JP5662084B2 - 給電スタンド - Google Patents

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Description

本発明は、車載バッテリと電気的駆動手段とを有する車両の前記車載バッテリに対して電力を供給する給電スタンドに関する。
近年では、環境負荷を低減する観点から、二酸化炭素の排出量を抑制する等、各分野で各種の試みがなされている。例えば、太陽光を利用した発電設備の導入は、その一例であるが、気象条件によりその発電量が大きく左右され、季節や時間帯によって変動する電力需要に対応するものではない等、解決すべき課題もある。
ところで、上記電気的駆動手段を有する車両は、ガソリン等の化石燃料を利用したガソリン車と比較し、環境負荷を低減するものとして注目されている。この電気自動車の走行距離は、車載バッテリの性能により大きく左右され、例えば1回の充電で160Km程度の走行(所謂ハイブリッド車のような車種を除く)が可能とされる。従って、電気自動車による長距離走行を行うためには、車載バッテリの開発のみならず、その車載バッテリに給電する給電スタンドの普及とその開発も重要な要素となる。
この点、特許文献1には、電力供給スタンドを電柱に設置し、この電柱の間に架設された送電線から電力を取出して、電気自動車に供給するようにしたものが開示されている。即ち、当該給電スタンドは、送電線から電力を取出すための電力取出し線と、この取出し線から取出した電力を電気自動車に供給するための電力供給器を有し、電力供給器によって、電気自動車に供給する電力量を決定するようになっている。
特開2009−065785号公報
一方、近年では、国や公共団体も環境保全を目的として、公共の車両について電気自動車の導入が進められていることから、給電スタンドが普及してくると、救急車や警察車両、消防車両等でも電気自動車の導入が進められるものと想定される。しかしながら、特許文献1の電力供給スタンドでは、電気自動車への給電を送電線から受けていることから、一旦、停電になった場合には、その停電が復旧するまでの間、電気自動車への給電が不能の状態になる。殊に、地震等の自然災害における停電時に、上記した電気自動車としての救急車等への給電が不能となる事態を確実に回避しなければならず、電気自動車及び給電スタンドの普及を図る上で、大きな課題を内在している。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、自然災害等における停電時にも車両バッテリへの給電を適切に行うことができる給電スタンドを提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明の給電スタンドは、車載バッテリを有し当該車載バッテリを電源とした電気的駆動手段により走行する車両の前記車載バッテリに対して電力を供給するものであり、商用電源によって充電される蓄電部と、商用電源の停電を検出する停電検出手段と、前記車載バッテリへ電力を供給する給電モードを、主として商用電源を供給電源として前記車載バッテリに給電する通常給電モードと、前記蓄電部から前記車載バッテリに給電する停電給電モードとに切換える第1切換手段と、前記停電検出手段により停電が検出された場合に、前記第1切換手段を前記停電給電モードに切換える制御手段と、所定の車両あるいは所定の利用者を、他の車両あるいは他の利用者から識別するための情報を読取る読取手段と、を備え、前記制御手段は、前記停電検出手段により停電が検出された場合に、前記蓄電部からの電源供給を受けて動作するとともに、前記停電検出手段により停電が検出され且つ前記読取手段の読取り結果に基づき所定の車両あるいは所定の利用者と識別したことを条件として、前記車載バッテリへの給電を許容するように構成されていることを特徴とする。
本発明の給電スタンドによれば、通常時(非停電時)において主として商用電源を供給電源とした給電モードで給電を行う。このため、通常時に蓄電部にて所定の充電率を確保することができ、蓄電部の充電率が低下した状態で停電となる事態を確実に回避することができる。従って、停電時に可及的に多くの公共の車両等に対して給電を行うことができる。
本発明の第1実施形態を示す給電管理システムの概略的なブロック図 (a)は、給電装置の外観の一例と車載バッテリへの給電とを説明するための模式図、(b)は蓄電部及びその収容部の他の配置例を示す拡大図 給電装置における開扉された部分の拡大図 通常時及び停電時における給電スタンドの機能を説明するための図 通常時における蓄電部の充放電に係る制御内容を示すフローチャート (a)〜(d)は、夫々図5のフローチャートの一部を別個に示す図 停電時における蓄電部の充電に係る制御内容を示すフローチャート 車載バッテリへの給電に係る制御内容を示すフローチャート 通常時における給電処理の流れを示すメインフローチャート 通常時における解錠処理の流れを示すフローチャート 通常時における充電ケーブル着脱・課金処理の流れを示すフローチャート 通常時における給電源設定及び給電処理の流れを示すフローチャート 通常時における施錠処理の流れを示すフローチャート 停電時における給電処理の流れを示すメインフローチャート 停電時における解錠処理の流れを示すフローチャート 停電時における充電ケーブル着脱・認証処理の流れを示すフローチャート 停電時における給電源設定及び給電処理の流れを示すフローチャート 蓄電部の温度管理処理に係る制御内容を示すフローチャート 蓄電部の充放電に係る制御例を充電率との関係で示す図 寒冷地に適用した場合おける蓄電部の温度管理に係る制御例を示す図 高温時における蓄電部の温度管理に係る制御例を示す図 本発明の第2実施形態を示す複数の給電スタンドの概略図
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態の給電スタンド11について、図1〜図21を参照しながら説明する。図1は、給電スタンド11の電気的構成と共に示す給電管理システム10の概略的なシステム構成図である。
先ず、給電管理システム10は、電動車両12(図2のみ図示)の充電を行うための給電スタンド11と、電動車両12に係る情報や給電スタンド11の電力供給等を、通信ネットワーク(通信回線13)を介して管理する給電管理サーバ15aと、給電スタンド11における給電料金等を、通信回線13を介して管理するクレジット管理サーバ15bとを備えると共に、他の給電スタンド11´が通信回線13を介して接続されている。
給電スタンド11は、電動車両12の駐車が可能なステーション17に配置された給電装置18を備える。給電スタンド11のステーション17としては、道路の路肩に区画形成された路上駐車場、ショッピングセンター等の商業施設の駐車場、公共施設の駐車場、ガソリンスタンド等の民営の駐車場のスペース、各種の駐車スペースへの適用が可能である。この給電スタンド11の給電装置18は、電力会社から供給される商用電源や後述の補助電源部によって充電される蓄電部20を有し、その充電した電力の放電あるいは商用電源によって、電動車両12の車載バッテリ21(図2参照)に給電するようになっている。
図2(a)に示すように、給電スタンド11の蓄電部20は、例えば給電装置18内の収容空間部Sに内蔵されている。収容空間部Sには、蓄電部20の温度を検出するための温度センサ20a(温度検出手段、図1、図2(b)参照)、蓄電部20の冷却及び加熱を行うための冷却ファン20b(冷却手段)及びヒータ20c(加熱手段)、蓄電部20の充電率を検出するための充電率検出手段20dが収容されている。尚、蓄電部20を、図2(b)に示すように給電装置18の設置面F下側の収容空間部S´に配置してもよい。
