JP5696741B2 - エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、クランクシャフトの回転軸に対するアンバランス質量を利用して振動を抑制するエンジンに関する。
従来、エンジンの作動中に発生する慣性力や慣性モーメントをカウンターウェイトで減少させて、エンジン振動を抑制する技術が知られている。一般にこのような技術では、クランクシャフトからピストンに至る動力伝達系路上に含まれる機械要素が往復運動要素(振動要素)と回転運動要素(回転要素)とに分類され、それぞれの運動要素がエンジン振動にどのような影響を与えるのかが解析される。ここで、前者の質量は往復質量と呼ばれ、後者の質量は回転質量と呼ばれる。
単気筒エンジンの場合、カウンターウェイトの質量(アンバランス質量)を回転質量相当の値に設定すれば、回転運動要素とカウンターウェイトとが釣り合った状態となり、横方向(クランクシャフトの回転軸に垂直な方向であって、往復運動要素の振動方向に垂直な方向)の慣性力がゼロとなる。このように、エンジンの横方向の慣性力が相殺される大きさのアンバランス質量が取り付けられた状態のことを「オーバーバランス率が0%である(バランス率が100%である)」という。なお、この状態では、エンジンの縦方向(往復運動要素の振動方向)の慣性力が残留する。縦方向の慣性力は、カウンターウェイトの質量を往復質量と回転質量との加算値相当の値に設定することで相殺可能である。
また、直列三気筒エンジンでは、カウンターウェイトの質量の大小に関わらず、気筒間の慣性力が平衡する。一方、慣性力の発生方向やタイミングが気筒間で相違することから、クランク軸に対するピッチ方向に偶力が残留する。そこで、各々の気筒についてのカウンターウェイトをやや重く設定することで、上記の残留偶力と逆位相の偶力を発生させ、残留偶力を削減することが行われている。このように、カウンターウェイトの質量をそのバランス率が100%の状態よりも大きく設定することでエンジンの振動特性を調節する手法は、オーバーバランシング法と呼ばれる(例えば、特許文献1参照)。
オーバーバランシング法では、「バランス率100%」の状態よりもアンバランス質量の大きいカウンターウェイトがクランクシャフトに取り付けられる。そのため、エンジン本体の重量が増加して燃費が悪化しやすく、エンジンの小型化が困難となる。特に、直列三気筒エンジンのように、エンジンの残留偶力を削減すべくカウンターウェイトのアンバランス質量を増加させる場合には、バランス率を高めるほどエンジンの重量,サイズが増大してしまう。
上記の課題に対し、クランクシャフトの端部にアンバランス質量を追加することで、カウンターウェイトと同等の偶力を発生させる技術が開発されている。例えば、クランクシャフトの端部に固定されるクランクプーリ,フライホイール,ドライブプレート等にアンバランス質量を設定し、エンジンの動的なバランスを制御する技術が提案されている(例えば、特許文献2,3参照)。このような工夫により、クランクシャフトのバランス修正を行うことができる。
特開平10-258794号公報 特公平07-030777号公報 実公昭50-025844号公報
しかしながら、従来のオーバーバランシング法では、カウンターウェイトのアンバランス質量に由来するバランス率と、クランクケース外部のアンバランス質量に由来するバランス率との関係が考慮されていない。そのため、既存のエンジンを異なる車種に適用する際に、クランクケース外部のバランス率を調節するだけでは、エンジン全体のバランス率を所望の値に設定することができない場合がある。例えば、レイアウト上の制約によってクランクプーリやドライブプレートの直径が制限されている場合や、クランクシャフトの軸方向の距離が制限されている場合には、クランクケース外部におけるアンバランス質量の調整代を確保できない。その結果、クランクシャフトを車種毎に設計し直さなければならず、既存のエンジンを異なる車種に転用することができない。