JP4797558B2 - 固体撮像素子とその駆動方法、及びカメラモジュール - Google Patents

固体撮像素子とその駆動方法、及びカメラモジュール Download PDF

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Description

本発明は、固体撮像素子とその駆動方法、及びこの固体撮像素子を備えたカメラモジュールに関する。
固体撮像素子として、CMOSイメージセンサに代表されるように画素中に増幅トランジスタ等の要素回路を有するMOS増幅型固体撮像素子が知られている。このMOS増幅型固体撮像素子は、高速化の対応可能で、かつ周辺論理回路を混載できることを一つのことを特徴としている。
図12に、一般的なMOS増幅型固体撮像素子(CMOSイメージセンサ)の全体の概略構成を示す。この固体撮像素子1は、複数の画素2が規則性をもって2次元配列された撮像部3と、撮像部3の周辺に配置された周辺回路、すなわち垂直駆動部4、水平転送部5及び出力部6とを有して構成される。画素2は、1つの光電変換素子であるフォトダイオードPDと、複数のMOSトランジスタTrとにより構成される。この例では転送トランジスタTr1、リセットトランジスタTr2、増幅トランジスタTr3及び選択トランジスタTr4の4つのMOSトランジスタを有している。
画素2の回路構成では、転送トランジスタTr1のソースがフォトダイオードPDに接続され、そのドレインがリセットトランジスタTr2のソースに接続される。転送トランジスタTr1とリセットトランジスタTr2間の電荷−電圧変換手段となるフローティング・ディフージョン(FD)が増幅トランジスタTr3のゲートに接続され、増幅トランジスタTr3のソースに選択トランジスタTr4のドレインが接続される。リセットトランジスタTr2のドレイン及び増幅トランジスタTr3のドレインは電源電圧供給部に接続される。また、選択トランジスタTr4のソースが垂直信号線8に接続される。
垂直駆動部4からは、1行に配列された画素のリセットトランジスタTr2のゲートに共通に印加される行リセット信号φRST,同じく1行の画素の転送トランジスタTr1のゲートに共通に印加される行転送信号φTRG,1行の選択トランジスタTr4のゲートに共通に印加される行選択信号φSELが、それぞれ供給されるようになされる。
水平転送部5は、各列の垂直信号線8に接続された増幅器またはアナログ/デジタル変換器(ADC)、本例ではアナログ/デジタル変換9と、列選択回路(スイッチ手段)SWと、水平転送線(例えばバス配線)10とを有して構成される。各列のアナログ/デジタル変換器(ADC)9は、列選択回路SWを介して水平転送線10に接続される。出力部6は、増幅器又は、アナログ/デジタル変換器及び/又は信号処理回路、本例では水平転送線10からの出力を処理する信号処理回路11と、出力バッファ12とを有して構成される。
この固体撮像素子1では、各行の画素の信号が各アナログ/デジタル変換器9にてアナログ/デジタル変換され、順次選択される列選択回路SWを通じて水平転送線10に読み出され、順次に水平転送される。水平転送線10に読み出された画素データは信号処理を通じて出力バッファ12より出力される。
最近の一般的なMOS増幅型固体撮像素子は、行毎に選択やリセット、転送などを制御して高速化を図っているものが多い。この方式では、XYアドレス指定により各画素を選択するスキャン方式と比較して画素での読み出し期間に余裕ができる。
一方、MOS増幅型固体撮像素子において、高速化、あるいは他の目的に合わせて、リセットゲートの入力電圧を所要の値に設定するようにしたものも提案もなされている。
例えば特許文献1では、高速動作の確保のために、リセットトランジスタのゲート電圧を電源電位、グランド電位、負電源電位の3値により制御する構成が開示されている。
特許文献2では、ダイナミックレンジを広くするために、フローティング・ディフージョン領域の電位をリセットする際に、リセットトランジスタの閾値を増幅トランジスタの閾値よりも低くなるように設定するようにした構成が開示されている。
特許文献3では、フォトダイオードへの電荷の逆流防止を図るために、リセットトランジスタのリセット電位をグランド電位と電源電位の中間電位にした構成が開示されている。
特開2005−94240号公報 特開2003−197890号公報 特開2004−172679号公報
ところで、近年の多画素化により制御線に接続するトランジスタ数が増加してきているため、1回の制御信号の印加に対する駆動負荷が重くなり、信号印加時の電圧の安定に期間がかかるようになってきた。それにもかかわらず、高フレームレート化のために、より安定時間を短くすることが要求されている。
また、高フレームレート化と同時に、処理の複雑化により論理回路規模が増大し、消費電力が増大したり、雑音が増加するようになってきた。光電変換した信号はアナログ信号であるため、デジタル回路である論理回路が増加すると、電源雑音などのデジタル雑音が画質の劣化に繋がる。
本発明は、上述の点に鑑み、少なくとも駆動に要する期間を低減して高フレームレートの画像出力が得られるようにした固体撮像素子とその駆動方法、及びこの固体撮像素子を備えたカメラモジュールを提供するものである。
本発明に係る固体撮像素子は、光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列され、リセットトランジスタのゲート電圧が、信号読み出し時及びリセット時を除いて画素部電源電圧とグランド電圧間の中間であってリセットトランジスタのゲート下のチャネル電位が電荷ー電圧変換手段のリセット時電圧と光電変換素子の空乏化電位の中間になるような中間電圧に設定されて成ることを特徴とする。
本発明の固体撮像素子では、リセットトランジスタのゲート電圧が、信号読み出し時及びリセット時を除いて画素部電源電圧とグランド電圧間の中間であってリセットトランジスタのゲート下のチャネル電位が電荷ー電圧変換手段のリセット時電圧と光電変換素子の空乏化電位の中間になるような中間電圧に設定されるので、リセット時にリセットゲート電圧の画素部電源電圧への遷移時間が短縮される。
本発明に係る固体撮像素子は、光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列され、リセットトランジスタのゲート電圧が、リセット時と電荷蓄積期間の終了に近い時を除いてグランド電圧に設定され、電荷蓄積期間の終了に近い時に、リセットトランジスタのゲート電圧が画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定されて成ることを特徴とする。
