JP5662463B2 - 自動飲料保持デバイスを備えたトレイ機構 - Google Patents

Description

本発明は自動車のトレイ機構に関連した方法および機器に関し、より具体的には、トレイが開かれたときに自動的に部分的に開く飲料保持装置を備えた、自動車のトレイ機構に関連した方法および機器に関する。

自動車に、小物が格納され得る格納ゾーンまたは領域を露呈するために開放することが可能なトレイを設けることが知られている。このトレイはその後閉じられ、小物にアクセスすることをできなくすることが可能である。小物にアクセスするために、トレイを再度開くことのみが必要である。自動車に、開いてまたは露呈させて飲料が保持され得る、（共通に「カップホルダ」と称される）飲料保持デバイスを設けることも知られている。飲料の保持を望んでいないときは、カップホルダは閉じられ、カップホルダを視界から排除する。

既知のトレイまたはカップホルダは、全体的に意図された目的のために良好に機能する。しかしながら、既知の困難性は、容易に自動車の運転手の手が届く範囲内に、トレイおよびカップホルダを含んだ複数のデバイスを設けることが望まれるといった事実に関係している。自動車の運転手の手が届く領域は限定されている。したがって、典型的な自動車メーカは、自動車の運転手の手が届く範囲内に、トレイまたはカップのいずれかを設け、両方を設けていない。本願代理人は、図７ａおよび７ｂに示されたトレイ機構を提供することによってこの問題の解決を発展させた。トレイ機構１は格納ゾーンまたは領域２を含み、この領域は小物を格納するために使用され、格納ゾーン２の上の移動蓋３によって覆われることが可能である。カップホルダデバイス４は、図７ｂに示したように蓋３が開いたときに格納ゾーン２の上に伸びて、飲料は格納ゾーン２内に保持され、カップホルダ４に対して静止することが可能である。トレイ機構１は、意図された目的のためには良好に機能するが、限界がある。その限界は、図７ａに示したように、格納状態にあるときに、カップホルダデバイス４が自動車の運転手から容易に見えないことである。

必要とされることは、トレイが開かれおよび閉じられることが可能であり、トレイが開かれたときに、飲料保持デバイスが自動的に部分的に開かれ、容易に自動車の運転手の視界に入ることである。このようにして、従来技術における既知の困難性および限界が克服され得る。

本発明の一実施形態によれば、トレイ機構は、開口部を備えた収容部と、格納ゾーンを備え、開口部内の収容部に対して移動可能とされたトレイと、リセプタクルを備え、収容部とトレイとに対して移動可能とされた飲料保持デバイスと、を具備し得る。このトレイ機構は、（Ａ）（１）トレイが開口部内に概略配置され、格納ゾーンが概略アクセス不可能であり、および（２）飲料保持デバイスが開口部内に概略配置され、リセプタクルが概略アクセス不可能である、第１状態、（Ｂ）（１）トレイが少なくとも部分的に開口部の外側まで伸び、格納ゾーンがアクセス可能であり、および（２）トレイが伸びたときに、飲料保持デバイスが自動的に少なくとも部分的に開口部の外側まで伸びるが、リセプタクルは関連した飲料を保持するために使用することができない、第２状態、および（Ｃ）（１）トレイが少なくとも部分的に開口部の外側に伸び、および（２）飲料保持デバイスが少なくとも部分的に開口部の外側に伸び、リセプタクルが関連した飲料を保持するために使用することができる、第３状態、に調節可能である。

