JP5656901B2 - 浴室暖房乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、浴室暖房乾燥機、特に、浴室の天井壁に埋設して使用される浴室暖房乾燥機に関する。
近年、浴室内において衣類の乾燥を行えるようにするため、浴室の天井壁で且つ浴槽の上方位置に浴室暖房乾燥機を埋設し、その浴室暖房乾燥機の下方にランドリーパイプを架設したユニットバス等の浴室形態が提案されている。
そして、このような浴室の天井壁に埋設される従来の浴室暖房乾燥機として、衣類乾燥運転中に温風の吹出方向を常に変化させ、ランドリーパイプに吊り下げられる衣類全体に満遍なく温風を吹き付けることで乾きムラの解消を図ったものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−116276号公報
具体的には、図7に示すように、上記従来の浴室暖房乾燥機9のケース本体91内には、循環ファン93の配設部から下方へ向かって単一の導風路901が形成されており、上記循環ファン93を回転させることで、浴室4内の空気が熱交換器94の配設部を通過した後、上記導風路901を通ってその下方の浴槽側(ランドリーパイプ48,49側)へ送り出される。また、ランドリーパイプ48,49は、一定距離離間させて設けられており、衣類も一定の幅を有するため、導風路901の下流側には、両端の支軸部を中心に所定範囲内で回動可能なルーバー96が設けられている。従って、衣類乾燥運転の際には、このルーバー96をスウィング動作させることで、温風の吹出方向を常に変化させ、ランドリーパイプ48,49に吊り下げられた衣類全体に温風を満遍なく吹き付けることができる。
しかしながら、このようにルーバーをスイング動作させて衣類乾燥を行うと、衣類に対して温風の当たっている箇所と当たっていない箇所とが常に変化するから、その分、衣類全体が均一な乾燥状態となるまでに長い時間を要した。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、天井埋設型の浴室暖房乾燥機において、衣類乾燥効率の向上を図ることにある。
本発明は、浴室の天井壁に設置されるケース本体と、浴室内の空気を前記ケース本体の内部空間との間で循環させる循環ファンと、循環ファンによって前記内部空間に取り込まれた空気を加熱する熱交換器と、浴室内の空気を屋外へ排出する換気ファンとを備えた浴室暖房乾燥機であって、前記ケース本体には、循環ファンによって前記内部空間に取り込まれた空気を浴室内へ導出させる主導風路と副導風路とが各別に設けられ、前記主導風路の下流側の開口である第1吹出口には、主導風路へ送り込まれた空気の吹出方向を一方側または他方側へ変向可能なルーバーが設けられ、前記副導風路の下流側の開口である第2吹出口は、第1吹出口に隣接し、且つ、副導風路へ送り込まれた空気の吹出方向が一方側へ向く位置に開設され、衣類乾燥運転時には、循環ファンおよび換気ファンを作動させ、熱交換器によって加熱された空気を第2吹出口から一方側方向へ送り出すとともに、前記加熱された空気が第1吹出口から他方側方向へ送り出されるようルーバーを設定する第1の衣類乾燥運転の実行手段と、循環ファンおよび換気ファンを作動させ、熱交換器によって加熱された空気を第2吹出口から一方側方向へ送り出すとともに、前記加熱された空気が第1吹出口から一方側方向へ送り出されるようルーバーを設定する第2の衣類乾燥運転の実行手段とを備えたものである。
このものでは、浴室内の空気を換気ファンによって屋外へ排出させるとともに、熱交換器で加熱しつつ循環ファンによって循環させる衣類乾燥運転の際、主導風路から第1吹出口を介して浴室の一方側(例えば、洗い場側)へ温風を送り出すと同時に、副導風路から第2吹出口を介して浴室の他方側(例えば、浴槽側)へも温風を送り出すことができる。従って、この浴室暖房乾燥機の下方に二本のランドリーパイプを横並びで架設させる場合には、それらランドリーパイプに吊り下げられた衣類全体へ常時温風が吹き当てられ、衣類の乾燥を全体で均一に進行させることが可能である。
