JP2015133254A - 電気コネクタ用シール部材およびその取付方法 - Google Patents

電気コネクタ用シール部材およびその取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】防水性を確保しつつ、部品点数を削減してコストの低減を図ることができる電気コネクタ用シール部材およびその取付方法を提供する。
【解決手段】電気コネクタ用シール部材40は、筐体30内に収容された電気コネクタ1と、接続相手の電気コネクタと嵌合する電気コネクタ1の嵌合部11を突出させる筐体30に形成された開口部31との隙間を塞ぐものである。この電気コネクタ用シール部材40は、開口部31が形成された壁部321に装着されて、開口部31の周縁部と密着する鍔部41と、鍔部41から開口部31内に向かって突出して、電気コネクタ1と開口部31の内周面との間で、それぞれに密着するパッキン部42と、パッキン部42を支持する芯部43とを一体に備えている。電気コネクタ用シール部材40を、開口部31に取り付け、電気コネクタ1の嵌合部11を開口部31に挿入して、電気コネクタ1を筐体30に取り付ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、筐体内に収容された電気コネクタと、接続相手の電気コネクタと嵌合する前記電気コネクタの嵌合部を突出させる前記筐体に形成された開口部との隙間を塞ぐ電気コネクタ用シール部材およびその取付方法に関するものである。
電気コネクタは、筐体内に収容されて、ケーブルの先端に接続された接続相手の電気コネクタと嵌合するものがある。この電気コネクタは、接続相手の電気コネクタと嵌合する嵌合部を、筐体の開口部から突出させているため、特に、車両に搭載される電気コネクタは、開口部や本体部に設けられた電気コネクタ用シール部材(以下、単にシール部材と略すことがある。)を密着させて防水性を高めている。
このような電気コネクタとして、特許文献1に記載されたものが知られている。
図10Aおよび図10Bに示すように、特許文献1に記載された防水型コネクタ1000は、ケース1001内に固定された回路基板1002に実装され、ケース1001に形成されたコネクタ孔1003を介して相手コネクタと接続されるものである。
ケース1001のコネクタ孔1003には、カバー部材1004が取り付けられている。カバー部材1004は、相手コネクタとの電気的接続を担うコンタクト1005を保持する絶縁ハウジング1006がシール部材1007を挟んで嵌入される筒状部1008と、この筒状部1008を取り囲んで配置されたシール部材1009が設けられた鍔状部1010とを有する。
特開2009−9845号公報
特許文献1に記載の防水コネクタでは、絶縁ハウジング1006に環状のシール部材1007が設けられていると共に、鍔状部1010にシール部材1009が設けられている。
このシール部材1007は、ケース1001の内側に位置する筒状部1008と、筒状部1008に嵌入する絶縁ハウジング1006との隙間を塞ぐものであり、シール部材1009は、鍔状部1010とケース1001との隙間を塞ぐものである。
このように、特許文献1に記載の防水コネクタは、2つのシール部材により防水性を確保しているため、部品点数が多くなり、コスト高である。
そこで本発明は、防水性を確保しつつ、部品点数を削減してコストの低減を図ることができる電気コネクタ用シール部材およびその取付方法を提供することを目的とする。
本発明は、筐体内に収容された電気コネクタと、接続相手の電気コネクタと嵌合する前記電気コネクタの嵌合部を突出させる前記筐体に形成された開口部との隙間を塞ぐ電気コネクタ用シール部材において、前記開口部が形成された壁部に装着されて、該開口部の周縁部と密着する鍔部と、前記鍔部から前記開口部内に向かって突出して、前記電気コネクタと前記開口部の内周面との間で、それぞれに密着するパッキン部とを一体に備えたことを特徴とする。
本発明の電気コネクタ用シール部材によれば、筐体の開口部の周縁部と密着する鍔部と、電気コネクタと前記開口部の内周面との間で、それぞれに密着するパッキン部とが、一体に形成されているため、鍔部が、電気コネクタの嵌合部が突出した開口部の周囲面を防水しつつ、パッキン部が電気コネクタにおける嵌合部の後部に形成された本体部の軸周りを防水することができる。従って、筐体に取り付けた電気コネクタを、1つの本発明の電気コネクタ用シール部材で防水することができる。
