JP5703488B1 - 折込ローラ調整装置および印刷機ならびに折込ローラ調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】折不良の発生を防止すること。【解決手段】ウェブを挟み送りして折り込み折帖とする折込ローラ39a,39bと、折込ローラの挙動を検出する挙動検出部53と、予め設定された折込ローラの設置値の基準データおよびウェブの送り速度に応じて予め設定されて基準データにおける設置値を補正する補正データが記憶される記憶部57と、折込ローラの設置値を変更する設置値変更部51と、挙動検出部により検出される折込ローラの挙動が所定の閾値を超える変化量である場合に折帖に折不良が発生したと判断する折不良判断部55と、折不良判断部により折不良が判断され、かつ設置値変更部により折込ローラの設置値が変更された場合、変更された設置値を記憶部に記憶可能とし、当該変更された設置値において折不良判断部により折不良の発生がないと判断された場合、変更された設置値を記憶部に記憶されている補正データから更新可能とする制御部59とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、裁断されて複数重ねられた後、折胴から突出する折ブレードにより折胴の周面から引き剥がされたウェブを折り込むための一対の折込ローラを調整する折込ローラ調整装置および前記折込ローラ調整装置が適用される印刷機ならびに折込ローラ調整方法に関するものである。
例えば、一般的な新聞用オフセット輪転印刷機は、複数の給紙部と、複数の印刷ユニットと、ターンバー装置と、折機とから構成されており、各給紙部から印刷ユニットにウェブが供給されると、各ウェブに対して印刷が施され、ターンバー装置で多数のウェブの走行ルートが変更されてから所定の順番に重ね合わされた後、折機にて、ウェブが縦折りされてから折胴および鋸胴により所定の長さで横裁断され、折胴により横折りされることで折帖が形成され、排紙される。
このように構成された新聞用オフセット輪転印刷機の折機は、縦折りを行う三角板の下方に鋸胴と折胴が対向して配設され、折胴の下方に一対の折込ローラが設けられて構成されている。鋸胴は、外周部に鋸刃が設けられる一方、折胴は、外周部に折ブレードが設けられている。従って、重ね合わせられた複数のウェブは、三角板により縦折りされた後、複数のローラにより鋸胴と折胴の間に送られ、まず、所定の位置(長さ)で鋸刃により横裁断され、次に、回動しながら先端部が折胴の周面から突出する折ブレードにより送り方向の中間位置で折胴の周面から引き剥がされ、一対の折込ローラにより挟持されることで折帖となる。なお、このような従来の新聞用オフセット輪転印刷機の折機として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
上記特許文献1は、折込ローラの振動変位を検出する変位検出手段と、変位検出手段により検出された振動変位が所定値以上となったらその旨を報知する報知手段とを備えることが示されている。すなわち、折込ローラにより折り込まれたウェブに不要な折れが発生した場合の折込ローラの振動変位を検出し、これを報知する。
また、例えば、特許文献2では、折機で折り畳まれた用紙(折帖)を搬送する搬送手段と、搬送手段に配置された排紙手段とを備え、特許文献1のように折込ローラの振動変位を検出した場合、検出された折不良紙を排紙手段により排紙することが示されている。
また、例えば、特許文献3では、折込ローラの間の隙間を調整する隙間調整機構において、隙間を変化させるモータと、隙間の位置状態を検知する位置検知器と、印刷条件データおよび運転状態データおよび/または入力装置からの入力データにより目標隙間値を指令する制御装置と、制御装置からの目標隙間値の指示信号またはモータ移動の指示信号を受けてモータを駆動する位置制御装置とを備え、制御装置がウェブの送り速度を変数とする目標隙間値を生成することが示されている。また、特許文献3では、制御装置に、紙質、紙厚、重ね枚数をパラメータとした目標隙間値とウェブの送り速度との関係を記憶させておく記憶部と、目標隙間値を演算する演算部と、少なくとも運転開始、速度変化、断紙枚数よりなる運転状況データをリアルタイムで取り込む制御部とを有することが示されている。さらに、特許文献3では、隙間を強制的に修正する場合、強制的に修正した量と、そのときの条件(紙質、紙厚、重ね枚数、ウェブの送り速度など)を記憶部に記憶させておき、適当な時期に呼び出し、演算して入力装置から隙間設定プログラムを修正する、または同一条件における強制修正データを蓄積して平均化するか、毎回元のデータと強制的修正データとに重み付けをして平均化し直ちにプログラム修正させることが示されている。
特開2006−44903号公報 特許第4914879号公報 特許第4227904号公報
上述した特許文献1は、折不良紙を検出して報知するもので、特許文献2は、検出した折不良紙を排出するものであり、折不良紙の発生を防止するものではない。
一方、特許文献3は、ウェブの送り速度に基づいて折込ローラの隙間を適切に調整するものである。そして、特許文献3は、初期に計画した隙間設定プログラムが十分でなかった場合でも、入力装置から強制的に修正することにより、プログラムを補正でき、使用するに従って設定値の補正が不要な状態に収束させることができる効果がある。また、上述の作用により、常に折帖の形状精度を良好な状態に保持でき、折り形状不良の原因究明から補正動作実施までの熟練技術とその対応が不要となり、平均的製品(折帖)品質を向上させ、オペレータの作業負荷を抑えることができる効果がある。しかし、強制的な修正は、必ずしも所望とする折り形状になるとは限らず、プログラムを補正した場合に折り形状不良が多く発生するおそれがある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、折不良の発生を防止することのできる折込ローラ調整装置および印刷機ならびに折込ローラ調整方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の折込ローラ調整装置は、ウェブを挟み送りして折り込み折帖とする一対の折込ローラと、前記折込ローラの挙動を検出する挙動検出部と、予め設定された前記折込ローラの設置値の基準データ、および前記ウェブの送り速度に応じて予め設定されて前記基準データにおける設置値を補正する補正データが記憶される記憶部と、前記折込ローラの設置値を変更する設置値変更部と、前記挙動検出部により検出される前記折込ローラの挙動が所定の閾値を超える変化量である場合に前記折帖に折不良が発生したと判断する折不良判断部と、前記折不良判断部により折不良が発生したと判断され、かつ前記設置値変更部により前記折込ローラの設置値が前記記憶部に記憶された前記補正データの設置値から変更された場合に変更された設置値の変更データを前記記憶部に記憶可能とし、当該変更された設置値において前記折不良判断部により折不良の発生がないと判断された場合、前記変更された設置値の変更データを前記記憶部に記憶されている前記補正データから更新可能とする制御部と、を備えることを特徴とする。
この折込ローラ調整装置によれば、折不良が発生した場合、折込ローラの設置値の補正データを変更することで、折不良の発生を防止することができる。しかも、折不良の発生を防止した際の折込ローラの設置値の変更データを記憶し、もとの補正データから更新することで、後にウェブを挟み送りして折り込み折帖とする際に最良の補正データにより折込ローラの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。この結果、ウェブの損紙を低減することができる。また、折込ローラの設置値の変更をする頻度を低減でき、オペレータの負荷を軽減することができる。
また、本発明の折込ローラ調整装置では、前記制御部は、更新した前記補正データに基づき前記記憶部に記憶されている前記基準データを更新可能とすることを特徴とする。
この折込ローラ調整装置によれば、更新した補正データに基づき基準データを更新することで、後にウェブを挟み送りして折り込み折帖とする際に最良の基準データにより折込ローラの設置値を設定でき、折不良の発生を防止する効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の折込ローラ調整装置では、前記折不良判断部は、前記折込ローラの設置値が変更された場合、前記折込ローラの挙動が所定の閾値を超える変化量であることが前記挙動検出部により一定時間検出されない場合に折不良の発生がないと判断することを特徴とする。
この折込ローラ調整装置によれば、挙動検出部により一定時間検出されなければ折不良の発生がないと判断することで、頻繁に設置値の変更を行う事態を防ぐことができ、かつ折帖を必要部数形成するまでの時間が延長される事態を防ぐことができる。
また、本発明の折込ローラ調整装置では、前記折不良判断部は、前記折込ローラの設置値が変更された場合、前記折込ローラの挙動が所定の閾値を超える変化量である前記挙動検出部による検出数が所定の部数前記折帖が形成される内の所定数以下である場合に折不良の発生がないと判断することを特徴とする。
挙動検出部により折込ローラの挙動が所定の閾値を超える変化量であることを検出するたびに設置値の変更を行うと、設置値の変更頻度が増してオペレータに負荷がかかるばかりでなく、折帖を必要部数形成するまでに時間を要すことになる。そこで、この折込ローラ調整装置によれば、挙動検出部による検出数が所定の部数折帖が形成される内の所定数以下である場合に折不良の発生がないと判断することで、頻繁に設置値の変更を行う事態を防ぐことができ、かつ折帖を必要部数形成するまでの時間が延長される事態を防ぐことができる。
また、本発明の折込ローラ調整装置では、前記補正データは、前記ウェブの段階的な送り速度の変化に応じて前記折込ローラの設置値がそれぞれ設定されて前記記憶部に記憶されており、前記制御部は、前段の設置値の前記補正データが変更された場合、後段の設置値を前後段の送り速度の関連性に応じて変更することを特徴とする。
この折込ローラ調整装置によれば、前段の設置値の補正データを変更することで、後段の設置値も適正に変更するため、ウェブを挟み送りして折り込み折帖とする最中に、最良の補正データにより折込ローラの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。
また、本発明の折込ローラ調整装置では、前記基準データや前記補正データは、前記ウェブの運転条件に伴い設定されており、前記制御部は、前記運転条件が同じ変更データに基づき更新することを特徴とする。
