JP5642848B1 - 一つの被駆動体を駆動するために二つのモータを制御するモータ制御装置 - Google Patents

一つの被駆動体を駆動するために二つのモータを制御するモータ制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】二つのモータを駆動する際に主に駆動されるモータがいずれのモータであっても位置偏差が大きくなることによるモータの制御に対する悪影響を回避することができるモータ制御装置を提供する。【解決手段】速度制御部24mは、速度指令値ωmと回転速度ωm’との間の速度偏差ωm-ωm’の積分値Smを計算する積分器を有し、速度偏差ωm-ωm’、予め決定された値、比例ゲイン及び積分ゲインに基づいてトルク指令値Tmを生成する。速度制御部24sは、速度指令値ωsと回転速度ωs’との間の速度偏差ωs-ωs’の積分値Ssを計算する積分器を有し、速度偏差ωs-ωs’、予め決定された値、比例ゲイン及び積分ゲインに基づいてトルク指令値Tsを生成する。積分値選択部28は、メインモータ6mの駆動状態及びサブモータ6sの駆動状態に応じて、積分値Smと積分値Ssのうちのいずれか一方を予め決定された値として選択する。【選択図】図1

Description

本発明は、一つの被駆動体を駆動するために二つのモータを制御するモータ制御装置に関する。
工作機械等において、モータの被駆動体が大型であるために一つのモータでは加減速ができない場合や、モータの駆動軸に接続された伝達機構の機械要素と被駆動体との間のバックラッシが大きいために被駆動体を安定した状態で移動させることができない場合等において、一つの被駆動体を二つのモータで駆動するタンデム制御が行われている(例えば、特許文献1〜4)。
このようなタンデム制御において、二つのモータのうちの一方は、伝達機構に連結されたマスタ軸としての役割を果たす駆動軸を有するメインモータとして機能し、その他方は、伝達機構に連結されたスレーブ軸としての役割を果たす駆動軸を有するサブモータとして機能する。
また、タンデム制御を行うに際し、モータの駆動軸に接続された伝達機構の機械要素と被駆動体との間のバックラッシを抑制するために、メインモータの駆動軸に加えられる力の向きとサブモータの駆動軸に加えられる力の向きとが互いに逆になるようにトルク指令値に予め付加されるトルク値であるプリロードトルク値を生成するモータ制御装置が提案されている(例えば、特許文献5,6)。
また、タンデム制御におけるメインモータの速度の検出のタイミングとサブモータの速度の検出のタイミングとの間の差等に起因するモータの制御に対する悪影響及びモータのオーバーヒートの発生を回避するために、メインモータに対する速度指令値とメインモータの速度との間の速度偏差の積分値を用いてメインモータに対するトルク指令値及びサブモータに対するトルク指令値を生成するモータ制御装置が提案されている(例えば、特許文献7)。
さらに、プリロードトルク値の生成とメインモータに対する速度指令値とメインモータの速度との間の速度偏差の積分値を用いたメインモータに対するトルク指令値及びサブモータに対するトルク指令値の生成の両方を行うモータ制御装置が提案されている(例えば、特許文献8)。
特開平8−174481号公報 特開2003−79180号公報 特表2004−92859号公報 特開2009−177881号公報 特開平8−16246号公報 特開2001−273037号公報 特開2003−189657号公報 特開2010−172054号公報
メインモータに対する速度指令値とメインモータの速度との間の速度偏差の積分値を用いてメインモータに対するトルク指令値及びサブモータに対するトルク指令値を生成する場合、サブモータを主に駆動するとき、すなわち、メインモータの加速度が負の値であるときのサブモータに対する位置指令値とサブモータの位置との間の位置偏差が大きくなり、モータの制御に対する悪影響が及ぼされる。
本発明の目的は、二つのモータを駆動する際に主に駆動されるモータがいずれのモータであっても位置偏差が大きくなることによるモータの制御に対する悪影響を回避することができるモータ制御装置を提供することである。
