JP2022121013A - 食材発注支援システム、食材発注支援方法、及び食材発注支援プログラム - Google Patents

食材発注支援システム、食材発注支援方法、及び食材発注支援プログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2022121013000001
【課題】食材の発注を効率よく行うことが可能な食材発注支援システム、食材発注支援方法、及び食材発注支援プログラムを提供すること。
【解決手段】本発明に係る食材発注支援システムは、一又は複数の食材グループの中から、飲食施設が提供する料理メニューに使用される食材のうち不足する不足食材が属する不足食材グループを特定する特定処理部と、前記特定処理部により特定される前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、発注対象の食材である発注食材を決定する食材決定処理部と、前記食材決定処理部により決定される前記発注食材の発注数量を算出する食材算出処理部と、前記食材算出処理部により算出される前記発注数量の前記発注食材を食材提供者に発注する発注処理部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、料理メニューに使用する食材の発注を支援する食材発注支援システム、食材発注支援方法、及び食材発注支援プログラムに関する。
従来、飲食施設において料理メニューに使用する食材を発注するシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。例えば、従来のシステムは、飲食施設のスタッフが料理メニュー(セットメニューなど)の発注数量を入力すると、当該セットメニューに使用される食材を食材業者に発注する。
特開2010-218427号公報
しかし、従来の技術では、飲食施設のスタッフの判断により料理メニュー及び食材の発注数量及び発注タイミングが決定されるため、発注数量が多い場合には食材が余ったり、発注数量が少ない場合には食材が不足したりする問題が生じる。また、料理メニューに使用される食材が不足する度に当該食材を発注するシステムでは、当該食材の仕入コストが高くなってしまう場合もある。また、例えば目的の食材が不足する場合に、スタッフが代替の食材を探したり、代替の食材を発注したりしなければならない問題も生じる。このように、従来の技術では、食材の発注を効率よく行うことが困難である。
本発明の目的は、食材の発注を効率よく行うことが可能な食材発注支援システム、食材発注支援方法、及び食材発注支援プログラムを提供することにある。
本発明に係る食材発注支援システムは、一又は複数の食材グループの中から、飲食施設が提供する料理メニューに使用される食材のうち不足する不足食材が属する不足食材グループを特定する特定処理部と、前記特定処理部により特定される前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、発注対象の食材である発注食材を決定する食材決定処理部と、前記食材決定処理部により決定される前記発注食材の発注数量を算出する食材算出処理部と、前記食材算出処理部により算出される前記発注数量の前記発注食材を食材提供者に発注する発注処理部と、を備えるシステムである。
本発明に係る食材発注支援方法は、一又は複数のプロセッサーが、一又は複数の食材グループの中から、飲食施設が提供する料理メニューに使用される食材のうち不足する不足食材が属する不足食材グループを特定する特定ステップと、前記特定ステップにおいて特定される前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、発注対象の食材である発注食材を決定する食材決定ステップと、前記食材決定ステップにおいて決定される前記発注食材の発注数量を算出する食材算出ステップと、前記食材算出ステップにおいて算出される前記発注数量の前記発注食材を食材提供者に発注する発注ステップと、を実行する方法である。
本発明に係る食材発注支援プログラムは、一又は複数の食材グループの中から、飲食施設が提供する料理メニューに使用される食材のうち不足する不足食材が属する不足食材グループを特定する特定ステップと、前記特定ステップにおいて特定される前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、発注対象の食材である発注食材を決定する食材決定ステップと、前記食材決定ステップにおいて決定される前記発注食材の発注数量を算出する食材算出ステップと、前記食材算出ステップにおいて算出される前記発注数量の前記発注食材を食材提供者に発注する発注ステップと、を一又は複数のプロセッサーに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、食材の発注を効率よく行うことが可能な食材発注支援システム、食材発注支援方法、及び食材発注支援プログラムが提供される。
図1は、本発明の実施形態に係る食材発注支援システムの構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施形態に係る食材発注支援システムで使用される予約情報の一例を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る食材発注支援システムで使用されるメニュー情報の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る食材発注支援システムで使用される食材情報の一例を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る食材発注支援システムで使用される食材業者情報の一例を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る施設端末に表示される食材発注ページの一例を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る食材発注支援システムで実行される食材発注支援処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、本発明の実施形態に係る食材発注支援システムで使用されるロット情報の一例を示す図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[食材発注支援システム1]
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る食材発注支援システム1は、食材発注支援装置2と利用者端末3と施設端末4とを含む。食材発注支援装置2、利用者端末3、及び施設端末4は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。
食材発注支援装置2は、飲食物を提供する飲食施設の予約を受け付けたり、飲食施設の食材を管理したり、飲食施設において提供する料理メニューに使用される食材の発注を行ったりするサーバーである。例えば、食材発注支援装置2は、利用者端末3から飲食施設の予約を受け付けたり、施設端末4から食材の発注指示を受け付けたりすることが可能である。なお、前記飲食施設は、飲食店に限定されず、飲食物を利用者に提供することが可能な各種の施設(娯楽施設、宿泊施設など)であってもよい。
利用者端末3は、施設の検索及び予約を要求する利用者によって操作される情報処理装置である。施設端末4は、飲食施設に対応して配置され、飲食施設の予約、料理メニュー、食材などを管理する情報処理装置である。食材発注支援システム1には、一又は複数の利用者端末3と、施設ごとに配置される複数の施設端末4とが含まれる。
本実施形態では、食材発注支援装置2単体が本発明に係る食材発注支援システムに相当するが、本発明に係る食材発注支援システムは、食材発注支援装置2、利用者端末3、及び施設端末4のうち一又は複数の構成要素を含むものであってもよい。例えば、食材発注支援装置2、利用者端末3、及び施設端末4の構成要素が協働して後述する食材発注支援処理(図7参照)を分担して実行する場合には、その処理を実行する複数の構成要素を含むシステムを本発明に係る食材発注支援システムとして捉えることが可能である。例えば、食材発注支援装置2及び施設端末4が本発明に係る食材発注支援システムを構成してもよい。また、施設端末4単体が本発明に係る食材発注支援システムを構成してもよい。
