JPWO2016117479A1 - ガラス基材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
化学強化ガラスは、フロート法、フュージョン法等の製造方法により製造された生ガラスに、所望の形状に切断する切断処理や面取り処理等の加工処理を行なった後、化学強化処理が行なわれることで製造されている。
そこで、本発明は、生ガラスよりも面強度が高く、扱い傷の発生を抑制可能なガラス基材の製造方法を提供することを目的とする。
<1>
生ガラスと、硝酸カリウムを含む無機塩とを接触させることによって、前記生ガラス中のNaイオンと前記無機塩中のKイオンとをイオン交換する工程を含むガラス基材の製造方法であって、
前記無機塩はK2CO3、Na2CO3、KHCO3、NaHCO3、K3PO4、Na3PO4、K2SO4、Na2SO4、KOH及びNaOHからなる群より選ばれる少なくとも一種の塩を含み、K/Na比率が質量比で1以上15以下であり、かつ
前記イオン交換する工程の後にガラスを洗浄する工程、
前記洗浄する工程の後にガラスを酸処理する工程、及び
前記酸処理する工程の後にガラスをアルカリ処理する工程を含む、ガラス基材の製造方法。
<2>
前記酸処理する工程の後に、ガラスを洗浄する工程を有することを特徴とする前記<1>記載のガラス基材の製造方法。
<3>
前記アルカリ処理する工程の後に、ガラスを洗浄する工程を有することを特徴とする前記<1>記載のガラス基材の製造方法。
<4>
生ガラスと、無機塩とを接触させることによって、前記生ガラス中のNaイオンと前記無機塩中のKイオンとをイオン交換する工程を含むガラス基材の製造方法であって、
前記無機塩は、K/Na比率が質量比で1以上15以下であり、かつ
前記イオン交換する工程の後にガラスを洗浄する工程、
前記洗浄する工程の後にガラスを酸処理する工程、及び
前記酸処理する工程の後にガラスをアルカリ処理する工程を含む、ガラス基材の製造方法。
<5>
前記無機塩は、硝酸カリウムを含む前記<4>記載のガラス基材の製造方法。
<6>
前記酸処理する工程は、pH7未満である溶液を用いることを特徴とする前記<1>または<4>記載のガラス基材の製造方法。
<7>
前記pH7未満である溶液は弱酸であることを特徴とする前記<6>記載のガラス基材の製造方法。
<8>
前記pH7未満である溶液は強酸であることを特徴とする前記<6>記載のガラス基材の製造方法。
<9>
前記酸処理する工程は、100℃以下の温度でおこなうことを特徴とする前記<1>または<4>記載のガラス基材の製造方法。
<10>
前記酸処理する工程をおこなう時間は、10秒〜5時間であることを特徴とする前記<1>または<4>記載のガラス基材の製造方法。
<11>
前記アルカリ処理する工程は、pH7超過の溶液を用いることを特徴とする前記<1>または<4>記載のガラス基材の製造方法。
<12>
前記pH7超過の溶液は弱塩基であることを特徴とする前記<11>記載のガラス基材の製造方法。
<13>
前記pH7超過の溶液は強塩基であることを特徴とする前記<11>記載のガラス基材の製造方法。
<14>
前記アルカリ処理する工程は、0℃以上100℃以下の温度でおこなうことを特徴とする前記<1>または<4>記載のガラス基材の製造方法。
<15>
前記アルカリ処理する工程をおこなう時間は、10秒〜5時間であることを特徴とする前記<1>または<4>記載のガラス基材の製造方法。
また本発明の製造方法によれば、圧縮応力層を有するが、最表面の圧縮応力値(CS)が低いガラス基材が得られる。このガラス基材は圧縮応力層を有するので、ガラス表面にクラックが発生しにくく扱い傷を抑制することができる。さらに、後の加工処理時にガラスが割れることが抑制され、扱い傷の発生を抑制しつつ、その後の処理を円滑に行なうことができる。また、最表面の圧縮応力値(CS)が低いので、内部引張応力(CT)を低く抑えることができるため、切断等の加工が容易である。
