JP5655980B2 - ガラス化学強化用溶融塩の再生方法及び強化ガラスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラスを化学強化するために用いる溶融塩が使用により劣化した際に、使用済みの溶融塩を再生する方法に関し、さらには、当該方法で再生した溶融塩を用いた強化ガラスの製造方法に関する。
デジタルカメラ、携帯電話およびPDA(Personal Digital Assistants)といったディスプレイ装置などのカバーガラスおよびディスプレイのガラス基板には、イオン交換等で化学強化処理したガラス(以下、化学強化ガラスともいう。)が用いられている。ガラスは理論強度が高いものの、傷がつくことで強度が大幅に低下する。化学強化ガラスは、未強化のガラスに比べて、機械的強度が高く、ガラス表面に傷がつくのを防ぐため、これらの用途に好適である。
イオン交換による化学強化処理は、ガラス中に含まれる小さいイオン半径の金属イオン(例えば、Naイオン)とより大きいイオン半径の金属イオン(例えば、Kイオン)とを置換することにより、ガラス表面に圧縮応力層を生じさせてガラスの強度を向上させる処理である。
ガラス組成中にNaOを含む場合、Kイオンを含む溶融塩(無機カリウム塩)にガラスを浸漬し、ガラス中のNaイオンと溶融塩中のKイオンとをイオン交換する。溶融塩は強化処理温度で溶融状態となる無機カリウム塩が用いられるが、中でも硝酸カリウムが用いられることが多い。
化学強化ガラスの評価方法のひとつとして、表面圧縮応力(Compressive Stress:CS)が挙げられる。化学強化処理後にガラスに対して最高のCSを付与することができるのは、イオン交換に供していない溶融塩(新しい溶融塩)を用いた時に限られ、実際には累積ガラス処理面積に応じて、得られるCSは徐々に低下してしまう。
CSが低下する要因は、イオン交換によりガラス中から溶出するNaイオンによって硝酸カリウム溶融塩が希釈されることに起因し、Naイオン濃度とCS低下には相関があることが知られている。そこで、ある一定値以上のCSが得られなくなったら、溶融塩のすべて又は一部を新しい溶融塩に交換する方法が考えられる。しかしながら、この方法では、溶融塩の交換頻度が高くなり、高コスト化や交換時のダウンタイムによる処理効率の低下が懸念される。
そこで、溶融塩の使用期間を延ばすために、強化処理により劣化した溶融塩を再生する手法として様々な添加剤が検討されている。例えば特許文献1には、劣化した硝酸カリウムにピロリン酸カリウムを添加する方法が開示されている。
特許文献2及び非特許文献1には、Kイオンを含むイオン交換体としてベントナイト(鉱物)やゼオライトを溶融塩に添加し、KイオンとNaイオンを交換をすることによってNaイオンを捕捉し、溶融塩中のKイオンの減少を防ぐ溶融塩の再生処理方法が開示されている。
また、非特許文献2には溶融塩にシリカを添加し、Naイオンを捕捉する吸着剤として用いる方法が開示されている。
さらに非特許文献3には、ピロアンチモン酸カリウムを添加する方法が開示されている。
日本国特開昭46−38514号公報 日本国特開昭46−39117号公報
Steklo i Keramika(1989),(6),26−8. International Congress on Glass,19th,Edinburgh,United Kingdom,July1−6,2001(2001),841−842. Doklady Akademii Nauk SSSR (1975),225(6),1373−6[Chem.Tech.].
