JP2022182990A - 食材発注支援システム、食材発注支援方法、及び食材発注支援プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】飲食施設において食材の発注数量を管理し易くするとともに、食材の発注業務の負担を軽減することが可能な食材発注支援システム、食材発注支援方法、及び食材発注支援プログラムを提供すること。【解決手段】本発明に係る食材発注支援システムは、飲食施設における食材の販売計画を取得する取得処理部と、前記取得処理部により取得される前記販売計画に基づいて、前記食材の発注頻度を決定する第1決定処理部と、予め設定された複数の発注単位数量の中から、前記取得処理部により取得される前記販売計画に応じた発注単位数量を決定する第2決定処理部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、料理メニューに使用する食材の発注を支援する食材発注支援システム、食材発注支援方法、及び食材発注支援プログラムに関する。
従来、飲食施設において、利用者に提供する料理メニューに使用する食材を管理して、必要な食材を食材業者(食材提供者)に発注するシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。例えば、前記システムは、セットメニューに使用される食材ごとに必要量を算出して食材業者に発注する。
しかし、従来の技術では、食材ごとの必要量を算出して食材業者に発注するため、その都度発注数量が異なる。このため、飲食施設の管理者は、食材の発注数量を管理し難くなる問題が生じる。また、食材の注文頻度が多くなり、飲食施設における食材の発注業務の負担が増大する問題も生じる。
本発明の目的は、飲食施設において食材の発注数量量を管理し易くするとともに、食材の発注業務の負担を軽減することが可能な食材発注支援システム、食材発注支援方法、及び食材発注支援プログラムを提供することにある。
本発明に係る食材発注支援システムは、飲食施設における食材の販売計画を取得する取得処理部と、前記取得処理部により取得される前記販売計画に基づいて、前記食材の発注頻度を決定する第1決定処理部と、予め設定された複数の発注単位数量の中から、前記取得処理部により取得される前記販売計画に応じた発注単位数量を決定する第2決定処理部と、を備えるシステムである。
本発明に係る食材発注支援方法は、一又は複数のプロセッサーが、一又は複数のプロセッサーが、飲食施設における食材の販売計画を取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得される前記販売計画に基づいて、前記食材の発注頻度を決定する第1決定ステップと、予め設定された複数の発注単位数量の中から、前記取得ステップにおいて取得される前記販売計画に応じた発注単位数量を決定する第2決定ステップと、を実行する方法である。
本発明に係る食材発注支援プログラムは、飲食施設における食材の販売計画を取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得される前記販売計画に基づいて、前記食材の発注頻度を決定する第1決定ステップと、予め設定された複数の発注単位数量の中から、前記取得ステップにおいて取得される前記販売計画に応じた発注単位数量を決定する第2決定ステップと、を一又は複数のプロセッサーに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、飲食施設において食材の発注数量を管理し易くするとともに、食材の発注業務の負担を軽減することが可能な食材発注支援システム、食材発注支援方法、及び食材発注支援プログラムが提供される。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[食材発注支援システム1]
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る食材発注支援システム1は、食材発注支援装置2と利用者端末3と施設端末4とを含む。食材発注支援装置2、利用者端末3、及び施設端末4は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る食材発注支援システム1は、食材発注支援装置2と利用者端末3と施設端末4とを含む。食材発注支援装置2、利用者端末3、及び施設端末4は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。
食材発注支援装置2は、飲食物を提供する飲食施設の予約を受け付けたり、飲食施設の食材を管理したり、飲食施設において提供する料理メニューに使用される食材の発注を行ったりするサーバーである。例えば、食材発注支援装置2は、利用者端末3から飲食施設の予約を受け付けたり、施設端末4から食材の発注指示を受け付けたり、食材業者(本発明の食材提供者の一例)に食材を発注したりすることが可能である。なお、前記飲食施設は、飲食店に限定されず、飲食物を利用者に提供することが可能な各種の施設(娯楽施設、宿泊施設など)であってもよい。食材発注支援装置2は、飲食施設に配置されてもよいし、飲食施設の外部に配置されてもよい。
利用者端末3は、施設の検索及び予約を要求する利用者によって操作される情報処理装置である。施設端末4は、飲食施設に対応して配置され、飲食施設の予約、料理メニュー、食材などを管理する情報処理装置である。施設端末4は、飲食施設に配置されてもよいし、飲食施設の外部に配置されてもよい。食材発注支援システム1には、一又は複数の利用者端末3と、飲食施設ごとに配置される複数の施設端末4とが含まれてもよい。
本実施形態では、食材発注支援装置2単体が本発明に係る食材発注支援システムに相当するが、本発明に係る食材発注支援システムは、食材発注支援装置2、利用者端末3、及び施設端末4のうち一又は複数の構成要素を含むものであってもよい。例えば、食材発注支援装置2、利用者端末3、及び施設端末4の構成要素が協働して後述する食材発注支援処理(図10参照)を分担して実行する場合には、その処理を実行する複数の構成要素を含むシステムを本発明に係る食材発注支援システムとして捉えることが可能である。例えば、食材発注支援装置2及び施設端末4が本発明に係る食材発注支援システムを構成してもよい。また、施設端末4単体が本発明に係る食材発注支援システムを構成してもよい。
[食材発注支援装置2]
図1に示されるように、食材発注支援装置2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24などを備えるサーバーである。なお、食材発注支援装置2は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。また、食材発注支援装置2で実行される各種の処理を、一又は複数のプロセッサーが分散して実行してもよい。
図1に示されるように、食材発注支援装置2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24などを備えるサーバーである。なお、食材発注支援装置2は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。また、食材発注支援装置2で実行される各種の処理を、一又は複数のプロセッサーが分散して実行してもよい。
通信I/F24は、食材発注支援装置2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して利用者端末3、施設端末4などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部22には、予約情報D1、メニュー情報D2、食材情報D3、食材履歴情報D4、発注情報D5などのデータが記憶される。
予約情報D1には、飲食施設の料理メニューごとの予約数に関する情報が含まれる。図2には、飲食施設T1の予約情報D1の一例を示している。図2に示されるように、予約情報D1には、「来店日」、「料理メニュー」などの情報が含まれる。前記来店日は、利用者が来店する利用予定日(予約日)である。前記料理メニューは、飲食施設T1が利用者に提供可能な料理メニューであって、予約可能な料理メニューである。飲食施設T1の前記料理メニューには、メニューM1、メニューM2、メニューM3、…などの複数の料理メニューが含まれる。予約情報D1には、来店日ごとに、各料理メニューの合計予約数が登録される。例えば現時点において、「2021年6月5日」は、メニューM1の予約数が「4」(4人分)、メニューM2の予約数が「2」(2人分)、メニューM3の予約数が「3」(3人分)の予約が登録されている。制御部21は、利用者から予約を受け付けるごとに予約情報D1を更新する。なお、制御部21は、料理メニューを選択しない利用者の予約(席のみの予約)も受付可能である。ここでは、飲食施設T1の予約情報D1を示しているが、記憶部22には、飲食施設ごとの複数の予約情報D1が含まれてもよい。また制御部21は、飲食施設T1の施設端末4から予約情報D1を取得して記憶部22に記憶してもよい。
