JP5651983B2 - 補正回路、駆動回路、発光装置、および電流パルス波形の補正方法 - Google Patents

補正回路、駆動回路、発光装置、および電流パルス波形の補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、上面からレーザ光を射出する面発光型の半導体レーザに印加する電流パルス波形を補正する補正回路ならびにこれを備えた駆動回路および発光装置に関する。また、本発明は、上記半導体レーザに印加する電流パルス波形の補正方法に関する。
面発光型の半導体レーザは、従来のファブリペロー共振器型の半導体レーザとは異なり、基板に対して直交する方向に光を射出するものであり、同じ基板上に2次元アレイ状に多数の共振器構造を配列することが可能である。そのため、近年、面発光型の半導体レーザは、データ通信やプリンタなどの技術分野で注目されている。
面発光型の半導体レーザは、一般に、基板上に、下部DBR層、下部スペーサ層、活性層、上部スペーサ層、電流狭窄層、上部DBR層およびコンタクト層をこの順に積層してなるメサ形状の共振器構造を備えている。このような半導体レーザでは、発振波長は共振器構造の実効的な共振器長によって決定され、光出力の大きさは活性層のバンドギャップに相当する発光波長において最も大きくなる。そのため、通常は、共振器構造の実効的な共振器長と活性層の発光波長とが互いに等しくなるように、共振器構造および活性層が構成されている(特許文献1参照)。
特開2008−306118号公報 特開2002−254697号公報
ところで、一般に、面発光型の半導体レーザでは、キャビティ長が1λ〜2λ(λは発振波長)程度と、極めて微小であることから、発振波長はキャビティ長によって固定される。そのため、面発光型の半導体レーザは、活性層の発光波長(利得が最大となる波長)とは異なる波長で発振することが可能である。従って、波長デチューニングΔλの設計しだいで、閾値電流が最小となる素子温度を任意に選択することができる。もっとも、現実的には、閾値電流が最小となる素子温度は、0℃〜60℃の範囲内の値となる。
高温側で十分な光出力を得たい場合には、波長デチューニングΔλを大きく設計する必要がある。例えば、活性層53が赤色系の材料(GaInPまたはAlGaInP)を含んで構成された660nm〜680nm帯の面発光型の半導体レーザでは、波長デチューニングΔλを19nm程度にすれば、素子温度Toが50℃程度で、閾値電流が極小となる。ところで、閾値電流が温度依存性を持つということは、一定電流下の光出力もまた、温度依存性を持つということである。
例えば、発振波長680nmの面発光型の半導体レーザにおいて、50℃、1mWの駆動状態から、周囲温度を10℃上昇させると、光出力が20%ほど低下する。面発光型の半導体レーザをパルス動作させる場合であっても、電流パルスを素子に注入すると同時に素子の温度が徐々に上昇し、温度上昇に伴って光出力も徐々に低下していく。これは、「ドループ」と呼ばれる現象であり、半導体レーザにおいてはよく知られた現象である。この現象は、注入電力が大きいほど顕著に表れ、例えば、図6に示したように、注入電力が0.6mWから1mWに移行するにつれて、光出力の低下量が大きくなっていることがわかる。ドループを定量的に評価する場合には、例えば、以下の式が用いられる。
ΔP=(P1−P2)/P1×100(%)
上記の式中でΔPがドループ(光出力低下)量である。P1が、立ち上がり時から1μsec経過したときの光出力であり、P2が、光出力が定常状態となったときの光出力である。
このドループを補正する方法として、例えば、特許文献2に記載されているようなものがある。特許文献2の段落0038などには、「発熱量は、レーザ発光の有無よりも、流す電流に依存する傾向が大きいので、バイアス電流を流し続けている場合には、光量は、発光区間がとぎれとぎれであっても、同じような包絡線を描いて減少する」と記載されており、特許文献2に記載の発明では、この思想に基づいた補正が行われている。
閾値が大きく、かつスイッチング電流が小さい駆動条件においては、上述の主張は正しいと思われる。しかし、実際の駆動では、様々なパルスパターンが想定されるので、「発熱量は発光パターンに依存する」と考えるべきである。特に、面発光型の半導体レーザのような、低閾値レーザの場合には、スイッチング電流がバイアス電流を上回る駆動状態となることは、めずらしくない。特に、高温環境下での駆動の場合には、スイッチング電流がより大きくなるので、発光パターンによるドループ曲線(光出力低下曲線)の変化は顕著になる。例えば、図7に示したように、パルスパターンが密であればあるほど、ドループ曲線が右肩下がりになる。
このように、従来の方法では、発光パターン、電流値、温度などの駆動条件の違いによってドループ曲線が変化する場合にも、ドループを正確に補正することが容易ではなかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、駆動条件の違いに応じたドループ補正を行うことの可能な補正回路ならびにこれを備えた駆動回路および発光装置を提供することにある。また、第2の目的は、駆動条件の違いに応じたドループ補正を行うことの可能な電流パルス波形の補正方法を提供することにある。
本発明による補正回路は、補正電流の時間変化を与える第1時定数回路と、補正電流の初期値に相当する各パルス開始時の最大電流量を与える第2時定数回路とを含んで構成された第1RC時定数回路を備えたものである。この補正回路は、面発光型の半導体レーザをパルス駆動する電流源から出力された電流パルスの波形を、第1RC時定数回路を用いて半導体レーザの光出力のパルス波形が矩形に近づくように補正するようになっている。この補正回路は、電流パルスの波形を、電流パルスの波高値が第1RC時定数回路のRC時定数に応じて経時的に飽和するように補正する。第1時定数回路および第2時定数回路のRC時定数は、1μsec以上3μsec以下の範囲内の値となっている。半導体レーザは、一対の多層膜反射鏡で活性層を挟み込んだ垂直共振器構造を有している。この補正回路は、電流パルスの波形を、電流パルスの波高値が活性層の温度変動に対応して変動するように補正するようになっている。この補正回路は、最大電流量を、半導体レーザの周囲温度、駆動電流および温度変動に応じて変化させるようになっている。
