JP2013152815A - コネクタ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車載レーダ装置等の装置を小型化できるとともに、コネクタ組み付け用の開口部も小さくでき、シール性等を容易に確保可能なコネクタ構造を提供する。
【解決手段】コネクタ構造1は、コネクタ2と、筐体3と、Oリング23により構成される。コネクタ2は、突出部213が端面21aに形成されたハウジング21と、突出部213の先端からL字状の前端部221が露出する端子22とを有する。筐体3は、筐体3の内部に向かって窄まるテーパ面311が形成された開口部31を有する。Oリング23は、弾性を有し、コネクタ2の端面21aにおいて、突出部213の基部213bの周囲に配置される。コネクタ構造1では、コネクタ2と、筐体3の開口部31のテーパ面311との間がOリング23によりシールされる。
【選択図】図3
【解決手段】コネクタ構造1は、コネクタ2と、筐体3と、Oリング23により構成される。コネクタ2は、突出部213が端面21aに形成されたハウジング21と、突出部213の先端からL字状の前端部221が露出する端子22とを有する。筐体3は、筐体3の内部に向かって窄まるテーパ面311が形成された開口部31を有する。Oリング23は、弾性を有し、コネクタ2の端面21aにおいて、突出部213の基部213bの周囲に配置される。コネクタ構造1では、コネクタ2と、筐体3の開口部31のテーパ面311との間がOリング23によりシールされる。
【選択図】図3
Description
本発明はコネクタ構造に関する。より詳しくは、コネクタを筐体に固定したコネクタ構造に関する。
車両には、対象の感知などに用いるレーダ装置がバンパー等に取り付けられることがある。このような車載レーダ装置は、箱型の筐体に、コネクタを組み付けて構成される。
この筐体には、コネクタの端子を挿入するための開口部が形成される。開口部のサイズはこの端子やコネクタ自体の形状に合わせて設定される。
また、車載レーダ装置の構造としては、装置周辺の水や外気等の侵入を防ぐためシール性が求められるので、この開口部周辺にはOリングやシール用樹脂などのシール用部材が組み付けられる。
特許文献1には、シール部材としてOリングをコネクタに組み付け、これにより、コネクタとこれを接続するチューブとの間のシール性を確保する構造が記載されている。
上に説明したような車載レーダ装置については、現在更なる小型化が求められており、このためには、前記のような筐体やコネクタ、あるいは端子の形状を種々工夫することが有効である。
しかし、一方で上記のように筐体の開口部のサイズは端子やコネクタの形状に合わせて設定されるため、端子等が、その形状により挿入時に筐体と干渉する場合は、開口部を拡げなくてはならず、筐体が大型化するなどの課題がある。また、開口部が拡大するとシール用部材の占有面積も増し、シール性の低下などの問題も生じる。
さらに、コネクタ等の形状としては、その組み付け性も考慮する必要があり、装置の小型化のためには、これらの要因を考慮しつつ、筐体やコネクタ、端子等の形状を適切なものに定める必要がある。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、車載レーダ装置等の装置を小型化できるとともに、コネクタの組み付け性も高く、シール性も容易に確保可能なコネクタ構造を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、コネクタと、筐体と、シール部材により構成されるコネクタ構造であって、前記コネクタは、突出部が端面に形成されたハウジングと、前記突出部の先端からL字状の端部が露出する端子とを有し、前記筐体は、前記筐体の内部に向かって窄まるテーパ面が形成された開口部を有し、前記シール部材は弾性を有し、前記コネクタの前記端面において、前記突出部の周囲に配置され、前記コネクタと、前記筐体の前記開口部のテーパ面との間が前記シール部材によりシールされていることを特徴とするコネクタ構造である。
第1の発明のコネクタ構造によれば、筐体内に収容されるコネクタの端子の端部をL字状にすることにより、筐体内で端子の先端が上を向くので、その上から基板等を配置してコンパクトに装置を形成でき、装置を小型化することが可能になる。
