JP2007003630A - 表示装置 - Google Patents

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義邦 白崎
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Abstract

【課題】 ブザーを回路基板の裏面に実装しつつ、運転席にて所定の音圧レベルのブザー音が得られるような表示装置を提供する。
【解決手段】 プリント基板3の貫通孔31、ケーシングの貫通孔41、見返し板7の貫通孔71およびプロジェクタ9の凹部91等から形成される伝音路Bを介して、圧電ブザー5の放音孔51をコンビネーションメータ1外部の車室内空間と連通させ、且つ貫通孔31および貫通孔41を囲むようにリヤカバー6の伝音筒61およびケーシング4の伝音筒42を設けている。これにより、圧電ブザー5をプリント基板3の裏面に実装しつつ圧電ブザー5からの音波をコンビネーションメータ1の前面から出射させて、運転席にて所定の音圧レベルのブザー音が得られるようなコンビネーションメータ1を提供することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、プリント基板に実装されたブザーを吹鳴させる構成とした表示装置に関するものであり、車両用計器に用いて好適である。
従来の表示装置としては、たとえば、自動車用計器において、文字盤の背面側に回路基板を固定し、回路基板の裏面(文字盤と反対側の面)にブザーを実装し、これらが計器ハウジングにより被装されている構成としたものがある(特許文献1参照)。
通常、ブザーの放音孔はブザーの実装ピンと反対側、つまり回路基板と反対側に設けられている。この表示装置において、計器ハウジングの背面には、ブザーの背面中心部の放音孔に対応した部分に共鳴孔が設けられており、ブザーの吹鳴音は、この共鳴孔を経て計器ハウジング外へ伝播される。
自動車用計器は、一般には、運転席前方にインストルメントパネル内に設置されている。計器ハウジングの背面から自動車用計器外へ伝播されたブザーの吹鳴音は、インストルメントパネル内空間を経て自動車用計器の前面側、すなわち運転席側へ伝播され運転者の耳に到達する。
実用新案登録第3094073号公報
近年、自動車用計器に表示される情報の増加や、インストルメントパネル内に設置される空調装置の高機能化にともない、自動車用計器は、インストルメントパネル内において他の装置、たとえば空調装置等とより近接して配置され、且つその周囲を他の機器に取り囲まれるようになってきた。
このため、計器ハウジングの背面から自動車用計器外へ伝播されたブザー音がインストルメントパネル外へ伝播し難くなり、したがって、ブザー音を運転者が聴き取り難いという問題が生じている。
この問題の解決方法として、たとえば、ブザーを回路基板の表側(文字盤側、言い換えると運転席側)に実装して、ブザーの放音孔を運転者側に向けることが考えられる。
ところで、回路基板の文字盤側には、文字盤照明用の発光ダイオードをはじめとして多数の電子素子が実装されている。ここに、ブザーのような大型部品を実装するのはスペース的に困難であり、また、回路基板として多層構造基盤を採用する必要があり、自動車用計器のコストが上昇してしまう。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであり、ブザーを回路基板の裏面に実装しつつ、運転席にて所定の音圧レベルのブザー音が得られるような表示装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成する為、以下の技術的手段を採用する。
本発明の請求項1に記載の表示装置は、文字盤と、文字盤の背面側に配置されたプリント基板と、プリント基板の裏面に実装された発音体と、文字盤およびプリント基板を収容保持するケーシングとを備える表示装置であって、プリント基板の発音体近傍にプリント基板の裏側空間と表側空間とを連通するように設けられた第1貫通孔と、発音体および第1貫通孔を覆うように配置され且つ発音体に対向する底面を有する第1筒部と、ケーシング及び文字盤の少なくとも一方に第1貫通孔と概略対向して、プリント基板の表側空間と文字盤の表側空間とを連通するように設けられた第2貫通孔と、第1貫通孔および第2貫通孔を覆うように配置された第2筒部と、を備えることを特徴としている。
上述の構成においては、発音体が配置される空間、すなわち発音体が発する音波が最初に伝播される空間が、第1貫通孔および第2貫通孔を介して、文字盤の表面側空間に連通しているので、発音体から発射された音波は文字盤の表面側空間に伝播することができる。
