JP5315881B2 - 転がり軸受 - Google Patents

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本発明は、保持器を有する転がり軸受に関する。
一般に、転がり軸受の外輪と内輪との間には、転動体を円周方向に沿って所定間隔に保持するための保持器が設けられている(例えば、特許文献1)。
図4に示すように、保持器105として、軸方向に分割されている一対の分割体108を連結したものが知られている。各分割体108は、円環部109と、この円環部109から軸方向の一方側に突出する柱部112とを備えている。そして、一方の分割体108の円環部109に形成された係合孔109aに、他方の分割体108の柱部112に一体形成された係合部112aが係合されている。また、周方向に隣接する柱部112の間には、転動体104を収容するためのポケット113が形成されている。
また、上記保持器105は、いわゆる外輪案内式とされており、外輪102の内周面の軸方向両端部に形成された案内面114と、各分割体108の円環部109の外周面に形成された被案内面115とが潤滑油を介して接触することによって保持器105の回転が案内される。
特開2007−113592号公報
しかしながら、上記保持器105を有する転がり軸受101にあっては、転がり軸受101を油浴潤滑下で使用すると、保持器105を案内していない内輪103の外周面の軸方向両端部と、各分割体108の円環部109の内周面との間に、大きな隙間が生じるため、矢印aで示すように、この両隙間から余剰の潤滑油が転がり軸受101の内部に流入し、この流入した潤滑油が転動体104の転動抵抗となって、軸受トルクが大きくなるという問題があった。
本発明は、このような実情に鑑み、転がり軸受内に余剰の潤滑油が流入するのを抑制し、軸受トルクを低減させることができる転がり軸受を提供することを目的とする。
本発明は、外輪と、内輪と、前記外輪および前記内輪の間に転動可能に設けられている複数の転動体と、この複数の転動体を周方向に所定間隔毎に保持するとともに、前記外輪、前記内輪、または前記転動体によって回転が案内される保持器と、を備えている転がり軸受であって、前記保持器が、軸方向の両端部に配置されている一対の円環部と、両円環部間に架け渡されているとともに前記転動体を収容するためのポケットを互いの間に形成している周方向に複数の柱部とを備え、前記保持器を案内していない前記外輪および前記内輪の一方または双方と、前記円環部との間に、潤滑油の流通を制限するシール隙間が形成され、前記円環部の軸方向の外側面が、少なくとも径方向外側部分において径方向外方に向かうに従って漸次軸方向外側に位置するように傾斜する第1の傾斜面に形成され、前記外輪の内周面の軸方向両端部が、径方向外方に向かうに従って漸次軸方向外側に位置するように傾斜しながら当該外輪の軸方向の外側面に至る第2の傾斜面に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、保持器を案内しない外輪および内輪の一方または双方(非案内輪)と、保持器の円環部との間に形成されたシール隙間によって、円環部と非案内輪との間の潤滑油の流通が制限され、転がり軸受内に余剰の潤滑油が流入するのを抑制することができる。
また、円環部の軸方向の外側面付近に存在する潤滑油は、保持器の回転に伴う遠心力によって径方向外方へ流れながら、当該側面の傾斜に沿って円環部から離反する方向に導かれる。したがって、円環部と外輪との間から転がり軸受内部へ余剰の潤滑油が流入するのをより効果的に抑制することができる。
本発明によれば、転がり軸受内に余剰の潤滑油が流入するのを抑制し、軸受トルクを低減させることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る転がり軸受の断面図である。転がり軸受1は深溝玉軸受であり、外輪2、内輪3、複数の玉(転動体)4、および保持器5を備えている。外輪2と内輪3とは同芯に配置され、外輪2の内周面には凹曲面状の外輪軌道面6が、内輪3の外周面には凹曲面状の内輪軌道面7がそれぞれ形成されている。前記複数の玉4は、外輪軌道面6と内輪軌道面7との間に転動可能に配置されている。外輪2、内輪3、および玉4は、例えば軸受鋼等の金属によって形成され、保持器5は合成樹脂によって形成されている。
図2は、上記転がり軸受に使用される保持器5を示す斜視図である。保持器5は、軸方向に分割されている一対の分割体8を連結してなる、いわゆる組み合わせ型のものである。各分割体8は、円環部9と、この円環部9から軸方向の一方側に突出する長尺柱部10と短尺柱部11とを備えている。長尺柱部10と短尺柱部11とは、周方向に隣接して形成されており、この隣接する長尺柱部10と短尺柱部11とを一組として、円環部9の全周に亘って所定間隔毎に複数組形成されている。
図3は、上記両分割体8の連結構造を示す図2のA−A断面図である。長尺柱部10の軸方向の自由端には爪部10aが一体形成されており、短尺柱部11の軸方向の自由端には係合部11aが一体形成されている。一方の分割体8から突出する短尺柱部11の係合部11aは、他方の分割体8から突出する長尺柱部10の爪部10aに係合され、両分割体8が軸方向に連結されている。そして、一方の分割体8の隣接する長尺柱部10と短尺柱部11とが、他方の分割体8の隣接する短尺柱部11と長尺柱部10とに係合されることにより、両分割体8の円環部9間に架け渡される柱部12が構成されている。周方向に隣接する柱部12の間には、玉4を収容するためのポケット13が形成されている。ポケット13は、玉4の半周以上の範囲を包囲するように形成されている。
