JP5644350B2 - 転がり軸受用保持器および転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受用保持器および転がり軸受 Download PDF

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Description

本発明は、転がり軸受用保持器および転がり軸受に関する。
従来、転がり軸受としては、特開昭61−96216号公報(特許文献1)に記載されている円錐ころ軸受がある。
この円錐ころ軸受は、外輪、内輪、複数の円錐ころおよび保持器を備える。上記保持器は、大径環状部、小径環状部および複数の柱部を有し、大径環状部は、小径環状部よりも径が大きくなっている。
上記各柱部は、大径環状部と、小径環状部との間を連結している。上記複数の柱部は、大径環状部の周方向に互いに間隔をおいて位置している。上記周方向に隣接する二つの柱部の間に円錐ころを収容するポケットを形成している。上記各柱部は、その柱部の延在方向に延在すると共に、径方向に開口する溝を有している。上記溝の深さは、その溝の延在方向の全ての範囲で、略一定になっている。上記溝は、延在方向の両側に保持器の略径方向に延在する端面を有している。
上記従来の円錐ころ軸受は、保持器の柱部に溝を形成することにより、溝に油を溜めることができるようにして、円錐ころ軸受の高速回転時の油切れによる焼付き等の異常現象を未然に防止するようにしている。
しかしながら、上記従来の円錐ころ軸受では、保持器が、延在方向の両側に保持器の略径方向に延在する端面を有しているから、溝に溜まった油の上記延在方向の移動が、上記端面で阻止されて、上記溝に溜まった油が、溝から外部に排出されにくくて、摺動部に供給されにくいという問題がある。そして、特に、回転トルクの低減の目的で、攪拌抵抗を少なくするために、供給される潤滑剤の量を少量に制限した場合に、摺動部の焼付きが起こり易くて、円錐ころ軸受の内輪の大鍔部のころ案内面の焼付きの抑制を、十分に行うことができないという問題がある。
特開昭61−96216号公報(第1図)
そこで、本発明の課題は、回転トルクを低減できると共に、摺動部の焼付きを抑制できる転がり軸受用保持器および転がり軸受を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の転がり軸受用保持器は、
第1環状部と、
上記第1環状部の軸方向の一方側の端部から延在すると共に、上記第1環状部の周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の柱部と
を備え、
少なくとも一つの上記柱部の上記第1環状部の径方向の内方側の端面は、上記径方向の内方側に開口すると共に、上記柱部の延在方向に延在する二つの第1溝を有し、
上記各第1溝の深さは、その第1溝の上記延在方向の上記第1環状部側で、その第1溝の上記第1環状部側の端に行くにしたがって徐々に浅くなっており、
上記各第1溝の側面の上記径方向の内方側の縁と、その第1溝の底とは、その第1溝の上記第1環状部側の端でつながっており、
上記少なくとも一つの柱部の径方向の内方側の端部は、底部と、その底部につながると共に、底部の幅方向に互いに間隔をおいて位置する三つの壁部とを有して、上記二つの第1溝のうちの一方の上記第1溝は、中央の上記壁部と一端側の上記壁部との間に存在する一方、上記二つの第1溝のうちの他方の上記第1溝は、上記中央の壁部と他端側の上記壁部との間に存在し、
上記底部からの上記中央の壁部の高さは、上記底部からの上記一端側の壁部の高さよりも高いと共に、上記底部からの上記他端側の壁部の高さよりも高いことを特徴としている。
本発明によれば、上記環状体の径方向の内方側の端面が、第1溝を有しているから、保持器の第1溝の周辺に存在する潤滑剤が、第1溝に収容され易くなる。また、上記第1溝の深さが、上記延在方向の上記第1環状部側で、上記延在方向の上記第1環状部側に行くにしたがって零になるまで連続的に小さくなっているから、上記第1溝内の潤滑剤が、上記第1溝の底を伝って第1溝外に移動し易くなる。したがって、第1溝内から第1溝外に導かれた潤滑剤を、転動体の転動面等の摺動部に効率的に導くことができる。したがって、潤滑剤を効率的に摺動部に供給できて、摺動部の焼付きを効率的に抑制できる。
