JP5651648B2 - 基板製造システム - Google Patents

基板製造システム Download PDF

Info

Publication number
JP5651648B2
JP5651648B2 JP2012170905A JP2012170905A JP5651648B2 JP 5651648 B2 JP5651648 B2 JP 5651648B2 JP 2012170905 A JP2012170905 A JP 2012170905A JP 2012170905 A JP2012170905 A JP 2012170905A JP 5651648 B2 JP5651648 B2 JP 5651648B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
posture
conveyor
board
width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012170905A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014032989A (ja
Inventor
大輔 松下
大輔 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2012170905A priority Critical patent/JP5651648B2/ja
Publication of JP2014032989A publication Critical patent/JP2014032989A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5651648B2 publication Critical patent/JP5651648B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Description

本発明は、電子部品が実装された部品実装基板を製造するための複数の基板製造用装置、例えば部品実装装置や印刷装置等を含む基板製造システムに関するものである。
従来から、半田等を基板に印刷する印刷装置や、電子部品(以下、単に部品という)を基板に実装する部品実装装置等の複数の基板製造用装置を備え、回路基板(以下、単に基板という)を搬送しながら各基板製造用装置において当該基板に所定の処理を施すことで、部品実装基板を製造する基板製造ライン(基板製造システム)が知られている。
このような基板製造ラインに関し、例えば上記部品実装装置においては、部品の供給位置(部品フィーダの配列)、基板の大きさ、基板上における部品実装ポイントの偏り具合などの諸条件により当該部品実装装置のタクトタイムが変化する。そのため、例えば複数の部品実装装置が基板製造ラインに組み込まれる場合には、各部品実装装置において各々、最適な向き(姿勢)に基板を位置決めして実装処理を施すことが基板製造ラインのスループットを向上させる、つまり、基板製造ライン全体としてのタクトタイムを向上させる上で有効となる。この点に関し、例えば特許文献1や特許文献2には、基板を回転させることによりその向きを適宜実装作業に適した向きに変更して実装作業を行うことが可能な部品実装装置が知られている。
特開2001−24396号公報 特開2005−277351号公報
しかし、上記特許文献1等に開示される部品実装装置を基板製造ラインに組み込む場合には次のような課題がある。すなわち、基板製造ラインのスループットを向上させるには、基板製造用装置各々のタクトタイムを短縮することが必要であるが、特許文献1等に記載される部品実装装置においてタクトタイムを短縮しようとすれば、基板のセッティングを速やかに行うことが必要不可欠であり、従って、基板をより高速で回転させて位置決めすることが求められる。しかし、基板を高速で回転させると、基板上の実装済み部品や印刷半田が位置ずれを起こすおそれがある。他方、このような不都合を回避するために基板をゆっくりと回転させる場合には、その分、タクトタイムが延び、上記スループットの向上を阻害するという二律背反する問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、より合理的な構成でスループットを向上させることができる基板製造システムを提供することを目的とする。
