JP5650308B1 - 折不良紙検出装置及び印刷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性に優れた折不良紙検出装置及び印刷機を提供する。【解決手段】印刷機1は、折不良紙検出装置50と、折機10と、排紙機構40とを備える。折不良紙検出装置50は、一対の折下ドラッグローラー20a,20bの少なくとも一方の振動を検出するセンサー52と、センサー52に接続され、センサー52により検出された振動に基づく値が所定値以上である場合に検出信号を出力する第1制御部54と、所定値を設定するための検出感度設定画面を表示すると共に、該検出感度設定画面を介して所定値の設定を受け付けるタッチパネル56と、第1制御部54及びタッチパネル56に接続され、タッチパネル56により設定された所定値の情報を第1制御部54に出力すると共に、第1制御部54から出力された検出信号に基づいて、排紙機構40に排紙信号を出力する第2制御部56とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷機の折機において発生した折不良紙を検出し、検出した折不良紙を排紙機構において排紙させるための折不良紙検出装置及びこれを備える印刷機に関するものである。
従来、新聞紙等の折丁を作成する印刷機には、印刷が施された連続紙を折胴及び鋸胴によって所定寸法で裁断して枚葉状のシート群とし、該枚葉状シート群を折胴に備えられた折ブレードによってその直下に設けられた一対の折下ドラッグローラー間に押し込むことで折り畳む折機が用いられている。
近年、高速かつ安定して折丁を作成可能な折機が開発されているが、このような高速安定稼働が可能な折機においても、一対の折下ドラッグローラー間において枚葉状シート群を折り畳む際に折不良が発生し、製品中に不良品(折不良紙)が混入するおそれがある。このため、折機において発生した折不良紙を搬送過程において確実に排紙することが要求されている。
そこで、折丁の作成過程において発生した折不良紙を検出し、検出した折不良紙を搬送過程において排紙することが可能な技術として、例えば、下記特許文献1に開示される折機や、特許文献2に開示される折不良紙検出排紙装置が提案されている。
特許文献1の折機は、折胴に備えられた折ブレードによって枚葉状シート群を一対の折下ドラッグローラー間に押し込み、この枚葉状シート群を一対の折下ドラッグローラー間で折り畳んで折丁を形成する折機であって、一対の折下ドラッグローラーの振動変位を検出する非接触型センサーと、この非接触型センサーにより検出された一対の折下ドラッグローラーの振動変位が所定値以上になった際に該折丁(折不良紙)に印を付けるマーキング装置と、折丁に付けられた印を検出するマーキング検出装置と、マーキング検出装置により印が検出された際に、印が付いている折丁を除去する選別装置とを備えるものである。すなわち、特許文献1の折機は、折下ドラッグローラーの振動変位を非接触型センサーにより検出し、検出された振動変位が所定値以上になった際に、マーキング装置により対応する折丁に印を付け、この印をマーキング検出装置が検出した際に、選別装置により印が付いている折丁を除去することにより、折機で折り畳まれた折不良紙を排紙除去するものである。
また、特許文献2の折不良紙検出排紙装置は、折胴に備えられた折ブレードによって枚葉状シート群を一対の折下ドラッグローラー間に押し込み、この枚葉状シート群を一対の折下ドラッグローラー間で折り畳んで折丁を形成する折機と、折機で折り畳まれた折丁を搬送する搬送手段(キャリアー)と、折下ドラッグローラーのバウンドを検出する接触型センサー(加速度センサー)と、接触型センサーのバウンド検出信号を演算処理する制御装置と、制御装置からの出力信号により折不良紙の発生を知らせる報知手段と、搬送手段の載荷部に配置され、搬送前に折不良紙を排紙除去する載荷部排紙手段と、搬送手段の載荷部より後方に配置され、搬送途中または搬送後に折不良紙を排紙除去する後方脱荷排紙手段とを備えるものである。すなわち、特許文献2の折不良紙検出排紙装置は、折下ドラッグローラーのバウンドを接触型センサーにより検出し、制御装置が接触型センサーの検出信号に応じて、載荷部排紙手段及び後方脱荷排紙手段の排紙操作を制御することにより、折機で折り畳まれた折不良紙を排紙除去するものである。
これら特許文献1の折機及び特許文献2の折不良紙検出排紙装置は、いずれも、折不良紙が良紙よりも厚みが厚く、折不良紙が一対の折下ドラッグローラー間を通過する際に過剰な振動が生じることに着目し、一対の折下ドラッグローラーの振動を非接触型センサー又は接触型センサーで検出することで、一対の折下ドラッグローラー間を折不良紙が通過したこと、すなわち、折不良紙が発生したことを検出し、該検出された折不良紙を搬送経路において排紙するよう構成されたものである。
特開2006−44903号公報 特開2010−105794号公報
しかしながら、特許文献1の折機及び特許文献2の折不良紙検出排紙装置を含め、センサーにより振動を検知する従来の装置では、折不良紙と判定するための検出感度をコントローラーに設けられたつまみ(ボリューム)等の調整手段を用いて手動で調整する必要があり、検出感度の設定に専門的なスキルが要求されるため、操作性が悪いという問題がある。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、操作性に優れた折不良紙検出装置及び印刷機を提供することにある。
本発明に係る折不良紙検出装置は、一対の折下ドラッグローラーを通過する折不良紙を検出し、該折不良紙を排紙する排紙機構に排紙信号を出力する折不良紙検出装置であって、一対の折下ドラッグローラーの少なくとも一方の振動を検出するセンサーと、前記センサーに接続され、前記センサーにより検出された振動に基づく値が所定値以上である場合に検出信号を出力する第1制御部と、前記所定値を設定するための検出感度設定画面を表示すると共に、該検出感度設定画面を介して前記所定値の設定を受け付けるタッチパネルと、前記第1制御部及び前記タッチパネルに接続され、前記タッチパネルにより設定された前記所定値の情報を前記第1制御部に出力すると共に、前記第1制御部から出力された前記検出信号に基づいて、前記排紙機構に排紙信号を出力する第2制御部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る折不良紙検出装置において、前記タッチパネルは、前記排紙機構における排紙部数を設定可能な排紙部数設定画面をさらに表示すると共に、該排紙部数設定画面を介して前記排紙部数の設定を受け付け可能に構成され、前記第2制御部は、前記排紙機構において前記排紙部数分の排紙処理が実行された際に、前記排紙信号の出力を停止するか、又は、前記排紙機構に対して排紙停止信号を出力することが好ましい。
また、本発明に係る折不良紙検出装置において、前記タッチパネルは、前記排紙機構における排紙開始タイミングを設定可能な排紙開始タイミング設定画面をさらに表示すると共に、該排紙開始タイミング設定画面を介して前記排紙開始タイミングの設定を受け付け可能に構成され、前記第2制御部は、設定された前記排紙開始タイミングで前記排紙機構が排紙処理を実行するよう前記排紙機構に対して前記排紙信号を出力することが好ましい。
さらに、本発明に係る折不良紙検出装置において、前記第2制御部は、前記第1制御部から出力された前記検出信号に基づいて、前記タッチパネルに報知信号を出力可能に構成され、前記タッチパネルは、前記第2制御部から出力された前記報知信号に基づいて、報知情報を表示画面上に表示可能に構成されていることが好ましい。
またさらに、本発明に係る折不良紙検出装置において、前記センサーは、前記折下ドラッグローラーの基準点に対する振動値を連続的に検出する非接触型センサーであり、前記第1制御部は、前記センサーが検出した前記折下ドラッグローラーの基準点に対する振動値を連続的に受け付ける入力部と、連続的に受け付けた前記基準点に対する振動値に基づいて、所定のスキャンタイム内における最大振動値と最小振動値との差分値を前記スキャンタイム毎に算出する算出部と、前記差分値が前記所定値以上であるか否かを判定する判定部と、前記差分値が前記所定値以上である場合に前記第2制御部に対して前記検出信号を出力する出力部とを備えることが好ましい。
本発明に係る印刷機は、上述した折不良紙検出装置と、枚葉状シート群を2つ折り状態で通過させる一対の折下ドラッグローラーを有する折機と、折不良紙を排紙する排紙機構とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、操作性に優れた折不良紙検出装置及び印刷機を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る印刷機の折機、折不良紙検出装置及び排紙機構の概略構成を一部省略して示す図である。 第1実施形態に係る印刷機の折下ドラッグローラー及び折不良紙検出装置の概略構成を一部省略して示す図である。 第1実施形態に係る折不良紙検出装置のセンサーと検出対象板の概略構成を一部省略して示す図である。 第1実施形態に係る折不良紙検出装置のシステム構成を示すブロック図である。 図5(a)は、第1実施形態に係る折不良紙検出装置のセンサーにより検出された折下ドラッグローラーの基準点に対する振動値を示すグラフであり、図5(b)は、各スキャンタイムにおける最大検出値と最小検出値との差分値を示すグラフである。 第1実施形態に係るタッチパネルの検出感度設定画面の一例を示す図である。 第1実施形態に係るタッチパネルの排紙部数設定画面の一例を示す図である。 第1実施形態に係るタッチパネルの排紙開始タイミング設定画面の一例を示す図である。 第1実施形態に係る折不良紙検出装置の検出制御を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る折不良紙検出装置の排紙制御を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る折不良紙検出装置の報知制御を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る印刷機の排紙処理の一例を示す工程図である。図12(a)は、折不良紙が検出された瞬間の状態を示す図であり、図12(b)は、排紙対象となる一部目の折丁が排紙機構に到達した状態を示す図であり、図12(c)は、折不良紙の発生が収束した瞬間の状態を示す図であり、図12(d)は、折不良紙が排紙されている状態を示す図であり、図12(e)は、排紙対象となる折丁の排紙処理が完了した状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る印刷機の折機、折不良紙検出装置及び排紙機構の概略構成を一部省略して示す図である。 第2実施形態に係る折不良紙検出装置のシステム構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係るタッチパネルの排紙部数設定画面の一例を示す図である。 第2実施形態に係るタッチパネルの排紙開始タイミング設定画面の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る印刷機1は、図1に示すように、連続紙Wをロール状に巻き取りしたロール紙をセットする連続紙供給ユニット(図示せず)と、連続紙供給ユニットから供給される連続紙Wに印刷を施す印刷ユニット(図示せず)と、印刷後の連続紙Wを断裁して個々の枚葉状シート群FPを作成し、該枚葉状シート群FPを折り畳んで折丁Sを作成する折機10と、折機10から折丁Sを受け取って下流側に搬送する羽根車装置(デリバリーファン)30及び搬送機構32と,搬送機構32の搬送経路上に設けられ、搬送機構32によって搬送されている折不良紙を搬送経路から逸らせることにより排紙する排紙機構40と、折機10を通過する折不良紙を検出し、排紙機構40に排紙処理に関する情報を出力する折不良紙検出装置50とを備えている。なお、第1実施形態に係る印刷機1において、連続紙供給ユニット、印刷ユニット、羽根車装置30及び搬送機構32は、種々の公知のものを用いることができるため、説明を省略する。
