JP5651273B1 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、本発明は、余剰食材の使用頻度情報に着目した上で余剰食材の有効利用を図ることを目的とする。
従って、使用頻度の低い余剰食材を使用する追加レシピが提供される。
ここで、使用頻度情報とは、ある食材が料理の食材として頻繁に使用されるか否かの度合いを示す指標である。例えば、たくさんのレシピに登場する食材は、ある程度使用頻度の高い食材とみなすことができ、逆に少しのレシピにしか登場しない食材は使用頻度の低い食材とみなすことができる。これ以外にも、いくつかの例を後述する。
従って、余剰食材を検索のキーワードとした検索が可能とされている。
従って、情報の管理がしやすくされている。
従って、使用頻度情報を数値化しやすくされている。
従って、それぞれのレシピの実際の利用頻度を反映した検索キーワードの決定が行われる。
従って、使用頻度の低い余剰食材を含んだ追加レシピが提供される。
従って、ユーザごとに算出された利用頻度情報を基づいた追加レシピが提供される。
従って、ユーザへの提供履歴に基づいた追加レシピの提供がなされる。
従って、選択された全てのレシピの各使用食材ごとの合算された使用量がユーザに提示される。
従って、ユーザはレシピごとに異なる消費人数を設定することができる。
この情報処理方法により、使用頻度の低い余剰食材を使用する追加レシピが提供される環境を構築する。
本発明に係るプログラムは、上記情報処理方法として実行する処理を情報処理装置に実行させるプログラムである。
本発明に係る記憶媒体は、上記プログラムを記憶した記憶媒体である。これらのプログラムや記憶媒体により上記の情報処理装置を実現する。
<1.全体構成>
<2.処理の流れ>
<3.使用頻度情報の例>
[3−1.第一の例]
[3−2.第二の例]
[3−3.第三の例]
<4.ユーザDBの例>
[4−1.ユーザごとの使用頻度情報]
[4−2.ユーザごとのレシピ提供履歴]
<5.追加レシピ検索処理>
[5−1.第一の処理例]
[5−2.第二の処理例]
<6.変形例>
<7.まとめ>
<8.プログラム及び記憶媒体>
先ず、本発明の実施の形態における全体構成を説明する。
本発明の情報処理装置を含む全体構成は、図1に示すように、料理支援装置1、市場サーバ4、ユーザ端末3、3、3、・・・が通信ネットワーク2を介して相互に通信可能な状態でそれぞれ接続されている。料理支援装置1は、本発明の情報処理装置の実施の形態に相当する。
通信ネットワーク2の構成は特に限定されるものではなく、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(Local Area Network)、CATV(Community Antenna TeleVision)通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網などが想定される。
また通信ネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線などの有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網などの無線でも利用可能である。
料理支援装置1は、レシピ検索処理やレシピの提示に必要な各種情報が記憶された料理支援DB(Data Base)5と接続されている。料理支援DB5は、図2に示すように、レシピの使用食材や調理方法などが記憶されたレシピDB5aと、食材ごとの使用頻度情報などが記憶された食材DB5bと、ユーザごとの各食材の使用頻度情報やレシピ提供履歴などが記憶されたユーザDB5cとを備えている。
ここで、使用頻度情報とは、ある食材が料理の食材としてどの程度使用されやすいかを示す指標であり、後述する各実施の形態が想定される。
料理支援装置1は、図2に示すように、レシピ提供部1a、レシピ検索部1b、分量算出部1c、レシピ管理部1dを備えている。
レシピ検索部1bは、レシピ提供部1aからの指示によりレシピ検索処理を実行する。レシピ検索処理では、レシピ検索部1bは料理支援DB5とデータ通信を行い各種検索条件に応じたレシピ情報をレシピDB5aから取得し、レシピ提供部1aへ受け渡す処理を行う。尚、レシピ検索部1bは、少なくとも食材の名称からレシピの検索が実行可能とされている。