第1筒部は、その底部で発音体から発射された音波をプリント基板側に反射するとともに、発音体から発射された音波がプリント基板裏側の空間全域へ伝播し減衰してしまうことを阻止している。すなわち、第1筒部を設けたことにより、発音体から発射された音波を高効率でプリント基板の表面側空間へ伝播させることができる。
第2筒部は、その内壁で第1貫通孔からプリント基板の表面側空間に伝播して来た発音体からの音波を反射させることで、発音体からの音波がプリント基板表側の空間全域へ伝播し減衰してしまうことを阻止している。すなわち、第2筒部により、発音体から発射された音波を高効率で文字盤の第2貫通孔から文字盤の表面側空間へ伝播させることができる。
以上により、本発明の請求項1に記載の表示装置では、プリント基板の裏側に配置された発音体が発する音波を高効率で文字盤の表面側空間へ伝播させることができる。文字盤の表面側空間へ伝播した音波は、文字盤の前面側に配置された薄板からなる透明カバーを介して運転者に向かって伝播する。したがって、発音体を回路基板の裏面に実装しつつ、運転席にて所定の音圧レベルの発音体からの音が得られるような表示装置を提供することできる。
本発明の請求項2に記載の表示装置では、第2筒部はケーシングに一体的に形成されることを特徴としている。
これにより、表示装置の部品点数および組付け工数を低減できる。また、第1貫通孔および第2貫通孔と第2筒部との位置関係精度高めることができる。言い換えると、第1貫通孔および第2貫通孔を確実に第2筒部内に位置させることができる。
本発明の請求項3に記載の表示装置では、ケーシングの背面側にプリント基板を覆うように配置されるリヤカバーを備え、第1筒部はリヤカバーに一体的に形成されることを特徴としている。
これにより、表示装置の部品点数および組付け工数を低減できる。また、発音体および第1貫通孔と第1筒部との位置関係精度高めることができる。言い換えると、発音体および第1貫通孔を確実に第1筒部内に位置させることができる。
本発明の請求項4に記載の表示装置では、文字盤の前面側に配置された見返し板と、見返し板に第2貫通孔に対向し且つ見返し板の裏側空間と見返し板の外側とを連通するように設けられた第3貫通孔とを備えることを特徴としている。
一般に、見返し板は、文字盤の輪郭を明瞭に際立たせて表示装置の見映えを整えるためのものであり、見返し板の外側はすなわち表示装置の外側である。したがって、第3貫通孔により見返し板の裏側空間、すなわち文字盤の表面側空間が表示装置の外側空間と連通しているので、プリント基板の裏側に実装された発音体が発する音を高効率で表示装置の前方、つまり運転席へ伝播させることができる。
これにより、発音体を回路基板の裏面に実装しつつ、運転席にて所定の音圧レベルの発音体からの音が得られるような表示装置を提供することができる。
本発明の請求項5に記載の表示装置では、見返し板の外側に配置された文字盤上に虚像を結像させるための画像投影部材を備え、見返し板および画像投影部材間に第3貫通孔と外部とを連通する放音通路を形成したことを特徴としている。
これにより、見返し板の外側に画像投影部材が覆いかぶさるように配置された構成の表示装置においても、文字盤の表面側空間に伝播した発音体からの音波を表示装置外部、つまり運転席へ向けて伝播させることができる。
以下、本発明による表示装置を、自動車に搭載されるコンビネーションメータ1に適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1の部分正面図であり、当該自動車の走行速度を表示する速度計A部を示す。
図2は、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1の断面図であり、図1中のII−II線断面図である。図2において、左側が運転席側であり、コンビネーションメータ1は、左方から視認される。
図3は、図2中のIII矢視図である。
コンビネーションメータ1は、自動車の運転席前方のインストルメントパネル10内に運転者から視認可能に配設され、走行速度をはじめ自動車に関する各種情報を表示するものである。
以下、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1の構成について説明する。