上記のような事情に鑑み、出願人は、実際の基板製造システムでは、隣接する基板製造用装置間の処理時間差を調整するために、前工程の処理が終了した基板を一時的に待機させた後に、基板を搬送して次の工程の処理を行うことが比較的多い点に着目し、この待機時間を利用することを考えた。すなわち、本発明は、電子部品が実装された部品実装基板を製造する基板製造システムであって、水平な第1姿勢で基板に第1処理を施す第1基板製造用装置と、前記第1姿勢とは異なる姿勢であって当該第1姿勢に対して垂直軸回りに所定角度だけ基板を回転させた第2姿勢で基板に第2処理を施すことが可能な第2基板製造用装置と、両基板製造用装置の間に配設され、前記第1処理が施された基板を受け入れて待機させることが可能なバッファ装置と、を備え、前記バッファ装置は、当該バッファ装置に受け入れた基板を垂直軸回りに回転させることにより、当該基板の姿勢を前記第1姿勢から前記第2姿勢に変更する基板回転手段と、この基板回転手段により姿勢が変更された基板を前記第2基板製造用装置に送り出す基板搬送手段と、を備えておりさらに、当該基板製造システムは、前記基板回転手段および前記基板搬送手段を制御する制御手段を備え、前記基板搬送手段は、基板の両端を支持しながら当該基板を搬送する一対のコンベアと、これらコンベア同士の間隔であるコンベア幅を変更するコンベア幅可変機構とを含み、前記基板回転手段は、前記コンベアから基板を持ち上げた状態で当該基板を回転させるものであり、前記制御手段は、前記コンベア幅を前記第1姿勢に対応する第1幅に設定することで第1基板製造用装置から当該コンベア上に基板を受け入れ、当該コンベア幅を前記第1幅から前記第2姿勢に対応する第2幅に変更することで、姿勢変更後の基板を当該コンベアから前記第2基板製造用装置へ送り出すものである。
この基板製造システムでは、第1処理を終えた基板は、第1基板製造用装置からバッファ装置に受け入れられ、ここで、基板の姿勢が第1姿勢から第2姿勢に変更された後に第2基板製造用装置に送り出される。この構成によれば、第1基板製造用装置での第1処理後、第2基板製造用装置に搬入するまでの待機時間を利用して基板の姿勢を変更することが可能となる。そのため、第1及び第2基板製造用装置の各々について最適な姿勢で基板に処理を施して各基板製造用装置のタクトタイムを短縮する一方で、当該タクトタイムへの影響を伴うことなく、第1処理後の基板の姿勢を比較的長い時間をかけてゆっくりと変更することが可能となる。
しかも、この構成によれば、制御手段の制御により、基板の姿勢に応じてコンベア幅が変更されることで、第1基板製造用装置からバッファ装置への基板の受け入れ(搬入)、およびバッファ装置から第2基板製造用装置への基板の送り出し(搬出)が行われる。
この場合、前記制御手段は、前記基板回転手段により基板の姿勢を前記第1姿勢から前記第2姿勢に変更する姿勢変更動作と、姿勢変更後の基板を前記第2基板製造用装置へ送り出すために前記コンベア幅を変更するコンベア幅変更動作とが並行するように、前記基板回転手段および前記基板搬送手段を制御する。
この構成によれば、基板の姿勢変更動作とコンベア幅の変更動作とが並行して行われるため、基板の待機時間を有効に活用して、基板の姿勢変更およびコンベア幅の変更を行うことが可能となる。つまり、基板の姿勢変更に要する時間を可及的に長く確保しながら、コンベア幅の変更についても前記待機時間内に適切に行うことが可能となる。
なお、具体的な構成として、前記第1及び第2基板製造用装置は、基板上に部品を実装する部品実装装置であり、前記第2姿勢は、前記第1姿勢の基板を垂直軸回りに90°、180°及び270°のうち何れかの角度だけ回転させた姿勢である。
この基板製造システムでは、第1基板製造用装置(部品実装装置)において第1処理(部品の実装処理)が施された第1姿勢の基板が、バッファ装置において、第1姿勢から上記角度だけ回転させられた第2姿勢に姿勢変更された後に第2基板製造用装置(下流側の部品実装装置)に送り出される。この基板製造システムによれば、第1処理後の基板の姿勢を、上記待機時間を利用して比較的長い時間をかけてゆっくりと変更することが可能となるため、当該姿勢変更に伴い基板上の実装済み部品や印刷半田が位置ずれを起こすといった不都合を伴うことなく、基板の姿勢を変更することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、第1基板製造用装置での第1処理後、第2基板製造用装置に搬入するまでの待機時間を利用して基板の姿勢を変更することが可能となる。そのため、第1及び第2基板製造用装置の各々について最適な姿勢で基板に処理を施すことで各基板製造用装置のタクトタイムを短縮する一方で、当該タクトタイムへの影響を伴うことなく、比較的長い時間を使ってゆっくりと基板の姿勢を変更することができ、従って、合理的な構成で基板製造システムのスループットを向上させることが可能となる。
本発明の基板製造システムの一例を示す平面模式図である。 基板製造システムに組み込まれるバッファ装置の一例を示す平面模式図である。 制御装置の制御による基板の中継動作を説明するバッファ装置の平面模式図であり、(a)は、基板を受け入れた直後の状態、(b)は、スカラロボットが基板を保持した状態を各々示す。 制御装置の制御による基板の中継動作を説明するバッファ装置の平面模式図であり、(a)は、基板の向きの変更、およびコンベア幅の変更が完了した直後の状態、(d)は、基板の送り出し(搬出)中の状態を各々示す。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
