JP2013120159A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両乗員に届く音圧レベルの聴覚情報を提供可能な車両用表示装置を提供する。
【解決手段】車両状態に応じた視覚情報を表示する表示パネル20と、表示パネル20の表示方向後側に配設され、表示方向に貫通する通孔42aを形成する回路基板42と、回路基板42において表示方向後側の背面42bのうち通孔42aの周囲に実装され、音波を発することにより車両状態に応じた聴覚情報を提供する発音体70と、回路基板42にて発音体70と電気接続され、視覚情報の表示及び発音体70の駆動を制御する制御回路41と、開口縁53が回路基板42の背面42bに対して気密に組み付けられ、発音体70を表示方向後側から覆うカバー50と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用表示装置に関する。
従来、車両状態に応じて視覚情報と共に聴覚情報を車両の乗員に提供する車両用表示装置が、広く知られている。こうした車両用表示装置の一種として特許文献1には、視覚情報を表示する表示パネルと、回路基板において表示方向後側の背面に実装されて音波を発することにより聴覚情報を提供する発音体とを有する車両用表示装置が、開示されている。
このような特許文献1の車両用表示装置において、発音体は、回路基板上で制御回路に電気接続されている。そのため、車両用表示装置は、発音体を離れた制御回路とを接続するためのワイヤーハーネス等の構成部材を用いる必要のない、簡素な構成となっている。また、この構成において、表示パネルと回路基板との間には、ケースにより放音空間が設けられ、発音体は、回路基板に形成された表示方向に貫通する通孔から、当該放音空間へ音を発する。こうして、回路基板の表示方向後側で発音体から発せられた音波は、回路基板の表示方向後側から当該カバーにより、回折乃至は反射等しながら伝播することにより表示方向前側の車両乗員へ聴覚情報を提供することができるのである。
特開2009−284464号公報
しかし、特許文献1に開示の車両用表示装置の場合、回路基板の表示方向後側で発音体から発せられた音波は、発音体の表示方向後側を通気可能に覆うカバーの通気孔から外部へ当該カバーにより回折乃至は反射等しながら伝播することで、車両乗員へ聴覚情報として提供される。そのため、音波の音圧は、減衰されて低くなる。その結果、車両用表示装置は、そうしたカバーの回折乃至は反射等により車両乗員の要求を満足する上で十分な音圧レベルを、聴覚情報として、実現できないおそれがあった。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両乗員に届く聴覚情報の音圧レベルを高めた車両用表示装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、車両状態に応じた視覚情報を表示する表示パネルと、表示パネルの表示方向後側に配設され、表示方向に貫通する通孔を形成する回路基板と、回路基板において表示方向後側の背面のうち通孔の周囲に実装され、音波を発することにより車両状態に応じた聴覚情報を提供する発音体と、回路基板にて発音体と電気接続され、視覚情報の表示及び発音体の駆動を制御する制御回路と、開口縁が回路基板の背面に対して気密に組み付けられ、発音体を表示方向後側から覆うカバーと、を備える。
このような請求項1に記載の発明では、音波は、回路基板の表示方向後側の背面に実装された発音体から発せられて通孔を通って表示方向前側へ伝播する。そのため、音波は、表示方向前側の車両乗員へ伝わる際、カバーによる回折乃至は反射等の影響を受けにくい。その結果、車両乗員に届く音圧レベルを確保しやすくなる。
さらに、請求項1に記載の発明によると、発音体は、回路基板の通孔の周囲に実装され、また、開口縁が回路基板の背面に対して気密に組み付けられたカバーにより、表示方向の後側から覆われている。そのため、発音体の周囲は、回路基板に設けられた通孔に連通する箇所を除いて、回路基板の背面及びカバーにより覆われている。これにより、発音体から発せられた音波は、回路基板の背面及びカバーにより減衰するため、発音体の表示方向後側へ発せられた音波と、表示方向前側へ発せられた音波とが、互いに干渉することによる車両乗員に届く音圧レベルの減少を抑制することができる。
以上より、請求項1に記載の発明によれば、聴覚情報として、車両乗員に届く音圧レベルを高めた車両用表示装置を提供することが可能となる。