この折込ローラ調整装置によれば、運転条件が同じ変更データに基づき基準データや補正データを更新するため、後にウェブを挟み送りして折り込み折帖とする際に信頼性の高い最良の基準データや補正データにより折込ローラの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。
また、本発明の折込ローラ調整装置では、前記制御部は、前記運転条件が同じ場合、前記挙動検出部により検出される前記折込ローラの挙動の変化量が近似する変更データに基づき更新することを特徴とする。
運転条件が同じ場合、そのときの折不良は、挙動検出部において検出される折込ローラの挙動変化の変化量が近似することが多い。従って、運転条件が同じ場合は、挙動検出部により検出される折込ローラの挙動の変化量が近似する変更データに基づき基準データや補正データを更新することで、後にウェブを挟み送りして折り込み折帖とする際に信頼性の高い最良の基準データや補正データにより折込ローラの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。
また、本発明の折込ローラ調整装置では、前記設置値変更部は、一対の前記折込ローラの間の隙間を設置値として変更することを特徴とする。
この折込ローラ調整装置によれば、一対の折込ローラの間の隙間を設置値として変更することで、折不良の発生を防止する効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の折込ローラ調整装置では、前記設置値変更部は、一対の前記折込ローラの回転方向の位相を設置値として変更することを特徴とする。
この折込ローラ調整装置によれば、一対の折込ローラの回転方向の位相を設置値として変更することで、折不良の発生を防止する効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の折込ローラ調整装置では、前記挙動検出部は、加速度計により前記折込ローラの挙動を検出することを特徴とする。
この折込ローラ調整装置によれば、加速度計により折込ローラの挙動を検出することで、加速度計による波形の違いから折不良の発生の判断を容易に行うことができる。
また、本発明の折込ローラ調整装置では、他の折込ローラ調整装置において記憶された基準データおよび補正データを入力する入力部を備え、前記制御部は、前記入力部により入力された前記基準データおよび前記補正データを適用することを特徴とする。
この折込ローラ調整装置によれば、記憶部に適用可能な基準データおよび補正データが存在しない場合であっても、他の折込ローラ調整装置において記憶された基準データおよび補正データを入力部から入力し適用することで、折不良の発生を防止することができる。
また、本発明の折込ローラ調整装置では、前記入力部は、インターネット回線網のネットワークを介して接続可能に設けられることを特徴とする。
この折込ローラ調整装置によれば、記憶部に適用可能な基準データおよび補正データが存在しない場合であっても、インターネット回線網のネットワークを通じ、他の折込ローラ調整装置において記憶された基準データおよび補正データを入力部から入力し適用することで、折不良の発生を防止することができる。
上述の目的を達成するために、本発明の印刷機は、ウェブを繰り出して給紙する給紙装置と、前記給紙装置から給紙された前記ウェブに印刷を施す印刷装置と、前記印刷装置で印刷が施された前記ウェブを折りつつ裁断した折帖として排出する折機とを備えた印刷機において、前記折機における折込ローラに、上述したいずれか一つに記載の折込ローラ調整装置を適用したことを特徴とする。
この印刷機によれば、折機において折不良が発生した場合、折込ローラの設置値の補正データを変更することで、折不良の発生を防止することができる。しかも、折不良の発生を防止した際の折込ローラの設置値の変更データを記憶し、もとの補正データから更新することで、後にウェブを挟み送りして折り込み折帖とする際に最良の補正データにより折込ローラの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。この結果、ウェブの損紙を低減することができる。また、折込ローラの設置値の変更をする頻度を低減でき、オペレータの負荷を軽減することができる。
上述の目的を達成するために、本発明の折込ローラ調整方法は、ウェブを挟み送りして折り込み折帖とする一対の折込ローラの挙動を検出し、当該挙動が所定の閾値を超える変化量である場合に前記折帖に折不良が発生したと判断する第一折不良判断工程と、予め設定された前記折込ローラの設置値の基準データ、および前記ウェブの送り速度に応じて予め設定されて前記基準データにおける設置値を補正する補正データが記憶されており、前記第一折不良判断工程により折不良が発生したと判断され、かつ前記折込ローラの設置値が記憶された前記補正データの設置値から変更された場合に変更された設置値の変更データを記憶可能とするデータ記憶工程と、変更された設置値において折不良の発生を判断する第二不良判断工程と、前記第二折不良判断工程により折不良の発生がないと判断された場合、前記変更された設置値の変更データを記憶されている補正データから更新可能とする補正データ更新工程と、を含むことを特徴とする。
この折込ローラ調整方法によれば、折不良が発生した場合、折込ローラの設置値の補正データを変更することで、折不良の発生を防止することができる。しかも、折不良の発生を防止した際の折込ローラの設置値の変更データを記憶し、もとの補正データから更新することで、後にウェブを挟み送りして折り込み折帖とする際に最良の補正データにより折込ローラの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。この結果、ウェブの損紙を低減することができる。また、折込ローラの設置値の変更をする頻度を低減でき、オペレータの負荷を軽減することができる。
また、本発明の折込ローラ調整方法では、更新した前記補正データに基づき記憶されている前記基準データを更新可能とする基準データ更新工程をさらに含むことを特徴とする。
この折込ローラ調整方法によれば、更新した補正データに基づき基準データを更新することで、後にウェブを挟み送りして折り込み折帖とする際に最良の基準データにより折込ローラの設置値を設定でき、折不良の発生を防止する効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の折込ローラ調整方法では、前記第二折不良判断工程は、前記折込ローラの挙動が所定の閾値を超える変化量であることが一定時間検出されない場合に折不良の発生がないと判断することを特徴とする。
この折込ローラ調整方法によれば、一定時間検出されなければ折不良の発生がないと判断することで、頻繁に設置値の変更を行う事態を防ぐことができ、かつ折帖を必要部数形成するまでの時間が延長される事態を防ぐことができる。
また、本発明の折込ローラ調整方法では、前記第二折不良判断工程は、前記折込ローラの挙動が所定の閾値を超える変化量である検出数が所定の部数前記折帖が形成される内の所定数以下である場合に折不良の発生がないと判断することを特徴とする。
折込ローラの挙動が所定の閾値を超える変化量であることを検出するたびに設置値の変更を行うと、設置値の変更頻度が増してオペレータに負荷がかかるばかりでなく、折帖を必要部数形成するまでに時間を要すことになる。そこで、この折込ローラ調整方法によれば、検出数が所定の部数折帖が形成される内の所定数以下である場合に折不良の発生がないと判断することで、頻繁に設置値の変更を行う事態を防ぐことができ、かつ折帖を必要部数形成するまでの時間が延長される事態を防ぐことができる。
また、本発明の折込ローラ調整方法では、前記補正データは、前記ウェブの段階的な送り速度の変化に応じて前記折込ローラの設置値がそれぞれ設定されて記憶されており、前記補正データ更新工程は、前段の設置値の前記補正データが変更された場合、後段の設置値を前後段の送り速度の関連性に応じて変更することを特徴とする。
この折込ローラ調整方法によれば、前段の設置値の補正データを変更することで、後段の設置値も適正に変更するため、ウェブを挟み送りして折り込み折帖とする最中に、最良の補正データにより折込ローラの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。
また、本発明の折込ローラ調整方法では、前記基準データおよび前記補正データは、前記ウェブの運転条件に伴い設定されており、前記補正データ更新工程は、前記運転条件が同じ変更データに基づき更新することを特徴とする。
この折込ローラ調整方法によれば、運転条件が同じ変更データに基づき補正データを更新するため、後にウェブを挟み送りして折り込み折帖とする際に信頼性の高い最良の補正データにより折込ローラの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。
また、本発明の折込ローラ調整方法では、前記補正データ更新工程は、前記運転条件が同じ場合、前記折込ローラの挙動の変化量が近似する変更データに基づき更新することを特徴とする。
運転条件が同じ場合、そのときの折不良は、折込ローラの挙動変化の変化量が近似することが多い。従って、運転条件が同じ場合は、折込ローラの挙動の変化量が近似する変更データに基づき基準データや補正データを更新することで、後にウェブを挟み送りして折り込み折帖とする際に信頼性の高い最良の基準データや補正データにより折込ローラの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。
また、本発明の折込ローラ調整方法では、前記折込ローラの設置値の変更は、一対の前記折込ローラの間の隙間を変更することを特徴とする。
この折込ローラ調整方法によれば、一対の折込ローラの間の隙間を設置値として変更することで、折不良の発生を防止する効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の折込ローラ調整方法では、前記折込ローラの設置値の変更は、一対の前記折込ローラの回転方向の位相を変更することを特徴とする。
この折込ローラ調整方法によれば、一対の折込ローラの回転方向の位相を設置値として変更することで、折不良の発生を防止する効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の折込ローラ調整方法では、前記折込ローラの挙動の検出は、加速度計により検出することを特徴とする。
この折込ローラ調整方法によれば、加速度計により折込ローラの挙動を検出することで、加速度計による波形の違いから折不良の発生の判断を容易に行うことができる。
また、本発明の折込ローラ調整方法では、前記データ記憶工程は、前記基準データおよび前記補正データを他の折込ローラ調整装置から入力することを特徴とする。
