JP5645062B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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この発明は、ブラシ付きモータ等の電動モータを駆動するためのモータ制御装置に関する。このブラシ付きモータ等の電動モータは、たとえば、電動パワーステアリング装置における操舵補助力の発生源として利用される。
電動パワーステアリング装置に用いられるモータ制御装置では、電動モータに流すべき電流値の目標値を決定する場合、たとえば、操舵トルクおよび車速に加えて、操舵速度に対応するモータの回転速度(モータ角速度)も考慮される。制御対象の電動モータがブラシレスモータである場合には、通常、レゾルバ等の回転角センサを用いて電動モータの回転角が検出される。したがって、回転角センサによって検出される電動モータの回転角度の単時間当りの変化量を求めることにより、モータ角速度を求めることができる。
一方、制御対象のモータがブラシ付きモータである場合には、電動モータの回転角を検出するための回転角センサは不要である。そこで、ブラシ付きモータを制御するモータ制御装置においては、モータ電流Iとモータ端子間電圧Vとが検出され、次式(1)に基づいて、モータ角速度の推定値(角速度推定値)ωが演算される。
ω=(V−I・R)/Ke …(1)
前記式(1)において、Rはモータ抵抗(モータ端子間抵抗)の推定値(抵抗推定値)であり、Keは逆起電力定数である。なお、Ke・ωが逆起電力推定値となる。
抵抗推定値Rは予め設定されており、前記式(1)により角速度推定値ωが演算される際に、その抵抗推定値Rが使用される。
特開2002-127922号公報 特開2002-240733号公報
抵抗推定値Rは、温度変化や製造のばらつきによって変動する。このため、予め設定されている抵抗推定値Rと実際のモータ抵抗との間に誤差が生じるおそれがある。そこで、電動モータのロータの回転が停止しているとみなせる状態を保舵状態として検出し、保舵状態時のモータ電流Iとモータ端子間電圧Vとから抵抗推定値Rを演算することにより、電動モータの角速度を推定するために用いられる抵抗推定値Rを更新させることが考えられる。
具体的には、保舵状態時には、角速度推定値ωが零であるとみなすと、前記式(1)から導出される次式(2)に基づいて、抵抗推定値Rを演算することができる。
R=V/I …(2)
そこで、たとえば、保舵状態時に前記式(2)に基づいて抵抗推定値Rを演算し、この演算値に基づいて、電動モータの角速度を推定するために用いられる抵抗推定値Rを更新することができる。
保舵状態か否かの判定は、たとえば、ステアリングホイール等の操作部材の回転角を舵角センサによって検出し、舵角センサの時間的変位量が所定値以下であるか否かを判別することによって行うことができる。しかし、このようにすると、保舵状態を検出するために、舵角センサ等の外部センサが必要となる。
この発明の目的は、保舵状態検出用の外部センサを用いることなしに、電動モータの回転速度を推定するために用いられる抵抗特性を、信頼性の高い抵抗推定値に基づいて更新することができるモータ制御装置を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、電動モータ(18)に発生している逆起電力に基づいて前記電動モータの回転速度を推定し、推定された回転速度に基づいて前記電動モータを制御するモータ制御装置(12)であって、所定の演算周期毎に前記電動モータに流れる電流を検出する電流検出手段(43)と、前記所定の演算周期毎に前記電動モータに印加される電圧を検出する電圧検出手段(42)と、前記電動モータの抵抗特性を保持する特性保持手段(53,53A)と、前記電流検出手段によって検出された複数演算周期分の電流検出値(I)と、前記電圧検出手段によって検出された複数演算周期分の電圧検出値(V)とに基づいて、前記電動モータの抵抗推定値(R)と前記電動モータの逆起電力推定値(Ke・ω)とを演算する演算手段(51)と、前記演算手段によって演算された前記逆起電力推定値の絶対値が所定値以下のときに、前記演算手段によって演算された前記抵抗推定値を用いて、前記特性保持手段に保持されている抵抗特性を更新する特性更新手段(52,52A)と、を含むモータ制御装置である。なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、むろん、この発明の範囲は当該実施形態に限定されない。以下、この項において同じ。