本発明の固体撮像素子では、リセットトランジスタのゲート電圧が、リセット時と電荷蓄積期間の終了に近い時を除いてグランド電圧に設定され、電荷蓄積期間の終了に近い時に、リセットトランジスタのゲート電圧が画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定されるので、リセット時にリセットゲート電圧の画素部電源電圧への遷移時間が短縮される。
本発明に係る固体撮像素子は、光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列され、光電変換素子のリセット前の期間では、リセットトランジスタのゲート電圧が画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定され、フローティングディフュージョンのリセット時には、リセットトランジスタのゲート電圧が画素部電源電圧に設定され、光電変換素子のリセット時に、リセットトランジスタのゲート電圧が画素部電源電圧とグランド電圧間の前記中間電圧に設定されて成ることを特徴とする。
本発明の固体撮像素子では、光電変換素子のリセット時に、リセットトランジスタのゲート電圧が画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定されるので、光電変換素子のリセットゲート電圧の制御が不要になる。
本発明に係る固体撮像素子の駆動方法は、光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列された固体撮像素子の駆動方法であって、リセットトランジスタのゲート電圧を、信号読み出し時及びリセット時を除いて画素部電源電圧とグランド電圧間の中間であってリセットトランジスタのゲート下のチャネル電位が電荷ー電圧変換手段のリセット時電圧と光電変換素子の空乏化電位の中間になるような中間電圧に設定し、リセット時に、リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧にしてリセットを行うことを特徴とする。
本発明の固体撮像素子の駆動方法では、リセットトランジスタのゲート電圧を、信号読み出し時及びリセット時を除いて画素部電源電圧とグランド電圧間の中間であってリセットトランジスタのゲート下のチャネル電位が電荷ー電圧変換手段のリセット時電圧と光電変換素子の空乏化電位の中間になるような中間電圧に設定し、リセット時に、リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧にしてリセットを行うので、リセット時においてリセットゲート電圧の画素部電源電圧への遷移時間を短縮することができる。
本発明に係る固体撮像素子の駆動方法は、光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列された固体撮像素子の駆動方法であって、リセットトランジスタのゲート電圧を、リセット時と電荷蓄積期間の終了に近い時を除いてグランド電圧に設定し、電荷蓄積期間の終了に近い時に、リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定し、リセット時に、リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧にしてリセットを行うことを特徴とする。
本発明の固体撮像素子の駆動方法では、リセットトランジスタのゲート電圧を、リセット時と電荷蓄積期間の終了に近い時を除いてグランド電圧に設定し、電荷蓄積期間の終了に近い時に、リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定し、リセット時にリセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧にしてリセットを行うので、リセット時においてリセットゲート電圧の画素部電源電圧への遷移時間を短縮することができる。
本発明に係る固体撮像素子の駆動方法は、光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列された固体撮像素子の駆動方法であって、光電変換素子のリセット前の期間では、リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定し、フローティングディフュージョンのリセット時には、リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧に設定し、光電変換素子のリセット時には、リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧とグランド電圧間の前記中間電圧に設定すると共に、転送トランジスタをオンして光電変換素子をリセットすることを特徴とする。
本発明の固体撮像素子の駆動方法では、リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定し、転送トランジスタをオンして前記光電変換素子をリセットするので、光電変換素子のリセットにおいてリセットゲート電圧の制御を不要とすることができる。
本発明に係るカメラモジュールは、固体撮像素子と光学レンズ系を備え、固体撮像素子として上述したいずれかの固体撮像素子のいずれかを用いて構成することを特徴とする。
本発明によれば、リセット時のリセットゲート電圧の遷移時間が短縮され、あるいはリセットゲート電圧の制御が不要となるので、固体撮像素子の駆動に要する時間を低減することができ、高フレームレートの画像出力を得ることができる。
信号の読み出し期間全体の期間が限られている中で、信号の安定期間を確保するためには制御信号の遷移時間を短縮することが必要である。制御線の抵抗が十分低ければドライバの出力インピーダンスを下げることで解決できる。しかし、イメージセンサでは、画素サイズの縮小および多画素化が同時に進行しているために配線幅を太くすることは困難であり、かつ配線長が延びる傾向にあり、要求とは逆に制御線の総抵抗が増加している。