ここで、一体とは、全部が1つの部材で構成されていることの他に、複数の部材が結合されて1つの部材により構成されていることを含む。
前記鍔部に、前記パッキン部を支持する芯部が設けられていることが望ましい。これにより、電気コネクタと筐体の開口部の内周面との間で、パッキン部を密着させるときに、電気コネクタの取付方向への進行に伴い、パッキン部が電気コネクタに接触しながら電気コネクタの取付方向に引き込まれ、パッキン部の先端部が折れ曲がってしまうことに対し、芯部がパッキン部を支え、これを防止するので、パッキン部を、電気コネクタと筐体の開口部の内周面とに、均等に接触させることができる。
前記鍔部と前記芯部とが、樹脂成形されたものであることが望ましい。これにより、しっかりとした芯部によりパッキン部を支持させることができ、鍔部と芯部とを一緒に成形することができる。
前記鍔部に、前記開口部の周縁部の段差に対応した段差部が形成されたものであることが望ましい。これにより、鍔部を筐体の開口部に装着するときに、容易に位置決めさせることができるので、電気コネクタ用シール部材の正確な位置決めが可能となり、しっかりと防水することができる。
前記パッキン部は、前記電気コネクタおよび前記開口部への接触面が、凹凸面に形成されていることが望ましい。これにより、パッキン部が電気コネクタや開口部に接触することとなり、凹凸面の凸部が凹み密着度が向上するので、パッキン部による嵌合部の軸周りの防水性を向上させることができる。
前記鍔部に対し、前記電気コネクタの前記嵌合部が前記筐体に形成された前記開口部に挿入されるときに、前記嵌合部を取付方向に案内するために、前記嵌合部の取付方向に沿って形成された直線状凸部または直線状凹部に対応させた凹部または凸部が形成されることが望ましい。これにより、筐体の開口部に、本発明の電気コネクタ用シール部材を先に装着し、電気コネクタを後に取り付けるときに、嵌合部の直線状凸部または直線状凹部を、鍔部の凹部または凸部に通しながら取付方向に進行させることができる。従って、電気コネクタをまっすぐ筐体の開口部へ進行させることができるので、筐体の開口部に対し電気コネクタを偏りなく本発明の電気コネクタ用シール部材を接触させることができ、かつ、パッキン部の損傷を防止することができる。
本発明の電気コネクタ用シール部材は、筐体内に収容された電気コネクタと、接続相手の電気コネクタと嵌合する前記電気コネクタの嵌合部を突出させる前記筐体に形成された開口部との隙間を塞ぐ電気コネクタ用シール部材の取付方法において、前記開口部が形成された壁部に装着されて、該開口部の周縁部と密着する鍔部と、前記鍔部から前記開口部内に向かって突出して、前記電気コネクタと前記開口部の内周面との間で、それぞれに密着するパッキン部とを一体に備えた電気コネクタ用シール部材を、前記開口部に取り付けるシール部材装着工程と、前記電気コネクタの嵌合部を前記開口部に挿入して、前記電気コネクタを前記筐体に取り付ける電気コネクタ取付工程とを含む電気コネクタ用シール部材の取付方法により、取り付けることができる。
このように電気コネクタを筐体に取り付け、本発明の電気コネクタ用シール部材により防水させることにより、電気コネクタに取り付けた筐体を、電気コネクタ用シール部材を1つの部材で防水することができる。
本発明は、筐体に取り付けた電気コネクタを、1つの部材で防水することができるので、防水性を確保しつつ、部品点数を削減してコストの低減を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る電気コネクタ用シール部材が、電気コネクタが実装されたプリント基板を筐体に装着された状態を示す分解斜視図である。 図1に示す電気コネクタが実装されたプリント基板の斜視図である。 図1に示す電気コネクタ用シール部材と電気コネクタと筐体との取り付け位置を説明するための分解斜視図である。 図1に示す筐体の斜視図である。 図1に示す電気コネクタ用シール部材と電気コネクタとが筐体に取り付けられた状態の断面図である。 図1に示す電気コネクタの斜視図である。 図1に示す電気コネクタ用シール部材を裏側から見た斜視図である。 図7に示す電気コネクタ用シール部材の断面図である。 図1に示す電気コネクタ用シール部材の取付方法を説明するための断面図である。 図9Aに続く電気コネクタ用シール部材の取付方法を説明するための断面図である。 従来のシール部材と電気コネクタとを説明するための分解斜視図である。 図10Aに示す従来のシール部材と電気コネクタとをケースに取り付けた状態の断面図である。