この構成では、電流検出手段によって検出された複数演算周期分の電流検出値と、電圧検出手段によって検出された複数演算周期分の電圧検出値とに基づいて、電動モータの抵抗推定値と電動モータの逆起電力推定値とが、演算手段によって演算される。演算手段によって演算された逆起電力推定値の絶対値が所定値以下のときに、演算手段によって演算された抵抗推定値を用いて、特性保持手段に保持されている抵抗特性が更新される。つまり、演算手段によって演算された逆起電力推定値の絶対値が所定値以下のときに、保舵状態であると判定して、演算手段によって演算された抵抗推定値を用いて抵抗特性が更新される。特性保持手段に保持されている抵抗特性は、電動モータの回転速度を推定するために用いられる。
この発明によれば、保舵状態検出用の外部センサを用いることなく、保舵状態か否かを判定することができる。これにより、外部センサを用いることなしに、特性保持手段に保持されている抵抗特性を、信頼性の高い抵抗推定値に基づいて更新することができる。
前記演算手段は、たとえば、前記複数演算周期分の電流検出値と前記複数演算周期分の電圧検出値に最小自乗法を適用して、前記抵抗推定値と前記逆起電力推定値とを演算するものであってもよい。このようにすると、抵抗推定値と逆起電力推定値とを高い精度で求めることが可能となる。
前記複数演算周期分の電流検出値をI(1)〜I(m)(mは2以上の整数)、前記複数演算周期分の電圧検出値をV(1)〜V(m)、前記抵抗推定値をR、前記電動モータの角速度をω、前記電動モータの逆起電力定数をKe、前記逆起電力推定値をKe・ωとすると、前記演算手段は、次式(a)で表される行列Yと、次式(b)で表される行列Xの疑似逆列Xと、次式(c)で表わされる行列φとを用いてφ=XYを演算することによって、前記抵抗推定値Rと前記逆起電力推定値Ke・ωとを求めるものであってもよい。
Figure 0005645062
前記抵抗特性値は、たとえば、前記抵抗推定値であってもよい。また、前記抵抗特性値は、たとえば、前記電動モータに流れる電流に対する前記電動モータの抵抗を表す特性であってもよい。
この発明の一実施形態に係るモータ制御装置が適用された、電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。 モータ制御装置としてのECUの電気的構成を示す概略図である。 角速度推定部の構成を示す概略図である。 抵抗・逆起電力推定値演算部および抵抗推定値更新部の動作を示すフローチャートである。 角速度推定部の変形例の構成を示す概略図である マップ保持部に保持されている電流対抵抗マップに対応する電流対抵抗特性の一例を示すグラフである。 図7A、図7B、図7Cおよび図7Dは、マップ更新方法の具体例をそれぞれ説明するための説明図である。
以下では、この発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るモータ制御装置が適用された、電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
電動パワーステアリング装置1は、操舵部材としてのステアリングホイール2と、このステアリングホイール2の回転に連動して転舵輪3を転舵する転舵機構4と、運転者の操舵を補助するための操舵補助機構5とを備えている。ステアリングホイール2と転舵機構4とは、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して機械的に連結されている。