本発明の別の実施形態によれば、方法は、（Ａ）開口部を備えた収容部と、格納ゾーンを備え、開口部内の収容部に対して移動可能とされたトレイと、リセプタクルを備え、収容部と前記トレイとに対して移動可能とされた飲料保持デバイスと、を具備したトレイ機構を提供するステップと、（Ｂ）トレイ機構を、（１）トレイが開口部内に概略配置され、格納ゾーンが概略アクセス不可能であり、および（２）飲料保持デバイスが開口部内に概略配置され、リセプタクルが概略アクセス不可能である、第１状態に調節するステップと、（Ｃ）トレイを収容部に対して移動させて、トレイ機構を、（１）トレイが少なくとも部分的に開口部の外側まで伸び、格納ゾーンがアクセス可能であり、および（２）飲料保持デバイスが少なくとも部分的に開口部の外側まで伸びるが、リセプタクルは関連した飲料を保持するために使用することができない、第２状態に調節するステップと、（Ｄ）飲料保持デバイスをトレイに対して移動させて、その一方でトレイが少なくとも部分的に開口部の外側に伸び、トレイ機構を、飲料保持デバイスがステップ（Ｃ）よりも開口部のさらに外側へと伸び、リセプタクルが関連した飲料を保持するために使用することができる、第３状態に調節するステップと、を含んでいる。ステップ（Ｃ）は、トレイを収容部に対して移動させることによって、自動的に飲料保持デバイスを少なくとも部分的に開口部の外側へ伸ばすステップを含んでいてもよい。

本発明のさらに別の実施形態によれば、自動車のためのコンソールはトレイ機構を具備し、このトレイ機構は、コンソールに組み付けられ且つ開口部を備えた収容部と、格納ゾーンを備え、開口部内の収容部に対して移動可能とされたトレイと、リセプタクルを備え、収容部およびトレイに対して移動可能とされた飲料保持デバイスと、飲料保持デバイスに動作可能に接続された付勢デバイスと、を具備している。トレイ機構は、（Ａ）（１）トレイが開口部内に概略配置され、格納ゾーンが概略アクセス不可能であり、および（２）飲料保持デバイスが開口部内に概略配置され、リセプタクルが概略アクセス不可能である、第１状態、（Ｂ）トレイ機構を、（１）トレイが少なくとも部分的に開口部の外側に伸び、格納ゾーンがアクセス可能であり、および（２）トレイが伸びたときに、飲料保持デバイスが自動的に少なくとも部分的に開口部の外側まで付勢デバイスによって伸ばされるが、リセプタクルは関連した飲料を保持するために使用することができない、第２状態、および（Ｃ）（１）トレイが少なくとも部分的に開口部の外側に伸び、および（２）飲料保持デバイスが少なくとも部分的に開口部の外側に伸び、リセプタクルが関連した飲料を保持するために使用することができる、第３状態、に調節可能である。

例示的な実施形態はある部品において物理的形態をとり、および部品の改変を行ってもよく、その実施形態は本明細書、図表および添付図内に詳細に記載されている。

自動車内装を示した斜視図である。 本発明の実施形態によるトレイ機構を示した斜視図であり、トレイは閉鎖状態が示されている。 図２のトレイ機構を示した斜視図であるが、トレイは開放状態であり、飲料保持デバイスは部分的な開放状態が示されている。 図２のトレイ機構を示した斜視図であるが、トレイおよび飲料保持デバイスの両方が開放状態で示されている。 図２のトレイ機構を示した斜視図であるが、トレイ機構が自動車から取り外された状態を示している。 図５のＡ−Ａのセクションの拡大図である。 従来技術によるトレイ機構を示した図である。 従来技術によるトレイ機構を示した図である。

図を参照すると、図は例示的な実施形態のみを図示する目的であり、実施形態を限定する目的ではない。図２において、類似の参照符号は類似の構成要素を参照していると理解される。図１は、本発明の１実施形態によるトレイ機構５０を含んだ自動車の内装を示している。乗用自動車が図示されているが、本発明はトラック、自動二輪車、オールテラインビークル（ＡＴＶｓ）、スポーツユーティリティビークル、（ＳＵＶｓ）、バン等のすべてのタイプを含んだ他の自動車、および同様にボート、航空機等の他の目的の乗り物と共に良好に機能することが理解されるべきである。自動車は、自動車制御器１４に備わったステアリングホイール１２のような多様な自動車部品を含んでいる。自動車はインストゥルメントパネルまたはダッシュボード１０を含んでいてもよい。ダッシュボード１０に組みつけられるものは、ナビゲーションシステム１６、冷暖房空調設備制御（ＨＶＡＣ）システム１８、およびコンソール２０であり得る。ここで、「コンソール」とは、自動車に組み付けられた任意の支持構造体であり、自動車部品および／または雑品を保持もしくは格納するために使用され得る。図示されたコンソール２０はダッシュボード１０に組み付けられている一方で、本発明の一実施形態によれば、トレイ機構５０はコンソールに組み付けられた場合、コンソールは当業者の正しい判断と共に選択された自動車の任意の位置に配置され得ることが理解される。コンソールに関する位置の他の非限定的な例は、前部シートの間、自動車のドア、および自動車のルーフである。