折機10は、図1及び図2に示すように、印刷後の連続紙Wを搬送方向に沿って縦折りするフォーマー12と、縦折りされた連続紙Wを幅方向(搬送方向と直交する方向)に断裁して個々の枚葉状シート群FPを作成する鋸胴14と、断裁された枚葉状シート群FPを幅方向に沿って横折りして折丁Sを作成する折胴16及び一対の折下ドラッグローラー(フォルディングローラー)20a,20bと、一対の折下ドラッグローラー20a,20bの間隙を調整する間隙調整機構21とを備えている。
また、折機10は、フォーマー12から鋸胴14及び折胴16に至る搬送経路上に、1組のフォーミングローラー18aと、上下2組のニッピングローラー18b,18cと、1つのガイドローラー18dと、1組のドラッグローラー18eとを有し、これら各ローラー18a〜18eによって、連続紙Wの搬送をガイドするよう構成されている。さらに、折機10は、鋸胴14若しくは折胴16の回転数を計数するカウンター(図示せず)を有している。なお、第1実施形態に係る折機10において、フォーマー12、フォーミングローラー18a、ニッピングローラー18b,18c、ガイドローラー18d、ドラッグローラー18e及びカウンターは、種々の公知のものを用いることができるため、説明を省略する。
鋸胴14及び折胴16は、図1に示すように、連続紙Wの搬送方向と直交かつ走行する連続紙Wの面と平行に延びる回転軸(図示せず)を中心として回転可能に構成された円柱状のシリンダーであり、連続紙Wが挿入可能なわずかな間隔をおいて、連続紙Wの搬送経路を介して対向するように配置されている。これら鋸胴14及び折胴16は、回転軸に接続された回転駆動手段(図示せず)により、回転軸を中心として、連続紙Wの搬送速度と等しい周速度で、連続紙Wの搬送方向と同方向、すなわち、図1中の例では鋸胴14が時計回りに回転し、折胴16が反時計回りに回転するよう構成されている。また、鋸胴14及び折胴16とは、後述する鋸胴14の鋸刃と、折胴16の刃受けとが対向して接するような位相関係で回転するよう構成されている。
鋸胴14は、連続紙Wを断裁する長さ、すなわち枚葉状シート群FPの搬送方向の長さの2倍に略等しい周長を有しており、周方向に180度の間隔をおいて2つの鋸刃(図示せず)を有している。このため、鋸胴14は、半周回転する毎に連続紙Wを1回断裁するように構成されている。なお、鋸胴14の周長及び鋸刃の設置数は、枚葉状シート群FPの搬送方向の長さのN倍(Nは1以上の整数)であれば適宜変更することができ、例えば鋸胴14の周長を枚葉状シート群FPの搬送方向の長さと略等しい長さとし、鋸刃を1つのみ設ける構成としても良い。
折胴16は、鋸胴14と略等しい周長を有しており、180度の間隔をおいて設けられた2つの針部材(図示せず)と、180度の間隔をおいて設けられた2つの折りブレード(図示せず)とを有している。各針部材の周方向上流側の近傍には、鋸胴14の鋸刃を受けるための刃受け(図示せず)が設けられている。各折りブレードは、上流側の針部材に保持された枚葉状シート群FPの搬送方向の略中央に相当する位置となるように、2つの針部材の中間にそれぞれ設けられている。
各針部材及び各折りブレードは、カム機構等の適宜の手段により、適宜のタイミングで折胴16の周面から径方向外側に突出し、また、適宜のタイミングで折胴16の周面から径方向内側に没入するよう構成されている。具体的には、各針部材は、鋸胴14によって断裁された連続紙W(枚葉状シート群FP)の搬送方向の先端部に突き刺さるように折胴16の周面から径方向外側に突出し、その後折胴16が半周若しくはN周+半周(Nは1以上の整数)回転したタイミングで折胴16の周面から径方向内側に没入して枚葉状シート群FPの保持を解除するよう構成されている。また、各折りブレードは、一対の折下ドラッグローラー20a,20bが設けられた位置に到達する毎に、若しくは枚葉状シート群FPが所望の枚数積層された状態で一対の折下ドラッグローラー20a,20bが設けられた位置に到達する毎に、折胴16の周面から径方向外側に突出して枚葉状シート群FPの搬送方向の略中央を一対の折下ドラッグローラー20a,20b間に押し込み、他の位置においては折胴16の周面から径方向内側に没入するよう構成されている。
折胴16の直下には、枚葉状シート群FPを幅方向(搬送方向と直交する方向)に二つ折りして折丁Sを作成する一対の折下ドラッグローラー20a,20bが、折胴16の軸方向に折ブレードが通過可能な間隔をおいて、2組設けられている。これら一対の折下ドラッグローラー20a,20bは、図2に示すように、それぞれ、枚葉状シート群FPの搬送速度と等しい周速度で、枚葉状シート群FPの搬送方向と同方向に回転するローラー部22と、ローラー部22を回転可能に支持するローラー支持部24とを備えている。以下、図2において紙面左側に配置されている折下ドラッグローラー20aを左側折下ドラッグローラー20aといい、図2において紙面右側に配置されている折下ドラッグローラー20bを右側折下ドラッグローラー20bという。また、一対の折下ドラッグローラー20a,20bは、2組設けられているが、それぞれ同様の構成を備えるため、一方のみを説明する。
左側折下ドラッグローラー20aのローラー部22と、右側折下ドラッグローラー20bのローラー部22とは、図2に示すように、枚葉状シート群FPの搬送方向(通過方向)と直交かつ走行(通過)する枚葉状シート群FPの面と平行に延びる回転軸22aを中心として回転可能に構成されたローラーであり、枚葉状シート群FPを折り畳むのに適切な間隔をおいて、枚葉状シート群FPの搬送経路を介して対向するように配置されている。これら一対のローラー部22,22は、回転軸22aに接続された回転駆動手段(図示せず)により、回転軸22aを中心として、枚葉状シート群FPの搬送速度と等しい周速度で、枚葉状シート群FPの搬送方向(通過方向)と同方向、すなわち、図2中の例では紙面左側のローラー部22が時計回りに回転し、紙面右側のローラー部22が反時計回りに回転するよう構成されている。
各ローラー支持部24は、枚葉状シート群FPの搬送経路に沿って延びる長尺形状を有しており、その長手方向の上端部近傍(枚葉状シート群FPの搬送方向の上流側の端部近傍)にローラー部22が設けられると共に、その下部側(枚葉状シート群FPの搬送方向の下流側)に間隙調整機構21のねじ軸28及びスプリング29が設けられている。各ローラー支持部24の中途部、すなわち、ローラー部22が設けられた位置よりも下部寄りで、かつ、ねじ軸28及びスプリング29が設けられた位置よりも上部寄りの位置には、ローラー部22の回転軸22aと平行な旋回軸24aが設けられており、この旋回軸24aを中心として、一対のローラー部22,22が接近又は離間する方向に回動可能に構成されている。各ローラー支持部24には、間隙調整機構21のねじ軸28が貫通可能な貫通孔(図示せず)と、間隙調整機構21のスプリング29を保持可能な保持部24bとがそれぞれ形成されている。
間隙調整機構21は、一対のローラー支持部24,24の下部側の間隔を調整することにより、一対のローラー支持部24,24を旋回軸24aを中心として回動させ、これにより一対のローラー部22の間隙を調整する機構である。この間隙調整機構21は、主に、一対のローラー支持部24,24の各貫通孔を貫通するねじ軸28と、ねじ軸28に螺合された一対のストッパー部材(左側ストッパー部材27a及び右側ストッパー部材27b)と、一対のローラー支持部24,24の各保持部24bを互いに離間する方向に付勢するスプリング29と、ねじ軸28を正回転又は逆回転させる回転手段(図示せず)とを備えている。なお、この回転手段は、ハンドル等の手動操作可能な手段であっても良く、また、サーボモーター等の自動制御可能な手段であっても良い。後者の場合において、間隙調整機構21は、一対のローラー部22の間隙が適正な間隙となるように回転手段を自動で制御する制御手段(図示せず)をさらに備えていても良い。このような制御手段としては、例えば、2つ折りされた枚葉状シート群FPの厚さ(すなわち、折丁Sの厚さ)を含む印刷紙に係る紙データと、印刷機の運転速度とに基づいて、印刷機の運転状態における一対のローラー部22,22間の適正なローラー間隙を算出し、一対のローラー部22,22間の実際の間隙が算出された適正なローラー間隙となるように、回転手段を動作させる制御手段を好適に用いることができる。
ねじ軸28は、枚葉状シート群FPの搬送方向(通過方向)と直交かつ走行(通過)する枚葉状シート群FPの面と直交に延びる軸であり、軸方向の中間を境として、一方側に左ねじ部(図示せず)が形成され、他方側に右ねじ部(図示せず)が形成されている。これら左ねじ部及び右ねじ部は、同一ピッチで、かつ、巻き方向が逆となるようにねじが形成されている。
左側ストッパー部材27aは、ねじ軸28の左ねじ部に螺合されたナット状の部材であり、ねじ軸28の左ねじ部側に設けられた左側折下ドラッグローラー20aのローラー支持部24の下部側左端縁部に当接するように設けられている。右側ストッパー部材27bは、ねじ軸28の右ねじ部に螺合されたナット状の部材であり、ねじ軸28の右ねじ部側に設けられた右側折下ドラッグローラー20bのローラー支持部24の下部側右端縁部に当接するように設けられている。これら左側ストッパー部材27a及び右側ストッパー部材27bは、左側ストッパー部材27aが左ねじ部に螺合され、右側ストッパー部材27bが右ねじ部に螺合されることにより、ねじ軸28が正回転又は逆回転した際にねじ軸28に沿って互いに逆方向に同量だけ移動し、一対のローラー部22,22の間隙が所望の間隙となるように、左側折下ドラッグローラー20aのローラー支持部24と右側折下ドラッグローラー20bのローラー支持部24とを接近又は離間させるよう構成されている。
スプリング29は、一対のローラー支持部24,24の各保持部24bを互いに離間する方向に付勢可能な付勢力(復元力)を有するばね部材であり、これら各保持部24bを離間する方向に付勢することにより、一対のローラー部22,22間に所定のニップ圧を発生させるよう構成されている。ここで、所定のニップ圧とは、枚葉状シート群FPを二つ折りして折丁Sを作成するために必要な圧力とすることができる。