文字盤2は、透光性材質、たとえば透明なポリカーボネート樹脂あるいはアクリル樹脂等の薄板から形成されている。また、文字盤2には、図1に示すように、速度計Aの目盛21、数字22および文字23が形成されている。目盛21、数字22および文字23は、文字盤2の表面(図2において左側の面)あるいは裏面(図2において右側の面)に印刷あるいはホットスタンプ等を施すことにより形成されている。すなわち、目盛21、数字22および文字23以外の部分に不透光性着色層あるいは半透光性着色層を設けると共に、数字21を透明なままとする、あるいは半透光性着色層を設ける等の処理を施してある。本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1においては、目盛21、数字22および文字23は半透光性の黄色に、目盛21、数字22および文字23以外の部分は半透光性の濃青色にそれぞれ着色されている。したがって、後述する、文字盤2の裏側に配置される発光ダイオード11が点灯されると、それが発する光により文字盤2は透過照明されて、濃青色の背景中に目盛21、数字22および文字23が黄色で発光表示される。
指針12は、ムーブメント(図示せず)の回転軸(図示せず)に固定されている。ムーブメントは、たとえばステッピングモータ、あるいは交差コイル式回転機等の電気アクチュエータからなる。ムーブメントは、算出された走行速度に基づいて駆動されてシャフトを回転させ、指針12が文字盤2上で走行速度を指示する。指針12は、透光性材料、たとえばアクリル樹脂等により形成され、プリント基板3上に実装される発光ダイオード(図示せず)が発する光により発光表示される。
文字盤2の背面側(図2において右側)には、図2に示すように、プリント基板3が配置されている。プリント基板3は、たとえばガラスエポキシ基板等からなり、コンビネーションメータ1の電気回路部を形成している。プリント基板3には、文字盤2側(図2において左側)の表面に、電気導体(たとえば銅箔)設けられて電気回路を形成している。
プリント基板3には、図2に示すように、文字盤2を透過照明するための光源である発光ダイオード11が実装されている。プリント基板3には、上述した指針12を回転させるムーブメント(図示せず)も実装されている。
プリント基板3には、図2に示すように、発音体としての圧電ブザー5が実装されている。圧電ブザー5は、圧電素子の薄板と金属あるいは樹脂の薄板とを張り合わせて振動板(図示せず)を形成するとともに、圧電素子に電圧を印加して振動板を振動させて音波を発生するものである。圧電素子としては、たとえばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の薄板が用いられている。圧電素子の表裏両面に電圧が印加され且つ電圧の極性が切り替えられると、圧電素子は伸縮しそれに応じて振動板が振動する。振動板は円形に形成され、したがって圧電ブザー5の形状も円柱状となっている。圧電ブザー5は、圧電素子への電極として2本のリードピン52を備え、両リードピン52は、図2に示すように、プリント基板の電気導体(たとえば銅箔)にはんだ付けにより接続されている。また、圧電ブザー5には、図3に示すように、振動板が振動して発生した音波を外部へ放射するための放音孔51が設けられている。
圧電ブザー5は、当該自動車の走行中において、運転者が何らかの処置を講ずべき事態が発生し図示しない各種センサーによりそれが検知されたときに電気駆動され、それにより音波を発して運転者に注意を促す機能を果たしている。
プリント基板3には、図2に示すように、圧電ブザー5の近傍に、第1貫通孔である貫通孔31が設けられている。貫通孔31は、図3に示すように、圧電ブザー5の周囲に圧電ブザー5の外形と同心状且つ等角度間隔で4個設けられている。
以上説明した、文字盤2およびプリント基板3は、図2に示すように、ケーシング4に収容保持されている。
ケーシング4の背面側(図2において右側)には、プリント基板3を覆うように、言い換えると、ケーシング4の背後の開口部を覆うように、リヤカバー6が配置されている。
文字盤2の前面側(図2において左側)、すなわちケーシング4の前面側には、図2に示すように、見返し板7が配置されている。見返し板7の前面側(図2において左側)には、図2に示すように、透明カバー8が配置されている。透明カバー8は、無色透明のポリカーボネート樹脂あるいはアクリル樹脂等から板状に形成されている。この透明カバー8と上述したリヤカバー6とによりケーシング4内への異物(埃、水滴等)の進入が阻止されて、ケーシング4内部が清浄に維持される。
リヤカバー6は、樹脂材料から形成されている。リヤカバー6には、圧電ブザー5および貫通孔31を覆い且つ圧電ブザー5に対向する底面61aを有する第1筒部としての伝音筒61が設けられている。伝音筒61は、円筒状に形成されるとともに、図3中に二点鎖線で示すように、圧電ブザー5と略同心状に配置されている。伝音筒61は、リヤカバー6と一体的に形成されている。すなわち、リヤカバー6を樹脂成形するときに型によりリヤカバー6と一体に作られる。リヤカバー6がケーシング4に固定されると、伝音筒61の開口端部、すなわちプリント基板3側端部とプリント基板3との間には、図2に示すように、わずかな隙間が形成される。