本発明による駆動回路は、面発光型の半導体レーザをパルス駆動する電流源と、上記の補正回路とを備えたものである。本発明による発光装置は、1または複数の面発光型の半導体レーザと、半導体レーザをパルス駆動する電流源と、上記の補正回路とを備えたものである。
本発明による電流パルス波形の補正方法は、面発光型の半導体レーザをパルス駆動する電流源から出力された電流パルスの波形を、上述の第1RC時定数回路を含む補正回路を用いて半導体レーザの光出力のパルス波形が矩形に近づくように補正するステップを含むものである。この補正方法は、電流パルスの波形を、電流パルスの波高値が第1RC時定数回路のRC時定数に応じて経時的に飽和するように補正するステップを含む。第1時定数回路および第2時定数回路のRC時定数は、1μsec以上3μsec以下の範囲内の値となっている。半導体レーザは、一対の多層膜反射鏡で活性層を挟み込んだ垂直共振器構造を有している。この補正方法は、補正回路を用いて、電流パルスの波形を、電流パルスの波高値が活性層の温度変動に対応して変動するように補正するステップを含む。この補正方法は、補正回路を用いて、最大電流量を、半導体レーザの周囲温度、駆動電流および温度変動に応じて変化させるステップを含む。
本発明による補正回路、駆動回路、発光装置、および電流パルス波形の補正方法では、面発光型の半導体レーザをパルス駆動する電流源から出力された電流パルスの波形が、上述の第1RC時定数回路を含む補正回路を用いて半導体レーザの光出力のパルス波形が矩形に近づくように補正される。このように、上述の第1RC時定数回路を用いることにより、温度上昇に伴って光出力も徐々に低下していくドループという現象を低減することができる。
ここで、本発明による補正回路、駆動回路、発光装置、および電流パルス波形の補正方法において、電流源から出力された電流パルスの波形を、上述の第1RC時定数回路と、電流パルスの波高値を経時的に減衰させる複数の第3時定数回路を含む第2RC時定数回路とを用いて、半導体レーザの光出力のパルス波形が矩形に近づくように補正するようにしてもよい。
本発明による補正回路、駆動回路、発光装置、および電流パルス波形の補正方法によれば、上述の第1RC時定数回路を用いることにより、温度上昇に伴って光出力も徐々に低下していくドループという現象を低減することができるようにしたので、駆動条件の違いに応じたドループ補正を行うことができる。
また、本発明による補正回路、駆動回路、発光装置、および電流パルス波形の補正方法において、電流源から出力された電流パルスの波形を、上述の第1RC時定数回路と、電流パルスの波高値を経時的に減衰させる複数の第3時定数回路を含む第2RC時定数回路とを用いて、半導体レーザの光出力のパルス波形が矩形に近づくように補正するようにしたので、ドループによる波形鈍りだけでなく、波長デチューニングΔλに起因する光出力の波形鈍りも低減することができる。
本発明による一実施の形態に係る発光装置の概略構成の一例を表す図である。 図1のレーザ駆動回路の内部構成の一例を表す図である。 図1のレーザ駆動回路で生成される電流パルス波形の一例を表す図である。 図1の半導体レーザ装置の光出力波形の一例を表す図である。 図2の電流源の出力波形と、図2の補正回路の出力波形との合成について説明するための波形図である。 ドループの、注入電力依存性の一例を表す図である。 パルスパターン密度とドループ曲線との関係の一例を表す図である。 図1のレーザ駆動回路の内部構成の他の例を表す図である。 図8のレーザ駆動回路で生成される電流パルス波形の一例を表す図である。 図1の半導体レーザ装置のI−L特性の一例を表す図である。 図8の電流源の出力波形と、図8の補正回路の出力波形との合成について説明するための波形図である。 図1の半導体レーザ装置の概略構成および熱回路の一例を表す図である。 熱方程式に含まれる変数について説明するための波形図である。 (A)熱方程式を解くことにより得られた活性層温度の時間変化と、(B)実際の測定によって得られた活性層温度と光出力との関係と、(C)図8(A),(B)から得られる光出力の時間変化とを表す図である。 光出力の時間変化の実測値と計算値とを表す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.実施の形態(ドループ補正)
構成
動作
効果
2.変形例(ドループ補正+立ち上がり補正)
<第1の実施の形態>
[構成]
図1は、本発明による一実施の形態に係る発光装置1の概略構成の一例を表したものである。発光装置1は、例えば、図1に示したように、システム制御回路10、レーザ駆動回路20、および光学系30を備えたものである。
システム制御回路10は、レーザ駆動回路20を介して半導体レーザ装置31の駆動を制御するものである。
光学系30は、例えば、半導体レーザ装置31、サーミスタ32、コリメートレンズ33、および対物レンズ34を有している。半導体レーザ装置31は、1または複数の面発光型の半導体レーザ(図示せず)を含んで構成されている。半導体レーザ装置31に含まれている面発光型の半導体レーザ(以下、単に半導体レーザと称する。)は、例えば、図示しないが、基板上にレーザ構造部が設けられたものである。レーザ構造部は、一対の多層膜反射鏡(図示せず)で活性層を挟み込んだ垂直共振器構造を有しており、上面からレーザ光を射出するようになっている。活性層は、例えば、赤色系の材料(例えば、GaInPまたはAlGaInP)を含んで構成されている。このとき、活性層の発光波長と面発光型の半導体レーザの発振波長との差分である波長デチューニングΔλが15nm以上となっている。なお、活性層は、他の材料によって構成されていてもよく、例えば、赤外系の材料(例えば、GaAsまたはAlGaAs)を含んで構成されていてもよい。このとき、波長デチューニングΔλは13nm以上となっている。