メニュー情報D2には、料理メニューごとに使用される食材及び食材の使用数量に関する情報(レシピ情報)が含まれる。図3には、飲食施設T1のメニュー情報D2の一例を示している。図3に示されるように、メニュー情報D2には、料理メニューに使用される食材の名称の情報と、料理メニューごとの使用数量の情報とが含まれる。例えばメニューM1には、食材F1~F5が使用される。またメニューM1では、食材F1がC11(グラム(g))、食材F2がC12(g)、食材F3がC13(g)、食材F4がC14(g)、食材F5がC15(g)使用される。なお、前記料理メニューは、単品メニューであってもよいし、セットメニュー(例えば主菜及び副菜から成るメニュー)であってもよい。また、前記食材には、鶏肉、豚肉、牛肉などの肉類、人参、玉葱、レタス、キャベツ、ほうれん草、小松菜、チンゲン菜などの野菜類、鯖、鮭、マグロなどの魚類、ミカン、リンゴ、バナナなどのフルーツ類など種々の材料が含まれる。制御部21は、飲食施設T1の施設端末4からメニュー情報D2を取得して記憶部22に記憶する。例えば、飲食施設T1の管理者は、施設端末4においてメニュー情報D2を登録及び更新することが可能である。
食材情報D3には、飲食施設で使用する食材に関する情報が含まれる。図4には、飲食施設T1の食材情報D3の一例を示している。図4に示されるように、食材情報D3には、「食材」、「消費期限」、「納期」などの情報が含まれる。前記食材は、飲食施設T1で提供可能な料理メニューに使用される全ての食材を示す情報である。前記消費期限は、食材の消費期限である。なお、前記消費期限に代えて又は前記消費期限とともに、賞味期限の情報が食材情報D3に含まれてもよい。前記納期は、食材を食材業者に発注してから飲食施設T1に納入されるまでに要する時間である。なお、一つの食材(例えば食材F1)の食材業者が複数存在する場合には、食材F1に対して、食材業者ごとの前記納期が登録されてもよい。
食材履歴情報D4には、飲食施設で使用する食材ごとの発注履歴及び消費履歴などの履歴情報が含まれる。図5には、飲食施設T1の食材履歴情報D4の一例を示している。図5に示されるように、食材履歴情報D4には、「食材」、「発注日」、「発注数量」、「消費数量」、「在庫数量」などの情報が含まれる。前記食材は、飲食施設T1で提供可能な料理メニューに使用される全ての食材を示す情報である。前記発注日は、食材を発注した日(又は日時)の情報である。前記発注数量は、食材を発注した数量の情報である。なお、前記発注数量は、食材業者に食材を発注する際の最小数量(発注ロット)であってもよい。前記消費数量は、前記発注数量の食材が飲食施設T1に納入された後に飲食施設T1で消費された数量である。前記在庫数量は、飲食施設T1に現時点で在庫している食材の数量である。例えば前記在庫数量は、前記発注数量から前記消費数量を減算して算出される。また、前記在庫数量は、飲食施設T1のスタッフが各食材の在庫を確認して登録した数量であってもよい。
発注情報D5には、飲食施設で使用する食材の発注方法に関する情報が含まれる。図6には、飲食施設T1の発注情報D5の一例を示している。図6に示されるように、発注情報D5には、「発注方法」、「発注頻度」、「発注単位数量」などの情報が含まれる。前記発注方法は、食材を食材業者に発注する方法であり、複数の発注方法が含まれる。前記発注頻度は、食材を食材業者に発注する頻度の情報であり、例えば1日ごと、数日ごと、1週間ごと、数週間ごと、1カ月ごと、数カ月ごと、1年ごと、数年ごとなどである。前記発注頻度は、所定期間に第1所定回数発注する第1発注頻度(例えば「3日ごとに1回発注」)と、所定期間に前記第1所定回数よりも少ない第2所定回数発注する第2発注頻度(例えば「1週間ごと1回発注」)とを含む。
前記発注単位数量は、食材業者に食材を発注する際の最小の単位数量(発注ロット)である。前記発注単位数量は、例えば、第1発注単位数量(例えば「300個」)と、前記第1発注単位数量よりも多い第2発注単位数量(例えば「900個」)とを含む。
複数の発注方法のそれぞれには、異なる前記発注頻度と、異なる前記発注単位数量とが関連付けられている。例えば、図6に示す発注情報D5には、食材を3日ごとに300個ずつ発注する「発注方法1」(本発明の第1発注方法の一例)と、食材を1週間ごとに900個ずつ発注する「発注方法2」(本発明の第2発注方法の一例)とが登録されている。なお、発注情報D5には、食材ごとに複数の発注方法が登録されてもよい。例えば、図6に示す発注方法1及び発注方法2は、食材F1に対応する発注方法である。飲食施設T1の管理者は、施設端末4において発注情報D5を登録及び更新することが可能である。
なお、他の実施形態として、予約情報D1、メニュー情報D2、食材情報D3、食材履歴情報D4、発注情報D5の一部又は全部が、食材発注支援装置2から通信網N1を介してアクセス可能な他のサーバーに記憶されてもよい。この場合、食材発注支援装置2の制御部21は、前記他のサーバーから前記情報を取得して、後述の食材発注支援処理(図10参照)などの各処理を実行してもよい。
また、記憶部22には、利用者端末3に表示される予約サイトに含まれる、検索ページ、予約ページなどの各種のウェブページを生成するためのレイアウトデータ及び画像データなども記憶される。また、記憶部22には、施設端末4に表示される食材発注サイトに含まれる発注設定ページP1(図7~図9参照)などの各種のウェブページを生成するためのレイアウトデータ及び画像データなども記憶される。発注設定ページP1は、食材の発注方法を設定するための設定画面である。なお、本実施形態において、食材発注支援装置2の制御部21は、前記各種のウェブページを生成してそのウェブページの情報を利用者端末3及び施設端末4に送信することにより、利用者端末3及び施設端末4に前記各種のウェブページを表示させることが可能である。また、他の実施形態として、食材発注支援装置2の制御部21は、利用者端末3及び施設端末4に前記各種のウェブページを表示するために必要なデータを送信することにより、利用者端末3の制御部31及び施設端末4の制御部41に前記各種のウェブページの表示を実行させてもよい。
さらに、記憶部22には、制御部21に後述の食材発注支援処理(図10参照)を実行させるための食材発注支援プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記食材発注支援プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、食材発注支援装置2が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより食材発注支援装置2を制御する。
ところで、従来の技術では、食材ごとの必要量を算出して食材業者に発注するため、その都度発注数量が異なる。このため、飲食施設の管理者は、食材の発注数量を管理し難くなる問題が生じる。また、食材の注文頻度が多くなり、飲食施設における食材の発注業務の負担が増大する問題も生じる。これに対して、本実施形態に係る食材発注支援装置2では、飲食施設において食材の発注数量を管理し易くするとともに、食材の発注業務の負担を軽減することが可能である。
具体的には、制御部21は、図1に示されるように、取得処理部211、発注頻度決定処理部212、発注単位決定処理部213、提示処理部214、受付処理部215、切替処理部216、発注処理部217などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記食材発注支援プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記食材発注支援プログラムは、複数のプロセッサーを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。以下では、飲食施設T1を例に挙げて説明する。