また、上記ランドリーパイプのうち一方側のランドリーパイプにのみ衣類を吊り下げて乾燥を行う場合は、熱交換器で加熱された空気が第1吹出口から一方側方向へ送り出されるようルーバーを設定すれば、隣接配置された第1吹出口および第2吹出口から浴室の一方側(例えば、洗い場側)へ向けて集中的に温風を送り出すことができるから、その一方側のランドリーパイプに吊り下げられた衣類の乾燥を全体で均一に且つ速やかに進行させることが可能である。
上記浴室暖房乾燥機において、前記ルーバーが前記第1吹出口を閉塞可能に構成され、暖房運転時には、循環ファンを所定の強回転数で作動させ、前記熱交換器によって加熱された空気を第2吹出口から前記一方側方向へ送り出すとともに、前記加熱された空気が第1吹出口から前記一方側方向へ送り出されるようルーバーを所定の開位置に設定する強風暖房運転の実行手段と、循環ファンを所定の弱回転数で作動させ、前記加熱された空気を第2吹出口から前記一方側方向へ送り出すとともに、前記第1吹出口が閉塞されるようルーバーを閉位置に設定する弱風暖房運転の実行手段とを備えたものであるのが望ましい。
このものでは、強風暖房運転を実行すれば、主導風路の第1吹出口および副導風路の第2吹出口から一方側へ向けて集中的に温風が送り出されるから、例えばその一方側が洗い場であれば、洗い場を速やかに暖めることが可能である。
また、弱風暖房運転により風量を制限した場合においても、副導風路の第2吹出口から一方側へ向けて集中的に温風が送り出されるから、例えばその一方側が洗い場であれば、洗い場まで十分に温風を循環させることが可能である。
以上のように、本発明によれば、衣類乾燥運転の際、ランドリーパイプに吊り下げられた衣類の乾燥を全体で均一に進行させることが可能であるから、その分、乾燥時間を短縮でき、衣類乾燥効率が向上する。
図1は、本発明の実施の形態に係る浴室暖房乾燥機の設置状態を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る浴室暖房乾燥機の下面カバーを取り外して浴室側から見た状態を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る浴室暖房乾燥機の縦断面概略図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る浴室暖房乾燥機の衣類乾燥運転動作を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施の形態に係る浴室暖房乾燥機と従来の浴室暖房乾燥機との衣類乾燥運転時の衣類乾燥度合の変化を示すグラフである。 図6は、本発明の実施の形態に係る浴室暖房乾燥機の暖房運転動作を示すフローチャートである。 図7は、従来の浴室暖房乾燥機の縦断面概略図である。
次に、本発明の実施の形態に係る浴室暖房乾燥機について、添付図面を参照しながら具体的に説明する。
図1および図2に示すように、本発明の実施の形態に係る浴室暖房乾燥機1は、浴室4の天井壁41に開設された取付口40に対して埋め込み状態で取り付けられる略矩形箱状のケース本体11と、その下面の開口部110を浴室4側から覆う下面カバー12とを有している。また、ケース本体11の内部空間10には、浴室4内の空気を上記内部空間10との間で循環させる循環ファン13と、循環ファン13によって上記内部空間10に取り込まれた空気を加熱する熱交換器14とが組み込まれており、さらにケース本体11の前面板22の外面には、浴室4内の空気を上記内部空間10を通じて屋外へ排出する換気ファン15が設けられている。
また、図示しないが、上記浴室暖房乾燥機1には、浴室4内の温度(室温)を検知する室温センサと、熱交換器14への入水温を検知する湯温センサと、浴室暖房乾燥機1における衣類乾燥運転や暖房運転等の動作を制御する制御回路とが組み込まれている。この制御回路は、循環ファン13の回転動作を制御する循環ファン制御部と、換気ファン15の回転動作を制御する換気ファン制御部と、ルーバーの開度を調整するルーバー制御部と、予め設定された衣類の乾燥時間S1や浴室の暖房時間S2を計測するタイマ部と、室温センサの検知温度を所定の基準温度と比較する室温判定部と、湯温センサの検知温度を基準入水温と比較する湯温判定部とを備えているとともに、浴室4の内外に設けられたリモコン5に対して図示しない電気配線を通じて繋がっている。
