JP2023047381A - 計器装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】音響部材を備える場合でも表示板の異音を低減可能な計器装置を提供する。【解決手段】計器装置は、板状の表示板1と、前記表示板1の後方に配置され、前記表示板1を載置する第1のケース部材2と、前記表示板1の前方に配置され、前記表示板1を視認可能な開口部31を有する見返し部材3と、前記第1のケース部材2の後方に配置される回路基板4と、前記第1のケース部材2の後方に配置され、前記回路基板4に制御される音響部材5と、を備え、前記表示板1は、前記第1のケース部材2と前記見返し部材3とに挟持され、前記見返し部材3は、前記音響部材5と対向する位置に前記表示板1との間に隙間Gを有する。【選択図】図2
Description
本開示は、自動車等の車両に搭載された計器装置に関するものである。
従来、この種の計器装置にあっては、例えば、下記特許文献1に記載されているものが知られている。この特許文献1に記載の計器装置は、中ケースの前面側に表示板(文字板)を配置し、表示板を表示板の前面側に配置される見返しと中ケースとで挟持する。また、中ケースの背面側に回路基板を配置し、回路基板を回路基板の背面側に配置される外ケースとで挟持する。この回路基板の背面側にはスピーカ(音響部材)が配置されている。
しかしながら、スピーカを鳴らす(音を出す)と、表示板が振動し、表示板と見返しとの間で異音が発生するといった問題点があった。
そこで本開示は、前述の問題点に対して対処するため、音響部材を備える場合でも表示板の異音を低減可能な計器装置を提供することを目的とする。
本発明の計器装置は、板状の表示板1と、前記表示板1の後方に配置され、前記表示板1を載置する第1のケース部材2と、前記表示板1の前方に配置され、前記表示板1を視認可能な開口部31を有する見返し部材3と、前記第1のケース部材2の後方に配置される回路基板4と、前記第1のケース部材2の後方に配置され、前記回路基板4に制御される音響部材5と、を備え、前記表示板1は、前記第1のケース部材2と前記見返し部材3とに挟持され、前記見返し部材3は、前記音響部材5と対向する位置に前記表示板1との間に隙間Gを有することを特徴とする。
本開示は、車両用の計器装置に関し、例えば、自動車やオートバイ、あるいは農業機械や建設機械を備えた移動体に搭載される車両用の計器装置に適用することができる。以下、図1から図4に基づいて本開示の実施形態を自動車に搭載された計器装置に適用した場合を例に挙げて説明する。
尚、以下では、計器装置の構成の理解を容易にするために、各部材に対して、計器装置から車両運転席に着座した運転者を見る方向(図2の表示板側)を「前方(図のFr.)」、その反対側(回路基板側)を「後方(図のRe.)」とする。また、上下方向(図のTo.、Bo.)は車両の天地方向、左右方向(図のL、R)は車両の右左折方向に対応する。
(第1の実施形態)
計器装置は、図1に示すように、車速を表示する速度計からなる指針式表示部100と、車両に関する各種情報を表示する情報表示部200と、車両に関する作動・警告灯300と、を備える。
計器装置は、図2に示すように、板状の文字板(表示板)1と、文字板1の後方に配置され、文字板1を載置する中ケース(第1のケース部材)2と、文字板1の前方に配置され、文字板1を視認可能な開口部31を有する見返し(見返し部材)3と、中ケース2の後方に配置される回路基板4と、中ケース2の後方に配置され、回路基板4の後方に配置され、回路基板4に制御されるスピーカ(音響部材)5と、回路基板4の後方に配置される外ケース(第2のケース部材)6と、回路基板4の前方に配置される表示器7と、文字板1の前方に配置される指針8と、見返し3の前方に配置される透過パネル9と、から少なくとも構成される。
指針式表示部100は、図1,2に示すように、指針8が文字板1の目盛や数字等の指標部11を指示することにより表示される。
情報表示部200は、図1に示すように、表示器7の表示部71に車両に関する各種情報を表示することにより表示される。
作動・警告灯300は、図1に示すように、文字板1の作動・警告部13が発光することにより表示される。
文字板1は、例えば透明又は半透明の透光性の合成樹脂(例えば、アクリル又はポリカーボネート)からなる。文字板1は、薄板状の母材の表裏面に遮光性の黒色のインキが印刷形成された遮光層(図示せず)を有する。文字板1は、中ケース2と見返し3とに挟持されて固定される。
文字板1は、指標部11と、窓部12と、作動・警告部13と、を有する。
文字板1は、指標部11と、窓部12と、作動・警告部13と、を有する。
指標部11は、指針8の回動軌跡に沿って形成され、目盛や数字の形に遮光層が抜き印刷され形成される。指標部11は、後方の光源41によりその照明光を受けて発光する。
窓部12は、表示器7に対向する位置に略矩形状に遮光層が抜き印刷され形成される。窓部12は、表示器7の表示部71を運転者に視認可能に開口する。
作動・警告部13は、ターンやハイビーム等の各種作動灯や燃料残量警告灯等の警告灯の意匠に遮光層が抜き印刷され形成される。作動・警告部13は、後方の光源(図示せず)によりその照明光を受けて発光する。
指針8は、例えば透明又は不透明の透光性の合成樹脂(例えば、ポリカーボネート又はABS)からなる周知の構成を適用できる。指針8は、回路基板4の後方に固定された計器ムーブメントからなる駆動部品であるモータ10の回転軸10aに装着され、このモータ10により回転される。指針8は、後方の光源41によりその照明光を受けて発光する。