また、潤滑剤を第1溝に効率的に収容できて、第1溝内の潤滑剤を摺動部に効率的に供給できるから、転がり軸受に供給する潤滑剤の量を低減することができる。したがって、潤滑剤の攪拌抵抗を抑制できて、回転トルクを低減できる。
また、一実施形態では、
上記各柱部の上記第1環状部側とは反対側の端部につながっていると共に、上記第1環状部よりも内径が小さい第2環状部を備え、
上記第2環状部の軸方向の上記第1環状部側の端面は、上記第2環状部の周方向に延在する第2溝を有し、
上記第1溝は、上記第2環状部の第1環状部側の端面から上記第1環状部に上記径方向に重なる部分まで上記延在方向に延在しており、
上記第2溝は、上記第1溝が存在している上記周方向の位相と同じ上記周方向の位相に存在する部分を有する。
上記実施形態によれば、柱部が第1環状部とそれより小径の第2環状部との間を連結することになるから、上記柱部の径方向の内方の面と、保持器の中心軸との距離が、軸方向の第1環状部側に行くにしたがって大きくなる。したがって、第1溝内の潤滑剤が、保持器の遠心力に起因するポンプ作用によって第1溝内を第1環状部の方に移動することになるから、潤滑剤の第1溝外への移動を円滑にすることができて、潤滑剤を、第1環状部の内周面に円滑に移動させることができる。したがって、潤滑剤を大径側の第1環状部の内周面から円錐ころの大径端面を介して、内輪の大鍔のころ案内面に円滑に供給することができて、内輪のころ案内面の焼付きを効果的に抑制できる。
また、一実施形態では、
上記各柱部の上記第1環状部側とは反対側の端部が接続されると共に、上記第1環状部よりも内径が小さい第2環状部を備え、
上記第1溝は、上記第2環状部の第1環状部側の端面から上記第1環状部に上記径方向に重なる部分まで上記延在方向に延在している。
上記実施形態によれば、上記第1溝が、第1環状部に径方向に重なる部分まで上記延在方向に延在しているから、第1溝を介して第1環状部の内周面に到達する潤滑剤の量が多くなる。したがって、潤滑剤を、円錐ころの端面に更に供給し易くなって、内輪の大鍔のころ案内面等の摺動部の焼付きを更に抑制することができる。
また、上記実施形態によれば、第2環状部の第1環状部側の端面に第2溝を有し、その第2溝が第1溝につながっているから、第2溝に流れ込んだ潤滑剤を、第1溝に円滑に移動させることができる。したがって、より大きな量の潤滑剤を、内輪の大鍔部のころ案内面等の摺動部に供給することができて、摺動部の焼付きを更に抑制することができる。
また、本発明の転がり軸受は、
内周軌道面を有する外側軌道部材と、
外周軌道面を有する内側軌道部材と、
上記内周軌道面と上記外周軌道面との間に配置された複数の転動体と、
上記複数の転動体を保持する本発明の転がり軸受用保持器と
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、本発明の転がり軸受用保持器を備えるから、潤滑剤を、転がり軸受用保持器の第1溝を介して摺動部に円滑に供給できる。したがって、摺動部の焼付きを効果的に抑制できる。また、本発明によれば、供給された潤滑剤を摺動部に円滑に供給することができるから、供給する潤滑剤の量を低減することができる。したがって、転動体の潤滑剤の攪拌抵抗を低減できて、回転トルクを低減できる。
本発明の転がり軸受用保持器によれば、環状体の径方向の内方側の端面が、第1溝を有しているから、保持器の第1溝の周辺に存在する潤滑剤が、第1溝に収容され易くなる。また、上記第1溝の深さが、上記延在方向の上記第1環状部側で、上記延在方向の上記第1環状部側に行くにしたがって零になるまで連続的に小さくなっているから、上記第1溝内の潤滑剤が、上記第1溝の底を伝って第1溝外に移動し易くなる。したがって、上記第1溝内から第1溝外に導かれた潤滑剤を、転動体の転動面等の摺動部に効率的に導くことができて、摺動部の焼付きを効率的に抑制できる。
