JP2019142260A - 計器装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 視認者に伝達される吹鳴音の音圧低下を抑えることが可能な計器装置を提供する。【解決手段】 光源12bを有する情報表示体10と、振動板51の振動により吹鳴音を発する吹鳴手段50と、吹鳴手段50を動作させる制御部21を有する回路基板20と、計器ハウジング60とを備え、吹鳴手段50は、振動板51を取り囲む第1の壁部52を有し、計器ハウジング60は、光源12bから発せられる熱を計器ハウジング60の外部に放散させる放熱孔83aと、吹鳴手段50の一方側P1から発せられる吹鳴音を計器ハウジング60の外部に放音する放音孔84aとを有し、第1の壁部52は、一方側P1とは反対側である吹鳴手段50の他方側P2から発せられる逆位相吹鳴音の放熱孔83aへの通過量を減少させる機能を有する。【選択図】図2
Description
本発明は、例えば自動車等の各種車両に搭載された計器装置に関するものである。
従来より、この種の計器装置にあっては、例えば下記特許文献1に記載されているものが知られている。この特許文献1に記載の計器装置は、表示素子(液晶表示素子)と当該表示素子に照明光を供給する光源とを少なくとも有する情報表示体(計器用ディスプレイ)と、振動板(振動部材)の振動により吹鳴音を発する吹鳴手段と、この吹鳴手段や情報表示体を動作させる制御部(マイクロコンピュータ)が実装(配設)された硬質の回路基板と、情報表示体と吹鳴手段と回路基板とを収容する樹脂製の筐体とを備えている。
そして、この場合、筐体は、計器装置の外装ケースを構成し、情報表示体の表示エリアを臨ませるための開口窓を有する上側筐体と、吹鳴手段と回路基板とを収容する下側筐体とに分割形成され、情報表示体を視認する視認者は、前記表示エリアに表示される各種情報を視認することができる。また、下側筐体は、吹鳴手段(つまり前記視認者側とは反対側となる反視認者側に位置する吹鳴手段の一方側)から発せられる吹鳴音を下側筐体(計器装置)の外部に放音する放音孔部とを有している。
ところで、特許文献1に記載の計器装置の場合、制御部による制御のもと、情報表示体や吹鳴手段が動作することになるが、この制御部の動作時にあっては、制御部から発せられる熱(もしくは前記光源から発せられる熱)が筐体の内部に停滞し易くなることが考えられる。
そこで、筐体の内部に熱がこもらないように下側筐体に放熱孔部を形成することで、当該熱を筐体の外部に放散させることができるが、下側筐体に放熱孔部を形成すると、前記一方側とは反対側となる吹鳴手段の他方側から発せられる逆位相吹鳴音の一部が筐体の内部空間及び下側筐体の放熱孔部を通過して筐体の外部へと至り、その結果、吹鳴手段の一方側から発せられて前記放音孔部を通過する前記吹鳴音と前記逆位相吹鳴音の一部とが干渉し、視認者に対して劣化した(音圧の低下した)音が伝達される虞がある。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、視認者に伝達される吹鳴音の音圧低下を抑えることが可能な計器装置の提供を目的とするものである。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、視認者に伝達される吹鳴音の音圧低下を抑えることが可能な計器装置の提供を目的とするものである。
本発明は、発熱部品を有する情報表示体と、振動部材の振動により吹鳴音を発する吹鳴手段と、前記情報表示体を動作させる制御部を有する回路基板と、前記情報表示体と前記吹鳴手段と前記回路基板とを収容する計器ハウジングとを備え、前記吹鳴手段は、前記振動部材を取り囲む第1の壁部を有し、前記計器ハウジングは、前記発熱部品から発せられる熱を前記計器ハウジングの外部に放散させる放熱孔と、前記吹鳴手段の一方側から発せられる前記吹鳴音を前記計器ハウジングの外部に放音する放音孔とを有し、前記第1の壁部は、前記一方側とは反対側である前記吹鳴手段の他方側から発せられる逆位相吹鳴音の前記放熱孔への通過量を減少させる機能を有することを特徴とする。