サーミスタ32は、半導体レーザの基板近傍の温度(もしくは半導体レーザの周囲温度)を検知(測定)するものである。サーミスタ32の抵抗値は、基板近傍の温度(もしくは半導体レーザの周囲温度)に応じて変化する。これにより、サーミスタ32の抵抗値を読み取ることにより、基板近傍の温度(もしくは半導体レーザの周囲温度)を検知することが可能となっている。コリメートレンズ33は、半導体レーザ装置31から射出されたレーザ光を平行光に整形する光学素子である。対物レンズ34は、コリメートレンズ33で平行光化されたレーザ光を集光しつつ、図示しない被照射物に向けて照射する光学素子である。
レーザ駆動回路20は、半導体レーザに電流を注入し、それにより半導体レーザを発光させるものである。レーザ駆動回路20は、例えば、図2に示したように、電流源21と、補正回路22とを有している。
電流源21は、半導体レーザをパルス駆動させるものであり、例えば、図3(A)に示したように、矩形状の電流パルス(Iop-none(t))を出力するようになっている。電流源21から出力される電流パルス(Iop-none(t))の波高値の符号は、正となっている。
一方、補正回路22は、ドループを補正するものである。補正回路22は、RC時定数回路22Aを有しており、半導体レーザの光出力のパルス波形が矩形に近づくように、電流源21から出力された電流パルスの波形を、RC時定数回路22Aを用いて補正するものである。補正回路22は、例えば、図3(C)に示したように、電流パルス(Iop-none(t))の波形を、その波高値がRC時定数回路22AのRC時定数に応じて経時的に変化(飽和)するように補正するようになっている。
補正回路22は、例えば、図3(B)に示したように、電流パルス(Iop-none(t))の波高値の符号とは反対の符号(負)の波高値を有する電流パルス(ΔIdrp(t))を出力するようになっている。電流パルス(ΔIdrp(t))は、例えば、図3(B)に示したように、RC時定数回路22AのRC時定数に応じて経時的に変化(飽和)するパルス波形となっている。つまり、電流パルス(ΔIdrp(t))の波高値の絶対値は、最初は大きく、次第に小さくなり、最終的にはゼロまたはゼロに近い値になる。
RC時定数回路22Aは、電流パルス(Iop-none(t))の波高値を経時的に変化させる第1時定数回路(図示せず)を含んでいる。第1時定数回路のRC時定数は、1μsec以上3μsec以下の範囲内の値となっている。補正回路22は、電流パルス(Iop-none(t))の波高値が第1時定数回路のRC時定数に応じて経時的に変化(飽和)するように、電流パルス(ΔIdrp(t))の波高値を、第1時定数回路を用いて補正するようになっている。補正回路22は、例えば、図3(B)に示したように、波高値が経時的に変化(飽和)した電流パルス(ΔIdrp(t))を、上述の第1時定数回路を用いて出力するようになっている。具体的には、補正回路22は、以下の数1に示す電流パルス(ΔIdrp(t))を出力するようになっている。
Figure 0005651983
ここで、ΔImax#drpはパルス入力時(t=0)における補正電流である。Tth1は補正電流がゼロに到達するまでの時間変化を表す時定数であり、第1時定数回路のRC時定数に対応するものである。
補正電流の初期値に相当するΔImax#drp(t)の絶対値は、後述するように、駆動電流が大きいときほど、大きくなる。そのため、ΔImax#drp(t)は、(補正前の)駆動電流Iop(t)に比例する項をもつ。また、ΔImax#drp(t)の絶対値は、後述するように、半導体レーザの周囲温度が高いときほど、大きくなる。そのため、ΔImax#drp(t)は、半導体レーザの周囲温度Taに比例する項をもつ。これらのことから、ΔImax#drp(t)は、以下の数2のように表される。
Figure 0005651983
ここで、AおよびBは、それぞれ、動作電流Iop(t)と、周囲温度Taとの依存性を表す正の定数であり、それらの最適値は、素子ごとに異なる。例えば、I−L特性のリニアリティが優れている素子の場合には、Aは小さな値で十分である。また、例えば、I−L特性において閾値の温度依存性が大きい場合には、Bの値は大きい方が好ましい。Txも定数であり、その最適値は波長デチューニングΔλに応じて異なる。波長デチューニングΔλが大きい場合には、波長デチューニングΔλが小さい場合と比べて、素子の温度が高い時のドループ量が少ないので、Txの値は大きい方が好ましい。もっとも、波長デチューニングΔλ、および光出力の温度変化による振る舞いに関して言えば、素子ごとのばらつきはほとんどない。従って、TxおよびBは、素子ごとの調整をする必要の乏しい定数であり、各素子で共通の固定値となっていることが好ましい。一方、I−L特性のリニアリティは、生産ごと、素子ごとに若干異なるので、Aについては、素子ごとに調整された値となっていることが好ましい。
RC時定数回路22Aは、電流源21が電流パルスを連続して出力する場合には、さらに、電流源21から出力された電流パルスの波高値のピークを調整する第2時定数回路(図示せず)を含んでいる。第2時定数回路は、電流源21が電流パルスを出力して、半導体レーザを発光させたときに、一対の多層膜反射鏡で活性層を挟み込んだ垂直共振器構造を備えた半導体レーザ内(活性層内)に残存する熱因子を考慮するために用いられるものである。第2時定数回路のRC時定数は、半導体レーザの熱時定数程度の値となっており、具体的には、1μsec以上3μsec以下の範囲内の値となっている。これにより、補正回路22は、第2時定数回路を用いて、電流源21から出力された電流パルスの波高値を半導体レーザ(活性層)の温度変動に対応して変動するように補正することが可能となっている。