また、本発明の転がり軸受用保持器によれば、第1溝内の潤滑剤を摺動部に効率的に供給できるから、転がり軸受に供給する潤滑剤の量を低減することができる。したがって、潤滑剤の攪拌抵抗を抑制できて、回転トルクを低減することができる。
本発明の一実施形態の円錐ころ軸受の軸方向の断面図である。 上記保持器の側面を示す図である。 上記保持器の一の柱部の周辺を、保持器の内周側から見たときの図である。 上記柱部の延在方向の中心において、第1溝の縁につながる矩形状の平面部の法線方向と幅方向とを含む平面で、柱部を切断したときの断面図である。 上記保持器の一部をその径方向の外方側からみたときの図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の円錐ころ軸受の軸方向の断面図である。
この円錐ころ軸受は、外側軌道部材の一例としての外輪1と、内側軌道部材の一例としての内輪2と、複数の転動体としての複数の円錐ころ3と、転がり軸受用保持器の一例としての円錐ころ軸受用保持器(以下、単に保持器という)5とを備える。
上記外輪1は、例えば、自動車のディファレンシャルギヤのハウジング等、自動車用部品のハウジングに内嵌されて固定されている。上記外輪1は、内周軌道面の一例としての円錐軌道面11を有している。一方、上記内輪2は、自動車のディファレンシャルギヤのピニオン軸等の自動車用部品の回転軸に外嵌されて固定されている。上記内輪2は、外周軌道面の一例としての円錐軌道面21を有している。
上記内輪2は、小鍔部22と、大鍔部23とを有し、小鍔部22は、円錐軌道面21の小径側に位置している一方、大鍔部23は、円錐軌道面21の大径側に位置している。上記大鍔部23の軸方向の円錐軌道面21側の端面は、円錐ころ3を案内するころ案内面27を構成している。
上記複数の円錐ころ3は、外輪1の円錐軌道面11と、内輪2の円錐軌道面21との間に、保持器5によって保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。
図2は、上記保持器5の側面を示す図である。
上記保持器5は、樹脂製保持器であって、射出成型により形成されている。図2に示すように、上記保持器5は、第1環状部としての大径環状部30と、第2環状部としての小径環状部31と、複数の柱部33とを備え、大径環状部30の内周面の径は、小径環状部31の内周面の径よりも大きくなっている。
上記各柱部33は、大径環状部30と、小径環状部31とを連結している。上記複数の柱部33は、大径環状部30の周方向に互いに間隔をおいて位置している。上記周方向に互いに隣接する柱部33の間に、円錐ころ(図示せず)を収容するポケット37を形成している。
図2において、参照番号35は、応力緩和部を示している。この応力緩和部35は、各柱部33の小径環状部31側の端部の周方向両側に設けられている。この応力緩和部35は、凹部であって、円錐ころをポケット37に収容する際に柱部33に生じる応力を緩和するようになっている。
図3は、上記保持器5の一の柱部33の周辺を、保持器5の内周側から見たときの図である。
図3に示すように、保持器5の径方向の内方側の端面50は、第1溝51を有する。上記第1溝51は、各柱部33の径方向の内方側の端面を含む部分に存在している。詳しくは、上記第1溝51は、小径環状部31の大径環状部30側の端面54から大径環状部30に径方向に重なる部分まで、各柱部33の延在方向に延在している。上記第1溝51は、径方向の内方側に開口している。上記第1溝51の深さは、柱部33の延在方向の大径環状部30側で、上記延在方向の大径環状部30側に行くにしたがって零になるまで連続的に小さくなっている。上記第1溝51の深さは、第1溝51の上記延在方向の大径環状部30側で、第1溝51の大径環状部30側の端72に行くにしたがって徐々に浅くなっている。上記第1溝51の側面(後述する高さ高い壁部60)の径方向の内方側の縁71と、第1溝51の底とは、第1溝51の大径環状部30側の端72でつながっている。