請求項2に記載の発明では、カバーと回路基板との間に介装されることにより、背面とカバーの開口縁との間を気密にシールする弾性のシール部材を備える。この発明において、シール部材がカバーと回路基板との間に介装されることにより、背面とカバーの開口縁との間は、気密にシールされて、隙間が生じにくくなっている。そのため、背面とカバーの開口縁との間に隙間が生じて、隙間から音波が漏れてしまうのを抑制できる。こうして、隙間から音波が漏れないことによれば、通孔から表示方向前側へ発せられた音波と、隙間から漏れる音波とが干渉することによって、乗員に届く音圧レベルが減少するのを減らすことができる。
さらに、請求項2に記載の発明において、シール部材は、カバーと回路基板との間に介装されることで、発音体から回路基板に伝わった振動が弾性のシール部材により緩衝されるので、その振動がカバーに伝わって、異音が発生するのを抑制できる。以上の請求項2に記載の発明によれば、車両乗員に届く音圧レベルを向上可能な車両用表示装置を提供可能となる。
請求項3に記載の発明では、シール部材は、発音体の外周部に嵌合している。この発明において、シール部材は、発音体の外周部に嵌合することで、発音体の周壁部を外周側から囲んでいるので、発音体によって内周側から位置固定される。そのため、シール部材を装着するための位置が容易に決まるので、シール部材の装着性を向上させることができる。また、シール部材をカバーと回路基板との間の介装箇所に位置決めできるので、音波の漏れと異音の発生を確実に抑制できる。
以上、請求項3に記載の発明では、構成部品の装着性を向上させて、車両乗員に届く音圧レベルを向上可能な車両用表示装置を提供可能となる。
請求項4に記載の発明では、発音体から発せられた音波を吸収する吸音部材を備え、吸音部材は、有底筒状のカバーの底壁部の全体を覆うようにして当該カバーの周壁部に嵌合している。この発明において、吸音部材は、有底筒状のカバーの底壁部の全体を覆っているため、発音体から表示方向後側に発せられた音波は、吸音部材によりカバーの内部で吸収され得る。カバーの内部で音波が吸収されることにより、カバーを透過して発音体の表示方向前側から発せられた音波と干渉するのを抑制することができる。その結果、聴覚情報としての音圧レベルをより向上可能な車両用表示装置を提供することが可能となる。
さらに、請求項4に記載の発明において、吸音部材は、カバーの周壁部に嵌合しているため、吸音部材の位置が固定されて、確実に吸音できる。以上、請求項4に記載の発明によれば、聴覚情報としての音圧レベルをより向上可能な車両用表示装置を提供することが可能となる。
請求項5に記載の発明では、発音体と吸音部材との間には、発音体からの音波が放音される放音空間が形成される。この発明において、発音体と吸音部材との間に形成された放音空間により、発音体と吸音部材は、密着しにくくなる。発音体と吸音部材が密着しにくくなることで、発音体の振動が抑制されてしまうのを防ぐことができる。これにより、発音体は、制御回路からの信号に応じて自由に振動できるので、所望の音色において聴覚情報を提供することが可能となる。従って、請求項5に記載の発明によれば、所望の音色において、聴覚情報としての音圧レベルをより向上可能な車両用表示装置を提供することが可能となる。
請求項6に記載の発明では、吸音部材は、カバーの底壁部を覆うと共に、カバーの周壁部に嵌合して当該周壁部を覆う有底筒状に形成され、吸音部材の開口縁は、カバーと回路基板との間に介装されることにより、背面とカバーの開口縁との間を気密にシールする。この発明において、有底筒状に形成された吸音部材の底壁部と周壁部は、それぞれカバーの底壁部と周壁部とを覆っているため、発音体から表示方向後側に発せられた音波は、吸音部材の底壁部と周壁部によって吸音され易くなる。このように音波が、吸音部材の底壁部だけではなく周壁部によっても吸収されることにより、カバーの外部へ透過する音波を減らし、発音体から表示方向前側へ発せられた音波と干渉することをより抑制できる。そのため、聴覚情報として車両乗員に届く音圧レベルをより高めることが可能となる。
また、請求項6に記載の発明において、回路基板の背面とカバーの開口縁との間は、吸音部材の開口縁により気密にシールされているため、背面とカバーの開口縁との間に隙間が生じにくくなっており、隙間から音波が漏れてしまうのを抑制可能である。そのため、請求項6に記載の発明によれば、聴覚情報としての音圧レベルをより効果的に高めた車両用表示装置を提供可能となる。
請求項7に記載の発明は、通孔の表示方向前側に表示パネルが配置される。この発明において、通孔の表示方向前側には、表示パネルが配置されるため、表示方向前側の車両乗員からは、通孔は、視認されにくくなる。その結果、デザイン性を保ちながら、聴覚情報としての音圧レベルを高めた車両用表示装置を提供することが可能となる。