本発明によるモータ制御装置は、一つの被駆動体を駆動するために第1のモータ及び第2のモータを制御するモータ制御装置であって、第1のモータの位置を制御するために、第1のモータに対する位置指令値、第1のモータに関連する位置情報及び第1の位置制御ゲインに基づいて第1の速度指令値を生成する第1の位置制御部と、第2のモータの位置を制御するために、第2のモータに対する位置指令値、第2のモータに関連する位置情報及び第2の位置制御ゲインに基づいて第2の速度指令値を生成する第2の位置制御部と、第1の速度指令値と第1のモータの速度との間の速度偏差である第1の速度偏差の積分値を計算する第1の積分器を有し、第1のモータの速度を制御するために、第1の速度偏差、予め決定された値、第1の比例ゲイン及び第1の積分ゲインに基づいて第1のトルク指令値を生成する第1の速度制御部と、第2の速度指令値と第2のモータの速度との間の速度偏差である第2の速度偏差の積分値を計算する第2の積分器を有し、第2のモータの速度を制御するために、第2の速度偏差、予め決定された値、第2の比例ゲイン及び第2の積分ゲインに基づいて第2のトルク指令値を生成する第2の速度制御部と、第1のモータの駆動状態及び第2のモータの駆動状態に応じて、第1の速度偏差の積分値と第2の速度偏差の積分値のうちのいずれか一方を予め決定された値として選択する積分値選択部と、第1のトルク指令値に基づいて第1のモータを駆動する第1のモータ駆動部と、第2のトルク指令値に基づいて第2のモータを駆動する第2のモータ駆動部と、を備えることを特徴とする。
好適には、積分値選択部は、第1のモータの加速度がゼロより大きい第1の値より大きくなったときには第1の速度偏差の積分値を予め決定された値として選択し、第1のモータの加速度がゼロより小さい第2の値より小さくなったときには第2の速度偏差の積分値を予め決定された値として選択する。
好適には、本発明によるモータ制御装置は、第1のモータの駆動軸に加えられる力の向きと第2のモータの駆動軸に加えられる力の向きとが互いに逆になるように、第1のトルク指令値に予め付加されるトルク値である第1のプリロードトルク値及び第2のトルク指令値に予め付加されるトルク値である第2のプリロードトルク値を生成するプリロードトルク値生成部を更に備える。
本発明によれば、二つのモータを駆動する際に主に駆動されるモータがいずれのモータであっても位置偏差が大きくなることによるモータの制御に対する悪影響を回避することができる。
本発明の実施の形態のモータ制御装置を有するシステムのブロック図である。 図1の積分値選択部及び速度制御部の一例を詳細に示す図である。 図1に示すモータ制御装置の動作のフローチャートである。 図1に示すモータ制御装置によって制御されるモータの加速度の時間変化の一例を示す図である。 本発明によるモータ制御装置の効果を説明するための図である。 図1の積分値選択部及び速度制御部の他の例を詳細に示す図である。
本発明によるモータ制御装置の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図面中、同一構成要素には同一符号を付す。
図1は、本発明の実施の形態のモータ制御装置を有するシステムのブロック図である。図1に示すシステムは、三相交流電源1と、コンバータ2と、平滑用コンデンサ3と、インバータ4m,4sと、電流検出器5m,5sと、第1のモータとしてのメインモータ6mと、第2のモータとしてのサブモータ6sと、伝達機構7m,7sと、被駆動体8と、機械位置検出器9と、モータ位置検出器10m,10sと、モータ速度検出器11m,11sと、モータ制御装置12と、上位制御装置13と、を有する。
三相交流電源1は、商用交流電源によって構成される。コンバータ2は、例えば、複数(3相交流の場合は6個)の整流ダイオード及びこれらの整流ダイオードのそれぞれに逆並列に接続されたトランジスタによって構成され、三相交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換する。
平滑用コンデンサ3は、コンバータ2の整流ダイオードによって整流された電圧を平滑化するためにコンバータ2に並列に接続される。インバータ4m,4sはそれぞれ、平滑用コンデンサ3に並列に接続され、例えば、複数(3相交流の場合は6個)の整流ダイオード及びこれらの整流ダイオードのそれぞれに逆並列に接続されたトランジスタによって構成され、後に説明するPWM信号Vm,Vsに基づいてトランジスタのオンオフ動作を行うことによって、コンバータ2によって変換された直流電力を交流電力に変換する。
電流検出器5mは、メインモータ6mに流れる電流の値Im’を検出するためにインバータ4mの出力線に設けられる。電流検出器5sは、サブモータ6sに流れる電流の値Is’を検出するためにインバータ4sの出力線に設けられる。本実施の形態では、電流検出器5m,5sは、例えばホール素子によって構成される。
メインモータ6mは、伝達機構7mに連結されたマスタ軸としての役割を果たす駆動軸を有し、平滑用コンデンサ3に蓄積されている電力で駆動される。サブモータ6sは、伝達機構7sに連結されたスレーブ軸としての役割を果たす駆動軸を有し、平滑用コンデンサ3に蓄積されている電力で駆動される。
本実施の形態では、メインモータ6m及びサブモータ6sはそれぞれ、ロータとステータのうちのいずれか一方に永久磁石が設けられた回転型サーボモータ、ステータとスライダのうちのいずれか一方に永久磁石が設けられたリニアサーボモータ、ステータとバイブレータのうちのいずれか一方に永久磁石が設けられた振動型サーボモータ、永久磁石を使用しない誘導モータ等によって構成される。