通信系ではドライバの駆動負荷が大きい場合に、遷移タイミングにおいてドライブ側をオーバードライブする手法が知られているが、CMOSイメージセンサにおいては、制御線に多数の画素内トランジスタが並列に接続しており、ドライバ近傍でオーバードライブされた信号が直接それらのトランジスタに印加されることが避けられない。これは製品寿命に関わるので、このような手法は使えない。
このことから、信号の遷移時間を短縮するには、信号が必要とされるタイミングに先んじて信号遷移を開始する他ない。ただし、画素セル内ではトランジスタを追加できるような面積的余裕はないから、制御信号電圧値と動作を勘案して動作に影響しない駆動方法を選ばざるを得ない。そこで、複数のMOSトランジスタ(選択トランジスタなど)を有するような画素に注目して考えると、リセットトランジスタのゲートに印加するリセット信号としては、読み出し直前に読み出し部である電荷−電圧変換手段(いわゆるフローティング・ディフージョン:FD)の電荷を空にできるように設定され、読み出し時にリセットトランジスタがオフ状態になっていれば、後の状態は不問とされる。
本実施の形態では、このリセットトランジスタの駆動を最適に設定することにより、リセット制御に取られる時間を短縮して、固体撮像素子としての駆動に要する時間を短縮するようにする。
本実施の形態に係る固体撮像素子は、光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列された増幅型固体撮像素子であって、リセットトランジスタのゲート電圧を、信号読み出し時及びリセット時を除いて画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定するようにした構成とする。すなわち、リセットゲートへの入力電圧のうち信号読み出し時及びリセット時を除く常時印加電圧を、画素部電源電圧とグランド電圧(いわゆる基準電圧)の中間の電圧になるように設定する。
上記の常時印加電圧である中間電圧としては、リセットトランジスタのゲート下のチャネル電位が電荷−電圧変換手段(いわゆるフローティング・ディフージョン:FD)のリセット時電圧と光電変換素子の空乏化電位の中間になるように設定することが好ましい。
本実施の形態に係る固体撮像素子は、光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列された増幅型固体撮像素子であって、リセットトランジスタのゲート電圧を、リセット時より前に、グランド電圧から画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定するようにした構成とする。すなわち、リセットゲートへの常時印加電圧をグランド電圧とし、かつリセットゲートへの入力電圧をリセットタイミングより前に、画素部電源電圧とグランド電圧(いわゆる基準電圧)の中間の電圧になるように設定する。
本実施の形態に係る固体撮像素子は、光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列された増幅型固体撮像素子であって、光電変換素子のリセット時に、リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定するようにした構成とする。
好ましい実施の形態としては、複数の電圧を回路の電源電圧として有し、そのうちの1つの電源電圧を上記リセットゲートの中間電圧に用いるように成す。
さらに好ましい実施の形態としては、論理回路の電源電圧を上記リセットゲートの中間電圧に用いるようになす。
本実施の形態に係る固体撮像素子の駆動方法は、光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列された固体撮像素子の駆動方法であって、リセットトランジスタのゲート電圧を、信号読み出し時及びリセット時を除いて画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定する。すなわち、リセットゲートへの入力電圧のうち信号読み出し時及びリセット時を除く常時印加電圧を、画素部電源電圧とグランド電圧(いわゆる基準電圧)の中間の電圧になるように設定する。
上記の常時印加電圧である中間電圧としては、リセットトランジスタのゲート下のチャネル電位が電荷−電圧変換手段(いわゆるフローティング・ディフージョン:FD)のリセット時電圧と光電変換素子の空乏化電位の中間になるように設定することが好ましい。
本実施の形態に係る固体撮像素子の駆動方法は、光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列された固体撮像素子の駆動方法であって、複数のMOSトランジスタのうちのリセットトランジスタのゲート電圧を、リセット時より前に、グランド電圧から画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定する。すなわち、リセットゲートへの常時印加電圧をグランド電圧とし、かつリセットゲートへの入力電圧をリセットタイミングより前に、画素部電源電圧とグランド電圧(いわゆる基準電圧)の中間の電圧になるように設定する。
本実施の形態に係る固体撮像素子の駆動方法は、光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列された固体撮像素子の駆動方法であって、リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定し、転送トランジスタをオンして光電変換素子をリセットする。
好ましい実施の形態としては、複数の電圧を回路の電源電圧として有し、そのうちの1つの電源電圧を上記リセットゲートの中間電圧に用いる。
さらに好ましい実施の形態としては、論理回路の電源電圧を上記リセットゲートの中間電圧に用いる。
本実施の形態に係るカメラモジュールは、固体撮像素子と光学レンズ系を備え、固体撮像素子として上述の実施の形態に係る増幅型固体撮像素子のいずれかを用いた構成とする。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1に、本発明に係る固体撮像素子、すなわちMOS増幅型固体撮像素子に適用される実施の形態の概略構成を示す。本実施の形態に係る固体撮像素子21は、複数の画素22が規則性をもって2次元配列された撮像部(いわゆる画素部)23と、撮像部23の周辺に配置された周辺回路、すなわち垂直駆動部24、水平転送部25及び出力部26とを有して構成される。画素22は、1つの光電変換素子であるフォトダイオードPDと、複数のMOSトランジスタTrとにより構成される。この例では転送トランジスタTr1、リセットトランジスタTr2、増幅トランジスタTr3及び選択トランジスタTr4の4つのMOSトランジスタを有している。
