JP5650937B2 - コンデンサ充放電式エンジン点火装置 - Google Patents

コンデンサ充放電式エンジン点火装置 Download PDF

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Description

本発明は、コンデンサ充放電式エンジン点火装置に関し、通常はソフト点火を行いながらエンジン回転数が低速領域に戻ったときにハード点火を行うようにしたものである。
2サイクルエンジン等の小型汎用エンジンに搭載するコンデンサ充放電式エンジン点火装置には、ソースコイルからの前後二つの入力波形の発生周期から1回転前のエンジン回転数を検出して、所定の点火時期特性に従ってそのエンジン回転数に応じた点火時期を演算してソフト点火するようにしたものがある(特許文献1)。
このエンジン点火装置は、エンジンにより駆動される磁石式発電機と、点火プラグに接続された点火コイルと、磁石式発電機のソースコイルに発生する正の半波出力により充電される充放電用コンデンサと、点火信号によるオン時に充放電用コンデンサの電荷を点火コイルの一次側に放電させる放電用スイッチング素子と、ソースコイルに発生する負の半波出力により充電される電源回路と、電源回路を電源として動作し且つエンジンの回転に応じた点火時期に点火信号を放電用スイッチング素子に出力する点火時期制御手段とを備えている。
そして、点火時期制御手段は1回転目を除く低速領域から高速領域に跨がる全領域において、前後二つの入力波形の発生周期から1回転前のエンジン回転数を検出して、そのエンジン回転数に応じた点火時期で点火信号を出力して放電用スイッチング素子をオンさせるようになっている。
またソフト点火方式のエンジン点火装置には、アイドル領域とその下の低速領域とに跨がる点火時期特性において、アイドル領域の下近傍の低速領域での点火時期を最大進角とし、低速領域ではエンジン回転数の上昇に伴って点火時期を最大進角まで徐々に進角させる一方、アイドル領域では点火時期を小さい進角に抑えて、低速領域とアイドル領域とで点火時期が急激に変化するようにしたものがある(特許文献2)。
特開2005−264732号公報 特開2007−170393号公報
このようなソフト点火方式を採用したエンジン点火装置では、エンジンの用途に応じて高速回転時の点火時期特性を自由に設定できる等の利点がある。しかし、従来のエンジン点火装置は、低速領域から高速領域に跨がる全領域でソフト点火を行っているため、エンジン回転数がアイドル領域を越えて低速領域まで低下したときにエンジンストール、逆転等が発生する惧れがある。
即ち、後者のエンジン点火装置では、エンジン回転数がアイドル領域から低速領域へと低下したとき点火時期を最大進角へと急激に進角させているため、そのときのエンジンの角速度に最適な点火時期で点火すれば、エンジン回転数の回復を促すことができる。
しかし、エンジン回転数が低速領域まで急激に低下した場合には、そのエンジン回転数の低下に合わせて回転方向の慣性力も急激に小さくなるため、エンジンの1回転を見ても吸入圧縮行程と爆発排気行程とによって大きな回転ムラがあり、角速度が大きく変化する。
従って、1回転前のエンジン回転数から点火時期を決定する従来のソフト点火方式では、低速領域ではそのときのエンジンの角速度に相応しくない点火時期で点火する惧れがあり、高速領域からアイドル領域への減速時にアイドル領域の下限を遥かに越えて低速領域まで減速した場合には、エンジンストール、逆転等が発生する惧れがある。
本発明は、このような従来の課題に鑑み、ソフト点火による通常運転を基本としながらも、エンジン回転数が低速領域に戻ったときにもエンジンの角速度に応じた最適なタイミングで点火でき、エンジンストール、逆転等を未然に防止できるコンデンサ充放電式エンジン点火装置を提供することを目的とする。
本発明は、ソースコイルの出力により充電される充放電用コンデンサと、オン時に前記充放電用コンデンサの電荷を点火コイルを経て放電させる放電用スイッチング素子と、前記ソースコイルの相対応する前後二つの入力波形の周期によりエンジン回転数を演算してそのエンジン回転数に応じた点火時期に前記放電用スイッチング素子をオンさせるソフト点火部を有する点火時期制御手段とを備えたコンデンサ充放電式エンジン点火装置において、前記点火時期制御手段は、始動時のエンジン回転数が低速領域のときに前記ソースコイルからの入力波形を基準に前記放電用スイッチング素子をオンさせて始動ハード点火を行い、前記ソフト点火部によるソフト点火後にエンジン回転数が低速領域に戻ったときに、前記ソースコイルからの入力波形を基準に前記放電用スイッチング素子をオンさせて戻りハード点火を行うハード点火部を備え、前記戻りハード点火に戻るときのエンジン回転数は、前記始動ハード点火から始動ソフト点火に切り替えるときのエンジン回転数よりも大としたものである。
