(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る撮像装置について図1から図9を参照しながら説明する。図1は第1実施形態に係る撮像装置の回路図である。撮像装置は、画素2、垂直走査回路11、電流源208、列増幅回路14、出力アンプ15、水平走査回路16を備える。複数の画素2は行方向および列方向に沿って二次元マトリクス状に配列されている。なお、本明細書において、行方向とは図面における水平方向を示し、列方向とは図面において垂直方向を示すものとする。図1においては、説明の簡略化のために3行3列の画素が示されているが、画素の数は限定されるものではない。なお、一部の画素はOB(オプティカル・ブラック)画素として遮光されても良い。
画素2は、第1、第2の光電変換部21A、22A、第1、第2の転送トランジスタ23A、24A、リセットトランジスタ25、増幅トランジスタ26、選択トランジスタ27を含む。第1の光電変換部21A、第2の光電変換部22Aはフォトダイオードから構成されている。以下の説明は、画素2を構成するトランジスタがNチャネルMOSトランジスタである例を示している。光電変換部21A、22Aにはマイクロレンズが設けられており、マイクロレンズにより集光された光が光電変換部21A、22Aに入射する。このように、2つの光電変換部21A、22Aは1つの光電変換ユニット200を構成している。なお、光電変換ユニット200を構成する光電変換部の個数は2個に限定されず、それ以上の個数であっても良い。
転送トランジスタ23A、24Aは光電変換部21A、22Aに対応して設けられ、それぞれのゲートには駆動配線211A、212Aが電気的に接続されている。駆動配線211A、212Aの駆動パルスがハイレベルとなると、転送トランジスタ23A、24Aがオン(導通状態)となり、光電変換部21A、22Aの信号が増幅トランジスタ26の入力ノードであるフローティングディフュージョン(FD)部210に転送される。また、駆動パルスがローレベルとなると、転送トランジスタ23A、24Aはオフ(非導通状態)となる。増幅トランジスタ26は、FD部210に転送された信号を増幅して出力線207へ出力する。
リセットトランジスタ25のソースは入力ノードに接続され、ゲートは駆動配線209に接続されている。駆動配線209の駆動パルスがハイレベルとなると、リセットトランジスタ25はオンとなり、増幅トランジスタ26の入力ノードにリセット電圧が供給される。これにより、入力ノードの電荷がリセットされる。選択トランジスタ27は増幅トランジスタ26と出力線207との間に設けられており、選択トランジスタ27のゲートには駆動配線213が接続されている。駆動配線213の駆動パルスがハイレベルとなると、増幅トランジスタ26と出力線207とが電気的に導通する。
出力線207は列毎に設けられており、出力線207には電流源208が電気的に接続されている。電流源208は出力線207を介して増幅トランジスタ26のソースにバイアス電流を供給し、増幅トランジスタ26はソースフォロアとして動作する。
駆動部としての垂直走査回路11は駆動配線211A、212A、209、213を介して、各行の転送トランジスタ23A、24A、リセットトランジスタ25、選択トランジスタ27のそれぞれのゲートに駆動パルスを供給する。駆動パルスは、行ごと、順次、もしくはランダムに供給される。垂直走査回路11は駆動配線211Aに駆動パルスを供給し、転送トランジスタ23Aを導通状態にする読み出しモード、および、駆動配線211A,211Bに並行して駆動パルスを供給し、転送トランジスタ23A、23Bをともに導通状態にする読み出しモードを実行可能である(図2参照)。
列増幅回路14は列ごとに設けられ、出力線207に直接もしくはスイッチを介して接続されている。列増幅回路14は演算増幅器119、基準電圧源120、入力容量CO、フィードバック容量Cf、保持容量CTS1、CTS2、CTN1、CTN2、スイッチ118、125〜132を備える。
入力容量COの第1ノードは出力線207に電気的に接続され、第2ノードは演算増幅器119の反転入力ノードに電気的に接続される。フィードバック容量Cfの第1ノードは、演算増幅器119の反転入力ノード及び入力容量COの第2ノードに電気的に接続される。フィードバック容量Cfの第2ノードは演算増幅器119の出力ノードに電気的に接続される。
スイッチ118はフィードバック容量Cfと並列に設けられており、演算増幅器119の反転入力ノードと出力ノードとの間のフィードバック経路の電気的接続を制御する。スイッチ118がオフになると、演算増幅器119は入力容量COの容量値およびフィードバック容量Cfの容量値の比で定められるゲインで出力線207の信号を反転増幅する。スイッチ118がオンになると、演算増幅器119はボルテージ・フォロアとして動作する。基準電圧源120は基準電圧Vrefを演算増幅器119の非反転入力ノードに供給する。演算増幅器119の反転入力ノードおよび非反転入力ノードは仮想短絡されることにより、反転入力ノードの電圧も基準電圧Vrefとなる。
演算増幅器119の出力はスイッチ125〜128を介して保持容量CTS1、CTS2、CTN1、CTN2にそれぞれ出力される。保持容量CTS1、CTS2、CTN1、CTN2は演算増幅器119からの出力を保持する容量である。保持容量CTS1、CTS2には光電変換時における輝度信号が保持され、保持容量CTN1、CTN2にはリセット時における信号が保持される。スイッチ125〜128は保持容量CTS1、CTS2、CTN1、CTN2と演算増幅器119との間の電気経路に設けられ、演算増幅器119の出力ノードと、保持容量CTS1、CTS2、CTN1、CTN2との電気的導通を制御する。スイッチ125は駆動パルスPTSAによって制御され、スイッチ127は駆動パルスPTSABによって制御される。また、スイッチ126、128は駆動パルスPTNによって制御される。
スイッチ129〜132は、水平走査回路16からの信号に基づきオンとなり、保持容量CTS1、CTS2、CTN1、CTN2に保持された信号を水平出力線139、140へ出力する。水平出力線139には保持容量CTS1、CTS2に保持された輝度信号が出力され、すなわち、水平出力線140にはリセット信号が出力される。出力アンプ15は差動増幅器を含み、水平出力線139、140に出力された信号の差分を外部へ出力する。すなわち、相関二重サンプリング(CDS)により、輝度信号からノイズ成分が除去された信号が出力アンプ15から出力される。なお、出力アンプ15においてCDSを行わずに、撮像装置の外部においてCDSを行っても良い。水平走査回路16はシフトレジスタを備え、列信号線133〜138を介して列増幅回路14に駆動パルスを順次供給することにより、列増幅回路14からの信号を水平出力線139、140に出力させる。