光源41は、適宜色を発するチップ型発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)からなる。
表示器7は、以下図示しない、略矩形の表示部71を有する表示素子と、光学部材(例えば拡散シートやプリズムシート)と、導光体と、光源と、回路基板と、を例えばアルミニウム等の金属製のフレームに収容した周知の構成を適用できる。表示器7は、フレキシブル配線板(FPC:Flexible Printed Circuits)を有し、フレキシブル配線板により回路基板4に導通接続される。
表示素子は、例えば複数個の画素を有するドットマトリクスタイプのTFT(Thin Film Transistor)型液晶表示パネルからなり、車両に搭載された各種センサからの検出信号に基づいて、エンジン回転数や平均燃費,燃料消費,外気温度等の車両の所定情報71aを表示部71に表示する。
フレームは、後方に突出した複数のボス部72を有する。表示器7は、回路基板4の後方からネジ等の固定手段が、このボス部72に挿入されることで、回路基板4上に固定される。
回路基板4は、例えばFR-4(Flame Retardant-4)等のガラスエポキシ系基材に配線パターン(図示せず)を施した硬質配線基板からなる。回路基板4は、光源41と、モータ10と、コネクタ42と、が前記配線パターンに導通接続される。回路基板4は、光源41,モータ10,スピーカ5,表示器7を駆動・制御すると共に、表示器7を表示動作させるための指令信号を、出力する以下図示しない制御手段,抵抗素子を有する。
見返し3は、不透過性の黒色の合成樹脂(例えば、ポリプロピレンなど)からなり、表示板1の前方に配置される。見返し3は、開口部31と、突き当て部32と、フック(係止部)33と、を有する。
開口部31は、前方に延出して表示板1を周方向に取り囲むように環状に形成され、指針式表示部100,情報表示部200,作動・警告灯300を運転者に視認可能に覆う。
突き当て部32は、開口部31の文字板1側に形成され、文字板1に当接する。突き当て部32は、断面矩形のリブ状に形成され、開口部31の全周に渡って形成される。突き当て部32は、図1、2に示すように、スピーカ5と対向する位置(計器装置を正面視した時に重なる位置)が切り欠かれた切り欠き部32aを有する。切り欠き部32aでは、文字板1との間に0.2mm程度の隙間Gが形成される。
フック33は、計器装置を正面視で外周に複数個形成される。フック33は、見返し3の外周に形成され、後方に延出する。フック33は、外ケース6に形成された受け部61と係止され固定される。
透過パネル9は、例えば透光性の合成樹脂(例えば、アクリルなど)からなり、見返し3の前方を覆う被覆部材として機能する。透過パネル9は、見返し3とフック等で係止され固定される。このように形成されることにより、計器装置は、透過パネル9と見返し3と、外ケース6とにより、閉じられた筐体となる。
中ケース2は、遮光性の白色の合成樹脂(例えば、ポリプロピレンなど)からなる。中ケース2は、前方に文字板1が、後方に回路基板4が固定されている。中ケース2は、光源41を収容し、光源41の発する光を指標部11や指針8に案内する照明室が形成される。中ケース2は、文字板1と回路基板4と共に見返し3と外ケース6により挟持固定される。
外ケース6は、遮光性の白色の合成樹脂(例えば、ポリプロピレンなど)からなる。外ケース6は、内部に文字板1,中ケース2,回路基板4,を収納する。
スピーカ5は、音声出力信号(電気信号)を音に変えて音声や警告音を発する視覚情報提供部品である。スピーカ5は、詳細は図示しないが磁気回路、ボイスコイル、振動板及びフレームとから構成されて、ボイスコイルに電流を流すとボイスコイルに力が作用し、ボイスコイルの動きに連動して振動板が振動することによって音を発する円盤形状をした動電型スピーカ(コーンスピーカ)からなる。
スピーカ5は、図2に示すように、電気コードからなるスピーカ側コード5aが接続される。スピーカ側コード5aは、コネクタ42に接続され回路基板4と導通する。スピーカ5は、外ケース6の孔に配設され、その外周をネジ等の固定手段により外ケース6に固定される。スピーカ5は、図1に示すように、2個のフック33(図示D及びE)の間に配置される。
従来、スピーカ5を鳴らすと、スピーカ5の振動が外ケース6に伝播し、その振動が中ケース2及び見返し3に伝播し、中ケース2の振動が文字板1に伝播する。このようにして、文字板1及び見返し3が振動することにより、文字板1と見返し3の突き当て部32との間で干渉が繰り返され異音が発生するという問題点があった。特に、スピーカ5と対向する位置に突き当て部32が有る場合、異音が大きいといった問題点があった。
本開示は、突き当て部32(見返し3)との間に隙間Gが形成されることにより、文字板1と見返し3との間の異音を低減することができる。
(第2の実施形態)
本開示に係る計器装置の第2の実施形態を図4に基づいて説明する。前述した第1の実施形態と同一部分、均等部箇所については同一符号を付して説明する。
本開示に係る計器装置の第2の実施形態を図4に基づいて説明する。前述した第1の実施形態と同一部分、均等部箇所については同一符号を付して説明する。
スピーカ51は、回路基板4の背後に実装配置される。外ケース6は、スピーカ51に対向する位置に貫通孔62を有する。突き当て部32は、切り欠き部32aを有さない。突き当て部32(見返し3)は、文字板1との間に突起32bを有する。突起32bは、半球状に形成され、0.2mm程度の高さに形成される。これにより、計器装置は、文字板1と突き当て部32との間に隙間G1が形成される。