図１、２、および５を参照すると、トレイ機構５０は、自動車に組み付けられ且つ開口部５４を備えた収容部５２を含んでいる。収容部５２が自動車に組み付けられる形式は、当業者の正しい判断と共に選択され得る。図示された実施形態に関しては、収容部５２はネジ７４または同様の取付具を使用して固定的に組み付けられている。別の実施形態においては、収容部は分離できないが、コンソール２０または自動車の他の部品への「ビルトイン」とされている。したがって、「収容部」は、当業者の正しい判断と共に選択された任意の自動車部品を意味しており、以下に記載されたように、トレイを受容するものであると理解される。

ここで図１〜５を参照すると、トレイ機構５０は所望の小物またはアイテムを格納することに使用するための格納ゾーン５８を備えたトレイ５６を含んでいてもよい。トレイ５６は当業者の正しい判断と共に選択された任意のデザインとされてもよい。図示された実施形態に関しては、トレイ５６は底部６０、一組の側壁６２，６２、前壁６４、および後壁６６を備え、それらは一体となって格納ゾーン５８を形成している。トレイ５６は少なくとも１つの飲料保持機構５５も備え、２つの飲料保持機構が図示されており、飲料をトレイ機構５０に固定することを補助している。図示された実施形態に関しては、１つの飲料保持機構５５ａは底部６０を切り出して形成されており、既知の方法において飲料の底部を受け入れ、別の飲料保持機構５５ｂは前壁６４を切り出して形成されており、既知の方法において飲料の側壁を受け入れている。トレイ５６は収容部５２内に形成された開口部５４内に受け入れられてもよく、収容部５２に対して移動可能であってもよい。トレイ５６が開口部５４内において収容部５２に対して移動する形式は、当業者の正しい判断と共に選択され得るものであり、一方で、図示された実施形態に関しては、トレイ５６は側壁６２，６２に形成されたレール６８に沿って収容部５２に対してスライド可能であり、レールは収容部５２の側壁に形成された対応した溝７０内に受け入れられている。別の実施形態においては、レールは収容部５２に形成され、トレイ５６内に形成された溝内に受け入れられてもよい。トレイ５６は、図１および２に示された完全閉鎖状態と、図３、４、および５に示された完全開放状態と、の間で（図示されたようにスライドして）移動されることが可能であり、完全閉鎖状態では、格納ゾーン５８は自動車の運転手からはアクセス不可能であり、完全開放状態では、格納ゾーン５８はアクセス可能である。

ここで図１〜６を参照すると、トレイ機構５０は、所望の飲料を受け入れることに使用するための少なくとも１つのリセプタクル８２を備えた飲料保持デバイス８０を含んでいてもよい。ここで、「飲料」とは、カン、ビン、カップ、またはそれらに類似した容器を意味しており、ソーダ、水、コーヒーのような飲料用流体を保持するために使用され得る。しかしながら、当業者の正しい判断と共に選択された非飲料用を含んだ任意のアイテムも、リセプタクル８２内に受け入れられ得ることが理解される。図示されたリセプタクルは飲料保持デバイス８０内に形成された円形である一方で、リセプタクル８２のデザインは当業者の正しい判断と共に任意に選択され得ることが理解される。図７ｂに示された別の実施形態において、リセプタクルは単純に飲料と接触および／または飲料をガイドする面である。飲料保持デバイス８０は当業者の正しい判断と共に任意に選択された任意のデザインとされてもよい。図示された実施形態に関しては、飲料保持デバイス８０は略平坦なプレート部材であり、第１または前端部８６、一組の側壁８４，８４、および第２または後端部８８を備えている。飲料保持デバイス８０は少なくとも１つのボスまたは突起９６を備え、ボスは前壁６４の内面に形成された対応した穴（図示略）内に受容されていてもよい。別の実施形態においては、飲料保持デバイス８０はタブ１１０を備え、タブは飲料保持デバイス８０に（当業者に知られたバネ仕掛け等によって）移動可能に取り付けられており、リセプタクル８２内において飲料の保持を補助するために伸びていてもよい。そのようなタブ１１０の動作は当業者には知られているので、詳細はここでは述べていない。