本発明に係るガラス基材を製造する方法の一態様を以下に説明するが、本発明はこれに限定されない。
本発明で使用されるガラスはナトリウムを含んでいればよく、成形、化学強化処理による強化が可能な組成を有するものである限り、種々の組成のものを使用することができる。具体的には、例えば、アルミノシリケートガラス、ソーダライムガラス、ボロシリケートガラス、鉛ガラス、アルカリバリウムガラス、アルミノボロシリケートガラス等が挙げられる。
(i)モル%で表示した組成で、SiO2を50〜80%、Al2O3を2〜25%、Li2Oを0〜10%、Na2Oを0〜18%、K2Oを0〜10%、MgOを0〜15%、CaOを0〜5%およびZrO2を0〜5%を含むガラス
(ii)モル%で表示した組成が、SiO2を50〜74%、Al2O3を1〜10%、Na2Oを6〜14%、K2Oを3〜11%、MgOを2〜15%、CaOを0〜6%およびZrO2を0〜5%含有し、SiO2およびAl2O3の含有量の合計が75%以下、Na2OおよびK2Oの含有量の合計が12〜25%、MgOおよびCaOの含有量の合計が7〜15%であるガラス
(iii)モル%で表示した組成が、SiO2を68〜80%、Al2O3を4〜10%、Na2Oを5〜15%、K2Oを0〜1%、MgOを4〜15%およびZrO2を0〜1%含有するガラス
(iv)モル%で表示した組成が、SiO2を67〜75%、Al2O3を0〜4%、Na2Oを7〜15%、K2Oを1〜9%、MgOを6〜14%およびZrO2を0〜1.5%含有し、SiO2およびAl2O3の含有量の合計が71〜75%、Na2OおよびK2Oの含有量の合計が12〜20%であり、CaOを含有する場合その含有量が1%未満であるガラス
無機塩に生ガラスを接触させる方法としては、ペースト状の無機塩を塗布する方法、無機塩の水溶液を生ガラスに噴射する方法、融点以上に加熱した溶融塩の塩浴に生ガラスを浸漬させる方法などが可能であるが、これらの中では、溶融塩に浸漬させる方法が望ましい。
溶融塩は下記に示す工程により製造することができる。
工程1a:硝酸カリウム溶融塩の調製
工程2a:硝酸カリウム溶融塩への融剤の添加
工程1aでは、硝酸カリウムを含有する無機塩を容器に投入し、融点以上の温度に加熱して溶融することで、溶融塩を調製する。溶融は、硝酸カリウムの融点(330℃)と、沸点(500℃)の範囲内の温度で行う。特に溶融温度を350〜500℃とすることが、ガラスに付与できる表面圧縮応力(CS)と圧縮応力層深さ(DOL)のバランスおよび強化時間の点からより好ましく、350〜470℃がさらに好ましい。
工程2aでは、工程1aで調製した硝酸カリウム溶融塩中に、先述した融剤や、K/Na比率を調整するための化学種を添加し、温度を一定範囲に保ちながら、攪拌翼などにより、全体が均一になるように混合する。複数の融剤を併用する場合、添加順序は限定されず、同時に添加してもよい。
温度は、硝酸カリウムの融点以上、すなわち330℃以上が好ましく、350〜500℃がより好ましい。また、攪拌時間は1分〜50時間が好ましく、10分〜30時間がより好ましい。また上限は10時間がよりさらに好ましく、2時間が特に好ましい。
上記の溶融塩の製造1では、硝酸カリウムを含有する溶融塩の調製後に融剤を加える方法を例示したが、溶融塩はまた、下記に示す工程により製造することができる。
工程1b:硝酸カリウムを含有する無機塩と融剤の混合
工程2b:硝酸カリウムを含有する無機塩と融剤との混合塩の溶融
工程1bでは、硝酸カリウムを含有する無機塩と融剤とを容器に投入して、攪拌翼などにより混合する。複数の融剤を併用する場合、添加順序は限定されず、同時に添加してもよい。容器は上記工程1aで用いるものと同様のものを用いることができる。
工程2bでは、工程1bにより得られる混合塩を加熱して溶融する。溶融は、硝酸カリウムの融点(330℃)と、沸点(500℃)の範囲内の温度で行う。特に溶融温度を350〜470℃とすることが、ガラスに付与できる表面圧縮応力(CS)と圧縮応力層深さ(DOL)のバランスおよび強化時間の点からより好ましい。攪拌時間は1分〜10時間が好ましく、10分〜2時間がより好ましい。
