JP6599530B1 - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
このような情報提供サービスは、ユーザが各種の検索条件を指定することにより、ユーザが所望する情報を得ることが可能とされている。
例えば、特許文献1には、パラメータごとに設けられたつまみを操作することによりパラメータを変化させると、ランキングが動的に入れ替わることが記載されている。
しかし、各パラメータの変更態様によっては、ユーザが所望する検索結果を得ることができない虞がある。
例えば、全てのパラメータを最大値にするような変更態様は、該当する検索結果が無くなる虞や少なくなる虞があるだけでなく、特徴のある検索対象を得ることができない虞がある。
そこで、本発明は、簡易な操作でユーザの所望する検索結果の特徴を検索条件として指定可能であると共に、ユーザが所望の検索結果を得られない可能性を低減させることのできる環境を提供することを目的とする。
調整評価軸の評価値を変更する調整を行い全評価軸の評価値の合計値の変化量を抑えることにより、ユーザが対象評価軸に設定した設定値(評価値)の特徴が出やすいような検索条件が設定される。
例えば、「価格」という評価軸に対して「安い(評価値=3)」「普通(評価値=2)」「高い(評価値=1)」の3段階が指定可能である場合に、ユーザが検索対象を検索する際に、安いことを示す評価値=3を毎回指定していることに応じて、提示制御部は、「価格」の評価軸の初期値(デフォルト値)に「3」を設定した状態で検索条件設定手段を提示する。
ユーザが評価対象を検索するための条件を指定する際、即ち評価値の指定の際には、複数項目について指定することが考えられる。この場合において、本構成によれば、ユーザの操作対象とされた対象評価軸以外の評価軸について設定した大小関係が崩れないように評価軸の評価値が調整される。
ユーザが複数の評価軸の評価値を指定する操作を行うことにより検索条件の設定を行うような場合に、次の操作対象とされた対象評価軸の評価値を変更する際にそれまでに設定済みの評価軸同士の関係性を保ったままとされる。
複数の評価軸の評価値の間に正の相関関係や負の相関関係が見られる場合がある。例えば、負の相関関係が見られる評価軸A,Bにおいて、ユーザが評価軸Aを対象評価軸として変更操作を行った場合に、評価軸Bを調整評価軸として選択し評価軸Aに対して行われた評価値の増減操作とは逆方向に評価軸Bの評価値を増減させることが考えられる。
また、正の相関関係が見られる評価軸C,Dにおいて、ユーザが評価軸Cを対象評価軸として変更操作を行った場合に、評価軸Dを調整評価軸として選択し評価軸Cの評価値に対して行われた増減操作と同方向の調整を行うと共に、他の評価軸についても調整評価軸とし評価軸Cに対して行われた評価値の増減操作とは異なる方向に評価値を調整する。
例えば、ユーザが検索条件として設定可能な評価軸A〜Eが用意されており、ユーザが評価軸Aを対象評価軸とした変更操作を行い、次に評価軸Bを対象評価軸とした変更操作を行った場合に、評価軸Bの評価値を操作に応じて変更する代わりに他の評価軸を調整評価軸として全体の合計値が所定値以上変化しないように調整する。このときに、本構成によれば、評価軸Aについては、ユーザが変更操作で指定した評価値を維持するために、調整評価軸から外される。
ユーザがそれまでに変更操作の対象としたか否かに関わらず、対象評価軸以外の評価軸全てが調整評価軸として調整の対象とされる。例えば、ユーザが誤って評価軸Aの評価値を変更してしまった後、本来変更したかった評価軸Bの評価値を変更した場合に、評価軸Aについても調整評価軸とされる。ことで、ユーザの意図に沿った検索条件の設定を行うことができる。
例えば、各評価軸において取り得る評価値が0〜100とされ、所定値が80とされ、調整後において評価軸Aの評価値が80を超えていた場合、評価軸Aが検索条件評価軸として決定される。更に、評価軸Aのラベルが「節約」とされていた場合、「節約」についての評価値が高いレシピが検索結果として抽出されるように検索処理を行う。
例えば、各評価軸において取り得る評価値が0〜100とされ、所定値が80とされ、調整後において評価軸A及び評価軸Bの評価値が80を超えていた場合、評価軸A,Bが検索条件評価軸として決定される。更に、評価軸Aのラベルが「節約」とされ、評価軸Bのラベルが「健康的」とされていた場合、「節約」と「健康的」についての評価値が高いレシピが検索結果として抽出されるように評価軸のラベル情報を用いた検索処理を行う。
この情報処理方法により、簡易な操作でユーザが所望する検索結果の特徴を検索条件として指定可能な環境を提供する。
本発明に係るプログラムは、上記情報処理方法として実行する処理を情報処理装置に実行させるプログラムである。これらのプログラムにより上記の情報処理装置を実現する。
本発明の実施の形態における全体構成について説明する。
なお、以下の説明においては、ユーザの投稿などによって蓄積された料理のレシピ情報が検索対象とされた例について述べる。レシピ情報(以降、単にレシピともいう)は、調理手順や使用食材や調理器具などの情報が含まれている。
このようなレシピ情報を管理する情報処理装置として、レシピ管理サーバ1を例に挙げる。レシピ管理サーバ1は、本発明の情報処理装置の実施の形態に相当する。
また、ユーザが指定した検索条件に応じたレシピの検索やレシピの投稿などが可能なサービスを提供するためのポータルサイトとして、レシピ管理サーバ1が管理するレシピサイトを例に挙げる。
レシピ管理サーバ1は、通信ネットワーク2を介して、ユーザ端末3,3,3,・・・と相互に通信可能な状態で接続されている。また、レシピ管理サーバ1は、ユーザに関する情報が記憶されるユーザDB(Database)50、レシピに関する情報が記憶されるレシピDB51、検索条件や検索結果の情報が記憶される検索DB52、ユーザによる各種操作の履歴が記憶される履歴DB53、レシピサイトを構成する各種ウェブページのウェブページデータが記憶されるウェブページDB54と接続されている。
検索条件は、ユーザがレシピを検索するために指定する情報であり、レシピを特定するための情報である。検索条件は、ユーザが入力した文字列(検索クエリ)だけでなく、ユーザが指定したレシピの傾向に関する情報も含んでいる。
レシピの傾向に関する情報とは、例えば、各レシピに「調理時間」という観点(評価軸)から評価値(30分や1時間などの時間でもよいし、調理時間が短いことや長いことを表す値であってもよい)が与えられている場合に、ユーザが指定する評価値や範囲である。即ち、ユーザは「調理時間が短い」という検索条件や「調理時間が30分以内」という検索条件を指定することにより、調理時間が短い傾向にあるレシピを検索することができる。
また通信ネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線などの有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網などの無線でも利用可能である。