画素22の回路構成では、転送トランジスタTr1のソースがフォトダイオードPDに接続され、そのドレインがリセットトランジスタTr2のソースに接続される。転送トランジスタTr1とリセットトランジスタTr2間の電荷―電圧変換手段となるフローティング・ディフージョン(FD)が増幅トランジスタTr3のゲートに接続され、増幅トランジスタTr3のソースに選択トランジスタTr4のドレインが接続される。リセットトランジスタTr2のドレイン及び増幅トランジスタTr3のドレインは電源電圧供給部に接続される。また、選択トランジスタTr4のソースが垂直信号線28に接続される。
垂直駆動部24からは、1行に配列された画素のリセットトランジスタTr2のゲートに共通に印加される行リセット信号φRSTが、同じく1行の画素の転送トランジスタTr1のゲートに共通に印加される行転送信号φTRGが、1行の選択トランジスタTr4のゲートに共通に印加される行選択信号φSELが、それぞれ供給されるようになされる。
水平転送部25は、各列の垂直信号線28に接続された増幅器またはアナログ/デジタル変換器(ADC)、本例ではアナログ/デジタル変換29と、列選択回路(スイッチ手段)SWと、水平転送線(例えばデータビット幅と同数の配線で構成されたバス配線)30とを有して構成される。各列のアナログ/デジタル変換器(ADC)29は、列選択回路SWを介して水平転送線30に接続される。出力部26は、増幅器又は、アナログ/デジタル変換器及び/又は信号処理回路、本例では水平転送線30からの出力を処理する信号処理回路31と、出力バッファ32とを有して構成される。
この固体撮像素子21では、各行の画素22の信号が各アナログ/デジタル変換器29にてアナログ/デジタル変換され、順次選択される列選択回路SWを通じて水平転送線30に読み出され、順次に水平転送される。水平転送線30に読み出された画素データは信号処理を通じて出力バッファ32より出力される。
画素22における一般的な動作は、先ず最初に転送トランジスタTr1のゲートとリセットトランジスタTr2のゲートをオン状態にしてフォトダイオードPDの電荷を全て空にする。次いで、転送トランジスタTr1のゲートとリセットトランジスタTr2のゲートをオフ状態にして電荷蓄積を行う。次に、フォトダイオードPDの電荷を読み出す直前にリセットトランジスタTr2のゲートをオン状態にしてフローティング・ディフージョンFDの電位をリセットする。その後、リセットトランジスタTr2のゲートをオフ状態にし、転送トランジスタTr1をオン状態にしてフォトダイオードPDからの電荷をフローティング・ディフージョンFDに転送する。一方、選択トランジスタTr4がオン状態になり、電荷−電圧変換された画素信号が垂直信号28に入力されることになる。電子シャッタ動作では、リセットトランジスタTr2と転送トランジスタTr1をオンさせて、それまで蓄積されていた電荷を排出し、フローティング・ディフージョンFD及びフォトダイオードPDをリセットする。
リセットトランジスタTr2は、上述のように信号読み出し時のフローティング・ディフージョンFDの初期電位の設定、及びフォトダイオードPDのリセット時に電荷を掃き出す役目を有する。
本実施の形態においては、上述の固体撮像素子21において、特に、画素22を構成するリセットトランジスタTr2のゲートのリセット時および信号読み出し時を除く常時印加電圧を、制御論理に用いる電源電位(VDD)、グランド電位(GND)ではなく、それら電源電位(VDD)とグランド電位(GND)の中間の値、即ち中間電圧(VM)に設定する。駆動タイミングの例を図2に示す。また、図3にリセットトランジスタTr2のゲートに行リセット信号φRSTを印加するためのリセットドライバの構成を示す。
リセットドライバ41は、図3Aに示すように、pチャネルMOSトランジスタQ1とnチャネルMOSトランジスタQ2が直列接続されたCMOSトランジスタと、pチャネルMOSトランジスタQ3とを有し、CMOSトランジスタのpチャネル及びnチャネルトランジスタQ1及びQ2の接続中点(ドレイン)がpチャネルMOSトランジスタQ3のドレインに接続されると共に、リセット線42に接続されて構成される。CMOSトランジスタのpチャネルMOSトランジスタQ1のソースに電源電圧VHが印加され、そのゲートにゲート信号φR1が印加される。CMOSトランジスタのnチャネルMOSトランジスタQ2のソースにグランド電圧VLが印加され、そのゲートにゲート信号φR2が印加される。pチャネルMOSトランジスタQ3のソースに中間電圧VMが印加され、そのゲートにゲート信号φR3が印加される。図3Bに記載の表図に示すように、各トランジスタQ1,Q2,Q3に印加するゲート信号φR1,φR2,φR3の高レベル、低レベルをそれぞれに選択的することにより、行リセット信号において、電源電圧VH、中間電圧VM、グランド電圧VLの3値を発生させることができる。
図2の駆動タイミングは、電子シャッタ動作を有している。行選択信号φSELは電荷読み出し直前のリセット時から電荷読み出し直後までの期間が高レベル(VH:電源電圧)とされ、それ以外の電荷蓄積期間及び電子シャッタ動作時が低レベル(VL:グランド電圧)とされる。行転送信号φTRGは電荷転送時と電子シャッタ動作時が高レベル(VH:電源電圧)とされ、それ以外の期間が低レベル(VL:グランド電圧)とされる。行リセット信号φRSTは電荷読み出し直前のリセット時と電子シャッタ動作時が高レベル(VH:電源電圧)とされ、電荷読み出し期間が低レベル(VL:グランド電圧)とされ、それ以外の期間、すなわち電荷蓄積期間が中間レベル(VM:中間電圧)とされる。
そして、電子シャッタを行う時点t0において、選択トランジスタTr4はゲートに行選択信号φSELの低レベル(VL)が印加されてオフ状態とされ、この状態で転送トランジスタTr1のゲートに、高レベル(VH)の行転送信号(パルス)φTRGが、リセットトランジスタTr2のゲートに高レベル(VH)の行リセット信号(パルス)φRSTがそれぞれ印加されることにより、フローティング・ディフージョンFD及びフォトダイオードPDの電荷が排出されて、フローティング・ディフージョンFD及びフォトダイオードPDがリセットされる。