図2は、本実施形態に係る撮像装置の画素の変形例を示している。図1に示された複数の画素2のそれぞれは増幅トランジスタ26を含んでいるが、図2に示すように、複数の画素2A、2Bが増幅トランジスタ26、リセットトランジスタ25を共有してもよい。図2において、図1と同様の機能を有する部分には同じ符号が付されている。符号に付された「A」、「B」は、異なる画素の構成を示している。
第1の画素2Aは光電変換ユニット200Aを含み、第2の画素2Bは光電変換ユニット200Bを含む。光電変換ユニット200Aは光電変換部21A、22Aを含み、光電変換ユニット200Bは光電変換部21B、22Bを含む。第1の画素2Aに含まれる光電変換部21A、22Aには第1のマイクロレンズにより集光された光が入射し、第2の画素2Bに含まれる光電変換部21B、22Bには第2のマイクロレンズにより集光された光が入射する。
それぞれの光電変換部21A、22A、21B、22Bに対応して、転送トランジスタ23A、24A、23B、24Bが設けられている。第1の画素2AのFD部210、第2の画素2BのFD部210は電気的に接続されており、増幅トランジスタ26はFD部210の電圧に応じた信号を出力する。転送トランジスタ23A、24A、23B、24Bに駆動パルスを供給する配線として、駆動配線211A、212A、211B、212Bが設けられている。駆動配線211A、211Bには駆動パルスPTXA1、PTXA2が供給され、駆動配線212A、212Bには駆動パルスPTXB1、PTXB2が供給される。また、リセットトランジスタ25のゲートには駆動配線209を介して駆動パルスPRESが供給され、選択トランジスタ27のゲートには駆動配線213を介して駆動パルスPSELが供給される。
このような構成によれば、増幅トランジスタ26、リセットトランジスタ25、選択トランジスタ27を、複数の画素によって共有することができる。これにより1つの画素あたりのトランジスタ数を削減することが可能となる。その結果、光電変換部の面積を拡大させることができる。なお、共有する画素の数は2個に限定されることなく、さらに多くの画素において増幅トランジスタ、リセットトランジスタ、選択トランジスタを共有しても良い。
次に、本実施例の撮像装置の画素の構造について説明する。図3は、図2に示される撮像装置の画素2Aの平面図である。また、図4は、図3のY1−Y2線に沿った画素の断面図である。図2で示された素子に対応する部分には、図2と同じ符号が付されている。図中、第1方向および第2方向は例えば撮像装置の列方向および行方向に対応し得るが、これに限定されるものではない。
本発明の撮像装置は、例えばシリコン基板などの半導体基板に形成される。半導体基板は複数の活性領域を含む。図3には、第1の画素2Aの光電変換ユニット200Aに含まれる光電変換部21A、22A、光電変換ユニット200Aの近傍の構成が示されている。光電変換部21A、22Aは、第1の活性領域に形成される。図3には示されていないが、第2の画素2Bに含まれる2つの光電変換部21B、22Bは、第1の活性領域とは別の第2の活性領域に形成される。光電変換部21AはカソードであるN型電荷蓄積領域302Aとアノードである高濃度のP型半導体領域301Aとから構成される。N型電荷蓄積領域302AはP型ウェル層303中に形成され、高濃度のP型半導体領域301AはN型電荷蓄積領域302A上部の半導体表面近傍に形成される。光電変換部21Aにおいて入射光に応じた電荷が励起され、N型電荷蓄積領域302Aにおいて電荷が蓄積される。光電変換部22A、21B、22Bも光電変換部21Aと同様に構成されている。また、素子分離部304はSTI(shallow trench isolation)分離、LOCOS(local oxidation of silicon)分離、PN接合分離のいずれでも良い。
さらに、第1の活性領域には第1のFD領域107A、第2のFD領域108Aが形成されている。第1のFD領域107Aには第1の光電変換部21Aの電荷が転送され、第2のFD領域108Aには第2の光電変換部22Aの電荷が転送される。2つのFD領域107A、108Aは、コンタクトプラグ309、310と導電部材109Aとによって相互に電気的に接続される。なお、2つのFD領域107A、108Aを同一の領域に形成しても良い。これらの第1のFD領域107A、第2のFD領域108A、導電部材109AはFD部210を構成する。
第1の転送トランジスタ23Aのゲート23A(G)は、平面視において、第1の光電変換部21AとFD領域107Aとの間に形成される。FD領域107Aは転送トランジスタ23Aのドレインを兼ねており、光電変換部21AのカソードであるN型電荷蓄積領域302Aは転送トランジスタ23Aのソース領域を兼ねている。なお、転送トランジスタ23Aのソース、ドレインを、N型電荷蓄積領域302A、FD領域107Aとは別に形成しても良い。
また、第2の転送トランジスタ24Aも第1の転送トランジスタ23Aと同様に構成されている。すなわち、第2の転送トランジスタ24Aのゲート24A(G)が、平面視において、第2の光電変換部22AとFD領域108Aとの間に形成される。また、第2の転送トランジスタ24Aのソースおよびドレインは、それぞれ第2の光電変換部22AのN型電荷蓄積領域302A、FD領域108Aを共有している。
図3には示されていない、増幅トランジスタ26、リセットトランジスタ25、選択トランジスタ27等は、光電変換部21A、22Aが配された活性領域とは別の第3の活性領域に形成される。これらのトランジスタは、ソース領域またはドレイン領域を他のトランジスタと共有していてもよい。増幅トランジスタ26とリセットトランジスタ25とが共有するドレイン領域は、コンタクトプラグを介して、電源電圧を供給する導電部材に電気的に接続されている。また、選択トランジスタ27のソース領域は、コンタクトプラグを介して、出力線207を構成する導電部材に電気的に接続されている。