本発明の第一実施形態による車両用表示装置を示す正面図である。 図1のII−II線断面図である。 図1の特徴部分を拡大して示すII−II線断面図である。 図3のIII−III線矢視図である。 本発明の車両用表示装置の第一実施形態を示すブロック図である。 本発明の第二実施形態による車両用表示装置の特徴部分を拡大して示す断面図である。 本発明の第三実施形態による車両用表示装置の特徴部分を拡大して示す断面図である。 本発明の第四実施形態による車両用表示装置の特徴部分を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第一実施形態)
図1、図2に示すように、車両用表示装置1は、車両前側のインストルメントパネルに設置されるコンビネーションメータである。車両用表示装置1は、見返し板10、表示パネル20、透過パネル30、電気回路部40、及びカバー50、指針60、発音体70等を備えている。
見返し板10は、車両の上下方向に幅をもって同車両の左右方向に拡がる筒状に、所定色調の樹脂によって形成されている。見返し板10は、表面及び裏面の間を円筒孔状に貫通する表示窓部11を、有している。ここで図1に示すように、表示窓部11は、見返し板10の中央に形成され、車両状態量としての車速を指針60の回転位置に応じて内周側に表示する。
図1に示す表示パネル20は、所定色調の樹脂によって形成されている。ここで、表示窓部11の内周側に露出される表示パネル20には、指標21としての文字21a及び目盛り21bが複数形成されている。これにより、表示窓部11の内周側では、後述するムーブメント45によって回転駆動される樹脂製の指針60が指標21を指示することで、当該指標21に関連する車速が表示される。
透過パネル30は、透光性材料、例えば透明なアクリル樹脂あるいは透明ガラス等によって湾曲板状に形成されており、見返し板10のうち表示窓部11とは反対側の開口縁に沿って装着されることで、表示パネル20の表示方向前側に間隔をあけて配設されている。以上により、第一実施形態では、表示方向において透過パネル30と表示パネル20との間に挟まれた空間が見返し板10によって周方向に取り囲まれており、表示パネル20によって表示される視覚情報が透過パネル30を透過して車両乗員に伝わるようになっている。
図2に示す電気回路部40は、ガラスエポキシ基板等の回路基板42及び樹脂材料からなるケース43を有しており、回路基板42がケース43を介して表示パネル20に装着されることで表示パネル20の表示方向の後側に配設されている。回路基板42には、マイクロコンピュータ100(図5参照)等からなる制御回路41が実装されている。また、回路基板42には、発光ダイオード等からなる光源44が実装されている。光源44は、指針60や、表示パネル20に形成された指標21を視認しやすくするための光源44である。さらに、回路基板42には、ムーブメント45が実装されている。ムーブメント45は、例えば、ステッピングモータあるいは交差コイル式回転機等の電気アクチュエータであり、指針60の回動軸を回動させる。
ここで、図5に示すように、制御回路41は、CPU101及びメモリ102を含むマイクロコンピュータ100と、それに電気接続される信号出力部103を有している。マイクロコンピュータ100においてCPU101は、メモリ102に記憶のコンピュータプログラムを実行することによって、信号出力部103から出力する音響信号を出力する。音響信号は、信号出力部103に接続された増幅器104によって増幅され、増幅器104に接続された後述の発音体70によって車両乗員へ音波として出力される。
図2に示すように、カバー50は、例えばポリプロピレン等の樹脂により皿状に形成され、表示パネル20の表示方向後側で回路基板42及び制御回路41を覆うように設けられている。
制御回路41と接続される発音体70は、車両状態に応じて、聴覚情報を提供する。発音体70は、車両の聴覚情報を音波として発するブザー、例えば圧電ブザーである。具体的に、図3,4に示すように、発音体70は、圧電素子からなる薄板と金属あるいは樹脂材料からなる薄板とを張り合わせて形成した振動板73を、有底円筒状のケース74に収容されてなり、圧電素子への電圧印加によって振動させることで音波を発生する。また、発音体70において、ケース74の開口縁75は、内フランジ状に形成されて発生音波を通過させる円筒孔状の中心孔76を形成し、その中心孔76の外周側に一対の電極71,72を備えている。
(特徴)
