JP2022046299A - 折目位置調整用制御ユニット、折機、印刷機、折目位置調整用制御プログラム及び折目位置調整方法 - Google Patents

折目位置調整用制御ユニット、折機、印刷機、折目位置調整用制御プログラム及び折目位置調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】折丁の折目位置を自動で調整することが可能な折目位置調整用制御ユニット、折機、印刷機、折目位置調整用制御プログラム及び折目位置調整方法を提供する。【解決手段】枚葉状シート群を一対の折下ドラッグローラーで二つ折りすることで形成される折丁の折目位置を調整するための折目位置調整用制御ユニットであって、一対の折下ドラッグローラーを通過する折丁の搬送方向の長さを計測可能な折丁長さ計測部と、折丁長さ計測部により計測された折丁の搬送方向の長さに基づいて、該折丁の折目位置を調整する折目位置制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷機の折機における折丁の折目位置を自動で調整するための折目位置調整用制御ユニット、折機、印刷機、折目位置調整用制御プログラム及び折目位置調整方法に関するものである。
従来、新聞紙等の折丁を作成する印刷機には、印刷が施された連続紙を折胴及び鋸胴によって所定寸法で裁断して枚葉状のシート群とし、該枚葉状シート群を折胴に備えられた折ブレードによってその直下に設けられた一対の折下ドラッグローラー間に押し込むことで折り畳む折機が用いられている。このような折機において、枚葉状シート群を搬送方向の中央で正確に二つ折りするためには、印刷機の印刷速度や枚葉状シート群の枚数(頁数)等に応じて折丁の折目位置を調整する必要がある。
近年、このような折目位置の調整を自動で行うための折目位置調整装置を備える折装置が提案されている(特許文献1)。特許文献1の折装置は、印刷機の上昇時速度、下降時速度、紙質、頁数及び紙通しルート(多色頁の位置や経路長さによる影響要因)等の条件に対応する折目位置補正値をテーブル化して予め入力及び記憶させておき、運転速度に見合った折目位置補正値を演算することにより、折目位置の調整を自動で行うよう構成されている。
特開2002-120968号公報
しかしながら、特許文献1の折装置は、予め入力及び記憶させておいた折目位置補正値を用いて、印刷機の運転速度に応じた折目位置を予測して調整するものに過ぎないため、実際に形成された折丁の折目位置のズレが許容範囲まで修正されているか否かを判定することができず、結局、オペレータによる人手での良紙判定が必要となるという問題がある。
また、特許文献1の折装置は、折目位置自動調整後において折目位置のズレが許容範囲まで修正されていない場合に、マニュアル補正装置を操作してズレ状態を追加修正することが可能となっているが、このマニュアル補正装置の操作はオペレータが手動で行う必要があるため、依然として専門的なスキルが要求されると共に、作業負担が大きいという問題がある。
そこで、本発明は、折丁の折目位置を自動で調整することが可能な折目位置調整用制御ユニット、折機、印刷機、折目位置調整用制御プログラム及び折目位置調整方法を提供することを目的とする。
本発明に係る折目位置調整用制御ユニットは、枚葉状シート群を一対の折下ドラッグローラーで二つ折りすることで形成される折丁の折目位置を調整するための折目位置調整用制御ユニットであって、前記一対の折下ドラッグローラーを通過する前記折丁の搬送方向の長さを計測可能な折丁長さ計測部と、前記折丁長さ計測部により計測された前記折丁の搬送方向の長さに基づいて、該折丁の折目位置を調整するための調整信号を出力する折目位置制御部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る折目位置調整用制御ユニットにおいて、前記折目位置制御部は、前記折丁の折目位置を進み方向又は遅れ方向に調整し、前記折丁の搬送方向の長さの変化を監視することで、前記折丁の折目位置の調整方向を特定するよう構成されることが好ましい。
また、本発明に係る折目位置調整用制御ユニットにおいて、前記折目位置制御部は、前記折丁長さ計測部により計測された前記折丁の搬送方向の長さに基づくフィードバック制御によって、許容範囲に至るまで該折丁の折目位置を調整する調整制御を実行するための調整信号を出力可能に構成されることが好ましい。
本発明に係る折機は、上述した折目位置調整用制御ユニットと、枚葉状シート群を二つ折りすることで折丁を形成する一対の折下ドラッグローラーと、前記枚葉状シート群の搬送方向の中央部を前記一対の折下ドラッグローラー間に押し込む折ブレードを有する折胴とを備え、前記折目位置調整用制御ユニットは、前記折丁長さ計測部により計測された前記折丁の搬送方向の長さに基づいて、前記折ブレードによる前記枚葉状シート群の押し込みタイミングを調整するための調整信号を出力可能に構成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る折機は、前記一対の折下ドラッグローラーを通過する前記折丁の通過時間を検出可能なセンサーを更に備え、前記折目位置調整用制御ユニットは、前記センサーにより検出された前記折丁の通過時間に基づいて、前記折丁の搬送方向の長さを計測するよう構成されても良い。