排紙機構40は、図1に示すように、折不良紙検出装置50と電気的に接続された排紙制御部42を備え、折不良紙検出装置50から出力された排紙信号に基づいて、搬送機構32によって搬送されている折不良紙を搬送経路から逸らせて排紙ラック44内に排紙するよう構成されている。ここで、排紙信号とは、排紙機構40に排紙処理を実行させるためにPLC58から出力される信号のことをいう。折不良紙を搬送経路から逸らせる手段としては、種々の手段を採用することができ、例えば、搬送機構32の搬送経路に分岐点を設け、排紙処理の間だけ適宜の経路切り替え手段(例えば、排紙ダンパー等)により搬送経路を切り替えることによって折不良紙を正規の搬送経路から逸らせる構成や(図12参照)、排紙処理の間だけ搬送機構32上に設けられた折丁Sの移送手段(移送用把持部材等)を動作させないことによって正規の搬送経路から逸らせる構成等を採用することができる。
折不良紙検出装置50は、図1〜図4に示すように、左側折下ドラッグローラー20aの振動を検出するセンサー52と、センサー52に電気的に接続されたセンサーコントローラー(第1制御部)54と、排紙処理に関する情報を入力可能なタッチパネル56と、センサーコントローラー54、タッチパネル56及び排紙機構40の排紙制御部42と電気的に接続されたPLC(Programmable Logic Controller)(第2制御部)58とを備えている。ここで、排紙処理に関する情報には、例えば、折不良紙と判定する基準となる検出感度(閾値α)に関する情報と、排紙機構40において排紙させる排紙部数に関する情報と、排紙機構40において排紙処理を開始するタイミング、本実施形態ではコンベアー距離部数に関する情報等が含まれる。なお、コンベアー距離部数とは、折不良紙がセンサー52により検出されてから排紙機構40に至るまでに搬送される折丁Sの部数をいい、例えば、一対の折下ドラッグローラー20a,20bから排紙機構40の排紙口(搬送機構32のコンベアーの出口)までの距離部数とすることができる。
センサー52は、例えば渦電流式変位センサー等の非接触型センサーであり、特に25μsの高速周期で0.02%F.S.の高分解能を備える渦電流式デジタル変位センサーを好適に用いることができる。センサー52は、2組設けられた一対の折下ドラッグローラー20a,20bのうち、一方の左側折下ドラッグローラー20aの振動を検出するものであり、図2及び図3に示すように、左側ストッパー部材27aにブラケット51を介して取り付けられている。
センサー52は、左側折下ドラッグローラー20aのローラー支持部24に取り付けられた検出対象体53までの距離を非接触で検出(計測)することにより、左側折下ドラッグローラー20aの基準点に対する振動値D1を連続的に検出するよう構成されている。ここで、左側折下ドラッグローラー20aの基準点とは、一対の折下ドラッグローラー20a,20bにおいて折り畳み処理を実行する前における左側折下ドラッグローラー20aのゼロ点(初期位置)とすることができる。また、左側折下ドラッグローラー20aの基準点に対する振動値D1とは、左側折下ドラッグローラー20aのゼロ点(初期位置)に対する振動距離のことをいい、ここでいう振動距離には、例えばセンサー52が出力する出力値(出力電圧)等、振動距離と相関性のある値が含まれる。左側折下ドラッグローラー20aのゼロ点は、図3に示すように、センサー52が検出対象体53から距離Xだけ僅かに離れた初期位置とすることができ、この距離Xは、ローラー支持部24に対する検出対象体53の取付け位置を変更することにより、作成する折丁Sの厚さに応じて適宜変更することができる。
センサーコントローラー54は、図1に示すように、折機10の操作側の外面SFに取り付けられた制御ボックス10a内に設けられている。このセンサーコントローラー54は、センサー52が検出した左側折下ドラッグローラー20aの基準点に対する振動値D1(センサー52の出力値)から所定のスキャンタイム内における最大振動値Ptと最小振動値Pbとの差分値D2をスキャンタイム毎に算出し、この算出した差分値D2と予め定められた閾値(所定値)α以上とを比較し、「D2−α≧0」の関係が成立した際に、PLC58に対して検出信号を出力するよう構成されている。ここで、D2は、1スキャンにおける最大振動値Ptと最小振動値Pbの差分(D2=Pt−Pb/Scan)であり、αは、ページ構成に応じて適宜設定される閾値である。
具体的には、センサーコントローラー54は、図4に示すように、センサー52が検出した左側折下ドラッグローラー20aの基準点に対する振動値D1を連続的に受け付ける第1入力部54aと、第1入力部54aにより受け付けた振動値D1を増幅する増幅部54bと、増幅された振動値D1に基づいて、所定のスキャンタイム内における最大振動値Ptと最小振動値Pbとの差分値D2をスキャンタイム毎に算出する算出部54cと、差分値D2が予め定められた閾値α以上であるか否かを判定する判定部54dと、差分値D2が閾値α以上である場合にPLC58に対して検出信号を出力する出力部54eと、PLC58から閾値α及びスキャンタイムに関する情報を受け付ける第2入力部54fとを備えている。また、センサーコントローラー54は、センサーコントローラー54を動作させるためのプログラムが格納された記憶部(図示せず)を備えており、このプログラムに基づいて動作するよう構成されている。
算出部54cにおける算出処理及び判定部54dによる判定処理のイメージを、図5(a)及び図5(b)を用いて説明する。図5(a)は、増幅部54bにより増幅された振動値D1(mV)を縦軸とし、横軸を時間軸(ms)としたグラフであり、図5(b)は、算出部54cにより算出された差分値D2を縦軸とし、横軸を時間軸(ms)としたグラフである。なお、図5(b)の縦軸に入力される差分値D2は、第1入力部54aに入力された振動値D1を1スキャン分(1ms)計測した後に算出されて表示されるものであるから、図5(b)のグラフには、第1入力部54aに振動値D1が入力されてから1スキャン分(1ms)経過後に差分値D2が表示される。また、本実施形態では、便宜的にスキャンタイムを1msとして説明するが、これに限定されるものではなく、スキャンタイムは任意に設定することができ、例えば25μsに設定することも可能である。
まず、算出部54cでは、増幅部54bにおいて増幅させた振動値D1(mV)を連続的に受け付け、所定のスキャンタイム毎、本実施形態では1ms毎に、各スキャンタイム内における最大振動値Ptと最小振動値Pbとを特定し、その差分値を算出する。図5(a)に例示するグラフにおける2〜3msの範囲S1を例に挙げて説明すると、2〜3msの範囲S1における最大振動値Ptは0.09mVであり、最小振動値Pbは0.05mVであるため、その差分値D2aは0.04mVであると算出される。また、図5(a)に例示するグラフにおける9〜10msの範囲S2を例に挙げて説明すると、9〜10msの範囲S2における最大振動値Ptは0.06mVであり、最小振動値Pbは0.025mVであるため、その差分値D2bは0.035mVあると算出される。さらに、図5(a)に例示するグラフにおける17〜18msの範囲S3を例に挙げて説明すると、17〜18msの範囲S3における最大振動値Ptは0.08mVであり、最小振動値Pbは0.035mVであるため、その差分値D2cは0.045mVであると算出される。なお、算出部54cでは、S1〜S3以外の全てのスキャンタイムについても、差分値D2がそれぞれ算出される。
次に、判定部54dでは、算出部54cで算出された各スキャンタイムにおける差分値D2について、それぞれ、第2入力部54fを介して入力された閾値α以上であるか否かを判定する。図5(b)に例示するグラフを例に挙げて説明すると、例えば閾値αが0.035mVと設定されている場合には、上述したスキャンタイムS1〜S3における差分値D2a〜D2cは、いずれも0.035mV以上であるため、閾値α以上であると判定される。一方、上述したスキャンタイムS1〜S3以外のスキャンタイムにおける差分値D2は、いずれも0.035mV未満であるため、閾値α未満であると判定される。
PLC58は、図1に示すように、折機10の操作側の外面SFに取り付けられた制御ボックス10a内に設けられている。このPLC58は、センサーコントローラー54の出力部54eから出力された検出信号に基づいて、所定のプログラムにより自動的に、排紙機構40の排紙制御部42に対して排紙信号を出力すると共に、タッチパネル56に対して報知信号を出力するよう構成されている。ここで、報知信号とは、タッチパネル56に報知処理を実行させるためにPLC58から出力される信号のことをいう。
具体的には、PLC58は、図4に示すように、タッチパネル56を介して入力された排紙処理に関する情報を受け付ける第1入力部58aと、第1入力部58aにより受け付けた排紙処理に関する情報を記憶する記憶部58bと、センサーコントローラー54の出力部54eから出力された検出信号を受け付ける第2入力部58cと、センサーコントローラー54の第2入力部54fに対して閾値α及びスキャンタイムの情報を出力する第1出力部58dと、排紙機構40の排紙制御部42に対して排紙信号を出力する第2出力部58eと、タッチパネル56に対して報知信号を出力する第3出力部58fと、これら第1出力部58d、第2出力部58e及び第3出力部58fの出力を制御する出力制御部58gとを備えている。また、PLC58は、折機10のカウンターと接続されており、該カウンターが計数した鋸胴14若しくは折胴16の回転数に基づいて、鋸胴14若しくは折胴16を通過した枚葉状シート群FPの枚数(通過数)、すなわち、折丁Sの部数を計数するよう構成されている。さらに、PLC58は、印刷ユニットの接続数等の状況に基づいて、作成する折丁Sのページ建て(ページ数)を自動で判別する判別手段(図示せず)を更に備えている。PLC58の記憶部58bには、PLC58を動作させるためのプログラムが格納されており、PLC58は、このプログラムに基づいて動作するよう構成されている。
出力制御部58gは、タッチパネル56を介して入力された排紙処理に関する情報のうち、閾値αに関する情報を抽出し、センサーコントローラー54の第2入力部54fに対して閾値αの情報が出力されるように、第1出力部58dを制御するよう構成されている。また、出力制御部58gは、閾値αの情報と共に、予め定められたスキャンタイムの情報がセンサーコントローラー54の第2入力部54fに対して出力されるように、第1出力部58dを制御するよう構成されている。
また、出力制御部58gは、タッチパネル56を介して入力された排紙処理に関する情報のうち、排紙部数及びコンベアー距離部数に関する情報を抽出し、第2入力部58cを介して受け付けた検出信号と、抽出された排紙部数及びコンベアー距離部数と、折機10のカウンターを用いて計数された枚葉状シート群FPの通過数(カウント値)、すなわち、折丁Sの部数とに基づいて、排紙対象となる一部目の折丁Sが排紙機構40に到達したタイミングで、排紙機構40の排紙制御部42に対して排紙信号が出力されるように、第2出力部58eを制御するよう構成されている。具体的には、例えば出力制御部58gは、予め定められた排紙部数の情報に基づいて、検出された折不良紙の前何部目までが排紙対象となるかを特定し、予め設定されたコンベアー距離部数に基づいて、検出信号が出力されてから排紙機構40に至るまでに何部の折丁Sが搬送されるかを特定し、これら特定された情報と折機10のカウンターを用いて計数されたカウント値とに基づいて、カウンターと一対の折下ドラッグローラー20a,20bとの間の距離や、センサーコントローラー54での処理時間を含む各種処理に要するタイムラグや、排紙機構40での機械的なタイムラグ等を考慮した上で、排紙機構40における排紙処理が排紙対象となる一部目の折丁Sから開始される適切なタイミングを特定し、当該タイミングで第2出力部58eから排紙信号が出力され、排紙機構40において排紙処理が開始されるように、第2出力部58eを制御するよう構成されている。