そして、コネクタを挿入する筐体の開口部にテーパ構造を形成することで、このL字状の端部を挿入する際に干渉しにくい形状となり、開口部の面積を小さくしつつ、コネクタを容易に挿入することができるようになる。これにより、装置を小型化しつつ、コネクタの組み付け性を向上させることができる。
また、コネクタと、筐体の開口部のテーパ面との間を、コネクタの端面に設けたシール部材でシールするので、コネクタの挿入時に端面からシール部材をテーパ面に押し当てて強く圧接触させることができる。この時、シール部材は、開口部のテーパ面、突出部の側面、ハウジングの端面で挟まれるので、シール部材には、これら3つの面から、押圧力が適切に分散して加えられる。さらに、前記のように開口部が小さくなりシール部分の占有面積も減ることから、装置に確実なシール性を与えることができる。
そして、コネクタを挿入する筐体の開口部にテーパ構造を形成することで、このL字状の端部を挿入する際に干渉しにくい形状となり、開口部の面積を小さくしつつ、コネクタを容易に挿入することができるようになる。これにより、装置を小型化しつつ、コネクタの組み付け性を向上させることができる。
また、コネクタと、筐体の開口部のテーパ面との間を、コネクタの端面に設けたシール部材でシールするので、コネクタの挿入時に端面からシール部材をテーパ面に押し当てて強く圧接触させることができる。この時、シール部材は、開口部のテーパ面、突出部の側面、ハウジングの端面で挟まれるので、シール部材には、これら3つの面から、押圧力が適切に分散して加えられる。さらに、前記のように開口部が小さくなりシール部分の占有面積も減ることから、装置に確実なシール性を与えることができる。
また、第1の発明のコネクタ構造では、前記突出部が、基部が拡幅するように形成され、前記シール部材が、前記基部の周囲に配置されていることが望ましい。
このようにして、シール部材の位置を外側にずらして保持することで、コネクタ組み付け時のシール部材と開口部のテーパ面との距離を、適切なシール性が得られるように定めることができる。
このようにして、シール部材の位置を外側にずらして保持することで、コネクタ組み付け時のシール部材と開口部のテーパ面との距離を、適切なシール性が得られるように定めることができる。
また、前記突出部は、前記突出部の先端の端子位置に向かって傾斜する斜面を有することが望ましい。
コネクタの突出部に斜面を形成することで、筐体の開口部のテーパ構造と相まって、コネクタの開口部への挿入時にコネクタと開口部との干渉が避けられ、コネクタの挿入が容易になり、コネクタの組み付け性の向上に寄与する。
コネクタの突出部に斜面を形成することで、筐体の開口部のテーパ構造と相まって、コネクタの開口部への挿入時にコネクタと開口部との干渉が避けられ、コネクタの挿入が容易になり、コネクタの組み付け性の向上に寄与する。
第2の発明は、コネクタと、筐体と、シール部材により構成されるコネクタ構造であって、前記コネクタは、先端に向かって窄まるテーパ面が形成された突出部を有するハウジングと、前記突出部の先端からL字状の端部が露出する端子とを有し、前記筐体は、外側に向かって段状に拡幅する段部が形成された開口部を有し、前記シール部材は弾性を有し、前記開口部の前記段部に配置され、前記コネクタの前記突出部の前記テーパ面と、前記筐体の前記開口部との間が前記シール部材によりシールされていることを特徴とするコネクタ構造である。
このようにして、コネクタの突出部にテーパ構造を形成するとともに開口部に段部を形成し、この段部にシール部材を配置することでも、装置を小型化するとともに端部がL字状の端子を設けたコネクタを容易に挿入することができ、かつシール部材の圧接触によるシール性も確保できるという、前記した第1の実施形態と同様の効果が得られる。
また、第1の発明および第2の発明のコネクタ構造では、前記ハウジングの端部にフランジ部が形成され、前記コネクタが前記フランジ部で前記筐体に固定されていることが望ましい。
これにより、フランジ部を筐体に強固に固定でき、これに伴うシール部材の強い圧接触によりコネクタと開口部の間が確実にシールされるので、コネクタを筐体に確実に固定しつつ、装置に確実なシール性を与えることができる。
これにより、フランジ部を筐体に強固に固定でき、これに伴うシール部材の強い圧接触によりコネクタと開口部の間が確実にシールされるので、コネクタを筐体に確実に固定しつつ、装置に確実なシール性を与えることができる。
