JP5206069B2 - 直列3気筒エンジンのバランサ機構 - Google Patents

直列3気筒エンジンのバランサ機構 Download PDF

Info

Publication number
JP5206069B2
JP5206069B2 JP2008086226A JP2008086226A JP5206069B2 JP 5206069 B2 JP5206069 B2 JP 5206069B2 JP 2008086226 A JP2008086226 A JP 2008086226A JP 2008086226 A JP2008086226 A JP 2008086226A JP 5206069 B2 JP5206069 B2 JP 5206069B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
crank
amount
phase
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008086226A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009236085A (ja
Inventor
徹志 柳樂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2008086226A priority Critical patent/JP5206069B2/ja
Priority to EP09725547.5A priority patent/EP2256315B1/en
Priority to PCT/JP2009/056058 priority patent/WO2009119712A1/ja
Publication of JP2009236085A publication Critical patent/JP2009236085A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5206069B2 publication Critical patent/JP5206069B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/22Compensation of inertia forces
    • F16F15/26Compensation of inertia forces of crankshaft systems using solid masses, other than the ordinary pistons, moving with the system, i.e. masses connected through a kinematic mechanism or gear system
    • F16F15/264Rotating balancer shafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/0002Cylinder arrangements
    • F02F7/0019Cylinders and crankshaft not in one plane (deaxation)
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/1812Number of cylinders three
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • F02B75/18Multi-cylinder engines
    • F02B2075/1804Number of cylinders
    • F02B2075/182Number of cylinders five