ユーザ端末3では、必要に応じて各種の送受信処理や表示処理などが実行される。また、ユーザ端末3は、例えば、通信機能を備えたPC(Personal Computer)やフィーチャーフォンやPDA(Personal Digital Assistant)、或いは、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスなどである。
図2は、図1に示したレシピ管理サーバ1とユーザ端末3のハードウェア、及び、ユーザDB50とレシピDB51と検索DB52と履歴DB53とウェブページDB54のハードウェアを例示する図である。それぞれのサーバや端末、DBにおけるコンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM(Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM(Random Access Memory)103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、およびRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インターフェース105も接続されている。
入出力インターフェース105には、キーボード、マウス、タッチパネルなどよりなる入力装置106、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力装置107、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などより構成される記憶部108、通信ネットワーク2を介しての通信処理や機器間通信を行う通信部109が接続されている。
入出力インターフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、レシピ管理サーバ1とユーザ端末3、ユーザDB50とレシピDB51と検索DB52と履歴DB53とウェブページDB54のそれぞれにおいて後述する情報処理や通信が実行される。
なお、レシピ管理サーバ1とユーザ端末3、ユーザDB50とレシピDB51と検索DB52と履歴DB53とウェブページDB54を構成するそれぞれの情報処理装置は、図2のようなコンピュータ装置が単一で構成されることに限らず、システム化された複数のコンピュータ装置によって構成されてもよい。複数のコンピュータ装置は、LANなどによりシステム化されていてもよいし、インターネットなどを利用したVPN(Virtual Private Network)などにより通信可能な状態で遠隔地に配置されたものでもよい。
また各機能をソフトウエアで実現する場合に、各機能がそれぞれ独立したプログラムで実現される必要はない。一つのプログラムにより複数の機能の処理が実行されてもよいし、一つの機能が複数のプログラムモジュールの連携で実現されてもよい。
レシピ管理サーバ1は、図3に示すように、レシピ管理部1a、変更情報取得部1b、検索条件調整部1c、検索処理部1d、提示制御部1eを備えている。
レシピ情報は、レシピタイトルと使用食材と調理方法と使用する調理器具とレシピが属するカテゴリ情報とレシピに付与された評価情報などがレシピ情報を投稿したユーザを識別する識別情報と紐付けられた情報である。
勿論、これらの各種情報を総合して評価値が決定されてもよい。また、評価値は、初めて数値が付与されてからずっと固定である必要はなく、定期的に再評価が行われ、新たな評価値が付与されてもよい。
具体的に図4を参照して説明する。
図4のような検索条件設定領域10は、例えばウェブページ上に所定の場所に配置され、ユーザが閲覧可能且つ操作可能とされている。
傾向設定領域11は、検索するレシピの傾向を特定するものであり、例えば複数の評価軸13,13,・・・を備えている。
変更情報取得部1bは、例えば、「節約」ラベルが付与された評価軸13の評価値を「90」から「100」に変更したことに応じて、操作対象とされた評価軸(対象評価軸)を特定する情報と、変更前の評価値(90)と変更後の評価値(100)を取得する処理を行う。このような処理は、例えば、ユーザに提示するウェブページデータに付加されたJS(JavaScript)などのプログラムが実行されることにより実現されてもよい。
なお、図4に示す例では、使用食材を複数指定できるように、条件入力欄14は複数設けられているが、一つのみ設けられた構成であってもよい。更に、これ以外にも検索結果を絞り込むための条件設定が可能な構成とされていてもよい。例えば、使用しない食材を指定可能な入力欄が設けられていてもよいし、主菜・副菜の何れかを選択可能とされたラジオボタンが設けられていてもよい。
例えば、図4に示す検索条件設定領域10には、検索ボタン15が配置されている。ユーザは検索条件を設定した後検索ボタン15を押下することにより、設定した検索条件に応じたレシピ検索をレシピ管理サーバ1に実行させることができる。
そのために、提示制御部1eは、レシピ管理サーバ1が行う各種の通信処理を行う通信制御部であってもよい。
[4−1.ユーザDB]
ユーザDB50にはレシピ管理サーバ1が提供するサービスを受けるユーザの情報が記憶される。例えば、一人のユーザを特定可能な一つのユーザID(Identification)に対して、ログインパスワード、氏名、年齢、性別、メールアドレスなどの個人的な情報が紐付けられて記憶される。また、ユーザ毎の嗜好情報が記憶されてもよい。嗜好情報は、ユーザによるレシピ情報や料理情報に関する検索や閲覧などの挙動に応じてレシピ管理サーバ1が判定したユーザの好みの食材(嗜好食材)や嫌いな食材(非嗜好食材)の情報や、ユーザに関わる投稿情報(テキスト情報やタグ情報や画像情報など)に基づいてレシピ管理サーバ1が判定したユーザの好みの食材(嗜好食材)や嫌いな食材(非嗜好食材)である。また、嗜好情報はユーザによって任意に登録された情報であってもよい。
レシピDB51は、ユーザから投稿されたレシピの情報が記憶されるDBである。具体的には、それぞれのレシピを識別可能なレシピIDに対して、レシピを投稿したユーザを特定するユーザIDと、投稿日時情報と、レシピが属するカテゴリ情報と、レシピの使用食材情報(分量などを含む)と、レシピの調理手順と、料理画像(完成した料理の画像や調理途中の料理の画像)などの画像情報と、レシピの評価情報と、レシピを実際に利用した(料理を作成した)他のユーザによって投稿された作成レポートを特定する作成レポートIDと、が紐付けられて記憶される。
レシピの評価情報は、上述したように、レシピを投稿したユーザによって設定されてもよいし、レシピを利用したユーザによって設定されてもよい。また、その双方のユーザによって評価情報が蓄積されてもよい。例えば、レシピが投稿された当初は、レシピを投稿したユーザによって各評価軸に対する評価値が設定されると共に、レシピを実際に利用したユーザが増えていくにつれて、レシピ利用ユーザによる評価値が設定されてもよい。