分量算出部1cは、レシピ提供部1aからの指示を受け、レシピ情報に含まれる各食材の使用量情報と料理を消費する人数の情報としての人数情報から各食材の使用量を算出する使用量算出処理を実行する。ここで、レシピ提供部1aから渡されたレシピ情報と消費人数情報が複数ある場合には、各レシピにおける使用食材の使用量をそれぞれ算出し、それらを各食材ごとに合算する処理を行う。算出された各食材の使用量はレシピ検索部1bへ送信される。
また、分量算出部1cは、各使用食材の購入単位を市場サーバ4から取得し、使用食材の使用量と購入単位からそれぞれの使用食材の余剰量を算出する余剰量算出処理も実行する。
レシピ管理部1dは、料理に使用する使用食材の種類と使用量の情報をレシピ情報として管理するレシピ管理処理を行う。レシピ管理処理とは、例えば、ユーザから投稿されたレシピ情報をレシピDB5aへ登録する処理や、食材DB5bに記憶された食材ごとの使用頻度情報を更新する処理などである。また、レシピ管理部1dは、ユーザごとの各食材の使用頻度情報やレシピ提供履歴を更新などを行う提供レシピ管理処理も行う。
ユーザ端末3は、図1及び図2に示すように、料理支援装置1に対して、レシピの検索や投稿を行うためにユーザが利用する端末である。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インターフェース105も接続されている。
入出力インターフェース105には、キーボード、マウス、タッチパネルなどよりなる入力部106、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部107、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などより構成される記憶部108、ネットワーク2を介しての通信処理や機器間通信を行う通信部109が接続されている。
入出力インターフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、料理支援装置1、ユーザ端末3、市場サーバ4のそれぞれにおいて後述する情報処理や通信が実行される。
なお、料理支援装置1、ユーザ端末3、市場サーバ4を構成するそれぞれの情報処理装置は、図3のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、複数のコンピュータ装置がシステム化されて構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LANなどによりシステム化されていてもよいし、インターネットなどを利用したVPN(Virtual Private Network)などにより遠隔地に配置されたものでもよい。
続いて、本発明の実施の形態における処理の流れをウェブブラウザの画面構成を示す図4乃至図10を参照して説明する。
ユーザが料理支援装置1にアクセスした場合、料理支援装置1はユーザが使用するユーザ端末3に対して、図4に示すようなレシピサイトのトップページを表示させるためのHTML(Hyper Text Markup Language)データを送信する。これにより、例えば、ユーザ端末3のウェブブラウザ上で図4に示すようなウェブページが表示される。尚、図4の状態は、ユーザがレシピ提供サービスや食材発注サービスを受けるために、サービスへのログインをした状態とされる。
ユーザ端末3のウェブブラウザ6には、表示するウェブページを変更するための各種アイコン7やウェブページを検索するための検索フォーム8や表示されているウェブページのURL(Uniform Resource Locator)が表示されるアドレス表示部9が上部に適宜配置されている。
また、その下のウェブページには、レシピを検索するためのレシピ検索フォーム10とレシピ検索ボタン11とユーザ名が表示されたユーザ名表示部12とログイン状態をログアウト状態へ変更するログアウトボタン13とが配置されている。
更に、ウェブページの左側部にはジャンル表示部14が表示されており、肉や魚介といったレシピのジャンルが縦に羅列されて表示されている。
ウェブページの略中央部には、ウェブページのメインコンテンツが表示された表示部15が配置されている。図4では、表示部15に「本日のおすすめレシピ」と題されたコンテンツとして、レシピ名(「簡単!オムライス」)と料理の図柄とレシピに必要な食材情報が表示されている。料理の作り方については、例えば、料理の図柄をクリックすることにより表示されるが、詳細ボタンを設け、詳細ボタンがマウスによって押下されることにより表示されるようにしてもよい。