また、図3に示すように、上記小径環状部31の軸方向の大径環状部30側の端面54は、小径環状部31の周方向に延在する第2溝57を有し、第2溝57は、第1溝51につながっている。図3に示すように、上記第2溝57は、第1溝51の側面で塞がれている。また、上記第1溝51の第2溝57を塞いでいる側面の開口側の縁71は、矩形状の平面部59につながっている。
上記第1溝51の底面の大径環状部30側は、平面部58からなり、その平面部58は、上記側面の開口側の縁71にある矩形状の平面部59に対して傾斜する傾斜面になっている。傾斜角度は、45°以下になっている。傾斜角度は、45°以下であれば好ましいが、45°以上の角度であっても構わない。
図4は、上記柱部33の延在方向の中心A(図3参照:大径環状部30と、小径環状部31との中間)において、上記矩形状の平面部59の法線方向と幅方向とを含む平面で、柱部33を切断したときの断面図である。
図4に示すように、柱部33の上記平面での切断面は、断面山字状の形状を有している。詳しくは、断面略矩形状の板状の底部70と、その底部70につながる三つの断面矩形状の壁部60,61,62とを有し、各壁部60,61,62は、保持器5の周方向において互いに向かい合う面が、互いに略平行な状態で、底部70の表側の面からその面の法線方向に延在している。また、二つの端の壁部61,62は、それぞれ保持器5の周方向において中央の壁部60とは反対側の面が保持器5の径方向の内側に向かって保持器5の周方向の中央の壁部側に近づくよう傾斜した平面になっている。上記三つの壁部60,61,62は、中央の壁部60における一端の壁部61側の側面の法線方向に互いに等間隔に配置されている。図4に示すように、中央の壁部60の底部70からの高さは、端の壁部61,62の底部70からの高さよりも高くなっている。上記中央の壁部60と、底部70と、一端の壁部61とで第1溝51を画定すると共に、中央の壁部60と、底部70と、他端の壁部61とで第1溝51を画定している。
図4の断面において、各柱部33は、中央の壁部60の幅を二等分する中央の壁部60の垂直二等分線に対して、線対称な構造になっている。上記各柱部33は、二つの第1溝51を有し、二つの第1溝51は、中央の壁部60の左右両側に対称に位置している。
図5は、保持器5の一部をその径方向の外方側からみたときの図である。
図5に示すように、上記応力緩和部35は、柱部33と、小径環状部31との交差部から大径環状部30側に向かうに従って先細りとなるように直線的なテーパー状の切欠によって構成され、柱部33の一部を直線的に切除したような簡単な形状になっている。
上記実施形態の保持器5によれば、環状体である保持器5の径方向の内方側の端面が、第1溝51を有しているから、保持器5の第1溝51の周辺に存在する潤滑剤は、第1溝51に収容され易くなる。また、上記第1溝51の深さが、柱部33の延在方向の大径環状部30側で、上記延在方向の大径環状部30側に行くにしたがって零になるまで連続的に小さくなっているから、第1溝51内の潤滑剤が、第1溝51の底を伝って第1溝51外に移動し易くなる。したがって、上記第1溝51内から第1溝51外に導かれた潤滑剤を、円錐ころ3の転動面等の摺動部に効率的に導くことができる。したがって、潤滑剤を効率的に摺動部に供給できるから、摺動部の焼付きを効率的に抑制できる。
また、潤滑剤を第1溝51に効率的に収容できて、第1溝51内の潤滑剤を摺動部に効率的に供給できるから、転がり軸受に供給する潤滑剤の量を低減することができる。したがって、潤滑剤を攪拌する際に発生する攪拌抵抗を抑制できて、回転トルクを低減することができる。
また、上記実施形態の保持器5によれば、柱部33が大径環状部30とそれより小径の小径環状部31との間を連結することになるから、柱部33の径方向の内方の面と、保持器5の中心軸との距離が、軸方向の大径環状部30側に行くにしたがって大きくなる。したがって、第1溝51内の潤滑剤が、保持器5の遠心力に起因するポンプ作用によって第1溝51内を大径環状部30の方に移動することになるから、潤滑剤の第1溝51外への移動を円滑にすることができて、潤滑剤を、大径環状部30の内周面に円滑に移動させることができる。したがって、潤滑剤を大径側の大径環状部30の内周面から円錐ころ3の大径端面を介して、内輪2の大鍔部23のころ案内面27に円滑に供給することができて、内輪2のころ案内面27の焼付きを効果的に抑制できる。