[食材発注支援装置2]
図1に示されるように、食材発注支援装置2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24などを備えるサーバーである。なお、食材発注支援装置2は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。また、食材発注支援装置2で実行される各種の処理を、一又は複数のプロセッサーが分散して実行してもよい。
通信I/F24は、食材発注支援装置2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して利用者端末3、施設端末4などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部22には、予約情報D1、メニュー情報D2、食材情報D3、食材業者情報D4などのデータが記憶される。
予約情報D1には、飲食施設の料理メニューごとの予約数に関する情報が含まれる。図2には、飲食施設T1の予約情報D1の一例を示している。図2に示されるように、予約情報D1には、「来店日」、「料理メニュー」などの情報が含まれる。前記来店日は、利用者が来店する予定日(利用日)である。前記料理メニューは、飲食施設T1が利用者に提供可能な料理メニューであって、予約可能な料理メニューである。飲食施設T1の前記料理メニューには、メニューM1、メニューM2、メニューM3、…などの複数の料理メニューが含まれる。予約情報D1には、来店日ごとに、各料理メニューの合計予約数が登録される。例えば現時点において、「2021年2月5日」は、メニューM1の予約数が「4」(4人分)、メニューM2の予約数が「2」(2人分)、メニューM3の予約数が「3」(3人分)の予約が登録されている。制御部21は、利用者から予約を受け付けるごとに予約情報D1を更新する。なお、制御部21は、料理メニューを選択しない利用者の予約(席のみの予約)も受付可能である。ここでは、飲食施設T1の予約情報D1を示しているが、記憶部22には、飲食施設ごとの複数の予約情報D1が含まれてもよい。また制御部21は、飲食施設T1の施設端末4から予約情報D1を取得して記憶部22に記憶してもよい。
メニュー情報D2には、料理メニューごとに使用される食材及び食材の使用数量に関する情報(レシピ情報)が含まれる。図3には、飲食施設T1のメニュー情報D2の一例を示している。図3に示されるように、メニュー情報D2には、料理メニューに使用される食材の名称の情報と、料理メニューごとの使用数量の情報とが含まれる。例えばメニューM1には、食材F1~F5が使用される。またメニューM1では、食材F1がC11(グラム(g))、食材F2がC12(g)、食材F3がC13(g)、食材F4がC14(g)、食材F5がC15(g)使用される。なお、前記料理メニューは、単品メニューであってもよいし、セットメニュー(例えば主菜及び副菜から成るメニュー)であってもよい。また、前記食材には、鶏肉、豚肉、牛肉などの肉類、人参、玉葱、レタス、キャベツ、ほうれん草、小松菜、チンゲン菜などの野菜類、鯖、鮭、マグロなどの魚類、ミカン、リンゴ、バナナなどのフルーツ類など種々の材料が含まれる。制御部21は、飲食施設T1の施設端末4からメニュー情報D2を取得して記憶部22に記憶する。例えば、飲食施設T1の管理者は、施設端末4においてメニュー情報D2を登録及び更新することが可能である。
食材情報D3には、飲食施設で使用する食材ごとの在庫数量などの情報が含まれる。図4には、飲食施設T1の食材情報D3の一例を示している。図4に示されるように、食材情報D3には、「食材」、「食材グループ」、「在庫数量」、「発注単位数量」などの情報が含まれる。前記食材は、飲食施設T1で提供可能な料理メニューに使用される全ての食材を示す情報である。前記食材グループは、食材の種類、性質、特性などの属性ごとに分類されるグループを示す情報である。例えばグループG1は、豚肉(ロース)、豚肉(モモ)、豚肉(ヒレ)などの豚肉グループである。またグループG2は、マグロ、鯛、ハマチなど生魚(刺身)の刺身グループである。またグループG3は、ほうれん草、小松菜、チンゲン菜などの青菜グループである。またグループG4は、ミカン、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘系フルーツグループである。
前記在庫数量は、飲食施設T1に現時点で在庫している食材の数量である。前記発注単位数量は、食材業者に食材を発注する際の最小単位(発注ロット)である。前記発注単位数量は、食材ごとに設定されるが、食材業者の受注単位数量(受注ロット)に応じて設定されてもよい。制御部21は、飲食施設T1の施設端末4から食材情報D3を取得して記憶部22に記憶する。例えば、飲食施設T1の管理者は、施設端末4において食材情報D3を登録及び更新することが可能である。また制御部21は、各食材の属性に基づいて食材グループを設定してもよい。
食材業者情報D4には、飲食施設が食材の発注を行う発注先(取引先)の食材業者(食材提供者)に関する情報が含まれる。図5には、飲食施設T1の食材業者情報D4の一例を示している。図5に示されるように、食材業者情報D4には、「食材業者」、「提供可能食材」、「仕入単価」、「受注単位数量」などの情報が含まれる。前記提供可能食材は、食材業者が飲食施設T1に提供可能な食材を示す情報である。例えば食材業者A1,A2はそれぞれ、飲食施設T1に食材F1,F2を提供可能であり、食材業者A5,A6はそれぞれ、飲食施設T1に食材F5,F6,F7を提供可能である。前記仕入単価は、飲食施設T1が食材を仕入れる際の単価(前記受注単位数量当たりの価格)である。前記受注単位数量は、食材業者が飲食施設T1から食材を受注する際の最小単位(受注ロット)である。前記受注単位数量は、食材ごとに設定されるが、飲食施設T1の発注単位数量(発注ロット)に応じて設定されてもよい。飲食施設T1の前記発注ロットは、食材業者の前記受注ロット以上の数量に設定される。制御部21は、飲食施設T1の施設端末4から食材業者情報D4を取得して記憶部22に記憶する。例えば、飲食施設T1の管理者は、施設端末4において食材業者情報D4を登録及び更新することが可能である。
なお、他の実施形態として、予約情報D1、メニュー情報D2、食材情報D3、及び食材業者情報D4の一部又は全部が、食材発注支援装置2から通信網N1を介してアクセス可能な他のサーバーに記憶されてもよい。この場合、食材発注支援装置2の制御部21は、前記他のサーバーから前記情報を取得して、後述の食材発注支援処理(図7参照)などの各処理を実行してもよい。
また、記憶部22には、利用者端末3に表示される予約サイトに含まれる、検索ページ、予約ページなどの各種のウェブページを生成するためのレイアウトデータ及び画像データなども記憶される。また、記憶部22には、施設端末4に表示される食材発注サイトに含まれる食材発注ページP1(図6参照)などの各種のウェブページを生成するためのレイアウトデータ及び画像データなども記憶される。なお、本実施形態において、食材発注支援装置2の制御部21は、前記各種のウェブページを生成してそのウェブページの情報を利用者端末3及び施設端末4に送信することにより、利用者端末3及び施設端末4に前記各種のウェブページを表示させることが可能である。また、他の実施形態として、食材発注支援装置2の制御部21は、利用者端末3及び施設端末4に前記各種のウェブページを表示するために必要なデータを送信することにより、利用者端末3の制御部31及び施設端末4の制御部41に前記各種のウェブページの表示を実行させてもよい。
さらに、記憶部22には、制御部21に後述の食材発注支援処理(図7参照)を実行させるための食材発注支援プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記食材発注支援プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、食材発注支援装置2が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより食材発注支援装置2を制御する。