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑み創案されたもので、車両設計の自由度及び柔軟性を改善することができるようにしたエンジンを提供することである。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示するエンジンは、クランクシャフトに設けられ、クランクシャフトの回転軸に対するアンバランス質量を与えるとともに、0[%]以上の値のオーバーバランス率が設定されたカウンターウェイトと、前記クランクシャフトの両端部のそれぞれに設けられ、前記回転軸に対するアンバランス質量を与える端部ウェイトと、を備える。また、前記端部ウェイトのオーバーバランス率が、前記カウンターウェイトのオーバーバランス率よりも大きな値に設定される。
ここでいうオーバーバランス率とは、前記エンジンのアンバランス質量が、前記エンジンの回転運動要素と釣り合った状態を超えて追加された割合(バランスをオーバーした割合)に相当するパラメーターである。ここで、前記クランクシャフトに含まれる機械要素を往復運動要素(振動要素)と回転運動要素(回転要素)とに分類し、前者の質量を往復質量と呼び、後者の質量を回転質量と呼ぶ。
前記オーバーバランス率は、あるアンバランス質量について、クランクアーム長(クランクジャーナルからクランクピンまでの距離)に対する回転半径の比(すなわち回転半径比)とそのアンバランス質量との積から回転質量を減じた値を分子とし、往復質量を分母とした割合として算出される(例えば、後述する式1を参照)。
前記往復質量には、ピストンの質量やピストンピンの質量,ピストンリングの質量,コネクティングロッドの一部の質量などが含まれる。また、前記回転質量には、クランクピンの質量,ウェブの質量,コネクティングロッドの一部の質量などが含まれる。典型的には、コネクティングロッド全体の質量のうちの約1/3が往復質量と見なされ、コネクティングロッド全体の質量のうちの約2/3が回転質量と見なされる。より正確には、コネクティングロッドの上端の等価質量が往復質量として、下端の等価質量が回転質量として求められる。
(2)また、前記カウンターウェイトのオーバーバランス率と前記端部ウェイトのオーバーバランス率との加算値が100[%]以下の値に設定されることが好ましい。
つまり、前記カウンターウェイト,前記端部ウェイトのそれぞれがオーバーバランスであって、ピッチングモーメント,ヨーイングモーメントのそれぞれが所定値以下であることが好ましい。
なお、直列三気筒のエンジン(等間隔点火の場合)では、前記オーバーバランス率が0%のとき、前記エンジンに生じるヨーイングモーメントが0となり、ピッチングモーメントが残留する。これらのピッチングモーメント及びヨーイングモーメントはそれぞれ、前記エンジンに発生する自由慣性モーメントである。また、前記オーバーバランス率が上昇すると、前記ヨーイングモーメントが増加する代わりに、前記ピッチングモーメントが減少する。前記オーバーバランス率が100%のとき、前記ピッチングモーメントが0となり、前記ヨーイングモーメントが残留する。前記ピッチングモーメントと前記ヨーイングモーメントとの加算値は、前記オーバーバランス率の大小に関わらず一定である。
(3)また、前記エンジンのピッチング方向の振動中心軸よりもフロント側における前記カウンターウェイトのアンバランス質量と、前記振動中心軸よりもリヤ側における前記カウンターウェイトのアンバランス質量とが釣り合うように設定されることが好ましい。ここで設定されるパラメーターは、アンバランス質量及び振動中心軸との距離であることが好ましい。
例えば、ピッチング方向の振動中心軸を基準として、m1l1≒m2l2とすることが好ましい。
m1:フロント側カウンターウェイトのアンバランス質量
m2:リヤ側カウンターウェイトのアンバランス質量
l1:振動中心軸からフロント側カウンターウェイトのアンバランス質量までの距離
l2:振動中心軸からリヤ側カウンターウェイトのアンバランス質量までの距離