電子シャッタ動作後は、転送トランジスタTr1がオフ状態になり、フォトダイオードPDに電荷が蓄積される。この電荷蓄積期間Taにおいて、行リセットトランジスタTr2のゲートには行リセット信号φRSTの中間レベル(すなわち中間電圧)VMが印加される。
電荷読み出し直前の時点t1において、転送トランジスタTr1がオフの状態で、リセットトランジスタTr2がオンしてフローティング・ディフージョンFDの電位を電源電位にリセットする。このリセットされたフローティング・ディフージョンFDの電位に基づく信号が、読み出し期間Tbにおいて増幅トランジスタTr3及び選択トランジスタTr4を通じて垂直信号線28に読み出される。
次に、時点t2において、リセットトランジスタTr2がオフの状態で、転送トランジスタTr1が行転送信号(パルス)φTRGによりオンして、フォトダイオードPDに蓄積されていた信号電荷がフローティング・ディフージョンFDに転送される。信号電荷によって変調されたフローティング・ディフージョンFDの電位に基づく画素信号が、読み出し期間Tcにおいて増幅トランジスタTr3及び選択トランジスタTr4を通じて垂直信号線28に読み出される。
信号電荷に基づく画素信号が読み出された後の時点t3以後、選択トランジスタTr
4及び転送トランジスタTr1はオフ状態となり、一方リセットトランジスタTr2のゲートには中間電圧(VM)が印加される。フォトダイオードPDは電荷蓄積期間Tdに入り電荷蓄積が始まる。そして、時点t4において、次の電子シャッタ動作でそれまで蓄積されていた電荷が掃き捨てられ、フローティング・ディフージョンFD及びフォトダイオードPDの電位がリセットされ、再び信号電荷の蓄積が始まる。
本実施の形態によれば、リセット前のリセットトランジスタTr2のゲート電圧を電源電圧VHとグランド電圧VLの中間の電圧VMにすることにより、図4の曲線51に示すように、リセット時に行リセット信号φRSTが中間電位VMから電源電圧VHに遷移したとき、リセットトランジスタTr2のチャネル電位がより短い時間τ1で電源電位53を超え、フローティング・ディフージョンFDのリセット電位の安定が早くなる。因みに、曲線52は従来の行リセット信号φRSTの場合であり、グランド電圧VLから電源電圧VHに遷移したときのリセットトランジスタTr2のチャネル電位が電源電位53を超えるまでの時間τ2は、本実施の形態の場合の時間τ1より遅くなる。なお、図4は、本実施の形態と従来を比較した、リセット信号φRSTとリセットゲート下のチャネル電位を示す。
このような効果、すなわち行リセット信号φRSTを印加し短い時間でリセットトランジスタTr2のチャネル電位を安定化させる効果は、単純にリセットゲートを電源電位VHにしても得られるが、この場合にはフローティング・ディフージョンFDの電位が常に電源電圧と同じになり、転送トランジスタTr1のゲート絶縁膜にかかる電圧が常に高くなるため、ゲート絶縁膜として高い信頼性(高耐圧性)が要求される。これに対し本実施の形態では、フローティング・ディフージョンFD内のリーク電流や漏れ込み光によるキャリア発生などにより、フローティング・ディフージョンFDの電位が徐々に下がることから、電源電圧が常にかからない状態にすることができ、ゲート絶縁膜の劣化を抑制することが可能になる。
また、リセットトランジスタTr2のゲートに印加される電圧が、リセット時の前では中間電圧VMになっているので、リセットトランジスタTr2をオンするときの中間電圧VMから電源電圧VHになる振幅、いわゆるリセットパルスのスイングが絶対的に低減する。また、フローティング・ディフージョンFDに蓄積しているリーク電流起因のキャリア(電荷)が定常的にリセットドレインへ捨てられるため、リーク起因キャリアの絶対数が少なく、このリーク起因キャリアの排出にかかる時間も短くなり安定時間の短縮ができる。
図5に、リセットトランジスタTr2をオンしたときの電荷(電子)の流れを示す。電源負荷の観点からは、リセット時はリセットゲートからのチャージe- のリセットドライバ(概略構成のみ示す)41を介しての排出と、フローティング・ディフージョンPDからのチャージe- の排出とが重なるため、電源線82に瞬間的に大きな電流が流れる。特に、フォトダイオードPDのリセット時は通常、転送トランジスタTr1を同時に駆動するため、ドライバの電源負荷が重くなる。これに対して、本実施の形態ではリセットに常時高い中間電流VMが印加されることにより、リセットパルスのスイング低減及びフローティング・ディフージョンFDに蓄積しているリーク電流起因のキャリアが定常的に捨てられることによるキャリア排出の集中を分散し、電源負荷の低減を可能にする。
このように本実施の形態によれば、リセット時の電源電圧VHが印加される前にリセットゲート電圧が中間電圧VMに設定されるので、リセット時の電源電圧VHへの遷移時間が短縮され、したがってフローティング・ディフージョンFD電位の安定時間が早くなり、多画素化でのより高フレームレート化を図ることができる。また、負荷分散により瞬時電源負荷の低減を図ることができる。
次に、本発明に係る他の実施の形態を説明する。図6にフォトダイオードPDと転送トランジスタTr1とリセットトランジスタTr2の断面構造、及びそのポテンシャル図を示す。断面構造としては、本例では、p型半導体基板101にフォトダイオードPDを構成するn型半導体領域102とその表面に暗電流抑制にためのp型アキュミュレーション領域103が形成される。またフローティング・ディフージョンFDとなるn型半導体領域104が形成され、このn型半導体領域104とフォトダイオードのn型半導体領域102とゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極105とのよって、転送トランジスタTr1が形成される。また、リセットドレインとなるn型半導体領域106が形成され、このn型半導体領域106とn型半導体領域104とゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極107とのよってリセットトランジスタTr2が形成される。リセットドレインとなるn型半導体領域106には電源電圧VHが印加され、転送トランジスタTr1のゲート電極105には転送信号φTRGが印加され、リセットトランジスタTr2のゲート電極107にはリセット信号φRSTが印加される。