ところで、従来の技術では、飲食施設のスタッフの判断により料理メニュー及び食材の発注数量及び発注タイミングが決定されるため、発注数量が多い場合には食材が余ったり、発注数量が少ない場合には食材が不足したりする問題が生じる。また、料理メニューに使用される食材が不足する度に当該食材を発注するシステムでは、当該食材の仕入コストが高くなってしまう場合もある。このように、従来の技術では、食材の発注を効率よく行うことが困難である。これに対して、本実施形態に係る食材発注支援装置2では、食材の発注を効率よく行うことが可能である。
具体的には、制御部21は、図1に示されるように、予約処理部211、予約算出処理部212、特定処理部213、食材決定処理部214、食材算出処理部215、提供者決定処理部216、発注処理部217などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記食材発注支援プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記食材発注支援プログラムは、複数のプロセッサーを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。以下では、飲食施設T1を例に挙げて説明する。
予約処理部211は、利用者から飲食施設T1の予約を受け付ける。また、予約処理部211は、飲食施設T1が所定日(来店日)に提供する料理メニューに対する利用者の予約を受け付ける。例えば、利用者は、利用者端末3に表示される予約ページにおいて、飲食施設T1の来店日時、利用人数、料理メニューなどを入力して予約要求を行う。予約処理部211は、利用者端末3から予約要求を取得すると、飲食施設T1の予約状況を参照して予約枠がある場合に予約を受け付けて確定させる。なお、予約処理部211は、来店日当日の予約も受付可能である。予約処理部211は、予約を受け付けると予約に関する情報を飲食施設T1の施設端末4に送信する。また、予約処理部211は、予約が確定すると予約完了通知を予約要求元の利用者端末3に送信する。予約処理部211は、本発明の予約処理部の一例である。
予約算出処理部212は、来店日ごとに各料理メニューの合計予約数を算出する。具体的には、予約算出処理部212は、来店日の設定時間前又は設定日数前である締切日時までに予約処理部211により受け付けられる料理メニューの予約数(合計予約数)を算出する。ここで、各飲食施設は、来店日の数時間前、前日、2日前、1週間前などの締切日時の時点における当該来店日の予約状況を見て、当該来店日に提供する料理メニューの食材を発注する。前記締切日時は飲食施設ごとに予め設定され、例えば飲食施設T1は、来店日の2日前の22:00を締切日時に設定している。なお、前記締切日時は、料理メニューに応じて予め設定されてもよいし、食材ごとに予め設定されてもよい。予約算出処理部212は、飲食施設T1について、前記締切日時までのメニューM1,M2,M3,…のそれぞれの予約数を算出する。予約算出処理部212は、算出した予約数を予約情報D1(図2参照)に登録する。図2は、「2021年2月5日」を対象日(来店日)として、当該来店日の2日前の「2021年2月3日22:00」(締切日時)の時点における予約情報D1を示している。前記締切日時の時点で、「2021年2月5日」のメニューM1の予約数が「4」(4人分)、メニューM2の予約数が「2」(2人分)、メニューM3の予約数が「3」(3人分)となっている。なお、予約算出処理部212は、飲食施設T1の施設端末4から予約情報D1を取得してもよい。なお、予約処理部211は、前記締切日時以降当日までの予約も受付可能である。予約算出処理部212は、本発明の予約算出処理部の一例である。
特定処理部213は、予約された料理メニューに使用される食材のうち不足する不足食材を特定し、さらに、特定した不足食材が属する不足食材グループを特定する。前記不足食材は、前記料理メニューに含まれる食材であって、在庫数量が当該料理メニューに必要な使用数量に満たない食材である。また、前記不足食材グループは、前記不足食材の属性に対応する食材グループである。具体的には、特定処理部213は、予約算出処理部212により算出される料理メニューの予約数に基づいて、一又は複数の食材グループの中から、当該料理メニューに使用される食材のうち不足する不足食材が属する不足食材グループを特定する。
例えば、特定処理部213は、メニューM1の予約数が「4」である場合に、メニューM1の食材F1~F5(図3参照)のそれぞれの在庫数量(図4参照)を取得し、食材F1~F5の使用数量(図3参照)と比較して不足食材が存在するか否かを判定する。ここでは、メニューM1を調理するために食材F5(「小松菜」)が不足しており、特定処理部213が食材F5(「小松菜」)を不足食材として特定したものと仮定する。この場合、特定処理部213は、複数の食材グループの中から、食材F5(「小松菜」)が属するグループG3(青菜グループ)を不足食材グループとして特定する。
特定処理部213は、対象日(来店日)の料理メニューごとに、不足食材及び不足食材グループを特定する。特定処理部213は、本発明の特定処理部の一例である。
食材決定処理部214は、発注対象の食材、すなわち食材業者に発注する発注食材を決定する。具体的には、食材決定処理部214は、特定処理部213により特定される前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、前記締切日時における仕入価格に基づいて前記発注食材を決定する。なお、食材決定処理部214は、不足食材グループから複数の前記発注食材を決定してもよい。
例えば、食材決定処理部214は、前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、前記締切日時における仕入価格が最安値となる食材を前記発注食材として決定する。また、食材決定処理部214は、前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、前記締切日時における仕入価格に基づいて前記不足食材とは異なる食材を前記発注食材として決定してもよい。すなわち、食材決定処理部214は、不足食材(ここでは食材F5「小松菜」)を前記発注食材として決定してもよいし、不足食材と同一の食材グループ(ここではグループG3)に属する他の食材を前記発注食材として決定してもよい。食材決定処理部214は、発注時点における仕入価格に基づいて、前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材を前記発注食材として決定することができる。
例えば、特定処理部213が、対象日(来店日)が「2021年2月5日」のメニューM1について食材F5(「小松菜」)を不足食材として特定し、グループG3を不足食材グループとして特定した場合に、食材決定処理部214は、食材業者情報D4(図5参照)の仕入単価を参照して、グループG3に含まれる複数の食材(ほうれん草、小松菜、チンゲン菜など)の中から、締切日時「2021年2月3日22:00」における仕入価格が最安値となる食材(ここでは「ほうれん草」とする)を前記発注食材として決定する。
なお、食材決定処理部214は、前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、在庫数量(図4参照)が料理メニューに使用される使用数量よりも少ない食材を前記発注食材として決定する。例えば、グループG3に含まれる「ほうれん草」の在庫数量(図4参照)が、メニューM1に使用される食材F5「小松菜」の使用数量「C15(g)」を「ほうれん草」に換算した場合の「ほうれん草」の使用数量よりも少ない場合に、食材決定処理部214は「ほうれん草」を前記発注食材として決定する。なお、食材決定処理部214は、「小松菜」の使用数量「C15(g)」の嵩と同じ嵩の「ほうれん草」の使用数量を算出する。食材決定処理部214は、本発明の食材決定処理部の一例である。
食材算出処理部215は、前記発注食材の発注数量を算出する。具体的には、食材算出処理部215は、予約算出処理部212により算出される料理メニューの予約数に基づいて、食材決定処理部214により決定される発注食材の発注数量(不足数量)を算出する。食材算出処理部215は、本発明の食材算出処理部の一例である。