FD部210は、コンタクトプラグを介して、増幅トランジスタ26のゲートに電気的に接続される。具体的には、2つのFD領域107A、108Aを相互に電気的に接続する導電部材109Aが、コンタクトプラグを介して、増幅トランジスタ26のゲートに電気的に接続される。なお、第2の画素2Bに対応するFD領域107B、108Bも、不図示の導電部材およびコンタクトプラグを介して、増幅トランジスタ26のゲートに電気的に接続される。
第1の転送トランジスタのゲート23A(G)は、コンタクトプラグを介して、導電部材からなる駆動配線211Aに電気的に接続されている。第2の転送トランジスタのゲート24A(G)は、コンタクトプラグを介して、導電部材からなる駆動配線212Aに電気的に接続されている。本実施形態では、駆動配線211A、212A、導電部材109Aが同じ配線層に配されているが、他の配線層に形成されてもよい。図示されていないが、出力線207、電源配線、GND配線、遮光用配線などを構成する導電部材が形成される。
図示されていないが、撮像装置には複数のマイクロレンズを有するレンズアレイが設けられており、それぞれのマイクロレンズは画素の光電変換部21A、22Aの上部に形成される。1つの画素に1つのマイクロレンズが形成される場合、焦点検出のために同一画素の複数の光電変換部のほぼ中間領域に集光するようにマイクロレンズを形成することが望ましい。但し、本発明はこのような構成に限定されるものではない。
ここで、本発明の特徴的な構成を説明する。図3に示されるように、2つのFD領域107A、108Aを相互に電気的に接続する導電部材109Aは、平面視において、第1の転送トランジスタのゲート23A(G)に電気的に接続された第1の駆動配線211Aに沿って対向しながら平行に形成されている。また、導電部材109AはFD部210の端部を越えて延在している。ここで、FD部210の端部とは、FD領域107Aと素子分離部304の境界を指す。このような構造のため、第1の転送トランジスタのゲート23A(G)および第1の駆動配線211AとFD部210との間の容量成分を増大させることができる。なお、導電部材109Aは第1の駆動配線211Aに対向しながら延在していれば良く、導電部材109Aと駆動配線211Aとは必ずしも平行でなくても良い。
また、第1の駆動配線211Aは第2の駆動配線212AよりもFD部210の近くに形成されている。すなわち、第1の駆動配線211AとFD部210の端部との距離d1は、第2の駆動配線212AとFD部210との距離d2よりも短い。よって、第1の駆動配線211AとFD部210および導電部材109Aとの寄生容量をさらに増大させることができる。
このような構成において、第1の駆動配線211Aを介して転送トランジスタのゲートにハイレベルの駆動パルスを印加すると、寄生容量の増大によってFD部210の電圧が上昇する。光電変換部22Aにおいて励起された負の電荷はFD部210に転送され易くなり、信号対雑音比が改善され、固定パターンノイズ、ランダムノイズを低減することが可能となる。
次に本実施形態に係る撮像装置の動作を図5を参照しながら説明する。図5は、図1に示された撮像装置のタイミングチャートである。それぞれの駆動パルスがハイレベルになると、対応するトランジスタがオン(導通状態)になり、駆動パルスがローレベルになると対応するトランジスタがオフ(非導通状態)になる。
まず時刻t1において、駆動配線211A、212Aに供給される駆動パルスPTXA、PTXBがハイレベルとなり、転送トランジスタ23A、24Aがオンとなる。この時、駆動配線209に供給される駆動パルスPRESがハイレベルであるため、リセットトランジスタ25がオンとなり、光電変換部21A、22Aがリセットされる。
次に時刻t2において、駆動パルスPTXA、PTXBがローレベルとなり、転送トランジスタ23A、24Aがオフとなる。同時に、光電変換部21A、22Aにおける電荷蓄積期間が開始する。駆動パルスPRESはハイレベルを維持し、リセットトランジスタ25はオンのままであるため、増幅トランジスタ26の入力ノードであるFD部210のリセット動作は継続している。
時刻t3において、駆動配線213に供給される駆動パルスPSELがハイレベルとなり、選択トランジスタ27がオンになる。時刻t4において、駆動配線209に供給される駆動パルスPRESがローレベルとなり、リセットトランジスタ25がオフとなる。これにより、増幅トランジスタ26の入力ノードのリセット動作が終了する。そして、入力ノードのリセット時の信号(以下、「リセット信号」という)が入力ノードから出力線207へ読み出され、列増幅回路14に入力する。この時、駆動パルスPC0Rがハイレベルであるため、スイッチ118が導通状態である。演算増幅器119はボルテージフォロワとして動作し、基準電圧Vrefをバッファ出力する。この状態において、入力容量COにリセット信号が供給される。
次に時刻t5において、駆動パルスPC0Rがローレベルとなり、スイッチ118はオフとなる。演算増幅器119は、入力容量COとフィードバック容量Cfのそれぞれの容量比で定まる増幅率(−C0/Cf)でリセット信号を増幅する。演算増幅器119からは、Vref+Δn×(−C0/Cf)の電圧が出力される。ここで、Δnは、リセット時に生じるkTCノイズ、トランジスタの閾値のバラツキによる固定パターンノイズ等のノイズ成分を表す。
時刻t6において、駆動パルスPTNがローレベルからハイレベルになり、スイッチ126、128がオンとなる。これにより、増幅されたリセット信号が保持容量CTN1、CTN2に供給される。時刻t7において、駆動パルスPTNがハイレベルからローレベルへと切り替わり、スイッチ126、128がオフとなる。これらの動作により、リセット信号が保持容量CTN1、CTN2へ供給され、その後保持容量CTN1、CTN2と演算増幅器119の出力ノードとが非導通となる。
時刻t8において、駆動パルスPTXAがハイレベル、第1の転送トランジスタ23Aがオンとなり、第1の光電変換部21Aの電荷がFD部210へ転送される。時刻t9において、駆動パルスPTXAがローレベルとなり、第1の転送トランジスタ23Aがオフとなる。これにより、第1の光電変換部21Aで生じた電荷に基づく信号(以下、「輝度信号」という)が、増幅トランジスタ26、出力線207を介して列増幅回路14へ供給される。以上の動作により、出力線207に光電変換部21Aの信号に対応した輝度信号を生じさせることができる。
なお、時刻t8からt9までの間、駆動パルスPTXBはローレベルなので、第2の転送トランジスタ24Aはオフに維持される。つまり、時刻t8において、第1および第2の転送トランジスタ23A、24Aの両方がオフの状態から、第2の転送トランジスタ24Aがオフのまま、第1の転送トランジスタ23Aがオンになる。
