JP2010041808A - 電気接続箱 - Google Patents

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伸二 川北
Toshihisa Sekido
利久 関戸
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Abstract

【課題】本発明は、電線カバーとケースとの間の隙間から水が浸入することが抑制された電気接続箱を提供する。
【解決手段】電気接続箱10であって、ケース本体12と、ケース本体12の側壁18に形成されて電線21を収容する凹部20と、凹部20内に電線21が収容された状態で凹部20を塞ぐ電線カバー31と、電線カバー31に形成された外側リブ40及び内側リブ42と、ケース11の側壁に形成されて各リブ40,42をそれぞれ隙間を有して収容する外側溝41及び内側溝43と、各リブ40,42の外面にそれぞれ形成されて、各溝41,43の内面に向かって突出する第1突部45及び第2と、を備える。
【選択図】図11

Description

本発明は、電気接続箱に関する。
従来より、車両に搭載されて、ランプやヒータ等の車載電装品の通電又は断電を実行する電気接続箱としては特許文献1に記載のものが知られている。このものは、ケース(特許文献1の箱本体に相当)内に収容されたリレー等により、車載電装品に電力を供給する。
車載電装品と電気接続箱とは、電線により接続される。ケースの側壁には、電線を収容する凹部(特許文献1の凹溝に相当)が形成されている。凹部は、電線が収容された状態で、電線カバー(特許文献1のサイドカバーに相当)によって塞がれる。
電線カバーは平板上の本体部を有している。また、ケースの側壁には、電線カバーの本体部を収容する溝(特許文献1のスライド溝に相当)が形成されている。電線カバーは、本体部が溝内に収容されることにより、凹部を塞ぐようになっている。
特開2006−320131公報
上記の電気接続箱をエンジンルーム内に搭載した車両は、エンジンルーム内を高圧の水を噴射する高圧洗浄が施される場合がある。すると、高圧の水がケースの側壁と交差する方向から噴射された場合において、電線カバーの本体部と、ケースの溝との隙間から水がケース内に浸入することが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電線カバーとケースとの間の隙間から水が浸入することが抑制された電気接続箱を提供することを目的とする。
本発明は、電気接続箱であって、ケースと、前記ケースの壁部に形成されて電線を収容する凹部と、前記凹部内に前記電線が収容された状態で前記凹部を塞ぐ電線カバーと、前記ケースの壁部及び前記電線カバーの一方に形成されたリブと、前記ケースの壁部及び前記電線カバーの他方に形成されて前記リブを隙間を有して収容する溝と、前記リブの外面及び前記溝の内面の一方に形成されて、前記リブの外面及び前記溝の内面の他方に向かって突出する突部と、を備える。
本発明によれば、リブが溝内に収容されることにより、リブの外面と、溝の内面との間には、入り組んだ構造が形成される。これにより、リブの外面と、溝の内面との間の隙間を通って水がケースの内部に浸入することを抑制できる。
そして、リブの外面及び溝の内面の一方には、他方に向かって突出する突部が形成されている。これにより、突部と、リブの外面又は溝の内面との間の隙間は、突部が形成されていない領域に比べて狭くなっている。この突部によって、高圧の水がケースに噴きつけられた場合でも、リブの外面と、溝の内面との間の隙間を通ってケース内に水が浸入することを抑制できる。
しかしながら、突部と、リブの外面又は溝の内面との間に形成された比較的に狭い隙間から、毛管現象により水が浸入することが懸念される。そこで本発明においては、溝は隙間を有してリブを収容する構成とした。これにより、突部が形成されていない領域においては、リブの外面と、溝の内面との間には、隙間が形成されている。この隙間により、毛管現象が発生することが抑制される。この結果、水が毛管現象によって、リブの外面と溝の内面との間の隙間を通ってケースに浸入することを抑制できる。
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。