例えば、食材算出処理部215は、予約算出処理部212により算出される料理メニューの予約数と、前記料理メニューに応じて予め設定される予備数量とを加算した合計数量に基づいて、前記発注食材の発注数量を算出する。例えば、食材算出処理部215は、メニューM1の予約数分(4人分)の「ほうれん草」の使用数量に予備数量(例えば2人分)を加算した6人分の数量を、「ほうれん草」の発注数量として算出する。前記予備数量は、前記締切日時から前記来店日までの間に受け付けられる予約数に応じて設定される。例えば、食材算出処理部215は、予約履歴、来店履歴などの情報に基づいて、来店日の前日及び当日の予約数、当日の来客数(ウォークイン客数)を予想して前記予備数量を設定する。また、飲食施設T1の管理者が、施設端末4において前記予備数量を設定してもよい。
また例えば、食材算出処理部215は、予約算出処理部212により算出される料理メニューの予約数と、前記料理メニューの食材の在庫数量(図4参照)とに基づいて、前記発注食材の発注数量を算出する。例えば、メニューM1の予約数分(4人分)の「ほうれん草」の使用数量のうち、1人分の「ほうれん草」を在庫している場合には、食材算出処理部215は、3人分の数量を「ほうれん草」の発注数量として算出する。なお、食材算出処理部215は、3人分の数量にさらに予備数量を加算した数量を「ほうれん草」の発注数量として算出してもよい。
また例えば、食材算出処理部215は、予約算出処理部212により算出される料理メニューの予約数と、前記発注食材を使用する他の料理メニューの予約数とに基づいて、前記発注食材の発注数量を算出してもよい。例えばメニューM1に対応する前記発注食材の「ほうれん草」が対象日(来店日)「2021年2月5日」のメニューM2の使用食材(例えば食材F7)に含まれる場合には、食材算出処理部215は、メニューM1の予約数「4」とメニューM2の予約数「2」(図2参照)とに基づいて「ほうれん草」の発注数量を算出する。例えば、食材算出処理部215は、メニューM1,M2の合計予約数に相当する6人分の数量を、「ほうれん草」の発注数量として算出する。なお、食材算出処理部215は、さらに予備数量、在庫数量(図4参照)などを考慮して発注数量を算出してもよい。
ここで、各食材に発注単位数量(図4参照)が設定されてもよい。この場合、食材算出処理部215は、さらに発注単位数量に応じた数量を発注数量として算出する。例えば、食材算出処理部215は、発注食材の「ほうれん草」(食材F7)について、発注単位数量「Ha7」に応じて換算した数量を発注数量として算出する。例えば、「ほうれん草」(食材F7)の不足数量が「4人分」であり、食材F7の発注単位数量「Ha7」(1ロット)が3人分に相当する数量である場合には、食材算出処理部215は、2ロット(6人分)を発注数量として算出する。
また、各食材業者に受注単位数量(図5参照)が設定されてもよい。この場合、食材算出処理部215は、さらに受注単位数量に応じた数量を発注数量として算出する。例えば、「ほうれん草」(食材F7)の不足数量が「6人分」であり、食材業者A5の「ほうれん草」(食材F7)の受注単位数量が「5人分」である場合には、食材算出処理部215は10人分(2ロット)を発注数量として算出する。一方、食材業者A6の「ほうれん草」(食材F7)の受注単位数量が「3人分」である場合には、食材算出処理部215は6人分(2ロット)を発注数量として算出する。
提供者決定処理部216は、前記発注食材の発注先の食材業者(本発明の食材提供者の一例)を決定する。提供者決定処理部216は、前記発注食材を提供可能な複数の食材業者の中から、前記発注食材の発注先の食材業者を決定する。具体的には、提供者決定処理部216は、前記発注食材の発注時点における仕入価格に基づいて食材業者を決定する。例えば、提供者決定処理部216は、食材業者情報D4(図5参照)の仕入単価を参照して、発注食材の「ほうれん草」(食材F7)を提供可能な食材業者A5,A6のうち発注時点「2021年2月3日22:00」における仕入単価が最安値の食材業者を決定する。なお、食材業者に受注単位数量(図5参照)が設定されている場合には、提供者決定処理部216は、受注単位数量に応じた発注数量分の仕入価格(合計仕入価格)が最安値となる食材業者を決定する。
また、提供者決定処理部216は、複数の食材業者のそれぞれの受注単位数量に基づいて、発注先の食材業者を決定してもよい。例えば、発注食材の「ほうれん草」(食材F7)について6人分の数量が不足する場合に、提供者決定処理部216は、6人分の発注数量を受注可能な食材業者A6を決定する。この場合、提供者決定処理部216は、不足数量(6人分)よりも多い10人分を発注しなければならない食材業者A5(受注単位数量「5人分」)を発注先から除外する。提供者決定処理部216は、本発明の提供者決定処理部の一例である。
発注処理部217は、算出された発注数量の発注食材を、決定された食材業者に発注する発注処理を実行する。具体的には、発注処理部217は、食材算出処理部215により算出される前記発注数量の発注食材を前記締切日時に基づいて食材業者に発注する。例えば、発注処理部217は、6人分の「ほうれん草」(食材F7)を、「2021年2月3日22:00」に食材業者A6に発注する。
ここで、制御部21は、前記締切日時に到達した場合に、食材発注ページP1を飲食施設T1の施設端末4に表示させてもよい。図6は食材発注ページP1の一例を示す図である。食材発注ページP1には、対象日(来店日)「2021年2月5日」、料理メニューごとの予約数、不足食材、不足食材グループ、発注食材、発注数量、食材業者、仕入価格などの発注情報が含まれる。ここでは、前記不足食材に「小松菜」(食材F5)、前記不足食材グループに「青菜グループ」(グループG3)、前記発注食材に「ほうれん草」(食材F7)、前記発注数量に「X1(g)」(6人分)、食材業者に「食材業者A5」が表示される。食材発注ページP1において飲食施設T1の管理者が発注ボタンK4を押下すると、発注処理部217は、発注指示を受け付けて食材業者A5に食材の発注を行う。発注処理部217は、本発明の発注処理部の一例である。
また、制御部21は、食材発注ページP1において発注情報の変更を受け付けることが可能であってもよい。例えば、管理者は、食材発注ページP1において、入力欄K1を選択して発注食材を変更する操作、入力欄K2を選択して発注数量を変更する操作、入力欄K3を選択して食材業者を変更する操作を行うことが可能である。制御部21が前記発注情報の変更を受け付けて発注指示を受け付けた場合には、発注処理部217は、変更後の発注情報に基づいて発注処理を実行する。発注処理部217は、発注処理を行うと発注完了通知を施設端末4に送信する。
[利用者端末3]
図1に示されるように、利用者端末3は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信I/F34などを備える。利用者端末3は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピューターのような情報処理装置である。
通信I/F34は、利用者端末3を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して食材発注支援装置2、施設端末4などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部33は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD、SSD又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)などの通信プロトコルに従って食材発注支援装置2などの外部装置との間で通信処理を制御部31に実行させるための制御プログラムである。また、前記ブラウザプログラムは、食材発注支援装置2との間で予め定められた通信プロトコルに従って通信処理を実行するための専用アプリケーションであることも考えられる。
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより利用者端末3を制御する。
