JP2020205211A - 集合型防水レセプタクルコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】弾性シール部材がプラグコネクタの抜去と共に離脱するといった不具合は発生せず、複数の嵌合穴を密に集合配置して小型化可能な集合型防水レセプタクルコネクタを提供する。【解決手段】複数のプラグコネクタがそれぞれ嵌合される複数の嵌合穴31が一面に形成されたハウジング30と、複数の嵌合穴31にそれぞれ続く複数の開口51aを有し、複数の開口51aの各内壁面がシール面51bとされて複数の嵌合穴31の内端に配置された弾性シール部材50と、複数の嵌合穴31に先端がそれぞれ位置するコンタクト80を保持するリテーナ60とを備え、弾性シール部材50はハウジング30とリテーナ60とによって挟み込まれて複数の開口51aがリテーナ60によって蓋されている。【選択図】図2

Description

この発明は複数のプラグコネクタが接続される集合型防水レセプタクルコネクタに関する。
図22及び23は特許文献1に記載されている防水コネクタ装置を示したものであり、防水コネクタ装置は互いに嵌合可能なレセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ20とよりなる。図22はレセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ20の嵌合前の状態を示し、図23はレセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ20が嵌合された状態の内部構造を示している。
レセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ20には図示されていないが、それぞれ複数のケーブルが接続され、レセプタクルコネクタ10とプラグコネクタ20の内部にはそれぞれ各ケーブルに対応して複数のコンタクト(図示されていない)が設けられている。
プラグコネクタ20はハウジング21と、ハウジング21によって保持された複数のコンタクトとを有する。ハウジング21にはレセプタクルコネクタ10との間にロックを形成する弾性係止片22が設けられており、弾性係止片22にはロック突部23が設けられている。
レセプタクルコネクタ10はハウジング11と、ハウジング11によって保持された複数のコンタクトと、弾性シール部材12とを有する。ハウジング11にはプラグコネクタ20が挿入される中空部13が設けられ、さらにプラグコネクタ20との間でロックを達成するロック孔14が設けられている。
弾性シール部材12はゴムや樹脂等よりなり、中空部13の内部に配置されて防水機能を発揮する本体部12aと、中空部13の外部に配置されて弾性シール部材12をハウジング11に対して係止させる被係止部12bとを含む。本体部12aは環状体をなし、被係止部12bは本体部12aの平面視略矩形状の3辺の上部周縁から本体部12aの径の中心から離れる方向に延出されて3個設けられている。
弾性シール部材12はハウジング11の中空部13に挿入されて図23に示したようにハウジング11の所定位置に設置されている。本体部12aの外周面に設けられている環状の外面突起12cはハウジング11の内周面に圧接状態で密着し、これによってハウジング11の内周面と弾性シール部材12の外面との間が防水される。
一方、本体部12aの内周面には環状の内面突起12dが設けられており、内面突起12dはレセプタクルコネクタ10の中空部13にプラグコネクタ20が挿入されると図23に示したように押しつぶされてプラグコネクタ20と密着し、これによってプラグコネクタ20の外面と弾性シール部材12の内面との間が防水されるものとなっている。
ハウジング11の中空部13には弾性シール部材12の被係止部12bに対応して図22に示したように上方及び左右側方に張り出した拡径部15,16が設けられており、さらにハウジング11には被係止部12bが設置されて係止される設置部17が設けられている。
特開2016−4684号公報
ところで、プラグコネクタが接続されるレセプタクルコネクタにおいては上述したように1つのプラグコネクタが接続されるものに限らず、複数のプラグコネクタが接続される集合型のレセプタクルコネクタもあり、このような集合型レセプタクルコネクタは例えばあるプラグコネクタから入力された信号を中継して他のプラグコネクタへ出力するといった中継用途に使用されている。