引き続き図１〜６を参照すると、飲料保持デバイス８０は収容部５２内に形成された開口部５４内に受け入れられてもよく、収容部５２に対して移動可能であってもよい。飲料保持デバイス８０が開口部５４内において収容部５２に対して移動する方式が当業者の正しい判断と共に任意に選択され得る一方で、図示された実施形態に関しては、飲料保持デバイス８０は、少なくとも１つの側壁８４内に形成された少なくとも１つのレール９０に沿って収容部５２に対してスライド可能であり、側壁８４は収容部５２内に形成された対応した溝７２内に受け入れられている。レール９０に加えて、またはその代わりに、飲料保持デバイス８０は１つ以上のリブを備えてもよく、このリブは１つ以上の対応したチャネル９４内に受け入れられてもよい。別の実施形態においては、レールおよび／またはリブは収容部５２内に形成され、飲料保持デバイス８０内に形成された溝および／またはチャネル内に受け入れられてもよい。

引き続き図１〜６を参照すると、付勢デバイス１００が使用され、トレイ５６が伸ばされた場合に、飲料保持デバイス８０をトレイ５６内において自動的に開口部５４の外側に少なくとも部分的に伸ばしている。「自動的に」とは、飲料保持デバイス８０へ直接的に人間が接触すること無く、飲料保持デバイス８０が伸びることを意味している。図示された実施形態においては、付勢デバイス１００は飲料保持デバイス８０を伸ばすための力を発生している。本発明において使用された付勢デバイス１００は当業者の正しい判断と共に任意に選択され得る一方で、図示された実施形態に関しては、付勢デバイス１００はバネである。より具体的には、図示された付勢デバイス１００はねじりバネであり、飲料保持デバイス８０と接触する第１端部と、収容部５２の面１０４のような固定面に対して接触し得る第２端部１０２と、を備えている。飲料保持デバイス８０は、図６に見られているように、ねじりバネ１００のコイル領域を受け入れるピン１０６を備えていてもよい。フラップ部材１０８が、知られた形式において、ピン１０６上のねじりバネ１００を維持するために使用されてもよい。

引き続き図１〜６を参照して、トレイ機構５０の動作がここに記載されている。トレイ機構５０の図１および２に示された閉鎖状態において、トレイ５６は開口部５４内に配置され、格納ゾーン５８はアクセス不可能となっている。この閉鎖状態において、飲料保持デバイス８０は開口部５４内に配置され、リセプタクル８２はアクセス不可能となっている。必要に応じて、オペレータは（例えば前壁６４の底部において）トレイ５６を握ってトレイ５６をスライドし、開口部５４の外側に伸ばすことによって、トレイ機構５０を開いてもよい。この状態は図３および５に示されている。この状態において、格納ゾーン５８はアクセス可能となり、小物が格納ゾーン５８内に配置され、または格納ゾーン５８から取り出され得る。この状態において、付勢デバイス１００によって負荷された力により、飲料保持デバイス８０は自動的に開口部５８の外側に部分的に伸びる。与えられた自動的な伸び量は図５において符号Ｘで示されており、この量は当業者の正しい判断と共に任意に選択され得る。一実施形態において、飲料保持デバイスの前端部８６は、１０ｍｍ〜４０ｍｍの間の距離Ｘで伸びている。より具体的な実施形態においては、距離Ｘは約２５ｍｍである。距離Ｘは０よりも大きく、飲料保持デバイス８０はオペレータから容易に見ることが可能である。距離Ｘは、飲料保持デバイス８０と干渉すること無く、容易に格納ゾーン５８にアクセスすることが可能であるように限定されてもよい。一実施形態において、図５に示されたように、距離Ｘは、オペレータがリセプタクル８２を見るためには十分であるが、飲料を保持するためのリセプタクル８２を使用するのにまだ不十分である。