Description

本発明は、直列3気筒エンジンのバランサ機構に関するものである。
直列3気筒エンジンでは、1次の慣性偶力を低減するために、特許文献1のようにクランクシャフトと等速度で逆回転する1軸のバランサ機構を用いることがある。
このバランサ機構は、往復運動部分によって発生する1次の慣性偶力をクランクシャフトのウェイトでハーフバランスとすることで滑らかな「すりこぎ運動」に変換した上でクランクシャフトと等速度で逆回転するバランスシャフトで逆位相の慣性偶力を発生させることによって慣性偶力をキャンセルするものである。
直列3気筒エンジンではクランクピン配置は互いに120°間隔となり、これをキャンセルするためのバランスシャフトの角度位相は、第2気筒が上死点にあるときを基準とした場合には、図6に示すようになるが、一般的な表現である第1気筒が上死点にあるときには次のようになる。図6においてはクランクシャフトの回転方向が時計回り、バランスシャフトの回転方向が反時計回りであり、図6に対してクランクシャフトが時計回りに120°回転して第1気筒が上死点に来た状態ではバランスシャフトの前側のバランスウェイトが反時計回りに120°回転して150°(=270°−120°)、バランスシャフトの後側のバランスウェイトが同じく反時計回りに120°回転して330°(=90°−120°=−30°)となる。
ところで最近、ピストンのフリクションが問題視されており、そのフリクションを低減するためにオフセットクランクを採用することが増えてきた(例えば、特許文献2等)。
特公昭54−2333号公報 特開昭56−98531号公報
ところが、バランサ機構を設けた直列3気筒エンジンにオフセットクランクを採用する場合、残存ピッチングモーメントの増加を招き、そのため、振動が悪化する。この振動悪化を回避すべくエンジンマウントを工夫して、液封マウントを用いて封入したオイル量を調整して減衰力を可変にしたり、アクティブマウントを用いてエンジンによるマウント振動と逆位相の振動を電子制御で発生させたりすることで対策を講じると、質量とコストのアップを招き、さらに、エンジンマウント質量の増加により燃費が悪化してしまう。
そこで、エンジンマウントを工夫することなく振動を抑制する必要がある。
ここで、残存ピッチングモーメントの増加について考察する。
オフセットクランクを採用すると往復運動部分の質量によって発生するピッチングモーメントの波形が変化し、従来のオフセットクランク無しのバランサ機構に比べて残存ピッチングモーメントが増加してしまう。
本来、往復運動部分によって発生するピッチングモーメントは1次だけではなく2次以上の高次成分も存在するが、2次成分はクランクシャフトの倍速で回転する成分のため1次バランサ機構では除去できずに残存モーメントして残る。オフセットクランクを行うことで、この残存ピッチングモーメントが増加してしまう。
図7(a)はオフセットクランク無しの場合の残存モーメントであり、図7(b)はオフセットクランクした場合の残存モーメントであるが、オフセットクランクの影響で残存ピッチングモーメントが17%程度(≒(154.5−132.7)/132.7)増加している。
本発明は、このような背景の下になされたものであり、その目的は、2次成分の残存ピッチングモーメントがオフセットクランクの採用によって増加してしまうことを抑制または低減することができる直列3気筒エンジンのバランサ機構を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、クランクシャフトのクランクジャーナルに対し各気筒のクランクアームが順に120°間隔で配置されるとともに各気筒のシリンダの中心軸を前記クランクジャーナルの中心に対して偏心させた直列3気筒エンジンであって、往復運動部分の質量および回転運動部分の質量によって前記クランクシャフトにおいて発生する慣性偶力の一部が、前記クランクシャフト側に設けたクランクウェイトにより緩和されて合成慣性偶力となり、他方、前記クランクジャーナルと平行で且つ逆方向に等速度で回転する一本のバランスシャフトを設けた直列3気筒エンジンにおいて、前記バランスシャフトに、前記クランクシャフトに生ずる前記合成慣性偶力を打ち消すためのバランスウェイトを第1気筒及び第3気筒と対向する位置にそれぞれ設け、前記クランクジャーナルの回転角度に対する前記バランスシャフトの回転角度の位相を、シリンダの中心軸をクランクジャーナルの中心に一致させたときの前記合成慣性偶力を打ち消す位相を基準として所定量だけ変更させ、前記所定量は、前記偏心により生じた回転運動部分のピッチングモーメントと往復運動部分のピッチングモーメントとの波形のずれ量により決定されることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、オフセットクランクを採用すると、往復運動部分の質量によって発生するピッチングモーメントの波形が変化し、残存モーメントとして残る2次成分が増加してしまうが、バランスシャフトの回転角度の位相を所定量だけ遅らせることにより、従来(図6に示すような、第1気筒が上死点に来た状態において、バランスシャフトの前側のバランスウェイトが150°かつバランスシャフトの後側のバランスウェイトが330°に設置してある場合)よりも残存モーメントして残るピッチングモーメントの2次成分を抑制あるいは低減することができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の直列3気筒エンジンのバランサ機構において、変更させる位相の量を、連桿比が大きいほど小さくするとよい。
