JP5655539B2 - 回転変動低減装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ピストンの慣性力を打ち消す為にエンジンに設けられた2次バランサを利用し、クランク軸の回転変動の低減を図る回転変動低減装置に関する。
一般的な直列4気筒エンジンに用いられる2次バランサ機構は、クランク軸により歯車を介して駆動され互いに逆回転する2本のバランサ軸が設けられ、且つ、各バランサ軸には2次バランサ(不釣り合い重り)が設けられ、その2次バランサにより慣性力を発生するものである。2次バランサの慣性力は2次バランサが上下位置にあるときのみ外力として働き、それ以外の位置では2次バランサの慣性力が互いに打ち消し合い、若しくは弱め合い外力として働かない。2次バランサが上下位置にあるときの外力を利用して、ピストンに発生する慣性力を消去する。直列4気筒エンジンのピストンに発生する慣性力は、一般的にNo.1気筒及びNo.4気筒とNo.2気筒及びNo.3気筒とは180度の位相差を持っていることから、回転の1次成分は消し去られる。ところが、上死点の慣性力が下死点の慣性力よりも大きいことから回転の2次成分が不釣り合い力として残ってしまう。この不釣り合い力を消し去る、若しくは低減するのが2次バランサの役目である。この不釣り合い力を消し去る為に、クランク軸によりバランサ軸を駆動する歯車(ギア比)は1対2(1:2)に設定され、クランク軸が1回転するのに対して、2次バランサ(バランサ軸)は2回転する。
特開2006−70900号公報
上記の2次バランサはピストンの上下の慣性力を消し去る、若しくは低減することは可能であるが、それ以外のエンジンの振動を低減することは出来ない。一般に、直列4気筒エンジンの振動では、主にピストンから発生する上下の起振力とクランク軸の回転変動から起こされるローリング振動とがある。2次バランサでは前者(上下の起振力)を低減することは可能であるが、後者(ローリング振動)を低減することは出来ない。
そこで、本発明の目的は、ピストンの慣性力を打ち消す為にエンジンに設けられた2次バランサを利用し、クランク軸の回転変動を低減出来る装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、エンジンのクランク軸により駆動され互いに逆回転する一対のバランサ軸と、前記クランク軸に作用するピストンの慣性力を打ち消す為に前記一対のバランサ軸に各々設けられ磁性材料からなるバランサウェイトと、前記バランサウェイトに対して前記ピストンと反対側の位置に配置された磁石とを備え、前記磁石と前記バランサウェイトとの相互作用により前記クランク軸の回転変動を低減するようにしたものである。
前記磁石が永久磁石であっても良い。
前記エンジンは直列4気筒4サイクルエンジンであり、前記クランク軸と前記バランサ軸との回転比が1対2であっても良い。
本発明によれば、ピストンの慣性力を打ち消す為にエンジンに設けられた2次バランサを利用し、クランク軸の回転変動を低減出来る装置を提供することができるという優れた効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る回転変動低減装置の概略図である。 (a)はNo.1気筒の作動を示す図であり、(b)はクランク軸回転速度とクランク軸角度との関係を示す図であり、(c)はバランサ軸回転速度とバランサ軸角度との関係を示す図である。 クランク軸回転速度とクランク軸角度との関係を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に示すように、多気筒のエンジン(本実施形態では、直列4気筒4サイクルのディーゼルエンジン)1は、ピストン2が昇降可能(往復動可能)に設けられるシリンダ(気筒)3が形成されたシリンダブロック4と、シリンダブロック4の下部に取り付けられたクランクケース5と、クランクケース5の下部に取り付けられ、潤滑油を貯留するオイルパン6と、シリンダブロック4の上部に取り付けられたシリンダヘッド7とを備えている。
シリンダブロック4にはクランク軸8が回転可能に支持されており、クランク軸8とピストン2とがコンロッド(コネクティングロッド)9により連結されている。
図1に示すように、本実施形態に係る回転変動低減装置10は、クランク軸8により駆動され、互いに逆回転する一対のバランサ軸11と、ピストン2の上下の慣性力を打ち消すべく、一対のバランサ軸11に各々設けられた2次バランサ(バランサウェイト)12とを備えている。
バランサ軸11は、歯車(図示せず)を介してクランク軸8により駆動される。クランク軸8とバランサ軸11との回転比は、1対2(1:2)に設定されている。本実施形態では、バランサ軸11は、クランクケース5に結合され且つオイルパン6内に収容されるケーシング13に回転可能に支持されている。また、本実施形態では、一対のバランサ軸11は、シリンダ3の中心線Yからの距離がほぼ等しくなるように配置され、且つ、クランク軸8の横中心線Zからの距離(即ち、高さ位置)がほぼ等しくなるように配置されている。即ち、一対のバランサ軸11は、シリンダ3の中心線Yに対して左右対称となるように配置されている。また、本実施形態では、2次バランサ12はバランサ軸11に一体的に形成されており、2次バランサ12及びバランサ軸11は磁性材料(例えば、鋳鉄)からなる。
