JP2020190212A - クランクシャフトのバランス調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】1次の慣性偶力に含まれるピッチ方向成分が最小となるようにカウンタウェイトの配置を決め、カウンタウェイトの重量を小さくできるようにすることを課題とする。【解決手段】クランクシャフトのバランス調整方法は、カウンタウェイトの位相を表す値を含み、車両に傾斜して搭載したエンジンの1次の慣性偶力を表す第1の数式に含まれる前記車両のクランクシャフトのピッチ方向の振幅が極値となるように、前記第1の数式を前記値について解くことによって導出され、前記エンジンの往復部質量と、前記エンジンの回転部質量と、前記エンジンのクランクオフセット比と前記エンジンの車両搭載角度を項に含む第2の数式に、前記往復部質量の数値と、前記回転部質量の数値と、前記クランクオフセット比の数値と前記エンジンの車両搭載角度の数値を代入することで、前記値を特定する。【選択図】図7

Description

本発明は、クランクシャフトのバランス調整方法に関する。
従来、車体に対して傾斜した状態でエンジンが設置されたときに、エンジンで発生する慣性偶力のうちのピッチ方向成分の変動幅が大きくなることを抑制する提案がされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−44624号公報
直列3気筒のエンジンに使用されるクランクシャフトは3つのクランクピンを有しており、これら各クランクピンには、コネクティングロッド(以下、「コンロッド」という)、ピストンと、ピストンピン、スナップリング、ピストンリング等のピストンと共に往復運動する部品からなる質量体がそれぞれ連結されている。そして、クランクシャフトには、これら質量体の運動によって発生する力を相殺するためのカウンタウェイトが設けられている。クランクシャフトには、トルクコンバータ等の動力伝達機構が接続されている。
このようなクランクシャフトを回転させると、このクランクシャフトの回転や各質量体の運動によってクランクシャフトで1次の慣性偶力が発生することが知られている。クランクシャフトで発生する1次の慣性偶力は、クランクシャフトのヨー方向成分と、クランクシャフトのピッチ方向成分との双方を含んでいることがある。クランクシャフトが車両幅方向に延伸するようにエンジンが設置されている場合、クランクシャフトのヨー方向は、クランクシャフトの延伸方向(車両幅方向)と直交する方向のうち、車両上下方向に延びる軸回りの方向のことである。また、クランクシャフトのピッチ方向とは、クランクシャフトの延伸方向(車両幅方向)と直交する方向のうち、車両前後方向に延びる軸回りの方向のことである。
ここで、車両に搭載されていないエンジンにおけるピッチ方向、ヨー方向をそれぞれエンジンピッチ方向、エンジンヨー方向と称することとする。車両に搭載されていないエンジンで発生する慣性偶力のうち、エンジンピッチ方向に関するものをエンジンピッチ方向成分と称し、エンジンヨー方向に関するものをエンジンヨー方向成分と称することとする。エンジンヨー方向とは、直列3気筒のエンジンにおける気筒の延伸方向に沿う軸回りの方向のことである。また、エンジンピッチ方向とは、直列3気筒のエンジンにおける各気筒の中心を結んだ気筒配列方向と気筒の延伸方向を含む仮想面に対して垂直となる軸回りの方向のことである。気筒の延伸方向と車両上下方向とが一致する場合、クランクシャフトのヨー方向とエンジンヨー方向とは一致し、クランクシャフトのピッチ方向とエンジンピッチ方向とは一致する。
ここで、1次の慣性偶力に含まれるクランクシャフトのピッチ方向成分は、エンジンを車体に対して傾斜させて搭載すると、エンジンが傾斜していない場合のピッチ方向成分、すなわち、エンジンピッチ方向成分と比較して大きくなる場合があることが知られている。特許文献1は、車体に対して傾斜した状態でエンジンが設置されたときに、1次の慣性偶力に含まれるクランクシャフトのピッチ方向成分が小さくなるようにカウンタウェイトのバランスの調整を行っている。
しかしながら、特許文献1では、カウンタウェイトの配置が最適とならない場合が想定され、この場合、1次の慣性偶力に含まれるクランクシャフトのピッチ方向成分を小さくするためにカウンタウェイトの重量を重くすることが必要となる。
そこで、本明細書開示のクランクシャフトのバランス調整方法は、1次の慣性偶力に含まれるクランクシャフトのピッチ方向成分がより小さくなるようにカウンタウェイトの配置を決め、カウンタウェイトの重量を小さくできるようにすることを課題とする。
本明細書に開示されたクランクシャフトのバランス調整方法は、カウンタウェイトの位相を表す値を含み、車両に傾斜して搭載したエンジンの1次の慣性偶力を表す第1の数式に含まれる前記車両のクランクシャフトのピッチ方向の振幅が極値となるように、前記第1の数式を前記値について解くことによって導出され、前記エンジンの往復部質量と、前記エンジンの回転部質量と、前記エンジンのクランクオフセット比と前記エンジンの車両搭載角度を項に含む第2の数式に、前記往復部質量の数値と、前記回転部質量の数値と、前記クランクオフセット比の数値と前記エンジンの車両搭載角度の数値を代入することで、前記値を特定する。