ここで、給電装置18による給電の対象たる電動車両12の構成について簡単に述べる。図2(a)に示すように、電動車両12は、車載バッテリ21含むバッテリ部21aと、このバッテリ21を電源とした電気的駆動手段(図示しないモータ等)とを搭載した所謂電気自動車である。電動車両12は、その車両番号を含む車両情報等を記憶した車両内制御部(図示せず)を有すると共に、バッテリ部21aによって車載バッテリ21の充電率等の状態を監視するようになっている。また、電動車両12には、後述の給電ケーブル24の給電コネクタ24aが嵌合する受電コネクタ12aが設けられている。尚、電動車両12は、モータ及びエンジンを駆動手段とするハイブリッド車であってもよく、車両情報等を記憶した車両識別情報媒体としてRFIDタグ等を用いてもよい。
前記電力会社から供給される商用電源は、周知の如く電力会社側の発電設備として例えば火力発電(図1の発電所25a)、原子力発電、風力発電(風力発電機25b)、太陽光発電(太陽電池発電設備25c)等で発電され、電力会社側の変電所25dや受電設備25eの変圧器等により所定の電圧(電力)に変換されて、給電スタンド11で受電される。
一方、給電スタンド11のステーション17の外部(内部でもよい)には、商用電源とは別の独立した電力を生成して給電スタンド11の補助電源に供される補助電源設備(補助電源部)27が付設されている。この補助電源設備27として、例えば、自然エネルギーを利用した発電手段たる太陽光発電装置27a及び風力発電装置27bと、水素と酸素の反応に基づき電力を生成する周知の燃料電池27cとが用いられている。本実施形態の各発電装置27a〜27cは、その発電時における日照状況や風力の不足を相互に補完することができ、当該発電装置27a〜27cで生成された電力は、給電スタンド11の補助電力受電部28で受電される。
給電スタンド11の給電装置18には、電力会社から供給される商用電源を受電する受電部19aが設けられると共に、その商用電力系統たる交流供給線路wには、商用電源の停電を検出するための停電検出部30(停電検出手段)が設けられている。この給電装置18には、前記蓄電部20を充電するための電源の切換え等を行うための充電切換制御部31と、前記車載バッテリ21への供給電源の切換え等を行うための給電切換部32とが設けられると共に、これら切換部31,32の切換え制御など給電スタンド11全体の制御を司る処理部33が設けられている。
具体的には、第2切換手段としての充電切換制御部31は、受電部19aからの商用電源と、補助電力受電部28からの補助電源と、前記車載バッテリ21の電源(当該バッテリ21の放電を利用した電源)とを選択的に切換える機能を有すると共に、それらの電力を蓄電部20の充電に適した直流電源に変換する機能を有する。第1切換手段としての給電切換部32は、前記車載バッテリ21への供給電源を、蓄電部20、商用電源及び補助電源のうちの一つは複数の電源に選択的に切換える機能を有する。
前記給電装置18には、給電切換部32から入力される電力を所定の電力に変化して外部の電気負荷に出力するための電力変換手段34(第2電力変換手段)として、パワーコンディショナー部35及び各給電部36,37,38,39が設けられている。パワーコンディショナー部35を含む電力変換手段34は、給電切換部32から選択的に入力される入力電力を夫々調整する機能を備えると共に、直流電力を交流変換するインバータ機能と交流電力を直流変換するコンバータ機能との双方を備える。具体的には、例えば、電力変換手段34は、パワーコンディショナー部35と車両電力給電部36を介して電動車両12側(車載バッテリ21)に通常の大きさの交流電流を流す普通充電、並びにコンディショナー部35と車両急速給電部37を介して車載バッテリ21に普通充電時の電流に比し大きな直流電流を流す急速充電とが可能な構成とされている。尚、電力変換手段34は、電動車両12における変換器(交流電力を直流電力に変換する充電用のもの)の有無等に応じて、普通充電及び急速充電に供する電力を所定の電力に変換すればよい。
また、電力変換手段34は、そのインバータ機能によって、蓄電部20や太陽光発電装置27a、燃料電池27cを供給電源とした場合の直流電力を、商用周波数(例えば60Hzの正弦波)の交流電圧へ変換する。即ち、電力変換手段34は、パワーコンディショナー部35と家庭電力給電部38を介して、一般の電気機器に供する電源電圧として例えば単相100vを供給し、パワーコンディショナー部35と専用電力給電部39を介して信号機40等の公共交通制御用機器に供する電源電圧として例えば単相100vを供給する。このため、停電時でも、給電スタンド11の蓄電部20等を利用して、電力変換手段34により一般の電気機器への給電が可能な電力を得ることができる。
給電装置18には、車両電力給電部36及び専用電力給電部39に接続され、前記電動車両12の車載バッテリ21の放電時の電力を受電する車両電力受電部41が設けられている。車両電力受電部41は、所謂メモリ効果に起因する車載バッテリ21の劣化を抑制して寿命を延ばすと共に車載バッテリ21の放電時の電力を無駄なく利用するように設けられたものであり、充電切換制御部31を介して、車載バッテリ21の放電時の電力を蓄電部20に供給するようになっている。
給電装置18には、前記交流供給線路wと蓄電部20との間に処理部33は、を介して接続され、蓄電部20の電力を商用電源へ供給するための放電部42が設けられている。放電部42(第1電力変換手段)はインバータを有し、給電切換部32の切換え制御によって、蓄電部20から出力される直流電力を、放電部42にて商用電源に応じた周波数及び位相(例えば60Hzの正弦波)の交流電圧に変換して交流供給線路wへ出力する。
前記処理部33は、マイクロコンピュータを主体に構成されており、内部に図示しないCPUや記憶部33a等を有する制御手段である。記憶部33aは、例えばROM及びRAM並びに不揮発性メモリとしてのEEPROMから構成されている。EEPROMには、電動車両12の車両番号等の車両識別情報や、後述の個人識別情報等が記憶されている。これら識別情報は、予め登録された一般車両や一般人の識別情報の他、救急車、警察車両、消防車両等、災害などで特に優先して給電する必要のある特定車両の車両番号と、当該特定車両を運転する者として非常時の給電を許可された者(特別許可者)とを含む。処理部33は、例えば所定期間毎に給電管理サーバ15aから前記識別情報や、管理に必要な各種データ等をEEPROM等に書込み或は更新する。
処理部33には、前記充電率検出手段20dや温度センサ20aが接続されると共に、冷却ファン20b及びヒータ20cを夫々駆動する駆動回路(図示せず)が接続されている。処理部33は、充電率検出手段20dにより検出された充電率を、通信制御部33bを介して、所定期間毎に給電管理サーバ15aに送信し、当該サーバ15aからの指示に基づき、前記切換部31,32や放電部42を制御するようになっている。
また、処理部33には、カードリーダ/ライタ部43、及び無線通信制御部46aが接続されている。カードリーダ/ライタ部43は、所定の車両あるいは所定の利用者を、他の車両あるいは他の利用者から識別するための情報を読取る読取手段である。詳しい図示は省略するが、カードリーダ/ライタ部43は、例えば、前記個人識別情報を記憶したICカード(図示せず)と非接触で情報の交信を行うと共に、処理部33と当該リーダ/ライタ部43との間で係る情報をやりとりする。