さらに、本発明に係る折機において、前記折目位置調整用制御ユニットは、前記センサーにより検出された前記折丁の通過時間と、前記折胴の回転に伴って出力されるパルスの該通過時間内における入力回数とに基づいて、前記折丁の搬送方向の長さを計測するよう構成されても良い。
本発明に係る印刷機は、連続紙をロール状に巻き取りした巻取紙がセットされる給紙部と、前記給紙部から供給される連続紙に印刷を施す印刷部と、印刷後の連続紙を断裁して個々の枚葉状シート群を作成し、該枚葉状シート群を二つ折りすることで折丁を作成する折機とを備え、前記折機は、上述した折機であることを特徴とする。
本発明に係る折目位置調整用制御プログラムは、枚葉状シート群を一対の折下ドラッグローラーで二つ折りすることで形成される折丁の折目位置の調整を印刷機に実行させる折目位置調整用制御プログラムであって、前記印刷機に、前記折丁の搬送方向の長さに基づいて、該折丁の折目位置を調整する折目位置制御処理を実行させることを特徴とする。
本発明に係る折目位置調整方法は、枚葉状シート群を一対の折下ドラッグローラーで二つ折りすることで形成される折丁の折目位置を調整するための折目位置調整方法であって、前記一対の折下ドラッグローラーを通過する前記折丁の搬送方向の長さを計測する折丁長さ計測工程と、前記折丁長さ計測工程により計測された前記折丁の搬送方向の長さに基づいて、該折丁の折目位置を調整する折目位置制御工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、折丁の折目位置を自動で調整することが可能な折目位置調整用制御ユニット、折機、印刷機、折目位置調整用制御プログラム及び折目位置調整方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る印刷機における折機の概略構成を示す図である。 本実施形態に係る折目位置調整用制御ユニットのシステム構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る折機における折下ドラッグローラー近傍の概略構成を示す図である。 図3に示す枚葉状シート群が折下ドラッグローラーにより二つ折りされた状態を示す図である。 図5(a)は、正常な折目位置で二つ折りされた良紙を示す図であり、図5(b)は、折目位置がずれた不良紙を示す図である。 搬送方向に対して斜めに二つ折りされた状態の不良紙を示す図である。 センサーから出力されるパルスと、折胴回転パルス発信器から出力されるパルスとの関係を示す図である。 折胴の進み方向及び遅れ方向を示す図である。 本実施形態に係る折目位置調整方法の概略的な流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、図面は、本発明を示すために適宜強調や省略、比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状や位置関係、比率とは異なる場合がある。
[印刷機の全体構成]
本実施形態に係る印刷機1は、図1に示すように、連続紙Wをロール状に巻き取りした巻取紙がセットされる給紙部(図示せず)と、給紙部から供給される連続紙Wに印刷を施す印刷部(図示せず)と、印刷後の連続紙Wを断裁して個々の枚葉状シート群FPを作成し、該枚葉状シート群FPを二つ折りすることで折丁Sを作成する折機10と、折機10から折丁Sを受け取って下流側に搬送する羽根車装置(デリバリーファン)30及び搬送機構32とを備えている。なお、本実施形態に係る印刷機1において、給紙部、印刷部、羽根車装置30及び搬送機構32は、種々の公知のものを用いることができるため、説明を省略する。
[折機の全体構成]
折機10は、図1に示すように、印刷後の連続紙Wを搬送方向に沿って縦折りするフォーマー12と、縦折りされた連続紙Wを幅方向(搬送方向と直交する方向)に断裁して個々の枚葉状シート群FPを作成する鋸胴14と、断裁された枚葉状シート群FPを幅方向に沿って横折り(二つ折り)することで折丁Sを形成する折胴16及び一対の折下ドラッグローラー(フォルディングローラー)20a,20bと、フォーマー12から鋸胴14及び折胴16に至る搬送経路上において連続紙Wの搬送をガイドする各種ローラー(1組のフォーミングローラー18a、上中下3組のニッピングローラー18b,18c、18e及び1つのガイドローラー18d)とを備えている。なお、本実施形態に係る折機10において、フォーマー12、フォーミングローラー18a、ニッピングローラー18b,18c,18e及びガイドローラー18dは、種々の公知のものを用いることができるため、説明を省略する。
鋸胴14及び折胴16は、図1に示すように、連続紙Wの搬送方向と直交かつ走行する連続紙Wの面と平行に延びる回転軸(図示せず)を中心として回転可能に構成された円柱状のシリンダーであり、連続紙Wが挿入可能なわずかな間隔をおいて、連続紙Wの搬送経路を介して対向するように配置されている。これら鋸胴14及び折胴16は、回転軸に接続された回転駆動手段(図示せず)により、回転軸を中心として、連続紙Wの搬送速度と等しい周速度で、連続紙Wの搬送方向と同方向、すなわち、図1中の例では鋸胴14が反時計回りに回転し、折胴16が時計回りに回転するよう構成されている。また、鋸胴14及び折胴16とは、後述する鋸胴14の鋸刃と、折胴16の刃受けとが対向して接するような位相関係で回転するよう構成されている。