このような集合型レセプタクルコネクタにおいて防水性を具備するものとする場合、例えば上述した特許文献1に記載されているような構成を有するレセプタクルコネクタ10を複数個、集合することによって集合型防水レセプタクルコネクタを構成すると、弾性シール部材12の被係止部12bや弾性シール部材12の挿入、設置のためのハウジング11の拡径部15,16や設置部17が占める空間がすべての互いに隣接するレセプタクルコネクタ間に存在することになり、よって密な集合ができず、小型化できないといった問題が生じる。
これに対し、例えば被係止部12bや設置部17等を廃してしまえば密な集合とすることができるが、弾性シール部材12がハウジング11に対して係止されなくなるので、レセプタクルコネクタ10に嵌合されたプラグコネクタ20を抜去すると、ハウジング11に係止されていない弾性シール部材12がプラグコネクタ20の周囲に嵌着した状態でハウジング11から離脱し、プラグコネクタ20と共に抜去されてしまうといった不具合が生じる虞がある。
この発明の目的はこのような状況に鑑み、弾性シール部材が離脱してしまうといった不具合が生じることのない小型な集合型防水レセプタクルコネクタを提供することにある。
請求項1の発明によれば、複数のプラグコネクタが接続される集合型防水レセプタクルコネクタは、複数のプラグコネクタがそれぞれ嵌合される複数の嵌合穴が一面に形成されたハウジングと、複数の嵌合穴にそれぞれ続く複数の開口を有し、複数の開口の各内壁面がシール面とされて複数の嵌合穴の内端に配置された弾性シール部材と、複数の嵌合穴に先端がそれぞれ位置するコンタクトを保持するリテーナとを備え、弾性シール部材はハウジングとリテーナとによって挟み込まれて複数の開口がリテーナによって蓋されているものとされる。
請求項2の発明では請求項1の発明において、複数の嵌合穴は隔壁を介して互いに隣接され、複数の開口は仕切り壁を介して互いに隣接され、隔壁の内端面に、内端面上に突出する第1の突出壁が形成され、第1の突出壁は仕切り壁の、前記内端面と対向する面に形成されている第1の溝に嵌め込まれているものとされる。
請求項3の発明では請求項1の発明において、複数の開口は仕切り壁を介して互いに隣接され、仕切り壁のリテーナと対向する面に第2の突出壁が突出形成され、第2の突出壁はリテーナに形成されている第2の溝に嵌め込まれているものとされる。
請求項4の発明では請求項2の発明において、仕切り壁のリテーナと対向する面に第2の突出壁が突出形成され、第2の突出壁はリテーナに形成されている第2の溝に嵌め込まれているものとされる。
請求項5の発明では請求項1から4までの何れかの発明において、リテーナの、複数の開口を蓋する面とは反対面側に基板が位置し、コンタクトはピンコンタクトとされて基板に実装されているものとされる。
この発明によれば、複数の嵌合穴に配置される弾性シール部材は一体化されてハウジングとリテーナとによって挟み込まれて保持されるものとなっている。よって、従来の弾性シール部材に設けられているようなハウジングに係止される被係止部がなくてもプラグコネクタの抜去に伴い、弾性シール部材が離脱してプラグコネクタと共に抜去されてしまうといった不具合は発生せず、また弾性シール部材をこのように構成したことにより、複数の嵌合穴を密に集合して配置することができるため、集合型防水レセプタクルコネクタの小型化を図ることができる。
Aはこの発明による集合型防水レセプタクルコネクタの実施例1を示す平面図、Bはその正面図、Cはその斜視図。 図1Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタの上方から見た分解斜視図。 図1Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタの下方から見た分解斜視図。 図1Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタにプラグコネクタが接続される様子を示す斜視図。 図1Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタにプラグコネクタが4つ接続された状態を示す斜視図。 Aは図1Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタにプラグコネクタが2つ接続された状態を示す平面図、BはAのC−C線部分断面図。 