前記リブは、前記ケースの壁部の壁面に沿った方向に突出して形成されていてもよい。
上記の構成によれば、ケースの壁部の壁面と交差する方向から水が噴きつけられた場合に、ケースの壁部の壁面に沿った方向に突出するリブによって、水がケースの内部に浸入することを抑制できる。
前記リブは、前記ケースの壁部の肉厚方向について複数並んで形成されていてもよい。
上記の構成によれば、水が、ケースの内部に浸入しようとすると、ケースの壁部の肉厚方向について並ぶ複数のリブを越えなければならない。これにより、水がケース内に浸入することを一層抑制できる。
前記突部の断面形状は略三角形状をなしていてもよい。
上記の構成によれば、突部と、リブの外面又は溝の内面とは、突部の先端において接触する構成となる。これにより、突部と、リブの外面又は溝の内面との接触面積を比較的に小さくすることができるので、リブを溝に収容する際に、突部と、リブの外面又は溝の内面と摩擦抵抗を小さくすることができる。
前記リブは前記電線カバーに形成されており、前記溝は前記ケースの壁部に形成されていてもよい。
リブは1つの板状部材を突出させることにより形成できるのに対し、溝は、1対の板状部材を対向させて形成しなければならない。このため、一般的に、リブよりも溝を形成する方が、部材が大型化する傾向にある。上記の構成によれば、比較的に小さなリブを電線カバーに設けるので、電線カバーが大型化することを抑制できる。
前記突部が前記リブの突出する方向に沿って複数並んで形成されていてもよい。
上記の構成によれば、水が、リブの外面に沿ってケース内に浸入しようとすることを、リブの突出する方向に沿って並ぶ複数の突部によって抑制できる。
前記電線カバーには前記電線が挿通される筒部が形成されており、前記電線の外周には弾性を有する弾性シートが液密状態で巻回されており、前記電線が前記筒部に挿通された状態で、前記弾性シートの外周面は前記筒部の内周面と密着していてもよい。
上記の構成によれば、電線と、電線カバーとの間は、弾性シートによりシールされているから、電線と電線カバーの筒部との間から水が浸入することを抑制できる。
前記弾性シートは独立気泡を有するウレタンからなる構成としてもよい。
本発明によれば、電線カバーとケースとの間の隙間から水が浸入することを抑制できる。
<実施形態1>
本発明を車両用の電気接続箱10に適用した実施形態1を図1ないし図11を参照して説明する。このものは、バッテリー等の電源(図示せず)と、ヘッドランプ、ワイパー等の車載電装品(図示せず)との間に接続されて、各種車載電装品の通電及び断電を行う。電気接続箱10は、ケース11内に、車両に配索されるワイヤーハーネス(図示せず)が接続されるコネクタ(図示せず)や、リレー等の電子部品(図示せず)が収容されてなる。なお、以下においては、図1における上方を上方とし、下方を下方として説明する。
(ケース11)
図1に示すように、ケース11は、合成樹脂製であって上下方向に開口する筒状をなすケース本体12(本発明のケースに相当)を有する。図2に示すように、ケース本体12の上側の開口は、合成樹脂製のアッパーカバー13(本発明のケースに相当)により塞がれる。ケース本体12とアッパーカバー13とは、ケース本体12に設けられたロック部14Aと、アッパーカバー13に設けられたロック受け部15Aとが弾性的に係合することにより一体化される。
また、図3に示すように、ケース本体12の下側の開口には、合成樹脂製のロアカバー16(本発明のケースに相当)が取り付けられる。ケース本体12の下面には図示しないワイヤーハーネスがコネクタ(図示せず)を介して接続されている。このワイヤーハーネスは、ケース本体12及びロアカバー16に形成された導出口48から外部に導出されている。ケース本体12とロアカバー16とは、ケース本体12に設けられたロック部14Bと、ロアカバー16に設けられたロック受け部15Bとが弾性的に係合することにより一体化される。
図1に示すように、ケース本体12の側壁18の上端には、側壁の肉厚方向内方の位置に、ケース本体12の側壁18の上端よりも上方に突出する止水壁17が、ケース本体12の上側の開口の全周に亘って形成されている。
図3に示すように、ケース本体12の側壁18(本発明の壁部に相当)には、側壁の肉厚方向内方(図3における上方)に陥没すると共に、上下方向(図3における紙面を貫通する方向)に延びる凹部20が形成されている。