図1は、本発明にかかる基板製造システムの一例である部品実装ラインを平面図で模式的に示している。この部品実装ラインは、プリント配線板(PWB;Printed wiring board)等の基板Pに部品(電子部品)が実装された部品実装基板を製造するものである。
同図に示すように、部品実装ラインは、基板Pの搬送方向上流側(図中の右側)から順に並ぶ、第1部品実装装置10、バッファ装置30および第2部品実装装置20を備える。なお、図面中には、方向関係を明確にするために、基板Pの搬送方向(各装置10〜30の配列方向)をX軸とするXY直角座標軸が示されており、何れの図面も、図中下側が各装置10〜30の前側である。
前記部品実装装置10は、基板Pに部品を実装するものである。この部品実装装置10は、基台11と、この基台11上に配置され、基板PをX方向に搬送する基板搬送機構12と、部品供給部14と、部品実装用のヘッドユニット(図示省略)等と、を備える。
前記基板搬送機構12は、基板Pの前後両端を支持しつつ搬送する前後一対のコンベアであり、同図の右側(上流側)から基板Pを受け入れて所定の実装作業位置(同図に示す位置)に搬送し、図略の保持装置により当該基板Pを保持する。そして、実装作業後、この基板Pを同図の左側(下流側)に搬出する。
前記部品供給部14は、基台11上において基板搬送機構12の両側(Y方向両側)に固定的に配置されている。これら部品供給部14には、基板搬送機構12に沿ってX方向に並ぶ複数のテープフィーダが配置されている。これらテープフィーダは、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状のチップ部品を収納、保持したテープが巻回されたリールを備え、このリールから間欠的にテープを繰り出しながら基板搬送機構12近傍の所定の部品供給位置に部品を供給するものである。
前記ヘッドユニットは、部品供給部14から部品を取り出して基板P上に実装するものであり、基板搬送機構12および部品供給部14等の上方に移動可能に配置されている。
すなわち、この部品実装装置10では、基板搬送機構12に受け入れられた基板Pと部品供給部14との間をヘッドユニットが移動しながら、ヘッドユニットが部品供給部14の各テープフィーダから部品を取り出して基板P上に実装するように構成されている。
なお、前記一対のコンベア(基板搬送機構12)は、それらの並び方向中間位置を基準としてコンベア幅(コンベア同士の間隔)を変更可能な可動コンベアであり、後述するバッファ装置30のメインコンベア32bと同等の構成に基づき、コンベア幅を任意の幅に変更可能に構成されている。この構成により、基板Pのサイズ変更に対応可能となっている。
前記第2部品実装装置20も、上述した第1部品実装装置10と同様に、基台21と、前後一対のコンベアからなる基板搬送機構22と、複数のテープフィーダが備えられた部品供給部26と、ヘッドユニット等と、を備え、当該ヘッドユニットが部品供給部26の各テープフィーダから部品を取り出して基板P上に実装するように構成されている。
但し、第2部品実装装置20は、次の点で第1部品実装装置10と構成が相違する。すなわち、基台21上が、第1ステージ22Aとその下流側に位置する第2ステージ22Bとに分かれており、ステージ22A、22B毎に、基板搬送機構24(24a、24b)、部品供給部26(26a、26b)及びヘッドユニットが備えられている。これにより、第2部品実装装置20は、当該一つの装置内で2つの基板Pに対する部品の実装作業を同時に行う、詳しくは、第1ステージ22Aにおいて、ヘッドユニットにより部品供給部26aから部品を取り出して基板搬送機構24a上の基板Pに実装する実装作業と、第2ステージ22Bにおいて、ヘッドユニットにより部品供給部26bから部品を取り出して基板搬送機構24b上の基板Pに実装する実装作業とを同時に進行させることが可能に構成されている。
第2部品実装装置20についても、前記一対のコンベア(基板搬送機構24a、24b)は、それらの並び方向中間位置を基準としてコンベア幅を変更可能な可動コンベアであり、第1部品実装装置10のコンベアと同等の構成に基づき、コンベア幅を任意の幅が変更可能に構成されている。この構成により、基板Pのサイズ変更に対応可能となっている。なお、同図は、第1及び第2部品実装装置10,20の各コンベア幅が最大コンベア幅に設定された状態を示しており、同図に示すように、第1部品実装装置10の最大コンベア幅は、第2部品実装装置20の最大コンベア幅よりも大きい。従って、第1部品実装装置10は、第2部品実装装置20に比べてY方向の寸法がより大きい基板Pに対して実装処理を施すことが可能となっている。