また、出力制御部58gは、折機10のカウンターを用いて計数されたカウント値に基づいて、排紙対象となる折丁Sが全て排紙されたタイミングで、排紙機構40の排紙制御部42に対する排紙信号の出力が停止されるか、又は、排紙機構40の排紙制御部42に対して排紙停止信号が出力されるように、第2出力部58eを制御するよう構成されている。ここで、排紙対象となる折丁Sとは、原則的には、検出された折不良紙と、該折不良紙の前後に位置する所定部数の良紙のことをいう。但し、例えば折不良紙が連続で発生した場合等、先に検出された折不良紙を中心とした排紙対象と、その後に検出された折不良紙を中心とした排紙対象とが重なる場合には、先の排紙対象の一部目から、後の排紙対象の最終部までを排紙対象という。
さらに、出力制御部58gは、第2入力部58cが検出信号を受け付けた際、又は検出信号を受け付けた後の任意のタイミングで、タッチパネル56に対して報知信号が出力されるように、第3出力部58fを制御するよう構成されている。また、出力制御部58gは、排紙対象となる折丁Sが全て排紙され、正常状態に復帰した際、又は復帰した後の任意のタイミングで、タッチパネル56に対する報知信号の出力が停止されるか、又は、タッチパネル56に対して報知停止信号が出力されるように、第3出力部58fを制御するよう構成されている。
タッチパネル56は、図1に示すように、折機10の操作側の外面SFに取り付けられた制御ボックス10aの表面上に取り付けられており、排紙処理に関する情報を入力するための各種設定画面を表示し、該設定画面を介して排紙処理に関する情報の設定入力を受け付けるよう構成されている。このタッチパネル56は、タッチパネル56を動作させるためのプログラムが格納された記憶部(図示せず)を備えており、このプログラムに基づいて動作するよう構成されている。
具体的には、タッチパネル56は、閾値αを設定するための検出感度設定画面60と、排紙機構40に排紙させる折丁Sの排紙部数を設定するための排紙部数設定画面80と、排紙機構40における排紙開始タイミングを特定するための情報、本実施形態ではコンベアー距離部数を設定するためのコンベアー距離部数設定画面(排紙開始タイミング設定画面)90とを表示画面上に表示し、これら検出感度設定画面60、排紙部数設定画面80及びコンベアー距離部数設定画面90を介して閾値α、排紙部数及びコンベアー距離部数の設定入力を受け付けるよう構成されている。また、タッチパネル56は、センサーコントローラー54におけるスキャンタイムを設定するための画面(図示せず)を表示画面上に表示し、この画面を介して所望のスキャンタイムの設定入力を受け付けるよう構成されている。
検出感度設定画面60の一例を図6に示す。第1実施形態に係る検出感度設定画面60は、ページ建ての種類毎に登録された検出感度値をページ建てに応じて自動で閾値αとして設定するか、又は、手動で入力された検出感度値を閾値αとして設定するかを選択可能に構成され、また、これらの検出感度値を適宜変更可能に構成されている。
具体的には、検出感度設定画面60には、図6に示すように、ページ建ての種類に応じた検出感度値を入力可能な自動検出感度設定入力領域61と、任意の検出感度値を入力可能な手動検出感度設定入力領域62と、ページ建てに応じた検出感度値を自動で閾値αとして設定するか、手動で入力された検出感度値を閾値αとして設定するかを選択可能な書込モード選択領域63と、手動による入力・変更操作を許容する変更モードへ移行すると共に、手動で入力された検出感度値を閾値αとして設定する設定処理を実行するための手動書込変更・実行選択領域64とが設けられている。また、検出感度設定画面60には、折不良紙検出装置50の使用又は不使用を選択する検査選択領域65と、印刷機1の動作状態を表示する状態表示領域66と、センサーコントローラー54に書き込まれた閾値α(現在設定されている閾値α)を表示する設定値表示領域67と、現在設定されている閾値αが新たな検出感度値に変更されている間(書込み中)に点滅若しくは点灯するランプ68と、センサーコントローラー54に対する累積書込回数を表示する書込回数表示領域69と、印刷機1の運転速度(搬送速度)を表示する速度表示領域70と、折機10のカウンターを用いて計数されたカウント値を表示するカウンター部数表示領域71と、排紙部数設定画面80を表示させるための排出部数設定ボタン72と、故障情報を表示させるための故障表示ボタン73とが設けられている。さらに、検出感度設定画面60には、例えば後述する第2実施形態のような折機が複数設けられている印刷機において(図13参照)、設定対象となる折機を切り替えるための設定対象切替ボタン(DS設定ボタン)74が設けられている。ただし、第1実施形態に係る印刷機1では、折機10が1台のみ設けられるものであることから、この設定対象切替ボタン74は押下できないよう無効化(ロック)されている。
自動検出感度設定入力領域61には、ページ建ての種類毎に、ページ建て種類表示部61aと、検出感度値入力部61bと、選択ランプ部61cとが設けられている。第1実施形態に係る検出感度設定画面60において、ページ建ての種類は、「32頁以上」、「24頁以上」(24〜31頁)、「16頁以上」(16〜23頁)、「8頁以上」(8〜15頁)、「8頁未満」の計5種類が登録されている。各ページ建て種別表示部61aには、ページ建ての種類がそれぞれ表示されている。各検出感度値入力部61bは、該検出感度値入力部61bが押下された際にテンキーが表示されるよう構成され、該テンキーを用いて入力された数値が表示されるよう構成されている。各選択ランプ部61cは、書込モード選択領域63において「自動」ボタン63aが選択されている場合で、かつ、PLC58の判別手段により判別された折丁Sのページ建てが、割り当てられたページ建ての種類に該当する場合に、点灯するよう構成されている。
手動検出感度設定入力領域62には、項番表示部62aと、検出感度値入力部62bと、選択ボタン部62cとが設けられている。第1実施形態に係る検出感度設定画面60において、手動による検出感度値は、5つまで入力可能に構成されている。各項番表示部62aには、上から順に1〜5の項番が表示されている。各検出感度値入力部62bは、該検出感度値入力部62bが押下された際にテンキーが表示されるよう構成され、該テンキーを用いて入力された数値が表示されるよう構成されている。各選択ボタン部62cは、閾値αとして設定する検出感度値を選択するためのボタンであり、いずれか1つのみを選択可能に構成されている。これら各検出感度値入力部62b及び各選択ボタン部62cは、手動書込変更・実行選択領域64に設けられた「変更」ボタン64aが押下された状態(変更モードに移行した状態)においてのみ、検出感度値の入力及び選択が可能に構成されている。
書込モード選択領域63には、ページ建てに応じた検出感度値を自動で閾値αとして設定する自動書込モードを選択するための「自動」ボタン63aと、手動で入力された検出感度値を閾値αとして設定する手動書込モードを選択するための「手動」ボタン63bとが設けられている。「自動」ボタン63aは、該「自動」ボタン63aが押下されたときに、PLC58の判別手段により判別された折丁Sのページ建てに応じた検出感度値を自動検出感度設定入力領域61から抽出し、自動で閾値αとして設定するよう構成されている。「手動」ボタン63bは、該「手動」ボタン63bが押下され、かつ、手動書込変更・実行選択領域64の「実行」ボタン64bが押下されたときに、選択された選択ボタン部62cに対応する検出感度値を手動検出感度設定入力領域62から抽出し、閾値αとして設定するよう構成されている。
状態表示領域66には、「検査開始」、「基準値超過」及び「排出中」の文字が付された表示部がそれぞれ設けられており、これら各表示部は、それぞれ異なる色で点灯可能に構成されている。「検査開始」の文字が付された表示部は、検査選択領域65に設けられた「使用」ボタン65aが押下されている状態(折不良紙検出装置50が使用されている状態)において印刷が開始された際に点灯するよう構成されている。「基準値超過」の文字が付された表示部は、センサーコントローラー54から検出信号を受け付けた際に(折不良紙が発生した際に)点灯するよう構成されている。「排出中」の文字が付された表示部は、排紙機構40において排紙処理が実行されている間、点灯するよう構成されている。
排紙部数設定画面80の一例を図7に示す。第1実施形態に係る排紙部数設定画面80は、排紙機構40において排紙させる排紙対象、すなわち、検出された折不良紙の何部前から排紙を開始し、折不良紙の発生が収まった(収束した)後の何部目に排紙を解除(停止)するかを設定可能に構成されている。
具体的には、排紙部数設定画面80には、図7に示すように、折不良紙が発生する直前の良紙の排出部数を入力可能な前排出部数設定入力部81と、折不良紙の発生が収束した直後の良紙の排出部数を入力可能な後排出部数設定入力部82とが設けられている。また、排紙部数設定画面80には、前排出部数設定入力部81に入力可能な排出部数の上限(最大値)及び下限(最小値)の情報を表示する前排出部数情報表示領域83と、後排出部数設定入力部82に入力可能な排出部数の上限(最大値)及び下限(最小値)の情報を表示する後排出部数情報表示領域84と、印刷機1の運転速度(搬送速度)を表示する速度表示領域85と、折機10のカウンターを用いて計数されたカウント値を表示するカウンター部数表示領域86と、検出感度設定画面60を表示させるための検出感度設定ボタン87と、コンベアー距離部数設定画面90を表示させるためのコンベアー距離部数設定ボタン88と、故障情報を表示させるための故障表示ボタン89とが設けられている。
前排出部数設定入力部81は、該前排出部数設定入力部81が押下された際にテンキーが表示されるよう構成され、該テンキーを用いて入力された数値が表示されるよう構成されている。この前排出部数設定入力部81は、前排出部数情報表示領域83に表示された最大値を超える数値及び最小値を下回る数値が入力できないよう構成されている。なお、前排出部数情報表示領域83に表示される最大値は、例えばコンベアー距離部数と同数とすることができ、この場合には、コンベアー距離部数設定画面90を介して入力されたコンベアー距離部数が最大値として表示される。
後排出部数設定入力部82は、該後排出部数設定入力部82が押下された際にテンキーが表示されるよう構成され、該テンキーを用いて入力された数値が表示されるよう構成されている。この後排出部数設定入力部82は、後排出部数情報表示領域84に表示された最大値を超える数値及び最小値を下回る数値が入力できないよう構成されている。