Aは図1Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタにプラグコネクタが4つ接続された状態を示す平面図、BはAのC−C線部分断面図。 Aはこの発明による集合型防水レセプタクルコネクタの実施例2を示す平面図、Bはその正面図、Cはその斜視図。 図8Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタの上方から見た分解斜視図。 図8Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタの下方から見た分解斜視図。 図8Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタにプラグコネクタが接続される様子を示す斜視図。 図8Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタにプラグコネクタが4つ接続された状態を示す斜視図。 Aは図8Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタにプラグコネクタが2つ接続された状態を示す平面図、BはAのC−C線部分断面図。 Aは図8Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタにプラグコネクタが4つ接続された状態を示す平面図、BはAのC−C線部分断面図。 Aはこの発明による集合型防水レセプタクルコネクタの実施例3を示す平面図、Bはその正面図、Cはその斜視図。 図15Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタの上方から見た分解斜視図。 図15Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタの下方から見た分解斜視図。 図15Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタにプラグコネクタが接続される様子を示す斜視図。 図15Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタにプラグコネクタが4つ接続された状態を示す斜視図。 Aは図15Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタにプラグコネクタが2つ接続された状態を示す平面図、BはAのC−C線部分断面図。 Aは図15Aに示した集合型防水レセプタクルコネクタにプラグコネクタが4つ接続された状態を示す平面図、BはAのC−C線部分断面図。 レセプタクルコネクタとプラグコネクタの従来例を示す斜視図。 図22に示したレセプタクルコネクタとプラグコネクタが嵌合された状態を示す断面斜視図。
この発明の実施形態を図面を参照して実施例により説明する。
図1はこの発明による集合型防水レセプタクルコネクタの実施例1の外観を示したものであり、図2及び3は各部に分解して示したものである。この例では集合型防水レセプタクルコネクタ100は図2及び3に示したように、ハウジングを構成する上ハウジング30及び下ハウジング40と弾性シール部材50とリテーナ60と基板70とコンタクト80とよりなる。コンタクト80はピンコンタクトとされ、図2及び3では多数のコンタクト80がリテーナ60に保持された状態として示している。まず、各部の構成を説明する。
上ハウジング30は略直方体形状をなし、この例では上面(一面)30aにプラグコネクタがそれぞれ嵌合される嵌合穴31が4つ形成されている。嵌合穴31は上ハウジング30の上下方向に貫通形成された角穴31aの一内壁面に、上ハウジング30の上下方向に延伸する凹溝31bが形成された形状とされ、上面30aにおける開口形状は凸字形状をなす。凹溝31bは上面30aから所定の位置まで形成されており、上端には凹溝31bの深さが浅くされて段部31cが形成されている。
4つの嵌合穴31は上ハウジング30の上下方向の中心軸を軸として4回対称(4回回転対称)をなすように形成されており、隣接する嵌合穴31間には凹溝31bが位置しないように形成されている。
上ハウジング30の下面30bには4つの角穴31aを包含する大きさとされ、かつ上ハウジング30の4つの側壁32にそれぞれ向かってやや拡大された大きさを有する凹部33が形成されている。隣接する嵌合穴31間に位置する隔壁34は全体として略十字形状をなし、凹部33に臨む隔壁34の下端面(内端面)34aには第1の突出壁35が隔壁34の全長に渡り、下端面34a上に突出して形成されている。さらに、このように形成されて略十字形状をなす第1の突出壁35の十字の中央には凸部36が凹部33にさらに突出するように形成されている。