ここで、半導体レーザ(活性層)の温度変動をF(t)とし、半導体レーザの熱時定数(第2時定数回路のRC時定数)をTth2とすると、F(t)は、以下の数3に示すように表される。式中のt は、各オンもしくは各オフからの時間経過を表す。
Figure 0005651983
図4は、光出力と、素子温度と、補正電流との関係の一例を表すものである。図4に示すように、一つ目のパルスが入力されると、自己発熱によって、半導体レーザの素子温度は上昇する。次に、二つ目のパルスが入力される。ここで、一つ目のパルスから二つ目のパルスが入力されるまでのオフ期間Toffが長いほど、自己発熱によって生じた熱は外部へ放出されるので、半導体レーザの素子温度は、周囲温度Taに近づく。従って、オフ期間Toffの長さに応じて、与えるべき補正電流は(負の方向に)大きくなる。これらのことから、任意のパルスパターンに対する補正電流ΔImax#drp(t)は、以下の数4に示すように表される。
Figure 0005651983
ところで、上の式の右辺は、周囲温度Taが低温で、かつ駆動電流Iopが低い場合には、正の値を取る可能性がある。これは、そのような条件では、正方向に補正電流ΔImax#drp(t)が与えられる可能性があることを示唆している。しかし、そのような条件では、発生する自己発熱は小さいので、ドループはほとんど発生しない。従って、補正電流ΔImax#drp(t)を正方向に与えるべきではなく、上の式の右辺が正となった場合は、数5に示したように、補正電流ΔImax#drp(t)をゼロにする。
Figure 0005651983
レーザ駆動回路20では、例えば、図2に示したように、電流源21および補正回路22の出力端子は互いに接続されている。従って、レーザ駆動回路20は、電流源21の出力と、補正回路22の出力とを互いに重ね合わせた電流パルス(Iop(t)=Iop-none(t)+IA(t))を出力するようになっている。これにより、例えば、電流源21の出力だけを半導体レーザに印加したときに、半導体レーザの光出力のパルス波形が、図5(A)に示したように、電流源21から出力された電流パルスの波形と比べて鈍ってしまう場合に、電流源21の出力と、補正回路22の出力とを互いに重ね合わせた電流パルスを半導体レーザに印加することにより、半導体レーザの光出力のパルス波形を矩形に近づけることが可能となる。
[動作]
このような構成の発光装置1では、電流源21から矩形状の電流パルス(電流Iop-none(t))が出力される(図5(A))。このとき、補正回路22では、RC時定数回路22Aを用いて、半導体レーザ内(活性層内)に残存する熱因子の変動に対応した変動を示すF(t)(図5(B))、補正電流の初期値を規定するΔImax#drp(t)(図5(C))が導出される。続いて、補正回路22において、半導体レーザをオンオフ駆動したときのオン期間の開始時点(t2n)でΔImax#drp(t)の値を保持し、さらに、その値を起点にしてexp(−t/Tth1)に従って減衰させる電流パルス(ΔIdrp(t))が導出されたのち(図5(D))、補正回路22から電流パルス(ΔIdrp(t))が出力される。その後、レーザ駆動回路20によって、電流源21の出力と、補正回路22の出力とを互いに重ね合わせた電流パルス(Iop(t)=Iop-none(t)+ΔIdrp(t))が半導体レーザ装置31に印加される(図5(E))。これにより、半導体レーザ装置31から矩形状の光出力が外部に射出される。
[効果]
次に、本実施の形態の発光装置1の効果について説明する。
通常、面発光型の半導体レーザでは、共振器構造が微小であることから、電流注入による活性層の温度上昇が大きく、その温度上昇に伴って光出力の低下が生じる。例えば、発振波長680nmの面発光型の半導体レーザにおいて、50℃、1mWの駆動状態から、周囲温度を10℃上昇させると、光出力が20%ほど低下する。面発光型の半導体レーザをパルス動作させる場合であっても、電流パルスを素子に注入すると同時に素子の温度が徐々に上昇し、温度上昇に伴って光出力も徐々に低下していく。
このドループと呼ばれる現象を補正する方法として、例えば、特許文献2に記載されているようなものがある。しかし、特許文献2に記載の方法では、発光パターン、電流値、温度などの駆動条件の違いによってドループ曲線が変化する場合に、ドループを正確に補正することが容易ではないという問題があった。
一方、本実施の形態では、補正回路22が、補正電流の時間変化を与える第1時定数回路(時定数Tth1を含む回路)と、補正電流の初期値に相当する各パルス開始時の最大電流ΔImax#drp(t)を与える第2時定数回路(時定数Tth2を含む回路)とを含んで構成されている。ここで、最大電流ΔImax#drp(t)が、半導体レーザの周囲温度Ta、駆動電流Iop(t)および半導体レーザ(活性層)の温度変動F(t)に応じて変化するようになっている。さらに、半導体レーザ(活性層)の温度変動F(t)が時定数Tth2に応じて変化するようになっている。これにより、発光パターン、電流値、温度などの駆動条件の違いによってドループ曲線が変化する場合であっても、ドループを正確に補正することが可能である。
<変形例>
[構成]
上記実施の形態において、補正回路22は、ドループ補正の他に、立ち上がり補正も一緒に行うようになっていてもよい。以下、「立ち上がり補正」について詳細に説明する。
補正回路22は、RC時定数回路22Bを有しており、電流源21から出力された電流パルスの波形を、RC時定数回路22Bを用いて半導体レーザの光出力のパルス波形が矩形に近づくように補正するようになっている。