強化処理に供していない硝酸カリウムを用いて得られるCS値を100%とした場合、特許文献1に記載されるようにピロリン酸カリウムを添加した場合は90%程度の回復率に留まり、すぐにCS値が低下して再生処理が必要となることから、CS値の回復率の向上という点で改善の余地があった。
特許文献2及び非特許文献1に記載のイオン交換体の添加についても、完全にCS値を回復する効果はなく改良の余地がある。さらにベントナイトはカリウム量がガラス中に存在するナトリウム量の20倍になるように添加しなければならず、添加量が多すぎて溶融塩中の固体量が増加してしまい、現実的ではない。
非特許文献2に記載のシリカの添加については、溶融塩中のナトリウム濃度が350ppmというごく僅かな状態からのCS値の回復効果しか記載されていない。また、非特許文献3に記載されているピロアンチモン酸カリウムは発がん性がある化合物である。したがって、いずれの手法も、ガラス強化用の溶融塩を再生するために使用するのは現実的でない。
そこで本発明では、ガラスの化学強化に使用する硝酸カリウムを含む溶融塩のCS値が低下した際に、高いCS値を付与しうる状態に回復可能な溶融塩の再生方法を提供することを目的とする。また、当該再生方法を用いた強化ガラスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、イオン交換処理を行った後の溶融塩にオルトリン酸カリウムを添加することにより、CS値を所望の高い値まで回復できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
<1> イオン交換によりガラス表面に圧縮応力層を形成するために用いるガラス強化用溶融塩を再生する方法であって、
前記溶融塩は硝酸カリウムを含有し、
下記判断基準に従って、イオン交換処理後の溶融塩が劣化しているか否かを判断する工程を含み、
前記溶融塩が劣化していないと判断された場合は、継続してイオン交換を行い、
前記溶融塩が劣化していると判断された場合は、前記イオン交換処理後の溶融塩にオルトリン酸カリウムを添加する工程を含む、溶融塩の再生方法。
判断基準:イオン交換に供していない溶融塩を用いたイオン交換処理により得られる表面圧縮応力値を100%とした場合、表面圧縮応力値が95%を下回ったときに溶融塩が劣化したと判断する
> 前記オルトリン酸カリウムの添加量が、前記溶融塩中のナトリウムイオン量に対して100モル%以上である上記<1>に記載の溶融塩の再生方法。
> 前記オルトリン酸カリウムの添加量が、前記硝酸カリウムに対して10質量%以下である、上記<1>または<2>に記載の溶融塩の再生方法。
> 前記溶融塩がさらに炭酸カリウムを含む上記<1>〜<>のいずれか1に記載の溶融塩の再生方法。
> 前記オルトリン酸カリウムを添加した後、前記溶融塩を330℃以上に加熱する工程を含む、上記<1>〜<>のいずれか1に記載の溶融塩の再生方法。
> 上記<1>〜<>のいずれか1に記載の方法により再生した溶融塩を用いてガラス表面に圧縮応力層を形成する工程を含む、強化ガラスの製造方法。
本発明に係る溶融塩の再生方法では、所望のCS値が得られなくなった硝酸カリウムを含む溶融塩に対して、オルトリン酸カリウムを添加することにより、所望のCS値を付与できる溶融塩へと再生することが可能である。
これにより、溶融塩の再生処理をする頻度を下げることが可能である。また、溶融塩の使用寿命が延長されることから、低コスト化や処理効率の向上が可能となる。
図1は、ピロリン酸カリウム添加とオルトリン酸カリウム添加による再生後のCS回復値と、溶融塩寿命比との関係を示すグラフである。
以下、本発明を詳細に説明する。
なお本明細書において“質量%”と“重量%”とは同義である。
本発明の再生方法は、例えば化学強化処理を含む以下の工程において適用することができる。
工程1:溶融塩の調製
工程2:ガラスの化学強化処理
工程3:溶融塩劣化の判断
工程4:溶融塩へのオルトリン酸カリウムの添加(溶融塩の再生)
工程5:前記工程2〜4の繰り返し
(工程1)