この折込ローラ調整方法によれば、適用可能な基準データおよび補正データが存在しない場合であっても、他の折込ローラ調整装置において記憶された基準データおよび補正データを入力し適用することで、折不良の発生を防止することができる。
また、本発明の折込ローラ調整方法では、前記データ記憶工程は、インターネット回線網のネットワークを通じて他の前記折込ローラ調整装置の前記基準データおよび前記補正データを入力することを特徴とする。
この折込ローラ調整方法によれば、適用可能な基準データおよび補正データが存在しない場合であっても、インターネット回線網のネットワークを通じ、他の折込ローラ調整装置において記憶された基準データおよび補正データを入力部から入力し適用することで、折不良の発生を防止することができる。
本発明によれば、折不良の発生を防止することができる。
図1は、本発明の実施例に係る新聞用オフセット輪転印刷機を表す概略構成図である。 図2は、本発明の実施例に係る新聞用オフセット輪転印刷機の折機を表す概略図である。 図3は、本発明の実施例に係る新聞用オフセット輪転印刷機の折機の要部を表す概略図である。 図4は、本発明の実施例に係る折込ローラ調整装置を表す概略図である。 図5は、本発明の実施例に係る折込ローラ調整装置の挙動検出部による検出結果の一例を表す図である。 図6は、本発明の実施例に係る折込ローラ調整装置の記憶部に記憶される隙間のプリセットデータの一例を表す図である。 図7は、本発明の実施例に係る折込ローラ調整装置の記憶部に記憶される位相のプリセットデータの一例を表す図である。 図8は、ウェブの送り速度の一例を表す図である。 図9は、本発明の実施例に係る折込ローラ調整装置の記憶部に記憶される折不良時の変更データの一例を表す図である。 図10は、本発明の実施例に係る折込ローラ調整装置の動作を表すフローチャートである。 図11は、本発明の実施例に係る折込ローラ調整装置の動作を表すフローチャートである。 図12は、本発明の実施例に係る折込ローラ調整装置の挙動検出部による検出結果の一例を表す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施例に係る新聞用オフセット輪転印刷機を表す概略構成図であり、図2は、本実施例に係る新聞用オフセット輪転印刷機の折機を表す概略図であり、図3は、本実施例に係る新聞用オフセット輪転印刷機の折機の要部を表す概略図である。
本実施例の印刷機は、図1に示すように、新聞用オフセット輪転印刷機であって、給紙装置Rと、インフィード装置Iと、印刷装置Uと、ウェブパス装置Dと、折機Fとから構成されている。給紙装置Rは、複数(本実施例では、7台)の給紙ユニットR1〜R7を有し、インフィード装置Iは、複数(本実施例では、7台)のインフィードユニットI1〜I7を有し、印刷装置Uは、複数(本実施例では、6台)の印刷ユニットU1〜U6を有し、ウェブパス装置Dは、複数(本実施例では、2台)のウェブパスユニットD1,D2を有し、折機Fは、複数(本実施例では、2個)の折ユニットF1,F2を有している。
この場合、印刷ユニットU1〜U6を6台として説明したが、各印刷ユニットU1〜U6は、4色刷りが可能であると共に、上下に分割して12台の2色刷りが可能な印刷ユニットU11,U12,U21・・・U61,U62として用いることができる。また、2つの折ユニットF1,F2を上下に並べて記載したが、実際には、紙面に直交する方向に並んで配置される操作側折ユニットF1と駆動側折ユニットF2となっている。さらに、印刷装置Uを2つの部分から記載したが、機能上2つに分けて記載しただけであり、実際には、1つの装置となっている。そして、本実施例の新聞用オフセット輪転印刷機は、図示しない建屋の1階の床面上に給紙ユニットR1〜R7が設置され、2階にインフィードユニットI1〜I7が設置され、2階および3階に印刷ユニットU1〜U6が設置され、3階から5階にウェブパス装置Dが設置され、また、2階、3階に折機Fが設置されている。
給紙装置Rにおいて、給紙ユニットR1〜R7は、ほぼ同様の構成をなし、ウェブWがロール状に巻かれた3つの巻取紙を保持する保持アーム11を有し、この保持アーム11を回動することで、巻取紙を給紙位置に回動することができる。また、この各給紙ユニットR1〜R7には、図示しない紙継装置が設けられており、給紙位置で繰り出されている巻取紙が残り少なくなると、この紙継装置により給紙位置にある巻取紙に対して、待機位置にある巻取紙を紙継することができる。
インフィード装置Iにおいて、インフィードユニットI1〜I7は、ほぼ同様の構成をなし、印刷装置Uの各印刷ユニットU1〜U6に送り込むウェブWのテンションを調整することで、印刷装置Uを走行するウェブWのテンションを適正値に安定して維持するようにしている。例えば、各インフィードユニットI1〜I7は、インフィードローラ、紙押えゴムローラ、ダンサローラ、ガイドローラなどを有している。そして、ダンサローラをウェブWの張り方向に付勢することでウェブWのテンションを適正値にし、このダンサローラの揺動に応じてインフィードローラの周速を変更し、ウェブWの適正なテンションを維持している。
なお、給紙装置Rからインフィード装置IまでのウェブWのテンションの付与は、給紙ユニットR1〜R7に設けられた図示しないブレーキ装置により行っており、給紙装置Rに設けられたテンション検出ローラ(図示略)の検出結果に基づいて、このブレーキ装置を制御している。また、印刷装置Uの下流側には、駆動源により駆動回転可能なドラグローラ12が設けられており、このドラグローラ12の周速やダンサローラの付勢力を制御することで、ウェブWのテンションを調整している。
印刷装置Uにおいて、印刷ユニットU1〜U6は、両面4色印刷を行うことができる多色刷印刷ユニットである。ただし、各印刷ユニットU1〜U6は、上下に分割することで、両面2色印刷を行うことができる印刷ユニットU11〜U62とすることができる。各印刷ユニットU11〜U62は、ほぼ同様の構成をなし、インキ供給装置、版胴、ブランケット胴などを有している。本実施例では、各印刷ユニットU1〜U6にて、版胴の周長(直径)とブランケット胴の周長(直径)がほぼ同径に設定されている。また、版胴の周面には、周方向(ウェブWの天地長さ方向)に沿って1つで、且つ、軸方向(ウェブWの幅方向)に沿って4つの刷版が着脱自在となっている。もちろん、版胴の周長とブランケット胴の周長がほぼ1対1の関係ではなく、ブランケット胴の周長が版胴の周長のほぼ2倍であってもよい。
なお、本実施例では、印刷ユニットU1〜U6を、全て多色刷印刷ユニットにより構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、両面2色刷印刷ユニット、両面単色刷印刷ユニット、一面4色または単色刷印刷ユニットなど、印刷物に応じて適宜各種ユニットを組み合わせて使用すればよい。
ウェブパス装置Dにおいて、ウェブパスユニットD1は、印刷ユニットU1〜U3に対して設けられ、ウェブパスユニットD2は、印刷ユニットU4〜U6に対して設けられている。各ウェブパスユニットD1,D2は、ほぼ同様の構成をなし、ウェブWを縦(ウェブWの天地長手方向、ウェブWの搬送方向)に沿ってその幅方向の中央部で裁断するスリッタ、縦裁断したウェブWの搬送経路を設定するターンバー、ウェブWにおける天地長手方向における搬送位置を調整するコンペンセータなどを有している。
従って、各印刷ユニットU1〜U3で印刷が施された各ウェブWは、ウェブパスユニットD1にて、スリッタにより縦裁断され、ターンバーにより搬送経路が変更され、コンペンセータにより搬送位置が調整されてから所定の順番に重ね合わされる。また、印刷ユニットU4〜U6で印刷が施された各ウェブWは、ウェブパスユニットD2にて、スリッタにより縦裁断され、ターンバーにより搬送経路が変更され、コンペンセータにより搬送位置が調整されてから所定の順番に重ね合わされる。
折機Fにて、2つの折ユニットF1,F2は、操作側と駆動側に配設されている。従って、ウェブパスユニットD1から複数のウェブW1が重ねられて導入されると、折ユニットF1は、ウェブW1を縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙することができる。また、ウェブパスユニットD2から複数のウェブW2が重ねられて導入されると、折ユニットF2は、ウェブW2を縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙することができる。この場合、折機Fでは、折ユニットF1,F2が各ウェブパスユニットD1,D2からのウェブW1,W2を処理するだけでなく、各折ユニットF1,F2の一方がまとめて処理することもできる。
従って、本実施例の新聞用オフセット輪転印刷機では、給紙装置Rの各給紙ユニットR1〜R7からそれぞれ供給された各ウェブWは、インフィード装置Iの各インフィードユニットI1〜I7によりテンションが調整され、印刷装置Uの各印刷ユニットU1〜U6に供給される。この印刷装置Uにおける各印刷ユニットU1〜U6にて、各ウェブWの両面に印刷が施される。そして、各印刷ユニットU1〜U3で印刷が施された各ウェブWは、ウェブパスユニットD1にて、スリッタにより縦裁断され、ターンバーにより搬送経路が変更され、コンペンセータにより搬送位置が調整されてから所定の順番に重ね合わされる。また、印刷ユニットU4〜U6で印刷が施された各ウェブWは、ウェブパスユニットD2にて、スリッタにより縦裁断され、ターンバーにより搬送経路が変更され、コンペンセータにより搬送位置が調整されてから所定の順番に重ね合わされる。
その後、折機Fでは、ウェブパスユニットD1から複数のウェブW1が重ねられて導入されると、折ユニットF1は、ウェブW1を縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙する。また、ウェブパスユニットD2から複数のウェブW2が重ねられて導入されると、折ユニットF2は、ウェブW2を縦折りし、所定の長さで横裁断し、横折りして折帖を形成し、新聞として排紙する。
ここで、折機Fの折ユニットF1(F2)について詳細に説明する。折機Fの折ユニットF1において、図2に示すように、最上部に、上述したウェブパスユニットD1で所定の順番に重ねられたウェブWを下方に搬入するドラグローラ21が設けられると共に、ウェブWを縦折りする三角板22が設けられている。三角板22の下方に、ウェブWを保持して搬送する折胴23と、縦折りされたウェブWを横裁断する鋸胴24が対向して配設されている。そして、三角板22と折胴23および鋸胴24との間に、一対のリードインローラ25、一対のニッピングローラ26、ガイドローラ27、一対のニッピングローラ28が設けられている。