更に、レシピDB51には、各レシピに対して投稿された作成レポートの情報が記憶される。作成レポートの情報としては、レポート内容を示すテキストデータや調理した料理の画像や投稿者を識別可能なユーザIDや投稿日時情報、更にはレシピの各評価軸に対する評価値などが記憶される。
検索DB52は、検索条件と対応した検索結果が記憶されるDBである。具体的には、「カレーライス」や「ハンバーグ」などの料理名や「きのこ」や「トマト」などの食材名などの検索条件、更に、評価軸と評価値などの検索条件に応じて、複数のレシピが検索結果として紐付けられて記憶される。
例えば、ユーザが指定した検索条件に応じて検索処理が実行され、その結果抽出された検索結果が検索条件に紐付けられて検索DB52に記憶される。このように紐付けが行われることで、新たな検索要求があった際に検索処理を実行せずに以前の検索結果を利用した検索結果の提示を行うことができる機会が増える。
なお、予め定期的に検索条件に基づく検索処理を実行しておき、その結果抽出された検索結果を検索条件に紐付けて検索DB52に記憶してもよい。
履歴DB53には、ユーザの操作に関する各種履歴が記憶される。
具体的には、ユーザが行った操作毎に、ユーザID、履歴ID、操作種別、操作対象(「レシピ閲覧操作」や「レシピ印刷操作」であれば閲覧対象となったレシピID、「ウェブページを閲覧する操作」であれば対象となったウェブページを特定する情報、「投稿操作」であれば、投稿されたレシピIDや作成レポートID、「ユーザ情報変更操作」であれば変更対象となった項目名など)、操作日時、操作結果(「ログイン操作」であればログイン可否、「ユーザ情報変更操作」であれば変更可否などが記憶される。
また、本実施の形態では、ユーザに検索条件設定領域10が提示されてから検索ボタン15が押下されるまでの間に行われた検索条件を変更する操作(以降、単に「変更操作」)を一連の変更操作として記憶する。以降の説明においては、一連の変更操作に基づいて処理を行う例を述べる。
ウェブページDB54には、レシピ管理サーバ1がユーザに提供する各種ウェブページのデータが記憶される。具体的には、レシピ検索ページや特集ページや検索結果ページやレシピ詳細ページやユーザページなどのウェブページデータである。図4に示す検索条件設定領域10が配置されたウェブページに関するウェブページデータもウェブページDB54に記憶される。
ウェブページデータとしては、ウェブページのURL(Uniform Resource Locator)情報と各ウェブページ上に配置されるオブジェクト(画像やテキストやバナーなど)の配置情報が記憶される。配置情報とは、ウェブページ上における各オブジェクトの配置態様(位置や大きさ、色等)が記載された情報である。
なお、ウェブページDB54に記憶される情報は、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)やXHTML(Extensible HyperText Markup Language)などの構造化文書ファイルで記憶されてもよい。
これらの各DB(ユーザDB50、レシピDB51、検索DB52、履歴DB53、ウェブページDB54)は、レシピ管理サーバ1を構成する各情報処理装置が必要に応じてアクセス可能とされていればどのような形態で実現されていてもよい。例えばレシピ管理サーバ1と同一システム内の記憶部に各DB(ユーザDB50、レシピDB51、検索DB52、履歴DB53、ウェブページDB54)のすべてが形成されていてもよいし、各DB(ユーザDB50、レシピDB51、検索DB52、履歴DB53、ウェブページDB54)の一部又は全部が別体、遠隔地等のコンピュータシステムに設けられていてもよい。もちろん各DB(ユーザDB50、レシピDB51、検索DB52、履歴DB53、ウェブページDB54)が一つの装置(例えば一つのHDD等)内に形成されている必要はない。また各DB(ユーザDB50、レシピDB51、検索DB52、履歴DB53、ウェブページDB54)のそれぞれが、それぞれ一つのDBとして構成される必要もない。例えばユーザDB50に記憶される情報が、複数のユーザDB(例えばログイン用のユーザDBとレシピに関する嗜好情報が記憶されるユーザDBなど)により記憶管理されてもよい。以下説明する各DB(ユーザDB50、レシピDB51、検索DB52、履歴DB53、ウェブページDB54)は、実施の形態の処理に関連する情報の記憶部を、それぞれ一つのDBの形態で例示したものに過ぎない。
レシピ管理サーバ1が実行する各種処理について説明する。
[5−1.全体の流れ]
先ず、図5を参照して、レシピ管理サーバ1とユーザ端末3が実行する各処理や双方の情報処理端末間で送受信されるデータについて説明する。
これにより、例えば、レシピ管理サーバ1から受信したレシピサイトのログイン画面情報(ウェブページデータ)に応じたウェブページがユーザ端末3上に表示される。
なお、レシピ管理サーバ1はこのとき、ログイン画面をユーザ端末3上に表示させたことを履歴(即ちログイン画面の閲覧履歴)として記憶してもよい。
具体的には、レシピ管理サーバ1は、ユーザ端末3上で入力されたユーザIDとパスワードをユーザDB50に記憶された情報と比較して当該ユーザのログイン可否を判定し、当該ログイン可否情報を履歴情報として履歴DB53に記憶し、当該ログイン可否情報を認証結果としてユーザ端末3へ通知する。なお、認証結果をユーザ端末3へ送信すると共に、レシピサイトのトップページのウェブページデータを送信してもよい。これにより、ユーザ認証がなされると共に、ユーザ端末3上にレシピサイトのトップページが表示される。
この処理により、例えば、レシピ管理サーバ1からユーザが所望するレシピを検索するための検索条件を設定可能なウェブページ(例えば図4に示すウェブページ)がユーザ端末3上に表示される。
レシピ管理サーバ1に送信される変更情報は、ユーザの変更操作の対象となった評価軸(以降、「対象評価軸」と記載)を特定する情報と、変更前の評価値と変更後の評価値の情報である。
但し、変更前の評価値は、評価値の初期値(例えば0〜100の真ん中の値である50)や、その前に行われた変更操作によって指定された変更後の評価値であるため、レシピ管理サーバ1が既に知り得る情報であるため、ユーザ端末3から受信しなくてもよい。
また、変更後の評価値の代わりに変動値、即ち、ユーザが変更操作によってどの程度評価値を動かしたかを特定可能な値(即ち変更量)を送信してもよい。
不適切なものへの変更とは、例えば、検索結果が著しく少なくなってしまう検索条件へ変更されてしまうことや、全ての評価値が最大値(図4の例では100)へ変更されてしまうことを示している。
ステップS206の詳細な処理内容については、後述する。
ユーザ端末3は、ユーザが変更操作を行うたびにステップS104の処理を行い、レシピ管理サーバ1はそれに応じてステップS206の処理を行う。