さらに、前記端子が、前記ハウジングの内部で2箇所をかぎ状に曲げて形成されていることが望ましい。
これにより、端子の他方の端部を適切な位置に露出させつつ、挿入性向上のために突出部を別の適切な位置に形成し、ここから端子のL字状の端部を露出させることができる。これにより、コネクタの突出部を適切な位置に配置して前記のように装置の小型化等が実現できる。
これにより、端子の他方の端部を適切な位置に露出させつつ、挿入性向上のために突出部を別の適切な位置に形成し、ここから端子のL字状の端部を露出させることができる。これにより、コネクタの突出部を適切な位置に配置して前記のように装置の小型化等が実現できる。
加えて、前記筐体の内部に、前記開口部の周囲を他と隔てる隔壁が形成され、前記端子の前記一方の端部が、前記隔壁の内側に収容されていることが望ましい。
これにより、車載レーダ装置などにおいて、筐体内の不要な輻射が端子に伝導することが抑制され、耐ノイズ性を高めることができる。
これにより、車載レーダ装置などにおいて、筐体内の不要な輻射が端子に伝導することが抑制され、耐ノイズ性を高めることができる。
本発明により、車載レーダ装置等の装置を小型化できるとともに、コネクタの組み付け性も高く、シール性も容易に確保可能なコネクタ構造を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明のコネクタ構造の実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
まず、図1〜図3を参照して、第1の実施形態のコネクタ構造について説明する。図1は、コネクタ2を示す図であり、図1(a)はコネクタ2の斜視図、図1(b)は図1(a)の線a−aに沿う断面図である。図2は筐体3を示す斜視図である。図3はコネクタ構造10を示す図であり、図3(a)はコネクタ構造10の斜視図、図3(b)はコネクタ2の筐体3への組み付け箇所を示す断面図である。
まず、図1〜図3を参照して、第1の実施形態のコネクタ構造について説明する。図1は、コネクタ2を示す図であり、図1(a)はコネクタ2の斜視図、図1(b)は図1(a)の線a−aに沿う断面図である。図2は筐体3を示す斜視図である。図3はコネクタ構造10を示す図であり、図3(a)はコネクタ構造10の斜視図、図3(b)はコネクタ2の筐体3への組み付け箇所を示す断面図である。
図3に示す第1の実施形態のコネクタ構造10は、図1に示すコネクタ2を、図2に示す筐体3に組み付けて構成したものである。
ここでは、コネクタ構造10を、車載レーダ装置を構成する一部であるものとする。車載レーダ装置は、図3に示すコネクタ構造10に対し、筐体3の上から基板を配置するなど、必要な部品を組み付けることにより製造される。
ここでは、コネクタ構造10を、車載レーダ装置を構成する一部であるものとする。車載レーダ装置は、図3に示すコネクタ構造10に対し、筐体3の上から基板を配置するなど、必要な部品を組み付けることにより製造される。
図1に示すように、コネクタ2は、樹脂製のハウジング21を射出成型等により金属製の端子22と一体成型したものである。なお、このコネクタ2は雄型のコネクタである。
ハウジング21は、コネクタ2の本体を形成する柱状の部材である。
ハウジング21の後部には穴部210が形成される。ここで、コネクタ2において、コネクタ2の筐体3への組み付け時におけるコネクタ2の挿入方向(図1(b)の矢印Aで示す)の前方を前とし、後方を後とする。
ハウジング21の後部には穴部210が形成される。ここで、コネクタ2において、コネクタ2の筐体3への組み付け時におけるコネクタ2の挿入方向(図1(b)の矢印Aで示す)の前方を前とし、後方を後とする。
ハウジング21の前端部にはフランジ部211が形成される。このフランジ部211には、筐体3との接続時にネジ(後述する図3(a)のネジ4)を通すための孔212が形成される。
また、この前端部の端面21aからは突出部213が突出している。突出部213の下部は、先端の端子22の位置に向かい傾斜する斜面213aとなっている。これは、後述する筐体3の開口部31のテーパ構造に合わせたものである。
突出部213の基部213bは、外周面が段状に拡幅するように形成されており、この基部213bの周囲には、Oリング23が組み付けられる。