尚、これらのレシピ名や料理の図柄、食材、料理の作り方などは、料理支援DB5のレシピDB5aに記憶されている。
ウェブブラウザ6の左側部に表示されたジャンル表示部14の「麺」の項目をクリックすると、その下に「ラーメン」、「うどん」、「そば」といった麺類のサブジャンルが表示される。図5では、麺類のサブジャンルである「ラーメン」の項目をクリックしたときに表示される検索結果表示画面を示している。
検索結果表示画面の表示部15には、大きく分けて三つのコンテンツが表示されており、それぞれ「現在選択済みのレシピ」、「本日のおすすめレシピ」、「その他のレシピ」とされている。図5は、ユーザによって既に「卵スープ」と「一口餃子」の二つのレシピが選択されている状態で次のレシピを検索している状態を表している。
尚、レシピ検索フォーム10にレシピ検索のためのキーワードを入力した後にレシピ検索ボタン11をクリックすることによっても、検索結果表示画面を表示することができる。この場合には、キーワードに応じた検索結果表示画面が表示される。
尚、それぞれのレシピに対応する料理の図柄が表示されていてもよい。
図6では、「現在選択済みのレシピ」に表示されたレシピ一覧に「水菜ラーメン」が追加された状態となる。「水菜ラーメン」の消費人数情報としては、ユーザによって入力された「4」という数値が表示されている。
使用食材確認画面では、図7に示すように、大きく分けて二つのコンテンツが表示され、それぞれ「現在選択済みのレシピ」、「使用食材一覧」とされている。
「現在選択済みのレシピ」のコンテンツとしては、前述したようにユーザによって選択された各レシピ名とそれぞれのレシピの消費人数や、「選択から外す」ボタンが表示されている。
また、使用食材の一覧の上部には、「注文画面へ」ボタン22が配置されている。ユーザは、この「注文画面へ」ボタン22をクリックすることにより、購入チェックボックス20で指定した使用材料の購入量を確認する画面へ遷移することが可能である。
尚、購入チェックボックスが配置されている行の一番上にあるチェックボックスをONにすることにより、全ての使用食材の購入チェックボックス20をONにすることが可能である。
注文確認画面では、「注文一覧」と「おすすめ追加レシピ」の二つのコンテンツが表示される。
「注文一覧」のコンテンツとしては、図7で示した使用食材確認画面の購入チェックボックス20において購入が指定された各食材が一覧表示されている。更に、それぞれの食材について、注文分量、購入単位、購入分量、余剰分量がそれぞれ表示されている。ここでいう余剰分量とは、本発明の余剰量に相当し、分量算出部1cによる余剰量算出処理によって算出される。
また、各食材の表の上部には、表示されている食材の注文を確定するための「注文確定」ボタン23が表示されている。ユーザにより「注文確定」ボタン23がクリックされると、注文した食材の配達方法や受取日時や支払い方法などを入力する画面へと遷移する。
ここで、各食材には購入単位があり、購入単位ごとにしか購入できないとされている。図8に示した例では、「水菜」0.4束の注文分量に対して購入単位が1束であるため、実際に購入できるのは1束となり、余剰分量が0.6束となってしまう。同様に、「キャベツ」に関しても余剰分量が300gとなる。これらの余剰分量を用いてもう一品の追加レシピを提供するために、各食材の表の下部に追加のレシピを提供するための文言として提案文章24が表示される。
ここで、「おすすめ追加レシピ」のコンテンツには、各余剰食材についての使用頻度情報に基づいて選択されたレシピが表示される。使用頻度情報の算出方法については、詳細に後述する。
尚、「おすすめ追加レシピ」として表示されるレシピは、複数のレシピを表示してもよく、その場合には、一覧で表示することが考えられる。また、例えば、料理の図柄を縮小表示すると、多くのレシピを表示することが可能である。
更に、「おすすめ追加レシピ」として表示された各レシピを選択した際のそれぞれの余剰分量の使用量を表示してもよい。
注文画面としては図8でも説明したが、図10の構成は一部図8と異なる。図8の注文確認画面では「注文一覧」と「おすすめ追加レシピ」の二つのコンテンツが表示されていたが、図10では、注文一覧「注文一覧」のみ表示される。ただし、図10の注文確認画面においても「おすすめ追加レシピ」のコンテンツが表示されてもよい。この場合には、更に追加のレシピを提供することができる。尚、「注文一覧」のコンテンツに関しては、図8で説明したものと同様であるため、説明を省略する。
