JP5654725B2 - せん断補強部材 - Google Patents
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Description
そのため、このような鉄筋コンクリート構造物について、せん断破壊が生じることのないように、補強を行う場合がある。
本実施形態では、せん断補強部材20が、先端(地山G側の端部)が主筋R1,R3の近傍に位置し、また、基端(地山Gと反対側の端部)が、主筋R2,R4よりもコンクリート部材10の表面側に位置するように補強部材挿入孔11に挿入されている。
棒材21を構成する材料はねじ鉄筋に限定されるものではなく、その他の異形鉄筋や鋼棒等、コンクリート部材10のせん断補強に必要な耐力を有するものであれば、限定されるものではない。また、棒材21の断面寸法等も限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
複数の突材22,22,…は、棒材21の略全長に亘って等間隔で配置された状態で、溶接等により固定されている。なお、突材22の固定方法は限定されるものではなく、例えば接着剤により固定してもよい。
本工程は、コンクリート部材10である側壁の内側から外側(地山G側)に向けて、せん断補強部材20を設置するための補強部材挿入孔11を形成する作業を行う工程である。
そして、補強部材挿入孔11の穿孔が完了したら、当該補強部材挿入孔10内に穿孔のために生じたコンクリート粉を除去する。
本工程は、補強部材挿入孔10にせん断補強部材20を挿入するとともに、当該補強部材挿入孔10に充填材30を注入して、一体化する作業を行う工程である。
このように、突材22の設置を直線区間20a以外の凹凸区間20bのみに限定することで、突材22の材料費の削減およびせん断補強部材20’の製造時の手間を省略することで、費用の削減を図ることが可能となる。
一方、せん断補強部材20の基端側は、最も基端側の凸部が主筋R2,R4と同程度のコンクリート被りを確保できるように配置されていることで、何らかの原因により主筋R2,R4よりも表面側のコンクリートが剥がれたとしても、せん断補強部材20の定着は凸部により確保されているため、せん断補強部材20による補強効果が低下することがない。
また、第1の実施の形態では、せん断補強部材20の先端(地山G側の端部)を、縦筋R1よりも表面側に配置しているが、例えば、横筋R3と同等のコンクリート被りを確保できる深さまで挿入するなど、せん断耐力を増強させるために必要な長さを確保することができれば、せん断補強部材20の先端側の位置は限定されるものではない。
また、せん断補強部材20を横間隔は縦筋R1,R2と、縦間隔は横筋R3,R4と同間隔に配置するものとしたが、例えば、縦筋R1,R2または横筋R3,R4の配筋ピッチの2倍の間隔により配置するなど、せん断補強部材20の配置間隔は限定されるものではない。
第2の実施の形態(参考実施形態)に係る補強構造2は、図4(a)に示すように、コンクリート部材10と、コンクリート部材10に形成された補強部材挿入孔11の内部に埋設されるせん断補強部材40と、補強部材挿入孔11に充填される充填材30とを有しており、このせん断補強部材40が、補強部材挿入孔11の延長よりも短い長さの棒材41と、この棒材41の外周面に巻き付けられる螺旋状の突材42とから構成されている点で、第1の実施の形態で示したせん断補強部材20と異なっている。
突材42は、棒材41に巻き付けられた状態で溶接や接着等により一体に固定されている。
この他、第2の実施の形態に係るせん断補強部材40が配設された補強構造2は、第1の実施の形態に係る補強構造1と同様の作用効果を奏する。
このように、突材42を直線区間40a以外の凹凸区間40bのみに限定することで、突材42の材料費の削減およびせん断補強部材40’の製造時の手間を省略し、費用の削減を図ることが可能となる。
第3の実施の形態(参考実施形態)に係る補強構造3は、図5(a)に示すように、コンクリート部材10と、コンクリート部材10に形成された補強部材挿入孔11の内部に埋設されるせん断補強部材50と、補強部材挿入孔11に充填される充填材30とを有ており、せん断補強部材50が、線材を螺旋状に加工することで内径に対して外径が110%乃至200%となる部材である点で、第1の実施の形態で示した補強構造1と異なっている。
この他、第3の実施の形態に係る補強構造3の構成は、第1の実施の形態に係る補強構造1の構成と同様なため、詳細な説明は省略する。
この他、第3の実施の形態に係る補強構造3およびせん断補強部材50は、前記1の実施の形態に係る補強構造1およびせん断補強部材20と同様の作用効果を奏するため、詳細な説明は省略する。
第4の実施の形態(参考実施形態)に係る補強構造4は、コンクリート部材10と、コンクリート部材10に形成された補強部材挿入孔11の内部に埋設されるせん断補強部材60と、補強部材挿入孔11に充填される充填材30とを有しており、このせん断補強部材60が、補強部材挿入孔11の延長よりも短い長さからなり、外周面に複数の凹部62が形成された棒材61により構成されている点で、第1の実施の形態乃至第3の実施の形態の補強構造1乃至補強構造3と異なっている。
この他、第4の実施の形態に係る補強構造4およびせん断補強部材60に関する作用効果は、第1の実施の形態乃至第3の実施の形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
例えば、補強対象である既設のコンクリート部材は、コンクリート造であればよく、現場打ち鉄筋コンクリート部材や、プレキャストコンクリート部材等その種類は問わないとともに、補強を行う部位についても限定されず、面材や版材等にも適用可能である。
また、せん断補強部材20の挿入間隔、挿入数、挿入位置等は、前記実施形態に限られず、適宜に定めることができる。
10 コンクリート部材
11 補強部材挿入孔
20,40,50,60 せん断補強部材
21,41,61 棒材
22,42 突材
30 充填材
Claims (2)
- 既設のコンクリート部材に形成された補強部材挿入孔の内部に埋設されるせん断補強部材であって、
前記補強部材挿入孔の延長よりも短い長さの棒材と、該棒材の軸方向に沿って所定の間隔を空けて当該棒材に固定される3つ以上の突材と、からなり、
前記突材が、前記棒材の周囲に3か所以上の凸部を形成し、該凸部の外幅が、前記棒材の直径に対して110%乃至200%であり、
最も基端側に形成された前記突材が、前記コンクリート部材の鉄筋と同程度のコンクリート被りが確保できる位置に配置されていることを特徴とするせん断補強部材。 - 前記棒材の軸方向の中間部には棒材のみからなる直線区間を有し、前記直線区間の前後には前記突材を有する凹凸区間を有していることを特徴とする請求項1に記載のせん断補強部材。
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