請求項3に記載のように請求項1または2に記載の直列3気筒エンジンのバランサ機構において、変更させる位相の量を、シリンダの中心軸とクランクジャーナルの中心との偏心量が大きいほど大きくするとよい。
請求項4に記載のように、請求項1に記載の直列3気筒エンジンのバランサ機構において、変更させる位相の量αを、連桿比λとオフセット係数ξとの関係において次式にて決定するとよい。
α=(147・λ−1.15)・ξ
ただし、連桿比λは、コンロッドの長さL/クランクアームの半径R
オフセット係数ξは、シリンダの中心軸とクランクジャーナルの中心との偏心量d/クランクアームの半径R
請求項5に記載のように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の直列3気筒エンジンのバランサ機構において、各気筒のシリンダの中心軸を前記クランクジャーナルの中心に対してバランスシャフトの回転軸に近づくように偏心させるとよい
本発明によれば、2次成分の残存ピッチングモーメントがオフセットクランクの採用によって、バランスウェイトが従来の装置に設置される場合よりも増加してしまうことを抑制または低減することができる。
以下、本発明を自動車用エンジンに具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
直列3気筒エンジンは、図1に示すように、各気筒においてシリンダ1内にはピストン2が上下に摺動可能に配置されている。ピストン2にはコンロッド3の上端がピストンピン4により回転可能に連結支持されている。
クランクシャフト10において、クランクジャーナル11に対し各気筒のクランクアーム12が設けられている。各気筒のコンロッド3の下端がクランクシャフト10の気筒毎のクランクアーム12にクランクピン5により回転可能に連結支持されている。
図2において、クランクシャフト10のクランクジャーナル11に対し3気筒での各気筒のクランクアーム12が順に120°間隔で配置されている。
また、この直列3気筒エンジンにおいては、所謂オフセットクランクを採用している。即ち、各気筒のシリンダ1の中心軸S1をクランクジャーナル11の中心に対して所定量dだけ偏心させている。
また、クランクシャフト10の各気筒のクランクアーム12にクランクウェイト21,22,23が設けられている。クランクウェイト21,22,23は、クランクアーム12の反対側延設方向に設けられ、各気筒の回転運動部分(クランクシャフト関連)の質量に相当する質量、および、往復運動部分(ピストン関連)の質量の2分の1に相当する質量を有する。これにより、各気筒には往復運動部分の2分の1の質量による回転慣性力と往復運動部分による上下の慣性力とによって生じる一次の合成慣性力F1,F2,F3(図6参照)が残る。このようにしてクランクシャフト10と逆方向に回転する合成慣性力を各気筒に残し、図6に示すようにクランクシャフト10に第1気筒と第3気筒に発生する残存合成慣性力F1,F3の分力F1a,F3aによって慣性偶力を生じさせている。即ち、往復運動部分の質量および回転運動部分の質量によってクランクシャフト10において発生する慣性偶力の一部が、クランクシャフト10側に設けたクランクウェイト21,22,23により緩和されて合成慣性偶力(図6でいうとF1a,F3aを指す)となる。これにより、クランクシャフト10が滑らかな「すりこぎ運動」をする(往復運動部分によって発生する1次の慣性偶力をクランクウェイト21,22,23でハーフバランスとすることでクランクシャフト10が第2気筒を中心として滑らかな「すりこぎ運動」をする)。
なお、回転運動部分はクランクアーム、クランクピン等であり、往復運動部分はピストン、ピストンピン等であるが、コンロッド3については、ピストン2側の小端部が往復運動部分、クランクシャフト10側の大端部が回転運動部分である。
また、この直列3気筒エンジンには、図1,2に示すように、バランスシャフト24とバランスウェイト25,26によって構成される1軸のバランサ機構20が設けられている。一本のバランスシャフト24はクランクジャーナル11と平行に設けられ、クランクジャーナル11とバランスシャフト24とは歯車27,28等により連結され、バランスシャフト24は、クランクジャーナル11と逆方向に等速度で回転する。バランスシャフト24には、クランクシャフト10に生ずる合成慣性偶力(図6のF1a,F3a)を打ち消すためのバランスウェイト25,26が前後、即ち、第2気筒を境に第1気筒側と第3気筒側に分けて設けられている。これにより第1気筒の合成慣性力F1の分力F1aに対して反対方向の慣性力P1を生じさせることができるとともに第3気筒の合成慣性力F3の分力F3aに対して反対方向の慣性力P3を生じさせることができ、クランクシャフト10の慣性偶力による「すりこぎ運動」が打ち消される(キャンセルされる)。