また本発明は、発熱部品を有する情報表示体と、振動部材の振動により吹鳴音を発する吹鳴手段と、前記情報表示体を動作させる制御部を有する回路基板と、前記情報表示体と前記吹鳴手段と前記回路基板とを収容する計器ハウジングとを備え、前記計器ハウジングは、前記発熱部品から発せられる熱を前記計器ハウジングの外部に放散させる放熱孔と、前記吹鳴手段の一方側から発せられる前記吹鳴音を前記計器ハウジングの外部に放音する放音孔と、前記放熱孔と前記放音孔とを区画するように設けられる第2の壁部とを有し、前記第2の壁部は、前記一方側とは反対側である前記吹鳴手段の他方側から発せられる逆位相吹鳴音の前記放熱孔への通過量を減少させる機能を有することを特徴とする。
また本発明は、情報表示体と、振動部材の振動により吹鳴音を発する吹鳴手段と、前記情報表示体を動作させる発熱部品としての制御部を有する回路基板と、前記情報表示体と前記吹鳴手段と前記回路基板とを収容する計器ハウジングとを備え、前記吹鳴手段は、前記振動部材を取り囲む第1の壁部を有し、前記計器ハウジングは、前記発熱部品から発せられる熱を前記計器ハウジングの外部に放散させる放熱孔と、前記吹鳴手段の一方側から発せられる前記吹鳴音を前記計器ハウジングの外部に放音する放音孔とを有し、前記第1の壁部は、前記一方側とは反対側である前記吹鳴手段の他方側から発せられる逆位相吹鳴音の前記放熱孔への通過量を減少させる機能を有することを特徴とする。
また本発明は、情報表示体と、振動部材の振動により吹鳴音を発する吹鳴手段と、前記情報表示体を動作させる発熱部品としての制御部を有する回路基板と、前記情報表示体と前記吹鳴手段と前記回路基板とを収容する計器ハウジングとを備え、前記計器ハウジングは、前記発熱部品から発せられる熱を前記計器ハウジングの外部に放散させる放熱孔と、前記吹鳴手段の一方側から発せられる前記吹鳴音を前記計器ハウジングの外部に放音する放音孔と、前記放熱孔と前記放音孔とを区画するように設けられる第2の壁部とを有し、前記第2の壁部は、前記一方側とは反対側である前記吹鳴手段の他方側から発せられる逆位相吹鳴音の前記放熱孔への通過量を減少させる機能を有することを特徴とする。
本発明によれば、所期の目的を達成でき、視認者に伝達される吹鳴音の音圧低下を抑えることが可能な計器装置を提供できる。
以下、図1から図3に基づいて、本発明の計器装置を車両に搭載される車両用計器に適用した一実施形態を説明する。なお、以下の説明では、車両用計器を正視(視認)する視認者側を前方側とし、当該視認者側とは反対側である反視認者側を背後側とする。
図1、図2において、本実施形態による計器装置としての車両用計器Dは、後述する表示素子や光源を少なくとも有する計器用ディスプレイとしての情報表示体10と、この情報表示体10の背後側に位置する回路基板20と、情報表示体10を保持するように回路基板20上に載置される樹脂ケース30と、情報表示体10の可視領域を定めるための見返し部材40と、聴覚情報としての吹鳴音を発する吹鳴手段50と、車両用計器Dの外装ケースを構成する計器ハウジング60とを備えている。
情報表示体10は、図2に示すように表示素子11と、この表示素子11のソース線(信号線)を駆動するソース線駆動回路(図示せず)と、表示素子11のゲート線(走査線)を駆動するゲート線駆動回路(図示せず)と、導光体12aや光源(発熱部品)12b、フレキシブル配線板12c等から構成され、表示素子11に照明光を導くための照明手段12と、表示素子11及び導光体12aを保持する略平板状の白色樹脂からなる樹脂ケース13と、前面フレーム14と背面フレーム15とでなり、情報表示体10の外装ケースを構成する導電性材料からなるフレーム体16と、前記ソース線駆動回路並びに前記ゲート線駆動回路のタイミングを制御する各種タイミング信号を生成するタイミングコントローラ(図示せず)等が搭載されたプリント基板17とを有する。
そして、この場合、前面フレーム14とこの前面フレーム14と対をなす背面フレーム15とから構成されるフレーム体16は、その内部に表示素子11や導光体12a、光源12b、樹脂ケース13等を収容(収納)し、またプリント基板17は、背面フレーム15の後述する底壁部の背面に適宜固定手段を用いて固定される。
なお、必要に応じて、表示素子11を略均一にバックライト照明するための光学部材(例えば拡散シートやプリズムシート)を表示素子11と導光体12aとの間に1つ以上配置してもよい。