RC時定数回路22Bは、電流源21から出力された電流パルス(電流Iop-none(t))の波高値を経時的に減衰させる複数の第3時定数回路(図示せず)を含んでいる。各第3時定数回路のRC時定数は、互いに異なっている。具体的には、複数の第3時定数回路のうち少なくとも1つの時定数回路である第4時定数回路(図示せず)のRC時定数は、20nsec以上50nsec以下の範囲内の値となっている。一方、複数の第3時定数回路のうち第4時定数回路以外の時定数回路である1または複数の第5時定数回路(図示せず)のRC時定数は、50nsecを超える値(典型的には、300nsec以上1500nsec以下)となっている。補正回路22は、複数の第3時定数回路を用いて、電流源21から出力された電流パルスの波高値がRC時定数回路のRC時定数に応じて経時的に減衰するように補正するようになっている。補正回路22は、例えば、図9(B)に示したように、波高値が経時的に減衰した電流パルス(電流IA(t))を、上述の第3時定数回路を用いて出力するようになっている。
例えば、RC時定数回路22Bが、2つの第3時定数回路を含んでおり、一方の第3時定数回路(第4時定数回路)のRC時定数TA1が20nsec以上50nsec以下の範囲内の値となっており、他方の第3時定数回路(第5時定数回路)のRC時定数TA2が50nsecを超える値(典型的には、300nsec以上1500nsec以下)となっているとする。このとき、補正回路22は、以下の数6に示すアシスト電流IA(t)を出力するようになっている。
Figure 0005651983
ここで、κはアシスト電流因子VAを電流値に変換する定数である。アシスト電流因子VAは、以下の数7で表される。また、数7中のg(t)は、以下の数8で表される。g(t)は、電流源21から出力された電流パルス(電流Iop-none(t))の波高値を経時的に減衰させる減衰度を規定するものである。
Figure 0005651983
Figure 0005651983
νはRC時定数TA1に関する項に対する重みであり、アシスト電流IA(t)においてRC時定数TA1は支配的であることから、0.5よりも大きな値となっている。
数6中のアシスト電流因子VAには、素子温度To(周囲温度)を決定する因子Voと、バイアス電流を決定する因子Vibと、動作電流を決定する因子ViOPとが含まれている。つまり、補正回路22は、電流源21から出力された電流パルスの波高値のピークを、素子温度To(周囲温度)を決定する因子Voと、バイアス電流を決定する因子Vibと、動作電流を決定する因子ViOPとに応じて変化させるようになっている。
また、数6中のアシスト電流因子VAには、オフセット電圧Voffsetが含まれている。オフセット電圧Voffsetは、例えば、活性層53の発光波長と面発光型の半導体レーザの発振波長との差分である波長デチューニングΔλのばらつきにより、図10のA、Bに示したように、I−L特性にばらつきが生じ、必要となるアシスト電流IA(t)の大きさにばらつきが生じた場合に、そのばらつきを補償するものである。従って、補正回路22は、オフセット電圧Voffsetの値を調整することにより、電流源21から出力された電流パルスの波高値のピークを、波長デチューニングΔλの大きさに応じて変化させることが可能となっている。
また、数6中には、κが含まれている。従って、補正回路22は、アシスト電流因子VAを電流値に変換する定数κの値を調整することにより、電流源21から出力された電流パルスの波高値のピークを変化させることも可能となっている。
RC時定数回路22Bは、電流源21が電流パルスを連続して出力する場合には、さらに、電流源21から出力された電流パルスの波高値のピークを調整する複数の第6時定数回路(図示せず)を含んでいる。複数の第6時定数回路は、電流源21が電流パルスを出力して、半導体レーザを発光させたときに、半導体レーザ内(後述の活性層53内)に残存する熱因子を考慮するために用いられるものである。これにより、補正回路22は、複数の第6時定数回路を用いて、電流源21から出力された電流パルスの波高値を活性層53の温度変動に対応して変動するように補正することが可能となっている。
各第6時定数回路のRC時定数は、互いに異なっている。具体的には、複数の第6時定数回路のうち少なくとも1つの時定数回路である第7時定数回路(図示せず)のRC時定数Tth3は、20nsec以上50nsec以下の範囲内の値となっている。一方、複数の第6時定数回路のうち第7時定数回路以外の時定数回路である1または複数の第8時定数回路(図示せず)のRC時定数Tth4は、50nsecを超える値(典型的には、300nsec以上1500nsec以下)となっている。
例えば、RC時定数回路22Bが、2つの第6時定数回路を含んでおり、一方の第6時定数回路(第7時定数回路)のRC時定数Tth3が20nsec以上50nsec以下の範囲内の値となっており、他方の第6時定数回路(第8時定数回路)のRC時定数Tth4が50nsecを超える値(典型的には、300nsec以上1500nsec以下)となっているとする。このとき、補正回路22は、以下の数9に示すアシスト電流IA(t)を出力するようになっている。
Figure 0005651983
数9中のImax(t)は、以下の数10で表される。Imax(t)は,アシスト電流IA(t)の最大値を規定するものである。数10中のf(t)は、以下の数11で表される。f(t)は、半導体レーザ内(活性層53内)に残存する熱因子の変動に対応した変動を示すものである。従って、補正回路22は、まるで、活性層53の温度変動をリアルタイムにモニタリングしているかのような、精度の高い補正を行うことを可能にしている。
Figure 0005651983
Figure 0005651983
uはRC時定数Tth3に関する項に対する重みであり、アシスト電流IA(t)においてRC時定数Tth3は支配的であることから、0.5よりも大きな値となっている。 数11中の左辺に含まれるtは、半導体レーザをオンオフ駆動したときのオン期間の開始時点またはオフ期間の開始時点を指している。