工程1では、無機カリウム塩を容器に投入し、無機カリウム塩の融点以上の温度に加熱して溶融することで、溶融塩を調製する。
無機カリウム塩は、化学強化を行うガラスの歪点(通常500〜600℃)以下で溶融状態となるものが好ましく、本発明においては硝酸カリウム(融点330℃)を主成分として含有する。硝酸カリウムが主成分であれば、ガラスの歪点以下で溶融状態となり、かつ化学強化処理を施すときの一般的な温度領域において取り扱いが容易な点から、好ましい。ここで主成分とは質量比で50%以上含有していることを意味する。
溶融塩として硝酸カリウム以外に他の無機カリウム塩を含んでいてもよく、例えば、硫酸カリウム、塩化カリウム等のアルカリ硫酸塩や、アルカリ塩化塩、炭酸カリウム等から選ばれる一種以上との組み合わせが挙げられる。
中でも、硝酸カリウムと炭酸カリウムの混合溶融塩がコスト削減(例えば再生頻度の低下)の点から好ましい。この場合、炭酸カリウムの添加量は硝酸カリウムに対して0.01質量%〜30質量%が好ましく、0.01質量%〜13質量%がより好ましい。炭酸カリウムの添加量の上限を30質量%とする。添加量がこの範囲であれば溶融塩のハンドリングがよく、また、イオン交換処理中に温度ムラが発生しにくいので、ガラス全体を均一にイオン交換できることから好ましい。
硝酸カリウムは融点が330℃、沸点が500℃なので、その範囲内の温度で無機カリウム塩の溶融を行う。特に溶融温度を350〜470℃とすることが、ガラスに付与できるCS値と圧縮応力層深さのバランスおよび強化時間の点からより好ましい。
無機カリウム塩を溶融する容器は、金属、石英、セラミックスなどを用いることができる。中でも、耐久性の観点から金属材質が望ましく、耐食性の観点からはステンレススチール(SUS)材質が望ましい。
(工程2)
工程2では、ガラスを予熱し、前記工程1で調製した溶融塩を化学強化を行う温度に調整する。次いで予熱したガラスを溶融塩中に所定の時間浸漬したのち、ガラスを溶融塩中から引き上げ、放冷する。ガラスの組成等については後述する。
なお、ガラスには、化学強化処理の前に、用途に応じた形状加工、例えば、切断、端面加工および穴あけ加工などの機械的加工を行うことが好ましい。
ガラスの予熱温度は、溶融塩に浸漬する温度に依存するが、一般に100℃以上であることが好ましい。
化学強化温度は、被強化ガラスの歪点(通常500〜600℃)以下が好ましく、より高い圧縮応力層深さ(Depth of Layer:DOL)を得るためには特に350℃以上が好ましい。
ガラスの溶融塩への浸漬時間は10分〜12時間が好ましく、30分〜10時間がさらに好ましい。かかる範囲にあれば、強度と圧縮応力層の深さのバランスに優れた化学強化ガラスを得ることができる。
(工程3)
工程2を繰り返し行うと、溶融塩中にガラスからNaイオンが溶け出してくるために、ガラス処理面積が増えるに連れて溶融塩のイオン交換能力が低下し、所望のCS値が得られなくなる。そこで工程3では、溶融塩中のNaイオン濃度、又は化学強化後のガラスの表面圧縮応力(CS)値を測定することによって溶融塩の劣化状態を調べ、溶融塩を継続使用して化学強化が可能であるか、又は、次工程4の再生処理が必要かどうかを判断する。
本発明では、イオン交換に供していない溶融塩(新たな溶融塩、または初期の溶融塩とも称する)で得られるCS値を100%とした場合、95%以上のCS値を所望のCS値と定義し、これを下回った場合に次の工程4により溶融塩の再生処理を行う。
(工程4)
工程4では、イオン交換能力が低下した溶融塩中にオルトリン酸カリウムを添加し、温度を一定に保ちながら全体が均一になるように撹拌翼などにより混合した後、静置する。かかる操作により、溶融塩中のNaイオンが、添加したオルトリン酸カリウムのKイオンとイオン交換され、沈殿物として析出する。そのために溶融塩中のNaイオン濃度が低下し、Kイオン濃度が増加するので、所望のCS値を得る溶融塩として再び化学強化処理(工程2)に供することができる。
オルトリン酸カリウムは、水和物であっても脱水処理を行ったものでもよい。