本発明の実施の形態に係る電気コネクタ用シール部材について、図面に基づいて説明する。本明細書においては、相手側の電気コネクタと嵌合する側を前側、その反対側を後側と称する。また、電気コネクタが収容される筐体の底面を下側、その反対側を上側と称する。
図1から図4に示すように、電気コネクタ1は、プリント基板20に実装された状態で、箱状の筐体30(蓋は図示せず)に収容されて、ケーブルが接続された接続相手の電気コネクタ(図示せず)と嵌合するものである。この筐体30には、電気コネクタ1と、筐体30に形成された開口部31との隙間を塞ぐシール部材40が設けられている。
図5および図6に示す電気コネクタ1は、接続相手の電気コネクタと嵌合する嵌合部11と、嵌合部11が前部に形成された本体部12と、接続相手の電気コネクタにおける雌側のコネクタ端子と接触するコネクタ端子13とを備えている。本実施の形態では、嵌合部11と、本体部12とは、樹脂成形されたハウジング10により形成されている。
嵌合部11は、筒状に形成された大小2つの第1嵌合部111と第2嵌合部112とを備えている。
第1嵌合部111は、天面、底面および一方の側面(第2嵌合部112側の側面)に、
嵌合部11の取付方向に沿った直線状凸部11aが形成されている。また、第2嵌合部112にも、天面および一方の側面(第1嵌合部111とは反対側の側面)に直線状凸部11aが形成されている。
第1嵌合部111と第2嵌合部112とは、筐体30の幅方向に並べられ、接続相手の電気コネクタが挿入される嵌合穴113に、雄側のコネクタ端子13が突出している。
本体部12は、端子支持部12aと、スカート部12bとを備えている。
端子支持部12aは、角丸四角形状に形成され、嵌合部11が嵌合穴113を前方に向けるように設けられ、コネクタ端子13が挿通して、コネクタ端子13を支持している。スカート部12bは、端子支持部12aから後方に向かって延びてコネクタ端子13を保護するカバーである。スカート部12bの両側には、筐体30にねじ止めするための取付部12cが形成されている。
図5に示すように、コネクタ端子13は、第1嵌合部111内および第2嵌合部112内に、本体部12から前方へ直線状に延びるピン部131と、本体部12から後方へ、プリント基板20へ向かってL字状に延びる接合部132と、本体部12を貫通する軸部133とを備えている。
ピン部131は、嵌合部11に挿入される接続相手の電気コネクタにおける雌側のコネクタ端子に挿入されて接続される。接合部132は、その先端がプリント基板20に挿入され、プリント基板20に接合される。軸部133は、本体部12に挿通してピン部131および接合部132を支持する。
コネクタ端子13は、第1嵌合部111側の上段に、上下2列の軸太のものと、下段に、上下3列の軸細のものとが設けられている。また、第2嵌合部112側にコネクタ端子13は、第1嵌合部111側の軸細のものと同じ程度の太さの25本が、縦列および横列に配列されている。
図1に示すように、プリント基板20は、略矩形状に形成されており、筐体30に電気コネクタ1が収容される空間を確保した状態で、ねじ止めにより固定される。プリント基板20には、電気コネクタ1の接合部132が挿入されるスルーホール21が形成されている。
図3から図5に示すように、筐体30は、直方体の箱状に形成されたアルミダイキャスト品である。筐体30の壁部321には、電気コネクタ1の嵌合部11を突出させるための角丸四角形状の開口部31が形成されている。
開口部31の周縁部には、開口部31を延長するように、開口部31と同じ輪郭形状の貫通孔を有する板厚部33が形成されている。板厚部33の4つの角部のそれぞれには、シール部材40を固定するためのねじ穴33aが形成されている。開口部31の周縁部であって、板厚部33の内周壁には、段差部33bが形成されている。
筐体30の内部には、プリント基板20をねじ止めするために、4本の支持脚部34と、プリント基板20をねじ止めすると、電気コネクタ1が共締めされる一対の支柱部35とが形成されている。4本の支持脚部34は、筐体30の床部322から立設されている。一対の支柱部35は、開口部31の左右両側に、壁部321と一体に形成されている。
図3、図7および図8に示すように、シール部材40は、開口部31が形成された壁部321の板厚部33に装着されて、開口部31の周縁部と密着する鍔部41と、鍔部41から開口部31内に向かって突出して、電気コネクタ1と開口部31の内周面との間で、それぞれに密着するパッキン部42と、鍔部41に形成され、パッキン部42を支持する芯部43とを備えている。
