JP5653925B2 - インクジェットプリンタのプリントヘッドを駆動するドライバ回路 - Google Patents

インクジェットプリンタのプリントヘッドを駆動するドライバ回路 Download PDF

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Description

本発明は、インクダクトと、該インクダクトに動作上結合される圧電素子と、該圧電素子の作動による前記インクダクトからのインク滴噴出を制御する制御手段とを有するプリントヘッドを備えるインクジェット印刷装置に関する。
圧電素子を有するインクジェットプリンタが当該技術においてよく知られている。このようなプリンタにおいて、各インクダクトは、圧電素子に動作上接続されている。制御手段は、インクダクトを変形させて、該圧電素子に付随するインクダクト内で容量変化が起こるように、圧電素子の作動を制御する。それによってインクダクト内で生じる圧力波は、インクの滴をダクトのノズルから押し出す。キャパシタンスCを有するキャパシタと同程度の特性を備えた圧電素子が電流源による充放電によって作動するたびに、(1/2)CVに等しい電力量が、圧電素子の充電ごとにドライバ回路において消費され、そして、(1/2)CVに等しい電力量が、圧電素子の放電ごとにドライバ回路において消費される。ここで、Vは、電流源に存在する電圧を表す。
例えば、プリントヘッドごとに128個のノズルを有するインクジェットプリンタでは、このような電力消失は相当量のエネルギ損失を引き起こす。プリントヘッドごとにより多くのノズル又はより高いジェット周波数を用いた場合、エネルギ損失は、より一層大きくなる。米国特許第7049756号明細書(特許文献1)より、容量性負荷駆動回路が、容量性負荷の充電及び放電のために知られている。容量性負荷駆動回路は、電源電圧Vを複数の異なる電圧及びキャパシタンスCを有する複数のキャパシタに分ける分圧器を設けられる。この回路によれば、容量性負荷において蓄積されるエネルギを収集して再利用することが可能である。しかし、電源電圧が、(1/2)C に等しい圧電素子の充電及び放電の間の電力消失を引き起こす複数のキャパシタにわたって常に存在するので、消失電力は依然として大きい。
米国特許第7049756号明細書
本発明の目的は、プリントヘッドにおける圧電素子の充電及び放電の間の電力消失を減らすことである。
本発明に従って、上記目的は、インクダクトと、該インクダクトに動作上結合される圧電素子と、該圧電素子の作動による前記インクダクトからのインク滴噴出を制御する制御手段とを有するプリントヘッドを備え、前記制御手段が、電流源と、複数の電源と、前記電流源と前記複数の電源との間に接続されるスイッチとを有するインクジェット印刷装置であって、前記電流源は、前記圧電素子を充放電により作動させる電流を生成するよう構成され、前記スイッチは、前記電流源と前記複数の電源の1つとを接続するよう構成され、該1つの電源は、前記電流源に対する最低電圧差が存在するように選択される、ことを特徴するインクジェット印刷装置によって達成される。
本出願人は、電流源によって発せられる電力消失が、該電流源にわたる電圧差を減らすことによって低減され得ると認識している。従って、低い電圧差が電流にわたって生じる。電流源は、充放電により圧電素子を作動させる電流を生成するよう設けられる。圧電素子にわたる負荷電圧がそれによって生じる。スイッチ及び複数の電源が設けられ、電流源は圧電素子とスイッチとの間に接続される。電流源にわたる電圧差は、負荷電圧と電源の1つの電圧との間の電圧差に等しく、該1つの電源はスイッチを通じて接続される。電流源にわたる低い電圧差は、圧電素子にわたる負荷電圧を上回る利用可能最低供給電圧が選択されるようなポジションにおいてスイッチを切り換えることによって、確立される。
用語「スイッチ」は、2つの論理レベルの間で出力状態を変化させたり、又は異なる信号ラインを接続したりする働きをするトランジスタ及び論理ゲート等の様々なデジタルアクティブデバイスに及んでいる。各種トランジスタがスイッチとして使用されてよい。しばしばスイッチとして使用されるトランジスタの例は、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)又は電界効果トランジスタ(MOSFET又はJFET)である。便宜上、本発明において意味されるスイッチは、1又はそれ以上の組の電気的なコンタクトを有する電気機械デバイスとして、本願の図面において表現される。各組のコンタクトは、2つの状態、すなわち、コンタクトが接しており、それらの間に電気が流れることができることを意味する「閉成」、及びコンタクトが離されており非導通である「開成」のうちの1つにある。図面は、本発明の実施形態において意味されるスイッチが、このような電気機械デバイスとして実施されることを示していない。更に、本発明の実施形態では、電子スイッチが好まれる。