次に、車両用表示装置1の特徴について詳細に説明する。車両用表示装置1において、図2〜4に示すように、回路基板42には、表示方向に貫通する、円筒孔状の通孔42aが形成されている。発音体70は、回路基板42において表示方向後側の背面42bのうち、通孔42aの周囲に、一対の電極71,72がはんだ付けされることにより、当該回路基板に実装されている。ここで、発音体70のケース74に形成された中心孔76は、回路基板42に形成された通孔42aよりも大径であり、当該中心孔76が通孔42aと同軸となるように、発音体70が、回路基板42に実装されている。そのため、発音体70の発生音波を通過させる中心孔76は、回路基板42の表示方向前側の空間へと連通している。また、通孔42aは、回路基板42から離間した表示パネル20により表示方向の前側を覆われ、視認されにくくなっている。
カバー50は、有底筒状となる底壁部51と周壁部52とを有している。カバー50は、見返し板10に固定されることにより、開口縁53を回路基板42の背面42bに気密に押し付けた状態で、後述のシール部材80を介して、発音体70を表示方向の後側から覆っている。
図3に示すように、回路基板42において表示方向の後側に実装される発音体70の周囲の空間は、回路基板に形成された通孔42aの表示方向前側を除いて回路基板42とカバー50で覆われている。発音体70から発せられた音波は、表示方向の前側へ放出されるとともに、カバー50により覆われた放音空間77へ放出される。放音空間77へ放出された音波は、カバー50の底壁部51及び周壁部52において反射、又は、カバー50により一部が遮蔽され、その残りの音波のみカバー50の外部へ透過する。放音空間77の発音体70とカバー50の各壁部51、52との間の距離は、それぞれ発音体70から発せられる音波の波長に応じて設定される。
図3に示すように、シール部材80は、ウレタン等の弾性材料により円環状に形成され、回路基板42とその背面42bに組み付けられたカバー50との間に介装されることにより、回路基板42の背面42bとカバー50の開口縁53との間を気密にシールする。シール部材80は、発音体70の外周部に沿って間隔をあけて配置され、さらに表示方向の後側からカバー50の開口縁53により押されることで固定されている。これにより、シール部材80は、背面42bとカバー50の開口縁53との間の隙間を生じ難くするとともに、発音体70から回路基板42に伝わった振動を弾性のシール部材80により緩衝する。
(作用効果)
上述した第一実施形態の車両用表示装置1による作用効果を、以下に詳細に説明する。
第一実施形態によると、音波は、回路基板42の表示方向後側の背面42bに実装された発音体70から発せられて通孔42aを通って表示方向前側へ伝播する。そのため、音波は、表示方向前側の車両乗員へ伝わる際、カバー50による回折乃至は反射等の影響を受けにくい。その結果、車両乗員に届く音圧レベルを確保しやすくなる。
さらに、第一実施形態によると、発音体70は、回路基板42の通孔42aの周囲に実装され、また、開口縁53が回路基板42の背面42bに対して気密に組み付けられたカバー50により、表示方向の後側から覆われている。そのため、発音体70の周囲は、回路基板42に設けられた通孔42aに連通する箇所を除いて、回路基板42の背面42b及びカバー50により覆われている。これにより、発音体70から発せられた音波は、回路基板42の背面42b及びカバー50により減衰するため、発音体70の表示方向後側へ発せられた音波と、表示方向前側へ発せられた音波とが、互いに干渉することによる車両乗員へ届く音圧レベルの減少を抑制することができる。
以上より、第一実施形態によれば、聴覚情報として、車両乗員に届く音圧レベルを高めた車両用表示装置1を提供することが可能となる。
またさらに、第一実施形態において、シール部材80がカバー50と回路基板42との間に介装されることにより、背面42bとカバー50の開口縁53との間は、気密にシールされて、隙間が生じにくくなっている。そのため、背面42bとカバー50の開口縁53との間に隙間が生じて、隙間から音波が漏れてしまうのを抑制できる。こうして、隙間から音波が漏れないことによれば、通孔42aから表示方向前側へ発せられた音波と、隙間から漏れる音波とが干渉することによって、車両乗員に届く音圧レベルが減少するのを減らすことができる。
加えて、シール部材80は、カバー50と回路基板42との間に介装されることで、発音体70から回路基板42に伝わった振動が弾性のシール部材80により緩衝されるので、その振動がカバー50に伝わって、異音が発生するのを抑制できる。
さらに加えて、通孔42aの表示方向前側には、表示パネル20が配置されるため、表示方向前側の車両乗員からは、通孔42aは、視認されにくくなる。