本実施の形態においては、図6のポテンシャル図に示すように、リセットゲート下のチャネル電位を、電源電位VHよりも低く、かつフォトダイオードPDの空乏化電位Vpdよりも高くするように、リセットトランジスタTr2のゲートに印加する中間電圧VMを設定する。これにより、フォトダイオードPDのリセット時にリセットゲートの電圧を制御する必要がなくなる。すなわち、リセットゲートの電圧を高レベルVHに制御しないで中間電圧VMのままでフォトダイオードPDのリセットができる。ただし、フォトダイオードPDを完全空乏化するために空乏化電位Vpdに対しては0.5V程度高くすることが望ましい。これは熱電子運動によってフローティング・ディフージョンFD側からフォトダイオードPD側へ電荷(キャリア)が逆流するのを抑制するためである。
本実施の形態をさらに模式的な図7のポテンシャル図、及び図8の駆動タイミングを用いて詳述する。図7(a)にフォトダイオードPD、転送トランジスタTr1及びリセットトランジスタTr2の概略断面構造は、図6と同様であるので、対応する部分に同一符号を付して重複説明を省略する。
図7(b)に示すように、フォトダイオードPDのリセット前の期間では、行リセット信号φRSTを中間電圧VMとする。なお、実線の高(High)レベルと中間(MID)レベルを明確にするため、破線にて低(Low)レベルを付記する。
次に、図7(c)に示すように、フローティング・ディフージョンFDのリセット時では、行リセット信号φRSTを高レベル(電源電圧)VHにしてフローティング・ディフージョンFDに蓄積されたリーク起因のキャリア(電荷)をリセットドレインに排出する。このとき、図7(b)のポテンシャル状態で常にフローティング・ディフージョンFDのリーク起因キャリア(電子)がリセットドレインに排出されているので、図7(c)のときにはリーク起因キャリアの排出量が少ない。リセットパルス(高レベル)のみの駆動であり、かつ中間電圧VMと高レベルVHの遷移であり小振幅であるので、ドライバ電源負荷を小さくできる。
次に、図7(d)に示すように、行リセット信号φRSTを中間電圧VMに戻す。そして、行リセット信号φRSTを中間電圧VMに維持して、行転送信号φTRGを高レベルVHにしてフォトダイオードPDに蓄積された電荷をリセットドレインに排出して、フォトダイオードPDをリセットする。このとき、一部の電荷はフローティング・ディフージョンFDに残るので、リセットドレインへの瞬間的な電荷の排出量は減る。行転送信号φTRGのみの駆動であるので、ドライバ電源負荷を小さくできる。
図7のフローティング・ディフージョンFD及びフォトダイオードPDのリセットは、電子シャッタ時の動作に適用される。図8の駆動タイミング図で示すように、電子シャッタ動作のときに、一旦リセット信号φRSTを高レベル(電源電圧)VHにしてフローティング・ディフージョンFDのリセットを行い、この直後にリセット信号φRSTを中間レベル(中間電圧)VMに戻し、かつ転送信号φTRGを高レベルにしてフォトダイオードPDをリセットするようにしている。
本実施の形態によれば、リセットゲートに高い中間電圧VMが常に印加されているので、フォトダイオードPDのリセット時においてリセットパルス(高レベル)を不要とすることが可能になる。リセットパルスの省略はドライバ電源負荷の低減及びパルス入力によるデジタル雑音の低減になる。また、フォトダイオードPDをリセットするためのパルス入力が必要である場合にも、リセットパルスの立ち上がりに必要な電力を抑制できるため、現状のパルス立ち上げよりも電源負荷を低減し、デジタル雑音を低減することができる。
リセット時の電源電圧VHへの遷移時間が短縮され、したがってフローティング・ディフージョンFD電位の安定時間が早くなり、多画素化でのより高フレームレート化を図ることができる。
また、電子シャッタ時の動作に適用するときは、フォトダイオードPDのリセット時に行リセット信号φRSTが中間電圧になりフローティング・ディフージョンFDに一部電荷が残るので、画素全面の一括電子シャッタ時の排出電流の集中を抑制することができる。通常はパルスの駆動と排出量が重なるため電源負荷が重く(双方とも電源電圧を下げる方向)、電源の安定に時間がかかる。しかし、本実施の形態では、電源の安定に時間がかからない。
次に、図9に、本発明に係る固体撮像素子の更に他の実施の形態を示す。固体撮像素子においては、撮像部やアナログ系の動作電圧と、論理処理を行うデジタル系の電源電圧が異なることがある。この理由は、画素の特性を維持するため、あるいは高精度アナログ回路のためにアナログ系の電源電圧を低減しにくいことがあり、これに対し論理回路では高速化のために低電圧プロセスを導入したいためである。本実施の形態は、複数の電源系が必要になる場合について、その論理回路用電源を画素のリセットトランジスタTr2のゲートの常時印加電圧、すなわち中間電圧VMとして用いるように成す。
図9において、図3と対応する部分は同一符号を付して重複説明を省略する。本実施の形態に係る固体撮像素子61は、制御回路62が設けられ、この制御回路62から、垂直駆動部への制御信号63、水平転送部25への制御信号64、増幅器又は、アナログ/デジタル変換器及び/又は信号処理回路、本例では信号処理回路31への制御信号65、出力バッファ32への制御信号66が供給されるように構成される。2点鎖線で囲まれた、複数の画素22が配列された撮像部23及び垂直駆動部24を有するアナログ回路系68では、アナロク系の動作電圧が供給され、電源電圧としてVanalogが供給される。また、1点鎖線で囲まれた、水平転送部25、信号処理回路31、出力バッファ32及び制御回路62を有する論理回路系69では、デジタル系の電源電圧Vlogicが供給される。
そして、リセットドライバ41においては、CMOSトランジスタのpチャネルトランジスタQ1のソースにアナログ回路系68で用いられる電源電圧Vanalogが印加され、pチャネルトランジスタQ3のソースに論理回路系69で用いられる電源電圧Vlogicが印加される。
本実施の形態の固体撮像素子によれば、リセット動作に対する効果は前述の実施の形態と同じであるが、電源安定化が可能になる。この電源安定化について図10を用いて詳述する。図10では、説明に必要な構成要素のみを概略的に示しており、半導体チップ71内に撮像部(画素領域)23と、垂直駆動部24と、ロジック回路69と、電源安定化容量となるデカップリング容量74と、電源パッド75、76が形成されている。垂直駆動部24の各行に対応するMOSトランジスタで代表されるリセットドライバ41がリセット線81を介して各行のリセットトランジスタTr2のゲートに接続される。容量Crstは、リセットゲートと基板間のゲート容量である。半導体チップ71の外部に電源77とこれに並列接続される大容量の電源安定化容量78が設けられ、電源77の両端が電極パッド75及び76に接続される。一方、正の電極パッド75が、電源線82を介して各リセットドライバ41に接続されると共に、ロジック回路69内の各回路79、及びデカップリング容量74に接続される。