前記バッファ装置30は、第1部品実装装置10において実装処理(本発明の第1処理に相当する)が施された基板Pを受け入れて待機させるとともに、この待機中に、必要に応じて基板Pの向き(姿勢)を第2部品実装装置20における実装処理(本発明の第2処理に相当する)に対応する向きに変更するものである。以下、具体的に説明する。
このバッファ装置30は、基台31と、この基台31上に配置され、基板PをX方向に搬送する基板搬送機構32と、基板Pを保持して垂直軸回りに回転させることにより当該基板Pの向き(姿勢)を変更するスカラロボット40と、を備える。
基板搬送機構32は、基板Pの前後両端を支持しつつ搬送する前後一対のコンベアからなり、図2に示すように、上流側から順に並ぶ、搬入側コンベア32a、メインコンベア32bおよび搬出側コンベア32cを含む。
前記搬入側コンベア32aは、第1部品実装装置10から搬出されてくる基板Pを受け入れ可能となるようにそのコンベア幅が設定されており、他方、搬出側コンベア32cは、第2部品実装装置20へ基板Pを搬出可能となるようにそのコンベア幅が設定されている。そして、メインコンベア32bは、搬入側コンベア32aおよび搬出側コンベア32cの各コンベア幅に各々対応し得るように、メインコンベア32bのコンベア幅が変更可能に構成されている。
具体的には、メインコンベア32bを構成する一対のコンベアは、基台31上においてY方向に延びる2つのガイド34に移動自在に支持されており、これらコンベアには、前記ガイド34と平行に延びるねじ軸36が螺合貫通している。ねじ軸36には、これらコンベア間の中間位置(Y方向の中間位置)を境にしてその軸方向両側に互いに逆方向のねじが形成されるとともに、このねじ軸36の一端にモータ38が連結さている。この構成により、ねじ軸36がモータ38に回転駆動されると、メインコンベア32bを構成する前後一対のコンベアがそれらの並び方向中間位置を基準にして互いに前後方向に接近又は離間し、その結果、コンベア幅が変更される。なお、当実施形態では、メインコンベア32bが本発明の基板搬送手段に相当し、ガイド34、ねじ軸36及びモータ38が本発明のコンベア幅可変機構に相当する。
図示を省略するが、搬入側コンベア32aおよび搬出側コンベア32cについても、上記メインコンベア32bと同様の構成により、各々モータの駆動により個別にコンベア幅を変更可能に構成されている。この構成により、搬入側コンベア32aは、第1部品実装装置10のコンベア(基板搬送機構12)の幅変更に応じて、また、搬出側コンベア32cは、第2部品実装装置20のコンベア(基板搬送機構24(24a、24b))の幅変更に応じて、各々コンベア幅を変更することが可能となっている。
なお、搬入側コンベア32a、メインコンベア32bおよび搬出側コンベア32cを各々構成する一対のコンベアの前記中間位置は一致しており、従って、搬入側コンベア32a、メインコンベア32bおよび搬出側コンベア32cは、前後方向(Y方向)の同じ位置を基準として個別にコンベア幅が変更可能となっている。
前記スカラロボット40(水平多関節ロボット;本発明の基板回転手段に相当する)は、基台31上であって前記メインコンベア32bの後側の位置、詳しくは、メインコンベア32bのコンベア幅が最大幅に設定されたときの当該メインコンベア32bの後側の位置に設置されている。
スカラロボット40は、基台31に固定されるベース部42と、このベース42に対して水平軸回りに回転(旋回)可能に支持されるアーム44とを備える。アーム44は、水平方向に延びかつ基端部が前記ベース部42に回転可能に支持される第1アーム44aと、この第1アーム44aの先端に回転可能に支持される第2アーム44bとを含み、図外のモータの駆動により、ベース42に対して旋回および屈曲が可能に構成されている。
アーム44の先端(すなわち第1アーム44aの先端)には吸着ヘッド46が搭載されている。この吸着ヘッド46は、上下方向に延びる軸状ヘッドであり、第1アーム44aに対して上下方向の移動および中心軸回り(垂直軸回り)の回転が可能であり、図外のモータにより駆動される。また、吸着ヘッド46は、電動切替弁等を介して負圧発生装置、正圧発生装置および大気の何れかに連通可能とされている。つまり、吸着ヘッド46に負圧が供給されることで当該吸着ヘッド46により基板Pが吸着保持され、その後、正圧が供給されることで当該基板Pの吸着保持が解除される。
図示を省略するが、このバッファ装置30は、論理演算を実行する周知のCPU、そのCPUを制御する種々のプログラムなどを予め記憶するROM等を含む制御装置(本発明の制御手段に相当する)が備えられており、前記基板搬送機構32やスカラロボット40は、全てこの制御装置により統括的に駆動制御されるようになっている。この制御装置は、LAN等の通信手段を介して各部品実装装置10、20の制御装置と接続されており、これにより各部品実装装置10、20と連携して基板Pの搬送を行う。