具体的に、制御部31は、記憶部32に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部311として機能する。ブラウザ処理部311は、食材発注支援装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部33に表示させ、操作表示部33に対する操作を食材発注支援装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。すなわち、利用者端末3は、制御部31によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、食材発注支援装置2の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部31に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
例えば、利用者端末3では、食材発注支援システム1で提供される予約サービスの前記予約サイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うためのユーザー操作が行われた場合に、制御部31が、食材発注支援装置2から前記予約サイトのウェブページのデータを取得して、操作表示部33に前記予約サイトのウェブページを表示させる。なお、例えば前記所定のURLへのアクセス要求は、予め登録されたウェブサイトの一覧からの選択操作、情報検索サイトにおける検索結果からの選択操作、又はテキスト入力操作などによって行われる。また、利用者端末3に食材発注支援装置2に対応する専用アプリケーションがインストールされている場合には、利用者端末3の利用者が当該専用アプリケーションを起動する操作を行うことにより操作表示部33に前記予約サイトのウェブページが表示される。
利用者は、利用者端末3を操作することにより、前記予約サイトの予約ページにおいて飲食施設、来店日時、利用人数、料理メニューなどを入力して予約の申し込み(予約要求)を行うことができる。
[施設端末4]
図1に示されるように、施設端末4は、制御部41、記憶部42、操作表示部43、及び通信I/F44などを備える。施設端末4は、例えば、タブレット端末又はパーソナルコンピューターのような情報処理装置である。なお、施設端末4は、食材発注支援装置2と同一の機能をさらに備えてもよいし、食材発注支援装置2と一体の情報処理装置であってもよい。
通信I/F44は、施設端末4を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して食材発注支援装置2、利用者端末3などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部43は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部42は、各種の情報を記憶するHDD、SSD又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部42には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTPなどの通信プロトコルに従って食材発注支援装置2などの外部装置との間で通信処理を制御部41に実行させるための制御プログラムである。また、前記ブラウザプログラムは、食材発注支援装置2との間で予め定められた通信プロトコルに従って通信処理を実行するための専用アプリケーションであることも考えられる。
また、記憶部42には、飲食施設に対応する予約を管理する予約管理情報(不図示)が記憶される。前記予約管理情報には、来店日、予約者名、予約人数、テーブル、料理メニューなどの情報が含まれる。前記予約管理情報の一部は、予約情報D1(図2参照)であってもよい。すなわち、予約情報D1は、食材発注支援装置2に記憶されてもよいし、施設端末4に記憶されてもよい。
また、記憶部42には、メニュー情報D2、食材情報D3、食材業者情報D4などの情報が記憶されてもよい。
制御部41は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部41は、前記ROM又は記憶部42に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより施設端末4を制御する。
具体的に、制御部41は、記憶部42に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部411として機能する。ブラウザ処理部411は、食材発注支援装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部43に表示させ、操作表示部43に対する操作を食材発注支援装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。すなわち、施設端末4は、制御部41によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、食材発注支援装置2の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部41に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
例えば、制御部41は、食材発注ページP1(図6参照)を操作表示部43に表示させる。また制御部41は、食材発注ページP1において管理者の操作を受け付ける管理者は、食材発注ページP1において、発注ボタンK4を押下して発注指示を行うことが可能である。また管理者は、食材発注ページP1において、入力欄K1を選択して発注食材を変更する操作、入力欄K2を選択して発注数量を変更する操作、入力欄K3を選択して食材業者を変更する操作を行うことが可能である。また、管理者は、施設端末4を操作することにより、予約情報D1、メニュー情報D2、食材情報D3、食材業者情報D4などの情報を登録及び更新することができる。
[食材発注支援処理]
以下、図7を参照しつつ、食材発注支援システム1において実行される食材発注支援処理について説明する。具体的に、本実施形態では、食材発注支援装置2の制御部21によって前記食材発注支援処理が実行される。ここでは、一例として、飲食施設T1に対応する食材発注支援処理を例に挙げて説明する。
なお、本発明は、前記食材発注支援処理に含まれる一又は複数のステップを実行する食材発注支援方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記食材発注支援処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記食材発注支援処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部21が前記食材発注支援処理における各ステップを実行する場合を例に挙げて説明するが、一又は複数のプロセッサーが当該食材発注支援処理における各ステップを分散して実行する食材発注支援方法も他の実施形態として考えられる。
先ず、ステップS1において、制御部21は、利用者から飲食施設T1の予約を受け付ける。例えば、利用者は、利用者端末3に表示される予約ページにおいて、飲食施設T1の来店日時、利用人数、料理メニューなどを入力して予約要求を行う。制御部21は、利用者端末3から予約要求を取得すると、飲食施設T1の予約状況を参照して予約枠がある場合に予約を受け付けて確定させる。制御部21は、予約を受け付けると予約に関する情報を飲食施設T1の施設端末4に送信する。ステップS1は、本発明の予約ステップの一例である。
次に、ステップS2において、制御部21は、現在日時が締切日時に到達したか否かを判定する。ここでは、一例として、飲食施設T1の前記締切日時は、例えば対象日(来店日)の2日前の22:00に設定されている。また、ここでは対象日を、「2021年2月5日」とする。現在日時が締切日時「2021年2月3日22:00」に到達すると(S2:Yes)、処理はステップS3に移行する。制御部21は、現在日時が前記締切日時に到達するまで、利用者からの予約を受け付ける(S2:No)。
ステップS3では、制御部21は、前記対象日の料理メニューの予約数を算出する。具体的には、制御部21は、前記締切日時までに利用者から受け付けた料理メニューの予約数(合計予約数)を算出する。ここでは、制御部21は、対象日「2021年2月5日」の2日前の「2021年2月3日22:00」(締切日時)の時点におけるメニューM1の予約数「4」(4人分)と、メニューM2の予約数「2」(2人分)と、メニューM3の予約数が「3」(3人分)とを算出する。制御部21は、算出した予約数を予約情報D1(図2参照)に登録する。ステップS3は、本発明の予約算出ステップの一例である。