これらの一連の処理が1または複数回実行されることにより、ユーザは検索条件設定画面において検索条件を設定することができる。
検索処理では、例えば図4のようなレーダーチャートで設定される検索条件に基づいてレシピを検索する処理が実行される。例えば、レシピ管理サーバ1が管理する各レシピは、レシピごとに図4に示すレーダーチャートを構築可能な情報を有しており、レーダーチャートの形状が検索条件と似ているレシピを検索結果として抽出する。
また、検索条件と検索対象のレシピにおける各評価値の差分を加算した情報を用いることにより、似ているレシピか否かを判定してもよいし、各評価値の差分から分散値を算出することにより、該判定を行ってもよい。
なお、ステップS207においては、ユーザ設定した検索条件に紐付けられた検索結果を検索DB52から取得することにより、検索処理の代用としてもよい。
なお、ステップS106の処理の後、ユーザは、検索結果として表示された各レシピの一つを選択し、詳細画面を表示させる操作を行うことや、検索結果に納得いかずに他の検索結果を得るための検索条件を設定するために再度検索条件設定画面を要求するための操作を行うことが可能である。
ユーザ端末3は、そのような操作に応じて適切な処理を実行し、レシピ管理サーバ1ではユーザ端末3からの各種要求に応じて適切な処理を実行するものである。これらの処理についての説明の詳述は省略する。
図5のステップS206に示した検索条件調整処理の一例について、図6を参照して説明する。
レシピ管理サーバ1はステップS301で、変更情報を取得する処理を実行する。変更情報は、前述したように、ユーザの変更操作の対象となった対象評価軸を特定する情報と、該対象評価軸の変更前の評価値と変更後の評価値の情報である。
具体的な例を挙げて説明する。
図7Aには、ユーザに提示された検索条件設定画面に配置された検索条件設定領域10を示している。この例では、六つの評価軸13それぞれの評価値を検索条件として指定可能とされている。六つの評価軸13は、「短時間」度合いを表す評価軸13A、「健康」度合いを表す評価軸13B、「手軽さ」度合いを表す評価軸13C、「高級感」度合いを表す評価軸13D、「低価格」度合いを表す評価軸13E、「満腹」度合いを表す評価軸13Fとされている。評価軸13Aは、摘み部13Aaとラベル部13Abを備えている。評価軸13Bは、摘み部13Baとラベル部13Bbを備えている。評価軸13Cは、摘み部13Caとラベル部13Cbを備えている。評価軸13Dは、摘み部13Daとラベル部13Dbを備えている。評価軸13Eは、摘み部13Eaとラベル部13Ebを備えている。評価軸13Fは、摘み部13Faとラベル部13Fbを備えている。
なお、図7Aに示す状態は、各評価軸13A〜13Fの評価値を加算した合計評価値は、「300」とされている。そして、図7Bに示す状態においては、合計評価値は「350」とされている。
従って、ステップS302の差分算出処理では、変更後の合計評価値「350」から変更前の合計評価値「300」を減算した「50」が差分値として算出される。
調整量は、合計評価値が所定値以上変化しないようにするために算出される数値である。
例えば、所定値が「0」とされている場合、変更前後の合計評価値が同じ値となるように調整量を算出するということを意味する。従って、上述の例では、変更前の合計評価値が「300」であることから、変更後の合計評価値が「300」となるように調整量を算出する。変更後の合計評価値は、ユーザの操作によって「350」とされていることから、調整量は「−50」と算出される。
これは、対象評価軸(評価軸13A)以外の評価軸(評価軸13B〜13F)の評価値を自動調整によって「50」減算させることを意味する。
調整評価軸の決定については、いくつかの例を挙げることができる。
ステップS304及びS305の両処理については、各図を参照していくつかの例を説明する。
一つ目の例では、対象評価軸を除く全ての評価軸を調整評価軸とする例である。即ち、評価軸13B〜13Fの5個の評価軸を調整評価軸として設定する(ステップS304)。
更に、ステップS305では、調整評価軸に対して一律同じ値を加算或いは減算する処理を行う。即ち、五つの調整評価軸を用いて調整量「−50」を達成することから、一つの調整評価軸当たり評価値の調整量を「−10」とすればよい。従って、評価軸13Bは、「30」から「20」へと変更することにより調整量「−10」を達成する。評価軸13Cは、「50」から「40」へと変更することにより調整量「−10」を達成する。評価軸13Dは、「70」から「60」へと変更することにより調整量「−10」を達成する。評価軸13Eは、「30」から「20」へと変更することにより調整量「−10」を達成する。評価軸13Fは、「70」から「60」へと変更することにより調整量「−10」を達成する。
ステップS304で対象評価軸を除く全ての評価軸を調整評価軸として設定した後、レシピ管理サーバ1はステップS305で、調整評価軸ごとに調整後の評価値を算出するが、このとき、各評価軸の調整前の評価値に対する調整後の評価値が一定割合となるように評価値を算出する。
これによって、評価軸13B〜13Fにおける調整後の評価値の合計値が「200(=24+40+56+24+56)」とされる。換言すれば、調整量「−50」が達成される。
例えば、ユーザが評価軸13Aについて、評価値を「10」加算する変更操作を行った場合、変更操作は変更前後の評価値が所定値(=20)以上変化するものではないため、調整量が「0」とされてしまう。ところが、評価値を「10」加算するこのような変更操作を連続的に行うと、全ての評価軸13A〜13Fについての評価値を「100」としたにも関わらず、評価値の自動調整が行われない事態が生じうる。即ち、検索結果が著しく少ないような不適切な検索条件が設定可能とされてしまう虞がある。
そこで、「変更前の評価値」を「初期状態における評価値」とすることで、先の例によれば、評価値を「10」加算するような変更操作を2回行った段階で「初期状態における評価値」から所定値(=20)以上変化することとなり、適切に評価値の自動調整が行われる。
これによって、検索条件が不適切なものとなってしまうことを防止することができる。
検索条件調整処理の第2例及び後述する第3例では、評価軸間の関係性に着目して評価値の調整を行うものである。
図9Aに示す状態は、評価軸間の負の相関関係を考慮して評価値の調整を行う例である。また、図9Bに示す状態は、評価軸間の正の相関関係及び負の相関関係の双方を考慮して評価値の調整を行う例である。
なお、検索条件調整処理の第2例は、図7Aに示す状態においてユーザが図7Bに示す状態へと検索条件を変更するための変更操作を行ったことに応じて、レシピ管理サーバ1が検索条件の自動調整を行い、図9Aに示す状態へと変化させるものである。