無線通信制御部46aは、例えば携帯電話システム45に備えられる図示しない基地局(制御局)に、通信線45aを介して接続されており、給電スタンド11において、アンテナ46b等と共に通信エリアを拡大するための簡易型の基地局46を構成する。即ち、基地局46は、無線端末としての携帯電話47と無線信号の交信を行うものであり、システムとしては、防災無線システム等の各種の無線通信システムを適用することができる。
給電切換部32には、処理部33、カードリーダ/ライタ部43及び無線通信制御部46a(以下、これらを制御部33,43,46aと総称する)の夫々へ制御用の電力を供給する制御電源部48が接続されている。一方、これら制御部33,43,46aとパワーコンディショナー部35は、夫々停電時用の制御電源ライン(無線通信制御部46a用の電源ライン49のみ図1に示す)で接続されている。そして、処理部33は、停電検出部30により停電が検出された場合に、給電切換部32の切換え制御を行うことで、蓄電部20からパワーコンディショナー部35及び制御電源ラインを介して制御部33,43,46aに夫々電力を供給する。
図2(a)に示すように、給電装置18の筐体上部には、開閉可能な扉50が設けられており、その扉50で覆われる部分に、操作パネル部18aが配置されている。図3は当該パネル部18aの一例を拡大して示すものである。
操作パネル部18aには、普通充電用或は急速充電用の給電ケーブル24の給電コネクタ24aが嵌合するコンセントであって、普通充電と急速充電に供するコンセント36aと37aが設けられている。操作パネル部18aには、一般の電気機器用のコンセント38aが設けられている。このコンセント38aには、停電時に前記家庭電力給電部38を介して電力が供給され、一般の電気機器を接続して使用することができる。また、操作パネル部18aには、扉50の窓部50aに臨む部位に前記カードリーダ/ライタ部43のアンテナ部(読取部43a)が設けられると共に、給電に係る料金やメッセージ等を報知する表示部51a(報知手段)や、入力キー等の操作入力部51b等が設けられている。尚、扉50は、図示しない電子錠によって施錠/解錠が電気的に行われるようになっている。
図2(a)に示すように給電ケーブル24は、電力ケーブル24bと通信ケーブル24cを備え、その一方の給電コネクタ24aが前記コンセント36a(37a)に嵌合し、他方の給電コネクタ24aが電動車両12の受電コネクタ12aに嵌合する。この嵌合状態(接続状態)で、電力ケーブル24bを通じて給電装置18からの電力供給或は車載バッテリ21の放電が行われ、通信ケーブル24cを通じて給電装置18と前記バッテリ部21a(或は車両内制御部)との間での情報通信が可能となる。尚、図2(a)の電動車両12における破線12bは、給電ケーブル24の前記接続状態で、電動車両12と給電スタンド11との間で通信を行うための通信線であり、図1に示す破線36b,37bは、給電スタンド11側における通信線である。
前記クレジット管理サーバ15bは、上記給電スタンド11で車載バッテリ21に給電した際に課金を行うものであり、パスワードを含む支払用のクレジットカードに係る個人情報が予め登録されている。図示は省略するが、給電装置18には車載バッテリ21に供給される電力量を積算する電力積算部が設けられており、その給電に係る料金は、電力積算部の積算値に基づき処理部33で算出される。尚、一回の給電に対して一定の料金を課す等、前記積算値に基づくことなく給電に係る料金を設定してもよい。
前記給電管理サーバ15aのデータベースには、前記車両識別情報や、個人識別情報等が記憶されている。また、給電管理サーバ15aは、各給電スタンド11,11´における蓄電部20の充電率や、電力需要家における電力需要状況等を所定期間毎に取得し、データベースに書き込むようになっている。このサーバ15aとクレジット管理サーバ15bは、1つの同じサーバ(以下、両サーバ15a,15bをサーバ15と総称する)で構成してもよい。
そして、本実施形態の給電スタンド11は、サーバ15からの指示に基づき蓄電部20の充放電を制御することで、蓄電部20がスマートグリッド端末として機能し、電力需要等に応じた適切な給電が行われるようになっている。ここで、図4における左の欄は、通常時(商用電源停電時)における給電スタンド11の大まかな機能を示している。同図に示すように、給電スタンド11は、通常時の夜間における蓄電部20への充電と、電力負荷に対応して交流供給線路w側(商用電源側)に放電部42を介して放電する所謂売電とを行う。また、給電スタンド11は、通常時には、蓄電部20を介さずに商用電力により車載バッテリ21へ給電する通常給電モードを基本としつつ、補助電源設備27からの補助電力の受入れが可能に構成されている。一方、停電時には、図4の右の欄に示すように、蓄電部20で充電した電力を放電して車載バッテリ21へ給電する停電給電モードへ移行すると共に、補助電源設備27からの補助電力を受入れる。以下、この通常時及び停電時における車載バッテリ21への給電処理を[(3)給電処理]、当該給電処理以外の給電スタンド11における処理を[(1)通常時充放電処理]と[(2)停電時充電処理]とに分けて説明する。
[(1)通常時充放電処理]
図5、図6は、非停電時の給電スタンド11における処理を示すフローチャートであり、当該処理は、処理部33とサーバ15との間でのやり取りに基づき実行される。
即ち、給電スタンド11において、処理部33は、所定期間毎に充電率検出手段20dの検出結果を参照する(ステップA1)。次いで、処理部33は、その検出結果に基づいて、蓄電部20の充電率(或は充電量や充電可能量でもよい)を演算により取得し、当該充電率を、サーバ15へ送信する(ステップA2)。一方、サーバ15は、その送信された充電率を取得すると共に、当該充電率、他の給電スタンド11´の蓄電部20の充電率、現在の時間帯(深夜電力時間帯か否か)や現在の電力需要状況等、各種の条件に基づいて、各給電スタンド11,11´に対し各種の指示を行う(ステップA3)。この場合、サーバ15の指示には、ステップA4〜A7に示すように各給電スタンド11,11´に対する蓄電部20の充放電に係る指示が含まれる。
処理部33は、サーバ15から充電開始の指示がなされると(ステップA4にてYES)、充電率検出手段20dの検出値に基づき蓄電部20が満充電か否かを判断する(図6(a)のステップA10)。ここで、蓄電部20の充電量が不足している場合、処理部33は、充電切換制御部31を、前記商用電源と補助電源(外部電源)の双方を蓄電部20側に出力するように切換える。これにより、蓄電部20では、切換制御部31にて変換された双方の直流電力による充電が開始される(ステップA11,A12)。尚、前記ステップA10で蓄電部20が満充電と判断された場合、蓄電部20の充電を開始せずにステップA1に戻る。
こうして、処理部33は、再度、充電率検出手段20dにより蓄電部20の充電状態に係る情報を取得してサーバ15へ送信し(ステップA1,A2)、サーバ15側から充電停止の指示(ステップA5にてYES)を受け、或は蓄電部20が満充電となる(ステップA8にてYES)まで、ステップA1〜A9を繰り返す。ここで、処理部33は、充電停止のコマンドを受けた場合(ステップA5にてYES)、切換制御部31にて商用電源を遮断する(図6(b)のステップA13)。これにより、蓄電部20は、満充電となる(ステップA14にてYES)まで、補助電源のみで充電される。一方、前記ステップA8で蓄電部20が満充電と判断された場合(YES)、切換制御部31にて商用電源のみならず補助電源も遮断され(図6(b)のステップA13〜A15)、蓄電部20の充電を終了する(ステップA1に戻る)。