所望のCS値を得るためのオルトリン酸カリウムの最適な添加量は溶融塩劣化の度合いや添加物によって異なるが、オルトリン酸カリウムの添加量の下限は、溶融塩中のNaイオン濃度に対して1.0倍mol量以上(100mol%以上)が好ましく、1.5倍mol量以上がより好ましく、3.0倍mol量以上が特に好ましい。上記下限以上であれば所望のCS値が得られる。なお溶融塩中のNaイオン濃度は原子吸光分析装置等により測定することができる。
一方、オルトリン酸カリウムの添加量の上限は、硝酸カリウムに対して10質量%以下にすることが好ましい。オルトリン酸カリウムは融点が高く(>1000℃)、化学強化に使用する温度領域(500℃以下)では硝酸カリウムに溶解する量はごくわずかである。そのため、オルトリン酸カリウムの添加量が過剰であると、容器の底に沈殿物として堆積し、溶融塩のハンドリングが悪くなるおそれがある。特に硝酸カリウムに対して10質量%より多く添加すると、オルトリン酸カリウムの固相の割合が20%以上となり、化学強化に使用可能な液相容積が大幅に低下するだけでなく、溶融塩中のリン酸カリウム沈殿物がガラスに接触し、ガラス表面の腐食を誘因するおそれがある。
また、劣化した溶融塩に対し、オルトリン酸カリウム以外に他の無機カリウム塩を添加してもよく、例えば炭酸カリウム、硫酸カリウム等が挙げられる。これにより、オルトリン酸カリウム添加の効果と同様に溶融塩中のNa濃度を下げることができる。なお、他の無機カリウム塩の添加量は、硝酸カリウムに対して30質量%以下が好ましい。また添加の順序は特に限定されない。
オルトリン酸カリウム添加後は、溶融塩の攪拌温度は硝酸カリウムの融点以上、すなわち330℃以上が好ましく、350℃〜500℃がより好ましい。攪拌時間は1分〜10時間が好ましく、10分〜2時間がより好ましい。
なお、再生後のCSが高いほど、溶融塩の使用寿命(ライフ)も延長することができる。
溶融塩の寿命は、初期状態の溶融塩を用いた化学強化処理により得られるCS値を100%とした際にCS値が10%低下したときの溶融塩中のNaイオン濃度を指標に評価することができる。
実際に溶融塩寿命の評価を行う際には、例えば、連続使用によって溶融塩中のNa濃度が高くなった状態を疑似的に作るために、硝酸ナトリウムなどのNa源を意図的に所定量添加する。Na源の添加量と、化学強化処理後に得られるガラスのCS値との関係式を導き、例えば直線近似により、CSが初期状態から10%低下したときのNa添加量を算出し、溶融塩寿命の指標とすることができる。
(工程5)
工程5では上記工程2〜4を繰り返し行う。イオン交換処理により劣化した溶融塩は、工程4を経ることによって、所望のCS値を付与し得る状態に回復させることができる。
<ガラス>
本発明で使用されるガラスはナトリウムを含んでいればよく、成形、化学強化処理による強化が可能な組成を有するものである限り、種々の組成のものを使用することができる。具体的には、例えば、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、ホウ珪酸ガラス、鉛ガラス、アルカリバリウムガラス、アルミノホウ珪酸ガラス等が挙げられる。
ガラスの製造方法は特に限定されず、所望のガラス原料を連続溶融炉に投入し、ガラス原料を好ましくは1500〜1600℃で加熱溶融し、清澄した後、成形装置に供給した上で溶融ガラスを板状に成形し、徐冷することにより製造することができる。
なお、ガラスの成形には種々の方法を採用することができる。例えば、ダウンドロー法(例えば、オーバーフローダウンドロー法、スロットダウン法およびリドロー法等)、フロート法、ロールアウト法およびプレス法等の様々な成形方法を採用することができる。
ガラスの厚みは、特に制限されるものではないが、化学強化処理を効果的に行うために、通常5mm以下であることが好ましく、3mm以下であることがより好ましい。
本発明の化学強化用ガラスの組成としては特に限定されないが、例えば、以下のガラスの組成が挙げられる。
(i)モル%で表示した組成で、SiOを50〜80%、Alを2〜25%、LiOを0〜10%、NaOを0〜18%、KOを0〜10%、MgOを0〜15%、CaOを0〜5%およびZrOを0〜5%を含むガラス