調整量を「−50」と算出した後、レシピ管理サーバ1はステップS307で、対象評価軸と負の相関関係が見られる評価軸を調整評価軸として設定する。即ち、対象評価軸とここで選択された調整評価軸は、負の相関関係があるということである。
例えば、図9Aに示す例では、評価軸13Aが対象評価軸とされ、評価軸13Dが調整評価軸として設定されている。即ち、ラベル部13Abが「短時間」とされた評価軸13Aとラベル部13Dbが「高級感」とされた評価軸13Dは、負の相関関係がある。
評価軸間における負の相関関係の有無は、レシピ管理サーバ1が管理するレシピ群においてみられる傾向を元に判定される。従って、図9Aに示す例では、調理時間が短時間とされたレシピは高級感に乏しいものが多く、また、高級感のあるレシピは調理時間が短時間では済まないものが多かったことから、評価軸13Aと評価軸13Dは負の相関関係を有すると判定されたものである。
これにより、相反する評価軸の評価値が互いに最大値(=100)となってしまうような状態を回避することができる。即ち、検索条件が不適切なものとなってしまうことを防止することができる。
続いて、レシピ管理サーバ1はステップS306で調整情報を送信する。
検索条件調整処理の第3例について、図9B及び図11を参照して説明する。
なお、検索条件調整処理の第3例は、図7Aに示す状態においてユーザが図7Bに示す状態へと検索条件を変更するための変更操作を行ったことに応じて、レシピ管理サーバ1が検索条件の自動調整を行い、図9Bに示す状態へと変化させるものである。
次に、レシピ管理サーバ1はステップS308において、対象評価軸と正の相関関係が見られる評価軸を第1調整評価軸として設定する。
具体的に、図9Bを参照して説明する。図9Bに示す例では、評価軸13Aと評価軸13Cは正の相関関係があるとされている。即ち、ラベル部13Abが「短時間」とされた評価軸13Aとラベル部13Cbが「手軽さ」とされた評価軸13Cは、正の相関関係がある。これは、調理時間が短時間とされたレシピは手軽さも高い評価値となるものが多く、また、調理時間が短時間で済まないレシピは手軽さも低い評価値となるものが多いことを意味している。
ステップS309の処理については、いくつかの例が考えられる。例えば、対象評価軸の増加率と第1調整評価軸の増加率が同等となるように第1調整評価軸の評価値を調整してもよい。
次に、レシピ管理サーバ1は、ステップS311で、第2調整評価軸(評価軸13D)の調整後の評価値を算出する。この処理において、ステップS303で算出した調整量(=−50)を達成することができた場合、レシピ管理サーバ1はステップS306で調整情報をユーザ端末3に送信する処理を行い、検索条件調整処理を終了する。
図9Bでは、第1調整評価軸に対する調整量が「+50」とされ、第2調整評価軸に対する調整量が「−70」とされている。第1調整評価軸及び第2調整評価軸における合計の調整量は「−20」であることから、ステップS303で算出した調整量「−50」とは乖離がある。
このような場合には、ステップS312の判定処理で、他の評価軸の調整が必要と判定される。
図9Bの例では、新たな調整評価軸それぞれについて、評価値を「−10」変更することにより、ステップS303で算出した調整量「−50」を達成することができる。
従って、評価軸13Bの評価値を「30」から「20」へと調整し,評価軸13Eの評価値を「30」から「20」へと調整し,評価軸13Fの評価値を「70」から「60」へと調整する。
まとめると、検索条件調整処理を実行後の各評価値は、評価軸13Aが「100」とされ、評価軸13Bが「20」とされ、評価軸13Cが「100」とされ、評価軸13Dが「0」とされ、評価軸13Eが「20」とされ、評価軸13Fが「60」とされる。各評価軸の合計評価値は「300」とされ、ユーザの変更操作前の合計評価値と等しくされる。
なお、図12に示す各処理は、図10のステップS305の処理の後に実行してもよい。
検索条件調整処理の第4例について、図13を参照して説明する。
検索条件調整処理の第4例では、検索条件設定画面がユーザに提示されてから検索要求を受信するまでに行われる複数の変更操作を一連の変更操作として扱う。
続いて、レシピ管理サーバ1はステップS315で、前回の変更操作からページ遷移したか否かを判定する。
前回の変更操作からページ遷移していない場合、レシピ管理サーバ1は今回の変更操作(ステップS301で変更情報の取得対象となった変更操作)はその前に行われた他の変更操作から続く一連の変更操作であると判定して記憶する。
ここで、検索軸13Aに対する変更操作を「第1変更操作」、検索軸13Bに対する変更操作を「第2変更操作」とする。第1変更操作でユーザが設定した評価値が、第2変更操作に応じて実行される検索条件調整処理によって調整(変更)されてしまうことは、ユーザにとって好ましくないことが考えられる。
本例はこのような状態を回避するものである。
次に、レシピ管理サーバ1はステップS305及びS306の各処理を実行する。
前述の各例においては、図5のステップS207の検索処理において、レーダーチャートの形状が似ているレシピを検索する例を説明したが、その他の例も考えられる。
具体的に、図14を参照して説明する。
レシピ管理サーバ1は、ステップS401で、取得した検索条件に基づいて、評価軸の少なくとも一部を検索条件評価軸として特定する処理を行う。
検索条件評価軸とは、ラベル部13bに掲載されたテキスト情報が検索クエリとして使用される評価軸である。例えば、図8Aに示す例では、他の評価軸と比較して最も高い評価値とされた評価軸13A(評価値「100」)が検索条件評価軸とされる。検索条件評価軸の特定においては、閾値を用いてもよい。例えば、閾値が「80」とされた場合において、閾値以上の評価値を有する評価軸を検索条件評価軸として特定してもよい。
もちろん、評価値が高い評価軸と低い評価軸の双方を検索条件評価軸として特定してもよい。
検索条件設定画面がユーザに提示される際には、同画面内に配置された検索条件設定領域10の傾向設定領域11に表示されるレーダーチャートは各評価値の初期値(初期評価値)の設定された状態(初期状態)とされる。ここでは、各初期評価値をユーザに応じて決定する例について、図15を参照して説明する。
ユーザの履歴情報としては、例えば、レシピの閲覧履歴であってもよいし、レシピの使用履歴であってもよいし、ユーザの他のウェブページの閲覧履歴であってもよい。また、ユーザが指定した検索条件の履歴であってもよいし、ユーザが購入した商品や食材などの情報であってもよい。レシピの使用については、レシピを利用して実際に料理を作成したユーザが投稿する作成レポートによって推定してもよいし、レシピの閲覧時間の長さによって推定してもよい。
続いて、レシピ管理サーバ1はステップS502で、初期評価値を設定する。
前回のレシピ検索時に設定した各評価値を取得した場合、取得した評価値をそのまま初期評価値として設定する。
[6−1.変形例1]
検索クエリ設定処理における変形例について述べる。
図14に示すステップS401の検索条件評価軸の特定処理では、ユーザが評価値を設定した評価軸、即ち対象評価軸を考慮してもよい。