取得処理部211は、飲食施設T1における食材の販売計画を取得する。前記販売計画には、飲食施設T1において利用者に提供する料理メニューの目標提供数、飲食施設T1における食材の消費履歴、飲食施設T1における食材の発注履歴、食材の消費期限、及び飲食施設T1の予約情報の少なくともいずれかが含まれる。前記目標提供数は、料理メニューに使用される食材の数量であってもよい。また、前記目標提供数は、日ごとの販売目標であってもよいし、月ごとの販売目標であってもよい。例えば、取得処理部211は、飲食施設T1における発注対象の食材に対応する目標提供数と、飲食施設T1における発注対象の食材の消費履歴又は飲食施設T1における食材の発注履歴と、食材の消費期限と、飲食施設T1の予約情報とを取得する。前記消費履歴及び前記発注履歴は、食材履歴情報D4(図5参照)に含まれる。例えば、食材履歴情報D4の前記消費数量は、前記消費履歴の一例であり、食材履歴情報D4の前記発注数量は、前記発注履歴の一例である。取得処理部211は、食材履歴情報D4から、前記食材の前記消費数量又は前記発注数量を取得する。なお、取得処理部211は、食材履歴情報D4から、前記食材の前記消費数量及び前記発注数量の両方を取得してもよい。
また、取得処理部211は、食材情報D3(図4参照)から、発注対象の食材の前記消費期限を取得する。
また、取得処理部211は、予約情報D1(図2参照)から、飲食施設T1の予約情報を取得する。例えば、取得処理部211は、来店日ごと又は所定期間における発注対象の食材を使用する料理メニューの予約数を取得する。また、取得処理部211は、メニュー情報D2(図3参照)を参照して、料理メニューの予約数に応じた前記食材の使用数量を取得してもよい。
例えば発注対象の食材として食材F1を例に挙げると、取得処理部211は、飲食施設T1における食材F1の消費履歴又は食材F1の発注履歴と、食材F1の消費期限と、食材F1を使用した料理メニューの予約情報(予約数)とを取得する。
取得処理部211は、前記目標提供数、前記消費履歴、前記発注履歴、前記消費期限、及び前記予約情報の少なくともいずれかを取得する。
さらに、取得処理部211は、飲食施設T1における食材の収納容量及び当該収容容量の使用状況を取得してもよい。例えば、取得処理部211は、飲食施設T1に設置された食材保管庫(冷蔵庫、冷凍庫、保管棚など)の収納容量と、食材保管庫の使用状況(使用容量、空き容量など)とを取得する。取得処理部211は、本発明の取得処理部の一例である。
発注頻度決定処理部212は、取得処理部211により取得される前記販売計画に基づいて、食材の発注頻度を決定する。例えば、発注頻度決定処理部212は、取得処理部211により取得される前記消費履歴又は前記発注履歴と、前記消費期限と、前記予約情報とに基づいて、食材の発注頻度を決定する。具体的には、発注頻度決定処理部212は、予め設定された複数の発注頻度の中から、前記消費履歴又は前記発注履歴と、前記消費期限と、前記予約情報とに基づいて、特定の発注頻度を決定する。前記複数の発注頻度には、所定期間に第1所定回数発注する第1発注頻度(例えば「3日ごとに1回発注」)と、所定期間に前記第1所定回数よりも少ない第2所定回数発注する第2発注頻度(例えば「1週間ごとに1回発注」)とが含まれる。すなわち、前記複数の発注頻度には、少なくとも第1発注頻度と、第1発注頻度よりも発注頻度が低い第2発注頻度とが含まれる。
例えば、発注頻度決定処理部212は、過去の発注方法による食材の消費状況、予約情報に基づく将来の食材の使用数量などに基づいて、食材の発注頻度を決定する。
例えば、前記発注履歴において前記第2発注頻度(「1週間ごとに1回発注」)で食材F1を発注した場合において食材F1の現在の在庫数量が所定量未満である場合には、近い将来に食材F1が不足することが予想されるため、発注頻度決定処理部212は、食材F1の発注頻度を前記第1発注頻度(例えば「3日ごとに1回発注」)に決定(変更)する。また例えば、前記発注履歴において前記第2発注頻度で食材F1を発注した場合において、食材F1の消費期限の残日数が所定日数未満である場合、又は、前記予約情報に基づく食材F1の使用数量が所定量以上の場合にも、近い将来に食材F1が不足することが予想されるため、発注頻度決定処理部212は、食材F1の発注頻度を前記第1発注頻度に決定する。
これに対して、例えば、前記発注履歴において前記第1発注頻度(「3日ごとに1回発注」)で食材F1を発注した場合において食材F1の現在の在庫数量が所定量以上である場合には、食材F1の不足が生じ難いため、発注頻度決定処理部212は、食材F1の発注頻度を前記第2発注頻度(例えば「1週間ごとに1回発注」)に決定(変更)する。また例えば、前記発注履歴において前記第1発注頻度で食材F1を発注した場合において、食材F1の消費期限の残日数が所定日数以上である場合、又は、前記予約情報に基づく食材F1の使用数量が所定量未満の場合にも、食材F1の不足が生じ難いため、発注頻度決定処理部212は、食材F1の発注頻度を前記第2発注頻度に決定する。
また、例えば、前記発注履歴において前記第1発注頻度で食材F1を発注した場合において食材F1の在庫数量が所定量以上であり、かつ食材F1の消費期限の残日数が所定日数以上である場合又は前記予約情報に基づく食材F1の使用数量が所定量未満の場合に、発注頻度決定処理部212は、食材F1の発注頻度を前記第1発注頻度から前記第2発注頻度に変更してもよい。
また、発注頻度決定処理部212は、食材の納期、食材保管庫の収納容量、及び食材保管庫の使用状況に基づいて前記発注頻度を決定してもよい。例えば、発注頻度決定処理部212は、食材F1の納期が3日である場合には、食材F1の発注頻度を前記第1発注頻度(「3日ごと1回発注」)に決定し、食材F1の納期が1週間である場合には、食材F1の発注頻度を前記第2発注頻度(「1週間ごとに1回発注」)に決定する。また、例えば、発注頻度決定処理部212は、食材保管庫の収納容量が大きい場合には、大量の食材を保管できるため食材F1の発注頻度を前記第1発注頻度(「3日ごとに1回発注」)に決定し、食材保管庫の収納容量が小さい場合には、少量の食材しか保管できないため食材F1の発注頻度を前記第2発注頻度(「1週間ごとに1回発注」)に決定する。また、例えば、発注頻度決定処理部212は、食材保管庫の空き容量が多い場合には、大量の食材を補充できるため食材F1の発注頻度を前記第1発注頻度(「3日ごとに1回発注」)に決定し、食材保管庫の空き容量が少ない場合には、少量の食材しか補充できないため食材F1の発注頻度を前記第2発注頻度(「1週間ごと」)に決定する。発注頻度決定処理部212は、本発明の第1決定処理部の一例である。このように、発注頻度決定処理部212は、前記販売計画、前記食材の納期、前記収納容量、及び前記使用状況に基づいて前記発注頻度を決定してもよい。
発注単位決定処理部213は、予め設定された複数の発注単位数量の中から、取得処理部211により取得される前記販売計画に応じた発注単位数量を決定する。例えば、発注単位決定処理部213は、予め設定された複数の発注単位数量の中から、取得処理部211により取得される前記消費履歴又は前記発注履歴と、前記消費期限と、前記予約情報とに応じた発注単位数量を決定する。前記複数の発注単位数量には、第1発注単位数量(例えば「300個」)と、前記第1発注単位数量よりも多い第2発注単位数量(例えば「900個」)とが含まれる。
例えば、発注単位決定処理部213は、過去の発注方法による食材の消費状況、予約情報に基づく将来の食材の使用数量などに基づいて、食材の発注単位数量を決定する。例えば、発注単位決定処理部213は、発注頻度決定処理部212により前記第1発注頻度(例えば「3日ごとに1回発注」)が決定された場合に前記第1発注単位数量(例えば「300個」)に決定し、発注頻度決定処理部212により前記第2発注頻度(「1週間ごとに1回発注」)が決定された場合に前記第2発注単位数量(例えば「900個」)に決定する。
また、発注単位決定処理部213は、食材の納期、食材保管庫の収納容量、及び食材保管庫の使用状況に基づいて前記発注単位数量を決定してもよい。例えば、発注単位決定処理部213は、食材F1の納期が3日である場合には、食材F1の発注単位数量を前記第1発注単位数量(「300個」)に決定し、食材F1の納期が1週間である場合には、食材F1の発注単位数量を前記第2発注単位数量(「900個」)に決定する。また、例えば、発注単位決定処理部213は、食材保管庫の収納容量が大きい場合には、大量の食材を保管できるため食材F1の発注単位数量を前記第2発注単位数量(「900個」)に決定し、食材保管庫の収納容量が小さい場合には、少量の食材しか保管できないため食材F1の発注単位数量を前記第1発注単位数量(「300個」)に決定する。また、例えば、発注単位決定処理部213は、食材保管庫の空き容量が多い場合には、大量の食材を補充できるため食材F1の発注単位数量を前記第2発注単位数量(「900個」)に決定し、食材保管庫の空き容量が少ない場合には、少量の食材しか補充できないため食材F1の発注単位数量を前記第2発注単位数量(「300個」)に決定する。発注単位決定処理部213は、本発明の第2決定処理部の一例である。