鋸胴14は、連続紙Wを断裁する長さ、すなわち枚葉状シート群FPの搬送方向の長さの2倍に略等しい周長を有しており、周方向に180度の間隔をおいて2つの鋸刃(図示せず)を有している。このため、鋸胴14は、半周回転する毎に連続紙Wを1回断裁するように構成されている。なお、鋸胴14の周長及び鋸刃の設置数は、枚葉状シート群FPの搬送方向の長さのN倍(Nは1以上の整数)であれば適宜変更することができ、例えば鋸胴14の周長を枚葉状シート群FPの搬送方向の長さと略等しい長さとし、鋸刃を1つのみ設ける構成としても良い。
折胴16は、鋸胴14と略等しい周長を有しており、180度の間隔をおいて設けられた2つの針部材(図示せず)と、180度の間隔をおいて設けられた2つの折ブレード(図示せず)とを有している。各針部材の周方向上流側の近傍には、鋸胴14の鋸刃を受けるための刃受け(図示せず)が設けられている。各折ブレードは、上流側の針部材に保持された枚葉状シート群FPの搬送方向の略中央に相当する位置となるように、2つの針部材の中間にそれぞれ設けられている。
各針部材及び各折ブレードは、カム機構等の適宜の手段により、適宜のタイミングで折胴16の周面から径方向外側に突出し、また、適宜のタイミングで折胴16の周面から径方向内側に没入するよう構成されている。
具体的には、各針部材は、鋸胴14によって断裁された連続紙W(枚葉状シート群FP)の搬送方向の先端部に突き刺さるように折胴16の周面から径方向外側に突出し、その後折胴16が半周若しくはN周+半周(Nは1以上の整数)回転したタイミングで折胴16の周面から径方向内側に没入して枚葉状シート群FPの保持を解除するよう構成されている。
また、各折ブレードは、一対の折下ドラッグローラー20a,20bが設けられた位置に到達する毎に、若しくは枚葉状シート群FPが所望の枚数積層された状態で一対の折下ドラッグローラー20a,20bが設けられた位置に到達する毎に、図3に示すように、折胴16の周面から径方向外側に突出して枚葉状シート群FPの搬送方向の中央部を一対の折下ドラッグローラー20a,20b間に押し込み、他の位置においては折胴16の周面から径方向内側に没入するよう構成されている。
折胴16は、後述する折目位置調整用制御ユニット60の折目位置制御部64からの調整信号に基づいて各折ブレードを出没させる駆動部の位相調整を行うことで、各折ブレードの出没のタイミング(すなわち、枚葉状シート群FPの押し込みタイミング)を調整することが可能に構成されている。なお、各折ブレード及び該折ブレードの駆動部の構成、並びに、各折ブレードの突出タイミング(枚葉状シート群FPの押し込みタイミング)を調整する機構の構成は、特許文献1(特開2002-120968号公報)や、例えば特開平7-242367号公報、特許第5425294号及び特許第5427976号等に開示された種々の公知の構成を任意に採用可能であるため、その詳細な説明は省略する。
折胴16の直下には、枚葉状シート群FPを幅方向(搬送方向と直交する方向)に二つ折りして折丁Sを作成する一対の折下ドラッグローラー20a,20bが、折胴16の軸方向に折ブレードが通過可能な間隔をおいて設けられている。これら一対の折下ドラッグローラー20a,20bは、それぞれ、枚葉状シート群FPの搬送速度と等しい周速度で、枚葉状シート群FPの搬送方向と同方向に回転するローラー部と、ローラー部を回転可能に支持するローラー支持部(図示せず)と、一対のローラー部22の間隙を調整する間隙調整機構(図示せず)とを備えている。なお、本実施形態に係る折機10において、折下ドラッグローラー20a,20bは、種々の公知のものを用いることができるため、説明を省略する。
[折機の制御系の構成]
また、折機10は、図1及び図2に示すように、折機10の各種制御を実行する折機制御部58と、折機10の駆動制御に用いる各種情報等を設定入力可能なグラフィックパネル56と、折胴16の回転数(印刷部数)を検出する折胴回転パルス発信器(FPG)51と、一対の折下ドラッグローラー20a,20bを通過する折丁Sの通過を検出可能なセンサー52と、折丁Sの折目位置を調整するための処理を実行する折目位置調整用制御ユニット60とを備えている。本実施形態において、これら折機制御部58、グラフィックパネル56及び折目位置調整用制御ユニット60は、折機10の操作側の外面SFに取り付けられた制御ボックス10aに設けられているが、これに限定されるものではない。
折機制御部58は、折目位置調整用制御ユニット60の後述する折丁長さ計測部62、グラフィックパネル56及び折機10の各駆動部と電気的に接続されており、予め格納されたプログラムをCPUにより実行することにより、折機10全体の制御を実行可能に構成されている。このような折機制御部58としては、例えば、PLC(Programmable Logic Controller)等を採用することが可能である。なお、本実施形態において、折機制御部58は、後述する折目位置調整用制御プログラムが格納され、CPUが折目位置調整用制御ユニット60の後述する折目位置制御部64としても機能する点を除き、印刷機に通常搭載される折機制御ユニットを採用可能であるため、その詳細な説明は省略する。