次に、この制御装置による当該バッファ装置30の制御、すなわち基板Pの受け入れ、待機および搬出の一連の動作制御について、図3および図4を参照しつつ説明する。
なお、当例では、矩形の基板Pを被処理基板とし、各部品実装装置10、20は、各々最適な向き(姿勢)、つまり、タクトタイムを可及的に短縮することができる向きで基板Pに実装処理を施すものとする。具体的には、図1に示すように、第1部品実装装置10においては、長手方向がY方向になる向き(本発明の第1姿勢に相当する)で当該基板Pに実装処理を施し、第2部品実装装置20においては、長手方向がX方向になる向き(本発明の第2姿勢に相当する)で当該基板Pに実装処理を施すものとする。
まず、制御装置は、第1部品実装装置10からの基板Pの受け入れに先立ち、メインコンベア32bのコンベア幅を搬入側コンベア32aのコンベア幅、つまり第1部品実装装置10から基板Pを受け入れ可能なコンベア幅(本発明の第1幅に相当する)に設定する。この際、制御装置は、メインコンベア32bよりも後側の所定の待機位置(図2に示す位置)に吸着ヘッド46が配置されるようにスカラロボット40(アーム44)を制御する。
第1部品実装装置10から基板Pが搬出されると、制御装置は、搬入側コンベア32aおよびメインコンベア32bを駆動し、当該基板Pをバッファ装置30内に受け入れるとともに、メインコンベア32b上の所定位置で基板Pを停止させる(図3(a))。
次に、制御装置は、スカラロボット40を駆動し、吸着ヘッド46により基板P(基板Pの上面)を吸着、保持させて当該基板Pをメインコンベア32bから持ち上げさせ、さらに、この状態で基板Pの向きを変更する。具体的には、吸着ヘッド46の回転に伴い、基板Pを垂直軸回りに90°だけ回転させる。また、このようにして基板Pの向きを変更するのと同時に、制御装置は、モータ38によりねじ軸36を駆動し、メインコンベア32bのコンベア幅を搬出側コンベア32cのコンベア幅、つまり、上記回転後の基板Pを第2部品実装装置20へ搬出可能なコンベア幅(本発明の第2幅に相当する)に変更する(図3(b)、図4(a))。
メインコンベア32bのコンベア幅の変更が完了すると、制御装置は、スカラロボット40に保持された基板Pをメインコンベア32b上に戻して待機させる。そして、第2部品実装装置20側から基板Pの搬出許可信号が入力されると、制御装置は、メインコンベア32b及び搬出側コンベア32cを駆動し、基板Pを当該バッファ装置30から第2部品実装装置20に送り出す(図4(b))。これにより、基板Pの受け入れから搬出(送り出し)までのバッファ装置30による一連の動作が終了する。
以上のような本発明の部品実装ラインによれば、部品実装装置10、20の間に基板Pを待機させるバッファ装置30が介設され、このバッファ装置30に基板Pの向きを変更させる機能(スカラロボット40)が付加されているので、合理的な構成で基板製造システムのスループットを向上させることが可能となる。すなわち、第1及び第2部品実装装置10、20においては、部品の供給位置(部品供給部14、26(26a、26b)におけるテープフィーダの配列)、基板Pの大きさ、若しくは基板P上における部品実装ポイントの偏り具合などの諸条件に応じた最適な向き(姿勢)で実装処理を行うことで、各部品実装装置10、20のタクトタイムを短縮することができる。しかも、上記のように第1部品実装装置10での基板Pの向きと第2部品実装装置20での基板Pの向きとが異なる場合には、バッファ装置30において、第2部品実装装置20への基板Pの搬入待ち時間(待機時間)を利用して基板Pの向きを変更することができるので、各部品実装装置10、20のタクトタイムへの影響を伴うことなく比較的長い時間をかけてゆっくりと基板Pの向きを変更することができる。そのため、基板P上の実装済み部品が位置ずれを起こすなどの不都合を伴うことなく基板Pの向きを変更することが可能となる。
つまり、第1及び第2部品実装装置10,20において最適な基板Pの向きで実装処理を実施できることで、各部品実装装置10,20のタクトタイムを可及的に短縮させることができ、また、第2部品実装装置20への基板Pの搬入待ち時間(待機時間)を利用してゆっくりと基板Pの向きを変更することで、基板Pを高速で回転させることに起因する実装済み部品の位置ずれ等の不都合を伴うことなく基板Pの向きを変更することができる。従って、この部品実装システムによれば、合理的な構成でスループットを向上させることが可能となる。
しかも、上記バッファ装置30によれば、スカラロボット40により基板Pの向きを変更する動作と、メインコンベア32bのコンベア幅を変更する動作とが並行して行われるため、基板Pの待機時間を有効に活用して、基板Pの向きの変更およびメインコンベア32bのコンベア幅の変更を行うことが可能となる。すなわち、待機時間が比較的短い場合でも、その短い時間の範囲内で基板Pの向きの変更に要する時間を可及的に長く確保することができる、換言すれば、待機時間の全部を用いて基板Pの向きを変更することができ、また、コンベア幅の変更についても当該待機時間内に適切に行うことが可能となる。