また、上記実施形態の保持器5によれば、上記第1溝51が、大径環状部30に径方向に重なる部分まで柱部33の延在方向に延在しているから、潤滑剤をいっそう容易に大径環状部30の内周面まで到達させることができる。したがって、潤滑剤を、円錐ころ3の端面に更に供給し易くなって、内輪2の大鍔部23のころ案内面27等の摺動部の焼付きを更に抑制することができる。
また、上記実施形態の保持器5によれば、上記小径環状部31の大径環状部30側の端面に第2溝57を有し、その第2溝57が第1溝51につながっているから、第2溝57に流れ込んだ潤滑剤を、第1溝51に円滑に移動させることができる。したがって、より大きな量の潤滑剤を、内輪2の大鍔部23のころ案内面27等の摺動部に供給することができて、摺動部の焼付きを更に抑制することができる。
また、上記実施形態の保持器5によれば、上記柱部33の径方向の内方側の端面が、断面山字状の形状を有して、柱部33の周方向の両端部の夫々に第1溝51が存在しているから、柱部の中央部に一つの凹部を形成する場合と比較して、軸受内部の潤滑剤を、円錐ころ3の回転によりより第1溝51に取り込み易くなる。また、中央の壁部60の高さが、端の壁部61,62の高さより高いから、潤滑剤が中央の壁部60に衝突し易くなって、中央の壁部60に衝突した軸受内部の潤滑剤を、第1溝51に効率良く取り込むことができる。
また、上記実施形態の保持器5によれば、二つの第1溝51を、中央の壁部60の左右両側に対称に形成しているから、柱部33における凹部の範囲を大きくできて、柱部33の厚さを薄くできる。したがって、柱部3の放熱性を向上することができて、柱部33の劣化を抑制できる。仮に、柱部が厚いとすると、熱が逃げにくくなって、放熱性が悪くなるのである。
尚、上記実施形態の保持器5では、上記各柱部33において、第1溝51が、中央の壁部60を境に左右対称に存在していたが、この発明では、少なくとも一つの柱部に、形状が同一の二以上の第1溝が、非対称に形成されていても良く、少なくとも一つの柱部に、構造が異なる二以上の第1溝が、存在しても良い。
また、上記実施形態の保持器5では、各柱部33において、第1溝51が二つ存在していたが、この発明では、少なくとも一つの柱部は、第1溝を一つのみ有していても良い。また、この発明では、第1溝を有していない柱部が存在しても良い。
また、上記実施形態の保持器5では、第1溝51の深さが、零になって、第1溝51が終わる地点が、大径環状部30であった。しかしながら、この発明では、少なくとも一つの第1溝において、第1溝の側面の径方向の内方側の縁と、第1溝の底とが、第1溝の第1環状部側の端でつながる地点であって、少なくとも一つの第1溝の深さが、零になって、第1溝が終わる地点が、柱部であっても良い。
また、上記実施形態の保持器5では、第1溝51につながる第2溝57が、小径環状部31の大径環状部30側の端面に存在していたが、この発明では、第2溝が存在していなくても良い。また、第2溝は、第2環状部の周方向に延在し、かつ、少なくとも延在方向の一方側で第1溝につながる構造であれば、如何なる構造であっても良い。
また、上記実施形態の保持器5では、三つの板状の壁部60,61,62の厚さが同一であったが、この発明では、少なくとも二以上の板状の壁部の厚さが、異なっていても良い。
また、上記実施形態の保持器5では、第1溝51の底面の大径環状部30側に、第1溝51の側面の開口側の縁71にある矩形状の平面部59に対して傾斜する平面部58を形成して、第1溝51の深さを徐々に零になるようにした。
しかしながら、この発明では、第1溝の底面の第1環状部側に、第1溝の側面の開口側の縁にある矩形状の平面部に対して傾斜する曲面を形成するか、または、曲面と平面とを接続して構成される面を形成して、第1溝の深さを徐々に零になるようにしても良い。