引き続き図１〜６を参照すると、トレイ５６が開かれた後、必要に応じて、オペレータは飲料保持デバイス８２を引っ張ってスライドさせ、トレイが開口部５４の外側に伸びてリセプタクル８２が飲料を保持して使用するのに十分となるようにしてもよい。この状態は図４に示されている。一実施形態において、飲料保持デバイス８０は、ボスまたは突起９６が前壁６４の内面に形成された対応した穴内に受け入れられて、飲料保持デバイス８０とトレイ５６との間のより適切な接続が形成されるまで伸ばされる。一実施形態において、飲料保持デバイス８０は、飲料保持機構５５がリセプタクル８２と整列されるまで伸ばされる。この状態において、飲料はリセプタクル８２内に挿入され、次いで飲料保持機構５５に受け入れられて、飲料に関してより適切な保持状態を形成することが可能である。必要に応じて、飲料の保持がもはや必要ではないが、格納ゾーン５８へのアクセスを提供することを望む場合、飲料保持デバイス８０は図４に示された状態から図３に示された状態へとスライドされ得る。

引き続き図１〜６を参照すると、トレイ５６を閉じることが所望の通りになった場合、オペレータは（例えば前壁６４の外面で）トレイを押してトレイ５６をスライドさせ、開口部５４内にトレイを後退させてもよい。これは図１および２に示された閉鎖状態である。トレイ５６が閉じられたとき、前壁６４の内面は飲料保持デバイス８０の前端部８６に接触し、飲料保持デバイスをスライドさせて（且つ付勢デバイス１００の付勢力を圧倒して）、飲料保持デバイスも開口部５４内に後退させることが理解されるべきである。それに類似して、トレイ機構５０が図３および３に示された状態にある場合、トレイ５６を閉じることが望まれるとき、前壁６４の内面が飲料保持デバイス８０の前端部８６に接触するまで、オペレータはトレイを押してトレイ５６をスライドさせてもよい。トレイ５６を連続して押すことは、トレイ５６および飲料保持デバイス８０の双方を開口部５４内に後退させる。

多くの実施形態がこれまでに記載された。上述の方法および装置が、本発明の一般的な範囲から逸脱することなく、変化および改良を含むことは、当業者にとって明らかである。それは、それらは添付の特許請求の範囲またはその等価な範囲内にある限り、すべてのそのような改良および変化を含んでいる。

１０ ・・・ダッシュボード、 １２ ・・・ステアリングホイール、 １４ ・・・自動車制御器、 １６ ・・・ナビゲーションシステム、 １８ ・・・冷暖房空調設備制御システム、 ２０ ・・・コンソール、 ５０ ・・・トレイ機構、 ５２ ・・・収容部、 ５４ ・・・開口部、 ５５ ・・・飲料保持機構、 ５６ ・・・トレイ、 ６０ ・・・底部、 ６２ ・・・側壁、 ６４ ・・・前壁、 ６６ ・・・後壁、 ６８，９０ ・・・レール、 ７０，７２ ・・・溝、 ７４ ・・・ネジ、 ８０ ・・・飲料保持デバイス、 ８２ ・・・リセプタクル、 ８４ ・・・側壁、 ８６ ・・・前端部、 ８８ ・・・後端部、 ９２ ・・・リブ、 ９４ ・・・チャネル、 ９６ ・・・ボス、 １００ ・・・付勢デバイス、 １０８ ・・・フラップ部材、 １１０ ・・・タブ

Claims (18)