夏季の日中等に電力需要がピークになる等して、サーバ15側から放電開始のコマンドを受けた場合(ステップA6にてYES)、処理部33は、充電切換制御部31にて補助電源を直流電力として蓄電部20側に出力させる切換え制御を行う(図6(c)のステップA16)。また、処理部33は、給電切換部32にて切換え制御を行い、放電部42を介して商用電源側に蓄電部20を放電させる(ステップA17)。これら切換え制御によって、太陽光発電装置27aにあっては夏の日差しを利用して効率的な発電を行うことができると共に、蓄電部20をエネルギーの貯蔵源、乃至スマートグリッド端末として機能させることができる。この蓄電部20の放電は、サーバ15側から放電停止の指示(ステップA7にてYES)を受け、或は蓄電部20の充電量が下限となる(ステップA9にてYES)まで行われる。つまり、放電停止の指示、或は蓄電部20の充電量が下限となった場合、充電切換制御部31にて補助電源が遮断され(図6(d)のステップA18)、給電切換部32における切換え制御により蓄電部20の放電が停止される(ステップA19)。こうして、給電スタンド11を含む給電管理システム10は、蓄電部20と、主として自然エネルギーを利用した発電手段とによって、季節や時間帯で大きく変化する電力の需要に応じた効率的なエネルギー供給システムを構成する。尚、ステップA9における蓄電部20の充電量の下限は、停電に備えて例えば50%の充電率に設定してもよい。
[(2)停電時充電処理]
商用電源の停電の際、給電スタンド11において停電検出部30により停電が検出されると、前記(1)の処理に代えて図7に示す処理が実行される。即ち、処理部33は、所定期間毎に充電率検出手段20dの検出結果を参照し、蓄電部20が満充電か否か(或は所定の充電率を満たすか否か)を判断する(ステップA21)。ここで、処理部33は、蓄電部20の充電の必要があると判断するまでステップA21を繰り返す。一方、蓄電部20の充電量が不足していると判断した場合、充電切換制御部31にて、補助電源を蓄電部20側に出力する切換え制御を行う(ステップA22)。この場合、太陽光発電装置27a及び風力発電装置27bで生成した電力(商用電源とは別の独立した電力)と、場合によっては燃料電池27cや他の発電手段を用いて得た電力とを、充電切換制御部31を介し蓄電部20に供給して充電を行う。これにより、処理部33は、充電率検出手段20dの検出結果に基づき蓄電部20が満充電となるまで充電し(ステップS23)、その後、充電切換制御部31の切換え制御により補助電源を遮断する(ステップA24)。
このステップA21〜A24は、停電の間、継続して繰り返し実行されることで、例えば自然災害等で停電が長期にわたるときでも給電スタンド11において電動車両12(車載バッテリ21)への給電を可能ならしめる。また、前述のように、給電スタンド11において、処理部33は、停電検出部30により停電が検出されたとき、蓄電部20から制御電源ライン49等を介して処理部33や無線通信制御部46a等へ制御用の電力を供給し、或は専用電力給電部39を介して信号機40への給電を開始するよう、給電切換部32の切換え制御を行う。本実施形態と異なり、停電が発生してから発電機を起動させる構成の下では、その起動に基づき発電機が発電するまでタイムラグが生じるが、給電スタンド11では、停電検出部30の検出信号に基づき、給電切換部32の切換え制御を瞬時に行うことができる。従って、停電になっても携帯電話47の交信を途絶えずに行うことができると共に、信号機40の消灯を防止することができる。
[(3)給電処理]
図8に示すように、給電スタンド11で電動車両12へ給電が行われる際には、停電検出部30の検出結果に基づき停電か否が判断されて(ステップA31)、その状況に即した適切な給電が行われるようになっている(ステップA32,A33)。
ここで、図9〜図13は、ステップA33で行われる非停電時の給電処理の流れを示している。一般の利用者(ユーザ)には、例えば、給電スタンド11での給電を可能とするための会員登録を行うことにより、給電証明用のICカード(個人情報識別媒体)が予め付与されている。ICカードは、アンテナと当該アンテナに電気的に接続されたICチップを有する非接触式(接触式でもよい)のものであるが、後述のクレジットカードや身分証明用の各種IDカードを、給電証明用に併用する構成としてもよい。また、前記特別許可者にも、他の利用者と識別するための個人識別情報媒体として、例えば前記ICカードや携帯物(警察手帳等に前記アンテナやICチップを組み込んだもの等)が付与されている。非停電時には、これらICカード等を用いて(ステップS1,S2)、一般の利用者も給電装置18の解錠/解錠が可能となり(ステップS3,S5)、電動車両12へ給電(ステップS4)を行うことができる。
具体的には、給電装置18の扉50の窓部50aにICカードがかざされ、カードリーダ/ライタ部43により前記情報が正常に読取られると(ステップS1,S2にてYES)、処理部33は、その情報をサーバ15へ送信する。そして、図10に示すように、サーバ15は、送信された情報と前記データベースに記憶された識別情報とを照合することで、予め登録された利用者か否かを判断して、当該判断結果を処理部33へ送信する(ステップS11)。ここで、処理部33は、予め登録された利用者で無い場合(ステップS12にてNO)、その旨を表示部51aに表示して(音声による報知でもよい)前記電子錠の解錠を拒否する(ステップS13)。これにより、処理部33は、正当な利用者以外の者による給電を防止する一方、登録された利用者の場合には電子錠を解錠する(ステップS14)。そして、電子錠の解錠の後、扉50の開扉動作とその報知が行われ、扉50は、自動的に開限位置へ移動する(ステップS15,S16)。
次いで、支払用のICカード(クレジットカード)が前記読取部43aにかざされてカードリーダ/ライタ部43により読取られると(図11のステップS21)、処理部33は、表示部51aにパスワード入力画面を表示させる(ステップS22)。この入力画面において、利用者の操作入力部51bの操作によりパスワードが入力されてサーバ15に送信されると、サーバ15は、当該パスワードの照合を行って、その照合結果を処理部33へ送信する(ステップS23)。処理部33は、照合結果が一致しない場合には再度の入力を求め(ステップS22に戻る)、照合結果が一致した場合には給電案内を行う(ステップS25)。この給電案内は、利用者の操作入力部51bにおける設定操作に応じて行われもので、例えば利用者により普通充電が設定された場合、給電ケーブル24の接続案内を、表示部51aへの表示あるいは音声により行う。そして、処理部33は、ステップS26にて利用者により給電ケーブル24が接続されたことを確認し、ステップS27にて前記電力積算部における現在の積算値を読込んで、給電処理(ステップS28、図12に示すサブルーチン)に移行する。
先ず、サーバ15は、処理部33からの商用電力の使用の要求を受けると、現在の電力需要状況等に基づき商用電力の使用の可否を判断し、その判断結果を処理部33に送信する(ステップS41)。処理部33は、サーバ15から商用電源の使用の許可を得た場合、商用電源と補助電源との双方を電源としてパワーコンディショナー部35側に出力するよう、給電切換部32を切換える(ステップS42〜S44、通常給電モード)。この場合、補助電源としては、燃料電池27cを用いることなく、太陽光発電装置27a及び風力発電装置27bで生成された電力を利用するが、例えば夜間に風が強い時には風力発電装置27bのみを利用する等、補助電源設備27における発電状況等に応じて給電切換部32の切換え制御を適宜行うようにしてもよい。