伝達機構7m,7sは、被駆動体8を伝達機構7m,7sの軸線方向に沿って移動させるために被駆動体8に接続される。被駆動体8は、工作機械のテーブル、産業用ロボットのアーム等によって構成される。
機械位置検出器9は、第1のモータに関連する位置情報及び第2のモータに関連する位置情報としての伝達機構7m,7sを含む図示しない機械の位置θxを検出するスケール等によって構成される。
モータ位置検出器10mは、メインモータ6mの回転角度θm’を検出するロータリーエンコーダ、ホール素子、レゾルバ等によって構成される。モータ位置検出器10sは、サブモータ6sの回転角度θs’を検出するロータリーエンコーダ、ホール素子、レゾルバ等によって構成される。
モータ速度検出部11mは、メインモータ6mの回転角度θm’がモータ位置検出器10mから入力され、回転角度θm’を時間で1階微分することによって第1のモータの速度としてのメインモータ6mの回転速度ωm’を検出し、回転速度ωm’をモータ制御装置12に出力する。
モータ速度検出部11sは、サブモータ6sの回転角度θs’がモータ位置検出器10sから入力され、回転角度θs’を時間で1階微分することによって第2のモータの速度としてのサブモータ6sの回転速度ωs’を検出し、回転速度ωs’をモータ制御装置12に出力する。
モータ制御装置12は、伝達機構7m,7sの機械要素と被駆動体8との間のバックラッシを低減するとともにメインモータ6mの駆動軸の捻じれ及びサブモータ6sの駆動軸の捻じれを抑制するために被駆動体8をメインモータ6m及びサブモータ6sで駆動するタンデム制御を行う。このために、モータ制御装置12は、減算器21mと、減算器21sと、第1の位置制御部としての位置制御部22mと、第2の位置制御部としての位置制御部22sと、減算器23mと、減算器23sと、第1の速度制御部としての速度制御部24mと、第2の速度制御部としての速度制御部24sと、第1のモータ駆動部としてのモータ駆動部25mと、第2のモータ駆動部としてのモータ駆動部25sと、プリロードトルク値生成部26と、加速度計算部27と、積分値選択部28と、を備える。
減算器21mは、第1のモータに対する位置指令値としての位置指令値θmが上位制御装置13から入力される+入力端子と、位置θxが機械位置検出器9から入力される−入力端子と、これらの位置偏差θm−θxを位置制御部22mに出力する出力端子と、を有する。
減算器21sは、第2のモータに対する位置指令値としての位置指令値θsが上位制御装置13から入力される+入力端子と、位置θxが機械位置検出器9から入力される−入力端子と、これらの位置偏差θs−θxを位置制御部22sに出力する出力端子と、を有する。
位置制御部22mは、メインモータ6mの位置を制御するために、位置指令値θm、位置θx及び第1の位置制御ゲインとしての位置制御ゲインKdに基づいて第1の速度指令値としてのメインモータ6mに対する速度指令値ωmを生成する。このために、位置制御部22mは、位置偏差θm−θxが減算器21mから入力され、位置偏差θm−θxを増幅する位置制御ゲインKdの図示しない増幅器を有する。そして、位置制御部22mは、位置偏差θm−θxと位置制御ゲインKdとの積である速度指令値ωmを生成し、生成した速度指令値ωmを減算器23mに出力する。
位置制御部22sは、サブモータ6sの位置を制御するために、位置指令値θs、位置θx及び第2の位置制御ゲインとしての位置制御ゲインKd’に基づいて第2の速度指令値としてのサブモータ6sに対する速度指令値ωsを生成する。このために、位置制御部22sは、位置偏差θs−θxが減算器21sから入力され、位置偏差θs−θxを増幅する位置制御ゲインKd’の図示しない増幅器を有する。そして、位置制御部22sは、位置偏差θs−θxと位置制御ゲインKd’との積である速度指令値ωsを生成し、生成した速度指令値ωmを減算器23sに出力する。ここで、位置制御ゲインKd及び位置制御ゲインKd’は同一値であってもよい。
減算器23mは、速度指令値ωmが位置制御部22mから入力される+入力端子と、回転速度ωm’がモータ速度検出部11mから入力される−入力端子と、速度指令値ωmと回転速度ωm’との間の速度偏差である第1の速度偏差としての速度偏差ωm−ωm’を速度制御部24mに出力する出力端子と、を有する。
減算器23sは、速度指令値ωsが位置制御部22sから入力される+入力端子と、回転速度ωs’がモータ速度検出部11sから入力される−入力端子と、速度指令値ωsと回転速度ωs’との間の速度偏差である第2の速度偏差としての速度偏差ωs−ωs’を速度制御部24sに出力する出力端子と、を有する。
速度制御部24mは、メインモータ6mの速度を制御するために、速度偏差ωm−ωm’、後に説明する予め決定された値、第1の比例ゲインとしての比例ゲインKp及び第1の積分ゲインとしての積分ゲインKiに基づいて、第1のトルク指令値としてのトルク指令値Tmを生成する。