表示素子11は、例えば複数の画素を有するTFT型の液晶表示パネルからなり、車両に搭載された各種センサからの検出信号に基づいて、車速情報や残燃料情報、燃費情報等の車両情報画像を表示する表示部11aを備える(図1参照)。この表示部11aは、表示素子11の表示領域(図示せず)に表示される。
導光体12aは、略平板状の透光性合成樹脂からなり、表示素子11の背面に沿うように配置される。別の言い方をすれば、導光体12aは、光源12bから表示素子11へと至る照明光路中に配置されていることになる。
光源12bは、適宜色の光を発するチップ型発光ダイオードからなり、図2中、導光体12aの上側に位置する一側面12dに沿うように列状に複数個配置され、表示素子11に照明光を供給する発光体である。
前面フレーム14は、導電性材料からなり、略枠状にプレス成形され、その主要部をなす本体部14aと、この本体部14aの周縁から下方に向けて垂下形成された周壁部14bとが一体形成された構成となっている。そして、本体部14aの略中央部には、表示部11aに対応するように略矩形状の開口窓からなる表示窓部14cが形成されている。
背面フレーム15は、前面フレーム14と同様に導電性材料からなり、断面略凹部形状にて形成され、その主要部をなす底壁部15aと、この底壁部15aの周縁から周壁部14b側に向けて突出形成された周壁15bとが一体形成された構成となっている。
そして、図2中、右方に位置する周壁15bの内壁面15cには、フレキシブル配線板12cが適宜固定手段を用いて固定され、各光源12bは、導光体12aの一側面12dと対向するようにフレキシブル配線板12cに設けられる導電路(図示せず)に実装される。なお、プリント基板17と回路基板20とはフレキシブル配線板等を用いて導通接続されているものとする。
回路基板20は、例えばガラスエポキシ系基材に配線パターン(図示せず)が施された硬質回路基板からなり、情報表示体10及び吹鳴手段50を動作させる制御部21と、抵抗、コンデンサ等の各種回路部品(図示せず)とが前記配線パターンに導通接続されている。つまり、この場合、回路基板20は、制御部21や各種回路部品を有していることになる。
制御部21は、例えばここでの詳細図示は省略するが、ROM、RAM、不揮発性メモリやフラッシュメモリ等の記憶装置を含む主制御部としてのマイクロコンピュータと、このマイクロコンピュータからの指令信号に応じて、前記車両情報画像を表示素子11に表示させるべく、画像描画処理を実行する画像処理部としてのグラフィックコントローラとからなる。
樹脂ケース30は、例えば白色の合成樹脂材料によって形成され、情報表示体10と回路基板20との間に配置され、情報表示体10を保持する保持部としての機能を有する。
見返し部材40は、例えば黒色の合成樹脂材料によって形成され、情報表示体10の前記表示領域を露出させるための開口窓41を有している。
吹鳴手段50は、例えば後述するセンターポールが挿入される貫通孔部を有するトッププレートと中央部に突出形成されたセンターポールを有するバックプレートと前記センターポールを取り巻くように前記両プレート間に狭持されたリング状マグネットとを備えた磁気回路と、前記センターポールと前記トッププレートとの間に形成される磁気空隙内に配設されるボイスコイルと、このボイスコイルの先端に連結されるコーン型の振動板(振動部材)と、前記磁気回路と前記振動板を所定の位置に支持するフレームとから主に構成され、前記ボイスコイルに電流を流すと前記ボイスコイルに力が作用し、前記ボイスコイルの動きに連動して前記振動板が振動することによって吹鳴音を発する、所謂、動電型の略円盤形状のスピーカ(発音素子)からなり、回路基板20の背後側に配置される。
ここで、図2中、51は、吹鳴手段50の背後側に設けられる上述した振動板であり、この振動板51の振動により警報音や音声等の前記吹鳴音が発せられる。吹鳴手段50は、所定の配線部材(例えば配線コード)によって回路基板20と電気的に接続され、制御部21による制御のもと、図2中、吹鳴手段50の一方側P1から吹鳴音が吹鳴される。
また、この場合、吹鳴手段50は、外形形状が略円形の振動板51を取り囲む略円筒状の第1の壁部52を有する。第1の壁部52は、例えば合成樹脂材料によって形成される。そして、この第1の壁部52の前方側に位置する第1の壁部52の先端部52aと、回路基板20との間には数ミリ程度の微少なクリアランスからなる隙間部Fが設けられる。