シール部材40を構成する、鍔部41と、パッキン部42と、芯部43とは、一体に、一つの部材として形成されており、鍔部41と芯部43とは樹脂成形により、繋ぎ目無く一体的に形成されている。
鍔部41には、筐体30の開口部31に形成された板厚部33の輪郭形状に合わせて、外形が形成されている。鍔部41の角部には、板厚部33のねじ穴33aに、ねじ44によりねじ止めされる貫通孔41aが形成されている。
鍔部41には、嵌合部11を突出させるための突出口41bが形成されている。本実施の形態では、嵌合部11が第1嵌合部111と第2嵌合部112との2つから形成されているため、鍔部41には、仕切部41cにより突出口41bが2つ形成されている。
それぞれの突出口41bには、嵌合部11に形成された直線状凸部11aを通過させるための凹部41dが形成されている。
鍔部41には、筐体30の開口部31に形成された板厚部33の周縁部に沿った段差部33bによる段差に対応させて、段差部41eが形成されている。
パッキン部42は、電気コネクタ1と、筐体30の開口部31の内周面との間で、それぞれに密着するものである。パッキン部42は、ゴム部材により形成されている。
パッキン部42は、筐体30の開口部31に形成された板厚部33の周縁部に沿って角丸四角形状に形成されている。パッキン部42は、電気コネクタ1および開口部31への接触面42aが、凹凸面に形成されている。
パッキン部42は、パッキン部42を予め成形して芯部43に嵌め込むがことができ、また芯部43が設けられた鍔部41に金型を付け、加硫接合によりパッキン部42を芯部43に成形することもできる。
芯部43は、パッキン部42と同様に、筐体30の開口部31に形成された板厚部33の周縁部に沿って、鍔部41の全周に設けられている。芯部43が、鍔部41から、筐体30の開口部31の方向に突出してパッキン部42の内部に形成されていることで、パッキン部42を支持するものである。なお、芯部43の設置場所については、パッキン部42を支持する機能が満足できれば、芯部43が鍔部41に断片的に設置されていてもよい。
以上のように構成された電気コネクタ1を筐体30へ取り付ける方法および状態について、図面に基づいて説明する。
図9Aに示すように、まず、シール部材40を筐体30の開口部31が形成された壁部321に装着する。シール部材40を壁部321に装着するときには、パッキン部42を開口部31の内側へ位置させ、鍔部41の貫通孔41aを、板厚部33のねじ穴33a(図3参照)に合わせて、シール部材40を開口部31に嵌め込む。そして、ねじ44を、貫通孔41aを介してねじ穴33aにねじ込むことで、シール部材40を筐体30に固定することができる。
開口部31には、まだ電気コネクタ1が取り付けられていないため、シール部材40を抵抗なく開口部31に装着することができる。また、シール部材40の鍔部41に形成された段差部41eを、筐体30の開口部31に形成された段差部33bに、しっかりと嵌め込ませた状態で、電気コネクタ1を筐体30の開口部31に位置させることができる。
次に、図9Bに示すように、電気コネクタ1の嵌合部11を、筐体30の開口部31に向かって進行させる。この時、シール部材40のパッキン部42と電気コネクタ1の本体部12とが接触を始める前に、シール部材40の突出口41b,41bに対して電気コネクタ1の第1嵌合部111および第2嵌合部112が挿通を開始する。
また、電気コネクタ1の嵌合部11をシール部材40の突出口41bに挿通させる際に、突出口41bの凹部41d(図7参照)に、嵌合部11の直線状凸部11aを通過させながら、電気コネクタ1を進行させて、筐体30の開口部31から、電気コネクタ1の嵌合部11を突出させる。そうすることで、電気コネクタ1をまっすぐ筐体30の開口部31へ進行させることができるので、電気コネクタ1を偏りなくシール部材40を接触させることができる。
そして、プリント基板20をねじ止めすることで、電気コネクタ1を筐体30に固定する。
本実施の形態に係るシール部材40の取付方法では、筐体30にシール部材40を先に取り付け、電気コネクタ1を後に取り付けている。
反対に、特許文献1に記載の防水コネクタ(図10Aおよび図10B参照)では、環状のシール部材1007が設けられた防水型コネクタ1000が先にケース1001に固定され、シール部材1009が設けられたカバー部材1004が後に装着される。これは、防水型コネクタ1000に設けられたシール部材1007と、カバー部材1004に設けられたシール部材1009とは、別体の部材により形成されているため、このような順序でも可能である。