ステアリングシャフト6は、直線状に延びている。また、ステアリングシャフト6は、ステアリングホイール2に連結された入力軸8と、中間軸7に連結された出力軸9とを含む。入力軸8と出力軸9とは、トーションバー10を介して同一軸線上で相対回転可能に連結されている。すなわち、ステアリングホイール2が回転されると、入力軸8および出力軸9は、互いに相対回転しつつ同一方向に回転するようになっている。
ステアリングシャフト6の周囲に配置されたトルクセンサ11は、入力軸8および出力軸9の相対回転変位量に基いて、ステアリングホイール2に与えられた操舵トルクTを検出する。トルクセンサ11によって検出される操舵トルクTは、ECU(電子制御ユニット:Electronic Control Unit)12に入力される。また、ECU12には、車速センサ23によって検出される車速Sが入力される。
転舵機構4は、ピニオン軸13と、転舵軸としてのラック軸14とを含むラックアンドピニオン機構からなる。ラック軸14の各端部には、タイロッド15およびナックルアーム(図示略)を介して転舵輪3が連結されている。ピニオン軸13は、中間軸7に連結されている。ピニオン軸13は、ステアリングホイール2の操舵に連動して回転するようになっている。ピニオン軸13の先端(図1では下端)には、ピニオン16が連結されている。
ラック軸14は、自動車の左右方向に沿って直線状にのびている。ラック軸14の軸方向の中間部には、ピニオン16に噛み合うラック17が形成されている。このピニオン16およびラック17によって、ピニオン軸13の回転がラック軸14の軸方向移動に変換される。ラック軸14を軸方向に移動させることによって、転舵輪3を転舵することができる。
ステアリングホイール2が操舵(回転)されると、この回転が、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して、ピニオン軸13に伝達される。そして、ピニオン軸13の回転は、ピニオン16およびラック17によって、ラック軸13の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。
操舵補助機構5は、操舵補助用の電動モータ18と、電動モータ18の出力トルクを転舵機構4に伝達するための減速機構19とを含む。電動モータ3は、この実施形態では、ブラシ付きモータからなる。減速機構19は、ウォーム軸20と、このウォーム軸20と噛み合うウォームホイール21とを含むウォームギア機構からなる。減速機構19は、伝達機構ハウジングとしてのギヤハウジング22内に収容されている。
ウォーム軸20は、電動モータ18によって回転駆動される。また、ウォームホイール21は、ステアリングシャフト6とは同方向に回転可能に連結されている。ウォームホイール21は、ウォーム軸20によって回転駆動される。
電動モータ18によってウォーム軸20が回転駆動されると、ウォームホイール21が回転駆動され、ステアリングシャフト6が回転する。そして、ステアリングシャフト6の回転は、中間軸7を介してピニオン軸13に伝達される。ピニオン軸13の回転は、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。すなわち、電動モータ18によってウォーム軸2を回転駆動することによって、転舵輪3が転舵されるようになっている。
電動モータ18は、モータ制御装置としてのECU12によって制御される。ECU12は、トルクセンサ11によって検出される操舵トルクT、車速センサ23によって検出される車速S等に基いて、電動モータ18を制御する。
図2は、モータ制御装置としてのECU12の電気的構成を示す概略図である。
ECU12は、制御部30と駆動部40とを含む。制御部40は、CPUとこのCPUの動作プログラム等を記憶したメモリとを含むマイクロコンピュータで構成されている。駆動部40は、モータ駆動回路60と、PWM(Pulse Width Modulation)生成回路41と、電圧検出回路42と、電流検出回路43と、電流検出用抵抗44とを含む。