列増幅回路14において、増幅率(−C0/Cf)で電圧変化を乗じた値が出力される。具体的には、出力線207における負の輝度信号の電圧変化をΔVaとすると、演算増幅器119における出力電圧V(A)は次式で表さる。
V(A)=Vref+(ΔVa+Δn)×(−C0/Cf) 式(1)
次に時刻t10において、駆動パルスPTSAがローレベルからハイレベルへ切り替わり、スイッチ125がオンとなる。時刻t11において、駆動パルスPTSAがハイレベルからローレベルへと切り替わり、スイッチ125がオフになる。この動作により、光電変換時の輝度信号が保持容量CTS1に保持される。
時刻t12において、駆動パルスPTXAがハイレベルとなり、駆動パルスPTXAのハイレベル期間の少なくとも一部の期間で駆動パルスPTXBがハイレベルとなる。これにより、第1の転送トランジスタ23Aおよび第2の転送トランジスタ24Aの両方が並行してオンとなる。これにより、光電変換部21A、22Aの双方の電荷がFD部210へ転送され、出力線207に画像形成用の輝度信号を生じさせることができる。
なお、駆動パルスPTXA、PTXBとを同時にローレベルからハイレベルへ遷移させてもよく、あるいは、駆動パルスPTXBよりも先に駆動パルスPTXAをローレベルからハイレベルへ遷移させてもよい。または、駆動パルスPTXAを駆動パルスPTXBよりも後にローレベルからハイレベルへ遷移させてもよい。
光電変換部21Aの電荷を転送した後、光電変換部21A、22Aの双方の電荷を並行してFD部210へ転送するまでの間、FD部210の電圧、つまり、増幅トランジスタ26の入力ノードの電圧はリセットされない。すなわち、第1の転送トランジスタ23Aがオンしてから第1および第2の転送トランジスタ23A、24Aの両方がオンするまでの間、リセットトランジスタ27がオフに維持される。
そして、FD部210へ転送された電荷に基づく輝度信号、すなわち、光電変換部21Aと光電変換部22Aの加算された輝度信号が、列増幅回路14へ供給される。出力線207における負の輝度信号の電圧変化をΔV(a+b)とすると、演算増幅器119における出力電圧V(A+B)は次式で表される。なお、ΔV(a+b)には輝度信号に加えてノイズ成分Δnが重畳されているものとする。
V(A+B)=Vref+(ΔV(a+b)+Δn)×(−C0/Cf) 式(2)
時刻t14において、駆動パルスPTSABがローレベルからハイレベルに切り替わり、スイッチ127がオンとなる。時刻t15において、駆動パルスPTSABがハイレベルからローレベルへと切り替わり、スイッチ127がオフとなる。この動作により演算増幅器119の出力ノードの電圧V(A+B)が保持容量CTS2へ書き込まれる。そして、出力アンプ15は、容量CTS2における電圧V(A+B)と容量CTN2における電圧(Vref+Δn×(−C0/Cf))の差電圧を次式に従い出力する。
V(A+B)−(Vref+Δn×(−C0/Cf))
=ΔV(a+b)×(−C0/Cf) 式(3)
これは1つの画素に含まれる2つの光電変換部の信号を加算して得られた輝度信号に相当する。容量CTS2の電圧と容量CTN2の電圧との差電圧を得ることにより、リセット時に生じるkTCノイズ、トランジスタの閾値のバラツキによる固定パターンノイズ等のノイズ成分Δnが除去される。
また、保持容量CTS1における電圧V(A)と保持容量CTN2における電圧(Vref+Δn×(−C0/Cf))の差電圧は以下のようになる。
V(A)−(Vref+Δn×(−C0/Cf))
=ΔVa×(−C0/Cf) 式(4)
これは第1の光電変換部21Aのみの輝度信号に相当する。第1の光電変換部21Aによって得られる信号は集光された撮影レンズの瞳の一部を透過する光束の情報に相当する。さらにこれらの差電圧は以下のようになる。
(ΔV(a+b)×(−C0/Cf))−(ΔVa×(−C0/Cf))
=(ΔV(a+b)−ΔVa)×(−C0/Cf) 式(5)
これは第2の光電変換部22Aのみの輝度信号に相当する。第2の光電変換部22Aによって得られる信号は集光された撮影レンズの瞳の別の一部を透過する光束の情報が得られる。各画素に含まれる複数の2つの光電変換部は平面視において、異なる位置に配される。そして光電変換部21A、22Aの2つの光束の情報から焦点検出を行なうことができる。
上記演算は撮像装置内で行われても良く、また、撮像装置から出力された後に信号処理部で行われても良い。ただし、第1の光電変換部21Aのみの輝度信号、及び2つの光電変換部21A、22Aの加算後の輝度信号は撮像装置内で得られることは上述したとおりである。
次に、時刻t16において、駆動パルスPRESがハイレベルとなり、リセットトランジスタ25がオンとなることにより、FD部210の電圧がリセットされる。
保持容量CTS1、CTS2、CTN1、CTN2に保持された信号は、時刻t17以降にパルスPHに同期した駆動パルス133、134が順次、オンになることで読み出される。本実施形態によれば水平出力線139、140の後段に差動増幅を行なう出力アンプ15が設けられている。このため、保持容量CTS1、CTN1に保持された信号の差分を撮像装置外部に出力することができる。更に、保持容量CTS2、CTN2に保持された信号の差分を撮像装置外部に出力することができる。これにより水平出力線139、140において生じるノイズを低減することができる。なお、出力アンプ15は必ずしも差動増幅を行う必要はなく、単なるバッファ回路であってもよい。これ以降、順次各列の信号が水平走査回路16により走査されて水平出力線139、140に読み出される。
上述したように、第1の光電変換部21Aのみの信号が読み出された後に、第1および第2の光電変換部21A、22Aの加算信号が読み出される。第1の光電変換部21Aのみの信号を先に読み出すことで、低ノイズの信号が得られる。なぜならば、保持容量CTS1、CTS2、CTN1、CTN2に保持されている時間が長いほど、容量およびスイッチによるリーク電流の影響を受け易くなるからである。但し、本発明は読み出し順序を逆にすることを妨げるものではない。
続いて、図6を参照しながら図2に示された撮像装置の動作を説明する。図2で示された撮像装置の動作についても、図5で示されるタイミングチャートに示された読出し動作と同様の読み出しを行うことができる。図2に示された撮像装置では、光電変換部21A、22Aからの信号と、光電変換部21B、22Bからの信号とを、異なる行の信号として読み出すことができる。