(4)また、前記エンジンのピッチング方向の振動中心軸よりもフロント側に配置された前記端部ウェイトのアンバランス質量と、前記振動中心軸よりもリヤ側に配置された前記端部ウェイトのアンバランス質量とが釣り合うように設定されることが好ましい。
例えば、ピッチング方向の振動中心軸を基準として、m1l1+M1L1≒m2l2+M2L2とすることが好ましい。
M1:前端部ウェイトのアンバランス質量
M2:後端部ウェイトのアンバランス質量
L1:振動中心軸から前端部ウェイトのアンバランス質量までの距離
L2:振動中心軸から後端部ウェイトのアンバランス質量までの距離
なお、上記の関係式に加えて、m1l1≦M1L1が成立することが好ましく、L1>L2が成立することが好ましい。つまり、前記振動中心軸からフロント側の前記端部ウェイトまでの距離の方が、リヤ側の前記端部ウェイトまでの距離よりも長く設定されることが好ましい。また、前記エンジンが直列三気筒エンジンであることが好ましい。
開示のエンジンによれば、端部ウェイトのオーバーバランス率がカウンターウェイトのオーバーバランス率よりも大きく設定されるため、エンジン全体のオーバーバランス率の調整幅を増大させることができる。例えば、端部ウェイトのアンバランス質量を調節することで、カウンターウェイトに変更を加えることなく、エンジン全体のオーバーバランス率を少なくとも半減させることができる。これにより、エンジンが搭載される車両ごとにオーバーバランス率を変更することが容易となり、車両設計の自由度及び柔軟性を改善することができる。
一実施形態に係るエンジンに内蔵される機械要素を示す分解斜視図である。 図1のクランクシャフトの構成を説明するための上面図である。 直列三気筒エンジンにおけるオーバーバランス率と一次モーメント(ピッチングモーメント,ヨーイングモーメント)との関係を示すグラフである。
図面を参照して、実施形態としてのエンジンについて説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
[1.全体構成]
図1は、本実施形態のエンジン10に内蔵されるクランクシャフト1からピストン9にかけての主要な機械要素を説明するための分解斜視図であり、図2はクランクシャフト1を気筒側から見下ろした状態を示す上面図である。図1,図2に示すように、このエンジン10は、バランサーシャフトを持たない直列三気筒のエンジンであり、平行に列設された各気筒の内部をピストン9が上下方向に摺動自在となるように設けられる。各々のピストン9は、ピストンピン9aを介してコンロッド8(コネクティングロッド)の上端に連結される。コンロッド8の上端は、ピストン9を回転自在に支持する。
各々のコンロッド8の下端は、クランクピン3を介してクランクシャフト1に連結される。クランクピン3は、クランクシャフト1の回転軸Cに対して平行に設けられ、回転軸Cから離隔する方向に所定の間隔を空けて配置される。また、このクランクピン3は、三つの気筒のそれぞれに一つずつ設けられ、各々のクランクピン3が回転軸Cに対する位相角が120°相違するように配置される。各々のクランクピン3とクランクジャーナル2との間は、面状のウェブ4で接続される。ウェブ4の面の向きは回転軸Cに対してほぼ垂直である。
クランクシャフト1の両端部には、クランクプーリ6とドライブプレート7とが設けられる。クランクプーリ6は、エンジン10の補機類を駆動するためのベルト車であり、ドライブプレート7は、クランクシャフト1の回転動力をトランスミッション側に伝達するためのものである。クランクプーリ6には、回転軸Cに対するアンバランス質量としての前端部ウェイト6a(端部ウェイトの一つ)が設けられる。同様に、ドライブプレート7にも、回転軸Cに対するアンバランス質量としての後端部ウェイト7a(端部ウェイトの一つ)が設けられる。これらの前端部ウェイト6a,後端部ウェイト7aのそれぞれの重心位置は、例えば回転軸Cに対する位相角が180°相違するように設けられる。