前記ハード点火部はエンジン回転数がハード・ソフト点火の切替回転数未満までの微速領域にあるときに前記始動ハード点火を行い、前記ソフト点火部はエンジン回転数が始動から前記切替回転数以上になったときに前記始動ソフト点火を行うようにしてもよい。また1周期に複数回ある前記入力波形のタイミングのうち、前記始動ハード点火は上死点の近くで行い、前記戻りハード点火は前記始動ハード点火よりも進角させて行うようにしてもよい。
前記始動ハード点火は前記ソースコイルの負の半波出力の入力波形の立ち上がり時に、前記戻りハード点火は前記入力波形の前記立ち上がり時よりも前の立ち下がり時に夫々前記放電用スイッチング素子をオンさせるようにしてもよい。
本発明によれば、ソフト点火による通常運転を基本としながらも、エンジン回転数が低速領域に戻ったときにもエンジンの角速度に応じた最適なタイミングで点火でき、エンジンストール、逆転等を未然に防止できる利点がある。
本発明の第1の実施形態を示すコンデンサ充放電式のエンジン点火装置の回路図である。 同点火時期制御手段のブロック図である。 同タイムチャートである。 同タイムチャートである。 同点火時期特性図である。 同フローチャートである。 本発明の第2の実施形態を示す点火時期特性図である。 同フローチャートである。 本発明の第3の実施形態を示す点火時期特性図である。 本発明の第4の実施形態を示す点火時期特性図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図6は本発明の第1の実施形態を例示する。図1はコンデンサ充放電式のエンジン点火装置を示し、このエンジン点火装置は、エンジンにより駆動される磁石式発電機1と、点火プラグ2に接続された点火コイル3と、磁石式発電機1のソースコイル4に発生する正の半波出力Vp(図3(A)参照)によりダイオード5,6を介して充電される充放電用コンデンサ7と、点火信号によるオン時に充放電用コンデンサ7の電荷を点火コイル3の一次側に放電させる放電用スイッチング素子8と、ソースコイル4に発生する負の半波出力Vn(図3(A)参照)によりダイオード9を介して充電される電源回路10と、ソースコイル4の正の半波出力Vpをパルス状の入力波形vp(図3(B)参照)に波形成形する第1波形成形回路11と、ソースコイル4の負の半波出力Vnをパルス状の入力波形vn(図3(C)参照)に波形成形する第2波形成形回路12と、電源回路10の電源電圧Vccの立ち上がりにより動作するマイコン13により構成され且つ第1波形成形回路11からの入力波形vp、第2波形成形回路12からの入力波形vnに基づいてエンジンの回転に応じた点火時期で放電用スイッチング素子8に点火信号を出力する点火時期制御手段14とを備えている。
波形成形回路11,12はスイッチング素子11a,12aを有し、そのスイッチング素子11a,12aのオン・オフにより、ソースコイル4からの相対応する半波出力Vp,Vnを矩形波の入力波形vp,vnに波形成形する。
点火時期制御手段14はRAM、ROM、CPU等を有するマイコン13により構成されており、図2に示すように、ソースコイル4からの前後二つの入力波形vpの周期によりエンジン回転数を演算する回転数検出部16と、エンジン回転数が微速領域20を含む低速領域21(図5参照)にあるときにソースコイル4からの入力波形vnを基準に放電用スイッチング素子8をオンさせてハード点火するハード点火部17と、エンジン回転数が低速領域21よりも大のアイドル前領域22以上の領域にあるときに、ソフト点火特性23(図5参照)に従ってエンジン回転数に応じた点火時期を求めてその点火時期で放電用スイッチング素子8をオンさせてソフト点火するソフト点火部18とを備えている。