ケーシング4は、樹脂材料から形成されている。ケーシング4は、その文字盤2を支持する壁にプリント基板3の貫通孔31と概略対抗する、言い換えるとその軸方向が貫通孔31の軸方向と平行である第2貫通孔である貫通孔41を備えている。貫通孔41は、プリント基板3の表側(図2において左側)空間と文字盤2の表側(図2において左側)空間とを連通している。貫通孔41は、その直径寸法が貫通孔31と同一に設定されるとともに、個数も貫通孔31と同じ4個設けられている。ケーシング4には、プリント基板3の貫通孔31およびケーシング4の貫通孔41とを覆う第2筒部である伝音筒42が設けられている。伝音筒42は、円筒状に形成されるとともに、図2に示すように、その直径が伝音筒61と略同一且つ伝音筒61と同軸状に配置されている。伝音筒42は、ケーシング4と一体的に形成されている。すなわち、ケーシング4を樹脂成形するときに型によりケーシング4と一体に作られる。プリント基板3がケーシング4に固定されると、伝音筒42の開口端部、すなわちプリント基板3側端部とプリント基板3との間には、図2に示すように、わずかな隙間が形成される。なお、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1においては、文字盤2は、図2に示すように、貫通孔41に懸からない、つまり貫通孔41を塞がないような形状に設定されている。
見返し板7は、樹脂材料から形成されている。見返し板7は、その平面形状がケーシング4の平面形状と概略同一且つ額縁状に形成され、文字盤2の外周部に配置されている。見返し板7は、文字盤2の輪郭を明瞭に際立たせてコンビネーションメータ1の見映えを整えている。見返し板7は、ケーシング4と当接する壁にケーシング4の貫通孔41と概略対向する、言い換えるとその軸方向が貫通孔41の軸方向と平行である第3貫通孔である貫通孔71を備えている。貫通孔71は、見返し板7の裏側(図2において右側)空間、と見返し板7の外側(図2において左側)空間、言い換えると当該自動車の車室内空間とを連通している。貫通孔71は、その直径寸法が貫通孔31と同一に設定されるとともに、個数も貫通孔31と同じ4個設けられている。
見返し板7の外側、すなわち図2に示すように、見返し板7の上方には、文字盤2上に虚像を結像させるための画像投影部材であるプロジェクタ9が配置されている。プロジェクタ9は、液晶表示器(図示せず)、液晶表示器の背後に設置されたバックライト(図示せず)および液晶パネルの前面に配置されたレンズ(図示せず)等から構成されている。液晶パネル上に形成された画像の透過光(図示せず)が透明カバー8に照射され、この透過光が透明カバー8上で反射して、文字盤2上に液晶パネル上に形成された画像の虚像が結像されて視認される。本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1においては、この虚像は、図1において二点鎖線で示す円形の内側領域に結像される。画像としては、速度計Aの背景としての装飾模様(図示せず)、あるいは何らかの計器等である。プロジェクタ9は、その機能上、見返し板7および透明カバー8上に庇状に張り出すように配置され、ケーシング4に固定されている。
プロジェクタ9には、見返し板7に当接する面に、図2に示すような凹部91が設けられている。凹部91は、見返し板7に設けられた4個の貫通孔71に臨んで、すなわち4個の貫通孔71すべてが凹部91内に開口するように形成されている。これにより、凹部91、見返し板7の上面および透明カバー8とのより形成される通路は、貫通孔71とコンビネーションメータ1の外部とを連通する放音通路である伝音路Bを構成する。
プロジェクタ9の前方および上方は、図2に示すように、インストルメントパネル10に覆われており、プロジェクタ9を運転者の視線から遮って、コンビネーションメータ1の見映えを良好なものとしている。
以上説明したように、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1においては、圧電ブザー5の放音孔51は、貫通孔31、貫通孔41、貫通孔71および伝音路Bを介して、コンビネーションメータ1外部、すなわち自動車の車室内空間と連通している。
次に、以上のように構成した、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1の特徴、すなわち、圧電ブザー5の放音孔51を、コンビネーションメータ1外部の車室内空間と連通した構成の作用効果について、おもに、圧電ブザー5の音の伝播状態について説明する。