スイッチは、複数の入力端子と、少なくとも1つの出力端子とを有する。前記複数の入力端子は、前記複数の電源に接続される。前記少なくとも1つの出力端子は、前記電流源に接続される。前記スイッチの各ポジションは、当該スイッチの入力端子に対応し、異なった電圧レベルを供給する。このような電圧レベルは、関与している入力端子に対応する前記複数の電源の設定に依存してよい。前記複数の入力端子のうちのどれに前記スイッチが切り換えられるのかに依存して、所定の供給電圧レベルが、前記電流源に接続されているスイッチの前記出力端子で供給される。前記スイッチのスイッチングポジションにおける入力端子の数に依存して、供給電圧のレベルは、0ボルトと所定の最大供給電圧との間にある複数の離散的な供給電圧レベルの中から選択されてよい。電源が回路に切り換えられない場合は、供給電圧は0ボルトであり、複数の電源が回路に切り換えられる場合は、供給電圧は0ボルトよりも高く所定の最大供給電圧以下であってよい。その供給電圧は、インク滴噴出を引き起こす圧電素子の作動を確立するほど十分に高い。
上述されるように電源を回路に切り換えることによって、圧電素子の充電及び放電の間に電流源によって発せられる電力消失は、有意に低減され得る。電流源の電力消失の低減は入力端子の数に依存することが知られる。概して、入力端子の数が多ければ多いほど、低減の量は多くなる。スイッチの入力端子における電圧レベルが等間隔に設定されている場合に、有意な低減は、入力端子の数に対応して達成され得る。
本発明の実施形態において、圧電素子の充電及び放電は、電流源、例えば、線形電流源によって行われる。該線形電流源からの電流は制御される。電流源は、スイッチの出力端子において切り換えられ、圧電素子の負荷電圧との利用可能最低電圧差を有する。これは、例えば、スイッチング基準としての電流源にわたる電圧降下に基づいて、従来の制御手段によって行われてよい。電圧降下が特定の最小値(例えば、略零)を下回る場合は、スイッチは、次の入力端子へと、より高いスイッチポジションに置かれてよく、より高い電圧を供給する。
充電相の間、スイッチは、所定電圧レベルを供給する入力端子から開始して、充電の最終部分の間利用可能最高電圧を供給する最後の入力端子まで1つのスイッチポジションから他のスイッチポジションへと進んでよい。
放電は、逆の方法で制御されてよい。放電する最初の端子は、2番目に高い電圧を供給する入力端子であってよく、最後の入力端子は0ボルトの電圧レベルを供給してよい。
各圧電素子は、それ自体の制御手段を有してよく、このアプローチに柔軟性を大いに与えるよう、他の制御手段から独立に動作してよい。電圧入力端子での偏差及びリップルは、前記制御手段がスイッチング基準として電流源にわたる電圧降下を用いるために、機能を乱さない。電圧ラダーは、複数の適切な電圧レベルを選択することによって構成されてよい。電圧ラダーは、圧電素子ごとに1つずつだけ構成されてよい。
実施形態において、前記電流源は、電圧制御型電流源又は電流制御型電流源等の可制御電流源であってよい。このことは、可制御電流源によって生成される電流が出力電圧波形を決定するので、有利である。電流が圧電素子の充電の間一定に保たれる場合に、圧電素子での電圧レベルの線形増大が達成される。しかし、任意の波形に関し、電流は、所望の波形が圧電素子にわたって確立されるように、制御されてよい。
実施形態において、前記複数の電源は、複数の直流電圧源(DC)であってよい。スイッチモード電源(SMPS)等の直流電圧源(DC)を適用することによって、直流電圧源における消失電力損失及び熱は、電流源によって生成される電力消失とともに、最小限にされる。良好な設計では、効率は最大で95パーセントである。
実施形態において、前記複数の電源は、直列に接続される。前記複数の直列接続された電源は、当該複数の電源の電圧の合計までの電圧差レベルを生成してよい。前記電流源によって消費される電力は、圧電素子の充電及び放電の間、低減され得る。各電源が同じ電圧を生成することができる場合に、電力消失の低減は、電源の数に略等しい係数を有して達成され得る。例えば、同じ電圧レベルを有する4つの電源が直列に接続されて用いられる場合、圧電素子の充電の間、例えば400ワットの電力消失は100ワットまで低下する。概して、電源の数が多ければ多いほど、低減の量は多くなる。
実施形態において、インクジェット印刷装置は、複数の圧電素子と、複数の電流源とを有してよい。前記複数の電源と前記複数の電流源とは、マルチプレクサによって動作上接続されてよい。該マルチプレクサは、複数の入力端子と、複数の出力端子とを有してよい。各電源は、夫々の入力端子に接続されてよく、各電流源は、夫々の出力端子と前記複数の圧電素子の夫々1つとの間に接続されてよい。このようにして、ただ1つのスイッチ手段であるマルチプレクサが具現される。このことは、各圧電素子が、電圧ラダーの各ステップごとに、前記マルチプレクサの対応する入力端子に接続することで次に高い電圧レベルへと切り換えることによって、略同じ電圧ラダーに従って充電される必要がある場合に、有利でありうる。放電に関し、同じ利点が達成され得る。