具体的には、第1の画素2Aにおいて、光電変換部21Aの信号を読み出した後に、光電変換部21A、22Aの電荷をFD部210で加算することにより、焦点検出量の信号と撮像用の信号が得られる。同様に、FD部210をリセットした後に、第2の画素2Bの光電変換部21Bの信号が読み出され、次いで光電変換部21B、22Bの電荷がFD部210において加算される。これにより、第2の画素2Bにおける焦点検出用の信号と撮像用の信号が得られる。
また、図2で示された撮像装置では、異なる2つの画素2A、2Bが増幅トランジスタ26を共有している。したがって、光電変換部21A、21B、22A、22Bの信号の全てをFD部210で加算することもできる。図6は、2つの画素の信号を加算して読み出す場合における、駆動方法を示している。ここで、転送トランジスタ23A、24Aに供給される駆動パルスのそれぞれをPTXA1、PTXB1とする。更に、転送トランジスタ23B、24Bに供給される駆動パルスのそれぞれをPTXA2、PTXB2とする。
時刻t1において、駆動パルスPTXA1、PTXB1、PTXA2、PTXB2がハイレベルとなり、転送トランジスタ23A、24A、23B、24Bがオンとなる。この時、駆動配線209に供給される駆動パルスPRESがハイレベルであるため、リセットトランジスタ25がオンとなり、光電変換部21A、22A、21B、22Bがリセットされる。
時刻t2において、駆動パルスPTXA1、PTXB1、PTXA2、PTXB2がローレベルとなり、転送トランジスタ23A、24A、23B、24Bがオフとなる。時刻t3において、駆動パルスPSELがハイレベルとなり、選択トランジスタ27がオンになる。時刻t4において、駆動パルスPRESがローレベルとなり、リセットトランジスタ25がオフとなる。これにより、入力ノードにおけるリセット信号が出力線207へ読み出される。この時、駆動パルスPC0Rがハイレベルであるため、スイッチ118が導通状態となり、演算増幅器119は基準電圧Vrefをバッファ出力する。
時刻t5において、駆動パルスPC0Rがローレベルとなり、スイッチ118はオフとなる。演算増幅器119は増幅率(−C0/Cf)でリセット信号を増幅する。時刻t6において、駆動パルスPTNがローレベルからハイレベルになり、スイッチ126、128がオンとなる。演算増幅器119により増幅されたリセット信号が保持容量CTN1、CTN2に供給される。時刻t7において、駆動パルスPTNがハイレベルからローレベルへと切り替わり、スイッチ126、128がオフとなり、リセット信号が保持容量CTN1、CTN2において保持される。
時刻t8において、駆動パルスPTXA1、PTXA2がローレベルからハイレベルとなり、時刻t9において、駆動パルスPTXA1、PTXA2がハイレベルからローレベルとなる。この動作により異なる画素に含まれる光電変換部21A、21Bの電荷がFD部210で加算される。時刻t10〜t11において、駆動パルスPTSAがハイレベルとなり、輝度信号が保持容量CTS1に保持される。出力アンプ15は保持容量CTS1の輝度信号と保持容量CTN1のリセット信号との差電圧の信号を出力する。この信号は焦点検出用の信号として用いられる。
時刻t12において、駆動パルスPTXA1、PTXA2、PTXB1、PTXB2がローレベルからハイレベルとなる。その後、時刻t13において、駆動パルスPTXA1、PTXA2、PTXB1、PTXB2がハイレベルからローレベルとなる。この動作により異なる画素に含まれる全ての光電変換部21A、22A、21B、22Bの電荷がFD部210で加算される。時刻t14〜t15において、駆動パルスPTSABがハイレベルとなり、輝度信号が保持容量CTS2において保持される。出力アンプ15は保持容量CTS2の輝度信号と保持容量CTN2のリセット信号の差電圧の信号を出力する。この信号は撮像用の信号として用いられる。
上述した読み取り動作においては、焦点検出用の信号は、異なる画素に含まれる複数の光電変換部の電荷を加算することにより得られる。そのため、S/Nを向上させることができ、精度の高い焦点検出が可能となる。
また、本実施形態の撮像装置によれば、高速に信号を読み出すことができる。以下、この効果を詳細に説明する。一般に、転送トランジスタのゲートの電圧が、オフに対応するレベルからオンに対応するレベルに遷移する際に、転送トランジスタのゲートに電気的に接続された導電部材とFD部との容量結合により、FD部の電圧が変化する。例えば、転送トランジスタがnMOSトランジスタの場合、ゲートの電圧を0Vから3.3Vにすることにより、トランジスタがオンになる。このとき、FD部とゲートとの容量成分により、FD部の電圧が上昇し、光電変換部において励起された負の電荷である電子がFD部に転送され易くなる。従って、転送効率を上げることができ、転送できる電荷の最大量を増やすとともに、電荷を高速に転送することが可能となる。
本実施例では、2つの光電変換部のうちの第1の光電変換部21Aの電荷に基づく信号が独立して読み出される。そのために、2つの転送トランジスタ23A、24Aのうち、第2の転送トランジスタ24Aをオフに維持したまま、第1の転送トランジスタ23Aをオフからオンに制御している。FD部210に電気的に接続された導電部材109Aは、第2の転送トランジスタ24Aのための駆動配線212Aよりも第1の転送トランジスタ23Aのための駆動配線211Aに近い位置に形成されている。これにより、第1の光電変換部21Aの電荷が転送される際における、FD部210の電圧を高くすることができる。その結果、電荷の転送効率を上げることができる。
図7は本実施形態の撮像装置のFD部の電圧の変化を説明するための図である。図7の下段の波形は、読み出し期間のFD部210の電圧VFDを表している。上段の波形は、第1の転送トランジスタ23Aの駆動配線211Aに供給される駆動パルスPTXAを表し、中段の波形は、第2の転送トランジスタ24Aの駆動配線212Aに供給される駆動パルスPTXBを表している。なお、図7の時刻t8、t9、t12、t13は、それぞれ、図5および図6の時刻t8、t9、t12、t13に対応する。
時刻t8において、駆動パルスPTXAがローレベルからハイレベルとなり、転送トランジスタ23Aがオンとなる。これにより、光電変換部21Aに蓄積された電荷がFD部210へ読み出される状態となる。上述したように、この電荷は例えば焦点検出用の信号として用いられる。この時のFD部210の電圧VFDの変化の量をaとし、駆動パルスPTXBのみをローレベルからハイレベルとした場合のFD部210の電圧VFDの変化の量をbとする。