以上、第一実施形態によれば、デザイン性を保ちながら、車両乗員に届く音圧レベルを高めた車両用表示装置1を提供可能となる。
(第二実施形態)
図6に示すように、本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態の車両用表示装置201は、シール部材280の円筒面状の内周部は、発音体70の円筒面状の外周部に嵌合している。このような、第二実施形態において、シール部材280は、発音体70の周壁部を外周側から囲んでいるので、発音体70によって内周側から位置固定される。その結果、シール部材280を装着するための位置が容易に決まるので、シール部材280の装着性を向上させることができる。また、シール部材280をカバー50と回路基板42との間の介装箇所に位置決めできるので、音波の漏れと異音の発生を確実に抑制できる。
以上、第二実施形態では、構成部品の装着性を向上させて、車両乗員に届く音圧レベルを向上可能な車両用表示装置201を提供可能となる。
(第三実施形態)
図7に示すように、本発明の第三実施形態は第二実施形態の変形例である。第三実施形態の車両用表示装置301は、有底筒状に形成されたカバー50の内部に、発音体70から発せられた音波を吸収する吸音部材390を備える。吸音部材390は、ウレタン等の弾性材料で円板状に形成され、カバー50の底壁部51の全体を覆うようにして周壁部52に嵌合している。図7に示すように、カバー50の周壁部52の高さh1は、吸音部材390の厚みtと発音体70の高さh2の和よりも大きいため、吸音部材390と発音体70の間には、発音体70から発せられる音波の波長に応じた距離に設定される放音空間377が、形成されている。ウレタン等の弾性材料は、吸音率が高い素材であり、材料から反射する音波は、これら吸音部材390により減衰する。
このような第三実施形態において、車両用表示装置301において、吸音部材390は、有底筒状のカバー50の底壁部51の全体を覆っているため、発音体70から表示方向後側に発せられた音波は、吸音部材390からは、反射しにくくなり、吸音部材390によりカバー50の内部で吸収され得る。吸音部材390による音の吸音とカバー50による音の遮蔽とが組み合わされることで、カバー50を透過して発音体70の表示方向前側から発せられた音波と干渉し得る音波の強さを効果的に抑えることができる。そのため、発音体70から発せられた音波が、カバー50を透過して発音体70の表示方向前側から発せられた音波と干渉する度合いをより小さくすることができる。その結果、聴覚情報としての音圧レベルをより高めた車両用表示装置301を提供することが可能となる。
さらに、吸音部材390は、カバー50の周壁部52に嵌合しているため、吸音部材390の位置が固定されて、確実に吸音できる。
またさらに、発音体70と吸音部材390との間に形成される放音空間377によると、発音体70と吸音部材390とが密着しにくくなる。発音体70と吸音部材390とが密着しにくいことで、発音体70の振動を抑制してしまうのを防ぐ。発音体70は、制御回路41からの信号に応じて自由に振動するので、所望の音色において聴覚情報を提供することが可能となる。
以上、第三実施形態によれば、聴覚情報として所望の音色で、かつ、乗員に届く音圧レベルを高めた車両用表示装置301を提供することが可能となる。
(第四実施形態)
図8に示すように、本発明の第四実施形態は第三実施形態の変形例である。第四実施形態の車両用表示装置401において、吸音部材490は、カバー50の周壁部52に嵌合して当該周壁部52を覆う有底筒状に形成され、吸音部材490の有底筒とカバー50の有底筒は、同軸上に配置されている。吸音部材490の周壁部492の外周部は、カバー50の周壁部52の内周部に嵌合し、吸音部材490の底壁部491は、カバー50の底壁部51の全体を覆うと共に放音空間477を形成する。吸音部材490は、吸音率の高いウレタン等の弾性材料により形成され、吸音作用により吸音部材490から反射する音波は、減衰する。
また、吸音部材490の周壁部492の開口縁493は、外周側へ突出する外フランジ状に形成されている。この開口縁493は、回路基板42の背面42b及びカバー50の開口縁53との間に介装されることにより、背面42bとカバー50の開口縁53との間を気密にシールする「シール部材」としての機能を発揮する。