実施形態において、インクジェット印刷装置は、複数の圧電素子を有してよく、各圧電素子は、夫々のスイッチを有する。先の実施形態とは対照的に、本実施形態は、圧電素子ごとに異なるタイプの充電が必要とされる場合に、有利でありうる。これは、例えば、プリントヘッドにおける圧電素子の配置に依存しうる。
インクジェット印刷装置を示す配置図である。 インクジェット印刷装置のインクダクトアセンブリ及びその関連する圧電素子を示す配置図である。 圧電素子を充電し放電するための本発明の実施形態に従う制御手段を示す略図である。 a〜cは、圧電素子の充電及び放電の処理における圧電素子の電圧を示す図である。 1よりも多い圧電素子が配置されている本発明の実施形態に従う制御手段を示す略図である。 圧電素子ごとにスイッチを有する本発明の実施形態に従う制御手段を示す略図である。 並列に配置された電源を有する本発明の実施形態に従う制御回路を示す略図である。 圧電素子の充電及び放電の処理における圧電素子の電圧を示す図である。 スイッチ端子と電源とが圧電素子の第1の端子に接続され、制御回路が圧電素子の第2の端子に接続される本発明の実施形態を示す略図である。 図8aの例示に従う圧電素子の充電及び放電の処理における圧電素子の電圧を示す図である。
本発明について、限定されない実施形態を示す添付の図面を参照して、更に説明する。
インクジェット印刷装置が図1に示されている。この実施形態に従って、インクジェット印刷装置は、受容媒体2(例えば、用紙又は透明紙等)を支持して、それを方向Aにおいてキャリッジ3に沿って移動するために使用されるローラ1を有する。キャリッジ3は、4つのプリントヘッド4a、4b、4c及び4dが載せられた担体5を有する。各プリントヘッドは、それ自体の色、この場合には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)をそれぞれ有してよい。しかし、実施形態において、各プリントヘッドは、例えば、媒体2上に適用される同じ材料を有してよい。ローラ1は、矢印Aによって示されるように、それ自体の軸の周りを回転してよい。このようにして、受容媒体2は、軸9に平行に担体5に対して、従って、プリントヘッド4a〜4dに対しても、副走査方向Cで動かされてよい。キャリッジ3は、ローラ1と略平行な太矢印Bによって示される方向において、適切な駆動メカニズム(図示せず。)により往復運動で動かされてよい。この目的のために、担体5は、ガイド棒6を横切って動かされる。この方向は、一般に、主走査方向と呼ばれる。このようにして、受容媒体2は、プリントヘッド4a〜4dによって完全に走査されてよい。
この図において示されている実施形態に従って、各プリントヘッド4a〜4dは、出口開口(ノズル)8をそれぞれ備えた複数の内部インクダクト(図示せず。)を有してよい。本実施形態におけるノズル8は、ロール1の軸に直交してプリントヘッドごとに1つの列を形成する(すなわち、当該列は、副走査方向Cにおいて延在する。)。インクジェットプリンタの実際の実施形態に従って、プリントヘッドごとのインクダクトの数はより多く、ノズルは2又はそれ以上の列にわたって配置される。各インクダクトは、インクダクト内で圧力波を生じさせることができる圧電素子(図示せず。)を有し、それにより、インク滴は、受容媒体の方向において、関連するダクトのノズルから噴出する。圧電素子は、関連する制御回路(図示せず。)を介して画像に関して作動してよい。このようにして、インク滴により構成される画像が、受容媒体2上に形成され得る。
圧電素子16を有するインクダクト13が図2に示されている。表されている実施形態において、インクダクト13は、ベースプレート14における溝によって形成され、上部において主として圧電素子16によって制限されている。インクダクト13は、終端において出口開口8に変化している。この開口8は、凹部がインクダクト13の位置において作られているノズルプレート20によって部分的に形成されている。信号発生器18が作動回路15を介して圧電素子16に信号を適用するとき、圧電素子16は、インクダクト13の方向において変形する。この変形は、インクダクト13において急な圧力上昇を生じさせて、インクダクト13において圧力波を生成する。圧力波が十分に強い場合は、インク滴が出口開口8から噴出する。
図3は、制御回路30、及び接地と電流源36の第1の端子との間に接続される圧電素子37の略図を示す。圧電素子37は、電流源36を用いて充電されてよい。電流源36の第2の端子は、スイッチ35の出力端子に接続されている。スイッチ35は、xボルトの電圧をそれぞれ供給する複数の電源31、32、33及び34に接続されている。電源31、32、33及び34は直列に接続されている。スイッチ35は、5つの入力端子35a、35b、35c、35d及び35eを有する。第1の入力端子35aは、0ボルトの電圧レベルを供給する接地に接続されている。第2の入力端子35bは、xボルトの電圧レベルを供給する第1の電源31の端子に接続されている。第3の入力端子35cは、2xボルトの電圧レベルを供給する第2の電源32の端子に接続されている。第4の入力端子35dは、3xボルトの電圧レベルを供給する第3の電源33の端子に接続されている。第5の入力端子35eは、4xボルトの電圧レベルを供給する第4の電源34の端子に接続されている。