(ii)モル%で表示した組成が、SiOを50〜74%、Alを1〜10%、NaOを6〜14%、KOを3〜11%、MgOを2〜15%、CaOを0〜6%およびZrOを0〜5%含有し、SiOおよびAlの含有量の合計が75%以下、NaOおよびKOの含有量の合計が12〜25%、MgOおよびCaOの含有量の合計が7〜15%であるガラス
(iii)モル%で表示した組成が、SiOを68〜80%、Alを4〜10%、NaOを5〜15%、KOを0〜1%、MgOを4〜15%およびZrOを0〜1%含有するガラス
(iv)モル%で表示した組成が、SiOを67〜75%、Alを0〜4%、NaOを7〜15%、KOを1〜9%、MgOを6〜14%およびZrOを0〜1.5%含有し、SiOおよびAlの含有量の合計が71〜75%、NaOおよびKOの含有量の合計が12〜20%であり、CaOを含有する場合その含有量が1%未満であるガラス
ガラスは、必要に応じて化学強化処理前に研磨してもよい。研磨方法としては、例えば研磨スラリーを供給しながら研磨パッドで研磨する方法が挙げられ、研磨スラリーには、研磨材と水を含む研磨スラリーが使用できる。研磨材としては、酸化セリウム(セリア)およびシリカが好ましい。
ガラスを研磨した場合、研磨後のガラスを洗浄液により洗浄する。洗浄液としては、中性洗剤および水が好ましく、中性洗剤で洗浄した後に水で洗浄することがより好ましい。中性洗剤としては市販されているものを用いることができる。
前記洗浄工程により洗浄したガラス基板を、洗浄液により最終洗浄する。洗浄液としては、例えば、水、エタノールおよびイソプロパノールなどが挙げられる。中でも水が好ましい。
前記最終洗浄ののち、ガラスを乾燥させる。乾燥条件は、洗浄工程で用いた洗浄液、およびガラスの特性等を考慮して最適な条件を選択すればよい。
以下に本発明の実施例について具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
(ガラス組成)
化学強化するガラスには、ソーダライムガラス及びアルミノシリケートガラスの2種類のガラスを用いた。
ソーダライムガラス(モル%で表示した組成):SiO 72.0%、Al 1.1%、Na 12.6%、KO 0.2%、MgO 5.5%、CaO 8.6%
アルミノシリケートガラス(モル%で表示した組成):SiO 64.4%、Al 8.0%、Na 12.5%、KO 4.0%、MgO 10.5%、CaO 0.1%、SrO 0.1%、BaO 0.1%、ZrO 2.5%
(ガラスの評価)
ガラスの評価は、表面圧縮応力(CS)と圧縮応力層深さ(DOL)を測定することにより行った。CS及びDOLは、表面応力計(折原製作所製 FSM−6000LE)を用いガラス表面と内部の屈折率差を測定することで求めた。
[実施例1〜2:硝酸カリウム溶融塩]
(試験例1:初期の溶融塩による化学強化)
SUS製のカップに硝酸カリウム250gを加え、マントルヒーターで430℃まで加熱して溶融塩を調製した。この溶融塩にソーダライムガラス及びアルミノシリケートガラスを430℃で8時間浸漬し、化学強化処理を行った。その後、処理後の各ガラスを100℃のイオン交換水で洗浄し、60℃で2時間乾燥した。
当該処理後の化学強化ガラスの表面圧縮応力(CS)値及び圧縮応力層深さ(DOL)をそれぞれ測定し、初期の硝酸カリウム溶融塩で得られる基準値(100%)とする。
(試験例2:劣化した溶融塩の調製と化学強化)
SUS製のカップに硝酸カリウム250gを加え、マントルヒーターで430℃まで加熱して溶融塩を調製した。この溶融塩に対して、ガラス強化処理後の劣化した溶融塩の状態を疑似的に作るため、硝酸ナトリウム4.7gを意図的に加えた。こうして調製した劣化状態の溶融塩に、ソーダライムガラス及びアルミノシリケートガラスを430℃で8時間浸漬し、化学強化処理を行った。その後、各ガラスを100℃のイオン交換水で洗浄し、60℃で2時間乾燥した。当該処理後のCS、DOLをそれぞれ測定した。