本明細書開示のクランクシャフトのバランス調整方法によれば、1次の慣性偶力に含まれるクランクシャフトのピッチ方向成分が最小となるようにカウンタウェイトの配置を決め、カウンタウェイトの重量を小さくできる。
図1はO.B.率50%のときと、O.B.率75%のときの偶力楕円を示す説明図である。 図2はエンジンを車両に傾けた状態で搭載したときの偶力楕円の変化を示す説明図である。 図3はクランクシャフト及びピストンを模式的に示す説明図である。 図4は複素表示された慣性偶力を示す説明図である。 図5は往復部に起因する慣性偶力を示す説明図である。 図6は回転部に起因する慣性偶力を示す説明図である。 図7は実施形態の方法によって算出された偶力楕円を示す説明図である。 図8は実施形態の方法によって算出されたカウンタウェイトの配置を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては細部が省略されて描かれている場合もある。
本実施形態のクランクシャフトのバランス調整方法は、直列3気筒エンジン(以下、単に「エンジン」という)に適用される。本実施形態におけるエンジンは、♯1気筒のクランクピンが0°に位置しているとき、♯2気筒のクランクピンが120°に位置し、♯3気筒のクランクピンが240°に位置する。また、気筒間距離はLである。
本実施形態のバランス調整方法について詳細に説明する前に、エンジンにおける慣性力と慣性偶力について説明する。なお、以下の説明において、エンジンは、クランクシャフトが車両幅方向に延伸するように車両に設置されるものとし、クランクシャフトのヨー方向は、クランクシャフトの延伸方向(車両幅方向)と直交する方向のうち、車両上下方向に延びる軸回りの方向とする。また、クランクシャフトのピッチ方向は、クランクシャフトの延伸方向(車両幅方向)と直交する方向のうち、車両前後方向に延びる軸回りの方向とする。
エンジンでは、各気筒の往復動部による慣性力を合計すると、これらの慣性力は釣り合う。これに対し、慣性偶力については、何らの対策も行わないと、各気筒の慣性偶力を合計してもアンバランス状態となる。
このような慣性偶力のアンバランス状態を解消するためにオーバーバランス率(以下、「O.B.率」という)を変更することが考えられる。O.B.率を変更することで、慣性偶力のピッチ方向成分と、ヨー方向成分の割合を調整できる。慣性偶力は、その発生方向と大きさを示す円又は楕円で示すことができる。このような図形は、偶力楕円と称され、例えば、図1のように示される。図1には、O.B.率が50%の場合の偶力楕円と、O.B.率が75%の場合の偶力楕円が示されている。O.B.率が50%のときは円が描かれる。これに対し、O.B.率が75%の場合、円形に対してエンジンピッチ方向に縮小し、エンジンヨー方向に拡大した楕円形となる。このように、O.B.率を大きくすることで、エンジンヨー方向成分が増大するものの、エンジンピッチ方向成分を減少させることができる。エンジンピッチ方向成分を減少させることで、乗員に伝わる車両上下方向の振動を小さくすることができる。
なお、図1において、Y´で示す方向を「エンジンピッチ方向」とし、X´で示す方向を「エンジンヨー方向」としている。
ところで、エンジンを車両に搭載する場合、エンジンの重心位置をより低い位置に設定する要請等に基づいて、エンジンを車両に対して傾けて搭載する場合がある。このようにエンジンを車両に対して傾けて搭載した場合、図2に示すように、偶力楕円も傾く。このとき、図2中、Yで示す車両1の上側(クランクシャフトのピッチ方向)と、Y´で示すエンジンピッチ方向とがずれる。この結果、偶力楕円のクランクシャフトのピッチ方向に沿う成分がエンジンピッチ方向に沿う成分よりも大きくなる。すなわち、車両1に搭載していない状態のエンジンに対してO.B.率を大きく設定しても、エンジンを車両に搭載した状態ではエンジンヨー方向成分がクランクシャフトのピッチ方向に影響し、O.B.率調整の効果が減少する。
本実施形態のバランス調整方法では、エンジンを車両1に傾けて搭載するときに、1次の慣性偶力に含まれるクランクシャフトのピッチ方向成分が最小となるようにカウンタウェイトの配置を決める。以下、本実施形態のバランス調整方法について説明する。
<ピストン加速度>
まず、エンジンの各気筒におけるピストン10の加速度を式で表す。図3を参照すると、ピストン10は、ピストンピン11によってコンロッド12の一端(小端部)と接続されている。コンロッド12の他端(大端部)は、クランクピン13においてクランクシャフト2と接続されている。図3において、参照符号xは、上死点からのピストンの位置を示している。参照符号θは、クランク角を示している。参照符号rはクランク回転半径を示している。このようなピストン10の加速度は、クランク角θを用いて表されるピストン10の位置xの二回微分であり、式1によって近似的に示すことができる。なお、近似式の導入については、多数の文献で説明されていることから、ここでは、その詳細な説明は省略する。
