JP2005054532A - コンクリート構造物の補強構造、及びコンクリート構造物の補強方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】曲げ補強を必要とする被補強部2と、少なくとも一部3aが該被補強部2の表面2aから突出するように配置された基部3と、を備えたコンクリート構造物1において、前記被補強部2における曲げ補強を必要とする面2aに、外力を受けた場合に引っ張り力が作用し得る方向Pに沿って形成された溝部2bと、該溝部2bと連続するように、前記基部3に穿設された孔部3bと、これらの溝部2b及び孔部3bに亘って配置された補強用ロッド4と、これらの溝部2b及び孔部3bに充填されて前記補強用ロッド4を固定する接着剤5と、を設けて構成されているので、構造及び作業が簡単でコストも低くて済む。
【選択図】 図1
Description
前記被補強部(2)における曲げ補強を必要とする面(2a)に、外力を受けた場合に引っ張り力が作用し得る方向(図2の符号P参照)に沿って形成された溝部(同図の符号2b参照)と、
該溝部(2b)と連続するように、前記基部(3)に穿設された孔部(図2の符号3b参照)と、
これらの溝部(2b)及び孔部(3b)に亘って配置された補強用ロッド(図1及び図3の符号4参照)と、
これらの溝部(2b)及び孔部(3b)に充填されて前記補強用ロッド(4)を固定する接着剤(図3(a) の符号5参照)と、
を設けて構成したものである。
前記被補強部(2)における曲げ補強を必要とする面(2a)に、外力を受けた場合に引っ張り力が作用し得る方向(図2の符号P参照)に沿って溝部(2b)を形成する工程と、
該溝部(2b)と連続するように孔部(3b)を前記基部(3)に穿設する工程と、
これらの溝部(2b)及び孔部(3b)に亘って補強用ロッド(図1及び図3の符号4参照)を配置する工程と、
前記補強用ロッド(4)を固定するために、これらの溝部(2b)及び孔部(3b)に接着剤(図3(a) の符号5参照)を充填する工程と、を有することを特徴とする。
(a) 地盤に埋設されたコンクリート製のブロック(基部)と、該ブロックに立設された柱や煙突などの長尺構造物や壁状部材(被補強部)とからなるものや、
(b) 曲げ力を受け得る堅固な柱や壁(基部)と、その柱や壁等に連結された梁状部材や天井部材(被補強部)とからなる構造物や、
(c) 基部としての大断面部と、被補強部としての小断面部とからなる柱状部材、
等にも適用することができる。本発明を橋脚基部に適用した場合には、道路や鉄道を支持し、地震発生時に大きな曲げ力を受け易い脚柱の曲げ補強を、比較的簡単な構造により達成することができる。
・ 被補強部の強度を却って弱めてしまったり、
・ 被補強部内部の鉄筋を傷付けてしまったり、
・ 溝堀り作業に必要以上の時間や手間が掛かってしまったり、
・ 接着剤5の使用量が多くなり過ぎたり、
という種々の弊害が生じるので、溝部2bの深さEや幅Fは補強用ロッド4の直径Dより多少大きい程度(例えば、10mm位大きい程度)にしておくと良い。
・ 図2に示すように、ほぼ直線状に配置しても(つまり、前記溝部2bとの境目で湾曲しないように前記孔部3bを穿設しても)、
・ 図4に示すように、溝部2bと孔部3bとの境目で僅かに湾曲した状態に配置しても(つまり、前記溝部2bとの境目で僅かに湾曲するように前記孔部3bを穿設しても)、
良い。但し、この長尺状空間を湾曲させる場合であっても、溝部2bと孔部3bとの境目の湾曲部Gは緩やかな形状で前記補強用ロッド4が折れ曲がらないようにすると良い。
・ ドリルの傾斜角θをできるだけ小さくして長尺状空間があまり湾曲しないようにし、
・ 溝部2bと孔部3bとの境目の湾曲部Gに仕上げ処理を施して、溝部2bと孔部3bとが緩やかに繋がるようにする、
と良い。
・ ヘッド部があまり大きくない機種のコンクリートコアドリルを用いるか、