次に、調製した溶融塩を用いてイオン交換処理を行う。イオン交換処理は、生ガラスを溶融塩に浸漬し、生ガラス中の金属イオン(Naイオン)を、溶融塩中のイオン半径の大きな金属イオン(Kイオン)と置換することで行われる。このイオン交換によってガラス表面の組成を変化させ、ガラス表面が高密度化した圧縮応力層を形成することができる。このガラス表面の高密度化によって圧縮応力が発生することから、生ガラスを強化することができる。
工程3:生ガラスのイオン交換処理
工程3では、生ガラスを予熱し、上記工程1a及び工程2a又は工程1b及び工程2bで調製した溶融塩を、化学強化を行う温度に調整する。次いで予熱した生ガラスを溶融塩中に所定の時間浸漬したのち、溶融塩中から引き上げ、放冷する。
工程4:ガラスの洗浄
工程5:工程4を経た後のガラスの酸処理
上記工程5まで経た時点で、ガラスの表面には圧縮応力層の表層が変質した、具体的には低密度化された、低密度層をさらに有することとなる。低密度層とは、圧縮応力層の最表面からNaやKが抜け(リーチングし)、代わりにHが入り込む(置換する)ことによって形成される。
以下、工程4及び工程5について詳述する。
工程4では工水、イオン交換水等を用いてガラスの洗浄を行う。中でもイオン交換水が好ましい。洗浄の条件は用いる洗浄液によっても異なるが、イオン交換水を用いる場合には0〜100℃で洗浄することが付着した塩を完全に除去させる点から好ましい。
工程5では、工程4で洗浄したガラスに対して、さらに酸処理を行う。
ガラスの酸処理とは、酸性の溶液中に、ガラスを浸漬させることによって行い、これによりガラス表面のNa及び/又はKをHに置換することができる。
溶液は酸性であれば特に制限されずpH7未満であればよく、用いられる酸が弱酸であっても強酸であってもよい。具体的には塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、酢酸、シュウ酸、炭酸及びクエン酸等の酸が好ましい。これらの酸は単独で用いても、複数を組み合わせて用いてもよい。
酸処理を行う時間は、用いる酸の種類や濃度、温度によっても異なるものの、10秒〜5時間が生産性の点から好ましく、1分〜2時間がより好ましい。
酸処理を行う溶液の濃度は、用いる酸の種類や時間、温度によって異なるものの、容器腐食の懸念が少ない濃度が好ましく、具体的には0.05重量%〜20重量%が好ましい。
低密度層の密度はXRRによって測定した臨界角(θc)により求めることができる。
なお、簡易的には走査型電子顕微鏡(SEM)でガラスの断面を観察することによって、低密度層の形成と層の厚みを確認することも可能である。
工程6:アルカリ処理
上記工程6により、工程5までに形成された低密度層の一部又は全部を除去することができる。
以下、工程6について詳述する。
工程6では、工程5で酸処理したガラスに対して、さらにアルカリ処理を行う。
アルカリ処理とは、塩基性の溶液中に、ガラスを浸漬させることによって行い、これにより低密度層の一部又は全部を除去することができる。
溶液は塩基性であれば特に制限されずpH7超過であればよく、弱塩基を用いても強塩基を用いてもよい。具体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の塩基が好ましい。これらの塩基は単独で用いても、複数を組み合わせて用いてもよい。
アルカリ処理を行う時間は、用いる塩基の種類や濃度、温度によっても異なるものの、10秒間〜5時間が生産性の点から好ましく、1分間〜2時間がより好ましい。
アルカリ処理を行う溶液の濃度は、用いる塩基の種類や時間、温度によって異なるものの、ガラスの表面除去性の観点から0.1重量%〜20重量%が好ましい。
本発明の製造方法によれば、ガラス表面がイオン交換され、圧縮応力層を有し、且つ、最表面の圧縮応力値(CS)が低いガラス基材を得ることができる。