例えば、図9Bに示す例では、ユーザの変更操作によって評価軸13Aの評価値が「100」へと変更されたものである。即ち、ユーザは、「短時間」で調理可能なレシピを検索したいという意思を持っていることが推測できる。
一方、検索軸13Cは、図11に示すステップS308,S309の処理によって評価値が「100」へと調整されたものである。
これにより、ユーザの検索意図に適合した検索クエリを生成することが可能となる。
上述した各例では、ユーザの変更操作が完了するごとに図6などに示した検索条件調整処理が実行されるものとした。他に考えられる例として、ユーザが変更操作を行っている最中、換言すれば、ユーザが摘み部13aを移動させている最中においても、定期的(例えば100msecごとなど)に検索条件調整処理を行ってもよい。ユーザは、自分の変更操作に応じて他の評価軸の評価値がどのように変化するのかをリアルタイムで知ることができ、該変化を考慮した適切な変更操作を行うことが可能となる。
検索条件設定領域10の傾向設定領域11に表示されるレーダーチャートの変形例について図16を参照して説明する。
傾向設定領域11に表示されるグラフや図の形式は、図16Aに示すように折れ線グラフであってもよいし、棒グラフであってもよい。
また、図16Bに示すように、ラベル部と評価値が入力可能な入力欄が並べられた形状とされていてもよい。
更には、円グラフのようなものであってもよい。
このような表示態様は、評価軸間の評価値の大小関係を明確にすることができるため、ユーザは自身が設定している検索条件がどのようなものであるのかを把握することが容易となる。
検索条件調整処理を行う際に、一定数以上の検索結果を得ることができるか否かを判定しながら行ってもよい。
例えば、図7Aに示す状態から図7Bに示す状態へと検索条件を変更する操作をユーザが行った場合に、図9Bに示す状態へと検索条件を調整する検索条件調整処理を行う例を考える。
この際、図9Bに示す状態へと調整した場合に行う検索処理を事前処理として実際に実行する。更に、該検索処理を行った結果取得される検索結果が妥当であるか否かを判定する。例えば、検索結果が5件以上取得できた場合は、ユーザにとって有用な検索結果を提示することができると判定する。この場合は、該調整した検索条件を検索条件設定領域10の傾向設定領域11に反映させることでユーザに提示する。
レシピに設定された1または複数の評価軸は、レシピごとに異なるものであってもよい。例えば、あるレシピはラベル情報が「満腹」とされた評価軸を備えているが、他のあるレシピは該評価軸を備えていなくてもよい。
レシピごとに備えている評価軸が異なる場合において、検索処理を行う際には、検索条件によって指定された評価軸と少なくとも一つ以上の評価軸が一致するレシピが検索対象とされる。更に、該一致する評価軸において、指定された検索条件における各評価値の傾向に沿ったレシピが検索結果として抽出される。
また、ユーザが手動で設定した検索条件、即ち、対象評価軸については、ユーザが所望しているレシピを特定する重要な要素であるため、少なくとも対象評価軸を備えていないレシピは検索対象から外してもよい。
上述した各例では、料理のレシピを検索する例を挙げたが、それ以外の検索対象であってもよい。例えば、各種のウェブページデータを検索する際の検索条件を設定するものとして、図4に示したような検索条件設定領域10がユーザに提示されてもよい。
また、自分の要望に合う中古車を検索するシステムとして上述に例示した各種態様が用いられてもよい。
図4に示すような検索条件設定領域は、ユーザが特定のものを検索するために用いるのでは無く、大まかな方向性だけを決めた検索を行いたい場合などに最適である。また、その場合には、検索対象物ごとの傾向を評価するための評価軸と評価値が設定されることにより、上述した各種の検索条件の設定や検索処理を実行することが可能である。
上述した各例で説明したように、評価対象(例えばレシピ)ごとに付与された複数の評価軸と評価値を管理する評価情報管理部(レシピ管理部1a)と、評価軸及び評価値を指定することにより評価対象の検索条件を設定可能な検索条件設定手段(傾向設定領域11)を提示する制御を行う提示制御部1eと、検索条件を変更する変更操作の対象とされた対象評価軸についての変更前の評価値と変更後の評価値の情報を取得する変更情報取得部1bと、変更前の評価値と変更後の評価値の差分に応じて、全ての評価軸の評価値の合計値が所定値以上変化しないように、対象評価軸以外の評価軸の少なくとも一つとされた調整評価軸の評価値を変更することにより検索条件を調整する検索条件調整部1cと、調整された検索条件に基づいて検索処理を行い評価対象を抽出する検索処理部1dと、を備えている。
調整評価軸の評価値を変更する調整を行い全評価軸の評価値の合計値の変化量を抑えることにより、ユーザが対象評価軸に設定した設定値(評価値)の特徴が出やすいような検索条件が設定される。
例えば、評価軸13Aの評価値を50から60に増加させた場合に、そのままだと他の評価軸の評価値(例えば初期値である50)との差分は10となり、特徴が出にくい検索条件となる。しかし、検索条件を調整する処理として評価軸13Aの評価値が増加した代わりに他の評価軸の評価値を50から40へと減少させる処理を行うことにより、他の評価軸との差分が20となり、より特徴が強調された検索条件を自動で設定することができる。
特に、評価値の合計値の変化量が少なくなるように調整することで、例えば全ての評価軸の評価値を最大値にするような検索条件、換言すれば検索結果として該当する評価対象が存在しないか著しく少なくなるような検索条件を指定することができなくなる。これによって、何らかの検索結果を提示することが可能とされた適切な検索条件が設定され、検索結果が得られないといった好ましくない状況を避けることができる。また、そのような場合には、検索結果を適切に得るために、ユーザは、何らかの評価軸の評価値を上げる代わりに他の評価軸の評価値を下げるような設定を手動で行うことが考えられる。しかし、本構成によればそのような設定が自動的に行われることにより、利便性の向上が図られている。
また、上述した各種の例においてユーザに提示される傾向設定領域11は、簡易な操作によって検索条件を変更させることができるものであり、検索条件を設定する際のユーザの操作負担を軽減することが可能である。
例えば、「価格」という評価軸に対して「安い(評価値=3)」「普通(評価値=2)」「高い(評価値=1)」の3段階が指定可能である場合に、ユーザが検索対象を検索する際に、安いことを示す評価値=3を毎回指定していることに応じて、提示制御部は、「価格」の評価軸の初期値(デフォルト値)に「3」を設定した状態で検索条件設定手段を提示する。
従って、ユーザは、自身のいつもの行動に応じた検索条件が予め指定された状態で検索条件設定手段が提示されるため、各評価軸の評価値をあまり設定し直さずにいつもの検索条件を指定することが可能となる。即ち、入力操作(評価値の設定操作)の煩わしさを軽減させることができる。
