JP5086891B2 - 汎用エンジンの容量放電式点火装置 - Google Patents

汎用エンジンの容量放電式点火装置 Download PDF

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Description

本発明は、汎用エンジンのための点火装置の改良技術に関する。
汎用エンジンは、農作業機、土木用作業機、ポンプ、発電機、船外機など各種の作業機に搭載されている内燃機関である。このような汎用エンジンのための点火装置には、一般に磁石発電式点火装置(フライホイールマグネトー式点火装置)が採用されている(例えば、特許文献1参照。)。
実公昭61−25347号公報
特許文献1で知られている磁石発電式点火装置は、エンジンのクランク軸に直結したフライホイールに発電機を設け、この発電機で発電した電力をバッテリに蓄えることなく、そのまま点火コイルの一次電力として使用するものである。この点火装置の点火方式は、点火プラグの点火タイミング(点火時期)に合わせて、発電機から点火回路へ電力を供給し、その電力を点火コイルの一次電力として用いる方式である。このような磁石発電式点火装置は、所定の決まったタイミングで点火をするものである。つまり、点火タイミングは、クランク軸の回転数に応じて変化する。
ところで、汎用エンジンは、運転状況によって回転速度が大きく変化し得る。これに対して、特許文献1で知られている磁石発電式点火装置による点火方式では、汎用エンジンが加速する場合や減速する場合であっても、適切な点火タイミングであるとは限らない。例えば、汎用エンジンが加速状態にあっても、点火タイミングを、より適切に早めることはできない。このため、燃焼室での燃焼を早めることができない。所望の加速状態を得るには改良の余地がある。一方、汎用エンジンが減速状態にある場合に、急激に減速させると、作業機の動力伝達部分に過大な負荷が働いてしまう心配がある。このため、汎用エンジンを緩やかに減速させるための配慮が必要である。
このようなことを考慮し、汎用エンジンの回転速度の変化によって点火タイミングを変化させるために、遠心ガバナなどの進角装置を設けることが考えられる。しかし、きめ細かい進角制御をするためには、更なる改良の余地がある。
本発明は、汎用エンジンが加速する場合や減速する場合に、より適切に、且つ、きめ細かい進角制御をすることができる技術を、提供することを課題とする。
請求項1に係る発明では、エンジンの回転速度に応じて点火プラグの点火タイミングを制御するための制御部を有した、汎用エンジンの容量放電式点火装置であって、前記制御部は、前記汎用エンジンが1回転する度に、エキサイタコイルが発生する電圧波形に基づいて間接的に検出された前記回転速度を所定の上限速度及び下限速度と比較し、前記回転速度が前記上限速度を超えたという条件が、所定の第1の回数にわたってしていたと判断したことのみによって、前記点火タイミングを早める進角の制御をし、前記回転速度が所定の前記下限速度を下回ったという条件が、所定の第2の回数にわたってしていたと判断したことのみによって、前記点火タイミングを遅らせる遅角の制御をする構成であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、容量放電式点火(Capacitive Discharge Ignition、略称CDI)装置を採用して、CPU等のデジタル処理による進角制御、いわゆる、デジタル進角制御をするものである。この装置における制御部は、汎用エンジンが1回転する度に、汎用エンジンの回転速度を所定の上限速度及び下限速度と比較する。そして、回転速度が上限速度を超えた状態を、所定の第1の回数にわたって続けているときには、制御部は汎用エンジンが加速した状態にあると判断して、点火タイミングを早める進角の制御をする。一方、回転速度が下限速度を下回った状態を、所定の第2の回数にわたって続けているときには、制御部は汎用エンジンが減速した状態にあると判断して、点火タイミングを遅らせる遅角の制御をする。
このように、汎用エンジンが連続した所定の回数にわたって回転している間に、通常の回転速度に対して一定以上の高速な状態が続いている場合には、汎用エンジンが加速している状態にあるので、点火タイミングを早める。この結果、燃焼室での燃焼タイミングを早めることができるので、より円滑に汎用エンジンを加速することができる。