(式1)
Figure 2020190212
ここで、κ:クランクオフセット比、λ:連稈比、l:コンロッド大小端ピッチ、q:クランクオフセット比である。なお、qは、図3における矢示の方向、すなわち、図3においてピストン10に対して左の向きを正とする。
式1は、κを、βを用いて式2のように表し、三角関数の合成公式を用いることで、式3のように書き換えることができる。
(式2)
Figure 2020190212
(式3)
Figure 2020190212
ここで、クランクシャフト2においてバランス調整の対象とすることができるのは、回転1次成分のみである。そこで、式3からピストン加速度の回転1次成分を取り出すことで、式4を得る。
(式4)
Figure 2020190212
エンジンにおける♯1気筒のクランクピンの位置が0°、♯2気筒のクランクピンの位置が120°、そして、♯3気筒のクランクピンの位置が240°であるとすると、それぞれの気筒におけるピストン加速度の回転1次成分は、式5のように表すことができる。
(式5)
Figure 2020190212
そして、三角関数の公式を用いてこれらの合計値を算出すると、その値は、式6に示すように、クランク角θに拘わらず、“0”となることが分かる。
(式6)
Figure 2020190212
<1次の慣性偶力の複素表示>
1次の慣性偶力は、方向と量を持った物理量、すなわち、ベクトル量であることから、複素数で表現することができる。以下の説明では、その計算及び表現の簡便性の観点より、1次の慣性偶力を複素数で表現する。エンジン全体の1次の慣性偶力Tは、式7に示すように、「往復部起因項Trec」、「回転部起因項Trot」及び「クランクシャフト起因項Tcr」に分解することができる。なお、往復部起因項Trecは後に説明する式10で表現することができ、回転部起因項Trotは後に説明する式13によって表現することができる。また、クランクシャフト起因項Tcrは後に説明する式14によって表現することができる。このような1次の慣性偶力の複素表示は図4のように表すことができる。
(式7)
Figure 2020190212
<<往復部起因項>>
まず、往復部起因項について説明する。ここで、往復部とは、力学上往復しているとみなせる部分であり、コンロッド12の重心よりもクランクシャフト2側の部分とピストン10に含まれる部分である。より具体的に、ピストン10には、その本体だけでなく、ピストンリング、トップリング、セカンドリング、オイルリング、スナップリング等のピストンと共に往復運動する部品が含まれる。従って、往復部の質量Mrecは、式8のように示される。
(式8)
Figure 2020190212
(1)ピストンの質量 (2)ピストンリングの質量
(3)トップリングの質量(4)セカンドリングの質量
(5)オイルリングの質量(6)スナップリングの質量
(7)コンロッドの質量 (8)大端中心−コンロッド重心間距離
(9)コンロッド大小端ピッチ
このような往復部の慣性力により、図5に示すように、♯2気筒中心まわりに式9で示される1次の慣性偶力が発生する。なお、Lは気筒間距離である。
(式9)
Figure 2020190212
この式9に、式5を代入して整理すると、往復部に起因する1次の慣性偶力の3気筒の合計、すなわち、往復部起因項Trecは、式10のように表すことができる。
(式10)
Figure 2020190212
そして、式10を複素数表示すると、式11を得ることができる。
(式11)
Figure 2020190212
<<回転部起因項>>
つぎに、回転部起因項について説明する。ここで、回転部とは、力学上回転しているとみなせる部分であり、コンロッド12の重心よりもピストン10側の部分である。従って、回転部の質量Mrotは、式12のように示される。
(式12)
Figure 2020190212
(7)コンロッドの質量 (8)大端中心−コンロッド重心間距離
(9)コンロッド大小端ピッチ
回転部で発生する遠心力は、図6に示すようにクランクピン方向に発生するベクトル量である。従って、各気筒の遠心力を複素数表示すると、式13のように表すことができる。
(式13)
Figure 2020190212
そして、回転部に起因する1次の慣性偶力の3気筒の合計、すなわち、回転部起因項Trotは、式14のように表すことができる。
(式14)
Figure 2020190212
<<クランクシャフト起因項>>
クランクシャフトは、カウンタウェイト3の質量と配置(位相)の調整によって、任意の慣性偶力に設定することができる。ここで、以後の計算及び表現の整理の便宜上、クランク単体の1次の慣性偶力Tcrを、式15のように表記することとする。