保持器5は、いわゆる外輪案内式とされており、外輪2の内周面には保持器5の回転を案内する案内面14が形成され、保持器5を構成する各分割体8の円環部9の外周面には被案内面15が形成され、案内面14と被案内面15との間には微小な案内隙間S1が形成されている。保持器5は、被案内面15と案内面14とが潤滑油を介して接触することによって外輪2によって回転が案内されている。この案内隙間S1の寸法は、例えば約0.15mm(半径値)に設定される。
各分割体8の円環部9の内周面と、内輪3の外周面の軸方向両端部との間にはシール隙間S2が形成されている。このシール隙間S2は、案内隙間S1よりも大きいが、各円環部9の内周面と内輪3の外周面の軸方向両端部との間に余剰の潤滑油が流入するのを制限することが可能なラビリンス隙間であり、その寸法は例えば約0.4mm(半径値)に設定される。
各分割体8の円環部9の軸方向両外側面は、径方向外方に向かうに従って漸次軸方向外側へ位置するように傾斜する傾斜面16に形成されている。この傾斜面16によって、円環部9の径方向外端部の軸方向寸法(肉厚)が、径方向内端部の軸方向寸法よりも大きくなっている。
外輪2の内周面の軸方向両端部は、径方向外方に向かうに従って漸次軸方向外側に位置するように傾斜する傾斜面17に形成されている。この傾斜面17の径方向内端部17aに対して、円環部9の傾斜面16の径方向外端部16aは、軸方向外側に位置するように形成されている。
以上の構成の転がり軸受1によれば、外輪2を固定輪とし内輪3を回転輪として油浴潤滑下で使用する場合に、内輪3とともに保持器5が回転すると、内輪3および外輪2と円環部9との隙間S1,S2から余剰の潤滑油が転がり軸受1の内部に流入しようとする。しかしながら、本実施の形態の転がり軸受1では、外輪2と円環部9との間が案内隙間S1とされているので、当該案内隙間S1における潤滑油の流通が制限される。また、内輪3と円環部9との間はシール隙間S2とされているため、当該シール隙間S2における潤滑油の流通も制限される。そのため、各隙間S1,S2を通して転がり軸受1内へ余剰の潤滑油が流入するのを抑制することができ、転がり軸受1内における転動体4の転動抵抗を低減することができる。よって、この転動抵抗に起因して軸受トルクが増大するのを抑制することができる。
また、保持器5の傾斜面16によって、当該傾斜面16の付近に存在する余剰の潤滑油は、保持器5の回転に伴う遠心力で径方向外方へ流れながら軸方向外方へ導かれるため(図1矢印A参照)、当該潤滑油が外輪2と円環部9との案内隙間S1から転がり軸受1内へ流入するのを効果的に抑制することができる。さらに、外輪2の傾斜面17によって、潤滑油をさらに径方向外方且つ軸方向外方へ導くことができるため(図1矢印B参照)、案内隙間S1から転がり軸受1内へ余剰の潤滑油が流入するのをより効果的に抑制することができる。その際、傾斜面16の径方向外端部16aが、傾斜面17の径方向内端部17aに対して軸方向外側に位置するため、潤滑油が傾斜面16から傾斜面17に移動する際に、潤滑油は径方向内端部17aより軸方向外側の傾斜面17をつたって径方向外方且つ軸方向外方へ導かれる。このため、案内隙間S1から転がり軸受1内へ余剰の潤滑油が流入するのをさらに効果的に抑制することができる。
保持器5の円環部9は、径方向内端部よりも径方向外端部の方が軸方向寸法(肉厚)が大きく形成されているので、外輪2と円環部9との間の案内隙間S1を可及的に軸方向に長くすることができ、これによってシール性をより高めることが可能となる。
本発明は、上記の実施形態に限定されることなく適宜変更して実施可能である。例えば、上記の実施形態では、外輪案内式の保持器5について説明したが、内輪案内式、転動体案内式の保持器5であってもよい。前者の場合、内輪3と保持器5との間に案内隙間S1が形成されるとともに外輪2と保持器5の間にシール隙間S2が形成される。後者の場合、内輪3と保持器5の間、および、外輪2と保持器5の間の双方にシール隙間S2が形成される。
また、上記実施形態では深溝玉軸受について説明したが、アンギュラ玉軸受であってもよく、この場合、保持器5は分割式の組み合わせ型でなく、一体形成されたもみ抜き型のものが採用される。
さらに、本発明の転がり軸受1は、車軸ケース内やミッションケース内等において油浴潤滑される転がり軸受として好適に使用することができるが、このような使用に限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態に係る転がり軸受の断面図である。 図1に示される転がり軸受に使用される保持器を示す斜視図である。 図2のA−A断面図である。 従来技術に係る転がり軸受の断面図である。
符号の説明
1 転がり軸受
2 外輪
3 内輪
5 保持器
4 玉(転動体)
9 円環部
12 柱部
13 ポケット
16 傾斜面
S2 シール隙間

Claims (1)

  1. 外輪と、内輪と、前記外輪および前記内輪の間に転動可能に設けられている複数の転動体と、この複数の転動体を周方向に所定間隔毎に保持するとともに、前記外輪、前記内輪、または前記転動体によって回転が案内される保持器と、を備えている転がり軸受であって、
    前記保持器が、軸方向の両端部に配置されている一対の円環部と、両円環部間に架け渡されているとともに前記転動体を収容するためのポケットを互いの間に形成している周方向に複数の柱部とを備え、
    前記保持器を案内していない前記外輪および前記内輪の一方または双方と、前記円環部との間に、潤滑油の流通を制限するシール隙間が形成され、
    前記円環部の軸方向の外側面が、少なくとも径方向外側部分において径方向外方に向かうに従って漸次軸方向外側に位置するように傾斜する第1の傾斜面に形成され
    前記外輪の内周面の軸方向両端部が、径方向外方に向かうに従って漸次軸方向外側に位置するように傾斜しながら当該外輪の軸方向の外側面に至る第2の傾斜面に形成されていることを特徴とする転がり軸受。
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