第四実施形態では、有底筒状に形成された吸音部材490の底壁部491と周壁部492は、それぞれカバー50の底壁部51と周壁部52とを覆っているため、発音体70から表示方向後側に発せられた音波は、吸音部材490の底壁部491と周壁部492によって吸音され易くなる。また、背面42bとカバー50の開口縁53との間は、吸音部材490により気密にシールされているため、背面42bとカバー50の開口縁53との間に隙間が生じて、隙間から音波が漏れてしまうのを抑制可能である。発音体70から発せられた音波は、カバー50の内部では、音を遮蔽するカバー50へ到達する前に、吸音部材490に放射されることになり、吸音部材490によって吸音され易くなる。吸音部材490によって吸音されることにより、カバー50の外部へ透過される音波は、より減衰することになり、発音体70から表示方向前側へ発せられた音波と干渉するのを抑制可能である。そのため、聴覚情報として車両乗員へ届く発音体70から表示方向前側へ発せられた音波の音圧レベルをより高めることが可能となる。以上、第四実施形態によれば、聴覚情報としてより効果的に車両乗員へ届く音圧レベルを向上させた車両用表示装置401を提供可能となる。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的には、第一〜第四実施形態において、発音体70のケース74に形成された中心孔76と回路基板42に形成された通孔42aは、それぞれ複数ずつ形成されてもよく、又、円筒孔状以外の形状であってもよい。また、第一〜第四実施形態において、発音体70は、圧電ブザーではなく、コーン紙などの振動板を用いるコーンスピーカ等としてもよい。また、第一〜第三実施形態において、車両用表示装置1、201、301については、シール部材80、280を用いない構成としてもよい。また、第三実施形態のシール部材280については、第一実施形態におけるシール部材80で代用してもよい。また、第四実施形態において、吸音部材490の周壁部492と発音体70との間や、カバー50の周壁部52と吸音部材490の周壁部492との間に、空間を設けてもよい。
1、201、301、401 車両用表示装置、20 表示パネル、30 透過パネル、40 電気回路部、41 制御回路、42 回路基板、42a 通孔、42b 背面、50 カバー、51 底壁部、52 周壁部、53 開口縁、70 発音体、80、280 シール部材、90、390、490 吸音部材、492 周壁部

Claims (7)

  1. 車両状態に応じた視覚情報を表示する表示パネルと、
    前記表示パネルの表示方向後側に配設され、表示方向に貫通する通孔を形成する回路基板と、
    前記回路基板において前記表示方向後側の背面のうち前記通孔の周囲に実装され、音波を発することにより車両状態に応じた聴覚情報を提供する発音体と、
    前記回路基板にて発音体と電気接続され、前記視覚情報の表示及び前記発音体の駆動を制御する制御回路と、
    開口縁が前記回路基板の前記背面に対して気密に組み付けられ、前記発音体を前記表示方向後側から覆うカバーと、を備えることを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記カバーと前記回路基板との間に介装されることにより、前記背面と前記カバーの開口縁との間を気密にシールする弾性のシール部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記シール部材は、前記発音体の外周部に嵌合していることを特徴とする請求項2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記発音体から発せられた音波を吸収する吸音部材を備え、
    前記吸音部材は、有底筒状の前記カバーの底壁部の全体を覆うようにして当該カバーの周壁部に嵌合していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用表示装置。
  5. 前記発音体と前記吸音部材との間には、前記発音体からの音波が放音される放音空間が形成されることを特徴とする請求項4に記載の車両用表示装置。
  6. 前記吸音部材は、前記カバーの底壁部を覆うと共に、前記カバーの周壁部に嵌合して当該周壁部を覆う有底筒状に形成され、
    前記吸音部材の開口縁は、前記カバーと前記回路基板との間に介装されることにより、前記背面と前記カバーの開口縁との間を気密にシールすることを特徴とする請求項4又は5のいずれか一項に記載の車両用表示装置。
  7. 前記通孔の前記表示方向前側に前記表示パネルが配置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用表示装置。
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