ここで、前記設定操作により普通充電が選択されている場合には、パワーコンディショナー部35で商用電源と補助電源を夫々普通充電に適した電圧に調整(交流電力に変換)すると共に、車両電力給電部36、給電ケーブル24を介して電動車両12側に通常の大きさの交流電流を流すことで、車載バッテリ21に対する給電が行われる。処理部33は、前記通信ケーブル24cを介して電動車両12のバッテリ部21aから車載バッテリ21が満充電であることを検出するまで給電し(ステップS45)、満充電となった時点で、給電切換部32にて商用電源と補助電源との双方を遮断する(ステップS46,S47)。一方、ステップS45において、給電中に停電検出部30により停電が検出された場合(ステップS48にてYES)、給電切換部32にて商用電源を遮断すると共に蓄電部20から車載バッテリ21に給電するように切換えて(ステップS49,S50)、停電給電モードに移行する。こうして、給電中に停電になっても車載バッテリ21が満充電になるまで給電を継続して行うことができ(ステップS51)、満充電となった時点で、給電切換部32にて蓄電部20からの供給電源と補助電源との双方を遮断する(ステップS52,S47)。
夏の日中等に電力需要がピークになる場合、前記ステップS41で商用電力の使用をサーバ15から拒否されることから、補助電源のみで車載バッテリ21を給電するように切換える(ステップS53,S54)。そして、車載バッテリ21への給電が終了すると(ステップS51にてYES)、蓄電部20からの供給電源と補助電源との双方を遮断して(ステップS52,S47)、図11のステップS29にリターンする。
その後、処理部33は、給電ケーブル24の接続取外し案内を、表示部51aへの表示あるいは音声により行い、給電ケーブル24が取外されたことを確認する(ステップS29,S30)。そして、ステップS31にて電力積算部における現在の積算値を読込み、前記ステップS27での積算値との差を算出して車載バッテリ21への給電に要した電力量とその料金を夫々演算する(ステップS32)。また、処理部33は、算出した電力量及び電力料金を表示部51aに表示させ、利用者の操作入力部51bからの確認入力を待って、サーバ15に当該電力量及び電力料金等を送信する(ステップS33,S34)。サーバ15側では、データベースに個人IDと対応付けて電力量及び電力料金が記録されることから、車載バッテリ21の品質や履歴の管理をも行うことができる。
上記の処理を終えると、図13に示すように、扉50の閉扉動作とその報知が行われ、処理部33は、扉50を閉限位置へ移動させると共に(ステップS61,S62)、その閉限位置で前記電子錠を施錠する(ステップS63)。
尚、前記ステップS1において利用者を識別するためICカードを用いたが、車両を識別するための車両番号により給電の可否を判断するようにしてもよい。例えば、前記ステップS26で給電ケーブル24の接続を確認した後、処理部33は、給電ケーブル24(通信ケーブル24c)を介して電動車両12の車両内制御部から車両番号を取得し、その車両番号をサーバ15へ送信する。そして、サーバ15は、送信された車両番号と前記データベースに記憶された車両識別情報とを照合することで、給電の可否を判断するのである。
図14〜図17は、停電後に電動車両12へ給電する際の処理の流れを示しており、以下では、前記の非停電時と異なる処理について詳述することとし、非停電時と共通する処理については、詳しい説明を省略する。
図14のステップT1〜T5と、図9のステップS1〜S5との対比から明らかなように、電動車両12へ給電する際の大まかな処理の流れは共通するが、停電後には前記特定車両あるいは特別許可者であることを条件として給電が許容される。例えば、地震等の自然災害に伴い停電した場合、給電装置18の扉50の窓部50aに前記警察手帳がかざされると、処理部33は、カードリーダ/ライタ部43によりその情報を読込んで(ステップT1,T2にてYES)、セキュリティ処理に移行する(ステップT3、図15参照)。ここで、処理部33は、図15のステップT10にてサーバ15と通信が可能か否かを判断し、通信が可能な場合には、前記のカードリーダ/ライタ部43での読取り結果をサーバ15に送信する。サーバ15は、その送信された情報とデータベースに記憶された識別情報とを照合することで、予め登録された特別許可者か否かを判断して、当該判断結果を処理部33へ送信する(ステップT11,T12)。これに対し、サーバ15との通信ができない場合、処理部33は、前記の読取り結果と当該処理部33の記憶部33aにおける識別情報とを照合して車載バッテリ21への給電の可否を判断する(ステップT13,T12)。ここで、処理部33は、特別許可者で無い場合には、その旨を表示部51aに表示する等して電子錠の解錠を拒否する(解錠を不能にする。ステップT14)。一方、特別許可者の場合には電子錠を解錠して扉50の開扉を可能とし(ステップT15,T16)、公益的見地から特別許可者のみの給電を許容する。
扉50が開扉されると、処理部33は、ステップT3からステップT4(図16のサブルーチン参照)に移行する。そして、図16のステップT21では、特別許可者の操作入力部51bにおける設定操作に基づき、給電案内を行う。例えば、特別許可者により急速充電が設定された場合、処理部33は、給電ケーブル24の接続案内を、表示部51aへの表示等により行う。次いで、処理部33は、ステップT22にて給電ケーブル24の接続を確認した後、通信ケーブル24cを介して車両内制御部から車両番号を取得して、サーバ15と通信が可能か否かを判断する(ステップT23,T24)。処理部33は、サーバ15との通信が可能な場合(ステップT24にてYES)、サーバ15に対して、取得した車両番号を送信することにより当該車両番号と車両識別情報とを照合させ(ステップT25)、サーバ15との通信ができない場合、取得した車両番号と前記記憶部33aの車両識別情報とを照合する(ステップT26)。ここで、処理部33は、登録された特定車両で無い場合には、その旨を表示部51a等で報知すると共に給電ケーブル24の取外し案内を行って給電を拒否する一方(ステップT28、T34)、登録された特定車両の場合には、ステップT29にて電力積算部における現在の積算値を読込んで、給電処理(ステップT30、図17に示すサブルーチン)に移行する。
先ず、処理部33は、給電切換部32にて商用電源を遮断するように切換え(図17のステップT41)、自然エネルギーを利用した太陽光発電装置27a及び風力発電装置27bによる発電量が充分か否かを判断する(ステップT42)。処理部33は、これら装置27a,27bによる発電が補助電源として充足しないと判断した場合、給電切換部32の切換え制御により、燃料電池27c、太陽光発電装置27a及び風力発電装置27bで生成された電力を補助電源として利用し(ステップT44,T45)、充足すると判断した場合には、燃料電池27c以外の装置27a,27bで生成された電力を補助電源として利用する(ステップT43,T45)。また、処理部33は、ステップT46にて、当該補助電源のみならず蓄電部20も電源として車載バッテリ21に給電するよう給電切換部32を切換える(停電給電モード)。これにより、パワーコンディショナー部35で当該補助電源と蓄電部20からの供給電源とが夫々前記急速充電に適した電圧に調整されると共に、給電ケーブル24を介して電動車両12側に普通充電時の電流に比し大きな直流電流を流して車載バッテリ21に給電する。処理部33は、通信ケーブル24cを介して車載バッテリ21の満充電の信号を受けるまで給電し(ステップT47)、満充電となった時点で、給電切換部32にて補助電源と蓄電部20からの供給電源とを遮断して(ステップT48〜T50)、図16のステップT31にリターンする。