さらに、オフセットクランクを採用したことにより、図2に示すように、クランクジャーナル11の回転角度に対するバランスシャフト24の回転角度の位相を、オフセットクランク無しのとき、即ち、シリンダ1の中心軸S1をクランクジャーナル11の中心に一致させたときのクランクシャフト10に生ずる慣性偶力を打ち消す位相を基準として所定量αだけ遅らせている。
オフセットクランクがないと仮定した場合における慣性偶力を打ち消す位置とは、図6に示すように、第2気筒が上死点にあるときを基準とすると、バランスシャフトの前側のバランスウェイトが第1気筒のクランクアームと同じ側で且つ第2気筒のクランクアームと直角をなす方向である270°となり、また、バランスシャフトの後側のバランスウェイトが第3気筒のクランクアームと同じ側で且つ第2気筒のクランクアームと直角をなす方向である90°となる。したがって、一般的な表現である第1気筒が上死点にあるときを基準とすると、慣性偶力を打ち消す位置とは、第1気筒に対してバランスシャフトの前側のバランスウェイトが150°(=270°−120°)、バランスシャフトの後側のバランスウェイトが330°(=90°−120°=−30°)となる。
しかし、この実施形態では、図2に示すようにバランスシャフト24の角度位相を第1気筒の上死点基準時にバランスシャフト24の前側のバランスウェイト(マス)25を150°から、また、バランスシャフト24の後側のバランスウェイト(マス)26を330°から、それぞれ等しい量αだけ増角する。
このように、オフセットクランクによる残存ピッチングモーメントの増加を抑えるために、バランスシャフトの角度位相を通常、即ち、オフセットクランク無しのときより増角している。
具体的には、遅らせる位相の量αを、連桿比λが大きいほど小さくする。連桿比λは、図1における、コンロッド3の長さ(コンロッド3の中心間距離)L/クランクアーム12の半径(クランクアーム12におけるクランクピン5の回転半径)Rである。
また、遅らせる位相の量αを、オフセットクランクのオフセット量(シリンダ1の中心軸S1とクランクジャーナル11の中心との偏心量)dが大きいほど大きくする。より詳しくは、オフセット係数ξとして、シリンダ1の中心軸S1とクランクジャーナル11の中心との偏心量(オフセットクランクのオフセット量)d/クランクアーム12の半径(クランクアーム12におけるクランクピン5の回転半径)Rで定義する。そして、このオフセット係数ξが大きいほど、遅らせる位相の量αを大きくする。
オフセットクランクを採用すると、往復運動部分の質量によって発生するピッチングモーメントの波形が変化し、残存モーメントとして残る2次成分が従来の場合(図6に示すような、第1気筒が上死点に来た状態において、バランスシャフトの前側のバランスウェイトが150°かつバランスシャフトの後側のバランスウェイトが330°に設置してある場合)よりも増加してしまうが、バランスシャフトの回転角度の位相を所定量だけ遅らせることにより、残存モーメントとして残るピッチングモーメントの2次成分を抑制あるいは低減することができる。
次に、図3(a),(b)を用いて、オフセットクランクの有無によるピッチングモーメントの差について説明する。
図3(a)は、オフセットクランクが無いときのピッチングモーメントを示す。図3(b)は、オフセットクランクが有るときのピッチングモーメントを示す。図3(a),(b)において、横軸にクランク角度をとり、縦軸にピッチングモーメントをとっている。図3(a),(b)において、往復運動部分の慣性力によるモーメント(主にピストンによるモーメント)と、回転運動部分によるモーメント(主にクランクシャフトによるモーメント)を示すとともに両モーメントの合計を示す。
図3(a)において、往復運動部分の慣性力によるモーメントと回転運動部分によるモーメントが、モーメント=0点で一致している。このときのクランク角度は約240°である。図3(b)において、往復運動部分の慣性力によるモーメントがゼロとなるのはクランク角度が約255°のときである。
よって、オフセットクランクの有無による発生ピッチングメーメントの差をみると、オフセットクランクによって往復運動部分で発生するピッチングモーメントの波形が図3(a)に比べ図3(b)が右側(進角側)にずれていることが分かる。このため、バランスシャフトの角度位相をこれに合わせてタイミングを若干遅らせてやることで、増加したピッチングモーメントをキャンセルすることができる。
次に、遅らせる位相の量αについて、図4(a),(b),(c),(d)を用いて説明する。