次に、ステップS4において、制御部21は、予約された料理メニューに使用される食材のうち不足する不足食材が存在するか否かを判定する。例えば、制御部21は、メニューM1の予約数が「4」である場合に、メニューM1の食材F1~F5(図3参照)のそれぞれの在庫数量(図4参照)を取得し、食材F1~F5の使用数量(図3参照)と比較して不足食材が存在するか否かを判定する。不足食材が存在する場合(S4:Yes)、処理はステップS5に移行する。一方、不足食材が存在しない場合(S4:No)、制御部21は前記食材発注支援処理を終了する。制御部21は、対象日に予約が入っている料理メニューごとに判定処理を実行する。ここでは、メニューM1を調理するために食材F5(「小松菜」)が不足しているものと仮定する。
ステップS5において、制御部21は、一又は複数の食材グループの中から、不足食材が属する不足食材グループを特定する。ここでは、制御部21は、複数の食材グループの中から、食材F5(「小松菜」)が属するグループG3(青菜グループ)を不足食材グループとして特定する。制御部21は、対象日の料理メニューごとに、不足食材及び不足食材グループを特定する。ステップS5は、本発明の特定ステップの一例である。
次に、ステップS6において、制御部21は、食材業者に発注する発注食材を決定する。具体的には、制御部21は、前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、前記締切日時における仕入価格に基づいて一又は複数の前記発注食材を決定する。例えば、制御部21は、対象日「2021年2月5日」のメニューM1について食材F5(「小松菜」)を不足食材として特定し、グループG3を不足食材グループとして特定した場合に、食材業者情報D4(図5参照)の仕入単価を参照して、グループG3に含まれる複数の食材(ほうれん草、小松菜、チンゲン菜など)の中から、締切日時「2021年2月3日22:00」における仕入価格が最安値となる食材(例えば「ほうれん草」)を前記発注食材として決定する。なお、制御部21は、グループG3に含まれる「ほうれん草」の在庫数量(図4参照)が、メニューM1に使用される食材F5「小松菜」の使用数量「C15(g)」を「ほうれん草」に換算した場合の「ほうれん草」の使用数量よりも少ない場合に「ほうれん草」を前記発注食材として決定する。ステップS6は、本発明の食材決定ステップの一例である。
次に、ステップS7において、制御部21は、前記発注食材の発注数量を算出する。具体的には、制御部21は、算出した料理メニューの予約数に基づいて、前記発注食材の発注数量(不足数量)を算出する。例えば、制御部21は、メニューM1の予約数分(4人分)の「ほうれん草」の使用数量に予備数量(例えば2人分)を加算した6人分の数量を、「ほうれん草」の発注数量として算出する。また例えば、制御部21は、メニューM1の予約数分(4人分)の「ほうれん草」の使用数量のうち、1人分の「ほうれん草」を在庫している場合に、3人分の数量を「ほうれん草」の発注数量として算出する。また例えば、制御部21は、メニューM1に対応する前記発注食材の「ほうれん草」が対象日「2021年2月5日」のメニューM2の使用食材(例えば食材F7)に含まれる場合に、メニューM1の予約数「4」とメニューM2の予約数「2」(図2参照)とに基づいて「ほうれん草」の発注数量として、メニューM1,M2の合計予約数に相当する6人分の数量を算出する。また、制御部21は、上述のように、飲食施設T1における発注単位数量(図4参照)及び食材業者における受注単位数量(図5参照)に基づいて前記発注数量を算出してもよい。ステップS7は、本発明の食材算出ステップの一例である。
次に、ステップS8において、制御部21は、前記発注食材を提供可能な複数の食材業者の中から、前記発注食材の発注先の食材業者を決定する。具体的には、制御部21は、前記発注食材の発注時点における仕入価格に基づいて食材業者を決定する。例えば、制御部21は、食材業者情報D4(図5参照)の仕入単価を参照して、発注食材の「ほうれん草」(食材F7)を提供可能な食材業者A5,A6のうち発注時点「2021年2月3日22:00」における仕入単価が最安値の食材業者を決定する。
また、制御部21は、複数の食材業者のそれぞれの受注単位数量に基づいて、発注先の食材業者を決定してもよい。例えば、発注食材の「ほうれん草」(食材F7)について6人分の数量が不足する場合に、制御部21は、6人分の発注数量を受注可能な食材業者A6を決定する。また、制御部21は、前記受注単位数量が、前記発注数量以上であって前記発注数量に最も近い数量に設定されている食材業者を選択してもよい。ステップS8は、本発明の提供者決定ステップの一例である。
次に、ステップS9において、制御部21は、食材の発注に関する発注情報を飲食施設T1の施設端末4に出力する。具体的には、制御部21は、食材発注ページP1(図6参照)を飲食施設T1の施設端末4に表示させる。
次に、ステップS10において、制御部21は、施設端末4から発注指示を受け付けたか否かを判定する。例えば飲食施設T1の管理者が施設端末4に表示された食材発注ページP1(図6参照)において発注ボタンK4を押下した場合に、制御部21は、前記発注指示を受け付けたと判定する。制御部21が前記発注指示を受け付けると(S10:Yes)、処理はステップS11に移行する。一方、制御部21が前記発注指示を受け付けない場合(S10:No)、処理はステップS101に移行する。
ステップS101では、制御部21は、発注情報の変更を受け付けたか否かを判定する。例えば、飲食施設T1の管理者は、食材発注ページP1において、入力欄K1を選択して発注食材を変更する操作、入力欄K2を選択して発注数量を変更する操作、入力欄K3を選択して食材業者を変更する操作を行うことが可能である。制御部21が発注情報の変更を受け付けると(S101:Yes)、処理はステップS9に戻り、制御部21は変更後の発注情報を施設端末4に出力する。一方、制御部21が発注情報の変更を受け付けない(S101:No)、制御部21は前記食材発注支援処理を終了する。
ステップS11では、制御部21は、算出した発注数量の発注食材を、決定した食材業者に発注する発注処理を実行する。具体的には、制御部21は、発注数量の発注食材を前記締切日時に基づいて食材業者に発注する。例えば、制御部21は、6人分の「ほうれん草」(食材F7)を、「2021年2月3日22:00」に食材業者A6に発注する。以上のようにして、制御部21は、前記情報処理を実行する。ステップS9,S10,S11,S101は、本発明の発注ステップの一例である。
制御部21は、以上のように前記食材発注処理を実行する。また、制御部21は、随時利用者から予約を受け付けて対象日の締切日時に到達するごとに前記食材発注処理を実行する。なお、前記食材発注支援処理では、ステップS9,S10,S101が省略されてもよい。この場合、制御部21は、食材業者を決定すると(S9)、当該食材業者に食材を発注する(S10)。
以上説明したように、本実施形態に係る食材発注支援装置2は、飲食施設が所定日(来店日)に提供する料理メニューに対する利用者の予約を受け付け、前記所定日の設定時間前又は設定日数前である締切日時までに受け付けられる前記料理メニューの予約数を算出する。また、食材発注支援装置2は、算出される前記料理メニューの予約数に基づいて、一又は複数の食材グループの中から、当該料理メニューに使用される食材のうち不足する不足食材が属する不足食材グループを特定し、特定される前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、前記締切日時における仕入価格に基づいて、発注対象の食材である発注食材を決定する。そして、食材発注支援装置2は、算出される前記料理メニューの予約数に基づいて、決定される前記発注食材の発注数量を算出し、算出される前記発注数量の前記発注食材を前記締切日時に基づいて食材業者に発注する。