このために、速度制御部24mは、速度偏差ωm−ωm’が減算器23mから入力され、速度偏差ωm−ωm’の積分値Smを計算するための後に説明する第1の積分器と、速度偏差ωm−ωm’を増幅する比例ゲインKpの後に説明する増幅器と、上記予め決定された値を増幅する積分ゲインKiの後に説明する増幅器と、を有する。
そして、速度制御部24mは、速度偏差ωm−ωm’と比例ゲインKpとの積及び上記予め決定された値と積分ゲインKiとの積の和であるトルク指令値Tmを生成し、生成したトルク指令値Tmをモータ駆動部25mに出力する。
速度制御部24sは、サブモータ6sの速度を制御するために、速度偏差ωs−ωs’、上記予め決定された値、第2の比例ゲインとしての比例ゲインKp’及び第2の積分ゲインとしての積分ゲインKi’に基づいて、第2のトルク指令値としてのトルク指令値Tsを生成する。
このために、速度制御部24sは、速度偏差ωs−ωs’が減算器23sから入力され、速度偏差ωs−ωs’の積分値Ssを計算するための後に説明する第2の積分器と、速度偏差ωs−ωs’を増幅する比例ゲインKp’の後に説明する増幅器と、上記予め決定された値を増幅する積分ゲインKi’の後に説明する増幅器と、を有する。
そして、速度制御部24sは、速度偏差ωs−ωs’と比例ゲインKp’との積及び上記予め決定された値と積分ゲインKi’との積の和であるトルク指令値Tsを生成し、生成したトルク指令値Tsをモータ駆動部25sに出力する。ここで、比例ゲインKp及び比例ゲインKp’は同一値であってもよく、積分ゲインKi及び積分ゲインKi’は同一値であってもよい。
モータ駆動部25mは、トルク指令値Tm及び後に説明するプリロードトルク値+Prに基づいてメインモータ6mを駆動する。このために、モータ駆動部25mは、加算器41mと、減算器42mと、電流制御部43mと、を有する。
加算器41mは、トルク指令値Tmが速度制御部24mから入力される第1の+入力端子と、プリロードトルク値+Prがプリロードトルク値生成部26から入力される第2の+入力端子と、トルク指令値Tmとプリロードトルク値+Prとの和に相当するメインモータ6mに対する電流指令値Imを出力する出力端子と、を有する。
減算器42mは、電流指令値Imが加算器41mから入力される+入力端子と、電流の値Im’が電流検出器5mから入力される−入力端子と、電流指令値Imと電流の値Im’との電流偏差Im−Im’を電流制御部43mに出力する出力端子と、を有する。
電流制御部43mは、電流偏差Im−Im’が減算器42mから入力され、入力された電流偏差Im−Im’に基づいて、メインモータ6mに対する電圧指令値に対応するPWM信号Vmを生成する。そして、電流制御部43mは、生成したPWM信号Vmをインバータ4mに出力する。
モータ駆動部25sは、トルク指令値Ts及び後に説明するプリロードトルク値−Prに基づいてサブモータ6sを駆動する。このために、モータ駆動部25sは、加算器41sと、減算器42sと、電流制御部43sと、を有する。
加算器41sは、トルク指令値Tsが速度制御部24sから入力される第1の+入力端子と、プリロードトルク値−Prがプリロードトルク値生成部26から入力される第2の+入力端子と、トルク指令値Tsとプリロードトルク値−Prとの和に相当するサブモータ6sに対する電流指令値Isを出力する出力端子と、を有する。
減算器42sは、電流指令値Isが加算器41sから入力される+入力端子と、電流の値Is’が電流検出器5sから入力される−入力端子と、電流指令値Isと電流の値Is’との電流偏差Is−Is’を電流制御部43sに出力する出力端子と、を有する。
電流制御部43sは、電流偏差Is−Is’が減算器42sから入力され、入力された電流偏差Is−Is’に基づいて、サブモータ6sに対する電圧指令値に対応するPWM信号Vsを生成する。そして、電流制御部43sは、生成したPWM信号Vsをインバータ4sに出力する。
プリロードトルク値生成部26は、上位制御装置13から出力される励磁信号Seに応答して、メインモータ6mの駆動軸に加えられる力の向きとサブモータ6sの駆動軸に加えられる力の向きとが互いに逆になるようにトルク指令値Tmに予め付加されるトルク値である第1のプリロードトルク値としてのプリロードトルク値+Pr及びトルク指令値Tsに予め付加されるトルク値である第2のプリロードトルク値としてのプリロードトルク値−Prを生成する。そして、プリロードトルク値生成部26は、生成したプリロードトルク値+Pr,−Prを、加算器41m,41sにそれぞれ出力する。
加速度計算部27は、位置指令値θmが上位制御装置13から入力され、入力された位置指令値θmを時間で2階微分することによって、第1のモータの加速度としての加速度aを計算する。そして、加速度計算部27は、計算した加速度aを積分値選択部28に出力する。