本実施の形態に係るシール部材40は、鍔部41とパッキン部42とが、一体に形成され、筐体30の外側から装着している。そのため、電気コネクタ1を先に筐体30に取り付けると、シール部材40を筐体30に装着する際に、パッキン部42を、筐体30の開口部31と、電気コネクタ1の本体部12の端子支持部12aとの隙間に挿入することになる。そのため、パッキン部42を、この隙間に挿入することは難しい面がある。
これに対し、シール部材40を先に筐体30に装着すると、電気コネクタ1をパッキン部42の内周面に摺動させながら進行させるようになるため、パッキン部42が電気コネクタ1に接触しながら取付方向に引き込まれ、パッキン部42の先端部が折れ曲がってしまうおそれがあるが、シール部材40では、芯部43がパッキン部42を支え、これを防止する。従って、パッキン部42を、折れ曲げることなく、電気コネクタ1と筐体30の開口部31の内周面とに、均等に接触させることができる。
このように、本実施の形態に係る電気コネクタ用シール部材40によれば、嵌合部11の突出方向と直交する、筐体30の開口部31の周縁部の接触面に密着する鍔部41と、本体部12の軸周りであって、電気コネクタ1と筐体30の開口部31の内周面との間で、それぞれに密着するパッキン部42とが、一体に形成されているため、鍔部41が、電気コネクタ1の嵌合部11が突出した筐体30の開口部31の周囲面を防水しつつ、パッキン部42が本体部12の軸周りを防水することができる。
従って、筐体30に取り付けた電気コネクタ1を、1つのシール部材40で防水することができるので、防水性を確保しつつ、部品点数を削減してコストの低減を図ることができる。
また、鍔部41と芯部43とが、樹脂成形されているので、しっかりとした芯部43によりパッキン部42を支持させることができ、鍔部41と芯部43とを一緒に成形することができる。
また、シール部材40の鍔部41に、筐体30の開口部31の周縁部に形成された段差部33bに対応した段差部41eが形成されているので、鍔部41を筐体30の開口部31に装着するとき容易に位置決めさせることができる。従って、シール部材40のパッキン部42の正確な位置決めが可能となり、しっかりと防水することができる。
また、パッキン部42は、電気コネクタ1および筐体30の開口部31への接触面42aが、凹凸面に形成されているため、パッキン部42が電気コネクタ1や筐体30の開口部31に接触することにより、凹凸面の凸部が凹み密着度が向上するので、パッキン部42による本体部12の軸周りおよび、開口部31の内周面の防水性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、鍔部41が芯部43と共に、硬質の樹脂により形成され、パッキン部42がゴム部材により形成され、別々の材質のものを使用して一体ものとして形成されている。その手法としては、鍔部41とパッキン部42とを同じ材質は使用せず、二色成形で一体としてもよいし、鍔部41とパッキン部42とを個別に成形して一体に組み付けてもよい。
また、電気コネクタ1の嵌合部11に、直線状凸部11aが形成され、シール部材40の鍔部41に凹部41dが形成されているが、嵌合部11に直線状凹部が形成され、鍔部41に凸部が形成されていてもよい。
また、シール部材40の取付方法として、筐体30に、シール部材40を先に、電気コネクタ1を後に取り付けているが、シール部材40のパッキン部42が、筐体30の開口部31と、電気コネクタ1の本体部12の端子支持部12aとの隙間に挿入することができれば、電気コネクタ1を先に装着した後に、シール部材40を取り付けてもよい。
本発明の電気コネクタ用シール部材は、水の浸入が問題となるような電気回路が収容される筐体に、防水性を必要とする電気コネクタを取り付ける際に好適であり、特に、使用環境の変化が激しい車両に搭載される電気コネクタに最適である。
1 電気コネクタ
10 ハウジング
11 嵌合部
11a 直線状凸部
111 第1嵌合部
112 第2嵌合部
113 嵌合穴
12 本体部
12a 端子支持部
12b スカート部
12c 取付部
13 コネクタ端子
131 ピン部
132 接合部
133 軸部
20 プリント基板
21 スルーホール
30 筐体
31 開口部
321 壁部
322 床部
33 板厚部
33a ねじ穴
33b 段差部
34 支持脚部
35 支柱部