(実施例1:劣化状態から再生した溶融塩の調製と化学強化)
試験例2において疑似的に作った劣化状態の溶融塩に対して、オルトリン酸カリウム三水和物(KPO・3HO)を20g(KPO 6.0質量%)添加した。そして撹拌モーターと4枚プロペラ翼を用いて2時間撹拌し、2時間静置した。
こうして得られた溶融塩にソーダライムガラスおよびアルミノシリケートガラスを430℃で、8時間浸漬し、化学強化処理を行った。その後、各ガラスを100℃のイオン交換水で洗浄し、60℃で2時間乾燥した。当該処理後のCS、DOLをそれぞれ測定した。結果を表1に示す。
(実施例2:劣化状態から再生した溶融塩の調製と化学強化)
実施例1におけるオルトリン酸カリウム三水和物(KPO・3HO)の添加量を30g(KPO 8.8質量%)に変えた以外は、実施例1と同様の手順で再生した溶融塩を調製し、その再生溶融塩を用いた化学強化後の各ガラスのCS、DOLをそれぞれ測定した。結果を表1に示す。
Figure 0005655980
上記結果より、ガラスの種類によらず、Naによって劣化した溶融塩(試験例2)にオルトリン酸カリウムを添加することにより、CS値は初期状態(試験例1)の95%以上に回復し、アルミノシリケートガラスでは同等程度に、ソーダライムガラスでは初期状態を上回るCS値が得られた。これより本発明の方法によれば、ガラスに高いCSを付与できる溶融塩に再生(回復)されていることが分かる。
[実施例3:硝酸カリウムと炭酸カリウムとの混合溶融塩]
(試験例3:初期の溶融塩による化学強化)
SUS製のカップに硝酸カリウム250g、炭酸カリウム29.7gを加え、マントルヒーターで430℃まで加熱し、炭酸カリウム8mol%飽和混合溶融塩を調製した。こうして調製した溶融塩にソーダライムガラス及びアルミノシリケートガラスを430℃で8時間浸漬し、化学強化処理を行った。その後、処理後の各ガラスを100℃のイオン交換水で洗浄し、60℃で2時間乾燥した。
当該処理後の化学強化ガラスの表面圧縮応力(CS)値及び圧縮応力層深さ(DOL)をそれぞれ測定し、初期の硝酸カリウム溶融塩で得られる基準値(100%)とする。
(試験例4:劣化した溶融塩の調製と化学強化)
SUS製のカップに硝酸カリウム250g、炭酸カリウム29.7gを加え、マントルヒーターで430℃まで加熱し、炭酸カリウム8mol%飽和混合溶融塩を調製した。この混合溶融塩に対して、ガラス強化処理後の劣化した溶融塩状態を疑似的に作るため、硝酸ナトリウム9.6gを意図的に加えた。こうして調製した劣化状態の溶融塩に、ソーダライムガラス及びアルミノシリケートガラスを430℃で8時間浸漬し、化学強化処理を行った。その後、各ガラスを100℃のイオン交換水で洗浄し、60℃で2時間乾燥した。当該処理後のCS、DOLをそれぞれ測定した。
(実施例3:劣化状態から再生した溶融塩の調製と化学強化)
試験例4において疑似的に作った劣化状態の溶融塩に対して、オルトリン酸カリウム三水和物(KPO・3HO)を33.6g(KPO 8.8質量%)添加した。そして撹拌モーターと4枚プロペラ翼を用いて2時間撹拌し、2時間静置した。
こうして得られた溶融塩にソーダライムガラスおよびアルミノシリケートガラスを430℃で、8時間浸漬し、化学強化処理を行った。その後、各ガラスを100℃のイオン交換水で洗浄し、60℃で2時間乾燥した。当該処理後のCS、DOLをそれぞれ測定した。
表面圧縮応力(CS)値及び圧縮応力層深さ(DOL)の結果を表2に示す。
Figure 0005655980
上記結果より、溶融塩が硝酸カリウムと炭酸カリウムの混合溶融塩であった場合でも、いずれのガラスにおいても、Naイオンによって劣化した溶融塩(試験例4)にオルトリン酸カリウムを添加することにより、CS値は初期状態(試験例3)の95%以上に回復した。これより本発明の方法によれば、ガラスに高いCSを付与できる溶融塩に再生(回復)されていることが分かる。
[比較例1:ピロリン酸カリウムの添加による再生]
(試験例5:硝酸カリウム溶融塩による化学強化)