計器ハウジング60は、情報表示体10と回路基板20と樹脂ケース30と見返し部材40と吹鳴手段50とを収容する樹脂製のケースであり、車両用計器Dの前方側に配置される上ケース70と、この上ケース70と対をなすように車両用計器Dの背後側に配置される下ケース80とで構成される。
上ケース70は、例えば透光性の合成樹脂材料によって形成された透視ガラスであり、視認者は、上ケース70越しに前記表示領域に表示される表示部11aを透視することができる。
下ケース80は、回路基板20の背後側に配置される本体部81と、回路基板20の周囲を囲むように設けられる側壁部82とを備える。
本体部81は、その主要部を構成する基部83と、この基部83から背後側に向けて一段低い位置に位置する膨出部84とを備え、膨出部84は、例えば本体部81の略中央部に形成される。
そして、基部83は、光源12bの点灯時に光源12bから発せられる熱を下ケース80(計器ハウジング60)の外部に放散させるための放熱孔83aを有している。放熱孔83aは、例えば複数個のスリットによって構成され、図3中、車両用計器Dの上方側及び下方側に設けられる。
また、膨出部84は、吹鳴手段50の一方側P1から発せられる吹鳴音を下ケース80(計器ハウジング60)の外部に放音するための放音孔84aを有している。吹鳴手段50は、この放音孔84aを塞ぐように本体部81に適宜固定手段を用いて固定される。
以上の各部により、車両用計器Dが構成される。次に、本発明の特徴点について説明する。本発明の特徴点は、制御部21による制御のもと、吹鳴手段50が動作した際に、振動板51を取り囲むように設けられる第1の壁部52が、吹鳴手段50の一方側P1とは反対側である吹鳴手段50の他方側P2から発せられる逆位相吹鳴音の放熱孔83aへの通過量を減少させる機能を有する点にある。換言すれば、第1の壁部52は、逆位相吹鳴音が放熱孔83a側へと積極的に導かれるのを防止する防音壁として機能する。
これにより、吹鳴手段50の他方側P2から発せられる逆位相吹鳴音と、放音孔84aを通過するように吹鳴手段50の一方側P1から発せられる吹鳴音との干渉が極力、抑制される。つまり、放音孔84aから出力される吹鳴音は、逆位相吹鳴音と干渉して弱められることなく、その音圧が維持された状態で放音孔84aを通過して視認者に伝達されることになり、視認者に伝達される吹鳴音の音圧低下を抑えることが可能な車両用計器Dを提供することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、実施形態及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。具体的には、以下に示す第1〜第5変形例がある。
(第1変形例)
前記実施形態では、第1の壁部52が吹鳴手段50の他方側P2から発せられる逆位相吹鳴音の放熱孔83aへの通過量を減少させる機能を有するものであったが、第1の壁部52に代えて図4に示すように基部83(本体部81)に一体的に設けられた第2の壁部83bを利用して逆位相吹鳴音の放熱孔83aへの通過量を減少させるようにしてもよい。
前記実施形態では、第1の壁部52が吹鳴手段50の他方側P2から発せられる逆位相吹鳴音の放熱孔83aへの通過量を減少させる機能を有するものであったが、第1の壁部52に代えて図4に示すように基部83(本体部81)に一体的に設けられた第2の壁部83bを利用して逆位相吹鳴音の放熱孔83aへの通過量を減少させるようにしてもよい。
第2の壁部83bは、(第1の壁部52が形成されない状態の)吹鳴手段50を包囲するように略円筒形状に形成される。換言すれば、第2の壁部83bは、放熱孔83aと放音孔84aとを区画するように基部83(本体部81)に一体的に設けられることになる。なお、第2の壁部83bと回路基板20との間には第1の壁部52の場合と同様にして、上述した微少なクリアランスが形成される。
従って、この第1変形例によれば、本体部81(計器ハウジング60)は、光源12bから発せられる熱を計器ハウジング60の外部に放散させる放熱孔83aと、吹鳴手段50の一方側P1から発せられる吹鳴音を計器ハウジング60の外部に放音する放音孔84aと、放熱孔83aと放音孔84aとを区画するように設けられる第2の壁部83bとを有し、第2の壁部83bは、一方側P1とは反対側である吹鳴手段50の他方側P2から発せられる逆位相吹鳴音の放熱孔81aへの通過量を減少させる機能を有する構成となる。