一方、汎用エンジンが連続した所定の回数にわたって回転している間に、通常の回転速度に対して一定以下の低速な状態が続いている場合には、汎用エンジンが減速している状態にあるので、点火タイミングを遅らせる。この結果、燃焼室での燃焼タイミングを遅らせることができるので、汎用エンジンを緩やかに減速させることができる。
また、下限速度から上限速度までの範囲を設定し、この範囲から回転速度が外れたときだけ、汎用エンジンが減速している状態又は加速している状態であると判断するので、加速・減速状態を適切に判断することができる。また、汎用エンジンが加速している状態か、又は減速している状態かを判断するのに、汎用エンジンが連続した複数の回数にわたって回転している間の、回転速度を監視している。このため、加速・減速状態を、より適切に判断することができる。
このように、汎用エンジンが加速する場合や減速する場合に、より適切に、且つ、きめ細かい進角制御をすることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係る汎用エンジン及び点火装置の模式図である。汎用エンジン10は、農作業機、土木用作業機、ポンプ、発電機、船外機など各種の作業機に搭載されている内燃機関の総称であり、例えば単気筒2サイクルエンジンからなる。以下、汎用エンジン10のことを単にエンジン10と言う。このエンジン10は、リコイルスタータ21と発電機22とメインスイッチ23と点火装置30を備えている。
リコイルスタータ21は、作業者がエンジン10を手動で始動させる始動装置であり、例えばエンジン10のクランク軸11又はクランク軸11に直結されたフライホイール12に設けられている。
発電機22は、エンジン10の出力の一部によって電力を発電して、点火装置30等の電装品に供給するものである。この発電機22は、例えばクランク軸11に直結したフライホイール12に設けられた永久磁石22aと、この永久磁石22aに隣接して配置したエキサイタコイル22bとからなる、一般的な磁石式発電機である。エキサイタコイル22bは図2(a)に示す波形の電圧を発生する。
図2は図1に示された発電機及び容量放電式点火装置の作動を説明するタイムチャートであり、横軸を時間とし縦軸を各部の信号として表している。
図1及び図2(a)に示すように、エキサイタコイル22bは、クランク軸11が1回転する度に、正(+)の半波の電圧波形Puと、この正の半波の電圧波形Puの直前と直後に発生する負(−)の半波の電圧波形Pmf,Pmrとからなる、交流電圧を発生する。ここで、正の半波の電圧波形Puのことを「正パルスPu」と言い、この正パルスPuの直前に発生する負の半波の電圧波形Pmfのことを「直前負パルスPmf」と言い、正パルスの直後に発生する負の半波の電圧波形Pmrのことを「直後負パルスPmr」と言うことにする。
エキサイタコイル22bは、クランク軸11が1回転する度に、直前負パルスPmf、正のパルスPu及び直後負パルスPmrをこの順に発生する。ここで、クランク軸11が最初に1回転するときに発生する直前負パルスPmfの発生時点P1から、次に1回転するときに発生する直前負パルスPmfの発生時点P2までの、経過時間Tpのことを「1サイクル時間Tp」と言うことにする。
1サイクル時間Tpは、クランク軸11が1回転する時間と同じであり、これはエンジン10の回転速度(回転数)に対応する。このため、エキサイタコイル22bが発生する電圧波形に基づいて、エンジン10の実際の回転速度Nr(実回転速度Nr)を間接的に検出することができる。従って、発電機22は、エンジン10の回転速度Nrを検出して検出信号を発する回転センサを兼ねると言うことができる。なお、回転数Nrについては図示していない。
メインスイッチ23は、エンジン10の始動を許容するとともに、エンジン10を停止させるための、手動の主電源スイッチであって、スイッチ信号を制御部34に発するものである。
図1に示すエンジン10の点火制御をする点火装置30には、デジタル制御式の容量放電式点火(Capacitive Discharge Ignition、略称CDI)装置を採用している。このような容量放電式点火装置30によれば、CPU等のデジタル処理による進角制御、いわゆる、デジタル進角制御をすることが可能である。この容量放電式点火装置30は、回転センサ(発電機22が兼ねる)と点火回路31と点火コイル32と点火プラグ33と制御部34とを有している。