一方、互いに対向する一対の側壁32の外面には互いに外向きに突出する取付け部37が形成されており、取付け部37にはそれぞれ取付け穴37aが形成されている。さらに、これら取付け部37が形成されている側壁32にはそれぞれ幅方向において取付け部37を挟む両側に一対の突起38が突出形成されている。
弾性シール部材50は上ハウジング30の4つの嵌合穴31にそれぞれ嵌合される4つのプラグコネクタに対してそれぞれ防水機能を発揮する4つのシール部51がベース部52によって一体化された形状を有する。シール部51は方形の開口51a有する枠状をなし、開口51aの内壁面がシール面51bとされている。シール面51bには全周に渡って延びる突起51cが突出形成されている。突起51cはこの例では2段、形成されている。
4つのシール部51の集合体の輪郭形状は上ハウジング30の凹部33の形状に合致されており、隣接する開口51a間に位置する仕切り壁53は全体として略十字形状をなし、仕切り壁53の上面(上ハウジング30の隔壁34の下端面34aと対向する面)には第1の溝54が略十字形状をなすように形成されている。なお、略十字形状をなす仕切り壁53の十字の中央には貫通穴55が形成されている。
ベース部52は4つのシール部51の集合体の外側に位置してシール部51の下端を支持しており、方形の外形形状を有する。弾性シール部材50の下面50aには4つの開口51aの集合体の輪郭形状と合致する形状の凹部56が設けられており、略十字形状をなす仕切り壁53は凹部56に臨んでいる。
リテーナ60は弾性シール部材50の凹部56に合致する外形形状を有する板状体とされ、その厚さ方向の下半部は上半部よりやや外形が大とされている。
コンタクト80はリテーナ60に形成されている貫通穴61に圧入されて、その中間部がリテーナ60に保持されている。コンタクト80はリテーナ60の、弾性シール部材50の4つの開口51aに対応する箇所にそれぞれ整列保持されており、この例では各箇所に9本ずつ保持されている。なお、リテーナ60の下面60aには各貫通穴61の位置に対応して凸部62がそれぞれ形成され、貫通穴61はこの凸部62に開口するように形成されている。
基板70は方形状をなし、コンタクト80が半田付け実装されるスルーホール71が9×4=36個形成されている。なお、基板70に形成されている配線パターンの図示は省略している。
下ハウジング40は上ハウジング30と組み立てられてハウジングを構成するもので、方形状の底板41と底板41の4辺に位置する側壁42とを有する。互いに対向する一対の側壁42の外面には互いに外向きに突出する取付け部43が上ハウジング30の取付け部37と対応して形成されており、取付け部43にはそれぞれ取付け穴43aが形成されている。
取付け部43が形成されている側壁42にはそれぞれ幅方向において取付け部43を挟む両側に一対の延長片44が側壁42の上端から上方に突出延長されて形成されており、各延長片44には窓44aが形成されている。側壁42の上端の内周側には全周に渡って1段低い段部42aが形成されている。
一方、4つの側壁42の内面における幅方向の各中央には底板41の内部底面から所定の高さを有する設置部45が形成されている。さらに、側壁42には内外を貫通する貫通穴46が2つ形成されている。図2では貫通穴46にそれぞれブッシング90が取り付けられた状態を示している。
上記のような構成において、上ハウジング30、下ハウジング40及びリテーナ60は樹脂製とされ、弾性シール部材50は例えばシリコーンゴム製とされる。
各部の組立てはリテーナ60に圧入保持されているコンタクト80を基板70のスルーホール71に通して半田付け実装し、このコンタクト80が実装された基板70を下ハウジング40の4つの設置部45上に設置する。そして、リテーナ60上に弾性シール部材50を搭載し、さらに上ハウジング30を被せる。上ハウジング30と下ハウジング40は下ハウジング40の4つの延長片44に形成されている窓44aがそれぞれ上ハウジング30の突起38に引っ掛かることによって固定一体化され、これにより図1に示した集合型防水レセプタクルコネクタ100が完成する。なお、2つのブッシング90には基板70に接続される+,−2つの電源線が通るが、これら電源線の図示は省略している。