ECU12には、トルクセンサ11から出力された操舵トルクTと、車速センサ23から出力された車速Sが入力される。ECU12に入力された操舵トルクTと車速Sは、制御部30に与えられる。駆動部40では、電動モータ18への印加電圧、すなわち、電動モータ18の端子間電圧(以下、「モータ電圧」という)が電圧検出回路42によって検出される。また、駆動部40では、電動モータ18を流れる電流(以下、「モータ電流」という)が電流検出回路43によって検出される。モータ電圧の検出値である電圧検出値Vと、モータ電流の検出値である電流検出値Iは、制御部30に与えられる。
制御部30は、メモリに格納された所定の動作プログラムを実行することによって、複数の機能処理部として機能するようになっている。この複数の機能処理部には、目標電流設定部31と、電流偏差演算部32と、PI制御部33と、角速度推定部50とが含まれる。角速度推定部50は、電圧検出回路42によって検出される電圧検出値Vと、電流検出回路43によって検出される電流検出値Iとに基づいて、電動モータ18のロータの回転速度の推定値(以下、「角速度推定値ω」という)を演算する。
目標電流設定部31は、操舵トルクTと車速Sと角速度推定値ωとに基づいて、電動モータ18に流すべき電流の目標値Itを設定する。電流偏差演算部32は、電流目標値Itと電流検出値Iとの偏差(電流偏差(It−I))を演算する。PI制御部33は、電流偏差(It−I)に対する比例積分演算を行なうことにより、電動モータ18に印加すべき電圧に対応した電圧指令値Dを生成する。この電圧指令値Dは、PWM信号生成回路41に与えられる。なお、電圧指令値Dの符号は、電動モータ18が発生すべきトルクが右方向操舵を補助する方向のトルク(以下、「右方向トルク」という)である場合には、たとえば正となり、左方向操舵を補助する方向のトルク(以下、「左方向トルク」という)である場合には、たとえば負となる。
PWM信号生成回路41は、PI制御部33から与えられる電圧指令値Dに応じて、第1および第2の右回転用(正転用)PWM信号SRd1,SRd2と、第1および第2の左回転用(逆転用)PWM信号SLd1,SLd2とを生成する。電圧指令値Dの符号が正の場合(右方向トルクを発生させる場合)には、右回転用PWM信号SRd1,SRd2は電圧指令値Dに応じたデューティ比のPWM信号として生成され、左回転用PWM信号SLd1,SLd2は非アクティブな信号(この例ではLレベルの信号)となる。なお、この場合、第2の右回転用PWM信号SRd2を、電圧指令値Dに応じたデューティ比のPWM信号ではなくHレベルの信号としてもよい。
一方、電圧指令値Dの符号が負の場合(左方向トルクを発生させる場合)には、左回転用PWM信号SLd1,SLd2は電圧指令値Dに応じたデューティ比のPWM信号として生成され、右回転用PWM信号SRd1,SRd2は非アクティブな信号(この例ではLレベルの信号)となる。なお、この場合、第2の左回転用PWM信号SLd2を、電圧指令値Dに応じたデューティ比のPWM信号ではなく、Hレベルの信号としてもよい。
モータ駆動回路60は、たとえば、2つの右回転用スイッチング素子61,64および2つの左回転用スイッチング素子62,63を含むHブリッジ回路からなる。各スイッチング素子61〜64は、たとえば、電界効果型トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)からなる。具体的には、モータ駆動回路60は、ハイサイドの右回転用スイッチング素子61とローサイドの左回転用スイッチング素子62とからなる直列回路と、ハイサイドの左回転用スイッチング素子63とローサイドの右回転用スイッチング素子64とからなる直列回路とを含んでいる。各直列回路のハイサイドのスイッチング素子61,63のドレインは、電源25の正極端子に接続されている。また、各直列回路のローサイドのスイッチング素子62,64のソースは、電流検出用抵抗44を介して接地されている。