回転数検出部16は図3(B)に示すように、第1波形成形回路11で波形成形されたソースコイル4の正の半波出力Vpの入力波形vpに基づいて、その前後二つの入力波形vp間の間隔Tから1 回転前のエンジン回転数(回転周期)を演算するようになっている。なお、回転数検出部16は前後二つの入力波形vp間の間隔Tからエンジン回転数を検出するため、その検出は2回転目以降となる。なお、エンジン回転数はソースコイル4の負の半波出力Vnの入力波形vnに基づいて演算してもよい。
ハード点火部17は、図5に示すように、エンジン回転数が始動からハード・ソフト点火切替用の第1切替回転数N1未満までの微速領域20にあるときに、ソースコイル4からの入力波形vnを基準に始動ハード点火を行う始動ハード点火機能と、ソフト点火部18によるソフト点火後にエンジン回転数がハード・ソフト点火切替用の第2切替回転数N2未満の低速領域21に戻ったときに戻りハード点火を行う戻りハード点火機能とを有する。
即ち、ハード点火部17は始動ハード点火時にはエンジン回転数が第1切替回転数N1未満の場合に、図3(C)に示すように負の半波出力Vnの入力波形vnを基準にその入力波形vnの立ち上がり時aに放電用スイッチング素子8に点火信号pを出力し、また戻りハード点火時にはエンジン回転数が第2切替回転数N2未満の低速領域21の場合に、図4(C)に示すように負の半波出力Vnの入力波形vnを基準にその入力波形vnの立ち下がり時bに放電用スイッチング素子8に点火信号pを出力するようになっている。
ソフト点火部18は、図5に示すように、エンジン回転数が第1切替回転数N1以上で規定回転数N3未満の場合、及び一旦規定回転数N3以上に上昇した後のエンジン回転数が第2切替回転数N2以上の場合に、ソフト点火特性23に基づいて1回転前のエンジン回転数に応じた点火時期を演算して、その点火時期に放電用スイッチング素子8に点火信号pを出力するようになっている。
例えば図5に示すように、第1切替回転数N1は低速領域21内の微速領域20を超えた1500r/minに、第2切替回転数N2は低速領域21内の微速領域20よりも大の2000r/minに、規定回転数N3はアイドル領域27の下限近くの3000r/minに夫々設定されている。
そして、ハード点火部17はエンジン回転数が始動から第1切替回転数N1(=1500r/min)未満までの微速領域20のときには、入力波形vnの立ち上がり時aに点火信号pを出力してハード点火を行うことにより、上死点前略5度の進角の始動点火特性24(図5参照)で始動ハード点火を行い、またエンジン回転数が一旦規定回転数N3(=3000r/min)以上に上昇後に第2切替回転数N2(=2000r/min)未満の低速領域21に低下したときには、入力波形vnの立ち下がり時bに点火信号pを出力してハード点火を行うことにより、上死点前略20度の進角の戻り点火特性25(図5参照)で戻りハード点火を行うようになっている。
ソフト点火部18はエンジン回転数が第1切替回転数N1(=1500r/min)から規定回転数N3(=3000r/min)までのアイドル前領域22のとき、一旦規定回転数N3(=3000r/min)以上に上昇した後のエンジン回転数が第2切替回転数N2(=2000r/min)以上のときに、夫々ソフト点火特性23の進角特性26に基づいてエンジン回転数に応じた略20度の点火時期にソフト点火を行うようになっている。
なお、ソフト点火特性23は3000〜4500r/minのアイドル領域27の点火時期を略10度の進角とし、アイドル領域27とアイドル前領域22では点火時期を急激に進角・遅角させるようになっている。ソフト点火特性23は4500r/min以上の高速領域28では所定の傾斜進角特性29を経て最大進角特性30へと変化するようになっている。
なお、ハード点火部17は始動ハード点火時に入力波形vnの立ち上がり時aに点火信号pを出力したときに進角5度の始動点火特性24で点火し、戻りハード点火時に入力波形vnの立ち下がり時bに点火信号pを出力したときに進角20度の戻り点火特性25で点火するようになっているが、始動ハード点火の点火時期は始動操作が軽くケッチン等が発生しないように上死点の近くとし、戻りハード点火の点火時期はエンジン回転数を急速に回復できるように始動ハード点火時期よりも十分に進角した点火時期とすればよい。