以下、回転軸Cの延在方向について、クランクシャフト1から見てクランクプーリ6が配置される側をエンジン10のフロント側(前方)とし、その反対側をエンジン10のリヤ側(後方)とする。なお、各気筒の番号は、エンジン10のフロント側から順に、第一気筒,第二気筒,第三気筒である。それぞれのクランクピン3は、その前方及び後方を略同形状のウェブ4で挟まれた状態でクランクシャフト1に支持される。また、それぞれのウェブ4において、回転軸Cを挟んでクランクピン3の反対側には、カウンターウェイト5が一体形成される。
カウンターウェイト5は、クランクケース11の内部において、クランクシャフト1の回転にアンバランスを与えるためのアンバランス質量であり、回転軸Cに対して偏って設けられる。回転軸Cからカウンターウェイト5の重心位置までの距離は、カウンターウェイト5の回転半径と呼ばれる。なお、前述の前端部ウェイト6a,後端部ウェイト7aは、クランクケース11の外部において、クランクシャフト1の回転にアンバランスを与えるための、回転軸Cに対するアンバランス質量である。
[2.振動特性に関する設定]
[2−1.カウンターウェイトのオーバーバランス率]
上記のエンジン10では、図2に示すように、第二気筒のシリンダー中心の直下にピッチング方向の振動中心軸Pが設定される。振動中心軸Pは、エンジン10の重心点を通り、上面視でクランクシャフト1の回転軸Cに対して直交する軸である。図2中における回転軸Cと振動中心軸Pとの交点は、ヨーイング方向の振動中心となる。また、エンジン10のクランクケース11の内部において、振動中心軸Pで二分されるエンジン10の前方側(フロント側)と後方側(リヤ側)とのそれぞれについて、回転軸Cに対するカウンターウェイト5のアンバランス質量mwが設定される。つまり、振動中心軸Pよりも前方のアンバランス質量m1と、振動中心軸Pよりも後方のアンバランス質量m2とが個別に設定される。
これらのアンバランス質量m1,m2は、クランクシャフト1からそのピストン9に至る動力伝達系路上に含まれる機械要素の往復質量mrecと回転質量mrotとに応じて、少なくともオーバーバランス率δ1が0[%]以上となるように(すなわち、バランス率が100[%]以上となるように)設定される(0≦δ1)。振動中心軸Pよりも前方側のオーバーバランス率δ1と、後方側のオーバーバランス率δ1とは同一の値に設定される。オーバーバランス率δ1は、具体的には例えば、25〜75[%]程度の値に設定される。
オーバーバランス率δ1[%]の定義を、以下の式1に示す。式1中の往復質量mrec,回転質量mrotのそれぞれには、振動中心軸Pで二分される範囲内に含まれる要素についての値が代入される。また、カウンターウェイト5の回転半径比が各気筒で共通であるとき、アンバランス質量m1,m2は、以下の式2のように表現される。ただし、オーバーバランス率δ1が同一であるからといって、必ずしもアンバランス質量m1,m2は同一ではなく、異なる値を取り得る。
Figure 0005696741
r :クランクピン3の回転半径
rw:カウンターウェイト5の回転半径
mw:カウンターウェイト5のアンバランス質量(合計値)
m1:振動中心軸Pよりも前方のアンバランス質量
m2:振動中心軸Pよりも後方のアンバランス質量
mrec:往復質量
mrot:回転質量
往復質量mrecには、ピストン9の質量,ピストンピン9aの質量,ピストンリングの質量,コンロッド8の一部分の質量等が含まれる。また、回転質量mrotには、クランクピン3の質量,ウェブ4の質量,コンロッド8の一部分の質量等が含まれる。典型的には、コンロッド8全体の質量のうちの約1/3が往復質量mrecと見なされ、コンロッド8全体の質量のうちの約2/3が回転質量mrotと見なされる。
より正確に往復質量mrecと回転質量mrotとを求めるには、コンロッド8の上端及び下端のそれぞれの等価質量を求めればよい。すなわち、コンロッド8の上端における等価質量を往復質量mrecとし、コンロッド8の下端における等価質量を回転質量mrotとして、三種類の平衡方程式(力,モーメント,質量慣性)を連立させて解けばよい。なお、式1中の「rw/r」はカウンターウェイト5の回転半径比である。