ハイサイドの右回転用スイッチング素子61とローサイドの左回転用スイッチング素子62との接続点N1には、電動モータ18の正極端子が接続されている。ハイサイドの左回転用スイッチング素子63とローサイドの右回転用スイッチング素子64との接続点N2には、電動モータ18の負極端子が接続されている。右回転用スイッチング素子61,64は、第1および第2の右回転用PWM信号SRd1,SRd2によってそれぞれ制御される。左回転用スイッチング素子63,62は、第1および第2の左回転用PWM信号SLd1,SLd2によって制御される。これにより、電圧指令値Dに応じた方向および大きさのモータ電流がモータ18に流れるようになる。この結果、電動モータ18は、操舵トルクT、車速Sおよび角速度推定値ωに応じた操舵補助力を発生する。
図3は、角速度推定部50の構成を示す概略図である。
角速度推定部50は、抵抗・逆起電力推定値演算部(演算手段)51と、抵抗推定値更新部(特性更新手段)52と、抵抗推定値保持部(特性保持手段)53と、角速度推定値演算部54とを含んでいる。抵抗推定値保持部53には、電動モータ18の端子間抵抗(モータ抵抗)の推定値(抵抗推定値)Rが保持されている。角速度推定値演算部54は、所定の演算周期毎に、電圧検出回路42によって検出される電圧検出値Vと、電流検出回路43によって検出される電流検出値Iと、抵抗推定値保持部53に保持されている抵抗推定値Rと、逆起電力定数Keとを用いて、次式(3)に基づいて、角速度推定値ωを演算する。
ω=(V−I・R)/Ke …(3)
抵抗・逆起電力推定値演算部51は、電流検出回路43によって検出される電流検出値Iと、電圧検出回路42によって検出される電圧検出値Vとを、前記所定の演算周期毎に取り込む。そして、抵抗・逆起電力推定値演算部51は、電流検出回路43によって検出された複数演算周期分の電流検出値I(1)〜I(m)(mは2以上の整数)と、電圧検出回路42によって検出された複数演算周期分の電圧検出値V(1)〜V(m)とに基づいて、電動モータ18の抵抗推定値Rと電動モータ18の逆起電力推定値Ke・ωとを演算する。
具体的には、抵抗・逆起電力推定値演算部51は、複数演算周期分の電流検出値I(1)〜I(m)と、複数演算周期分の電圧検出値V(1)〜V(m)とに最小自乗法を適用して、抵抗推定値Rと逆起電力推定値Ke・ωとを演算する。より具体的には、前記式(3)を変形すると、V=Ke・ω+I・Rで表されるモータ方程式を導くことができる。複数演算周期分の電流検出値I(1)〜I(m)と、複数演算周期分の電圧検出値V(1)〜V(m)とから、複数演算周期分のモータ方程式{V(i)=Ke・ω+I(i)・R}(ただし、i=1,2,…,m)が得られる。そこで、抵抗・逆起電力推定値演算部51は、これらのモータ方程式に基づいて、次式(4)で表される誤差ψを最小化する抵抗推定値Rと逆起電力推定値Ke・ωを求める。抵抗・逆起電力推定値演算部51の動作の詳細については、後述する。
Figure 0005645062
抵抗推定値更新部52は、抵抗・逆起電力推定値演算部51によって演算された逆起電力推定値Ke・ωの絶対値が所定の閾値以下のときに、抵抗・逆起電力推定値演算部51によって演算された抵抗推定値Rを用いて、抵抗推定値保持部53に保持されている抵抗推定値Rを更新する。
図4は、抵抗・逆起電力推定値演算部51および抵抗推定値更新部52の動作を示すフローチャートである。図4の処理は、前記所定の演算周期毎に実行される。
抵抗・逆起電力推定値演算部51は、電流検出回路43によって検出された電流検出値Iおよび電圧検出回路42によって検出された電圧検出値Vを取得する(ステップS1)。抵抗・逆起電力推定値演算部51は、過去に取得した電流検出値Iおよび電圧検出値Vのうち、新しいものから順にm(mは2以上の整数)個以上の所定数の電流検出値Iおよび電圧検出値Vをメモリに保持するようにしている。
抵抗・逆起電力推定値演算部51は、今回取得した電流検出値Iおよび電圧検出値Vを含めて、今回から(m−1)回前までのm個分の電流検出値Iおよび電圧検出値Vを取得したか否かを判別する(ステップS2)。
m個分の電流検出値Iおよび電圧検出値Vを取得していない場合には(ステップS2:NO)、抵抗・逆起電力推定値演算部51は、今演算周期での処理を終了する。m個分の電流検出値Iおよび電圧検出値Vを取得していると判別された場合には(ステップS2:YES)、m個分の電流検出値Iおよび電圧検出値Vから、次式(5)で表される行列Yと、次式(6)で表される行列Xとを導出する(ステップS3)。