コンベアー距離部数設定画面90の一例を図8に示す。第1実施形態に係るコンベアー距離部数設定画面90は、折不良紙がセンサー52により検出されてから排紙機構40に至るまでに搬送される折丁Sの部数、すなわち、一対の折下ドラッグローラー20a,20bから排紙機構40の排紙口(搬送機構32のコンベアーの出口)までの距離部数を設定可能に構成されている。
具体的には、コンベアー距離部数設定画面90には、図8に示すように、実測等により求めたコンベアー距離部数を入力可能なコンベアー距離部数設定入力部91と、コンベアー距離部数設定入力部91に入力可能なコンベアー距離部数の上限(最大値)及び下限(最小値)の情報を表示するコンベアー距離部数情報表示領域92と、印刷機1の運転速度(搬送速度)を表示する速度表示領域93と、折機10のカウンターを用いて計数されたカウント値を表示するカウンター部数表示領域94と、検出感度設定画面60を表示させるための検出感度設定ボタン95と、故障情報を表示させるための故障表示ボタン96とが設けられている。
コンベアー距離部数設定入力部91は、該コンベアー距離部数設定入力部91が押下された際にテンキーが表示されるよう構成され、該テンキーを用いて入力された数値が表示されるよう構成されている。このコンベアー距離部数設定入力部91は、コンベアー距離部数情報表示領域92に表示された最大値を超える数値及び最小値を下回る数値が入力できないよう構成されている。
タッチパネル56は、上述した各種設定画面の表示の他に、PLC58の第3出力部58fから出力された報知信号に基づいて、折不良紙が発生したことを報知するよう構成されている。具体的には、タッチパネル56は、PLC58の第3出力部58fから報知信号を受け付けた際に、故障表示ボタン73,89,96を点灯させることにより、故障の発生を報知させ、かつ、点灯状態の故障表示ボタン73,89,96が押下された際に、故障情報の詳細が示される故障表示画面(図示せず)を表示画面上に表示させるよう構成されている。なお、故障表示ボタン73,89,96は、PLC58の第3出力部58fから報知信号が出力された後、報知信号が停止されるか、又は、報知停止信号が出力されるまでの間のみ有効化されており、それ以外の状態、すなわち、故障(折不良紙)が発生していない状態においては、消灯されると共に、押下できないよう無効化(ロック)されている。ここで、タッチパネル56による報知の態様としては、上述した態様の他、例えば、表示画面上に折不良紙が発生した旨のメッセージを表示する態様や、表示画面の一部又は全体を点滅若しくは所定の色で点灯させる態様や、警報音を発する態様等の種々の態様を採用することができる。また、タッチパネル56には、報知を手動で停止させるための報知停止ボタン(図示せず)が適宜の画面上に設けられている。なお、この報知停止ボタンの構成は、特に限定されるものではなく、例えば、タッチパネル56の近傍に設けられた専用の押ボタン等であっても良い。
次に、第1実施形態に係る折不良紙検出装置50を用いて行われる折不良紙検出排紙方法について、図9〜図12を用いて説明する。ここで、図9は、センサーコントローラー54において実行される検出制御の動作フローを概略的に示すフローチャートであり、図10及び図11は、PLC58において実行される排紙制御及び報知制御の動作フローを概略的に示すフローチャートであり、図12は、PLC58による排紙制御に基づいて実行される排紙機構での排紙処理の流れを概略的に示す工程図である。なお、図9〜図12において、説明に不要な制御(工程)及び構成は省略している。また、以下に説明する折不良紙検出装置50の各制御は、それぞれセンサーコントローラー54、PLC58及びタッチパネル56が有するプログラムに基づいて実行される。
まず、折不良紙検出装置50は、折不良紙の検出制御に先立ち、タッチパネル56を介して入力設定された閾値α及びスキャンタイムの情報を、PLC58を介してセンサーコントローラー54に保持させる(伝達する)。また、折不良紙検出装置50は、タッチパネル56を介して入力設定された排紙部数及びコンベアー距離部数の情報を、PLC58に保持させる(伝達する)。そして、タッチパネル56に表示された検出感度設定画面60の検査選択領域65の「使用」ボタン65aが押下されることにより、センサーコントローラー54による折不良紙の検出制御が開始される。
折不良紙の検出制御が開始されると(S1)、センサーコントローラー54は、図9に示すように、センサー52によって検出された左側折下ドラッグローラー20aの基準点に対する振動値D1を連続的に受け付ける(S2)。また、センサーコントローラー54は、1スキャンタイム内における最大振動値Ptと最小振動値Pbとの差分値D2を算出する(S3)。さらに、センサーコントローラー54は、算出された差分値D2と、タッチパネル56及びPLC58を介して入力された閾値αとを比較し(S4)、算出された差分値D2が閾値α以上であるか否か(「D2−α≧0」の関係が成立するか否か)を判定する(S5)。そして、センサーコントローラー54は、算出された差分値D2が閾値α未満であると判定した場合には、検出信号を出力せずに、次のスキャンタイムについて振動値D1の受け付け、差分値D2の算出及び閾値αとの比較・判定を実行する。一方、センサーコントローラー54は、算出された差分値D2が閾値α以上であると判定した場合には、PLC58に対して検出信号を出力する(S6)。センサーコントローラー54は、検出感度設定画面60の検査選択領域65の「未使用」ボタン65bが押下されるか、印刷機の運転が終了するまで、以上の検出制御をスキャンタイム毎に連続して実行する。
PLC58は、センサーコントローラー54から検出信号を受け付けると(S10)、図10に示す折不良紙の排紙制御(S20)と、図11に示す報知制御(S30)を実行する。
まず、折不良紙の排紙制御について説明する。折不良紙の排紙制御が開始されると(S20)、PLC58は、図10に示すように、前回の排紙制御に係る排紙対象と、今回の排紙制御に係る排紙対象とが重なるか否かを判定する(S21)。そして、PLC58は、前回の排紙制御に係る排紙対象と、今回の排紙制御に係る排紙対象とが重なると判定した場合には、前回の排紙制御に係る排紙対象の最終部が今回の排紙制御に係る排紙対象の最終部となるように、前回の排紙制御に係る排紙対象を拡大して更新し(S22)、前回の排紙制御を継続して実行する。
一方、PLC58は、前回の排紙制御に係る排紙対象と、今回の排紙制御に係る排紙対象とが重ならないと判定した場合には、折機10のカウンターを用いて枚葉状シート群FPの通過数(すなわち、折丁Sの部数)を計数し(S23)、排紙対象となる一部目の折丁Sが排紙機構40に到達したか否かを判定する(S24)。そして、PLC58は、排紙対象となる一部目の折丁Sが排紙機構40に到達したと判定した場合には、排紙機構40の排紙制御部42に対して排紙信号を出力する(S25)。これにより、排紙機構40において排紙処理が開始される。
また、PLC58は、折機10のカウンターを用いた枚葉状シート群FPの通過数(すなわち、折丁Sの部数)の計数を継続して実行し(S26)、排紙対象となる折丁Sが排紙機構40において全て排紙されたか否かを判定する(S27)。そして、PLC58は、排紙対象となる折丁Sが排紙機構40において全て排紙されたと判定した場合には、排紙機構40の排紙制御部42に対して出力している排紙信号を停止するか、又は、排紙機構40の排紙制御部42に対して排紙停止信号を出力する(S28)。これにより、PLC58による排紙制御が終了し、排紙機構40における排紙処理が停止される。
次に、タッチパネル56に対する報知制御について説明する。PLC58における報知制御が開始されると(S30)、PLC58は、図11に示すように、前回の排紙制御に係る排紙対象と、今回の排紙制御に係る排紙対象とが重なるか否かを判定する(S31)。そして、PLC58は、前回の排紙制御に係る排紙対象と、今回の排紙制御に係る排紙対象とが重なると判定した場合には、前回の排紙制御に係る排紙対象の最終部が今回の排紙制御に係る排紙対象の最終部となるように、前回の排紙制御に係る排紙対象を拡大して更新し(S32)、前回の排紙制御と共に実行されている報知制御を継続して実行する。なお、この判定及び排紙対象の更新は、上述した排紙制御における判定(S21)及び排紙対象の更新(S22)と共通して行われても良い。
一方、PLC58は、前回の排紙制御に係る排紙対象と、今回の排紙制御に係る排紙対象とが重ならないと判定した場合には、タッチパネル56に対して報知信号を出力する(S33)。これにより、タッチパネル56において折不良紙が発生したことが報知される。
また、PLC58は、折機10のカウンターを用いて枚葉状シート群FPの通過数(すなわち、折丁Sの部数)を計数し(S34)、排紙対象となる折丁Sが排紙機構40において全て排紙されたか否かを判定する(S35)。なお、この判定は、上述した排紙制御における判定(S27)と共通して行われても良い。そして、PLC58は、排紙対象となる折丁Sが排紙機構40において全て排紙されたと判定した場合には、タッチパネル56に対して出力している報知信号を停止するか、又は、タッチパネル56に対して報知停止信号を出力する(S36)。これにより、PLC58による報知制御が終了し、タッチパネル56における報知が停止される。なお、タッチパネル56における報知は、タッチパネル56の画面上若しくはタッチパネル56の近傍に設けられた報知停止ボタン等の適宜の手段により、手動で停止させることも可能である。
次に、以上の排紙制御に基づいて実行される排紙機構における排紙処理の一例について、図12を用いて説明する。以下の説明では、コンベアー距離部数が12部、前排出部数(折不良紙が発生する直前の良紙の排出部数)が3部、後排出部数(折不良紙の発生が収束した直後の良紙の排出部数)が5部に設定され、折不良紙が10部連続で発生した場合(前提条件)を例に挙げて説明する。なお、以下の説明において、排紙対象とは、上記の前提条件より、最初に検出された折不良紙Saの直前に搬送されている3部(前排出部数)の良紙Sb〜Sbと、10部の折不良紙Sa〜Sa10と、最後に検出された折不良紙Sa10の直後に搬送されている5部(後排出部数)の良紙Sc〜Scとからなる計18部の折丁である。
折機10による折丁Sの作成過程において、一対の折下ドラッグローラー20a,20b間を折不良紙が通過すると、折不良紙は良紙よりも厚みが厚いことから、一対の折下ドラッグローラー20a,20bが通常(良紙の通過時)よりも大きく振動する。第1実施形態に係る印刷機1では、折不良紙検出装置50(センサー52及びセンサーコントローラー54)によってこの過剰な振動を検知することにより、折不良紙の発生を特定する。図12(a)は、最初の折不良紙Saが検出された(検出信号が出力された)瞬間の状態を示している。図12(a)に示す状態では、排紙対象となる一部目の折丁Sbが排紙機構40に到達していないため、折不良紙検出装置50から排紙機構40に対して排紙処理の実行が指示されていない。すなわち、第1実施形態に係る印刷機1では、折不良紙が検出された位置、すなわち、一対の折下ドラッグローラー20a,20bの位置と、折不良紙が排紙される位置、すなわち、排紙機構40の位置との間が離れているため、折不良紙検出装置50によって、排紙機構40による排紙処理を開始するタイミングが調整される。