容量放電式点火装置30の点火方式としては、点火プラグ33の点火タイミングに合わせて、発電機22から点火回路31へ電力を供給し、その電力を点火コイル32の一次電力として用いるようにした、方式を採用している。このような点火方式を採用したので、バッテリを備える必要はない。
点火回路31は、発電機22のエキサイタコイル22bが発生する電力によって点火プラグ33を点火させることができる。より具体的には、点火回路31は、点火コイル32の一次コイル32aにエキサイタコイル22bの電力を断続的に発することで、点火コイル32の二次コイル32bに高電圧の断続電流を発生させるものである。二次コイル32bで発生した高電圧の断続電流は点火プラグ33に供給することになる。
制御部34は、点火回路31を介して点火プラグ33を点火させる点火タイミングを、上記回転センサ(発電機22が兼ねる)の検出信号に応じて制御するものである。例えば、制御部34は、エキサイタコイル22bから波形成形回路35を介して、図2(b)及び図2(c)に示す波形のパルス信号Su,Smf,Smrを入力する。
波形成形回路35は、図2(a)に示す正のパルスPuを図2(b)に示す正の方形波パルス、つまり正パルス信号Suに成形して制御部34に発する。さらに、波形成形回路35は、図2(a)に示す直前負パルスPmf及び直後負パルスPmrを図2(c)に示す負の方形波パルス、つまり負パルス信号Smf,Smrに成形して制御部34に発する。
そして、制御部34は、波形成形回路35から図2(b)及び図2(c)に示す1つの正パルス信号Su及び2つの負パルス信号Smf,Smrを受ける度(クランク軸11が1回転する度に、)に、点火回路31に図2(d)に示す方形波のパルス、つまり点火出力信号Ipを発する。この結果、点火回路31は点火コイル32を介して点火プラグ33を点火させる。制御部34が点火出力信号Ipを発するタイミング、つまり点火タイミングは、パルス信号Su,Smf,Smrを受けるタイミングに応じて変化する。
上述のように、制御部34は、1サイクル時間Tp毎に波形成形回路35から、直前負パルスPmfに応じた負パルス信号Smf(直前負パルス信号Smf)を入力している。制御部34は、この直前負パルス信号Smfの経過時間をカウントすることによって、1サイクル時間Tpを求める構成である。1サイクル時間Tpを求めることによってエンジン10の回転速度Nrを算出して得ることができる。つまり、制御部34は、1サイクル時間Tpを回転速度Nrに置き換えて、間接的にみている。
次に、上記図1に示す制御部34をマイクロコンピュータとした場合の制御フローについて、図3に基づき説明する。図3は図1に示す制御部の制御フローチャートである。以下、図1及び図2を参照しつつ図3に基づき説明する。
先ず、作業者がエンジン10の始動操作を行う(ステップST01)。エンジン10の始動操作時点から制御部34が制御処理を実行するまでの一連の手順は、次の通りである。つまり、作業者がメインスイッチ23をオン操作した上で、リコイルスタータ21の始動操作をすることにより、クランク軸11が回る。この結果、発電機22はクランク軸11で駆動されて発電を開始する。発電機22から供給される電力によって制御部34及び点火回路31が自動的に起動する。制御部34は、初期設定をした上で制御を開始する。
次に、起動した制御部34は、点火回路31に点火開始指令を発する(ステップST02)。すなわち、点火プラグ33へ電力を供給させるように、点火回路31を制御する。点火コイル32から点火プラグ33へ高圧電気が印加されるので、エンジン10は始動する。
以下、制御部34は次の処理を実行する。
先ず、発電機22のエキサイタコイル22bが図2(a)に示す各パルスPmf,Pu,Pmrを発生する度に、各パルスPmf,Pu,Pmrを読み込む(ステップST03)。より具体的には、波形成形回路35によって成形された、図2(b)及び図2(c)に示す各パルス信号Su,Smf,Smrを読み込む。
次に、直前負パルス信号Smfの発生周期tp、つまり1サイクル時間Tpを求める(ステップST04)。より具体的には、直前負パルス信号Smfを発生する度に、発生する時間をカウントすることによって、1サイクル時間Tpを求める