このように構成した場合であっても、第2の壁部83bは、逆位相吹鳴音が放熱孔83a側へと積極的に導かれるのを防止する防音壁として機能し、放音孔84aから出力される吹鳴音は、逆位相吹鳴音と干渉して弱められることなく、その音圧が維持された状態で放音孔84aを通過して視認者に伝達されるため、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第2変形例)
前記実施形態では、発熱部品を情報表示体10に備えられる光源12bとしたが、発熱部品は、回路基板20に実装された前記グラフィックコントローラ(制御部21)であってもよい。
前記実施形態では、発熱部品を情報表示体10に備えられる光源12bとしたが、発熱部品は、回路基板20に実装された前記グラフィックコントローラ(制御部21)であってもよい。
つまり、この場合、情報表示体10を動作させる発熱部品としての制御部21を有する回路基板20を有し、本体部81(計器ハウジング60)は、前記グラフィックコントローラの動作時に前記グラフィックコントローラから発せられる熱を計器ハウジング60の外部に放散させる放熱孔83aを有し、振動板51を取り囲む第1の壁部52は、一方側P1とは反対側である吹鳴手段50の他方側P2から発せられる逆位相吹鳴音の放熱孔83aへの通過量を減少させる機能を有する構成となる。
このように構成した場合であっても、第1の壁部52は、逆位相吹鳴音が放熱孔83a側へと積極的に導かれるのを防止する防音壁として機能し、放音孔84aから出力される吹鳴音は、逆位相吹鳴音と干渉して弱められることなく、その音圧が維持された状態で放音孔84aを通過して視認者に伝達されるため、前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3変形例)
前記実施形態にて採用した第1の壁部52に代えて第2の壁部83bを採用するとともに、光源12bに代えて前記実施形態に記載されている前記グラフィックコントローラ(制御部21)を発熱部品としてもよい。
前記実施形態にて採用した第1の壁部52に代えて第2の壁部83bを採用するとともに、光源12bに代えて前記実施形態に記載されている前記グラフィックコントローラ(制御部21)を発熱部品としてもよい。
つまり、この場合、情報表示体10を動作させる発熱部品としての制御部21を有する回路基板20を有し、本体部81(計器ハウジング60)は、前記グラフィックコントローラ(制御部21)から発せられる熱を計器ハウジング60の外部に放散させる放熱孔83aを有し、第2の壁部83bは、一方側P1とは反対側である吹鳴手段50の他方側P2から発せられる逆位相吹鳴音の放熱孔83aへの通過量を減少させる機能を有する構成となる。
このように構成した場合であっても、第2の壁部83bは、逆位相吹鳴音が放熱孔83a側へと積極的に導かれるのを防止する防音壁として機能し、放音孔84aから出力される吹鳴音は、逆位相吹鳴音と干渉して弱められることなく、その音圧が維持された状態で放音孔84aを通過して視認者に伝達されるため、上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第4変形例)
前記実施形態と第1変形例とを組み合わせた構成であってもよい。つまり、この場合、吹鳴手段50は、振動板51を取り囲む第1の壁部52を有し、本体部81(計器ハウジング60)は、光源12bから発せられる熱を計器ハウジング60の外部に放散させる放熱孔83aと、吹鳴手段50の一方側P1から発せられる吹鳴音を計器ハウジング60の外部に放音する放音孔84aと、放熱孔83aと放音孔84aとを区画するように設けられる第2の壁部83bとを有し、第1の壁部52及び第2の壁部83bは、一方側P1とは反対側である吹鳴手段50の他方側P2から発せられる逆位相吹鳴音の放熱孔83aへの通過量を減少させる機能を有する構成となる(図5参照)。このように構成した場合であっても前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