図1(b)に示すように、Oリング23は、コネクタ2の挿入方向を長径方向とした楕円形の断面形状のシール部材である。Oリング23は樹脂等により形成され、適度な弾性を有するものとする。
ハウジング21には端子22が設けられる。端子22の前端部221は、ハウジング21の突出部213の先端から露出する。前端部221は、先端が上を向くようにL字状に曲げられている。
また、図1(b)に示すように、端子22は、ハウジング21内でその途中の2箇所をかぎ状に曲げて断面位置をずらすように形成され、その後端部222が、ハウジング21の穴部210内に露出する。なお、この後端部222には、雌型コネクタ(不図示)が接続される。
また、図1(b)に示すように、端子22は、ハウジング21内でその途中の2箇所をかぎ状に曲げて断面位置をずらすように形成され、その後端部222が、ハウジング21の穴部210内に露出する。なお、この後端部222には、雌型コネクタ(不図示)が接続される。
筐体3は金属製の箱体であり、図2に示すように、その側面には開口部31が形成される。この開口部31の筐体外面側には、筐体3内部に向かって窄まるように、内周面に45°程度の角度で傾斜するテーパ面311が形成されている。
また、開口部31の周辺の側面には、コネクタ2のネジ止めを行うためのネジ穴34が形成される。
また、開口部31の周辺の側面には、コネクタ2のネジ止めを行うためのネジ穴34が形成される。
さらに、筐体3内部では、開口部31の周囲に隔壁32が形成され、これにより、開口部31周辺の空間が、その他の空間と区画された小部屋となっている。
図3に示すように、コネクタ構造10は、コネクタ2の突出部213を開口部31に挿入し、端子22の前端部221が筐体3内に配置された状態で、ネジ4を用いてコネクタ2を筐体3に固定して構成される。
このとき、図3(b)に示すように、前記した端子22のL字状の前端部221は、筐体3の隔壁32の内側に収納される。
また、筐体3の開口部31のテーパ面311に、コネクタ2のOリング23が端面21aから押し付けられて圧接触する。この時、Oリング23は、45°程度の傾斜を有する開口部31のテーパ面311、突出部213の基部213bの側面、ハウジング21の端面21aの計3面で挟まれるので、Oリング23には、これら3つの面から、押圧力がバランスよく分散して適切に加わり、コネクタ2と開口部31のテーパ面311との間が確実にシール(封止)される。ただし、テーパ面311の傾斜角度はこれに限ることはない。
また、筐体3の開口部31のテーパ面311に、コネクタ2のOリング23が端面21aから押し付けられて圧接触する。この時、Oリング23は、45°程度の傾斜を有する開口部31のテーパ面311、突出部213の基部213bの側面、ハウジング21の端面21aの計3面で挟まれるので、Oリング23には、これら3つの面から、押圧力がバランスよく分散して適切に加わり、コネクタ2と開口部31のテーパ面311との間が確実にシール(封止)される。ただし、テーパ面311の傾斜角度はこれに限ることはない。
次に、図4を参照して、コネクタ2の筐体3への組み付け方法について説明する。
図4(a)に示すように、コネクタ2は、後部を上向きにして斜めに(例えば45°程度)傾けた状態で、端子22のL字状の前端部221から筐体3の開口部31に通してゆく。
図4(b)に示すように、端子22の前端部221が開口部31に通されれば、コネクタ2を図の矢印Bで示す方向に回転させ、図4(c)に示すように前端部221の先端が上を向くようにコネクタ2の傾きを戻した後、続けてコネクタ2を開口部31に挿入する。
その後、Oリング23を端面21aから開口部31のテーパ面311に押し付けつつ、コネクタ2のフランジ部211を筐体3の開口部31の周囲の側面に接触させ、ネジ4をフランジ部211の孔212(図1参照)に通して、トルク管理しつつ筐体3のネジ穴34(図2参照)に締め込んで、図3に示すように、コネクタ2を筐体3に組み付ける。
このように、本実施形態のコネクタ構造10は、筐体3内に収容されるコネクタ2の端子22の前端部221をL字状にすることにより、筐体3内で端子22の先端が上を向くように配置されるので、その上から基板等(不図示)を配置してコンパクトに装置を形成でき、装置を小型化することが可能になる。