折胴23は、図3に示すように、その周面に180度対向して針装置29が設けられている。この各針装置29は、ほぼ同様の構成をなし、折胴23の軸方向に沿って設けられた針軸30と、基端部がこの針軸30に固定される針アーム31と、この針アーム31の先端部に固定された針32とを有している。この針装置29は、折胴23の回転に連動して作動するものであり、折胴23における所定の回転位置で、針アーム31を介して針32を外方に突出し、ウェブWの走行方向における先端部を保持することができ、折胴23における所定の位置で、針アーム31を介して針32を戻し、ウェブWの先端部の保持を解除することができる。
また、折胴23は、その周面に180度対向して針装置29とほぼ同じ位置に鋸刃受33が設けられており、この鋸刃受33は、一般に、ゴムなどの弾性体により構成されている。一方、鋸胴24は、その周面に180度対向して鋸刃34が鋸台35に支持されて設けられている。この場合、折胴23と鋸胴24は、同じ周速で同期回転することで、一定周期で鋸刃34と鋸刃受33が互いに対向するように、その回転位相が一致されている。そのため、折胴23と鋸胴24が同期回転し、鋸刃34と鋸刃受33が対向して一致するときに、この鋸刃34によりウェブWを横裁断することができる。
さらに、折胴23は、その周面に180度対向して折ブレード36が折軸37に支持されて設けられており、折ブレード36は、針装置29とほぼ90度位相がずれて位置している。この折ブレード36は、後述するが、櫛刃形状をなすように構成され、先端部がガイドプレート38から外方に突出可能となっている。そして、折ブレード36は、折軸37により折胴23と同期して逆方向に回転可能であり、所定の位置で、折ブレード36の先端部が折胴23(ガイドプレート38)の周面から外方に突出することで、鋸刃34により裁断されたウェブWを折胴23の周面から引き剥がし当該ウェブWの中間部を押し出すことができる。
なお、折胴23は、2つの針装置29、鋸刃受33、折ブレード36を有し、鋸胴24は、2つの鋸刃34を有しているが、折胴23および鋸胴24の外径に応じて、それぞれ1つまたは3つ以上設けていてもよいものである。
折胴23は、下方に一対の折込ローラ39a,39bが折胴23と同期回転可能に設けられており、折胴23の下方で各折込ローラ39a,39bの両側に一対の紙ガイド40が設けられている。この一対の折込ローラ39a,39bは、折ブレード36により折胴23の周面から引き剥がされたウェブWを挟持することで横折し、折帖Sを形成することができる。このとき、一対の紙ガイド40は、折帖S(ウェブW)をガイドする。
折込ローラ39a,39bは、図2に示すように、下方に羽根車41が設けられると共に、この羽根車41の下方に排紙コンベア42が設けられている。羽根車41は、周方向に複数の羽根43を有しており、折込ローラ39a,39bに同期して回転することで、一対の折込ローラ39a,39bにより形成された折帖Sを各羽根43により順次受取って排紙コンベア42上に受け渡すことができる。
従って、図2および図3に示すように、折ユニットF1に搬送されたウェブWは、ドラグローラ21により搬送され、三角板22により縦折りが施された後、リードインローラ25、ニッピングローラ26、ガイドローラ27、ニッピングローラ28により折胴23に送られる。
縦折りされたウェブWが折胴23に至ると、折胴23における所定の位置で、針装置29が作動して針32を外方に突出することで、ウェブWの先端部を突き刺して保持する。この状態で、折胴23が回転し続けると、ウェブWは折胴23の周面に巻き付けられて保持される。そして、折胴23における所定の位置で、鋸刃34と鋸刃受33が対向して一致すると、この鋸刃34によりウェブWが横裁断される。続いて、針装置29が作動して針32を戻すことで、ウェブWの先端部の保持を解除すると同時に、折ブレード36が回動して先端部が折胴23の周面から外方に突出し、ウェブWを折胴23の周面から引き剥がす。
すると、折胴23の周面から突出したウェブWは、長手方向における中間部が折られ、一対の折込ローラ39a,39bにより挟持されることで、横折されて折帖Sが形成される。そして、この折込ローラ39a,39bにより形成された折帖Sは、羽根車41の各羽根43により順次受取られ、排紙コンベア42上に受け渡されて排紙される。
本実施例に係る折込ローラ調整装置50は、上述した折込ローラ39a,39bの設置値を調整するものである。図4は、本実施例に係る折込ローラ調整装置を表す概略図であり、図5は、本実施例に係る折込ローラ調整装置の挙動検出部による検出結果の一例を表す図であり、図6は、本実施例に係る折込ローラ調整装置の記憶部に記憶される隙間のプリセットデータの一例を表す図であり、図7は、本実施例に係る折込ローラ調整装置の記憶部に記憶される位相のプリセットデータの一例を表す図であり、図8は、ウェブの送り速度の一例を表す図であり、図9は、本実施例に係る折込ローラ調整装置の記憶部に記憶される折不良時の変更データの一例を表す図である。
この折込ローラ調整装置50は、図4に示すように、折込ローラ39a,39bと、設置値変更部51と、挙動検出部53と、折不良判断部55と、記憶部57と、制御部59と、入力部61とを有する。
折込ローラ39a,39bは、上述したように、折ブレード36により中間部が押し出されたウェブWを挟み送りして折り込むように一対設けられ、回転可能に設けられている。
設置値変更部51は、図4に示すように、設置値としての折込ローラ39a,39bの間の隙間dを調整する隙間調整装置51Aとして構成されている。一例として本実施例の隙間調整装置51Aは、折込ローラ39a側と折込ローラ39b側とで対称に構成されており、以下では、折込ローラ39a側を説明し、折込ローラ39b側の説明を省略する。折込ローラ39b側の説明を省略する場合は、その符号を括弧付きとする。折込ローラ39a(39b)は、ローラ支持腕51A−1a(51A−2a)の一端部に取り付けられ、回転可能に支持されている。ローラ支持腕51A−1a(51A−2a)の中央は、図示しないフレームに固定されたシャフト51A−1b(51A−2b)に回転可能に支持されている。シャフト51A−1b(51A−2b)の廻りにローラ支持腕51A−1a(51A−2a)が回転することで、各折込ローラ39a,39bの間の隙間dが変化する。ローラ支持腕51A−1a(51A−2a)は、その他端部に設けられたピン51A−1c(51A−2c)を介して移動軸51A−1d(51A−2d)が支持されている。移動軸51A−1d(51A−2d)は、雌ネジ部51A−1e(51A−2e)が設けられ、当該雌ネジ部51A−1e(51A−2e)にネジ軸51A−1f(51A−2f)のネジ部51A−1g(51A−2g)と螺合している。雌ネジ部51A−1eおよびネジ部51A−1gと、雌ネジ部51A−2eおよびネジ部51A−2gとはネジが逆方向に形成されている。また、ネジ軸51A−1f(51A−2f)は、ネジ部51A−1h(51A−2h)のフレームから支持されたスタンド51A−1i(51A−2i)にピン51A−1j(51A−2j)で支持された支点軸51A−1k(51A−2k)の雌ネジ部51A−1m(51A−2m)に螺合されている。また、各ネジ軸51A−1f,51A−2fは、対向する一端にそれぞれピニオン51A−1n,51A−2nが形成され、各ピニオン51A−1n,51A−2nが接手51A−3を介して接続されている。また、ネジ軸51A−1fは、その他端が接手51A−4を介してロータリエンコーダのような位置検出器51A−5と接続されている。また、ネジ軸51A−2fは、その他端が接手51A−6を介してモータ51A−7と接続されている。
ここで、運転条件(ウェブWの紙質やウェブWの紙厚やウェブWの重ね枚数やウェブWの送り速度など)によりウェブWの挙動が変化することから、これに対応するため、隙間調整装置51Aにより折込ローラ39a,39bの間の隙間dを調整することになる。
隙間調整装置51Aは、モータ51A−7の回転がネジ軸51A−1f,51A−2fに伝達され、ネジ軸51A−1f,51A−2fが回転する。すると、ネジ部51A−1h,51A−2hによりネジ軸51A−1f,51A−2fは軸方向に沿って逆方向に移動する。また、ネジ軸51A−1f,51A−2fが回転すると、ネジ部51A−1g,51A−2gにより移動軸51A−1d,51A−2dが軸方向に沿って逆方向に移動する。この移動軸51A−1d,51A−2dの移動に伴いローラ支持腕51A−1a(51A−2a)を逆方向に回転させて折込ローラ39a,39bを近づけたり遠ざけたりして移動させる。これにより、折込ローラ39a,39bの間の隙間dが調整される。また、ネジ軸51A−1f,51A−2fの回転は、位置検出器51A−5に伝達されて回転数が検出され、この回転数により折込ローラ39a,39bの移動位置、すなわち隙間dが検出される。なお、ネジ部51A−1h(51A−2h)とネジ部51A−1g(51A−2g)のネジピッチを変えておくとその差分だけフレームに対し移動軸51A−1d(51A−2d)が移動し、ローラ支持腕51A−1a(51A−2a)を動かせ折込ローラ39a(39b)を移動させる。なお、各ローラ支持腕51A−1a,51A−2aの他端の間にバネ51A−8が設けられ、このバネ51A−8により各折込ローラ39a,39bが互いに近づく方向に付勢されるように構成され、隙間dの調整により各折込ローラ39a,39bがふらつくことを抑えている。
また、設置値変更部51は、図4に示すように、設置値としての折込ローラ39a,39bの回転方向の位相を調整する位相調整装置51Bとしても構成される。一対の折込ローラ39a,39bは、それぞれの回転軸に折込ローラ歯車51B−1a,51B−1bが設けられ、これら折込ローラ歯車51B−1a,51B−1bが相互に噛合することで折込ローラ39a,39bが同期して回転する。また、上述したように、一対の折込ローラ39a,39bは、折胴23と同期回転可能に設けられている。このため、例えば、折込ローラ歯車51B−1a,51B−1bの一方(ここでは折込ローラ歯車51B−1a)と、折胴23の回転軸に設けられた折胴歯車51B−2とは、複数の伝達歯車51B−3,51B−4,51B−5を介して回転が伝達されるように構成されている。そして、一例として本実施例の位相調整装置51Bは、伝達歯車51B−3,51B−4,51B−5がはすば歯車として構成されている。そのうち例えば伝達歯車51B−4は、回転軸にネジ軸が設けられてこのネジ軸の回転により回転軸方向(図4の紙面を視た奥行き方向)に移動可能に設けられ、ネジ軸の回転がモータ51B−6の回転により行われるようになっている。また、ネジ軸の回転位置を検出するポテンションメータのような位置検出器51B−7が設けられている。なお、一対の折込ローラ39a,39bの折込ローラ歯車51B−1a,51B−1bは、上述した隙間調整装置51Aにより折込ローラ39a,39bの間の隙間dが調整されても相互の噛合が維持されるように構成されている。