2次バランサ12とピストン2との位相関係は、両方の2次バランサ12が下方位置にあるときにNo.1気筒のピストン2が上死点にあるように設定されている(図2(a)参照)。また、シリンダ3間のピストン2の位相関係は、No.1気筒及びNo.4気筒のピストン2とNo.2気筒及びNo.3気筒のピストン2とが180度の位相差を持つように設定されている。
本実施形態では、2次バランサ12が下方位置に来るときに近接するように2次バランサ12の下方に磁石(強力磁石)14を配置している。即ち、2次バランサ12に対してピストン2と反対側の位置に磁石14を配置している。
本実施形態の磁石14は、永久磁石(例えば、ネオジム磁石)であり、上下方向に磁極面を有している。本実施形態では、磁石14は、ケーシング13に取り付けられている。また、本実施形態では、2次バランサ12毎に磁石14を配置しており、これら磁石14は、シリンダ3の中心線Yからの距離がほぼ等しくなるように配置され、且つ、クランク軸8の横中心線Zからの距離(即ち、高さ位置)がほぼ等しくなるように配置されている。即ち、2つの磁石14は、シリンダ3の中心線Yに対して左右対称となるように配置されている。
本実施形態の作用を説明する。
図2(b)及び(c)に磁石14が無い場合の回転変動を示す。
図2(b)に示すように、クランク軸8は回転速度を変化させながら回転している。各シリンダ3の圧縮行程ではクランク軸8の回転は減速され、各シリンダ3における爆発後にはクランク軸8の回転は加速される。このクランク軸8の回転変動の反作用をシリンダブロック4が受けてローリング振動を発生させる。
一方、図2(c)に示すように、クランク軸8の回転変動を受けてバランサ軸11も、クランク軸8の4回転に対して4回変動する回転変動を起こしている。また、クランク軸8とバランサ軸11との回転比は1対2(1:2)であるので、クランク軸8が720度(720ー)回転(2回転)するとき、2次バランサ12(バランサ軸11)は1440度(1440ー)回転(4回転)する。
これに対して、本実施形態では、図1に示すように2次バランサ12の下方に磁石14を配置することにより、バランサ軸11の回転変動に対して、回転変動を減らすように作用させることできる。即ち、磁石14による吸引力が、2次バランサ12が磁石14に近づいていくときにはバランサ軸11の回転を加速させ、2次バランサ12が磁石14から遠ざかっていくときにはバランサ軸11の回転を減速させるように作用する(図3参照)。この磁石14と2次バランサ12との相互作用により、クランク軸8の回転変動を受けて起こるバランサ軸11の回転変動が低減される。バランサ軸11は歯車を介してクランク軸8により駆動されることから、バランサ軸11の回転変動低減により、クランク軸8の回転変動を低減することが可能である。
図3に本発明を適用した場合(磁石14が有る場合)のクランク軸8の回転変動低減効果を示す。なお、図3中、実線は本発明を適用した場合(磁石14が有る場合)のクランク軸8の回転変動を示し、破線は従来例の場合(磁石14が無い場合)のクランク軸8の回転変動を示す。図3に示すようにクランク軸8の回転変動を低減出来、クランク軸8の回転変動低減により、エンジン1のローリング振動の低減が可能となる。
以上要するに本実施形態によれば、2次バランサ12に対してピストン2と反対側の位置に磁石14を配置することで、クランク軸8の回転変動を低減出来、またクランク軸8の回転変動により起こされるエンジン1のローリング振動を低減出来る。
また、本実施形態によれば、磁石(永久磁石)14をエンジン1に配置するだけなので、構造が簡略で、低コストで実現できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態には限定されず他の様々な実施形態を採ることが可能である。
例えば、上記の実施形態ではエンジン1がディーゼルエンジンであるとしたが、これには限定はされず、エンジン1が例えばガソリンエンジンであっても良い。
1 エンジン
2 ピストン
8 クランク軸
10 回転変動低減装置
11 バランサ軸
12 2次バランサ(バランサウェイト)
14 磁石

Claims (3)

  1. エンジンのクランク軸により駆動され互いに逆回転すると共に前記クランク軸の2倍の回転数で回転する一対のバランサ軸と、前記クランク軸に作用するピストンの慣性力を打ち消す為に前記一対のバランサ軸に各々設けられ磁性材料からなるバランサウェイトと、前記バランサウェイトに対して前記ピストンと反対側の位置に配置され前記ピストンが上死点および下死点にあるときに前記バランサウェイトに近接する磁石とを備えたことを特徴とする回転変動低減装置。
  2. 前記磁石が永久磁石である請求項1に記載の回転変動低減装置。
  3. 前記エンジンは直列4気筒4サイクルエンジンである請求項1又は2に記載の回転変動低減装置。
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