レーザ駆動回路20では、例えば、図8に示したように、電流源21および補正回路22の出力端子は互いに接続されている。従って、レーザ駆動回路20は、電流源21の出力と、補正回路22の出力とを互いに重ね合わせた電流パルス(Iop(t)=Iop-none(t)+Idrp(t)+IA(t))を出力するようになっている。これにより、例えば、電流源21の出力だけを半導体レーザに印加したときに、半導体レーザの光出力のパルス波形が、電流源21から出力された電流パルスの波形と比べて鈍ってしまう場合に、電流源21の出力と、補正回路22の出力とを互いに重ね合わせた電流パルスを半導体レーザに印加することにより、半導体レーザの光出力のパルス波形を矩形に近づけることが可能となる。
[動作]
このような構成の発光装置1では、電流源21から矩形状の電流パルス(電流Iop-none(t))が出力される(図11(A))。このとき、補正回路22では、RC時定数回路22Aを用いて、電流源21から出力された電流パルス(電流Iop-none(t))の波高値を経時的に減衰させる減衰度を規定するg(t)や、半導体レーザ内(活性層53内)に残存する熱因子の変動に対応した変動を示すf(t)(図11(B))、アシスト電流IA(t)の最大値を規定するImax(t)が導出される(図11(C))。続いて、補正回路22において、半導体レーザをオンオフ駆動したときのオン期間の開始時点(t2n)でImax(t2n)の値を保持し、さらに、その値を起点にしてg(t)に従って減衰させるアシスト電流IA(t)が導出されたのち(図11(D))、補正回路22からアシスト電流IA(t)が出力される。その後、レーザ駆動回路20によって、電流源21の出力と、補正回路22の出力とを互いに重ね合わせた電流パルス(Iop(t)=Iop-none(t)+Idrp(t)+IA(t))が半導体レーザ装置31に印加される(図11(E))。これにより、半導体レーザ装置31から、矩形状の光出力が外部に射出される。
[原理]
次に、半導体レーザの光出力のパルス波形が矩形に近づく理由について説明する。図12は、半導体レーザ装置31に含まれている面発光型の半導体レーザの熱回路を表したものである。基板51の温度をTo、熱容量をCth、熱抵抗をRth、任意の時刻tにおける活性層53の温度(活性層温度)をTact(t)、バイアス電流(<閾値電流)による素子温度の上昇量をTb(t)、注入したエネルギーをPel、光出力をPoutとすると、活性層温度Tact(t)に関する熱方程式は、以下の数12,数13のように表される。なお、Rththは熱時定数である。
Figure 0005651983
Figure 0005651983
上記の数12,数13を解くと、上記の数12,数13は、以下の数14,数15に変形することができる。
Figure 0005651983
Figure 0005651983
数14中のt2n(nは0以上の整数)は、図13に示したように、半導体レーザをオンオフ駆動したときのオン期間の開始時点を指している。一方、数10中のt2n+1は、図13に示したように、半導体レーザをオンオフ駆動したときのオフ期間の開始時点を指している。数14中のτは、数14のTact(t)と数15のTact(t)とを連続に保つ係数である。なお、熱時定数Rththの値を1μsecとしたときに、数14,数15をグラフに表すと、図14(A)のようになる。
ところで、一般に、面発光型の半導体レーザでは、キャビティ長が1λ〜2λ(λは発振波長)程度と、極めて微小であることから、発振波長はキャビティ長によって固定される。そのため、面発光型の半導体レーザは、活性層53の発光波長(利得が最大となる波長)とは異なる波長で発振することが可能である。従って、波長デチューニングΔλの設計しだいで、閾値電流が最小となる素子温度を任意に選択することができる。もっとも、現実的には、閾値電流が最小となる素子温度は、0℃〜60℃の範囲内の値となる。
高温側で十分な光出力を得たい場合には、波長デチューニングΔλを大きく設計する必要がある。例えば、活性層53が赤色系の材料(GaInPまたはAlGaInP)を含んで構成された660nm〜680nm帯の面発光型の半導体レーザでは、波長デチューニングΔλを19nm程度にすれば、素子温度Toが50℃程度で、閾値電流が極小となる。ところで、閾値電流が温度依存性を持つということは、一定電流下の光出力もまた、温度依存性を持つということである。例えば、図14(B)に示したように、波長デチューニングΔλが19nmで設計された面発光型の半導体レーザの場合には、素子温度Toが50℃ぐらいで最大の光出力となり、素子温度Toが50℃前後である場合には、光出力が減少する。これにより、光出力の時間変化を描くことができる。図14(A)〜(C)に示したように、AからBに移行するときには、活性層温度Tact(t)が上昇すると共に、光出力Poutも上昇し、電流がオフしている期間にBからCに移行すると、活性層温度Tact(t)が減少し、このタイミングで光出力Poutがゼロとなる。
このように、熱方程式と、光出力Poutの活性層温度依存性とから、光出力Poutの時間変化を導くことができる。そこで、例えば、図15に示したように、この結果(計算値)と、実際の測定によって得られた光波形(実測値)とを比較してみた。すると、熱時定数Rththを800nsecとしたときに、両者が、パルス立ち上がり後、数100nsec以降において一致することがわかった。しかし、パルス立ち上がり時においては、両者は一致しないことがわかった。パルス立ち上がり時は、熱時定数Rththが800nsecよりも一桁以上小さな値(おおよそ、20nsec以上50nsec以下)で変化していることがわかった。