前記実施形態と第1変形例とを組み合わせた構成であってもよい。つまり、この場合、吹鳴手段50は、振動板51を取り囲む第1の壁部52を有し、本体部81(計器ハウジング60)は、光源12bから発せられる熱を計器ハウジング60の外部に放散させる放熱孔83aと、吹鳴手段50の一方側P1から発せられる吹鳴音を計器ハウジング60の外部に放音する放音孔84aと、放熱孔83aと放音孔84aとを区画するように設けられる第2の壁部83bとを有し、第1の壁部52及び第2の壁部83bは、一方側P1とは反対側である吹鳴手段50の他方側P2から発せられる逆位相吹鳴音の放熱孔83aへの通過量を減少させる機能を有する構成となる(図5参照)。このように構成した場合であっても前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、この場合、両壁部52、83bを利用した2重壁構造となるので、放音孔84aから出力される吹鳴音と逆位相吹鳴音との干渉に起因した当該吹鳴音の音圧低下をより確実に防ぐことができる。
(第5変形例)
前記実施形態と第3変形例とを組み合わせた構成であってもよい。つまり、この場合、吹鳴手段50は、振動板51を取り囲む第1の壁部52を有し、本体部81(計器ハウジング60)は、前記グラフィックコントローラ(制御部21)から発せられる熱を計器ハウジング60の外部に放散させる放熱孔83aと、吹鳴手段50の一方側P1から発せられる吹鳴音を計器ハウジング60の外部に放音する放音孔84aと、放熱孔83aと放音孔84aとを区画するように設けられる第2の壁部83bとを有し、第1の壁部52及び第2の壁部83bは、一方側P1とは反対側である吹鳴手段50の他方側P2から発せられる逆位相吹鳴音の放熱孔81aへの通過量を減少させる機能を有する構成となる。このように構成した場合であっても前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
前記実施形態と第3変形例とを組み合わせた構成であってもよい。つまり、この場合、吹鳴手段50は、振動板51を取り囲む第1の壁部52を有し、本体部81(計器ハウジング60)は、前記グラフィックコントローラ(制御部21)から発せられる熱を計器ハウジング60の外部に放散させる放熱孔83aと、吹鳴手段50の一方側P1から発せられる吹鳴音を計器ハウジング60の外部に放音する放音孔84aと、放熱孔83aと放音孔84aとを区画するように設けられる第2の壁部83bとを有し、第1の壁部52及び第2の壁部83bは、一方側P1とは反対側である吹鳴手段50の他方側P2から発せられる逆位相吹鳴音の放熱孔81aへの通過量を減少させる機能を有する構成となる。このように構成した場合であっても前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上述した第2、第3、第5変形例においては、情報表示体10を前記計器用ディスプレイではなく、指針(計器用指針)と、指針によって指示される目盛等の表示部を有する表示板(計器用表示板)とから主に構成されるアナログ式計器(指針式表示部)としてもよい。なお、アナログ式計器とする場合、指針は、指針を駆動するように回路基板20に実装されるモータ(指針駆動手段)の回転軸に連結される。
10 情報表示体
11 表示素子
12b 光源
20 回路基板
21 制御部
30 樹脂ケース
40 見返し部材
50 吹鳴手段
51 振動板(振動部材)
52 第1の壁部
60 計器ハウジング
70 上ケース
80 下ケース
81 本体部
83 基部
83a 放熱孔
83b 第2の壁部
84 膨出部
84a 放音孔
F 間隙部
P1 吹鳴手段の一方側
P2 吹鳴手段の他方側
11 表示素子
12b 光源
20 回路基板
21 制御部
30 樹脂ケース
40 見返し部材
50 吹鳴手段
51 振動板(振動部材)
52 第1の壁部
60 計器ハウジング
70 上ケース
80 下ケース
81 本体部
83 基部
83a 放熱孔
83b 第2の壁部
84 膨出部
84a 放音孔
F 間隙部
P1 吹鳴手段の一方側
P2 吹鳴手段の他方側
Claims (4)
- 発熱部品を有する情報表示体と、
振動部材の振動により吹鳴音を発する吹鳴手段と、
前記情報表示体を動作させる制御部を有する回路基板と、