図4(a)は、オフセットクランクを採用した直列3気筒エンジンにおいてバランスシャフトの角度位相を遅らせていない場合であり、運動系で発生するピッチングモーメントの合計(図中のL1)およびヨーイングモーメントの合計(図中のL2)と、バランサ機構によるピッチングモーメントの合計(図中のL3)およびヨーイングモーメントの合計(図中のL4)を示す。図4(b)は、図4(a)に対してバランスシャフトの角度位相を所定量だけ遅らせた場合であり、運動系で発生するピッチングモーメントの合計(図中のL11)およびヨーイングモーメントの合計(図中のL12)と、バランサ機構によるピッチングモーメントの合計(図中のL13)およびヨーイングモーメントの合計(図中のL14)を示す。図4(a),(b)において、横軸にクランク角度をとり、縦軸にモーメントをとっている。
図4(a)におけるL1とL3の和、即ち、ピッチング同士を足し合わせたものを、図4(c)においてL20にてピッチング総合計として示す。また、図4(a)におけるL2とL4の和、即ち、ヨーイング同士を足し合わせたものを、図4(c)においてL21にてヨーイング総合計として示す。
同様に、図4(b)におけるL11とL13の和、即ち、ピッチング同士を足し合わせたものを、図4(d)においてL30にてピッチング総合計として示す。また、図4(b)におけるL12とL14の和、即ち、ヨーイング同士を足し合わせたものを、図4(d)においてL31にてヨーイング総合計として示す。
図4(c)におけるオフセットクランクを採用した直列3気筒エンジンにおいてバランスシャフトの角度位相を遅らせていない場合の残存モーメントL20と、図4(c)に対してバランスシャフトの角度位相を所定量だけ遅らせた場合の残存モーメントL30から次のことが分かる。
図4(d)のようにバランスシャフトの位相角を適切な量α[°]だけ増角することによって、図4(c)に比べてバランサ機構によって発生するピッチングモーメントの位相が全体に右側にα[°]だけずれる。この作用によって、運動系で発生するものとバランサ機構で発生するものとを足し合わせた最終的な残存ピッチングモーメントを減少することができ、図7(a)に示すオフセットクランク無しのレベルとほぼ同等にすることができる。即ち、図4(d)ではピッチングモーメントの2次成分が133.4N・mであり、図7(a)では132.7N・mであり、ほぼ同じレベルにできる。
なお、図4(a),(b)のL4とL14の比較において、オフセットクランク有りの図4(b)ではバランサ機構によるヨーイングモーメントL14もα[°]分だけずれる。そのため、図4(a)ではバランサ機構によるヨーイングモーメントL4を運動系のヨーイングモーメントL2と完全に逆位相にでき、図4(c)のL21で示すごとく完全キャンセルできていた。これに対し図4(d)ではL31に示すごとく残存ヨーイングモーメントが新たに若干量発生する。しかし、レベルがピッチングモーメントL30に比べて十分に低く、また一般的にヨーイングモーメントによる横揺れはピッチングモーメントによる縦ゆれ振動よりも人間に感知され難いので問題にならない。さらに、ピッチングモーメントL30に比べて残存ヨーイングモーメントL31は一次成分であるので周期が長く人間に感知され難い。
次に、形式の異なるエンジンを用いてオフセットクランクのオフセット量、コンロッドの長さ、連桿比、および、オフセット係数を変えて位相角増加量(第1気筒が上死点にあるときを基準としたときにおける、前側のバランスウェイトでは150°に対する増加量、後側のバランスウェイトでは330°に対する増加量)αについてのシミュレーションを行ったので説明する。
表1,2,3,4,5に各シミュレーション条件およびその結果を示す。
Figure 0005206069
Figure 0005206069
Figure 0005206069
Figure 0005206069
Figure 0005206069
表1,2,3,4,5において、三つの形式のエンジン(エンジンA,B,C)のうちの表1ではエンジンAを使用し、表2ではエンジンBを使用し、表3ではエンジンCを使用し、表4ではエンジンCを使用し、表5ではエンジンAを使用している。具体的には、表1においては連桿比が「3.0806」、表2においては連桿比が「3.3607」、表3においては連桿比が「3.0777」である。一方、表4は表3と同じ型式のエンジンであるがコンロッドを短くしており、連桿比が「2.8155」である。また、表5は表1と同じ型式のエンジンであるがコンロッドを長くしており、連桿比が「3.8638」である。
また、オフセットクランクのオフセット量(シリンダ1の中心軸S1とクランクジャーナル11の中心との偏心量)について、表1では、オフセット量=0を含めて8種類、表2ではオフセット量=0を含めて9種類、表3ではオフセット量=0を含めて7種類、表4ではオフセット量=0を含めて7種類、表5ではオフセット量=0を含めて10種類のものを使用している。表1,2,3,4,5において、オフセットクランクのオフセット量に応じて(オフセット係数に応じて)、バランスシャフトの前側のバランスウェイトの位相角、後側のバランスウェイトの位相角、位相角増加量を変えている。表1〜5において、オフセット量=0のときバランスシャフトの前側のバランスウェイトの位相角が150°、後側のバランスウェイトの位相角が330°であり、位相角増加量を「0」としている。また、オフセットクランクのオフセット量に応じて(オフセット係数に応じて)、残存ピッチングモーメント、残存ヨーイングモーメントを算出している。