そして、コネクタ2を挿入する筐体3の開口部31にテーパ構造を形成することで、図4で説明した手順でL字状の前端部221を挿入する際に干渉しにくい形状となっており、開口部31の面積を小さくしつつ、コネクタ2を容易に挿入することができるようになる。これにより、装置を小型化しつつ、コネクタの組み付け性を向上させることができる。
そして、コネクタ2を挿入する筐体3の開口部31にテーパ構造を形成することで、図4で説明した手順でL字状の前端部221を挿入する際に干渉しにくい形状となっており、開口部31の面積を小さくしつつ、コネクタ2を容易に挿入することができるようになる。これにより、装置を小型化しつつ、コネクタの組み付け性を向上させることができる。
また、コネクタ2と、筐体3の開口部31のテーパ面311との間を、コネクタ2の端面21aに設けたOリング23でシールするので、コネクタ2の挿入時に端面21aからOリング23をテーパ面311に押し当てて強く圧接触させることができる。この時、Oリング23は、開口部31のテーパ面311、突出部213の基部213bの側面、ハウジング21の端面21aで挟まれるので、Oリング23には、これら3つの面から、押圧力が適切に分散して加えられる。さらに前記のように開口部31が小さくなりシール部分の占有面積も減ることから、装置のシール性を向上させることができる。
また、このコネクタ構造10では、コネクタ2の突出部213が、基部213bが拡幅するように形成されており、この基部213bの周囲にOリング23が配置されるので、Oリング23の位置を外側にずらして保持することにより、コネクタ組み付け時のOリング23と開口部31のテーパ面311との距離を、適切なシール性が得られるように定めることができる。
なお、フランジ部211の端面21aに溝部を形成して、Oリング23を保持させることも可能である。
なお、フランジ部211の端面21aに溝部を形成して、Oリング23を保持させることも可能である。
さらに、突出部213は、突出部213の先端の端子22の位置に向かって傾斜する斜面213aを下部に有するので、筐体3の開口部31のテーパ構造と相まって、前記の手順でコネクタ2を開口部31に挿入する際、コネクタ2と開口部31との干渉が避けられ、コネクタ2の挿入が容易になり、コネクタ2の組み付け性の向上に寄与する。
また、コネクタ2のハウジング21の端部に、フランジ部211が形成され、コネクタ2がフランジ部211でネジ4により筐体3に強固に固定できるので、フランジ部211の固定とともにOリング23が開口部31のテーパ面311に強く押圧された状態となり、コネクタ2を筐体3に確実に固定しつつ、装置に確実なシール性を与えることができる。
さらに、端子22は、コネクタ2のハウジング21の内部で2箇所をかぎ状に曲げて形成されるので、雌型コネクタ(不図示)の取り付けに合わせた適切な位置に端子22の後端部222を露出させつつ、挿入性向上のために突出部213を別の適切な位置に形成し、ここから端子22の前端部221を露出させることができる。これにより、コネクタ2の突出部213を適切な位置に配置して前記のようにコネクタ組み付け性の向上や装置の小型化等が実現できる。
加えて、筐体3の内部に、開口部31の周囲を他と隔てる隔壁32が形成され、端子22の前端部221が、隔壁32の内側の小部屋に収容されるので、車載レーダ装置などにおいて、筐体3内の不要な輻射が端子22に伝導することが抑制され、耐ノイズ性を高めることができる。
なお、本実施形態では、筐体3は金属製としたが、これに限ることはなく、例えば樹脂でも構わない。また、コネクタ2と筐体3の固定はネジ4を用いて行ったが、筐体3が樹脂の場合は熱溶着でも構わない。
また、コネクタ2のフランジ部211には、ネジ4を通すため、金属製等のスリーブを一体成型してもよい。ハウジング21のフランジ部211を樹脂とした場合などでは、ネジ4の締め付けによりこの樹脂が削れるなどしてネジ4の締め付けに伴うOリング23の潰れシロ(圧縮量)管理が難しくなるケースがあるが、このようなスリーブを用いることで、Oリング23の潰れシロ管理が容易になる。
また、本実施形態では、端子22を2箇所でかぎ状に曲げてハウジング21内に形成するものとし、これらを一体成型してコネクタ2を形成したが、端子22は直線状にハウジング21内に形成されていてもよく、特にこの場合では、端子22をハウジング21に圧入してコネクタ2を形成することも可能である。