続いて、食材における使用頻度情報について説明する。使用頻度情報は、料理支援DB5の食材DB5bに記憶されている。また、使用頻度情報は数値で表現され、以下に示すいくつかの例を挙げることができる。
使用頻度情報の第一の例では、図11Aに示すように、各食材が材料として登場するレシピ数とされる。つまり、レシピに登場する回数が多いほど、用途に困らない食材とみなすことができ、レシピに登場する回数が少ないほど、用途に困る食材とみなすことができる。図11Aに表示されている各食材の中では、「水菜」が最も使用頻度の低い食材とされ、「トマト」が最も使用頻度の高い食材とされている。この使用頻度情報に基づいて、追加レシピの提供を行うことにより、余剰食材の有効利用を促進することができる。使用頻度情報に基づいた追加レシピの検索処理については、後述する。
尚、追加レシピの検索に用いるキーワードを検索キーとする。この例においては、「水菜」が最も使用頻度の低い食材とされているため、「水菜」を使用するレシピを検索することとなり、このときの検索キーは「水菜」となる。
使用頻度情報の第二の例では、図11Bに示すように、各食材が材料として登場するレシピ数とそれぞれのレシピの利用度を数値化したレシピ利用度係数とに応じて算出される。レシピ利用度係数は、例えば、食材が材料として登場するレシピの閲覧回数によって算出される。つまり、食材AがレシピBとレシピCに登場し、かつ、レシピBが全ユーザを含めて3回閲覧され、レシピCが全ユーザを含めて5回閲覧されている場合、レシピBのレシピ利用度係数には3の数値が付与され、レシピCの利用度係数には5の数値が付与され、更に、食材Aの使用頻度情報としての閲覧回数には3+5=8の数値が付与される。従って、閲覧回数の数値が低いほど使用頻度の低い食材とされる。
これにより、食材が材料として登場するレシピ数が少なくても、そのレシピの閲覧回数が非常に大きい場合には、その食材は使用頻度の高い食材と推定される。
尚、この場合の閲覧回数は、これまでの累計の閲覧回数とされてもよいし、ある期間内における閲覧回数とされてもよい。ある期間内における閲覧回数としては、例えば、過去1年間の閲覧回数とされてもよい。レシピの閲覧回数として過去1年間の閲覧回数を採用した場合には、流行の変化による使用頻度の変化を反映することができる。また、レシピの閲覧回数として過去3カ月程度の閲覧回数を採用した場合には、流行の変化だけでなく、季節の変化に伴った使用食材の変化も反映させることができる。更に、季節の変化に伴った食材の変化を反映させる場合、前年同月の閲覧回数を用いてもよい。この場合には、より季節にあった食材の使用頻度情報を得ることができる。
更にまた、ここではレシピ利用度係数としてレシピの閲覧回数を用いたが、レシピのダウンロード回数や印刷回数を用いてもよい。これらの場合には、実際に利用されたレシピを推測することができるため、より実情に沿った使用頻度情報とすることができる。
尚、図11Bにはレシピ数の項目が含まれているが、レシピ数の項目はなくてもよい。
使用頻度情報の第三の例では、図11Cに示すように、各食材の平均消費量と消費期限が使用頻度情報に含まれる。平均消費量は、例えば、本実施の形態の情報処理装置を含むレシピ提供サービスが展開されている国における国民一人当たりの一日における消費量が用いられる。また、消費期限は、その食材を一般的な保管方法で保存した場合における平均的な消費期限が用いられる。食材の平均消費量と消費期限を含む使用頻度情報を用いる場合について、図8を例にとって具体的な数値を挙げながら説明する。図8の注文一覧に表示された情報から、「水菜」の余剰量は0.6束ということが分かる。また、図11Cから「水菜」の平均使用量は0.01束/dayであり、消費期限は8日ということが分かる。これらの数値から、0.6束の「水菜」は平均して60日(0.6/0.01)かけて消費され、その日数(60日)は平均的な消費期限を52日(60−8)上回っていることが分かる。ここで、60日を平均消費日数とし、52日を消費期限超過日数とする。使用頻度情報の第三の例に基づいて、追加レシピの検索をする際の各食材の優先度を決定する場合、上記の消費期限超過日数を用いることとなる。つまり、消費期限超過日数が大きな数値となる余剰食材が追加レシピを検索する際の検索キーとされる。つまり、使用頻度の低い余剰食材の中で使用期限に余裕がない食材を優先的に使用する追加レシピが検索される。
尚、図11Cにはレシピ数の項目が含まれているが、レシピ数の項目はなくてもよい。