図4は集合型防水レセプタクルコネクタ100に4つのプラグコネクタ200が接続される様子を示したものであり、図5〜7は集合型防水レセプタクルコネクタ100にプラグコネクタ200が接続された状態を示したものである。なお、図5及び7はプラグコネクタ200が4つ接続された状態を示し、図6はプラグコネクタ200が2つ接続された状態を示している。プラグコネクタ200はケーブルの端末に取り付けられるものであるが、ケーブルの図示は図4〜7では省略している。
まず、図6Bを参照して集合型防水レセプタクルコネクタ100の内部構造(内部組み立て状態)を説明する。
弾性シール部材50の4つのシール部51は上ハウジング30の凹部33に嵌め込まれており、これにより上ハウジング30の隔壁34に形成されている第1の突出壁35は弾性シール部材50の仕切り壁53に形成されている第1の溝54に嵌め込まれている。また、上ハウジング30に形成されている凸部36は弾性シール部材50の貫通穴55に嵌め込まれている。弾性シール部材50は上ハウジング30の4つの嵌合穴31の内端に配置され、4つのシール部51の開口51aはそれぞれ嵌合穴31に続いて位置されている。
リテーナ60は弾性シール部材50の凹部56に嵌め込まれており、リテーナ60に保持されているコンタクト80の先端はそれぞれ上ハウジング30の嵌合穴31に位置されている。
弾性シール部材50は上ハウジング30とリテーナ60とによって挟み込まれており、4つのシール部51の各開口51aの下端はリテーナ60によって蓋されている。なお、弾性シール部材50のベース部52の周縁部は下ハウジング40の側壁42の段部42a上に位置して下ハウジング40の側壁42と上ハウジング30の側壁32とによって挟み込まれている。
基板70はリテーナ60の、シール部51の開口51aを蓋する面とは反対面側に位置してリテーナ60の下に位置しており、これにより基板70は嵌合穴31に露出しないようにされている。
このような構造を有する集合型防水レセプタクルコネクタ100の嵌合穴31にプラグコネクタ200が嵌合されると、弾性シール部材50のシール面51bは、図6B,7Bに示したようにプラグコネクタ200のハウジング210と密着し、これによりシール面51bとハウジング210との間が防水されるものとなっている。
プラグコネクタ200は、ハウジング210の一側面に設けられているロック片220が嵌合穴31の凹溝31bに挿入され、ロック片220に設けられている突部221が凹溝31bの段部31cに引っ掛かることによってロックされ、嵌合穴31から抜け止めされる。
以上、この発明による集合型防水レセプタクルコネクタの実施例1の構成について説明したが、上述した集合型防水レセプタクルコネクタ100によれば、以下のような効果を得ることができる。
1)弾性シール部材50は各嵌合穴31に独立して配されるものではなく、各嵌合穴31に配されるシール部51が一体化された構成を有し、各嵌合穴31に続く開口51a間の仕切り壁53が上ハウジング30とリテーナ60とによって挟み込まれて保持された構造となっている。よって、プラグコネクタ200の抜去に伴って弾性シール部材50が離脱し、プラグコネクタ200と共に弾性シール部材50が抜去されてしまうといった不具合は発生しない。
2)上記のように弾性シール部材50は上ハウジング30とリテーナ60とによって挟み込まれて保持される構造のため、図23に示した従来の弾性シール部材12のような被係止部12bやそれが係止されるハウジング11の設置部17等は不要であり、その分、プラグコネクタ200が嵌合される嵌合穴31を密に集合して配置することができ、よって小型な集合型防水レセプタクルコネクタを実現することができる。
3)また、複数の嵌合穴31における防水に対し、1つの弾性シール部材50を組み込めばよいため、嵌合穴31毎に個別に形成された弾性シール部材を組み込む構成に比べ、組立工数を削減することができる。
4)さらに、弾性シール部材50の隣接する開口51a間に位置する仕切り壁53の上下面が上ハウジング30の隔壁34の下端面34aとリテーナ60とによって単に挟まれている構造とすると、プラグコネクタ200が嵌合穴31に嵌合された際、隣接する嵌合穴31にプラグコネクタ200が嵌合されていない状態ではシール面51bがプラグコネクタ200によって押されることによって仕切り壁53が変形し、隣接する嵌合穴31に飛び出すといった状況が生じ、これによりその隣接する嵌合穴31にプラグコネクタ200を良好に嵌合できないといった問題が生じるが、この例ではこのような問題を回避することができるものとなっている。