Figure 0005645062
行列Yは、m個分の電圧検出値V(1)〜V(m)を要素とするm行1列の行列である。行列Xは、m個分の電流検出値I(1)〜I(m)を1列目の要素として持ち、2列目の要素が全て1である、m行2列の行列である。なお、次式(7)に示すように、抵抗推定値Rと逆起電力推定値Ke・ωとを要素とする2行1列の行列を行列φと定義すると、Y=X・φの式が成り立つ。
Figure 0005645062
次に、抵抗・逆起電力推定値演算部51は、行列Xに基づいて、行列Xの疑似逆行列Xを演算する(ステップS4)。そして、抵抗・逆起電力推定値演算部51は、行列φと、行列Yと、行列Xの疑似逆行列Xとに基づいて、φ=XYを演算することにより、抵抗推定値Rと逆起電力推定値Ke・ωとを求める(ステップS5)。φ=XYの演算を行なうことにより、前記式(4)で表される誤差ψを最小化する抵抗推定値Rと逆起電力推定値Ke・ωとが求められる。つまり、最小自乗法によって、抵抗推定値Rと逆起電力推定値Ke・ωが求められる。
抵抗・逆起電力推定値演算部51によって抵抗推定値Rと逆起電力推定値Ke・ωが求められると、抵抗推定値更新部52は、抵抗・逆起電力推定値演算部51によって今回求められた逆起電力推定値Ke・ωの絶対値が所定の閾値F以下であるか否かを判別する(ステップS6)。つまり、抵抗推定値更新部52は、今回求められた逆起電力推定値Ke・ωの絶対値に基づいて、保舵状態か否かを判定する。保舵状態とは、運転者がステアリングホイール2をほとんど回転しない状態で保持している操舵状態である。
逆起電力推定値Ke・ωの絶対値が閾値Fより大きい場合、すなわち、操舵状態が保舵状態でない場合には(ステップS6:NO)、抵抗推定値更新部52は、抵抗推定値保持部53に保持されている抵抗推定値Rを更新することなく、今演算周期での処理を終了する。これは、操舵状態が保舵状態でない場合には、電動モータ18の回転速度(角速度推定値ω)が一定でない可能性があるため、今回求められた抵抗推定値Rは信頼性が低いと考えられるからである。
一方、今回求められた逆起電力推定値Ke・ωの絶対値が閾値F以下であると判別された場合、すなわち、操舵状態が保舵状態である場合には(ステップS6:YES)、抵抗推定値更新部52は、今回求められた抵抗推定値Rに基づいて、抵抗推定値保持部53に保持されている抵抗推定値Rを更新する(ステップS7)。具体的には、抵抗推定値保持部53に保持されている抵抗推定値Rが、今回求められた抵抗推定値Rに置き換えられる。これは、操舵状態が保舵状態である場合には、電動モータ18の回転速度(角速度推定値ω)が一定(ほぼ零)であるとみなすことができるため、今回求められた抵抗推定値Rは信頼性が高いと考えられるからである。この後、今演算周期での処理を終了する。
この実施形態では、複数演算周期分の検出電圧値Vおよび電流検出値Iに基づいて、抵抗推定値Rおよび逆起電力推定値Ke・ωが求められる。次に、今回求められた逆起電力推定値Ke・ωに基づいて、保舵状態か否かが判定される。そして、操舵状態が保舵状態であると判定されたときに、今回求められた抵抗推定値Rを用いて抵抗推定値保持部53に保持されている抵抗推定値Rが更新される。
この実施形態によれば、舵角センサ等の外部センサを用いることなく、保舵状態か否かを判定することができる。したがって、外部センサを用いることなしに、抵抗推定値保持部53に保持されている抵抗推定値Rを、信頼性の高い抵抗推定値Rに基づいて更新することができる。
図5は、角速度推定部の変形例の構成を示す概略図である。
この角速度推定部50Aは、抵抗・逆起電力推定値演算部51と、マップ更新部(特性更新手段)52Aと、マップ保持部(特性保持手段)53Aと、角速度推定値演算部54Aと、電流平均値演算部55とを含んでいる。抵抗・逆起電力推定値演算部51は、図4の抵抗・逆起電力推定値演算部51と同じ機能を有している。