追加レシピを提供する場合、ユーザごとに固有の情報を用いた提供をすることが考えられる。以下ではユーザDB5cに記憶されたユーザごとの情報に関するいくつかの例を説明する。
一つ目の例として、上述した食材ごとの使用頻度情報御をユーザごとに記憶する例を説明する。ユーザごとの使用頻度情報の例として、図12Aでは、ユーザIDとして「00001」が付与されたユーザの情報が示されている。各ユーザごとに、食材名と閲覧回数と購入量がユーザDB5cに記憶される。閲覧回数とは、各食材を使用するレシピをそのユーザが閲覧した延べ回数である。また、購入量は、ユーザがひと月に購入した各食材の分量である。これらの数値から、追加レシピを提供する際に用いられるスコアを算出する。
例えば、閲覧回数を各食材のスコアとしてもよい。また、購入量と余剰食材の余剰量からユーザがどの程度の期間を掛けて余剰量を消費するかを加味してスコアを算出してもよい。図8を例にとれば、「水菜」の余剰量0.6束に対してユーザの購入量がひと月0.3束であることから、「水菜」の余剰量0.6束をユーザが消費する期間として0.5カ月が算出される。余剰量のある各食材についてそれぞれスコアを算出し、その値が最も大きくなった食材(消費する期間が長くなる食材)が追加レシピを検索する際の検索キーとされる。
尚、上述したように、各食材の消費期限も含めてスコアを算出してもよい。また、閲覧回数に関しても、上述したように、過去1年間の閲覧回数の閲覧回数や過去3カ月の閲覧回数、前年同月の閲覧回数を用いてもよい。
尚、ここでは、各レシピの閲覧回数を例に挙げたが、印刷回数やダウンロード回数の情報を用いてもよい。
二つ目の例として、ユーザに提供した追加レシピやユーザによって選択されたレシピを考慮して追加レシピを提供する例を図12Bを参照して説明する。レシピDB5aに記憶された各レシピにはレシピIDが振られており、ユーザごとのレシピ提供履歴情報では、提供したレシピのレシピIDと、レシピの累積提供回数と、ユーザによって提供レシピが選択された回数を表す選択回数と、レシピがユーザによって選択された最終日時が記憶されている。これらの情報は、提供された順番に各レシピの情報が並んでいる。これらの情報に基づいて、ユーザに提供する追加レシピが選択される。
例えば、提供する追加レシピの第一候補とされたレシピが既にそのユーザに対して提供したことがあった場合、第二候補の追加レシピを提供してもよい。同様に、第三候補、第四候補の追加レシピが提供されることも考えられる。
また、第一候補が既に提供済みであっても、ユーザによって選択されたことがなければ、そのまま第一候補の追加レシピを提供してもよい。
更に、最終選択日時が一定期間以内となっているものだけを避けて追加レシピを提供してもよい。
続いて、ユーザに提供するための追加レシピを検索する追加レシピ検索処理について、いくつかの例を各フローチャートを参照しながら説明する。追加レシピ検索処理は、例えば、図7や図9に示した「注文画面へ」ボタン22をクリックすることによって、開始される。
追加レシピ検索処理の第一の処理例では、図13Aに示すように、ステップS101において余剰食材があるか否かを判定する処理が料理支援装置1のレシピ提供部1aによって実行される。余剰食材がないと判定された場合は、追加レシピ検索処理が終了する。
ステップS101で余剰食材があると判定された場合、レシピ提供部1aは、ステップS102で、余剰食材それぞれの使用頻度情報を取得する処理を実行する。
次に、レシピ提供部1aは、ステップS103で、追加レシピの検索キーとなる食材を決定する処理を実行する。ここでは、上述したように、使用食材情報をそのままスコアとして用いるか、または、使用食材情報と食材の余剰量から上述した消費期限超過日数のような所定のスコアを食材ごとに算出し、そのスコアに基づいて検索キーが決定される。
使用食材情報は、前述したように、食材が頻繁に使用されるか否かの度合いを示す指標であるため、図11で説明したように、食材がレシピに登場する回数や食材が登場するレシピの閲覧回数などの情報に基づいて余剰食材それぞれにスコアが付与される。例えば「水菜」と「キャベツ」を比較すると、「水菜」の方が「キャベツ」よりも登場するレシピの数が少ないため、使用頻度の低い食材とされる一つの根拠とされる。
結果としてこの場合、余剰食材の中で相対的に使用頻度の低い食材が含まれたレシピが抽出されやすいものとなる。