ここで、制御部21は、食材に対応する前記目標提供数と、前記食材の現在の在庫数量と、前記食材の納品予定数(仕入残数)と、前記食材の最低在庫必要数量とに基づいて、前記食材の必要発注数量を算出してもよい。例えば、制御部21は、販売計画に対応する前記食材の前記目標提供数をA1、前記食材の現在の在庫数量をA2、前記食材の納品予定数をA3、前記食材の最低在庫必要数量をA4とした場合、前記食材の必要発注数量Aを、「A=A1-A2+A3+A4」の式により算出する。
この場合、発注単位決定処理部213は、制御部21により算出される前記必要発注数量に基づいて、前記発注単位数量を決定してもよい。例えば、発注単位決定処理部213は、予め設定された複数の発注単位数量の中から、前記必要発注数量を満たす最小の発注単位数量を決定する。また、発注単位決定処理部213は、前記必要発注数量と、前記販売計画に含まれる少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記発注単位数量を決定してもよい。このように、発注単位決定処理部213は、前記販売計画、前記食材の納期、前記収納容量、及び前記使用状況に基づいて前記発注単位数量を決定してもよい。
なお、他の実施形態として、発注頻度決定処理部212が、前記必要発注数量に基づいて前記発注頻度を決定してもよい。例えば、発注頻度決定処理部212は、予め設定された複数の発注頻度の中から、前記必要発注数量に応じた発注単位数量を決定する。また、発注頻度決定処理部212は、前記必要発注数量と、前記販売計画に含まれる少なくともいずれかの情報とに基づいて、前記発注頻度を決定してもよい。
提示処理部214は、発注頻度決定処理部212により決定される前記発注頻度と、発注単位決定処理部213により決定される前記発注単位数量とを提示する。例えば、提示処理部214は、所定期間に第1所定回数発注する第1発注頻度(例えば「3日ごとに1回発注」)又は所定期間に前記第1所定回数よりも少ない第2所定回数発注する第2発注頻度(例えば「1週間ごとに1回発注」)などを提示する。例えば、提示処理部214は、施設端末4に、前記第1発注頻度又は前記第2発注頻度を表示させる。
また例えば、提示処理部214は、第1発注単位数量(例えば「300個」)又は前記第1発注単位数量よりも多い第2発注単位数量(例えば「900個」)を提示する。例えば、提示処理部214は、施設端末4に、前記第1発注単位数量又は前記第2発注単位数量を表示させる。
図7には、食材の発注方法を設定するための発注設定ページP1を示している。提示処理部214は、発注設定ページP1を施設端末4に表示させる。発注設定ページP1には、発注対象の食材を選択する食材選択欄K1、前記発注頻度を表示する発注頻度表示欄K2、前記発注単位数量を表示する発注単位表示欄K3、食材業者を選択する食材業者選択欄K4、仕入価格、発注方法を確定させる確定ボタンK5などが表示される。例えば図7に示すように、提示処理部214は、発注頻度決定処理部212により決定された発注頻度「3日ごと」と、発注単位決定処理部213により決定された発注単位数量「300個」とを発注設定ページP1に表示させる。他の例として、図8に示すように、提示処理部214は、発注頻度決定処理部212により決定された発注頻度「1週間ごと」と、発注単位決定処理部213により決定された発注単位数量「900個」とを発注設定ページP1に表示させる。なお、図7及び図8に示すように、提示処理部214は、発注頻度及び発注単位数量を変更可能に表示させる。発注頻度表示欄K2及び発注単位表示欄K3は、ユーザーの選択操作が可能である。
また、提示処理部214は、前記第1発注単位数量の前記食材を前記第1発注頻度で発注する第1発注方法と、前記第2発注単位数量の前記食材を前記第2発注頻度で発注する第2発注方法とのうち少なくともいずれかを提示してもよい。具体的には、提示処理部214は、発注情報D5(図6参照)に登録された複数の発注方法を提示する。例えば、提示処理部214は、施設端末4に、前記第1発注方法及び前記第2発注方法を表示させる。例えば図9に示すように、提示処理部214は、前記第1発注方法(「3日ごとに300個注文」)と、前記第2注文方法(「1週間ごとに900個注文」)とを発注設定ページP1に表示させる。また、提示処理部214は、発注設定ページP1において、発注頻度決定処理部212により決定された発注頻度と、発注単位決定処理部213により決定された発注単位数量とを選択(図9では「3日ごとに300個注文」を選択)した状態で表示させる。なお、図9に示すように、提示処理部214は、発注方法を変更可能に表示させ、発注方法選択欄K6はユーザーの選択操作が可能である。提示処理部214は、本発明の提示処理部の一例である。なお、提示処理部214は、前記算出式により算出される前記必要発注数量を施設端末4に表示させてもよい。
なお、発注情報D5には、2つの発注方法を例示しているが、本発明の発注方法は2つに限定されず3つ以上であってもよい。すなわち、本実施形態に係る食材発注支援システム1では、発注頻度決定処理部212が複数の発注頻度を決定し、発注単位決定処理部213が複数の発注単位数量を決定し、提示処理部214が各発注頻度と各発注単位数量とを組み合わせた複数の発注方法を提示してもよい。
受付処理部215は、各種のユーザー操作を受け付ける。例えば、受付処理部215は、前記第1発注方法及び前記第2発注方法のいずれかを選択する操作を受け付ける。例えば、図9に示す発注設定ページP1が表示された施設端末4において、飲食施設T1の管理者は、所望の発注方法を選択することが可能である。受付処理部215は、施設端末4に対する管理者の選択操作を受け付ける。
また、受付処理部215は、前記発注頻度及び前記発注単位数量の少なくともいずれかを変更する操作を受け付ける。例えば、図7及び図8に示す発注設定ページP1が表示された施設端末4において、飲食施設T1の管理者は、前記発注頻度及び前記発注単位数量の少なくともいずれかを変更することが可能である。受付処理部215は、施設端末4に対する管理者の変更操作を受け付ける。
また、受付処理部215は、図7~図9に示す発注設定ページP1において、確定ボタンK5の選択操作を受け付ける。受付処理部215が確定ボタンK5の選択操作を受け付けると、制御部21は発注対象の食材(ここでは食材F1)の発注方法を確定させる。受付処理部215は、本発明の受付処理部の一例である。
切替処理部216は、前記第1発注単位数量の前記食材を前記第1発注頻度で発注する第1発注方法と、前記第2発注単位数量の前記食材を前記第2発注頻度で発注する第2発注方法とを切り替える。例えば、切替処理部216は、食材の発注に伴う費用に基づいて、前記第1発注方法と前記第2発注方法とを切り替える。前記費用には、食材の仕入価格、送料、人件費などが含まれる。例えば、切替処理部216は、前記食材の発注に伴う費用が第1費用の場合に第1発注方法(「3日ごとに300個注文」)を設定し、前記食材の発注に伴う費用が前記第1費用よりも安い第2費用の場合に第2発注方法(「1週間ごとに900個注文」)を設定する。また例えば、切替処理部216は、第2注文方法(「1週間ごとに900個注文」)に対応する前記費用が、現在の第1発注方法(「3日ごとに300個注文」)に対応する前記費用よりも安い場合に、発注方法を第2発注方法に切り替える。