従来の場合は、電源77よりロジック回路67内の各回路79に瞬時電流が流れ、電圧降下が生じときには、デカップリング容量74から電圧降下を阻止する電流が補われる。しかし、このデカップリング容量74は早く動作するが小容量であるので、不足分は外部の大容量の電源安定化容量78から補充されるが、この容量78の動作は遅いため、電源安定化がし難い。
一方、図10の本実施の形態では、リセットトランジスタTr2が固体撮像素子の半導体チップ面積のほとんどを占める画素に配置されている。すなわち、そのゲート容量Crstの総量は、メガピクセルサイズの固体撮像素子であれば、nF(10−9F)オーダになり、半導体チップ71内に配置する電源安定化容量としては十分な大きさである。例えば電源電圧が1.8Vで、1nFの容量があるとする。ロジック回路69で100mAの電流が1ns流れたとしても、5%程度の電圧降下で済む。また、当該電源電圧がリセットゲートに印加されている期間はフローティング・ディフージョンFDの電位を検出することがないので、多少の電源電圧変動があったとしても画素特性に影響がない。
問題があるとすれば、デジタル雑音が撮像部23に混入する恐れである。しかし、リセットトランジスタTr2の総計のゲート容量Crstが大きく、またそれぞれのリセット線81と電源線82がリセットドライバ41のトランジスタを介して接続されているため、トランジスタのオン抵抗が低過ぎなければ高周波雑音はリセット線81には伝播しない。低周波雑音に関しては、リセット線81には伝播するものの、変動のピーク電圧がローパス特性によって既に小さくなっているのに加え、容量カップリングによる基板電位への伝播量が小さいので問題になり難い。通常、小容量のデカップリング容量74が雑音発生源の直近に、大容量の電源安定化容量78が半導体チップ71の外に置かれるので、それら間の周波数特性を有していればよく、本実施の形態で電源安定化に十分寄与することができる。
一般に半導体を用いるイメージセンサでは、熱の発生による暗電流増加が問題となるため、高消費電力回路の搭載は許容されない。電流変動量は駆動周波数および同時にスイッチングするゲート数、つまり稼動率によっておよそ決まる。これらのパラメータは消費電力、発熱量に反映されるため、熱容量に制限があるイメージセンサでは大きな電流変動が発生するようなロジック回路を混載することが困難であることを付記しておく。
図11に、本発明に係る固体撮像素子の更に他の実施の形態、特にその駆動タイミングを示す。本実施の形態に係る固体撮像素子は、リセットトランジスタTr2のゲートに印加する行リセット信号φRSTを図11に示すような波形信号に設定して構成される。この行リセット信号φRSTは、リセット時を除く常時印加電圧をグランド電圧VLとし、電源電圧VHが印加されるリセットタイミングより前の時点、本例では電荷蓄積期間の終了に近い時点で、電圧を電源電圧VHとグランド電圧の中間の電圧VMになるように設定される。それ以外の行選択信号φSEL、行転送信号φTRGは、前述の図2のタイミング及び波形と同じである。
図11の本実施の形態によれば、リセット時の電源電圧VHが印加される前にリセットゲート電圧が中間電圧VMに設定されるので、リセット時の電源電圧VHへの遷移時間が短縮され、したがってフローティング・ディフージョンFD電位の安定時間が早くなり、多画素化でのより高フレームレート化を図ることができる。
上述したように、本発明の実施の形態によれば、固体撮像素子、すなわちCMOSイメージセンサにおいて、その駆動にする時間を低減し、高フレームレートの画像出力を得ることができる。リセット電源を論理回路の電源と兼ねることにより、論理電源の安定性を同時に高めることができる。負荷分散により瞬時電源負荷を低減できる。デジタル雑音を低減することができる。
本発明に係るMOS増幅型固体撮像素子の一実施の形態を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る駆動タイミング図である。 A及びB 本発明の実施の形態に係るリセットドライバを含む固体撮像素子全体を示す概略構成図、及び表図である。 本発明の実施の形態の説明に供する説明図である。 本実施におけるリセットトランジスタのオン時の電荷(電子)の流れの説明図である。 本発明に係るMOS増幅型固体撮像素子の他の実施の形態を示す要部の断面図及びポテンシャ図である。 図6の実施の形態の説明に供するリセット動作のポテンシャル図である。 図6の実施の形態の駆動タイミング図である。 本発明に係るMOS増幅型固体撮像素子の更に他の実施の形態を示す概略構成図である。 図9の実施の形態の説明に供する固体撮像素子の概略回路図である。 本発明に係るMOS増幅型固体撮像素子の更に他の実施の形態を示す駆動タイミング図である。 一般的なMOS増幅型固体撮像素子の概略図である。
21・・固体撮像素子、22・・画素、23・・撮像部、24・・垂直駆動部、25・・水平転送部、31・・出力部、φSEL・・選択信号、φRST・・リセット信号、φTRG・・転送信号、41・・リセットバッファ、68・・アナログ回路系、69・・論理回路系

Claims (12)

  1. 光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列され、
    前記リセットトランジスタのゲート電圧が、信号読み出し時及びリセット時を除いて画素部電源電圧とグランド電圧間の中間であって前記リセットトランジスタのゲート下のチャネル電位が電荷ー電圧変換手段のリセット時電圧と前記光電変換素子の空乏化電位の中間になるような中間電圧に設定されて成る
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列され、
    前記リセットトランジスタのゲート電圧が、リセット時と電荷蓄積期間の終了に近い時を除いてグランド電圧に設定され、
    前記電荷蓄積期間の終了に近い時に、前記リセットトランジスタのゲート電圧が画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定されて成る