即ち、この例では図6B,7Bに示したように仕切り壁53に第1の溝54を形成してその第1の溝54に上ハウジング30に設けた第1の突出壁35を嵌め込む構造を採用しているため、仕切り壁53の過大な変形は阻止され、隣接する嵌合穴31に仕切り壁53が飛び出すといったことは発生しない。よって、この例によれば全ての嵌合穴31に良好にプラグコネクタ200を嵌合することができ、良好な防水性能を得ることができる。
図8はこの発明による集合型防水レセプタクルコネクタの実施例2の外観を示したものであり、図9及び10は各部に分解して示したものである。また、図11は図8に示した集合型防水レセプタクルコネクタ300に4つのプラグコネクタ200が接続される様子を示したものであり、図12〜14は集合型防水レセプタクルコネクタ300にプラグコネクタ200が接続された状態を示したものである。なお、図12及び14はプラグコネクタ200が4つ接続された状態を示し、図13はプラグコネクタ200が2つ接続された状態を示している。これら図8〜14において、上述した実施例1の構成と対応する部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
実施例2では実施例1と違い、上ハウジング30’には第1の突出壁35はなく、また弾性シール部材50’には第1の突出壁35が嵌め込まれる第1の溝54はなく、プラグコネクタ200嵌合時の弾性シール部材50’の仕切り壁53の過大な変形、隣接する嵌合穴31への飛び出しを実施例1とは異なる構成で防止するものとなっている。以下、この構成について説明する。
弾性シール部材50’は仕切り壁53の、リテーナ60’と対向する面に、凹部56に突出する第2の突出壁57が全長に渡って形成されているものとされる。第2の突出壁57はこの例では仕切り壁53の壁の厚さと同じ厚さとされ、即ち仕切り壁53が凹部56に突出するように延長されて形成されている。
リテーナ60’の、弾性シール部材50’の開口51aを蓋する上面には略十字形状をなす第2の突出壁57と合致する形状の第2の溝63が形成されており、弾性シール部材50’の凹部56にリテーナ60’が嵌め込まれると、弾性シール部材50’の第2の突出壁57は図13B,14Bに示したようにリテーナ60’の第2の溝63に嵌め込まれた状態となる。
実施例2ではこのように弾性シール部材50’の仕切り壁53に下方に延長形成された第2の突出壁57がリテーナ60’の第2の溝63に位置して保持されることにより、プラグコネクタ200が嵌合された際の弾性シール部材50’の仕切り壁53の過大な変形及びプラグコネクタ200が嵌合されていない隣接する嵌合穴31への飛び出しが防止されるものとなっている。
なお、この実施例2も前述した実施例1と同様の効果を有するが、実施例1と異なり、弾性シール部材50’の仕切り壁53には第1の溝54を設ける必要はないため、その分、仕切り壁53の厚さを薄くすることができ、これに対応して上ハウジング30’の隔壁34の厚さも薄くすることができる。よって、複数の嵌合穴31を一段と密に集合配置することができ、さらに集合型防水レセプタクルコネクタを小型化することができる。
図15はこの発明による集合型レセプタクルコネクタの実施例3の外観を示したものであり、図16及び17は各部に分解して示したものである。また、図18は図15に示した集合型防水レセプタクルコネクタ400に4つのプラグコネクタ200が接続される様子を示したものであり、図19〜21は集合型防水レセプタクルコネクタ400にプラグコネクタ200が接続された状態を示したものである。なお、図19及び21はプラグコネクタ200が4つ接続された状態を示し、図20はプラグコネクタ200が2つ接続された状態を示している。これら図15〜21において、前述した実施例1の構成と対応する部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この実施例3はプラグコネクタ200嵌合時の弾性シール部材の仕切り壁53の過大な変形、隣接する嵌合穴31への飛び出しを防止する手段として、実施例1の構成と実施例2の構成を合わせ持つものとなっている。
即ち、上ハウジング30は実施例1と同じで第1の突出壁35を有し、弾性シール部材50”は第1の溝54と第2の突出壁57を有し、リテーナ60は第2の溝63を有するものとなっている。