図6に示すように、凹部20内には、電線21が収容される。電線21の図6における上端部には端子金具22が配設されている。端子金具22は、電線21の絶縁被覆を抱くようにして圧着されるインシュレーションバレル23と、電線21の絶縁被覆から露出した芯線25を抱くようにして圧着されるワイヤーバレル24と、を備える。ワイヤーバレル24が芯線25に圧着されることにより、端子金具22と電線21とが電気的に接続される。端子金具22には、ワイヤーバレル24から図6における上方に延びる板状の接続部26が形成されている。接続部26は、図6における右方に曲げ形成されており、側方から見て略L字状をなしている。接続部26の先端部には、接続部26を図6における上下方向に貫通する貫通孔27が形成されている。
図6に示すように、ケース本体12には金属製の端子部28が配設されている。端子部28は、ケース本体12に形成された導電路(図示せず)と接続されている。この端子部28は図6における上下方向に延びる棒状をなしている。端子部28の外面にはねじ山が形成されている。端子部28の、図6における略下半分は、ケース本体12に形成されたねじ孔29内に螺合されている。端子部28の略上半分は、ケース本体12から上方に突出している。上述した端子金具22の接続部26は、接続部26の貫通孔27に端子部28の上部が挿通された状態で、端子部28に螺合されたナット30により接続部26と接続されている。これにより端子金具22とケース本体の導電路とが電気的に接続される。
(電線カバー31)
図1に示すように、ケース本体12に形成された凹部20は、電線21が凹部20内に収容された状態で、合成樹脂製の電線カバー31によって塞がれる。図4に示すように、電線カバー31は、凹部20を塞いだ状態でケース本体12の側壁18と略面一となる外壁32を有する。外壁32の肉厚方向内方(図4における上方)には、外壁32と略平行な内壁33が形成されている。外壁32の肉厚方向内方(図4における上方)には、電線21が挿通されるガイド溝34が形成されている。ガイド溝34の断面形状は、略半円形状をなしている。図8に示すように、ガイド溝34は、外壁32の上端部寄りの位置に形成されている。
図9に示すように、ガイド溝34を構成する壁部のうち、図9における左側に位置する壁部の先端部には、ガイド溝34を構成する壁部よりも肉厚が薄いヒンジ35が、図9における上方に延びて形成されている。このヒンジ35の先端には、基部36が形成されており、この基部36には、上述したケース本体12から上方に突出した端子部28を異物の衝突から保護するための端子カバー37が形成されている。基部36及び端子カバー37と、ガイド溝34とは、ヒンジ35を支点として相対的に回動可能に配設されている。
図9に示すように、端子カバー37は、上下方向(図9における紙面を貫通する方向)に開口する枠状をなしている。端子カバー37は、上方から見て略矩形状をなしている。電線カバー31がケース本体12に取り付けられた状態では、端子カバー37によって囲まれた領域内に、ケース本体12の端子部28と、端子金具22の接続部26が位置するようになっている。
ガイド溝34を構成する壁部のうち、図9における右側に位置する壁部の先端部には、図9における右方に突出する係合リブ38が形成されている。この係合リブ38は、図8に示すように、上下方向に延びて形成されている。また、端子カバー37には、図9における左下の隅部には、上記の係合リブ38と弾性的に係合可能な係合爪39が突出して形成されている。
(止水構造)
図4に示すように、電線カバー31の外壁32には、図4における左右両端部から、ケース本体12の側壁18の壁面に沿う方向に、一対の外側リブ40,40(本発明のリブに相当)が突出して形成されている。また、ケース本体12の側壁18には、上記の外側リブ40を隙間を有して収容する一対の外側溝41,41が、外側リブ40と対応する位置に形成されている。図3に示すように外側溝41は上方に開口している。
また、図4に示すように、電線カバー31の内壁33には、図4における左右両端部から、内壁33の肉厚方向内方(図4における上方)に略直角に曲がった後、ケース本体12の側壁18の壁面に沿う方向に、一対の内側リブ42,42(本発明のリブに相当)が突出して形成されている。また、ケース本体12の止水壁17には、上記の内側リブ42を隙間を有して収容する一対の内側溝43,43が、内側リブ42と対応する位置に形成されている。図3に示すように内側溝43は上方に開口している。