グラフィックパネル56は、折機10の駆動制御に用いる各種情報等を入力するための各種設定画面を表示し、該設定画面を介して各種情報の設定入力を受け付けるよう構成されている。また、グラフィックパネル56は、折目位置調整用制御ユニット60による自動調整のON/OFFを切り替え可能に構成されている。また、グラフィックパネル56は、適宜、エラーメッセージの表示や警報等の報知処理も実行可能に構成されている。このグラフィックパネル56は、グラフィックパネル56を動作させるためのプログラムが格納された記憶部(図示せず)を備えており、このプログラムに基づいて動作するよう構成されている。本実施形態において、グラフィックパネル56は、印刷機に通常搭載される汎用のグラフィックパネルを転用し、これに折目位置調整用制御ユニット60の制御に必要な情報を設定入力するための設定画面(図示せず)を任意に追加することで構成されている。
折胴回転パルス発信器51は、折胴16の回転位相に応じて所定数のパルスを出力するよう構成されており、該パルスの出力数を計測することにより、折胴16の回転数(及び印刷部数)等を検出可能に構成されている。このような折胴回転パルス発信器51としては、種々の公知の構成を採用可能であるため、その詳細な説明は省略する。
センサー52は、図3及び図4に示すように、可視光レーザーを出力可能な投光部52aと、該投光部52aにより出力された可視光レーザーを受光可能な受光部52bとを備えている。投光部52a及び受光部52bは、一対の折下ドラッグローラー20a,20bを通過する折丁Sの通過経路上において、該通過経路を挟むように対向配置されており、これにより、折丁Sの通過時においては投光部52aから出力された可視光レーザーが該折丁Sによって遮られ、受光部52bに到達しないよう構成されている。なお、センサー52は、既存又は新たに製造する折機に対して新規に取り付けても良いし、既存の折機に設置された紙詰まりセンサーを転用しても良い。また、センサー52は、折丁Sの通過を非接触で、かつリアルタイムに確実に検出できる検出手段であれば、可視光レーザーに限られるものではなく、適宜のものを用いることができる。
センサー52は、投光部52aから出力された可視光レーザーが受光部52bに到達している間は折目位置調整用制御ユニット60に対してOFF信号を出力し続け、投光部52aから出力された可視光レーザーが折丁Sに遮られて受光部52bに到達していない間は折目位置調整用制御ユニット60に対してON信号を出力し続けるよう構成されており、これにより、折目位置調整用制御ユニット60において、折丁Sの搬送方向の長さを特定し、図5(b)に示すような折目位置がずれた不良紙S´を検出することができるよう構成されている。
本実施形態において、センサー52は、図3及び図4に示すように、折丁Sの幅方向(折下ドラッグローラー20a,20bの軸方向)に離間して2台設置されている。具体的には、センサー52は、折丁Sの幅方向の一端部側(フォーマー12の後面RF側)に配置されたRF側センサー52RFと、折丁Sの幅方向の他端部側(フォーマー12の前面FF側)に配置されたFF側センサー52FFとを備えている。RF側センサー52RF及びFF側センサー52FFは、それぞれ、折目位置調整用制御ユニット60に対してOFF信号及びON信号を出力するよう構成されており、これにより、折目位置調整用制御ユニット60において、折丁Sの幅方向の一端部側における搬送方向の長さと、幅方向の他端部側における搬送方向の長さとの双方を特定し、図6に示すような斜めに二つ折りされた状態の不良紙S´´を検出することもできるよう構成されている。
[折目位置調整用制御ユニットの構成]
折目位置調整用制御ユニット60は、折丁Sの搬送方向の長さを測定することで折丁Sの折目位置不良を検出し、折胴16における折丁Sの折目位置を自動で調整するべく、折胴16(各折ブレードを出没させる駆動部)に対して調整信号を出力するよう構成されている。
具体的には、折目位置調整用制御ユニット60は、図1及び図2に示すように、一対の折下ドラッグローラー20a,20bを通過する折丁Sの搬送方向の長さを計測可能な折丁長さ計測部62と、折丁長さ計測部62により計測された折丁Sの搬送方向の長さに基づいて、該折丁Sの折目位置を調整するための調整信号を出力する折目位置制御部64とを備えている。
折丁長さ計測部62は、センサー52から出力されたOFF信号及びON信号が入力されるよう該センサー52と電気的に接続されており、センサー52から出力されたOFF信号及びON信号に基づいて、折丁Sの搬送方向の長さを計測するよう構成されている。
具体的には、折丁長さ計測部62は、図7に示すように、センサー52から出力されたON信号のパルス幅(図7の「FF側センサー22FF出力」及び「RF側センサー22RF出力」参照)に基づき、折丁Sの通過(通過時間)を特定可能に構成されている。また、折丁長さ計測部62は、印刷機1の運転中において折胴回転パルス発信器51から出力されるパルスが継続的に入力されており、ON信号のパルス幅(折丁Sの通過時間)内に入力された折胴回転パルス発信器51のパルスの入力回数(図7の「折胴回転パルス発信器51出力」参照)を計測することにより、折丁Sの搬送方向の長さをリアルタイムに順次算出可能に構成されている。
本実施形態では、このように、折胴回転パルス発信器51から出力されるパルス数を用いて折丁Sの搬送方向の長さを算出することにより、印刷機1の稼働速度(印刷速度)に影響されることなく折丁Sの搬送方向の長さを計測することが可能となるという利点を有する。なお、折胴回転パルス発信器51から出力されるパルスのパルス幅は、例えば良紙時におけるON信号のパルス幅の0.1倍~0.01倍程度に設定することが可能であるが、これに限定されず、高速で通過する折丁Sの通過時間(遮蔽時間)よりも短いパルス幅であれば良い。