光波形に2つの時定数が存在するのは、パルス立ち上がり後と、パルス立ち上がり時とにおいて、面発光型の半導体レーザにおける発熱状態が異なっているのが原因である考えられる。パルス立ち上がり後では、面発光型の半導体レーザにおけるメサ全体が発熱しており、そのために時定数が大きくなっていると考えられる。一方、パルス立ち上がり時では、活性層が局所的に発熱しており、そのために時定数が小さくなっていると考えられる。熱方程式は、メサ全体が発熱していることを前提としていることから、パルス立ち上がり時の光波形を正確に表現しきれていない。
[効果]
そこで、本変形例では、上述したように、補正回路22内のRC時定数回路22Bにおいて、時定数の互いに異なる複数の時定数回路(第4時定数回路、第5時定数回路)が設けられている。これにより、面発光型の半導体レーザをパルス駆動する電流源21から出力された電流パルスの波形を、RC時定数回路22Bを含む補正回路22を用いて半導体レーザの光出力のパルス波形が矩形に近づくように補正することができる。このように、本変形例では、RC時定数回路22Bを用いることにより、電流源21から出力された電流パルスの波形のうち立ち上がり後の緩やかなスロープの部分だけでなく、立ち上がり時の急激にカーブする部分についても、矩形に近づけることができる。その結果、波長デチューニングΔλに起因する光出力の波形鈍りを低減することができる。
また、本変形例では、補正回路22において、電流源21から出力された電流パルスの波高値のピークが、素子温度To(周囲温度)を決定する因子Voに応じて変化する。これにより、環境温度(例えば、プリンタ筐体内の温度)が変化し、それに伴って波長デチューニングΔλに変化が生じた場合であっても、光出力の波形鈍りを低減することができる。
また、本変形例では、補正回路22において、電流源21から出力された電流パルスの波高値が活性層53の温度変動に対応して変動する。これにより、電流源21から電流パルスが連続して出力され、半導体レーザ内(活性層53内)に熱因子が残存している場合であっても、当該電流パルスの波高値の補正量を適切な値に設定することができる。その結果、電流源21が電流パルスを連続して出力しているときであっても、光出力の波形鈍りを低減することができる。
また、本変形例では、補正回路22において、オフセット電圧Voffsetの値を調整するか、または、アシスト電流因子VAを電流値に変換する定数κの値を調整することにより、電流源21から出力された電流パルスの波高値のピークを、波長デチューニングΔλの大きさに応じて変化させることが可能となっている。いずれの値を調整するかは、温度変化に対する光出力の変動の傾向から判断することが好ましい。例えば、製造バラツキによって、面発光型の半導体レーザの電流狭窄径が所望の値よりも大きくなってしまったとする。この場合には、温度変化に対する光出力の変動量が大きくなる(つまり、光出力の温度依存性が高くなる)ので、定数κの値を調整することが好ましい。また、例えば、製造バラツキによって、面発光型の半導体レーザの波長デチューニングΔλが大きくなったとする。この場合には、光出力が最大となる温度が高温側にシフトする(つまり、光出力の温度依存性が高温側にシフトする)ので、オフセット電圧Voffsetの値を調整することが好ましい。このように、本実施の形態では、温度変化に対する光出力の変動の傾向に基づいて、好ましい補正方法を選択することができるので、光出力の波形鈍りを確実に低減することができる。
なお、立ち上り鈍りは低パワー・低温であるほど顕著に現れる。一方、ドループは低パワー・低温時にはほとんど現れない。したがって、低温・低パワー時で駆動する限りは、ドループ補正は不要である。逆に、高温・高パワーでは、立ち上がりは改善するが、ドループは悪化するので、ドループ補正は、高温・高パワー時に、より必要となる。以上のことから、本変形例では、立ち上がり補正およびドループ補正の両方の機能が設けられているので、レーザの駆動範囲(温度、光出力)を広げることが可能になる。赤色面発光型半導体レーザでは、温度範囲0℃〜60℃、光出力ダイナミックレンジ5倍程度が必要であり、実用化のためには、本変形例のような2種類の補正機能が不可欠である。
1…発光装置、10…システム制御回路、20…レーザ駆動回路、21…電流源、22…補正回路、22A,22B…RC時定数回路、30…光学系、31…半導体レーザ装置、32…サーミスタ、33…コリメートレンズ、34…対物レンズ、51…基板、52…レーザ構造部、53…活性層、f(t)…変動、g(t)…減衰度、IA(t)…アシスト電流、Iop-none(t)…電流、Imax(t)…最大値、Pel…エネルギー、Pout…光出力、Rthth…熱時定数、t2n…オン期間の開始時点、t2n+1…オフ期間の開始時点、Tact(t)…活性層温度、Tel(t)…素子温度の上昇量、TA1,TA2,Tth1,Tth2…時定数、To…素子温度、VA…アシスト電流因子、Vib,ViOP,Vo…因子、Voffset…オフセット電圧、Δλ…波長デチューニング、κ…定数、ν…重み。

Claims (9)

  1. 補正電流の時間変化を与える第1時定数回路と、補正電流の初期値に相当する各パルス開始時の最大電流量を与える第2時定数回路とを含んで構成された第1RC時定数回路を備え、面発光型の半導体レーザをパルス駆動する電流源から出力された電流パルスの波形を、前記第1RC時定数回路を用いて前記半導体レーザの光出力のパルス波形が矩形に近づくように補正し、
    前記電流パルスの波形を、前記電流パルスの波高値が前記第1RC時定数回路のRC時定数に応じて経時的に飽和するように補正し、
    前記第1時定数回路および前記第2時定数回路のRC時定数は、1μsec以上3μsec以下の範囲内の値となっており、
    前記半導体レーザは、一対の多層膜反射鏡で活性層を挟み込んだ垂直共振器構造を有し、
    前記電流パルスの波形を、前記電流パルスの波高値が前記活性層の温度変動に対応して変動するように補正し、