この際、レシピ検索には、検索キーのみを用いた検索を指示してもよいし、余剰食材の余剰量などの情報を含めた検索を指示してもよい。例えば、余剰量と予測される消費人数の情報を与えて検索を指示することにより、余剰量をできる限り使用するレシピを優先的に検索することができる。
ここでは、追加レシピで使用される各食材の使用量と各食材の余剰量との関係から、レシピ検索部1bから受け取った追加レシピの候補それぞれに対して、所定のスコアを算出し、そのスコアに基づいて並べ替えたものの中から上位n個のレシピを提示する追加レシピとしてもよい。また、スコアの最も高くなったレシピ一つだけを提供する追加レシピとしてもよい。ここでいう所定のスコアとは、例えば、追加レシピによって余剰量をどの程度使い切るかを数値化したものとされる。
例えば、「水菜」の余剰量が0.6束の状態で追加レシピの検索処理を実行した結果、「水菜」0.5束を使用する追加レシピAと、「水菜」0.4束を使用する追加レシピBが検索された場合、追加レシピAのスコアの方が高くなる。
追加レシピ検索処理の第二の処理例では、ステップS105で検索キーとされた余剰食材以外の余剰食材があるかどうかを判定する場合を説明する。
第二の処理例では、図13AのステップS105の提示する追加レシピを選択する処理として、図13Bに示す処理が実行される。
ステップS101からステップS104までは、第一の処理例と同様であるため、説明は省略する。
ステップS201において、他の余剰食材があると判定された場合、レシピ提供部1aは、ステップS202で他の余剰食材を含む追加レシピ選択処理を実行する。この選択処理では、例えば、検索キーとなった余剰食材の余剰量を全て使い切るレシピのスコアが高くなるようにスコアを付与すると共に、他の余剰食材の余剰量をできるだけ使い切るレシピに対してスコアが更に高くなるようにスコアを付与する。
例えば、「水菜」の余剰量が0.6束とされ「キャベツ」の余剰量が300gとされた状態で追加レシピの検索処理を実行した結果、「水菜」0.5束と「キャベツ」100gを使用する追加レシピAと、「水菜」0.5束と「キャベツ」200gを使用する追加レシピBとが検索された場合、追加レシピBのスコアの方が高くなる。
このとき、検索キーとされた食材の余剰量を全て使い切ることを、提示するレシピの最低条件としてもよいし、検索キーとされた食材の余剰量を一定量以上使用し、かつ、他の余剰食材の余剰量も一定量以上使用することを、提示するレシピの条件としてもよい。
更に、該当するレシピがない場合には、ユーザに対する追加レシピの提示を行わなくてもよい。
追加レシピ検索処理の第三の処理例では、図14に示すように、食材の余剰量や使用頻度情報に加えて、ユーザの固有情報を利用して追加レシピを検索する場合を説明する。
ステップS101及びステップS102の各処理は、第一の処理例と同様であるため説明を省略する。
次にステップS302で、レシピ提供部1aは、ユーザごとの使用頻度情報を用いて、前述したように、追加レシピを提供する際に用いられるスコアを食材ごとに算出する。更に、レシピ提供部1aは、算出されたスコアに基づいて、検索キーとなる余剰食材を決定する。
次にステップS104で、レシピ提供部1aはレシピ検索部1bに対して検索キーに基づいた検索を実行するように指示することによって、追加レシピの検索処理を実行する。
例えば、図12Bを用いて説明したように、一定期間内に提供したことのあるレシピを避けて追加レシピを提供することなどが考えられる。
また、ステップS202で説明したように、検索キーとなった余剰食材や他の余剰食材の余剰量をどの程度使用するかに基づいてレシピごとにスコアリングし、そのスコアによってレシピの選択や優先度付けを行ってもよい。
また、ステップS101で余剰食材がないと判定された場合、レシピ提供部1aは、追加レシピ検索処理を終了する。
検索キーとされた余剰食材以外の余剰食材がある場合、提供する追加レシピの選択にあたって以下に挙げるいくつかのアルゴリズムの例が考えられる。
1.提供候補となる追加レシピとして、検索キーとされた余剰食材を使い切るレシピが複数ある場合、二番目に使用頻度の低い余剰食材の余剰量を少なくする追加レシピを優先的に提供する。
2.提供候補となる追加レシピとして、検索キーとされた余剰食材を使い切るレシピが複数ある場合、他の余剰食材の余剰量の総量が少なくなる追加レシピを優先的に提供する。
3.提供候補となる追加レシピとして、検索キーとされた余剰食材を使い切るが他の余剰食材の余剰量が多くなってしまう追加レシピと、検索キーとされた余剰食材の余剰量が少量出てしまうが他の余剰食材の余剰量がほぼなくなる追加レシピがある場合、後者を追加レシピとして優先的に提供する。