インクダクトからのインク滴噴出を達成するには、圧電素子37が作動する必要がある。作動は、電流源36を介して圧電素子37を充電することによって確立される。作動による圧力波は、図2を参照して上述されたように、インクダクトのノズルからインク滴を噴出させるほど十分に強い。圧電素子37の充電は、制御回路30によって管理される。制御回路30は、第1の向きの矢印38に従う圧電素子37への電流を生成する電流源36を有する。圧電素子の両端の電圧差が所定最大レベル(例えば、4xボルト)まで増大するとき、作動が起こり、インクダクト内で圧力波が発生して、インクダクトのノズルからインク滴が噴出する。作動の開始時に、圧電素子37は充電されていないことがあり、スイッチ35は第1の入力端子35aに切り替えられてよい。次いで、電流源36は圧電素子37を充電し始め、同時に、スイッチ35は第2の入力端子35bに切り替えられ、それにより、電流源36の両端にはxボルトの電圧差が現れる。圧電素子37の両端の電圧差が増大する。電流源36の両端の電圧差は電力消失を引き起こす。電流源36の両端の電圧差は、圧電素子37の両端の電圧差がxボルトに達することにより0ボルトのレベルまで下がる。電流源36の両端の電圧差が0ボルトのレベルに達すると直ぐに、スイッチ35はスイッチポジションを第2の入力端子35bから第3の入力端子35cに変更する。第3の入力端子35cは、2xボルトの電圧を供給している。そのようにすることで、スイッチポジションの変更直後に、電流源36の両端の電圧差は略xボルトに増大し、電流源36において電力が消費される。電力消失は、圧電素子37の両端の電圧差が更に増大する場合に、再び低減し始めることができる。
電流源36からの電流は、依然として、圧電素子37の両端の電圧差がより大きくなるよう、圧電素子37を充電している。電流源36の両端には電圧差が現れるので、電流源36によって再び電力が消費され始める。圧電素子37の両端の電圧差が2xボルトのレベルまで増大し、電流源36の両端の電圧差がそれによって0ボルトのレベルまで低減するとき、スイッチ35は、スイッチポジションを第3の入力端子35cから第4の入力端子35dに変更する。第4の入力端子35dは、3xボルトの電圧を供給している。そうすることによって、電流源36の両端の電圧差は略xボルトに増大し、それによって、電流源36において電力消失が起こる。上記と同じく、スイッチ35は、4xボルトの電圧を供給する第5の入力端子35eに切り替えられてよい。第5の入力端子35eに切り換えることによって、電流源36の両端の電圧差は略xボルトととなり、圧電素子の両端の電圧差は4xボルトまで増大する。圧電素子37の両端での4xボルトの電圧差において、インク滴の噴出が起こる。短時間の間、電圧差は4xボルトの最大電圧差のままである。
圧電素子37の次の作動の前に、圧電素子37は放電される必要がある。圧電素子37の放電を達成するよう、電流源36からの電流は、スイッチ35に向かって、第2の矢印39によって示される逆方向に変更される。圧電素子37を放電する目的は、圧電素子37を充電する目的に対して可逆である。放電が開始された後、圧電素子37の両端の電圧差が低下する。電流源36の両端の電圧差は増大しており、再び電力が消費される。圧電素子37の両端の電圧が3xボルトのレベルまで下がると直ぐに、スイッチ35は第4の入力端子35dに切り換えられる。第4の入力端子35dは3xボルトの電圧を供給するので、電流源36の両端の電圧差は略0ボルトになる。スイッチ35は、更に、圧電素子37の両端の電圧差2xボルトまで下がるときに、第3の入力端子35cに切り換えられ、圧電素子37の両端の電圧がxボルトまで下がるときに、第2の入力端子35bに切り換えられ、最後に、圧電素子37の両端の電圧差が0ボルトまで下がるときに、第1の入力端子35aに切り替えられる。圧電素子37の両端に存在する電圧に応じて、低い電圧差を有する電圧を供給する入力端子35a、35b、35c、35d及び35eに切り替えることによって、電流源36の両端の電圧差は、充電及び放電の間、xボルトのレベルを下回ったままである。このように、電流源36の両端の電圧差は、圧電素子37の充電及び放電の間の電力消失が有意に低減されるように、制限される。上述される充電及び放電の間の電力消失の低減の量の計算は、図4a〜4cに基づいて説明される。