従来の表示装置においては、ケーシングあるいはリヤカバーの裏側、つまり運転席と反対側に開口部を設け、ブザーが発する音波を一端インストルメントパネル内に伝播させそこで反射させて運転席側へ伝播させていた。しかしながら、インストルメントパネル内に設置される各種機器が増加すると、インストルメントパネル内にブザーが発する音波の伝播経路を確保することが困難となってきた。
これに対して、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1においては、プリント基板3の貫通孔31、ケーシングの貫通孔41、見返し板7の貫通孔71およびプロジェクタ9の凹部91等から形成される伝音路Bを介して、圧電ブザー5の放音孔51をコンビネーションメータ1外部の車室内空間と連通させ、且つ貫通孔31および貫通孔41を囲むようにリヤカバー6の伝音筒61およびケーシング4の伝音筒42を設けている。
このような構成により、圧電ブザー5の放音孔51から発せられた音波は、図2中の矢印で示すように、伝音筒61の底面61aおよび伝音筒61の内壁で反射して、コンビネーションメータ1の前方に進行し、貫通孔31、貫通孔41、貫通孔71および伝音路Bを経て運転席に向けて進行する。
また、伝音筒61および伝音筒42を設けて圧電ブザー5が発する音波を伝音筒61および伝音筒42内でのみ反響させることにより、圧電ブザー5から発せられた音波が、ケーシング4内部に広く伝播して各部で反射を繰り返して減衰してしまうことを防止することができる。すなわち、圧電ブザー5が発する音波を高効率でコンビネーションメータ1前方へ伝播させることができる。
したがって、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1においては、圧電ブザー5をプリント基板3の裏面に実装する構成をとりつつ、運転席において所定の音圧レベルの圧電ブザー5音を得ることができる。
なお、以上説明した本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1においては、伝音筒61および伝音筒42は、その位置関係および形状を、あたかも一本の筒を形成するかの如くに設定している。これにより、圧電ブザー5が発する音波の伝達効率を高めることができる。また、伝音筒61の開口側端部とプリント基板3との隙間、および伝音筒42の開口側端部とプリント基板3との隙間は、圧電ブザー5が発する音波の減衰を抑制するためにはできるだけ小さいことが望ましい。一方、ケーシング4へのプリント基板3およびリヤカバー6の組付け作業性向上の観点からは、ある程度の隙間が必要である。そこで、上述の隙間の大きさは、良好な組付け作業性を確保できる範囲で最小となるように設定されている。
図4に、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1の変形例における部分断面図を示す。
この変形例では、貫通孔31を圧電ブザー5の周囲に設けた4個に加えて、図4に示すように、プリント基板3の圧電ブザー5背面の略中央部にも貫通孔31を1個設けている。
圧電ブザー5の振動板(図示せず)が振動すると、音波は主に放音孔51から発射されるが、音波の一部は、圧電ブザー5の背面からも放射されている。
そこで、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1の変形例のように、プリント基板3の圧電ブザー5背面の略中央部にも貫通孔31を設ければ、プリント基板3と文字盤2との間の空間に伝播される圧電ブザー5の振動板(図示せず)による音波の音圧レベルを高めることができる。すなわち、圧電ブザー5への入力電力が同一の場合、運転席付近における圧電ブザー5からの音圧レベルをより高めることができる。したがって、運転席付近において圧電ブザー5からの音圧レベルの所定値とするための圧電ブザー5への入力電力を小さくして、省電力化を図ることができる。
なお、プリント基板3の圧電ブザー5背面の略中央部に追加する貫通孔31を直径寸法は、他の4個の貫通孔31の直径寸法と同一でもよいし、異なっていてもよい。
なお、以上説明した、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1およびその変形例においては、発音体として、圧電素子を利用した圧電ブザー5を用いているがこのタイプに限定する必要は無く、他のタイプの発音体であってもよい。たとえば、電磁式ブザー、あるいは小形スピーカ等であってもよい。
