.282E−05
C10= 3.513E−06
C12=−4.279E−07
上記非球面の表記で、例えば「−4.279E−07」は「−4.279×10−7」を意味する。以下の他の実施例においても同様である。
「条件のパラメータの値」
各条件のパラメータの値は以下の通りである。
なお、条件(4)のパラメータ:|f23/(F・R5)|の数値の単位は1/mmである。以下の他の実施例においても同様である。
|f1/F|=2.1
|f1/f23|=1.5
N1=1.9
|f23/(F・R5)|=0.7
|R1/R8|=0.9
|R1/R2|=1.7
|R4/R5|=3.5 。
「実施例2」
F=6.24mm、FNo.=2.79
実施例2のデータを表2に示す。
Figure 0005668818
「非球面」
非球面のデータを以下に示す。
「第4レンズの物体側面(面7)」
k = 0.0
C4 =−6.229E−03
C6 =−1.290E−04
C8 =−1.660E−04
「第4レンズの像側面(面8)」
k =−0.76
C4 =−1.636E−03
C6 =−2.404E−04
C8 = 4.484E−05
C10=−1.080E−06
C12= 4.845E−07 。
「条件のパラメータの値」
各条件のパラメータの値は以下の通りである。
|f1/F|=2.0
|f1/f23|=1.4
N1 =2.0
|f23/(F・R5)|=0.65
|R1/R8|=1.0
|R1/R2|=1.7
|R3/R4|=3.9 。
「実施例3」
F=6.21mm、FNo.=2.67
実施例3のデータを表3に示す。
Figure 0005668818
「非球面」
非球面のデータを以下に示す。
「第4レンズの像側面(面8)」
k =−0.61
C4 = 9.767E−04
C6 = 1.055E−04
C8 =−2.262E−06
C10= 5.975E−07 。
「条件のパラメータの値」
各条件のパラメータの値は以下の通りである。
|f1/F|=1.9
|f1/f23|=1.3
N1 =2.0
|f23/(F・R5)|=0.7
|R1/R8|=0.8
|R1/R2|=1.8
|R3/R5|=3.7 。
「実施例4」
F=6.16mm、FNo.=2.88
実施例4のデータを表4に示す。
Figure 0005668818
「非球面」
非球面のデータを以下に示す。
「第4レンズの物体側面(面7)」
k =−0.048
C4 =−5.271E−05
C6 =−4.581E−05
C8 = 1.471E−05
C10=−1.401E−06
「第4レンズの像側面(面8)」
k =−1.5962
C4 =−1.799E−03
C6 = 3.827E−06
C8 = 1.258E−05
C10=―4.609E−07 。
「条件のパラメータの値」
各条件のパラメータの値は以下の通りである。
|f1/F|=1.8
|f1/f23|=1.1
N1=1.847
|f23/(F・R5)|=0.8
|R1/R8|=0.9
|R1/R2|=1.9
|R3/R5|=4.6 。
「実施例5」
F=7.76mm、FNo.=2.88
実施例5のデータを表5に示す。
Figure 0005668818
「非球面」
非球面のデータを以下に示す。
「第4レンズの物体側面(面8)」
k =−1.3627
C4 = 2.151E−03
C6 = 1.195E−05
C8 =−2.844E−06
C10= 4.310E−08 。
「条件のパラメータの値」
各条件のパラメータの値は以下の通りである。
|f1/F|=1.7
|f1/f23|=0.5
N1=1.904
|f23/(F・R5)|=1.2
|R1/R8|=1.0
|R1/R2|=1.8
|R3/R5|=3.1 。
各実施例とも、第4レンズの像側面もしくは両面を非球面としており、第1〜第3レンズで発生する収差を非球面により良好に補正している。
上記実施例1に関する収差図を図2に示す。また実施例2〜5に関する収差図を、図4、図6、図8、図10に順次示す。
これらの収差図はd線とg線に関するものであり、図中に示す「d」、「g」がそれぞれ「d線」、「g線」に関するものであることを示す。球面収差の図中の破線は正弦条件を表す。非点収差の図中の実線はサジタル(図中に「dSag、gSag」で示す。)、破線はメリディオナル(図中に「dMed、gMed」で示す。)を表す。
これらの収差図から明らかなように、各実施例とも性能は良好であり、またFナンバも2.9より小さく明るい。
射出瞳位置と像面との距離は以下の通りである。
実施例1:−14.5mm