弾性シール部材50”の仕切り壁53は図20B,21Bに示したように、その第1の溝54に上ハウジンング30の第1の突出壁35が嵌め込まれ、さらにその第2の突出壁57がリテーナ60の第2の溝63に嵌め込まれるものとなっており、これによりプラグコネクタ200が嵌合された際の仕切り壁53の過大な変形及びプラグコネクタ200が嵌合されていない隣接する嵌合穴31への飛び出しの防止効果が強化されたものとなっている。
なお、弾性シール部材50”の第2の突出壁57は図20B,21Bに示したように、仕切り壁53の壁の厚さと同じ厚さとされており、よってこの第2の突出壁57が嵌め込まれるリテーナ60の第2の溝63は実施例2における第2の溝63の溝幅より大とされている。
集合型防水レセプタクルコネクタとして、この実施例3の構成も採用することができるが、弾性シール部材の仕切り壁53及び上ハウジングの隔壁34を極力薄くして小型化を図る上では実施例2の構成を採用するのが好ましい。
10 レセプタクルコネクタ 11 ハウジング
12 弾性シール部材 12a 本体部
12b 被係止部 12c 外面突起
12d 内面突起 13 中空部
14 ロック孔 15,16 拡径部
17 設置部 20 プラグコネクタ
21 ハウジング 22 弾性係止片
23 ロック突部 30,30’ 上ハウジング
30a 上面 30b 下面
31 嵌合穴 31a 角穴
31b 凹溝 31c 段部
32 側壁 33 凹部
34 隔壁 34a 下端面
35 第1の突出壁 36 凸部
37 取付け部 37a 取付け穴
38 突起 40 下ハウジング
41 底板 42 側壁
42a 段部 43 取付け部
43a 取付け穴 44 延長片
44a 窓 45 設置部
46 貫通穴 50,50’,50” 弾性シール部材
50a 下面 51 シール部
51a 開口 51b シール面
51c 突起 52 ベース部
53 仕切り壁 54 第1の溝
55 貫通穴 56 凹部
57 第2の突出壁 60,60’ リテーナ
60a 下面 61 貫通穴
62 凸部 63 第2の溝
70 基板 71 スルーホール
80 コンタクト 90 ブッシング
100,300,400 集合型防水レセプタクルコネクタ
200 プラグコネクタ 210 ハウジング
220 ロック片 221 突部

Claims (5)

  1. 複数のプラグコネクタが接続される集合型防水レセプタクルコネクタであって、
    前記複数のプラグコネクタがそれぞれ嵌合される複数の嵌合穴が一面に形成されたハウジングと、
    前記複数の嵌合穴にそれぞれ続く複数の開口を有し、前記複数の開口の各内壁面がシール面とされて前記複数の嵌合穴の内端に配置された弾性シール部材と、
    前記複数の嵌合穴に先端がそれぞれ位置するコンタクトを保持するリテーナとを備え、
    前記弾性シール部材は前記ハウジングと前記リテーナとによって挟み込まれて前記複数の開口が前記リテーナによって蓋されていることを特徴とする集合型防水レセプタクルコネクタ。
  2. 請求項1に記載の集合型防止レセプタクルコネクタにおいて、
    前記複数の嵌合穴は隔壁を介して互いに隣接され、
    前記複数の開口は仕切り壁を介して互いに隣接され、
    前記隔壁の内端面に、前記内端面上に突出する第1の突出壁が形成され、
    前記第1の突出壁は前記仕切り壁の、前記内端面と対向する面に形成されている第1の溝に嵌め込まれていることを特徴とする集合型防水レセプタクルコネクタ。
  3. 請求項1に記載の集合型防水レセプタクルコネクタにおいて、
    前記複数の開口は仕切り壁を介して互いに隣接され、
    前記仕切り壁の前記リテーナと対向する面に第2の突出壁が突出形成され、
    前記第2の突出壁は前記リテーナに形成されている第2の溝に嵌め込まれていることを特徴とする集合型防水レセプタクルコネクタ。
  4. 請求項2に記載の集合型防水レセプタクルコネクタにおいて、
    前記仕切り壁の前記リテーナと対向する面に第2の突出壁が突出形成され、
    前記第2の突出壁は前記リテーナに形成されている第2の溝に嵌め込まれていることを特徴とする集合型防水レセプタクルコネクタ。
  5. 請求項1から4までの何れかに記載の集合型防水レセプタクルコネクタにおいて、
    前記リテーナの、前記複数の開口を蓋する面とは反対面側に基板が位置し、
    前記コンタクトはピンコンタクトとされて前記基板に実装されていることを特徴とする集合型防水レセプタクルコネクタ。
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