JP5650142B2

JP5650142B2 - 電気部品用筺体構造

Info

Publication number: JP5650142B2
Application number: JP2012011278A
Authority: JP
Inventors: 晋宮田; 誠鶴田; 鶴田　　誠
Original assignee: Anden Co Ltd
Current assignee: Denso Electronics Corp
Priority date: 2012-01-23
Filing date: 2012-01-23
Publication date: 2015-01-07
Anticipated expiration: 2032-01-23
Also published as: JP2013150264A

Description

本発明は、電気部品を収納する筺体における電気部品の電気接続手段に関する。

車両に搭載される電気部品は、特定の筺体内の部材に取り付けられる。そして、電気部品のコネクタとの電気接続は、筺体の外周壁に設けたコネクタピンと電気部品とをフレキシブルワイヤではんだ付け接続することにより行われる。

このように、はんだ付けによる車両用電気部品（スピーカ、振動板等）の電気接続手段は、例えば特許文献１における段落３５及び特許文献２に記載されている。

特開２００７−００３６３０号公報特開２００７−２５６３３１号公報

しかしながら、上述の従来技術によれば、電気部品とコネクタのピンとの電気接続及び電気部品の固定をそれぞれ別途に実施する必要がある。また、フレキシブルワイヤを用いて接続するときには、はんだ付けやフレキシブルワイヤの固定を行う必要があり、組付け時間、組付け設備費及びフレキシブルワイヤ取扱いの手間を要するという問題が惹起する。

本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、電気部品の組込みと電気部品の電気接続とを同一工程で効率的に実施できる電気部品用筺体構造を提供することを目的とする。

上記目的を達成するためになされた請求項１に記載の発明は、電気部品（５）を取付ける隔壁（８）を有するベース（２）と、前記ベース（２）の一方の端部を封じるケース（４）と、前記ベース（２）の他方の端部を封じるカバー（３）とを備えた電気部品用筺体構造において、前記ケース（４）が前記ベース（２）から離脱して前記ベース（２）の一方の端部が解放され、前記電気部品（５）を前記ベース（２）内へ進入させて前記隔壁（８）に取付けるとき、前記電気部品（５）の外周端部に突設したリードピン（６）は、前記ベース（２）の外周面に突出したコネクタハウジング（１０）内に前記ベース（２）の外周壁を貫通して設けられた接続端子（７）の切込み部（１１）に嵌入することを特徴とする。

この構成によれば、電気部品（５）をベース（２）内の隔壁（８）に取付ける際に、電気部品（５）の外周端部に突設したリードピン（６）がベース（２）の外周面に突出したコネクタハウジング（１０）内に前記ベース（２）の外周壁を貫通して設けられた接続端子（７）の切込み部（１１）に嵌入するので、電気部品（５）の組込みと電気部品（５）の電気接続とが同一工程で効率的に実施できるとともに、はんだ付けやフレキシブルワイヤ固定作業を排除でき、組付け費用が削減できるので、製品のコストダウンが可能となるという優れた効果を奏する。

本発明を実施する電気部品用筺体構造の正面図である。図１のＡ−Ａ縦断面図である。ケース４を取外したベース２に電気部品５を組み込む前の状態を示す斜視図である。ベース２に電気部品５が組み込まれた状態を示す斜視図である。

以下、本発明を具体化した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。

電気部品５を収納する筺体１は、内側の中間部に隔壁８を有する円筒状樹脂製のベース２と、ベース２の一方の開口端を気密に封じる樹脂製のケース４と、ベース２の他方の開口端を防滴に封じる樹脂製のカバー３とによって構成される。

隔壁８の偏芯した位置には開口孔１２が設けられている。この開口孔１２を塞ぐように電気部品５が気密に設けられている。電気部品５は、本実施形態ではスピーカとして説明するが、ブザー、ランプ、ＬＥＤ、電磁継電器、振動板等であってもよい。