前方側のアンバランス質量m1には、クランクシャフト1に連結されたカウンターウェイト5のうち、エンジン前方側のアンバランス質量が含まれる。また、後方側のアンバランス質量m2には、エンジン後方側のアンバランス質量が含まれる。
[2−2.端部ウェイトのオーバーバランス率]
クランクプーリ6の前端部ウェイト6aとドライブプレート7の後端部ウェイト7aとのそれぞれに対しても、回転軸Cに対するオーバーバランス率δ2が設定される。このオーバーバランス率δ2は、エンジン10のクランクケース11の外部において、エンジン10にアンバランスを与えるように機能する。
オーバーバランス率δ2の値は、上記の式1中のアンバランス質量mwの代わりに前端部ウェイト6aのアンバランス質量M1や後端部ウェイト7aのアンバランス質量M2を代入することによって算出される。この場合、カウンターウェイト5の回転半径比rw/rは、以下の式3に示すように、端部ウェイト6a,7aのそれぞれの回転半径比RW/rに置換される。また、ここではオーバーバランス率δ2が上記のオーバーバランス率δ1よりも大きい値に設定される(つまり、0≦δ1<δ2である)。
Figure 0005696741
r :クランクピン3の回転半径
Rw:端部ウェイト6a,7aのそれぞれの回転半径
Mw:端部ウェイト6a,7aのそれぞれのアンバランス質量
mrec:往復質量
mrot:回転質量
ただし、クランクケース11の内部におけるオーバーバランス率δ1との加算値(δ1+δ2)が100[%]以下となるように、オーバーバランス率δ2の値が設定される。具体的には、オーバーバランス率δ2が、オーバーバランス率δ1以上の値に設定される。また、オーバーバランス率δ1との加算値(δ1+δ2)は、例えば0〜100[%]の範囲内で設定される。
直列三気筒のエンジン10では、カウンターウェイト5及び端部ウェイト6a,7aをともに考慮した場合のトータルのオーバーバランス率δが、作動時の自由慣性モーメントの割合に影響を与える。すなわち、図3に示すように、トータルのオーバーバランス率δが0[%]のとき、エンジン10のヨーイングモーメントが0となり、ピッチングモーメントが残留する。トータルのオーバーバランス率δが上昇するほど、ヨーイングモーメントが増加する代わりに、ピッチングモーメントが減少する。オーバーバランス率が100[%]のとき、ピッチングモーメントが0となり、ヨーイングモーメントが残留する。ピッチングモーメントとヨーイングモーメントとの加算値は、トータルのオーバーバランス率δの大小に関わらず一定となる。この点、上記のエンジン10では、トータルのオーバーバランス率δが100[%]以下の値に制限されるため、ヨーイングモーメントが過大になることなく、ピッチングモーメントが抑制される。
前端部ウェイト6aのオーバーバランス率δ2と後端部ウェイト7aのオーバーバランス率δ2とは、同一の値に設定される。ただし、前述の通りオーバーバランス率δ2が同一であるからといって、必ずしもアンバランス質量M1,M2は同一ではなく、異なる値を取り得る。例えば、アンバランス質量の設定位置がクランクシャフト1の回転軸Cから離れるほど(回転半径が増大するほど)、同一のオーバーバランス率δ2を与えるアンバランス質量が減少する。
[2−3.アンバランス質量によるモーメント]
振動中心軸Pよりも前方側のカウンターウェイト5のアンバランス質量m1までの距離(重心位置までの距離)をl1とおき、後方側のカウンターウェイト5のアンバランス質量m2までの距離をl2とおく。上記のエンジン10では、ピッチング方向の振動中心軸Pに対して、前方側のアンバランス質量m1により発生するモーメントm1l1と、後方側のアンバランス質量m2により発生するモーメントm2l2とがほぼ同一となるように、距離l1,l2に対するアンバランス質量m1,アンバランス質量m2が設定される(つまり、m1l1≒m2l2)。これにより、クランクシャフト1の回転とともに動的に変動する振動中心軸Pまわりのピッチングモーメントが生じることになり、エンジン10のピッチング振動が抑制される。