マップ保持部53Aには、電動モータ18に流れる電流に対する電動モータ18の抵抗を表す特性を記憶した電流対抵抗マップが保持されている。マップ保持部53Aに電流対抵抗マップが保持されているのは、ブラシ付モータではブラシの接触抵抗がモータ電流によって変化することを考慮しているためである。電流対抵抗マップの初期データは、予め設定されている。角速度推定値演算部54Aは、所定の演算周期毎に、電圧検出回路42によって検出される電圧検出値Vと、電流検出回路43によって検出される電流検出値Iと、マップ保持部53Aに保持されている電流対抵抗マップとを用いて、角速度推定値ωを演算する。具体的には、角速度推定値演算部54Aは、電流対抵抗マップに基づいて、電流検出値Iに対応するモータ抵抗(抵抗推定値)Rを求める。そして、角速度推定値演算部54Aは、求められた抵抗推定値Rと、電圧検出値Vと、電流検出値Iとを用いて、前記式(3)に基づいて、角速度推定値ωを演算する。
電流平均値演算部55は、前記所定の演算周期毎に、電流検出回路43によって検出された電流検出値Iを取得する。電流平均値演算部55は、過去に取得した電流検出値Iのうち、新しいものから順にm(mは2以上の整数)個以上の所定数の電流検出値Iをメモリに保持するようにしている。電流平均値演算部55は、今回取得した電流検出値Iを含めて、今回から(m−1)回前までのm個分の電流検出値I(1)〜I(m)の平均値(以下、「電流平均値Iav」という)を演算する。この電流平均値Iavは、マップ更新部52Aに与えられる。
マップ更新部52Aは、抵抗・逆起電力推定値演算部51によって演算された逆起電力推定値Ke・ωの絶対値が所定の閾値以下のときに、抵抗・逆起電力推定値演算部51によって演算された抵抗推定値Rと、電流平均値演算部55によって演算された電流平均値Iavを用いて、マップ保持部53Aに保持されている電流対抵抗マップを更新する。つまり、この変形例においては、図4において、ステップS7の代わりに、破線で示されるステップS7Aの処理が行われることになる。
以下、マップ更新部52Aによるマップ更新方法について説明する。図6は、モータ電流Iを横軸にとり、モータ抵抗Rを縦軸にとった直交座標系において、マップ保持部53Aに保持されている電流対抵抗マップに対応する電流対抵抗特性の一例を示すグラフである。図6における曲線Q1が電動モータ18に流れる電流Iに対する電動モータ18の抵抗Rを表す電流対抵抗特性を表している。
マップ更新部52Aが、たとえば、抵抗推定値R1と電流平均値Iav1とを用いて、マップ保持部53Aに保持されている電流対抵抗マップを更新する場合について説明する。抵抗推定値R1と電流平均値Iav1とによって表される座標が、図6に示す点Aに対応するものとする。この点Aは、特性曲線Q1から外れている。マップ更新部52Aは、特性曲線Q1が点Aを通過するように、特性曲線Q1、つまり、マップデータを更新する。
図7A、図7B、図7Cおよび図7Dは、マップ更新方法の具体例をそれぞれ説明するための説明図である。図7A〜図7Cにおいて、破線の曲線が図6に示される更新前の特性曲線Q1を示しており、実線の曲線が更新後の特性曲線Q2を示している。
図7Aに示す更新方法では、マップ更新部52Aは、更新前の特性曲線Q1が点Aを通過するように、特性曲線Q1を横軸(電流軸)に沿う方向に平行移動させることにより、更新後の特性曲線Q2を求める。
図7Bに示す更新方法では、マップ更新部52Aは、更新前の特性曲線Q1が点Aを通過するように、特性曲線Q1を縦軸(抵抗軸)に沿う方向に平行移動させることにより、更新後の特性曲線Q2を求める。
図7Cに示す更新方法では、マップ更新部52Aは、原点と点Aとを通る直線と更新前の特性曲線Q1との交点を点Bとし、特性曲線Q1上の点Bが点Aに一致するように、特性曲線Q1を前記直線に沿う方向に平行移動させることにより、更新後の特性曲線Q2を求める。
図7Dに示す更新方法では、更新後の特性曲線Q2の両端が更新前の特性曲線Q1の両端C1,C2と一致し、更新後の特性曲線Q2の中間部が点Aを通過するように、更新前の特性曲線Q1が変形される。