ベース２の一方の開口端にはケース４が溶着されているので、ベース２、隔壁８、電気部品５及びケース４で囲繞された空間は気密が保持される。その空間の温度が変化した場合には、電気部品５に加わる圧力が変動して電気部品５が発音体であるときにはその音圧レベルに影響を与えるので、隔壁８に防水シート９を溶着して設けることにより空間の圧力を調整している。

カバー３は、電気部品５の音圧を外部へ放出するための図示しない貫通孔を有するとともに、その貫通孔から雨水等が浸入するのを防止するための種々のリブやスリットを有する。

電気部品５の外周端部には、電気部品の電気機構部と導通接続されたリードピン６が二本突設されている。リードピン６の先端部分は、電気部品５の隔壁８への取付け面と平行な面でかつ電気部品５の一の放射線に平行な方向に突出していることが好ましいが、リードピン６の先端部分同士が極度に離隔しない範囲において任意の方向に突出していてもよい。リードピン６は、屈曲強度や耐振性を考慮して、硬質であることが好ましい。

ベース２の外周面には外部ハーネス用のコネクタハウジング１０が突出して設けられている。コネクタハウジング１０の内部には、接続端子７がベース２の外周壁を貫通して、突出するように設けられている。すなわち、接続端子７はコネクタハウジング１０内では、コネクタピンともなる。接続端子７は、ベース２の成形後に圧入されるか、又は、ベース２の成形時にインサート材として成形されてベース２に設けられる。

ベース２内部の接続端子７は、所定箇所で直角に曲げられている。直角に曲げられた接続端子７の先端部分には、頭頂部がリードピン６の直径より広く、頭頂部から離隔した部分ではリードピン６の直径より僅か狭いＹ字状に切り込まれた切込み部１１が設けられている。

図３は、ケース４がベース２から離脱してベース２の一方の開口端が解放され、電気部品５をベース２内へ進入させて隔壁８の開口孔１２を塞ぐように取付けるときの状態を示す。

図４は、電気部品５が隔壁８の開口孔１２を塞ぐ所定の位置に嵌合固定又は接着固定により配設されるとともに、二本のリードピン６が二個の切込み部１１にそれぞれ嵌入した状態を示す。

この状態におけるハウジング１０内の接続端子７と電気部品５のリードピン６との間の導通は極めて良好となる。

以上詳述したことから明らかなように、本実施形態の電気部品用筺体構造によれば、電気部品５をベース２内の隔壁８に取付ける際、電気部品５の外周端部に突設したリードピン６がベース２の外周面に突出したコネクタハウジング１０内にベース２の外周壁を貫通して設けられた接続端子７の切込み部１１に嵌入するので、電気部品５の組込みと電気部品５の電気接続とが同一工程で効率的に実施できるとともに、はんだ付けやフレキシブルワイヤ固定作業を排除でき、組付け費用が削減できるので、製品のコストダウンが可能となるという優れた効果を奏する。

なお、本発明は、当業者の知識に基づいて様々な変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものを含む。また、前記変更等を加えた実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りいずれも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。

１電気部品の筺体
２ベース
３カバー
４ケース
５電気部品
６リードピン
７接続端子
８隔壁
１０コネクタハウジング
１１切込み部

Claims

電気部品（５）を取付ける隔壁（８）を有するベース（２）と、前記ベース（２）の一方の端部を封じるケース（４）と、前記ベース（２）の他方の端部を封じるカバー（３）とを備えた電気部品用筺体構造において、
前記ケース（４）が前記ベース（２）から離脱して前記ベース（２）の一方の端部が解放され、前記電気部品（５）を前記ベース（２）内へ進入させて前記隔壁（８）に取付けるとき、
前記電気部品（５）の外周端部に突設したリードピン（６）は、前記ベース（２）の外周面に突出したコネクタハウジング（１０）内に前記ベース（２）の外周壁を貫通して設けられた接続端子（７）の切込み部（１１）に嵌入することを特徴とする電気部品用筺体構造。