前記情報表示体と前記吹鳴手段と前記回路基板とを収容する計器ハウジングとを備え、
前記吹鳴手段は、前記振動部材を取り囲む第1の壁部を有し、
前記計器ハウジングは、前記発熱部品から発せられる熱を前記計器ハウジングの外部に放散させる放熱孔と、前記吹鳴手段の一方側から発せられる前記吹鳴音を前記計器ハウジングの外部に放音する放音孔とを有し、
前記第1の壁部は、前記一方側とは反対側である前記吹鳴手段の他方側から発せられる逆位相吹鳴音の前記放熱孔への通過量を減少させる機能を有することを特徴とする計器装置。 - 発熱部品を有する情報表示体と、
振動部材の振動により吹鳴音を発する吹鳴手段と、
前記情報表示体を動作させる制御部を有する回路基板と、
前記情報表示体と前記吹鳴手段と前記回路基板とを収容する計器ハウジングとを備え、
前記計器ハウジングは、前記発熱部品から発せられる熱を前記計器ハウジングの外部に放散させる放熱孔と、前記吹鳴手段の一方側から発せられる前記吹鳴音を前記計器ハウジングの外部に放音する放音孔と、前記放熱孔と前記放音孔とを区画するように設けられる第2の壁部とを有し、
前記第2の壁部は、前記一方側とは反対側である前記吹鳴手段の他方側から発せられる逆位相吹鳴音の前記放熱孔への通過量を減少させる機能を有することを特徴とする計器装置。 - 情報表示体と、
振動部材の振動により吹鳴音を発する吹鳴手段と、
前記情報表示体を動作させる発熱部品としての制御部を有する回路基板と、
前記情報表示体と前記吹鳴手段と前記回路基板とを収容する計器ハウジングとを備え、
前記吹鳴手段は、前記振動部材を取り囲む第1の壁部を有し、
前記計器ハウジングは、前記発熱部品から発せられる熱を前記計器ハウジングの外部に放散させる放熱孔と、前記吹鳴手段の一方側から発せられる前記吹鳴音を前記計器ハウジングの外部に放音する放音孔とを有し、
前記第1の壁部は、前記一方側とは反対側である前記吹鳴手段の他方側から発せられる逆位相吹鳴音の前記放熱孔への通過量を減少させる機能を有することを特徴とする計器装置。 - 情報表示体と、
振動部材の振動により吹鳴音を発する吹鳴手段と、
前記情報表示体を動作させる発熱部品としての制御部を有する回路基板と、
前記情報表示体と前記吹鳴手段と前記回路基板とを収容する計器ハウジングとを備え、
前記計器ハウジングは、前記発熱部品から発せられる熱を前記計器ハウジングの外部に放散させる放熱孔と、前記吹鳴手段の一方側から発せられる前記吹鳴音を前記計器ハウジングの外部に放音する放音孔と、前記放熱孔と前記放音孔とを区画するように設けられる第2の壁部とを有し、
前記第2の壁部は、前記一方側とは反対側である前記吹鳴手段の他方側から発せられる逆位相吹鳴音の前記放熱孔への通過量を減少させる機能を有することを特徴とする計器装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018025678A JP2019142260A (ja) | 2018-02-16 | 2018-02-16 | 計器装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018025678A JP2019142260A (ja) | 2018-02-16 | 2018-02-16 | 計器装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019142260A true JP2019142260A (ja) | 2019-08-29 |
Family
ID=67771715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018025678A Pending JP2019142260A (ja) | 2018-02-16 | 2018-02-16 | 計器装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019142260A (ja) |
-
2018
- 2018-02-16 JP JP2018025678A patent/JP2019142260A/ja active Pending
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