本実施形態においては、2つのFD領域107A、108Aは導電部材109Aにより相互に電気的に接続されている。導電部材109Aは、第1の転送トランジスタのゲート23Aに電気的に接続された駆動配線211Aに平行となるように形成され、かつFD部210の端部を越えて延在している。ここで、FD部210の端部とは、FD領域107Aと素子分離部304の境界を指している。
このような構造のため、第1の転送トランジスタ23Aのゲート23Aおよび第1の導電部材109AとFD部210との間の容量成分が増大し、FD部210の変化量aも増大する。すなわち、本実施形態によれば、FD部210の電圧をより高くした状態で、電荷の転送を行うことができる。この結果、転送できる電荷の最大量を増やすとともに、電荷を高速に転送することが可能となる。
また、時刻t12〜t13において、駆動パルスPTXA、PTXBの両方を並行してハイレベルにすることにより以下の効果が得られる。上述したように、転送トランジスタのゲートの電圧がローレベルからハイレベルに遷移する際に、転送トランジスタの駆動配線とFD部210との容量結合によりFD部210の電圧が上昇する。2つの転送トランジスタ23A、24Aのゲートの電圧が並行してローレベルからハイレベルに遷移することにより、1つの転送トランジスタのみがオンする場合と比較して、FD部210の電圧VFDの上昇量が大きくなる。FD部210の電圧VFDが高くなると、光電変換部21A、22Aの電荷がFD部210に転送され易くなる。したがって、電荷の転送効率を向上させることができる。この転送効率向上の効果は、2つの転送トランジスタが少なくとも並行してオンしていれば得られる。なお、2つの転送トランジスタがオン、オフに遷移するタイミングは必ずしも一致していなくても、同時にオンしている期間があれば、より転送効率を向上させることができる。
特に、本実施形態のように、1つの画素2が2つの光電変換部を備える撮像装置においては、2つの光電変換部21A、22Aの間にポテンシャル障壁が設けられる場合が多い。このポテンシャル障壁により、光電変換部のポテンシャル分布が複雑になる。このため、転送時の電荷残りが発生しやすく、固定パターンノイズやランダムノイズが生じる場合がある。これに対して駆動パルスPTXA、PTXBを同時にハイレベルとすることにより、FD部210の電圧が高い状態で電荷を転送することができ、固定パターンノイズやランダムノイズを低減することができる。
図8は本実施形態に係る撮像装置の画素の平面図であって、第3の活性領域をさらに示している。第3の活性領域には、リセットトランジスタ25、増幅トランジスタ26、選択トランジスタ27が形成されている。リセットトランジスタ25、増幅トランジスタ26はドレイン領域を共有して形成されており、ドレイン領域はコンタクトプラグを介して電源電圧を供給する導電部材に電気的に接続されている。また、増幅トランジスタ26のソース領域と選択トランジスタ25のドレイン領域は共有して形成されている。選択トランジスタ25のソース領域はコンタクトプラグを介して出力線207を構成する導電部材に電気的に接続されている。
導電部材109Aは、第1のFD領域107A、第2のFD領域108Aをコンタクトプラグ309、310を介して相互に電気的に接続するとともに、第1の駆動配線211Aに対向しながら平行に延在している。また、導電部材109Aの一端はコンタクトプラグ312を介して増幅トランジスタ26のゲートに電気的に接続され、導電部材109Aの他端はFD領域107Aの活性領域の端部を超えて延在している。このような構成により、第1の駆動配線211Aと導電部材109Aとの容量が増加する。すなわち、転送トランジスタのゲート23A(G)および導電部材109AとFD部210との容量成分を増加させることができ、電荷の転送効率を向上させることが可能になる。
図9は本実施形態に係る撮像装置の画素の平面図であって、図8に示された構成の変形例を表している。リセットトランジスタ25、増幅トランジスタ26、選択トランジスタ27は第3の活性領域に形成されている。第3の活性領域は、光電変換部21A、22Aが延在する方向(第1方向)に対して垂直方向(第2方向)に延在している。導電部材109Aは第1の駆動配線211Aに対向しながら平行に延在し、導電部材109Aの一端はコンタクトプラグ310を介して第2のFD領域108Aに電気的に接続されている。また、導電部材109Aの他端は第1のFD領域107Aの活性領域の端部を超えて延在している。さらに、導電部材109Aは、増幅トランジスタ26のゲートにコンタクトプラグ312を介して電気的に接続されている。このような構成により、第1の駆動配線211Aと導電部材109Aとの寄生容量を増加させることができ、電荷の転送効率を上げることが可能になる。
(第2実施形態)
図10は本発明の第2実施形態に係る撮像装置の画素の平面図である。図10に示されていない構成は第1実施形態に係る構成と同様であるため、その説明を省略する。本実施形態においても、導電部材109Aは第1の駆動配線211Aに対向しながら平行に延在するとともに、FD領域107A、108Aの活性領域の端部を超えて延在している。また、増幅トランジスタ26が形成される第3の活性領域は光電変換部21A、22Aが延在する方向(第1方向)に平行に形成されている。また、第3の活性領域は、第2の転送トランジスタのゲート24A(G)よりも、第1の転送トランジスタのゲート23A(G)に近い位置に形成されている。すなわち、増幅トランジスタ26のゲートと第1の転送トランジスタのゲート23A(G)とは近接しており、第1の駆動配線211Aと導電部材109Aとの寄生容量が増加する。導電部材109AとFD部210との間の寄生容量をさらに増加させることができ、電荷の転送効率がさらに向上する。
さらに、本実施形態においても、第1の駆動配線211Aは第2の駆動配線212AよりもFD部210の近くに形成されている。すなわち、第1の駆動配線211AからFD部210の端部との距離d1は、第2の駆動配線212AからFD部210の端部との距離d2よりも短い。よって、第1の駆動配線211AとFD部210および導電部材109Aとの寄生容量が増えるため、電荷の転送効率を向上させることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る撮像装置を図11、図12を用いて説明する。図11は、本実施形態に係る撮像装置の画素の平面図である。また、図12は、図11のY1−Y2線に沿った断面図である。図11、図12に示されていない構成は第1実施形態の構成と同様であるため、その説明を省略する。本実施形態において、第3の活性領域に、N型半導体領域(第3のフローティングディフュージョン領域)、および容量加算トランジスタ28がさらに形成されている。容量加算トランジスタ28は、ゲート容量をFD容量に加算するためのトランジスタであり、容量加算トランジスタ28のゲートに電圧を供給することによって、FD容量を制御することができる。