次に図6のフローチャートを参照しながら、このエンジン点火装置における点火時期の制御を説明する。エンジンの始動に際してリコイル操作をすると(ステップS1)、エンジンの回転に同期して磁石式発電機1のロータが回転し、ソースコイル4に正の半波出力Vpと負の半波出力Vnとが発生し、その正の半波出力Vpにより充放電用コンデンサ7が充電され、また負の半波出力Vnにより電源回路10が充電される。そして、電源回路10がエンジンの準備回転時の負の半波出力Vnにより充電された後にマイコン13が動作可能な状態となり、エンジン回転数が第1切替回転数N1になるまではハード点火部17による始動ハード点火を行い、第1切替回転数N1以上になればソフト点火部18によるソフト点火に移行する。
ハード点火部17による始動ハード点火に際しては、図6のフローチャートに示すようように点火時期を制御する。即ち、図3(A)に示すようにソースコイル4に正の半波出力Vp、負の半波出力Vnが順次発生する都度、図3(B)(C)に示すように第1・第2波形成形回路11,12で波形成形されたパルス状の入力波形vp,vnが発生し(ステップS2)、その各入力波形vp,vnが点火時期制御手段14に入力する。
入力波形vnが点火時期制御手段14に入力すると、先ずハード点火部17がその入力波形vnを認識して、図3(C)(D)に示すように入力波形vnの立ち上がり時点aを基準に点火信号pを出力して進角略5度で始動ハード点火を行う(ステップS2)。
一方、エンジンの回転中は回転数検出部16により前後二つの入力波形の周期Tからエンジン回転数が検出されており、ハード点火部17はそのエンジン回転数が第1切替回転数N1(=1500r/min)になるまで始動ハード点火を継続する(ステップS2,S3)。
点火信号pが出力すると、放電用スイッチング素子8がオンして、図3(E)に示すように充放電用コンデンサ7の電荷が点火コイル3の一次側に放電されるので、点火コイル3の二次側に発生する高電圧により点火プラグ2がスパークしてエンジンを点火する。
従って、第1切替回転数N1未満の微速領域20では回転ムラが大であるにも拘わらず、点火時点のエンジンの角速度に対応した最適なタイミングで点火することができ、エンジンストール等を招くことなく始動後のエンジン回転数をスムーズに上昇させることができる。
始動ハード点火中にエンジン回転数が第1切替回転数N1(=1500r/min)以上に上昇すると(ステップS3)、ソフト点火部18によるソフト点火に移行する(ステップS4)。このソフト点火に移行すれば、ソフト点火部18が回転数検出部16で検出された1回転前のエンジン回転数を読み込み、ソフト点火特性23に基づいてそのときのエンジン回転数に応じた点火時期を演算し、進角略20度の点火時期で点火信号pを出力してソフト点火を行う。このようにエンジン回転数が第1切替回転数N1を超えたときに点火時期を略5度から略20度に進角させることによって、エンジン回転数の上昇を積極的に促すことができる。
その後、エンジン回転数が規定回転数N3(=3000r/min)以上に上昇すると(ステップS5)、その後においてエンジン回転数が第2切替回転数N2(=2000r/min)未満に低下したときの戻りハード点火時に備えて、ハード点火のタイミングを入力波形vnの立ち下がり時bの進角20度に切り替える出力切替のフラグを立てる(ステップS6)。
出力切替のフラグを立てた後も、エンジン回転数が第2切替回転数N2以上である限りは、ソフト点火部18によるソフト点火を行う(ステップS7,S8)。例えば、アイドル領域27にある場合には、ソフト点火部18は進角10度の点火時期で点火信号pを出力する。またスロットル開度を大にしてエンジン回転数が高速領域28まで上昇すると、1回転前のエンジン回転数に応じてソフト点火特性23の傾斜進角特性29、最高進角特性30からそのときの点火時期を演算し、その点火時期でエンジンをソフト点火する。
エンジン回転数をアイドル領域27に戻すべくスロットル開度を絞ると、エンジン回転数の低下と共にソフト点火特性23に従って点火時期が遅角し、エンジン回転数が順次低下する。このときにエンジン回転数が第2切替回転数N2(=2000r/min)以上にある間は、ソフト点火特性23に従ってエンジン回転数に応じた点火時期でソフト点火を行う(ステップS7,S8)。
例えば、エンジン回転数がアイドル領域27の下限である規定回転数N3(=3000r/min)未満に低下すれば、ソフト点火特性23の進角特性26に従ってそのときのエンジン回転数に対応する進角20度の点火時期を演算し、その点火時期に点火信号pを出力してソフト点火を行う。