なお、以上説明した部品実装ラインは、本発明にかかる基板製造システムの好ましい実施形態の例示であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記部品実装ライン(基板製造システム)は、本発明の第1及び第2基板製造用装置として第1及び第2部品実装装置10、20を備え、これらの間にバッファ装置30が介設された構成であるが、第1部品実装装置10の代わりに、いわゆる印刷装置(スクリーン印刷装置等)や接着剤等の塗布装置を備えた構成であってもよく、各基板製造用装置の種類は上記実施形態のものに限定されるものではない。
また、上記部品実装ラインでは、バッファ装置30において基板Pの向き(姿勢)を垂直軸回りに90°回転させる例について説明したが、90°に限定されるものではない。バッファ装置30において基板Pの向きをどの程度回転させるかは、各部品実装装置10、20における最適な基板Pの向きに依存するものであり、一般的な矩形の基板Pであれば、90°、180°及び270°のうち何れかの角度だけ回転させることが考えられる。
また、上記部品実装ラインに適用されるバッファ装置30は、本発明の基板回転手段としてスカラロボット40を備えているが、基板回転手段はスカラロボット40に限られるものではない。例えば、基板回転手段は、基板Pを支持可能なテーブルとこのテーブルを昇降及び回転させる駆動機構とを含み、前記テーブルにより基板Pをその下側から支持することによりメインコンベア32bから持ち上げ、この状態で当該テーブルと共に基板Pを回転させる構成であってもよい。
10 第1部品実装装置(第1基板製造用装置)
20 第2部品実装装置(第2基板製造用装置)
30 バッファ装置
32 基板搬送機構
32a 搬入側コンベア
32b メインコンベア(基板搬送手段)
32c 搬出側コンベア
40 スカラロボット(基板回転手段)
P 基板

Claims (3)

  1. 電子部品が実装された部品実装基板を製造する基板製造システムであって、
    水平な第1姿勢で基板に第1処理を施す第1基板製造用装置と、
    前記第1姿勢とは異なる姿勢であって当該第1姿勢に対して垂直軸回りに所定角度だけ基板を回転させた第2姿勢で基板に第2処理を施すことが可能な第2基板製造用装置と、
    両基板製造用装置の間に配設され、前記第1処理が施された基板を受け入れて待機させることが可能なバッファ装置と、を備え、
    前記バッファ装置は、当該バッファ装置に受け入れた基板を垂直軸回りに回転させることにより、当該基板の姿勢を前記第1姿勢から前記第2姿勢に変更する基板回転手段と、この基板回転手段により姿勢が変更された基板を前記第2基板製造用装置に送り出す基板搬送手段と、を備えており
    さらに当該基板製造システムは、前記基板回転手段および前記基板搬送手段を制御する制御手段を備え、
    前記基板搬送手段は、基板の両端を支持しながら当該基板を搬送する一対のコンベアと、これらコンベア同士の間隔であるコンベア幅を変更するコンベア幅可変機構とを含み、
    前記基板回転手段は、前記コンベアから基板を持ち上げた状態で当該基板を回転させるものであり、
    前記制御手段は、前記コンベア幅を前記第1姿勢に対応する第1幅に設定することで第1基板製造用装置から当該コンベア上に基板を受け入れ、当該コンベア幅を前記第1幅から前記第2姿勢に対応する第2幅に変更することで、姿勢変更後の基板を当該コンベアから前記第2基板製造用装置へ送り出す、ことを特徴とする基板製造システム。
  2. 請求項に記載の基板製造システムにおいて、
    前記制御手段は、前記基板回転手段により基板の姿勢を前記第1姿勢から前記第2姿勢に変更する姿勢変更動作と、姿勢変更後の基板を前記第2基板製造用装置へ送り出すために前記コンベア幅を変更するコンベア幅変更動作とが並行するように、前記基板回転手段および前記基板搬送手段を制御する、ことを特徴とする基板製造システム。
  3. 請求項1又は2に記載の基板製造システムにおいて、
    前記第1及び第2基板製造用装置は、基板上に部品を実装する部品実装装置であり、
    前記第2姿勢は、前記第1姿勢の基板を垂直軸回りに90°、180°及び270°のうち何れかの角度だけ回転させた姿勢であることを特徴とする基板製造システム。