本実施形態において、導電部材109Aは第1の駆動配線211Aに対向しながら平行に延在するとともに、コンタクトプラグ309、310を介してFD領域107A、108Aに電気的に接続されている。また、導電部材109Aはコンタクトプラグ313を介してN型半導体領域111に電気的に接続され、平面視において導電部材109Aの端部はN型半導体領域111の端部を超えて容量加算トランジスタ28まで延在している。N型半導体領域111は図示されていない配線層によって、増幅トランジスタ26のゲートに電気的に接続されている。
本実施形態において、FD部210の端部は、N型半導体領域であるFD領域107Aとは別領域のN型半導体領域111と容量加算トランジスタ28のゲートとの境界もしくは、pn接合の境界に相当する。なお、FD部210の端部は、容量加算トランジスタ28において画定されるのではなく、容量加算トランジスタ28とリセットトランジスタ25のゲートとの境界において画定されても良い。導電部材109AがFD部210の端部を越えて延在していれば、その構成を問わない。なお、N型半導体領域111をFD領域107Aと同一の活性化領域に形成してもよい。
本実施形態においても、第1の転送トランジスタのゲート23A(G)および第1の駆動配線211AとFD部210との間の寄生容量を増大することができ、第1実施形態の効果がより顕著になる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る撮像装置を図13、図14を用いて説明する。本実施形態に係る撮像装置の回路図は図2に示された回路図と同様であるため、画素の構成を主に説明する。図13は、本実施形態に係る撮像装置の画素の平面図である。また、図14は、図13のY1−Y2線に沿った断面図である。本実施形態においては、第1方向に隣接する第1の画素2Aと第2の画素2Bとが、ミラー(鏡映)対称となるように形成されている。すなわち、第3、第4の光電変換部21B、22B、ゲート23B(G)、24B(G)はFD部210を中心として、第1、第2の光電変換部21A、22A、ゲート23A(G)、24A(G)と対象に形成されている。さらに、第3、第4の駆動配線211B、212BはFD部210を中心として、第1、第2の駆動配線211A、212Aと対称に形成されている。導電部材109Aは駆動配線211A、211Bの中間位置に形成されるとともに、駆動配線211A、211Bに対向しながら平行に延在している。
第2の画素2Bにおいては、第1の画素2Aと同様に、焦点検出用の信号として光電変換部21Bの信号を読み出し、撮像用の信号として光電変換部21B、22Bの信号を加算して読み出すことができる。2つの画素2A、2Bは増幅トランジスタ26を共有しており、光電変換部21A、22A、21B、22Bの電荷をFD部210で加算し、出力することができる。また、光電変換部21A、22Aからの信号と、光電変換部21B、22Bからの信号とを、異なる行の信号として読み出すこともできる。
本実施形態においては、導電部材109Aは駆動配線211A、211Bの中間に形成されている。よって、導電部材109Aと駆動配線211Aとの間の寄生容量と、導電部材109Aと駆動配線211Bとの間の寄生容量とをおよそ等しくすることができる。このため、第1の光電変換部21Aの電荷が転送されるときのFD部210の電圧と、第2の光電変換部21Bの電荷が転送されるときのFD部210の電圧がおよそ等しくなる。すなわち、第1の画素2A、第2の画素2Bのそれぞれから出力される信号量を等しくすることができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態に係る撮像装置を図15を用いて説明する。以下、第1実施形態と異なる構成を主に説明し、第1実施形態と同様の構成についての説明を省略する。
図15は本実施形態に係る撮像装置の画素の平面図である。図15において、図3における部材と同様の機能を有する部材には同じ符号が付されている。図15において、第1のFD領域107A、第1の転送トランジスタのゲート23A(G)、第1の光電変換部21A、第2の光電変換部22A、第2の転送トランジスタのゲート24A(G)、第2のFD領域108Aが第2の方向に沿って順に並んで形成されている。第1の駆動配線211A、第2の駆動配線212Aは第2の方向に沿って延在している。
ゲート23A(G)と第1の駆動配線211Aとは、第1の方向に延在する導電部材901を介して電気的に接続されている。同様に、ゲート24A(G)と第2の駆動配線212Aとは、第1の方向に延在する導電部材902を介して電気的に接続されている。駆動配線211A、212A、導電部材109Aは第1の配線層に形成され、導電部材901、902は第1の配線層の上の第2の配線層に形成される。導電部材109Aは、駆動配線211Aに平行な中央部と、駆動配線211Aに垂直な2つの端部とを有する。導電部材109Aの2つの端部はコンタクトプラグ309、310を介してFD領域107A、108Aに電気的にそれぞれ接続されている。また、導電部材109Aのそれぞれの端部は転送トランジスタのゲート23A(G)、24A(G)に近接するとともに、FD領域107A、108Aの端部を超えて延在している。さらに、導電部材109Aは図示されていない増幅トランジスタ26のゲートに電気的に接続されている。
本実施例においては、ミラー対称性を高めるために、2つのFD領域107A、108Aの間には、光電変換部21A、22Aが位置している。したがって、FD部210に含まれる導電部材109Aを長くすることができ、第1の転送トランジスタのゲート23A(G)および第1の駆動配線211AとFD部210との間の寄生容量を増大することができ、第1実施形態の効果がより顕著になる。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態に係る撮像装置を図16を用いて説明する。以下、第1実施形態と異なる構成を主に説明し、第1実施形態と同様の構成についての説明を省略する。