さらに、コネクタ2には、前記の基板(不図示)の位置決めを行う位置決め機能を持たせてもよい。例えば、コネクタ2の突出部213に、基板の位置決めを行うための位置決め部材を設けてもよい。この位置決め部材は、例えば、突出部213の先端から端子22の前端部221と平行して伸び、先端が上を向くように形成する。前記の基板において、位置決め部材の先端に対応する位置に孔を形成しておき、基板の組み付け時には、該孔に、この位置決め部材の先端を差し込んで基板の位置決めができる。この位置決め部材は、例えば樹脂製のものとし、コネクタ2と一体に成型することが可能である。
また、Oリング23の断面は楕円形状をしているが、これに限ることはなく、円形状や星型形状、三角形状としてもよい。また、Oリング23をコネクタ2に2色成型された軟質樹脂などとすることもできる。
加えて、シール部材として、Oリング23の代わりに弾性を有する封止用樹脂材を用いても構わない。この場合には、コネクタ2を挿入する前に突出部213の基部213bの周囲にこの封止用樹脂材を設け、その後コネクタ2の挿入を前記と同様に行えばよい。
加えて、シール部材として、Oリング23の代わりに弾性を有する封止用樹脂材を用いても構わない。この場合には、コネクタ2を挿入する前に突出部213の基部213bの周囲にこの封止用樹脂材を設け、その後コネクタ2の挿入を前記と同様に行えばよい。
また、コネクタ構造におけるコネクタや筐体自体の構造も、第1の実施形態に限ることはない。以下、第2の実施形態のコネクタ構造について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態と異なる点について主に説明し、第1の実施形態と同様の点については説明を省略する。
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態のコネクタ構造10aについて示す図であり、図5(a)はコネクタ2aの断面図、図5(b)は筐体3aの断面図、図5(c)はコネクタ2aの筐体3aの組み付け箇所を示す断面図である。
図5は、第2の実施形態のコネクタ構造10aについて示す図であり、図5(a)はコネクタ2aの断面図、図5(b)は筐体3aの断面図、図5(c)はコネクタ2aの筐体3aの組み付け箇所を示す断面図である。
この第2の実施形態のコネクタ構造10aでは、図5(a)に示すように、コネクタ2aの突出部213をテーパ状とする。すなわち、突出部213の外周面を、先端に向かって窄まるように傾斜するテーパ面213cとする。
また、図5(b)に示すように、筐体3aの開口部31は、外側に向かって内周面が段状に拡幅する段部312を有しており、この段部312にシール部材であるOリング33が組み付けられる。このOリング33は、第1の実施形態のOリング23と同様のものである。
また、図5(b)に示すように、筐体3aの開口部31は、外側に向かって内周面が段状に拡幅する段部312を有しており、この段部312にシール部材であるOリング33が組み付けられる。このOリング33は、第1の実施形態のOリング23と同様のものである。
第2の実施形態のコネクタ構造10aも、第1の実施形態と同様にしてコネクタ2aを筐体3aの開口部31に挿し込んで、ネジ4を用いて筐体3aに組み付けることにより形成することができる。
図5(c)に示すように、第2の実施形態では、コネクタ2aの組み付け時、開口部31の段部312で支持されたOリング33が、突出部213のテーパ面213cで押し付けられて圧接触する。この時、Oリング33は、開口部31の段部312の鉛直面および水平面と、突出部213のテーパ面213cで挟まれるので、Oリング23には、これら3つの面から、押圧力が分散して適切に加わり、コネクタ2aの突出部213のテーパ面213cと開口部31の段部312の間が確実にシールされる。
図5(c)に示すように、第2の実施形態では、コネクタ2aの組み付け時、開口部31の段部312で支持されたOリング33が、突出部213のテーパ面213cで押し付けられて圧接触する。この時、Oリング33は、開口部31の段部312の鉛直面および水平面と、突出部213のテーパ面213cで挟まれるので、Oリング23には、これら3つの面から、押圧力が分散して適切に加わり、コネクタ2aの突出部213のテーパ面213cと開口部31の段部312の間が確実にシールされる。