ここで、折込ローラ39a,39bは、図には明示しないが外周面の一部に凹部が形成され、相互の凹部に折帖Sの後部の自由端を係合させるようにし、この折帖Sの後部の自由端のばたつきによる反発を和らげることで端折れを抑制することが可能である。また、折込ローラ39a,39bは、図には明示しないが外周面の一部に凸部が形成され、相互の凸部で折帖Sの折り目部分を押圧挟持させるようにし、ウェブWの挟持力を増大させることが可能である。ただし、上述したように、運転条件によりウェブWの挙動が変化することから、位相調整装置51Bにより折込ローラ39a,39bの回転方向の位相(凹部や凸部の位相)を調整することになる。
位相調整装置51Bは、モータ51B−6の回転がネジ軸に伝達され、伝達歯車51B−4が回転軸方向に移動することで、伝達歯車51B−4の他の伝達歯車51B−3,51B−5とのはすば歯車の噛合状態が変化する。これにより、折込ローラ39a,39bの回転方向の位相が調整される。また、ネジ軸の回転は、位置検出器51B−7に伝達されて回転位置が検出され、この回転位置により折込ローラ39a,39bの位相の移動量、すなわち折込ローラ39a,39bの周方向への移動距離(凹部や凸部の移動距離)が検出される。
挙動検出部53は、折込ローラ39a,39bの挙動を検出するものである。具体的に、挙動検出部53は、折込ローラ39a,39bの間でウェブWが挟み送りされる際に、折込ローラ39a,39bの間の隙間dの変化を検出するもので、本実施例では、少なくとも一方の折込ローラ39a(39b)の側部において、当該折込ローラ39a(39b)の軸方向の少なくとも1箇所に設けられた加速度計からなる。
折不良判断部55は、挙動検出部53により検出される折込ローラ39a,39bの挙動が所定の閾値を超える変化量である場合に、ウェブWに折不良が発生したと判断する。例えば、図5に示すように、挙動検出部53により折込ローラ39a,39bの間でウェブWが順次挟み送りされる通常検出55Aの間に監視区間55Bを設け、この監視区間55Bにおいて折込ローラ39a,39bの挙動の変化量が閾値55Cを超えた超過部55Dがある場合、この超過部55Dを含み折込ローラ39a,39bの間で挟み送りされたウェブWにおいて、折不良により必要以上に厚さが厚くなって変化量が大きくなった、すなわち折不良が発生したと判断する。なお、折不良判断部55は、例えば、折込ローラ39a,39bの挙動が所定の閾値を超える変化量であることが挙動検出部53により検出されているとしても、これを一定時間検出されなければ折不良の発生がないと判断してもよい。また、折不良判断部55は、例えば、折込ローラ39a,39bの挙動が所定の閾値を超える変化量であることが挙動検出部53により検出されているとしても、挙動検出部53による検出数が所定の部数折帖Sが形成される内の所定数以下である場合に折不良の発生がないと判断してもよい。
記憶部57は、ウェブWの運転条件が記憶される。また、記憶部57は、図6および図7に示すように、予め設定されたプリセット値であって折込ローラ39a,39bの設置値(隙間dや位相t)の基準データ、およびウェブWの送り速度に応じた速度関数であって予め設定されて基準データにおける設置値を補正する補正データを含むプリセットデータが記憶される。通常、ウェブWの送り速度が加速されると、基準データから補正データにより隙間dは図6に示すように狭められ、位相tは図7に示すように折込ローラ39a,39bの周方向への移動距離が短くされる。また、プリセットデータは、各運転条件の組み合わせに応じて複数種類が記憶される。さらに、プリセットデータは、不良発生時に設置値の調整を行う調整用データも含まれる。また、記憶部57は、図9に示すように、折不良時の変更データが記憶される。折不良時の変更データとしては、設置値変更部51である隙間調整装置51Aや位相調整装置51Bにより変更された設置値(隙間dや位相t)であり、これに関連して設置値を調整した際の現在の送り速度(部数)や運転条件(ここではウェブWの重ね枚数:建頁を一例として示す)や挙動検出部53による検出結果が含まれる。
制御部59は、設置値変更部51、挙動検出部53、折不良判断部55、記憶部57に接続され、折込ローラ調整装置50を統括的に制御する。制御部59は、設置値変更部51が隙間調整装置51Aである場合は、モータ51A−7および位置検出器51A−5と接続される。また、制御部59は、設置値変更部51が位相調整装置51Bである場合は、モータ51B−6および位置検出器51B−7と接続される。
この制御部59は、ウェブWの運転条件を取得して記憶部57に記憶させたり、当該運転条件に応じて予め設定された基準データおよび補正データを取得して記憶部57に記憶させたり、設置値変更部51において変更された変更データを取得して記憶部57に記憶させたり、挙動検出部53において検出された折込ローラ39a,39bの挙動変化を取得して記憶部57に記憶させたり、折不良判断部55において判断された判断結果を取得して記憶部57に記憶させたりする。また、制御部59は、印刷機の運転開始時に運転条件を取得したり、運転条件に応じた基準データおよび補正データを記憶部57から読み出し実行させたり、設置値変更部51において変更調整を実行させたり、実行された変更データを所得したり、変更データを補正データとして更新させたり、更新した補正データに基づき基準データを更新させたりする。
入力部61は、制御部59に接続され、制御部59に各種情報を入力する。各種情報は、運転条件や、基準データおよび補正データがある。入力部61は、オペレータが各種情報を入力するようにキーボードやマウスやタッチパネル、記憶媒体から各種情報を読み出すドライバ、またはインターネット回線網のネットワーク63を介して接続されて当該ネットワーク63に接続された他の折込ローラ調整装置50から各種情報を読み出す入力装置として構成される。また、入力部61は、記憶部57に記憶されている各種情報をネットワーク63に接続された他の折込ローラ調整装置50に送ることができる。
上述した折込ローラ調整装置50の動作であって折込ローラ調整方法について説明する。図10および図11は、本実施例に係る折込ローラ調整装置の動作を表すフローチャートである。図10は、折不良が発生した場合の動作を示し、図11は、印刷開始から印刷終了するまでの送り速度の変化に対応した動作を示している。
まず、折不良が発生した場合の動作について、図10に示す。挙動検出部53にて折込ローラ39a,39bの挙動の変化量が閾値を超えたことを検出し、かつ折不良判断部55において折不良と判断され、折不良が発生した場合(ステップS1:第一折不良判断工程Yes)、制御部59は、折不良が発生した旨をオペレータに報知し(例えば、ブザーやランプやディスプレイへの表示など)、自動調整モードであるかを確認する(ステップS2)。ここで、自動調整モードとは、記憶部57に記憶された調整用データを用いて折込ローラ39a,39bの設置値を自動的に調整するモードである。一方、自動調整モードでない場合は、折込ローラ39a,39bの設置値を自動的に調整しないため、オペレータが入力部61を操作して手動で調整することになる。すなわち、ステップS2において自動調整モードである場合(ステップS2:Yes)、制御部59は、記憶部57に現在の運転条件に対応する該当する調整用データがあれば(ステップS3:Yes)、その調整用データを用いて折込ローラ39a,39bの設置値を自動的に調整する(ステップS4)。一方、ステップS2において自動調整モードでない場合(ステップS2:No)、制御部59は、上述したオペレータへの報知の後にオペレータによる手動での調整の完了を待つ(ステップS5)。なお、ステップS3において、記憶部57に現在の運転条件に対応する該当する調整用データがなければ(ステップS3:No)、制御部59は、上述したオペレータへの報知の後にオペレータによる手動での調整の完了を待つ(ステップS5)。
そして、ステップS4およびステップS5の後、調整したが未だ折不良が発生する場合(ステップS6:第二不良判断工程Yes)、制御部59は、ステップS2に戻って調整を行わせる。一方、ステップS4およびステップS5の後、調整したことで折不良の発生が防止できた場合(ステップS6:第二不良判断工程No)、制御部59は、調整した結果(変更データ)を記憶するとオペレータが予め設定しているか、つまり自動記憶モードに設定されているかを確認する(ステップS7)。このステップS7において、自動記憶モードに設定されている場合(ステップS7:Yes)、制御部59は、調整した結果(変更データ)を現在の運転条件に関連付けて記憶部57に記憶させる(ステップS8:データ記憶工程)。一方、ステップS7において、自動記憶モードに設定されていない場合(ステップS7:No)、制御部59は、手動記憶するかをオペレータに報知し(例えば、ディスプレイへの表示など)、オペレータによる手動記憶の実行(ステップS9:Yes)または非実行(ステップS9:No)を待つ。手動記憶実行の場合(ステップS9:Yes)、制御部59は、調整した結果(変更データ)を現在の運転条件に関連付けて記憶部57に記憶させる(ステップS8:データ記憶工程)。また、手動記憶非実行の場合(ステップS9:No)、制御部59は、調整した結果(変更データ)を記憶部57に記憶せず、印刷終了を待つ(ステップS10)。そして、印刷が終了しない場合(ステップS10:No)、運転が継続されるため、制御部59は、ステップS1に戻り、折不良が発生するかを確認する。一方、印刷が終了する場合(ステップS10:Yes)、ステップS8で記憶した変更データを記憶部57に記憶されているプリセットデータから更新して記憶部57に記憶するとオペレータが予め設定しているか、つまり自動更新モードに設定されているかを確認する(ステップS11)。このステップS11において、自動更新モードに設定されている場合(ステップS11:Yes)、制御部59は、ステップS8で記憶した変更データを記憶部57に記憶されている同運転条件のプリセットデータから更新して記憶部57に記憶させ(ステップS12:補正データ更新工程、基準データ更新工程)、本動作を終了する。一方、ステップS11において、自動更新モードに設定されていない場合(ステップS11:No)、制御部59は、手動更新するかをオペレータに報知し(例えば、ディスプレイへの表示など)、オペレータによる手動更新の実行(ステップS13:Yes)または非実行(ステップS13:No)を待つ。手動更新実行の場合(ステップS13:Yes)、制御部59は、ステップS8で記憶した変更データを記憶部57に記憶されている同運転条件のプリセットデータから更新して記憶部57に記憶させ(ステップS12:補正データ更新工程、基準データ更新工程)、本動作を終了する。また、手動更新非実行の場合(ステップS13:No)、制御部59は、更新をせず、本動作を終了する。なお、ステップS1において、折不良が発生しない場合(ステップS1:第一折不良判断工程No)、制御部59は、ステップS7に移行する。