(式15)
Figure 2020190212
ここで、δは、オーバーバランス率(O.B.率)であり、σは、偶力位相である。偶力位相σは、図7に示すように、Y´で示すエンジンピッチ方向から時計回りに210°隔てた位置からの増分を示している。
<車両搭載前のエンジンの1次の慣性偶力>
車両1へ搭載する前のエンジンの1次の慣性偶力T1は、式7、式10、式13及び式14に基づいて、式16のように示される。
(式16)
Figure 2020190212
<車両搭載後のエンジンの1次の慣性偶力>
そして、エンジンを車両1へ搭載したときの1次の慣性偶力T1αは、車両搭載角度をαとすると、式17のように示される。また、この時の1次の慣性偶力T1αは、図8に示すように、図示することができる。図8において、車両上方を示す方向が実軸となり、車両前側を示す方向が虚軸(i)となる。
(式17)
Figure 2020190212
<クランクシャフトの最適偶力位相の導出>
<<クランクシャフトのピッチ方向成分の抽出>>
式17は、車両上方を示す方向が実軸となり、車両前側を示す方向が虚軸(i)とした複素数表現である。このため、T1αのクランクシャフトのピッチ方向成分T1αyは、式17から実数成分を取り出したものと等しくなる。従って、クランクシャフトのピッチ方向成分T1αyは、式18のように示すことができる。
(式18)
Figure 2020190212
そして、三角関数の合成公式を用いることで、式18からクランクシャフトのピッチ方向の振幅Yを取り出すと、式19を得ることができる。式19は、第1の式に相当する。
(式19)
Figure 2020190212
<<クランクシャフトの最適偶力位相>>
式19をσについて偏微分することで、Yを最小とするσの値を得ることができる。Yの極値は、Yの極値と一致することから、式20を得ることができる。
(式20)
Figure 2020190212
式20を三角関数の合成公式を用いて整理すると、式21を得ることができる。
(式21)
Figure 2020190212
そして、∂Y/∂σ=0とすることで、式22を得ることができる。式22によって得られるσは、∂Y/∂σ=0も満たす。
(式22)
Figure 2020190212
ここで、式15における偶力位相σをY´で示すエンジンピッチ方向から時計回りに210°隔てた位置からの増分であると定義していることから、クランクシャフト2における偶力位相は、式23で示すように210°+σとなる。
(式23)
Figure 2020190212
式23は、第2の式に相当し、式23において、Mrotは、エンジンの往復部質量であり、Mrecは、エンジンの回転部質量である。また、βは、式2に示すように、クランクオフセット比κを変形して示した値である。すなわち、エンジンの往復部質量と、回転部質量と、クランクオフセット比を項に含む式23にこれらの数値を代入することで、カウンタウェイトの配置を示すσを決定することができる。このときのσは、1次の慣性偶力に含まれるクランクシャフトのピッチ方向成分を最小とすることができる。このように、1次の慣性偶力に含まれるクランクシャフトのピッチ方向成分を最小とするカウンタウェイトの配置とすることで、カウンタウェイトの重量を小さくすることができる。
なお、同様の考え方で、クランクシャフト同軸回転部品、例えば、クランクプーリー、ドライブプレート、フライホイール等のバランス調整を行うこともできる。また、本実施形態では、♯1気筒のクランクピンが0°に位置しているとき、♯2気筒のクランクピンが120°に位置し、♯3気筒のクランクピンが240°に位置する場合について説明したが、これに限られない。例えば、♯2気筒のクランクピンが240°に位置し、♯3気筒のクランクピンが120°に位置する場合も同様の考え方を適用することができる。
上記実施形態は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
1 車両
2 クランクシャフト
3 カウンタウェイト
10 ピストン
11 ピストンピン
12 コンロッド
13 クランクピン

Claims (1)

  1. カウンタウェイトの位相を表す値を含み、車両に傾斜して搭載したエンジンの1次の慣性偶力を表す第1の数式に含まれる前記車両のクランクシャフトのピッチ方向の振幅が極値となるように、前記第1の数式を前記値について解くことによって導出され、前記エンジンの往復部質量と、前記エンジンの回転部質量と、前記エンジンのクランクオフセット比と前記エンジンの車両搭載角度を項に含む第2の数式に、前記往復部質量の数値と、前記回転部質量の数値と、前記クランクオフセット比の数値と前記エンジンの車両搭載角度の数値を代入することで、前記値を特定するクランクシャフトのバランス調整方法。
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