その後、処理部33は、ステップT31にて電力積算部における現在の積算値を読込み、前記ステップT29での積算値との差を算出して車載バッテリ21への急速充電に要した電力量とその料金を夫々演算する(ステップT32)。また、処理部33は、算出した電力量及び電力料金並びに給電した車両番号及び利用者(個人識別情報)等の情報を記憶部33aに記憶させ、サーバ15との通信が可能な場合には、それらの情報をサーバ15へ送信する(ステップT32,T33)。次いで、給電ケーブル24の接続取外し案内、及び給電ケーブル24の取外しの確認を行う(ステップT34,T35)。こうして、一連の処理を終えると、扉50が閉じられ、その閉限位置で前記電子錠が施錠される(図14のステップT5参照)。
[(4)温度管理処理]
図19は、前述した充電切換制御部31及び給電切換部32の切換え制御による、蓄電部20の充放電に基づく充電率変化の一例を示している。同図に示すように、蓄電部20の充電率は、商用電源による初期充電で満充電となった後、電動車両12への給電や商用電源側への放電により低下し、或は太陽光発電装置27a等の補助電源や商用電源からの充電により回復する、というように変化する。また、同図に示すように、蓄電部20の充電率は例えば50%の充電率を下回らないように前述の切換え制御が行われている。ここで、蓄電部20の充放電時には、そのバッテリ液の化学反応により蓄電部20温度が上昇する(図20参照)。そして、蓄電部20がある温度以上の高温になると、性能の低下を招くと共に寿命が短くなる虞がある。また、逆に温度が低下すると容量の低下等を招くことから、蓄電部20温度を所定の温度範囲に収める必要がある。そこで、本実施形態の給電スタンド11では、冷却ファン20b及びヒータ20cを駆動制御することで、蓄電部20の温度管理を行うようになっている。この蓄電部20の温度管理について、図18〜図21も参照しながら説明する。
ここで、図18は、当該温度管理に係る制御内容を示すフローチャートである。同図に示すように、処理部33は、例えば蓄電部20の充放電に先立ち(所定期間毎でもよい)前記温度センサ20aにより蓄電部20の温度を検出し(ステップU1)、当該検出温度が、上限温度をTH、下限温度をTL(何れも図20参照)とする所定の温度範囲にあるか否かを判断する(ステップU2)。ここで、当該検出温度が、所定の温度範囲に収まらず(ステップU2にてNO)且つ下限温度TLを下回っていると判断した場合(ステップU3にてYES)、ヒータ20cへの通電を開始すると共に、目標制御温度TMを設定する(ステップU4,U5)。具体的には、例えば、前記記憶部33aには、検出温度と目標制御温度とが対応付けられた目標制御温度テーブル(図示せず)が記憶されており、目標制御温度TMは、検出温度が低い場合には比較的高く、検出温度が高い場合には比較的低く設定される(図20、図21参照)。従って、図20に示すように、冬季あるいは寒冷地にあっては、ヒータ20cにより蓄電部20が比較的高い温度TMまで上昇するのを待って蓄電部20の充放電を開始する(ステップU6)。これにより、蓄電部20の充放電は、所定の温度範囲(ステップU1,U2にてYES)にて、ヒータ20c及び冷却ファン20bの駆動が停止された状態で行われる(ステップU7,U8,U9にてYES)。処理部33は、この充放電中に温度センサ20aの検出値に基づき上限温度THを越えたと判断した場合(ステップU2にてNO且つU3にてNO)、冷却ファン20bの駆動を開始する(ステップU10)。同時に、処理部33は、前記TM(つまり初期に設定した目標制御温度)を読込んで、冷却ファン20bの送風作用により蓄電部20が当該温度TMに低下するまで蓄電部20の充放電を停止し(ステップU5,U6)、当該温度TMに至ると再び充放電を開始する。こうして、外気温度が低い場合であっても、蓄電部20の充放電を所定の温度範囲で行うことができる。
他方、図21に示すように、外気温度が高い場合には、初期に設定される目標制御温度TMが比較的低く設定され、予め冷却ファン20bにより充分に冷却されてから蓄電部20の充放電が開始されることとなる(ステップU1,U2及びU3にてNO,ステップU10,U5,U6)。従って、季節や外気温度に係わりなく、蓄電部20の充放電を所定の温度範囲で行うことができると共に、外気温度に応じた目標制御温度TMを設定することができ、蓄電部20の充放電と温度管理を適切且つ効率的に行うことができる。尚、図示は省略するが、蓄電部20の温度管理手段(温度センサ20a、冷却ファン20b、ヒータ20c)とパワーコンディショナー部35との間を夫々電源ライン(停電用)で接続することで、停電時でも電力の供給を行うことができる。
[(5)効果]
以上説明したように、本実施形態の給電スタンド11は、蓄電部20以外の供給電源によって車載バッテリ21に給電する通常給電モードと、蓄電部20から車載バッテリ21に給電する停電給電モードとに切換える給電切換部32を有し、処理部33は、停電検出部30により停電が検出された場合、給電切換部32にて停電給電モードに切換えるように構成されている。これによれば、非停電時に通常給電モードで給電を行い蓄電部20において所定の充電率を確保することができ、蓄電部20の充電率が低下した状態において停電となる事態を回避することができる。従って、停電時に可及的に多くの電動車両12に対して給電を行うことができる。
本実施形態と異なり、停電が発生してから発電機を起動させる構成の下では、その起動に基づき発電機が発電するまでタイムラグが生じる。これに対し、本実施形態の処理部33は、停電検出部30により停電が検出された場合、蓄電部20から電源供給を受けて動作するため、停電に対応した制御に瞬時に切換えることができ、実用上において有益なものとすることができる。
前記読取手段として例えばカードリーダ/ライタ部43を有し、処理部33は、停電検出部30により停電が検出され且つカードリーダ/ライタ部43の読取り結果に基づき所定の車両あるいは所定の利用者と識別したことを条件として、車載バッテリ21への給電を許容するように構成されている。これによれば、例えば、自然災害等で停電が長期にわたるとき、緊急性、公益性の見地から救急車、警察車両、消防車両等、特に給電する必要の高い車両に対し優先して給電を行うことができる。従って、停電が復旧するまでの間、当該特定車両への給電が不能となる事態を確実に回避することができる。
前記読取手段は車両の車両番号を読取るように構成した。これによれば、特定車両を処理部33により確実に識別することができると共に、特定車両や一般の車両に係る情報の管理を容易に行うことができる。また、前記読取手段により読取られる情報媒体として、電動車両12に設けられ当該車両に係る情報を記憶した車両識別情報媒体、あるいは携帯物に付され利用者に係る情報を記憶した個人識別情報媒体を用いた。これによれば、車両あるいは個人を処理部33で認証した上で給電を行うことができる等、上記と同様の効果を得ることができる。また、情報媒体として前記ICカード等を用いることにより、データの管理や認証を簡単な構成で行うことができる。
処理部33は、停電検出部30により停電が検出された場合、サーバ15と通信が可能か否かを判断し、サーバ15との通信が可能な状態では、読取手段の読取り結果とサーバ15の識別情報とを照合して車載バッテリ21への給電の可否を判断し、サーバ15との通信ができない状態では、読取手段の読取り結果と記憶部33aの識別情報とを照合して車載バッテリ21への給電の可否を判断する。これによれば、サーバ15と処理部33との間で通信ができない状態でも、処理部33は、給電スタンド11で自律的に給電の可否を判断することができ、災害時の停電でも適切な給電を行うことができる。