本発明のガラス基材の最表面の圧縮応力値(CS)としては100〜650(MPa)が好ましい。ガラス基材の圧縮応力層深さ(DOL)としては20〜150(μm)が好ましく、20〜40(μm)がさらに好ましい。
本発明のガラス基材の強度(面強度)は、ボールオンリング試験により評価することができる。
(ボールオンリング試験)
ガラス基材を直径30mm、接触部が曲率半径2.5mmの丸みを持つステンレスからなるリング上に配置し、該ガラス板に直径10mmの鋼からなる球体を接触させた状態で、該球体を静的荷重条件下で該リングの中心に荷重するボールオンリング(Ball on Ring;BOR)試験により測定したBOR面強度F(N)で評価する。
本発明のガラス基材は、F≧1800×t2であることが好ましく、F≧2000×t2であることがより好ましい[式中、Fはボールオンリング試験により測定したBOR面強度(N)であり、tはガラス基板の板厚(mm)である。]。BOR面強度F(N)がかかる範囲であることにより、薄板化した場合にも優れた強度を示す。
加圧治具2の下降速度:1.0(mm/min)
この時、ガラスが破壊された際の、破壊荷重(単位N)をBOR面強度とし、20回の測定の平均値をBOR平均面強度とする。ただし、ガラス板の破壊起点がボール押しつけ位置より2mm以上離れている場合は、平均値算出のためのデータより除外する。
本実施例における各種評価は以下に示す分析方法により行った。
(ガラスの評価:表面応力)
本発明のガラス基材の圧縮応力層の圧縮応力値および圧縮応力層の深さは、表面応力計(例えば、折原製作所製FSM−6000)等を用いて測定することができる。また、圧縮応力層の深さは、EPMA(electron probe micro analyzer)等を用いて測定したイオン交換深さによって代用することができる。実施例では、表面圧縮応力値(CS、単位はMPa)および圧縮応力層の深さ(DOL、単位はμm)は折原製作所社製表面応力計(FSM−6000)を用いて測定した。
ガラスの除去量厚みは、薬液処理前後の重量を分析用電子天秤(HR−202i;AND製)により測定し、次の式を用いて厚み換算することにより求めた。
(片面あたりの除去量厚み)=((処理前重量)−(処理後重量))/(ガラス比重)/処理面積/2
前述の〔ボールオンリング試験〕にて記載した方法に従い、ガラス面強度を測定した。
(生ガラス準備)
サイズが50mm×50mm×0.7mmであり、下記組成および比重のガラスAを用いた。
ガラスA組成(モル%表示):SiO2 64.4%、Al2O3 8.0%、Na2O 12.5%、K2O 4.0%、MgO 10.5%、CaO 0.1%、SrO 0.1%、BaO 0.1%、ZrO2 0.5%
ガラスA比重(g/cm3):2.48、歪み点:556℃
SUS製のカップに硝酸カリウム4731g、炭酸カリウム160g、硝酸ナトリウム849gを加え、マントルヒーターで450℃まで加熱して炭酸カリウム2mol%、K/Na質量比率が8.6の溶融塩を調製した。上記により得られたガラスAを200〜400℃に予熱した後、450℃の溶融塩に2時間浸漬し、イオン交換処理した後、室温付近まで冷却した。得られたガラスは水洗いし、次の工程に供した。
6.0重量%の硝酸(HNO3;関東化学社製)をビーカーに用意し、ウォーターバスを用いて40℃に温度調整を行った。前記イオン交換処理工程で得られたガラスを、調整した塩酸中に120秒間浸漬させ、酸処理を行い、その後純水で数回洗浄した後、エアブローにより乾燥した。こうして得られたガラスを次の工程に供した。
4.0重量%の水酸化ナトリウム水溶液をビーカーに用意し、ウォーターバスを用いて40℃に温度調整を行った。酸処理工程で得られたガラスを、調整した水酸化ナトリウム水溶液中に120秒間浸漬させ、アルカリ処理を行い、その後純水で数回洗浄した後、エアブローにより乾燥した。
以上より、例1−1のガラス基材を得た。