この表1,2,3,4,5について、データを整理してまとめたのが図5である。
図5において横軸にオフセット係数をとり、縦軸に位相角増加量をとっている。この図5において連桿比ごとにプロット点が直線上に乗っていることが分かる。つまり、連桿比とオフセット係数から位相角増加量を一義的に求めることができることを示している。
つまり、位相角増加量を簡易的に計算で求める場合、以下の式に連桿比λとオフセット係数ξを代入すればよい。
α=(147・λ−1.15)・ξ
ただし、連桿比λはコンロッドの長さL/クランクアームの半径R
オフセット係数ξはシリンダの中心軸とクランクジャーナルの中心との偏心量d/クランクアームの半径R
なお、図4(a)は、連桿比λ=3.08、オフセット係数ξ=0.21、位相角増加量α=0の場合のモーメントを求めたものであり、図4(b)は、連桿比λ=3.08、オフセット係数ξ=0.21、位相角増加量α=8.36の場合のモーメントを求めたものである。
以上のように、バランス機構を設けた直列3気筒エンジンにオフセットクランクを採用した場合において、バランスシャフトの角度位相を変更するという簡便であり、しかもコストアップ・質量増加を招くことのない手法で振動悪化を抑制できる。つまり、振動悪化対策のためにエンジンマウントを工夫するとコスト増大や質量アップを招き、また、質量アップにより燃費が悪化するが、本実施形態においては、コスト増大や質量アップを招くことがなく、これにより質量アップに伴う燃費悪化を回避しつつ振動悪化対策を講じることができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)直列3気筒エンジンのバランサ機構20はオフセットクランクを採用したときにおいて、クランクジャーナル11の回転角度に対するバランスシャフト24の回転角度の位相を、シリンダ1の中心軸S1をクランクジャーナル11の中心に一致させたとき、即ち、オフセットクランク無しのときのクランクシャフト10に生ずる合成慣性偶力を打ち消す位相を基準として第2気筒に対して第1気筒側と第3気筒側にそれぞれ同じ所定量αだけ遅角させた。これにより、2次成分の残存ピッチングモーメントがオフセットクランクの採用によって、従来(図6に示すような、第1気筒が上死点に来た状態において、バランスシャフトの前側のバランスウェイトが150°かつバランスシャフトの後側のバランスウェイトが330°に設置してある場合)より増加してしまうことを抑制または低減することができる。
(2)遅角させる位相の量αを、連桿比λが大きいほど小さくするとよい。
(3)遅角させる位相の量αを、オフセットクランクのオフセット量(シリンダ1の中心軸S1とクランクジャーナル24の中心との偏心量)dが大きいほど大きくするとよい。
(4)遅らせる位相の量αを、連桿比λとオフセット係数ξとの関係において次式にて決定するとよい。
α=(147・λ−1.15)・ξ
ただし、連桿比λは、コンロッドの長さL/クランクアームの半径R
オフセット係数ξは、シリンダの中心軸とクランクジャーナルの中心との偏心量d/クランクアームの半径R
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・上記の実施形態においては、クランクシャフトの各アームに各気筒の回転運動部分の質量に相当する質量、および、往復運動部分の質量の2分の1に相当する質量のクランクウェイトを設ける場合のクランクウェイト配列を用いて説明したが、これに限定されない。例えば、クランクシャフト全体の質量を軽量化する為にクランクウェイトの配列や各ウェイト質量を様々に変化させてもよい。あるいは、クランクシャフトの外部(クランクシャフトより前側に設置されるプーリーやクランクシャフトより後側に設置されるフライホイールなど)にクランクウェイトとしての錘を設置してもよい。これらのような場合においても、本願は本実施形態と同様に有効に作用する。要は、往復運動部分の質量および回転運動部分の質量によってクランクシャフトにおいて発生する慣性偶力の一部が、クランクシャフト側に設けたクランクウェイトにより緩和されて合成慣性偶力となればよい。
・直列3気筒エンジン以外にも、直列5気筒エンジン、直列7気筒エンジン等の直列の奇数気筒エンジンに適用することが可能である。
本実施形態におけるエンジンの側面図。 本実施形態におけるバランサ機構の斜視図。 (a),(b)はピッチングモーメントについてのシミュレーション結果を示す図。 (a),(b),(c),(d)はモーメントについてのシミュレーション結果を示す図。 オフセット係数と位相角増加量との関係を示す図。 クランクシャフト系とバランスシャフト系についての斜視図。 (a),(b)は残存モーメントについてのシミュレーション結果を示す図。
符号の説明
1…シリンダ、10…クランクシャフト、11…クランクジャーナル、12…クランクアーム、20…バランサ機構、21…クランクウェイト、22…クランクウェイト、23…クランクウェイト、24…バランスシャフト、25…バランスウェイト、26…バランスウェイト、S1…中心軸、α…位相の量。