上記の構成によれば、食材発注支援装置2は、対象日(来店日)の料理メニューの予約数に基づいて当該料理メニューに使用される食材のうち不足食材を特定し、不足食材が属する食材グループの中から仕入価格に基づいて発注食材を特定する。そして、食材発注支援装置2は、特定した発注食材を必要な数量だけ食材業者に発注する。例えば、食材発注支援装置2は、不足食材が青菜グループ(グループG3)の小松菜である場合に、青菜グループに属する食材のうち仕入価格が最安値の食材(例えば、ほうれん草)を必要数量だけ食材業者に発注する。このように、飲食施設T1のスタッフの判断を介さずに必要数量の発注食材を特定することができるため、食材の発注業務の効率化を図ることができる。また、食材発注支援装置2は、不足食材そのものを発注せずに、不足食材の代替食材を発注することもできるため、食材の発注、在庫、廃棄などに要するコストを低減することもできる。
また、食材発注支援装置2は、前記締切日時に基づいて食材を発注するため、前記締切日時を設定することにより発注タイミング及び発注間隔を調整することができる。よって、食材の発注業務の効率化を図ることが可能となり、さらに発注処理に関する通信トラフィックの低減、及びコンピュータリソースの有効利用が可能となる。
本発明の食材発注支援システムは、上述の実施形態に限定されない。本発明の他の実施形態について以下に説明する。
例えばメニューM1の食材F5(「小松菜」)が不足食材として特定された場合に、食材決定処理部214は、食材F5が属するグループG3に含まれる食材を前記発注食材として特定する。ここで、メニューM1に例えば小松菜とは異なる食材を使用する場合、必要な使用数量が食材ごとに異なることが考えられる。例えば、メニューM1において小松菜に代えてほうれん草を使用する場合、小松菜と同じ嵩にするためには、ほうれん草の使用数量を小松菜の使用数量の約1.3倍にする必要がある。このように、不足食材の使用数量に応じて発注食材の使用数量が異なる場合には、仕入価格が不足食材の仕入価格より高くなったり低くなったりすることが考えられる。
そこで、他の実施形態として、食材決定処理部214は、特定処理部213により特定される前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、前記不足食材の不足数量を各食材に換算した数量の仕入価格が最安値となる食材を前記発注食材として決定してもよい。上記の例では、例えば、不足食材の小松菜の不足数量をグループG3に含まれる小松菜、ほうれん草、チンゲン菜に換算した数量の仕入価格のうち、チンゲン菜の仕入価格が最安値となる場合には、食材決定処理部214は、チンゲン菜を前記発注食材として決定する。これにより、メニューM1に使用する食材の使用数量を適正にしつつ仕入価格を抑えることができる。
また、食材算出処理部215は、さらに、予約算出処理部212により算出される料理メニューの予約数に基づいて算出される前記不足食材の不足数量を前記発注食材に換算した数量を、前記発注食材の発注数量として算出してもよい。上記の例では、例えば、メニューM1において小松菜に代えてほうれん草を使用する場合、小松菜と同じ嵩にするためにほうれん草の使用数量を小松菜の使用数量の約1.3倍にする必要があるため、食材算出処理部215は、ほうれん草の発注数量を小松菜の使用数量の約1.3倍として算出する。これにより、不足食材とは異なる食材を発注する場合であっても、適切な数量を発注することができる。
ところで、飲食施設では、予め複数の発注単位数量(ロット)が設定される場合がある。また、飲食施設では、食材ごとに、予め複数の発注単位数量が設定される場合もある。例えば、飲食施設T1では、食材F7について、第1数量の発注単位数量(第1ロット)と、第2数量の発注単位数量(第2ロット)とが設定されてもよい(但し、第1ロット<第2ロットとする)。図8には、飲食施設T1において食材ごとに設定された発注単位数量の情報を含むロット情報D5の一例を示している。ロット情報D5は、食材発注支援装置2、施設端末4などに記憶される。図8に示す食材F7の「Ha7」は前記第1ロットに相当し、「Hb7」は前記第2ロットに相当する。
この場合に、食材算出処理部215は、予め設定された複数の発注単位数量の中から、第1所定日(第1来店日)の料理メニューの予約数と第2所定日(第2来店日)の料理メニューの予約数とに基づいて前記発注食材の発注単位数量を決定する。また、発注処理部217は、食材算出処理部215により決定される発注単位数量の前記発注食材を、仕入価格に応じた食材業者に発注する。例えば、第1来店日「2021年2月5日」のメニューM1について食材F5(「小松菜」)が不足食材として特定され、「ほうれん草」(食材F7)が発注食材として特定された場合に、食材算出処理部215は、「ほうれん草」(食材F7)に対して予め設定された発注単位数量Ha7,Hb7の中から、「2021年2月5日」のメニューM1の予約数「4」と「2021年2月6日」のメニューM1の予約数「3」(図2参照)とに基づいて「ほうれん草」(食材F7)の発注単位数量を決定する。ここでは、メニューM1の合計予約数が「7」になるため、食材算出処理部215は、第1数量(第1ロット)よりも多い第2数量(第2ロット)に決定する。そして、発注処理部217は、第2数量(第2ロット)の「ほうれん草」(食材F7)の仕入価格が最安値となる食材業者に発注する。このように、不足食材に対応する発注食材の発注数量を、他の来店日の予約数に応じて最適な発注単位数量(ロット)を決定し、当該発注単位数量でまとめて発注することにより仕入コストを下げることができる。
以上のように、本発明に係る食材発注支援システム1は、飲食施設が所定日に提供する料理メニューに対する利用者の予約を受け付ける予約処理部211と、前記所定日の設定時間前又は設定日数前である締切日時までに予約処理部211により受け付けられる前記料理メニューの予約数を算出する予約算出処理部212と、予約算出処理部212により算出される前記料理メニューの予約数に基づいて、一又は複数の食材グループの中から、当該料理メニューに使用される食材のうち不足する不足食材が属する不足食材グループを特定する特定処理部213と、特定処理部213により特定される前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、前記締切日時における仕入価格に基づいて、発注対象の食材である発注食材を決定する食材決定処理部214と、予約算出処理部212により算出される前記料理メニューの予約数に基づいて、食材決定処理部214により決定される前記発注食材の発注数量を算出する食材算出処理部215と、食材算出処理部215により算出される前記発注数量の前記発注食材を前記締切日時に基づいて食材提供者に発注する発注処理部217と、を備えるシステムである。
また、本発明に係る食材発注支援システム1は、飲食施設が所定日(対象日)に提供する料理メニューに使用される食材のうち不足する不足食材を特定し、特定した不足食材が属する不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から発注対象の食材である発注食材を決定するシステムであってもよい。すなわち、本発明に係る食材発注支援システム1は、前記不足食材を特定する処理と、特定した不足食材が属する不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から発注対象の食材である発注食材を決定する処理のみを含んで構成されてもよい。
例えば、本発明に係る食材発注支援システム1は、一又は複数の食材グループの中から、飲食施設が提供する料理メニューに使用される食材のうち不足する不足食材が属する不足食材グループを特定する特定処理部213と、特定処理部213により特定される前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、発注対象の食材である発注食材を決定する食材決定処理部214と、食材決定処理部214により決定される前記発注食材の発注数量を算出する食材算出処理部215と、食材算出処理部215により算出される前記発注数量の前記発注食材を食材提供者に発注する発注処理部217と、を備えるシステムであってもよい。例えば、特定処理部213は、各食材の在庫数量に基づいて不足食材及び不足食材グループを特定してもよい。また発注処理部217は、在庫数量に基づいて発注数量を算出してもよい。これにより、例えば目的の食材が不足する場合に、スタッフが代替の食材を探したり、代替の食材を発注したりする業務負担が軽減される。よって、食材の発注を効率よく行うことが可能になる。