このように、折丁長さ計測部62は、センサー52により検出されたON信号出力と、該ON信号出力中において折胴回転パルス発信器51から出力されたパルスの入力回数とに基づいて、折丁Sの搬送方向の長さを計測するよう構成されている。また、折丁長さ計測部62は、計測した折丁Sの搬送方向の長さを折目位置制御部64に対して出力するよう構成されている。このような構成を備える折丁長さ計測部62としては、例えば、デジタルタイムインターバルメーター等の高速カウンターユニットを任意に採用することが可能である。
なお、折丁Sの搬送方向の長さの算出は、折丁長さ計測部62ではなく、折目位置制御部64側において実行されても良い。すなわち、本明細書において、「折丁Sの搬送方向の長さを計測可能な折丁長さ計測部62」とは、折丁長さ計測部62において折丁Sの搬送方向の長さを算出する構成に限定されず、折丁長さ計測部62において折丁Sの搬送方向の長さを算出するため情報(本実施形態ではON信号のパルス幅内に入力された入力パルスの入力回数)を計測し、これに基づいて折目位置制御部64側において折丁Sの搬送方向の長さを算出する構成も含まれる。
折目位置制御部64は、折丁長さ計測部62により計測された折丁Sの搬送方向の長さの情報を取得し、この取得した折丁Sの搬送方向の長さに基づいて、折ブレードによる枚葉状シート群FPの押し込みタイミングを調整するための調整信号を折胴16(各折ブレードを出没させる駆動部)に対して出力可能に構成されている。
具体的には、折目位置制御部64は、まず、折丁長さ計測部62により計測された折丁Sの搬送方向の長さ(図5(b)のL´)と、予め定められた折丁Sの良紙時における搬送方向の長さ(基準長さ)(図5(a)のL)とを比較し、これら両長さの差分(図5(b)のΔL)が許容範囲を超えているか否かを判定するよう構成されている。
ここで、折丁Sの良紙時における搬送方向の長さ(基準長さ)は、新聞1頁の高さ方向の長さの半分(例えば新聞1頁の高さ方向の長さが541mmである場合には、270.5mm)に設定することが可能である。ただし、このような手動で基準長さを設定する構成に限定されず、例えば良紙形成時における所定部数の搬送方向長さを計測し、これに基づいて自動で基準長さを算出して取り込む構成としても良い。また、このような基準長さに関する手動設定と自動取り込みとの切り替えは、グラフィックパネル56を介して操作可能であっても良く、さらに、基準長さを算出するための計測部数は、グラフィックパネル56を介して任意に設定可能であっても良い。なお、本実施形態において、折丁Sの搬送方向の長さは、上述のとおり、センサー52のON信号出力中における折胴回転パルス発信器51のパルス数により計測しているため、基準長さ及び許容範囲についても、mm等の長さ単位による数値に換算することなく、パルス数で判定されることが好ましい。
当該許容範囲は、要求される品質の精度等に応じて任意に設定することが可能である。また、当該許容範囲は、例えば一定速時、増速時及び減速時等の状況毎に、個別に設定可能であることが好ましいが、これに限定されるものではない。さらに、当該許容範囲は、基準長さに対する進み方向(図8参照)の許容範囲と、基準長さに対する遅れ方向(図8参照)の許容範囲とのそれぞれについて個別に設定可能であることが好ましいが、これに限定されるものではない。なお、この良紙判定は、両長さの差分ΔLが良紙の許容範囲に入っているか否かの判定に限定されず、例えば、折丁Sの搬送方向の長さL´を直接的に用いた閾値判定であっても良い。
また、折目位置制御部64は、両長さの差分(図5(b)のΔL)が許容範囲を超えている場合に、折目位置のズレが発生していると判定し、折丁Sの折目位置を調整するための調整信号を出力するよう構成されている。具体的には、折目位置制御部64は、折丁Sの折目位置の調整方向を特定する調整方向特定制御と、許容範囲に至るまで折丁Sの折目位置を調整する調整制御とを実行するための調整信号を段階的に出力可能に構成されている。
すなわち、折目位置制御部64は、折目位置のズレが発生していると判定すると、折丁Sの折目位置を進み方向又は遅れ方向に調整するための調整信号(調整方向特定制御を実行するための調整信号)を出力し、折丁Sの搬送方向の長さ(ON信号出力中のパルス数)の変化を監視することで、折丁Sの折目位置の調整方向を特定するよう構成されている。なお、当該進み方向又は遅れ方向への調整量(調整駆動時間)及び当該変化を監視する期間(監視中に通過する折丁Sの部数)は、グラフィックパネル56を介して任意に設定可能である。
ここで、折丁Sは、図5(a)に示すように、折目を中心として天側Saと地側Sbを有しており、一般的に、折丁Sの折目位置を進み(ADV)方向(図8参照)に調整した場合には天側Saの長さが長くなり(図5(b)参照)、これとは逆に、折丁Sの折目位置を遅れ(RET)方向(図8参照)に調整した場合には地側Sbの長さが長くなる。