4.検索キーとされた余剰食材の余剰量と二番目に使用頻度の低い余剰食材の余剰量の合計が最少となるレシピを追加レシピとして優先的に提供する。
上述した料理支援装置1は、料理に使用する使用食材の種類と使用量の情報をレシピ情報として管理するレシピ管理部1dと、レシピ管理部1dにより管理されているレシピ情報から選択された少なくとも一つのレシピ情報と人数情報とに基づいて使用食材ごとの使用量を算出し、食材ごとに設定された購入単位と使用量から使用食材ごとの余剰量を算出する分量算出部1cと、食材ごとに設定された使用頻度情報と分量算出部1cにより算出された余剰量に基づいてレシピ管理部1dにより管理されているレシピ情報を検索するレシピ検索部1bと、レシピ検索部1bによって検索されたレシピ情報の提供処理を実行するレシピ提供部1aとを備えることで、使用頻度の低い余剰食材を使用する追加レシピが提供される。従って、余剰食材の使用頻度情報に着目した上で余剰食材の有効利用を図ることができる。
例えば、「水菜」と「キャベツ」が余剰食材となる場合に、使用頻度の高い「キャベツ」よりも使用頻度の低い「水菜」を使用する追加レシピを提案することにより、使い道が余りない余剰食材をできるだけ使い切り、食材の無駄を省くことが可能であると共に、使用頻度の低い食材が冷蔵庫などの保管場所を占めることを防ぐことができる。
特に、ネットワーク通信を介して食材を購入する場合においては、食材ごとに設定された購入単位によって余剰食材が生じてしまうことが多く、これに対して、使用頻度の低い余剰食材を使用する追加レシピを優先的に提供することで、使用頻度の低い食材に余剰量が出てしまうことを気にすることなくレシピの選択と食材の注文が可能となる環境を提供することができる。これにより、ユーザにとって使用性のよいレシピ検索や食材発注のシステムを実現できる。
例えば、使用頻度情報に基づいて、余剰食材に付与するスコアが計算しやすく、更に、数値化されているため、スコア同士の比較もしやすい。
例えば、それぞれの余剰食材が使用材料として使われるレシピごとに閲覧回数を算出し、そのレシピごとの閲覧回数に基づいて余剰食材ごとの使用頻度情報を算出する。
例えば、「水菜」と「キャベツ」が余剰食材とされ、双方の余剰食材のうち「水菜」の方が使用頻度の低い食材とされた場合に、「水菜」を検索キーとして検索結果がされることにより、「水菜」の余剰量を減らすような追加レシピの提供がされる。
例えば、「水菜」と「キャベツ」が余剰食材とされた場合、水菜をよく食べるユーザに対しては「水菜」を検索キーとした追加レシピの検索が実行され、「水菜」を余り食べないユーザに対しては「キャベツ」を検索キーとした追加レシピの検索が実行される。
以上、本発明の情報処理装置の実施の形態としての料理支援装置1を説明してきたが、実施の形態のプログラムは、料理支援装置1における各処理を情報処理装置(CPU等)に実行させるプログラムである。
即ちこのプログラムは、料理支援装置1に対して図4〜図10で説明したウェブページをユーザに提示するための各処理と、図13〜図14で説明した各処理を実行させるプログラムである。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置などの機器に内蔵されている記録媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROMなどに予め記録しておくことができる。あるいはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記録媒体からパーソナルコンピュータなどにインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
Claims (13)
- 料理に使用する使用食材の種類と使用量の情報をレシピ情報として管理するレシピ管理部と、
前記レシピ管理部により管理されているレシピ情報から選択された少なくとも一つの前記レシピ情報と人数情報とに基づいて使用食材ごとの使用量を算出し、食材ごとに設定された購入単位と前記使用量から前記使用食材ごとの余剰量を算出する分量算出部と、
食材ごとに設定された使用頻度情報と前記分量算出部により算出された余剰量に基づいて前記レシピ管理部により管理されているレシピ情報を検索するレシピ検索部と、
前記レシピ検索部によって検索されたレシピ情報の提供処理を実行するレシピ提供部とを備えた