ユーザが評価対象を検索するための条件を指定する際、即ち評価値の指定の際には、複数項目について指定することが考えられる。この場合において、本構成によれば、ユーザの操作対象とされた対象評価軸以外の評価軸について設定した大小関係が崩れないように評価軸の評価値が調整される。
これによって、ユーザは、自分が検索したい条件を設定するために複数の評価軸の評価値を指定する際に、それまでに設定した検索条件の特徴を引き継いだまま次の評価軸の設定を行うことができ、使いやすい評価条件の設定環境が提供される。
ユーザが複数の評価軸の評価値を指定する操作を行うことにより検索条件の設定を行うような場合に、次の操作対象とされた対象評価軸の評価値を変更する際にそれまでに設定済みの評価軸同士の関係性を保ったままとされる。
これによって、ユーザは、それまでに設定した評価軸の関係性が崩れないように所定の割合を保ったまま次の評価軸の評価値の設定を行うことができる。即ち、検索条件の特徴を出しやすい検索条件設定手段を提供することが可能となる。
複数の評価軸の評価値の間に正の相関関係や負の相関関係が見られる場合がある。例えば、負の相関関係が見られる評価軸13A,13Bにおいて、ユーザが評価軸13Aを対象評価軸として変更操作を行った場合に、評価軸13Bを調整評価軸として選択し評価軸13Aに対して行われた評価値の増減操作とは逆方向に評価軸13Bの評価値を増減させることが考えられる。
また、正の相関関係が見られる評価軸13C,13Dにおいて、ユーザが評価軸13Cを対象評価軸として変更操作を行った場合に、評価軸13Dを調整評価軸として選択し評価軸13Cの評価値に対して行われた増減操作と同方向の調整を行うと共に、他の評価軸についても調整評価軸とし評価軸13Cに対して行われた評価値の増減操作とは異なる方向に評価値を調整する。
これにより、対象評価軸以外の評価軸が一律同様に調整評価軸として決定されて調整されるのではなく、評価軸間の関係性に基づいて適切な調整が行われるため、適切な検索条件を簡単な操作で行うことが可能となる。
なお、正の相関関係がある評価軸とは、例えば評価対象がレシピであれば、「高級感」と「価格」の評価軸や、「おいしさ」と「低価格」の評価軸などである。また、負の相関関係がある評価軸とは、例えば、「手軽さ」と「高級感」の評価軸や、「おつまみ感」と「満腹」の評価軸などである。勿論、レシピによっては必ずしもこのような相関関係が当てはまるとは限らないが、レシピ全体で見たときにこのような評価軸間の相関関係が総じて見られるものを「相関関係を有する評価軸」としている。
例えば、ユーザが検索条件として設定可能な評価軸13A〜13Eが用意されており、ユーザが評価軸13Aを対象評価軸とした変更操作を行い、次に評価軸13Bを対象評価軸とした変更操作を行った場合に、評価軸13Bの評価値を操作に応じて変更する代わりに他の評価軸を調整評価軸として全体の合計値が所定値以上変化しないように調整する。このときに、本構成によれば、評価軸13Aについては、ユーザが変更操作で指定した評価値を維持するために、調整評価軸から外される。
これにより、一度設定した評価軸が他の評価軸を変更した際に変更されてしまうようなことが防止され、ユーザにとって使い勝手のよい検索条件設定手段を提供することができる。
ユーザがそれまでに変更操作の対象としたか否かに関わらず、対象評価軸以外の評価軸全てが調整評価軸として調整の対象とされる。例えば、ユーザが誤って評価軸13Aの評価値を変更してしまった後、本来変更したかった評価軸13Bの評価値を変更した場合に、評価軸13Aについても調整評価軸とされる。ことで、ユーザの意図に沿った検索条件の設定を行うことができる。
これにより、ユーザの意図に沿った検索条件の設定を行うことができる。
なお、ユーザが評価軸の評価値を変更する操作を行った後、リセットボタンを押下するなどの特定の操作を行うことにより、対象評価軸以外の評価軸全てが調整評価軸とされるように構成してもよい。
例えば、各評価軸において取り得る評価値が0〜100とされ、所定値が80とされ、調整後において評価軸13Aの評価値が80を超えていた場合、評価軸13Aが検索条件評価軸として決定される。更に、評価軸13Aのラベルが「節約」とされていた場合、「節約」についての評価値が高いレシピが検索結果として抽出されるように検索処理を行う。
これによって、ユーザは各評価値を変更するという簡易的な操作で設定した検索条件の特徴を反映した検索処理が行われ、該当した検索結果を取得することができる。即ち、検索文字列などを入力する文字入力操作を行わなくても所望するレシピを検索することが可能となり、利便性の向上を図ることができる。
例えば、各評価軸において取り得る評価値が0〜100とされ、所定値が80とされ、調整後において評価軸13A及び評価軸13Bの評価値が80を超えていた場合、評価軸13A,13Bが検索条件評価軸として決定される。更に、評価軸13Aのラベルが「節約」とされ、評価軸13Bのラベルが「健康的」とされていた場合、「節約」と「健康的」についての評価値が高いレシピが検索結果として抽出されるように評価軸のラベル情報を用いた検索処理を行う。
これによって、複数の評価軸に対してユーザが指定したそれぞれの評価値が設定された一見複雑に見える検索条件に対して、簡易な検索処理を実行することにより、ユーザが所望するレシピを検索結果として提示することができるため、処理負担の軽減が図られる。
また、複数の評価軸に付与されたラベル情報を用いた検索操作を行いたい場合には、対応する検索軸の評価値を所定値以上にする簡易な操作を行うだけでよいため、操作負担の軽減を図ることができる。
以上、本発明の情報処理装置の実施の形態としてのレシピ管理サーバ1を説明してきたが、実施の形態のプログラムは、レシピ管理サーバ1における各処理を情報処理装置(CPU等)に実行させるプログラムである。
また、前記評価軸及び評価値を指定することにより前記評価対象の検索条件を設定可能な検索条件設定手段を提示する制御を行う提示制御機能を情報処理装置に実行させる。
更に、前記検索条件を変更する変更操作の対象とされた対象評価軸についての変更前の評価値と変更後の評価値の情報を取得する変更情報取得機能を情報処理装置に実行させる。
更にまた、前記変更前の評価値と前記変更後の評価値の差分に応じて、全ての評価軸の評価値の合計値が所定値以上変化しないように、前記対象評価軸以外の評価軸の少なくとも一つとされた調整評価軸の評価値を変更することにより前記検索条件を調整する検索条件調整機能を情報処理装置に実行させる。
加えて、前記調整された検索条件に基づいて検索処理を行い前記評価対象を抽出する検索処理機能を情報処理装置に実行させる。
即ちこのプログラムは、レシピ管理サーバ1に対して図5のステップS201乃至S209の各処理、図6,図10乃至図15の各処理を実行させるプログラムである。