次に、印刷開始から印刷終了するまでの送り速度の変化に対応した動作について、図8を参照しつつ図11に示す。印刷を開始するにあたり、制御部59は、運転条件を入力する(ステップS21[図8(1)])。運転条件は、例えば、オペレータが入力部61を操作して手動で入力する。その後、制御部59は、入力された運転条件に応じたプリセットデータを読み出しプリセットする(ステップS22[図8(2)])。プリセットデータは、基本的に記憶部57から読み出す。なお、記憶部57に運転条件に応じたプリセットデータがない場合、制御部59は、オペレータにその旨を報知し(例えば、ブザーやランプやディスプレイへの表示など)、オペレータが入力部61を操作しプリセットデータを入力することを待つ。オペレータは、プリセットデータが記憶されている記憶媒体を入力部61に接続してプリセットデータを入力したり、インターネット回線網のネットワーク63を介して接続された他の折込ローラ調整装置50からプリセットデータを読み出して入力したりすることで、入力された運転条件に応じたプリセットデータを取得する。また、記憶部57に運転条件に応じたプリセットデータがない場合、制御部59は、オペレータにその旨を報知し、インターネット回線網のネットワーク63を介して接続された他の折込ローラ調整装置50からプリセットデータを直接読み出して入力してもよい。そして、プリセット後、印刷が開始される(ステップS23[図8(3)])。
例えば、印刷が開始され、図8に示すようにウェブWの送り速度が加速され、8万部/時で送り速度が一定とされる。このような加速時や送り速度が一定とされたとき、図10に示したように、折不良が発生した場合、オペレータによる設置値の調整が行われ[図8(4)]、折不良の発生が防止できた場合(ステップS24:Yes)、制御部59は、プリセットデータの補正データを自己学習する(ステップS25[図8(5)])。ここでの自己学習とは、図10に示すステップS8のように、調整した結果(変更データ)を現在の運転条件に関連付けて記憶部57に記憶させることである。一方、オペレータによる設置値の調整が行われなかった場合(ステップS24:No)、制御部59は、プリセットデータの補正データを自己学習する(ステップS25[図8(5)])。ここでの自己学習は、折不良の発生がないときの良好なプリセットデータを記憶部57に記憶させることである。なお、ステップS25の自己学習は、図10に示すステップS7において記憶するとオペレータが予め設定している場合、図8(6)で加速開始されるときに自動的に行う。また、ステップS25の自己学習は、8万部/時での設置値を調整した結果(変更データ)を現在の運転条件に関連付けて記憶部57に記憶させるだけに限らない。例えば、8万部/時を前段の送り速度としその後の12万部/時や15万部/時を後段の送り速度とした場合、前段の送り速度で設置値を調整した結果(変更データ)に基づき、後段の設置値を前後段の送り速度の関連性(速度関数)に応じて変更してもよい。
その後、図8(6)に示すようにウェブWの送り速度が加速され(ステップS26)、12万部/時や15万部/時で送り速度が一定とされる。ここでも、加速時や送り速度が一定とされたとき、図10に示したように、折不良が発生した場合、オペレータによる設置値の調整が行われ[図8(7)]、折不良の発生が防止できた場合(ステップS27:Yes)、制御部59は、プリセットデータの補正データを自己学習する(ステップS28[図8(8)])。ここでの自己学習とは、図10に示すステップS8のように、調整した結果(変更データ)を現在の運転条件に関連付けて記憶部57に記憶させることである。一方、オペレータによる設置値の調整が行われなかった場合(ステップS27:No)、制御部59は、プリセットデータの補正データを自己学習する(ステップS28[図8(8)])。ここでの自己学習は、折不良の発生がないときの良好なプリセットデータを記憶部57に記憶させることである。なお、ステップS28の自己学習は、図10に示すステップS7において記憶するとオペレータが予め設定している場合、後に加速開始または減速開始されるときに自動的に行う。また、ステップS28の自己学習は、12万部/時折帖Sが形成されるまでで設置値を調整した結果(変更データ)を現在の運転条件に関連付けて記憶部57に記憶させるだけに限らない。例えば、12万部/時を前段の送り速度としその後の15万部/時を後段の送り速度とした場合、前段の送り速度で設置値を調整した結果(変更データ)に基づき、後段の設置値を前後段の送り速度の関連性(速度関数)に応じて変更してもよい。
その後、印刷が終了される(ステップS29[図8(9)])。印刷終了時または印刷終了後、制御部59は、プリセットデータを更新する(ステップS30[図8(10)])。プリセットデータの更新とは、図10に示すステップS12のように、記憶した変更データを記憶部57に記憶されている同運転条件のプリセットデータから更新して記憶部57に記憶させることである。この場合、プリセットデータのうちの補正データだけを更新してもよい。また、補正データだけでなく、補正データの更新に伴い速度関数に基づいてプリセットデータのうちの基準データも更新してもよい(基準データ更新工程)。
このように、本実施例の折込ローラ調整装置50は、ウェブWを挟み送りして折り込み折帖Sとする一対の折込ローラ39a,39bと、折込ローラ39a,39bの挙動を検出する挙動検出部53と、予め設定された折込ローラ39a,39bの設置値の基準データ、およびウェブWの送り速度に応じて予め設定されて基準データにおける設置値を補正する補正データが記憶される記憶部57と、折込ローラ39a,39bの設置値を変更する設置値変更部51と、挙動検出部53により検出される折込ローラ39a,39bの挙動が所定の閾値を超える変化量である場合に折帖Sに折不良が発生したと判断する折不良判断部55と、折不良判断部55により折不良が発生したと判断され、かつ設置値変更部51により折込ローラ39a,39bの設置値が記憶部57に記憶された補正データの設置値から変更された場合に変更された設置値の変更データを記憶部57に記憶可能とし、当該変更された設置値において折不良判断部55により折不良の発生がないと判断された場合、変更された設置値の変更データを記憶部57に記憶されている補正データから更新可能とする制御部59と、を備える。
この折込ローラ調整装置50によれば、折不良が発生した場合、折込ローラ39a,39bの設置値の補正データを変更することで、折不良の発生を防止することができる。しかも、折不良の発生を防止した際の折込ローラ39a,39bの設置値の変更データを記憶し、もとの補正データから更新することで、後にウェブWを挟み送りして折り込み折帖Sとする際に最良の補正データにより折込ローラ39a,39bの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。この結果、ウェブWの損紙を低減することができる。また、折込ローラ39a,39bの設置値の変更をする頻度を低減でき、オペレータの負荷を軽減することができる。
また、本実施例の折込ローラ調整装置50では、制御部59は、更新した補正データに基づき記憶部57に記憶されている基準データを更新可能とする。
この折込ローラ調整装置50によれば、更新した補正データに基づき基準データを更新することで、後にウェブWを挟み送りして折り込み折帖Sとする際に最良の基準データにより折込ローラ39a,39bの設置値を設定でき、折不良の発生を防止する効果を顕著に得ることができる。
また、本実施例の折込ローラ調整装置50では、折不良判断部55は、折込ローラ39a,39bの設置値が変更された場合、折込ローラ39a,39bの挙動が所定の閾値を超える変化量であることが挙動検出部53により一定時間検出されない場合に折不良の発生がないと判断する。
この折込ローラ調整装置50によれば、挙動検出部53により一定時間検出されなければ折不良の発生がないと判断することで、頻繁に設置値の変更を行う事態を防ぐことができ、かつ折帖Sを必要部数形成するまでの時間が延長される事態を防ぐことができる。
また、本実施例の折込ローラ調整装置50では、折不良判断部55は、折込ローラ39a,39bの設置値が変更された場合、折込ローラ39a,39bの挙動が所定の閾値を超える変化量である挙動検出部53による検出数が所定の部数折帖Sが形成される内の所定数以下である場合に折不良の発生がないと判断する。
挙動検出部53により折込ローラ39a,39bの挙動が所定の閾値を超える変化量であることを検出するたびに設置値の変更を行うと、設置値の変更頻度が増してオペレータに負荷がかかるばかりでなく、折帖Sを必要部数形成するまでに時間を要すことになる。そこで、この折込ローラ調整装置50によれば、挙動検出部53による検出数が所定の部数折帖Sが形成される内の所定数以下である場合に折不良の発生がないと判断することで、頻繁に設置値の変更を行う事態を防ぐことができ、かつ折帖Sを必要部数形成するまでの時間が延長される事態を防ぐことができる。
また、本実施例の折込ローラ調整装置50では、補正データは、ウェブWの段階的な送り速度の変化に応じて折込ローラ39a,39bの設置値がそれぞれ設定されて記憶部57に記憶されており、制御部59は、前段の設置値の補正データが変更された場合、後段の設置値を前後段の送り速度の関連性に応じて変更する。
この折込ローラ調整装置50によれば、前段の設置値の補正データを変更することで、後段の設置値も適正に変更するため、ウェブWを挟み送りして折り込み折帖Sとする最中に、最良の補正データにより折込ローラ39a,39bの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。
また、本実施例の折込ローラ調整装置50では、基準データや補正データは、ウェブWの運転条件に伴い設定されており、制御部59は、運転条件が同じ変更データに基づき更新する。
この折込ローラ調整装置50によれば、運転条件が同じ変更データに基づき基準データや補正データを更新するため、後にウェブWを挟み送りして折り込み折帖Sとする際に信頼性の高い最良の基準データや補正データにより折込ローラ39a,39bの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。