    前記最大電流量を、前記半導体レーザの周囲温度、駆動電流および温度変動に応じて変化させる
    補正回路。
  2. 前記電流パルスの波高値を経時的に減衰させる複数の第3時定数回路を含む第2RC時定数回路を備え、前記電流源から出力された電流パルスの波形を、前記第1RC時定数回路および前記第2RC時定数回路を用いて前記半導体レーザの光出力のパルス波形が矩形に近づくように補正する
    請求項1のいずれか一項に記載の補正回路。
  3. 各第3時定数回路のRC時定数は、互いに異なっており、
    前記複数の第3時定数回路のうち少なくとも1つの時定数回路である第4時定数回路のRC時定数は、20nsec以上50nsec以下の範囲内の値となっており、
    前記複数の第3時定数回路のうち前記第時定数回路以外の時定数回路である1または複数の第5時定数回路のRC時定数は、50nsecを超える値となっている
    請求項2に記載の補正回路。
  4. 前記第2RC時定数回路は、前記電流パルスの波高値のピークを調整する複数の第6時定数回路を含み、
    各第6時定数回路のRC時定数は、互いに異なっており、
    前記複数の第6時定数回路のうち少なくとも1つの時定数回路である第7時定数回路のRC時定数は、20nsec以上50nsec以下の範囲内の値となっており、
    前記複数の第6時定数回路のうち前記第7時定数回路以外の時定数回路である1または複数の第8時定数回路のRC時定数は、50nsecを超える値となっている
    請求項3に記載の補正回路。
  5. 前記活性層は、GaInPまたはAlGaInPを含み、
    前記活性層の発光波長と前記垂直共振器構造の発振波長との差分である波長デチューニングが、15nm以上となっている
    請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の補正回路。
  6. 前記活性層は、GaAsまたはAlGaAsを含み、
    前記活性層の発光波長と前記垂直共振器構造の発振波長との差分である波長デチューニングが、13nm以上となっている
    請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の補正回路。
  7. 面発光型の半導体レーザをパルス駆動する電流源と、
    補正電流の時間変化を与える第1時定数回路と、補正電流の初期値に相当する各パルス開始時の最大電流量を与える第2時定数回路とを含んで構成された第1RC時定数回路を有し、面発光型の半導体レーザをパルス駆動する電流源から出力された電流パルスの波形を、前記第1RC時定数回路を用いて前記半導体レーザの光出力のパルス波形が矩形に近づくように補正する補正回路と
    を備え、
    前記補正回路は、前記電流パルスの波形を、前記電流パルスの波高値が前記第1RC時定数回路のRC時定数に応じて経時的に飽和するように補正し、
    前記第1時定数回路および前記第2時定数回路のRC時定数は、1μsec以上3μsec以下の範囲内の値となっており、
    前記半導体レーザは、一対の多層膜反射鏡で活性層を挟み込んだ垂直共振器構造を有し、
    前記補正回路は、前記電流パルスの波形を、前記電流パルスの波高値が前記活性層の温度変動に対応して変動するように補正し、
    前記補正回路は、前記最大電流量を、前記半導体レーザの周囲温度、駆動電流および温度変動に応じて変化させる
    駆動回路。
  8. 1または複数の面発光型の半導体レーザと、
    前記半導体レーザをパルス駆動する電流源と、
    補正電流の時間変化を与える第1時定数回路と、補正電流の初期値に相当する各パルス開始時の最大電流量を与える第2時定数回路とを含んで構成された第1RC時定数回路を有し、面発光型の半導体レーザをパルス駆動する電流源から出力された電流パルスの波形を、前記第1RC時定数回路を用いて前記半導体レーザの光出力のパルス波形が矩形に近づくように補正する補正回路と
    を備え、
    前記補正回路は、前記電流パルスの波形を、前記電流パルスの波高値が前記第1RC時定数回路のRC時定数に応じて経時的に飽和するように補正し、
    前記第1時定数回路および前記第2時定数回路のRC時定数は、1μsec以上3μsec以下の範囲内の値となっており、
    前記半導体レーザは、一対の多層膜反射鏡で活性層を挟み込んだ垂直共振器構造を有し、
    前記補正回路は、前記電流パルスの波形を、前記電流パルスの波高値が前記活性層の温度変動に対応して変動するように補正し、
    前記補正回路は、前記最大電流量を、前記半導体レーザの周囲温度、駆動電流および温度変動に応じて変化させる
    発光装置。
  9. 面発光型の半導体レーザをパルス駆動する電流源から出力された電流パルスの波形を、補正電流の時間変化を与える第1時定数回路と、補正電流の初期値に相当する各パルス開始時の最大電流量を与える第2時定数回路とを含んで構成された第1RC時定数回路を含む補正回路を用いて、前記半導体レーザの光出力のパルス波形が矩形に近づくように補正し、
    前記電流パルスの波形を、前記電流パルスの波高値が前記第1RC時定数回路のRC時定数に応じて経時的に飽和するように補正し、
    前記第1時定数回路および前記第2時定数回路のRC時定数は、1μsec以上3μsec以下の範囲内の値となっており、
    前記半導体レーザは、一対の多層膜反射鏡で活性層を挟み込んだ垂直共振器構造を有し、
    前記補正回路を用いて、前記電流パルスの波形を、前記電流パルスの波高値が前記活性層の温度変動に対応して変動するように補正し、
    前記補正回路を用いて、前記最大電流量を、前記半導体レーザの周囲温度、駆動電流および温度変動に応じて変化させる
    電流パルス波形の補正方法。
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