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  3. 光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列され、
    前記光電変換素子のリセット前の期間では、前記リセットトランジスタのゲート電圧が画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定され、
    フローティングディフュージョンのリセット時には、前記リセットトランジスタのゲート電圧が画素部電源電圧に設定され、
    前記光電変換素子のリセット時に、前記リセットトランジスタのゲート電圧が画素部電源電圧とグランド電圧間の前記中間電圧に設定されて成る
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  4. 複数の電源電圧を有し、そのうちの論理回路の電源電圧を前記中間電圧に用いて成る
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の固体撮像素子。
  5. 光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列された固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記リセットトランジスタのゲート電圧を、信号読み出し時及びリセット時を除いて画素部電源電圧とグランド電圧間の中間であって前記リセットトランジスタのゲート下のチャネル電位が電荷ー電圧変換手段のリセット時電圧と前記光電変換素子の空乏化電位の中間になるような中間電圧に設定し、
    リセット時に、前記リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧にしてリセットを行う
    ことを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
  6. 光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列された固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記リセットトランジスタのゲート電圧を、リセット時と電荷蓄積期間の終了に近い時を除いてグランド電圧に設定し、
    前記電荷蓄積期間の終了に近い時に、前記リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定し、
    リセット時に、前記リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧にしてリセットを行う
    ことを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
  7. 光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列された固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記光電変換素子のリセット前の期間では、前記リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定し、
    フローティングディフュージョンのリセット時には、前記リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧に設定し、
    前記光電変換素子のリセット時には、前記リセットトランジスタのゲート電圧を画素部電源電圧とグランド電圧間の前記中間電圧に設定すると共に、転送トランジスタをオンして前記光電変換素子をリセットする
    ことを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
  8. 複数有する電源電圧のうちの論理回路の電源電圧を前記中間電圧として用いる
    ことを特徴とする請求項5、6又は7記載の固体撮像素子の駆動方法。
  9. 固体撮像素子と光学レンズ系を備え、
    前記固体撮像素子は、光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列され、
    前記リセットトランジスタのゲート電圧が、信号読み出し時及びリセット時を除いて画素部電源電圧とグランド電圧間の中間であって前記リセットトランジスタのゲート下のチャネル電位が電荷ー電圧変換手段のリセット時電圧と前記光電変換素子の空乏化電位の中間になるような中間電圧に設定されて成る
    ことを特徴とするカメラモジュール。
  10. 固体撮像素子と光学レンズ系を備え、
    前記固体撮像素子は、光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列され、
    前記リセットトランジスタのゲート電圧が、リセット時と電荷蓄積期間の終了に近い時を除いてグランド電圧に設定され、
    前記電荷蓄積期間の終了に近い時に、前記リセットトランジスタのゲート電圧が画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定されて成る
    ことを特徴とするカメラモジュール。
  11. 固体撮像素子と光学レンズ系を備え、
    前記固体撮像素子は、光電変換素子、転送トランジスタ、リセットトランジスタ、増幅トランジスタ及び選択トランジスタからなる画素が複数配列され、
    前記光電変換素子のリセット前の期間では、前記リセットトランジスタのゲート電圧が画素部電源電圧とグランド電圧間の中間電圧に設定され、
    フローティングディフュージョンのリセット時には、前記リセットトランジスタのゲート電圧が画素部電源電圧に設定され、
    前記光電変換素子のリセット時に、前記リセットトランジスタのゲート電圧が画素部電源電圧とグランド電圧間の前記中間電圧に設定されて成る
    ことを特徴とするカメラモジュール。
  12. 複数の電源電圧を有し、そのうちの論理回路の電源電圧を前記中間電圧に用いて成る
    ことを特徴とする請求項9、10又は11記載のカメラモジュール。
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