積分値選択部28は、メインモータ6mの駆動状態及びサブモータ6sの駆動状態に応じて、積分値Smと積分値Ssのうちのいずれか一方を上記予め決定された値として選択する。
図2は、図1の積分値選択部及び速度制御部の一例を詳細に示す図である。図2に示すように、速度制御部24mは、第1の積分器としての積分器31mと、増幅器32mと、増幅器33mと、加算器34mと、を有する。
積分器31mは、積分値Smを計算する。増幅器32mは、速度偏差ωm−ωm’を増幅する比例ゲインKpの増幅器である。増幅器33mは、上記予め決定された値を増幅する積分ゲインKiの増幅器である。
加算器34mは、速度偏差ωm−ωm’と比例ゲインKpとの積が増幅器32mから入力される第1の入力端子と、上記予め決定された値と積分ゲインKiとの積が増幅器33mから入力される第2の入力端子と、これらの積の和であるトルク指令値Tmを出力する出力端子と、を有する。
また、図2に示すように、速度制御部24sは、第2の積分器としての積分器31sと、増幅器32sと、増幅器33sと、加算器34sと、を有する。
積分器31sは、積分値Ssを計算する。増幅器32sは、速度偏差ωs−ωs’を増幅する比例ゲインKp’の増幅器である。増幅器33sは、上記予め決定された値を増幅する積分ゲインKi’の増幅器である。
加算器34sは、速度偏差ωs−ωs’と比例ゲインKp’との積が増幅器32sから入力される第1の入力端子と、上記予め決定された値と積分ゲインKi’との積が増幅器33sから入力される第2の入力端子と、これらの積の和であるトルク指令値Tsを出力する出力端子と、を有する。
さらに、図2に示すように、積分値選択部28は、判定部28aと、スイッチ28bと、を有する。判定部28aは、加速度aが加速度計算部27から入力され、モータ制御装置12がメインモータ6mを主に駆動している状態であるかサブモータ6sを主に駆動している状態であるかを、加速度aに基づいて判定する。そして、判定部28aは、判定に応じた指令をスイッチ28bに出す。スイッチ28bは、判定部28aからの指令に従って、積分器31mの出力部と積分器31sの出力部のうちのいずれか一方を増幅器33mの入力部及び増幅器33sの入力部に接続する。
更に具体的には、モータ制御装置12がメインモータ6mを主に駆動している状態に設定された後又は加速度aがゼロより大きい第1の値としてのしきい値Th(Th>0)より大きくなった後に加速度aがゼロより小さい第2の値としてのしきい値Th’(Th’<0)より大きい値に維持されている状態であるときには、判定部28aは、モータ制御装置12がメインモータ6mを主に駆動している状態であると判定する。それに対し、モータ制御装置12がサブモータ6sを主に駆動している状態に設定された後又は加速度aがしきい値Th’より小さくなった後に加速度aがしきい値Thより小さい値に維持されている状態であるときには、判定部28aは、モータ制御装置12がサブモータ6sを主に駆動している状態であると判定する。ここで、しきい値Thを、しきい値Th’の絶対値と同一にすることができる。また、二つのしきい値Th,Th’を用いることによって、チャタリングを防止することができる。
モータ制御装置12がメインモータ6mを主に駆動している状態であると判定した場合、判定部28aは、積分器31mの出力部を増幅器33mの入力部及び増幅器33sの入力部に接続するようにスイッチ28bを制御する。したがって、積分値選択部28は、上記予め決定された値として積分値Smを選択するので、速度制御部24mは、速度偏差ωm−ωm’と比例ゲインKpとの積及び積分値Smと積分ゲインKiとの積の和であるトルク指令値Tmを出力し、速度制御部24sは、速度偏差ωs−ωs’と比例ゲインKp’との積及び積分値Smと積分ゲインKi’との積の和であるトルク指令値Tsを出力する。
それに対し、モータ制御装置12がサブモータ6sを主に駆動している状態であると判定した場合、判定部28aは、積分器31sの出力部を増幅器33mの入力部及び増幅器33sの入力部に接続するようにスイッチ28bを制御する。したがって、積分値選択部28は、上記予め決定された値として積分値Ssを選択するので、速度制御部24mは、速度偏差ωm−ωm’と比例ゲインKpとの積及び積分値Ssと積分ゲインKiとの積の和であるトルク指令値Tmを出力し、速度制御部24sは、速度偏差ωs−ωs’と比例ゲインKp’との積及び積分値Ssと積分ゲインKi’との積の和であるトルク指令値Tsを出力する。
上位制御装置13は、CNC(数値制御装置)等によって構成され、位置指令値θmを減算器21m及び加速度計算部27に出力し、位置指令値θsを減算器21sに出力し、プリロードトルク値+Pr,−Prを生成するための励磁信号Seをプリロードトルク値生成部26に出力する。