その後、図12(b)に示すように、排紙対象となる一部目の折丁Sbが排紙機構40に到達すると、折不良紙検出装置50から排紙機構40に対して排紙処理の指示が出され、排紙機構40において排紙対象の排紙処理が開始される。なお、図12(b)は、排紙対象となる一部目の折丁Sbが排紙機構40に到達した瞬間の状態を示している。
その後、図12(c)〜図12(e)に示すように、折不良紙検出装置50によって排紙部数をカウントし、最初に検出された折不良紙Saの直前に搬送されている3部の良紙Sb〜Sbと、10部の折不良紙Sa〜Sa10と、最後に検出された折不良紙Sa10の直後に搬送されている5部の良紙Sc〜Scとが全て排紙されるタイミングで、排紙機構40に対して排紙処理の終了を指示する(排紙信号の出力を停止するか、排紙停止信号を出力する)。これにより、排紙機構40における排紙対象の排紙処理が終了される。なお、図12(c)は、最後の折不良紙Sa10が一対の折下ドラッグローラー20a,20b間を通過した瞬間(折不良紙の発生が収束した瞬間)の状態を示しており、図12(d)は、折不良紙Sa〜Sa10が排紙されている途中で、かつ、最後に検出された折不良紙Sa10の直後に搬送されている5部の良紙Sc〜Scが搬送機構(コンベアー)32によって搬送されている状態を示している。また、図12(e)は、排紙対象となる折丁Sb〜Sb3,Sa〜Sa10,Sc〜Scの排紙処理が完了した状態を示す図である。
以上説明した第1実施形態に係る印刷機1及び折不良紙検出装置50は、上述のとおり、一対の折下ドラッグローラー20a,20bの少なくとも一方の振動を検出するセンサー52と、センサー52に接続され、センサー52により検出された振動値D1から算出される差分値D2(振動に基づく値)が閾値α(所定値)以上である場合に検出信号を出力するセンサーコントローラー(第1制御部)54と、閾値αを設定するための検出感度設定画面60を表示すると共に、該検出感度設定画面60を介して閾値αの設定を受け付けるタッチパネル56と、センサーコントローラー54及びタッチパネル56に接続され、タッチパネル56により設定された閾値αの情報をセンサーコントローラー54に出力すると共に、センサーコントローラー54から出力された検出信号に基づいて、排紙機構40に排紙信号を出力するPLC(第2制御部)58とを備えている。このため、第1実施形態に係る印刷機1及び折不良紙検出装置50によれば、タッチパネル56により閾値αの設定を容易に行うことができ、従来の装置のように、コントローラーに設けられたつまみ(ボリューム)等の調整手段を手動で調整する等の専門的な操作を行う必要等が無くなり、操作者のスキルに依らずに閾値αの設定を行うことができるため、操作性に優れるという利点を有する。
また、第1実施形態に係る印刷機1及び折不良紙検出装置50において、タッチパネル56は、排紙機構40における排紙部数を設定可能な排紙部数設定画面80をさらに表示すると共に、該排紙部数設定画面80を介して排紙部数の設定を受け付け可能に構成され、PLC58は、排紙機構40において排紙部数分の排紙処理が実行された際に、排紙信号の出力を停止するか、又は、排紙機構40に対して排紙停止信号を出力するよう構成されている。さらに、第1実施形態に係る印刷機1及び折不良紙検出装置50において、タッチパネル56は、排紙機構40における排紙開始タイミングを設定可能なコンベアー距離部数設定画面(排紙開始タイミング設定画面)90をさらに表示すると共に、該コンベアー距離部数設定画面90を介して排紙開始タイミングの設定を受け付け可能に構成され、PLC58は、設定された排紙開始タイミングで排紙機構40が排紙処理を実行するよう排紙機構40に対して排紙信号を出力するよう構成されている。このため、第1実施形態に係る印刷機1及び折不良紙検出装置50によれば、排紙部数の設定や、排紙機構40における排紙開始タイミングの設定についても、タッチパネル56を介して容易に設定することができるため、より一層操作性に優れるという利点を有する。
さらに、第1実施形態に係る印刷機1及び折不良紙検出装置50において、PLC58は、センサーコントローラー54から出力された検出信号に基づいて、タッチパネル56に報知信号を出力可能に構成され、タッチパネル56は、PLC58から出力された報知信号に基づいて、報知情報を表示画面上に表示可能に構成されている。このように構成された第1実施形態に係る印刷機1及び折不良紙検出装置50によれば、折不良紙が発生した際にタッチパネル56の表示画面上に報知情報が表示されるため、折不良紙の発生を作業員に知らせることができる。
またさらに、第1実施形態に係る印刷機1及び折不良紙検出装置50において、センサー52は、振動の検出対象である左側折下ドラッグローラー20aの基準点に対する振動値D1を連続的に検出する非接触型センサーであり、センサーコントローラー54は、センサー52が検出した左側折下ドラッグローラー20aの基準点に対する振動値D1を連続的に受け付ける第1入力部54aと、連続的に受け付けた基準点に対する振動値D1に基づいて、所定のスキャンタイム内における最大振動値Ptと最小振動値Pbとの差分値D2をスキャンタイム毎に算出する算出部54cと、差分値D2が閾値α以上であるか否かを判定する判定部54dと、差分値D2が閾値α以上である場合にPLC58に対して検出信号を出力する出力部54eとを備えている。このように構成された第1実施形態に係る印刷機1及び折不良紙検出装置50によれば、所定のスキャンタイム内における最大振動値Ptと最小振動値Pbとの差分値D2に基づいて閾値α以上か否か、すなわち、折不良紙か否かの判定を行っているため、折不良紙の通過により一対の折下ドラッグローラー20a,20b、特に左側折下ドラッグローラー20aの基準位置に変動が生じた場合であっても、当該基準位置の変動に影響されることのない、精度の高い検出を行うことができる。
すなわち、例えば、特許文献1に記載された従来の折機は、センサーにより折下ドラッグローラーの振動変位を検出し、この振動変位が所定値以上になったか否かを判定すること、換言すれば、折下ドラッグローラーの基準点に対する振動値が閾値以上であるか否かを判定することで、折不良紙の発生を検出するものである。このような特許文献1の折機では、一対の折下ドラッグローラーを折不良紙が通過する際に生じる折下ドラッグローラーの基準位置の変動により、折下ドラッグローラーの基準点がずれ、良紙であっても折不良紙であると判定してしまうおそれや、折不良紙であっても検出できないおそれがある。これに対し、第1実施形態に係る印刷機1及び折不良紙検出装置50は、左側折下ドラッグローラー20aの基準点に対する振動値D1ではなく、当該振動値D1から算出される、所定のスキャンタイム内における最大振動値Ptと最小振動値Pbとの差分値D2に基づいて、閾値α以上か否かを判定するものであるため、折下ドラッグローラーの基準位置が
変動し、折下ドラッグローラーの基準点のずれた場合であっても、これに影響されることなく、精度の高い検出を継続することができる。
さらに、第1実施形態に係る印刷機1及び折不良紙検出装置50は、PLC58が折丁Sのページ建てを自動で判別し、そのときのページ建てに応じた検出感度値を自動で閾値αに設定することが可能に構成されているため、ページ建ての種類に応じた一般的な検出感度値を予め登録しておくだけで良く、利便性に優れるという利点を有する。また、第1実施形態に係る印刷機1及び折不良紙検出装置50は、この自動設定に加えて手動入力が可能に構成されているため、一時的に任意の検出感度値(閾値α)に変更することや、印刷中の設定変更を行うことが可能となり、より一層操作性及び利便性に優れるという利点を有する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
[第2実施形態]
例えば、第1実施形態に係る印刷機1では、折機10が一台のみ設置される態様を例に挙げて説明したが、これに限定されず、折機は二台以上設置されても良い。以下、折機が二台設置される例(第2実施形態)について、図13〜図16を用いて説明する。なお、第2実施形態に係る印刷機1´において、第1実施形態に係る印刷機1と同様の構成については、同一符号を用いることによりその説明を省略する。
第2実施形態に係る印刷機1´は、図13に示すように、連続紙Wをロール状に巻き取りしたロール紙をセットする連続紙供給ユニット(図示せず)と、連続紙供給ユニットから供給される連続紙Wに印刷を施す印刷ユニット(図示せず)と、印刷後の連続紙Wを搬送方向に切断して2つの連続紙W1,W2とする切断機構(図示せず)と、一方の連続紙W1を幅方向(搬送方向と直交する方向)に断裁して個々の枚葉状シート群FPを作成し、該枚葉状シート群FPを折り畳んで折丁Sを作成する第1折機10Aと、第1折機10Aから折丁Sを受け取って下流側に搬送する第1羽根車装置30A及び第1搬送機構32Aと、第1搬送機構32Aの搬送経路上に設けられ、第1搬送機構32Aによって搬送されている折不良紙を搬送経路から逸らせることにより排紙する第1排紙機構40Aと、他方の連続紙W2を幅方向(搬送方向と直交する方向)に断裁して個々の枚葉状シート群FPを作成し、該枚葉状シート群FPを折り畳んで折丁Sを作成する第2折機10Bと、第2折機10Bから折丁Sを受け取って下流側に搬送する第2羽根車装置30B及び第2搬送機構32Bと、第2搬送機構32Bの搬送経路上に設けられ、第2搬送機構32Bによって搬送されている折不良紙を搬送経路から逸らせることにより排紙する第2排紙機構40Bと、第1折機10A及び第2折機10Bを通過する折不良紙をそれぞれ検出し、折不良紙が検出された折機(第1折機10A又は第2折機10B)に対応する排紙機構(第1排紙機構40A又は第2排紙機構40B)に排紙処理に関する情報を出力する折不良紙検出装置50´とを備えている。なお、第2実施形態に係る印刷機1´において、連続紙供給ユニット、印刷ユニット、切断機構、羽根車装置30A,30B及び搬送機構32A,32Bは、種々の公知のものを用いることができるため、説明を省略する。また、各折機10A,10B及び各排紙機構40A,40Bは、それぞれ、第1実施形態において説明した折機10及び排紙機構40と同様の構成を備えるものであるため、その説明を省略する。
第2実施形態に係る折不良紙検出装置50´は、図13に示すように、第1折機10Aの左側折下ドラッグローラー20aの振動を検出する第1センサー52Aと、第1センサー52Aに電気的に接続された第1センサーコントローラー54Aと、第2折機10Bの左側折下ドラッグローラー20aの振動を検出する第2センサー52Bと、第2センサー52Bに電気的に接続された第2センサーコントローラー54Bと、排紙処理に関する情報を入力可能なタッチパネル56と、第1センサーコントローラー54A、第2センサーコントローラー54B、タッチパネル56、第1排紙機構40Aの排紙制御部42及び第2排紙機構40Bの排紙制御部42と電気的に接続されたPLC58´とを備えている。なお、第2実施形態に係る折不良紙検出装置50´において、第1センサー52A及び第2センサー52Bは第1実施形態に係るセンサー52と、第1センサーコントローラー54A及び第2センサーコントローラー54Bは第1実施形態に係るセンサーコントローラー54とそれぞれ同様の構成を備えるものであるため、その説明を省略する。