本実施形態のように、コネクタ2aの突出部213にテーパ構造を形成するとともに筐体3aの開口部31に段部312を形成し、この段部312にOリング33を配置することでも、装置を小型化するとともに前端部221をL字状とした端子22を設けたコネクタ2aを容易に挿入することができ、かつOリング33の圧接触によるシール性も確保できるという、前記した第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第2の実施形態においても、第1の実施形態で説明した構成は適宜適用することができ、例えばOリング33の代わりに封止用樹脂材を用いることも可能である。また、筐体3aを樹脂製とする場合には、Oリング33を筐体3aに2色成型された軟質樹脂などとすることもできる。加えて、前記のテーパ面213cの傾斜角度を45°程度とすることもでき、第1の実施形態において開口部31のテーパ面311の傾斜を45°程度とした場合と同様に、Oリング33を上記の3面からバランスよく押圧でき、シール性の向上効果が得られる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の実施形態では、本発明のコネクタ構造が車載レーダ装置の一部である例を説明したが、本発明のコネクタ構造は、車載レーダ装置に限ることはなく種々の装置に適用することが可能である。
例えば、上記の実施形態では、本発明のコネクタ構造が車載レーダ装置の一部である例を説明したが、本発明のコネクタ構造は、車載レーダ装置に限ることはなく種々の装置に適用することが可能である。
1………コネクタ構造
2………コネクタ
3………筐体
4………ネジ
21………ハウジング
22………端子
23………Oリング
31………開口部
32………隔壁
2………コネクタ
3………筐体
4………ネジ
21………ハウジング
22………端子
23………Oリング
31………開口部
32………隔壁
Claims (7)
- コネクタと、筐体と、シール部材により構成されるコネクタ構造であって、
前記コネクタは、突出部が端面に形成されたハウジングと、前記突出部の先端からL字状の端部が露出する端子とを有し、
前記筐体は、前記筐体の内部に向かって窄まるテーパ面が形成された開口部を有し、
前記シール部材は弾性を有し、前記コネクタの前記端面において、前記突出部の周囲に配置され、
前記コネクタと、前記筐体の前記開口部のテーパ面との間が前記シール部材によりシールされていることを特徴とするコネクタ構造。 - 前記突出部が、基部が拡幅するように形成され、
前記シール部材が、前記基部の周囲に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ構造。 - 前記突出部は、前記突出部の先端の端子位置に向かって傾斜する斜面を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ構造。
- コネクタと、筐体と、シール部材により構成されるコネクタ構造であって、
前記コネクタは、先端に向かって窄まるテーパ面が形成された突出部を有するハウジングと、前記突出部の先端からL字状の端部が露出する端子とを有し、
前記筐体は、外側に向かって段状に拡幅する段部が形成された開口部を有し、
前記シール部材は弾性を有し、前記開口部の前記段部に配置され、
前記コネクタの前記突出部の前記テーパ面と、前記筐体の前記開口部との間が前記シール部材によりシールされていることを特徴とするコネクタ構造。 - 前記ハウジングの端部にフランジ部が形成され、前記コネクタが前記フランジ部で前記筐体に固定されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のコネクタ構造。
- 前記端子が、前記ハウジングの内部で2箇所をかぎ状に曲げて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のコネクタ構造。
- 前記筐体の内部に、前記開口部の周囲を他と隔てる隔壁が形成され、
前記端子の前記一方の端部が、前記隔壁の内側に収容されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のコネクタ構造。
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