SUS製のカップに硝酸カリウム250gを加え、マントルヒーターで430℃まで加熱して溶融塩を調製した。こうして調製した溶融塩にソーダライムガラス及びアルミノシリケートガラスを430℃で8時間浸漬し、化学強化処理を行った。その後、処理後の各ガラスを100℃のイオン交換水で洗浄し、60℃で2時間乾燥した。
当該処理後の化学強化ガラスの表面圧縮応力(CS)値及び圧縮応力層深さ(DOL)をそれぞれ測定し、初期の硝酸カリウム溶融塩で得られる基準値(100%)とする。
(試験例6:劣化した溶融塩の調製と化学強化)
SUS製のカップに硝酸カリウム250gを加え、マントルヒーターで430℃まで加熱して溶融塩を調製した。この溶融塩に対して、ガラス強化処理後の劣化した溶融塩状態を疑似的に作るため、硝酸ナトリウム9.6gを意図的に加えた。こうして調製した劣化状態の溶融塩に、ソーダライムガラス及びアルミノシリケートガラスを430℃で8時間浸漬し、化学強化処理を行った。その後、各ガラスを100℃のイオン交換水で洗浄し、60℃で2時間乾燥した。当該処理後のCS、DOLをそれぞれ測定した。
(比較例1:劣化状態から再生した溶融塩の調製と化学強化)
試験例5により疑似的に作った劣化状態の溶融塩に対して、ピロリン酸カリウム(K)を25g(K 9.2質量%)添加した。そして撹拌モーターと4枚プロペラ翼を用いて2時間撹拌し、2時間静置した。
こうして得られた溶融塩にソーダライムガラスおよびアルミノシリケートガラスを430℃で、8時間浸漬し、化学強化処理を行った。その後、各ガラスを100℃のイオン交換水で洗浄し、60℃で2時間乾燥した。当該処理後のCS、DOLをそれぞれ測定した。
表面圧縮応力(CS)値及び圧縮応力層深さ(DOL)の結果を表3に示す。
Figure 0005655980
上記結果より、ピロリン酸カリウムを用いた従来の再生方法の場合、添加量が硝酸カリウムの9.2質量%と、本発明で用いるオルトリン酸カリウム添加量よりも多いにも関わらず、ソーダライムガラスでは91%、アルミノシリケートガラスでは88%までのCSしか回復できなかった。このことから、本発明で用いるオルトリン酸カリウムは従来の添加剤よりも、ガラスの化学強化用溶融塩の再生に優れた添加剤であると言える。
[溶融塩の寿命の評価]
(試験例7:初期の溶融塩による化学強化)
SUS製のカップに硝酸カリウム250gを加え、マントルヒーターで430℃まで加熱して溶融塩を調製した。この溶融塩にアルミノシリケートガラスを430℃で8時間浸漬し、化学強化処理を行った。その後、処理後のガラスを100℃のイオン交換水で洗浄し、60℃で2時間乾燥した。
当該処理後の化学強化ガラスの表面圧縮応力(CS)値を測定すると839MPaであった。これを初期の硝酸カリウム溶融塩で得られる基準値(100%)とする。
(試験例8:劣化した溶融塩の調製と化学強化)
SUS製のカップに硝酸カリウム250gを加え、マントルヒーターで430℃まで加熱して溶融塩を調製した。この溶融塩に対して、ガラス強化処理後の劣化した溶融塩の状態を疑似的に作るため、硝酸ナトリウム3.8gを意図的に加えた。こうして調製した劣化状態の溶融塩に、アルミノシリケートガラスを430℃で8時間浸漬し、化学強化処理を行った。その後、ガラスを100℃のイオン交換水で洗浄し、60℃で2時間乾燥した。当該処理後のCSを測定すると716MPaであった。すなわちCS値は初期の硝酸カリウム溶融塩で得られる基準値と比較してから85%にまで低下した。
(実施例4:オルトリン酸カリウム添加による再生)
試験例8で擬似的に作製した85%劣化状態の溶融塩に対し、オルトリン酸カリウム三水和物(KPO・3HO)を添加し、撹拌モーターと4枚プロペラ翼を用いて2時間撹拌し、2時間静置して調製した再生溶融塩を用いて、化学強化を行った。オルトリン酸カリウム三水和物の添加量は、CSが95%(実施例4−1)、100%(実施例4−2)まで回復するように、それぞれ調整した(表4参照)。なお、化学強化は、ガラスを430℃で、8時間浸漬した後、ガラスを100℃のイオン交換水で洗浄し、60℃で2時間乾燥した。
(比較例2:ピロリン酸カリウム添加による再生)