また、切替処理部216は、所定の同一期間における、前記食材の第1発注方法(「3日ごとに300個注文」)による発注に伴う平均費用と、前記食材の前記第2発注方法(「1週間ごとに900個注文」)による発注に伴う平均費用とのうち、平均費用が安い方の発注方法に切り替える。例えば、切替処理部216は、直近1週間(又は直近1カ月)の第1発注方法による食材F1の平均仕入価格と、直近1週間(又は直近1カ月)の第2発注方法による食材F1の平均仕入価格とを比較して、当該平均仕入価格が安い方の発注方法に切り替える(当該平均仕入価格が安い方の発注方法を採用する)。また例えば、切替処理部216は、直近1週間(又は直近1カ月)の第1発注方法による食材F1の平均送料と、直近1週間(又は直近1カ月)の第2発注方法による食材F1の平均送料とを比較して、当該平均送料が安い方の発注方法に切り替える。また例えば、切替処理部216は、直近1週間(又は直近1カ月)の食材F1の第1発注方法に伴う人件費と、直近1週間(又は直近1カ月)の食材F1の第1発注方法に伴う人件費とを比較して、当該人件費が安い方の発注方法に切り替える。切替処理部216は、仕入価格、送料、及び人件費の少なくともいずれかに基づいて、第1発注方法又は第2発注方法を選択し(切り替え)てもよい。
また、他の実施形態として、切替処理部216は、食材の種別に基づいて、前記第1発注方法と前記第2発注方法とを切り替えてもよい。例えば、切替処理部216は、発注対象の食材F1が生鮮食材の場合に発注方法を第1発注方法に切り替え、発注対象の食材F1が冷凍食材の場合に発注方法を第2発注方法に切り替える。前記種別は、食材の保存種別(常温、冷凍、冷蔵など)であってもよいし、食材の種類(肉類、野菜類、魚類、フルーツ類など)であってもよい。また、切替処理部216は、食材F1を使用する料理メニューの種別に基づいて、当該食材の発注方法を切り替えてもよい。切替処理部216は、本発明の切替処理部の一例である。
発注処理部217は、発注頻度決定処理部212により決定される前記発注頻度と、発注単位決定処理部213により決定される前記発注単位数量とに基づいて、発注対象の食材を食材業者に発注する。具体的には、発注処理部217は、第1発注方法(「3日ごとに300個注文」)又は第2注文方法(「1週間ごとに900個注文」)により、食材F1を発注提供者E1に発注する。発注処理部217は、食材ごとに、決定された発注方法により発注する。発注処理部217は、本発明の発注処理部の一例である。
制御部21は、上述の処理に加えて、以下の処理を実行することが可能である。例えば、制御部21は、利用者から飲食施設T1の予約を受け付ける。また、制御部21は、飲食施設T1が所定日(来店日)に提供する料理メニューに対する利用者の予約を受け付ける。例えば、利用者は、利用者端末3に表示される予約ページにおいて、飲食施設T1の来店日時、利用人数、料理メニューなどを入力して予約要求を行う。制御部21は、利用者端末3から予約要求を取得すると、飲食施設T1の予約状況を参照して予約枠がある場合に予約を受け付けて確定させる。制御部21は、予約を受け付けると予約に関する情報を飲食施設T1の施設端末4に送信する。また、制御部21は、予約が確定すると予約完了通知を予約要求元の利用者端末3に送信する。
[利用者端末3]
図1に示されるように、利用者端末3は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信I/F34などを備える。利用者端末3は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピューターのような情報処理装置である。
図1に示されるように、利用者端末3は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信I/F34などを備える。利用者端末3は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピューターのような情報処理装置である。
通信I/F34は、利用者端末3を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して食材発注支援装置2、施設端末4などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部33は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD、SSD又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)などの通信プロトコルに従って食材発注支援装置2などの外部装置との間で通信処理を制御部31に実行させるための制御プログラムである。また、前記ブラウザプログラムは、食材発注支援装置2との間で予め定められた通信プロトコルに従って通信処理を実行するための専用アプリケーションであることも考えられる。
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより利用者端末3を制御する。
具体的に、制御部31は、記憶部32に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部311として機能する。ブラウザ処理部311は、食材発注支援装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部33に表示させ、操作表示部33に対する操作を食材発注支援装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。すなわち、利用者端末3は、制御部31によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、食材発注支援装置2の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部31に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
例えば、利用者端末3では、食材発注支援システム1で提供される予約サービスの前記予約サイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うためのユーザー操作が行われた場合に、制御部31が、食材発注支援装置2から前記予約サイトのウェブページのデータを取得して、操作表示部33に前記予約サイトのウェブページを表示させる。なお、例えば前記所定のURLへのアクセス要求は、予め登録されたウェブサイトの一覧からの選択操作、情報検索サイトにおける検索結果からの選択操作、又はテキスト入力操作などによって行われる。また、利用者端末3に食材発注支援装置2に対応する専用アプリケーションがインストールされている場合には、利用者端末3の利用者が当該専用アプリケーションを起動する操作を行うことにより操作表示部33に前記予約サイトのウェブページが表示される。
利用者は、利用者端末3を操作することにより、前記予約サイトの予約ページにおいて飲食施設、来店日時、利用人数、料理メニューなどを入力して予約の申し込み(予約要求)を行うことができる。
[施設端末4]
図1に示されるように、施設端末4は、制御部41、記憶部42、操作表示部43、及び通信I/F44などを備える。施設端末4は、例えば、タブレット端末又はパーソナルコンピューターのような情報処理装置である。なお、施設端末4は、食材発注支援装置2と同一の機能をさらに備えてもよいし、食材発注支援装置2と一体の情報処理装置であってもよい。
図1に示されるように、施設端末4は、制御部41、記憶部42、操作表示部43、及び通信I/F44などを備える。施設端末4は、例えば、タブレット端末又はパーソナルコンピューターのような情報処理装置である。なお、施設端末4は、食材発注支援装置2と同一の機能をさらに備えてもよいし、食材発注支援装置2と一体の情報処理装置であってもよい。
通信I/F44は、施設端末4を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して食材発注支援装置2、利用者端末3などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部43は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
記憶部42は、各種の情報を記憶するHDD、SSD又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部42には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTPなどの通信プロトコルに従って食材発注支援装置2などの外部装置との間で通信処理を制御部41に実行させるための制御プログラムである。また、前記ブラウザプログラムは、食材発注支援装置2との間で予め定められた通信プロトコルに従って通信処理を実行するための専用アプリケーションであることも考えられる。