このような関係性を利用して、本実施形態に係る折目位置制御部64は、例えば折丁Sの折目位置を「進み方向」に調整するための調整信号を出力し、これによって折丁Sの搬送方向の長さ(図5(b)のL´)が更に長くなった場合には、もともと天側Saが長い折目位置不良であると判定し、折目位置の調整すべき方向(調整方向)が「遅れ方向」であると特定するよう構成されている。また、折目位置制御部64は、これとは逆に、「進み方向」の調整によって折丁Sの搬送方向の長さ(図5(b)のL´)が短くなった場合には、もともと地側Sbが長い折目位置不良であると判定し、折目位置の調整すべき方向(調整方向)が「進み方向」であると特定するよう構成されている。なお、調整方向特定制御においてはじめに調整する方向は、進み方向ではなく、遅れ方向であっても良い。また、先に動作する方向を進み方向とするか遅れ方向とするかについては、グラフィックパネル56を介して予め設定乃至選択できるように構成しても良い。
また、折目位置制御部64は、調整方向特定制御の実行後に再度両長さの差分(図5(b)のΔL)が許容範囲を超えているか否かを判定し、依然として許容範囲を超えていると判定した場合には、両長さの差分が許容範囲に至るまで、調整方向特定制御で特定した調整方向に向けて折丁Sの折目位置を調整するためのフィードバック制御を実行するよう構成されている。なお、当該フィードバック制御における進み方向又は遅れ方向への調整量(調整駆動時間)及び当該変化を監視する期間(監視中に通過する折丁Sの部数)は、グラフィックパネル56を介して任意に設定可能であり、これら調整量及び監視期間は、調整方向特定制御時における調整量及び監視期間とは異なる設定とすることも可能である。
本実施形態において、折目位置制御部64は、折機制御部58に対して物理的に独立した構成ではなく、折機制御部58に格納された折目位置調整用制御プログラムが該折機制御部58のCPUにより実行されることにより実現されるよう構成されている。すなわち、本実施形態において、折目位置調整用制御プログラムは、折丁Sの搬送方向の長さに基づいて該折丁Sの折目位置を調整する折目位置制御処理を印刷機1(折機10)に実行させるよう構成されており、折丁長さ計測部62からの出力が折機制御部58に入力され、これを受けて折機制御部58のCPUが折目位置調整用制御プログラムを実行することで、上述した折目位置制御部64の機能が実行されるよう構成されている。ただし、このような構成に限定されず、折目位置制御部64と折機制御部58とが互いに物理的に独立した構成であっても良い。
以上の構成を備える本実施形態に係る印刷機1は、上述した各構成を組み立てることで新規に製造することも可能であるし、上述した折目位置調整用制御ユニット60を備えない既存の印刷機に対し、上述した折丁長さ計測部62(例えば高速カウンターユニット)を追加すると共に、上述した折目位置制御部64を追加する(例えば折機制御部58に上述した折目位置調整用制御プログラムを追加する)ことにより、既存の印刷機を改造(アップグレード)して製造することも可能である。なお、既存の印刷機を改造して製造する場合には、必要に応じて、グラフィックパネル56に対し、折目位置調整用制御ユニット60の制御に必要な情報を設定入力するための設定画面を追加することが好ましい。
[折目位置調整方法]
次に、本実施形態に係る印刷機1を用いて行われる折目位置調整方法について、図9を用いて説明する。ここで、図9は、本実施形態に係る折目位置調整方法の概略的な流れを示すフローチャートである。なお、図9において、説明に不要な制御(工程)及び構成は省略している。
印刷機1の稼働が開始されると、印刷機1の状況が増速時なのか、一定速時なのか、減速時なのかが都度特定されると共に(S1)、折目位置調整用制御ユニット60の折丁長さ計測部62により、既述の方法によって折丁Sの搬送方向の長さがリアルタイムに順次計測される(S2:折丁長さ計測工程)。
また、折丁長さ計測工程により搬送方向の長さが計測された折丁S毎に、該計測された搬送方向の長さが良紙の許容範囲に収まっているか否かが判定される(S3:第1良紙判定工程)。具体的には、折丁長さ計測工程により搬送方向の長さと、予め定められた又は既述の方法により自動で取り込まれた折丁Sの良紙時における搬送方向の長さ(基準長さ)とを比較し、これら両長さの差分が許容範囲を超えているか否かを判定する。なお、当該良紙判定は、差分ではなく、折丁Sの搬送方向の長さが予め定められた許容閾値を超えているか否かを判定することにより行われても良い。
そして、この第1良紙判定工程において、良紙の許容範囲であると判定された場合(S3にてYESの場合)には、良紙であると判定され、折目位置の調整を実行せずに、次の折丁Sの良紙判定に移行する。一方、この第1良紙判定工程において、良紙の許容範囲ではないと判定された場合(S3にてNOの場合)には、折目位置不良(折目位置のズレ)が発生していると判定され、ただちに折目位置の調整を実行する。
本実施形態に係る折目位置調整方法において、折目位置の調整は、折丁Sの折目位置の調整方向を特定する調整方向特定工程と、許容範囲に至るまで折丁Sの折目位置を調整する調整制御工程(フィードバック制御工程)とにより段階的に実行される。
具体的には、まず、折目位置不良が発生していると判定すると、折丁Sの折目位置を、進み方向及び遅れ方向のうち予め設定乃至選択されたいずれか一方に調整し、これによる折丁Sの搬送方向の長さ(遮光中のパルス数)の変化を監視することで、折丁Sの折目位置の調整方向を特定する(S4:調整方向特定工程)。