図1に示すように、本実施の形態では、浴室4の前壁42に沿って略長方形状の浴槽44が配設されており、浴室4の後壁43側に洗い場45が設けられている。また、浴室4の取付口40は、浴槽44の上方位置、即ち、天井壁41の前壁42寄りに開設されている。さらに、浴槽44の上方で且つ浴室4の右側壁46および左側壁47の相互間には、衣類等を吊り下げるための二本のランドリーパイプ48,49が横並びで架設されている。従って、上記浴室暖房乾燥機1は、浴室4の取付口40に取り付けた状態において、ランドリーパイプ48,49の上方位置(浴槽44の上方位置)で且つ天井壁41の前壁42寄りに配設され、ケース本体11の前面板22は、洗い場45側(浴室4の後壁43側)に面する。
ケース本体11の上面板21は、略長方形状に形成されており、この上面板21の各辺から下方へ前面板22、後面板23、左側面板24および右側面板25が形成されている。これら周面板22,23,24,25の下端縁で囲まれた略矩形状の開口部110は、浴槽44の上域の空間に臨んでいる。
上記周面板22,23,24,25の下端縁の外周には、その周縁から水平外方へ広がるようにフランジ26が形成されている。上記フランジ26は、ケース本体11の下面全周に亘って設けられており、ケース本体11は、このフランジ26の上面が取付口40の外周縁の下面側に当接させた状態でボルトナットを用いて固定される。尚、ケース本体1は、浴室4の天井裏に吊り下げ、上記フランジ26が取付口40の外周縁の上面側に当接させた状態で固定しても良い。
因みに、本明細書では、便宜上、浴室4の前後壁42,43相互が対向する方向をケース本体11の前後方向、左右側壁46,47相互が対向する方向をケース本体11の左右方向としているが、これら前後左右方向は、実際の浴室暖房機における前後左右方向と異なる場合がある。
循環ファン13は、クロスフローファンであり、その回転軸線がケース本体11の左右両側面板24,25へ向かって水平に延び且つ前面板22と略平行になるよう配設されている。
熱交換器14は、ケース本体11の左右方向へ縦並びで配設される複数の矩形平板状のフィンと、これらフィンに対して左右方向から貫設される吸熱管とで構成されており、この吸熱管には、温水循環管路を通じて外部の給湯装置が接続されている。また、図示しないが、吸熱管の上流側には、給湯装置からの温水の供給を遮断可能な熱動弁が設けられている。
図2および図3に示すように、熱交換器14は、循環ファン13の下方を覆うように開口部110に沿って横設される矩形状の第1ブロック141と、循環ファン13の後方を覆うように後面板23と略平行に立設される矩形状の第2ブロック142とからなる側面視略L字状に構成されている。この第1ブロック141は、開口部110の中央より後面板23寄りに設けられ、第2ブロック142は、開口部110の中央より後面板23側で且つその後面板23から一定距離離れた位置に設けられている。
下面カバー12は、その周縁が全周に亘って上方へ起立する略矩形平皿状に形成されており、ケース本体11のフランジ26に対して浴室4の内側から着脱可能な状態で取り付けられる。この下面カバー12には、ケース本体11の左右方向へ長い複数のスリット121と、ケース本体11の左右方向へ長い略矩形状の吹出用開口122とが開設されている。
上記スリット121は、下面カバー12の中央より後方側(後面板23側)の略領域全体に亘って形成されており、このスリット121を介して浴室4内とケース本体11の内部空間10における熱交換器14の配設部とが繋がっている。一方、吹出用開口122は、下面カバー12の中央より前方側(前面板22側)の略中間部に形成されており、後述する第1吹出口270および第2吹出口280は、この吹出用開口122から浴室4内に臨んでいる。
図3に示すように、ケース本体11の内部空間10には、開口部110の中央より前面板22側の位置から循環ファン13の外周前方へ向かって略垂直上方に延びる第1隔壁27と、前面板22の下端縁内側から循環ファン13の前方側へ向かって斜め上方に延び、さらに循環ファン13の外周上部に沿って略円弧状に下方湾曲し、熱交換器14の第2ブロック142の上端部に接する位置まで延びる第2隔壁28とが設けられている。尚、熱交換器14の第1ブロック141の前端部は、上記第1隔壁27の略中間部に接している。