次に、1サイクル時間Tpの値に基づき、算出する等によって、エンジン10の回転速度Nrを求める(ステップST05)。この結果、エンジン10が1回転する度に、エンジン10の回転速度Nrを求めることができる。
次に、エンジン10が1回転する度に、エンジン10の回転速度Nrを所定の上限速度NH及び下限速度NLと比較する(ステップST06)。上限速度NHに対して、下限速度NLは小さい(NH>NL)。「上限速度NH」は、エンジン10が加速している状態にあるか否かを判断する基準値であり、予め設定された一定値である。また、「下限速度NL」は、エンジン10が減速している状態にあるか否かを判断する基準値であり、予め設定された一定値である。
ステップST06において、回転速度Nrが下限速度NLから上限速度NHまでの範囲にあると判断したときには(NL≦Nr≦NH)、エンジン10は一定以上の加速状態ではなく、また、一定以上の減速状態でもない、つまり、通常の運転状態にある。この場合には、通常点火制御を実行する(ステップST07)。例えば、複数のマップの中から、予め設定されている「通常点火タイミングマップ」を選択し、このマップに基づいて、回転速度Nrに対応する通常の点火タイミングを決定し、この点火タイミングによって点火プラグ33を点火させる。この結果、エンジン10は通常の運転状態を維持する。
ステップST06において、回転速度Nrが上限速度NHを越えたときには(Nr>NH)、この越えたという条件(Nr>NH)が、所定の「第1の回数n1」にわたって続いたか否かを判断する(ステップST08)。第1の回数n1は、「Nr>NH」の条件を連続して満たした回数の基準値であり、予め設定された一定値である。この第1の回数n1については、エキサイタコイル22bが発生する電圧波形にノイズが加わっている場合を考慮し、ノイズの影響を排除した適切な回数に設定される。
「Nr>NH」の条件が、第1の回数n1にわたって続いていないときには、上述した通常点火制御を実行する(ステップST07)。
一方、「Nr>NH」の条件が、第1の回数n1にわたって続いたときには、エンジン10が加速している状態にあると判断して、点火プラグ33を点火させる点火タイミングを早めるように、進角の制御を実行する(ステップST09)。例えば、複数のマップの中から、予め設定されている「進角点火タイミングマップ」を選択し、このマップに基づいて、回転速度Nrに対応する早い点火タイミングを決定し、この点火タイミングによって点火プラグ33を点火させる。この結果、通常の運転状態に比べて点火タイミングが早まるので、エンジン10の燃焼室(図示せず)での燃焼タイミングは早まる。
ステップST06において、回転速度Nrが下限速度NLを下回ったときには(NL>Nr)、この下回ったという条件(NL>Nr)が、所定の「第2の回数n2」にわたって続いたか否かを判断する(ステップST10)。第2の回数n2は、「NL>Nr」の条件を連続して満たした回数の基準値であり、予め設定された一定値である。この第2の回数n2については、エキサイタコイル22bが発生する電圧波形にノイズが加わっている場合を考慮し、ノイズの影響を排除した適切な回数に設定される。
「NL>Nr」の条件が、第2の回数n2にわたって続いていないときには、上述した通常点火制御を実行する(ステップST07)。
一方、「NL>Nr」の条件が、第2の回数n2にわたって続いたときには、エンジン10が減速している状態にあると判断して、点火プラグ33を点火させる点火タイミングを遅らせるように、遅角の制御を実行する(ステップST11)。例えば、複数のマップの中から、予め設定されている「遅角点火タイミングマップ」を選択し、このマップに基づいて、回転速度Nrに対応する遅い点火タイミングを決定し、この点火タイミングによって点火プラグ33を点火させる。この結果、通常の運転状態に比べて点火タイミングが遅れるので、エンジン10の燃焼室での燃焼タイミングは遅れる。
上記ステップST07、ST09、ST11を実行した後には、メインスイッチ23のスイッチ信号を読み込む(ステップST12)。次に、メインスイッチ23がオフであるか否かを調べる(ステップST13)。オン状態を維持しているときにはステップST03に戻る。一方、作業者がオフ操作したときには、点火回路31に点火停止指令を発した後に(ステップST14)、この制御フローによる制御を終了する。つまり、点火プラグ33への電力供給を停止させるように、点火回路31を制御する。点火コイル32から点火プラグ33へ高圧電気が印加されないので、エンジン10は停止する。