そして、折丁Sの折目位置の調整方向を特定した後に、上述した第1良紙判定工程と同様の方法により再度良紙判定を実行する(S5:第2良紙判定工程)。そして、この第2良紙判定工程において、良紙の許容範囲であると判定された場合(S5にてYESの場合)には、良紙であると判定され、調整制御工程(フィードバック制御工程)を実行せずに、次の折丁Sの良紙判定に移行する。一方、この第2良紙判定工程において、良紙の許容範囲ではないと判定された場合(S5にてNOの場合)には、依然として折目位置不良(折目位置のズレ)が解消されていないと判定され、許容範囲に至るまで(S7にてYESとなるまで)、特定した調整方向に向けての折目位置の調整(S6:折目位置調整工程)と、折丁Sの搬送方向の長さの計測及び良紙判定(S7:第3良紙判定工程)とを繰り返し行う調整制御(所謂フィードバック制御)を実行する(調整制御工程)。
この調整制御により、許容範囲に至った場合(S7の第3良紙判定工程にてYESの場合)には、調整制御を停止し、次の折丁Sの良紙判定に移行する。
本実施形態に係る折目位置調整方法は、以上の工程により、折丁Sの折目位置のズレを自動で発見し、該折目位置のズレが是正されるように自動で折目位置を調整することができる。なお、本実施形態に係る折目位置調整方法において、例えば斜めに二つ折りされた状態の不良紙S´´を検出した場合等のように、折目位置の調整によって是正が困難な場合には、印刷機1を緊急停止させる等の停止措置や、エラーを報知する等の報知措置を行うことも可能である。
[本実施形態に係る印刷機の利点]
以上説明したとおり、本実施形態に係る折目位置調整用制御ユニット60は、一対の折下ドラッグローラー20a,20bを通過する折丁Sの搬送方向の長さを計測可能な折丁長さ計測部62と、折丁長さ計測部62により計測された折丁Sの搬送方向の長さに基づいて、該折丁Sの折目位置を調整するための調整信号を出力する折目位置制御部64とを備えている。
このような構成を備えることにより、本実施形態に係る印刷機1は、実際に形成された折丁Sの折目位置のズレを自動で計測し、該折目位置のズレが是正されるように自動で折目位置を調整することが可能となるため、オペレータの手動調整が不要となり、作業負担を激的に軽減させることができると共に、高度な専門スキルに依存することなく損紙低減に貢献することが可能となる。
特に、本実施形態に係る折目位置調整用制御ユニット60は、上述のとおり、折目位置制御部64が、折丁Sの折目位置を進み方向又は遅れ方向に調整し、折丁Sの搬送方向の長さの変化を監視することで、折丁Sの折目位置の調整方向を特定するよう構成されている。このような構成によれば、オペレータの目視等に依らずに折目位置の調整方向を特定することが可能となるため、より一層、安定的に自動調整を実行することが可能となる。
また、本実施形態に係る折目位置調整用制御ユニット60は、上述のとおり、折目位置制御部64が、折丁長さ計測部62により計測された折丁Sの搬送方向の長さに基づくフィードバック制御によって、予め定められた許容範囲に至るまで該折丁Sの折目位置を調整する調整制御を実行するための調整信号を出力可能に構成されている。このような構成によれば、折目位置を精度よく折丁Sの基準長さに近づけることが可能となる。
さらに、本実施形態に係る折目位置調整用制御ユニット60は、上述のとおり、センサー52により検出された折丁Sの通過時間(本実施形態ではON信号出力)と、折胴16の回転に伴って出力されるパルス(本実施形態では折胴回転パルス発信器51から出力されたパルス)の該通過時間(ON信号出力)内における入力回数とに基づいて、折丁Sの搬送方向の長さを計測するよう構成されている。このような構成によれば、印刷機1の稼働速度(印刷速度)に影響されることなく、また、折丁Sを作製する速度(印刷機1の稼働速度)が極めて高速であっても、正確に折丁Sの搬送方向の長さを計測することができるという利点を有する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、本実施形態に係る印刷機1では、折機10が一台のみ設置される態様を例に挙げて説明したが、これに限定されず、折機10は2台以上設置されても良い。また、この場合において、折機制御部58及びグラフィックパネル56は、複数の折機10において共用とし、センサー52及び折目位置調整用制御ユニット60は、複数の折機10のそれぞれに設けられる構成としても良い。
上述した実施形態では、折丁Sの折目位置の調整方向を特定する調整方向特定制御を実行するものとして説明したが、これに限定されず、該調整方向特定制御が実行されない構成としても良い。
上述した実施形態では、予め定められた許容範囲に至るまで折丁Sの折目位置を調整するフィードバック制御を実行するものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、予め定められた設定量に基づいて折丁Sの折目位置を調整するフィードフォワード制御を実行する構成としても良いし、許容範囲よりも広い所定の範囲に至るまでフィードバック制御を実行した後にフィードフォワード制御に切り替える2段階制御を実行する構成としても良い。
上述した実施形態では、センサー52により検出された折丁Sの通過時間(ON信号出力)と、折胴16の回転に伴って出力されるパルス(折胴回転パルス発信器51から出力されたパルス)の該通過時間内における入力回数とに基づいて、折丁Sの搬送方向の長さを計測するよう構成されるものとして説明したが、これに限定されず、折丁Sの搬送方向の長さを計測可能な構成であれば種々の構成を採用することが可能である。