1. 開口部を備えた収容部と、
   格納ゾーンを備え、前記開口部内の収容部に対して完全開放状態と完全閉鎖状態との間において移動可能とされたトレイと、
   リセプタクルを備え、前記収容部と前記トレイとに対して移動可能とされた飲料保持デバイスと、
   該飲料保持デバイスを付勢して、前記トレイが伸びた場合に前記開口部の外側に少なくとも部分的に自動的に伸びる付勢デバイスと、
   を具備したトレイ機構であって、
   該トレイ機構は、
   （Ａ） （１）前記トレイが前記完全閉鎖状態において前記開口部内に配置され、前記格納ゾーンがアクセス不可能であり、および（２）前記飲料保持デバイスが前記開口部内に配置され、前記リセプタクルがアクセス不可能である、第１状態、
   （Ｂ） （１）前記トレイが前記完全開放状態において前記開口部の外側まで伸び、前記格納ゾーンがアクセス可能であり、および（２）前記トレイが伸びたときに、前記飲料保持デバイスが自動的に少なくとも部分的に前記開口部の外側まで伸びるが、前記リセプタクルは飲料を保持するために使用することができない、第２状態、および
   （Ｃ） （１）前記トレイが前記完全開放状態のままであって前記開口部の外側に伸び、および（２）前記飲料保持デバイスがさらに前記（Ｂ）の状態よりも前記開口部の外側に伸び、前記リセプタクルが前記飲料を保持するために使用することができる、第３状態、に調節可能であることを特徴とするトレイ機構。
2. 前記トレイが伸びたときに、前記付勢デバイスは前記飲料保持デバイスを付勢して、自動的に前記開口部の外側に少なくとも１０ｍｍ伸ばすことを特徴とする請求項１に記載のトレイ機構。
3. 前記トレイが伸びたときに、前記付勢デバイスが前記飲料保持デバイスを付勢して、自動的に前記開口部の外側に少なくとも部分的に伸ばす場合に、前記リセプタクルはオペレータに対して見えることを特徴とする請求項１に記載のトレイ機構。
4. 前記飲料保持デバイスは、前記トレイが伸びたときに、自動的に少なくとも部分的に前記開口部の外側に伸びる第１端部と、第２端部と、を備え、
   前記付勢デバイスは、前記保持デバイスの第２端部に動作可能に接続された第１端部と、前記収容部の面に接触するように動作可能とされた第２端部と、を備えたねじりバネであることを特徴とする請求項１に記載のトレイ機構。
5. 前記トレイ機構が前記第１状態に調節された場合、前記格納ゾーンはアクセス不可能であり且つ前記リセプタクルはアクセス不可能であることを特徴とする請求項１に記載のトレイ機構。
6. 前記トレイは前記収容部に対してスライド可能であり、前記飲料保持デバイスは前記収容部に対してスライド可能であることを特徴とする請求項１に記載のトレイ機構。
7. 前記トレイは前記格納ゾーン内に飲料保持機構を具備し、
   前記トレイ機構が第３状態に調節されたとき、前記飲料保持機構と飲料保持デバイスとは整列されて、前記飲料を協働して保持することが可能であることを特徴とする請求項１に記載のトレイ機構。
8. 前記飲料保持デバイスに移動可能に取り付けられ、前記リセプタクル内に伸びて前記飲料の保持を補助するタブをさらに具備していることを特徴とする請求項１に記載のトレイ機構。
9. （Ａ） 開口部を備えた収容部と、格納ゾーンを備え、前記開口部内の収容部に対して完全開放状態及び完全閉鎖状態との間において移動可能とされたトレイと、リセプタクルを備え、前記収容部と前記トレイとに対して移動可能とされた飲料保持デバイスと、を具備したトレイ機構を提供するステップと、
   （Ｂ） 前記トレイ機構を、（１）前記トレイが前記完全閉鎖状態において前記開口部内に配置され、前記格納ゾーンがアクセス不可能であり、および（２）前記飲料保持デバイスが前記開口部内に配置され、前記リセプタクルがアクセス不可能である、第１状態に調節するステップと、
   （Ｃ） 前記トレイを前記収容部に対して移動させて、前記トレイ機構を、（１）前記トレイが前記完全開放状態において前記開口部の外側まで伸びるように配置され、前記格納ゾーンがアクセス可能であり、および（２）前記飲料保持デバイスが少なくとも部分的に前記開口部の外側まで伸びるが、前記リセプタクルは飲料を保持するために使用することができない、第２状態に調節するステップと、