電流源36は、スイッチ35と圧電素子37との間に接続されている。従来の回路では、作動時における圧電素子の両端の電圧は、電流源に一度に印加される。これは図4aに表されている。図4aにおいて、グラフは、縦軸が電圧レベルを表し、横軸が時間を表す。太線40は、1つの電圧ステップにおける作動中のスイッチ35(図3参照)の出力端子での電圧を示す。破線41は、充電中に時間とともに変化する圧電素子37(図3参照)の両端での電圧差を示し、第2の破線42は、圧電素子の放電中の電圧差を示す。第1の時点tで、スイッチ35のスイッチは接地35a〜第5の入力端子35eに切り替えられ、一度に最大電圧Vmaxをスイッチ35の出力端子に供給する。第1の時点tから第2の時点tまでは、電流源36は圧電素子37を充電しており、圧電素子37の両端電圧は0ボルトから最大電圧Vmaxへと増大する。第2の時点tから第3の時点tまで、圧電素子37の両端電圧は、圧電素子37の作動を確立するために、最大レベルVmaxで略一定のままである。作動後、第3の時点tで、電流源36は圧電素子37を放電し始め、それにより、圧電素子37の両端の電圧差は、Vmaxから第4の時点tでの0ボルトへと低下する。ハッチングされている領域43aの面積は、圧電素子37の充電の間の電流源36における電力消失の大きさであり、ハッチングされている領域43bの面積は、圧電素子37の放電の間の電流源36における電力消失の大きさである。
図4b〜4cは、本発明の実施形態に従う図を示し、各図は、圧電素子37(図3参照)の充電の開始時間から圧電素子37の放電の終了時間までにスイッチ35(図3参照)の出力端子により出力される、横軸上の時間に対する縦軸上の電圧レベルのグラフを有する。グラフは、2つの、いわゆる電圧ラダー(voltage ladders)を形成している。電圧ラダーは、圧電素子37を充電する工程又は圧電素子37を放電する工程においてスイッチ35を通じて電流源36(図3参照)に適用される電圧レベルステップを有してよい。
図4bは、本発明の実施形態に従って、2つの電圧ラダー44及び45のグラフを示し、各電圧ラダーは、2つの電圧レベルステップを有する。スイッチ35の出力端子での電圧は、離散的なステップにおいて破線台形曲線49に従う太線48によって表される。第1のステップの開始時に、第1の時点tで、第1の電圧Vが、例えば、スイッチング手段を第3の入力端子35cに切り替えることによって、設定される。第1の時点tと第2の時点tとの間の時間期間の間、圧電素子37は充電され、圧電素子37の両端の電圧差は0ボルトからVボルトへと増大する。第2のステップの開始時に、第2の時点tで、第2の電圧Vmaxが、例えば、スイッチング手段を第5の入力端子35eに切り替えることによって、設定される。第1及び第2の電圧は、V=Vmax/2であるように選択される。第2の時点tと第3の時点tとの間の時間期間の間、圧電素子37は充電され、圧電素子37の両端の電圧差はVボルトからVmaxボルトへと増大する。破線台形曲線49は、作動サイクルの間の圧電素子37の両端電圧を表す。ハッチングされている領域44a、44b、45a及び45bの総面積は、作動サイクルの間の電流源36における電力消失の大きさであるから、電流源36における電力消失は、図4aのハッチング領域43a及び43bの総面積を図4bのハッチング領域44a、44b、45a及び45bの総面積と比較する場合に計算されるように、2つの電圧レベルステップの場合には略半分にされる。
図4cは、図4bに表される実施形態と比較される実施形態を表す。図4cは、2つの電圧ラダー46及び47を示し、各電圧ラダーは、図3に示される構成に従って4つの電圧レベルステップを有し、一方、図4bの実施形態は、2つの電圧レベルステップを有する。しかし、図4cの実施形態の動作は、図4bの実施形態の動作と原則的には同じである。4つの電圧レベルステップの場合に、スイッチ35の各入力端子35a〜35eは、圧電素子37の充電の間に使用される。第1のステップの開始時に、第1の電圧Vが設定される。第2のステップの開始時に、第2の電圧Vが設定される。第3のステップの開始時に、第3の電圧Vが設定される。第4のステップの開始時に、第4の電圧Vmaxが設定される。第1の電圧V、第2の電圧V、第3の電圧V及び第4の電圧Vmaxは、V=V/2=V/3=Vmax/4であるように、選択される。ハッチングされている領域46a、46b、46c、46d、47a、47b、47c及び47dの面積は、作動サイクルの間の電流源36における電力消失の大きさであるから、電流源36における電力消失は、図4aのハッチング領域43a及び43bの総面積を図4cのハッチング領域46a、46b、46c、46d、47a、47b、47c及び47dの総面積を比較する場合に計算されるように、電圧ラダーごとの4つの電圧レベルステップの場合には略4分の1である。
一般に、電流源36における図4aに示されるような元の電力消失量がおおよそnで割られることは、容易に計算可能である。ここで、nは、電圧ラダーごとの電圧レベルステップの数を表す。無限数の電圧レベルステップに係る理想的な状態では電力消失は起こらないことが分かる。その場合に、調整可能な電源が使用されてよい。しかし、実際には、調整可能な電源の欠点は、電力消失が電流源から調整可能な電源へと移動され得るほど、内部電力消失が比較的大きいことである。本発明に従って、電圧レベルステップの数は、電流源における電力消失と、ドライバ回路で用いられる電源における電力消失とに基づいて、電力消失の低減量を最適化するよう計算されてよい。