第2実施形態に係るPLC58´は、第1センサーコントローラー54Aから検出信号が出力された場合には、所定のプログラムにより自動的に、第1排紙機構40Aの排紙制御部42に対して排紙信号を出力し、第2センサーコントローラー54Bから検出信号が出力された場合には、所定のプログラムにより自動的に、第2排紙機構40Bの排紙制御部42に対して排紙信号を出力するよう構成されている。また、第2実施形態に係るPLC58´は、これら排紙信号の出力と共に、タッチパネル56に対して報知信号を出力するよう構成されている。
具体的には、PLC58´は、図14に示すように、タッチパネル56を介して入力された排紙処理に関する情報を受け付ける第1入力部58aと、第1入力部58aにより受け付けた排紙処理に関する情報を記憶する記憶部58bと、第1センサーコントローラー54Aの出力部54eから出力された検出信号を受け付ける第2入力部58cと、第1センサーコントローラー54Aの第2入力部54fに対して閾値α及びスキャンタイムの情報を出力する第1出力部58dと、第1排紙機構40Aの排紙制御部42に対して排紙信号を出力する第2出力部58eと、第2センサーコントローラー54Bの出力部54eから出力された検出信号を受け付ける第3入力部58c´と、第2センサーコントローラー54Bの第2入力部54fに対して閾値α及びスキャンタイムの情報を出力する第4出力部58d´と、第2排紙機構40Bの排紙制御部42に対して排紙信号を出力する第5出力部58e´と、タッチパネル56に対して報知信号を出力する第3出力部58fと、これら第1出力部58d、第2出力部58e、第4出力部58d´、第5出力部58e´及び第3出力部58fの出力を制御する出力制御部58g´とを備えている。また、PLC58´は、第1折機10Aのカウンター及び第2折機10Bのカウンターとそれぞれ接続されており、該カウンターが計数した鋸胴14若しくは折胴16の回転数に基づいて、鋸胴14若しくは折胴16を通過した枚葉状シート群FPの枚数(通過数)、すなわち、折丁Sの部数を、各折機10A,10B毎に計数するよう構成されている。さらに、PLC58´は、印刷ユニットの接続数等の状況に基づいて、作成する折丁Sのページ建て(ページ数)を自動で判別する判別手段(図示せず)を更に備えている。PLC58´の記憶部58bには、PLC58´を動作させるためのプログラムが格納されており、PLC58´は、このプログラムに基づいて動作するよう構成されている。
出力制御部58g´は、タッチパネル56を介して入力された排紙処理に関する情報のうち、各折機10A,10B毎に設定された閾値αに関する情報をそれぞれ抽出し、第1センサーコントローラー54Aの第2入力部54f及び第2センサーコントローラー54Bの第2入力部54fに対して、それぞれ対応する閾値αの情報が出力されるように、第1出力部58d及び第4出力部58d´を制御するよう構成されている。また、出力制御部58g´は、閾値αの情報と共に、予め定められたスキャンタイムの情報が第1センサーコントローラー54Aの第2入力部54f及び第2センサーコントローラー54Bの第2入力部54fに対してそれぞれ出力されるように、第1出力部58d及び第4出力部58d´を制御するよう構成されている。
また、出力制御部58g´は、第1センサーコントローラー54Aから検出信号が出力された際に、タッチパネル56を介して入力された排紙処理に関する情報のうち、第1排紙機構40Aに対して設定された排紙部数及びコンベアー距離部数に関する情報を抽出し、該検出信号と、抽出された排紙部数及びコンベアー距離部数と、第1折機10Aのカウンターを用いて計数された枚葉状シート群FPの通過数(カウント値)、すなわち、折丁Sの部数とに基づいて、排紙対象となる一部目の折丁Sが第1排紙機構40Aに到達したタイミングで、第1排紙機構40Aの排紙制御部42に対して排紙信号が出力されるように、第2出力部58eを制御するよう構成されている。また、出力制御部58g´は、第2センサーコントローラー54Bから検出信号が出力された際に、タッチパネル56を介して入力された排紙処理に関する情報のうち、第2排紙機構40Bに対して設定された排紙部数及びコンベアー距離部数に関する情報を抽出し、該検出信号と、抽出された排紙部数及びコンベアー距離部数と、第2折機10Bのカウンターを用いて計数された枚葉状シート群FPの通過数(カウント値)、すなわち、折丁Sの部数とに基づいて、排紙対象となる一部目の折丁Sが第2排紙機構40Bに到達したタイミングで、第2排紙機構40Bの排紙制御部42に対して排紙信号が出力されるように、第5出力部58e´を制御するよう構成されている。
また、出力制御部58g´は、第1折機10Aのカウンターを用いて計数されたカウント値に基づいて、排紙対象となる折丁Sが全て排紙されたタイミングで、第1排紙機構40Aの排紙制御部42に対する排紙信号の出力が停止されるか、又は、第1排紙機構40Aの排紙制御部42に対して排紙停止信号が出力されるように、第2出力部58eを制御するよう構成されている。また、出力制御部58g´は、第2折機10Bのカウンターを用いて計数されたカウント値に基づいて、排紙対象となる折丁Sが全て排紙されたタイミングで、第2排紙機構40Bの排紙制御部42に対する排紙信号の出力が停止されるか、又は、第2排紙機構40Bの排紙制御部42に対して排紙停止信号が出力されるように、第5出力部58e´を制御するよう構成されている。
さらに、出力制御部58g´は、第2入力部58c又は/及び第3入力部58c´が検出信号を受け付けた際、又は検出信号を受け付けた後の任意のタイミングで、タッチパネル56に対して報知信号が出力されるように、第3出力部58fを制御するよう構成されている。また、出力制御部58g´は、排紙対象となる折丁Sが全て排紙され、正常状態に復帰した際、又は復帰した後の任意のタイミングで、タッチパネル56に対する報知信号の出力が停止されるか、又は、タッチパネル56に対して報知停止信号が出力されるように、第3出力部58fを制御するよう構成されている。
第2実施形態に係るタッチパネル56において、排紙部数設定画面80´及びコンベアー距離部数設定画面90´以外の構成については、第1実施形態に係るタッチパネル56と同様であるためその説明を省略し、排紙部数設定画面80´及びコンベアー距離部数設定画面90´についてのみ説明する。なお、第2実施形態に係るタッチパネル56において、閾値αを設定するための検出感度設定画面は、第1実施形態に係るタッチパネル56に表示される検出感度設定画面60と同様とすることができるが、第2実施形態に係る出感度設定画面では、設定対象となる折機を切り替えるための設定対象切替ボタン(DS設定ボタン)74が有効化されており、当該設定対象切替ボタン74が押下されることにより、第1折機10Aに関する検出感度設定画面60と、第2折機10Bに関する検出感度設定画面60とを切り替えるよう構成されても良い。
第2実施形態に係る排紙部数設定画面80´の一例を図15に示す。第2実施形態に係る排紙部数設定画面80´は、第1排紙機構40Aにおいて排紙させる排紙対象の設定と、第2排紙機構40Bにおいて排紙させる排紙対象の設定とを一の画面上で行うことができるよう構成されている。
具体的には、排紙部数設定画面80´には、図15に示すように、第1排紙機構40Aにおいて排紙させる前排出部数を入力可能な第1前排出部数設定入力部81Aと、第1排紙機構40Aにおいて排紙させる後排出部数を入力可能な第1後排出部数設定入力部82Aと、第1前排出部数設定入力部81Aに入力可能な排出部数の上限(最大値)及び下限(最小値)の情報を表示する第1前排出部数情報表示領域83Aと、第1後排出部数設定入力部82Aに入力可能な排出部数の上限(最大値)及び下限(最小値)の情報を表示する第1後排出部数情報表示領域84Aとが設けられている。また、排紙部数設定画面80´には、第2排紙機構40Bにおいて排紙させる前排出部数を入力可能な第2前排出部数設定入力部81Bと、第2排紙機構40Bにおいて排紙させる後排出部数を入力可能な第2後排出部数設定入力部82Bと、第2前排出部数設定入力部81Bに入力可能な排出部数の上限(最大値)及び下限(最小値)の情報を表示する第2前排出部数情報表示領域83Bと、第2後排出部数設定入力部82Bに入力可能な排出部数の上限(最大値)及び下限(最小値)の情報を表示する第2後排出部数情報表示領域84Bとが設けられている。さらに、排紙部数設定画面80´には、第1実施形態に係る排紙部数設定画面80と同様に、印刷機1の運転速度(搬送速度)を表示する速度表示領域85と、排紙処理中の折機のカウンターを用いて計数されたカウント値を表示するカウンター部数表示領域86と、検出感度設定画面60を表示させるための検出感度設定ボタン87と、コンベアー距離部数設定画面90´を表示させるためのコンベアー距離部数設定ボタン88と、故障情報を表示させるための故障表示ボタン89とが設けられている。なお、第1前排出部数設定入力部81A及び第1後排出部数設定入力部82Aは第1実施形態に係る前排出部数設定入力部81と、第2前排出部数設定入力部81B及び第2後排出部数設定入力部82Bは第1実施形態に係る後排出部数設定入力部82とそれぞれ同様の構成を備えるものであるため、その説明を省略する。
第2実施形態に係るコンベアー距離部数設定画面90´の一例を図16に示す。第2実施形態に係るコンベアー距離部数設定画面90´は、折不良紙が第1センサー52Aにより検出されてから第1排紙機構40Aに至るまでに搬送される折丁Sの部数(コンベアー距離部数)と、折不良紙が第2センサー52Bにより検出されてから第2排紙機構40Bに至るまでに搬送される折丁Sの部数(コンベアー距離部数)とを、一の画面上でそれぞれ設定可能に構成されている。
具体的には、コンベアー距離部数設定画面90´には、図16に示すように、第1折機10Aから第1排紙機構40Aに至るコンベアー距離部数を入力可能な第1コンベアー距離部数設定入力部91Aと、第1コンベアー距離部数設定入力部91Aに入力可能なコンベアー距離部数の上限(最大値)及び下限(最小値)の情報を表示する第1コンベアー距離部数情報表示領域92Aと、第2折機10Bから第2排紙機構40Bに至るコンベアー距離部数を入力可能な第2コンベアー距離部数設定入力部91Bと、第2コンベアー距離部数設定入力部91Bに入力可能なコンベアー距離部数の上限(最大値)及び下限(最小値)の情報を表示する第2コンベアー距離部数情報表示領域92Bとが設けられている。また、コンベアー距離部数設定画面90´には、第1実施形態に係るコンベアー距離部数設定画面90と同様に、印刷機1の運転速度(搬送速度)を表示する速度表示領域93と、排紙処理中の折機のカウンターを用いて計数されたカウント値を表示するカウンター部数表示領域94と、検出感度設定画面60を表示させるための検出感度設定ボタン95と、故障情報を表示させるための故障表示ボタン96とが設けられている。なお、第1コンベアー距離部数設定入力部91A及び第2コンベアー距離部数設定入力部91Bは、第1実施形態に係るコンベアー距離部数設定入力部91と同様の構成を備えるものであるため、その説明を省略する。