エンジン回転数が第2切替回転数N2(=2000r/min)から規定回転数N3(=3000r/min)未満の範囲では、アイドル領域27を越えてアイドル前領域22に入ったとは云え、2000r/min未満に比較して十分な慣性力で回転しているので、始動直後のエンジン回転に比較して1回転中の角速度のバラツキも少なく、しかも1回転前の速いエンジン回転数を基準に点火時期を決定して点火時期を20度に進角させることによりエンジン回転数の回復を期待することができる。
エンジン回転数が第2切替回転数N2未満まで低下すると(ステップS8)、ハード点火部17が図4(C)(D)に示すように入力波形vnの立ち下がり時bに点火信号pを出力し、点火時点のエンジンの角速度に対応した進角20度の最適なタイミングで戻りハード点火を行う(ステップS9)。このためエンジン回転数が第2切替回転数N2未満の低速領域21に近い回転数まで低下すれば、エンジンの1回転中の角速度の変化も大きくなるが、点火時点の角速度に最適なタイミングで戻りハード点火を行うことにより、エンジン回転数を確実に回復させることができる。
またエンジン回転数がアイドル領域27未満まで低下しても、その第2切替回転数N2以上のアイドル前領域22ではソフト点火により、また第2切替回転数N2未満の領域では戻りハード点火により夫々20度の点火時期に進角させることによって、エンジン回転数の回復を積極的に促すことができるので、不測のエンジンストールを防止することができる。
図7、図8は本発明の第2の実施形態を例示している。この実施形態では、図7に示すように、低速領域21に始動ハード点火時の点火時期切替用の切替回転数N4とハード・ソフト点火切替用の切替回転数N5とが設定されている。そして、点火時期制御手段14は、図8のスローチャートに示すように、エンジン回転数が切替回転数N4未満の微速領域20ときには、ハード点火部17が上死点に近い点火時期で始動ハード点火を行い、また切替回転数N4以上になれば点火時期切替のフラグを立てた後、微速領域20よりも上の切替回転数N5未満のときには、ハード点火部17が大きく進角した点火時期で始動・戻りのハード点火を行い、更にエンジン回転数が切替回転数N5以上のときに、ソフト点火部18がソフト点火特性23に従ってエンジン回転数に対応する点火時期でソフト点火を行うようにしている。
図8に示すように、点火時期切替回転数n1は微速領域20の上限値近傍、例えば1500r/minに設定されている。またハード・ソフト切替回転数は、例えば2000r/minに設定されている。
この実施形態では、エンジンの始動後(ステップS1)、エンジン回転数が切替回転数N4(=1500r/min)になるまでは、ハード点火部17が入力波形の立ち上がり時に上死点に近くの進角5度の点火時期に点火信号を出力する始動ハード点火を行う(ステップS2,S3)。
そして、エンジン回転数が切替回転数N4以上になれば、先ず点火出力切替のフラグを立てた後(ステップS10)、切替回転数N5未満のときには、ハード点火部17が入力波形vnの立ち上がりa時に進角20度の点火時期に点火信号pを出力するハード点火を行う(ステップS11,S12)。エンジン回転数が切替回転数N5以上になれば、ソフト点火特性23に従ってエンジン回転数に応じた点火時期に点火信号を出力してソフト点火を行う(ステップS12,S13)。
この場合には、エンジンの始動から切替回転数N4までは進角5度でハード点火を行い、エンジンが切替回転数N4以上になれば、その切替回転数N4から切替回転数N5までの間は進角20度でハード点火を行う。従って、始動後のエンジン回転数が切替回転数N4から切替回転数N5まで上昇する間は、ハード点火部17により進角20度で始動ハード点火を行うことになる。
図9は本発明の第3の実施形態を例示する。この実施形態では、図9に示すように、ハード・ソフト点火切替用の切替回転数N5がアイドル領域27の下近傍に設定されており、エンジン回転数が切替回転数N4と切替回転数N5との間にある場合には、ハード点火部17によりハード点火を行う。その他は第2の実施形態と同様である。
このようにエンジン回転数がアイドリング領域27よりも下の低速領域21にあるときには、全てハード点火を行うようにしてもよい。
図10は本発明の第4の実施形態を例示する。この実施形態では、第1切替回転数N1と第2切替回転数N2とが同じ2000r/minに設定されている。