また、本実施例の折込ローラ調整装置50では、基準データや補正データは、ウェブWの運転条件に伴い設定されており、制御部59は、運転条件が同じ変更データに基づき更新する場合、制御部59は、挙動検出部53により検出される折込ローラ39a,39bの挙動の変化量が近似する変更データに基づき更新することが好ましい。
ここで、折込ローラ39a,39bの挙動の変化量が近似するか否かの判断は、例えば、図12に示すように、挙動検出部53により検出される折込ローラ39a,39bの挙動変化の波形について、運転条件が同じであって実線で示す検出した波形と一点鎖線で示す記憶した波形とがあるとする。また、図12では、挙動検出部53により折込ローラ39a,39bの間でウェブWが順次挟み送りされる通常検出55Aに加えて、折込ローラ39a,39bの挙動の変化量が閾値55Cを超えた超過部55Dがあるとする。このような場合、通常検出55Aの変位量(縦軸)α、超過部55Dの変位量(縦軸)β、および時間経過(横軸)θにおいて、実線と一点鎖線との相対差が±5%の範囲である場合を近似すると判断する。または、実線で示す検出した波形と一点鎖線で示す記憶した波形との相関係数を求め、その係数が所定の範囲であれば近似すると判断する。
運転条件が同じ場合、そのときの折不良は、挙動検出部53において検出される折込ローラ39a,39bの挙動変化の変化量が近似することが多い。従って、運転条件が同じ場合は、挙動検出部53により検出される折込ローラ39a,39bの挙動の変化量が近似する変更データに基づき基準データや補正データを更新することで、後にウェブWを挟み送りして折り込み折帖Sとする際に信頼性の高い最良の基準データや補正データにより折込ローラ39a,39bの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。
また、本実施例の折込ローラ調整装置50では、設置値変更部51は、一対の折込ローラ39a,39bの間の隙間dを設置値として変更する。
この折込ローラ調整装置50によれば、一対の折込ローラ39a,39bの間の隙間dを設置値として変更することで、折不良の発生を防止する効果を顕著に得ることができる。
また、本実施例の折込ローラ調整装置50では、設置値変更部51は、一対の折込ローラ39a,39bの回転方向の位相tを設置値として変更する。
この折込ローラ調整装置50によれば、一対の折込ローラ39a,39bの回転方向の位相tを設置値として変更することで、折不良の発生を防止する効果を顕著に得ることができる。
また、本実施例の折込ローラ調整装置50では、挙動検出部53は、加速度計により折込ローラ39a,39bの挙動を検出する。
この折込ローラ調整装置50によれば、加速度計により折込ローラ39a,39bの挙動を検出することで、加速度計による波形の違いから折不良の発生の判断を容易に行うことができる。
また、本実施例の折込ローラ調整装置50では、他の折込ローラ調整装置50において記憶された基準データおよび補正データを入力する入力部61を備え、制御部59は、入力部61により入力された基準データおよび補正データを適用する。
この折込ローラ調整装置50によれば、記憶部57に適用可能な基準データおよび補正データが存在しない場合であっても、他の折込ローラ調整装置50において記憶された基準データおよび補正データを入力部61から入力し適用することで、折不良の発生を防止することができる。
また、本実施例の折込ローラ調整装置50では、入力部61は、インターネット回線網のネットワーク63を介して接続可能に設けられる。
この折込ローラ調整装置50によれば、記憶部57に適用可能な基準データおよび補正データが存在しない場合であっても、インターネット回線網のネットワーク63を通じ、他の折込ローラ調整装置50において記憶された基準データおよび補正データを入力部61から入力し適用することで、折不良の発生を防止することができる。
また、本実施例の印刷機(新聞用オフセット輪転印刷機)は、ウェブWを繰り出して給紙する給紙装置Rと、給紙装置Rから給紙されたウェブWに印刷を施す印刷装置Uと、印刷装置Uで印刷が施されたウェブWを折りつつ裁断した折帖Sとして排出する折機Fとを備え、折機Fにおける折込ローラ39a,39bに、上述した折込ローラ調整装置50を適用する。
この印刷機によれば、折機Fにおいて折不良が発生した場合、折込ローラ39a,39bの設置値の補正データを変更することで、折不良の発生を防止することができる。しかも、折不良の発生を防止した際の折込ローラ39a,39bの設置値の変更データを記憶し、もとの補正データから更新することで、後にウェブWを挟み送りして折り込み折帖Sとする際に最良の補正データにより折込ローラ39a,39bの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。この結果、ウェブWの損紙を低減することができる。また、折込ローラ39a,39bの設置値の変更をする頻度を低減でき、オペレータの負荷を軽減することができる。
また、本実施例の折込ローラ調整方法は、ウェブWを挟み送りして折り込み折帖Sとする一対の折込ローラ39a,39bの挙動を検出し、当該挙動が所定の閾値を超える変化量である場合に折帖Sに折不良が発生したと判断する第一折不良判断工程と、予め設定された折込ローラ39a,39bの設置値の基準データ、およびウェブWの送り速度に応じて予め設定されて基準データにおける設置値を補正する補正データが記憶されており、第一折不良判断工程により折不良が発生したと判断され、かつ折込ローラ39a,39bの設置値が記憶された補正データの設置値から変更された場合に変更された設置値の変更データを記憶可能とするデータ記憶工程と、変更された設置値において折不良の発生を判断する第二不良判断工程と、第二折不良判断工程により折不良の発生がないと判断された場合、変更された設置値の変更データを記憶されている補正データから更新可能とする補正データ更新工程と、を含む。
この折込ローラ調整方法によれば、折不良が発生した場合、折込ローラ39a,39bの設置値の補正データを変更することで、折不良の発生を防止することができる。しかも、折不良の発生を防止した際の折込ローラ39a,39bの設置値の変更データを記憶し、もとの補正データから更新することで、後にウェブWを挟み送りして折り込み折帖Sとする際に最良の補正データにより折込ローラ39a,39bの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。この結果、ウェブWの損紙を低減することができる。また、折込ローラ39a,39bの設置値の変更をする頻度を低減でき、オペレータの負荷を軽減することができる。
また、本実施例の折込ローラ調整方法では、更新した補正データに基づき記憶されている基準データを更新可能とする基準データ更新工程をさらに含む。
この折込ローラ調整方法によれば、更新した補正データに基づき基準データを更新することで、後にウェブWを挟み送りして折り込み折帖Sとする際に最良の基準データにより折込ローラ39a,39bの設置値を設定でき、折不良の発生を防止する効果を顕著に得ることができる。
また、本実施例の折込ローラ調整方法では、第二折不良判断工程は、折込ローラ39a,39bの挙動が所定の閾値を超える変化量であることが一定時間検出されない場合に折不良の発生がないと判断する。
この折込ローラ調整方法によれば、一定時間検出されなければ折不良の発生がないと判断することで、頻繁に設置値の変更を行う事態を防ぐことができ、かつ折帖Sを必要部数形成するまでの時間が延長される事態を防ぐことができる。
また、本実施例の折込ローラ調整方法では、第二折不良判断工程は、折込ローラ39a,39bの挙動が所定の閾値を超える変化量である検出数が所定の部数折帖Sが形成される内の所定数以下である場合に折不良の発生がないと判断する。
折込ローラ39a,39bの挙動が所定の閾値を超える変化量であることを検出するたびに設置値の変更を行うと、設置値の変更頻度が増してオペレータに負荷がかかるばかりでなく、折帖Sを必要部数形成するまでに時間を要すことになる。そこで、この折込ローラ調整方法によれば、検出数が所定の部数折帖Sが形成される内の所定数以下である場合に折不良の発生がないと判断することで、頻繁に設置値の変更を行う事態を防ぐことができ、かつ折帖Sを必要部数形成するまでの時間が延長される事態を防ぐことができる。
また、本実施例の折込ローラ調整方法では、補正データは、ウェブWの段階的な送り速度の変化に応じて折込ローラ39a,39bの設置値がそれぞれ設定されて記憶されており、補正データ更新工程は、前段の設置値の補正データが変更された場合、後段の設置値を前後段の送り速度の関連性に応じて変更する。
この折込ローラ調整方法によれば、前段の設置値の補正データを変更することで、後段の設置値も適正に変更するため、ウェブWを挟み送りして折り込み折帖Sとする最中に、最良の補正データにより折込ローラ39a,39bの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。
また、本実施例の折込ローラ調整方法では、基準データおよび補正データは、ウェブWの運転条件に伴い設定されており、補正データ更新工程は、運転条件が同じ変更データに基づき更新する。
この折込ローラ調整方法によれば、運転条件が同じ変更データに基づき補正データを更新するため、後にウェブWを挟み送りして折り込み折帖Sとする際に信頼性の高い最良の補正データにより折込ローラ39a,39bの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。
また、本実施例の折込ローラ調整方法では、基準データおよび補正データは、ウェブWの運転条件に伴い設定されており、補正データ更新工程は、運転条件が同じ変更データに基づき更新する場合、補正データ更新工程は、折込ローラ39a,39bの挙動の変化量が近似する変更データに基づき更新することが好ましい。
運転条件が同じ場合、そのときの折不良は、折込ローラ39a,39bの挙動変化の変化量が近似することが多い。従って、運転条件が同じ場合は、折込ローラ39a,39bの挙動の変化量が近似する変更データに基づき基準データや補正データを更新することで、後にウェブWを挟み送りして折り込み折帖Sとする際に信頼性の高い最良の基準データや補正データにより折込ローラ39a,39bの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。
また、本実施例の折込ローラ調整方法では、基準データおよび補正データは、ウェブWの運転条件に伴い設定されており、基準データ更新工程は、運転条件が同じ変更データに基づき更新する。