このように、作業者がメインスイッチ23をオフ操作するまで、ステップST03〜ST13を繰り返してエンジン10の運転状態を継続することができる。
以上の説明をまとめると、次の通りである。
本発明の制御部34は、エンジン10が1回転する度に、エンジン10の回転速度Nrを所定の上限速度NH及び下限速度NLと比較する。そして、回転速度Nrが上限速度NHを超えた状態を、所定の第1の回数n1にわたって続けているときには、制御部34はエンジン10が加速した状態にあると判断して、点火タイミングを早める進角の制御をする。一方、回転速度Nrが下限速度NLを下回った状態を、所定の第2の回数n2にわたって続けているときには、制御部34はエンジン10が減速した状態にあると判断して、点火タイミングを遅らせる遅角の制御をする。
このように、エンジン10が連続した所定の回数n1にわたって回転している間に、通常の回転速度(NL≦Nr≦NH)に対して一定以上の高速な状態が続いている場合には、エンジン10が加速している状態にあるので、点火タイミングを早める。この結果、エンジン10の燃焼室(図示せず)での燃焼タイミングを早めることができるので、より円滑にエンジン10を加速することができる。
一方、エンジン10が連続した所定の回数n2にわたって回転している間に、通常の回転速度(NL≦Nr≦NH)に対して一定以下の低速な状態が続いている場合には、エンジン10が減速している状態にあるので、点火タイミングを遅らせる。この結果、燃焼室での燃焼タイミングを遅らせることができるので、エンジン10を緩やかに減速させることができる。
また、下限速度NLから上限速度NHまでの範囲を設定し、この範囲から回転速度Nrが外れたときだけ、エンジン10が減速している状態又は加速している状態であると判断するので、加速・減速状態を適切に判断することができる。また、エンジン10が加速している状態か、又は減速している状態かを判断するのに、エンジン10が連続した複数の回数n1,n2にわたって回転している間の、回転速度Nrを監視している。このため、加速・減速状態を、より適切に判断することができる。
このように、エンジン10が加速する場合や減速する場合に、より適切に、且つ、きめ細かい進角制御をすることができる。
なお、本発明では、エンジン10は作業機等に搭載される汎用エンジンであればよい。
また、制御部34は、マイクロコンピュータを主とした構成に限定されるものではない。
また、回転センサは、エンジン10の回転速度Nrを間接または直接に検出するものであればよく、例えばエンジン10のクランク軸11の回転速度Nrを直接に検出する構成でもよい。
本発明の容量放電式点火装置30は、小型の汎用エンジン10に用いるのに好適である。
本発明に係る汎用エンジン及び点火装置の模式図である。 図1に示された発電機及び容量放電式点火装置の作動を説明するタイムチャートである。 図1に示す制御部の制御フローチャートである。
符号の説明
10…汎用エンジン、22…回転センサを兼ねた発電機、30…容量放電式点火装置、31…点火回路、33…点火プラグ、34…制御部、Nr…汎用エンジンの回転速度、NH…上限速度、NL…下限速度、n1…第1の回数、n2…第2の回数、

Claims (1)

  1. エンジンの回転速度に応じて点火プラグの点火タイミングを制御するための制御部を有した、汎用エンジンの容量放電式点火装置であって、
    前記制御部は、
    前記汎用エンジンが1回転する度に、エキサイタコイルが発生する電圧波形に基づいて間接的に検出された前記回転速度を所定の上限速度及び下限速度と比較し、
    前記回転速度が前記上限速度を超えたという条件が、所定の第1の回数にわたってしていたと判断したことのみによって、前記点火タイミングを早める進角の制御をし、
    前記回転速度が所定の前記下限速度を下回ったという条件が、所定の第2の回数にわたってしていたと判断したことのみによって、前記点火タイミングを遅らせる遅角の制御をする構成であることを特徴とした、汎用エンジンの容量放電式点火装置。
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