図16は本実施形態に係る撮像装置の画素の平面図である。図16において、図3における部材と同様の機能を有する部材には同じ符号が付されている。図16において、第1の光電変換部21A、第1の転送トランジスタのゲート23A(G)、FD領域107Aは第2の方向に沿って並んで形成されている。同様に、第2の光電変換部22A、第2の転送トランジスタのゲート24A(G)、FD領域108Aが第2の方向に沿って並んで形成されている。
また、駆動配線211A、212Aは第2の方向に沿って形成されている。駆動配線212Aは図示されていないコンタクトプラグを介して第2の転送トランジスタのゲート24A(G)に電気的に接続されている。駆動配線211Aは接続配線105Cを介して第1の転送トランジスタのゲート23A(G)に電気的に接続されている。接続配線105Cは駆動配線211Aの延在する方向(第2の方向)に垂直な方向(第1の方向)に形成されている。すなわち、接続配線105Cの一端はコンタクトプラグ314を介して駆動配線211Aに電気的に接続され、接続配線105Cの他端はコンタクトプラグ315を介して第1の転送トランジスタのゲート23A(G)に電気的に接続されている。
導電部材109Aは駆動配線211Aの延在する方向(第2の方向)に垂直であって、接続配線105Cの延在する方向(第1の方向)に水平に形成されている。導電部材109Aの一端はコンタクトプラグ309を介してFD領域107Aに電気的に接続されるとともに、FD領域107Aの端部を超えて延在している。導電部材109Aの他端はコンタクトプラグ310を介してFD領域108Aに電気的に接続されている。導電部材109Aは接続配線105Cに平行に形成されるとともに、その一端がFD領域107Aの端部を超えて延在している。このため、導電部材109Aと接続配線105Cとの寄生容量を増大させることができ、電荷の転送効率を向上させることが可能となる。なお、導電部材109Aの他端をFD領域108Aの端部を超えて延在させることにより、さらに寄生容量を増大させても良い。
本実施形態においては、駆動配線211A、212A、導電部材109Aが同じ配線層に形成される。そのため、他の配線層のレイアウトの自由度を制限することなく、第1実施形態と同じ効果を得ることができる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態に係る撮像システムを説明する。撮像システムとして、デジタルスチルカメラ、デジタルカムコーダ、複写機、ファクシミリ、携帯電話、車載カメラ、観測衛星などがあげられる。図17に、第7実施形態に係る撮像システムの例としてデジタルスチルカメラのブロック図を示す。
図17において、撮像システムは、レンズの保護のためのバリア1001、被写体の光学像を撮像装置1004に結像させるレンズ1002、レンズ1002を通った光量を可変するための絞り1003を備える。撮像システムは上述の第1乃至第6実施形態で説明した撮像装置1004をさらに備え、撮像装置1004はレンズ1002により結像された光学像を画像データとして変換する。ここで、撮像装置1004の半導体基板にはAD変換部が形成されているものとする。撮像システムはさらに信号処理部1007、タイミング発生部1008、全体制御・演算部1009、メモリ部1010、記録媒体制御I/F部1011、記録媒体1012、外部I/F部1013を備える。信号処理部1007は撮像装置1004より出力された撮像データに各種の補正やデータを圧縮する。タイミング発生部1008は撮像装置1004および信号処理部1007に各種タイミング信号を出力する。全体制御・演算部1009はデジタルスチルカメラ全体を制御し、メモリ部1010は画像データを一時的に記憶する為のフレームメモリとして機能する。記録媒体制御I/F部1011は記録媒体に記録または読み出しを行う。記録媒体1012は着脱可能な半導体メモリ等から構成され、撮像データの記録または読み出しを行う。外部I/F部1013は外部コンピュータ等と通信する為のインターフェースである。ここで、タイミング信号などは撮像システムの外部から入力されてもよく、撮像システムは少なくとも撮像装置1004と、撮像装置1004から出力された撮像信号を処理する信号処理部1007とを有すればよい。
本実施形態においては、撮像装置1004とAD変換部とが別の半導体基板に設けられた構成を説明した。しかし、撮像装置1004とAD変換部とが同一の半導体基板に形成されていてもよい。また、撮像装置1004と信号処理部1007とが同一の半導体基板に形成されていてもよい。
さらに、信号処理部1007は、第1の光電変換部21Aで生じた電荷に基づく信号と、第2の光電変換部22Aで生じた電荷に基づく信号とを処理し、撮像装置1004から被写体までの距離情報を取得するように構成されてもよい。
本実施形態に係る撮像システムにおいて、撮像装置1004として第1乃至第6実施形態に係る撮像装置が用いられる。このように、撮像システムにおいて本発明に係る撮像装置を適用することにより、電荷の転送効率を向上させることができ、S/N比の高い高画質の撮像システムを実現することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、本発明を適用しうる幾つかの態様を例示したものに過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜修正や変形を行うことを妨げるものではなく、第1乃至第6実施形態の構成を組み合わせることも可能である。また、上述の実施形態においては、画素を構成するトランジスタはNチャネルMOSであるが、PチャネルMOSを用いて画素を構成しても良い。さらに、光電変換部は負の電荷を励起するものに限らず、正孔を生じさせるものであっても良い。転送トランジスタをPチャネルMOSにより構成する場合には、転送トランジスタのゲートに供給される駆動パルスのハイレベル、ローレベルが上述の実施形態とは逆になる。この場合、正孔を生じさせる光電変換部を用いることにより、電荷の転送効率を改善することができる。さらに、増幅トランジスタを共有する光電変換部の個数は上述の実施形態における個数に限定されず、任意の個数の光電変換部において増幅トランジスタを共有させても良い。また、光電変換部を基板の裏面に形成しても良く、有機光電変換膜のように複数の光電変換部を積層して形成しても良い。