図4に示すように、電線カバー31の外側リブ40がケース本体12の外側溝41に上方(図4における紙面を貫通する方向手前側)から収容されると共に、電線カバー31の内側リブ42がケース本体12の内側溝43に上方から収容されることにより、電線カバー31はケース本体12に取り付けられるようになっている。
図7に示すように、外側リブ40の下端部が外側溝41の下壁(図7における下側に位置する壁)に上方から当接すると共に、内側リブ42の下端部が内側溝43の下壁に上方から当接することにより、電線カバー31が下方に変位することが規制される。
図5に示すように、電線カバー31がケース本体12の凹部20を塞いだ状態において、電線カバー31の外壁32の上端縁は、ケース本体12の側壁18の上端縁と略同じ高さ位置になるように設定されている。また、電線カバー31がケース本体12の凹部20を塞いだ状態において、電線カバー31の内壁33の上端縁は、ケース本体12の止水壁17の上端縁と略同じ高さ位置になるように設定されている。
図7に示すように、アッパーカバー13の下端縁(図7における下側)には、ケース本体12の止水壁17、電線カバー31の内壁33、ケース本体12の側壁18、及び電線カバー31の外壁32の上端縁を一括して収容する止水溝44が下方に開口して形成されている。止水溝44の内面と、止水壁17及び内壁33の上端縁と、の間にはパッキンを収容してもよい。
図11に示すように、電線カバー31の外側リブ40の外面には、ケース本体12の外側溝41の内面に向かって突出する第1突部45(本発明の突部に相当)が形成されている。本実施形態では、第1突部45は、外側リブ40の突出する方向(図11における左右方向)に複数並んで形成されている。第1突部45の断面形状は略三角形状をなしている。図10に示すように、第1突部45は、外側リブ40の上端縁から下端縁に至るまで連続して形成されている。
また、図11に示すように、電線カバー31の内側リブ42の外面には、ケース本体12の内側溝43の内面に向かって突出する第2突部46が形成されている。本実施形態では、第2突部46は、内側リブ42の突出する方向(図11における左右方向)に複数並んで形成されている。第2突部46の断面形状は略三角形状をなしている。図10に示すように、第2突部46は、内側リブ42の上端縁から下端縁に至るまで連続して形成されている。
図11に示すように、外側リブ40と外側溝41との間には、ケース本体12の外側から、ケース本体12の内側に向かって、入り組んだ構造の隙間が形成されている。外側リブ40に形成された第1突部45は、上記の隙間において、ケース本体12の外側寄りに位置する面は、電線カバー31の外壁32に対して略直角に切り立って形成されている。一方、第1突部45のうち、上記の隙間において、ケース本体12の内側寄りに位置する面には、隙間の奥側に向かって比較的に緩やかに傾斜した斜面47Aが形成されている。第1突部45の先端と外側溝41の内面との間隔は、外側リブ40の外面のうち第1突部45が形成されていない部分と外側溝41の内面との間隔よりも広くなっている。
図11には、第1突部45の先端と、外側溝41の内面とが離間した構成が記載されているが、第1突部45の先端と、外側溝41の内面とは、上下方向の全体に亘って当接していてもよいし、一部が当接していてもよい。
図11に示すように、内側リブ42と内側溝43との間には、ケース本体12の内側から、ケース本体12の内側に向かって、入り組んだ構造の隙間が形成されている。内側リブ42に形成された第2突部46のうち、上記の隙間においてケース本体12の内側寄りに位置する面は、電線カバー31の外壁32に対して略直角に切り立って形成されている。一方、第2突部46のうち、上記の隙間においてケース本体12の内側寄りに位置する面には、隙間の奥側に向かって比較的に緩やかに傾斜した斜面47Bが形成されている。第2突部46の先端と内側溝43の内面との間隔は、内側リブ42の外面のうち第2突部46が形成されていない部分と内側溝43の内面との間隔よりも広くなっている。
図11には、第2突部46の先端と、内側溝43の内面とが離間した構成が記載されているが、第2突部46の先端と、内側溝43の内面とは、上下方向の全体に亘って当接していてもよいし、一部が当接していてもよい。