図4b〜4cに示される実施形態よりも好ましい他の実施形態が考えられてよい。このような実施形態が図7に示されている。2つの電圧ラダー64及び65のグラフが図7には示されており、各電圧ラダーは2つの電圧レベルステップを有する。スイッチ35の出力端子での電圧は、離散的なステップにおいて破線台形曲線69に従う太線69によって表される。図4bに示される2つの電圧ラダー44及び45との相違は、スイッチポジションが変更される時点である。スイッチポジションは、圧電素子37の両端電圧が第1の時点tで増大し始めるときに変更されない。スイッチポジションは、圧電素子37の両端電圧の増大開始時以降であって、スイッチ35の次のスイッチポジションで存在する電圧に等しい電圧レベルVに圧電素子37の両端電圧が達する前の時点、すなわち、第2の時点tで変更される。図7は、第2の時点t、すなわち、圧電素子37の両端電圧がV/2のレベルに達するときの好ましい時を示す。スイッチポジションを変更する次の時点は、同じように選択されてよい。ハッチングされている領域64a、64b、64c、64d、65a、65b、65c及び65dの総面積は、作動サイクルの間の電流源36における電力消失の大きさであるから、電流源36における電力消失は、図4bのハッチング領域44a、44b、45a及び45bの総面積を図7のハッチング領域64a、64b、64c、64d、65a、65b、65c及び65dの総面積と比較する場合に計算されるように、2つの電圧レベルステップの場合に略半分にされる。図7からは、電流源36の両端電圧はおおよそ−V/2から+V/2の間のレベルであると知られ、それにより、電圧符号は負であっても交流であってもよい。負電圧が、充電及び放電の間の相当部分の時間中に電流源36の両端に存在しうるという事実のために、電流源36は、電流源36にかかる負電圧又は電流源36にかかる交流電圧において機能するよう、特別の要件を設けられてよい。
一般に、電流源36における図7に示されるような元の電力消失量がおおよそ2nで割られることは、容易に計算可能である。ここで、nは、電圧ラダーごとの電圧レベルステップの数を表す。これは、図4b〜4cに従う実施形態における略nによる除算と比べて、電力消失の量に関して、より有利である。
図3では、圧電素子37は1つしか示されていなかった。実際には、インクジェット印刷装置は、複数のノズルを独立に駆動するよう、複数の圧電素子及び複数の電流源を有してよい。第1の実施形態が図5aに示されている。xボルトの電圧をそれぞれ供給する複数の電源311、321、331及び341が、電圧レベル0ボルト、xボルト、2xボルト、3xボルト及び4xボルトをそれぞれ出力する第1の入力端子351a、351b、351c、351d及び351eを有するスイッチ351に直列に接続されてよい。スイッチ351の出力端子は、複数の電流源に接続されてよい。複数の電流源のうち第1の電流源361a及び第2の電流源361nが図5aには示されている。電流源361a及び361nは、図3に関して上述されたように、それぞれ圧電素子371a及び371nを充電及び放電してよい。第1の圧電素子371a及び第2の圧電素子371nが図5aには示されている。圧電素子371a及び371nの充電は、第1の向きの矢印381a及び381bによって示され、圧電素子371a及び371nの放電は、第2の向きの矢印391a及び391bによって示される。この実施形態に従って、圧電素子の作動は、圧電素子を充電するのに必要とされる時間に依存してよい。理想的な電流源の場合には、各圧電素子の作動は略同時であってよい。また、1つのスイッチ351の存在のために、各電流源361a、361nの電力消失は略同じであってよい。ノズルは、それぞれの電流源361a及び361nを選択的に制御することによって、独立に駆動される。
図5aでは、スイッチ351は1つしか示されていなかった。複数の圧電素子とともに使用される制御回路の第2の実施形態が図5bに示されている。図5bでは、少なくとも2つのスイッチ352a及び352nが制御回路において配置されている。xボルトの電圧をそれぞれ供給する複数の電源312、322、332及び342は、少なくとも2つのスイッチ352a及び352nに直列に接続されてよい。第1のスイッチ352a及び第2のスイッチ352nが図5bには示されている。第1のスイッチ352aは、電圧レベル0ボルト、xボルト、2xボルト、3xボルト及び4xボルトをそれぞれ出力する5つの入力端子352b、352c、352d、352e及び352fを有して構成される。第2のスイッチ352nは、2xボルト、3xボルト及び4xボルトをそれぞれ出力する5つの入力端子352v、352w、352x、352y及び352zを有して構成される。第1のスイッチ352aは第1の電流源362aに接続されている。第2のスイッチ352nは第2の電流源362nに接続されている。第1の電流源362aは第1の圧電素子372aを充電及び放電してよい。第2の電流源362nは第2の圧電素子372nを充電及び放電してよい。充電及び放電は、図3に関して上述された実施形態に従って制御されてよい。この実施形態は、ダクトで生成される圧力波をそれぞれの対応する圧電素子ごとに異ならせて、インク滴の最適な噴出を得るようそれぞれの圧電素子及び対応するダクトごとに圧力を調整することを可能にするという利点を有する。