本実施の形態では、モータ制御装置12は、入出力ポート、シリアル通信回路、A/D変換器、コンパレータ等を備えたプロセッサによって実現され、図示しないメモリに格納された処理プログラムに従って各種処理を実行する。
図3は、図1に示すモータ制御装置の動作のフローチャートである。先ず、加速度計算部27は、加速度aを計算し、計算した加速度aを判定部28aに出力する(ステップS1)。その後、判定部28aは、計算した加速度aがしきい値Th’より小さいか否か判断する(ステップS2)。加速度aがしきい値Th’より小さい場合、判定部28aは、上記予め決定された値として積分値Ssを選択するために、積分器31sの出力部を増幅器33mの入力部及び増幅器33sの入力部に接続するようにスイッチ28bを制御し(ステップS3)、処理フローを終了する。
それに対し、加速度aがしきい値Th’以上である場合、判定部28aは、計算した加速度aがしきい値Thより大きいか否か判断する(ステップS4)。加速度aがしきい値Thより大きい場合、判定部28aは、上記予め決定された値として積分値Smを選択するために、積分器31mの出力部を増幅器33mの入力部及び増幅器33sの入力部に接続するようにスイッチ28bを制御し(ステップS5)、処理フローを終了する。それに対し、加速度aがしきい値Th以下である場合、処理フローを終了する。
図4は、図1に示すモータ制御装置によって制御されるモータの加速度の時間変化の一例を示す図である。図4を用いて説明する動作において、判定部28aは、動作開始時である時間t0において、モータ制御装置12がメインモータ6mを主に駆動している状態に設定するために上記予め決定された値として積分値Ssを選択する。
図4において、時間t0から時間t1までの期間は、加速度aがゼロからa1(a1>Th)まで線形的に増加し、時間t1から時間t2までの期間は、加速度aがa1からa2(a2<a1)まで線形的に減少し、時間t2から時間t3までの期間は、加速度aがa2に維持(メインモータ6mの速度が一定)され、時間t3から時間t4までの期間は、加速度aがa2からしきい値Th’まで線形的に減少する。すなわち、時間t0から時間t4までの期間は、モータ制御装置12がメインモータ6mを主に駆動している状態に設定された後に加速度aがしきい値Th’より大きい値に維持されている状態である。したがって、判定部28aは、時間t0から時間t4までの期間中はモータ制御装置12がメインモータ6mを主に駆動している状態であると判定し、上記予め決定された値として積分値Ssを選択する。
また、図4において、時間t4から時間t5までの期間は、加速度aがしきい値Th’からa3(a3<Th’)まで線形的に減少し、時間t5から時間t6までの期間は、加速度がa3からゼロまで線形的に増加する。すなわち、時間t4から時間t6までの期間は、加速度aがしきい値Th’より小さくなった後に加速度aがしきい値Thより小さい値に維持されている状態である。したがって、判定部28aは、時間t4から時間t6までの期間中はモータ制御装置12がサブモータ6sを主に駆動している状態であると判定し、上記予め決定された値として積分値Ssを選択する。
また、図4において、時間t6から時間t7までの期間は、加速度aがゼロに維持(メインモータ6mが停止)され、時間t7から時間t8までの期間は、加速度aがゼロからa4(a4<a3)まで線形的に減少し、時間t8から時間t9までの期間は、加速度がa4からa5(Th’<a5<0)まで線形的に増加し、時間t9から時間t10までの期間は、加速度aがa5に維持(メインモータ6mの速度が一定)され、時間t10から時間t11までの期間は、加速度aがa5からしきい値Thまで線形的に増加する。すなわち、時間t6から時間t11までの期間は、モータ制御装置12がサブモータ6sを主に駆動している状態に設定された後に加速度aがしきい値Thより小さい値に維持されている状態である。したがって、判定部28aは、時間t6から時間t11までの期間中はモータ制御装置12がサブモータ6sを主に駆動している状態であると判定し、上記予め決定された値として積分値Ssを選択する。
さらに、時間t11から時間t12までの期間は、加速度aがしきい値Thからa6(Th<a6<a1)まで線形的に増加し、時間t12から時間t13までの期間は、加速度aがa1からゼロまで線形的に減少する。すなわち、時間t11からt13までの期間は、加速度aがしきい値Thより大きくなった後にしきい値Th’より大きい値に維持されている状態である。したがって、判定部28aは、時間t11から時間t13までの期間中はモータ制御装置12がメインモータ6mを主に駆動している状態であると判定し、上記予め決定された値として積分値Smを選択する。