Claims (5)

  1. クランクシャフトのクランクジャーナルに対し各気筒のクランクアームが順に120°間隔で配置されるとともに各気筒のシリンダの中心軸を前記クランクジャーナルの中心に対して偏心させた直列3気筒エンジンであって、
    往復運動部分の質量および回転運動部分の質量によって前記クランクシャフトにおいて発生する慣性偶力の一部が、前記クランクシャフト側に設けたクランクウェイトにより緩和されて合成慣性偶力となり、他方、前記クランクジャーナルと平行で且つ逆方向に等速度で回転する一本のバランスシャフトを設けた直列3気筒エンジンにおいて、
    前記バランスシャフトに、前記クランクシャフトに生ずる前記合成慣性偶力を打ち消すためのバランスウェイトを第1気筒及び第3気筒と対向する位置にそれぞれ設け、前記クランクジャーナルの回転角度に対する前記バランスシャフトの回転角度の位相を、シリン
    ダの中心軸をクランクジャーナルの中心に一致させたときの前記合成慣性偶力を打ち消す位相を基準として所定量だけ変更させ
    前記所定量は、前記偏心により生じた回転運動部分のピッチングモーメントと往復運動部分のピッチングモーメントとの波形のずれ量により決定される
    ことを特徴とする直列3気筒エンジンのバランサ機構。
  2. 前記変更させる位相の量を、連桿比が大きいほど小さくした
    ことを特徴とする請求項1に記載の直列3気筒エンジンのバランサ機構。
  3. 前記変更させる位相の量を、シリンダの中心軸とクランクジャーナルの中心との偏心量が大きいほど大きくした
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の直列3気筒エンジンのバランサ機構。
  4. 前記変更させる位相の量αを、連桿比λとオフセット係数ξとの関係において次式にて決定した
    α=(147・λ−1.15)・ξ
    ただし、連桿比λは、コンロッドの長さL/クランクアームの半径R
    オフセット係数ξは、シリンダの中心軸とクランクジャーナルの中心との偏心量d/クランクアームの半径R
    ことを特徴とする請求項1に記載の直列3気筒エンジンのバランサ機構。
  5. 各気筒のシリンダの中心軸を前記クランクジャーナルの中心に対してバランスシャフトの回転軸に近づくように偏心させたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の直列3気筒エンジンのバランサ機構
JP2008086226A 2008-03-28 2008-03-28 直列3気筒エンジンのバランサ機構 Expired - Fee Related JP5206069B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008086226A JP5206069B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 直列3気筒エンジンのバランサ機構
EP09725547.5A EP2256315B1 (en) 2008-03-28 2009-03-26 Balancer mechanism for straight engine
PCT/JP2009/056058 WO2009119712A1 (ja) 2008-03-28 2009-03-26 直列エンジンのバランサ機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008086226A JP5206069B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 直列3気筒エンジンのバランサ機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009236085A JP2009236085A (ja) 2009-10-15
JP5206069B2 true JP5206069B2 (ja) 2013-06-12