40 電気コネクタ用シール部材
41 鍔部
41a 貫通孔
41b 突出口
41c 仕切部
41d 凹部
41e 段差部
42 パッキン部
42a 接触面
43 芯部
44 ねじ
本発明は、筐体内に収容された電気コネクタと、接続相手の電気コネクタと嵌合する前記電気コネクタの嵌合部を突出させる前記筐体に形成された開口部との隙間を塞ぐ電気コネクタ用シール部材において、前記開口部が形成された壁部の外側に装着されて、該開口部の周縁部と密着する鍔部と、前記鍔部から前記開口部内に向かって突出して、前記電気コネクタの前記嵌合部の軸周りと前記開口部の内周面との間に挿入された状態で、それぞれに密着するパッキン部とを一体に備えたことを特徴とする。
本発明の電気コネクタ用シール部材によれば、筐体の開口部の周縁部と外側から密着する鍔部と、電気コネクタの嵌合部の軸周りと前記開口部の内周面との間に挿入された状態で、それぞれに密着するパッキン部とが、一体に形成されているため、鍔部が、電気コネクタの嵌合部が突出した開口部の周囲面を防水しつつ、パッキン部が電気コネクタにおける嵌合部の軸周りを防水することができる。従って、筐体に取り付けた電気コネクタを、1つの本発明の電気コネクタ用シール部材で防水することができる。
ここで、一体とは、全部が1つの部材で構成されていることの他に、複数の部材が結合されて1つの部材により構成されていることを含む。
本発明の電気コネクタ用シール部材は、筐体内に収容された電気コネクタと、接続相手の電気コネクタと嵌合する前記電気コネクタの嵌合部を突出させる前記筐体に形成された開口部との隙間を塞ぐ電気コネクタ用シール部材の取付方法において、前記開口部が形成された壁部の外側に装着されて、該開口部の周縁部と密着する鍔部と、前記鍔部から前記開口部内に向かって突出して、前記電気コネクタの前記嵌合部の軸周りと前記開口部の内周面との間に挿入された状態で、それぞれに密着するパッキン部とを一体に備えた電気コネクタ用シール部材を、前記開口部に取り付けるシール部材装着工程と、前記電気コネクタの嵌合部を前記開口部に挿入して、前記電気コネクタを前記筐体に取り付ける電気コネクタ取付工程とを含む電気コネクタ用シール部材の取付方法により、取り付けることができる。

Claims (7)

  1. 筐体内に収容された電気コネクタと、接続相手の電気コネクタと嵌合する前記電気コネクタの嵌合部を突出させる前記筐体に形成された開口部との隙間を塞ぐ電気コネクタ用シール部材において、
    前記開口部が形成された壁部に装着されて、該開口部の周縁部と密着する鍔部と、
    前記鍔部から前記開口部内に向かって突出して、前記電気コネクタと前記開口部の内周面との間で、それぞれに密着するパッキン部とを一体に備えた電気コネクタ用シール部材。
  2. 前記鍔部に、前記パッキン部を支持する芯部が設けられている請求項1記載の電気コネクタ用シール部材。
  3. 前記鍔部と前記芯部とが、樹脂成形されたものである請求項2記載の電気コネクタ用シール部材。
  4. 前記鍔部に、前記開口部の周縁部の段差に対応した段差部が形成された請求項1から3のいずれかの項に記載の電気コネクタ用シール部材。
  5. 前記パッキン部は、前記電気コネクタおよび前記開口部への接触面が、凹凸面に形成されている請求項1記載の電気コネクタ用シール部材。
  6. 前記鍔部に対し、前記電気コネクタの前記嵌合部が前記筐体に形成された前記開口部に挿入されるときに、前記嵌合部を取付方向に案内するために、前記嵌合部の取付方向に沿って形成された直線状凸部または直線状凹部に対応させた凹部または凸部が形成された請求項1記載の電気コネクタ用シール部材。
  7. 筐体内に収容された電気コネクタと、接続相手の電気コネクタと嵌合する前記電気コネクタの嵌合部を突出させる前記筐体に形成された開口部との隙間を塞ぐ電気コネクタ用シール部材の取付方法において、
    前記開口部が形成された壁部に装着されて、該開口部の周縁部と密着する鍔部と、前記鍔部から前記開口部内に向かって突出して、前記電気コネクタと前記開口部の内周面との間で、それぞれに密着するパッキン部とを一体に備えた電気コネクタ用シール部材を、前記開口部に取り付けるシール部材装着工程と、
    前記電気コネクタの嵌合部を前記開口部に挿入して、前記電気コネクタを前記筐体に取り付ける電気コネクタ取付工程とを含む電気コネクタ用シール部材の取付方法。
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