他の実施形態において、図5bに示されるような複数のスイッチを有する制御回路は、1よりも多い入力端子及び1よりも多い出力端子を備える1又はそれ以上のマルチプレクサを有する制御回路によって具現されてよい。具体的に、1つのマルチプレクサが、複数の電流源に等しい数の出力端子と、異なった電圧をそれぞれ供給する複数の入力端子とを有して使用されてよい。各出力端子は、独立に、複数の入力端子で供給される電圧の1つを供給されてよい。
電源は図3、5a及び5bに従って直列接続されるが、これは本発明に対する限定ではない。並列接続される電源を有する実施形態が図6に示されている。複数の電源51、52、53及び54が並列に接続され、且つ、複数の入力端子55a、55b、55c、55d及び55eを有するスイッチ55に接続されている。また、スイッチ55は電流源56に接続されており、電流源56は圧電素子57に接続されて、圧電素子57を充電及び放電することができる。圧電素子57の充電は、第1の向きの矢印58によって示され、圧電素子57の放電は、第2の向きの矢印59によって示される。図3、5a及び5bに示される実施形態との相違は、電源が異なった電圧を供給してよい点である。第1の電源51は4xボルトの電圧を供給してよく、第2の電源52は3xボルトの電圧を供給してよく、第3の電源53は2xボルトの電圧を供給してよく、第4の電源54はxボルトの電圧を供給してよい。このようにして、スイッチ55は、5つの入力端子55a、55b、55c、55d及び55eがそれぞれ電圧レベル0ボルト、xボルト、2xボルト、3xボルト及び4xボルトを出力するように構成されてよい。図5に示される実施形態が、例えば、図3に示される実施形態に対する変形例(図5a〜5bに示されている変形例)と同じように変形されてよいことは、当業者には明らかである。
他の実施形態が図8aに示されている。圧電素子77は、第1の端子においてスイッチ端子74に結合され、第2の端子において制御回路70に結合されている。スイッチ端子74はスイッチの部分であり、該スイッチは、接地と第1の電源73との間のスイッチであってよい。制御回路70は、電流源76と、スイッチ75と、複数の電源71及び72とを有する。スイッチ76は、接地、第2の電源71及び第3の電源72にそれぞれ結合されている複数の入力端子75a、75b及び75cを有する。第2の電源71の供給電圧は、例えば、20ボルトである。第3の電源72の供給電圧は、例えば、20ボルトである。第1の電源73の供給電圧は、例えば、10ボルトである。原則的に、第1の電源73の供給電圧はより低く、望ましくは、第2の電源71及び第3の電源72の供給電圧の半分である。
図8bは図8aに対応し、圧電素子77の充電及び放電の間の電流源76の両端電圧を示す。2つの電圧ラダー86及び87の電圧レベルは、以下、時点t、t、t、t、t、t、t、t、t及びtによって説明される。破線台形曲線83は、作動サイクルの間の圧電素子77の両端の電圧差を示す。
圧電素子77を充電する前に、スイッチ75のスイッチポジションは、接地に接続されている入力端子75aに接続される。また、スイッチ端子74は接地に接続される。電源76が第1の時点tで圧電素子77を充電し始めるとき、スイッチポジションは入力端子75bに切り替えられ、20ボルトの電圧が電流源76及び圧電素子77の第2の端子に供給される。同じ第1の時点tで、スイッチ端子74は第1の電源73に切り替えられる。第1の電源73は、圧電素子77の第1の端子で10ボルトの電圧を供給する。従って、電流源76の両端の電圧差は、第1の時点tから第2の時点tまでの時間期間の間、10ボルト以下である。
圧電素子77の両端電圧が時点tで10ボルトに達すると直ぐに、スイッチ端子74は接地に接続される。圧電素子77の両端電圧は、時点tで20ボルトに増大する。従って、先と同じく、電流源76は、時点tから時点tまでの時間期間の間、10ボルト以下である。
圧電素子77の両端電圧が時点tで20ボルトに達すると直ぐに、スイッチ端子74は、10ボルトの電圧を供給する第1の電源73に接続される。同じ時点tで、スイッチ75のスイッチポジションは入力端子75cに接続され、40ボルト電圧が電流源76及び圧電素子77の第2の端子に供給される。時点tで、圧電素子77の両端電圧は30ボルトのレベルに達する。従って、先と同じく、電流源76の両端の電圧差は、時点tから時点tまでの時間期間の間、10ボルト以下である。