また、本発明に係る食材発注支援方法は、飲食施設が所定日(対象日)に提供する料理メニューに使用される食材のうち不足する不足食材を特定し、特定した不足食材が属する不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から発注対象の食材である発注食材を決定する方法であってもよい。すなわち、本発明に係る食材発注支援方法は、一又は複数のプロセッサーが、前記不足食材を特定するステップと、特定した不足食材が属する不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から発注対象の食材である発注食材を決定するステップのみを実行する方法であってもよい。
1 :食材発注支援システム
2 :食材発注支援装置
3 :利用者端末
4 :施設端末
211 :予約処理部
212 :予約算出処理部
213 :特定処理部
214 :食材決定処理部
215 :食材算出処理部
216 :提供者決定処理部
217 :発注処理部

Claims (19)

  1. 一又は複数の食材グループの中から、飲食施設が提供する料理メニューに使用される食材のうち不足する不足食材が属する不足食材グループを特定する特定処理部と、
    前記特定処理部により特定される前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、発注対象の食材である発注食材を決定する食材決定処理部と、
    前記食材決定処理部により決定される前記発注食材の発注数量を算出する食材算出処理部と、
    前記食材算出処理部により算出される前記発注数量の前記発注食材を食材提供者に発注する発注処理部と、
    を備える食材発注支援システム。
  2. 前記飲食施設が所定日に提供する料理メニューに対する利用者の予約を受け付ける予約処理部と、
    前記所定日の設定時間前又は設定日数前である締切日時までに前記予約処理部により受け付けられる前記料理メニューの予約数を算出する予約算出処理部と、
    をさらに備え、
    前記特定処理部は、前記予約算出処理部により算出される前記料理メニューの予約数に基づいて前記不足食材グループを特定し、
    前記食材決定処理部は、前記締切日時における仕入価格に基づいて前記発注食材を決定し、
    前記食材算出処理部は、前記予約算出処理部により算出される前記料理メニューの予約数に基づいて前記発注数量を算出し、
    前記発注処理部は、前記食材算出処理部により算出される前記発注数量の前記発注食材を前記締切日時に基づいて前記食材提供者に発注する、
    請求項1に記載の食材発注支援システム。
  3. 前記食材決定処理部は、前記特定処理部により特定される前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、前記締切日時における仕入価格が最安値となる食材を前記発注食材として決定する、
    請求項2に記載の食材発注支援システム。
  4. 前記食材決定処理部は、前記特定処理部により特定される前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、前記締切日時における仕入価格に基づいて前記不足食材とは異なる食材を前記発注食材として決定する、
    請求項2又は3に記載の食材発注支援システム。
  5. 前記食材決定処理部は、前記特定処理部により特定される前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、前記不足食材の不足数量を各食材に換算した数量の仕入価格が最安値となる食材を前記発注食材として決定する、
    前記発注食材として決定する、
    請求項2~4のいずれかに記載の食材発注支援システム。
  6. 前記締切日時は、前記料理メニューに応じて予め設定される、
    請求項2~5のいずれかに記載の食材発注支援システム。
  7. 前記料理メニューに使用される食材が複数の場合に、前記締切日時は、当該食材ごとに予め設定される、
    請求項2~6のいずれかに記載の食材発注支援システム。
  8. 前記食材算出処理部は、前記予約算出処理部により算出される前記料理メニューの予約数と、前記料理メニューに応じて予め設定される予備数量とを加算した合計数量に基づいて、前記発注食材の発注数量を算出する、
    請求項2~7のいずれかに記載の食材発注支援システム。
  9. 前記食材算出処理部は、前記予約算出処理部により算出される前記料理メニューの予約数と、前記料理メニューの食材の在庫数量とに基づいて、前記発注食材の発注数量を算出する、
    請求項2~8のいずれかに記載の食材発注支援システム。
  10. 前記食材算出処理部は、前記予約算出処理部により算出される前記料理メニューの予約数と、前記発注食材を使用する他の料理メニューの予約数とに基づいて、前記発注食材の発注数量を算出する、
    請求項2~9のいずれかに記載の食材発注支援システム。
  11. 前記食材算出処理部は、さらに、前記発注食材を提供可能な食材提供者の受注単位数量に基づいて、前記発注食材の発注数量を算出する、
    請求項2~10のいずれかに記載の食材発注支援システム。
  12. 前記食材算出処理部は、さらに、前記予約算出処理部により算出される前記料理メニューの予約数に基づいて算出される前記不足食材の不足数量を前記発注食材に換算した数量を、前記発注食材の発注数量として算出する、
    請求項2~11のいずれかに記載の食材発注支援システム。
  13. 前記食材算出処理部は、予め設定された複数の発注単位数量の中から、第1所定日の前記料理メニューの予約数と第2所定日の前記料理メニューの予約数とに基づいて前記発注食材の発注単位数量を決定し、
    前記発注処理部は、前記食材算出処理部により決定される発注単位数量の前記発注食材を、仕入価格に応じた前記食材提供者に発注する、
    請求項2~12のいずれかに記載の食材発注支援システム。
  14. 前記予約処理部は、前記締切日時から前記所定日までの利用者の予約の受け付けを許可する、
    請求項2~13のいずれかに記載の食材発注支援システム。
  15. 前記発注食材を提供可能な複数の食材提供者の中から、前記発注食材の発注先の食材提供者を決定する提供者決定処理部をさらに備える、
    請求項1~14のいずれかに記載の食材発注支援システム。
  16. 前記提供者決定処理部は、前記発注食材の発注時点における仕入価格に基づいて、前記発注先の食材提供者を決定する、
    請求項15に記載の食材発注支援システム。
  17. 前記提供者決定処理部は、前記複数の食材提供者のそれぞれの受注単位数量に基づいて、前記発注先の食材提供者を決定する、
    請求項15又は16に記載の食材発注支援システム。
  18. 一又は複数のプロセッサーが、
    一又は複数の食材グループの中から、飲食施設が提供する料理メニューに使用される食材のうち不足する不足食材が属する不足食材グループを特定する特定ステップと、
    前記特定ステップにおいて特定される前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、発注対象の食材である発注食材を決定する食材決定ステップと、
    前記食材決定ステップにおいて決定される前記発注食材の発注数量を算出する食材算出ステップと、
    前記食材算出ステップにおいて算出される前記発注数量の前記発注食材を食材提供者に発注する発注ステップと、
    を実行する食材発注支援方法。
  19. 一又は複数の食材グループの中から、飲食施設が提供する料理メニューに使用される食材のうち不足する不足食材が属する不足食材グループを特定する特定ステップと、
    前記特定ステップにおいて特定される前記不足食材グループに含まれる一又は複数の食材の中から、発注対象の食材である発注食材を決定する食材決定ステップと、
    前記食材決定ステップにおいて決定される前記発注食材の発注数量を算出する食材算出ステップと、
    前記食材算出ステップにおいて算出される前記発注数量の前記発注食材を食材提供者に発注する発注ステップと、
    を一又は複数のプロセッサーに実行させるための食材発注支援プログラム。
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