情報処理装置。 - 前記レシピ検索部は、食材の名称からレシピ情報を検索することが可能とされた
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記レシピ管理部は、数値化された前記使用頻度情報を食材ごとに管理する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記レシピ管理部は、食材が使用食材として登場するレシピ数を含んだ情報を食材ごとの前記使用頻度情報として管理する
請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記レシピ管理部は、レシピ情報ごとにレシピが利用されている度合いを数値化したレシピ利用度係数を含んだ情報を前記使用頻度情報として管理する
請求項3または請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記分量算出部による算出の結果余剰量のあるとされた使用食材が複数ある場合において、
前記レシピ検索部は、前記使用頻度情報によって最も使用頻度が低いとされた余剰量のある使用食材に基づいてレシピ情報を検索する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記レシピ管理部は、前記使用頻度情報をユーザごとに管理する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記レシピ提供部よりユーザに提示されたレシピ情報を提供履歴情報としてユーザごとに管理する提供レシピ管理部を備え、
前記レシピ検索部は、前記提供履歴情報を用いてレシピ情報を検索する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記レシピ提供部により提示されたレシピ情報を前記選択されたレシピ情報にユーザが追加した場合において、
前記分量算出部は、前記選択されたレシピ情報と前記追加したレシピ情報とを合わせて使用食材ごとの使用量を算出する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記分量算出部は、ユーザにより選択されたレシピ情報ごとに設定された人数を前記人数情報として前記使用量の算出を行う
請求項1に記載の情報処理装置。 - 情報処理装置に実行させる情報処理方法であって、
料理に使用する使用食材の種類と使用量の情報をレシピ情報として管理し、
管理されているレシピ情報から選択された少なくとも一つの前記レシピ情報と人数情報とに基づいて使用食材ごとの使用量を算出し、
食材ごとに設定された購入単位と前記使用量から前記使用食材ごとの余剰量を算出し、
食材ごとに設定された使用頻度情報と前記余剰量に基づいて前記管理されたレシピ情報を検索し、
前記検索されたレシピ情報の提供処理を実行する
情報処理方法。 - 料理に使用する使用食材の種類と使用量の情報をレシピ情報として管理するレシピ管理処理と、
前記レシピ管理処理により管理されているレシピ情報から選択された少なくとも一つの前記レシピ情報と人数情報とに基づいて使用食材ごとの使用量を算出する使用量算出処理と、
食材ごとに設定された購入単位と前記使用量から前記使用食材ごとの余剰量を算出する余剰量算出処理と、
食材ごとに設定された使用頻度情報と前記余剰量算出処理により算出された余剰量に基づいて前記管理されているレシピ情報を検索するレシピ検索処理と、
前記レシピ検索処理によって検索されたレシピ情報の提供を実行するレシピ提供処理とを
情報処理装置に実行させるプログラム。 - 料理に使用する使用食材の種類と使用量の情報をレシピ情報として管理するレシピ管理処理と、
前記レシピ管理処理により管理されているレシピ情報から選択された少なくとも一つの前記レシピ情報と人数情報とに基づいて使用食材ごとの使用量を算出する使用量算出処理と、
食材ごとに設定された購入単位と前記使用量から前記使用食材ごとの余剰量を算出する余剰量算出処理と、
食材ごとに設定された使用頻度情報と前記余剰量算出処理により算出された余剰量に基づいて前記管理されているレシピ情報を検索するレシピ検索処理と、
前記レシピ検索処理によって検索されたレシピ情報の提供を実行するレシピ提供処理とを
情報処理装置に実行させるプログラムを記憶した記憶媒体。
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