・ コンクリートコアドリルが干渉しないように、被補強部2を部分的に削ってやる(図2の符号K参照)、
と良い。なお、被補強部2の削った部分は、後で埋めておくと良い。
・ 曲げ補強を必要とする前記被補強面2aに、外力を受けた場合に引っ張り力が作用し得る方向Pに沿って溝部2bを形成する工程と、
・ 該溝部2bと連続するように孔部3bを前記基部3に穿設する工程と、
・ これらの溝部2b及び孔部3bに亘って補強用ロッド4を配置する工程と、
・ 前記補強用ロッド4を固定するために、これらの溝部2b及び孔部3bに接着剤5を充填する工程と、
を有するものである。
・ 図2に示すように、前記溝部2bとの境目で湾曲しないように前記孔部3bを穿設しても、
・ 図4に示すように、前記溝部2bとの境目で僅かに湾曲するように、被補強部2の内方、即ち図4右方に向けた形で前記孔部3bを穿設しても、
良い。なお、前者の場合には、前記溝部2bと前記孔部3bとの境目で補強用ロッド4が湾曲してしまうことが無く、曲げ補強効果を長く保つことができる。また、後者の場合には、前記被補強部2との干渉を回避して孔部3bを穿設することができる。
本実施例によれば、十分な曲げ補強効果を得ることができた。
本実施例によっても、十分な曲げ補強効果を得ることができた。
2 脚柱(被補強部)
2a 被補強面
2b 溝部
3 フーチング(基部)
3a 基面
3b 孔部
4 AFRPロッド(補強用ロッド)
5 エポキシ樹脂(接着剤)
6 AFRPシート(補強用シート)
Claims (9)
- 曲げ補強を必要とする被補強部と、少なくとも一部が該被補強部の表面から突出するように配置された基部と、を備えたコンクリート構造物において、
前記被補強部における曲げ補強を必要とする面に、外力を受けた場合に引っ張り力が作用し得る方向に沿って形成された溝部と、
該溝部と連続するように、前記基部に穿設された孔部と、
これらの溝部及び孔部に亘って配置された補強用ロッドと、
これらの溝部及び孔部に充填されて前記補強用ロッドを固定する接着剤と、
を設けて構成したコンクリート構造物の補強構造。 - 前記補強用ロッドを前記溝部に閉じ込めるように前記被補強部に巻き付けられた補強用シート、
を設けて構成した請求項1に記載のコンクリート構造物の補強構造。 - 前記補強用ロッドがFRP製である、
請求項1又は2に記載のコンクリート構造物の補強構造。 - 前記補強用シートがFRP製である、
請求項2に記載のコンクリート構造物の補強用構造。 - 前記被補強部が脚柱であり、前記基部がフーチングである、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコンクリート構造物の補強構造。 - 曲げ補強を必要とする被補強部と、少なくとも一部が該被補強部の表面から突出するように配置された基部と、を備えたコンクリート構造物において、
前記被補強部における曲げ補強を必要とする面に、外力を受けた場合に引っ張り力が作用し得る方向に沿って溝部を形成する工程と、
該溝部と連続するように孔部を前記基部に穿設する工程と、
これらの溝部及び孔部に亘って補強用ロッドを配置する工程と、
前記補強用ロッドを固定するために、これらの溝部及び孔部に接着剤を充填する工程と、
を有するコンクリート構造物の補強方法。 - 前記補強用ロッドを前記溝部に閉じ込めるように、前記被補強部に補強用シートを巻き付ける工程、
を有する請求項6に記載のコンクリート構造物の補強方法。 - 前記溝部との境目で湾曲しないように前記孔部を穿設する、
請求項6又は7に記載のコンクリート構造物の補強方法。 - 前記溝部との境目で僅かに湾曲するように前記孔部を穿設する、
請求項6又は7に記載のコンクリート構造物の補強方法。
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