処理部33は、外部の通信ネットワークを介して電力需要に基づき商用電源の使用を管理するサーバ15に接続され、通常給電モードにおいて、サーバ15からの指示に基づき蓄電部20の充放電を制御する。これによれば、例えば電力需要がピークの時に蓄電部20を商用電源側へ放電させる等、季節や時間帯に応じて、蓄電部20から商用電源側への放電と商用電源による蓄電部20の充電とを行うことで、蓄電部20を電力需要に対応したスマートグリッド端末(或はエネルギーの貯蔵源)として機能させることができる。
処理部33は、充電率検出手段20dにより検出された充電率を所定期間毎にサーバ15に送信し、サーバ15からの指示に基づき、蓄電部20の充放電に係る制御を行う。これによれば、サーバ15によって各給電スタンド11(蓄電部20)における充電率の一元管理を行うことができると共に、電力需要等との関係で蓄電部20の充放電を制御することができる。従って、例えば夜間電力時間帯を利用して蓄電部20の充電を行う等、計画的な電力管理を行うことができる。
給電スタンド11は、蓄電部20の電力を商用電源へ供給するための第1電力変換手段(放電部42)を備える。従って、サーバ15からの指示に基づき放電部42を制御することで、上記した蓄電部20の放電による効果と同様の効果を得ることができる。
給電スタンド11は、電動車両12と処理部33との間で通信を行うための通信手段として、例えば通信ケーブル24cを備える。そして、電動車両12とサーバ15との間で、当該通信手段と通信ネットワーク13を介した情報通信が可能に構成される。従って、上記実施形態の如く設定操作により普通充電(或は急速充電)を選択するのではなく、前記通信手段を介して、電動車両12側から急速充電に係る情報等を取得して充電方法等を設定することが可能となる。また、例えば電動車両12としての救急車がパソコンを搭載している場合、前記通信手段と通信ネットワーク13を介して病院との間で通信を行うことが可能となる。
処理部33は、車載バッテリ21へ給電する前に、前記通信手段を介して車載バッテリ21の充電率を取得し、その充電率が所定の充電率を満たすか否かを判断し、充電率が所定の充電率を満たしていないと判断した場合には、車載バッテリ21を一旦放電させて蓄電部20に供給し、当該放電完了後に車載バッテリ21へ給電するように制御する。これによれば、所謂メモリ効果に起因する車載バッテリ21の劣化を抑制して寿命を延ばすと共に車載バッテリ21の放電時の電力を無駄なく利用することができる。
蓄電部20から出力される電力を、所定の電力に変換して外部の電気負荷に出力するための電力変換手段34を備え、停電検出部30により停電が検出された場合に、外部の電気負荷への電力供給が可能に構成されている。具体的には、電力変換手段34は第2電力変換手段として、蓄電部20の直流電圧を、商用周波数の交流電圧に変換するインバータを有し、停電検出部30により停電が検出された場合に、外部の電気負荷としての電気機器または信号機40もしくは公共交通制御用機器への電力供給が可能に構成されている。従って、例えば自然災害等に伴う停電時にレスキュー隊が用いる電動工具等への給電を行うことができると共に、停電時にも信号機40の機能を維持することができる。
給電スタンド11は、外部の端末(携帯電話47)と無線通信を行うためのアンテナ46b及び無線通信制御部46aを備えた簡易型の基地局46として機能する。また、処理部33は、停電検出部30により停電が検出された場合に、無線通信制御部46aに蓄電部20から電源を供給するように制御する。これによれば、自然災害等に伴う停電時でも、通信が可能なエリアを確保することができ、レスキュー隊の端末47と無線通信を行うことができる。また、例えばビルの谷間の路上駐車場に給電スタンド11を多数設置する等して、携帯電話のインフラストラクチャの整備に寄与できる。これに伴い、端末47は比較的近距離で無線通信制御部46aと接続され、消費電力を削減することができると共に、端末47から前記制御局に送出されるトラフィックを低減できる。
処理部33は、停電検出部30により停電が検出された場合に、充電切換制御部31を、補助電源部27からの供給電源によって蓄電部20を充電するように切換える。この蓄電部20への充電によって、停電の際、蓄電部20の充電容量を越えた給電を可能ならしめ、より多くの電動車両12に対して給電を行うことができる。
前記補助電源部27は、前記給電スタンドの外部もしくは内部に設けられ、自然エネルギーを利用した発電手段あるいは燃料電池である。これによれば、前記発電手段により環境負荷の少ない発電を可能とし、あるいはその気象条件等により発電量が左右されることなく電力を供給することができる。
<第2実施形態>
図22は、第2実施形態の給電スタンド11,11´,11´を模式的に示す図であり、第1実施形態と異なる点につき説明する。
同図に示すように、給電スタンド11,11´,11´…(以下、複数の給電スタンド11と総称する)は、通信ネットワーク(例えば有線LAN52)により相互に接続されている。複数の給電スタンド11には夫々、蓄電部20の近傍(例えば給電装置18の上部)に、当該蓄電部20に係る情報を表示するための表示手段(例えば液晶ディスプレイからなる表示器53)が設けられている。処理部33は、充電率検出手段20dの検出結果と商用電源あるいは補助電源部27からの電源供給状態とに基づき給電が可能かどうかを判断し、その給電の可否を表示器53に表示させる。この表示は、例えば、「給電可(或は給電不可)」でもよく、前記表示手段を表示灯やランプで構成した場合には「緑(或は赤)」等の色や点灯(或は消灯)で給電の可否を識別できるように構成してもよい。
停電が長期にわたり、複数の給電スタンド11のうち何れかのスタンド11において蓄電部20の充電率が低下し、ついには給電が不能になる場合も想定される。このような場合でも、上記構成によれば、当該給電スタンド11での給電の可否を一目で把握することができ、緊急の事態に特定車両等への給電を速やかに行うことができる。
複数の給電スタンド11は、前述のように路上駐車場や公共施設の駐車場等に設置されるものであるが、各給電スタンド11は、一方の表示器53と他の表示器53´とを見渡せる位置関係になくてもよい。この点、給電スタンド11間の距離Lが比較的長い場合でも、以下のように構成することで、停電時において防災業務等に支障を来さないよう特定車両を給電が可能なスタンド11に案内することができる。
即ち、給電スタンド11の処理部33は、前記有線LAN52を介して当該給電スタンド以外の他の給電スタンド11´に係る情報を管理するサーバ15に接続されている。そして、処理部33は、停電検出部30により停電が検出され且つ充電率検出手段20dにより検出された充電率が不足すると判断した場合、給電が可能な他の給電スタンド11´の情報をサーバ15から取得して、その給電スタンド11´の位置情報(例えば地図、住所等の文字情報)を表示器53に表示させる。このため、停電時における緊急の事態に、当該給電スタンド11で給電ができない場合であっても、給電が可能な他のスタンド11への案により可及的速やかに給電を行うことが可能となる。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施形態にのみ限定されるものではなく、適宜の変形又は拡張が可能である。「通常給電モード」は、上記実施形態に記載のモードに限定されるものではなく、主として蓄電部20以外の供給電源(商用電源あるいは補助電源)によって車載バッテリ21に給電する形態であればよい。