   （Ｄ） 前記飲料保持デバイスを前記トレイに対して移動させて、その一方で前記トレイが前記完全開放状態のままであって前記開口部の外側に伸び、前記トレイ機構を、前記飲料保持デバイスが前記ステップ（Ｃ）よりも開口部のさらに外側へと伸び、前記リセプタクルが前記飲料を保持するために使用することができる、第３状態に調節するステップと、を含み、
   前記ステップ（Ｃ）は、前記トレイを前記収容部に対して移動させ且つ付勢デバイスを使用して前記飲料保持デバイスを自動的に伸ばすことによって、自動的に前記飲料保持デバイスを前記開口部の外側へ伸ばすステップを含んでいることを特徴とする方法。
10. 前記ステップ（Ｂ）は、前記トレイ機構を、前記格納ゾーンがアクセス不可能且つ前記リセプタクルがアクセス不可能な閉鎖状態に調節するステップを含んでいることを特徴とする請求項９に記載の方法。
11. 前記ステップ（Ｂ）は、前記飲料保持デバイスを前記格納ゾーン内に調節するステップを含んでいることを特徴とする請求項９に記載の方法。
12. 前記ステップ（Ａ）は飲料保持機構を備えた前記トレイを提供するステップを含み、
    前記ステップ（Ｄ）は前記飲料保持デバイスのリセプタクルを前記飲料保持機構と整列させるステップを含んでいることを特徴とする請求項９に記載の方法。
13. 前記ステップ（Ｃ）は、手動で前記トレイを前記収容部に対してスライドさせ、これによって前記飲料保持デバイスを前記収容部に対して自動的にスライドさせるステップを含み、
    前記ステップ（Ｄ）は、前記飲料保持デバイスを前記収容部に対して手動でスライドさせるステップを含んでいることを特徴とする請求項９に記載の方法。
14. 自動車のためのコンソールであって、
    前記コンソールに組み付けられ且つ開口部を備えた収容部と、
    格納ゾーンを備え、前記開口部内の収容部に対して移動可能とされたトレイと、
    リセプタクルを備え、前記収容部と前記トレイとに対して移動可能とされた飲料保持デバイスと、
    該飲料保持デバイスに動作可能に接続された付勢デバイスと、を具備し、
    （Ａ） （１）前記トレイが完全閉鎖状態において前記開口部内に位置し且つ前記格納ゾーンがアクセス不可能とされ、および（２）前記飲料保持デバイスが開口部内に位置し且つ前記リセプタクルがアクセス不可能とされた、第１状態と、
    （Ｂ） （１）前記トレイが完全開放状態において前記開口部の外側に伸び且つ前記格納ゾーンがアクセス可能とされ、および（２）前記トレイが伸びるが前記リセプタクルが飲料を保持するために使用できない場合に、前記飲料保持デバイスが前記付勢デバイスによって少なくとも部分的に前記開口部の外側に自動的に伸びた、第２状態と、
    （Ｃ） （１）前記トレイが前記完全開放状態のままであって前記開口部の外側に伸び、および（２）前記飲料保持デバイスがさらに前記（Ｂ）の状態よりも前記開口部の外側に伸び且つ前記リセプタクルが前記飲料を保持するために使用可能である、第３状態と、を含んだトレイ機構を具備していることを特徴とする自動車のためのコンソール。
15. 前記トレイが前記第２状態に調節された場合に、前記付勢デバイスは前記飲料保持デバイスを付勢して、自動的に前記開口部の外側に１０ｍｍ〜４０ｍｍの間に伸ばすことを特徴とする請求項１４に記載の自動車のためのコンソール。
16. 前記トレイは前記収容部に対してスライド可能であり、前記飲料保持デバイスは前記収容部に対してスライド可能であることを特徴とする請求項１５に記載の自動車のためのコンソール。
17. 前記トレイが伸びたときに、前記付勢デバイスが前記飲料保持デバイスを付勢して、自動的に前記開口部の外側に伸ばされた場合に、前記リセプタクルはオペレータに対して見えることを特徴とする請求項１６に記載の自動車のためのコンソール。
18. 前記トレイは前記格納ゾーン内に飲料保持機構を具備し、
    前記トレイ機構が前記第３状態に調節された場合に、前記飲料保持機構と前記飲料保持デバイスとは整列されて、協働して飲料を保持することが可能であり、
    前記トレイ機構は、前記飲料保持デバイスに移動可能に取り付けられ且つ前記飲料を保持することを補助するために前記リセプタクル内において延伸可能なタブをさらに具備していることを特徴とする請求項１７に記載の自動車のためのコンソール。