この変形例では、複数演算周期分の検出電圧値Vおよび電流検出値Iに基づいて、抵抗推定値Rと逆起電力推定値Ke・ωと電流平均値Iavとが求められる。次に、今回求められた逆起電力推定値Ke・ωに基づいて、保舵状態か否かが判定される。そして、操舵状態が保舵状態であると判定されたときに、今回求められた抵抗推定値Rおよび電流平均値Iavを用いてマップ保持部53Aに保持されている電流対抵抗マップが更新される。
この実施形態によれば、舵角センサ等の外部センサを用いることなく、保舵状態か否かを判定することができる。したがって、外部センサを用いることなしに、マップ保持部53Aに保持されている電流対抵抗マップを、信頼性の高い抵抗推定値Rに基づいて更新することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、抵抗・逆起電力推定値演算部51は、最小自乗法によって、抵抗推定値Rと逆起電力推定値Ke・ωとを求めているが、2演算周期分の電流検出値I(1),I(2)および電圧検出値V(1),V(2)に基づいて、V(1)=Ke・ω+I(1)・Rで表される式と、V(2)=Ke・ω+I(2)・Rで表される式とからなる連立方程式を解くことにより、抵抗推定値Rと逆起電力推定値Ke・ωとを求めてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
また、この発明は、電動パワーステアリング装置以外の用途に使用されているブラシ付モータに対しても、適用することが可能である。
18…電動モータ

Claims (5)

  1. 電動モータに発生している逆起電力に基づいて前記電動モータの回転速度を推定し、推定された回転速度に基づいて前記電動モータを制御するモータ制御装置であって、
    所定の演算周期毎に前記電動モータに流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記所定の演算周期毎に前記電動モータに印加される電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電動モータの抵抗特性を保持する保持手段と、
    前記電流検出手段によって検出された複数演算周期分の電流検出値と、前記電圧検出手段によって検出された複数演算周期分の電圧検出値とに基づいて、前記電動モータの抵抗推定値と前記電動モータの逆起電力推定値とを演算する演算手段と、
    前記演算手段によって演算された前記逆起電力推定値の絶対値が所定値以下のときに、前記演算手段によって演算された前記抵抗推定値を用いて、前記保持手段に保持されている抵抗特性を更新する特性更新手段と、を含むモータ制御装置。
  2. 前記演算手段は、前記複数演算周期分の電流検出値と前記複数演算周期分の電圧検出値に最小自乗法を適用して、前記抵抗推定値と前記逆起電力推定値とを演算する、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記複数演算周期分の電流検出値をI(1)〜I(m)(mは2以上の整数)、前記複数演算周期分の電圧検出値をV(1)〜V(m)、前記抵抗推定値をR、前記電動モータの角速度をω、前記電動モータの逆起電力定数をKe、前記逆起電力推定値をKe・ωとすると、前記演算手段は、次式(a)で表される行列Yと、次式(b)で表される行列Xの疑似逆列Xと、次式(c)で表わされる行列φとを用いてφ=XYを演算することによって、前記抵抗推定値Rと前記逆起電力推定値Ke・ωとを求める、請求項2に記載のモータ制御装置。
    Figure 0005645062
  4. 前記抵抗特性値が前記抵抗推定値である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記抵抗特性値が、前記電動モータに流れる電流に対する前記電動モータの抵抗を表す特性である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
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