図5A〜5Dは、本発明によるモータ制御装置の効果を説明するための図である。図5Aにおいて、プリロードトルク値+Pr,−Prを生成している条件下でモータ制御装置12がメインモータ6mを主に駆動している状態であるかサブモータ6sを主に駆動している状態であるかに関係なく積分値Smを選択した場合に生じる電流指令値Im及び電流指令値Isの時間変化を、実線α,βでそれぞれ示す。また、図5Bにおいて、実線α,βでそれぞれ示す電流指令値Im及び電流指令値Isに対応する位置偏差θs−θm’を、実線γで示す。
図5Cにおいて、プリロードトルク値+Pr,−Prを生成している条件下でモータ制御装置12がメインモータ6mを主に駆動している状態であるときに積分値Smを選択するとともにモータ制御装置12がサブモータ6sを主に駆動している状態であるときに積分値Ssを選択した場合に生じる電流指令値Im及び電流指令値Isの時間変化を、実線α’,β’でそれぞれ示す。また、図5Dにおいて、実線α’,β’でそれぞれ示す電流指令値Im及び電流指令値Isに対応する位置偏差θs−θm’を、実線γ’で示す。
実線γ,γ’で示すように、プリロードトルク値+Pr,−Prを生成している条件下でモータ制御装置12がメインモータ6mを主に駆動している状態であるときに積分値Smを選択するとともにモータ制御装置12がサブモータ6sを主に駆動している状態であるときに積分値Ssを選択した場合の位置偏差θs−θxの変動は、プリロードトルク値+Pr,−Prを生成している条件下でモータ制御装置12がメインモータ6mを主に駆動している状態であるかサブモータ6sを主に駆動している状態であるかに関係なく積分値Smを選択した場合に比べて大幅に減少する。
したがって、プリロードトルク値+Pr,−Prを生成している条件下でモータ制御装置12がメインモータ6mを主に駆動している状態であるときに積分値Smを選択するとともにモータ制御装置12がサブモータ6sを主に駆動している状態であるときに積分値Ssを選択した場合、位置偏差θs−θxが大きくなることによるメインモータ6m及びサブモータ6sの制御に対する悪影響を回避することができる。
本実施の形態によれば、積分値選択部28は、メインモータ6mの駆動状態及びサブモータ6sの駆動状態に応じて、積分値Smと積分値Ssのうちのいずれか一方を上記予め決定された値として選択する。すなわち、積分値選択部28は、加速度aがしきい値Thより大きくなったとき(メインモータ6mを主に駆動している状態)には積分値Smを上記予め決定された値として選択し、加速度aがしきい値Th’より小さくなったとき(サブモータ6sを主に駆動している状態)には積分値Ssを上記予め決定された値として選択する。このように積分値Smと積分値Ssのうちのいずれか一方を上記予め決定された値として選択することによって、メインモータ6m及びサブモータ6sを駆動する際に主に駆動されるモータがメインモータ6mとサブモータ6sのいずれであっても、位置偏差θs−θxが大きくなることによるメインモータ6m及びサブモータ6sの制御に対する悪影響を回避することができる。
図6は、図1の積分値選択部及び速度制御部の他の例を詳細に示す図である。図6に示すように、積分値選択部28は、判定部28aを有する。判定部28aは、加速度aが加速度計算部27から入力され、モータ制御装置12がメインモータ6mを主に駆動している状態であるかサブモータ6sを主に駆動している状態であるかを、加速度aに基づいて判定する。
モータ制御装置12がメインモータ6mを主に駆動している状態であると判定した場合、判定部28aは、積分器31sが計算した積分値Ssを積分器31mが計算した積分値Smに書き換える。そして、積分器31sは、積分値Ssの代わりに積分値Smを増幅器33sに出力する。したがって、積分値選択部28は、上記予め決定された値として積分値Smを選択するので、速度制御部24mは、速度偏差ωm−ωm’と比例ゲインKpとの積及び積分値Smと積分ゲインKiとの積の和であるトルク指令値Tmを出力し、速度制御部24sは、速度偏差ωs−ωs’と比例ゲインKp’との積及び積分値Smと積分ゲインKi’との積の和であるトルク指令値Tsを出力する。
それに対し、モータ制御装置12がサブモータ6sを主に駆動している状態であると判定した場合、判定部28aは、積分器31mが計算した積分値Smを積分器31sが計算した積分値Ssに書き換える。そして、積分器31mは、積分値Smの代わりに積分値Ssを増幅器33mに出力する。したがって、積分値選択部28は、上記予め決定された値として積分値Ssを選択するので、速度制御部24mは、速度偏差ωm−ωm’と比例ゲインKpとの積及び積分値Ssと積分ゲインKiとの積の和であるトルク指令値Tmを出力し、速度制御部24sは、速度偏差ωs−ωs’と比例ゲインKp’との積及び積分値Ssと積分ゲインKi’との積の和であるトルク指令値Tsを出力する。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例えば、上記実施の形態において、第1のモータに関連する位置情報及び第2のモータに関連する位置情報として機械の位置θxを用いたが、第1のモータに関連する位置情報及び第2のモータに関連する位置情報としてメインモータ6mの回転角度θm’、サブモータ6sの回転角度θs’を用いることができる。