また、以上説明した、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1においては、貫通孔31、貫通孔41および貫通孔71の個数を4個としているが、4個に限る必要はなく、いくつであってもよい。また、貫通孔31、貫通孔41および貫通孔71の個数を全て同一にする必要はなく、それぞれが異なっていてもよい。その場合、貫通孔31、貫通孔41および貫通孔71ごとの断面積の総和がほぼ等しくなるように設定すれば、音波の伝播効率を高めることができる。
また、以上説明した、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1においては、プロジェクタ9を備えているが、プロジェクタの無い構成としてもよい。その場合、圧電ブザー5からの音波は、見返し板7の貫通孔71から直接運転席に向かって出射される。
また、以上説明した、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1およびその変形例においては、コンビネーションメータ1が備える計器として、速度計Aを示しているが、コンビネーションメータ1は、速度計Aのみを備えている必要はなく、他の計器、たとえば、エンジンの回転速度を指示するタコメータ、燃料計、水温計、バッテリ電圧計、時計等の少なくともひとつを追加してもよい。
また、以上説明した、本発明の一実施形態および変形例は、本発明による表示装置を自動車のコンビネーションメータ1に適用した場合を例に説明したが、コンビネーションメータ1以外の用途のものに適用してもよい。すなわち、自動車・車両以外の各種民生用機器の操作パネル部等の用途に適用してもよい。
本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1の部分正面図である。 図1中のII−II線断面図である。 図2中のIII矢視図である。 本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ1の変形例による部分断面図であり、図2に相当する。
符号の説明
1 コンビネーションメータ(表示装置)
2 文字盤
3 プリント基板
31 貫通孔(第1貫通孔)
32 貫通孔
4 ケーシング
41 貫通孔(第2貫通孔)
42 伝音筒(第2筒部)
5 ブザー(発音体)
51 放音孔
52 リードピン
6 リヤカバー
61 伝音筒(第1筒部)
61a 底面
7 見返し板
71 貫通孔(第3貫通孔)
8 透明カバー
9 画像投影部材
91 凹部
10 インストルメントパネル
11 発光ダイオード
12 指針
A 速度計
B 伝音路(放音通路)

Claims (5)

  1. 文字盤と、
    前記文字盤の背面側に配置されたプリント基板と、
    前記プリント基板の裏面に実装された発音体と、
    前記文字盤および前記プリント基板を収容保持するケーシングとを備える表示装置であって、
    前記プリント基板の前記発音体近傍に前記プリント基板の裏側空間と表側空間とを連通するように設けられた第1貫通孔と、
    前記発音体および前記第1貫通孔を覆うように配置され且つ前記発音体に対向する底面を有する第1筒部と、
    前記ケーシング及び前記文字盤の少なくとも一方に前記第1貫通孔と概略対向して、前記プリント基板の表側空間と前記文字盤の表側空間とを連通するように設けられた第2貫通孔と、
    前記第1貫通孔および前記第2貫通孔を覆うように配置された第2筒部と、を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 前記第2筒部は前記ケーシングに一体的に形成されることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記ケーシングの背面側に前記プリント基板を覆うように配置されるリヤカバーを備え、
    前記第1筒部は前記リヤカバーに一体的に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記文字盤の前面側に配置された見返し板と、
    前記見返し板に前記第2貫通孔に対向し且つ前記見返し板の裏側空間と前記見返し板の外側とを連通するように設けられた第3貫通孔とを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 前記見返し板の外側に配置された前記文字盤上に虚像を結像させるための画像投影部材を備え、
    前記見返し板および前記画像投影部材間に前記第3貫通孔と外部とを連通する放音通路を形成したことを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
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