圧電素子77の両端電圧が時点tで30ボルトに達すると直ぐに、スイッチ端子74は接地に接続される。圧電素子77の両端電圧が時点tで40ボルトの電圧に達するとき、圧電素子77は作動する。
圧電素子77の放電は、時点tで開始され、30ボルト、20ボルト、10ボルト及び0ボルトの続いて起こる電圧へのスイッチングにそれぞれ対応する時点t、t、t及びtでのスイッチングによって、圧電素子77の充電を制御することと同じように制御される。
圧電素子77の充電の間、電流源76の両端の電圧差は10ボルト以下であることが分かる。このようにして、ブロック電圧は圧電素子77の第1の端子に供給される。ハッチングされている領域86a、86b、86c、86d、87a、87b、87c及び87dの面積は、電源76の電力消失の大きさである。電源76にわたる電力消失は、圧電素子の第1の端子がスイッチ端子に接続されず、直接に接地に接続されている実施形態に対して、先と同じく略半分にされる。圧電素子の第1の端子がスイッチ端子に接続されず、直接に接地に接続されている実施形態では、電圧は、充電の間は電圧ライン81に、放電の間は電圧ライン82に従う。
スイッチ端子74及び第1の電源73が第2の電源71と接地との間に配置され、圧電素子77の第1の端子が直接に接地に接続される実施形態は、同様の電力消失低減を達成することができる。複数の電源が圧電素子77の第1の端子又は第2の端子のいずれか一方に接続されるところの変形例は、当業者には明らかである。第1の電源73は、制御される複数の圧電素子を備えた制御回路の場合に、コモン電源であってよい。
以上本発明について記載してきたが、本発明は多種多様に変形されてよいことは自明である。このような変形は、本発明の技術的範囲内にあり、当業者にとって自明である全ての変更は、特許請求の範囲の適用範囲内に含まれるよう意図される。

Claims (7)

  1. インクダクトと、該インクダクトに動作上結合される圧電素子と、該圧電素子の作動による前記インクダクトからのインク滴噴出を制御する制御手段とを有するプリントヘッドを備え、前記制御手段が、電流源と、複数の電源と、前記電流源と前記複数の電源との間に接続されるスイッチとを有するインクジェット印刷装置であって、
    前記電流源は、前記圧電素子を充放電により作動させる電流を生成するよう構成され、
    前記スイッチは、前記充放電の間に前記電流源と前記複数の電源の1つとを接続するよう構成され、該1つの電源は、前記電流源に対する最低電圧差が存在するように選択され、
    前記インクジェット印刷装置は、
    複数の圧電素子を有し、
    夫々の圧電素子は、夫々の電流源に接続され、
    夫々の電流源は、夫々のスイッチに接続される、
    ことを特徴するインクジェット印刷装置。
  2. インクダクトと、該インクダクトに動作上結合される圧電素子と、該圧電素子の作動による前記インクダクトからのインク滴噴出を制御する制御手段とを有するプリントヘッドを備え、前記制御手段が、電流源と、複数の電源と、前記電流源と前記複数の電源との間に接続されるスイッチとを有するインクジェット印刷装置であって、
    前記電流源は、前記圧電素子を充放電により作動させる電流を生成するよう構成され、
    前記スイッチは、前記充放電の間に前記電流源と前記複数の電源の1つとを接続するよう構成され、該1つの電源は、前記電流源に対する最低電圧差が存在するように選択され、
    前記インクジェット印刷装置は、
    複数の圧電素子を有し、
    夫々の圧電素子は、夫々の電流源に接続され、
    夫々の電流源は、同じスイッチに接続される、
    ことを特徴とするインクジェット印刷装置。
  3. 前記電流源は、前記圧電素子での電圧レベルの線形増大が達成されるように、前記圧電素子を充電する際に一定電流を前記圧電素子に供給するように構成される、
    請求項1又は2に記載のインクジェット印刷装置。
  4. 前記電流源は、電圧制御型電流源及び電流制御型電流源のグループから選択される、
    請求項1又は2に記載のインクジェット印刷装置。
  5. 前記電流源は、電流制御型電圧源である、
    請求項1又は2に記載のインクジェット印刷装置。
  6. 前記複数の電源は、直列に接続されている、
    請求項1乃至のうちいずれか一項に記載のインクジェット印刷装置。
  7. 複数の圧電素子及び複数の電流源を有し、
    前記複数の電源と前記複数の電流源とは、複数の入力端子と複数の出力端子とを有するマルチプレクサによって動作上接続され、
    夫々の電源は、夫々の入力端子に接続され、夫々の電流源は、夫々の出力端子と前記複数の圧電素子の夫々1つとの間に接続される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置。


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