なお、各気筒のピストン9に連結された二つのカウンターウェイト5が同一形状であるとき、上記の距離l1は、第一気筒及び第二気筒のシリンダー中心間距離に対応し、上記の距離l2は第二気筒及び第三気筒のシリンダー中心間距離に対応する。また、シリンダー中心間距離が一定であるとき、上記の距離l1,l2は同一の値となる。この場合、前方側のアンバランス質量m1と後方側のアンバランス質量m2とが同一となる。
また、振動中心軸Pから前端部ウェイト6a(アンバランス質量M1の重心位置)までのクランク軸方向距離をL1とおき、振動中心軸Pから後端部ウェイト7a(アンバランス質量M2の重心位置)までのクランク軸方向距離をL2とおく。上記のエンジン10では、振動中心軸Pに対して、前端部ウェイト6aのアンバランス質量M1により発生するモーメントM1L1と、後端部ウェイト7aのアンバランス質量M2により発生するモーメントM2L2とがほぼ同一となるように、クランクプーリ6,ドライブプレート7のアンバランス質量M1,M2が設定される(つまり、m1l1+M1L1≒m2l2+M2L2)。これにより、エンジン10のクランクケース11の内部だけでなく、クランクケース11の外部をも含んだエンジン10の全体で、クランクシャフト1の回転とともに動的に変動する振動中心軸Pまわりのピッチングモーメントが生じ、エンジン10のピッチング振動が抑制される。
さらに、上記のエンジン10では、振動中心軸Pから前端部ウェイト6aまでの距離L1が、後端部ウェイト7aまでの距離L2よりも長くなるように、クランクプーリ6,ドライブプレート7の位置が設定される(つまり、L1>L2)。これにより、前端部ウェイト6aのアンバランス質量M1が後端部ウェイト7aのアンバランス質量M2よりも小さくなる(つまり、M1<M2)。
[3.作用,効果]
(1)上記のエンジン10では、クランクケース11の外部におけるオーバーバランス率δ2が、クランクケース11の内部におけるオーバーバランス率δ1よりも大きく設定される。これにより、エンジン10全体のオーバーバランス率δの調整幅を増大させることができる。例えば、クランクシャフト1の前端部及び後端部に設けられる端部ウェイト6a,7aのアンバランス質量M1,M2を調節することで、カウンターウェイト5に変更を加えることなく、エンジン10全体のオーバーバランス率δを調整することができる。これにより、エンジン10が搭載される車種,車両ごとに(具体的には、車両のグレードや仕様,仕向地の種類等に応じて)オーバーバランス率を変更することが容易となり、車両設計の自由度を高めることができる。
ここで、具体的なオーバーバランス率の設定例を以下の表1に示す。
Figure 0005696741
設定Aは、クランクケース11の内部におけるオーバーバランス率δ1を20[%]とし、クランクケース11の外部におけるオーバーバランス率δ2を60[%]としたものであり、トータルのオーバーバランス率δは80[%]である。このエンジン10を他の車種に適用する際に、トータルのオーバーバランス率δを半減させたい場合(設定B)には、クランクケース11の外部におけるオーバーバランス率δ2のみを変更して20[%]にすればよい。つまり、クランクケース11の内部におけるオーバーバランス率δ1の変更が不要であり、換言すればカウンターウェイト5を変更する必要がない。
さらに、クランクケース11の外部におけるオーバーバランス率δ2を0[%]まで減少させれば、トータルのオーバーバランス率δが設定Aの1/4まで低下する(設定C)。このような調整代の幅は、変更前のオーバーバランス率δ1,δ2の値に依って変化する。しかし、上記のエンジン10では、常にδ1<δ2という関係が成立するため、オーバーバランス率δ1の値の大小に関わらず、少なくともトータルのオーバーバランス率δを半減させることが可能である。したがって、車両設計の自由度が向上し、より柔軟な設計が可能となる。