この折込ローラ調整方法によれば、運転条件が同じ変更データに基づき基準データを更新するため、後にウェブWを挟み送りして折り込み折帖Sとする際に信頼性の高い最良の基準データにより折込ローラ39a,39bの設置値を設定でき、折不良の発生を防止することができる。
また、本実施例の折込ローラ調整方法では、折込ローラ39a,39bの設置値の変更は、一対の折込ローラ39a,39bの間の隙間dを変更する。
この折込ローラ調整方法によれば、一対の折込ローラ39a,39bの間の隙間dを設置値として変更することで、折不良の発生を防止する効果を顕著に得ることができる。
また、本実施例の折込ローラ調整方法では、折込ローラ39a,39bの設置値の変更は、一対の折込ローラ39a,39bの回転方向の位相tを変更する。
この折込ローラ調整方法によれば、一対の折込ローラ39a,39bの回転方向の位相tを設置値として変更することで、折不良の発生を防止する効果を顕著に得ることができる。
また、本実施例の折込ローラ調整方法では、折込ローラ39a,39bの挙動の検出は、加速度計により検出する。
この折込ローラ調整方法によれば、加速度計により折込ローラ39a,39bの挙動を検出することで、加速度計による波形の違いから折不良の発生の判断を容易に行うことができる。
また、本実施例の折込ローラ調整方法では、データ記憶工程は、基準データおよび補正データを他の折込ローラ調整装置から入力する。
この折込ローラ調整方法によれば、適用可能な基準データおよび補正データが存在しない場合であっても、他の折込ローラ調整装置50において記憶された基準データおよび補正データを入力し適用することで、折不良の発生を防止することができる。
また、本実施例の折込ローラ調整方法では、データ記憶工程は、インターネット回線網のネットワーク63を通じて他の折込ローラ調整装置50の基準データおよび補正データを入力する。
この折込ローラ調整方法によれば、適用可能な基準データおよび補正データが存在しない場合であっても、インターネット回線網のネットワーク63を通じ、他の折込ローラ調整装置50において記憶された基準データおよび補正データを入力部61から入力し適用することで、折不良の発生を防止することができる。
39a,39b 折込ローラ
50 折込ローラ調整装置
51 設置値変更部
51A 隙間調整装置
51B 位相調整装置
53 挙動検出部
55 折不良判断部
57 記憶部
59 制御部
61 入力部
63 ネットワーク
R 給紙装置
U 印刷装置
F 折機
W ウェブ
S 折帖
d 隙間
t 位相

Claims (23)

  1. ウェブを挟み送りして折り込み折帖とする一対の折込ローラと、
    前記折込ローラの挙動を検出する挙動検出部と、
    予め設定された前記折込ローラの設置値の基準データ、および前記ウェブの送り速度に応じて予め設定されて前記基準データにおける設置値を補正する補正データが記憶される記憶部と、
    前記折込ローラの設置値を変更する設置値変更部と、
    前記挙動検出部により検出される前記折込ローラの挙動が所定の閾値を超える変化量である場合に前記折帖に折不良が発生したと判断する折不良判断部と、
    前記折不良判断部により折不良が発生したと判断され、かつ前記設置値変更部により前記折込ローラの設置値が前記記憶部に記憶された前記補正データの設置値から変更された場合に変更された設置値の変更データを前記記憶部に記憶可能とし、当該変更された設置値において前記折不良判断部により折不良の発生がないと判断された場合、前記変更された設置値の変更データを前記記憶部に記憶されている前記補正データから更新可能とする制御部と、
    を備え
    前記補正データは、前記ウェブの段階的な送り速度の変化に応じて前記折込ローラの設置値がそれぞれ設定されて前記記憶部に記憶されており、
    前記制御部は、前段の設置値の前記補正データが変更された場合、後段の設置値を前後段の送り速度の関連性に応じて変更することを特徴とする折込ローラ調整装置。
  2. 前記制御部は、更新した前記補正データに基づき前記記憶部に記憶されている前記基準データを更新可能とすることを特徴とする請求項1に記載の折込ローラ調整装置。
  3. 前記折不良判断部は、前記折込ローラの設置値が変更された場合、前記折込ローラの挙動が所定の閾値を超える変化量であることが前記挙動検出部により一定時間検出されない場合に折不良の発生がないと判断することを特徴とする請求項1または2に記載の折込ローラ調整装置。
  4. 前記折不良判断部は、前記折込ローラの設置値が変更された場合、前記折込ローラの挙動が所定の閾値を超える変化量である前記挙動検出部による検出数が所定の部数前記折帖が形成される内の所定数以下である場合に折不良の発生がないと判断することを特徴とする請求項1または2に記載の折込ローラ調整装置。
  5. 前記基準データや前記補正データは、前記ウェブの運転条件に伴い設定されており、
    前記制御部は、前記運転条件が同じ変更データに基づき更新することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の折込ローラ調整装置。
  6. 前記制御部は、前記運転条件が同じ場合、前記挙動検出部により検出される前記折込ローラの挙動の変化量が近似する変更データに基づき更新することを特徴とする請求項に記載の折込ローラ調整装置。
  7. 前記設置値変更部は、一対の前記折込ローラの間の隙間を設置値として変更することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の折込ローラ調整装置。
  8. 前記設置値変更部は、一対の前記折込ローラの回転方向の位相を設置値として変更することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の折込ローラ調整装置。
  9. 前記挙動検出部は、加速度計により前記折込ローラの挙動を検出することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の折込ローラ調整装置。
  10. 他の折込ローラ調整装置において記憶された基準データおよび補正データを入力する入力部を備え、
    前記制御部は、前記入力部により入力された前記基準データおよび前記補正データを適用することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の折込ローラ調整装置。
  11. 前記入力部は、インターネット回線網のネットワークを介して接続可能に設けられることを特徴とする請求項10に記載の折込ローラ調整装置。
  12. ウェブを繰り出して給紙する給紙装置と、前記給紙装置から給紙された前記ウェブに印刷を施す印刷装置と、前記印刷装置で印刷が施された前記ウェブを折りつつ裁断した折帖として排出する折機とを備えた印刷機において、
    前記折機における折込ローラに、請求項1〜11のいずれか一つに記載の折込ローラ調整装置を適用したことを特徴とする印刷機。
  13. ウェブを挟み送りして折り込み折帖とする一対の折込ローラの挙動を検出し、当該挙動が所定の閾値を超える変化量である場合に前記折帖に折不良が発生したと判断する第一折不良判断工程と、
    予め設定された前記折込ローラの設置値の基準データ、および前記ウェブの送り速度に応じて予め設定されて前記基準データにおける設置値を補正する補正データが記憶されており、前記第一折不良判断工程により折不良が発生したと判断され、かつ前記折込ローラの設置値が記憶された前記補正データの設置値から変更された場合に変更された設置値の変更データを記憶可能とするデータ記憶工程と、
    変更された設置値において折不良の発生を判断する第二不良判断工程と、
    前記第二折不良判断工程により折不良の発生がないと判断された場合、前記変更された設置値の変更データを記憶されている補正データから更新可能とする補正データ更新工程と、
    を含み、
    前記補正データは、前記ウェブの段階的な送り速度の変化に応じて前記折込ローラの設置値がそれぞれ設定されて記憶されており、
    前記補正データ更新工程は、前段の設置値の前記補正データが変更された場合、後段の設置値を前後段の送り速度の関連性に応じて変更することを特徴とする折込ローラ調整方法。
  14. 更新した前記補正データに基づき記憶されている前記基準データを更新可能とする基準データ更新工程をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の折込ローラ調整方法。
  15. 前記第二折不良判断工程は、前記折込ローラの挙動が所定の閾値を超える変化量であることが一定時間検出されない場合に折不良の発生がないと判断することを特徴とする請求項13または14に記載の折込ローラ調整方法。
  16. 前記第二折不良判断工程は、前記折込ローラの挙動が所定の閾値を超える変化量である検出数が所定の部数前記折帖が形成される内の所定数以下である場合に折不良の発生がないと判断することを特徴とする請求項13または14に記載の折込ローラ調整方法。
  17. 前記基準データおよび前記補正データは、前記ウェブの運転条件に伴い設定されており、
    前記補正データ更新工程は、前記運転条件が同じ変更データに基づき更新することを特徴とする請求項13〜16のいずれか一つに記載の折込ローラ調整方法。
  18. 前記補正データ更新工程は、前記運転条件が同じ場合、前記折込ローラの挙動の変化量が近似する変更データに基づき更新することを特徴とする請求項17に記載の折込ローラ調整方法。
  19. 前記折込ローラの設置値の変更は、一対の前記折込ローラの間の隙間を変更することを特徴とする請求項13〜18のいずれか一つに記載の折込ローラ調整方法。
  20. 前記折込ローラの設置値の変更は、一対の前記折込ローラの回転方向の位相を変更することを特徴とする請求項13〜19のいずれか一つに記載の折込ローラ調整方法。
  21. 前記折込ローラの挙動の検出は、加速度計により検出することを特徴とする請求項13〜20のいずれか一つに記載の折込ローラ調整方法。
  22. 前記データ記憶工程は、前記基準データおよび前記補正データを他の折込ローラ調整装置から入力することを特徴とする請求項13〜21のいずれか一つに記載の折込ローラ調整方法。
  23. 前記データ記憶工程は、インターネット回線網のネットワークを通じて他の前記折込ローラ調整装置の前記基準データおよび前記補正データを入力することを特徴とする請求項22に記載の折込ローラ調整方法。
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