続いて、本実施形態に係る電気接続箱10の組み付け工程の一例を示す。まず、電線カバー31の係合リブ38と係合爪39との係合が解除された状態で、電線21を電線カバー31のガイド溝34内に収容する。次に、端子金具22の接続部26を端子カバー37によって囲まれた領域内に配置する。続いて、ヒンジ35を支点にして基部36及び端子カバー37を回動させて、係合リブ38と係合爪39とを弾性的に係合させる。
続いて、電線カバー31を、端子カバー37が上側になる姿勢で、且つ、外壁32がケース本体12の外側に位置する姿勢で、上方から、ケース本体12の凹部20を塞ぐ。詳細には、電線カバー31の外壁32に形成された外側リブ40を、ケース本体12の外側溝41に、上方から収容すると共に、電線カバー31の内壁33に形成された内側リブ42を、ケース本体12の内側溝43に、上方から収容する。
続いて、端子部28の貫通孔27内にケース本体12の端子部28を挿通させた状態で、さらに電線カバー31を下方に移動させる。すると、外側リブ40の下端及び内側リブ42の下端が、それぞれ、外側溝41の下壁及び内側溝43の下壁に当接することにより、電線カバー31が下方に移動することが規制される。続いて、端子部28の上方からナット30を螺合し、端子金具22の接続部26と、端子部28と、を接続する。
ケース本体12の下面にワイヤーハーネスを配設する。ケース本体12の下面から導出されたワイヤーハーネスをロアカバー16の導出口48に挿通する。その後、ケース本体12の下側に開口に、ロアカバー16を組み付ける。なお、ワイヤーハーネス及びロアカバー16は、電線カバー31よりも先に、ケース本体12に組み付けてもよい。
続いて、ケース本体12の上側の開口に、アッパーカバー13を上方から組み付ける。このとき、アッパーカバー13の止水溝44内に、ケース本体12の止水壁17、電線カバー31の内壁33、ケース本体12の側壁18、及び電線カバー31の外壁32の上端縁を一括して収容する。これによりケース本体12の上側の開口がアッパーカバー13により塞がれて、電気接続箱10が完成する。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態によれば、外側リブ40は外側溝41内に収容されており、内側リブ42は内側溝43内に収容されている。これにより、各リブ40,42の外面と、各溝41,43の内面との間には、入り組んだ構造が形成される。これにより、各リブ40,42の外面と、各溝41,43の内面との間の隙間を通って水がケース本体12の内部に浸入することを抑制できる。
そして、外側リブ40の外面には、外側溝41の内面に向かって突出する第1突部45が形成されており、また、内側リブ42の外面には、内側溝43の内面に向かって突出する第2突部46が形成されている。これにより、各突部45,46と、各溝41,43の内面との間の隙間は、各突部45,46が形成されていない領域に比べて狭くなっている。この第1突部45及び第2突部46によって、高圧の水がケース11に噴きつけられた場合でも、各リブ40,42の外面と、各溝41,43の内面との間の隙間を通ってケース本体12内に水が浸入することを抑制できる。
しかしながら、各突部45,46と、各溝41,43の内面との間に形成された比較的に狭い隙間から、毛管現象により水が浸入することが懸念される。そこで本実施形態においては、各溝41,43は隙間を有して各リブ40,42を収容する構成とした。これにより、各突部45,46が形成されていない領域においては、各リブ40,42の外面と、各溝41,43の内面との間には、比較的に広い隙間が形成される。この隙間により、毛管現象が発生することが抑制される。この結果、水が毛管現象によって、各リブ40,42の外面と各溝41,43の内面との間の隙間を通ってケース本体12に浸入することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、各リブ40,42は、ケース本体12の側壁18の壁面に沿った方向に突出して形成されている。これにより、ケース本体12の側壁18の壁面と交差する方向から水が噴きつけられた場合に、ケース本体12の側壁18の壁面に沿った方向に突出する各リブ40,42によって、水がケース本体12の内部に浸入することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、外側リブ40と内側リブ42とは、ケース本体12の側壁18の肉厚方向について二列に並んで形成されている。これにより、水が、ケース本体12の内部に浸入しようとすると、ケース本体12の側壁18の肉厚方向について並ぶ外側リブ40及び内側リブ42を越えなければならない。これにより、水がケース本体12内に浸入することを一層抑制できる。
また、本実施形態によれば、第1突部45及び第2突部46の断面形状は略三角形状をなしている。これにより、第1突部45及び第2突部46と、各溝41,43の内面との接触面積を比較的に小さくすることができるので、各リブ40,42を各溝41,43に収容する際に、各突部45,46と、各溝41,43の内面と摩擦抵抗を小さくすることができる。
また、本実施形態によれば、外側リブ40及び内側リブ42は電線カバー31に形成されており、外側溝41及び内側溝43はケース本体12の側壁18に形成されている。上記した各リブ40,42は1つの板状部材を突出させることにより形成できるのに対し、各溝41,43は、1対の板状部材を対向させて形成しなければならない。このため、リブよりも溝を形成する方が、部材が大型化する傾向にある。本実施形態においては、比較的に小さな外側リブ40及び内側リブ42を電線カバー31に設けるので、電線カバー31が大型化することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、第1突部45及び第2突部46は、それぞれ、外側リブ40及び内側リブ42の突出する方向に沿って複数並んで形成されているこれにより、水が、各リブ40,42の外面に沿ってケース本体12内に浸入しようとしても、各リブ40,42の突出する方向に沿って並ぶ複数の各突部45,46によって抑制できる。
<実施形態2>
次に、実施形態2について図12を参照しつつ説明する。図12に示すように、電線カバー31には、図12における上下方向に延びる筒部50が形成されている。この筒部50内には、電線21が収容される。筒部50の下端は、ケース本体12の凹部20の内周壁から凹部20の内方の突出する受けリブ51の上面に上方から当接している。
電線21の外周には、弾性シート52が、電線21の外周と液密状態で巻回されている。電線21の外周と弾性シート52との間には、接着剤又は粘着剤を介在させてもよい。弾性シート52は、独立気泡を有するウレタンからなる。
弾性シート52の外周には、図示しないテープが巻回されている。このテープにより、弾性シート52は、電線21に締結されている。
電線21に巻回された状態の弾性シート52の外径寸法は、電線21が筒部50内に収容されない状態において、筒部50の内径寸法よりも大きく設定されている。そして、電線21が筒部50内に収容された状態では、弾性シート52は、筒部50の内周面に押圧されることで弾性的に変形している。これにより、弾性シート52の外周面と、筒部50の内周面とは、液密状態で密着している。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態によれば、電線21と、電線カバー31との間は、弾性シート52によりシールされているから、電線21と電線カバー31の筒部50との間の隙間から水が浸入することを抑制できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)各リブ40,42は、ケース本体12の側壁18の壁面と交差する方向に突出して形成されてもよい。
(2)リブは、ケース本体12の側壁18の肉厚方向について、1つ形成されてもよく、また、3つ以上並んで形成されてもよい。
(3)各リブ40,42が各溝41,43内に収容された状態で、各突部45,46の先端は、各溝41,43の内面に当接する構成としてもよい。これにより、各突部45,46と、各溝41,43の内面との間で、水がケース11内に浸入することを一層抑制できる。
(4)各突部45,46の断面形状は、三角形状としたが、これに限られず、図13に示すように、突部の断面形状は、半円形状としてもよいし、また、図14に示すように四角形状としてもよく、必要に応じて、任意の形状をすることができる。図13及び図14には、内側リブ42に形成された第2突部46について記載したが、外側リブ40に形成された第1突部45についても同様である。
(5)本実施形態においては、各リブ40,42は電線カバー31に形成されており、各溝41,43はケース11の壁部に形成されている構成としたが、これに限られず、ケース本体12の側壁18にリブが形成されており、電線カバー31に、リブを収容する溝が形成される構成としてもよい。
(6)本実施形態では、各リブ40,42の外面にそれぞれ、第1突部45及び第2突部46が形成される構成としたが、これに限られず、溝の内面に突部が形成される構成としてもよい。
(7)突部は、リブの突出する方向に沿って1つ形成してもよいし、また、3つ以上形成してもよい。
(8)本実施形態では、電線カバー31に配設される電線21は1本であったが、電線21は複数本であってもよい。
(9)本実施形態では、凹部20はケース本体12に形成される構成としたが、これに限られず、凹部20は、アッパーカバー13に形成されてもよく、また、ロアカバー16に形成されてもよく、必要に応じてケース11を構成する任意の壁部に形成することができる。
本発明の実施形態1に係る電気接続箱のケース本体を示す斜視図 電気接続箱を示す平面図 ケース本体にロアカバーが組み付けられた状態を示す平面図 ケース本体に電線カバーが組み付けられた状態を示す平面図 ケース本体の側面図 電線カバーの要部拡大断面図 図2におけるVII−VII線断面図 電線カバーを示す斜視図 電線カバーを示す平面図 電線カバーを示す側面図 ケース本体に電線カバーが組み付けられた状態を示す要部拡大平面図 本発明に実施形態2に係る電気接続箱10における要部拡大断面図 他の実施形態(4)に記載された突部の形状を示す要部拡大図 他の実施形態(4)に記載された突部の形状を示す要部拡大図
符号の説明
10…電気接続箱
11…ケース
12…ケース本体(ケース)
13…アッパーカバー(ケース)
16…ロアカバー(ケース)
18…ケース本体の側壁(壁部)
20…凹部
21…電線
31…電線カバー
40…外側リブ(リブ)
41…外側溝(溝)
42…内側リブ(リブ)
43…内側溝(溝)
45…第1突部(突部)
46…第2突部(突部)
50…筒部
52…弾性シート

Claims (8)

  1. ケースと、前記ケースの壁部に形成されて電線を収容する凹部と、前記凹部内に前記電線が収容された状態で前記凹部を塞ぐ電線カバーと、前記ケースの壁部及び前記電線カバーの一方に形成されたリブと、前記ケースの壁部及び前記電線カバーの他方に形成されて前記リブを隙間を有して収容する溝と、前記リブの外面及び前記溝の内面の一方に形成されて、前記リブの外面及び前記溝の内面の他方に向かって突出する突部と、を備えた電気接続箱。
  2. 前記リブは、前記ケースの壁部の壁面に沿った方向に突出して形成されている請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記リブは、前記ケースの壁部の肉厚方向について複数並んで形成されている請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記突部の断面形状は略三角形状をなしている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電気接続箱。
  5. 前記リブは前記電線カバーに形成されており、前記溝は前記ケースの壁部に形成されている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電気接続箱。
  6. 前記突部が前記リブの突出する方向に沿って複数並んで形成されている請求項5に記載の電気接続箱。
  7. 前記電線カバーには前記電線が挿通される筒部が形成されており、前記電線の外周には弾性を有する弾性シートが液密状態で巻回されており、前記電線が前記筒部に挿通された状態で、前記弾性シートの外周面は前記筒部の内周面と密着している請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の電気接続箱。
  8. 前記弾性シートは独立気泡を有するウレタンからなる請求項7に記載の電気接続箱。
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