また、カウンターウェイト5と端部ウェイト6a,7aとを併用することで、ピッチングモーメントとヨーイングモーメントとの関係を一定に保ちつつ、カウンターウェイト5の重量を減少させることができ、エンジン10を軽量化することができる。さらに、端部ウェイト6a,7aがクランクシャフト1の両端部に設けられるため、端部ウェイト6a,7aにおけるアンバランス質量M1,M2の増分がわずかであっても、ピッチング,ヨーイングの中心位置を大きく移動させることができる。つまり、端部ウェイト6a,7aのアンバランス質量M1,M2を微調節することによって、カウンターウェイト5の重量を変化させることなく、エンジン10の車載時におけるピッチング,ヨーイングの中心位置(重心位置)を移動させることができる。したがって、エンジン10の車載時における振動特性を改善することが容易となる。
(2)上記のエンジン10では、カウンターウェイト5のオーバーバランス率δ1が0[%]以上に設定されるとともに、トータルのオーバーバランス率δが100[%]以下に設定される。このようなオーバーバランス率の設定範囲における直列三気筒エンジンの自由慣性モーメント(ピッチングモーメント及びヨーイングモーメント)の値は、図3に示すように、片方を抑制すればもう片方が増加するようなトレードオフの関係となる。
一方、トータルのオーバーバランス率δは、0<δ≦100[%]の範囲外に設定されないことから、少なくともピッチングモーメント及びヨーイングモーメントの値をともに正の範囲内に留めることができる。つまり、自由慣性モーメントの絶対値の合計が過大にならない範囲でトータルのオーバーバランス率δを設定することができる。したがって、車両設計の自由度を高めつつ、エンジン10の振動特性を改善することができ、すなわち、振動特性が改善された、より生産性の高い車両設計を実現することができる。
(3)上記のエンジン10では、図2に示すように、第二気筒の直下に設定されたピッチング方向の振動中心軸Pを基準として、前方側のアンバランス質量m1と後方側のアンバランス質量m2とが釣り合う(m1l1≒m2l2)ように設定される。このような設定により、振動中心軸Pまわりに発生するピッチングモーメントでエンジン10のピッチング振動を抑制することができる。したがって、振動特性が改善された、より生産性の高い車両設計を実現することができる。
(4)また、このような振動中心軸Pまわりのピッチングモーメントは、クランクケース11の内部だけでなく、クランクケース11の外部をも含んだエンジン10の全体で生成される。すなわち、前端部ウェイト6aのアンバランス質量M1と後端部ウェイト7aのアンバランス質量M2とが釣り合う(m1l1+M1L1≒m2l2+M2L2)ように設定される。このような設定により、クランクケース11の外部をも含んだエンジン10の全体で、ピッチング振動をより効果的に抑制することができる。
(5)上記のエンジン10では、クランクケース11の外部におけるオーバーバランス率δ2が、クランクケース11の内部におけるオーバーバランス率δ1よりも大きく設定される。このことは、クランクケース11の内部のアンバランス質量(例えばm1,m2)と外部のアンバランス質量(例えばM1,M2)との役割分担に関して、前者での不足分を後者で補うのではなく、所望のアンバランスを与えるための質量を基本的には後者で賄うことを意味する。したがって、前者のアンバランス質量(m1,m2)を最小限に抑えることができる。
なお、エンジン10に求められる振動特性は、エンジン10の支持方式やエンジンマウントの種類等に応じて多様に変化する。例えば、直列三気筒のエンジン10において、ピッチング振動を抑えてヨーイング振動をエンジンマウントで解消するのが良いのか、それともヨーイング振動を抑えてピッチング振動をマウントで解消するのが良いのか、という問題に対し、唯一無二の回答が存在する訳ではない。