また、上記実施の形態において、サブモータ6sの位置偏差を求めるために機械の位置θxを用いる場合について説明したが、サブモータ6sの位置偏差を求めるためにサブモータ6sの回転角度θs’を用いてもよい。
また、上記実施の形態において、位置指令値θmを時間で2階微分することによって第1のモータの加速度としての加速度aを計算したが、加速度aを、回転角度θm’を時間で2階微分することによって計算し、回転角度θs’を時間で2階微分することによって計算し、又は、回転角度θm’を時間で2階微分することによって計算した値と回転角度θs’を時間で2階微分することによって計算した値の和を2で除算することによって計算することもできる。
さらに、上記実施の形態において、プリロードトルク値生成部26を設ける場合について説明したが、プリロードトルク値生成部26を省略することもできる。
1 三相交流電源
2 コンバータ
3 平滑用コンデンサ
4m,4s インバータ
5m,5s 電流検出器
6m メインモータ
6s サブモータ
7m,7s 伝達機構
8 被駆動体
9 機械位置検出器
10m,10s モータ位置検出器
11m,11s モータ速度検出部
12 モータ制御装置
13 上位制御装置
21m,21s,23m,23s,42m,42s 減算器
22m,22s 位置制御部
24m,24s 速度制御部
25m,25s モータ駆動部
26 プリロードトルク値生成部
27 加速度計算部
28 積分値選択部
28a 判定部
28b スイッチ
31m,31s 積分器
32m,32s,33m,33s 増幅器
34m,34s,41m,41s 加算器
43m,43s 電流制御部

Claims (3)

  1. 一つの被駆動体を駆動するために第1のモータ及び第2のモータを制御するモータ制御装置であって、
    第1のモータの位置を制御するために、第1のモータに対する位置指令値、第1のモータに関連する位置情報及び第1の位置制御ゲインに基づいて第1の速度指令値を生成する第1の位置制御部と、
    第2のモータの位置を制御するために、第2のモータに対する位置指令値、第2のモータに関連する位置情報及び第2の位置制御ゲインに基づいて第2の速度指令値を生成する第2の位置制御部と、
    前記第1の速度指令値と第1のモータの速度との間の速度偏差である第1の速度偏差の積分値を計算する第1の積分器を有し、第1のモータの速度を制御するために、前記第1の速度偏差、予め決定された値、第1の比例ゲイン及び第1の積分ゲインに基づいて第1のトルク指令値を生成する第1の速度制御部と、
    前記第2の速度指令値と第2のモータの速度との間の速度偏差である第2の速度偏差の積分値を計算する第2の積分器を有し、第2のモータの速度を制御するために、前記第2の速度偏差、前記予め決定された値、第2の比例ゲイン及び第2の積分ゲインに基づいて第2のトルク指令値を生成する第2の速度制御部と、
    第1のモータの駆動状態及び第2のモータの駆動状態に応じて、前記第1の速度偏差の積分値と前記第2の速度偏差の積分値のうちのいずれか一方を前記予め決定された値として選択する積分値選択部と、
    前記第1のトルク指令値に基づいて第1のモータを駆動する第1のモータ駆動部と、
    前記第2のトルク指令値に基づいて第2のモータを駆動する第2のモータ駆動部と、
    を備えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記積分値選択部は、第1のモータの加速度がゼロより大きい第1の値より大きくなったときには前記第1の速度偏差の積分値を前記予め決定された値として選択し、第1のモータの加速度がゼロより小さい第2の値より小さくなったときには前記第2の速度偏差の積分値を前記予め決定された値として選択する、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 第1のモータの駆動軸に加えられる力の向きと第2のモータの駆動軸に加えられる力の向きとが互いに逆になるように、前記第1のトルク指令値に予め付加されるトルク値である第1のプリロードトルク値及び前記第2のトルク指令値に予め付加されるトルク値である第2のプリロードトルク値を生成するプリロードトルク値生成部を更に備える、請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
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