実施例2:−14.5mm
実施例3:−14.5mm
実施例4:−16.9mm
実施例5:−18.0mm
これから明らかなように、各実施例とも「像面においてのテレセントリック性が高い」撮像レンズとなっている。
また、第1レンズL1の物体側面から像面までの距離は以下の通りである。
実施例1:14.5mm
実施例2:14.3mm
実施例3:14.6mm
実施例4:14.5mm
実施例5:16.7mm
上記値はフィルタ(FL)の厚さ:0.9mmを含むが、これから明らかなように、各実施例とも、レンズ全長が短く、コンパクトである。因みに、レンズ径は、各実施例とも、最大のレンズ径を持つ第1レンズの有効径:Φが5.7mmでありコンパクトである。
L1 第1レンズ
Stop 開口絞り
L2 第2レンズ
L3 第3レンズ
L4 第4レンズ
特許第3076098号公報 特許第3595897号公報 特許第3281583号公報 特許第4248956号公報 特許第4245749号公報

Claims (8)

  1. 物体側から像側へ向かって順に、負のパワーを持つ第1レンズ群、正のパワーを持つ第2レンズ群、正のパワーを持つ第3レンズ群を配し、第1レンズ群と第2レンズ群との間に開口絞りを配してなり、
    第1レンズ群は、負レンズである第1レンズにより構成され、
    第2レンズ群は、物体側から順に、正レンズである第2レンズと、負レンズである第3レンズを接合してなる接合レンズで構成され、
    第3レンズ群は、正レンズである第4レンズにより構成され、
    第1レンズ群の最も物体側の面と、第3レンズ群の最も像側の面が、共に凸面であり、
    全系の焦点距離:F、第1レンズの焦点距離:f1が、条件:
    (1) 1.4 < |f1/F| < 2.2
    を満足することを特徴とする撮像レンズ。
  2. 請求項1に記載の撮像レンズにおいて、
    第2レンズは像側に曲率の強い凸面を向けた正レンズであり、
    第3レンズは物体側に曲率の強い凹面を向けた負レンズであることを特徴とする撮像レンズ。
  3. 請求項1または2記載の撮像レンズにおいて、
    第1レンズ群は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズ、
    第3レンズ群は、像側に曲率の強い凸面を向けた正レンズである第4レンズ、
    であることを特徴とする撮像レンズ。
  4. 請求項1ないし3の何れか1項に記載の撮像レンズにおいて、
    第2レンズ群の、接合された第2、第3レンズの合成焦点距離:f23が条件:
    (2) 0.4 < |f1/f23| < 1.6
    を満足することを特徴とする撮像レンズ。
  5. 請求項1ないし4の何れか1項に記載の撮像レンズにおいて、
    第1レンズ群である第1レンズの材質のd線に対する屈折率:N1が、条件:
    (3) 1.80 < N1
    を満足することを特徴とする撮像レンズ。
  6. 請求項1ないし5の何れか1項に記載の撮像レンズにおいて、
    第1レンズ群〜第3レンズ群を構成する第1レンズ〜第4レンズの材質のd線に対する屈折率を順次N1〜N4とするとき、
    N1>N2>N3≧N4
    であり、
    全系の焦点距離:F、第1レンズの焦点距離:f1、接合された第2、第3レンズの合成焦点距離:f23、第2レンズと第3レンズの接合面の曲率半径:R5が条件:
    0.5/mm < |f23/(F・R5)| < 1.3/mm
    を満足し、
    第1レンズの物体側面および像側面の曲率半径:R1およびR2、第2レンズの物体側面の曲率半径:R4、上記接合面の曲率半径:R5、第4レンズの像側面の曲率半径:R8が、条件:
    (5) 0.5 < |R1/R8| < 1.2
    (6) 1.5 < |R1/R2| < 2.0
    (7) 3.0 < |R4/R5| < 5.0
    を満足することを特徴とする撮像レンズ。
  7. 請求項1ないし6の何れか1項に記載の撮像レンズにおいて、
    レンズ全系を一体として、物体側に繰り出すことにより合焦を行なうことを特徴とする撮像レンズ。
  8. 撮像レンズにより結像される撮影像を固体撮像素子により受像する撮像装置であって、
    撮像レンズとして請求項1ないし7の何れか1項に記載の撮像レンズを用いることを特徴とする撮像装置。
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