硝酸カリウム4680g、炭酸カリウム177g、硝酸ナトリウム1384gを加え、を加え、マントルヒーターで450℃まで加熱して炭酸カリウム2mol%、K/Na質量比率が5.3の溶融塩を調製した以外は例1−1と同様にして例1−2のガラス基材を得た。
<例1−3>
450℃の溶融塩に24時間浸漬した以外は例1−2と同様にして例1−3のガラス基材を得た。
ガラスAに代えて、50mm×50mm×0.7mmであって下記組成および比重のガラスBを用いた点以外は例1−1と同様に、例2−1のガラス基材を得た。
ガラスB組成(モル%表示):SiO2 68%、Al2O3 10%、Na2O 14%、MgO 8%
ガラスB比重(g/cm3):2.41
硝酸カリウム4680g、炭酸カリウム177g、硝酸ナトリウム1384gを加え、を加え、マントルヒーターで450℃まで加熱して炭酸カリウム2mol%、K/Na質量比率が5.3の溶融塩を調製した以外は例2−1と同様にして例2−2のガラス基材を得た。
<例2−3>
450℃の溶融塩に24時間浸漬した以外は例2−2と同様にして例2−3のガラス基材を得た。
Claims (15)
- 生ガラスと、硝酸カリウムを含む無機塩とを接触させることによって、前記生ガラス中のNaイオンと前記無機塩中のKイオンとをイオン交換する工程を含むガラス基材の製造方法であって、
前記無機塩はK2CO3、Na2CO3、KHCO3、NaHCO3、K3PO4、Na3PO4、K2SO4、Na2SO4、KOH及びNaOHからなる群より選ばれる少なくとも一種の塩を含み、K/Na比率が質量比で1以上15以下であり、かつ
前記イオン交換する工程の後にガラスを洗浄する工程、
前記洗浄する工程の後にガラスを酸処理する工程、及び
前記酸処理する工程の後にガラスをアルカリ処理する工程を含む、ガラス基材の製造方法。 - 前記酸処理する工程の後に、ガラスを洗浄する工程を有することを特徴とする請求項1記載のガラス基材の製造方法。
- 前記アルカリ処理する工程の後に、ガラスを洗浄する工程を有することを特徴とする請求項1記載のガラス基材の製造方法。
- 生ガラスと、無機塩とを接触させることによって、前記生ガラス中のNaイオンと前記無機塩中のKイオンとをイオン交換する工程を含むガラス基材の製造方法であって、
前記無機塩は、K/Na比率が質量比で1以上15以下であり、かつ
前記イオン交換する工程の後にガラスを洗浄する工程、
前記洗浄する工程の後にガラスを酸処理する工程、及び
前記酸処理する工程の後にガラスをアルカリ処理する工程を含む、ガラス基材の製造方法。 - 前記無機塩は、硝酸カリウムを含む請求項4に記載のガラス基材の製造方法。
- 前記酸処理する工程は、pH7未満である溶液を用いることを特徴とする請求項1または4記載のガラス基材の製造方法。
- 前記pH7未満である溶液は弱酸であることを特徴とする請求項6記載のガラス基材の製造方法。
- 前記pH7未満である溶液は強酸であることを特徴とする請求項6記載のガラス基材の製造方法。
- 前記酸処理する工程は、100℃以下の温度でおこなうことを特徴とする請求項1または4記載のガラス基材の製造方法。
- 前記酸処理する工程をおこなう時間は、10秒〜5時間であることを特徴とする請求項1または4記載のガラス基材の製造方法。
- 前記アルカリ処理する工程は、pH7超過の溶液を用いることを特徴とする請求項1または4記載のガラス基材の製造方法。
- 前記pH7超過の溶液は弱塩基であることを特徴とする請求項11記載のガラス基材の製造方法。
- 前記pH7超過の溶液は強塩基であることを特徴とする請求項11記載のガラス基材の製造方法。
- 前記アルカリ処理する工程は、0℃以上100℃以下の温度でおこなうことを特徴とする請求項1または4記載のガラス基材の製造方法。
- 前記アルカリ処理する工程をおこなう時間は、10秒〜5時間であることを特徴とする請求項1または4記載のガラス基材の製造方法。
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