Family

ID=41113900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008086226A Expired - Fee Related JP5206069B2 (ja) 2008-03-28 2008-03-28 直列3気筒エンジンのバランサ機構

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP2256315B1 (ja)
JP (1) JP5206069B2 (ja)
WO (1) WO2009119712A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5206069B2 (ja) * 2008-03-28 2013-06-12 株式会社豊田自動織機 直列3気筒エンジンのバランサ機構
DE102010004589A1 (de) * 2010-01-14 2011-07-21 Audi Ag, 85057 Reihen-Brenndraftmaschine mit Mehrgelenkskurbeltrieb sowie einer einzigen Ausgleichswelle zur Tilgung von Massenkräften zweiter Ordnung
DE102011104531A1 (de) 2011-06-18 2012-12-20 Audi Ag Brennkraftmaschine
DE102011080602B4 (de) 2011-08-08 2018-03-01 Ford Global Technologies, Llc Verfahren zum Betreiben einer Brennkraftmaschine mit Massenausgleich
JP6204885B2 (ja) * 2014-08-06 2017-09-27 本田技研工業株式会社 3気筒エンジン
US10167924B2 (en) 2016-03-02 2019-01-01 Hyundai Motor Company Crankshaft having balance weight

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS542333B2 (ja) * 1973-03-15 1979-02-06
JPS542333A (en) 1977-06-07 1979-01-09 Fuji Capsel Kk Production of soluble bathing agent
JPS5698531A (en) 1979-12-29 1981-08-08 Toyota Central Res & Dev Lab Inc Crankshaft offset engine and power train for automobile
JPS5837344A (ja) * 1981-08-31 1983-03-04 Fuji Heavy Ind Ltd 3気筒エンジンのバランサ装置
JPS60245852A (ja) * 1984-05-16 1985-12-05 Kawasaki Heavy Ind Ltd エンジンのバランス機構
JP4671887B2 (ja) * 2006-02-24 2011-04-20 本田技研工業株式会社 バランサを備える内燃機関
JP5206069B2 (ja) * 2008-03-28 2013-06-12 株式会社豊田自動織機 直列3気筒エンジンのバランサ機構

Also Published As

Publication number Publication date
EP2256315A1 (en) 2010-12-01
EP2256315B1 (en) 2016-07-20
EP2256315A4 (en) 2014-04-09
JP2009236085A (ja) 2009-10-15
WO2009119712A1 (ja) 2009-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5206069B2 (ja) 直列3気筒エンジンのバランサ機構
JP2010096160A (ja) 複リンク式エンジンの振動低減構造
JP2007071227A (ja) 直列4気筒エンジンのクランクシャフト
JP5231788B2 (ja) 自動車のエンジンにおけるカウンターウエイトの配置構造
JP2015101959A (ja) エンジン
JP5696741B2 (ja) エンジン
US7100548B2 (en) V-type 8-cylinder four cycle internal combustion engine
RU2607440C2 (ru) Многоцилиндровый рядный двигатель внутреннего сгорания для транспортного средства и способ его эксплуатации
JP2006038126A (ja) 往復動式内燃機関の振動低減装置
JP4591079B2 (ja) 内燃機関のクランク機構
JP6578239B2 (ja) V型エンジン
KR20120051396A (ko) 차량용 밸런스 샤프트
US9188060B2 (en) “V” configuration engine cylinders and crank with antiphase first order reciprocating inertial forces
KR100489100B1 (ko) 3기통 오프셋 엔진의 평형 구조
JP6278247B2 (ja) 4サイクルのエンジン
JP4430462B2 (ja) V型2気筒エンジンのバランサ構造
JP6393209B2 (ja) クランクシャフトの軸受構造
KR101326840B1 (ko) 밸런스샤프트 구조
JP2005105819A (ja) スコッチヨーク式エンジン
JP5293856B2 (ja) 複リンク式エンジンの振動低減構造
CN103161878B (zh) 平衡轴组及具有该平衡轴组的车辆
JP2020165456A (ja) 多気筒内燃機関
EP1687517A1 (en) Arrangement and method for balancing an internal combustion engine in a vehicle
JP6204885B2 (ja) 3気筒エンジン
JP2004286218A (ja) 4気筒エンジンのバランサ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120611

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121212

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20121219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5206069

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees