JP5645553B2 - 固体撮像装置及び撮像システム - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置及び撮像システムに関するものである。
近年CMOS型固体撮像装置の発展が目覚しい。CMOS型固体撮像装置の画素は、フォトダイオードと、転送トランジスタにより転送された電荷を電圧信号に変換するフローティングディフュージョン(以下FDという)領域、増幅アンプ、FD領域をリセットするリセットトランジスタで構成されている。CMOS型固体撮像装置の多画素化と画素の縮小が年々進んでいる。この傾向に対応するために、複数のフォトダイオードに対してそれぞれ転送トランジスタを有し、その転送した電荷を1つのFD領域へ転送する手法が知られている(特許文献1)。同手法によれば、1画素当たりの増幅トランジスタ、リセットトランジスタの数を削減し、フォトダイオード面積を広く確保することができる。
特許文献1に記載された、複数のフォトダイオードの電荷を共通のFD領域へ転送する方法について説明する。2つのフォトダイオードが1つのFD領域を共有している場合、FD領域はまず、リセットトランジスタが導通し続けることでリセット状態が維持される。第1のフォトダイオードの信号が読み出される時刻になると、リセットトランジスタが非導通となった後に、第1のフォトダイオードと接続されている転送トランジスタが導通しFD領域に信号電荷が転送される。その後、再びリセットトランジスタが導通することでFD領域がリセットされ、その後に非導通となる。その後、第2のフォトダイオードと接続されている転送トランジスタが導通することで、FD領域に信号電荷が転送される。以上のような動作が順次行われることで、全画素の信号が読み出される。
特開平9−46596号公報
特許文献1の技術では、第1のフォトダイオードの電荷が転送される直前のFD領域の電位は、長い期間リセットトランジスタが導通した後のFD電位である。一方、第2のフォトダイオードの電荷が転送される直前のFD領域の電位は、第1のフォトダイオードの電荷転送が終了した直後の、短い時間だけリセットトランジスタが導通した後のFD電位となる。
以下の理由で、2つのFD電位に差異が生じる。固体撮像装置の信号読み出しが高速化するにつれ、1画素当たりの読み出し時間が短くなってきている。上記第2のフォトダイオードの信号電荷を転送する直前のリセット時間が数μs以下の短時間となる。そのため、第2のフォトダイオードの信号読み出しの前のリセット時間は、比較的長い時間をかけられる第1のフォトダイオード読み出し前のリセット時間と比べて短くなり、充分にリセットしきらないうちにリセットが終了する。そのため、2つのフォトダイオード読み出し直前のリセット電位に差異が生じる。この差異が画像出力の差異となり、画質を低下させる、という課題が生じる。
この課題の対策として、第1のフォトダイオード読み出し前には、リセットトランジスタを通常非導通としておき、リセットを終了する直前に導通させる手法が考えられる。しかしながら、この手法では、FD領域に接合リークがある場合に、フォトダイオードに電荷が蓄積される期間にFD領域の電位が大きく遷移する結果、第2のフォトダイオード読み出し直前のFD電位と差異が生じる。また、当該画素に、強い光が照射されている場合に、同様にFD領域の電位が遷移し、第2のフォトダイオード読み出し直前のFD電位と差異が生じる。従って、課題の充分な解決策とはなっていない。
本発明の目的は、共通のフローティングノードを共有している光電変換素子間の出力差が低減された良好な画質の画像を撮像することができる固体撮像装置及び撮像システムを提供することである。
本発明の固体撮像装置は、光電変換により電子を生成する第1の光電変換素子と、光電変換により電子を生成する第2の光電変換素子と、共通のフローティングノードと、前記第1の光電変換素子により生成された電子を前記共通のフローティングノードに転送する第1の転送トランジスタと、前記第2の光電変換素子により生成された電子を前記共通のフローティングノードに転送する第2の転送トランジスタと、前記共通のフローティングノードの電子をリセットするリセットトランジスタと、前記フローティングノードとそのゲートが接続された増幅トランジスタと、前記増幅トランジスタと別に設けられ、前記増幅トランジスタと読み出し線との電気的接続を制御する選択トランジスタとを有し、前記第1の光電変換素子の電子が前記共通のフローティングノードに転送される前に前記共通のフローティングノードの電子を複数のリセット電圧で順次リセットする第1のリセット期間と、前記第1の光電変換素子の電子が前記共通のフローティングノードに転送された後であって前記第2の光電変換素子の電子が前記共通のフローティングノードに転送される前に、前記共通のフローティングノードの電子を第1のリセット電圧でリセットする第2のリセット期間とを有し、前記第1のリセット期間の長さと、前記第2のリセット期間の長さとが異なり、前記第1のリセット期間において前記複数のリセット電圧のうちで最も高いリセット電圧でリセットする期間の長さと、前記第2のリセット期間に前記第1のリセット電圧でリセットする期間の長さは略同一であることを特徴とする。
複数の光電変換素子の電荷転送直前の共通のフローティングノードのリセット電圧差を抑制することにより、共通のフローティングノードを共有している光電変換素子間の出力差が低減された良好な画質の画像を撮像することができる。
本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の画素回路図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の全体ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の駆動タイミング図である。 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の画素回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の駆動タイミング図である。 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置の画素回路図である。 本発明の第4の実施形態に係る固体撮像装置の画素回路図である。 本発明の第5の実施形態に係る固体撮像装置のシステム図である。
図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下の説明では、信号電荷に電子を用いた例を説明する。信号電荷をホールとして転送トランジスタをPMOSトランジスタで構成する場合にも適用できる。この場合には、電圧の極性を全て逆にすればよい。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の画素回路図である。画素ユニット100は、2つのフォトダイオード101a、101b、転送トランジスタ102a、102b、共通のフローティングノード103、増幅MOSトランジスタ104、リセットトランジスタ105、選択トランジスタ106を含む。共通のフローティングノード103は一つのフローティングディフュージョン領域(FD領域)で構成することもできるし、二つのフローティングディフュージョン領域を導電体で接続することにより構成することもできる。以下では共通のフローティングノードをFD領域103として説明する。
転送トランジスタ102a、102bは、フォトダイオード101a,101bの電荷を転送する。フォトダイオード101a、101bは光電変換素子の一例であり、入射した光を光電変換し、電荷(電子)を生成するものであればよい。第1のフォトダイオード101aは第1の光電変換素子、第2のフォトダイオード101bは第2の光電変換素子である。FD領域103は、フォトダイオード101a及び101bに接続可能であり、フォトダイオード101a及び101bにより生成された電荷を保持する共通のFD領域である。第1の転送トランジスタ102aは、第1のフォトダイオード101aに接続され、第1のフォトダイオード101aにより生成された電荷をFD領域103に転送する。第2の転送トランジスタ102bは、第2のフォトダイオード101bに接続され、第2のフォトダイオード101bにより生成された電荷をFD領域103に転送する。リセットトランジスタ105は、FD領域103の電荷をリセットする。FD領域103は増幅MOSトランジスタ104のゲートに電気的に接続されている。増幅MOSトランジスタ104は、ソースフォロアアンプの一部を構成し、FD領域103に転送された信号電荷の量に応じた信号を出力する。増幅MOSトランジスタ104のゲートはソースフォロアアンプの入力となっている。増幅MOSトランジスタ104は、ゲート電圧<ドレイン電圧(5極管領域における動作)である方が好ましい。電源電圧SVDDは、リセットトランジスタ105を介してFD領域103をリセットする。
本実施形態において、増幅MOSトランジスタ104及びリセットトランジスタ105のドレインには共通の電源電圧SVDDが供給されている。選択トランジスタ106は、出力する行を選択する。増幅MOSトランジスタ104の出力は、選択トランジスタ106を介して、垂直読み出し線107に接続される。垂直読み出し線107には定電流源108が接続される。増幅MOSトランジスタ104と定電流源108とでソースフォロアアンプを構成している。転送トランジスタ102a,102b、リセットトランジスタ105、選択トランジスタ106のゲートには、それぞれ転送トランジスタの駆動線109a,109b、リセットトランジスタの駆動線110、選択トランジスタの駆動線111が接続される。
リセットトランジスタの駆動線110はリセット電圧供給回路112からの出力により駆動される。リセット電圧供給回路112はリセットのハイレベルを2値で供給する回路となっており、例えば図1に示す回路により実現できる。リセット電圧供給回路112内の113はNMOSトランジスタ、114,115,116はPMOSトランジスタ、117,118はインバータである。インバータ117の入力ΦresHの電位がローレベルで、インバータ118の入力Φresがハイレベルの時にはPMOSトランジスタ114,115がオンし、リセットトランジスタの駆動線110にはVRESH1の電位が供給される。インバータ117の入力ΦresHがハイレベルで、インバータ118の入力Φresがハイレベルの時にはPMOSトランジスタ114,116がオンし、リセットトランジスタの駆動線110にはVRESH2の電位が供給される。
なお、電位関係は、0<VRESH1<VRESH2であり、VRESH1電圧は、リセットトランジスタ105へ供給される事によりリセットトランジスタ105がオンする電圧である。インバータ118の入力Φresがローレベルの時にはNMOSトランジスタ113がオンし、リセットトランジスタの駆動線110にはグランド電位が供給される。また、画素ユニット100、リセット電圧供給回路112へはパルスセレクタ120から駆動パルスが供給される。パルスセレクタ120ではシフトレジスタなどの信号PV(2i+1),PV(2i+2)と外部から入力される駆動信号(Psel,Ptx,Pres,PresH)との論理が取られ、必要なパルスが各端子に供給される。例えばパルスセレクタ120内の回路は、121,123,124,125がAND回路、126がOR回路、122がNOR回路で構成される。
図2は、図1の画素回路を用いた固体撮像装置の全体ブロック図を示したものである。図2において、画素ユニット100a〜100iは、それぞれ図1の画素ユニット100に対応している。図2では3行×3列の画素ユニット配列が示されているが、このような構成に限らず、複数の画素が線状又は行列状に配されていればよい。107a、107b、107cは、画素ユニット100a〜100iからの画素信号を出力する垂直読み出し線である。201a、201b、201cは、行毎に読み出す画素を駆動する水平駆動線である。水平駆動線201a、201b、201cは、その各々が図1の駆動線109a、109b、110、111をまとめて表している。202及び120a、120b、120cは、水平駆動線201a〜201cを順次選択し駆動する垂直シフトレジスタ(VSR)及び図1におけるパルスセレクタ120に対応するブロックである。203a、203b、203cは、画素ユニット100a〜100iの信号を処理する列信号読み出し手段である。204は列信号読み出し手段203a、203b、203cに保持された画素信号を順次読み出す為の制御信号を発生する水平シフトレジスタ(HSR)である。画素信号はスイッチ205a、205b、205cがオンされることにより順次、増幅手段206に転送される。画素信号は増幅手段206によって増幅され、出力端子207から出力される。
図3は、図1及び図2に示す回路を駆動する際のタイミング図と図1内の主要な配線における電位状態を示したものである。なお、PV(2i+1)及びPV(2i+2)はそれぞれ、奇数行目のフォトダイオード101a及び偶数行目のフォトダイオード101bの電荷を読み出す為の選択パルスであり、垂直シフトレジスタ202から供給される。図3のタイミング図は、連続する奇数行目と偶数行目のフォトダイオードの信号を読み出すタイミングと、その次のフレームにおいて同一の2つの行を読み出すまでの図である。同図には、リセットトランジスタ105のゲートの電位(Vres−gate)及びその結果得られるFD領域103の電位Vfdの変化も示されている。該当行となる(2i+1)と(2i+2)行目が選択される前の時刻T=t0での各駆動線及び回路の状態について説明する。Φsel(駆動線111)はローレベルであり、画素ユニット100の選択トランジスタ106はオフ状態になっている。Φresはハイレベル、ΦresHはローレベル状態であり、リセットトランジスタ105のゲートの電位Vres−gate(駆動線110)はVRESH1の電位が供給されている。これによりFD領域103の電位VfdはVRESH1近傍の電位にリセットされている。
時刻T=t1に、垂直シフトレジスタ202からのPV(2i+1)の信号がハイレベルになり駆動パルスの信号がイネーブル状態になる。
時刻T=t2に、Pselがハイレベル、Φselもハイレベルとなることにより選択トランジスタ106がオンし、画素ユニット100の出力が可能な状態となる。
時刻T=t3には、PresHがハイレベルとなることによりΦresHがハイレベルとなり、リセットトランジスタ105のゲートの電位Vres−gate(駆動線110)はVRESH2の電位が供給される。VRESH1<VRESH2の関係から、FD領域103の電位Vfdはより高い電位に達する。
時刻T=t4に、Presがハイレベルへ、PresHがローレベルへ遷移することによりΦresがローレベルとなる。これにより、FD領域103のリセットは終了し、Vfdの電位は、リセットMOSトランジスタ105のゲート電位がVRESH2からグランド電位へと変化する際に、容量結合により振り下げられる。なお、ΦresHはこの際にローレベルになる。このとき垂直読み出し線107にはVfdの電位に対応した電位が出力される。
時刻T=t5〜t6には、列信号読み出し手段203に供給されるPTNがハイレベル→ローレベルと遷移し、ダークレベルの信号が列信号読み出し手段203でサンプリングされる。
時刻T=t7〜t8には、Ptxがハイレベル→ローレベルへと変化し、これに伴い、Φtx_aの転送トランジスタ102aがオン→オフすることにより奇数行の光信号がFD領域103へ転送され、Vfdの電位が低下する。
時刻T=t9〜t10には、列信号読み出し手段203に供給されるPTSがハイレベル→ローレベルと遷移し、光信号が列信号読み出し手段203でサンプリングされる。
時刻T=t11には、PresがローレベルとなることによりΦresがハイレベルとなる。これに伴い、リセットMOSトランジスタ105のゲート電位Vres−gateがグランド電位からVRESH1へと変化し、Vfdの電位はリセットされる。
時刻T=t11の直後(t11+Δt)におけるVfdの電位は、次式になる。
Vfd(t11+Δt)=VRESH1−Vth
VthとはリセットMOSトランジスタ105の閾値電圧である。この後、Vfdの電位はリセットMOSトランジスタ105のサブスレショルド電流により徐々に上昇する。電流値はリセットMOSトランジスタ105のゲートとソース間の電位差Vgsに対し指数関数的に増加する関係である。このとき、ゲートの電位は、Vg=VRESH1であり、ソースの電位VsはVs=Vfdであり、次式が成立する。
Vgs=VRESH1−Vfd
I∝EXP(VRESH1−Vfd)
すなわち、VfdがVRESH1との電位差が大きい時には大きなサブスレショルド電流が流れ、その後VfdがVRESH1へ近くなるほど流れる電流は指数関数的に減少していくことを示唆している。また、その一方で極めて長い時間をかければ少しずつFD領域103に電流が流れ込み、Vfdの電位は上昇していく。
時刻T=t12に、垂直シフトレジスタ202からの信号PV(2i+1)の信号がローレベル、PV(2i+2)の信号がハイレベルとなる。これにより奇数行の転送MOSトランジスタの駆動パルス109aがディスエーブルになり、偶数行の転送MOSトランジスタの駆動パルス109bがイネーブル状態に入れ替わる。
これ以降の動作は時刻T=t2〜t11と同様になるので異なる部分にのみ説明を加える。時刻T=t13は奇数行の時刻T=t3に相当する。時刻T=t13とt3を比較すると、駆動される個々のパルスは同じであるがVfdの電位が異なる。これは前述のように偶数行では時刻T=t11〜t13の1行を読み出す時間程度の数μs〜数十μsの短時間でVfdがリセットされるのに対し、奇数行では1フレーム時間に相当する数十ms〜数百msの間FD領域103がリセットされ続けているからである。
本実施形態では、FD領域103をリセットする電位として、VRESH1のほかにVRESH1より高電位のVRESH2を設ける。VRESH1がリセットトランジスタ105に印加される時間は奇数行と偶数行で異なるが、VRESH2が印加される時間はほぼ同じである事により、リセット終了時(時刻T=t4、t14)でのFD領域103の電位を奇数行と偶数行でそろえる事ができる。
VRESH1より高いVRESH2電位でリセットを行う事により、リセットMOSトランジスタ105のソース電位であるVfd電圧が奇数行より低い偶数行で、大きなサブスレショルド電流を流してFD領域103の電位差を抑制できる。VRESH2を印加する期間t3〜t4もしくは期間t13〜t14は、10ns〜10μsが好適で、100ns〜2μsがさらに好適である。また、期間t3〜t4と期間t13〜t14はほぼ同じ時間でよいが期間t13〜t14の方を長くしても良い。これは偶数行をわずかながら長い時間リセットする事により、偶数行と奇数行のリセット後のFD領域103の電位が一致しやすいからである。すなわちVRESH1でリセットする時間の大きな差によるFD電位差をVRESH2でリセットする僅かな時間の差で補償することができる。リセット時間の差としては100ns以下が好ましく、10ns以下が好適である。
また、VRESH1とVRESH2の電位差は100mV以上あることが望ましい。より望ましくは1V以上が好適である。リセット電圧が高いほどサブスレショルド電流を大きく取れるからである。これはVRESH1により決まる初期のVfdがソース電位であり、VRESH2の電位がゲート電位である為にソースドレイン間の電位差を大きくできるからである。また、印加する電位はリセットMOSトランジスタ105のドレイン電位を超える値であっても良い。これはリセット電圧が高いほどサブスレショルド電流を大きくすることができるからである。
図3の説明に戻るが、時刻T=t15〜t16にはPtxがハイレベル→ローレベルへと変化し、これに伴い、Φtx_bの転送トランジスタ102bがオン→オフとなることにより偶数行の光信号がFD領域103へ転送され、Vfdの電位が低下する。その後、奇数行と同様に、列信号読み出し手段203に供給されるPTSがハイレベル→ローレベルとなり、光信号が列信号読み出し手段203でサンプリングされる。
時刻T=t17には、PresがローレベルとなることによりΦresがハイレベルとなる。これに伴い、リセットMOSトランジスタ105のゲート電位Vres−gateがグランド電位からVRESH1へと変化し、Vfdの電位はリセットされる。その後、時刻T=t18で垂直シフトレジスタ202からの信号PV(2i+2)がローレベルとなり、駆動パルスの信号がディスエーブル状態になるがΦresの信号はハイレベルとなるため、FD領域103はリセットされ続ける。次に、この画素ユニット100が選択され、リセットが解除されるのは次の画像を処理する時刻T=t19となる為、奇数行のFD領域103は概ね数十ms〜数百msの間、リセットされ続けていることになる。この極めて長い時間に、少しずつFD領域103の電位は上昇し、時刻T=t19及びt3までのVRESH1だけが印加された状態においては、偶数行の同様なタイミング時(時刻T=t13)に比べて高いFD電位となる。
以上のように、リセットトランジスタ105は、第1のリセット期間(時刻t4までの期間)でFD領域103の電荷を複数のリセット電圧により順次リセットする。その後、時刻T=t7〜t8において、第1の転送トランジスタ102aは、第1のフォトダイオード101aにより生成された電荷をFD領域103に転送する。その後、リセットトランジスタ105は、第1のリセット期間とは異なる第2のリセット期間(時刻T=t11〜t14の期間)でFD領域103の電荷を複数のリセット電圧(第1のリセット電圧を含む)により順次リセットする。その後、時刻T=t15〜t16において、第2の転送トランジスタ102bは、第2のフォトダイオード101bにより生成された電荷をFD領域103に転送する。第1のリセット期間の長さと、第2のリセット期間の長さは異なる。
具体的には、リセットトランジスタ105は、複数のゲート電位VRESH1,VRESH2を順次印加することにより、複数のリセット電圧により順次リセットする。リセットトランジスタ105に供給される複数のゲート電位VRESH1,VRESH2のうちの最も高い電位VRESH2とその次に高い電位VRESH1の差が100mV以上であることが好ましい。
時刻T=t3〜t4の期間は、リセットトランジスタ105が、第1のリセット期間において複数のリセット電圧のうちで最も高いリセット電圧でリセットする期間である。時刻T=t13〜t14は、第2のリセット期間において複数のリセット電圧のうちで最も高いリセット電圧(第1のリセット電圧)でリセットする期間である。時刻T=t3〜t4の期間及び時刻T=t13〜t14の期間の長さは略同一である。本発明において、「略同一」とは、時刻T=t3〜t4の期間及び時刻T=t13〜t14期間が等しい、又は、その差異が100ns以内であることを意味する。また、時刻T=t3〜t4の期間及び時刻T=t13〜t14は、10ns〜10μsの範囲であることが好ましい。第2のリセット期間は、第1のリセット電圧よりも低い第2のリセット電圧でFD領域103をリセットする期間を含む。
以上のように、複数画素共通のFD領域103を持つ画素ユニット100では、リセット電圧をVRESH1とVRESH1より高いVRESH2の2値を設け、VRESH2によるリセット時間を偶数行及び奇数行で概ね一致させる。これにより、FD領域103のリセット後の電位を一致させ、偶数行及び奇数行で出力差の無い良好な画像を得る事ができる。第1のゲート電位VRESH1<第2のゲート電位VRESH2の関係であれば、順序が第1のゲート電位VRESH1の印加→第2のゲート電位VRESH2の印加であることが課題解決の観点から重要である。なお、本実施形態ではリセット電圧を2値設ける手法に関して説明したが、3値あるいはそれ以上の値であってもよく、最も高い電位でリセットする時間が複数画素間で概ね一致していれば良い。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の画素回路図である。本実施形態では第1の実施形態と同様な部分に関しては説明を割愛し、差異のある部分に関して説明する。本実施形態は画素ユニット100のドレイン部分が画素電源切り替え回路400に接続され、それによりSVDD1とSVDD2の二つの画素電源を切り替える構成になっている事が特徴である。この画素電源切り替え回路400はリセット電圧供給回路112の代わりをなすものであり、それに伴いPresHのパルスは不要となり、かわりにPSVDDの駆動パルスが設けられている。また、401,402はPMOSトランジスタ、403はインバータである。
図5は、図4の回路の駆動タイミング図である。図5において、時刻T=t0に、Φsel(駆動線111)はローレベルであり、画素ユニット100の選択トランジスタ106はオフ状態になっている。PSVDDの電位はローレベルであり、リセットトランジスタ105のドレイン電位VsvddはSVDD1の電位が供給されている。これによりFD領域103の電位VfdはSVDD1近傍の電位にリセットされている。
時刻T=t1に、垂直シフトレジスタ202からのPV(2i+1)の信号がハイレベルになり、駆動パルスの信号がイネーブル状態になる。
時刻T=t2には、Pselがハイレベルになり、Φselもハイレベルとなることにより選択トランジスタ106がオンし、画素ユニット100の出力が可能な状態となる。
時刻T=t3に、PSVDDがハイレベルとなることによりリセットトランジスタ105のドレイン電位VsvddにはSVDD2の電位が供給される。SVDD1<SVDD2の関係から、これに伴い、FD領域103の電位Vfdは、より高い電位に変位する。
時刻T=t4には、Presがハイレベル、PSVDDがローレベルとなることによりΦresがローレベルとなる。これによりFD領域103のリセットは終了し、Vfdの電位はリセットMOSトランジスタ105のゲート電位がVDDからグランド電位へと変化する際に容量結合により振り下げられる。なお、PSVDDはこの際にローレベルになる。このとき垂直読み出し線107は、Vfdの電位に対応した電位が出力される。
時刻T=t5〜t6に、列信号読み出し手段203に供給されるPTNがハイレベル→ローレベルとなり、ダークレベルの信号が列信号読み出し手段203でサンプリングされる。
時刻T=t7〜t8には、Ptxがハイレベル→ローレベルへと変化し、これに伴い、Φtx_aの転送トランジスタ102aがオン→オフと遷移することにより奇数行の光信号がFD領域103へ転送され、Vfdの電位が低下する。
時刻T=t9〜t10に、列信号読み出し手段203に供給されるPTSがハイレベル→ローレベルと変化し、光信号が列信号読み出し手段203でサンプリングされる。
時刻T=t11には、PresがローレベルとなることによりΦresがハイレベルとなる。これに伴い、リセットMOSトランジスタ105のドレインからSVDD1が供給され、Vfdの電位はSVDD1へリセットされる。時刻T=t11の直後の時刻t11+ΔtにおけるVfdの電位は次式になる。
<1>SVDD1>DVDD−Vthのときは
Vfd(t11+Δt)=DVDD−Vth
<2>DVDD−Vth>SVDD1のときは
Vfd(t11+Δt)=SVDD1
ここで、VthとはリセットMOSトランジスタ105の閾値電圧である。この後、<1>の場合はVfdの電位はリセットMOSトランジスタ105のサブスレショルド電流により徐々に上昇してゆく。この電流値はリセットMOSトランジスタ105のゲートとソース間の電位差Vgsに対し指数関数的増加する関係になっている。このことは第1の実施形態で既に述べたとおりである。一方、<2>の場合、SVDD1が直接Vfdに書き込まれるため、この時点で偶数行及び奇数行のFD領域103の電圧差を抑制することができる。
時刻T=t12に、垂直シフトレジスタ202からの信号PV(2i+1)がローレベル、信号PV(2i+2)がハイレベルとなる。これにより奇数行の転送MOSトランジスタの駆動パルス109aがディスエーブルになり、偶数行の転送MOSトランジスタの駆動パルス109bがイネーブル状態に入れ替わる。
これ以降の動作は時刻T=t2〜t11と同様になるので異なる部分にのみ説明を加える。時刻T=t13は奇数行の時刻T=t3に相当する。時刻T=t13と時刻t3を比較すると、駆動される個々のパルスは同じであるが前述の<1>の場合、Vfdの電位が異なる。これは第1の実施形態に述べた通りである。
本実施形態では、FD領域103をリセットする際のドレインの電位としてSVDD1のほかにSVDD1より高いSVDD2を設ける。SVDD1がリセットMOSトランジスタ105のドレインに印加される時間は奇数行と偶数行で異なる。SVDD2が印加される時間は偶数行及び奇数行でほぼ同じである事により、リセット終了時の時刻T=t4及び時刻T=t14のFD領域103の電位が奇数行と偶数行でそろえる事ができる。また、第1の実施形態と同様にSVDDの値は3値あるいはそれ以上の値であってもよく、最も高い電位でリセットする時間が複数画素間で概ね一致していれば良い。
以上のように、リセットトランジスタ105は、複数のドレイン電位SVDD1,SVDD2を順次印加することにより、複数のリセット電圧により順次リセットする。リセットトランジスタ105に供給される複数のドレイン電位SVDD1,SVDD2のうちの最も高い電位SVDD2とその次に高い電位SVDD1の差が100mV以上であることが好ましい。
以上述べたように、複数画素共通のFD領域103を持つ画素ユニット100ではリセットMOSトランジスタ105のドレイン電圧としてSVDD1、SVDD2の2値をもつ。そして、複数画素ユニット100のFD領域103をリセットする際にSVDD2の印加時間を概ね一致させる。これにより、FD領域103のリセット後の電位を一致させ、複数画素ユニット100間で出力差の無い良好な画像を得る事ができる。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置の画素回路図を示したものである。第1の実施形態との差異は、第1の実施形態では2つのフォトダイオード101a、101bがFD領域103を共有しているのに対し、本実施形態は4つのフォトダイオード601a〜601dが1つのFD領域603を共有している点である。画素ユニット600において、フォトダイオード601a、601b、601c、601dは光電変換素子の一例であり、入射した光を光電変換するものであればよい。転送トランジスタ602a、602b、602c、602dは、フォトダイオード601a〜601dの光電変換によって発生した電荷をFD領域603に転送する。それぞれの転送トランジスタ602a〜602dを駆動する駆動線609a、609b、609c、609dはパルスセレクタ620へと接続されている。627は4入力OR回路、623、624、625、626はAND回路である。4つのフォトダイオード601a〜601dがFD領域603を共有する場合を説明する。従来法では画素ユニット600のうち第1行目に属する画素信号を読み出す前のFD領域603のリセット時間と、それ以外の画素信号を読み出す前のFD領域603のリセット時間に差異が生じる。本実施形態は、第1の実施形態と同様に、全部の画素を読み出す前にリセットMOSトランジスタ105のゲートにVRESH1より高電位のVRESH2を印加する方法によりフォトダイオード601aとそれ以外に信号出力の差を抑制できる。
間引き読み出しと呼ばれる動作を行う場合、例えばフォトダイオード601a、601cは読み出すが、フォトダイオード601b、601dは読み出さないという動作が行われる。その際、従来方法では以下のように画素ユニット600の各画素でリセット時間の差異は、上記とは異なる状態となる。即ち、画素ユニット600の一行目であるフォトダイオード601aはフレーム前の時刻からFD領域603がリセットされ続ける。第2行目のフォトダイオード601bは、画素信号を読み出さないために転送MOSトランジスタ602bをオフし続けるため、FD領域603は1フレーム前からリセットされ続ける。第3行目のフォトダイオード601cは、フォトダイオード601aの画素信号が読み出された後にFD領域603をリセットして読み出されるため、比較的短いリセット時間となる。また、フォトダイオード601dは、601bと同様に、1フレーム前からリセットし続けられる。従って上記の間引き読み出しの場合、第3行目のフォトダイオード601cの出力と他のフォトダイオードの出力の差を生じる。
本実施形態によれば、全ての画素のリセット動作で、リセットMOSトランジスタ105のゲートに高電位のVRESH2を印加することによりフォトダイオード間の出力差を抑制できる。
(第4の実施形態)
図7は、本発明の第4の実施形態に係る固体撮像装置の画素回路図を示したものである。第2の実施形態との差異は、第2の実施形態では2つのフォトダイオード101a、101bがFD領域103を共有しているのに対し、本実施形態は4つのフォトダイオード601a〜601dが1つのFD領域603を共有している点である。本実施形態により4つのフォトダイオード601a〜601dがFD領域603を共有する場合でも、第2の実施形態と同様に、全部の画素を読み出す前にリセットMOSトランジスタ105のドレインにSVDD1より高電位のSVDD2を印加する。この方法により、4つのフォトダイオード601a〜601d間の信号出力の差を抑制できる。
(第5の実施形態)
上記実施形態の固体撮像装置を撮像システムに適用した場合の例について詳述する。撮像システムとして、デジタルスチルカメラやデジタルカムコーダーなどがあげられる。図8は、本発明の第5の実施形態に係る撮像システムの例としてデジタルスチルカメラに固体撮像装置を適用した場合のブロック図を示す。図8において、1はレンズ2の保護のためのバリア、2は被写体の光学像を固体撮像装置4に結像させるレンズ、3はレンズ2を通った光量を可変するための絞りである。4は上述の各実施形態で説明した固体撮像装置であって、レンズ2により結像された光学像を画像データに変換する。ここで、固体撮像装置4の基板にはAD変換器が形成されているものとする。7は固体撮像装置4より出力された撮像データに各種の補正やデータを圧縮する信号処理部である。8は固体撮像装置4及び信号処理部7に、各種タイミング信号を出力するタイミング発生部、9は各種演算とデジタルスチルカメラ全体を制御する全体制御・演算部である。10は画像データを一時的に記憶する為のメモリ部、11は記録媒体12に記録又は読み出しを行うためのインターフェース部、12は撮像データの記録又は読み出しを行う為の半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体である。そして、13は外部コンピュータ等と通信する為のインターフェース部である。ここで、タイミング信号などは撮像システムの外部から入力されてもよく、撮像システムは少なくとも固体撮像装置4と、固体撮像装置から出力された撮像信号を処理する信号処理部7とを有すればよい。本実施形態では、固体撮像装置4とAD変換器とが同一基板に形成されている構成を説明したが、固体撮像装置4とAD変換器とが別の基板に設けられている場合であってもよい。また、固体撮像装置4と信号処理部7とが同一の基板上に形成されていてもよい。
以上のように、各実施形態の固体撮像装置を撮像システムに適用することが可能である。各実施形態の固体撮像装置を撮像システムに適用することにより、リニアリティが良好で、ノイズの低減された画像を撮影することが可能となる。
以上の説明では、画素をNMOSトランジスタで構成した例を説明した。画素をPMOSトランジスタで構成する場合にも適用できる。具体的な構成として、ホールを信号電荷として収集する構成が考えられる。この場合には画素のトランジスタをすべてPMOSトランジスタで構成することが可能となり、全てN型ウェルに形成できるため微細化に向いている。また、電子を信号電荷とし、N型ウェルにPMOSトランジスタからなる増幅MOSトランジスタを配する構成としてもよい。この場合には転送トランジスタをP型のウェルに形成するため、画素を微細化する場合には、フローディングディフュージョンより後段の回路を光電変換素子とは別の基板に形成した裏面入射型の構成などが考えられる。更に実施形態においては第1及び第2のリセット期間の両者において複数のリセット電圧によりリセットを行う例について説明した。しかし、少なくとも第1のリセット期間において複数のリセット電圧を用いればよく、第2のリセット期間は少なくとも最も高いリセット電圧でのリセットを行えばよい。ただしこの場合にも第1及び第2のリセット期間全体の長さは異なっている必要がある。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。例えば実施形態においては信号電荷として電子を用いる構成に関して説明を行ったが、信号電荷としてホールを用いた構成にも適用可能である。この場合には、リセット電圧の高低の関係は逆転する。つまり低い電圧でリセットする時間を略同一にすればよい。
101a,101b フォトダイオード、102a,102b 転送トランジスタ、103 フローティングディフュージョン領域、104 増幅MOSトランジスタ、105 リセットトランジスタ、106 選択トランジスタ

Claims (11)

  1. 光電変換により電子を生成する第1の光電変換素子と、
    光電変換により電子を生成する第2の光電変換素子と、
    共通のフローティングノードと、
    前記第1の光電変換素子により生成された電子を前記共通のフローティングノードに転送する第1の転送トランジスタと、
    前記第2の光電変換素子により生成された電子を前記共通のフローティングノードに転送する第2の転送トランジスタと、
    前記共通のフローティングノードの電子をリセットするリセットトランジスタと
    前記フローティングノードとそのゲートが接続された増幅トランジスタと、
    前記増幅トランジスタと別に設けられ、前記増幅トランジスタと読み出し線との電気的接続を制御する選択トランジスタとを有し、
    前記第1の光電変換素子の電子が前記共通のフローティングノードに転送される前に前記共通のフローティングノードの電子を複数のリセット電圧で順次リセットする第1のリセット期間と、前記第1の光電変換素子の電子が前記共通のフローティングノードに転送された後であって前記第2の光電変換素子の電子が前記共通のフローティングノードに転送される前に、前記共通のフローティングノードの電子を第1のリセット電圧でリセットする第2のリセット期間とを有し、
    前記第1のリセット期間の長さと、前記第2のリセット期間の長さとが異なり、
    前記第1のリセット期間において前記複数のリセット電圧のうちで最も高いリセット電圧でリセットする期間の長さと、前記第2のリセット期間に前記第1のリセット電圧でリセットする期間の長さは略同一であることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記第2のリセット期間は、更に、前記第1のリセット電圧よりも低い第2のリセット電圧で前記共通のフローティングノードをリセットする期間を含むことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記リセットトランジスタのゲートに複数のゲート電圧を順次印加することにより、前記共通のフローティングノードを前記複数のリセット電圧により順次リセットすることを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  4. 前記リセットトランジスタのドレインに複数のドレイン電圧を順次印加することにより、前記共通のフローティングノードを前記複数のリセット電圧により順次リセットすることを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  5. 前記リセットトランジスタが、前記第1のリセット期間において前記複数のリセット電圧のうちで最も高いリセット電圧でリセットする期間と、前記第2のリセット期間において最も高いリセット電圧でリセットする期間の差異は100ns以内であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  6. 前記リセットトランジスタが、前記第1のリセット期間において前記複数のリセット電圧のうちで最も高いリセット電圧でリセットする期間と、前記第2のリセット期間において前記最も高いリセット電圧でリセットする期間は、10ns〜10μsの範囲であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記リセットトランジスタに供給される複数のゲート電圧のうちの最も高い電圧とその次に高い電圧の差が100mV以上であることを特徴とする請求項3記載の固体撮像装置。
  8. 前記リセットトランジスタに供給される複数のドレイン電位のうちの最も高い電位とその次に高い電位の差が100mV以上であることを特徴とする請求項4記載の固体撮像装置。
  9. 光電変換によりホールを生成する第1の光電変換素子と、
    光電変換によりホールを生成する第2の光電変換素子と、
    共通のフローティングノードと、
    前記第1の光電変換素子により生成されたホールを前記共通のフローティングノードに転送する第1の転送トランジスタと、
    前記第2の光電変換素子により生成されたホールを前記共通のフローティングノードに転送する第2の転送トランジスタと、
    前記共通のフローティングノードのホールをリセットするリセットトランジスタと
    前記フローティングノードとそのゲートが接続された増幅トランジスタと、
    前記増幅トランジスタと別に設けられ、前記増幅トランジスタと読み出し線との電気的接続を制御する選択トランジスタとを有し、
    前記第1の光電変換素子のホールが前記共通のフローティングノードに転送される前に前記共通のフローティングノードのホールを複数のリセット電圧で順次リセットする第1のリセット期間と、前記第1の光電変換素子のホールが前記共通のフローティングノードに転送された後であって前記第2の光電変換素子のホールが前記共通のフローティングノードに転送される前に、前記共通のフローティングノードのホールを第1のリセット電圧でリセットする第2のリセット期間とを有し、
    前記第1のリセット期間の長さと、前記第2のリセット期間の長さとが異なり、
    前記第1のリセット期間において前記複数のリセット電圧のうちで最も低いリセット電圧でリセットする期間の長さと、前記第2のリセット期間に前記第1のリセット電圧でリセットする期間の長さは略同一であることを特徴とする固体撮像装置。
  10. 前記第2のリセット期間は、更に、前記第1のリセット電圧よりも高い第2のリセット電圧で前記共通のフローティングノードをリセットする期間を含むことを特徴とする請求項9記載の固体撮像装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置に光学像を結像させるレンズと
    を有することを特徴とする撮像システム。
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