JP2012170905A 2012-08-01 2012-08-01 基板製造システム Active JP5651648B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012170905A JP5651648B2 (ja) 2012-08-01 2012-08-01 基板製造システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012170905A JP5651648B2 (ja) 2012-08-01 2012-08-01 基板製造システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014032989A JP2014032989A (ja) 2014-02-20
JP5651648B2 true JP5651648B2 (ja) 2015-01-14

Family

ID=50282605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012170905A Active JP5651648B2 (ja) 2012-08-01 2012-08-01 基板製造システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5651648B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102139904B1 (ko) * 2020-04-28 2020-07-30 권영호 목재 이송장치

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6373651B2 (ja) * 2014-06-13 2018-08-15 ヤマハ発動機株式会社 サイクルタイム算出方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09255144A (ja) * 1996-03-21 1997-09-30 Komatsu Giken Kk 基板旋回装置
JP2001310817A (ja) * 2000-04-27 2001-11-06 Yamaha Motor Co Ltd 部品実装システム及び部品実装システム用中継コンベア装置
JP4941387B2 (ja) * 2008-04-03 2012-05-30 パナソニック株式会社 電子部品実装システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102139904B1 (ko) * 2020-04-28 2020-07-30 권영호 목재 이송장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014032989A (ja) 2014-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6177342B2 (ja) 部品装着機
JP5536470B2 (ja) スクリーン印刷装置
JP4969138B2 (ja) 基板処理装置
JP2012059798A (ja) 部品実装装置
WO2011089681A1 (ja) 部品実装方法及び部品実装装置
JP6312717B2 (ja) 基板搬送装置およびそれを含んで構成された対基板作業システム
JP5651648B2 (ja) 基板製造システム
JP4386396B2 (ja) 部品実装システムにおける基板搬送方法及び基板搬送装置
JP6009695B2 (ja) 部品実装装置、部品実装方法
JP5721071B2 (ja) 部品実装装置及び基板製造方法
JP5617471B2 (ja) 電子部品実装用装置および電子部品実装用作業実行方法
JP2004182388A (ja) 電子部品保持手段の駆動制御装置とその方法、およびそのためのプログラム
JP6204995B2 (ja) 対基板作業装置
JP4644941B2 (ja) 電子部品実装装置
JP5244049B2 (ja) 部品実装機、部品実装方法
JP2013084646A (ja) 基板処理システム、基板供給順序決定方法、プログラム、記録媒体
JP4146985B2 (ja) 基板搬送装置及び方法、並びに部品実装装置
JP5536438B2 (ja) スクリーン印刷装置
JP6650253B2 (ja) 電子部品装着機
WO2023233647A1 (ja) 作業機、および基板に部品を装着する方法
JP6666832B2 (ja) 部品実装機、基板搬送装置
JP2001326497A5 (ja)
JP7017574B2 (ja) 部品実装方法および部品実装装置
JP2002043793A (ja) プリント基板搬送方法及び装置
JP2007142211A (ja) 部品実装方法及び部品実装機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140603

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5651648

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250