以上のように構成された第2実施形態に係る印刷機1´及び折不良紙検出装置50´によっても、第1実施形態に係る印刷機1及び折不良紙検出装置50と同様の上述した利点を有している。また、第2実施形態に係る印刷機1´及び折不良紙検出装置50´は、折機及び排紙機構が二台以上設置される場合であっても、一つのタッチパネル56を介して折機毎若しくは排紙機構毎に異なる設定が可能となるため、より一層操作性及び利便性に優れるという利点を有する。
[他の代替例]
上述した第1及び第2実施形態における説明では、説明の便宜上、搬送機構と排紙機構とを別の構成要素として説明したが、これに限定されず、排紙機構は搬送機構の一部であるとしても良いし、搬送機構が排紙機構として機能する構成としても良い。
また、上述した第1及び第2実施形態における説明では、一方側の折下ドラッグローラー(左側折下ドラッグローラー)にのみセンサーが設けられる構成について説明したが、これに限定されず、一対の折下ドラッグローラーの双方にセンサーが設けられ、双方の振動を検出するよう構成されても良い。
さらに、上述した第1及び第2実施形態における説明では、センサーによって折下ドラッグローラーのローラー支持部の振動を検出する構成について説明したが、これに限定されず、一対の折下ドラッグローラーの少なくとも一方の振動を検出可能な位置であれば、いかなる位置にセンサーを設けても良い。例えば、折下ドラッグローラーの旋回軸と対向するようにセンサーを設け、該旋回軸を検出対象体として、旋回軸の振動をセンサーにより検出するように構成しても良い。また、上述した第1及び第2実施形態における説明では、センサーとして渦電流式変位センサーを例示したが、これに限定されず、振動を検知可能なセンサーであれば良く、例えばレーザー変位センサー等の種々のセンサーを用いることも可能である。
またさらに、上述した第1及び第2実施形態における説明では、タッチパネルにおいて報知処理が実行される構成について説明したが、これに限定されず、タッチパネルにおける報知処理に代えて、又はこれと共に、PLCからの報知信号に基づいて報知処理を実行する警報装置を設けても良い。この警報装置としては、例えば、ランプが点灯することにより折不良紙の発生を警告表示するものや、警報音を発することにより聴覚的に報知するもの等、適宜の装置を用いることができる。
また、上述した第1及び第2実施形態における説明では、センサーコントローラー及びPLCが折機の操作側の外面に取り付けられた制御ボックス内に設けられ、タッチパネルが該制御ボックスの表面上に取り付けられる構成について説明したが、これに限定されず、これらセンサーコントローラー、PLC及びタッチパネルの設置位置は、任意の位置とすることができる。特に、第1及び第2実施形態に係る折不良紙検出装置は、PLCを介して各種処理を実行するよう構成されているため、各構成要素の設置位置に制約が少ないという利点を有している。なお、PLCは、折機の制御ボックス内に設けられる折機専用のPLCとしても良いし、外付けのPLCであるとしても良い。
さらに、上述した第1及び第2実施形態における説明では、排紙開始タイミングを設定するためにコンベアー距離部数設定画面を介してコンベアー距離部数を入力する構成について説明したが、これに限定されず、排紙開始タイミングは、任意の方法で特定することができる。例えば、コンベアー距離部数設定画面を介して入力されたコンベアー距離部数ではなく、コンベアー距離と印刷機の運転速度(搬送速度)とに基づいて排紙開始タイミングを特定するとしても良い。
またさらに、上述した第1及び第2実施形態における説明では、センサーコントローラーにおけるスキャンタイムは、タッチパネルの画面を介して入力されるとしたが、これに限定されず、スキャンタイムは、PLCの自動制御により、印刷機の速度関数に基づいて適宜設定乃至変更されるとしても良い。
また、タッチパネルには、上述した画面以外にも種々の設定画面を表示することができるとしても良く、例えば、ローラーの間隙の設定画面を更に表示し、この設定画面からローラーの間隙を設定できるよう構成してもよい。
上記のような変形例が本発明の範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1,1´ 印刷機、10A 第1折機、10B 第2折機、10 折機、10a 制御ボックス、12 フォーマー、14 鋸胴、16 折胴、18a フォーミングローラー、18b,18c ニッピングローラー、18d ガイドローラー、18e ドラッグローラー、20a,20b 折下ドラッグローラー、21 間隙調整機構、22 ローラー部、22a 回転軸、24 ローラー支持部、24a 旋回軸、24b 保持部、27a 左側ストッパー部材、27b 右側ストッパー部材、28 ねじ軸、29 スプリング、30 羽根車装置、30A 第1羽根車装置、30B 第2羽根車装置、32 搬送機構、32A 第1搬送機構、32B 第2搬送機構、40 排紙機構、40A 第1排紙機構、40B 第2排紙機構、42 排紙制御部、44 排紙ラック、50,50´ 折不良紙検出装置、52 センサー、52A 第1センサー、52B 第2センサー、53 検出対象体、54 センサーコントローラー(第1制御部)、54A 第1センサーコントローラー、54B 第2センサーコントローラー、54a 第1入力部、54b 増幅部、54c 算出部、54d 判定部、54e 出力部、54f 第2入力部、56 タッチパネル、58,58´ PLC、58a 第1入力部、58b 記憶部、58c 第2入力部、58c´ 第3入力部、58d 第1出力部、58d´ 第4出力部、58e 第2出力部、58e´ 第5出力部、58f 第3出力部、58g 出力制御部、58g´ 出力制御部、60 検出感度設定画面、61 自動検出感度設定入力領域、61a ページ建て種類表示部、61b 検出感度値入力部、61c 選択ランプ部、62 手動検出感度設定入力領域、62a 項番表示部、62b 検出感度値入力部、62c 選択ボタン部、63 書込モード選択領域、63a 「自動」ボタン、63b 「手動」ボタン、64 手動書込変更・実行選択領域、64a 「変更」ボタン、64b 「実行」ボタン、65 検査選択領域、65a 「使用」ボタン、65b 「未使用」ボタン、66 状態表示領域、67 設定値表示領域、68 ランプ、69 書込回数表示領域、70 速度表示領域、71 カウンター部数表示領域、72 排出部数設定ボタン、73 故障表示ボタン、74 設定対象切替ボタン、80,80´ 排紙部数設定画面、81 前排出部数設定入力部、81A 第1前排出部数設定入力部、81B 第2前排出部数設定入力部、82 後排出部数設定入力部、82A 第1後排出部数設定入力部、82B 第2後排出部数設定入力部、83 前排出部数情報表示領域、83A 第1前排出部数情報表示領域、83B 第2前排出部数情報表示領域、84 後排出部数情報表示領域、84A 第1後排出部数情報表示領域、84B 第2後排出部数情報表示領域、85 速度表示領域、86 カウンター部数表示領域、87 検出感度設定ボタン、88 コンベアー距離部数設定ボタン、89 故障表示ボタン、90,90´ コンベアー距離部数設定画面(排紙開始タイミング設定画面)、91 コンベアー距離部数設定入力部、91A 第1コンベアー距離部数設定入力部、91B 第2コンベアー距離部数設定入力部、92 コンベアー距離部数情報表示領域、92A 第1コンベアー距離部数情報表示領域、92B 第2コンベアー距離部数情報表示領域、93 速度表示領域、94 カウンター部数表示領域、95 検出感度設定ボタン、96 故障表示ボタン、D1 振動値、D2 差分値、FP 枚葉状シート群、Pb 最小振動値、Pt 最大振動値、S 折丁、Sa〜Sa10 折不良紙、Sb〜Sb 良紙、Sc〜Sc 良紙、SF 外面、W,W1,W2 連続紙、X 距離、α 閾値(所定値)

Claims (5)

  1. 一対の折下ドラッグローラーを通過する折不良紙を検出し、該折不良紙を排紙する排紙機構に排紙信号を出力する折不良紙検出装置であって、
    一対の折下ドラッグローラーの少なくとも一方の振動を検出するセンサーと、
    前記センサーに接続され、前記センサーにより検出された振動に基づく値が所定値以上である場合に検出信号を出力する第1制御部と、
    前記所定値を設定するための検出感度設定画面を表示すると共に、該検出感度設定画面を介して前記所定値の設定を受け付けるタッチパネルと、
    前記第1制御部及び前記タッチパネルに接続され、前記タッチパネルにより設定された前記所定値の情報を前記第1制御部に出力すると共に、前記第1制御部から出力された前記検出信号に基づいて、前記排紙機構に排紙信号を出力する第2制御部と
    を備え
    前記センサーは、前記折下ドラッグローラーの基準点に対する振動値を連続的に検出する非接触型センサーであり、
    前記第1制御部は、
    前記センサーが検出した前記折下ドラッグローラーの基準点に対する振動値を連続的に受け付ける入力部と、
    連続的に受け付けた前記基準点に対する振動値に基づいて、所定のスキャンタイム内における最大振動値と最小振動値との差分値を前記スキャンタイム毎に算出する算出部と、
    前記差分値が前記所定値以上であるか否かを判定する判定部と、
    前記差分値が前記所定値以上である場合に前記第2制御部に対して前記検出信号を出力する出力部と
    を備えることを特徴とする折不良紙検出装置。
  2. 請求項1に記載の折不良紙検出装置であって、
    前記タッチパネルは、前記排紙機構における排紙部数を設定可能な排紙部数設定画面をさらに表示すると共に、該排紙部数設定画面を介して前記排紙部数の設定を受け付け可能に構成され、
    前記第2制御部は、前記排紙機構において前記排紙部数分の排紙処理が実行された際に、前記排紙信号の出力を停止するか、又は、前記排紙機構に対して排紙停止信号を出力する
    ことを特徴とする折不良紙検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の折不良紙検出装置であって、
    前記タッチパネルは、前記排紙機構における排紙開始タイミングを設定可能な排紙開始タイミング設定画面をさらに表示すると共に、該排紙開始タイミング設定画面を介して前記排紙開始タイミングの設定を受け付け可能に構成され、
    前記第2制御部は、設定された前記排紙開始タイミングで前記排紙機構が排紙処理を実行するよう前記排紙機構に対して前記排紙信号を出力する
    ことを特徴とする折不良紙検出装置。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載の折不良紙検出装置であって、
    前記第2制御部は、前記第1制御部から出力された前記検出信号に基づいて、前記タッチパネルに報知信号を出力可能に構成され、
    前記タッチパネルは、前記第2制御部から出力された前記報知信号に基づいて、報知情報を表示画面上に表示可能に構成されている
    ことを特徴とする折不良紙検出装置。
  5. 請求項1〜いずれか1項に記載の折不良紙検出装置と、
    枚葉状シート群を2つ折り状態で通過させる一対の折下ドラッグローラーを有する折機と、
    折不良紙を排紙する排紙機構と
    を備える
    ことを特徴とする印刷機。
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