そしてこのようなプログラムはコンピュータ装置などの機器に内蔵されている記憶媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROMなどに予め記録しておくことができる。或いはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記憶媒体に、一時的或いは永続的に格納(記録)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータなどにインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
Claims (10)
- 評価対象ごとに付与された複数の評価軸と評価値を管理する評価情報管理部と、
前記評価軸及び評価値を指定することにより前記評価対象の検索条件を設定可能な検索条件設定手段を提示する制御を行う提示制御部と、
前記検索条件を変更する変更操作の対象とされた対象評価軸についての変更前の評価値と変更後の評価値の情報を取得する変更情報取得部と、
前記変更前の評価値と前記変更後の評価値の差分に応じて、全ての評価軸の評価値の合計値が所定値以上変化しないように、前記対象評価軸以外の評価軸の少なくとも一つとされた調整評価軸の評価値を変更することにより前記検索条件を調整する検索条件調整部と、
前記調整された検索条件に基づいて検索処理を行い前記評価対象を抽出する検索処理部と、を備え、
前記変更情報取得部は、前記検索条件設定手段の提示から前記検索処理の間に受け付けた複数回の前記変更操作を一連の変更操作として特定し、
前記検索条件調整部は、前記一連の変更操作における最新の変更操作に応じた調整を行う場合に、当該一連の変更操作それぞれにおいて対象評価軸とされた評価軸のうち少なくとも一部は前記調整評価軸から外して前記調整を行う
情報処理装置。 - 評価対象ごとに付与された複数の評価軸と評価値を管理する評価情報管理部と、
前記評価軸及び評価値を指定することにより前記評価対象の検索条件を設定可能な検索条件設定手段を提示する制御を行う提示制御部と、
前記検索条件を変更する変更操作の対象とされた対象評価軸についての変更前の評価値と変更後の評価値の情報を取得する変更情報取得部と、
前記変更前の評価値と前記変更後の評価値の差分に応じて、全ての評価軸の評価値の合計値が所定値以上変化しないように、前記対象評価軸以外の評価軸の少なくとも一つとされた調整評価軸の評価値を変更することにより前記検索条件を調整する検索条件調整部と、
前記調整された検索条件に基づいて検索処理を行い前記評価対象を抽出する検索処理部と、を備え、
前記検索処理部は、
前記調整された検索条件において評価値が所定値以上とされた前記評価軸が存在する場合は、前記評価値が所定値以上とされた評価軸を検索条件評価軸として決定し、
前記検索条件評価軸に付与されているラベル情報に基づいて前記検索処理を行う
情報処理装置。 - 前記提示制御部は、前記評価値の初期値を指定して前記検索条件設定手段の提示を行い、
前記初期値は前記評価対象の検索を行うユーザの行動履歴に基づく数値とされた
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記検索条件調整部は、前記調整評価軸間の評価値の大小関係が崩れないように前記調整を行う
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記検索条件調整部は、前記調整評価軸間の評価値の割合を変えないように前記調整を行う
請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記検索条件調整部は、前記調整評価軸ごとの前記対象評価軸との関係性に基づいて、前記調整評価軸を決定する
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記調整評価軸は前記対象評価軸以外の全ての評価軸とされた
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記検索処理部は、
前記検索条件評価軸が複数存在する場合に、前記複数の前記検索条件評価軸にそれぞれ付与されたラベル情報を基づいたアンド検索を前記検索処理において行う
請求項2に記載の情報処理装置。 - 評価対象ごとに付与された複数の評価軸と評価値を管理する評価情報管理ステップと、
前記評価軸及び評価値を指定することにより前記評価対象の検索条件を設定可能な検索条件設定手段を提示する制御を行う提示制御ステップと、
前記検索条件を変更する変更操作の対象とされた対象評価軸についての変更前の評価値と変更後の評価値の情報を取得する変更情報取得ステップと、
前記変更前の評価値と前記変更後の評価値の差分に応じて、全ての評価軸の評価値の合計値が所定値以上変化しないように、前記対象評価軸以外の評価軸の少なくとも一つとされた調整評価軸の評価値を変更することにより前記検索条件を調整する検索条件調整ステップと、
前記調整された検索条件に基づいて検索処理を行い前記評価対象を抽出する検索処理ステップと、を情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
前記変更情報取得ステップでは、前記検索条件設定手段の提示から前記検索処理の間に受け付けた複数回の前記変更操作を一連の変更操作として特定し、
前記検索条件調整ステップは、前記一連の変更操作における最新の変更操作に応じた調整を行う場合に、当該一連の変更操作それぞれにおいて対象評価軸とされた評価軸のうち少なくとも一部は前記調整評価軸から外して前記調整を行う
情報処理方法。 - 評価対象ごとに付与された複数の評価軸と評価値を管理する評価情報管理ステップと、
前記評価軸及び評価値を指定することにより前記評価対象の検索条件を設定可能な検索条件設定手段を提示する制御を行う提示制御ステップと、
前記検索条件を変更する変更操作の対象とされた対象評価軸についての変更前の評価値と変更後の評価値の情報を取得する変更情報取得ステップと、
前記変更前の評価値と前記変更後の評価値の差分に応じて、全ての評価軸の評価値の合計値が所定値以上変化しないように、前記対象評価軸以外の評価軸の少なくとも一つとされた調整評価軸の評価値を変更することにより前記検索条件を調整する検索条件調整ステップと、
前記調整された検索条件に基づいて検索処理を行い前記評価対象を抽出する検索処理ステップと、を情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
前記検索処理ステップでは、
前記調整された検索条件において評価値が所定値以上とされた前記評価軸が存在する場合は、前記評価値が所定値以上とされた評価軸を検索条件評価軸として決定し、
前記検索条件評価軸に付与されているラベル情報に基づいて前記検索処理を行う
情報処理方法。
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