また、記憶部42には、飲食施設に対応する予約を管理する予約管理情報(不図示)が記憶される。前記予約管理情報には、来店日、予約者名、予約人数、テーブル、料理メニューなどの情報が含まれる。前記予約管理情報の一部は、予約情報D1(図2参照)であってもよい。すなわち、予約情報D1は、食材発注支援装置2に記憶されてもよいし、施設端末4に記憶されてもよい。
また、記憶部42には、メニュー情報D2、食材情報D3、食材履歴情報D4、発注情報D5などの情報が記憶されてもよい。
制御部41は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部41は、前記ROM又は記憶部42に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより施設端末4を制御する。
具体的に、制御部41は、記憶部42に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部411として機能する。ブラウザ処理部411は、食材発注支援装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部43に表示させ、操作表示部43に対する操作を食材発注支援装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。すなわち、施設端末4は、制御部41によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、食材発注支援装置2の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部41に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
例えば、制御部41は、発注設定ページP1(図7~図9参照)を操作表示部43に表示させる。また制御部41は、発注設定ページP1において管理者の操作を受け付ける。管理者は、発注設定ページP1において、食材選択欄K1を押下して発注対象の食材を選択することが可能である。また管理者は、発注設定ページP1(図7及び図8参照)において、発注頻度表示欄K2を選択して発注頻度を変更する操作、発注単位表示欄K3を選択して発注単位数量を変更する操作、食材業者選択欄K4を選択して食材業者を変更する操作を行うことが可能である。また管理者は、発注設定ページP1(図9参照)において、発注方法選択欄K6を選択して発注方法を変更する操作を行うことが可能である。さらに、管理者は、発注設定ページP1において、確定ボタンK5を押下して発注方法を確定させる。また、管理者は、施設端末4を操作することにより、予約情報D1、メニュー情報D2、食材情報D3、食材履歴情報D4、発注情報D5などの情報を登録及び更新することができる。
[食材発注支援処理]
以下、図10を参照しつつ、食材発注支援システム1において実行される食材発注支援処理について説明する。具体的に、本実施形態では、食材発注支援装置2の制御部21によって前記食材発注支援処理が実行される。
以下、図10を参照しつつ、食材発注支援システム1において実行される食材発注支援処理について説明する。具体的に、本実施形態では、食材発注支援装置2の制御部21によって前記食材発注支援処理が実行される。
なお、本発明は、前記食材発注支援処理に含まれる一又は複数のステップを実行する食材発注支援方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記食材発注支援処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記食材発注支援処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部21が前記食材発注支援処理における各ステップを実行する場合を例に挙げて説明するが、一又は複数のプロセッサーが当該食材発注支援処理における各ステップを分散して実行する食材発注支援方法も他の実施形態として考えられる。
ここでは、飲食施設T1において食材F1を発注する方法を決定する場合を例に挙げて説明する。
先ず、ステップS1において、制御部21は、発注方法を決定するための情報(発注関連情報)を取得する。具体的には、制御部21は、飲食施設T1における食材F1の販売計画と、飲食施設T1における食材F1の消費履歴又は食材F1の発注履歴と、食材F1の消費期限と、食材F1を使用した料理メニューの予約情報(予約数)とを取得する。例えば、制御部21は、飲食施設T1において利用者に提供する料理メニューの目標提供数を取得(算出)し、食材履歴情報D4(図5参照)から食材F1の消費数量又は発注数量を取得し、食材情報D3(図4参照)から食材F1の消費期限を取得し、予約情報D1(図2参照)から食材F1を使用する料理メニューの来店日ごと又は所定期間の予約数を取得する。また、制御部21は、メニュー情報D2(図3参照)を参照して、前記料理メニューの予約数に応じた食材F1の使用数量を取得する。また、制御部21は、食材に対応する前記目標提供数と、前記食材の現在の在庫数量と、前記食材の納品予定数(仕入残数)と、前記食材の最低在庫必要数量とに基づいて、前記食材の必要発注数量を前記式により算出してもよい。
次にステップS2において、制御部21は、前記発注関連情報に基づいて食材F1の発注頻度を決定する。具体的には、制御部21は、所定期間に第1所定回数発注する第1発注頻度(例えば「3日ごとに1回発注」)と、所定期間に前記第1所定回数よりも少ない第2所定回数発注する第2発注頻度(例えば「1週間ごとに1回発注」)とを含む複数の発注頻度の中から、飲食施設T1における食材F1の消費履歴又は食材F1の発注履歴と、食材F1の消費期限と、食材F1を使用した料理メニューの予約情報(予約数)とに基づいて特定の発注頻度を決定する。
例えば、前記発注履歴において前記第2発注頻度(「1週間ごとに1回発注」)で食材F1を発注した場合において食材F1の現在の在庫数量が所定量未満である場合に、制御部21は、食材F1の発注頻度を前記第1発注頻度(例えば「3日ごとに1回発注」)に決定(変更)する。また例えば、前記発注履歴において前記第2発注頻度で食材F1を発注した場合において、食材F1の消費期限の残日数が所定日数未満である場合、又は、前記予約情報に基づく食材F1の使用数量が所定量以上の場合に、制御部21は、食材F1の発注頻度を前記第1発注頻度に決定する。なお、制御部21は、「3日ごとに1回発注」の発注頻度を、「2日ごとに1回発注」の発注頻度に変更してもよい。
また、例えば、前記発注履歴において前記第1発注頻度で食材F1を発注した場合において食材F1の在庫数量が所定量以上であり、かつ食材F1の消費期限の残日数が所定日数以上である場合又は前記予約情報に基づく食材F1の使用数量が所定量未満の場合に、制御部21は、食材F1の発注頻度を前記第1発注頻度から前記第2発注頻度に変更してもよい。なお、制御部21は、「3日ごとに1回発注」の発注頻度を、「5日ごとに1回発注」の発注頻度に変更してもよい。
また、制御部21は、食材F1の納期、食材保管庫の収納容量、及び食材保管庫の使用状況に基づいて前記発注頻度を決定してもよい。
次にステップS3において、制御部21は、前記発注関連情報に基づいて食材F1の発注単位数量を決定する。具体的には、制御部21は、第1発注単位数量(例えば「300個」)と、前記第1発注単位数量よりも多い第2発注単位数量(例えば「900個」)とを含む複数の発注単位数量の中から、飲食施設T1における食材F1の消費履歴又は食材F1の発注履歴と、食材F1の消費期限と、食材F1を使用した料理メニューの予約情報(予約数)とに基づいて特定の発注単位数量を決定する。また、制御部21は、前記発注関連情報に含まれる前記必要発注数量に基づいて、食材F1の発注単位数量を決定してもよい。
例えば、制御部21は、食材F1の発注頻度を前記第1発注頻度(例えば「3日ごとに1回発注」)に決定した場合に前記第1発注単位数量(例えば「300個」)に決定し、食材F1の発注頻度を前記第2発注頻度(「1週間ごとに1回発注」)に決定し場合に前記第2発注単位数量(例えば「900個」)に決定する。
また、制御部21は、食材F1の納期、食材保管庫の収納容量、及び食材保管庫の使用状況に基づいて前記発注単位数量を決定してもよい。例えば、制御部21は、食材F1の納期が短い場合に、食材F1の発注単位数量を前記第1発注単位数量(「300個」)に決定し、食材F1の納期が長い場合に、食材F1の発注単位数量を前記第2発注単位数量(「900個」)に決定する。また、例えば、制御部21は、食材保管庫の収納容量が大きい場合に、食材F1の発注単位数量を前記第2発注単位数量(「900個」)に決定し、食材保管庫の収納容量が小さい場合に、食材F1の発注単位数量を前記第1発注単位数量(「300個」)に決定する。また、例えば、制御部21は、食材保管庫の空き容量が多い場合に、食材F1の発注単位数量を前記第2発注単位数量(「900個」)に決定し、食材保管庫の空き容量が少ない場合に、食材F1の発注単位数量を前記第2発注単位数量(「300個」)に決定する。
次にステップS4において、制御部21は、発注方法を提示する。具体的には、制御部21は、決定した前記発注頻度と前記発注単位数量とを飲食施設T1の管理者に提示する。例えば図7に示すように、制御部21は、施設端末4に、前記第1発注頻度(例えば「3日ごとに1回発注」)と、第1発注単位数量(例えば「300個」)とを含む発注設定ページP1を表示させる。他の例として、図8に示すように、制御部21は、施設端末4に、前記第2発注頻度(例えば「1週間ごと1回発注」)と、第2発注単位数量(例えば「900個」)とを含む発注設定ページP1を表示させる。
また、他の例として、図9に示すように、制御部21は、前記第1発注単位数量の食材F1を前記第1発注頻度で発注する第1発注方法と、前記第2発注単位数量の食材F1を前記第2発注頻度で発注する第2発注方法とを含む発注設定ページP1を表示させてもよい。この場合、制御部21は、決定した発注頻度及び発注単位数量とを選択(図9では「3日ごとに300個注文」を選択)した状態で表示させる。
次にステップS5において、制御部21は、発注方法が確定したか否かを判定する。例えば図7~図9に示す発注設定ページP1が表示された施設端末4において、飲食施設T1の管理者が確定ボタンK5を押下した場合に、制御部21は、発注方法が確定したと判定する(S5:Yes)。図7及び図8に示す発注設定ページP1において、飲食施設T1の管理者が発注頻度及び発注単位数量の少なくともいずれかを変更する操作を行った場合には、制御部21は、当該操作を受け付ける(S51:Yes)。また図9に示す発注設定ページP1において、飲食施設T1の管理者が発注方法を変更する操作を行った場合には、制御部21は、当該操作を受け付ける(S51:Yes)。
発注方法が確定すると(S5:Yes)、ステップS6において、制御部21は確定した発注方法により食材F1の発注処理を実行する。例えば、制御部21は、第1発注方法(「3日ごとに300個注文」)又は第2注文方法(「1週間ごとに900個注文」)により、食材F1を発注提供者E1に発注する。
他の実施形態として、制御部21は、管理者による確定操作を介在することなく発注方法を確定させてもよい。例えば、制御部21は、提示した発注方法(前記発注頻度と前記発注単位数量)を確定させてもよい。これにより、制御部21は、発注方法(前記発注頻度と前記発注単位数量)を決定した時点で発注方法を設定し、発注処理を実行することができる。また、制御部21は、確定した発注方法の提示処理(ステップS4)を省略してもよい。
ここで、制御部21は、食材F1の発注に伴う費用に基づいて、前記第1発注方法と前記第2発注方法とを切り替えてもよい。例えば、制御部21は、第2注文方法(「1週間ごとに900個注文」)に対応する前記費用が、現在の第1発注方法(「3日ごとに300個注文」)に対応する前記費用よりも安い場合に、発注方法を第2発注方法に切り替える。例えば、制御部21は、直近1週間(又は直近1カ月)の第1発注方法による食材F1の平均仕入価格と、直近1週間(又は直近1カ月)の第2発注方法による食材F1の平均仕入価格とを比較して、当該平均仕入価格が安い方の発注方法に切り替える。また、他の実施形態として、制御部21は、食材F1の種別又は食材F1を使用する料理メニューの種別に基づいて、前記第1発注方法と前記第2発注方法とを切り替えてもよい。
制御部21は、ステップS2において、食材F1の前記発注関連情報と、食材F1の発注に伴う費用及び食材F1の種別の少なくともいずれかとに基づいて、食材F1の発注頻度を決定してもよい。また制御部21は、ステップS3において、食材F1の前記発注関連情報と、食材F1の発注に伴う費用及び食材F1の種別の少なくともいずれかとに基づいて食材F1の発注単位数量を決定してもよい。
また、制御部21は、ステップS5において発注方法が確定した後に、食材F1の発注に伴う費用及び食材F1の種別の少なくともいずれかに基づいて、食材F1の発注方法を切り替えてもよい。これにより、例えば、食材F1の発注方法が確定した後に食材F1の仕入価格、送料などの費用が変更された場合に、制御部21は、食材F1の発注方法を、変更後の費用に基づいて最適な発注方法に切り替えることができる。
制御部21は、以上のように前記食材発注処理を実行する。制御部21は、食材ごとに前記食材発注処理を実行する。
以上説明したように、本実施形態に係る食材発注支援装置2は、飲食施設における食材の販売計画を取得し、前記販売計画に基づいて前記食材の発注頻度を決定し、予め設定された複数の発注単位数量の中から前記販売計画に応じた発注単位数量を決定する。
上記の構成によれば、飲食施設における販売計画に基づいて食材の発注頻度及び発注単位数量が決定されるため、飲食施設の管理者は食材の発注数量を容易に管理することが可能になる。また、食材の発注処理が自動的に行われるため、食材の発注業務の負担を軽減することが可能になる。また、前記発注頻度及び前記発注単位数量は、販売計画に基づいて決定されるため、現在の発注方法を最適な発注方法に設定することが可能になる。また、食材の廃棄ロスを削減することもできる。
また、食材発注支援装置2は、前記販売計画に含まれる、飲食施設において利用者に提供する料理メニューの目標提供数、飲食施設における前記食材の消費履歴、飲食施設における前記食材の発注履歴、前記食材の消費期限、及び飲食施設の予約情報に基づいて、当該食材の発注頻度及び発注単位数量を決定してもよい。これにより、前記発注頻度及び前記発注単位数量は、目標提供数、予約数などの未来の情報と、消費履歴、発注履歴などの過去の情報とに基づいて決定されるため、現在の発注方法を最適な発注方法に設定することが可能になる。
また、上記構成によれば、予め設定された複数の発注単位数量の中から特定の発注単位数量が決定される。このため、発注された食材は決まった単位(ロット)で納入されるため、飲食施設のスタッフは、納入作業(検品作業など)を効率的に行うことができる。
また、食材発注支援装置2は、最適な頻度で発注処理を実行することができるため、食材の発注業務の効率化を図ることが可能となり、さらに発注処理に関する通信トラフィックの低減、及びコンピュータリソースの有効利用が可能となる。
本発明の食材発注支援システムは、上述の実施形態に限定されない。本発明の他の実施形態について以下に説明する。
制御部21は、上述の処理に加えて、食材業者を決定する処理を実行してもよい。具体的には、制御部21は、発注対象の食材F1を提供可能な複数の発注業者の中から、特定の食材業者を決定する。例えば、制御部21は、食材F1の発注時点における仕入価格、納期などに基づいて食材F1の食材業者を決定する。例えば、制御部21は、将来の所定期間(例えば2日後~4日後)の予約数に基づいて食材F1の使用数量を算出し、算出した使用数量の仕入価格を食材業者ごとに比較し、仕入価格が最も安い食材業者を決定する。この場合、制御部21は、決定した発注頻度、発注単位数量、及び食材業者の情報を含む発注方法を決定する。このように、発注対象の食材の食材業者を検索する処理を行うことにより、最適な食材業者を決定することができ、また仕入価格を下げることもできる。
また、本発明の他の実施形態として、食材発注支援システム1は、料理メニューの目標提供数、食材の前記消費履歴、前記発注履歴、前記消費期限、及び前記予約情報の少なくともいずれかに基づいて、食材の発注頻度を決定する構成を備えてもよい。また、食材発注支援システム1は、料理メニューの目標提供数、食材の前記消費履歴、前記発注履歴、前記消費期限、及び前記予約情報の少なくともいずれかに基づいて、食材の発注単位数量(ロット)を決定する構成を備えてもよい。また、食材発注支援システム1は、料理メニューの目標提供数、食材の前記消費履歴、前記発注履歴、前記消費期限、及び前記予約情報の少なくともいずれかに基づいて、食材の発注方法を決定する構成を備えてもよい。また、食材発注支援システム1は、料理メニューの目標提供数、食材の前記消費履歴、前記発注履歴、前記消費期限、及び前記予約情報の少なくともいずれかに基づいて、食材の食材業者を決定する構成を備えてもよい。
また、本発明の他の実施形態として、食材発注支援システム1は、料理メニューの目標提供数、食材の前記消費履歴、前記発注履歴、前記消費期限、及び前記予約情報の少なくともいずれかに基づいて、食材の発注数量を決定する構成を備えてもよい。なお、前記発注数量は、ロット単位の数量に限定されない。
以上のように、本発明に係る食材発注支援システム1は、飲食施設における食材の販売計画を取得する取得処理部211と、取得処理部211により取得される前記販売計画に基づいて、前記食材の発注頻度を決定する発注頻度決定処理部212と、予め設定された複数の発注単位数量の中から、取得処理部211により取得される前記販売計画に応じた発注単位数量を決定する発注単位決定処理部213と、を備えるシステムである。
また、本発明の他の実施形態として、飲食施設に対応する施設端末4が、取得処理部211、発注頻度決定処理部212、及び発注単位決定処理部213を備えてもよい。さらに、施設端末4は、取得処理部211、発注頻度決定処理部212、発注単位決定処理部213、提示処理部214、受付処理部215、切替処理部216、及び発注処理部217を備えてもよい。
また、本発明に係る食材発注支援方法は、一又は複数のプロセッサーが、飲食施設における食材の販売計画を取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得される前記販売計画に基づいて、前記食材の発注頻度を決定する第1決定ステップと、予め設定された複数の発注単位数量の中から、前記取得ステップにおいて取得される前記販売計画に応じた発注単位数量を決定する第2決定ステップと、を実行する方法であってもよい。また、本発明に係る食材発注支援プログラムは、前記各ステップを一又は複数のプロセッサーに実行させるためのプログラムであってもよい。
1 :食材発注支援システム
2 :食材発注支援装置
3 :利用者端末
4 :施設端末
211 :取得処理部
212 :発注頻度決定処理部
213 :発注単位決定処理部
214 :提示処理部
215 :受付処理部
216 :切替処理部
217 :発注処理部
2 :食材発注支援装置
3 :利用者端末
4 :施設端末
211 :取得処理部
212 :発注頻度決定処理部
213 :発注単位決定処理部
214 :提示処理部
215 :受付処理部
216 :切替処理部
217 :発注処理部
Claims (14)
- 飲食施設における食材の販売計画を取得する取得処理部と、
前記取得処理部により取得される前記販売計画に基づいて、前記食材の発注頻度を決定する第1決定処理部と、
予め設定された複数の発注単位数量の中から、前記取得処理部により取得される前記販売計画に応じた発注単位数量を決定する第2決定処理部と、
を備える食材発注支援システム。 - 前記販売計画は、前記飲食施設において利用者に提供する料理メニューの目標提供数、前記飲食施設における前記食材の消費履歴、前記飲食施設における前記食材の発注履歴、前記食材の消費期限、及び前記飲食施設の予約情報の少なくともいずれかを含む、
請求項1に記載の食材発注支援システム。 - 前記食材に対応する前記目標提供数と、前記食材の現在の在庫数量と、前記食材の納品予定数と、前記食材の最低在庫必要数量とに基づいて、前記食材の必要発注数量を算出し、
前記第2決定処理部は、前記必要発注数量に基づいて前記発注単位数量を決定する、
請求項2に記載の食材発注支援システム。 - 前記取得処理部は、前記飲食施設における前記食材の収納容量及び当該収納容量の使用状況をさらに取得し、
前記第1決定処理部は、前記販売計画、前記食材の納期、前記収納容量、及び前記使用状況に基づいて前記発注頻度を決定し、
前記第2決定処理部は、前記販売計画、前記食材の納期、前記収納容量、及び前記使用状況に基づいて前記発注単位数量を決定する、
請求項1~3のいずれかに記載の食材発注支援システム。 - 前記第1決定処理部により決定される前記発注頻度と、前記第2決定処理部により決定される前記発注単位数量とを提示する提示処理部をさらに備える、
請求項1~4のいずれかに記載の食材発注支援システム。 - 前記第1決定処理部により決定される前記発注頻度と、前記第2決定処理部により決定される前記発注単位数量とに基づいて、前記食材を食材提供者に発注する発注処理部をさらに備える、
請求項1~5のいずれかに記載の食材発注支援システム。 - 前記発注頻度は、所定期間に第1所定回数発注する第1発注頻度と、前記所定期間に前記第1所定回数よりも少ない第2所定回数発注する第2発注頻度とを含み、
前記食材の発注履歴において前記第1発注頻度で前記食材を発注した場合において当該食材の在庫数量が所定量以上であり、かつ前記食材の消費期限の残日数が所定日数以上である場合又は前記飲食施設の予約情報に基づく前記食材の使用数量が所定量未満の場合に、前記第1決定処理部は、前記発注頻度を前記第1発注頻度から前記第2発注頻度に変更する、
請求項1~6のいずれかに記載の食材発注支援システム。 - 前記複数の発注単位数量は、第1発注単位数量と、前記第1発注単位数量よりも多い第2発注単位数量とを含み、
前記第2決定処理部は、前記第1決定処理部により前記第1発注頻度が決定された場合に前記第1発注単位数量に決定し、前記第1決定処理部により前記第2発注頻度が決定された場合に前記第2発注単位数量に決定する、
請求項7に記載の食材発注支援システム。 - 前記発注頻度は、所定期間に第1所定回数発注する第1発注頻度と、前記所定期間に前記第1所定回数よりも少ない第2所定回数発注する第2発注頻度とを含み、
前記複数の発注単位数量は、第1発注単位数量と、前記第1発注単位数量よりも多い第2発注単位数量とを含み、
前記第1発注単位数量の前記食材を前記第1発注頻度で発注する第1発注方法と、前記第2発注単位数量の前記食材を前記第2発注頻度で発注する第2発注方法とのうち少なくともいずれかを提示する提示処理部をさらに備える、
請求項1~8のいずれかに記載の食材発注支援システム。 - 前記第1発注方法及び前記第2発注方法のいずれかを選択する操作を受け付ける受付処理部をさらに備える、
請求項9に記載の食材発注支援システム。 - 前記発注頻度は、所定期間に第1所定回数発注する第1発注頻度と、前記所定期間に前記第1所定回数よりも少ない第2所定回数発注する第2発注頻度とを含み、
前記複数の発注単位数量は、第1発注単位数量と、前記第1発注単位数量よりも多い第2発注単位数量とを含み、
前記第1発注単位数量の前記食材を前記第1発注頻度で発注する第1発注方法と、前記第2発注単位数量の前記食材を前記第2発注頻度で発注する第2発注方法とを切り替える切替処理部をさらに備える、
請求項1~10のいずれかに記載の食材発注支援システム。 - 前記切替処理部は、所定の同一期間における、前記食材の前記第1発注方法による発注に伴う平均費用と、前記食材の前記第2発注方法による発注に伴う平均費用とのうち、平均費用が安い方の発注方法に切り替える、
請求項11に記載の食材発注支援システム。 - 一又は複数のプロセッサーが、
飲食施設における食材の販売計画を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて取得される前記販売計画に基づいて、前記食材の発注頻度を決定する第1決定ステップと、
予め設定された複数の発注単位数量の中から、前記取得ステップにおいて取得される前記販売計画に応じた発注単位数量を決定する第2決定ステップと、
を実行する食材発注支援方法。 - 飲食施設における食材の販売計画を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて取得される前記販売計画に基づいて、前記食材の発注頻度を決定する第1決定ステップと、
予め設定された複数の発注単位数量の中から、前記取得ステップにおいて取得される前記販売計画に応じた発注単位数量を決定する第2決定ステップと、
を一又は複数のプロセッサーに実行させるための食材発注支援プログラム。
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JP2022042169A Pending JP2022182990A (ja) | 2021-05-28 | 2022-03-17 | 食材発注支援システム、食材発注支援方法、及び食材発注支援プログラム |
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