上述した実施形態では、センサー52が折丁Sの幅方向(折胴16の軸方向)に離間して2台設置されるものとして説明したが、これに限定されず、折丁Sの幅方向の任意の位置に1台のみ設置される構成としても良いし、3台以上が設置される構成としても良い。
上記のような変形例が本発明の範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 :印刷機
10 :折機
10a :制御ボックス
12 :フォーマー
14 :鋸胴
16 :折胴
18a :フォーミングローラー
18b,18c,18e:ニッピングローラー
18d :ガイドローラー
20a,20b:折下ドラッグローラー
22 :ローラー部
30 :羽根車装置
32 :搬送機構
51 :折胴回転パルス発振器(FPG)
52 :センサー
52FF :FF側センサー
52RF :RF側センサー
52a :投光部
52b :受光部
56 :グラフィックパネル
58 :折機制御部
60 :折目位置調整用制御ユニット
62 :折丁長さ計測部
64 :折目位置制御部
FP :枚葉状シート群
S :折丁
Sa :天側
Sb :地側
S´,S´´:不良紙
W :連続紙
FF :フォーマー前面側
RF :フォーマー後面側
ADV :進み
RET :遅れ

Claims (9)

  1. 枚葉状シート群を一対の折下ドラッグローラーで二つ折りすることで形成される折丁の折目位置を調整するための折目位置調整用制御ユニットであって、
    前記一対の折下ドラッグローラーを通過する前記折丁の搬送方向の長さを計測可能な折丁長さ計測部と、
    前記折丁長さ計測部により計測された前記折丁の搬送方向の長さに基づいて、該折丁の折目位置を調整するための調整信号を出力する折目位置制御部と
    を備えることを特徴とする折目位置調整用制御ユニット。
  2. 前記折目位置制御部は、前記折丁の折目位置を進み方向又は遅れ方向に調整し、前記折丁の搬送方向の長さの変化を監視することで、前記折丁の折目位置の調整方向を特定するよう構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の折目位置調整用制御ユニット。
  3. 前記折目位置制御部は、前記折丁長さ計測部により計測された前記折丁の搬送方向の長さに基づくフィードバック制御によって、許容範囲に至るまで該折丁の折目位置を調整する調整制御を実行するための調整信号を出力可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の折目位置調整用制御ユニット。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の折目位置調整用制御ユニットと、
    枚葉状シート群を二つ折りすることで折丁を形成する一対の折下ドラッグローラーと、
    前記枚葉状シート群の搬送方向の中央部を前記一対の折下ドラッグローラー間に押し込む折ブレードを有する折胴と
    を備え、
    前記折目位置調整用制御ユニットは、前記折丁長さ計測部により計測された前記折丁の搬送方向の長さに基づいて、前記折ブレードによる前記枚葉状シート群の押し込みタイミングを調整するための調整信号を出力可能に構成されている
    ことを特徴とする折機。
  5. 前記一対の折下ドラッグローラーを通過する前記折丁の通過時間を検出可能なセンサーを更に備え、
    前記折目位置調整用制御ユニットは、前記センサーにより検出された前記折丁の通過時間に基づいて、前記折丁の搬送方向の長さを計測するよう構成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の折機。
  6. 前記折目位置調整用制御ユニットは、前記センサーにより検出された前記折丁の通過時間と、前記折胴の回転に伴って出力されるパルスの該通過時間内における入力回数とに基づいて、前記折丁の搬送方向の長さを計測するよう構成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の折機。
  7. 連続紙をロール状に巻き取りした巻取紙がセットされる給紙部と、
    前記給紙部から供給される連続紙に印刷を施す印刷部と、
    印刷後の連続紙を断裁して個々の枚葉状シート群を作成し、該枚葉状シート群を二つ折りすることで折丁を作成する折機と
    を備え、
    前記折機は、請求項4~6のいずれか1項に記載の折機である
    ことを特徴とする印刷機。
  8. 枚葉状シート群を一対の折下ドラッグローラーで二つ折りすることで形成される折丁の折目位置の調整を印刷機に実行させる折目位置調整用制御プログラムであって、
    前記印刷機に、前記折丁の搬送方向の長さに基づいて、該折丁の折目位置を調整する折目位置制御処理を実行させる
    ことを特徴とする折目位置調整用制御プログラム。
  9. 枚葉状シート群を一対の折下ドラッグローラーで二つ折りすることで形成される折丁の折目位置を調整するための折目位置調整方法であって、
    前記一対の折下ドラッグローラーを通過する前記折丁の搬送方向の長さを計測する折丁長さ計測工程と、
    前記折丁長さ計測工程により計測された前記折丁の搬送方向の長さに基づいて、該折丁の折目位置を調整する折目位置制御工程と
    を含むことを特徴とする折目位置調整方法。
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