このように2000r/minで始動ハード点火から始動ソフト点火に切り替え、また2000r/minでソフト点火から戻りハード点火に切り替えるようにしてもよい。なお、第1切替回転数N1と第2切替回転数N2は略同じでもよいし、第2切替回転数N2を第1切替回転数N1よりも若干小さくしてもよい。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明は各実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態では、正の半波出力Vpを波形成形vpして得られた前後の入力波形vp間の間隔Tからエンジン回転数を検出しているが、負の半波出力Vnを波形成形して得られた入力波形vnからエンジン回転数を検出してもよい。
またソースコイル4の負の半波出力Vnの入力波形vnに基づいてハード点火を行うに当たって、実施形態では入力波形vnの立ち上がり時aに始動ハード点火を行い、入力波形vnの立ち上がり時aよりも前の立ち下がり時bに戻りハード点火を行うようにしているが、エンジンの1回転中に複数回ある入力波形のタイミングに従って点火時期を切り替えればよく、入力波形vnの立ち上がり時a、立ち下がり時b以外のタイミングで切り替えるようにしてもよい。
更にハード点火部17による始動ハード点火からソフト点火部18によるソフト点火に切り替える場合に、実施形態ではエンジン回転数を基準にしているが、始動ハード点火でのエンジンの回転回数を条件にソフト点火に移行するようにしてもよい。
また実施形態では、エンジン回転数、そのエンジン回転数に対する進角度等に具体的数値を示しているが、これは単なる例示に過ぎず、その数値はエンジンの個々の特性等を考慮して変更すればよい。
4 ソースコイル
7 充放電用コンデンサ
2 点火コイル
8 放電用スイッチング素子
14 点火時期制御手段
17 ハード点火部
18 ソフト点火部

Claims (4)

  1. ソースコイルの出力により充電される充放電用コンデンサと、オン時に前記充放電用コンデンサの電荷を点火コイルを経て放電させる放電用スイッチング素子と、前記ソースコイルの相対応する前後二つの入力波形の周期によりエンジン回転数を演算してそのエンジン回転数に応じた点火時期に前記放電用スイッチング素子をオンさせるソフト点火部を有する点火時期制御手段とを備えたコンデンサ充放電式エンジン点火装置において、
    前記点火時期制御手段は、始動時のエンジン回転数が低速領域のときに前記ソースコイルからの入力波形を基準に前記放電用スイッチング素子をオンさせて始動ハード点火を行い、前記ソフト点火部によるソフト点火後にエンジン回転数が低速領域に戻ったときに、前記ソースコイルからの入力波形を基準に前記放電用スイッチング素子をオンさせて戻りハード点火を行うハード点火部を備え
    前記戻りハード点火に戻るときのエンジン回転数は、前記始動ハード点火から始動ソフト点火に切り替えるときのエンジン回転数よりも大である
    ことを特徴とするコンデンサ充放電式エンジン点火装置。
  2. 前記ハード点火部はエンジン回転数がハード・ソフト点火の切替回転数未満までの微速領域にあるときに前記始動ハード点火を行い、
    前記ソフト点火部はエンジン回転数が始動から前記切替回転数以上になったときに前記始動ソフト点火を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ充放電式エンジン点火装置。
  3. 1周期に複数回ある前記入力波形のタイミングのうち、前記始動ハード点火は上死点の近くで行い、前記戻りハード点火は前記始動ハード点火よりも進角させて行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンデンサ充放電式エンジン点火装置。
  4. 前記始動ハード点火は前記ソースコイルの負の半波出力の入力波形の立ち上がり時に、前記戻りハード点火は前記入力波形の前記立ち上がり時よりも前の立ち下がり時に夫々前記放電用スイッチング素子をオンさせる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のコンデンサ充放電式エンジン点火装置。
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