一方、上記のエンジン10では、このような問題に対し、ヨーイング振動を抑えたい場合には、端部ウェイト6a,7aのアンバランス量のみを減少させることによって、エンジン10のトータルのオーバーバランス率δを容易に低下させることができる。反対に、ピッチング振動を抑えたい場合には、端部ウェイト6a,7aのアンバランス量M1,M2のみを増加させることによって、エンジン10のトータルのオーバーバランス率δを容易に上昇させることができる。このとき、エンジン10のアンバランス特性が、m1l1+M1L1≒m2l2+M2L2となるように各々のアンバランス質量M1,M2が設定されるため、重心位置の移動によって振動特性が大きく変化することもない。したがって、エンジン10の支持方式の選択やエンジンマウントの設計における自由度を向上させることができるというメリットがある。
[4.変形例]
上述の実施形態では、クランクシャフト1のウェブ4と一体に形成されたカウンターウェイト5を例示したが、カウンターウェイト5が設けられる位置はこれに限定されない。例えば、クランクシャフト1のクランクジャーナル2やクランクピン3に対して何らかのアンバランス質量を設定してもよい。
前端部ウェイト6a,後端部ウェイト7aに関しても同様であり、例えばクランクシャフト1に固定されるフライホイール上にアンバランス質量を設定してもよいし、あるいはクランクシャフト1の端部近傍に直接的にアンバランス質量を与える部位を形成してもよい。
また、上記のエンジン10では、直列三気筒のエンジン10を例示したが、エンジンの気筒数や気筒配置に関してはこれに限定されない。例えば、直列五気筒のエンジンにおいては、直列三気筒のエンジンと同様の自由慣性モーメントが発生しうる。このような場合に上記構成を適用することで、上述の実施形態と同様の効果を奏するものとなる。
なお、複数の気筒を直列に配置した直列エンジンだけでなく、V型エンジンやVR型エンジン,W型エンジン,水平対向型エンジン,星形エンジン,単気筒エンジン等への適用も可能である。また、ディーゼルエンジン,ガソリンエンジンといった燃焼方式も不問であり、さらには四ストロークエンジンだけでなく二ストロークエンジンへの適用も可能である。
1 クランクシャフト
5 カウンターウェイト
6 クランクプーリ
6a 前端部ウェイト(端部ウェイト)
7 ドライブプレート
7a 後端部ウェイト(端部ウェイト)
C 回転軸
P 振動中心軸
δ1,δ2 オーバーバランス率

Claims (4)

  1. クランクシャフトに設けられ、クランクシャフトの回転軸に対するアンバランス質量を与えるとともに、0[%]以上の値のオーバーバランス率が設定されたカウンターウェイトと、
    前記クランクシャフトの両端部のそれぞれに設けられ、前記回転軸に対するアンバランス質量を与える端部ウェイトと、を備え、
    前記端部ウェイトのオーバーバランス率が、前記カウンターウェイトのオーバーバランス率よりも大きな値に設定される
    ことを特徴とする、エンジン。
  2. 記カウンターウェイトのオーバーバランス率と前記端部ウェイトのオーバーバランス率との加算値が100[%]以下の値に設定される
    ことを特徴とする、請求項1記載のエンジン
  3. 前記エンジンのピッチング方向の振動中心軸よりもフロント側における前記カウンターウェイトのアンバランス質量と、前記振動中心軸よりもリヤ側における前記カウンターウェイトのアンバランス質量とが釣り合うように設定される
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のエンジン。
  4. 前記エンジンのピッチング方向の振動中心軸よりもフロント側に配置された前記端部ウェイトのアンバランス質量と、前記振動中心軸よりもリヤ側に配置された前記端部ウェイトのアンバランス質量とが釣り合うように設定される
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のエンジン。
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