ケース本体11の内部空間10には、これら第1隔壁27および第2隔壁28によって、循環ファン13の配設部から開口部110の前面板22側へ向かって延びる循環側導風路101と、開口部110から前面板22に開設された連通孔220へ繋がる換気側導風路102とが画成される。
また、上記連通孔220は、換気ファン15の筐体内部に繋がっている。従って、換気ファン15を回転させた際には、浴室4内の空気がスリット121を通って換気側導風路102へ導かれ、さらに換気ファン15の筐体内部を通って屋外へ排出される。
循環側導風路101は、循環ファン13の配設部および熱交換器14の配設部を介して、空気の吸込口となる開口部110に繋がっている。従って、循環ファン13を回転させた際には、浴室4内の空気がスリット121を通ってケース本体11内の熱交換器14の配設部および循環ファン13の配設部へ順に導かれ、さらに上記循環側導風路101を通って再び浴室4内へ送り出される。
循環側導風路101の下流側には、循環側導風路101の下流側の開口部から第2隔壁28と略平行に斜め上方へ向かって延びる第3隔壁29が設けられている。循環側導風路101の下流側の領域には、この第3隔壁29によって、浴槽44側へ向かって略垂直下方へ延びる主導風路103と、洗い場45側へ向かって斜め下方(前面板22の下端側)へ延びる副導風路104とが画成される。
導風路10の下流側の開口である第吹出口20は、前面板22の下端に沿って開設されており、導風路10の下流側の開口である第吹出口20は、第2吹出口20の浴槽44側に隣接して開設されている。
これら第1吹出口270および第2吹出口280は、前面板22と略平行で且つ左右両側面板24,25へ向かって長い矩形状に形成されており、循環ファン13を回転させた際には、ケース本体11内へ取り込まれた空気が浴室4へ向けて層状に送り出されるように構成されている。
図2および図3に示すように、主導風路103の下流側には、循環ファン13によってその主導風路103へ送り込まれた空気の吹出方向を浴室4の一方側(ここでは、洗い場45側)や他方側(ここでは、浴槽44側)へ変向可能なルーバー16が設けられている。このルーバー16は、ケース本体11の左右方向へ長い横長矩形平板状の第1整流板161および第2整流板162と、それら各整流板161,162の左右端相互を繋ぐ側端板163とで構成されており、この側端板163に設けられた図示しない支軸部が主導風路103の左右側面に対して回動可能な状態で軸支されている。
図示しないが、側端板163の支軸部には、駆動モータが接続されており、この駆動モータによってルーバー16の角度が調整される。具体的には、ルーバー16を第1の開位置まで回動させれば、循環ファン13によって主導風路103へ送り込まれた空気は、整流板161,162に沿って浴室4内の浴槽44側へ向けて送り出される。また、ルーバー16を第2の開位置まで回動させれば、循環ファン13によって主導風路103へ送り込まれた空気は、整流板161,162に沿って浴室4内の洗い場45側へ向けて送り出される。
第1整流板161は、第1吹出口270と略同一の幅寸法および長さ寸法に設定されており、ルーバー16を所定の閉位置まで回動させることで、その第1整流板161が第1吹出口270を閉塞し、主導風路103から浴室4内への空気の送出を阻止するように構成されている。また、第2整流板162は、第1整流板161より短い幅寸法に形成されており、第1整流板161と所定の間隔をもって略平行に並設されている。
第2吹出口280は、第1吹出口270よりも洗い場45側の位置に配設されており、常時開放している。従って、循環ファン13を回転させた際、ケース本体11の開口部110から循環側導風路101へ導かれた浴室4内の空気は、副導風路104を通って常に浴室4の一方側(ここでは、洗い場45側)へ送り出される。
尚、本実施の形態では、上記第1吹出口270および第2吹出口280と略平行にランドリーパイプ48,49が配設される。特に、浴槽44側のランドリーパイプ48は、ルーバー16を第1の開位置に回動させたときの主導風路103の延長方向に配設され、洗い場45側のランドリーパイプ49は、副導風路104の延長方向に配設される。
[衣類乾燥運転について]
次に、上記浴室暖房乾燥機1による衣類乾燥運転の制御動作の一例について、図4の作動フローチャートを参照しながら具体的に説明する。
まず、リモコン5の図示しない衣類乾燥運転スイッチによって衣類乾燥運転開始の指示がなされると、外部の給湯装置へ熱源作動信号を送信するとともに、熱交換器14の上流側に設けられた図示しない熱動弁を開く。すると、給湯装置から熱交換器14へ温水の循環供給が開始される(ST101)。
そして、図示しない駆動モータによってルーバー16を第1の開位置まで回動させるとともに、循環ファン13を所定の強回転数にて回転させ、さらに換気ファン15を回転させる。また、リモコン5の入力情報に基づいて乾燥時間S1および風向(第1吹出口270からの空気の送出方向)の設定を行う。すると、浴室4内の空気が下面カバー12のスリット121を通ってケース本体11の内部へ導かれ、その一部は換気側導風路102を通って屋外へ排出され、一部は熱交換器14の配設部を通過した後、循環側導風路101を通って再び浴室4内へ送り出される(ST102〜ST103)。
このようにして、タイマ部の計測時間が所定の乾燥時間S1に達するまでの間、浴室4内の空気を屋外へ排出するとともに、浴室4内の空気を熱交換器14で加熱しつつ、温風として浴室4内へ送出する(ST104)。
このとき、熱交換器14によって加熱された空気は、主導風路103の第1吹出口270からルーバー16の整流板161,162の先端縁側(ここでは、浴槽44側)へ向けて送り出されると同時に、副導風路104の第2吹出口280から洗い場45側へ向けても送り出される。その結果、温風が浴槽44側のランドリーパイプ48および洗い場45側のランドリーパイプ49に各別に吊り下げられた衣類全体へ常時吹き当たり、それら衣類の乾燥を全体で均一に進行させる。
そして、タイマ部の計測時間が乾燥時間S1に達すれば(ST104のステップでYes)、衣類が十分に乾燥したとして、外部の給湯装置へ停止信号を送信するとともに図示しない熱動弁を閉じ、熱交換器14への温水の循環供給を停止する。また、図示しない駆動モータによってルーバー16を閉位置まで回動させるとともに、循環ファン13および換気ファン15の回転を停止させ、衣類乾燥運転を終了する(ST105〜ST106)。
尚、図5のグラフAは、上記実施の形態に係る浴室暖房乾燥機1において衣類乾燥運転時の衣類乾燥度合の時間的変化を測定した結果を示し、グラフBは、既述従来の浴室暖房乾燥機9において衣類乾燥運転時の衣類乾燥度合の時間的変化を測定した結果を示している。
具体的には、室温が15℃で湿度が60%の条件下において合計4kgとなる量の衣類を用い、この衣類を合計5.65kgになるまで加湿させたもの(乾燥率0%)が、衣類乾燥運転を開始してから元の重量(乾燥率100%)に戻るまでの時間を本実施の形態に係る浴室暖房乾燥機1と既述従来の浴室暖房乾燥機9とで各別に測定した。これらのグラフを比較すると、本実施の形態に係る浴室暖房乾燥機1の方が従来の浴室暖房乾燥機9よりも短い時間で衣類の乾燥が進行し、より早く元の乾燥状態(乾燥率100%)に達していることが分かる。
ところで、洗い場45側のランドリーパイプ49にのみ衣類を吊り下げて乾燥を行う場合は、リモコン5で第1吹出口270からの空気の送出方向(風向)を洗い場45側に設定すれば、上記ST103のステップにて、整流板161,162の先端縁が洗い場45側へ向くようルーバー16の角度が調整される。すると、熱交換器14によって加熱された空気は、第2吹出口280から洗い場45側へ向けて送り出されると同時に、第1吹出口270からも洗い場45側へ向けて送り出される。その結果、温風が洗い場45側のランドリーパイプ49に吊り下げられた衣類全体へ集中的に行き渡り、その衣類の乾燥を全体で均一に進行させる。
[暖房運転について]
次に、上記浴室暖房乾燥機1による暖房運転の制御動作の一例について、図6の作動フローチャートを参照しながら具体的に説明する。
まず、リモコン5の図示しない暖房運転スイッチによって暖房運転開始の指示がなされると、外部の給湯装置へ熱源作動信号を送信するとともに、熱交換器14の上流側に設けられた図示しない熱動弁を開く。すると、給湯装置から熱交換器14へ温水の循環供給が開始される(ST201)。
そして、図示しない駆動モータによってルーバー16を第2の開位置まで回動させるとともに、リモコン5の入力情報に基づいて暖房時間S2および暖房温度T1を設定するとともに、風向(第1吹出口270からの空気の送出方向)を洗い場45側に設定し、さらには熱交換器14への入水温が予め設定された基準入水温(ここでは、40℃)に達するのを待って、循環ファン13を所定の強回転数にて回転させる。すると、浴室4内の空気が下面カバー12のスリット121を通ってケース本体11の開口部110の後面板23側の領域へ導かれ、熱交換器14の配設部を通過した後、循環側導風路101を通って再び浴室4内へ送り出される(ST202〜ST205)。
このようにして、タイマ部の計測時間が所定の暖房時間S2に達するか、或いは、室温センサの検知温度が所定の第1基準温度(ここでは、暖房温度T1より1℃低い値)より高くなるまでの間、浴室4内の空気を熱交換器14で加熱しつつ、温風として送出する(ST206〜ST207)。
このとき、熱交換器14によって加熱された空気は、主導風路103の第1吹出口270からルーバー16の整流板161,162の先端縁側(ここでは、洗い場45側)へ向けて送り出されると同時に、副導風路104の第2吹出口280からも洗い場45側へ向けて送り出される。その結果、温風が洗い場45側へ集中的に行き渡り、洗い場45の温度を速やかに上昇させる。
また、上述した強回転にて温風の循環を行っている間に、室温センサの検知温度が第1基準温度(暖房温度T1より1℃低い値)より高くなった場合(ST207のステップでYes)は、循環ファン13の回転数を所定の中回転数に設定して風量を制限するとともに、室温センサの検知温度がリモコン5で設定された暖房温度T1以下である条件の下、ルーバー16を開状態で維持する(ST208〜ST210)。
また、上述した中回転にて温風の循環を行ってもなお、室温センサの検知温度が暖房温度T1より高い場合(ST209のステップでYes)は、浴室4が十分に温まったとして、ルーバー16を閉じて第1吹出口270を閉塞させるとともに、循環ファン13の回転数を所定の弱回転数に設定して風量をさらに制限する。これにより、熱交換器14によって加熱された空気は、第2吹出口280のみから洗い場45側へ向けて集中的に送り出され、浴室暖房乾燥機1と洗い場45との間で温風を循環させる。この弱回転での温風の循環は、室温センサの検知温度が所定の第2基準温度(ここでは、暖房温度T1より1℃高い値)以下である条件下において行われる(ST211〜ST212)。
しかしながら、上述した弱回転にて温風の循環を行ってもなお、室温センサの検知温度が第2基準温度(暖房温度T1より1℃高い値)より高い場合(ST212のステップでYes)は、熱動弁を閉じて熱交換器14への温水の循環供給を遮断し、ケース本体11内へ取り込まれた空気の加熱を中断する。そして、室温センサの検知温度が第2基準温度以下になれば、熱動弁を開いて給湯装置から熱交換器14への温水の循環供給を再開し、再び上述したST211以降のステップを繰り返す(ST213〜ST215)。
その後、室温センサの検知温度が暖房温度T1以下になれば(ST209のステップでNo)、ルーバー16を開き、その際の上記検知温度が第1基準温度(暖房温度T1より1℃低い値)以下の場合(ST207のステップでYes)は、循環ファン13の回転数を中回転に設定し、上述したST209以降のステップを繰り返す。一方、上記検知温度が第1基準温度(暖房温度T1より1℃低い値)より高い場合(ST207のステップでNo)は、循環ファン13の回転数を強回転に設定し、上述したST206以降のステップを繰り返す。
そして、タイマ部の計測時間が暖房時間S2に達すれば(ST206のステップでYes)、外部の給湯装置へ停止信号を送信するとともに図示しない熱動弁を閉じ、熱交換器14への温水の循環供給を停止する。また、図示しない駆動モータによってルーバー16を閉位置まで回動させるとともに、循環ファン13の回転を停止させ、暖房運転を終了する(ST216〜ST217)。
尚、図示しないが、上述したST207からST215のステップ実行中にタイマ部の計測時間が暖房時間S2に達した場合も、上記ST216およびST217のステップを実行し、暖房運転を終了させる。
このように、上記浴室暖房乾燥機1によれば、衣類乾燥運転の際、第1吹出口270から洗い場45側へ温風を送り出すと同時に、第2吹出口280から浴槽44側へ温風を送り出す第1の乾燥運転を実行すれば、ランドリーパイプ48,49に吊り下げられた衣類全体の乾燥を均一に進行させることが可能であるから、その分、乾燥時間を短縮できる。また、第1吹出口270および第2吹出口280から洗い場45側へ向けて集中的に温風を送り出す第2の乾燥運転を実行すれば、洗い場45側のランドリーパイプ49に吊り下げられた衣類全体の乾燥を均一に且つ速やかに進行させることが可能であるから、乾燥時間を一層短縮できる。よって、衣類乾燥効率が良い。
また、上記浴室暖房乾燥機1によれば、暖房運転の際、弱風暖房運転により風量を制限しても、洗い場45側まで十分に温風を循環させることが可能であるから、洗い場45の温度を安定的に維持できる。さらに、洗い場45の温度が低下しても、強風暖房運転を実行すれば速やかに暖めることが可能であるから、洗い場45の温度をより安定的に維持できる。
尚、上記第1整流板161は、第1吹出口270および第2吹出口280を合わせた幅寸法に設定し、ルーバー16を所定の閉位置まで回動させた際に、その第1整流板161が第1吹出口270および第2吹出口280を共に閉塞するように構成してもよい。
このものでは、上述したST209のステップにて、室温センサの検知温度が暖房温度T1より高いと判定された場合に、第1吹出口270および第2吹出口280の開度が小さくなるようにルーバー16の角度を変更した上で循環ファン13の回転数を所定の弱回転数に設定し、風量を制限するような制御構成とすることで、熱交換器14によって加熱された空気が、開度の小さくなった第1吹出口270および第2吹出口280から洗い場45側へ向けて集中的に送り出されるから、上記実施形態と同様、洗い場45の温度を安定的に維持できる。
1 浴室暖房乾燥機
10 ケース本体の内部空間
103 主導風路
104 副導風路
11 ケース本体
13 循環ファン
14 熱交換器
15 換気ファン
16 ルーバー
270 第1吹出口
280 第2吹出口
4 浴室
44 浴槽(他方)
45 洗い場(一方)
48,49 ランドリーパイプ

Claims (2)

  1. 浴室の天井壁に設置されるケース本体と、浴室内の空気を前記ケース本体の内部空間との間で循環させる循環ファンと、循環ファンによって前記内部空間に取り込まれた空気を加熱する熱交換器と、浴室内の空気を屋外へ排出する換気ファンとを備えた浴室暖房乾燥機であって、
    前記ケース本体には、循環ファンによって前記内部空間に取り込まれた空気を浴室内へ導出させる主導風路と副導風路とが各別に設けられ、
    前記主導風路の下流側の開口である第1吹出口には、主導風路へ送り込まれた空気の吹出方向を一方側または他方側へ変向可能なルーバーが設けられ、
    前記副導風路の下流側の開口である第2吹出口は、第1吹出口に隣接し、且つ、副導風路へ送り込まれた空気の吹出方向が一方側へ向く位置に開設され、
    衣類乾燥運転時には、循環ファンおよび換気ファンを作動させ、熱交換器によって加熱された空気を第2吹出口から一方側方向へ送り出すとともに、前記加熱された空気が第1吹出口から他方側方向へ送り出されるようルーバーを設定する第1の衣類乾燥運転の実行手段と、
    循環ファンおよび換気ファンを作動させ、熱交換器によって加熱された空気を第2吹出口から一方側方向へ送り出すとともに、前記加熱された空気が第1吹出口から一方側方向へ送り出されるようルーバーを設定する第2の衣類乾燥運転の実行手段とを備えた、浴室暖房乾燥機。
  2. 請求項1に記載の浴室暖房乾燥機において、
    前記ルーバーが前記第1吹出口を閉塞可能に構成され、
    暖房運転時には、循環ファンを所定の強回転数で作動させ、前記熱交換器によって加熱された空気を第2吹出口から前記一方側方向へ送り出すとともに、前記加熱された空気が第1吹出口から前記一方側方向へ送り出されるようルーバーを所定の開位置に設定する強風暖房運転の実行手段と、
    循環ファンを所定の弱回転数で作動させ、前記加熱された空気を第2吹出口から前記一方側方向へ送り出すとともに、前記第1吹出口が閉塞されるようルーバーを閉位置に設定する弱風暖房運転の実行手段とを備えた、浴室暖房乾燥機。
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