従来、スピーカ51を鳴らすと、スピーカ5の振動が回路基板4に伝播し、その振動が中ケース2に伝播し、中ケース2の振動が文字板1及び見返し3に伝播する。このようにして、文字板1及び見返し3が振動することにより、文字板1と見返し3の突き当て部32との間で干渉が繰り返され異音が発生するという問題点があった。特に、スピーカ5と対向する位置に突き当て部32が有る場合、異音が大きいといった問題点があった。
本開示は、突き当て部32(見返し3)との間に隙間G1が形成されることにより、文字板1と見返し3との間の異音を低減することができる。
尚、本開示の計器装置を上記した実施形態の構成を例に挙げて説明したが、本開示はこれに限定されるものではなく、他の構成においても、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良、並びに設計の変更が可能なことは勿論である。
例えば、見返し3のフック33は、外ケース6の受け部61と係止されていたが、中ケース2に形成される受け部と係止されてもよい。この場合、中ケース2と外ケース6とは、それぞれに設けられたフックと受け部で係止される。
1 文字板(表示板)
11 指標部
12 窓部
13 作動・警告部
2 中ケース(第1のケース部材)
3 見返し(見返し部材)
31 開口部
32 突き当て部
32a 切り欠き部
32b 突起
33 フック(係止部)
4 回路基板
41 光源
42 コネクタ
5 スピーカ(音響部材)
5a スピーカ側コード
51 スピーカ
6 外ケース(第2のケース部材)
61 受け部
62 貫通孔
7 表示器
71 表示部
71a 所定情報
72 ボス部
8 指針
9 透過パネル
10 モータ
10a 回転軸
100 指針式表示部
200 情報表示部
300 作動・警告灯
G 隙間
G1 隙間
11 指標部
12 窓部
13 作動・警告部
2 中ケース(第1のケース部材)
3 見返し(見返し部材)
31 開口部
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32a 切り欠き部
32b 突起
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41 光源
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51 スピーカ
6 外ケース(第2のケース部材)
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7 表示器
71 表示部
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8 指針
9 透過パネル
10 モータ
10a 回転軸
100 指針式表示部
200 情報表示部
300 作動・警告灯
G 隙間
G1 隙間
Claims (5)
- 板状の表示板と、
前記表示板の後方に配置され、前記表示板を載置する第1のケース部材と、
前記表示板の前方に配置され、前記表示板を視認可能な開口部を有する見返し部材と、
前記第1のケース部材の後方に配置される回路基板と、
前記第1のケース部材の後方に配置され、前記回路基板に制御される音響部材と、を備え、
前記表示板は、前記第1のケース部材と前記見返し部材とに挟持され、
前記見返し部材は、前記音響部材と対向する位置に前記表示板との間に隙間を有することを特徴とする計器装置。 - 前記見返し部材は、前記開口部に前記表示板に当接する突き当て部を有し、
前記隙間は、前記突き当て部に有することを特徴とする請求項1に記載の計器装置。 - 前記音響部材は、前記回路基板の後方に配置されることを特徴とする請求項2に記載の計器装置。
- 前記回路基板の後方に配置される第2のケース部材を有し、
前記音響部材は、前記第2のケース部材に固定されることを特徴とする請求項3に記載の計器装置。 - 前記見返し部材は、前記第1のケース部材又は前記第2のケース部材と係止する複数の係止部を有し、
前記音響部材は、複数の前記係止部の間に配置されることを特徴とする請求項4に記載の計器装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021156255A JP2023047381A (ja) | 2021-09-27 | 2021-09-27 | 計器装置 |
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---|---|---|---|
JP2021156255A JP2023047381A (ja) | 2021-09-27 | 2021-09-27 | 計器装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2021156255A Pending JP2023047381A (ja) | 2021-09-27 | 2021-09-27 | 計器装置 |
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2021
- 2021-09-27 JP JP2021156255A patent/JP2023047381A/ja active Pending
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Legal Events
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