図面中、11は給電スタンド、12は車両、13,52は通信ネットワーク、20は蓄電部、20dは充電率検出手段、21は車載バッテリ、24cは通信手段、27は補助電源部、27a,27bは発電手段、27cは燃料電池、30は停電検出手段、31は第2切換手段、32は第1切換手段、33は制御手段、33aは記憶部、34は第2電力変換手段、40は信号機、42は第1電力変換手段、43は読取手段、46aは無線通信制御部、46bはアンテナ、47は端末、を示す。

Claims (14)

  1. 車載バッテリを有し当該車載バッテリを電源とした電気的駆動手段により走行する車両の前記車載バッテリに対して電力を供給する給電スタンドであって、
    商用電源によって充電される蓄電部と、
    商用電源の停電を検出する停電検出手段と、
    前記車載バッテリへ電力を供給する給電モードを、主として商用電源を供給電源として前記車載バッテリに給電する通常給電モードと、前記蓄電部から前記車載バッテリに給電する停電給電モードとに切換える第1切換手段と、
    前記停電検出手段により停電が検出された場合に、前記第1切換手段を前記停電給電モードに切換える制御手段と
    所定の車両あるいは所定の利用者を、他の車両あるいは他の利用者から識別するための情報を読取る読取手段と、を備え
    前記制御手段は、
    前記停電検出手段により停電が検出された場合に、前記蓄電部からの電源供給を受けて動作するとともに、
    前記停電検出手段により停電が検出され且つ前記読取手段の読取り結果に基づき所定の車両あるいは所定の利用者と識別したことを条件として、前記車載バッテリへの給電を許容するように構成されていることを特徴とする給電スタンド。
  2. 前記読取手段は、車両の車両番号を読取るように構成され、
    前記制御手段は、前記停電検出手段により停電が検出され且つ前記読取手段で読取られた車両番号に基づき所定の車両であると判断した場合に、前記車載バッテリへの給電を許容するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の給電スタンド。
  3. 前記読取手段により読取られる情報媒体として、前記車両に設けられ当該車両に係る情報を記憶した車両識別情報媒体、あるいは携帯物に付され利用者に係る情報を記憶した個人識別情報媒体が用いられ、
    前記制御手段は、前記停電検出手段により停電が検出され且つ前記読取手段により読取られた情報に基づいて所定の車両あるいは所定の利用者を識別した場合に、前記車載バッテリへの給電を許容するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の給電スタンド。
  4. 前記制御手段は、
    所定の車両あるいは所定の利用者を識別するための識別情報を記憶した記憶部を備えると共に、外部の通信ネットワークを介して前記識別情報を管理するサーバに接続され、
    前記停電検出手段により停電が検出された場合に、前記サーバと通信が可能か否かを判断し、
    前記サーバとの通信が可能な状態では、前記読取手段の読取り結果と前記サーバの前記識別情報とを照合して前記車載バッテリへの給電の可否を判断し、
    前記サーバとの通信ができない状態では、前記読取手段の読取り結果と前記記憶部の前記識別情報とを照合して前記車載バッテリへの給電の可否を判断することを特徴とする請求項1から3の何れか一項記載の給電スタンド。
  5. 前記制御手段は、外部の通信ネットワークを介して電力需要に基づき商用電源の使用を管理するサーバに接続され、通常給電モードにおいて、前記サーバからの指示に基づき前記蓄電部の充放電を制御することを特徴とする請求項1から4の何れか一項記載の給電スタンド。
  6. 前記蓄電部の充電率を検出する充電率検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記充電率検出手段により検出された充電率を所定期間毎に前記サーバに送信し、前記サーバからの指示に基づき、前記蓄電部の充放電に係る制御を行うことを特徴とする請求項記載の給電スタンド。
  7. 前記蓄電部の電力を商用電源へ供給するための第1電力変換手段を備え、前記制御手段は、前記サーバからの指示に基づき前記第1電力変換手段を制御することを特徴とする請求項5または6記載の給電スタンド。
  8. 車両と通信を行うための通信手段を備え、
    前記制御手段は、外部の通信ネットワークを介してサーバとの情報通信が可能に構成されると共に、車両と前記サーバとの間で前記通信手段を介した情報通信が可能に構成されていることを特徴とする請求項1から7の何れか一項記載の給電スタンド。
  9. 前記制御手段は、前記車載バッテリへ給電する前に、前記通信手段を介して前記車載バッテリの充電率を取得し、その充電率が所定の充電率を満たすか否かを判断し、
    前記充電率が所定の充電率を満たしていないと判断した場合には、前記車載バッテリを一旦放電させて前記蓄電部に供給し、当該放電完了後に前記車載バッテリへ給電するように制御することを特徴とする請求項記載の給電スタンド。
  10. 前記蓄電部から出力される電力を、所定の電力に変換して外部の電気負荷に出力するための第2電力変換手段を備え、前記停電検出手段により停電が検出された場合に、外部の電気負荷への電力供給が可能に構成されていることを特徴とする請求項1から9の何れか一項記載の給電スタンド。
  11. 前記第2電力変換手段は、前記蓄電部の直流電圧を、商用周波数の交流電圧に変換するインバータを有し、前記停電検出手段により停電が検出された場合に、外部の電気負荷としての電気機器または信号機もしくは公共交通制御用機器への電力供給が可能に構成されていることを特徴とする請求項10記載の給電スタンド。
  12. 外部の端末と無線通信を行うためのアンテナ及び無線通信制御部を備え、
    前記制御手段は、前記停電検出手段により停電が検出された場合に、前記無線通信制御部に前記蓄電部から電源を供給するように制御することを特徴とする請求項1から11の何れか一項記載の給電スタンド。
  13. 前記蓄電部を充電するための電源を、商用電源とは別の独立した電力を生成する発電機能を有する補助電源部、あるいは商用電源に切換える第2切換手段を備え、
    前記補助電源部は、前記給電スタンドの外部もしくは内部に設けられ、自然エネルギーを利用した発電手段あるいは燃料電池であり、
    前記制御手段は、前記停電検出手段により停電が検出された場合に、前記第2切換手段を、前記補助電源部からの供給電源によって前記蓄電部を充電するように切換えることを特徴とする請求項1から12の何れか一項記載の給電スタンド。
  14. 前記蓄電部の近傍に、当該蓄電部に係る情報を表示するための表示手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記蓄電部の充電率を検出する充電率検出手段の検出結果と商用電源あるいは前記補助電源部からの電源供給状態とに基づき給電が可能かどうかを判断し、その給電の可否を前記表示手段に表示する構成にあって、
    通信ネットワークを介して前記給電スタンド以外の他の給電スタンドに係る情報を管理するサーバに接続されており、前記停電検出手段により停電が検出され且つ前記充電率検出手段により検出された充電率が不足すると判断した場合に、給電が可能な他の給電スタンドの情報を前記サーバから取得して、その給電スタンドの情報を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項13記載の給電スタンド。
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