試験例8で擬似的に作製した85%劣化状態の溶融塩に対し、ピロリン酸カリウム(K)を添加し、撹拌モーターと4枚プロペラ翼を用いて2時間撹拌し、2時間静置して調製した再生溶融塩を用いて、化学強化を行った。ピロリン酸カリウムの添加量は、CSが90%(比較例2−1)まで回復するように、調整した(表4参照)。なお、化学強化は、ガラスを430℃で、8時間浸漬した後、ガラスを100℃のイオン交換水で洗浄し、60℃で2時間乾燥した。
Figure 0005655980
(寿命評価)
実施例4−1で調製した95%回復状態の溶融塩を、再度擬似的な劣化状態とさせるために、硝酸ナトリウムを添加し、化学強化を行い、CS値を測定した。これを複数回繰り返し、CS値が95%回復状態から、再び85%劣化状態に低下するまで硝酸ナトリウムを添加し、総添加量W1を算出した。
実施例4−2及び比較例2−1で調製した各回復状態の溶融塩に関しても同様の試験を行い、硝酸ナトリウム総添加量W2、W0を算出した。
ピロリン酸カリウム添加系(比較例2−1)に対するオルトリン酸カリウム添加系(実施例4−1、4−2)での溶融塩ライフ延長倍率を、各回復状態からCS値が85%に低下するまでに添加した硝酸ナトリウム総添加量W1、W2、W0を用いて算出した。以下に算出式を示す。
L90=W0/W0=1[倍]
L95=W1/W0[倍]
L100=W2/W0[倍]
上記結果を表5に示す。
また、CS回復率と寿命比(溶融塩ライフ延長倍率)との関係を図1に示す。
図1より、90%よりも95%まで回復させた方が、溶融塩の寿命(ライフ)が2倍に延長されることが分かる。
Figure 0005655980
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。本出願は2012年9月18日出願の日本特許出願(特願2012−205038)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明に係る溶融塩の再生方法によれば、溶融塩の再生処理をする頻度を下げることが可能である。また、溶融塩の使用寿命が延長されることから、低コスト化や処理効率の向上が可能となる。その結果、ガラスの化学強化処理における低コスト化やスループットの向上が可能となる。

Claims (6)

  1. イオン交換によりガラス表面に圧縮応力層を形成するために用いるガラス強化用溶融塩を再生する方法であって、
    前記溶融塩は硝酸カリウムを含有し、
    下記判断基準に従って、イオン交換処理後の溶融塩が劣化しているか否かを判断する工程を含み、
    前記溶融塩が劣化していないと判断された場合は、継続してイオン交換を行い、
    前記溶融塩が劣化していると判断された場合は、前記イオン交換処理後の溶融塩にオルトリン酸カリウムを添加する工程を含む、溶融塩の再生方法。
    判断基準:イオン交換に供していない溶融塩を用いたイオン交換処理により得られる表面圧縮応力値を100%とした場合、表面圧縮応力値が95%を下回ったときに溶融塩が劣化したと判断する
  2. 前記オルトリン酸カリウムの添加量が、前記溶融塩中のナトリウムイオン量に対して100モル%以上である請求項1に記載の溶融塩の再生方法。
  3. 前記オルトリン酸カリウムの添加量が、前記硝酸カリウムに対して10質量%以下である、請求項1または2に記載の溶融塩の再生方法。
  4. 前記溶融塩がさらに炭酸カリウムを含む請求項1〜のいずれか1項に記載の溶融塩の再生方法。
  5. 前記オルトリン酸カリウムを添加した後、前記溶融塩を330℃以上に加熱する工程を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の溶融塩の再生方法。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の方法で再生した溶融塩を用いてガラス表面に圧縮応力層を形成する工程を含む、強化ガラスの製造方法。
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