また、上記実施形態の保持器5では、中央の壁部60の径方向の内方側の端面59が、平面であったが、この発明では、中央の壁部の径方向の内方側の端面は、平面に限らず曲面であっても良い。
また、上記実施形態の保持器5は、二つの環状部30,31の間を複数の柱部33で連結する構成であったが、この発明の保持器は、冠型保持器であって、環状部が一つしか存在しない構成であっても良い。
また、上記実施形態の保持器5は、円錐ころ3を保持する構成であったが、この発明の保持器は、円筒ころ、凸面ころ(球面ころ)、玉等の円錐ころ以外の転動体を保持する構成であっても良い。
また、上記実施形態の円錐ころ軸受は、自動車用部品のハウジングと回転軸との間に配置されたが、この発明の転がり軸受は、産業用機械のハウジングと回転軸との間等に配置されても良い。この発明の転がり軸受は、如何なる回転軸をハウジングに対して回転自在に支持されるのに使用されても良い。
1 外輪
2 内輪
3 円錐ころ
5 保持器
11 外輪の円錐軌道面
21 内輪の円錐軌道面
30 大径環状部
31 小径環状部
33 柱部
51 第1溝
57 第2溝
71 第1溝の側面の径方向の内方側の縁
72 第1溝の大径環状部側の端

Claims (4)

  1. 第1環状部と、
    上記第1環状部の軸方向の一方側の端部から延在すると共に、上記第1環状部の周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の柱部と
    を備え、
    少なくとも一つの上記柱部の上記第1環状部の径方向の内方側の端面は、上記径方向の内方側に開口すると共に、上記柱部の延在方向に延在する二つの第1溝を有し、
    上記各第1溝の深さは、その第1溝の上記延在方向の上記第1環状部側で、その第1溝の上記第1環状部側の端に行くにしたがって徐々に浅くなっており、
    上記各第1溝の側面の上記径方向の内方側の縁と、その第1溝の底とは、その第1溝の上記第1環状部側の端でつながっており、
    上記少なくとも一つの柱部の径方向の内方側の端部は、底部と、その底部につながると共に、底部の幅方向に互いに間隔をおいて位置する三つの壁部とを有して、上記二つの第1溝のうちの一方の上記第1溝は、中央の上記壁部と一端側の上記壁部との間に存在する一方、上記二つの第1溝のうちの他方の上記第1溝は、上記中央の壁部と他端側の上記壁部との間に存在し、
    上記底部からの上記中央の壁部の高さは、上記底部からの上記一端側の壁部の高さよりも高いと共に、上記底部からの上記他端側の壁部の高さよりも高いことを特徴とする転がり軸受用保持器。
  2. 請求項1に記載の転がり軸受用保持器において、
    上記各柱部の上記第1環状部側とは反対側の端部につながっていると共に、上記第1環状部よりも内径が小さい第2環状部を備え、
    上記第2環状部の軸方向の上記第1環状部側の端面は、上記第2環状部の周方向に延在する第2溝を有し、
    上記第1溝は、上記第2環状部の第1環状部側の端面から上記第1環状部に上記径方向に重なる部分まで上記延在方向に延在しており、
    上記第2溝は、上記第1溝が存在している上記周方向の位相と同じ上記周方向の位相に存在する部分を有することを特徴とする転がり軸受用保持器。
  3. 請求項1に記載の転がり軸受用保持器において、
    上記各柱部の上記第1環状部側とは反対側の端部が接続されると共に、上記第1環状部よりも内径が小さい第2環状部を備え、
    上記第1溝は、上記第2環状部の第1環状部側の端面から上記第1環状部に上記径方向に重なる部分まで上記延在方向に延在していることを特徴とする転がり軸受用保持器。
  4. 内周軌道面を有する外側軌道部材と、
    外周軌道面を有する内側軌道部材と、
    上記内周軌道面と上記外周軌道面との間に配置された複数の転動体と、
    上記複数の転動体を保持する請求項1乃至3のいずれか1つに記載の転がり軸受用保持器と
    を備えることを特徴とする転がり軸受。
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